JP2014117451A - 医用画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数時相のボリュームデータの各ボリュームデータ間における観察対象の造影程度に差異がある場合でも、観察対象の大きさが変化しない表示の三次元医用画像データを作成する医用画像処理装置を提供すること。
【解決手段】入力された複数時相のボリュームデータをルックアップテーブルに基づいてボリュームレンダリング処理して三次元医用画像データを生成する医用画像処理装置12を次のように構成する。複数時相のボリュームデータの中から所定のボリュームデータを基準ボリュームデータとして設定する基準ボリュームデータ設定部54と、前記基準ボリュームデータについて注目領域を設定する注目領域設定部55と、前記注目領域に対応する画素の画素値に応じて、前記ルックアップテーブルを補正するルックアップテーブル正規化部58と、を医用画像処理装置12に具備させる。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、例えばX線CT装置等により収集された医用画像データを処理する医用画像処理装置に関する。
医用モダリティで収集された画像に基づく医用診断の分野において、X線CT装置は、その中心的な存在の一つになっている。X線CT装置で得られた画像を、そのまま単純CT画像として用いることで、被検体内の形態情報を得ることができる。
また、造影CT検査によるダイナミックスキャンを行い、病巣や血流の動態情報を視覚情報として提供することも頻繁に行なわれている。近年のマルチスライスCT装置の登場によって、高速なスキャンが可能になったことから、造影CT検査によるダイナミックスキャンは今後、益々頻繁に実施されていくものと考えられる。このような造影CT検査に係る技術は、例えば非特許文献1に開示されている。
風間正博、池田佳弘、荒木田和正、"3大疾患の診断と治療に貢献するCT装置"、"東芝レビュー"Vol.66 No.7 (2011)、p11-p14
しかしながら、三次元医用画像データの表示における観察対象の大きさは、複数時相のボリュームデータの各ボリュームデータ間における観察対象の造影程度(造影濃度)の差異に応じて変化してしまう。従って、造影CT検査によるダイナミックスキャンは、観察対象の時間変化(例えば動脈瘤の拍動等)を観察するには不適となってしまう場合がある。
なお、被検体に大量の造影剤を注入することで、或る程度一定に近い造影程度の状態を限られた時間だけ維持することは可能であるが、人体にとって大量の造影剤を注入されることは被検体にとって大きな負担となってしまう。
本発明は前記の事情に鑑みて為されたものであり、ボリュームデータをボリュームレンダリング処理して三次元医用画像データを生成する医用画像処理装置であって、複数時相のボリュームデータの各ボリュームデータ間における観察対象の造影程度に差異がある場合でも、表示される観察対象の大きさが変化しない三次元医用画像データを作成する医用画像処理装置を提供することを目的とする。
一実施形態に係る医用画像処理装置は、
入力された複数時相のボリュームデータをルックアップテーブルに基づいてボリュームレンダリング処理して三次元医用画像データを生成する医用画像処理装置であって、
前記複数時相のボリュームデータの中から所定のボリュームデータを基準ボリュームデータとして設定する基準ボリュームデータ設定部と、
前記基準ボリュームデータについて注目領域を設定する注目領域設定部と、
前記注目領域に対応する画素の画素値に応じて、前記ルックアップテーブルを補正する補正部と、
を具備することを特徴とする。
図1は、本発明の一実施形態に係る医用画像処理装置を具備するX線CT装置のハードウェア構成を示す図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る医用画像処理装置の機能を示すブロック図である。 図3は、ルックアップテーブルの一例を示す図である。 図4は、ルックアップテーブルの正規化の概念を示す図である。 図5は、ルックアップテーブルの正規化の前後における観察対象の表示サイズの一例を示す図である。 図6は、ルックアップテーブルの正規化処理に係る一連の処理のフローチャートを示す図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態に係る医用画像処理装置を具備するX線CT装置について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る医用画像処理装置を具備するX線CT装置のハードウェア構成を示す図である。
図1に示すように、X線CT装置1は、スキャナ装置11と医用画像処理装置12とを具備する。
前記スキャナ装置11は、通常は検査室に設置され、被検体Oに関するX線の透過データを生成する。
前記スキャナ装置11は、X線管(X線源)21と、絞り22と、X線検出器23と、DAS(Data Acquisition System)24と、回転部25と、高電圧電源26と、絞り駆動装置27と、回転駆動装置28と、造影剤注入装置(インジェクタ)29と、天板31と、天板駆動装置32と、コントローラ33と、を有する。
前記X線管21は、高電圧電源26から供給された管電圧に応じて金属製のターゲットに電子線を衝突させることでX線を発生させ、X線検出器23に向かって照射する。X線管21から照射されるX線によって、ファンビームX線やコーンビームX線が形成される。X線管21は、高電圧電源26を介したコントローラ33による制御によって、X線の照射に必要な電力が供給される。
前記絞り22は、絞り駆動装置27によって、X線管21から照射されるX線のスライス方向の照射範囲を調整する。すなわち、絞り駆動装置27によって絞り22の開口を調整することによって、スライス方向のX線照射範囲を変更できる。
前記X線検出器23は、チャンネル方向に複数、及び列(スライス)方向に単一の検出素子を有する1次元アレイ型の検出器である。又は、X線検出器23は、マトリクス状、すなわち、チャンネル方向に複数、及び列方向に複数の検出素子を有する2次元アレイ型の検出器(マルチスライス型検出器ともいう。)である。X線検出器23は、X線管21から照射され、被検体Oを透過したX線を検出する。
前記DAS24は、X線検出器23の各X線検出素子が検出する透過データの信号を増幅してデジタル信号に変換する。DAS24の出力データは、スキャナ装置11のコントローラ33を介して医用画像処理装置12に供給される。
前記回転部25は、X線管21、絞り22、X線検出器23、及びDAS24を一体として保持する。回転部25は、X線管21とX線検出器23とを対向させた状態で、X線管21、絞り22、X線検出器23、及びDAS24を一体として被検体Oの周りに回転可能に構成されている。なお、回転部25の回転中心軸と平行な方向をz軸方向、そのz軸方向に直交する平面をx軸方向、y軸方向で定義する。
前記高電圧電源26は、コントローラ33による制御によって、X線の照射に必要な電力をX線管21に供給する。
前記絞り駆動装置27は、コントローラ33による制御によって、絞り22におけるX線のスライス方向の照射範囲を調整する機構を有する。
前記回転駆動装置28は、コントローラ33による制御によって、回転部25がその位置関係を維持した状態で空洞部の周りを回転するように回転部25を回転させる機構を有する。
前記造影剤注入装置29は、コントローラ33による制御によって、被検体Oに造影剤を持続的に注入する。造影剤注入装置29は、造影剤の被検体O内における振る舞いに基づいて、被検体Oに注入する造影剤の量及び濃度を制御することができる。
前記天板31は、図1に示すように被検体Oが載置される部材である。
前記天板駆動装置32は、コントローラ33による制御によって、天板31をy軸方向に沿って昇降動させると共に、z軸方向に沿って進入/退避動させる機構を有する。回転部25の中央部分は開口を有し、その開口部の天板31に載置された被検体Oが挿入される。
前記コントローラ33は、CPU(Central Processing Unit)及びメモリを具備する。コントローラ33は、X線検出器23、DAS24、高電圧電源26、絞り駆動装置27、回転駆動装置28、造影剤注入装置29、及び天板駆動装置32等を制御してスキャナ装置11にスキャンを実行させる。
前記医用画像処理装置12は、コンピュータをベースとして構成されており、病院基幹のLAN(Local Area Network)等のネットワークNと相互通信可能に構成されており、通常は検査室に隣接する制御室に設置されている。
前記医用画像処理装置12は、CPU41と、メモリ42と、HDD(Hard Disc Drive)43と、入力装置44と、表示装置45と、記憶媒体ドライブ46と、を有する。
前記CPU41は、共通信号伝送路としてのバスを介して、医用画像処理装置12を構成する各ハードウェア構成要素に相互接続されている。このCPU41は、半導体で構成された電子回路が複数の端子を持つパッケージに封入されている集積回路(LSI)の構成をもつ制御装置である。医師等の操作者によって入力装置44が操作等されることにより指令が入力されると、CPU41は、メモリ42に記憶しているプログラムを実行する。または、CPU41は、HDD43に記憶しているプログラム、ネットワークNから転送されてHDD43にインストールされたプログラム、又は記憶媒体ドライブ46に装着された記録媒体から読み出されてHDD43にインストールされたプログラムを、メモリ42にロードして実行する。
前記メモリ42は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等の要素を兼ね備える構成をもつ記憶装置である。内部記憶装置は、IPL(Initial Program Loading)、BIOS(Basic Input/output system)及びデータを記憶したり、CPU41のワークメモリやデータの一時的な記憶に用いられたりする。
前記HDD43は、磁性体を塗布又は蒸着した金属のディスクが着脱不能で内蔵されている構成をもつ記憶装置である。HDD43は、医用画像処理装置12にインストールされたプログラム(アプリケーションプログラムの他、OS(Operating System)等も含まれる)や、投影データや画像データを記憶する記憶装置である。また、OSに、操作者に対する情報の表示にグラフィックを多用し、基礎的な操作を入力装置44によって行うことができるGUI(Graphical User Interface)を提供させることもできる。
前記入力装置44は、操作者によって入力操作が可能なデバイス(例えばポインティングデバイス等)であり、操作に従った入力信号がCPU41に送られる。
前記表示装置45は、図示しない画像合成回路、VRAM(Video Random Access Memory)、及びディスプレイ等を含んでいる。画像合成回路は、画像データに種々のパラメータの文字データ等を合成した合成データを生成する。VRAMは、合成データを、ディスプレイに表示する表示画像データとして展開する。ディスプレイは、液晶ディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)等によって構成され、表示画像データを表示画像として順次表示する。
前記記憶媒体ドライブ46は、記録媒体の着脱が可能となっており、記録媒体に記録されたデータ(プログラムを含む)を読み出してバス上に出力し、また、バスを介して供給されるデータを記録媒体に書き込む。このような記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。
図2は、本発明の一実施形態に係る医用画像処理装置12の機能を示すブロック図である。
前記医用画像処理装置12は、図1に示すCPU41がプログラムを実行することによって、図2に示すように、スキャン制御部51、投影データ生成部52、ボリュームデータ生成部53、基準ボリュームデータ設定部54、注目領域設定部55、注目領域特定値算出部56、ルックアップテーブル変換倍率算出部57、ルックアップテーブル正規化部58、及び表示処理部61として機能する。
なお、スキャン制御部51、投影データ生成部52、ボリュームデータ生成部53、基準ボリュームデータ設定部54、注目領域設定部55、注目領域特定値算出部56、ルックアップテーブル変換倍率算出部57、ルックアップテーブル正規化部58、及び表示処理部61は、CPU41がプログラムを実行することによって機能するものとするが、その場合に限定されるものではない。すなわち、X線CT装置1を構成する各構成要素51乃至61の全部又は一部をハードウェアとしてX線CT装置1に設けるように構成しても勿論よい。
前記スキャン制御部51は、スキャナ装置11のコントローラ33を制御して、被検体Oに造影剤を持続的に注入させながらビュー毎に生データを収集させる。スキャン制御部51が、コントローラ33を制御して制御信号を高電圧電源26に与えると、高電圧電源26からX線管21に管電流や管電圧が供給され、被検体OにX線が照射される。
前記投影データ生成部52は、スキャナ装置11のDAS24から入力された生データに対して対数変換処理や感度補正等の補正処理を行なって投影データを生成し、該投影データをHDD43等の記憶装置に記憶させる。また、投影データ生成部52は、投影データに対して散乱線の除去処理を行なってもよい。散乱線の除去処理とは、X線曝射範囲内の投影データの値に基づいて散乱線の除去を行うものであり、散乱線補正を行う対象の投影データ又はその隣接投影データの値の大きさから推定された散乱線を、対象となる投影データから減じて散乱線補正を行う。
前記ボリュームデータ生成部53は、投影データ生成部52(又はHDD43)から入力される投影データを基に、z軸方向に直交する複数断面の断面データを生成し、複数断面の断面データを基にボリュームデータを生成する機能を有する。なお、被検体Oには造影剤が注入されるため、ボリュームデータは造影データとなる。
前記表示処理部61は、ボリュームデータ生成部53によって生成されたボリュームデータに対して、ルックアップテーブルに基づいてボリュームレンダリング処理を行うことによって三次元医用画像データ(3Dデータ)を生成して表示装置45に表示させる機能を有する。
また、前記表示処理部61は、ボリュームデータ生成部53によって時間の経過と共に順次生成されるボリュームデータを基に、表示装置45に空間的時間的な表示としての4D表示(MPR動画表示及び3D動画表示)を行わせる機能を有する。
さらに、前記表示処理部61は、ボリュームデータ生成部53によって生成されたボリュームデータに対してMPR(Multi−Planar Reconstruction)処理を施し、MPRデータ(アキシャル断面データ、サジタル断面データ及びコロナル断面データ等)を再構成して表示装置45に表示させる機能を有する。
ここで、ボリュームレンダリング処理としては、影付けボリュームレンダリング、影なしボリュームレンダリング、最大値投影ボリュームレンダリング、最小値投影ボリュームレンダリング、平均値投影ボリュームレンダリング、及び閾値指定による表面表示レンダリング等が挙げられ、オペレータによって任意に選択される。
前記基準ボリュームデータ設定部54は、ボリュームデータ生成部53によって生成された複数時相のボリュームデータの中から、“ルックアップテーブルの正規化処理”において基準とするボリュームデータ(基準ボリュームデータ)を、ユーザによる入力装置44の操作に基づいて設定する。
前記ルックアップテーブルとは、ボリュームデータから三次元医用画像データを作成する為のルックアップテーブルである。図3は、ルックアップテーブルの一例を示す図である。同図に示すように、ルックアップテーブルは、ボリュームデータのCT値と表示の際の輝度値との対応関係を示すテーブル(横軸;CT値、縦軸;輝度値)である。図3に示すように、“W”は、ルックアップテーブル(変換直線)の幅を示し、“L”はルックアップテーブル(変換直線)のCT値のレベル(中央値)を示している。
前記“ルックアップテーブルの正規化処理”とは、三次元医用画像データにおける観察対象の大きさ(表示サイズ)が、複数時相のボリュームデータの各ボリュームデータ間における観察対象の造影程度(造影濃度)の差異に応じて変化してしまわないように(一定の大きさで表示されるように)、前記ルックアップテーブルを補正する処理である。
図4は、ルックアップテーブルを正規化する概念を示す図である。図4中のグラフ(縦軸;CT値、横軸;時間)に示されている各曲線は造影程度の時間変化を示す曲線である。
本一実施形態に係る医用画像処理装置では、同図に示すように造影程度が低下(造影程度曲線Cで示される造影程度から、造影程度曲線C´で示される造影程度に変化)した場合、ルックアップテーブルのレベル(ボリュームデータのCT値を輝度値に変換する際の閾値に係る値)をレベルLからレベルL´に変更する。これにより、各ボリュームデータ間における観察対象の造影程度に差異がある場合でも、観察対象の大きさが変化しない三次元医用画像データを作成(4D表示)することができる。
ユーザが、表示装置45に表示された三次元医用画像データを参照し、入力装置44を用いて当該三次元医用画像データ上で基準ボリュームデータを指定し、CPU41が、前記指定されたボリュームデータを、基準ボリュームデータ設定部54によって基準ボリュームデータに設定する。詳細には、この基準ボリュームデータは、例えば最も信号レベルが高い(最も造影程度が高い)ボリュームデータである。
図5は、ルックアップテーブルの正規化の前後における観察対象の表示サイズの一例を示す図である。
図5中の各グラフ(縦軸;CT値、横軸;時間)に示されている造影程度曲線C及びルックアップテーブルのレベルLにそれぞれ対応して描かれている円形図形100は、それらのグラフに対応する観察対象(例えば動脈瘤)の表示サイズ及び造影程度を示している。すなわち、円形図形100の大きさは、観察対象の表示サイズを示している。また、円形図形100の着色濃度は、ルックアップテーブルのレベルLに対する相対的な造影程度を示している(円形図形の着色濃度が濃いほど、ルックアップテーブルのレベルLに対する相対的な観察対象の造影程度が高い)。
図5上段に示すように、ルックアップテーブルの正規化前においては、上述したように観察対象の造影程度の変化に起因して当該観察対象の表示サイズが変化してしまう。これは、観察対象の造影程度が、造影程度曲線Cによって示されているように時間経過と共に変化するのに対して、ルックアップテーブルのレベルLを一定値としていることに起因している。
そこで、本一実施形態に係る医用画像処理装置では、図5下段に示すように、造影程度曲線Cの変化に応じて、ルックアップテーブルのレベルLを変化させて(ルックアップテーブルを正規化して)、ボリュームレンダリング処理を行うことで、観察対象の表示サイズを一定値とする。このルックアップテーブルの正規化に係る処理については、後に詳述する。
前記注目領域設定部55は、ユーザによる入力装置44の入力操作に基づいて、前記基準ボリュームデータについて注目領域(例えば動脈瘤等)をセグメンテーションしてマスク領域を作成する。換言すれば、注目領域設定部55は、前記基準ボリュームデータについて、観察対象に対応する領域を、注目領域に設定する。
詳細には、ユーザが、表示装置45に表示された三次元医用画像データ(4D表示)を参照し、入力装置44を用いて当該三次元医用画像データ(4D表示)上で所望の領域を指定し、CPU41が、前記指定された領域を、注目領域設定部55によって注目領域に設定する。
前記注目領域特定値算出部56は、ボリュームデータ生成部53によって生成されていく各ボリュームデータについて、注目領域におけるCT値のヒストグラムを作成し、該ヒストグラムに基づいて注目領域における特定のCT値(以降、特定値(i)と表す)を算出する。
具体的には、上述の特定値(i)としては、例えば注目領域におけるCT値の最頻値、最大値、及び、プロファイルカーブのピーク値等を挙げることができる。
前記ルックアップテーブル変換倍率算出部57は、前記ルックアップテーブルを補正(正規化)する為の変換倍率を算出する。但し、基準ボリュームデータについて適用するルックアップテーブルについては補正する必要がない為、変換倍率を算出する必要はない。
詳細には、ルックアップテーブル変換倍率算出部57は、下記の式(1)によって変換倍率を算出する。
変換倍率(i)={特定値(i)−ベースCT値}/{特定値(基準)−ベースCT値}
…(1)
ここで、“ベースCT値”は、非造影時の観察対象(注目領域;本例では動脈瘤)のCT値である(固定値)。
前記ルックアップテーブル正規化部58は、ルックアップテーブル変換倍率算出部57によって算出された“倍率(i)”に基づいて、下記の式(2),(3)によって、各ボリュームデータに適用するルックアップテーブルのレベルを補正(正規化)する。すなわち、ルックアップテーブルを規定するパラメータであるL及びWを、下記の式(2),(3)によって算出する。
L(i)=f(L(基準)、変換倍率(i)) …(2)
W(i)=g(W(基準)、変換倍率(i)) …(3)
ここで、式(2),(3)を更に具体化すると、それぞれ下記の式(2´),(3´)となる。
L(i)={L(基準)−ベースCT値}×変換倍率(i)+ベースCT値
…(2´)
W(i)={W(基準)−ベースCT値}×変換倍率(i)+ベースCT値
…(3´)
ところで、前記表示処理部61は、ルックアップテーブル正規化部58によるルックアップテーブルの正規化が完了したボリュームデータ以降のボリュームデータについては、“正規化したルックアップテーブル”によってボリュームレンダリング処理を行って三次元医用画像データを生成して表示装置45に表示させる。
以下、図6を参照して、本一実施形態に係る医用画像処理装置によるルックアップテーブル正規化処理に係る一連の処理を説明する。図6は、CPU41によるルックアップテーブルの正規化処理に係る一連の処理のフローチャートを示す図である。
まず、CPU41は、スキャナ装置11のコントローラ33を制御して、被検体Oに造影剤を持続的に注入させながら、被検体Oの観察対象(例えば動脈瘤)を含む部位をスキャンしてビュー毎に生データを収集する。
続いて、CPU41は、スキャナ装置11のDAS24から入力された生データに対して対数変換処理や、感度補正等の補正処理を行なって投影データを生成する。CPU41は、生成された投影データを基に、z軸方向に直交する複数断面の断面データを生成し、複数断面の断面データを基にボリュームデータを生成する。
そして、CPU41は、ボリュームデータ生成部53によって生成された複数時相のボリュームデータを読み込み(ステップS1)、それらをボリュームレンダリング処理して三次元医用画像データを生成し、表示装置45における4D表示を開始する(ステップS2)。
続いて、ユーザが、表示装置45に表示された三次元医用画像データを参照し、入力装置44を用いて当該三次元医用画像データ上で基準ボリュームデータ(例えば造影程度が最も高いボリュームデータ)を指定し、CPU41が、前記指定されたボリュームデータを、基準ボリュームデータ設定部54によって基準ボリュームデータに設定する(ステップS3)。
さらに、ユーザは、ステップS3において設定した基準ボリュームデータについて、ルックアップテーブルのレベルL及び幅Wの値を調整し、CPU41が、前記調整された値に従ってルックアップテーブルのレベルL及び幅Wの値を設定する(ステップS4)。
このステップS4における処理によって、基準ボリュームデータの表示におけるCT値と輝度値との対応関係(ルックアップテーブル)が、ユーザ所望の値に設定される。
また、ユーザは、表示装置45に表示された三次元医用画像データを参照し、入力装置44を用いて当該三次元医用画像データ上で所望の領域(観察対象(例えば動脈瘤等)に対応する領域)を指定し、CPU41が、前記指定された領域を注目領域に設定する(ステップS5)。
ここで、CPU41は、各ボリュームデータについて、ステップS5で設定した注目領域におけるCT値のヒストグラムを作成し、該ヒストグラムに基づいてCT値の特定値(i)を算出する(ステップS6)。
続いて、CPU41は、ルックアップテーブルを補正(正規化)する為の変換倍率を、上述した式(1)によって算出する(ステップS7)。
続いて、CPU41は、ルックアップテーブル変換倍率算出部57によって算出された変換倍率に基づいて、上述の式(2),(3),(2´),(3´)によって、各ボリュームデータに適用するルックアップテーブルを正規化する(ステップS8)。このステップS8における処理で、正規化されたルックアップテーブルを規定するパラメータであるL及びWが算出される(正規化されたルックアップテーブルが算出される)。
そして、前記表示処理部61は、ルックアップテーブルの正規化が完了したボリュームデータ以降のボリュームデータについては、正規化されたルックアップテーブルによってボリュームレンダリング処理を行って三次元医用画像データを生成して表示装置45に表示させる(ステップS9)。
以上説明したように、本一実施形態によれば、ボリュームデータをボリュームレンダリング処理して三次元医用画像データを生成する医用画像処理装置であって、複数時相の各ボリュームデータ間における観察対象の造影程度に差異がある場合でも、表示される観察対象の大きさが変化しない三次元医用画像データを作成する医用画像処理装置を提供することができる。
すなわち、本一実施形態に係る医用画像処理装置によれば、例えば造影CT検査によるダイナミックスキャンのような造影検査において、観察対象の造影程度の変化に関わらず、一定の大きさで観察対象が表示される。従って、例えば動脈瘤等の形状の時間変化を観察したい場合等に、本一実施形態に係る医用画像処理装置は特に有効である。
《変形例》
なお、上述した例では、観察対象として動脈瘤を想定しているが、他の観察対象の一例として例えば血管を挙げることができる。観察対象が血管の場合には、本一実施形態に係る医用画像処理装置を適用しなければ、造影程度の変化に起因して、表示される血管の径が変化してしまう(造影程度が低い部位が細く表示される)。
しかしながら、本一実施形態に係る医用画像処理装置を適用することで、同じ径の血管を同じサイズで表示させることができる。この為には、当業者であれば上述した一実施形態から想到できることではあるが、観察対象の血管のうちの所望の位置を基準として、当該血管の長手方向に沿ってルックアップテーブルを正規化していけばよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…X線CT装置、 11…スキャナ装置、 12…医用画像処理装置、 21…X線管、 23…X線検出器、 24…DAS、 25…回転部、 26…高電圧電源、 27…絞り駆動装置、 28…回転駆動装置、 29…造影剤注入装置、 31…天板、 32…天板駆動装置、 33…コントローラ、 41…CPU、 42…メモリ、 43…HDD、 44…入力装置、 45…表示装置、 46…記憶媒体ドライブ、 51…スキャン制御部、 52…投影データ生成部、 53…ボリュームデータ生成部、 54…基準ボリュームデータ設定部、 55…注目領域設定部、 56…注目領域特定値算出部、 57…ルックアップテーブル変換倍率算出部、 58…ルックアップテーブル正規化部、 61…表示処理部、 100…円形図形。

Claims (8)

  1. 入力された複数時相のボリュームデータをルックアップテーブルに基づいてボリュームレンダリング処理して三次元医用画像データを生成する医用画像処理装置であって、
    前記複数時相のボリュームデータの中から所定のボリュームデータを基準ボリュームデータとして設定する基準ボリュームデータ設定部と、
    前記基準ボリュームデータについて注目領域を設定する注目領域設定部と、
    前記注目領域に対応する画素の画素値に応じて、前記ルックアップテーブルを補正する補正部と、
    を具備することを特徴とする医用画像処理装置。
  2. 前記補正部は、
    前記注目領域における画素値の特定値を算出する注目領域特定値算出部と、
    前記ルックアップテーブルを、前記特定値に基づいて正規化する正規化部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の医用画像処理装置。
  3. 前記正規化部は、
    前記正規化する為の変換倍率を、前記特定値に基づいて算出する変換倍率算出部と、
    前記変換倍率で前記ルックアップテーブルを正規化する変換部と、
    を有することを特徴とする請求項2に記載の医用画像処理装置。
  4. 前記変換倍率算出部は、非造影時の前記観察対象の画素値であるベース画素値と前記特定値とに基づいて、
    変換倍率={(特定値)−(ベース画素値)}/{(基準ボリュームデータに係る特定値)−(ベース画素値)}
    として前記変換倍率を算出することを特徴とする請求項3に記載の医用画像処理装置。
  5. 前記変換部は、前記ルックアップテーブルを規定するパラメータであるレベルL及び幅Wを、前記変換倍率に基づいて、
    L={(基準ボリュームデータに係るL)−(ベース画素値)}×(変換倍率)+(ベース画素値)
    W={(基準ボリュームデータに係るW)−(ベース画素値)}×(変換倍率)+(ベース画素値)
    として算出し、該算出結果に基づいて前記ルックアップテーブルを正規化する
    ことを特徴とする請求項4に記載の医用画像処理装置。
  6. 前記注目領域は観察対象を含む領域であり、
    前記基準ボリュームデータ設定部は、前記観察対象の造影程度が最も高いボリュームデータを基準ボリュームデータとして設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の医用画像処理装置。
  7. 前記注目領域特定値算出部は、前記注目領域における画素値のヒストグラムを作成し、該ヒストグラムに基づいて前記注目領域における画素値の特定値を算出する
    ことを特徴とする請求項2に記載の医用画像処理装置。
  8. 前記注目領域特定値算出部は、前記注目領域における画素値の最頻値、最大値、及び、プロファイルカーブのピーク値のうち少なくとも何れか一つを、前記特定値として算出する
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項7のうち何れか一つに記載の医用画像処理装置。
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