JP2014116489A - 電解コンデンサ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 アルミニウム粉末を円柱状に焼結した陽極体1の一端に陽極端子2を植設するとともに、陽極体1の外周面にセパレータ3を1周巻回し、セパレータ3の外周面に、一端に陰極端子を有する陰極体4を陰極端子が陽極端子2の植設側とは反対側になるように配置し1周巻回してコンデンサ素子5とし、コンデンサ素子5に電解液を含浸して両端が開口した筒状のケース6に挿入し、ケース6の開口を封口ゴム7で封口して、電解コンデンサ10を作製する。
【選択図】図1
Description
以下、本発明の第1の実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。
(電解コンデンサの構造)
図1に、本実施形態の電解コンデンサの構造を示す。この電解コンデンサ10は、アルミニウム粉末を円柱状に焼結した陽極体1の一方の端部に陽極端子2を植設するとともに、陽極体1の外周面にセパレータ3を1周巻回し、セパレータ3の外周面に、一端に陰極端子(図示せず)を有する陰極体4を陰極端子が陽極端子2の植設側とは反対側になるように配置し1周巻回してコンデンサ素子5とし、コンデンサ素子5に図示しない電解液を含浸して両端が開口した筒状のケース6に挿入し、ケース6の開口を封口ゴム7で封口したものである。
まず、アルミニウム粉末を円柱状の空間を有する金型に入れプレスして円柱状の成型体を製造し、その一方の端部に陽極端子2を植接した後、焼結して陽極体1を形成する。
アルミニウム粉末は、例えば、アルミニウム純度99.8重量%以上の純アルミニウム粉末を用いることが好ましい。また、アルミニウム合金粉末を用いても良く、例えば、珪素(Si)、鉄(Fe)、銅(Cu)、マンガン(Mn)、マグネシウム(Mg)、クロム(Cr)、亜鉛(Zn)、チタン(Ti)、バナジウム(V)、ガリウム(Ga)、ニッケル(Ni)、ホウ素(B)及びジルコニウム(Zr)等の元素を1種以上含むアルミニウム合金粉末でもよい。アルミニウム合金中のこれらの元素の含有量は、それぞれ100重量ppm以下、特に50重量ppm以下とすることが好ましい。また、アルミニウム粉末またはアルミニウム合金粉末表面にチタン(Ti)層を形成してもよい。粉末体表面のチタン(Ti)層は、電解コンデンサ使用中に発生する水素ガスを吸蔵する効果が期待される。特に、表面にチタン(Ti)層を形成したアルミニウム粉末を用いることで、後述する焼結体内部の空隙表面にチタン(Ti)層を確実に形成することができ、水素ガスの吸蔵効果が期待できる。層の厚みは、期待される効果を考慮して適宜設定することができる。なお、後述する焼結体の成形工程後に、該焼結体外表面にチタン(Ti)層を形成してもよい。
アルミニウム粉末の成型法は特に制限されるものではないが、乾式で成型するには冷間プレス成型、CIP(Cold IsostaticPress:冷間静水圧)成型等の方法を採用することができる。湿式で成型するには、後述するようにバインダや溶剤と混合(混合したものを便宜上「ペースト状組成物」という)して、泥漿鋳込成型、射出成型、押出成型等の方法を採用することができる。その他、ホットプレス、真空ホットプレス等を採用することもできる。
次に、成型体を焼結して焼結体とする。焼結体は、前記のアルミニウム粉末が緻密化して焼結粒子となり、これらの焼結粒子同士が空隙を維持しながら繋がった構造を有していると推定される。焼結温度は、560℃以上660℃以下とすることが望ましい。焼結時間は、焼結温度等により異なるが、通常は5〜24時間程度の範囲内で適宜決定することができる。焼結雰囲気は、酸化防止の観点から真空雰囲気又は還元性雰囲気とすることが好ましい。また、圧力条件については、常圧、減圧又は加圧のいずれでもよい。
次に、アルミニウム焼結体に陽極酸化処理を施して、アルミニウム焼結粒子の表面に誘電体膜となる酸化被膜を形成し、陽極体1を作成する。陽極酸化処理条件は特に限定されないが、通常は濃度0.01モル以上5モル以下、温度30℃以上100℃以下のホウ酸溶液中で、10mA/cm2以上400mA/cm2程度の電流を5分以上印加すればよい。なお、過剰なシュードベーマイト皮膜が発生する場合は、化学的処理にて残存シュードベーマイト皮膜の除去処理を施し、粉末積層部内の空隙目詰まりを防止してもよい。
次に、図1に示すように、酸化被膜を形成した円柱状の陽極体1に、セパレータ3と陰極体4を順に1周づつ巻回してコンデンサ素子5を形成する。セパレータ3は、マニラ紙、クラフト紙、ガラスセパレータなど、またはビニロン、ポリエステルなどの合成繊維からなる不織布、さらには多孔質セパレータを用いることができる。陰極体4は、アルミニウム箔を好適に用いることができる。なお、陰極体4には予め陰極端子(図示せず)が接続されており、陽極端子2とは逆方向に引き出されている。
(1)本実施形態によれば、陽極箔と陰極箔とをセパレータを介在させて巻回した従来例の巻回型コンデンサ素子で同じ寸法を有するものと比較して、約1.4倍の大きな静電容量を得ることができる。これは、従来例の巻回型コンデンサ素子に比べ、静電容量の大きさに影響する陽極体1の面積をその分大きく得ることができるためと考えられる。
図2に、本発明の第2の実施形態におけるコンデンサ素子の断面図を示す。このコンデンサ素子20は、中空状の焼結体からなる陰極体を長さ方向に2分割して陰極体4a,4bとし、これらの陰極体4a,4bを長さ方向に同様に2分割したセパレータ3a,3bを介して陽極体1に被せるように配置したものである。
第3の実施形態では、陽極体について、図4に示すように、周面から中心部に向かう複数の溝11を形成した歯車状の陽極体12を用いたことを特徴としている。
図5に、本実施形態における陽極体12の表面にセパレータ3及び陰極体4を形成したコンデンサ素子40の断面図を示す。このような歯車状の陽極体12を用いることで、陽極体12の表面積が大きくなり、陽極体12と陰極体4とが対向する面積が大きくなるため、ESRの低減を図ることができる。
第1の実施形態では、陽極端子2と陰極端子(図示せず)の引き出し方向を逆としたが、同一方向に引き出す構造としてもよい。その場合、筒状のケース6の一端を有底とし、他端の開口から陽極端子2及び陰極端子を引き出す構造とすることができる。
2…陽極端子
3、3a、3b、3’…セパレータ
4、4a、4b…陰極体
5…コンデンサ素子
6…ケース
7…封口ゴム
10…電解コンデンサ
11…溝
12…陽極体
20…コンデンサ素子
21…切り込み
22…陽極体
30…コンデンサ素子
40…コンデンサ素子
Claims (8)
- 陽極端子を有するとともに、弁金属の粉末の焼結体からなる陽極体と、前記陽極体の表面を被覆するように形成されたセパレータと、前記セパレータを被覆するように配置された陰極体と、を備えたコンデンサ素子に、電解液を含浸したことを特徴とする電解コンデンサ。
- 前記陽極体は、アルミニウム粉末又はアルミニウム合金粉末を焼結して形成されていることを特徴とする請求項1記載の電解コンデンサ。
- 前記陽極体は、多孔質金属体にアルミニウム粉末又はアルミニウム合金粉末を焼結して形成されていることを特徴とする請求項1記載の電解コンデンサ。
- 前記陽極体は円柱状に形成され、前記陽極体の外周に前記セパレータ及び前記陰極体を順に配置することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の電解コンデンサ。
- 前記陰極体は、表面にチタン(Ti)層を形成したアルミニウム粉末を用いることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の電解コンデンサ。
- 前記陽極体は、周面から中心部に向かう複数の溝が形成された歯車状の陽極体であり、前記陽極体の外周に前記セパレータを外周形状に沿って配置し、さらに前記陰極体を外周形状に沿って配置することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の電解コンデンサ。
- 前記陽極体は、複数の切り込みを有するすき歯状の陽極体であり、前記陽極体の外周に前記セパレータを外周形状に沿って配置し、さらに前記陰極体を外周形状に沿って配置することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の電解コンデンサ。
- 前記陰極体は、前記陽極体の外周形状に沿った分割可能な形状であり、前記陽極体と前記陰極体の間に適合するように前記セパレータを配置することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の電解コンデンサ。
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WO2021153751A1 (ja) * | 2020-01-30 | 2021-08-05 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 電解コンデンサ |
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US5949639A (en) * | 1996-09-27 | 1999-09-07 | Rohm Co., Ltd. | Capacitor element for solid electrolytic capacitor, device and process for making the same |
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2012
- 2012-12-11 JP JP2012270065A patent/JP6106418B2/ja not_active Expired - Fee Related
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