JP2014116226A - 摺動子及び摺動子の被取付体への取付構造 - Google Patents

摺動子及び摺動子の被取付体への取付構造 Download PDF

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Abstract

【課題】被取付体への摺動子の取付作業が容易に行えて、その取付作業の自動化も容易に図ることができる摺動子及び摺動子の被取付体への取付構造を提供すること。
【解決手段】移動体(被取付体)50に当接する当接面19を有する基部11と、基部11の外周辺111から突出し且つ突出した根元側部分を基部11の当接面19とは反対面側に向けて折り返してその先端を摺接部23としてなる一対の接点用アーム部21とを具備する摺動子10である。一対の接点用アーム部21の間の基部11の外周辺111から接点用アーム部21の突出方向と同一方向に向けて突出し且つ突出したその先端側を基部11の当接面19側に向けて折り曲げてその先端に移動体50への取付部33を形成してなる取付アーム部31を設ける。基部11には移動体50に設けた位置決め突起59を挿入する位置決め部15を設ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、スライド式スイッチ等の電子部品に用いられる摺動子及びこの摺動子の被取付体への取付構造に関するものである。
従来、スライド式スイッチやスライド式可変抵抗器として、例えば特許文献1に示すような構造のスライド式電子部品が利用されている。特許文献1の図1〜図3に示すスライド式電子部品(1)は、ケース(10)内にスライド自在に摺動型物(20)を収納し、摺動型物(20)の下面に取り付けた摺動子(30)の摺動接点(33)をその下側に配置したフレキシブル回路基板(40)のスイッチパターン(41)に当接し、摺動型物(20)と共に摺動子(30)を移動させることで、スイッチパターン(41)の出力を変化させる構造に構成されている。
そして摺動型物(20)への摺動子(30)の取り付けは、摺動型物(20)の下面に設けた2つの小突起状の固定部(27)を摺動子(30)に設けた2つの貫通穴からなる取付固定部(34)に挿入し、これら2つの固定部(27)の先端を、図2に示すように熱かしめして潰すことによって行われていた。
特開2008−71591号公報
しかしながら、上記熱かしめの工程はこれを自動化することが困難なため、従来はこの取付作業を手作業で行っていた。このため作業性の向上が図れず、その取付工程に時間がかかっていた。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、被取付体への摺動子の取付作業が容易に行えて、その取付作業の自動化も容易に図ることができる摺動子及び摺動子の被取付体への取付構造を提供することにある。
本発明にかかる摺動子は、被取付体に当接する当接面を有する基部と、前記基部外周の1辺から突出し且つ突出した根元側部分を基部の前記当接面とは反対面側に向けて折り返してその先端を摺接部としてなる接点用アーム部とを具備する摺動子であって、前記接点用アーム部の根元側部分近傍の前記基部の外周辺から前記接点用アーム部の突出方向と同一方向に向けて突出し且つ突出したその先端側を前記基部の当接面側に向けて折り曲げてその先端に前記被取付体への取付部を形成してなる取付アーム部を設けて構成されている。
このように、接点用アーム部の根元側部分近傍から突出する取付アーム部の先端の取付部を被取付体に取り付けるように構成したので、1か所の取り付けのみで摺動子を被取付体に固定でき、その取付作業が容易に行えるようになる。
ところでこの摺動子は、基部から接点用アーム部を突出した後に折り返す構成なので、接点用アーム部の折り返した先に設けた摺接部を回路基板の摺接パターン上に当接させて摺動する際、接点用アーム部の折り返し部にこれを被取付体から引き離す方向の力が作用する場合がある。そしてもしこの折り返し部が被取付体から引き離された場合、この折り返し部が摺接パターンに当接し、出力信号に誤動作を生じてしまう恐れがある。本発明では、被取付体に取り付ける取付アーム部を、接点用アーム部の根元側部分近傍から突出したので、前記接点用アーム部の折り返し部をその近傍部分で被取付体に固定でき、折り返し部の被取付体からの引き離しを確実に防止でき、1か所のみの取り付けであっても、接点用アーム部の折り返し部が被取付体から引き離されることはなく、出力信号の誤動作を確実に防止できる。なお摺動子の前記接点用アーム部が突出する辺の反対側の辺部分は、もしその部分が被取付体から離れても、その下側に摺接部があるので、摺接パターンに当接する恐れはなく、出力信号の誤動作の問題は生じない。
ここで前記摺動子の取付部には、前記被取付体に設けた係止凹部に挿入してその内周面に係止される係止爪部を設けることが好ましい。このように構成すれば、摺動子の取付部を被取付体の係止凹部に挿入(圧入)するだけで、容易に取付部を被取付体に固定でき、これによってその取付作業が容易に行え、その取付作業の自動化も容易に図れる。また熱かしめを用いる場合に比べて取付時間の短縮化も図ることができる。
また前記基部には、前記被取付体に設けた位置決め突起を挿入する位置決め部を設けることが好ましい。これによって摺動子を取付部と位置決め部の両者によって被取付体に対して正確に位置決めすることができる。
また本発明にかかる摺動子の被取付体への取付構造は、前記摺動子の取付部に係止爪部を設け、この係止爪部を前記被取付体の摺動子取付面に設けた係止凹部に圧入することで前記係止爪部を前記係止凹部の内周面に係止して固定することを特徴とする。
また前記摺動子の被取付体への取付構造においては、前記被取付体の摺動子取付面に位置決め突起を設けると共に、前記摺動子の基部に前記被取付体の位置決め突起を挿入する位置決め部を設け、前記摺動子の係止爪部を前記被取付体の係止凹部内に係止すると共に、前記摺動子の位置決め部に前記被取付体の位置決め突起を挿入して位置決めすることが好ましい。
本発明によれば、被取付体への摺動子の取付作業が容易に行え、またその取付作業の自動化も容易に図ることができる。
摺動子10の斜視図である。 摺動子10と被取付体50を下側から見た斜視図である。 摺動子10を取り付けた被取付体50を下側から見た斜視図である。 移動体50に摺動子10を取り付ける際の両者の位置関係を示す図である。 移動体50に摺動子10を取り付ける際の両者の位置関係を示す図である。 係止凹部57内に取付部33を圧入した状態を示す要部拡大断面図である。 スライド式電子部品100の斜視図である。 スライド式電子部品100の断面図(図7のB−B断面図)である。 スライド式電子部品100の分解斜視図である。 スライド式電子部品100を下側から見た分解斜視図(但し、フレキシブル回路基板140と基台150の記載は省略)である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の1実施形態にかかる摺動子10の斜視図である。また図2は前記摺動子10と、摺動子10を取り付ける被取付体(以下「移動体」という)50を下側から見た斜視図である。これらの図に示すように摺動子10は、1枚の弾性金属板(例えばステンレス板やリン青銅板等)製であり、略矩形平板状の基部11と、基部11の周囲の4辺の内の1つの辺(外周辺)111から突出して折り返される一対の接点用アーム部21,21と、前記辺111の前記接点用アーム部21,21の間から突出する取付アーム部31とを具備して構成されている。なお以下の説明において、「上」とは折り返された接点用アーム部21から基部11側を見る方向をいい、「下」とはその反対方向をいうものとする。
基部11内には、ガイド部13と位置決め部15が形成されている。ガイド部13と位置決め部15は、何れも円形の貫通孔であり、ガイド部13の方が小径に形成されている。位置決め部15の内周の180°対向する位置には切り欠き溝17,17が形成されている。基部11の上面は、下記する移動体50の摺動子取付面55に当接する当接面19となっている。
一対の接点用アーム部21,21は何れも直線帯状であって、基部11の辺111から所定間隔を隔てて同一方向に向けて平行に突出しており、且つ突出した接点用アーム部21を折り返し部22にて基部11の当接面19とは反対面側に向けて折り返している。そして各接点用アーム部21の先端近傍部分には下方向に向けて突出するように湾曲させることで摺接部23が形成されている。また各接点用アーム部21には、その先端中央から所定距離にわたって縦割り状にスリット25が形成されている。
取付アーム部31は直線帯状であって、一対の接点用アーム部21,21を突出したその間の辺111から、即ち接点用アーム部21の根元側部分近傍の基部11の辺111から、接点用アーム部31の突出方向と同一方向に向けて突出し、且つ突出したその先端側を前記基部11の当接面19側に向けて直角に折り曲げてその先端に取付部33を形成して構成されている。取付部33は下記する移動体50に設けた係止凹部57に圧入(挿入)して、移動体50に取り付けられる部分である。取付部33は、取付アーム部31の先端側部分を幅方向両側に広げて略矩形状に形成されており、その左右両側辺の先端側部分は、先端に向かって両側辺間の幅を狭める傾斜面からなる挿入ガイド部34となっている。また取付部33の左右両側辺の根元部分は、略直角の角部からなる係止爪部35となっている。これら一対の係止爪部35は、下記する移動体50の係止凹部57に取付部33を圧入(挿入)した際に係止凹部57の内周面に係止される。
移動体50は合成樹脂の一体成形品であり、略平板矩形状の本体部51と、本体部51の外周側辺から突出するレバー53とを具備して構成されている。本体部51の下面は摺動子取付面55であり、この摺動子取付面55には前記摺動子10の取付部33を圧入する略矩形状の貫通孔からなる係止凹部57と、前記摺動子10の位置決め部15を挿入する円柱状の小突起からなる位置決め突起59とが設けられている。係止凹部57と位置決め突起59は移動体50の移動方向(図2の矢印A方向)に向かう直線上に並んで形成されている。係止凹部57内周面の、前記移動体50の移動方向に直交する方向の内周面間の幅寸法は、前記取付部33の一対の係止爪35間の幅寸法よりも若干小さい寸法となっており、これによって取付部33は係止凹部57内に圧入されるように構成されている。一方位置決め突起59の外径寸法は、前記位置決め部15の内径寸法よりも若干小さい寸法となっており、これによって位置決め突起59は位置決め部15にほぼぴったりスムーズに(圧入ではなく)挿入されるように構成されている。また位置決め突起59の高さ寸法は、この移動体50に摺動子10を取り付けて下記するフレキシブル回路基板140上を移動する際に、フレキシブル回路基板140に当接しない高さ寸法に形成されている(即ち位置決め突起59の下端面が下記する脚部61の下端面よりも上の位置になるように形成されている)。また移動体50の4隅には、その上下面から突出する同一高さの脚部61が設けられている。さらに移動体50の上面には、図9に示すように、クリック係合部63が形成されている。クリック係合部63は移動体50の移動方向Aに向けて3つの凹部63a,63b,63cを並べるように設けて構成されている。
次に移動体50への摺動子10の取り付け方法を説明する。即ち、移動体50に摺動子10を取り付けるには、まず移動体50下面の摺動子取付面55に、摺動子10の基部11の当接面19を対向させて両者を接近させて行く。摺動子10を吸着ヘッドを用いて自動的に移動体50に装着する場合は、摺動子10の基部11の下面(当接面19の反対側の面)の中央(位置決め部15とガイド部13の間の面)に吸着ヘッドの吸着部を当接して基部11を吸着し、同時に吸着ヘッドに設けた一対の位置決めピンを位置決め部15とガイド部13に挿入して吸着ヘッドに対する摺動子10の位置決めを行う。そしてこの吸着ヘッドを移動体50の摺動子取付面55に接近させていく。
ここで図4,図5は、移動体50に摺動子10を取り付ける際の両者の位置関係を示す図である。即ち移動体50の摺動子取付面55に摺動子10の当接面19を両面が平行のまま接近させていくと、まず図4に示すように、移動体50の位置決め突起59(先端の径が小さくなっている円錐状の外周面の部分を越えた最も太くなっている円筒状の外周面の部分)が摺動子10の位置決め部15に挿入され、位置決めされる。このとき摺動子10の取付部33先端の挿入ガイド部34の部分は、移動体50の係止凹部57の入口部分内に挿入されてはいるが、遊びを有しているので、まずは移動体50の位置決め突起59に対して摺動子10の位置決め部15の部分が正確に位置決めされる。さらに移動体50の摺動子取付面55に摺動子10の当接面19を接近させていくと、図5に示すように、摺動子10の取付部33先端部分(挿入ガイド部34の部分)が移動体50の係止凹部57内の入口付近の内周面に当接する。これによって移動体50の係止凹部57に対して摺動子10の取付部33の位置が位置決めされる。つまり移動体50に対して摺動子10が2点の位置で位置決めされ、しかも一方の点を位置決めした後にもう一方の点を位置決めするので、両者間の位置決めは無理なくスムーズに正確に行われる。そしてさらに移動体50に摺動子10を接近させていくことで、移動体50の位置決め突起59をさらに摺動子10の位置決め部15に挿入し、同時に摺動子10の取付部33を移動体50の係止凹部57に圧入し、図3に示すように、摺動子10の当接面19を移動体50の摺動子取付面55に当接させる。図6は係止凹部57内に取付部33を圧入した状態を示す要部拡大断面図である。同図に示すように、係止凹部57に圧入された取付部33の両係止爪部35は、係止凹部57の内周面に強く引っ掛かって(食い込んで)係止され、特に取付部33を引き抜く方向の力に対して係止爪部35が係止凹部57の内周面に食い込んでこれを阻止する。これによって確実に摺動子10が移動体50に固定される。
以上のように、接点用アーム部21の根元側部分近傍から突出する取付アーム部31の先端の取付部33を移動体50に取り付けるように構成したので、1か所の圧入による取り付けのみで摺動子10を移動体50に固定でき、その取付作業が容易に行えるようになる。即ち、摺動子10の取付部33は移動体50の係止凹部57に挿入(圧入)するだけで、容易に取付部33を移動体50に固定でき、これによってその取付作業が容易に行え、その取付作業の自動化も容易に図れる。また熱かしめを用いる場合に比べて、取付時間の短縮化も図ることができる。さらに摺動子10をその取付部33によって移動体50に取り付けるだけでなく、基部11に設けた位置決め部15によって移動体50に対する摺動子10の正確な位置決めを図ることができる。
図7は上記摺動子10と移動体50を用いて構成される電子部品(以下「スライド式電子部品」という)100の斜視図、図8はスライド式電子部品100の断面図(図7のB−B断面図)、図9はスライド式電子部品100の分解斜視図、図10はスライド式電子部品100を下側から見た分解斜視図(但し、フレキシブル回路基板140と基台150の記載は省略)である。
これらの図に示すように、スライド式電子部品100は、ケース110内に前記摺動子10を取り付けた移動体50を収納し、その下にフレキシブル回路基板140と基台150を設置して構成されている。
ケース110は金属板を折り曲げて構成され、移動方向(スライド移動方向)Aを長手方向とする略長方形の平板状に形成された上面部111と、上面部111の四辺を下方に略直角に折り曲げてなる側壁部112とを備えた形状であり、下面側には側壁部112で囲まれた凹部状の収納部113が形成されている。上面部111の中央には移動方向Aを長手方向とする略長方形状の開口部114が設けられ、開口部114内には弾接アーム部115が設置されている。弾接アーム部115は略コ字状であり、その両端は開口部114の長手方向に沿う一内周辺に接続されている。また弾接アーム部115の中央には、前記移動体50のクリック係合部63に弾接する弾接部117が下方向に向かって湾曲・突出するように形成されている。一方、ケース110の長手方向に沿う両側壁部112の下端辺の両端近傍には、下方に伸びる舌片状の固定部118が形成されている。またケース110の長手方向に沿う一方の側壁部112の下端辺の中央部分には、移動体50のレバー53を挿通させる切り欠き部119が形成されている。
フレキシブル回路基板140は、可撓性を有する合成樹脂フイルムの表面に、前記摺動子10の摺接部23が摺接する直線状の一対の摺接パターン141を形成して構成されている。摺接パターン141は図9では簡略化して図示しているが、実際はこの例では一方がコモンパターン、もう一方がスイッチ用の断続したパターンとなっていて、両者でスライド用のスイッチパターンを構成している。またフレキシブル回路基板140の前記ケース110の各固定部118に対向する位置に、矩形状の開口からなる取付固定部142を形成している。
基台150は、金属製あるいは合成樹脂製等の硬質の平板であり、前記フレキシブル回路基板140の取付固定部142に対向する位置に、取付固定部142と同形状の開口からなる取付部152を設けて構成されている。
スライド式電子部品100を組み立てるには、まず前述の方法によって移動体50に摺動子10を取り付ける。次にこの摺動子10を取り付けた移動体50をケース110の下面側から収納部113内に収納する。このときレバー53の根元部分がケース110の切り欠き部119内に位置する。またこのときケース110の弾接部117は移動体50のクリック係合部63に弾接する。そして、ケース110の下面側にフレキシブル回路基板140と基台150を重ねて設置し、その際フレキシブル回路基板140の各取付固定部142と基台150の各取付部152を貫通したケース110の各固定部118をそれぞれ基台150の下面に向かって折り曲げれば、スライド式電子部品100が完成する。このとき、摺動子10の一対の摺接部23はフレキシブル回路基板140の一対の摺接パターン141にそれぞれ当接する。なお上記組立手順はその一例であり、他の各種異なる組立手順を用いて組み立てても良いことはいうまでもない。
そしてケース110から突出するレバー53を操作することで、例えば図8に示す位置(移動方向Aの一端側)にある移動体50を同図に示す左側に移動すると、弾接アーム部115が弾性変形しながら弾接部117が凹部63aと凹部63bの間の仕切りを乗り越え、左側の凹部63aから中央の凹部63bに係合し、その際操作者にクリック感覚が伝わると同時に、摺動子10の摺接部23が摺接パターン141上を摺動してスイッチのオンオフ出力が変化する。同様に移動体50をさらに左側に移動すれば、弾接アーム部115の弾接部117が凹部63bと凹部63cの間の仕切りを乗り越えて右側の凹部63cに係合し、クリック感覚が生じると共にスイッチのオンオフ出力が変化する。
ところで、図8に示すように、摺動子10は、基部11から接点用アーム部21を突出した後に折り返す構成なので、接点用アーム部21の折り返した先に設けた摺接部23をフレキシブル回路基板140の摺接パターン141上に弾接させて摺動する際に、接点用アーム部21の折り返し部22にこれを移動体50から引き離す力(図8に示す矢印C方向の力)が作用する場合がある。そしてもしこの折り返し部22が移動体50から引き離された場合、この折り返し部22がフレキシブル回路基板140の摺接パターン141に当接し、出力信号に誤動作を生じてしまう恐れがある。これに対してこの摺動子10では、移動体50に取り付ける取付アーム部31を、接点用アーム部21の根元側部分近傍から突出したので、接点用アーム部21の折り返し部22をその近傍部分で移動体50に固定でき、折り返し部22の移動体50からの引き離しを確実に防止でき、1か所のみの取り付けであっても、接点用アーム部21の折り返し部22が移動体50から引き離されることはなく、出力信号の誤動作を確実に防止できる。なお摺動子10の接点用アーム部21が突出する辺の反対側の端部近傍部分(図8の部分29辺り)は、もしその部分が移動体50から離れても、その下側に摺接部23があるので、摺接パターン141に当接する恐れはなく、出力信号の誤動作の問題は生じない。
上記実施形態ではスライド移動方向として直線方向を示したが、スライド移動方向は、円弧方向やその他の曲線方向など、直線方向以外の各種方向を含む概念である。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば、前記移動体50の係止凹部57は、貫通する穴のみでなく、有底の穴や溝や切り欠き等でも良い。また取付部33は係止凹部57に圧入することで取り付けられる構造のみならず、例えば取付部33を係止凹部57に挿入して移動体50の(反対面側)上面側でその先端を折り曲げるなどして取り付ける構造であっても良く、要は移動体50に取り付ける構成であればよい。
また摺動子10を取り付けるのは移動体50に限定されず、摺動子10を取り付ける被取付体であれば、他の部材であっても良い。例えば静止している被取付体に摺動子10を取り付け、回路基板側を移動させる構成であっても良い。
摺動子10から突出する接点用アーム部21は、2本に限らず、1本または3本以上であっても良い。また取付アーム部31は所定間隔を隔てて同一方向に向けて突出する複数の接点用アーム部21,21の間に配置するのが左右のバランス上好ましいが、本発明はこれに限られず、要は接点用アーム部21の根元側部分近傍に配置するものであればよい。また摺動子10の取付部33に設ける係止爪部35の形状、構造も種々の変更が可能である。
また上記例では摺動子10の基部11に、移動体50に設けた位置決め突起59を挿入する貫通孔からなる位置決め部15を設けたが、位置決め部15は必ずしも貫通孔でなくても良く、例えば溝などによって形成しても良い。また場合によっては位置決め部15は設けなくても良い。即ち例えば移動体50に摺動子収納凹部を設け、これに摺動子をぴったり挿入することで位置決めを行っても良い。また例えば手作業で摺動子10を移動体50に取り付けるような場合等は、ガイド部13を設けなくても良い。
10 摺動子
11 基部
111 外周辺(辺)
13 ガイド部
15 位置決め部
19 当接面
21 接点用アーム部
22 折り返し部
23 摺接部
31 取付アーム部
33 取付部
35 係止爪部
50 移動体(被取付体)
55 摺動子取付面
57 係止凹部
59 位置決め突起

Claims (5)

  1. 被取付体に当接する当接面を有する基部と、
    前記基部外周の1辺から突出し、且つ突出した根元側部分を基部の前記当接面とは反対面側に向けて折り返してその先端を摺接部としてなる接点用アーム部と、を具備する摺動子であって、
    前記接点用アーム部の根元側部分近傍の前記基部の外周辺から前記接点用アーム部の突出方向と同一方向に向けて突出し、且つ突出したその先端側を前記基部の当接面側に向けて折り曲げてその先端に前記被取付体への取付部を形成してなる取付アーム部を設けたことを特徴とする摺動子。
  2. 請求項1に記載の摺動子であって、
    前記摺動子の取付部には、前記被取付体に設けた係止凹部に挿入してその内周面に係止される係止爪部が設けられていることを特徴とする摺動子。
  3. 請求項1に記載の摺動子であって、
    前記基部には、前記被取付体に設けた位置決め突起を挿入する位置決め部が設けられていることを特徴とする摺動子。
  4. 請求項1に記載の摺動子の基部を、被取付体の摺動子取付面に取り付ける摺動子の被取付体への取付構造であって、
    前記摺動子の取付部に係止爪部を設け、この係止爪部を前記被取付体の摺動子取付面に設けた係止凹部に圧入することで前記係止爪部を前記係止凹部の内周面に係止して固定することを特徴とする摺動子の被取付体への取付構造。
  5. 請求項4に記載の摺動子の被取付体への取付構造であって、
    前記被取付体の摺動子取付面に位置決め突起を設けると共に、前記摺動子の基部に前記被取付体の位置決め突起を挿入する位置決め部を設け、
    前記摺動子の係止爪部を前記被取付体の係止凹部内に係止すると共に、前記摺動子の位置決め部に前記被取付体の位置決め突起を挿入して位置決めすることを特徴とする摺動子の被取付体への取付構造。
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