JP2014115485A - 通信線固定構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】通信線を、補強材の復元力に依存することなく、通信機器に対して、簡易な構造で確実に固定することができる、通信線固定構造を提供すること。
【解決手段】光受信機の内部に光ケーブルを固定するための通信線固定構造であって、光受信機の内部に設けられた受容空間部50であって、光受信機の引き込み口を介して当該光受信機の外部から内部に至るように引き込まれた光ケーブルを受容するための受容空間部50と、受容空間部50に突出する押圧突起51〜54であって、受容空間部50に受容された光ケーブルを押圧固定する押圧突起51〜54を備え、押圧突起51〜54を、光ケーブルに近づくに連れて引き込み口から遠ざかる傾斜状に形成した。
【選択図】図9

Description

本発明は、光受信機等の通信機器に光ケーブル等の通信線を固定するための通信線固定構造に関する。
現在、光ファイバを使った家庭向けのデータ通信サービスであるFTTH(Fiber To The Home)が一般家庭に普及している。このFTTHにおいては、屋外に敷設された光ケーブルが、一般家屋等の屋内または屋外の壁面に設置された光受信機に接続される。そして、光ケーブルから光受信機を介して伝送された通信データが、家庭内のパソコンやTV等の各通信機器に伝送される。
ここで、このような光受信機に光ケーブルを接続するための従来の構造について説明する。図16は光ケーブルの断面図である。この光ケーブルOC(Optical Cable)は、1本の光ファイバOF(Optical Fiber)と、この光ファイバOFを両側から挟むように当該光ファイバに対して並設された一対の補強材SM(Support Material)とを、被覆線CL(Cover Line)で覆った構造をしている。
図17は従来の光受信機100の斜視図である。この光受信機100は、筐体101に、光電変換ユニット102と、光ファイバを整理や収容するための光ファイバトレイ103と、電源ユニット(図示省略)とを着脱自在に収めて構成されている。この光ファイバトレイ103は、光ケーブルを固定するためのケーブル固定部104を備えて構成されている。図18は光ケーブルを固定した状態における従来のケーブル固定部104の正面図である。この図18に示すように、ケーブル固定部104は、ケーブル保持部105、折り曲げ部106、及び、被覆線保持部107を備えて構成されていた。そして、光ケーブルOCは、ケーブル保持部105において保持された後、被覆線CLが補強材SM(図示省略)と共に分岐され、光ファイバOFが露出されていた。ここで、補強材SM及び被覆線CLは、平面略楕円形に形成された折り曲げ部106を支点として折り曲げられ、その折り曲げ方向にさらに突出して被覆線保持部107によって保持されていた。この状態において、補強材SM及び被覆線CLは、補強材SMの復元力によって被覆線保持部107に保持されていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−114437号公報
しかしながら、近年では、防虫対策等の種々の理由によって光ケーブルの細線化が進んでおり、これに伴って補強材SMや被覆線CLも細くなる傾向にあるため、補強材SMの復元力も小さくなり、従来のように補強材SMや被覆線CLを補強材SMの復元力に依存して押圧固定する構造が機能しなくなる可能性があった。また、近年では、光ケーブルの補強材SMや被覆線CLの外部から光ファイバに接続することができる外被把持型コネクタが一般化してきたため、光ケーブルの補強材SMや被覆線CLを剥いで光ファイバを外部に露出させることが不要になる場合もあり、この場合にも補強材SMや被覆線CLを補強材SMの復元力に依存して押圧固定する構造を採用することができないという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、光ケーブルの如き通信線を、補強材の復元力に依存することなく、光受信機の如き通信機器に対して、簡易な構造で確実に固定することができる、通信線固定構造を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の通信線固定構造は、通信機器の内部に通信線を固定するための通信線固定構造であって、前記通信機器の内部に設けられた受容空間部であって、前記通信機器の引き込み口を介して当該通信機器の外部から内部に至るように引き込まれた前記通信線を受容するための受容空間部と、前記受容空間部に突出する押圧突起であって、当該受容空間部に受容された前記通信線を押圧固定する押圧突起を備え、前記押圧突起を、前記通信線に近づくに連れて前記引き込み口から遠ざかる傾斜状に形成して構成されている。
請求項2に記載の通信線固定構造は、請求項1に記載の通信線固定構造において、一対の前記押圧突起を相互に対向する位置に配置し、前記通信線を、前記一対の押圧突起の相互間に挿通させた状態で、当該一対の押圧突起の各々により押圧可能として構成されている。
請求項3に記載の通信線固定構造は、請求項1又は2に記載の通信線固定構造において、前記押圧突起を、前記受容空間部を区画する区画面から当該受容空間部に至る突出方向に沿って突出するように形成し、前記押圧突起には、当該押圧突起にて押圧固定した状態における前記通信線を挟んで前記区画面と対抗する位置に、前記通信線が押圧固定位置から離脱することを防止するための離脱防止突起を形成して構成されている。
請求項4に記載の通信線固定構造は、請求項1から3のいずれか一項に記載の通信線固定構造において、前記通信線は、1本の光ファイバと、この光ファイバを両側から挟むように当該光ファイバに対して並設された一対の補強材とを、被覆線で覆って構成された光ケーブルであり、前記受容空間部において、前記通信線を、前記一対の補強材の並設方向に対して直交する方向から、前記押圧突起にて押圧可能として構成されている。
請求項5に記載の通信線固定構造は、請求項4に記載の通信線固定構造において、前記押圧突起よりも前記引き込み口に近い位置に形成された第1保持手段であって、前記押圧突起にて押圧固定された前記通信線を、当該押圧突起における押圧固定方向から前記光ファイバを中心として約90度回転させた方向で保持可能な第1保持手段を備える。
請求項6に記載の通信線固定構造は、請求項5に記載の通信線固定構造において、前記押圧突起と前記第1保持手段との相互間に形成された第2保持手段であって、前記押圧突起にて押圧固定された前記通信線を、当該押圧突起における押圧固定方向から前記光ファイバを中心として約45度回転させた方向で保持可能な第2保持手段を備える。
請求項1に記載の通信線固定構造によれば、受容空間部に受容された通信線を押圧突起によって押圧固定することができるので、通信線を、補強材の復元力に依存することなく、通信機器に対して、簡易な構造で確実に固定することができる。特に、押圧突起を通信線に近づくに連れて引き込み口から遠ざかる傾斜状に形成したので、通信機器からの通信線の引き抜きを防止することができると共に、通信機器に対する通信線の引き込みを可能とすることができる。従って、例えば、通信線を押圧突起によって仮止めした後、通信線が通信機器から不用意に脱落することを防止しつつ、通信線を通信機器に少しずつ引き込んで位置調整すること等が可能になる。
請求項2に記載の通信線固定構造によれば、通信線を、一対の押圧突起の相互間に挿通させた状態で、当該一対の押圧突起の各々により押圧可能としたので、通信線を1つの押圧突起のみで押圧可能とした場合に比べて押圧固定力を向上させることができ、通信線を通信機器に対して一層確実に固定することが可能になる。
請求項3に記載の通信線固定構造によれば、通信線が押圧固定位置から離脱することを防止するための離脱防止突起を形成したので、押圧突起によって押圧固定した通信線が押圧固定位置から不用意に離脱することを防止することができ、通信線を通信機器に対して一層確実に固定することが可能になる。
請求項4に記載の通信線固定構造によれば、光ケーブルとしての通信線を一対の補強材の並設方向に対して直交する方向から押圧突起にて押圧可能としたので、通信線の製造メーカや種類に関わらずほぼ同一である場合が多い細幅を基準として左右一対の押圧突起の相互間の間隔を決定することができ、通信線を通信機器に対して一層確実に固定することが可能になる。
請求項5に記載の通信線固定構造によれば、光ケーブルとしての通信線を、押圧突起における押圧固定方向から光ファイバを中心として約90度回転させた方向で第1保持部において保持することができるので、押圧突起における押圧固定方向のまま通信線を通信機器に対して引き込む場合に比べて、通信線を湾曲させることが容易になるために、通信線を通信機器に対して引き込むことが容易になり、光ケーブルの固定作業の作業性が低下することを防止することができる。
請求項6に記載の通信線固定構造によれば、光ケーブルとしての通信線を、押圧突起における押圧固定方向から光ファイバを中心として約45度回転させた方向で第2保持部において保持することができるので、押圧突起における押圧固定方向を約90度回転させて直ちに第1保持部において保持させる場合に比べて、通信線を回転させることが容易になるため、通信線を通信機器に対して引き込むことが容易になり、光ケーブルの固定作業の作業性が低下することを防止することができる。
本発明の実施の形態に係る光受信機における信号の伝送経路を概念的に示す信号系統図である。 光受信機を示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は底面図である。 カバー部を取り外した状態における図2の光受信機の正面図である。 光ファイバトレイを取り外した状態における図3の光受信機の正面図である。 電源ユニットを示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は底面図である。 光電変換ユニットを示す図であり、(a)は正面図、(b)は平面図である。 光ファイバトレイを示す図であり、(a)は正面図、(b)は底面図である。 光ファイバトレイの斜視図である。 図7のケーブル固定部周辺の拡大図であり、(a)は図7(a)の拡大図、(b)は図7(b)の拡大図である。 図9(a)の各部の断面図であり、(a)はA−A矢視断面図、(b)はB−B矢視断面図、(c)はC−C矢視断面図である。 図3の右側の引き込み口周辺の拡大図である。 図2(a)のA−A矢視断面図であり、(a)は光ケーブルを挿通していない状態の断面図、(b)は光ケーブルを挿通している状態の断面図である。 図11に対応する拡大図であって変形例に係る引き込み口の拡大図である。 図12に対応する断面図であって変形例に係る引き込み口周辺の断面図であり、(a)は光ケーブルを挿通していない状態の断面図、(b)は光ケーブルを挿通している状態の断面図である。 変形例に係るケーブル固定部周辺の拡大図である。 光ケーブルの断面図である。 カバー部を開いた状態における従来の光受信機の斜視図である。 光ケーブルを固定した状態における従来のケーブル固定部の正面図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る通信線固定構造の実施の形態を詳細に説明する。ただし、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔実施の形態の基本的概念〕
まず、本実施の形態の基本的概念について説明する。この実施の形態は、概略的に、通信機器の内部に通信線を固定するための通信線固定構造に関する。この「通信機器」の具体的な種類や構造は任意であるが、例えば、上述した光受信機や、屋内における光ファイバの終端装置(ONU:Optical Network Unit)が該当する。また、この通信機器に固定する「通信線」の具体的な種類や構造も任意であるが、例えば、光ケーブルを挙げることができる。以下の実施の形態においては、光受信機に光ケーブルを固定する場合について説明する。
〔実施の形態の具体的内容〕
以下に添付図面を参照して、本実施の形態の具体的内容について説明する。
(光受信機の伝送経路)
最初に、光受信機の通信関連機能を説明するため、光受信機における信号の伝送経路について説明する。図1は、光受信機における信号の伝送経路を概念的に示す信号系統図である。この図1に示すように、概略的には、映像信号及び通信信号を伝送するための光ケーブルOC1が、光受信機の外部から内部に引き込まれ、あるいは、通信信号を伝送するための光ケーブルOC2が、光受信機の内部から外部に引き出される。以下では、これら光ケーブルOC1、OC2を、相互に区別する必要がない場合には、光ケーブルOCと総称する。
この光ケーブルOCは、従来と同様に図16に示すように、1本の光ファイバOFと、この光ファイバOFを両側から挟むように当該光ファイバに対して並設された一対の補強材SMとを、被覆線CLにて覆った構造をしているものとして説明する。ここで、光ケーブルOCの幅として、一対の補強材SMの並設方向に沿った幅を太幅W1、この並設方向に直交する方向の幅を細幅W2とする。一般的に、太幅W1は、光ケーブルOCの製造メーカや種類毎に異なる場合が多く、細幅W2は、光ケーブルOCの製造メーカや種類に関わらずほぼ同一である場合が多い。
図1において、映像信号及び通信信号を伝送するための光ケーブルOC1は、光受信機1に引き込まれてケーブル固定部41に固定される。この光ケーブルOC1からは、補強材SM及び被覆線CL(図示省略)が切除等されることで光ファイバOF1のみが引き出されて、メカニカルスプライスMS1を介して他の光ファイバOF2に接続される。この光ファイバOF2はWDM(波長分割多重:Wavelength Division Multiplexing)フィルタF1に接続され、このWDMフィルタF1によって映像信号及び通信信号が分離される。このWDMフィルタF1からは、映像信号を伝送するための光ファイバOF3と、通信信号を伝送するための光ファイバOF4とが引き出される。
このうち、映像信号用の光ファイバOF3は、メカニカルスプライスMS2を介して他の光ファイバOF5に接続され、この光ファイバOF5は、光電変換ユニット30に接続され、この光電変換ユニット30において映像信号が光信号から電気信号に変換される。この電気信号としての映像信号は、光電変換ユニット30の接続端子31、32を介して同軸ケーブル(図示省略)に伝送される。一方、WDMフィルタF1を出た通信信号用の光ファイバOF4は、メカニカルスプライスMS3を介して光ケーブルOC2の光ファイバOF6に接続され、この光ケーブルOC2は、ケーブル固定部42に固定され、光受信機1の外部に引き出されて所定機器に接続される。
ただし、図1の伝送経路は例示であり、これとは異なる伝送経路が採用されることもある。例えば、WDMフィルタF1からの光ファイバOF3、OF4の引き出し形態は、当該WDMフィルタF1の種類や型式に応じて異なり得るため、これに応じて、図1に例示した伝送経路も異なり得る。あるいは、メカニカルスプライスMS1〜MS3に代えて、外被把持型コネクタ(SCコネクタ、FAコネクタ。図示省略)を使用した伝送経路を採用することも可能である。この場合、例えば、光ケーブルOC1には、補強材SM及び被覆線CLを保持したままの状態で、外被把持型コネクタのプラグ又はソケットの一方が装着されると共に、光ケーブルOC2には、補強材SM及び被覆線CLを保持したままの状態で、外被把持型コネクタのプラグ又はソケットの他方が装着され、これらプラグとソケットが相互に着脱自在に接続されることで、光ケーブルOC1と光ケーブルOC2が相互に接続される。
(光受信機の基本構成)
次に、光受信機1の基本構成を説明する。図2は、本実施の形態に係る光受信機1を示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は底面図、図3は、後述するカバー部12を取り外した状態における図2の光受信機1の正面図、図4は、後述する光ファイバトレイ40を取り外した状態における図3の光受信機1の正面図である。なお、以下の説明においては、図2に示す各方向を基準として、X方向を左右方向、Y方向を上下方向、Z方向を前後方向と称する。これら図2〜4に示すように、光受信機1は、筐体10の内部に、電源ユニット20、光電変換ユニット30、及び、光ファイバトレイ40を着脱自在に収めて構成されている。
筐体10は、光ファイバトレイ40及び光電変換ユニット30を外部から保護する保護手段である。この筐体10は、一側面を開放した中空直方体形状のベース部11と、このベース部11をその開放面側から覆う中空直方体形状のカバー部12とを備えて構成されている。ベース部11は、底板11aと、この底板11aの4つの側辺の各々に一体に立設された側板11b〜11eを備えて構成されている。カバー部12は、表板12aと、この表板12aの4つの側辺の各々に一体に立設された側板12b〜12eを備えて構成されており、ベース部11に対して回動自在に軸支されている。カバー部12を閉じてベース部11を覆った状態において、これらベース部11の下方側の側板11dとカバー部12の下方側の側板12dとが相互に対向する位置には、一対の引き込み口13、14が形成されており、引き込み口13を介して光ケーブルOC1を筐体10の外部から内部に引込むことができ、あるいは、引き込み口14を介して筐体10の内部から外部に光ケーブルOC2を引き出すことができる。また、ベース部11の下方側の側板11dには、一対の出力口15、16が形成されており、これらの出力口15、16を介して、光電変換ユニット30の上述した接続端子31、32が筐体10の外部に露出され、この接続端子31に同軸ケーブル(図示省略)を接続することができる。
電源ユニット20は、光電変換ユニット30に電源を供給するための電源供給手段であり、筐体10の内部に着脱可能に収容されている。図5は、電源ユニット20を示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は底面図である。この電源ユニット20は、直方体形状の電源ユニット本体21と、商用電源に接続される電源コード22とを備えて構成されている。電源ユニット本体21は、電源コード22を介して取得された交流電力を所定電圧の直流電力に変換する電力変換手段である。この電源ユニット本体21の側面には、接続端子23、24が設けられている。接続端子23は、光電変換ユニット30の後述する接続端子34に接続される端子(同軸コネクタ)であって、電源コード22を介して商用電源から供給された電力を接続端子34を介して光電変換ユニット30に供給する電力供給端子であり、また場合によっては、接続端子34から出力されたテレビ信号の入力を受ける信号入力端子である。接続端子24は、テレビ受像機(図示せず)に同軸ケーブルを介して接続される信号出力端子(同軸コネクタ)である。このように構成された電源ユニット20は、筐体10の内部に配置された状態と、筐体10の外部に配置された状態との、いずれかの状態で使用される。すなわち、光受信機1の設置場所の近傍に商用電源がある場合、電源ユニット20を筐体10の内部に配置し、電源コード22を商用電源に接続し、接続端子23を光電変換ユニット30の接続端子34に直接的に接続する。この場合には、光電変換ユニット30への電源供給を行う。なお、筐体10の内部への電源ユニット20の固定は、電源ユニット本体21に形成された貫通孔25を介して、固定ネジ(図示省略)を筐体10のベース部11の底板11aに形成されたネジ孔(図示省略)に螺合させることにより行う。一方、光受信機1の設置場所の近傍に商用電源がない場合、電源ユニット20を筐体10の外部における商用電源の近傍に配置し、電源コード22を商用電源に接続し、接続端子23を光電変換ユニット30の接続端子34に同軸ケーブルを介して接続し、接続端子24を同軸ケーブルを介してテレビ受像機に接続する。この場合には、光電変換ユニット30への電源供給を行うことに加えて、光電変換ユニット30にて電気信号に変換されたテレビ信号が接続端子34及び同軸ケーブルを介して接続端子23に重畳的に入力されるので、このテレビ信号を接続端子24及び同軸ケーブルを介してテレビ受像機に接続する。つまり、この場合には、光電変換ユニット30をパワーインサータとして使用することができる。
また、図2〜4において、光電変換ユニット30は、光信号を電気信号に変換する光電変換手段であり、筐体10の内部に着脱可能に収容されている。図6は、光電変換ユニット30を示す図であり、(a)は正面図、(b)は平面図である。この光電変換ユニット30は、直方体形状に形成されており、その上部に設けた光コネクタ33(図6には、光コネクタを取り付ける構造体のみを示し、この構造体内部にコネクタ部材が挿入されてネジ止めされる)に光ファイバOF5を接続でき、その上部に設けた接続端子34を介して電源ユニット20から電源供給を受け、その上部に設けた光コネクタ33に光ファイバOF5を接続でき、その内部に設けた光電変換回路(図示省略)によって光信号を電気信号に変換でき、その下部に設けた一対の接続端子31、32を介して、同軸ケーブル(図示省略)に電気信号を出力可能である。このように構成された光電変換ユニット30は、筐体10の内部に配置され、ベース部11の底板11aに形成された係止部11fに係止され、これら係止部11fとベース部11の下方側の側板11dとによって上下方向への移動が規制される。また、光電変換ユニット30は、一対の接続端子31、32がベース部11の側板11dの出力口15、16から外部に突出することで、左右方向への移動が規制される。
また、図2〜4において、光ファイバトレイ40は、光ケーブルOCや光ファイバを整理及び収容するための収容手段であり、筐体10の内部に着脱可能に収容されている。図7は、光ファイバトレイ40を示す図であり、(a)は正面図、(b)は底面図、図8は、光ファイバトレイ40の斜視図である。この光ファイバトレイ40は、底板40aと、この底板40aの4つの側辺の各々に一体に立設された側板40b〜40eを備えて構成されており、これら底板40aや側板40b〜40eには、光ケーブルOCを固定するためのケーブル固定部41、42、メカニカルスプライスMS1〜MS3を固定するためのスプライス固定部43、WDMフィルタF1を固定するためのフィルタ固定部44、及び、光ファイバOFの余長を処理するための余長処理部45が一体に形成されている。ケーブル固定部41には、光ケーブルOC1を固定でき、この光ケーブルOC1から引き出された光ファイバOF1が余長処理部45に導入される。また、ケーブル固定部42には、光ケーブルOC2を固定でき、この光ケーブルOC2が外部に引き出される。また、スプライス固定部43には、メカニカルスプライスMS1〜MS3を着脱自在に固定可能である。また、フィルタ固定部44には、図1のWDMフィルタF1を着脱自在に固定できる。ただし、この光ファイバトレイ40の具体的な構成は、ケーブル固定部41、42を除いて任意に変更可能であり、例えば、メカニカルスプライスMS1〜MS3に代えて外被把持型コネクタを使用した伝送経路を採用する場合には、スプライス固定部43に代えて、外被把持型コネクタを固定するためのコネクタ固定部(図示省略)を設けてもよい。
(ケーブル固定部の詳細)
次に、光ファイバトレイ40のケーブル固定部41、42の詳細について説明する。図9は、図7のケーブル固定部周辺の拡大図であり、(a)は図7(a)の拡大図、(b)は図7(b)の拡大図である。図10は、図9(a)の各部の断面図であり、(a)はA−A矢視断面図、(b)はB−B矢視断面図、(c)はC−C矢視断面図である。これら各図に示すように、光ファイバトレイ40には、左右方向に沿って2つのケーブル固定部41、42が並設されている。なお、説明の便宜上、図9(a)においては、一方のケーブル固定部41には光ケーブルOC1を固定した状態を示し、他方のケーブル固定部42には光ケーブルOC2を固定していない状態を示している。これら2つのケーブル固定部41、42は、相互に同一の構造にて構成することが可能であり、ケーブル固定部42に関する説明は、ケーブル固定部41に関する説明において、光ケーブルOC1を光ケーブルOC2と読み替えると共に、引き込み口13を引き込み口14と読み替えること等によって説明することができるため、以下では、片方のケーブル固定部41の構造のみを説明する(なお、図9(a)においては、図示の便宜上、A−A、B−B、C−Cの矢視断面位置を、ケーブル固定部42の位置として示しているが、ケーブル固定部41の位置であるとして説明する)。このケーブル固定部41は、受容空間部50、複数の押圧突起51〜54、第1保持部55、第2保持部56、及び作業表示部57を備えて構成されている。
(ケーブル固定部の詳細−受容空間部)
受容空間部50は、光受信機1の内部に設けられた空間部であって、光受信機1の筐体10に形成された引き込み口を介して、当該光受信機1の外部から内部に至るように引き込まれた光ケーブルOC1を受容するための空間部である。具体的には、受容空間部50は、図8、9に示すように、光ファイバトレイ40における引き込み口13の近傍位置(本実施の形態においては、光ファイバトレイ40の左下方側の隅部の位置)において、光ファイバトレイ40の底板40aと側板40d、40eによってその一部を区画された空間部であって、光ケーブルOC1を、ケーブル固定部41に固定するために必要な所定長さ以上に渡って、底板40aに沿って配置可能な空間部として形成されている。なお、以下では、引き込み口13から光受信機1の内部に至る方向(本実施の形態においては上下方向と同一方向)を「引き込み方向」と称する。
複数の押圧突起51〜54の各々は、 受容空間部50に突出する突起であって、当該受容空間部50に受容された光ケーブルOC1を押圧固定する押圧固定手段である。本実施の形態においては、左右一対の押圧突起51、52と、左右一対の押圧突起53、54とが、引き込み方向に沿って並設されており、合計で4つの押圧突起51〜54が形成されている。各押圧突起51〜54は、受容空間部50を区画する区画面を形成する底板40aから、当該受容空間部50に至る突出方向に沿って突出するように立設された板状体として形成されている。左右一対の押圧突起51、52は相互に間隔を隔てるように配置されていると共に、左右一対の押圧突起53、54も相互に間隔を隔てるように配置されていると共に、これら左右一対の押圧突起51、52の相互間と左右一対の押圧突起53、54の相互間とに光ケーブルOC1を前方から後方に向けて挿通させることで、押圧突起51〜54の各々により光ケーブルOCを押圧することが可能となっており、このことによって光ケーブルOC1をケーブル固定部41に押圧固定することが可能となっている。
これら4つの押圧突起51〜54の各々は、光ケーブルOC1に近づくに連れて引き込み口13から遠ざかる傾斜状に形成されている。すなわち、図9(a)に示すように、光ケーブルOC1の引き込み方向と各押圧突起の形成方向51〜54とによって形成される角度のうち、引き込み口に近い方の角度αは、90度未満の鋭角になるように形成されている。この構造の効果は、以下の通りである。すなわち、光ケーブルOC1をケーブル固定部41に押圧固定した状態において、仮に、光ケーブルOC1に対して、当該光ケーブルOC1を引き込み方向に沿って光通信機1の外部に引き抜くような外力が加えられた場合には、各押圧突起51〜54において光ケーブルOC1と接触している側の端部に、光ケーブルOC1との摩擦力によって、当該外力に沿った力が加えられることになる。この場合、当該端部とは反対側の端部を中心として、当該端部が光ケーブルOC1に向けて一層近接する方向に、各押圧突起51〜54が塑性範囲内で回動しようとするが、この場合には、当該端部による光ケーブルOC1への押圧力が増加する結果、光ケーブルOC1が当該外力に沿った方向に引き抜かれることを防止することができる。一方、光ケーブルOC1に対して、当該光ケーブルOC1を引き込み方向に沿って光通信機の内部に引き入れるような外力が加えられた場合には、上記と逆の作用により、当該端部とは反対側の端部を中心として、当該端部が光ケーブルOC1から離れる方向に、各押圧突起51〜54が回動しようとし、この場合には、当該端部による光ケーブルOC1への押圧力が低下する結果、光ケーブルOC1を当該外力に沿った方向に引き入れることが可能になり得る。つまり、各押圧突起51〜54を上記のように傾斜状に形成することで、光ケーブルOC1の引き抜きを防止することができると共に、光ケーブルOC1の引き込みを可能とすることができる。従って、光ケーブルOC1をケーブル固定部41に仮止めした後、光ケーブルOC1が光通信機1から不用意に脱落することを防止しつつ、光ケーブルOC1を光通信機1に少しずつ引き込んで位置調整すること等が可能になる。ただし、後述する弾性力を調整等することにより、押圧突起に対する光ケーブルOC1の固定力を増加させることで、光ケーブルOC1の引き抜きに加えて、光ケーブルOC1の引き込みを防止するようにしてもよい。
これらの押圧突起51〜54の相互間に光ケーブルOC1を挿入する際の挿入方向としては、押圧突起51〜54の各々に光ケーブルOCの太幅側の側辺を当接させるように挿入する方向と、押圧突起51〜54の各々に光ケーブルOCの細幅側の側辺を当接させるように挿入する方向との、2つの方向を挙げることができ、いずれか任意の一方の方向を採用することができる。前者の方向を採用する場合には、押圧突起51〜54によって光ケーブルOC1を押圧する方向は、光ケーブルOC1の側面に直交する方向であって、一対の補強材SMの並設方向に対して直交する方向になる。後者の方向を採用する場合には、押圧突起51〜54によって光ケーブルOC1を押圧する方向は、光ケーブルOC1の側面に直交する方向であって、一対の補強材SMの並設方向に対して平行な方向になる。ここで、上述のように、一般的に、光ケーブルOCの太幅W1は、光ケーブルOCの製造メーカや種類毎に異なる場合が多いのに対して、光ケーブルOCの細幅W2は、光ケーブルOCの製造メーカや種類に関わらずほぼ同一である場合が多いため、誤差が小さい細幅を基準として、左右一対の押圧突起51、52の相互間の間隔や左右一対の押圧突起53、54の相互間の間隔(以下、押圧突起間隔W3。本実施の形態では図9(a)の細幅W2と同じ。)を決定することが好ましい。従って、本実施の形態では、前者の方向を採用し、押圧突起間隔W3を光ケーブルOCの細幅を基準として設定した上で、押圧突起51〜54の各々に光ケーブルOCの太幅側の側辺を当接させるように、押圧突起51〜54の相互間に光ケーブルOC1を挿入することとしている。
このように押圧突起間隔W3を設定する際には、押圧突起51〜54又は光ケーブルOC1の弾性力を考慮することが好ましい。すなわち、押圧突起51〜54に対する光ケーブルOC1の固定は、押圧突起51〜54の弾性力、光ケーブルOC1の被覆線CL等の弾性力、あるいはこれらの両方を利用することができる。例えば、押圧突起51〜54の弾性力を利用して押圧固定を行う場合には、押圧突起51〜54を樹脂や薄金属板の如き弾性体から形成すると共に、押圧突起間隔W3を光ケーブルOC1の細幅W2より若干狭く設定することで、左右一対の押圧突起51、52及び左右一対の押圧突起53、54を、その弾性力に抗して左右に押し広げつつ光ケーブルOC1を挿入することで、押し広げられた押圧突起51〜54が元の位置に復元しようとする弾性力を利用して、光ケーブルOC1を弾性的に固定することができる。あるいは、光ケーブルOC1の被覆線CL等の弾性力を利用してもよく、この場合には、押圧突起51〜54を非弾性体から形成すると共に、押圧突起間隔W3を光ケーブルOCの細幅W2より若干狭く設定することで、光ケーブルOC1を被覆線CL等の弾性力に抗しつつ押圧突起51〜54に挿入することで、押し広げられた被覆線CL等が元の位置に復元しようとする弾性力を利用して、光ケーブルOC1を弾性的に固定することができる。あるいは、これら押圧突起51〜54の弾性力と光ケーブルOCの被覆線CL等の弾性力の両方を利用するようにしてもよい。なお、押圧突起51〜54を樹脂にて形成する場合には、例えば、押圧突起51〜54を光ファイバトレイ40と共に一体的に樹脂成形することができる。
このように形成された押圧突起51〜54のうち、各押圧突起53、54には、離脱防止突起58が形成されている。この離脱防止突起58は、左右一対の押圧突起53、54の相互間に挿入された光ケーブルOCが、これら押圧突起53、54の相互間における押圧固定位置からから不用意に離脱することを防止するための突起であり、押圧突起53、54にて押圧固定した状態における光ケーブルOC1を挟んで底板40aと対抗する位置に配置されている。より具体的には、離脱防止突起58は、左右一対の押圧突起53、54の各々における前方の端面から、これら左右一対の押圧突起53、54の相互間に突出するように、押圧突起53、54と一体に形成されている。
(ケーブル固定部の詳細−第1保持部)
次に、ケーブル固定部41の第1保持部55について説明する。図9(b)において、この第1保持部55は、押圧突起51〜54にて押圧固定された光ケーブルOC1を、当該押圧突起51〜54における押圧固定方向から光ファイバOF1を中心として約90度回転させた方向で保持可能な第1保持手段である。この第1保持部55を設ける理由は、以下の通りである。すなわち、光ケーブルOC1を湾曲させる場合、一対の補強材SMの並設方向に直交する面内においては、これら一対の補強材SMを重複して湾曲させる必要がないため、光ケーブルOC1を比較的湾曲させることは容易であるが、一対の補強材SMの並設方向に平行になる面内においては、これら一対の補強材SMを重複して湾曲させる必要があるため、光ケーブルOC1を湾曲させることが比較的困難である。しかし、本実施の形態においては、上述のように、光ケーブルOC1をほぼ均一の押圧力で押圧固定することを可能にする観点から、光ケーブルOC1を一対の補強材SMの並設方向に対して直交する方向から押圧突起によって押圧することとしているので、この方向のまま、光ケーブルOC1を引き込み口に挿通させた場合には、一対の補強材SMの並設方向が前後方向に一致することになり、前後方向に平行になる面内において光ケーブルOC1を湾曲させることが困難になってしまう。このため、光ケーブルOC1を光通信機1の前方側から上方側に湾曲させて引き込み口13に差し入れる際に、光ケーブルOC1を湾曲させることが困難になり、作業性が低下する可能性がある。この問題を防止するため、本実施の形態では、光ケーブルOC1を、押圧突起51〜54における押圧固定状態から光ファイバOF1を中心として約90度回転させた状態で第1保持部55にて保持することとしている。
具体的には、第1保持部55は、押圧突起51〜54よりも引き込み口13に近い位置に形成されるものであり、本実施の形態においては、光ファイバトレイ40の側板40b〜40eのうち、引き込み口13を設けている側板40dに形成されている。この第1保持部55の細部の具体的な構造は任意であるが、例えば、保持スペース55aと、引き込みスペース55bを備えて構成されている。保持スペース55aは、側板40dに形成された開口部であって、左右方向の内径が光ケーブルOCの太幅W1より若干大きく、かつ、前後方向の内径が光ケーブルOCの細幅W2より若干大きな、長方形状の開口部として形成されている。引き込みスペース55bは、側板40dの前縁から保持スペース55aに至るように形成された切欠きであり、内径が光ケーブルOCの細幅W2より若干大きな切欠きとして形成されている。このような構造において、押圧突起にて押圧固定された光ケーブルOCを、細幅側の側面を先頭として引き込みスペース55bに挿入し、この引き込みスペース55bを介して保持スペース55aに引き込み、この保持スペース55aにおいて、その太幅W1が左右方向に沿うと共に、その細幅W2が前後方向に沿うような向きで、保持することが可能である。
(ケーブル固定部の詳細−第2保持部)
次に、ケーブル固定部41の第2保持部56について説明する。図9(a)において、この第2保持部56は、押圧突起51〜54にて押圧固定された光ケーブルOC1を、当該押圧突起51〜54における押圧固定方向から光ファイバOF1を中心として約45度回転させた方向で保持可能な第2保持手段である。この第2保持部56を設ける理由は、以下の通りである。すなわち、光ファイバOF1を中心とした角度としては、押圧突起51〜54における固定角度に対して、第1保持部55における固定角度を約90度回転させることが好ましいが、作業員が不慣れな場合や、光ケーブルOC1の補強材SMや被覆線CLの反発力が大きい場合には、光ケーブルOC1を回転させる際の作業性が低下する可能性がある。そこで、第2保持部56において、光ケーブルOC1を中間的な角度である約45度で保持可能とすることで、光ケーブルOC1を回転させる際の作業性が低下することを防止している。
具体的には、第2保持部56は、図10(c)に示すように、押圧突起51〜54と第1保持部55との相互間に形成されるものであり、一対の突起56a、56bと、保持スペース56cを備えて構成されている。一対の突起56a、56bは、光ファイバトレイ40の底板40aから前方斜め約45度に立ち上げられた板状体である。保持スペース56cは、一対の突起56a、56bの相互間に形成された空間部であり、光ケーブルOC1の細幅W2に対応した内径の空間部である。このような構造において、押圧突起51〜54にて押圧固定された光ケーブルOC1を、細幅側の側面を先頭として一対の突起56a、56bの先端部の方から保持スペース56cに引き込むことで、この保持スペース56cにおいて、光ケーブルOC1を、押圧突起51〜54における押圧固定状態から光ファイバOF1を中心として約45度回転させた状態で保持可能である。
(ケーブル固定部の詳細−作業表示部)
図9(a)に示すように、このように構成されたケーブル固定部41を用いた光ケーブルOC1の固定作業の作業性を一層向上させるため、光ファイバトレイ40には、作業表示部57が設けられている。この作業表示部57は、光ファイバトレイ40の底板40aの表面における凹凸として形成された刻印であって、ケーブル固定部41にて固定された光ケーブルOCから補強材SM及び被覆線CLを切除等することで光ファイバOF1のみを引き出す際における、光ケーブルOC1の端部に対応する位置(光ファイバを引き出す位置)に、光ケーブルOC1の外径に対応する形状で形成されている。このような作業表示部57を設けることで、例えば、予め補強材SM及び被覆線CLの切除作業を行うことで光ファイバOF1を引き出した光ケーブルOC1を、ケーブル固定部41に仮固定し、この光ケーブルOC1の端部が作業表示部57に合致する位置まで、光ケーブルOC1を引き出し方向に沿って光通信機1の内部に向けて引き込むことで、光ケーブルOC1を最適な位置に容易に配置することが可能になる。なお、外被把持型コネクタを使用する場合には、光ケーブルOC1から補強材SM及び被覆線CLを切除等する必要がないため、この作業表示部57を意識することなく、所望の長さだけ光ケーブルOC1を光通信機1の内部に向けて引き込めばよい。
(引き込み口開閉部)
最後に、図3を参照しつつ、筐体10に設けた引き込み口開閉部60について説明する。この引き込み口開閉部60は、引き込み口を開閉するための引き込み口開閉手段である。この引き込み口開閉部60を設ける理由は、以下の通りである。すなわち、上述したように、筐体10には、一対の引き込み口13、14が形成されている。一方の引き込み口(本実施の形態においては、図3の左側の引き込み口)13は、多重化された映像信号及び通信信号を伝送するための光ケーブルOC1を光通信機の内部に向けて引き込むための開口部であり、他方の引き込み口(本実施の形態においては、図3の右側の引き込み口)14は、通信信号を伝送するための光ケーブルOC2を光通信機の外部に向けて引き出すための開口部である。しかし、伝送経路によっては光ケーブルOC2が不要な場合もあり、この場合には、後者の引き込み口14が不要になるため、この引き込み口14を介して水や埃等が光通信機1の内部に侵入することを防止する観点から、この引き込み口14については引き込み口開閉部60によって開閉自在に閉じることが好ましい。
具体的には、図2,3に示すように、筐体10のベース部11には、引き込み口13、14から下方に至る引き込みトレー17が一体に形成されていると共に、筐体10のカバー部12には、引き込み口13、14から下方に至るものであって引き込みトレー17を前方から略覆う引き込みカバー18が一体に形成されている。そして、これら引き込みトレー17と引き込みカバー18との相互に形成された空間部を介して、光ケーブルOC1を光通信機1の内部に向けて引き込むことが可能であり、あるいは、光ケーブルOC2を光通信機1の外部に向けて引き出すことが可能である。そして、図3の右側の引き込み口14から下方に至る引き込みトレー17に、引き込み口開閉部60が形成されている。
図11は、図3の右側の引き込み口14周辺の拡大図、図12は、図2(a)のA−A矢視断面図であり、(a)は光ケーブルOC2を挿通していない状態の断面図、(b)は光ケーブルOC2を挿通している状態の断面図である。この引き込み口開閉部60は、引き込みトレー17の一部を正面略コ字状に切欠くことによって、前方に向けて傾斜状に立ち上がる板状体として形成されている。そして、図11、図12(a)に示すように、引き込みトレー17に光ケーブルOC2が配置されていない時には、この引き込み口開閉部60の先端部(下方端部)がカバー部12の引き込みカバー18の内面に当接することによって、引き込み口14が引き込み口開閉部60によって閉鎖される。一方、図12(b)に示すように、引き込みトレー17に光ケーブルOC2が配置されている時には、この光ケーブルOC2によって引き込み口開閉部60が自己の弾性力に抗して後方に押圧され、引き込み口開閉部60が引き込みトレー17と略平行になることで、引き込み口14が開かれる。このように、光ケーブルOC2の引き込み状態に応じて、引き込み口14を開閉させることが可能になるので、開閉のための特別な作業を行うことが不要になり、光ケーブルOC2の引き込み作業時の作業性を一層向上させることが可能になる。なお、図11、図12には、引き込み口開閉部60の下方端部を引き込みカバー18の内面に当接させた例を示しているが、図13に示すように、引き込み口開閉部60の上方端部を引き込みカバー18の内面に当接させるようにしてもよい。
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(本発明の適用分野について)
本発明の適用対象は、上述したような光受信機1には限られず、光ファイバ収納箱や光コンバータ、その他、通信線を固定する必要がある通信機器であれば、どの様な通信機器に対しても同様に適用可能である。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。例えば、通信線の固定構造を簡素化できない場合においても、従来と同様の効果を従来と異なる手段で達成できている場合には、本発明の課題が達成されている。
(押圧突起の基本構成について)
押圧突起の傾斜角度である角度αは、上記実施の形態に示した角度に限定されず、小さく又は大きくしてもよい。さらに、傾斜角度を調整可能な構造を採用することもでき、例えば、押圧突起51〜54を光ファイバトレイ40の底板40aに対してネジ止めにより固定する構造を採用した上で、押圧突起51〜5をネジを中心として回転させた後に、ネジを締めて押圧突起51〜5を回転不能に固定することで、傾斜角度を調整可能としてもよい。
上記実施の形態においては、左右一対の押圧突起51、52と、左右一対の押圧突起53、54とが、引き込み方向に沿って並設されている場合について説明したが、所望の押圧固定力が得られる限りにおいて、左右一対の押圧突起51、52と、左右一対の押圧突起53、54とは、いずれか1組だけを設けてもよく、あるいは3組以上を並設してもよい。また、押圧突起51〜54は、必ずしも左右一対で形成する必要はなく、左右いずれか一方には平面壁を立設すると共に、この平面壁に対向するように左右いずれか他方のみに押圧突起51〜54を形成し、これら平面壁と押圧突起51〜54との相互間に光ケーブルOCを押圧固定するようにしてもよい。
また、左右一対の押圧突起51〜54を設ける場合においても、これら一対の押圧突起51〜54は、上下方向において相互に完全に同一な位置に配置する場合以外にも、上下方向において相互にずらした位置に配置してもよい。例えば、図15の変形例に示すように、図示左側のケーブル固定部41においては、左右一対の押圧突起51、52を上下方向において相互に異なる位置に配置すると共に、左右一対の押圧突起53、54を上下方向において相互に異なる位置に配置しており、いずれも上下で互い違いに配置している。この場合においても、押圧突起51、52の相互間の直線距離と、押圧突起53、54の相互間の直線距離とを、それぞれ所望の距離(例えば、光ケーブルOC1の細幅W2)に調整することで、光ケーブルOCを押圧固定することができる。なお、この図15の変形例では、図示左側のケーブル固定部41のみにおいて互い違いの配置を採用しているが、図示右側のケーブル固定部42に採用してもよく、あるいは両方に採用してもよい。
(離脱防止突起について)
離脱防止突起58は、例えば、左右一対の押圧突起51〜54のいずれか一方のみに形成してもよい。また、離脱防止突起58は、押圧突起51〜54の前方側の端面に限らず、押圧突起51〜54の側面の位置の中で、当該押圧突起51〜54によって押圧固定された光ケーブルOCよりも前方側に位置する位置に形成してもよい。あるいは、離脱防止突起58を省略してもよい。
(押圧突起による通信線の押圧方向と、第1保持手段又は第2保持手段について)
通信線を、一対の補強材SMの並設方向に対して平行な方向から、押圧突起51〜54にて押圧可能としてもよい。また、一対の補強材SMの並設方向に対して直交する方向から押圧する場合においても、第1保持部55又は第2保持部56のうち、いずれか一方又は両方を省略してもよい。あるいは、第2保持部56に加えて、押圧突起51〜54にて押圧固定された通信線を当該押圧突起51〜54における押圧固定方向から光ファイバOFを中心として約10度回転させた方向で保持可能な保持手段、当該通信線を光ファイバOFを中心として約20度回転させた方向で保持可能な保持手段、当該通信線を光ファイバOFを中心として約30度回転させた方向で保持可能な保持手段のように、約45度や約90度以外の回転角度で保持する保持手段を設けてもよい。第1保持部55や第2保持部56を設ける場合においても、その形状は変更可能であり、例えば、図15の変形例に示すように、第2保持部56の上下方向の長さを長くすることで、光ファイバOFを一層安定的に保持することができるようにしてもよい。
(引き込み口開閉手段について)
引き込み口開閉部60は、全ての引き込みトレー17に設けてもよく、あるいは省略してもよい。引き込み口開閉部60の構造としては、実施の形態に示した構造以外にも様々な構造を採用することができ、例えば、引き込み口開閉部60を引き込みカバー18に設けたり、引き込みトレー17と引き込みカバー18の両方に設けたり、これら引き込みトレー17や引き込みカバー18に対して着脱自在に設けてもよい。
1、100 光受信機
10、101 筐体
11 ベース部
11a、40a 底板
11b〜11e、12b〜12e、40b〜40e 側板
11f 係止部
12 カバー部
12a 表板
13、14 引き込み口
15、16 出力口
17 引き込みトレー
18 引き込みカバー
20 電源ユニット
21 電源ユニット本体
22 電源コード
23、24、31、32、34 接続端子
25 貫通孔
30、102 光電変換ユニット
33 光コネクタ
40、103 光ファイバトレイ
41、42、104 ケーブル固定部
43 スプライス固定部
44 フィルタ固定部
45 余長処理部
50 受容空間部
51〜54 押圧突起
55 第1保持部
55a、56c 保持スペース
55b 引き込みスペース
56 第2保持部
56a、56b 突起
57 作業表示部
58 離脱防止突起
60 引き込み口開閉部
OC、OC1、OC2 光ケーブル
SM 補強材
CL 被覆線
OF、OF1〜OF6 光ファイバ
MS1〜MS3 メカニカルスプライス
F1 WDMフィルタ
105 ケーブル保持部
106 折り曲げ部
107 被覆線保持部

Claims (6)

  1. 通信機器の内部に通信線を固定するための通信線固定構造であって、
    前記通信機器の内部に設けられた受容空間部であって、前記通信機器の引き込み口を介して当該通信機器の外部から内部に至るように引き込まれた前記通信線を受容するための受容空間部と、
    前記受容空間部に突出する押圧突起であって、当該受容空間部に受容された前記通信線を押圧固定する押圧突起を備え、
    前記押圧突起を、前記通信線に近づくに連れて前記引き込み口から遠ざかる傾斜状に形成した、
    通信線固定構造。
  2. 一対の前記押圧突起を相互に対向する位置に配置し、
    前記通信線を、前記一対の押圧突起の相互間に挿通させた状態で、当該一対の押圧突起の各々により押圧可能である、
    請求項1に記載の通信線固定構造。
  3. 前記押圧突起を、前記受容空間部を区画する区画面から当該受容空間部に至る突出方向に沿って突出するように形成し、
    前記押圧突起には、当該押圧突起にて押圧固定した状態における前記通信線を挟んで前記区画面と対抗する位置に、前記通信線が押圧固定位置から離脱することを防止するための離脱防止突起を形成した、
    請求項1又は2に記載の通信線固定構造。
  4. 前記通信線は、1本の光ファイバと、この光ファイバを両側から挟むように当該光ファイバに対して並設された一対の補強材とを、被覆線で覆って構成された光ケーブルであり、
    前記受容空間部において、前記通信線を、前記一対の補強材の並設方向に対して直交する方向から、前記押圧突起にて押圧可能である、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の通信線固定構造。
  5. 前記押圧突起よりも前記引き込み口に近い位置に形成された第1保持手段であって、前記押圧突起にて押圧固定された前記通信線を、当該押圧突起における押圧固定方向から前記光ファイバを中心として約90度回転させた方向で保持可能な第1保持手段を備える、
    請求項4に記載の通信線固定構造。
  6. 前記押圧突起と前記第1保持手段との相互間に形成された第2保持手段であって、前記押圧突起にて押圧固定された前記通信線を、当該押圧突起における押圧固定方向から前記光ファイバを中心として約45度回転させた方向で保持可能な第2保持手段を備える、
    請求項5に記載の通信線固定構造。
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