JP2014115027A - 陸上輸送用冷凍装置 - Google Patents

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JP2014115027A JP2012269961A JP2012269961A JP2014115027A JP 2014115027 A JP2014115027 A JP 2014115027A JP 2012269961 A JP2012269961 A JP 2012269961A JP 2012269961 A JP2012269961 A JP 2012269961A JP 2014115027 A JP2014115027 A JP 2014115027A
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寿幸 石田
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Abstract

【課題】格別なエネルギを必要とせずに、かつ、デフロストに要する時間を短縮できる輸送用冷凍装置を提供する。
【解決手段】エバポレータとして機能する熱交換器に付いた霜を解かすデフロスト用水を貯える貯水タンク21と、貯水タンク21に貯えられるデフロスト用水を、庫内熱交換器に向けて供給する給水管25と、給水管25から供給されたデフロスト用水を、上方から庫内熱交換器に向けて散水する散水管と、を備え、貯水タンク21がエンジンルーム8に置かれることで、デフロスト用水がエンジン9の排熱により加熱されることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、陸上輸送用冷凍装置に関し、特に効率よく除霜(デフロスト:defrost)できる陸上輸送用冷凍装置に関する。
冷凍サイクルは、蒸発器において冷媒を蒸発させ、この蒸発時の冷媒の潜熱により、冷凍庫内の空気を冷却する。このため、蒸発器には、冷凍庫の開閉に伴って冷凍庫内の空気中に含まれることになった水分が、霜(氷)となって付着する。そのままでは蒸発器としての機能を十分に果たせないため、デフロストが行われる。これまでデフロストは、主にホットガスサイクル式、ヒートポンプサイクル式及び電気ヒート式により行われており、輸送用冷凍装置の場合には、低コストかつ制御が比較的容易なホットガスサイクル式が主に使用されている。
デフロストを行っている間は冷凍サイクルを作動して冷凍庫内を冷やすことができず、冷凍庫内の温度が上昇するので、デフロストする時間を短くすることが望まれる。しかし、ホットガスサイクル式は、蒸発器の内部を貫通する冷媒配管を流れる高温の冷媒を用いて蒸発器をなすフィンに付いた霜を溶かすものであって、霜の加熱が間接的に行われる。したがって、ホットガスサイクル式ではデフロストに要する時間が長くなる。
そこで特許文献1は、蒸発器についた霜にブラインを吹き付けて除去することを提案している。
しかし、ブラインを用いる方法は、ブラインを特別に準備する必要がある。また、ブラインを循環させて使う形であれば除霜により蒸発器から排出されたドレン水がブラインに混ざり、ブラインの濃度が薄くなる傾向にあるため、ブラインの濃度が薄くなってブラインが凍結しないように、ブラインの濃度を均一に保つ必要がある。そこで特許文献2は、デフロストすることで得られるドレン水を回収し、そのドレン水をヒータで加温してから蒸発器に散水することを提案している。
特開昭62−129675号公報 特開平9−129675号公報
ところが、特許文献2の提案は、回収したドレン水を加温するヒータを加温するためのエネルギが必要であるから、車両全体としたら効率的なシステムにはならない。
本発明は、このような課題に基づいてなされたもので、格別なエネルギを必要とせずに、かつ、デフロストに要する時間を短縮できる輸送用冷凍装置を提供することを目的とする。
かかる目的のもと、本発明の輸送用冷凍装置は、輸送車のエンジン排熱を利用して、デフロストの際に蒸発器に散水する水を加温することを要旨とするものであり、保冷庫内に設けられる庫内熱交換器と、保冷庫の外に設けられる庫外熱交換器と、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮機を駆動するエンジンと、を備える陸上輸送用冷凍装置であって、エバポレータとして機能する庫内熱交換器に付いた霜を解かすデフロスト用水を貯える貯水タンクと、貯水タンクに貯えられるデフロスト用水を、庫内熱交換器に向けて供給する第1給水管と、第1給水管から供給されたデフロスト用水を、上方から庫内熱交換器に向けて散水する第1散水管と、を備え、デフロスト用水は、エンジンの排熱により加熱されることを特徴とする。
本発明の輸送用冷凍装置によると、エバポレータとして機能する庫内熱交換器の上方から散水してデフロストの補助を行い、従来のデフロストと併用することでデフロストに要する時間を短縮することができる。また、デフロスト用水をエンジンの排熱により加熱するので、デフロスト用水を加熱するのに格別なエネルギを必要としない。
本発明において、デフロスト用水をエンジンの排熱により加熱するには、以下の第1排熱利用手段、第2排熱利用手段、及び、第3排熱利用手段の少なくとも一つの手段を採用することができる。
第1排熱利用手段:貯水タンクをエンジンに近接して設ける。典型例として、エンジンルーム内に貯水タンクを置くことが掲げられる。
第2排熱利用手段:デフロスト用水を、エンジンからの排気と熱交換させる。
第3排熱利用手段:デフロスト用水を、エンジンを冷却した冷却水と熱交換させる。
陸上輸送用冷凍装置は、たとえば−30℃程度まで冷却して輸送する冷凍食品、−1〜5℃程度を維持して輸送するチルド食品、2〜30℃程度の庫内温度を維持して輸送する商品など、幅広い設定温度領域で使用される。この広い設定温度領域に対応するために、輸送用冷凍装置は、外気温度と庫内設定温度との関係に基づいて冷却運転と加熱運転の両方の機能を備えることが必要であり、ヒートポンプサイクル加熱運転の場合、庫外熱交換器がエバポレータとして機能する。したがって、本発明は、庫内熱交換器だけでなく、庫外熱交換器についても、散水することを許容する。
すなわち本発明の輸送用冷凍装置は、貯水タンクに貯えられるデフロスト用水を、エバポレータとして機能する庫外熱交換器に供給する第2給水管と、第2給水管から供給されたデフロスト用水を、上方から庫外熱交換器に向けて散水する第2散水管と、を備えることができる。そうすれば、冷却運転と加熱運転の両方において、庫内熱交換器庫と庫外熱交換器のデフロストを行なうことができる。
上記の場合、第1給水管と第2給水管を、共通する給水管の分岐位置から分岐したものとし、分岐位置に、庫内熱交換器がエバポレータとして機能する場合に、第1給水管へのデフロスト用水の流れと、庫外熱交換器がエバポレータとして機能する場合に、第2給水管へのデフロスト用水の流れを、選択的に許可する流路切替え弁を備えることが好ましい。
輸送用冷凍装置は、庫内熱交換器及び庫外熱交換器に高圧水を供給して洗浄する洗浄装置を備えることがあるが、本発明の輸送用冷凍装置は、洗浄時にデフロスト用の給水管、散水管を流用して洗浄装置を接続することができる。
すなわち本発明の輸送用冷凍装置は、庫内熱交換器及び庫外熱交換器の一方又は双方の洗浄を行う洗浄装置を備え、洗浄装置は、第1給水管及び第1散水管を介して、洗浄水を庫内熱交換器に供給し、第2給水管及び第2散水管を介して、洗浄水を庫外熱交換器に供給することができる。洗浄用とデフロスト用で、給水管、散水管を共用するので、作業員が直接作業しなくても庫内熱交換器及び庫外熱交換器の洗浄を行うことができる。
本発明によれば、エバポレータとして機能する庫内熱交換器の上方から散水してデフロストを行うので、直接的に除霜することが可能となる。また、デフロスト用水をエンジンの排熱により加熱するので、デフロスト用水を加熱するのに格別なエネルギを必要としないのに加えて、デフロストに要する時間を短縮することができる。
第1実施形態にかかる陸上輸送用冷凍装置の配置例を示す図である。 図1の陸上輸送用冷凍装置における冷媒回路の構成例を示す系統図である。 図1の陸上輸送用冷凍装置における凝縮器の構成を示す分解斜視図である。 図1の陸上輸送用冷凍装置における散水の加熱手法を示す図であり、(a)はエンジンの排気管との熱交換を利用する例を示し、(b)はエンジンの冷却水循環回路を利用する例を示している。 第2実施形態にかかる陸上輸送用冷凍装置の配置例を示す図である。 第3実施形態にかかる陸上輸送用冷凍装置の配置例を示す図である。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1に示すように、陸上輸送用冷凍装置1が設置されるトラック3には、乗員が乗り込むキャビン5と、荷台に積載されたバン(保冷庫)7とが備えられている。トラック3は、圧縮機14を駆動させるエンジン9が備えられている。エンジン9は、圧縮機14を駆動する専用の駆動源であり、本実施形態はサブエンジン方式を採用している。
陸上輸送用冷凍装置1は、バン7の内部を冷却又は加温し、積み込んだ荷物を所望の温度に維持するものである。
陸上輸送用冷凍装置1は、図2に示すように、冷媒を圧縮して高圧のガス冷媒として吐出する圧縮機14と、バン7の外部に設置された庫外熱交換器ユニット11と、電子膨張弁12と、バン7の内部に設置された庫内熱交換器ユニット13と、が備えられている。
図2に示すように、圧縮機14、庫外熱交換器ユニット11および庫内熱交換器ユニット13を接続するようにヒートポンプ式の冷媒回路10が形成されている。
冷媒回路10は、冷媒が圧縮機14から庫外熱交換器ユニット11、電子膨張弁12、庫内熱交換器ユニット13を通って圧縮機14に戻る流れと、圧縮機14から庫内熱交換器ユニット13、電子膨張弁12、庫外熱交換器ユニット11を通って圧縮機に戻る流れとを切換えられるように構成されている。この切換えを行うことによって庫外熱交換器ユニット11は、コンデンサ又はエバポレータとして機能する。庫外熱交換器ユニット11がコンデンサとして機能すると、庫内熱交換器ユニット13はエバポレータとして機能するのでバン7は冷却運転されることになる。一方、庫外熱交換器ユニット11がエバポレータとして機能すると、庫内熱交換器ユニット13はコンデンサとして機能するのでバン7は加熱運転されることになる。なお、電子膨張弁12は、エバポレータの上流側に配設される絞り機構であり、コンデンサを通過して凝縮(液化)した高温高圧の冷媒を急速に断熱膨張させることで、冷媒の圧力及び温度を下げる機能を有している。なお、ここで使用する電子膨張弁は、開度調整が可能な絞り機構である。
圧縮機14は、たとえば、開放型スクロール圧縮機が用いられ、エンジン9によって駆動される。なお、圧縮機14の形式については特に限定されるものではない。
庫外熱交換器ユニット11および庫内熱交換器ユニット13は、たとえば、直方体形状のパラレルフロー型熱交換器を備えているが、これに限定されるものではない。
庫内熱交換器ユニット13は、バン7の前壁15の上端部に設置されている。
庫内熱交換器ユニット13には図示を省略する庫内ファンを備えており、バン7内部の庫内気が供給されるようになっている。庫内ファンは、バン7内に庫内熱交換器ユニット13を通って循環する気流を発生させる。
庫外熱交換器ユニット11は、バン7の下部に設置されている。
庫外熱交換器ユニット11は、その後方側には図示しない庫外ファンが設置されている。庫外ファンが作動することによって庫外熱交換器ユニット11を通って後方に流れる外気の流れが形成される。
陸上輸送用冷凍装置1は、デフロスト機構20を備えている。
デフロスト機構20は、庫内熱交換器ユニット13を構成する熱交換器131に着霜が生じたときに、熱交換器131に向けてデフロスト用水を散水してデフロストするために設けられている。なお、デフロスト用水は、一般的な市水を用いることができるが、これに限定されるものではない。
デフロスト機構20は、散水するデフロスト用水を貯える貯水タンク21と、貯水タンク21に貯えられたデフロスト用水を汲み上げるポンプ23と、ポンプ23で汲み上げられたデフロスト用水を庫内熱交換器ユニット13に供給する給水管25と、デフロストによる生じた排水をトラック3の下部に排出するドレン管27と、を備えている。
図3に示すように、庫内熱交換器ユニット13は、冷媒回路10の冷媒配管(図示省略)が内部を貫通する熱交換器131と、熱交換器131を収容するケース132と、ケース132の前方開口を塞ぐカバー134と、熱交換器131の上方に配置される散水管138と、散水管138の上方に配置される送風ファン139と、ケース132の上方開口を塞ぐ蓋140と、を備えている。
ケース132は、熱交換器131を収容するのに加えて、デフロストで生じたドレン水を一次的に貯えるドレンパンとしても機能する。そこで、ケース132は、ドレン水をデフロスト機構20のドレン管27に排出するための排出口133を備えている。
カバー134には、吸気窓135と吹出し窓136が形成されており、送風ファン139を駆動することにより、バン7内の空気を吸気窓135から熱交換器131に向けて取り込み、熱交換器131を通過する過程で熱交換器131を流れる冷媒と熱交換して温調された空気が、吹出し窓136からバン7内に吹き出されることで、バン7内の雰囲気温度を調整する。
また、カバー134には、デフロスト機構20の給水管25の一端が接続される給水口137が取り付けられており、この給水口137には散水管138が接続されており、給水管25を流れてきたデフロスト用水が給水口137を介して散水管138に供給される。
散水管138は、一端(上流)が給水口137に接続される主流管138aと、主流管138aから分岐する複数の支流管138bとからなり、給水口137から主流管138aに供給されるデフロスト用水は、主流管138aを下流に向けて流れながら、各支流管138bに分岐する。各支流管138bには、下向きに散水孔が設けられており、デフロスト用水はこの散水孔から熱交換器131に向けて散水される。
送風ファン139は、バン7内の空気を吸気窓135から取り込むとともに、熱交換器131を通過して熱交換した空気をバン7に吹き出させることで、バン7内の空気を循環させることで、バン7内を要求される温度に維持する。
以上のように構成された陸上輸送用冷凍装置1について、運転時の作用について説明する。
はじめに、バン7の内部を低温に維持する冷却運転について説明する。
冷却運転のとき、冷媒は圧縮機14から庫外熱交換器ユニット11、電子膨張弁12、庫内熱交換器ユニット13を通って圧縮機14に戻るように流される。庫外熱交換器ユニット11はコンデンサとして機能し、庫内熱交換器ユニット13(熱交換器131)はエバポレータとして機能する。圧縮機14が回転駆動されると、圧縮機14は低圧の冷媒ガスを吸い込み、これを圧縮して高温高圧の過熱ガスである冷媒ガスを吐き出す。
この冷媒ガスは庫外熱交換器ユニット11に流入する。庫外熱交換器ユニット11に流入した冷媒ガスは、図示を省略したファンによって通風される外気と熱交換されて凝縮液化される。この液冷媒は電子膨張弁12によって減圧されて庫内熱交換器ユニット13に供給される。庫内熱交換器ユニット13に供給された冷媒は送風ファン139によって取り込まれるバン7内の空気を冷却して蒸発ガス化される。この冷却空気によりバン7の内部が所定温度に冷却される。蒸発ガス化された冷媒は、再び圧縮機14に吸入され、以下同様のサイクルを繰り返すことによって冷却運転が行われる。
この冷却運転の最中に、デフロスト機構20により熱交換器131のデフロスト運転を行なう。デフロスト運転時には、ポンプ23を駆動することで、貯水タンク21に貯えられているデフロスト用水が給水管25を介して散水管138に供給される。散水管138に供給されたデフロスト用水は、主流管138a及び支流管138bを順に通り、散水孔から熱交換器131に向けて散水される。ここで、貯水タンク21がエンジンルーム8の内部に置かれているので、熱交換器131に散水されるデフロスト用水は常温よりも相当程度に加温されており、デフロストに要する時間を短縮することができる。
デフロスト運転を行なうタイミングは任意であり、熱交換器131に着霜が生じたであろうことを検知するセンサを設け、そのセンサの検知結果に基づいてデフロスト運転の開始、終了を設定することができる。この検知方法としては、例えば、熱交換器131の空気の流れる向きの上流及び下流の差圧を測定し、この差圧が所定値以上になったならば着霜が生じたものと判断する、あるいは、熱交換器131からの冷媒の吹き出し温度を測定し、この温度が設定された温度まで下がらなければ着霜が生じたものと判断する、といったことが掲げられる。このようにして着霜を検知すると、着霜が生じていると検知している間、デフロスト運転を継続することができるし、所定の時間だけデフロスト運転を継続することもできる。
また、バン7内の設定温度が0℃以下の状態が所定時間(例えば3時間)以上継続したならばデフロスト運転を行なうこともできる。この場合、所定の時間だけデフロスト運転を継続することができる。
本実施形態では、エンジンルーム8に貯水タンク21を置いてエンジン9の排熱でデフロスト用水を加熱することにしているが、本発明はエンジン9の排熱を利用する他の形態を採用することができる。
例えば、図4(a)に示すように、ポンプ23と庫内熱交換器ユニット13の間に設けられる給水管25をエンジン9の排気管29を直接又は間接に接触させることで、給水管25を流れるデフロスト用水と排気管29を流れる高温の排気とを熱交換させることができる。また、エンジン9の冷却回路を利用して給水管25を流れるデフロスト用水を加熱することもできる。例えば、図4(b)に示すように、給水管25と、エンジン9とラジエータ31を繋ぐ冷却水配管33との間に水熱交換器34を介在させることができるし、給水管25と冷却水配管33を直接接触させることもできる。図4(a),(b)のエンジン9の排熱利用の形態は、エンジンルーム8に貯水タンク21を置くことと併用することができるし、さらに図4(a)と図4(b)のエンジン9の排熱利用の形態を併用することもできる。
本実施形態によるデフロスト運転は単独で行なうこともできるが、公知のデフロスト運転と併用することができる。そうすれば、デフロスト運転に要する時間をより短縮できる。公知のデフロスト運転としては、ホットガスサイクル式、ヒートポンプサイクル式及び電気ヒート式のいずれか一つを適用できる。いずれもその内容は公知であるから、要旨のみを以下に記載しておく。
ホットガスサイクル式のデフロスト運転とは、圧縮機14で高温(高圧)にされた冷媒を庫外熱交換器ユニット11及び電子膨張弁12を介することなく、庫内熱交換器ユニット13に導いて、熱交換器131の内部からの冷媒による加熱により霜を解かす方法である。
ヒートポンプサイクル式のデフロスト運転とは、冷媒回路10を冷却運転とは冷媒の流れる向きを逆にする、つまり加熱運転を行なう方法である。この方法も、熱交換器131の内部からの冷媒による加熱により霜を解かす点では、ホットガスサイクル式のデフロスト運転と同じである。
電気ヒート式のデフロスト運転とは、庫内熱交換器ユニット13に近接して電機式のヒータを配置し、着霜時にヒータを加熱して、熱交換器131の外部からの加熱により霜を解かす方法である。
以上説明したように、本実施形態は、上方から加熱されたデフロスト用水を熱交換器131に散水するので、散水されたデフロスト用水は熱交換器131のフィンの間を重力にしたがって落下して熱交換器131の全域に行き渡り、デフロストを迅速に行なうことができる。
また、本実施形態は、散水するデフロスト用水を加熱するが、エンジン9の排熱を加熱源とするため、格別なエネルギ源を必要としない。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を説明する。
上述した第1実施形態はバン7内を冷却運転することを前提としているが、陸上輸送用冷凍装置1は周囲の環境温度が低く、バン7内を周囲より高い温度に維持することも必要とされ、第2実施形態は冷媒回路10を加熱運転することを考慮したものである。
はじめに、加熱運転する場合、図5に示すように、庫外熱交換器ユニット11がエバポレータとして機能し、庫内熱交換器ユニット13がコンデンサとして機能する。なお、庫外熱交換器ユニット11は、図3に示した庫内熱交換器ユニット13と同様の構成を備えているものとする。冷媒は圧縮機14から庫内熱交換器ユニット13、電子膨張弁12、庫外熱交換器ユニット11を通って圧縮機14に戻るように流れる。
この冷媒ガスは庫内熱交換器ユニット13に流入すると、送風ファンによって循環する庫内の空気を加熱して凝縮液化される。この液冷媒は減圧されて庫外熱交換器ユニット11に供給される。庫外熱交換器ユニット11に供給された冷媒は送風ファン139によって通風される外気を冷却して蒸発ガス化される。蒸発ガス化された冷媒は、再び圧縮機14に吸入され、以下同様のサイクルを繰り返すことによって加熱運転が行われる。
第2実施形態は、給水管25を、庫外熱交換器ユニット11に向かう第1給水管25aと、庫内熱交換器ユニット13に向かう第2給水管25bに分岐させる。そして、この分岐箇所に流路切替え弁35を設ける。流路切替え弁35は、ポンプ23から吐出されるデフロスト用水の流れを、第1給水管25aと第2給水管25bのいずれか一方に選択的に切り替えるものであり、加熱運転時には第1給水管25aに供給され、冷却運転時には第2給水管25bに供給される。
したがって、第2実施形態によると、冷却運転に加えて、加熱運転の最中に庫外熱交換器ユニット11に着霜しても、デフロスト時間の短縮に対応できる使い勝手のよいデフロスト機構20が提供される。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態を説明する。
第3実施形態は基本的な構成は第2実施形態と同じであるが、高圧洗浄装置40を備えている点で第2実施形態と相違する。
高圧洗浄装置40は、流入管41と吐出管42を備える。流入管41は、ドレン管27、ドレン管28と接続される。また、吐出管42は、流路切替え弁35の上流で給水管25に接続される。
高圧洗浄装置40は、専用の洗浄水を貯める貯水タンク43と、貯水タンクから洗浄水を汲み上げて吐出管42に向けて吐出する洗浄用の高圧ポンプ44と、を備えている。
高圧洗浄装置40は以下のように機能する。
高圧洗浄装置40が作動すると、高圧ポンプ44により貯水タンク43から汲み上げられた洗浄水は高圧の洗浄水となって、吐出管42に吐出される。この洗浄水は、流路切替え弁35を介して、給水管25を流れ、庫内熱交換器ユニット13に向けて供給され、散水管138から熱交換器131に向けて強い勢いで散水される。こうして供給された洗浄水は、熱交換器131を通過することで熱交換器131を洗浄し、その洗浄水はドレン管27を介して流入管41に流れ込む。この洗浄水は、貯水タンク43に戻り、高圧ポンプ44により汲み上げられて、高圧の洗浄水となって吐出管42に吐出される。以上の動作を必要な時間だけ繰り返すことで、熱交換器131の洗浄を終了する。
なお、高圧洗浄装置40を駆動している際に、熱交換器131を洗浄した洗浄水が、ドレン管27の途中から流入管41に流入するように流路を切替える弁(図示を省略)を設ける。もっとも、本発明は、ドレン管27の代わりに洗浄水を高圧洗浄装置40に戻す配管を設けることもできる。
また、以上では庫内熱交換器ユニット13を洗浄対象としたが、流路切替え弁35の流路を切り替えることにより、庫外熱交換器ユニット11を洗浄対象にすることもできるし、庫外熱交換器ユニット11と庫内熱交換器ユニット13の両者を同時に洗浄対象にすることもできる。
以上説明したように、デフロスト機構20の給水管25及び散水管138を利用して熱交換器に洗浄水を供給できるようにしたので、洗浄用の給水経路を設けることなく、庫外熱交換器ユニット11及び庫内熱交換器ユニット13の洗浄を効率よく行なうことができる。また、作業員が洗浄のための作業を直接行うことなく、庫外熱交換器ユニット11及び庫内熱交換器ユニット13を洗浄できる。さらに、ドレン管27を介して洗浄後の洗浄水を高圧洗浄装置40に戻すようにすれば、高圧洗浄装置40に戻す排水経路を設けることなく、洗浄水を高圧洗浄装置40に戻すことができる。
なお、上記実施の形態では、サブエンジン式の輸送用冷凍装置を例にしたが、本発明は圧縮機の駆動に車両走行用エンジンの出力を利用する直結式に適用することができる。
また、陸上輸送用冷凍装置には、1台の圧縮機に対して複数台(例えば、2〜3台)のエバポレータユニットを接続し、複数の区画毎に異なる輸送温度を創出できるようにしたマルチタイプが存在するが、本発明はこのマルチタイプの輸送用冷凍装置に適用することもできる。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
1 陸上輸送用冷凍装置
3 トラック
5 キャビン
7 バン
8 エンジンルーム
9 エンジン
10 冷媒回路
11 庫外熱交換器ユニット
12 電子膨張弁
13 庫内熱交換器ユニット
14 圧縮機
15 前壁
20 デフロスト機構
21 貯水タンク
23 ポンプ
25 給水管
25a 第1給水管
25b 第2給水管
27,28 ドレン管
29 排気管
31 ラジエータ
33 冷却水配管
34 水熱交換器
35 流路切替え弁
40 高圧洗浄装置
41 流入管
42 吐出管
43 貯水タンク
44 高圧ポンプ
131 熱交換器
132 ケース
133 排出口
134 カバー
135 吸気窓
136 吹出し窓
137 給水口
138 散水管
138a 主流管
138b 支流管
139 送風ファン
140 蓋

Claims (5)

  1. 保冷庫内に設けられる庫内熱交換器と、保冷庫の外に設けられる庫外熱交換器と、冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機を駆動するエンジンと、を備える陸上輸送用冷凍装置であって、
    エバポレータとして機能する前記庫内熱交換器に付いた霜を解かすデフロスト用水を貯える貯水タンクと、
    前記貯水タンクに貯えられる前記デフロスト用水を、前記庫内熱交換器に向けて供給する第1給水管と、
    前記第1給水管から供給された前記デフロスト用水を、上方から前記庫内熱交換器に向けて散水する第1散水管と、を備え、
    前記デフロスト用水は、前記エンジンの排熱により加熱される、
    ことを特徴とする陸上輸送用冷凍装置。
  2. 前記貯水タンクを前記エンジンに近接して設ける第1排熱利用手段、
    前記デフロスト用水を、前記エンジンからの排気と熱交換させる第2排熱利用手段、及び、
    前記デフロスト用水を、前記エンジンを冷却した冷却水と熱交換させる第3排熱利用手段の少なくとも一つの手段により、前記デフロスト用水を前記エンジンの排熱により加熱する、
    請求項1に記載の陸上輸送用冷凍装置。
  3. 前記貯水タンクに貯えられる前記デフロスト用水を、エバポレータとして機能する前記庫外熱交換器に供給する第2給水管と、
    前記第2給水管から供給された前記デフロスト用水を、上方から前記庫外熱交換器に向けて散水する第2散水管と、を備える、
    請求項1又は2に記載の陸上輸送用冷凍装置。
  4. 前記第1給水管と前記第2給水管は、共通する給水管の分岐位置から分岐したものであり、
    前記分岐位置に、
    前記庫内熱交換器がエバポレータとして機能する場合に、前記第1給水管への前記デフロスト用水の流れと、
    前記庫外熱交換器がエバポレータとして機能する場合に、前記第2給水管への前記デフロスト用水の流れを、
    選択的に許可する流路切替え弁を備える、
    請求項3に記載の陸上輸送用冷凍装置。
  5. 前記庫内熱交換器及び前記庫外熱交換器の一方又は双方の洗浄を行う洗浄装置を備え、
    前記洗浄装置は、
    前記第1給水管及び前記第1散水管を介して、洗浄水を前記庫内熱交換器に供給し、
    前記第2給水管及び前記第2散水管を介して、洗浄水を前記庫外熱交換器に供給する、
    請求項3又は4に記載の陸上輸送用冷凍装置。
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