JP2014114939A - 磁気カップリング - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1の回転軸13aと、第2の回転軸24aとの相対的な捩れ角を常時計測する捩れ角計測装置201が設けられている。
【選択図】図4
Description
本発明に係る磁気カップリングは、円盤状のインナーヨークの周縁部に、N極となる磁石と、S極となる磁石とが、周方向に沿って交互に配列されるとともに、駆動側となる第1の回転軸に固定されて前記第1の回転軸とともに回転するインナーロータと、平面視円形状を呈する底部と、平面視環形状を呈する周壁部と、を備えたアウターヨークの該周壁部の内周面に、N極となる磁石と、S極となる磁石とが、周方向に沿って交互に配列されるとともに、前記第1の回転軸に対して従動側となる第2の回転軸に固定されて前記第2の回転軸とともに回転するアウターロータと、を備えた磁気カップリングであって、前記第1の回転軸と、前記第2の回転軸との相対的な捩れ角を常時計測する捩れ角計測装置が設けられている。
これにより、第1の回転軸が過回転状態に陥ることによるロータ軸の損傷を防止することができ、当該排熱回収装置の信頼性を向上させることができる。
これにより、第1の回転軸が過回転状態に陥ることによるロータ軸の損傷を防止することができ、当該排熱回収型船舶推進装置の信頼性を向上させることができる。
図1に示すように、本実施形態に係る排熱回収型船舶推進装置1は、排熱回収発電装置2を、船舶の推進用主機としてのディーゼルエンジン3の排熱回収用として設置したものである。
排熱回収発電装置2は、第1サイクル4と第2サイクル5の二つの有機流体経路を有する。第1サイクル4は、第1循環ポンプ11と、第1流量調整弁(図示せず)と、第1蒸発器(高圧蒸発器)12と、パワータービン13と、凝縮器14と、を備えている。第2サイクル5は、第2循環ポンプ21と、第2流量調整弁(図示せず)と、第2蒸発器(低圧蒸発器)22と、パワータービン13と、凝縮器14と、を備えている。パワータービン13には、磁気カップリング23および減速機24を介して発電機25が接続されている。
なお、第1空気冷却器32は、熱媒水と熱交換することで、ディーゼルエンジン3のターボチャージャ(過給機)34から吐出された圧縮空気を冷却する。また、排ガスエコノマイザ33は、熱媒水と熱交換することで、ディーゼルエンジン3から排出された排ガスを冷却する。
なお、第2蒸発器22は、第1蒸発器12で有機流体を加熱した熱媒水の熱によって第2循環ポンプ21から送出された液相の有機流体を加熱することとしてもよいし、船舶の推進用主機としてのディーゼルエンジン3のシリンダー用冷却水であるジャケット冷却水(図示せず)を直接第2蒸発器22で、第2循環ポンプ21から送出された液相の有機流体を加熱することとしてもよい。
第1排熱回収流路31は閉回路とされており、熱媒水を循環させるための排熱回収用ポンプ41が設けられている。この排熱回収用ポンプ41によって、熱媒水は、第1空気冷却器32、排ガスエコノマイザ33、第1蒸発器12、第2蒸発器22と熱交換するように循環する。第1蒸発器12、第2蒸発器22にて冷却された熱媒水は、減圧弁(図示せず)を介して大気圧ドレンタンク42に回収される。排熱回収用ポンプ41から第1蒸発器12、第2蒸発器22に送られる熱媒水の流量は、第1排熱回収流路31に設けられた給水制御弁43で調整される。
ディーゼルエンジン3のターボチャージャ34によって圧縮された空気は、第1空気冷却器32と第2空気冷却器50によって冷却される。この際に第1空気冷却器32内を流れる第1排熱回収流路31の熱媒水が圧縮空気によって昇温させられることによって、熱媒水は圧縮空気から熱を回収する。第1空気冷却器32にて熱回収した後の熱媒水温度は、例えば、約142℃とされる。
なお、本実施形態では、6個の磁石72と、6個の磁石73とが、周方向に沿って30°間隔で配置されている。
なお、本実施形態では、6個の磁石84と、6個の磁石85とが、周方向に沿って30°間隔で配置されている。
外側保持リング101は、中空円筒形状を呈し、かつ、非磁性体(例えば、CFRP:Carbon Fiber Reinforced Plastics)からなる厚み15mm程度の部材であり、アウターヨーク83を構成する周壁82の外周面に沿って、周壁82の外周面全体に巻き付けられている。
底板81の径方向における中心部には、貫通穴114と連通するとともに、ボルト113の軸部外周面に形成された雄ねじ部(図示せず)と螺合する雌ねじ部(図示せず)を備えたボルト穴115が設けられている。
底板111には、貫通穴121と連通するとともに、ナット124の頂面と、底板111の上面とが同一平面を形成するようにして、ナット124の全体を収容する貫通穴125が設けられている。
周壁131は、中空円筒形状を呈し、かつ、金属材料(例えば、SUS304)からなる部材であり、周壁82の内周面に配列された磁石84および磁石85の内周面に沿って、磁石84および磁石85の内周面全体を覆う(内周面全体と接する)ようにして取り付けられている。
底板132の半径方向外側に位置する外周縁部と、周壁82の内周面とは、点溶接によって結合されている。結合はねじ止め、接着剤による結合等の機械的接合、圧接、融接等の冶金的接合でよいが、特に点溶接が望ましい。
捩れ角計測装置201は、ロータ軸13aの軸方向および周方向における定点(一点)が通過したことを計測し、定点が通過するたびに制御器202に信号を出力する第1のセンサ203と、ピニオン軸24aの軸方向および周方向における定点(一点)が通過したことを計測し、定点が通過するたびに制御器202に信号を出力する第2のセンサ204と、第1のセンサ203および第2のセンサ204から送られてきた信号に基づいて、パワータービン13のロータ軸13aと、減速機24のピニオン軸24aとの相対的な捩れ角を算出する制御器202と、を備えている。
なお、捩れ角の第1の閾値および第2の閾値としては、磁気カップリング23の大きさ、およびインナーヨーク71の周縁部の周方向に配列された磁石の数、回転時の雰囲気温度等によって、適宜設定することが望ましい。
そして、制御器202で算出された捩れ角が、「発電機25のオーバーロード上限値(第1の閾値)」として設定された捩れ角を超えたら、制御器202からパワータービン13の回転数を制御するガバナ(図示せず)に指令信号が送られ、このガバナによりパワータービン13の負荷が103%〜105%(本実施形態では、105%負荷)を超えないように、第1サイクル4および第2サイクル5を介してパワータービン13に流入する有機流体の流量、温度等が自動的に制御されるようになっている。
なお、磁気カップリング23の許容トルク(設計値)は、パワータービン13の120%負荷〜125%負荷に設定されている。
また、制御器202で算出された捩れ角が、「発電機25のオーバーロード上限値(第1の閾値)」として設定された捩れ角、および「発電機25の最大容量上限値(第2の閾値)」として設定された捩れ角を超えた際に、制御器202から音響装置(図示せず)および表示装置(図示せず)に指令信号が送られ、制御器202で算出された捩れ角が、「発電機25のオーバーロード上限値(第1の閾値)」として設定された捩れ角、および「発電機25の最大容量上限値(第2の閾値)」として設定された捩れ角を超えたことを、作業員(乗組員)の聴覚および視覚に「警報」として働きかけるように構成されているとさらに好適である。
これにより、駆動用磁石72,73の従動用磁石84,85に対する磁力が弱くなるのを防止し、駆動力が正常に伝達されるようにすることができる。
これにより、風損により生じる発熱を低減させることができ、当該磁気カップリング23における発熱量を低減させることができる。
これにより、内部空間内の温度を低減させることができ、当該磁気カップリング23の温度上昇を抑制することができる。
これにより、駆動用磁石72,73が半径方向外側へ飛散することによる当該磁気カップリング23の破損を防止することができる。
これにより、磁石84,85の熱伸びを許容することができ、これら磁石84,85が熱伸びすることによる当該磁気カップリング23の破損を防止することができる。
これにより、パワータービン13のロータ軸13aが過回転状態に陥ることによるパワータービン13の損傷を防止することができ、当該排熱回収型船舶推進装置1の信頼性を向上させることができる。
これにより、当該船舶の信頼性を向上させることができる。
3 ディーゼルエンジン(内燃機関)
4 第1サイクル(循環経路)
5 第2サイクル(循環経路)
12 (第1)蒸発器
13 パワータービン(タービン)
13a ロータ軸(第1の回転軸:主動軸)
14 凝縮器
22 (第2)蒸発器
23 磁気カップリング
24 減速機
24a ピニオン軸(第2の回転軸:従動軸)
25 発電機
61 インナーロータ
62 アウターロータ
71 インナーヨーク
72 磁石
73 磁石
81 底板
82 周壁
83 アウターヨーク
84 磁石
85 磁石
101 外側保持リング
102 内側保持リング
103 スペーサ
111 底板
112 周壁
123 ボルト
124 ナット
125 貫通穴
126 冷却穴
132 マグネット押さえ
Claims (7)
- 円盤状のインナーヨークの周縁部に、N極となる磁石と、S極となる磁石とが、周方向に沿って交互に配列されるとともに、駆動側となる第1の回転軸に固定されて前記第1の回転軸とともに回転するインナーロータと、
平面視円形状を呈する底部と、平面視環形状を呈する周壁部と、を備えたアウターヨークの該周壁部の内周面に、N極となる磁石と、S極となる磁石とが、周方向に沿って交互に配列されるとともに、前記第1の回転軸に対して従動側となる第2の回転軸に固定されて前記第2の回転軸とともに回転するアウターロータと、を備えた磁気カップリングであって、
前記第1の回転軸と、前記第2の回転軸との相対的な捩れ角を常時計測する捩れ角計測装置が設けられていることを特徴とする磁気カップリング。 - 船舶の内燃機関と、
作動媒体の循環経路に並列に設置され、それぞれ温度の異なる熱媒体によって前記作動媒体を蒸発させる複数の蒸発器と、
前記蒸発器によって蒸発気化された前記作動媒体によって駆動されるタービンと、
前記タービンの回転出力によって発電する発電機と、
前記タービンを通過した前記作動媒体を凝縮させる凝縮器と、
前記タービンの回転を、前記タービンと前記発電機との間に配置された減速機に伝達する磁気カップリングと、を備え、
前記磁気カップリングが、請求項1に記載の磁気カップリングとされていることを特徴とする排熱回収装置。 - 請求項2に記載の排熱回収装置を備えていることを特徴とする排熱回収型船舶推進装置。
- 請求項3に記載の排熱回収型船舶推進装置を備えていることを特徴とする船舶。
- 回転駆動体に軸接続された主動軸を回転する工程と、
前記主動軸の回転に従って従動軸を回転する工程と、
前記主動軸と前記従動軸との捩れ角を測定する工程と、を備えた磁気カップリングの運用方法であって、
前記捩れ角計測装置で計測された捩れ角が、予め定められた第1の閾値を超えたら、前記主動軸に加わる負荷が所定の負荷となるように前記主動軸を回転させ、前記第1の閾値よりも大きい、予め定められた第2の閾値を超えたら、前記主動軸を停止させることを特徴とする磁気カップリングの運用方法。 - 回転駆動体に軸接続された主動軸を回転する工程と、
前記主動軸の回転に従って従動軸を回転する工程と、
前記主動軸と前記従動軸との捩れ角を測定する工程と、を備えた磁気カップリングの運用方法であって、
前記捩れ角計測装置で計測された捩れ角が所定の閾値を超えたら、前記主動軸に加わる負荷が所定の負荷となるように前記主動軸を回転させることを特徴とする磁気カップリングの運用方法。 - 回転駆動体に軸接続された主動軸を回転する工程と、
前記主動軸の回転に従って従動軸を回転する工程と、
前記主動軸と前記従動軸との捩れ角を測定する工程と、を備えた磁気カップリングの運用方法であって、
前記捩れ角計測装置で計測された捩れ角が所定の閾値を超えたら、前記主動軸を停止させることを特徴とする磁気カップリングの運用方法。
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