JP2014114776A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低温時にEGRガスを再循環させた場合であって、尚且つ、暖機完了前に内燃機関が停止されたようなときにおいても、筒内部品の腐食の進行を抑制可能な内燃機関の制御装置を提供する。
【解決手段】低温時にEGRガスを再循環させると、EGRクーラ38付近で凝縮水が発生し(発生量W)、該筒内部品に付着する(付着量W)。この際、筒内部品の表面温度Tが低温域にあると、この付着凝縮水が蓄積し続ける。時刻tにおいて付着量Wが閾値Cthを超えると、筒内部品の腐食の進行が早まってしまう。そこで、ディーゼルエンジン10の運転が停止された時刻tにディーゼルスロットル26を開き、EGRバルブ40を閉じる。同時に、吸気バルブ46、排気バルブ50を操作する。これにより、外気を各気筒12に吸入、排出させて表面温度Tを上記低温域未満の値まで急速に低下させる。
【選択図】図3

Description

この発明は内燃機関の制御装置に関する。詳細には、排気再循環(EGR:Exhaust Gas Recirculation)システムを備える内燃機関の制御装置に関する。
従来、内燃機関にEGRシステムを採用することが公知である。EGRシステムを採用した内燃機関に関し、例えば特許文献1には、筒内に吸入される吸入ガス中のSO量が許容量以下となるようにEGRバルブの開度を調節してEGRガスを減量する技術が開示されている。燃料等に含まれる硫黄成分が筒内で燃焼するとSOが発生し、このSOの一部がEGRガスに混入することがある。また、この混入SOが凝縮水に溶解すると硫酸となり、更にこの硫酸が筒内インジェクタのノズル部等の筒内部品に付着すれば該筒内部品を腐食することがある。この点、上記特許文献1によれば、EGRガスの減量調整によって上記吸入ガス中のSO量を上記許容量以下に抑えるので、EGRガスを筒内に吸入させつつ上記筒内部品への硫酸付着を抑制できる。
特開2010−255462号公報 特開2012−163060号公報 特開2009−228564号公報 特開2012−087779号公報 特開2007−262956号公報
ところで、上記硫酸を構成する凝縮水は、EGRガス中の水蒸気が露点温度よりも低い温度まで冷やされた結果として発生するものであり、外気温が低いときに内燃機関を冷間始動した場合(以下、「低温時」と称す。)、EGRガスを再循環させるとEGR通路やEGRクーラにおいて発生し易い。また、発生した凝縮水はそれ単独で上記筒内部品を腐食させることがある。即ち、発生した凝縮水が筒内に吸入され、上記筒内部品に長時間付着し続けるような場合には、硫酸同様に腐食させてしまう。
ここで、上記筒内部品へ付着する凝縮水の付着時間については、上記筒内部品の温度と相関がある。即ち、上記筒内部品の温度が高い場合は凝縮水が蒸発できるので付着時間は短い。ところが、上記筒内部品の温度が低い場合は蒸発できなかった凝縮水が長時間付着し続けることが可能となってしまう。
また、上記筒内部品の温度に関し、低温時、暖機完了前に内燃機関が停止されると、この際の上記筒内部品の温度が低いままである可能性がある。従って、低温時にEGRガスを再循環させた場合であって、尚且つ、暖機完了前に内燃機関が停止されたようなときには、上記筒内部品に凝縮水が長時間付着し続ける可能性がある。
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものである。即ち、低温時にEGRガスを再循環させた場合であって、尚且つ、暖機完了前に内燃機関が停止されたようなときにおいても、筒内部品の腐食の進行を抑制可能な内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の制御装置であって、
内燃機関についての所定の運転開始条件の成立後に前記内燃機関の気筒内の筒内部品に付着した凝縮水量が設定量以上で、尚且つ、該筒内部品の温度が設定温度範囲内の値である場合、前記内燃機関についての所定の運転停止条件の成立後に前記気筒内を冷却する停止後筒内冷却手段を備えることを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記内燃機関の排気通路と吸気通路を接続するEGR通路を開閉するEGRバルブと、
前記気筒を開閉する吸気バルブおよび排気バルブと、を備え、
前記停止後筒内冷却手段は、前記所定の運転停止条件が成立した際に前記EGRバルブを操作して前記EGR通路を閉じ、前記所定の運転停止条件の成立後に訪れる前記内燃機関の吸気行程において前記吸気バルブを開くと共に、該吸気行程直後の圧縮行程において前記吸気バルブおよび排気バルブの少なくとも一方を開くことを特徴とする。
本発明によれば、上記所定の運転開始条件の成立後に上記筒内部品に付着した凝縮水量が設定量以上で、尚且つ、該筒内部品の温度が設定温度範囲内にある場合、上記所定の運転停止条件の成立後に上記気筒内を冷却するので、上記筒内部品の温度を該設定温度範囲未満の値まで低下させることが可能となる。従って、低温時にEGRガスを再循環させた場合であって、尚且つ、暖機完了前に内燃機関が停止されたようなときにおいても、筒内部品の腐食の進行を抑制できる。
実施形態のシステム構成を説明するための図である。 図1の気筒12の周辺断面図である。 低温時における筒内部品の表面温度Tおよび凝縮水量の推移を示した図である。 停止後筒内冷却制御中の吸気バルブ46、排気バルブ50の開弁時期を示した図である。 実施の形態において、ECU60が実行する処理ルーチンを説明するフローチャートである。 停止後筒内冷却制御中の吸気バルブ46、排気バルブ50の開弁時期の変形例を示した図である。
[システム構成の説明]
以下、図1乃至図6を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態のシステム構成を説明するための図である。図1に示すシステムは、圧縮着火式内燃機関としてのディーゼルエンジン10を備えている。ディーゼルエンジン10は、車両等に搭載され、その動力源とされる。なお、図1に示すディーゼルエンジン10は直列4気筒型であるが、本発明において、気筒数および気筒配置はこれに限定されるものではない。
ディーゼルエンジン10の各気筒12には、吸気通路14および排気通路16が接続されている。吸気通路14の入口付近には、エアクリーナ18が取り付けられている。エアクリーナ18の下流近傍には、吸気通路14に吸入される新気の流量に応じた信号を出力するエアフローメータ20が設けられている。
エアフローメータ20下流の吸気通路14には、ターボ過給機22が設けられている。ターボ過給機22は、コンプレッサ22aとタービン22bを備えている。コンプレッサ22aとタービン22bとは連結軸によって一体に連結されている。コンプレッサ22aはタービン22bに入力される排気ガスの排気エネルギによって回転駆動される。
コンプレッサ22a下流の吸気通路14には、コンプレッサ22aで圧縮された新気を冷却するためのインタークーラ24が設けられている。インタークーラ24の下流には、ディーゼルスロットル26が配置されている。ディーゼルスロットル26は、スロットルモータにより駆動される電子制御式のバルブである。ディーゼルスロットル26下流の吸気通路14には、吸気マニホールド28が設けられている。吸気マニホールド28は、枝分かれして各気筒12の吸気ポート30(後述)と接続されている。
吸気マニホールド28同様、排気マニホールド32は、枝分かれして各気筒12の排気ポート34(後述)と接続されている。排気マニホールド32には、EGR通路36の一端が接続されている。EGR通路36の途中には、EGRクーラ38が設けられている。EGRクーラ38下流のEGR通路36には、EGRガスの流量を制御するEGRバルブ40が設けられている。EGR通路36の他端は、インタークーラ24よりも下流の吸気通路14に接続されている。
図2は、図1の気筒12の周辺断面図である。図2に示すように、気筒12には、燃料を筒内に直接噴射するインジェクタ42と、ピストン44とが設置されている。また、気筒12と吸気ポート30との間には、吸気バルブ46が設けられている。吸気バルブ46は、その開弁特性を変更可能とする可変動弁機構48に接続されている。可変動弁機構48は、吸気バルブ46のリフト量および作用角を連続的に変更できる機能(リフト可変機能)と、油圧もしくはモータを用いて吸気カムの位相を変更することにより吸気バルブ46の開閉時期を変更できる機能(位相可変機能)とを具備する機構であるものとする。
吸気バルブ46同様、気筒12と排気ポート34との間には、排気バルブ50が設けられている。排気バルブ50は、その開弁特性を変更可能とする可変動弁機構52に接続されている。可変動弁機構52は可変動弁機構48と同様の機能を有する。
また、本実施形態のシステムは、制御装置としてのECU(Electronic Control Unit)60を備えている。図1,2に示すように、ECU60の入力部には、上述したエアフローメータ20の他、ディーゼルエンジン10の制御に必要な各種センサ(例えば、エンジン回転数を検出するクランク角センサ、ディーゼルスロットル26の開度を検出するスロットル開度センサ、EGRバルブ40の開度を検出するEGR開度センサ等)が電気的に接続されている。また、ECU60の入力部には、IGキー54も電気的に接続されている。IGキー54は、車両等のドライバにより所定の操作(例えば、IGキー54を所定位置まで回す等の操作)がなされた場合、ディーゼルエンジン10を始動させる信号を出力する構成となっている。なお、本明細書においては、この信号の出力中はイグニッションがONに相当する状態であるとし、非出力中はOFFに相当する状態であるとする。
他方、ECU60の出力側には、ディーゼルスロットル26、EGRバルブ40、インジェクタ42、可変動弁機構48,52といった各種アクチュエータが電気的に接続されている。ECU60は、上述の各種センサからの入力情報に基づいて所定のプログラムを実行し、上述の各種アクチュエータ等を作動させることにより、ディーゼルエンジン10の運転に関する種々の制御を実行する。
[本実施形態の特徴的制御]
EGRガスを各気筒12に導入すれば、燃焼温度を低下できるので排出NOx量を低減でき、燃費の向上を図ることもできる。そのため、ディーゼルエンジン10の運転状態に関わらず、各気筒12にEGRガスを導入できることが望ましい。しかしながら、低温時はEGR通路36の壁面の温度も低く、また、EGRガスはEGRクーラ38を通過する。そのため、低温時にEGRガスを導入しようとすると、EGRガスの導入経路、すなわちEGRクーラ38設置箇所や、その周辺のEGR通路36において凝縮水が発生することがある(図1参照)。発生した凝縮水は、EGRガスと共に各気筒12に吸入され、通常は、燃料の燃焼に伴い気化する。しかしながら、凝縮水の発生時にディーゼルエンジン10の運転が停止されると、各気筒12に吸入された凝縮水が、その気筒12内にその一部が露出する筒内部品(インジェクタ42、気筒12の内壁など)に付着する。
凝縮水が付着した状態でディーゼルエンジン10の運転が停止されると、この凝縮水が上記筒内部品を腐食する可能性がある。また、大量の凝縮水が上記筒内部品に長時間付着し続けるような場合には、この腐食の進行を早めてしまう。ここで、大量の凝縮水が上記筒内部品に付着した場合であっても、該筒内部品の表面温度Tが高温域にあるときは凝縮水が蒸発できる環境にあるといえる。そのため、凝縮水の一部が蒸発せずに付着し続けたとしても、上述の腐食の進行が大幅に早まることはない。しかしながら、上記筒内部品の表面温度Tが低温域(具体的には50℃〜100℃)にあるときは、凝縮水のほとんどが蒸発できずに付着し続けることができてしまう。
このような状況について、図3を参照しながら説明する。図3は、低温時における筒内部品の表面温度T(例えばインジェクタ42のノズル部の表面温度)および凝縮水量(EGRクーラ38付近で発生する凝縮水の発生量W、該ノズル部に付着する凝縮水の付着量W)の推移を示した図である。図3において、ディーゼルエンジン10の運転は時刻tで開始されるものとする。また、EGRバルブ40は時刻tで開かれ、その後も開かれ続けるものとする。
図3に示すように、表面温度Tは時刻tから上昇し、その後、上述の低温域の値となる。また、発生量Wは、時刻t直後に急激に増加するが、その後、EGR通路36の壁温等の上昇により減少に転ずる。一方、付着量Wは、時刻t直後は発生量W同様に増加するが、発生量Wが減少に転じた後も依然として増加し続ける。この理由は、表面温度Tが上述の低温域にあり、筒内部品に付着した凝縮水が蒸発できずに蓄積し続けるためである。そして、時刻tにおいて付着量Wが閾値Cthを超えると、大量の凝縮水が上記筒内部品に付着し続けることになるので、腐食の進行が早まってしまう。
そこで、本実施形態においては、表面温度Tが上述の低温域にあり、尚且つ、付着量Wが閾値Cthを超えている場合は、ディーゼルエンジン10の運転停止の際に、各気筒12内を冷却する制御を実行する(停止後筒内冷却制御)。この停止後筒内冷却制御について、上述の図3の他、図4を参照しながら説明する。図3の時刻tでディーゼルエンジン10の運転が停止されたとする。停止後筒内冷却制御では、この時刻tにディーゼルスロットル26を開き、EGRバルブ40を閉じる。これにより、極低温の外気のみを吸気ポート30に導入する。同時に、可変動弁機構48,52を制御して吸気バルブ46、排気バルブ50を操作する。これにより、吸気ポート30内に導入した外気を各気筒12に吸入、排出させる。
図4は、停止後筒内冷却制御中の吸気バルブ46、排気バルブ50の開弁時期を示した図である。図4に示すように、停止後筒内冷却制御においては、通常時よりも開弁時期を延長し、吸気行程中のみならず圧縮行程中も吸気バルブ46を開く。吸気行程中に吸気バルブ46を開けば、吸気ポート30内の外気を各気筒12に吸入できる。また、圧縮行程中も吸気バルブ46を開けば、吸気行程の終了と同時に吸気バルブ46を閉じる通常の場合に比してより多くの外気を各気筒12に吸入できる。加えて、吸入した外気がピストン44の上昇に伴い高温化の抑制を図ることもできる。そして、排気行程に排気バルブ50を開けば、吸入した外気を排気ポート34側に排出できる。よって、各気筒12内を急速に冷却できる。
各気筒12内を急速に冷却できれば、表面温度Tを上記低温域未満の値まで急速に低下させることができる。そのため、付着量Wは閾値Cthを超えてはいるものの、上述した腐食の進行を抑えることができる。従って、停止後筒内冷却制御によれば、付着凝縮水による上記筒内部品の腐食を最小限に留めることが可能となる。よって、低温時においてもEGRガスを導入でき、EGRによる各種恩恵を享受できる。
[本実施形態における具体的処理]
次に、図5を参照しながら、上述した機能を実現するための具体的処理について説明する。図5は、本実施形態において、ECU60が実行する処理ルーチンを説明するフローチャートである。
図5に示すルーチンにおいて、ECU60は、先ず、ディーゼルエンジン10の運転が開始されたか否か判定する(ステップ100)。具体的に、ECU60は、IGキー54からの信号が出力されているか否かを判定する。本ステップにおいて、IGキー54からの信号が出力されていないと判定された場合、ECU60は本ステップの処理を再度行う。一方、IGキー54からの信号が出力されていると判定された場合、イグニッションがONに相当する状態であり、ディーゼルエンジン10の運転が開始されたと判断できる。そのため、ECU60は、ステップ110に進む。
ステップ110において、ECU60は、EGRガスが導入されているか否かを判定する。具体的に、ECU60は、上記EGR開度センサからの信号に基づいて、EGRバルブ40が開弁中であるか否かを判定する。EGRバルブ40が閉弁中であると判定された場合、ECU60は本ステップの処理を再度行う。一方、EGRバルブ40が開弁中であると判定された場合、発生した凝縮水がEGRガスと共に各気筒12に吸入される可能性があると判断できる。そのため、ECU60は、ステップ120,130の処理に進む。
ステップ120,130において、ECU60は、凝縮水の付着量Wおよび表面温度Tを計算する。ECU60は、例えば、ディーゼルエンジン10の運転状態(エンジン回転数、燃料噴射量、EGR量など)と、外気の状況(温度、湿度)とに基づいて凝縮水の発生量Wを算出し、この発生量Wを積算して付着量Wを算出する。同様に、ECU60は、エンジン冷却水温、外気温度に基づいて表面温度Tを推定する。
続いて、ECU60は、ステップ120で算出した付着量Wが閾値Cth(例えば5g)以上か否かを判定する(ステップ140)。本ステップにおいて、付着量W<閾値Cthと判定された場合、ECU60はステップ120に戻り、凝縮水の付着量Wを再度計算する。一方、付着量W≧閾値Cthと判定された場合、大量の凝縮水が付着していると判断できるので、ECU60はステップ150に進む。
ステップ150において、ECU60は、ステップ130で推定した表面温度Tが上記低温域の値であるか否かを判定する。本ステップにおいて、表面温度Tが上記低温域の値でないと判定された場合、ECU60はステップ120に戻る。一方、表面温度Tが上記低温域の値であると判定された場合、この状態でディーゼルエンジン10の運転が停止されると腐食の進行が早くなると予想できる。そのため、ECU60は、ステップ160に進み、ディーゼルエンジン10の運転が停止されたか否か判定する。具体的に、ECU60は、IGキー54からの信号の出力の有無を判定する。
ステップ160において、IGキー54からの信号が出力されていると判定された場合、ECU60はステップ120に戻る。一方、IGキー54からの信号が出力されていないと判定された場合、イグニッションがOFFに相当する状態であり、ディーゼルエンジン10の運転が停止されたと判断できる。そのため、ECU60は、各気筒12内を急速に冷却すべく、停止後筒内冷却制御を実行する(ステップ170)。停止後筒内冷却制御の具体的な内容は、既述のとおりである。
以上、図5に示したルーチンによれば、付着量W≧閾値Cthと判定され、尚且つ、表面温度Tが上記低温域内の値であると判定された場合、ディーゼルエンジン10の運転の停止と同時に停止後筒内冷却制御を実行することができるので、各気筒12に外気を吸入、排出させて急速に冷却できる。そのため、表面温度Tを上記低温域未満の値まで急速に低下させることが可能となる。従って、付着凝縮水による上記筒内部品の腐食を最小限に留めることが可能となる。
ところで、上述の実施形態では、EGRシステムとして、インタークーラ24よりも下流の吸気通路14と排気マニホールド32とを接続するEGR通路36を備える所謂高圧EGRシステムを例に説明したが、コンプレッサ22aよりも上流の吸気通路14とタービン22bよりも下流の排気通路16とを接続するEGR通路を備える所謂低圧EGRシステムに本発明を適用することもできる。
また、非過給式のディーゼルエンジン10に本発明を適用することもでき、更には、ガソリンエンジンに本発明を適用することもできる。
また、ディーゼルスロットル26非搭載のディーゼルエンジンに本発明を適用することもできる。この場合、上記停止後筒内冷却制御では、ディーゼルスロットル26の操作を省略すればよい。即ち、図3の時刻tにEGRバルブ40を閉じ、可変動弁機構48,52を制御して吸気バルブ46、排気バルブ50を操作すればよい。
また、上述の実施形態では、停止後筒内冷却制御において、吸気行程のみならず圧縮行程中も吸気バルブ46を開いたが、このうちの圧縮行程中については、吸気バルブ46の代わりに排気バルブ50を開いてもよい。この変形例について、図6を参照しながら説明する。図6は、停止後筒内冷却制御中の吸気バルブ46、排気バルブ50の開弁時期の変形例を示した図である。図6に示すように、吸気バルブ46については通常時と同様に吸気行程中に開き、その後の圧縮行程においては排気バルブ50を開く。圧縮行程中に排気バルブ50を開けば、気筒12内に吸入した外気の高温化を抑制できる。よって、上述の実施形態と同様の効果が期待できる。また、圧縮行程中に吸気バルブ46と排気バルブ50を同時に開いてもよい。
なお、上述の実施形態では、ECU60が図5の一連の処理を実行することにより上記第1の発明の「停止後筒内冷却手段」が実現されている。
10 ディーゼルエンジン
12 気筒
14 吸気通路
16 排気通路
26 ディーゼルスロットル
36 EGR通路
38 EGRクーラ
40 EGRバルブ
42 インジェクタ
46 吸気バルブ
48,52 可変動弁機構
50 排気バルブ
54 IGキー
60 ECU

Claims (2)

  1. 内燃機関についての所定の運転開始条件の成立後に前記内燃機関の気筒内の筒内部品に付着した凝縮水量が設定量以上で、尚且つ、該筒内部品の温度が設定温度範囲内の値である場合、前記内燃機関についての所定の運転停止条件の成立後に前記気筒内を冷却する停止後筒内冷却手段を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記内燃機関の排気通路と吸気通路を接続するEGR通路を開閉するEGRバルブと、
    前記気筒を開閉する吸気バルブおよび排気バルブと、を備え、
    前記停止後筒内冷却手段は、前記所定の運転停止条件が成立した際に前記EGRバルブを操作して前記EGR通路を閉じ、前記所定の運転停止条件の成立後に訪れる前記内燃機関の吸気行程において前記吸気バルブを開くと共に、該吸気行程直後の圧縮行程において前記吸気バルブおよび排気バルブの少なくとも一方を開くことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
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