JP2014114359A - ポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 長期間保存しておいても、ポリ塩化ビニル系ペースト樹脂や充填剤等が沈降しないポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物を提供する。
【解決手段】 ポリ塩化ビニル系ペースト樹脂100重量部に対し、可塑剤40〜300重量部と、脂肪酸アミド及び水添ひまし油のいずれか一種以上を含有することを特徴とするポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、ポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物に関し、より詳しくは保存安定性に優れたポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物に関する。
ポリ塩化ビニル系ペースト樹脂は、可塑剤と安定剤、必要に応じ充填剤、発泡剤、沈降抑制剤等の添加剤を加えて混練し、ペーストゾルとして加工が行なわれている。このようなポリ塩化ビニル系ペーストゾルは常温で流動性を示すため、その流動性を利用したコーティング成型、ディップ成型、スラッシュ成型等の成型法に適しており、壁紙、床材、玩具、手袋、自動車のアンダーコート等、幅広い用途で使用されている(例えば、特許文献1、2参照)。
上記ペーストゾル中においてポリ塩化ビニル系ペースト樹脂や充填剤等は粒子として分散しているが、数日経過すると、容器の底部に沈降する問題が生じる場合がある。
このような現象を防止する方法として、沈降抑制剤をペーストゾル中に添加しておく方法があり、その沈降抑制剤として高熱法二酸化ケイ素(俗称:乾式シリカ)やウレタン化合物が知られている(特許文献3、4)。高熱法二酸化ケイ素としては、アエロジル(Aerosil:登録商標)が市販されており、ウレタン化合物としてはBYK−410(ビックケミー社)が市販されている。
しかし、ポリ塩化ビニル系ペーストゾルの配合によっては、アエロジルを添加しても沈降抑制効果が不十分で、粒子の沈降を止められない場合がある。またBYK−410では、粒子の沈降は止められるが、ポリ塩化ビニル系ペーストゾルは流動性を失ったゲルに近い状態となり、加工に適さない粘度となる。
そのため、ペーストゾルの流動性を維持したまま粒子の沈降を抑制する沈降抑制剤、粒子の沈降が生じない安定なポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物を得ることが求められている。
特開2003−238621号公報 特開2006−63102号公報 特開平10−67983号公報 特開2003−226828号公報
本発明は、上記した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、長期間保存しておいても、ポリ塩化ビニル系ペースト樹脂や充填剤等の粒子が沈降しないポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物を提供することにある。
本発明者らは、ポリ塩化ビニル系ペースト樹脂や充填剤等の粒子の沈降抑制が良好なポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物を得るべく鋭意検討した結果、特定の沈降抑制剤を用いることにより目的のポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至ったのである。すなわち、本発明は、ポリ塩化ビニル系ペースト樹脂100重量部に対し、可塑剤40〜300重量部と、脂肪酸アミド及び水添ひまし油のいずれか一種以上を含有することを特徴とするポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物である。
以下、本発明につき詳細に説明する。
本発明のポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物に用いられるポリ塩化ビニル系ペースト樹脂は、塩化ビニルモノマー、又は塩化ビニルモノマーとこれと共重合可能な単量体を、乳化重合法、ミクロ懸濁重合法、シード乳化重合法、シードミクロ懸濁重合法等により重合して得られたポリ塩化ビニル系ペースト樹脂のいずれもが使用できる。また、塩化ビニルモノマーを懸濁重合法により重合して得られた、ブレンド用のポリ塩化ビニル樹脂も使用できる。
本発明のポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物が含有する可塑剤としては、例えば、フタル酸ビス(2−エチルヘキシル)(以降、DOPと略記する)、フタル酸ジイソノニル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ジブチル等のフタル酸エステル類、アジピン酸(2−エチルヘキシル)、アジピン酸ジイソノニル等のアジピン酸エステル類、トリメリット酸トリ(2−エチルヘキシル)、トリメリット酸トリイソデシル、トリメリット酸トリノルマルオクチル等のトリメリット酸エステル類、リン酸トリ(2−エチルヘキシル)、リン酸トリクレジル、リン酸トリキシレニル等のリン酸エステル類、ジエチレングリコールジベンゾアート、ジプロピレングリコールジベンゾアート等の安息香酸エステル、その他ポリエステル系可塑剤やセバシン酸エステル、マゼライン酸エステル、マレイン酸エステル、エポキシ化植物油等、一般に可塑剤として使用されているものをあげることができる。
可塑剤の含有量は、ポリ塩化ビニル系ペースト樹脂100重量部に対して、40〜300重量部であり、好ましくは60〜200重量部である。含有量が40重量部未満ではペーストゾルの混練が困難となり、一方300重量部を超える場合は加工後の製品からの、可塑剤のブリードアウト現象が生じやすくなる。
本発明のポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物が含有する脂肪酸アミド及び水添ひまし油のいずれか一種以上とは、沈降抑制剤としての機能(分散膨潤し、網目構造を形成することで粒子の沈降を抑制する)を有するものである。
脂肪酸アミドとしては、例えば、オレイン酸アミド、ラウリン酸アミド、エルカ酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミド、リシノール酸アミド、ヒドロキシステアリン酸アミド、ベヘン酸アミド等があげられ、具体的には、楠本化成社製の「商品名:ディスパロン6700」、「商品名:ディスパロンPFA‐131」等があげられる。
水添ひまし油とは、ひまし油を水素によって還元したものである。ひまし油に含まれている不飽和脂肪酸であるリシノール酸グリセリドが水素還元された脂肪酸グリセリド、飽和脂肪酸であるステアリン酸やオレイン酸等でもよい。具体的には、楠本化成社製の「商品名:ディスパロン308」等があげられる。
脂肪酸アミド及び水添ひまし油とは、具体的に、伊藤製油社製の「商品名:A−S−A T75F」、楠本化成社製の「商品名:ディスパロン4110」等があげられる。
本発明に用いられる脂肪酸アミド及び水添ひまし油のいずれか一種以上は、より沈降抑制効果を奏するために、ポリ塩化ビニル系ペースト樹脂100重量部に対して、0.1〜5重量部含有させることが好ましく、1〜3重量部がさらに好ましい。
本発明のポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物は、本発明の目的を超えない範囲でポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物に通常添加される添加剤、例えば、充填剤、安定剤、酸化防止剤、難燃剤、滑剤、紫外線吸収剤、顔料等の着色剤、界面活性剤、帯電防止剤等を含有していてもよく、またそれらの含有量も一般に使用される範囲で差し支えない。
本発明のポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物の粘度は、流動性や加工性をより向上させるため、B8H型粘度計、ローターNo.5を用いて回転数20rpmで測定した粘度が1500mPa・s以下であることが好ましく、1000mPa・s以下であることがさらに好ましい。
本発明のポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物は、ポリ塩化ビニル系ペースト樹脂100重量部に対し、脂肪酸アミド及び水添ひまし油のいずれか一種以上を可塑剤40〜300重量部に分散させることにより製造することができる。可塑剤が40重量部未満の場合は、ペーストゾルの混練が困難となり、一方、300重量部を超える場合は、加工後の製品からの可塑剤のブリードアウト現象が生じやすくなる。
可塑剤は全量を一括に添加しても、分割して添加してもよい。ポリ塩化ビニル系ペースト樹脂を分散させるという点において、ポリ塩化ビニル系ペースト樹脂100重量部に対して、可塑剤100重量部未満を初期に添加して混練を行い、その後、残りの可塑剤を添加するのが好ましい。
脂肪酸アミド及び水添ひまし油のいずれか一種以上の添加方法は、特に制限をされないが、可塑剤又は溶剤に分散させてから添加するのが好ましい。脂肪酸アミド及び水添ひまし油のいずれか一種以上の使用量は、特に限定するものではないが、粘度を低く維持するため、0.1〜5重量部が好ましい。
上記溶剤としては、特に制限をされないが、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジクロロベンゼン、1,2−ジクロロベンゼン等の塩化芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム等の塩化脂肪族炭化水素類、メタノール、エタノール等のアルコール類、酢酸エチル、酢酸プロピルなどの酢酸エステル類、エチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル等のグリコールエーテル類、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の脂環式炭化水素類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類等を用いることができる。
本発明のポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物の製造の際には必須の構成成分であるポリ塩化ビニル系ペースト樹脂、可塑剤、特定の沈降抑制剤に加えて、本発明の目的を超えない範囲でポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物に通常添加される添加剤、例えば、充填剤、安定剤、酸化防止剤、難燃剤、滑剤、紫外線吸収剤、顔料等の着色剤、界面活性剤、帯電防止剤等を添加してもよく、またそれらの配合量も一般に使用される範囲で差し支えない。
本発明のポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物では、長期間静置しておいてもポリ塩化ビニル系ペースト樹脂や充填剤等の粒子は沈降しない効果を有するものである。
次に、実施例及び比較例により本発明の内容を更に詳細に説明する。しかしながら、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
<沈殿性の評価>
ポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物150mLを、150mLのポリプロピレン製ディスポカップに入れ、沈降状態(1日後、5日後、7日後)をビーカーの底部からの沈降物の容積(mL)で評価した。
<粘度の評価>
ポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物150mLを、150mLのポリプロピレン製カップに入れ、B8H型粘度計(東京計器社製)ローターNo.5を用いて、回転数20rpmの条件で粘度を評価した。
実施例1
ポリ塩化ビニル系ペースト樹脂(東ソー製、「リューロンペースト(登録商標)」、グレード名:R751)100重量部に対して、可塑剤としてDOP(ジェイ・プラス社製、グレード:工業用)を60重量部、脂肪酸アミド(沈降抑制剤)として楠本化成社製の「商品名:ディスパロンPFA−131」(含有量10重量%、溶剤:アルキルシクロヘキサン−エタノール−2−プロパノール系溶液)を3重量部、カルシウム/亜鉛複合系熱安定剤(ADEKA社製、グレード名:SC−320)を2重量部添加してディゾルバーを用いて混練した後、更にDOPを90重量部添加して混練し、ポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物を製造した。
製造されたポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物の沈降性と粘度を評価した。試験結果を表1に示した。粘度は415mPa・sとなり、7日間経過しても沈降は見られなかった。
Figure 2014114359
実施例2
脂肪酸アミド(沈降抑制剤)として楠本化成社製の「商品名:ディスパロン6700」10重量部をDOP90重量部に添加して50℃に加熱し、その後ディゾルバーを用いて混練し、ゲル状の沈降抑制剤を調製した。このゲル状の沈降抑制剤(含有量10重量%)を3重量部用いて、実施例1と同様にして、ポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物を製造し、沈降性と粘度を評価した。試験結果を表1に示した。粘度は435mPa・sとなり、7日間経過しても沈降は見られなかった。
実施例3
水添ひまし油(沈降抑制剤)として楠本化成社製の「商品名:ディスパロン308」10重量部をDOP90重量部に添加して80℃に加熱し、その後ディゾルバーを用いて混練し、ゲル状の沈降抑制剤を調製した。このゲル状の沈降抑制剤(含有量10重量%)を3重量部用いて、実施例1と同様にして、ポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物を製造し、沈降性と粘度を評価した。試験結果を表1に示した。粘度は430mPa・sとなり、7日間経過しても沈降は見られなかった。
実施例4
ポリ塩化ビニル系ペースト樹脂(東ソー製、「リューロンペースト(登録商標)」、グレード名:R762)80重量部に対して、ブレンド用のポリ塩化ビニル樹脂(ヴイテック社製、グレード名:75BX)20重量部、可塑剤としてDOP50重量部、脂肪酸アミド(沈降抑制剤)として楠本化成社製の「商品名:ディスパロンPFA−131」を1重量部、カルシウム/亜鉛複合系熱安定剤(ADEKA社製、グレード名:SC−320)を2重量部添加してディゾルバーを用いて混練した後、更にDOPを90重量部添加して混練し、ポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物を製造し、沈降性と粘度を評価した。試験結果を表1に示した。粘度は385mPa・sとなり、7日間経過しても沈降は見られなかった。
実施例5
楠本化成社製、「商品名:ディスパロンPFA−131」を5重量部用いて、実施例4と同様にして、ポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物を製造し、沈降性と粘度を評価した。試験結果を表1に示した。粘度は415mPa・sとなり、7日間経過しても沈降は見られなかった。
実施例6
楠本化成社製の「商品名:ディスパロンPFA−131」を10重量部用いて、実施例4と同様にして、ポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物を製造し、沈降性と粘度を評価した。試験結果を表1に示した。粘度は745mPa・sとなり、7日間経過しても沈降は見られなかった。
実施例7
ポリ塩化ビニル系ペースト樹脂(東ソー製、「リューロンペースト(登録商標)」、グレード名:R762)100重量部に対して、可塑剤としてDOP50重量部、沈降抑制剤として、実施例3と同様にして調製したゲル状の沈降抑制剤(含有量10重量%)を1重量部、カルシウム/亜鉛複合系熱安定剤(ADEKA社製、グレード名:SC−320)を2重量部添加してディゾルバーを用いて混練した後、更にDOPを90重量部添加して混練し、ポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物を製造し、沈降性と粘度を評価した。試験結果を表1に示した。粘度は410mPa・sとなり、7日間経過しても沈降は見られなかった。
実施例8
実施例3と同様にして調製したゲル状の沈降抑制剤(含有量10重量%)を5重量部用いて、実施例7と同様にして、ポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物を製造し、沈降性と粘度を評価した。試験結果を表1に示した。粘度は445mPa・sとなり、7日間経過しても沈降は見られなかった。
実施例9
実施例3と同様にして調製したゲル状の沈降抑制剤(含有量10重量%)を10重量部用いて、実施例7と同様にして、ポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物を製造し、沈降性と粘度を評価した。試験結果を表1に示した。粘度は490mPa・sとなり、7日間経過しても沈降は見られなかった。
比較例1
沈降抑制剤を使用しない以外は、実施例1と同様にして、ポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物を製造し、沈降性と粘度を評価した。試験結果を表2に示した。粘度は375mPa・sとなり、1日間経過すると沈降が生じた。
Figure 2014114359
比較例2
沈降抑制剤を使用しない以外は、実施例4と同様にして、ポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物を製造し、沈降性と粘度を評価した。試験結果を表2に示した。粘度は305mPa・sとなり、1日間経過すると沈降が生じた。
比較例3
沈降抑制剤を使用しない以外は、実施例7と同様にして、ポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物を製造し、沈降性と粘度を評価した。試験結果を表2に示した。粘度は400mPa・sとなり、1日間経過すると沈降が生じた。
比較例4
沈降抑制剤として、乾式シリカ系沈降抑制剤(商品名:Aerosil(日本アエロジル社製、固体))に変え、添加量を0.3重量部に変えた以外は、実施例1と同様にして、ポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物を製造し、沈降性と粘度を評価した。試験結果を表2に示した。粘度は425mPa・sとなり、1日間経過すると沈降が生じた。
比較例5
沈降抑制剤として、マグネシウム及びアルミニウムのケイ酸塩水和物系沈降抑制剤(商品名:Minugel、固体))に変え、添加量を0.3重量部に変えた以外は、実施例1と同様にして、ポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物を製造し、沈降性と粘度を評価した。試験結果を表2に示した。粘度は400mPa・sとなり、1日間経過すると沈降が生じた。
比較例6
沈降抑制剤として、特殊変性ウレア系沈降抑制剤(商品名:BYK−410(ビグッケミー社製、固形分52重量%))に変え、添加量を0.3重量部に変えた以外は、実施例1と同様にして、ポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物を製造し、沈降性と粘度を評価した。試験結果を表2に示した。粘度は3170mPa・sとなり、7日間経過しても沈降は見られなかったが、ゾルの流動性は失われていた。
比較例7
沈降抑制剤として、コロイド性含水珪酸アルミニウムの有機複合体系沈降抑制剤(商品名:オルベンP(白石工業社製、固形分15重量%、溶剤DOP))に変え、添加量を2重量部に変えた以外は、実施例1と同様にして、ポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物を製造し、沈降性と粘度を評価した。試験結果を表2に示した。粘度は445mPa・sとなり、5日間経過すると沈降が生じた。
比較例8
沈降抑制剤として、ジベンジリデンソルビトール系沈降抑制剤(商品名:ゲルオールD(新日本理化学社製、固体))に変え、添加量を0.3重量部とした以外は、実施例1と同様にして、ポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物を製造し、沈降性と粘度を評価した。試験結果を表2に示した。粘度は375mPa・sとなり、5日間経過すると沈降が生じた。
比較例9
沈降抑制剤として、1,3:2,4−ビス−O−(4−メチルベンジリデン)−D−ソルビトール系沈降抑制剤(商品名:ゲルオールMD(新日本理化学社製、固体))に変え、添加量を0.3重量部とした以外は、実施例1と同様にして、ポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物を製造し、沈降性と粘度を評価した。試験結果を表2に示した。粘度は385mPa・sとなり、5日間経過すると沈降が生じた。

Claims (2)

  1. ポリ塩化ビニル系ペースト樹脂100重量部に対し、可塑剤40〜300重量部と、脂肪酸アミド及び水添ひまし油のいずれか一種以上を含有することを特徴とするポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物。
  2. ポリ塩化ビニル系ペースト樹脂100重量部に対し、脂肪酸アミド及び水添ひまし油のいずれか一種以上が0.1〜5重量部であることを特徴とする請求項1に記載のポリ塩化ビニル系ペースト樹脂組成物。
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