JP2014114346A - 接合部材製造方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】接着剤に気泡が発生することがなく、しかも接合部材の製造が早くできる接合部材製造装置を提供することである。
【解決手段】電圧印加装置21、2つの部材11a、11bの接着剤14a、14bを塗布した面がライン状に対面した位置になったとき、2つの部材11a、11b間に電圧を印加し、対面する矩形状の一辺の接着剤をライン状に接液する。そして、駆動装置17により、ライン状に接液した2つの部材11a、11bの一方を貼り合わせ面に沿ってスライドさせ、2つの部材11a、11bを重ね合わせて接合部材を製造する。
【選択図】図1

Description

本発明は、2つの部材を接着剤で貼り合わせて接合部材を製造する接合部材製造方法及び装置に関する。
2つの部材、例えば液晶パネルと保護ガラスとを接着剤で貼り合わせて接合部材を製造するものとして、加圧式とスライド式とがある。加圧式は、一方の部材の貼り合わせ面の一部に接着剤を塗布し、2つの板状部材の貼り合わせ面を対面させて接着剤を他方の部材に接触させ、2つの板状部材を加圧して接着剤を展延させるものである(例えば、特許文献1参照)。
また、スライド式は、2つの部材の一方の貼り合わせ面に、予め接着剤を塗布(プリコーティング)しておき、部材をスライドさせながら両部材の間に所定の厚さとなるように接着剤を供給して両部材をスライドさせて接合するもの、あるいは、2つの部材の双方の貼り合わせ面に、貼り合わせたとき所定の厚さとなるような量の接着剤を予め塗布(プリコーティング)しておき、両部材をスライドさせて接合するものである(例えば、特許文献2参照)。
加圧式及びスライド式のいずれの場合にも、2つの部材の間に気泡が混入しないように貼り合わせたいという要請がある。2つの部材の間に気泡が混入する原因としては、接着剤と部材との間、接着剤と接着剤との間が接触した場合に、接液時の接着剤の接触面積が大きい場合に気泡が発生する場合(原因1)と、接着剤の表面と部材の表面、接着剤の表面と接着剤の表面の間隙が不均一であることで、接着剤のぬれが不均一になり気泡が発生する場合(原因2)とがある。
原因1による気泡の発生は、接着剤が接触しても即座にぬれが発生せずに、接触面のエッジで先にぬれが発生して、ぬれの発生していない接触面の間隙の空気を閉じこめ接着剤に気泡を発生させるものと考えらえれている。一方、原因2による気泡の発生は、ぬれが進行していく過程で空気を包囲して取り込んでしまって接着剤に気泡を発生させるものである。
接着剤に気泡が混入しないようにしたものとして、2枚の板状物体を近づけて接着剤を介して重ね合わせるまでの間の少なくとも一部分の期間で、2枚の板状物体間に電圧を印加して、接着剤が板状物体に接触する前に、その接着剤の接触面積が低減される形状に変化させて、実質的にボイド(気泡)を発生させないようにしたものがある(例えば、特許文献3参照)。
特開2010−024321号公報(例えば[0043]) 特開2011−206664号公報(例えば[0045]) 特許第3312731号公報
しかし、加圧式のものは、貼り合わせる部材が小さい場合には適しているが、部材が大きくなると接着剤の展延に時間がかかる。また、接着剤の展延は、部材と接着剤との界面の摩擦が大きいほど、接着剤の粘性が大きいほど、さらに、接着剤のぬれ性が悪いほど遅くなる。従って、加圧式のものは、貼り合わせる部材の大きさや接着剤の物性値により影響される。
一方、スライド式のものは、予め接着剤を塗布しておくので、接着剤の物性値の影響は受けにくいがスライド時に、接着剤と接着剤との界面において包囲による気泡の発生が生じる場合がある。
図7は、従来のスライド式で2つの部材11a、11b間に電圧を印加してボイドレス接液部26を発生させて2つの部材11a、11bを接合する場合の接合動作説明図である。
2つの部材11a、11bには接着剤14a、14bがプリコーティングされており、2つの部材11a、11b間に電圧を印加して接着剤14a、14b間にボイドレス接液部26を発生させる。この場合、図7に示すように、ボイドレス接液部26の形成が不十分で、ボイドレス接液部26が2つの部材11a、11bの一辺にライン状に形成されない状態で、2つの部材11a、11b間でスライドが開始すると、スライド時に接着剤14aと接着剤14bとの界面において包囲による気泡の発生が生じる場合がある。
すなわち、電圧を印加して接着剤14aと接着剤14bとが接液してボイドレス接液部26を発生させたときに、ボイドレス接液部26がライン状にならずに、ボイドレス接液部26の発生箇所が、図7に示すように、複数箇所で飛び飛びである状態で、2つの部材11a、11b間でスライドが開始すると、スライド時に接着剤14aと接着剤14bとの界面で包囲による気泡の発生が生じる場合がある。
本発明の目的は、2つの部材間に気泡が発生することがなく、しかも接合部材の製造が早くできる接合部材製造方法及び装置を提供することである。
請求項1の発明に係る接合部材製造方法は、矩形状の2つの部材を貼り合わせたとき所定の厚さとなる量の接着剤を予め前記2つの部材の貼り合わせ面に塗布し、前記接着剤を塗布した面が対面した位置になるように前記2つの部材を配置し、前記2つの部材間に電圧を印加し対面する接着剤をライン状に接液し、
前記ライン状に接液した2つの部材の一方を貼り合わせ面に沿ってスライドさせ前記2つの部材を重ね合わせて接合部材を製造することを特徴とする。
請求項2の発明に係る接合部材製造方法は、矩形状の2つの部材を貼り合わせたとき所定の厚さとなる量の接着剤を予め前記2つの部材の貼り合わせ面に塗布し、前記接着剤を塗布した面が所定の距離を保ち矩形状の一辺がライン状に対面した位置になるように前記2つの部材を配置し、前記2つの部材間に電圧を印加し対面する矩形状の一辺の接着剤をライン状に接液し、前記ライン状に接液した2つの部材の一方を貼り合わせ面に沿ってスライドさせ前記2つの部材を重ね合わせて接合部材を製造することを特徴とする。
請求項3の発明に係る接合部材製造方法は、矩形状の2つの部材を貼り合わせたとき所定の厚さとなる量の接着剤を予め前記2つの部材の貼り合わせ面に塗布し、前記接着剤を塗布した面が所定の距離を保ち矩形状の一辺の端部が点状に対面した位置になるように前記2つの部材を配置し、前記2つの部材間に電圧を印加し対面する矩形状の一辺の接着剤を点状に接液し、前記点状に接液された矩形状の一辺の端部を中心にしていずれかの部材を回動し、前記矩形状の一辺がライン状に対面した位置になるように前記2つの部材を配置し、前記対面する矩形状の一辺の接着剤をライン状に接液し、前記ライン状に接液した2つの部材の一方を貼り合わせ面に沿ってスライドさせ前記2つの部材を重ね合わせて接合部材を製造することを特徴とする。
請求項4の発明に係る接合部材製造方法は、請求項1乃至3のいずれか1項の発明において、前記2つの部材間に印加する電圧は、間欠的に電圧を印加することを特徴とする。
請求項5の発明に係る接合部材製造方法は、請求項1乃至4のいずれか1項の発明において、前記2つの部材が対面する矩形状の一辺の接着剤の端部に予め凸部を形成しておくことを特徴とする。
請求項6の発明に係る接合部材製造装置は、貼り合わせたとき所定の厚さとなる量の接着剤を予め貼り合わせ面に塗布した矩形状の2つの部材の一方の部材を把持する第1の把持具と、前記2つの部材の他方の部材を把持する第2の把持具と、前記第1の把持具もしくは第2の把持具を駆動して前記2つの部材を移動させる駆動装置と、前記駆動装置により前記第1の把持具もしくは第2の把持具を駆動し、前記2つの部材の接着剤を塗布した面が対面した位置になったとき2つの部材間に電圧を印加し対面する矩形状の一辺の接着剤をライン状に接液する電圧印加装置とを備え、前記駆動装置により前記第1の把持具及び第2の把持具のいずれかを駆動し、前記ライン状に接液した2つの部材の一方を貼り合わせ面に沿ってスライドさせ2つの部材を重ね合わせて接合部材を製造することを特徴とする。
請求項7の発明に係る接合部材製造装置は、請求項6の発明において、前記電圧印加装置は、前記駆動装置により前記第1の把持具もしくは第2の把持具を駆動し、前記2つの部材の接着剤を塗布した面が所定の距離を保ち矩形状の一辺がライン状に対面した位置になったとき2つの部材間に電圧を印加し、対面する矩形状の一辺の接着剤をライン状に接液することを特徴とする。
請求項8の発明に係る接合部材製造装置は、請求項6の発明において、前記電圧印加装置は、前記駆動装置により前記第1の把持具もしくは第2の把持具を駆動し、前記2つの部材の矩形状の一辺の端部が点状に対面した位置になったとき2つの部材間に電圧を印加し、対面する矩形状の一辺の接着剤を点状に接液し、その後に、部材を動かし前記矩形状の一辺をライン状に対面させた位置になるように前記2つの部材を対面させ、前記対面する矩形状の一辺の接着剤をライン状に接液することを特徴とする。
請求項9の発明に係る接合部材製造装置は、請求項6乃至8のいずれか1項の発明において、前記電圧印加装置は、部材間に間欠的に電圧を印加することを特徴とする。
請求項10の発明に係る接合部材製造装置は、請求項6乃至9のいずれか1項の発明において、前記2つの部材が対面する矩形状の一辺の接着剤の端部に凸部を形成したことを特徴とする。
請求項1、6の発明によれば、接着剤を予め塗布(プリコーティング)した貼り合わせ面の一辺をライン状に接液し、ライン状に接液した2つの部材の一方を貼り合わせ面に沿ってスライドさせて2つの部材を接合するので、2つの部材の接着剤に気泡を発生させることなく2つの部材を接合できる。また、接着剤をプリコーティングしているので、接着剤の展延のための時間がかからないので接合部材を早く製造できる。
請求項2、7の発明によれば、接着剤を塗布した面が所定の距離を保ち矩形状の一辺がライン状に対面した位置になるように2つの部材を配置し、2つの部材間に電圧を印加し対面する矩形状の一辺の接着剤をライン状に接液し、ライン状に接液した2つの部材の一方を貼り合わせ面に沿ってスライドさせ2つの部材を重ね合わせて接合部材を製造するので、請求項1、6の発明の効果に加え、ライン状の接液部を容易に発生できる。
請求項3、8の発明によれば、2つの部材の矩形状の一辺の端部を点状に接液し、その後に、矩形状の一辺の接着剤をライン状に接液するので、請求項1、6の発明に効果に加え、より確実に、ライン状の接液部を容易に発生できる。
請求項4、9の発明によれば、2つの部材間に印加する電圧は、間欠的に電圧を印加するので、電界を2つの部材の貼り合わせ面の距離の短い部分(貼り合わせ面の一辺)に集中でき、距離の短い一辺に集中してライン状に接液できる。これにより、貼り合わせ面の一辺以外の何点かが先に接液することがないので、包囲による気泡の発生を確実に防止できる。
請求項5、10の発明によれば、2つの部材が対面する矩形状の一辺の接着剤の端部に凸部を形成しているので、2つの部材間の接液は、その凸部から接液していくので、ライン状の接液部をより容易に発生できる。
本発明の実施形態に係る接合部材製造装置の一例を示す斜視図。 本発明の実施形態における電圧印加装置で連続的に電圧を印加した場合に離れた箇所で接液が発生することの説明図。 本発明の実施形態に係る接合部材製造装置での電圧印加までの動作説明図。 図3以降の製造過程の一例を示す動作説明図。 図3以降の製造過程の他の一例を示す動作説明図。 本発明の実施形態において接合部材の一方の接着剤の端部に凸部を形成した場合の説明図。 従来のスライド式で2つの部材間にボイドレス接液部を発生させて2つの部材を接合する場合の接合動作説明図。
以下、本発明の実施形態を説明する。図1は本発明の実施形態に係る接合部材製造方法を実現する接合部材製造装置の一例を示す斜視図である。本発明の実施形態に係る接合部材製造装置は、貼り合わせる2つの部材のうちの一方の部材11aを把持する第1の把持具12と、他方の部材11bを把持する第2の把持具13とを有している。部材11a、11bは矩形状に形成されている。そして、部材11a、11bには、貼り合わせたとき所定の厚さとなる量の接着剤14a、14bが予め貼り合わせ面に塗布(プリコーティング)されている。接着剤14a、14bは、合成樹脂などの高分子固形分が溶媒に溶け込んだ液体状の物質であり、例えば、紫外線が照射されると紫外線の強度に応じて粘度が増加して流動性を失うものを使用する。
第1の把持具12及び第2の把持具13は、部材11a、11bの裏面を真空吸着により把持するものである。例えば、第1の把持具12及び第2の把持具13の吸着面には複数の通気孔が形成され、その通気孔は真空ポンプに連通しており、真空ポンプの作動により部材11a、11bの裏面を吸着する。
第1の把持具12の背面には支持体15aが設けられ、反転装置16にて支持体15aを介して第1の把持具12を回転させることにより、部材11aが把持された面を上面にしたり、下面にしたりすることができる。図1では部材11aが把持された面が下面に位置する場合を示している。
第2の把持具13の背面には支持体15bが設けられ、駆動装置17により、第2の把持具13が駆動され部材11bを移動させる。駆動装置17は、可動軸18、駆動源19、案内レール20とを含んで構成されている。
可動軸18は、第2の把持具13の支持体15bと駆動源19とを仲介する棒状の部材であり、水平に延びるように設けられている。可動軸18は、その一端が第2の把持具13の吸着面に直交する支持体15bに接続されており、他端は駆動源19に接続されている。
駆動源19は、可動軸18をその軸方向に(水平方向に)往復動させる装置である。案内レール20は、第2の把持具13の移動方向を制限するための部材であり、第2の把持具13を特定の一直線上で往復動させるように、直線状に敷設されている。駆動装置17は、可動軸18を移動させる距離を調節できる位置制御機能を有しており、典型的にはサーボあるいはステッピングモータを用いたパルス制御が用いられる。なお、駆動装置17は第2の把持具13を移動させるものを示したが、第1の把持具12を移動させる駆動装置を設けてもよい。
また、2つの部材11a、11b間に電圧を印加する電圧印加装置21が設けられている。電圧印加装置21の一方の電極22aは、第1の把持具12及び第2の把持具13がライン状に対面して重なる部分の第1把持具12の上面に配置され、他方の電極22bは一方の電極22aに平行する方向で第2の把持具13の下面に配置されている。第1の把持具12及び第2の把持具13が導体で形成される場合には、電圧印加装置21の電極22a、22bは、2つの部材11a、11bを挟んだ位置であればどこでもよい。
この電圧印加装置21は、対面する2つの部材11a、11bの一辺の接着剤14a、14bをライン状に接液するものである。駆動装置17により、第1の把持具12もしくは第2の把持具13が駆動され、2つの部材11a、11bの接着剤14a、14bを塗布した面が所定の距離を保ち、例えば、矩形状の一辺がライン状に対面した位置になったとき、電圧印加装置21は2つの部材11a、11b間に電圧を印加する。
電圧印加装置21は、部材11a、11b間に間欠的に電圧を印加するのが望ましい。これは、連続的に電圧を掛けると、部材11a、11bやその接着剤14a、14bのエッジ部分に電荷が集中し、電荷が集中した部分が距離をおいて発生すると、離れた所で接液が発生し包囲による気泡ができる可能性があるからである。
図2は、電圧印加装置21で連続的に電圧を印加した場合に離れた箇所で接液が発生することの説明図である。接着剤14a、14bがプリコーティングされた部材11a、11bを挟んで電圧印加装置21で連続的に電圧を印加すると、部材11a、11bやその接着剤14a、14bのエッジ部分に電荷が集中する。従って、まず、最も距離が短い接着剤14a、14bのエッジ部分間にボイドレス接液部26aが形成される。また、部材11aと接着剤14bのエッジ部分、部材11bと接着剤14aのエッジ部分に電荷が集中し、ボイドレス接液部26b1、26b2が形成される。このように、電荷が集中した部分が距離をおいて発生すると、離れた所で接液部26a、26b1、26b2が発生する。これにより、スライドしたときに包囲による気泡ができる可能性がある。
そこで、電圧を間欠的に印加する。電圧を間欠的に印加すると、一時的に集中した電荷が放電されるので、離れた所で接液部が発生することを防止でき、包囲による気泡の発生を防止できる。
このようにして、対面する2つの部材11a、11bの矩形状の一辺の接着剤14a、14bをライン状に接液する。そして、駆動装置17により第1の把持具12及び第2の把持具13のいずれかを駆動し、ライン状に接液した2つの部材の一方を貼り合わせ面に沿ってスライドさせる。これにより、2つの部材11a、11bを重ね合わせて接合部材を製造する。
図3は、本発明の実施形態に係る接合部材製造方法の電圧印加までの動作の一例を示す動作説明図である。図3(a)に示すように、第1の把持具12は第1部材11aが把持された面を上面にして配置される。第1部材11aは第1の把持具12に真空吸着され、第1部材11aの貼り合わせ面に、予め所定量の接着剤14aが塗布される。
同様に、第2の把持具13は第2部材11bが把持された面を上面にして配置される。第2部材11bは第2の把持具13に真空吸着され、第2部材11bの貼り合わせ面に、予め所定量の接着剤14bが塗布される。接着剤14a、14bの合計量は、第1部材11a及び第2部材11bを貼り合わせたときに、所定の厚さとなる量である。
なお、図3では第1部材11a及び第2部材11bの全面に接着剤14a、14bがプリコーティングされた場合を示しているが、第1部材11a及び第2部材11bの面の一部に接着剤14a、14bをプリコーティングしたものであってもよい。例えば、図2に示すように、第1部材11a及び第2部材11bの端部より内側に入り込んだ部分から接着剤14a、14bをプリコーティングしたものであってもよい。
次に、反転装置16にて支持体15aを介して第1の把持具12を回転させる。これによって、図3(b)に示すように、部材11aが把持された面が下面に向くようにする。そして、駆動装置17により、例えば、第2把持具13を矢印方向に移動させる。
これにより、図3(c)に示すように、接着剤14a、14bを塗布した面が所定の距離を保ち矩形状の一辺がライン状に対面した位置になるように、2つの部材11a、11bを配置する。そして、図3(c)の状態で、電圧印加装置21により電極22a、22b間に電圧を印加し、対面する2つの部材11a、11bの一辺の接着剤14a、14bをライン状に接液する。
図4は、図3以降の製造過程の一例を示す動作説明図である。図4(a)は、2つの部材11a、11bの接着剤14a、14bを塗布した面が所定の距離を保ち矩形状の一辺がライン状に対面した位置に配置された状態を示す。この図4(a)の状態で、電圧印加装置21により、対面する2つの部材11a、11bの一辺の接着剤14a、14bに電圧を印加すると、図4(b)に示すように、接着剤14a、14bを接液し2つの部材11a、11bの一辺にライン状接液部23が形成される。ライン状接液部23は幅広帯状の接液部である。
この図4(b)の状態で、矢印方向に力を加え、2つの部材11a、11bの一辺の接着剤14a、14bを接触させると、図4(c)の状態となる。この場合、ライン状接液部23により接着剤14a、14bは接液しているので、図4(b)の状態から図4(c)の状態に変化しても、接着剤14a、14bに気泡が混入することはない。そして、図4(c)の状態から矢印方向に部材11bを移動させ、図4(d)の状態に変化しても、接着剤14a、14bは接液しているので、接着剤14a、14bに気泡が混入することはない。そして、2つの部材11a、11bが重ね合うまで部材11bを移動させ、図4(e)に示すように、2つの部材11a、11bが重ね合うと接合部材が出来上がる。
図5は、図3以降の製造過程の他の一例を示す動作説明図である。この一例は、図4に示した一例に対し、2つの部材11a、11bの矩形状の一辺がライン状に対面した位置になったときに2つの部材11a、11b間に電圧を印加することに代えて、2つの部材11a、11bの矩形状の一辺の端部が点状に対面した位置になったときに2つの部材11a、11b間に電圧を印加し、対面する矩形状の一辺の接着剤14a、14bを点状に接液し、その後に、部材11a、11bが動かされ、矩形状の一辺がライン状に対面した位置になったとき、対面する矩形状の一辺の接着剤14a、14bをライン状に接液するようにしたものである。
図5(a)は、接着剤14a、14bを塗布した面が所定の距離を保ち矩形状の一辺の端部が点状に対面した位置に配置された状態を示す。この図5(a)の状態で、電圧印加装置21により、対面する2つの部材11a、11bの一辺の接着剤14a、14bに電圧を印加すると、図5(b)に示すように、最も近接した箇所で接着剤14a、14bが点状に接液し、2つの部材11a、11bの一辺の一部に点状接液部24が形成される。点状接液部24は幅狭帯状の接液部である。
図5(b)の状態で、矢印方向に力を加え、図5(c)に示すように、部材11a、11bの矩形状の一辺がライン状に対面した位置にする。この図5(c)の状態で、点状(幅狭帯状)の接液部24から接液を広げ、図5(d)に示すように、2つの部材11a、11bの一辺にライン状(幅広帯状)の接液部23を形成する。この場合、電圧印加装置21により、対面する2つの部材11a、11bの一辺の接着剤14a、14bに電圧を印加してもよいし、印加しなくてもよい。電圧を印加したときは点状(幅狭帯状)の接液部24がより早く広がりライン状(幅広帯状)の接液部23となる。
この図5(d)の状態で、矢印方向に力を加え、2つの部材11a、11bの一辺の接着剤14a、14bを接触させると、図5(e)の状態となる。この場合、ライン状接液部23により接着剤14a、14bは接液しているので、図5(d)の状態から図5(e)の状態に変化しても、接着剤14a、14bに気泡が混入することはない。そして、図5(e)の状態から矢印方向に部材11bを移動させ、図5(f)の状態に変化しても、接着剤14a、14bは接液しているので、接着剤14a、14bに気泡が混入することはない。そして、2つの部材11a、11bが重ね合うまで部材11bを移動させ、図5(g)に示すように、2つの部材11a、11bが重ね合うと接合部材が出来上がる。
このように、点状(幅狭帯状)の接液部24からライン状(幅広帯状)の接液部23に接液部を拡大していくので、包囲による気泡の発生がより確実に防止できる。
以上の説明では、2つの部材11a、11bの接着剤14a、14bを塗布した面が所定の距離を保ち矩形状の一辺がライン状に対面した位置に配置された状態となったとき、電圧印加装置21により、2つの部材11a、11bに電圧を印加するようにしたが、電圧を印加するタイミングは、これに限らず、2つの部材11a、11bが接着剤14a、14bが向き合うように対面した位置であって、接液部23、24を発生させたいときに印加するようにしてもよい。
ここで、2つの部材11a、11bの接着剤14a、14bの接液を容易に行えるようにするために、図6に示すように、2つの部材11a、11bが対面する矩形状の一辺の接着剤14a、14bの端部に、凸部25a、25bを形成するようにしてもよい。すなわち、部材11a、11bの接着剤14a、14bの端部を最初から尖らせておく。これにより、2つの部材11a、11b間の接液は、その凸部25a、25bから接液していくので、包囲による気泡の発生をより確実に防止できる。
以上述べた本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11…部材、12…第1の把持具、13…第2の把持具、14…接着剤、15…支持体、16…反転装置、17…駆動装置、18…可動軸、19…駆動源、20…案内レール、21…電圧印加装置、22…電極、23…ライン状接液部、24…点状接液部、25…凸部、26…ボイドレス接液部

Claims (10)

  1. 矩形状の2つの部材を貼り合わせたとき所定の厚さとなる量の接着剤を予め前記2つの部材の貼り合わせ面に塗布し、
    前記接着剤を塗布した面が対面した位置になるように前記2つの部材を配置し、
    前記2つの部材間に電圧を印加し対面する接着剤をライン状に接液し、
    前記ライン状に接液した2つの部材の一方を貼り合わせ面に沿ってスライドさせ前記2つの部材を重ね合わせて接合部材を製造することを特徴とする接合部材製造方法。
  2. 矩形状の2つの部材を貼り合わせたとき所定の厚さとなる量の接着剤を予め前記2つの部材の貼り合わせ面に塗布し、
    前記接着剤を塗布した面が所定の距離を保ち矩形状の一辺がライン状に対面した位置になるように前記2つの部材を配置し、
    前記2つの部材間に電圧を印加し対面する矩形状の一辺の接着剤をライン状に接液し、
    前記ライン状に接液した2つの部材の一方を貼り合わせ面に沿ってスライドさせ前記2つの部材を重ね合わせて接合部材を製造することを特徴とする接合部材製造方法。
  3. 矩形状の2つの部材を貼り合わせたとき所定の厚さとなる量の接着剤を予め前記2つの部材の貼り合わせ面に塗布し、
    前記接着剤を塗布した面が所定の距離を保ち矩形状の一辺の端部が点状に対面した位置になるように前記2つの部材を配置し、
    前記2つの部材間に電圧を印加し対面する矩形状の一辺の接着剤を点状に接液し、
    前記点状に接液された矩形状の一辺の端部を中心にしていずれかの部材を回動し、
    前記矩形状の一辺がライン状に対面した位置になるように前記2つの部材を配置し、
    前記対面する矩形状の一辺の接着剤をライン状に接液し、
    前記ライン状に接液した2つの部材の一方を貼り合わせ面に沿ってスライドさせ前記2つの部材を重ね合わせて接合部材を製造することを特徴とする接合部材製造方法。
  4. 前記2つの部材間に印加する電圧は、間欠的に電圧を印加することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の接合部材製造方法。
  5. 前記2つの部材が対面する矩形状の一辺の接着剤の端部に予め凸部を形成しておくことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の接合部材製造方法。
  6. 貼り合わせたとき所定の厚さとなる量の接着剤を予め貼り合わせ面に塗布した矩形状の2つの部材の一方の部材を把持する第1の把持具と、
    前記2つの部材の他方の部材を把持する第2の把持具と、
    前記第1の把持具もしくは第2の把持具を駆動して前記2つの部材を移動させる駆動装置と、
    前記駆動装置により前記第1の把持具もしくは第2の把持具を駆動し、前記2つの部材の接着剤を塗布した面が対面した位置になったとき2つの部材間に電圧を印加し対面する矩形状の一辺の接着剤をライン状に接液する電圧印加装置とを備え、
    前記駆動装置により前記第1の把持具及び第2の把持具のいずれかを駆動し、前記ライン状に接液した2つの部材の一方を貼り合わせ面に沿ってスライドさせ2つの部材を重ね合わせて接合部材を製造することを特徴とする接合部材製造装置。
  7. 前記電圧印加装置は、前記駆動装置により前記第1の把持具もしくは第2の把持具を駆動し、前記2つの部材の接着剤を塗布した面が所定の距離を保ち矩形状の一辺がライン状に対面した位置になったとき2つの部材間に電圧を印加し、対面する矩形状の一辺の接着剤をライン状に接液することを特徴とする請求項6記載の接合部材製造装置。
  8. 前記電圧印加装置は、前記駆動装置により前記第1の把持具もしくは第2の把持具を駆動し、前記2つの部材の矩形状の一辺の端部が点状に対面した位置になったとき2つの部材間に電圧を印加し、対面する矩形状の一辺の接着剤を点状に接液し、その後に、部材を動かし前記矩形状の一辺をライン状に対面させた位置になるように前記2つの部材を対面させ、前記対面する矩形状の一辺の接着剤をライン状に接液することを特徴とする請求項6記載の接合部材製造装置。
  9. 前記電圧印加装置は、部材間に間欠的に電圧を印加することを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項記載の接合部材製造装置。
  10. 前記2つの部材が対面する矩形状の一辺の接着剤の端部に凸部を形成したことを特徴とする請求項6乃至9のいずれか1項記載の接合部材製造装置。
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