JP2014113692A - 吐出検査方法、吐出検査装置、及び液滴吐出装置 - Google Patents

吐出検査方法、吐出検査装置、及び液滴吐出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】吐出ヘッドから記録媒体に吐出された液体の着弾ドットから吐出量を精度よく評価することが可能な吐出検査方法、吐出検査装置、及び、それを備えた液滴吐出装置を提供する。
【解決手段】吐出ノズルからインク吸収層を有する記録媒体に液体を吐出して形成された評価パターンを視認または撮像するパターン認識手段と、前記評価パターンが形成された領域に向けて光を照射する照射手段とを用いて、前記評価パターンの物理量を評価する前記吐出ノズルの吐出検査方法であって、前記照射手段は、前記記録媒体に対して互いに前記光の入射角度が異なる前記照射手段を複数有し、前記パターン認識手段により認識した複数の前記照射手段ごとのパターン認識結果に基づいて、当該認識した前記評価パターンの物理量を評価することを特徴とする吐出検査方法。
【選択図】図3

Description

本発明は、吐出検査方法、吐出検査装置、及び、それを備えた液滴吐出装置に関する。
液体を液滴の状態で吐出可能な吐出ノズルを備えた液滴吐出ヘッドとして、プリンター等の画像記録装置(液体吐出装置)に用いられるインクジェット式記録ヘッドが実用化されている。そして、最近では、極く少量の液体を精度良く吐出できる特徴を生かして種々の装置への応用が考えられている。例えば、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用いられる色材吐出ヘッド、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材吐出ヘッドなどが提案されている。
この種の液滴吐出ヘッドは、一般に、ノズル開口を複数備えており、個々のノズル開口から液滴を吐出する構成である。このため、液体はノズル開口で大気に晒されており、メニスカス(ノズル開口で露出している液体の自由表面)を通じて液体の溶媒成分が蒸発する。この溶媒成分の蒸発は液体を構成する他の成分の濃度上昇を招き、液滴の飛行曲がり等を引き起こしたり、ノズル開口の目詰まりを生じさせたりする。そして、ノズル開口が目詰まり状態になってしまうと、そのノズル開口からは液滴が吐出されないので、種々の問題の要因となり得る。例えば、記録ヘッドにおいては、記録媒体上の適正着弾位置にドットが着弾されずに画質低下の原因になってしまったり、液体の吐出量が本来の量からずれてしまったりすることにより、所望の特性が得られない虞がある。
所望の性能を得るためにドット抜けの有無を検出することが重要であるが、この検出は、視認可能な評価パターンを用いて行われていた。例えば、上記の画像記録装置では、記録紙に評価パターンを記録し、この評価パターンの濃度を光学的に読み取ることが行われていた(例えば、特許文献1)。
特開2000−43382号公報
ところで、近年の電子機器の高機能化や小型・薄型化の進展のなかで、液滴吐出ヘッドによる機能性液体の吐出には、より精密な吐出量の制御や、高い着弾位置精度の確保が求められている。このため、評価パターンを記録して行なう吐出検査では、ドット抜けの有無の検出にとどまらず、評価パターンの着弾位置や着弾面積などの物理量を正確に把握することが求められる。
また、最近、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックなどといった色インクの他に、クリアインクと呼ばれる無色透明な液体をインクとして液滴吐出ヘッドから吐出し、画像の品質を調整することも考えられている。例えば、透明インクは画像の光沢を揃えるために用いられる。具体的には、顔料系の有色インクで普通紙(光沢処理をしていない用紙)に記録を行うと、有色インクで記録された部分と、普通紙の地色の部分とで光沢に差が生じてしまうことがある。この場合、非記録領域に顔料インクを着弾させると記録領域と非記録領域の光沢を揃えることができる。
しかしながら、上記したような透明液体は、評価パターンを記録しても視認が難しく、光学的に読み取ることや電気的に認識することが困難であるうえに、光透過性の高い透明な基材にインク吸収層が積層された透明基板に透明液体を塗布した場合には、基板に付いた微小なきずや異物などが光学的な読み取りや電気的な認識のノイズとなって、評価パターンの着弾位置や着弾面積などの物理量の検出精度を低下させる虞があるという問題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る吐出検査方法は、吐出ノズルからインク吸収層を有する記録媒体に液体を吐出して形成された評価パターンを視認または撮像するパターン認識手段と、前記評価パターンが形成された領域に向けて光を照射する照射手段とを用いて、前記評価パターンの物理量を評価する前記吐出ノズルの吐出検査方法であって、前記記録媒体に対して互いに前記光の入射角度が異なる前記照射手段を複数有し、前記パターン認識手段により認識した複数の前記照射手段ごとのパターン認識結果に基づいて、当該認識した前記評価パターンの物理量を評価することを特徴とする。
本適用例では、記録媒体に対して光の入射角度が異なる複数の照射手段から記録媒体に光を照射し、記録媒体からの反射光または透過光をパターン認識手段により評価パターンを画像として認識する吐出検査方法において、各照射手段毎のパターン認識結果に基づいて評価パターンの物理量を評価する。これにより、光の入射角度の違いによって認識される画像の差異から、検査対象とする液体の評価パターンと、記録媒体に付いたキズや異物などとを判別して、ノイズが除去された評価パターンの画像データを得ることができる。
特に、従来の吐出検査方法では視認または認識が困難であった透明な記録媒体に液体としての透明インクを用いて評価パターンを形成した場合でも、異なる照射角度の光を用いたパターン認識結果を比較評価することにより評価パターンを視認または認識することが可能になり、しかも、透明インクの着弾位置や着弾面積(吐出量)などの物理量を検出できることを発明者は見出した。
したがって、液体として透明インクを用いた場合でも、記録媒体に着弾した評価パターン(液体)の物理量を求めて、吐出ノズルの高精度な吐出検査を行なうことが可能となり、吐出ノズルによる安定した描画(記録)品質の保持に寄与することができる。
[適用例2]上記適用例に記載の吐出検査方法において、前記パターン認識手段は、前記評価パターンを撮像する撮像装置であり、画像処理を用いて該撮像装置により撮像した前記評価パターンを検査することが好ましい。
本適用例によれば、記録媒体からの反射光または透過光を撮像装置により電気信号に変換して認識するので、認識した電気信号を画像処理装置を用いて画像処理を行なうことにより、評価パターンの物理量を効率的、且つ高精度に認識することが可能な吐出検査システムを構成することができる。
[適用例3]上記適用例に記載の吐出検査方法において、前記吐出ノズルは、インクジェット法により前記液体を液滴として吐出する液滴吐出ヘッドに備わるノズルであることを特徴とする。
インクジェット法を用いた吐出ノズルを備えた液滴吐出ヘッド(インクジェットヘッド)は、吐出量や吐出位置等の吐出特性を精度よく制御して高精細な描画(記録)が可能なので、上記適用例のように高精度な吐出検査が可能な吐出検査方法を適用することにより、ノズルの吐出特性を保持して安定した品質の画像記録(液体吐出)を実現することができる。
[適用例4]上記適用例に記載の吐出検査方法において、前記液体は、光透過性の高い透明な液体であることを特徴とする。
本適用例によれば、視認可能な液体により形成された評価パターンを光学的に認識する従来の吐出検査方法では視認または認識の困難であった透明インクを用いた場合でも、評価パターンの視認または認識が可能になるうえに、液体の着弾位置や着弾面積(吐出量)などの物理量を検出して、ノズルの液体吐出特性の安定化に寄与することができる。
[適用例5]本適用例に係る吐出検査装置は、吐出ノズルからインク吸収層を有する記録媒体に液体を吐出して形成された評価パターンを視認または撮像するパターン認識手段と、前記評価パターンが形成された領域に向けて光を照射する照射手段とを用いて、前記評価パターンの一部の物理量を評価する前記吐出ノズルの吐出検査装置であって、前記記録媒体に対して互いに前記光の入射角度が異なる前記照射手段を複数有し、前記パターン認識手段により認識した複数の前記照射手段ごとのパターン認識結果に基づいて、当該認識した前記評価パターンの物理量を評価する物理量評価部を備えたことを特徴とする。
本適用例によれば、記録媒体に対して光の入射角度が異なる複数の照射手段から記録媒体に光を照射し、記録媒体からの反射光または透過光をパターン認識手段により評価パターンを画像として認識する吐出検査装置において、各照射手段毎のパターン認識結果に基づいて評価パターンの物理量を評価することができる。これにより、光の入射角度の違いによって認識される画像の差異から、検査対象とする液体の評価パターンと、記録媒体に付いたキズや異物などとを判別して、ノイズが除去された評価パターンの画像データを得ることができる。特に、透明な記録媒体に液体としての透明インクを用いて評価パターンを形成した場合でも、異なる照射角度の光を用いたパターン認識結果を比較評価することにより評価パターンを視認または認識することが可能になり、しかも、透明インクの着弾位置や着弾面積(吐出量)などの物理量を検出できることを発明者は見出した。
したがって、液体として透明インクを用いた場合でも、記録媒体に着弾した評価パターン(液体)の物理量を求めて、吐出ノズルの高精度な吐出検査を行なうことが可能な吐出検査装置を提供することができるので、吐出ノズルによる安定した描画(記録)品質の保持に寄与することが可能になる。
[適用例6]上記適用例に記載の吐出検査装置において、前記パターン認識手段は、前記評価パターンを撮像する撮像装置であり、該撮像装置により撮像した前記評価パターンを画像処理し、該画像処理により得た画像データを前記物理量評価部に送る画像処理部を備えることが好ましい。
本適用例によれば、記録媒体からの反射光または透過光を撮像装置(撮像素子)により電気信号に変換して認識し、その電気信号を画像処理装置を用いて画像処理することよって、評価パターンの物理量を効率的、且つ正確に画像として認識することができるとともに、認識した評価パターンの画像データを物理量評価部に送って画像処理することによって評価パターンの物理量を評価して、液体吐出制御にフィードバックすることができる。
[適用例7]本適用例に係る液滴吐出装置は、上記適用例のいずれかに記載の吐出検査装置を有することを特徴とする。
本適用例によれば、上記適用例にいずれかに記載の吐出検査装置を有しているので、評価パターンの物理量を効率的、且つ、ノイズを低減した画像として正確に認識することができるとともに、認識した評価パターンの画像データを物理量評価部に送って画像処理することにより評価パターンの物理量を評価して、液体吐出制御にフィードバックすることができる。
したがって、吐出ノズルの吐出特性を保持して、安定した記録(描画)を行なうことが可能な液滴吐出装置を提供することができる。
液滴吐出装置の概略構成を示す斜視図。 液滴吐出ヘッドの概略構成をノズル面からみて示す平面図、吹出し部は、液滴吐出ヘッドのノズルの吐出機構を模式的に示す正断面図。 吐出検査部の概略構成を示す模式図。 吐出検査方法の実施形態において用いる記録媒体の一例を模式的に説明するものであり、(a)は部分正断面図、(b)は、(a)をさらに拡大してインク吸収層を模式的に説明する部分断面図。 液滴吐出装置が吐出検査装置として機能するときの機能ブロック図。 吐出検査方法の一実施形態を示すフローチャート。 吐出検査方法において、記録媒体に形成した評価パターンの物理量評価の態様を模式的に示すものであり、(a)は平面図、(b)は一部を断面で示す側方からみた模式図。 吐出検査部の変形例を示す模式図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、各層や各部材を認識可能な程度の大きさにするため、各層や各部材の尺度を実際とは異ならせて示している。
(液滴吐出装置)
まず、記録媒体に液体を吐出して記録物(印刷物)を形成する液滴吐出装置IJについて図1に従って説明する。液滴吐出装置に関しては様々な種類の装置があるが、インクジェット法を用いた装置が好ましい。インクジェット法は微小な液滴の吐出が可能であるため、微細加工に適しているため、本発明の高精度な吐出検査が可能な吐出検査方法を適用することにより、ノズルの吐出特性を保持して安定した品質の画像記録(液体吐出)を実現することができる。
図1は、本実施形態に係る液滴吐出装置IJの概略構成を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。以下の説明においては、図1中に示されたXYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材について説明する。XYZ直交座標系は、X軸及びY軸がワークステージ102に対して平行となるよう設定され、Z軸がワークステージ102に対して直交する方向に設定されている。図1中のXYZ座標系は、実際にはXY平面が水平面に平行な面に設定され、Z軸が鉛直上方向に設定される。
図1において、液滴吐出装置IJは、例えばインクジェット方式により記録媒体上に機能性の液体を液滴として吐出することにより所望の記録(印刷)パターンを形成する装置であり、本実施形態の吐出検査方法を行うものでもある。
液滴吐出装置IJは、装置架台101、ワークステージ102、ステージ移動装置103、キャリッジ104、液滴吐出ヘッド20、キャリッジ移動装置106、チューブ107、第1タンク108、第2タンク109、第3タンク110、コントロール装置10、及び、液滴吐出装置IJが吐出検査装置として機能するときの要部を構成する吐出検査部50と、を備えている。
装置架台101は、ワークステージ102及びステージ移動装置103の支持台である。ワークステージ102は、装置架台101上においてステージ移動装置103によってX軸方向に移動可能に設置されており、上流側の搬送装置(図示せず)から搬送される記録媒体Pを、真空吸着機構によりXY平面上に保持する。ステージ移動装置103は、ボールネジまたはリニアガイド等の軸受け機構を備え、コントロール装置10から入力される、ワークステージ102のX座標を示すステージ位置制御信号に基づいて、ワークステージ102をX軸方向に移動させる。
キャリッジ104は、液滴吐出ヘッド20を保持するものであり、キャリッジ移動装置106によってY軸方向及びZ軸方向に移動可能に設けられている。液滴吐出ヘッド20は、図示略の複数のノズルを備えており、コントロール装置10から入力される描画データや駆動制御信号に基づいて、所定の機能性の液体を液滴として吐出する。この液滴吐出ヘッド20は、キャリッジ104を介してチューブ107と連結されている。
これより、液滴吐出装置IJにより、カラーフィルター基板を製造するために、液滴吐出ヘッド20から液体としてのカラーフィルター材料を液滴として吐出する構成例について説明する。即ち、液滴吐出ヘッド20は、R(赤)に対応するノズルにチューブ107を介して第1タンク108からR(赤)用のカラーフィルター材料が供給され、G(緑)に対応するノズルにチューブ107を介して第2タンク109からG(緑)用のカラーフィルター材料が供給され、B(青)に対応するノズルにチューブ107を介して第3タンク110からB(青)用のカラーフィルター材料が供給されるようになっている。
ここで、本実施形態における液滴吐出ヘッド20に形成されたノズルについて、図2を用いて説明する。図2は、液滴吐出ヘッド20に穿設されたノズルの配列具合を示す模式図であり、図1においてキャリッジ104の下方向から見た状態を示したものである。なお、ここでは図面上下方向をY軸方向として図示している。
本実施形態では、図示するように、液滴吐出ヘッド20はR、G、Bに対応したカラーフィルター材料を吐出するノズルブロック20R,20G,20Bを備えている。具体的には、ノズルブロック20Rには第1タンク108からチューブ107を介してR用のカラーフィルター材料が供給されている。また、ノズルブロック20Gには第2タンク109からチューブ107を介してG用のカラーフィルター材料が供給されている。また、ノズルブロック20Bには第3タンク110からチューブ107を介してB用のカラーフィルター材料が供給されている。そして、各ノズルブロック20R,20G,20Bは、それぞれ12個の吐出ノズル21〜32が略一直線に配列され、その配列方向はX軸方向と一致している。
穿設された各ノズルには、液滴吐出ヘッド20内において、前述したようにノズル毎に吐出機構がそれぞれ形成され、液滴吐出ヘッド20内の各色液体に圧力を発生させて、所定量の各色液体をノズルから吐出するように構成されている。もとより、吐出機構は、総てのノズルについて同様な構造を有している。
吐出機構は、本実施形態では図2の吹出し部に示した構造を有し、駆動素子としての圧電素子2を駆動体(アクチュエーター)とするものである。すなわち、圧電素子2は、その両端の電極2cとグランドライン(GND)との間に電圧波形が印加されると、電歪性によって収縮あるいは伸長変形し、振動板3を矢印方向に撓ませて液体流路途中に形成された加圧室4に存在する各色液体を加圧する。この結果、加圧された各色液体は、液滴吐出ヘッド20の底面部材8に穿設された吐出ノズル32(21〜31)から、液滴Lとして吐出されるのである。なお、吐出機構は、例えば、駆動体として加熱素子を用いた所謂サーマル方式などであってもよい。
ところで、本実施形態では、説明を簡略化するため各ノズルブロックには12個のノズルが形成されているものとしているが、実際はそれぞれ所定のピッチで数十個〜数百個のノズルが形成されている。また、各ノズルブロックも2列など複数のノズル列数を有する場合もあり、例えば2列の場合は、ノズルの穿設位置が、ノズル列間で互いに半ピッチずれた千鳥配列をなす関係となる場合もある。
再び図1に戻り、キャリッジ移動装置106は、装置架台101を跨ぐ橋梁構造をしており、Y軸方向及びZ軸方向に対してボールネジまたはリニアガイド等の軸受け機構を備え、コントロール装置10から入力される、キャリッジ104のY座標及びZ座標を示すキャリッジ位置制御信号に基づいて、キャリッジ104をY軸方向及びZ軸方向に移動させる。
コントロール装置(制御部)10は、ステージ移動装置103にステージ位置制御信号を出力し、キャリッジ移動装置106にキャリッジ位置制御信号を出力すると共に、液滴吐出ヘッド20に描画データ及び駆動制御信号を出力して、液滴吐出ヘッド20による液滴吐出動作、ワークステージ102の移動による記録媒体Pの位置決め動作、キャリッジ104の移動による液滴吐出ヘッド20の位置決め動作の同期制御を行うことにより、記録媒体P上の所定の位置にカラーフィルター材料(液体)の液滴を吐出する。
ところで、一般に、液滴吐出ヘッド20には、各吐出ノズル間において液滴Lの吐出量のバラツキが生じている。この理由としては、例えばヘッド内部の流路の構造等が挙げられる。そこで、本実施形態の液滴吐出装置IJは、液滴吐出ヘッド20による記録媒体Pへの吐出動作に先立ち、液滴吐出ヘッド20の各吐出ノズルにおける液滴Lの吐出状況を検出するノズル検査(吐出検査)を実施し、そのノズル検査結果に基づいて吐出ノズル間のバラツキを調整するようにしている。
また、液滴吐出ヘッド20は両隣のノズルから液滴が吐出することによって各ノズルの吐出量が影響を受ける場合がある。そこで、複数の吐出パターンに基づく吐出を行うことでノズル相互間における吐出特性への影響を防止した状態でノズルの吐出特性を取得するようにしている。また、本実施形態に係る液滴吐出ヘッド20において、1回の吐出動作に基づく液滴Lの量が微小である場合には、各々のノズルから吐出した複数の液滴により一つのドット(液溜り)を構成するようにしてもよい。これにより、十分な大きさのドットを形成することができ、後述のように各ドットの面積に基づいてノズル間の吐出量のバラツキ補正を精度良く行うことが可能となる。
このようなノズル検査(吐出検査)を実施するために、液滴吐出装置IJは、液滴吐出ヘッド20の各ノズルにおける液滴Lの吐出量を、記録媒体Pに着弾した液体の着弾面積などの物理量を評価することによって求める吐出検査部50を備えている。吐出検査部50の構成について、次に図面を参照しながら述べる。
〔吐出検査部〕
図3は液滴吐出装置IJの吐出検査部50の概略構成を示す模式図である。
図3に示すように、本実施形態では、テスト用の記録媒体P及び吐出検査部50を用いて液体吐出ヘッド(20)の吐出ノズルの吐出量を評価する吐出検査を行なう。吐出検査部50は、図1に示す液滴吐出装置IJにおいて、例えばキャリッジ104に取り付けることができる。
吐出検査部50は、パターン認識手段としての撮像部171、光学系172、照射手段としての照明部173、パターン認識制御回路14、物理量評価部としての物理量評価回路16、及び記憶部175を備えている。照明部173から射出された照明光の一部は、記録媒体Pに形成された評価パターン(後述する)の表面で反射して、光学系172を経て撮像部171に入射するようになっている。
撮像部171は、例えばCCD(Charge Coupled Device)カメラなどが用いられ、受光した光を電荷に変換する受光素子や、この電荷を読み出す電荷結合素子等を有している。
光学系172は、単数または複数のレンズ群により構成されている。撮像部171により撮像される画像は、光学系172により撮像対象物に対して例えば6〜10倍程度に拡大される。
照明部173は、記録媒体Pに対して互い光の入射角度が異なる複数の照明部からなる。本実施形態では、第1照明部173A、第2照明部173B、及び第3照明部173Cの三つの照明部を有している。例えば、第1照明部173Aは、記録媒体Pの評価パターン形成面に対して光が略直交して入射するように配置されており、撮像対象物となる記録媒体Pの評価パターン形成面と撮像部171との間の光軸を環状に囲んだリング照明などにより構成され、第2照明部173B、及び第3照明部173Cは、互いに異なる垂直以外の角度で記録媒体Pの評価パターン形成面にそれぞれ光を入射させるように配置されている。
パターン認識制御回路14は、照明部173の第1照明部173A、第2照明部173B、及び第3照明部173Cのオンオフと、それに同期させた撮像部171のオンオフを制御するとともに、光学系172の焦点距離や絞りの制御を行う。
物理量評価回路16は、撮像部171の撮像結果を解析する機能を有している。詳述すると、物理量評価回路16は、記録媒体Pの評価パターン形成面に対して光の入射角度が互いに異なる複数の照明部173、即ち、第1照明部173A、第2照明部173B、及び第3照明部173Cのそれぞれから光を照射したときに、撮像部171の電荷結合素子により読み出された電荷を電気信号として受け取り、この電気信号を記憶部175に画像データとして記憶させる。
また、物理量評価回路16は、記憶部175に記憶された画像データを読み出して、各照明部173(第1照明部173A、第2照明部173B、及び第3照明部173C)から照射された光ごとの画像データを解析して(詳細は後述する)、その解析結果を記憶部175に記憶させる。
次に、本実施形態の吐出検査方法に用いる記録媒体Pについて図面に沿って詳細に説明する。図4は、本実施形態の吐出検査方法で用いる記録媒体の一例を模式的に説明するものであり、(a)は部分正断面図、(b)は、(a)をさらに拡大してインク吸収層を模式的に説明する部分断面図である。
図4において、記録媒体Pは、基材42と、基材42上に積層させたインク吸収層43とを有している。
インク吸収層43は、例えばPVAなどの透明な接合剤(バインダー:binder)44に、シリカやアルミナなどの粒子を分散させることにより多数の空隙セル45が形成されている。このインク吸収層43の接合剤44の表面は極めて平滑であるが、分散させたシリカやアルミナの粒子により数μmオーダー若しくはそれよりも小さい多数の空隙セル45が形成されていることにより、液体などの水分を透過し得る。インク吸収層43は略均一な厚みになっており、インク吸収層43の厚みは、液体の吐出量に応じて適宜設定される。例えば、吐出量が微量であるほど、インク吸収層43の厚みを薄くすることにより吐出量評価の評価精度を高くすることができる。例えば、吐出量が数ピコリットル程度であれば、インク吸収層43の厚みは10μm程度であればよい。
基材42は、吐出される液体のうちのインク吸収層43に吸収される吸収成分を吸収しない材質のものである。例えば、基材42には、PET(Polyethylene terephthalate)などを用いることができる。
続いて、本実施形態の液滴吐出装置IJが行う液滴吐出ヘッド20の吐出ノズルの吐出検査方法について、図面を参照して説明する。図5は液滴吐出装置IJが吐出検査装置として機能するときの機能ブロック図である。
コントロール装置10には、図5に示すように、バスラインで相互に接続されたCPU11とメモリー12、駆動制御信号生成回路13、物理量評価回路16、及び、パターン認識制御回路14が備えられている。
また、コントロール装置10には、図示しないが、これ以外に、ステージ移動装置103の移動を制御する制御回路や、キャリッジ移動装置106の移動を制御する制御回路が備えられている。そしてCPU11は、記録媒体Pに対して液滴を吐出する際、吐出開始位置や主走査及び副走査に関する演算を行い、制御回路を介してステージ移動装置103の駆動用リニアモーターおよびキャリッジ移動装置106の駆動用リニアモーターに、それぞれ所定の制御信号を出力して移動するように構成されている。この結果、ノズルと記録媒体Pとを相対移動し、記録媒体Pに所定の図柄や画像などを描画する液滴吐出装置IJとして機能するようになっている。
コントロール装置10では、CPU11は、メモリー12に格納された吐出特性取得の処理プログラムにしたがってノズル区分演算と吐出制御演算とを行う。そして、演算した吐出制御データに基づいて駆動制御信号生成回路13を制御して所定の駆動制御信号を生成し、液滴吐出ヘッド20に出力する。液滴吐出ヘッド20では、出力された駆動制御信号にしたがって生成された駆動信号が各吐出ノズルの圧電素子2に印加され、液体供給装置15から供給される所定の機能性を有する液体を各吐出ノズルから記録媒体(P)のインク吸収層(43)に向けて吐出する。
吐出して記録媒体(P)に着弾した液体は、吐出検査部50を用いた後述する吐出検査方法により、各ノズルから吐出された吐出量や吐出位置などの物理量が、照明部173の第1照明部173A、第2照明部173B、及び第3照明部173Cのそれぞれから光が照射された時ごとに撮像部171により画像データとして把握され、物理量を表すその画像データは電気信号として物理量評価回路16が受け取り、この電気信号を記憶部175に出力する。
CPU11は、物理量評価回路16を制御して記憶部175に記憶された画像データを読み出して、各照明部173(第1照明部173A、第2照明部173B、及び第3照明部173C)から照射された光ごとの画像データを解析して、各ノズルについての実際の吐出量を算出する。そして、出力された駆動制御信号にしたがって生成された駆動信号と実際の吐出量とを用いて吐出特性の取得演算を行い、演算データをメモリー12の記憶部175に格納することによって各ノズルについての吐出特性を取得する。
続いて、吐出検査部50が行う吐出検査方法の具体的な処理について説明する。この処理は、メモリー12に格納された処理プログラム(図5参照)にその手順が規定され、CPU11は、この処理プログラムを読み出し、メモリー12をワーキングメモリーとして適宜使用して処理を実行する。
図6は、本実施形態の吐出検査方法を示すフローチャートである。また、図7は、本実施形態の吐出検査方法において、記録媒体に形成した評価パターンの物理量評価の態様を模式的に示すものであり、(a)は平面図、(b)は一部を断面で示す側方からみた模式図である。
本実施形態の吐出検査方法において、液滴吐出装置IJは、まず、図6のステップS1に示すように、キャリッジ移動装置106によりキャリッジ104を移動させて、液滴吐出ヘッド20と記録媒体Pとを対向させる。
次に、ステップS2において、液滴吐出ヘッド20から記録媒体Pのインク吸収層43上に液体を吐出して評価パターンを形成する。液体としては、例えば、光透過性の高い透明インクを用いることができる。
次に、評価パターンを解析して記録媒体Pに着弾した着弾ドットの物理量評価を行なう。
物理量評価では、パターン認識制御回路14により照明部173の三つの照明部や撮像部171のオンオフ、及び、光学系172の焦点距離や絞りなどを制御して、各照明部からの照射光による評価パターンの物理量測定を行なう。即ち、ステップS3に示す第1照明部173Aの光の照射による物理量測定、ステップS4に示す第2照明部173Bの光の照射による物理量測定、及び、ステップS5に示す第3照明部173Cの光の照射による物理量測定を行なう。
撮像部171によって撮像された評価パターンの画像の電気信号は、物理量評価回路16を介して記憶部175へ送られ、画像データとして記憶される。
次に、ステップS6において、物理量評価回路16は、記憶部175に記憶された画像データを読出して解析し、ノズルの吐出特性値を算出する。
詳述すると、ステップS3〜S5において撮像部171により撮像された各照明部173ごとの画像データを分析して、求めたい液体の着弾ドット(評価パターン)の物理量と、その他の異物やキズなどのノイズ要因とを判別して、液体の着弾ドット(評価パターン)の物理量を求める。図7は、吐出ノズルから吐出して記録媒体Pに着弾させた液体の着弾ドット82と、その着弾ドット82近傍に付着した異物95とを、異なる照明部173から照射した光により測定した状態を模式的に示している。即ち、紙面左側の着弾ドット82及び異物95は、第1照明部173Aから光を照射して撮像部171により撮像した例を示し、紙面右側の着弾ドット82´及び異物95´は、同じ着弾ドット82及び異物95を第3照明部173Cから光を照射して撮像部171により撮像した例を示したものである。第1照明部173Aから光を照射して撮像したときには異物95が高いコントラストで撮像されて着弾ドット82の一部として認識される虞があるのに対して、第3照明部173Cから光を照射して撮像したときには、異物95のコントラストが低下して、着弾ドット82´と異物95´とのコントラスト差が大きくなって識別することが可能になる。また、図示はしないが、第1照明部173Aや第3照明部173Cと記録媒体Pに対する入射のされ方が異なる第2照明部173Bから光を照射したときにも、着弾ドットと異物とのコントラスト差が明確に出るように撮像されると予想できる。これにより、更に確度を高めて、着弾ドット82(82´)の画像データから、異物95(95´)というノイズを除去して、吐出ノズルから吐出した液体の吐出量を精度よく算出することができる。
算出された吐出量のデータは、物理量評価回路16から再び記憶部175に記憶される。そして、必要に応じてオペレーターに吐出特性の異常を発報したり、液滴吐出ヘッド20のノズル面のクリーニングなどのメンテナンスを要求する。
以上、説明した一連の吐出検査方法によれば、光の入射角度の違いによって撮像部171により認識される画像の差異から、検査対象とする液体の評価パターン(着弾ドット82,82´)と、記録媒体に付いたキズや異物95,95´などとを判別して、ノイズが除去された評価パターンの吐出特性(着弾ドット82,82´の物理量)を得ることができる。
特に、従来の吐出検査方法では視認または認識が困難であった透明な記録媒体Pに、液体としての透明インクを用いて評価パターンを形成した場合に、異なる照射角度の光を用いたパターン認識結果を比較評価する本実施形態の吐出検査方法によれば、評価パターンをノイズを除去して認識することが可能になり、透明インクの着弾位置や着弾面積(吐出量)などの物理量を精度よく検出できることを発明者は見出した。
したがって、吐出ノズルの高精度な吐出検査を行なうことが可能となることにより、液滴吐出装置IJによる安定した描画(記録)品質の保持に寄与することができる。
上記実施形態で説明した液滴吐出装置IJに備わる吐出検査部50、及びそれを用いた吐出検査方法は、以下の変形例として実施することも可能である。
(変形例1)
図8は、吐出検査部の変形例を示す模式図である。なお、本変形例の吐出検査部の構成のうち、上記実施形態の吐出検査部50(図3)と同じ構成については、同一符号を付して説明を省略する。
まず、本変形例の吐出検査部150による吐出検査方法で用いる記録媒体P´は、基材42´と、その基材42´上に積層されたインク吸収層43とからなるが、基材42´が、光透過性を有する材料により構成されている。つまり、上記実施形態の記録媒体Pと同様に、透明なバインダーに多数の空隙セルが分散されたインク吸収層43と、光透過性を有する基材42´とが積層された光透過性を有する、例えば透明な記録媒体P´を用いた場合に有効な変形例である。
本変形例の吐出検査部150の基本構成は、上記実施形態と同様に、パターン認識手段としての撮像部171、光学系172、照射手段としての照明部173、パターン認識制御回路14、物理量評価回路16、及び記憶部175を有してなる。照明部173から射出された照明光の一部は、記録媒体P´に形成された評価パターンの表面で反射して、光学系172を経て撮像部171に入射するようになっている。上記実施形態と異なるのは、照明部173として、上記実施形態と同じ構成の第1照明部173A、第2照明部173B、及び第3照明部173Cの他に、それらと記録媒体に対して異なる入射のされかたをする第4照明部173D及び第5照明部173Eを有していることである。
第4照明部173Dは、撮像部171に対して記録媒体P´を挟んだ反対側に配置され、記録媒体P´の基材42´側の面に向けて光を照射する。即ち、第4照明部173Dから照射された光の記録媒体P´からの透過光を撮像部171により撮像して評価パターンを認識する。
また、第5照明部173Eは、記録媒体P´の両主面の延長方向(側方向)から光を照射するように配置されている。したがって、第5照明部173Eから記録媒体P´に入射された光は、記録媒体P´の透明な基材42´及びインク吸収層43内の空隙セル45(図4を参照)、異物、キズ、あるいはインク吸収層43に定着した液体などによって乱反射し、その一部の光が撮像部171により認識される。
本変形例の吐出検査部150によれば、上記実施形態の吐出検査部50の照明部173よりも多くの異なる入射方向から記録媒体P´に光を照射する第4照明部173D及び第5照明部173Eを有しているので、吐出した液体の実際の着弾ドットの画像データとは異なる異物やきずなどのノイズを特定する確度を向上することができる。
したがって、記録媒体に着弾した評価パターン(液体)の物理量をより精度よく求めて、吐出ノズルの高精度な吐出検査を行なうことが可能な吐出検査装置を含む液滴吐出装置を提供することができるので、その液滴吐出装置を用いて、安定した描画(記録)品質の保持を実現することができる。
以上、発明者によってなされた本発明の実施の形態について具体的に説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。
例えば、本発明の液滴(液体)吐出装置、及び、それを用いた吐出検査方法は、インクジェット法による液滴吐出ヘッドとしてのインクジェットヘッドに備わる吐出ノズルにおいて格別な効果を奏するが、インクジェットに限らず、例えば、ディスペンサーやマイクロピペットなどの、他の吐出ノズル、及び、それを備えた液体吐出装置における吐出検査にも適用することができる。
また、上記実施形態では、液滴吐出ヘッド20において、加圧室(キャビティー)4を加圧する加圧手段に圧電素子2を用いたが、他の方法でも良い。例えば、コイルと磁石とを用いて振動板3を変形させて加圧しても良い。他に、加圧室4内にヒーター配線を配置して、ヒーター配線を加熱することにより、液体を気化させたり、液体に含む気体を膨張させたりして加圧しても良い。他にも、静電気の引力及び斥力を用いて振動板3を変形させて加圧しても良い。
また、上記実施形態では、吐出検査部50,150の認識手段としてCCDなどの撮像部171により評価パターンの画像を認識して吐出検査を行なう例を説明したが、吐出検査用の評価パターンは肉眼でも認識(視認)することが可能である。肉眼の認識によっても、液滴吐出ヘッド20のノズル目詰まりなどによるドット抜けの有無の判定などの吐出検査は十分に可能である。
また、上記の実施形態は、主として吐出量評価部を備えた液体吐出装置と、それを用いた液体吐出方法における吐出検査方法について記載されているが、その中には、印刷装置、記録装置、液体の吐出装置、印刷方法、記録方法、液体の吐出方法、印刷システム、記録システム、コンピューターシステム、プログラム、プログラムを記憶した記憶媒体等の開示が含まれていることは言うまでもない。
また、一実施形態としてのプリンター等について上記のとおり説明したが、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
また、上記実施の形態においては、液滴吐出装置IJ(インクジェットプリンター)の一例として、吐出ノズルを備えた液滴吐出ヘッド20が記録媒体Pに対して所定方向に移動して吐出ノズルから液体を吐出する所謂シリアルプリンターを挙げたが、これに限定されるものではなく、例えば、吐出ノズルを備えた移動しないラインヘッドに対して、所定方向に移動する記録媒体に吐出ノズルから液体を吐出するラインプリンターであってもよい。
P…記録媒体、IJ…液滴吐出装置、2…圧電素子、3…振動板、4…加圧室、8…底面部材、10…コントロール装置、11…CPU、12…メモリー、13…駆動制御信号生成回路、14…パターン認識制御回路、15…液体供給装置、16…物理量評価部としての物理量評価回路、20…液滴吐出ヘッド、20B…ノズルブロック、20G…ノズルブロック、20R…ノズルブロック、21〜32…吐出ノズル、42,42´…基材、43…インク吸収層、44…接合剤、45…空隙セル、50,150…吐出検査部、82,82´…着弾ドット、95,95´…異物、101…装置架台、102…ワークステージ、103…ステージ移動装置、104…キャリッジ、106…キャリッジ移動装置、107…チューブ、108…第1タンク、109…第2タンク、110…第3タンク、171…パターン認識手段としての撮像部、172…光学系、173…照射手段としての照明部、173A…第1照明部、173B…第2照明部、173C…第3照明部、173D…第4照明部、173E…第5照明部、175…記憶部。

Claims (7)

  1. 吐出ノズルからインク吸収層を有する記録媒体に液体を吐出して形成された評価パターンを視認または撮像するパターン認識手段と、前記評価パターンが形成された領域に向けて光を照射する照射手段とを用いて、前記評価パターンの物理量を評価する前記吐出ノズルの吐出検査方法であって、
    前記記録媒体に対して互いに前記光の入射角度が異なる前記照射手段を複数有し、
    前記パターン認識手段により認識した複数の前記照射手段ごとのパターン認識結果に基づいて、当該認識した前記評価パターンの物理量を評価することを特徴とする吐出検査方法。
  2. 請求項1に記載の吐出検査方法において、
    前記パターン認識手段は、前記評価パターンを撮像する撮像装置であり、画像処理を用いて該撮像装置により撮像した前記評価パターンを検査することを特徴とする吐出検査方法。
  3. 請求項1または2に記載の吐出検査方法において、
    前記吐出ノズルは、インクジェット法により前記液体を液滴として吐出する液滴吐出ヘッドに備わるノズルであることを特徴とする吐出検査方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の吐出検査方法において、
    前記液体は、光透過性の高い透明な液体であることを特徴とする吐出検査方法。
  5. 吐出ノズルからインク吸収層を有する記録媒体に液体を吐出して形成された評価パターンを視認または撮像するパターン認識手段と、前記評価パターンが形成された領域に向けて光を照射する照射手段とを用いて、前記評価パターンの一部の物理量を評価する前記吐出ノズルの吐出検査装置であって、
    前記記録媒体に対して互いに前記光の入射角度が異なる前記照射手段を複数有し、
    前記パターン認識手段により認識した複数の前記照射手段ごとのパターン認識結果に基づいて、当該認識した前記評価パターンの物理量を評価する物理量評価部を備えたことを特徴とする吐出検査装置。
  6. 請求項5に記載の吐出検査装置において、
    前記パターン認識手段は、前記評価パターンを撮像する撮像装置であり、該撮像装置により撮像した前記評価パターンを画像処理し、該画像処理により得た画像データを前記物理量評価部に送る画像処理部を備えたことを特徴とする吐出検査装置。
  7. 請求項5または6に記載の吐出検査装置を有することを特徴とする液滴吐出装置。
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