JP2014113354A - 魚挟み具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】魚挟み具1の支軸11を中心に回動可能な一対のグリップアーム10の前側に、後端部の支軸21を中心に回動可能であり、対向する面にそれぞれ歯22が形成されて魚を挟むことが可能な一対のピンチアーム20を新たに設ける。この各ピンチアーム20の長手方向の中間箇所を各グリップアーム10の前端部に対し、それぞれ支軸24で回動可能に連結することで、グリップアーム10の開閉とピンチアーム20の開閉を連動させる。グリップアーム10を閉じると魚はピンチアーム20により挟み込まれ、操作者の手元側となるグリップアーム10の側へ入り込まなくなっているため、しっかりと挟持することができる。
【選択図】図1
Description
図4のように、従来の魚挟み具2は、一対のグリップアーム2aの後端部同士を支軸2bで回動可能に連結し、そのグリップアーム2aの前端部の対向する面にそれぞれ歯2cを形成している。また、両グリップアーム2a間に装填したばねにより、その歯2cが設けられた前端部同士が離反する向きに、回動方向を付勢されている。
この場合に、両グリップアーム2aが対向する面の前端部のみならず全域に歯2cを設けると問題は解消しうるが、誤って指をグリップアーム2aの間に挟みこんでしまうと、その手元側に設けられた歯2cによりけがをしてしまうため危険であり、かかる方策は現実的ではない。
また魚の寸法が大きい場合に、その魚が手元の側に入り込むと、両グリップアーム2aがその魚に押されて大きく開きすぎてしまい、握って操作することが困難となってしまう。
いずれにせよ、グリップアーム2aの手元側に魚が入り込んでしまうと、魚をうまく挟めない問題があった。
グリップアームを握りから解放すると、グリップアーム間にばねが装填されている場合には、そのばねの付勢によりグリップアームの前端部が離反する向きに回動するのに連動して、グリップアームに連結されたピンチアームがその前端部が離反する向きに回動する。また、ピンチアーム間にばねが装填されている場合には、そのばねの付勢によりピンチアームの前端部が離反する向きに回動するため、いずれの場合も、魚はピンチアームに挟持された状態から自動的に開放される。
魚は、グリップアームの前側に設けられたピンチアームにより挟み込まれ、操作者の手元側となるグリップアームの後端の側へは入り込まなくなっている。
図1および図2に示す実施形態の魚挟み具1は、一対のグリップアーム10と、一対のピンチアーム20と、これらの付属物品とを備える。
図2のように、両グリップアーム10は、扁平で細長い略棒状の形状であるが、長手方向の中間箇所から前端部にかけて互いに離反する向きにわずかに屈曲している。
また両グリップアーム10の前端部には、それぞれ前方へと二つに並列して突出する略半円柱形の軸受部13が設けられて、ここに軸が挿通可能となっている。
さらに、両グリップアーム10の長手方向の中間箇所の対向面には、それぞれ略半円柱形に窪んだ凹部14が形成されている。
なおロック部材15は、ばね12との干渉を防止するために、ばね12の第1の支軸11への外装箇所が適宜切り欠かれる等されているものとする。
ここから、図2(a)のように、ロック部材15を両グリップアーム10の後端部の間から内側(魚挟み具1の前方の側)へと押し込むと、両グリップアーム10の後端部の間からロック部材15が退去する。これにより、ロック部材15のロックから解除されたグリップアーム10は、その前端部が離反する方向への回動が可能となる。
各ピンチアーム20は、扁平でかつ互いに外向きにわずかに湾曲する形状をしており、図2(b)のように閉じた状態で両ピンチアーム20の間には、短軸に比して長軸が非常に長い略長円形の空間が形成されるようになっている。
両ピンチアーム20の対向する面とは逆側の面(裏面、外側面)の長手方向の中間箇所には、その面から三つに並列して突出する略半円柱形の軸受部23が形成されて、ここに軸が挿通可能となっている。
したがって、グリップアーム10とピンチアーム20とは、第3の支軸24を中心に互いに回動可能に連結されている。
こうして閉じた状態で、ピンチアーム20の第2の支軸21が挿通する円柱形に膨らんだ後端部は、各グリップアーム10に設けられた半円柱形の凹部14に収まるようになっている。したがって、ピンチアーム20とグリップアーム10が干渉して互いの回動範囲が制約されることが防止されている。
一方、グリップアーム10を離すと、ばね12の付勢によりその前端部が離反する開いた向きに自動的に回動復帰し、ピンチアーム20はこれに連動してその前端部が離反する向きに自動的に回動復帰して開いた状態となる。
ここで両ピンチアーム20は外向きに湾曲しているため、魚の胴体に沿いやすく、魚を挟持しやすくなっている。
このように魚はピンチアーム20の間で挟持され、操作者の手元側に相当するグリップアーム10の後端部の側へと入り込まないため、魚が手元側に入り込んでつかみにくくなる事態は生じないようになっている。
たとえば、グリップアーム10の第1の支軸11による連結箇所は後端部に限定されず、グリップアーム10の長手方向の中間箇所を第1の支軸11で連結し、X型に連結された各グリップアーム10の後端部に指を通すためのリング部を設けて、汎用されている紙切り鋏と概ね同様の構造にしてもよい。グリップアーム10は、握りやすいように、凹凸部や滑り止め部が適宜設けられていてもよい。その凹部14は、省略可能である。
また、ピンチアーム20は実施形態のような湾曲形状ではなく、くの字型の屈曲形状などでもよい。ピンチアーム20の歯22の形成範囲も実施形態に限定されず、両ピンチアーム20が対向する面の外周のみならず全域に設けてもよいし、前端部のみに設けるなど部分的に設けてもよい。歯22の形状も図示のような略四角錐形には限定されない。
グリップアーム10の前端部のピンチアーム20への連結箇所も、実施形態のようなピンチアーム20の長手方向の中間箇所には限定されず、ピンチアーム20の前端部と後端部の間の任意の箇所で連結されていればよい。
ロック部材15は省略可能であり、また他の公知のロック機構で代替してもよい。
魚挟み具1の材質も特に限定されないが、グリップアーム10、ピンチアーム20については合成樹脂製が、第1〜第3の支軸については金属製が、それぞれ例示できる。
10 グリップアーム
11 第1の支軸
12 ばね
13 軸受部
14 凹部
15 ロック部材
15a タブ
16 リング
20 ピンチアーム
21 第2の支軸
22 歯
23 軸受部
24 第3の支軸
2 従来の魚挟み具
2a グリップアーム
2b 支軸
2c 歯
Claims (1)
- 前端部と後端部の間に設けられた第1の支軸11を中心に、前端部同士が接近および離反する向きに互いに回動可能に連結され、手で握ることが可能な一対のグリップアーム10と、
後端部に設けられた第2の支軸21を中心に、前端部同士が接近および離反する向きに互いに回動可能に連結され、かつその対向する面にそれぞれ歯22を有して魚を挟むことが可能な一対のピンチアーム20と、
前記一対のグリップアーム10の間または前記一対のピンチアーム20の間のいずれかの間に装填されて、その装填された一対のグリップアーム10または一対のピンチアーム20の回動方向をその前端部同士が離反する向きに付勢するばね12と、備え、
前記一対のピンチアーム20の後端部は、前記一対のグリップアーム10の前端部の間に位置し、かつ前記一対のグリップアーム10の前端部と前記一対のピンチアーム20の前端部と後端部の間の箇所とは、それぞれ第3の支軸24により回動可能に連結されている、魚挟み具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012270204A JP6030428B2 (ja) | 2012-12-11 | 2012-12-11 | 魚挟み具 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2012270204A JP6030428B2 (ja) | 2012-12-11 | 2012-12-11 | 魚挟み具 |
Publications (2)
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JP2014113354A true JP2014113354A (ja) | 2014-06-26 |
JP6030428B2 JP6030428B2 (ja) | 2016-11-24 |
Family
ID=51170004
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2012270204A Active JP6030428B2 (ja) | 2012-12-11 | 2012-12-11 | 魚挟み具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6030428B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105342309A (zh) * | 2015-11-23 | 2016-02-24 | 梁锋 | 一种带有吊扣的筷子 |
US10149467B2 (en) * | 2015-05-27 | 2018-12-11 | Kelly J. Hann | Fishhook remover aid |
KR200492034Y1 (ko) * | 2019-10-08 | 2020-07-23 | 한종환 | 낚시용 집게 |
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JPH06328367A (ja) * | 1993-05-24 | 1994-11-29 | Shunsaku Uematsu | はさみ器具 |
-
2012
- 2012-12-11 JP JP2012270204A patent/JP6030428B2/ja active Active
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JP6030428B2 (ja) | 2016-11-24 |
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