JP2014112739A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明が解決しようとする課題は、ノイズの発生を抑制させることができる半導体装置を提供することである。
【解決手段】実施形態の半導体装置は、第1面、及び第2面を有する第1導電型の半導体基板と、前記第1面側に設けられた第1電極と、前記第2面側に設けられた第2導電型の第1半導体領域と、前記第1半導体領域に設けられた第1導電型の第2半導体領域と、前記第2面上に設けられた絶縁膜と、前記絶縁膜を介して前記第1半導体領域及び前記第2半導体領域上に設けられたゲート電極と、前記絶縁膜及び前記第2面上に設けられ、前記第1半導体領域及び前記第2半導体領域に電気的に接続された第2電極と、前記ゲート電極に電気的に接続され、前記第2半導体領域の直上には設けられていないゲートパッドと、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、半導体装置に関する。
パワースイッチ等に用いられるMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor)はスイッチング速度上昇が要求されている。しかしながら、スイッチング速度を上昇させると、ノイズの上昇も伴う可能性が生じるという問題点がある。
特開平7−211899号公報
本発明が解決しようとする課題は、ノイズの発生を抑制させることができる半導体装置を提供することである。
実施形態の半導体装置は、第1面、及び第2面を有する第1導電型の半導体基板と、前記第1面側に設けられた第1電極と、前記半導体基板の前記第2面側に設けられた第2導電型の第1半導体領域と、前記第1半導体領域に選択的に設けられた第1導電型の第2半導体領域と、前記第2面上に設けられた絶縁膜と、前記絶縁膜を介して前記第1半導体領域及び前記第2半導体領域上に設けられたゲート電極と、前記絶縁膜及び前記第2面上に設けられ、前記第1半導体領域及び前記第2半導体領域に電気的に接続された第2電極と、前記ゲート電極に電気的に接続され、前記第2半導体領域の直上には設けられていないゲートパッドと、を有する。
第1の実施形態に係る半導体装置1aの平面構造を示す平面図。 図1のA−A’線における断面を示す断面図。 図1のB−B’線における断面を示す断面図。 比較例に係る半導体装置1bの平面構造を示す平面図。 図4のA−A’線における断面を示す断面図。 第2の実施形態に係る半導体装置1cの平面構造を示す平面図。 図6のA−A’線における断面を示す断面図。 第3の実施形態に係る半導体装置1dの平面構造を示す平面図。 図8のA−A’線における断面を示す断面図。 第4の実施形態に係る半導体装置1eの平面構造を示す平面図。 図10のA−A’線における断面を示す断面図。 図10のB−B’線における断面を示す断面図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。この説明に際し、全図にわたり、共通する部分には共通する符号を付す。なお、本実施形態では第1導電型をN型、第2導電型をP型として説明するが、第1導電型をP型、第2導電型をN型としても本発明は実施可能である。以下の説明において、N、Nの表記は不純物濃度の相対的な高低を表す。すなわち、NはNよりもN型の不純物濃度が相対的に高いことを示す。また、図面の寸法比率は、図示の比率に限定されるものではない。なお、本実施形態は、本発明を限定するものではない。
[第1の実施形態]
(半導体装置1aの構造)
第1の実施形態に係る半導体装置1aの構造について、図1、図2及び図3を参照しながら説明する。図1は第1の実施形態に係る半導体装置1aの平面構造を示す平面図、図2は図1のA−A’線における断面を示す断面図、及び図3は図1のB−B’線における断面を示す断面図を示している。なお、図1に示す平面図は、図2及び図3で示すゲート酸化膜13とソース電極15を省略している。
半導体装置1aはMOSFET構造を有する。半導体装置1aはN型ドリフト層10(半導体基板)、P型ベース層11(第1半導体領域)、N型ソース層12(第2半導体領域)、ゲート酸化膜13(絶縁膜)、ゲート電極14(第2ゲート電極)、ソース電極15(第2電極)、ドレイン電極16(第1電極)、及びゲートパッド30(第1ゲート電極)を有する。
N型半導体基板10は、第1面と、その第1面に対向する第2面を有する。また、N型半導体基板10はN型ドリフト層20を有する。本実施形態では、一例として、N型半導体基板10にシリコン(Si)を用いるが、第2の実施形態、第3の実施形態、及び第4の実施形態も含め、N型半導体基板10に炭化ケイ素(SiC)や窒化ガリウム(GaN)等を用いた場合でも実施は可能である。
半導体装置1aの構成について説明する。まず、N型半導体基板10の第2面側にP型ベース層11が設けられる。P型ベース層11に接し、N型半導体基板10の第2面上において選択的にN型ソース層12が設けられる。
前記N型半導体基板10、P型ベース層11、及びN型ソース層12と接するようにN型半導体基板10上にゲート酸化膜13が設けられ、そのゲート酸化膜13を介してゲート電極14が設けられる。第1の実施形態の半導体装置1aの場合、図1に示すようにゲート電極14は複数並んで(以後、ストライプ状という)設けられる。なお、ゲート電極14は例えばポリシリコン等が用いられるが、その材料は特に限定されない。
そして、N型半導体基板10の第2面上であり、P型ベース層11、N型ソース層12、及びゲート酸化膜13に接するようにソース電極15が設けられる。さらに、N型半導体基板10の第1面にはドレイン電極16が設けられる。以上の構成により、半導体装置1aは図1、図2、及び図3に示すような平面構造及び断面構造を有する。
また、N型半導体基板10の第2面上の一部にはゲートパッド30(第1ゲート電極)が設けられ、前述したソース電極15とは電気的に接続していない。このゲートパッド30はゲート電極14と、例えばボンディングワイヤ等によって電気的に接続され、ゲート電極14の電源としての役割を有する。
ここで、上記のような構成を有する第1の実施形態の半導体装置1aのゲート電極14は、図1及び図2に示すように、ゲートパッド30の下、すなわち、N型半導体基板10とゲートパッド30の間に設けられたゲート酸化膜13内にも、ストライプ状のゲート電極14が設けられている。また、ゲートパッド30下のN型半導体基板10にもP型ベース層11が設けられている。なお、ゲートパッド30下は無効領域となるため、N型ソース層12は形成されていないように図示しているが、N型ソース層12は形成されていても実施は可能である。
なお、本実施形態ではMOSFET構造で説明しているが、それに限定されず例えば絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor;以後、IGBTという)構造であっても実施は可能である。その場合、N型半導体基板10とドレイン電極16の間にコレクタ領域となるP型半導体領域が設けられる。
(半導体装置1aの動作)
次に半導体装置1aの動作について説明する。
半導体装置1aはMOSFET構造を有しており、例えば、ソース電極15に対して、ドレイン電極16に正電位を印加した状態で、ゲート電極14に閾値電圧よりも大きな正の電圧を印加する。この場合、P型ベース層11のゲート酸化膜13に接する面に反転層が形成される。これにより、半導体装置1aがオン状態になり、電子電流が流れる。
この電子電流は、N型ソース層12、P型ベース層11のゲート酸化膜13に接する面に形成されるN型の反転層(すなわち半導体装置1aのチャネル)、及びN型ドリフト層20(すなわちN型半導体基板10)を経て、ソース電極15からドレイン電極16へ流れる。
逆にゲート電極14の印加電圧をゼロ、または負の電圧を印加することにより、電子の通路である反転層が無くなり、ソース電極15からの電子電流が遮断され、半導体装置1aはオフ状態(逆バイアス印加状態)となる。
以上のように、半導体装置1aは、ゲート電極18の電圧を制御することにより、オン状態とオフ状態とを切り替えて動作している。
(半導体装置1aの効果)
第1の実施形態の半導体装置1aの効果について、比較例を参照して説明する。
図4は比較例に係る半導体装置1bの平面構造を示す平面図、図5は図4のA−A’線における断面を示す断面図を示す断面図を示している。
比較例が第1の実施形態と異なる点は、図4及び図5に示すように、半導体装置1bのゲートパッド30下のゲート酸化膜13内にはゲート電極14が設けられていない点である。すなわち、ゲートパッド30部の断面構造は図5に示すような構造であり、N型半導体基板10とソース電極15の間にはゲート酸化膜13のみが形成されており、さらに、ゲートパッド30下のN型半導体基板10にはP型ベース層11が設けられていない。ゲートパッド30部以外の構造については第1の実施形態の場合と同様である。
ここで、例えばMOSFET構造を有する半導体装置のスイッチング速度を上昇させる際に生じる問題点と、その解決方法の一般的な一例について説明する。スイッチング速度を上昇させると、スイッチング時のノイズの発生が顕著になる傾向にあり、そのノイズは誤った情報伝達等の要因となる。半導体装置の容量を増加させるとノイズが抑制されることが経験的に分かっており、このようなノイズを低減させる方法の1つとして挙げられる。
平行電極板の容量は、電極面積に比例し、電極間距離に反比例する。従って、比較例の半導体装置1bにおいて、N型半導体基板10とゲートパッド30の距離を減少させる、すなわち、ゲート酸化膜13の膜厚を薄くすることにより、半導体装置1b全体の容量を決める要素の1つであるN型半導体基板10とゲートパッド30間の容量(以後、CGDという)を増加させることが可能となる。前述したように、半導体装置1bの容量(すなわちCGD)を増加させることにより、ノイズの発生を抑制できる。
しかしながら、N型半導体基板10とゲートパッド30の電極間距離を減少させるために、ゲート酸化膜13を薄くすると、ゲート電極14とゲートパッド30とをボンディングワイヤ等でボンディングする際、N型半導体基板10の第2面に物理的なダメージを与える可能性が生じ、結果として、半導体装置1bの信頼性の低下に繋がる。
第1の実施形態の半導体装置1aの場合、ゲートパッド30下のゲート酸化膜13内にゲート電極14を設け、さらにゲートパッド30下のN型半導体基板10にP型ベース層11を設けている。ゲート電極14はゲートパッド30と同電位であるため、ゲートパッド30下のゲート酸化膜13内にゲート電極14を設けることは、事実上、N型半導体基板10とゲートパッド30の距離を減少させることである。よって、半導体装置1aではCGDを上昇させることが可能となる。
加えて、ゲートパッド30下のN型半導体基板10にP型ベース層11を設けることにより、P型ベース層11とゲート電極14間の容量(以後、CGSという)も形成される。従って、半導体装置1a全体としての容量をさらに上昇させることが可能である。
また、ゲートパッド30下のゲート酸化膜13内にゲート電極14を設けているのみであり、ゲート酸化膜13の厚さ(N型半導体基板10の第2面からゲートパッド30までの長さ)は不変である。よって、比較例の半導体装置1bのように、ボンディングワイヤ等によるゲート電極14とゲートパッド30のボンディング時に、N型半導体基板10の第2面への物理的なダメージは抑制できる。
以上のように、ゲートパッド30下のゲート酸化膜13内にもゲート電極14を設けることによりCGDを上昇させ、さらにゲートパッド30下のN型半導体基板10にP型ベース層を設けることによりCGSを形成し、半導体装置1a全体の容量を増加することが可能である。よって、半導体装置1aは、スイッチング速度を上昇させた際に生じるノイズの発生を抑制することが可能である。
[第2の実施形態]
以下に、図6及び図7を用いて第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態について、第1の実施形態と同様の点については説明を省略し、異なる点について説明する。
(半導体装置1cの構造)
第2の実施形態に係る半導体装置1cの構造について、図6及び図7を参照しながら説明する。図6は第2の実施形態に係る半導体装置1cの平面構造を示す平面図、図7は図6のA−A’線における断面を示す断面図を示している。
半導体装置1cが第1の実施形態の半導体装置1aと異なる点は、ゲートパッド30下の隣接するP型ベース層11間にN型半導体層17(第3半導体領域)が設けられている点である(図7)。すなわち、ゲートパッド30下における、ゲート電極13下のN型半導体基板10にN型半導体層17が設けられている。
その他の構造については、第1の実施形態の半導体装置1aと同様であり、MOSFET構造を有している。そして、平面視した際に、ゲートパッド30の下、すなわち、N型半導体基板10とゲートパッド30の間に設けられたゲート酸化膜13内にも、ストライプ状のゲート電極14が設けられている。なお、ゲートパッド30下は無効領域となるため、N型ソース層12は形成されていないように図示しているが、N型ソース層12は形成されていても実施は可能である。
本実施形態でもMOSFET構造で説明しているが、それに限定されず例えばIGBT構造であっても実施は可能である。その場合、N型半導体基板10とドレイン電極16の間にコレクタ領域となるP型半導体領域が設けられる。
(半導体装置1cの動作)
半導体装置1cの動作は半導体装置1aと同様である。
半導体装置1cの動作時(オン状態)のみの説明をすると、まず、ソース電極15に対して、ドレイン電極16に正電位を印加した状態で、ゲート電極14に閾値電圧よりも大きな正の電圧を印加する。この場合、P型ベース層11のゲート酸化膜13に接する面に反転層が形成される。これにより、半導体装置1cがオン状態になり、電子電流が流れる。
この電子電流は、N型ソース層12、P型ベース層11のゲート酸化膜13に接する面に形成されるN型の反転層(すなわち半導体装置1cのチャネル)、及びN型ドリフト層20を経て、ソース電極15からドレイン電極16へ流れる。
以上のように、半導体装置1cも、ゲート電極14の電圧を制御することにより、オン状態とオフ状態とを切り替えて動作している。
(半導体装置1cの効果)
第2の実施形態の半導体装置1cの効果について説明する。
ゲートパッド30下のゲート酸化膜13内にゲート電極14を設け、さらにゲートパッド30下のN型半導体基板10にP型ベース層11及びN型半導体層17を設けている。ゲート電極14はゲートパッド30と同電位であるため、ゲートパッド30下のゲート酸化膜13内にゲート電極14を設けることは、事実上、N型半導体基板10とゲートパッド30の距離を減少させることである。上述したように、平行電極板の容量は、電極面積に比例し電極間距離に反比例するので、N型半導体基板10とゲートパッド30(ゲート電極14)の距離を減少させることによって、半導体装置1cではCGDを上昇させることが可能となる。
第2の実施形態の半導体装置1cの場合、ゲートパッド30下のN型半導体基板10にP型ベース層11及びN型半導体層17を設けることにより、P型ベース層11とゲート電極14間の容量CGS、及びN型半導体層17とゲート電極14間の容量(以後、C’という)も形成される。従って、半導体装置1c全体としての容量をさらに上昇させることが可能である。
加えて、隣接するP型ベース層11間にN型半導体層17を設けることにより、逆バイアス印加時のP型ベース層11間の空乏層形成を遅くすることができるため、逆バイアス印加電圧による容量変化を小さくすることが可能となる。結果として、スイッチング時の容量の変化も低減でき、スイッチングノイズ抑制が可能となる。
また、ゲートパッド30下のゲート酸化膜13内にゲート電極14を設けているのみであり、ゲート酸化膜13の厚さ(N型半導体基板10の第2面からゲートパッド30までの長さ)は不変である。よって、ボンディングワイヤ等によるゲート電極14とゲートパッド30のボンディング時に、N型半導体基板10の第2面への物理的なダメージは抑制できる。
以上のように、ゲートパッド30下のゲート酸化膜13内にもゲート電極14を設けることによりCGDを上昇させ、さらにゲートパッド30下のN型半導体基板10にP型ベース層11及びN型半導体層17を設けることによりCGS及びC’を形成し、半導体装置1c全体の容量を増加することが可能となる。従って、半導体装置1cは、スイッチング速度を上昇させた際に生じるノイズの発生を抑制することが可能である。
[第3の実施形態]
以下に、図8及び図9を用いて第3の実施形態について説明する。なお、第3の実施形態について、第1の実施形態と同様の点については説明を省略し、異なる点について説明する。
(半導体装置1dの構造)
第3の実施形態に係る半導体装置1dの構造について、図8及び図9を参照しながら説明する。図8は第3の実施形態に係る半導体装置1dの平面構造を示す平面図、図9は図8のA−A’線における断面を示す断面図を示している。
半導体装置1dが第1の実施形態の半導体装置1aと異なる点は、ゲートパッド30下のゲート酸化膜13内に設けられたゲート電極14が板状に設けられている点である。なお、図8ではゲートパッド30下の板状のゲート電極14はゲートパッド30よりも面積が大きいように図示しているが、ゲートパッド30下の板状のゲート電極14の面積は特に限定されない。また、ゲートパッド30下は無効領域となるため、N型ソース層12は形成されていないように図示しているが、N型ソース層12は形成されていても実施は可能である。
本実施形態でもMOSFET構造で説明しているが、それに限定されず例えばIGBT構造であっても実施は可能である。その場合、N型半導体基板10とドレイン電極16の間にコレクタ領域となるP型半導体領域が設けられる。
(半導体装置1dの動作)
半導体装置1dの動作は半導体装置1aと同様である。
半導体装置1dの動作時(オン状態)のみの説明をすると、まず、ソース電極15に対して、ドレイン電極16に正電位を印加した状態で、ゲート電極14に閾値電圧よりも大きな正の電圧を印加する。この場合、P型ベース層11のゲート酸化膜13に接する面に反転層が形成される。これにより、半導体装置1dがオン状態になり、電子電流が流れる。
この電子電流は、N型ソース層12、P型ベース層11のゲート酸化膜13に接する面に形成されるN型の反転層(すなわち半導体装置1dのチャネル)、及びN型ドリフト層20を経て、ソース電極15からドレイン電極16へ流れる。
以上のように、半導体装置1dも、ゲート電極14の電圧を制御することにより、オン状態とオフ状態とを切り替えて動作している。
(半導体装置1dの効果)
第3の実施形態の半導体装置1dの効果について説明する。
ゲート電極14の電位は、ゲートパッド30の電位と等しい。よって、ゲートパッド30下のゲート酸化膜13内にゲート電極14を設けることは、事実上、N型半導体基板10とゲートパッド30の距離を減少させることである。上述したように、平行電極板の容量は、電極面積に比例し電極間距離に反比例するので、N型半導体基板10とゲートパッド30(ゲート電極14)の距離を減少させることによって、半導体装置1cではCGDを上昇させることが可能となる。
第3の実施形態の半導体装置1dの場合、ゲートパッド30下のゲート酸化膜13内に設けたゲート電極14を板状に設けることにより、第1の実施形態のようにゲートパッド30下のゲート酸化膜13内に設けたゲート電極14をストライプ状に設けた場合よりも、平面視した際のゲート電極14の表面積が大きくなっている。平行電極板の容量は電極面積に比例するため、第3の実施形態の半導体装置1dのCGDは、第1の実施形態の半導体装置1aのCGDよりも大きくなる。従って、半導体装置1d全体としての容量を増加させる効果をさらに得ることが可能となる。
また、ゲートパッド30下のゲート酸化膜13内にゲート電極14を設けているのみであり、ゲート酸化膜13の厚さ(N型半導体基板10の第2面からゲートパッド30までの長さ)は不変である。よって、ボンディングワイヤ等によるゲート電極14とゲートパッド30のボンディング時に、N型半導体基板10の第2面への物理的なダメージは抑制できる。
以上のように、ゲートパッド30下のゲート酸化膜13内に板状のゲート電極14を設けることによりCGDを上昇させ、半導体装置1d全体の容量を増加することが可能となる。従って、半導体装置1dは、スイッチング速度を上昇させた際に生じるノイズの発生を抑制することが可能である。
[第4の実施形態]
以下に、図10、図11、及び図12を用いて第4の実施形態について説明する。なお、第4の実施形態について、第1の実施形態と同様の点については説明を省略し、異なる点について説明する。
(半導体装置1eの構造)
第4の実施形態に係る半導体装置1eの構造について、図10、図11、及び図12を参照しながら説明する。図10は第4の実施形態に係る半導体装置1eの平面構造を示す平面図、図11は図10のA−A’線における断面を示す断面図、及び図12は図10のB−B’線における断面を示す断面図を示している。
半導体装置1eが第1の実施形態の半導体装置1aと異なる点は、ゲートパッド30下のゲート酸化膜13内にもゲート電極14が設けられており、さらに平面視した際にゲート電極14が互いに交差(以後、メッシュ状という)して設けられている点である(図10及び図11)。それ以外の構造については図12に示すように、第1の実施形態の半導体装置1a等の構造と同様である。
なお、ゲートパッド30下は無効領域となるため、N型ソース層12は形成されていないように図示しているが、N型ソース層12は形成されていても実施は可能である。
また、本実施形態でもMOSFET構造で説明しているが、それに限定されず例えばIGBT構造であっても実施は可能である。その場合、N型半導体基板10とドレイン電極16の間にコレクタ領域となるP型半導体領域が設けられる。
(半導体装置1eの動作)
半導体装置1eの動作は半導体装置1aと同様である。
半導体装置1eの動作時(オン状態)のみの説明をすると、まず、ソース電極15に対して、ドレイン電極16に正電位を印加した状態で、ゲート電極14に閾値電圧よりも大きな正の電圧を印加する。この場合、P型ベース層11のゲート酸化膜13に接する面に反転層が形成される。これにより、半導体装置1eがオン状態になり、電子電流が流れる。
この電子電流は、N型ソース層12、P型ベース層11のゲート酸化膜13に接する面に形成されるN型の反転層(すなわち半導体装置1dのチャネル)、及びN型ドリフト層20を経て、ソース電極15からドレイン電極16へ流れる。
以上のように、半導体装置1eも、ゲート電極14の電圧を制御することにより、オン状態とオフ状態とを切り替えて動作している。
(半導体装置1eの効果)
第4の実施形態の半導体装置1eの効果について説明する。
ゲートパッド30下のゲート酸化膜13内にゲート電極14を設け、さらにゲートパッド30下のN型半導体基板10にP型ベース層11を設けている。ゲート電極14はゲートパッド30と同電位であるため、ゲートパッド30下のゲート酸化膜13内にゲート電極14を設けることは、事実上、N型半導体基板10とゲートパッド30の距離を減少させることである。上述したように、平行電極板の容量は、電極面積に比例し電極間距離に反比例するので、N型半導体基板10とゲートパッド30(ゲート電極14)の距離を減少させることによって、半導体装置1dではCGDを上昇させることが可能となる。
第4の実施形態の半導体装置1eの場合、ゲートパッド30下のN型半導体基板10にP型ベース層11を設けることにより、P型ベース層11とゲート電極14間の容量CGSも形成される。従って、半導体装置1e全体としての容量をさらに上昇させることが可能である。本実施形態の場合、ゲートパッド30下のメッシュ状のゲート電極14の空間部の面積が小さい、すなわち、ゲート電極14の占める面積が大きくなり、板状に近いほど容量上昇の効果は得やすい。
さらに、第4の実施形態の半導体装置1eのように、平面視した際にゲート電極14がメッシュ状となるように設けることにより、半導体装置として機能する有効領域がストライプ状の場合よりも広くなるという効果も有する。
また、ゲートパッド30下のゲート酸化膜13内にゲート電極14を設けているのみであり、ゲート酸化膜13の厚さ(N型半導体基板10の第2面からゲートパッド30までの長さ)は不変である。よって、ボンディングワイヤ等によるゲート電極14とゲートパッド30のボンディング時に、N型半導体基板10の第2面への物理的なダメージは抑制できる。
以上のように、平面視した際にメッシュ状となり、かつゲートパッド30下のゲート酸化膜13内にも位置するゲート電極14を設けることによりCGDを上昇させ、さらにゲートパッド30下のN型半導体基板10にP型ベース層11を設けることによりCGSを形成し、半導体装置1e全体の容量を増加することが可能となる。従って、半導体装置1eは、スイッチング速度を上昇させた際に生じるノイズの発生を抑制することが可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1a,1b,1c,1d,1e…半導体装置、10…N型半導体基板(半導体基板)、11…P型ベース層(第1半導体領域)、12…N型ソース層(第2半導体領域)、13…ゲート酸化膜(絶縁膜)、14…ゲート電極(第2ゲート電極)、15…ソース電極(第2電極)、16…ドレイン電極(第1電極)、17…N型半導体層(第3半導体領域)、20…N型ドリフト層、30…ゲートパッド(第1ゲート電極)

Claims (2)

  1. 第1面、及び第2面を有する第1導電型の半導体基板と、
    前記第1面側に設けられた第1電極と、
    前記半導体基板の前記第2面側に設けられた第2導電型の第1半導体領域と、
    前記第1半導体領域に選択的に設けられた第1導電型の第2半導体領域と、
    前記第2面上に設けられた絶縁膜と、
    前記絶縁膜を介して前記第1半導体領域及び前記第2半導体領域上に設けられたゲート電極と、
    前記絶縁膜及び前記第2面上に設けられ、前記第1半導体領域及び前記第2半導体領域に電気的に接続された第2電極と、
    前記ゲート電極に電気的に接続され、前記第2半導体領域の直上には設けられていないゲートパッドと、
    を有する半導体装置。
  2. 前記ゲートパッドは、前記第2面側において、前記第2電極に囲まれている請求項1に記載の半導体装置。
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