JP2014110745A - 電線被覆剥ぎ取り用間接活線先端工具および電線被覆剥ぎ取り用間接活線装置 - Google Patents

電線被覆剥ぎ取り用間接活線先端工具および電線被覆剥ぎ取り用間接活線装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014110745A
JP2014110745A JP2012265741A JP2012265741A JP2014110745A JP 2014110745 A JP2014110745 A JP 2014110745A JP 2012265741 A JP2012265741 A JP 2012265741A JP 2012265741 A JP2012265741 A JP 2012265741A JP 2014110745 A JP2014110745 A JP 2014110745A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
electric wire
covering
tip
stripping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012265741A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5529244B2 (ja
Inventor
Takuma Daido
▲琢▼磨 大道
Toshihiko Nakano
敏彦 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Chugoku Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Electric Power Co Inc filed Critical Chugoku Electric Power Co Inc
Priority to JP2012265741A priority Critical patent/JP5529244B2/ja
Publication of JP2014110745A publication Critical patent/JP2014110745A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5529244B2 publication Critical patent/JP5529244B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Knives (AREA)
  • Electric Cable Installation (AREA)

Abstract

【課題】 間接活線工法で電線の被覆の剥ぎ取りを容易かつ迅速に行えるようにする。
【解決手段】 間接活線工具100のヤットコ120に着脱自在に装着される装着体3と、ヤットコ120の開閉に連動して開閉し、ヤットコ120が全閉することで、電線200の被覆材202のみを全周にわたって切断する被覆切断部4と、ヤットコ120の開閉に連動して開閉し、ヤットコ120が全閉することで、被覆切断部4による切断位置P1から電線200の自由端部P2までにおける被覆材202Aを把持する把持部5と、備える。
【選択図】 図1

Description

この発明は、間接活線工具の先端に取り付けられて電線の被覆を剥ぎ取るために使用される電線被覆剥ぎ取り用間接活線先端工具および、電線の被覆を剥ぎ取るために使用される電線被覆剥ぎ取り用間接活線装置に関する。
近年、安全性をより確保するために、間接活線工具(ホットスティック・絶縁棒)を用いて通電状態のままで作業を行う間接活線工法が、多く採用されており、例えば、高圧引下用絶縁電線の被覆を剥ぎ取る際にも、間接活線工法が採られている。すなわち、まず、間接活線工具の先端に切断用の間接活線先端工具を取り付けて電線を切断し、次に、間接活線工具の先端に切込用の間接活線先端工具を取り付けて、電線の被覆に切込・スリットを形成する。
この切込用の間接活線先端工具は、中央部に電線を挿入するための貫通穴が設けられ、この貫通穴に電線を挿入した状態で、鉛筆削りのように間接活線先端工具を回転させることで、電線被覆の全周に沿って切込を形成するものである(例えば、特許文献1参照。)。続いて、切込から先の電線被覆を間接活線工具の先端のヤットコで把持し、ヤットコを横に引っ張って電線被覆を除去していた。
特許第3398269号公報
このように、従来は、電線の被覆への切込形成と被覆の除去(皮むき)とを、2工程で別の間接活線先端工具を用いて行っていたため、作業に多大な労力と時間とを要していた。殊に、被覆に切込を形成する際には、切込用の間接活線先端工具の貫通穴に電線を挿入して、間接活線先端工具を回転させるという複雑な作業を、間接活線工具を用いて遠隔で行わなければならない。しかも、高圧引下用絶縁電線などは柔らかく癖(曲がり)がつきやすいため、癖を除去して真っ直ぐな状態にしてから、切込用の間接活線先端工具の貫通穴に挿入しなければならず、作業には高度な熟練を要し、しかも、多大な労力と時間とを要していた。
そこでこの発明は、電線の被覆の剥ぎ取りを容易かつ迅速に行うことが可能な、電線被覆剥ぎ取り用間接活線先端工具および電線被覆剥ぎ取り用間接活線装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、棒状で先端にヤットコが配設された間接活線工具に、着脱自在に取り付けられ、心線の外周に被覆が形成された電線の前記被覆を剥ぎ取るための電線被覆剥ぎ取り用間接活線先端工具であって、前記ヤットコに着脱自在に装着される装着手段と、前記ヤットコの開閉に連動して開閉し、前記ヤットコが全閉することで、前記電線の被覆のみを全周にわたって切断する被覆切断手段と、前記ヤットコの開閉に連動して開閉し、前記ヤットコが全閉することで、前記被覆切断手段による切断位置から前記電線の自由端部までにおける前記被覆を把持する把持手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、装着手段を間接活線工具のヤットコに装着し、被覆切断手段と把持手段とを開いて電線に沿わせる。そして、ヤットコを閉じると、被覆切断手段と把持手段とが閉じていき、全閉することで、被覆切断手段によって電線の被覆のみが全周にわたって切断されると同時に、切断位置から自由端部までにおける被覆(剥ぎ取り対象被覆)が把持手段によって把持される。この状態で、間接活線工具のヤットコつまり間接活線先端工具を電線の自由端部側に移動させて(引っ張って)、剥ぎ取り対象被覆を除去する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の電線被覆剥ぎ取り用間接活線先端工具において、前記ヤットコの開閉に連動して開閉し、前記ヤットコが全閉することで、前記被覆切断手段による切断位置から前記電線の自由端部までにおける前記被覆のみを、前記電線の軸線に沿って切断する第2の被覆切断手段を備える、ことを特徴とする。
この発明によれば、ヤットコを全閉すると、第2の被覆切断手段によって、剥ぎ取り対象被覆が電線の軸線に沿って切断される。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の電線被覆剥ぎ取り用間接活線先端工具において、前記被覆切断手段による切断位置から所定距離の位置に配設された位置決め手段を備え、前記電線の自由端部が前記位置決め手段に当接した状態で、前記被覆切断手段によって前記被覆が切断されるようになっている、ことを特徴とする。
この発明によれば、電線の自由端部を位置決め手段に当接させた状態でヤットコを全閉すると、位置決め手段つまり電線の自由端部から所定距離の位置において、被覆が全周にわたって切断される。すなわち、被覆が剥ぎ取られる長さが常に一定となる。
請求項4の発明は、心線の外周に被覆が形成された電線の前記被覆を剥ぎ取るための電線被覆剥ぎ取り用間接活線装置であって、棒状で先端部がヤットコ状に開閉自在な本体と、前記先端部に配設された先端工具とを備え、前記先端工具は、前記先端部の開閉に連動して開閉し、前記先端部が全閉することで、前記電線の被覆のみを全周にわたって切断する被覆切断手段と、前記先端部の開閉に連動して開閉し、前記先端部が全閉することで、前記被覆切断手段による切断位置から前記電線の自由端部までにおける前記被覆を把持する把持手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、先端工具の被覆切断手段と把持手段とを開いて電線に沿わせ、本体の先端部を全閉することで、被覆切断手段によって電線の被覆のみが全周にわたって切断されると同時に、切断位置から自由端部までにおける被覆(剥ぎ取り対象被覆)が把持手段によって把持される。この状態で、本体の先端部つまり先端工具を電線の自由端部側に移動させて(引っ張って)、剥ぎ取り対象被覆を除去する。
請求項1および4の発明によれば、間接活線先端工具を取り替えたり取り外したりすることなく、1つの間接活線先端工具のみで、電線被覆の切断とその除去とが行え、しかも、被覆の切断後に連続的に被覆の除去が行えるため、電線の被覆の剥ぎ取りを容易かつ迅速に行うことができる。しかも、電線に対してヤットコ・先端部を閉じて移動させるだけでよいため、従来のように貫通穴に電線を挿入して間接活線先端工具を回転させる、という複雑な操作に比べて、作業性が向上し、熟練を要しなくても、容易かつ迅速に行うことができるとともに、その結果、作業の安全性が向上する。
請求項2の発明によれば、剥ぎ取り対象被覆が電線の軸線に沿って切断されるため、被覆が電線から剥離しやすくなり、ヤットコ・先端部を移動させて剥ぎ取り対象被覆を除去する作業を、より容易かつ迅速に行うことができる。
請求項3の発明によれば、電線の自由端部を位置決め手段に当接させることで、被覆が剥ぎ取られる長さが常に一定となるため、作業員によるバラツキなどが生ぜず、また、測定尺などを用いる必要もない。この結果、施工品質が向上するとともに、作業性がより向上する。
この発明の実施の形態に係る電線被覆剥ぎ取り用間接活線先端工具を示す正面図である。 図1の間接活線先端工具の右側面図である。 この発明の実施の形態における間接活線工具を示す正面図である。 図1の間接活線先端工具の被覆切断部の正面図である。 図4の被覆切断部が閉じた状態を示す正面図(a)とその右側面図(b)である。 図2における左側の把持部の内面を示す正面図(a)とその左側面図(b)である。 図2における右側の把持部の内面を示す正面図(a)とその右側面図(b)である。 図1の間接活線先端工具による電線の被覆剥ぎ取り手順を示す図であり、(a)は、間接活線先端工具を電線にセットした状態を示す図であり、(b)は、間接活線先端工具を閉じる状態を示す図であり、(c)は、間接活線先端工具を移動させる状態を示す図であり、(d)は、被覆材を取り除いた状態を示す図である。
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
図1〜図8は、この発明の実施の形態を示し、図1、2はそれぞれ、この発明の実施の形態に係る電線被覆剥ぎ取り用間接活線先端工具(先端工具、以下適宜「本間接活線先端工具」という)1を示す正面図と右側面図である。本間接活線先端工具1は、図3に示す間接活線工具100のヤットコ(先端部)120に着脱自在に取り付けられ、電線200の被覆材(被覆)202を剥ぎ取るための工具である。ここで、電線200は、図8に示すように、心線201(銅線)の外周に被覆材202が形成・被覆されたものであり、例えば、高圧引下用絶縁電線などが挙げられる。
また、間接活線工具100は、通電状態のままで作業を行う間接活線工法で用いられる工具、つまり、電線200や電気機器などに作業者が直接接することなく作業を行うための工具であり、次のような構成となっている。
すなわち、図3に示すように、棒状で先端にヤットコ120が配設された工具であり、把持工具本体110と、ヤットコ120とを有している。把持工具本体110は絶縁性の棒体で、上端部には、金属製の支持具111が取付けられている。この支持具111の上部には、ヤットコ120を構成する可動アーム112、113が支持ピン(図示せず)を介して揺動可能に支持され、この可動アーム112、113は、操作ロッド114の上端部に連結されている。
一方、把持工具本体110には、レバー115が揺動可能に支持され、このレバー115の上端部には、操作ロッド114の下端部がピン連結されている。そして、レバー115を矢印F1方向に操作することによって、第1の可動アーム112および第2の可動アーム113(ヤットコ120)が、矢印F2方向に互いに開閉・回動するものである。
このような間接活線工具100が本体となり、この本体の先端部であるヤットコ120に次のような本間接活線先端工具1が配設されることで、電線被覆剥ぎ取り用間接活線装置(以下適宜「本装置」という)が構成される。
本間接活線先端工具1は、主として、従動体2と、装着体(装着手段)3と、被覆切断部(被覆切断手段)4と、把持部(把持手段)5と、位置決め部6とを備えている。
従動体2は、図2に示すように、棒状の第1の従動棒21と第2の従動棒22とが、第1の回転軸23を軸にしてハサミのように開閉・回動するように連結されている。そして、後述するようにして装着・連結されたヤットコ120が開閉することで、従動棒21、22の下端部(一端部)および上端部(他端部)が開閉するようになっている。
装着体3は、本間接活線先端工具1をヤットコ120に着脱自在に装着するためのものであり、装着筒31とツマミ32とを備え、従動体2の両従動棒21、22の下端部に回動自在に配設されている。装着筒31は、少なくとも下面が開放・開口された筒体で、下方からヤットコ120の可動アーム112、113の先端部を挿入できるようになっている。また、この装着筒31は、第1の回転軸23と並行な第2の回転軸33を軸にして、回動自在に従動棒21、22に配設されている。ツマミ32は、装着筒31の側面に螺合されたネジで、このツマミ32を締め付けることで、可動アーム112、113の先端部が装着筒31に固定され、ツマミ32を緩めることで、可動アーム112、113の先端部が装着筒31から取り外せるようになっている。
被覆切断部4は、ヤットコ120の開閉に連動して開閉し、ヤットコ120が全閉することで電線200の被覆材202のみを全周にわたって切断するものである。すなわち、この実施の形態では、従動体2の従動棒21、22の上端部が被覆切断部4、4として形成され、上記のようにしてヤットコ120が開閉して従動棒21、22の下端部が開閉することで、この開閉に連動して被覆切断部4、4が開閉する。この被覆切断部4、4は、互いに対象な形状で、図4に示すように、内形状4aが半円弧状のカギ形(フック形)で、内形部に半円弧状の半円刃41が、第1の小ネジ42によって着脱自在に取り付けられている。
このような被覆切断部4、4がほぼ全開した状態では、図1、2に示すように、電線200を挿入することができ、全閉した状態では、図5に示すように、半円刃41、41が円状につながって被覆材202のみが全周にわたって切断され(全周に延びる切込・切れ目が形成され)、心線201は切断されないように、半円刃41、41の形状、大きさが設定されている。
把持部5は、ヤットコ120の開閉に連動して開閉し、ヤットコ120が全閉することで、図5に示すように、被覆切断部4による切断位置P1から電線200の自由端部P2までにおける被覆(剥ぎ取り対象被覆202A)を把持するものである。すなわち、図6、7に示すように、垂直断面形状が半円弧で、水平方向に延びる半円筒形となっており、図5に示すように、把持部5の外縁が被覆切断部4の外縁に沿うように、一端部が被覆切断部4に接続されている。これにより、被覆切断部4、4の開閉、つまりヤットコ120の開閉に伴って把持部5が開閉するようになっている。ここで、被覆切断部4と把持部5とを一体的に形成してもよい。
また、把持部5の内周面には、先が尖ったピン状の把持突起51が複数設けられている。この把持突起51の形状、大きさは、把持部5がほぼ全開した状態では、電線200を挿入することができ、全閉した状態では、把持突起51が被覆材202のみに食い込み、心線201は食い込まないように設定されている。また、把持突起51の配設数は、把持部5で剥ぎ取り対象被覆202Aを把持した状態で、後述するように剥ぎ取り対象被覆202Aを容易に除去できるように(強固に把持できるように)設定されている。
また、図2における右側の把持部5の内面には、図7に示すように、側刃(第2の被覆切断手段)7が着脱自在に取り付けられている。この側刃7は、ヤットコ120の開閉に連動して開閉し、ヤットコ120が全閉することで、剥ぎ取り対象被覆202Aのみを電線200の軸線に沿って切断するものである。具体的には、側刃7は、横長の平板状の刃で、下方の長辺である底部に複数のネジ孔7aが形成されている。一方、把持部5の中央部には、軸線に沿って複数の第2の小ネジ71が配設され、第2の小ネジ71をネジ孔7aに螺合させることで、側刃7の刃先7bが把持部5の軸線に沿うように、側刃7が把持部5に取り付けられている。
そして、把持部5の開閉に伴って開閉し、把持部5がほぼ全開した状態では、電線200を挿入することができ、全閉した状態では、剥ぎ取り対象被覆202Aのみがその軸線に沿って切断され、心線201は切断されないように、側刃7の形状、大きさが設定されている。また、剥ぎ取り対象被覆202Aが全長にわたって切断されるように、側刃7の長さが設定されている。
位置決め部6は、被覆切断部4による切断位置P1から所定距離の位置に配設された位置決め板(位置決め手段)62を備え、電線200の自由端部P2から切断位置P1までの長さ、つまり剥ぎ取り対象被覆202Aの長さを規定するものである。すなわち、指示棒61と位置決め板62とを備え、指示棒61は、棒状で一端部が従動体2の第1の回転軸23と同軸に接続され、把持部5に沿って延びている。ここで、指示棒61と第1の回転軸23とを一体で構成してもよい。
この指示棒61の他端部に、円板状の位置決め板62の下部が接続され、図1、2に示すように、被覆切断部4、4を全開した状態で、位置決め板62が被覆切断部4、4の開口に対向するように位置決め板62が配設されている。そして、被覆切断部4、4を全開して電線200を挿入し、電線200の自由端部P2を位置決め板62に当接させる。このようにして位置決めした状態で被覆切断部4、4を閉じると、半円刃41、41によって被覆材202が切断されるものである。つまり、電線200の自由端部P2から所定の長さで、被覆材202が切断される。ここで、所定の長さ、つまり指示棒61の長さは、剥ぎ取り対象被覆202Aを剥ぎ取った際に露出する心線201が、所定長得られるように設定されている。
次に、このような構成の本間接活線先端工具1および本装置による電線200の被覆剥ぎ取り(皮むき)手順や作用などについて、図8に基づいて説明する。ここで、説明の便宜上、図8においては、本間接活線先端工具1および本装置を模式的に図示する。
まず、図8(a)に示すように、本間接活線先端工具1を電線200にセットする。すなわち、上記のようにして装着体3を間接活線工具100のヤットコ120に装着し、ヤットコ120を回動させて、被覆切断部4、4をほぼ全開にする。この状態で、被覆切断部4、4間および把持部5、5間に電線200を挿入し(沿わせるようにあてがい)、電線200の自由端部P2を位置決め板62に当接させる。
次に、図8(b)に示すように、間接活線工具100のヤットコ120を回動させて、被覆切断部4、4、把持部5、5および側刃7を閉じていく。そして、被覆切断部4、4、把持部5、5および側刃7を全閉させると、被覆切断部4、4の半円刃41、41によって、切断位置P1で電線200の被覆材202に全周に延びる切込が形成される。と同時に、この切断位置P1から自由端部P2までの剥ぎ取り対象被覆202Aに、軸線に沿った切込が形成される。さらに、把持部5の各把持突起51が剥ぎ取り対象被覆202Aに食い込み、剥ぎ取り対象被覆202Aが把持部5で把持される。
次に、この把持状態のままで、図8(c)に示すように、本間接活線先端工具1つまりヤットコ120を電線200の自由端部P2側に引っ張るように移動させて、図8(d)に示すように、剥ぎ取り対象被覆202Aを除去する。このようにして、剥ぎ取り対象被覆202Aの剥ぎ取り作業を行うものである。
以上のように、本間接活線先端工具1および本装置によれば、間接活線先端工具を取り替えたり取り外したりすることなく、1つの本間接活線先端工具1のみで、被覆材202の切断とその除去とが行え、しかも、被覆材202の切断後にそのまま連続的に被覆材202の除去が行えるため、被覆材202の剥ぎ取りを容易かつ迅速に行うことができる。しかも、電線200に対してヤットコ120を閉じて移動させるだけでよいため、従来のように貫通穴に電線200を挿入して間接活線先端工具を回転させる、という複雑な操作に比べて、作業性が向上し、熟練を要しなくても、容易かつ迅速に行うことができるとともに、その結果、作業の安全性が向上する。
特に、電線200が柔らかく癖が付きやすい(曲がりやすい)場合であっても、電線200を貫通穴に挿入する必要がなく、電線200を被覆切断部4、4と把持部5、5とで挟むようにすればよいため、作業が極めて容易で、迅速に行うことができる。また、従来の鉛筆削りのように刃を回転させないため、電線200が曲がっていても半円刃41が折れることがない。
一方、側刃7によって剥ぎ取り対象被覆202Aがその軸線に沿って切断されるため、剥ぎ取り対象被覆202Aが電線200・心線201から剥離しやすくなる。このため、ヤットコ120を移動させて剥ぎ取り対象被覆202Aを除去する作業を、より容易かつ迅速に行うことができる。さらに、電線200の自由端部P2を位置決め板62に当接させることで、被覆材202が剥ぎ取られる長さが常に一定となるため、作業員によるバラツキなどが生ぜず、また、測定尺などを用いる必要もない。
そして、これらの結果、作業性や安全性が向上するとともに、施工品質が向上する。
また、半円刃41や側刃7が着脱自在なため、刃が欠けたり摩耗したりした場合に、容易かつ迅速に交換することができる。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上記の実施の形態では、指示棒61の長さを固定、つまり、被覆材202を剥ぎ取る長さを固定にしているが、長さを調整できるようにしてもよい。例えば、指示棒61の位置決め板62側の端部にネジ部を形成し、位置決め板62に挿入孔を形成して、挿入孔にネジ部を挿入して位置決め板62の位置を調整する。そして、位置決め板62を挟むように2つのナットを指示棒61のネジ部に締め付けることで、位置決め板62の位置を調整できるようにしてもよい。
さらに、位置決め板62を大きな円板として、この位置決め板62の中心部に指示棒61の他端部を接続し、指示棒61(第1の回転軸23)が回転しても、つまり被覆切断部4による切断中も、電線200の自由端部P2が常に位置決め板62に当接するようにしてもよい。また、本体である間接活線工具100のヤットコ120に本間接活線先端工具1が着脱自在に配設されて、電線被覆剥ぎ取り用間接活線装置が構成されているが、間接活線工具100と本間接活線先端工具1とを一体にして電線被覆剥ぎ取り用間接活線装置を構成してもよい。
一方、従動体2を被覆切断部4側に設けているが、把持部5側に従動体2を設けてもよい。さらには、位置決め部6に代えて、ヤットコ120の開閉に連動して開閉する電線切断部を設け、この電線切断部による電線200の切断と被覆切断部4による被覆材202の切断とを同時に行うようにしてもよい。
1 電線被覆剥ぎ取り用間接活線先端工具(先端工具)
2 従動体
21 第1の従動棒
22 第2の従動棒
23 第1の回転軸
3 装着体(装着手段)
4 被覆切断部(被覆切断手段)
41 半円刃
5 把持部(把持手段)
51 把持突起
6 位置決め部
61 指示棒
62 位置決め板(位置決め手段)
7 側刃(第2の被覆切断手段)
100 間接活線工具(本体)
110 把持工具本体
120 ヤットコ(先端部)
200 電線
201 心線
202 被覆材(被覆)
202A 剥ぎ取り対象被覆
P1 切断位置
P2 電線の自由端部
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、棒状で先端にヤットコが配設された間接活線工具に、着脱自在に取り付けられ、心線の外周に被覆が形成された電線の前記被覆を剥ぎ取るための電線被覆剥ぎ取り用間接活線先端工具であって、前記ヤットコに着脱自在に装着される装着手段と、前記ヤットコの開閉に連動して開閉し、前記ヤットコが全閉することで、前記電線の被覆のみを全周にわたって切断する被覆切断手段と、前記ヤットコの開閉に連動して開閉し、前記ヤットコが全閉することで、前記被覆切断手段による切断位置から前記電線の自由端部までにおける前記被覆である剥ぎ取り対象被覆を把持する把持手段と、を備え、前記把持手段の内周面には、先が尖ったピン状の把持突起が複数設けられ、該把持突起の形状は、前記把持手段が全閉した状態で前記電線の被覆のみに食い込み心線には食い込まないように設定され、該把持突起の配設数は、前記把持手段で前記剥ぎ取り対象被覆を把持した状態で、前記ヤットコを前記電線の自由端部側に引っ張るように移動させることで前記剥ぎ取り対象被覆を除去できるように設定されている、ことを特徴とする。
請求項4の発明は、心線の外周に被覆が形成された電線の前記被覆を剥ぎ取るための電線被覆剥ぎ取り用間接活線装置であって、棒状で先端部がヤットコ状に開閉自在な本体と、前記先端部に配設された先端工具とを備え、前記先端工具は、前記先端部の開閉に連動して開閉し、前記先端部が全閉することで、前記電線の被覆のみを全周にわたって切断する被覆切断手段と、前記先端部の開閉に連動して開閉し、前記先端部が全閉することで、前記被覆切断手段による切断位置から前記電線の自由端部までにおける前記被覆である剥ぎ取り対象被覆を把持する把持手段と、を備え、前記把持手段の内周面には、先が尖ったピン状の把持突起が複数設けられ、該把持突起の形状は、前記把持手段が全閉した状態で前記電線の被覆のみに食い込み心線には食い込まないように設定され、該把持突起の配設数は、前記把持手段で前記剥ぎ取り対象被覆を把持した状態で、前記本体を前記電線の自由端部側に引っ張るように移動させることで前記剥ぎ取り対象被覆を除去できるように設定されている、ことを特徴とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、棒状で先端にヤットコが配設された間接活線工具に、着脱自在に取り付けられ、心線の外周に被覆が形成された電線の前記被覆を剥ぎ取るための電線被覆剥ぎ取り用間接活線先端工具であって、前記ヤットコに着脱自在に装着される装着手段と、前記ヤットコの開閉に連動して開閉し、前記ヤットコが全閉することで、前記電線の被覆のみを全周にわたって切断する被覆切断手段と、前記ヤットコの開閉に連動して開閉し、前記ヤットコが全閉することで、前記被覆切断手段による切断位置から前記電線の自由端部までにおける前記被覆である剥ぎ取り対象被覆を把持する把持手段と、前記被覆切断手段による切断位置から所定距離の位置に配設された位置決め手段と、を備え、前記把持手段の内周面には、先が尖ったピン状の把持突起が複数設けられ、該把持突起の形状は、前記把持手段が全閉した状態で前記電線の被覆のみに食い込み心線には食い込まないように設定され、該把持突起の配設数は、前記把持手段で前記剥ぎ取り対象被覆を把持した状態で、前記ヤットコを前記電線の自由端部側に引っ張るように移動させることで前記剥ぎ取り対象被覆を除去できるように設定され、前記電線の自由端部が前記位置決め手段に当接した状態で、前記被覆切断手段によって前記被覆が切断されるようになっている、ことを特徴とする。
また、請求項1の発明によれば、電線の自由端部を位置決め手段に当接させた状態でヤットコを全閉すると、位置決め手段つまり電線の自由端部から所定距離の位置において、被覆が全周にわたって切断される。すなわち、被覆が剥ぎ取られる長さが常に一定となる。
請求項の発明は、心線の外周に被覆が形成された電線の前記被覆を剥ぎ取るための電線被覆剥ぎ取り用間接活線装置であって、棒状で先端部がヤットコ状に開閉自在な本体と、前記先端部に配設された先端工具とを備え、前記先端工具は、前記先端部の開閉に連動して開閉し、前記先端部が全閉することで、前記電線の被覆のみを全周にわたって切断する被覆切断手段と、前記先端部の開閉に連動して開閉し、前記先端部が全閉することで、前記被覆切断手段による切断位置から前記電線の自由端部までにおける前記被覆である剥ぎ取り対象被覆を把持する把持手段と、前記被覆切断手段による切断位置から所定距離の位置に配設された位置決め手段と、を備え、前記把持手段の内周面には、先が尖ったピン状の把持突起が複数設けられ、該把持突起の形状は、前記把持手段が全閉した状態で前記電線の被覆のみに食い込み心線には食い込まないように設定され、該把持突起の配設数は、前記把持手段で前記剥ぎ取り対象被覆を把持した状態で、前記本体を前記電線の自由端部側に引っ張るように移動させることで前記剥ぎ取り対象被覆を除去できるように設定され、前記電線の自由端部が前記位置決め手段に当接した状態で、前記被覆切断手段によって前記被覆が切断されるようになっている、ことを特徴とする。
請求項1およびの発明によれば、間接活線先端工具を取り替えたり取り外したりすることなく、1つの間接活線先端工具のみで、電線被覆の切断とその除去とが行え、しかも、被覆の切断後に連続的に被覆の除去が行えるため、電線の被覆の剥ぎ取りを容易かつ迅速に行うことができる。しかも、電線に対してヤットコ・先端部を閉じて移動させるだけでよいため、従来のように貫通穴に電線を挿入して間接活線先端工具を回転させる、という複雑な操作に比べて、作業性が向上し、熟練を要しなくても、容易かつ迅速に行うことができるとともに、その結果、作業の安全性が向上する。
また、請求項1、3の発明によれば、電線の自由端部を位置決め手段に当接させることで、被覆が剥ぎ取られる長さが常に一定となるため、作業員によるバラツキなどが生ぜず、また、測定尺などを用いる必要もない。この結果、施工品質が向上するとともに、作業性がより向上する。

Claims (4)

  1. 棒状で先端にヤットコが配設された間接活線工具に、着脱自在に取り付けられ、心線の外周に被覆が形成された電線の前記被覆を剥ぎ取るための電線被覆剥ぎ取り用間接活線先端工具であって、
    前記ヤットコに着脱自在に装着される装着手段と、
    前記ヤットコの開閉に連動して開閉し、前記ヤットコが全閉することで、前記電線の被覆のみを全周にわたって切断する被覆切断手段と、
    前記ヤットコの開閉に連動して開閉し、前記ヤットコが全閉することで、前記被覆切断手段による切断位置から前記電線の自由端部までにおける前記被覆を把持する把持手段と、
    を備えることを特徴とする電線被覆剥ぎ取り用間接活線先端工具。
  2. 前記ヤットコの開閉に連動して開閉し、前記ヤットコが全閉することで、前記被覆切断手段による切断位置から前記電線の自由端部までにおける前記被覆のみを、前記電線の軸線に沿って切断する第2の被覆切断手段を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電線被覆剥ぎ取り用間接活線先端工具。
  3. 前記被覆切断手段による切断位置から所定距離の位置に配設された位置決め手段を備え、
    前記電線の自由端部が前記位置決め手段に当接した状態で、前記被覆切断手段によって前記被覆が切断されるようになっている、
    ことを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の電線被覆剥ぎ取り用間接活線先端工具。
  4. 心線の外周に被覆が形成された電線の前記被覆を剥ぎ取るための電線被覆剥ぎ取り用間接活線装置であって、
    棒状で先端部がヤットコ状に開閉自在な本体と、前記先端部に配設された先端工具とを備え、
    前記先端工具は、
    前記先端部の開閉に連動して開閉し、前記先端部が全閉することで、前記電線の被覆のみを全周にわたって切断する被覆切断手段と、
    前記先端部の開閉に連動して開閉し、前記先端部が全閉することで、前記被覆切断手段による切断位置から前記電線の自由端部までにおける前記被覆を把持する把持手段と、
    を備えることを特徴とする電線被覆剥ぎ取り用間接活線装置。
JP2012265741A 2012-12-04 2012-12-04 電線被覆剥ぎ取り用間接活線先端工具および電線被覆剥ぎ取り用間接活線装置 Expired - Fee Related JP5529244B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012265741A JP5529244B2 (ja) 2012-12-04 2012-12-04 電線被覆剥ぎ取り用間接活線先端工具および電線被覆剥ぎ取り用間接活線装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012265741A JP5529244B2 (ja) 2012-12-04 2012-12-04 電線被覆剥ぎ取り用間接活線先端工具および電線被覆剥ぎ取り用間接活線装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014110745A true JP2014110745A (ja) 2014-06-12
JP5529244B2 JP5529244B2 (ja) 2014-06-25

Family

ID=51031066

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012265741A Expired - Fee Related JP5529244B2 (ja) 2012-12-04 2012-12-04 電線被覆剥ぎ取り用間接活線先端工具および電線被覆剥ぎ取り用間接活線装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5529244B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62104201U (ja) * 1985-12-21 1987-07-03
JPH0550921U (ja) * 1991-12-02 1993-07-02 株式会社泉精器製作所 被覆電線の端末皮剥ぎ器
JP2012196088A (ja) * 2011-03-17 2012-10-11 Chugoku Electric Power Co Inc:The 高圧引下線用端末処理工具
JP2012223025A (ja) * 2011-04-12 2012-11-12 Chugoku Electric Power Co Inc:The 電線被覆剥取具

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62104201U (ja) * 1985-12-21 1987-07-03
JPH0550921U (ja) * 1991-12-02 1993-07-02 株式会社泉精器製作所 被覆電線の端末皮剥ぎ器
JP2012196088A (ja) * 2011-03-17 2012-10-11 Chugoku Electric Power Co Inc:The 高圧引下線用端末処理工具
JP2012223025A (ja) * 2011-04-12 2012-11-12 Chugoku Electric Power Co Inc:The 電線被覆剥取具

Also Published As

Publication number Publication date
JP5529244B2 (ja) 2014-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5631703B2 (ja) ヤットコ用アダプタ
US1165176A (en) Wire-stripping tool.
JP2009106549A (ja) ケーブル皮剥用工具
CN105514882A (zh) 一种电缆剥皮钳及其剥皮方法
CN108666937A (zh) 高压电缆剥皮装置
US2817255A (en) Wire stripping tool
KR200450026Y1 (ko) 전동식 전선피복 탈피기
JP5848410B1 (ja) コッターピン用間接活線先端工具
CN107565460A (zh) 一种外皮剥离器
KR101679827B1 (ko) 전선 피복용 박피공구
JP2014176144A (ja) 電線皮剥器
JP5529244B2 (ja) 電線被覆剥ぎ取り用間接活線先端工具および電線被覆剥ぎ取り用間接活線装置
US2376858A (en) Apparatus for removing coverings from elongated articles
CN105633863A (zh) 一种电缆剥皮钳及其剥皮方法
JPWO2019017419A1 (ja) 剥離用工具
KR200448140Y1 (ko) 전선의 피복 탈피장치
JP2016123156A (ja) 電線被覆剥ぎ取り工具
JP2014039433A (ja) 電線被覆剥ぎ取り用間接活線先端工具
US3330036A (en) Cable scoring tool for stripping the covering from a coaxial cable
JP3208112U (ja) 電線など線状体の被覆剥離器具
CN103928875B (zh) 电缆皮剥线器
CN206225909U (zh) 电缆定位剥皮钳
KR200452089Y1 (ko) 충실형 케이블 피복 탈피기
CN209805272U (zh) 一种变电站二次电缆剥线工具
JP6468055B2 (ja) 間接活線用切断工具

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140325

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140415

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140416

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5529244

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees