JP2014109726A - 染色プラスチックレンズの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ポリカーボネート樹脂を材料とするプラスチックレンズ基材の一方の光学面のみを染色することで高濃度に染色することができ、さらに再現性が良好な染色プラスチックレンズの製造方法を提供する。
【解決手段】水を溶媒として、分散染料及びノニオン性界面活性剤を含む染色液を用い、
ポリカーボネート樹脂を材料とするプラスチックレンズ基材の一方の被染色面に上記染色液を塗布する塗布工程、
上記プラスチックレンズ基材の染色液塗布面を乾燥させる乾燥工程、
上記染色液塗布面上の染料をプラスチックレンズ基材に浸透させる浸透工程、
を順次含む染色プラスチックレンズの製造方法である。
【選択図】なし

Description

本発明は、ポリカーボネート樹脂を材料とするプラスチックレンズ基材の一方の光学面のみが染色された、高濃度を有する染色プラスチックレンズの製造方法及び染色プラスチックレンズに関する。
ポリカーボネート樹脂は、耐衝撃性及び透明性等に優れることから、プラスチックレンズの材料として使用されている。
しかしながら、ポリカーボネート樹脂は、疎水性が強く、通常プラスチックレンズの染色に使用される、水を溶媒とする染色液では染色しにくく、特に高濃度染色は困難である。
そこで、ポリカーボネート樹脂を材料とするプラスチックレンズを染色する方法として、例えば、溶媒として有機溶剤を含有させた染色液を使用する方法(例えば、特許文献1)、染色液に特定の可塑剤及び均染剤等の染着促進剤を含有させる方法(例えば、特許文献2)、ポリカーボネート樹脂の原料としてビスフェノールMを使用する方法(例えば、特許文献3)、プラスチックレンズを直接染色する代わりにプラスチックレンズの表面に染色可能なハードコート層を設ける方法(例えば、特許文献4)等が提案されている。
特開平8−104759号公報 特表2005−521804号公報 特開2000−219755号公報 特開2008−76965号公報
一方、ポリカーボネート樹脂は耐溶剤性がよいとはいい難い性質を示す。そのため、溶剤を含んだ染色液を使用してポリカーボネート樹脂を材料とするプラスチックレンズを染色した場合、該レンズ表面が劣化して透明性が損なわれるおそれがある。また、特殊な二価フェノールを原料としたポリカーボネート樹脂を材料とするプラスチックレンズは入手が困難であり、汎用されている2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン〔即ちビスフェノールA〕を原料としたポリカーボネート樹脂を材料としたものを染色することが望まれている。また、プラスチックレンズ表面に設けたハードコート層を染色する方法では、ハードコート層に多量の染料を含有させることが難しいため高濃度の染色が困難であり、また多量の染料を含有させるためにハードコート層を厚くした場合には、ハードコート層にクラックが入りやすくなる等の問題もある。
また、上記ポリカーボネート樹脂を材料とするプラスチックレンズを染色する方法は、いずれも浸漬染色方法である。浸漬染色方法では、通常、高濃度染色とするために染色浴の温度を高くし、かつ長時間浸漬させる必要があるが、上記浸漬染色方法では十分満足できる高濃度にまで至っていない。さらに色ムラが生じやすいといった問題がある。
そこで本発明は、ポリカーボネート樹脂を材料とするプラスチックレンズ基材の一方の光学面のみを染色することで高濃度に染色することができ、さらに再現性が良好な染色プラスチックレンズの製造方法及び染色プラスチックレンズを提供することを課題とするものである。
本発明者は、鋭意検討を進めた結果、水を溶媒として、分散染料及びノニオン性界面活性剤を含む染色液を用い、プラスチックレンズ基材の一方の面に該染色液を塗布し、これに乾燥工程及び浸透工程を施す製造方法によって本発明を完成した。
すなわち、本発明は、以下の染色プラスチックレンズの製造方法及び染色プラスチックレンズに関する。
(1)水を溶媒として、分散染料及びノニオン性界面活性剤を含む染色液を用い、
ポリカーボネート樹脂を材料とするプラスチックレンズ基材の一方の被染色面に上記染色液を塗布する塗布工程、
上記プラスチックレンズ基材の染色液塗布面を乾燥させる乾燥工程、
上記染色液塗布面上の染料をプラスチックレンズ基材に浸透させる浸透工程、
を順次含む染色プラスチックレンズの製造方法。
(2)前記ノニオン性界面活性剤の疎水性基が、直鎖のアルキル基である、前記(1)に記載の染色プラスチックレンズの製造方法。
(3)前記ノニオン性界面活性剤の親水性基が、ポリオキシアルキレン構造である、前記(1)又は(2)に記載の染色プラスチックレンズの製造方法。
(4)前記ノニオン性界面活性剤を2種以上用い、かつ該2種以上のノニオン性界面活性剤を混合した混合物のHLB値が10〜16である、前記(1)〜(3)のいずれかに記載の染色プラスチックレンズの製造方法。
(5)ポリカーボネート樹脂を材料とするプラスチックレンズ基材の一方の光学面のみが染色され、かつ染色濃度が50%以上である、染色プラスチックレンズ。
本発明は、ポリカーボネート樹脂を材料とするプラスチックレンズ基材の一方の光学面のみを染色するだけで、高濃度に染色された染色プラスチックレンズを製造することができ、さらに再現性が良好である染色プラスチックレンズの製造方法を提供することができる。
また、本発明は、材料がポリカーボネート樹脂であって、一方の光学面のみの染色であっても、高濃度に染色された染色プラスチックレンズを提供することができる。
実施例における再現性評価結果を表す、染色液の保存日数に対するプラスチックレンズの染色濃度のグラフである。
[染色液]
本発明の染色プラスチックレンズの製造方法において用いられる染色液は、以下に説明する分散染料、ノニオン性界面活性剤、さらに必要に応じこれら以外の材料を含有し、水を溶媒として上記材料を混合、攪拌することにより調製することができる。
(分散染料)
本発明の染色プラスチックレンズの製造方法において用いられる染色液は、分散染料を含有する。分散染料としては、従来からプラスチックレンズの染色に用いられている分散染料の中から適宜選択すればよい。特に分散染料は、熱によって劣化等の温度依存性が小さく、ポリカーボネート樹脂を材料とするプラスチックレンズ基材の表面を変質させないものが好ましい。また、分散染料は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明において好適な分散染料の市販品として、例えば、Sumikaron Blue E-PRD(EA) (住友化学株式会社製)、Sumikaron Yellow E-PRD (EA) (住友化学株式会社製)、Sumikaron Red E-PRD (EA) (住友化学株式会社製)、Sumikaron Blue SE-PRD (A) (住友化学株式会社製)、Sumikaron Yellow SE-PRD (A) (住友化学株式会社製)、Sumikaron Red SE-PRD (A) (住友化学株式会社製)、Kiwalon Blue ESP (紀和化学工業株式会社製)、Kiwalon Red ESP (紀和化学工業株式会社製)、Kiwalon Yellow ESP eco (紀和化学工業株式会社製)、Kiwalon Blue KN-SE200 (紀和化学工業株式会社製)、Kiwalon Yellow KN-SE200 (紀和化学工業株式会社製)、Kiwalon Red KN-SE200 (紀和化学工業株式会社製)、Dianix Blue AC-E (ダイスタージャパン株式会社製)、FSP-Blue AUL-S (双葉産業株式会社製)、FSP-Red BL (双葉産業株式会社製)、FSP-Yellow P-E (双葉産業株式会社製)、Disperse Yellow FD-SL (双葉産業株式会社製)、Disperse Blue FD-SL (双葉産業株式会社製)、Disperse Red FD-SL (双葉産業株式会社製)、Disperse Red 802 (双葉産業株式会社製)、Kayalon Microester Blue C-LS conc (日本化薬株式会社製)、Kayalon Microester Blue AQ-LE (日本化薬株式会社製)、Kayalon Microester Yellow AQ-LE (日本化薬株式会社製)、Kayalon Microester Yellow C-LS (日本化薬株式会社製)、Kayalon Microester Yellow E-3GL (日本化薬株式会社製)、Kayalon Microester Blue DX-LS conc (日本化薬株式会社製)、Kayalon Microester Red C-LS conc (日本化薬株式会社製)、Kayalon Microester Red DX-LS (日本化薬株式会社製)等が挙げられる。
上記染色液中における分散染料の含有量は、好ましくは5〜25質量%であり、より好ましくは10〜20質量%であり、染色濃度70%以上にする場合には好ましくは15〜20質量%である。
分散染料の含有量が5質量%以上であれば、プラスチックレンズ基材を再現性よく染色することができ、かつ高濃度とすることができる。また、分散染料の含有量が25質量%以下であれば、後述する浸透工程において加熱処理を行う場合、加熱温度による色調の変化が抑えられる。また、分散染料の含有量が25質量%を超えても該含有量の増加に起因する効果は得られない。
上記含有量の範囲において、分散染料の色及び所望する染色濃度に応じ、上記含有量を適宜特定することが好ましい。
(ノニオン性界面活性剤)
本発明の染色プラスチックレンズの製造方法において用いられる染色液は、ノニオン性界面活性剤を含有する。染色液がノニオン性界面活性剤を含有しない場合、上記分散染料の分散性が悪くなり、また染色液に適度な粘度を付与することができず、高濃度のプラスチックレンズとすることができない。
また、ノニオン性界面活性剤の疎水性基が、直鎖のアルキル基であることが好ましい。ノニオン性界面活性剤の疎水性基が直鎖のアルキル基であると、水を溶媒とする染色液にノニオン性界面活性剤が分散し易くなり、また染料がプラスチックレンズ基材に浸透し易くなり、高濃度のプラスチックレンズとすることができる。
また、ノニオン性界面活性剤の親水基が、ポリオキシアルキレン構造であることが好ましい。
ノニオン性界面活性剤は、水を溶媒とする染色液にノニオン性界面活性剤が分散し易い観点から、より好ましくはポリオキシアルキレンアルキルエーテルであり、さらに好ましくはアルキル基が直鎖のポリオキシエチレンアルキルエーテルであり、特に好ましくは炭素数10〜14である直鎖アルコールのエチレンオキサイド付加体である。
ノニオン性界面活性剤は1種単独で用いてもよいが、2種以上を用いることが好ましい。染色液に含有されるノニオン性界面活性剤が2種以上である場合、染色液の保存安定性がさらに向上し、プラスチックレンズの染色濃度の再現性が顕著となる。さらに、好適な粘度を有する染色液に調製し易くなり、高濃度のプラスチックレンズを得るうえで有利である。
また、ノニオン性界面活性剤のHLB値(親水親油バランス値)は1種単独の場合、又は2種以上を用い混合物とする場合、共にそれぞれ10以上であることが好ましく、より好ましくは10〜16であり、さらに好ましくは11〜15である。HLB値が10以上であれば界面活性剤自体が水に溶け易くなることから、結果として染色液中での分散染料の分散性及びプラスチックレンズ基材の染色性が良好となり、16以下であれば界面活性剤の水に対する溶解に時間がかからないため製造に適する。
また、2種以上のノニオン性界面活性剤を混合して混合物とする場合、混合物のHLB値が上記範囲であれば個々のノニオン性界面活性剤のHLB値について制限はないが、混合する個々のノニオン性界面活性剤のHLB値は、好ましくは10〜16であり、より好ましくは11〜15である。
特に、プラスチックレンズ基材の表面を変質することなく透明性及び高濃度を達成でき、かつ再現性により優れる点から、HLB値が10〜12であるノニオン性界面活性剤の1種以上と、HLB値が13〜16であるノニオン性界面活性剤の1種以上とを併用することが好ましい。
上記染色液中におけるノニオン性界面活性剤の含有量は、好ましくは10〜20質量%であり、より好ましくは11〜16質量%である。
ノニオン性界面活性剤の含有量が10質量%以上であれば、染色液中での分散染料の分散性に優れ、染色液に適度な粘度を付与することができ、高濃度のプラスチックレンズとすることができる。また、ノニオン性界面活性剤の含有量が20質量%以下であれば、高濃度のプラスチックレンズとすることができる。
(溶媒)
上記染色液に用いる溶媒は、水である。
本発明で用いるプラスチックレンズ基材は、ポリカーボネート樹脂を材料とするものであり、通常ポリカーボネート樹脂は耐溶剤性が低いという性質を示す。染色液に用いる溶媒が水であればプラスチックレンズ基材の表面を劣化せず、プラスチックレンズの透明性を損なう等のおそれがない。
上記染色液中における水の含有量は、染色液が含有し得る各材料の含有量とのバランスから適宜決定すればよいが、染色液の粘性、プラスチック基材への塗布のし易さ等の観点から、好ましくは30〜73質量%であり、より好ましくは40〜65質量%である。
(アニオン性界面活性剤)
本発明の染色プラスチックレンズの製造方法において用いられる染色液は、アニオン性界面活性剤を含有することが好ましい。染色液がアニオン性界面活性剤を含有することにより、より高濃度のプラスチックレンズとすることができ、また染色液中における上記分散染料の分散性及び再現性がさらに向上する。
アニオン性界面活性剤は、公知のものを用いることができる。アニオン性界面活性剤として、例えば、カルボン酸塩、アルファオレフィンスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、スルホコハク酸塩、ベータナフタレンスルホン酸、ホルマリン縮合物のナトリウム塩、特殊芳香族スルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩等が挙げられる。
アニオン性界面活性剤は1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記染色液中におけるアニオン性界面活性剤の含有量は、好ましくは1.5〜9質量%であり、より好ましくは3〜8.5質量%であり、さらに好ましくは4〜8質量%である。
アニオン性界面活性剤の含有量が1.5質量%以上であれば、高濃度のプラスチックレンズとすることができ、また染色液中における分散染料の分散性が良好となる。また、アニオン性界面活性剤の含有量は、9質量%を超えても該含有量の増加に起因する効果は得られず、1.5〜9質量%の範囲であれば染色濃度が十分高いプラスチックレンズとすることができる。
また、アニオン性界面活性剤の含有量は、分散染料の含有量に対して、0.5〜1.5質量倍であることが好ましい。
(表面調整剤)
本発明の染色プラスチックレンズの製造方法において用いられる染色液は、表面調整剤を含有することが好ましい。表面調整剤を含有することでプラスチックレンズ基材に染色液をムラなく均一に塗布することができる。特に、プラスチックレンズ基材に染色液を塗布する方法としてスピンコート法を選択した場合、染色液に表面調整剤を含有させることで染色液をムラなく均一に塗布できる上記効果が際立って発揮される。
表面調整剤としては、従来からプラスチックレンズの染色に用いられている表面調整剤の中から適宜選択すればよく、例えば、フッ素系表面調整剤、シリコーン系表面調整剤、アクリル系表面調整剤、アセチレングリコール系表面調整剤等が挙げられる。
上記染色液中における表面調整剤の含有量は、好ましくは0.5〜10質量%であり、より好ましくは0.5〜5質量%であり、さらに好ましくは0.8〜1.5質量%である。
表面調整剤の含有量が上記範囲であれば、プラスチックレンズ基材に染色液を均一に塗布することができる
[製造工程]
本発明の染色プラスチックレンズの製造方法は、上述した染色液を用い、以下に説明する塗布工程、乾燥工程、及び浸透工程を順次含む製造方法である。
(塗布工程)
塗布工程は、ポリカーボネート樹脂を材料とするプラスチックレンズ基材の一方の被染色面に上記染色液を塗布する工程である。
プラスチックレンズ基材の一方の被染色面に染色液を塗布する方法としては、例えば、ディッピング法、スピンコーティング法及びスプレー法等が挙げられ、これらの中でもスピンコーティング法が好ましい。
ポリカーボネート樹脂を材料とするプラスチックレンズ基材として入手可能なものの中には、光学面の傷を防止する等の理由から凸面側にハードコート膜が形成されているものがある。本発明では、染色液をプラスチックレンズ基材に直接塗布するため、ハードコート膜が形成されていない凹面側に染色液を塗布する。上記凹面側であるプラスチックレンズ基材の一方の被染色面に染色液を塗布する際、スピンコーティング法であれば、染色液の粘度や各材料の分散状態等の影響が少なく、ムラなく均一に塗布することができる。
(乾燥工程)
乾燥工程は、上記プラスチックレンズ基材の染色液塗布面を乾燥させる工程である。
上記乾燥工程を経ずに後述する浸透工程を行った場合、染色液中の水分が急激に蒸発して色ムラが生じるおそれがあり、また高濃度に染色することができず、上記染色液塗布面にクラックが発生するおそれもある。なお、本工程において乾燥とは染色液塗布面上の水分が完全に無くなる状態まで乾燥させることではなく、後述する浸透工程を行う前処理として、浸透工程において上記の色ムラやクラック等が生じないように水分を減らす工程である。
また上記乾燥工程は加熱乾燥してもよく、通常、室温〜50℃程度であり、好ましくは30〜50℃である。加熱乾燥温度が30℃以上であれば、本工程に時間がかかり過ぎず、50℃以下であれば乾燥が進みすぎることによる、浸透工程時での染色液塗布面にクラックが発生することがない。
乾燥時間は、通常、5〜20分程度である。
(浸透工程)
浸透工程は、上記乾燥工程を経たプラスチックレンズ基板の染色液塗布面上の染料を、プラスチックレンズ基材に浸透させる工程である。
染料をプラスチックレンズ基材に浸透させる方法としては、予め加熱してある炉(例えばオーブン等)に、上記プラスチックレンズ基材を入れ、加熱処理することにより行うことができる。
上記加熱処理する際の加熱温度は、染色液中に含有される分散染料、アニオン性界面活性剤及びノニオン性界面活性剤の各含有量、並びにプラスチックレンズの所望する染色濃度により異なるが、好ましくは75〜100℃であり、より好ましくは80〜100℃である。加熱温度が75℃以上であれば、染料をプラスチックレンズ基材に十分浸透させることができ、100℃以下であれば、プラスチックレンズ基材が熱変形することなく、また染色液中に含有された各材料が変質するといったおそれもない。
また上記加熱処理時間は、通常、10〜180分程度、好ましくは20〜120分であり、より好ましくは30〜70分である。
また、染色液中に含有された各材料の含有濃度及び上記加熱温度は、プラスチックレンズの染色濃度に影響し、特に分散染料の含有量と上記加熱温度により、上記染色濃度を調整することができる。
例えば、プラスチックレンズの所望する染色濃度が70〜80%程度である場合、染色液中の分散染料の含有量を10〜20質量%とし、上記加熱温度を85〜100℃とすることが好ましい。
また、例えば、プラスチックレンズの所望する染色濃度を80%以上である場合、染色液中の分散染料の含有量を15〜25質量%とし、上記加熱温度を90〜100℃とすることが好ましい。
[染色プラスチックレンズ]
また本発明は、ポリカーボネート樹脂を材料とするプラスチックレンズ基材の一方の光学面のみが染色され、かつ染色濃度が50%以上である染色プラスチックレンズを提供する。該染色プラスチックレンズは、上述した本発明の染色プラスチックレンズの製造方法により製造することができる。
(プラスチックレンズ基材)
本発明において用いられるプラスチックレンズ基材は、ポリカーボネート樹脂を材料とするものである。ポリカーボネート樹脂としては特に制限はないが、特に、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン〔即ちビスフェノールA〕を、原料の二価フェノールとしたポリカーボネート樹脂であることが、入手のし易さ等の観点から好ましい。
ポリカーボネート樹脂、特にビスフェノールAを原料とするポリカーボネート樹脂を材料としたプラスチックレンズは、高濃度染色が困難であることから、従来の染色プラスチックレンズは、上記プラスチックレンズの光学面上に膜を設け、浸漬染色法等の方法により該膜を染色する方法が多く行われていた。
しかしながら、上述した本発明の染色プラスチックレンズの製造方法によれば、ビスフェノールAを原料としたポリカーボネート樹脂が材料であっても、プラスチック基材の一方の被染色面のみに直接染料を浸透させることで、高濃度を有する染色プラスチックレンズとすることができる。
(染色濃度)
染色プラスチックレンズの染色濃度は、所望する染色濃度に応じて適宜選択すればよいが、より高濃度を所望する場合、50%以上、さらには70%以上、80%以上、85%以上の染色濃度とすることが可能である。
さらに本発明の染色プラスチックレンズは、高濃度で染色されているとともに、色ムラが無く均一に染色されているという特徴を有するものである。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、各例で得られた染色プラスチックレンズの染色濃度及び再現性評価は以下の通りに行なった。
[評価]
(i)染色濃度
染色濃度はレンズカラーの濃さを表す数値であり、下記式(I)により求めた。
染色濃度(%)=100(%)−特定波長での可視光線透過率(%) (I)
なお、上記式(I)中の可視光線透過率は、分光光度計「U3410」(日立製作所株式会社製)を用いて測定した。
また、上記特定波長とは、レンズカラーごとに異なり次の通りである。
イエロー系:波長450nm
レッド系:波長525nm
ブラウン系及びグレー系:波長550nm
ブルー系:波長580nm
グリーン系:波長630nm
(ii)再現性評価
調製した同一染色液を用い、かつ同一染色条件で、染色濃度を1日1回で1〜7日間の計7回求めた。なお、上記期間の1日目とは染色液を調製した直後であり、染色液の保存は、25℃、屋内において保存した。
[プラスチックレンズ基材]
・レンズA
HOYA株式会社製;ビスフェノールAを原料とするポリカーボネート樹脂を材料とするプラスチックレンズ基材
・レンズB
Darwin Optical Co.,Ltd 製;ビスフェノールAを原料とするポリカーボネート樹脂を材料とするプラスチックレンズ基材
[実施例1]
(1)染色液の調製
分散染料として商品名Sumikaron Blue E-PRD(EA)(住友化学株式会社製)を水に分散させ、さらにアニオン性界面活性剤として商品名ニッカサンソルト7000(日華化学株式会社製、アニオン性界面活性剤含有量30質量%、表中にはニッカサンソルト7000の配合割合を表示、以下同様)、ノニオン性界面活性剤として以下に示すa、b、cの3種(いずれも日光ケミカルズ株式会社製)、及び表面調整剤として商品名Y−7006(東レ・ダウコーニング株式会社製、シリコーン系表面調整剤)を混合して、染色カラーがブルー系の染色プラスチックレンズを得る染色液とした。各材料の配合割合(質量%)は表1に示した通りである。
a:ポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテル
商品名NIKKOL BT−12(HLB値14.5)
b:ポリオキシエチレンラウリルエーテル
商品名NIKKOL BT−9EX(HLB値14.5)
c:ポリオキシエチレンラウリルエーテル
商品名NIKKOL BT−4.2(HLB値11.5)
(2)製造工程
スピンコーターを用い徐々に回転速度を上げ、最終的に約1,500rpmの回転速度で、レンズAの凹面に、中心から円周方向に向かって上記染色液1.5gを凹面全面に広げるように塗布させた。
染色液が塗布した上記レンズAの凹面を、40℃で15分間乾燥させた。
上記乾燥させたレンズAを、95℃に加熱したオーブン内に配置し、45分間加熱することにより、分散染料をレンズA内に浸透させた。
上記の手順で得られた染色プラスチックレンズの染色濃度を表1に示した。
[実施例2]
実施例1において、染色液に含有させた各材料の配合割合を表1に示した割合に替えた以外は、同様に染色液を調製し、該染色液を用いて実施例1の製造工程と同様に行った。
上記の手順で得られた染色プラスチックレンズの染色濃度を表1に示した。
[実施例3]
実施例1において、染色液に含有させた各材料の配合割合を表1に示した割合に替えた以外は、同様に染色液を調製し、該染色液を用いて実施例1の製造工程と同様に行った。
上記の手順で得られた染色プラスチックレンズの染色濃度を表1に示した。
[実施例4]
実施例1において、レンズAをレンズBに替えた以外は、実施例1と同様に行った。
上記の手順で得られた染色プラスチックレンズの染色濃度を表1に示した。
[実施例5]
実施例4において、分散染料として商品名Kayalon Microester Yellow AQ-LE(日本化薬株式会社製)を用い、染色液に含有させた各材料の配合割合を表1に示した割合に替えた以外は、同様に染色液を調製して、染色カラーがイエロー系の染色プラスチックレンズを得る染色液とした。該染色液を用いて実施例4の製造工程と同様に行った。
上記の手順で得られた染色プラスチックレンズの染色濃度を表1に示した。
[実施例6]
実施例5において、染色液に含有させた各材料の配合割合を表1に示した割合に替えた以外は、同様に染色液を調製し、該染色液を用いて実施例5の製造工程と同様に行った。
上記の手順で得られた染色プラスチックレンズの染色濃度を表1に示した。
[実施例7]
実施例4において、分散染料として商品名FSP-Red BL(双葉産業株式会社製)を用い、染色液に含有させた各材料の配合割合を表1に示した割合に替えた以外は、同様に染色液を調製して、染色カラーがレッド系の染色プラスチックレンズを得る染色液とした。該染色液を用いて実施例4の製造工程と同様に行った。
上記の手順で得られた染色プラスチックレンズの染色濃度を表1に示した。
[実施例8]
実施例7において、染色液に含有させた各材料の配合割合を表1に示した割合に替えた以外は、同様に染色液を調製し、該染色液を用いて実施例7の製造工程と同様に行った。
上記の手順で得られた染色プラスチックレンズの染色濃度を表1に示した。
[実施例9]
実施例1において、分散染料として商品名Kiwalon Blue ESP(紀和化学株式会社製、ブルー系)、商品名Kiwalon Red ESP(紀和化学株式会社製、レッド系)、商品名Kiwalon Yellow ESP eco(紀和化学株式会社製、イエロー系)を用い、染色液に含有させた各材料の配合割合を表1に示した割合に替えた以外は、同様に染色液を調製して、染色カラーがグレー系の染色プラスチックレンズを得る染色液とした。該染色液を用いて実施例1の製造工程と同様に行った。
なお、上記分散染料の各割合は、ブルー系が6.1質量%、レッド系が1.98質量%、イエロー系が1.92質量%(合計10質量%)であった。
上記の手順で得られた染色プラスチックレンズの染色濃度を表1に示した。
[実施例10]
実施例1において、分散染料として商品名Kiwalon Blue ESP(紀和化学株式会社製、ブルー系)、商品名Kiwalon Red ESP(紀和化学株式会社製、レッド系)、商品名Kiwalon Yellow ESP eco(紀和化学株式会社製、イエロー系)を用いた以外は、同様に染色液を調製して、染色カラーがブラウン系の染色プラスチックレンズを得る染色液とした。該染色液を用いて実施例1の製造工程と同様に行った。
なお、上記分散染料の各割合は、ブルー系が9.15質量%、レッド系が2.95質量%、イエロー系が2.9質量%(合計15質量%)であった。
上記の手順で得られた染色プラスチックレンズの染色濃度を表1に示した。
[実施例11]
(1)染色液の調製
分散染料として商品名Dianix Blue AC-E(ダイスタージャパン株式会社製)を水に分散させ、さらにアニオン性界面活性剤として商品名ニッカサンソルト7000(日華化学株式会社製)、ノニオン性界面活性剤として以下のdの1種(日光ケミカルズ株式会社製)、及び表面調整剤として商品名BYK−349(ビックケミー株式会社製、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン)を混合して、染色カラーがブルー系の染色プラスチックレンズを得る染色液とした。各材料の配合割合(質量%)は表に示した通りである。
d:ポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテル
商品名NIKKOL BT−9(HBL値13.5)
(2)製造工程
スピンコーターを用い徐々に回転速度を上げ、最終的に約1,500rpmの回転速度で、レンズBの凹面に、中心から円周方向に向かって上記染色液1.5gを凹面全面に広げるように塗布させた。
染色液が塗布した上記レンズBの凹面を、40℃で15分間乾燥させた。
上記乾燥させたレンズBを、95℃に加熱したオーブン内に配置し、45分間加熱することにより、分散染料をレンズB内に浸透させた。
上記の手順で得られた染色プラスチックレンズの染色濃度を表1に示した。
[実施例12]
実施例1において、アニオン性界面活性剤を含有させず、各材料の配合割合を表1に示した割合に替えた以外は、同様に染色液を調製し、該染色液を用いて実施例1の製造工程と同様に行った。
上記の手順で得られた染色プラスチックレンズの染色濃度を表1に示した。
[比較例1]
実施例1において、ノニオン性界面活性剤を含有させず、各材料の配合割合を表2に示した割合に替えた以外は、同様に染色液を調製し、該染色液を用いて実施例1の製造工程と同様に行った。
上記の手順で得られた染色プラスチックレンズは、染色液の粘度が低く、プラスチックレンズの染色面上に染料が残らずに流れ落ちてしまい、染色することができずに染色濃度を測定することはできなかった(表2中、「×1」と表示)。
[比較例2]
実施例1において、乾燥工程を行わなかったこと以外は、実施例1と同様に行った。
上記の手順で得られた染色プラスチックレンズは、染色ムラが生じ、染色された部分を目視しても濃度が薄く、目的のブルー系の色とは異なる色で染まってしまい、染色濃度を測定することはできなかった(表2中、「×2」と表示)。
[実施例13]
(1)染色液の調製
分散染料として商品名Disperse Red 802(双葉産業株式会社製)を水に分散させ、さらにアニオン性界面活性剤として商品名ニッカサンソルト7000(日華化学株式会社製)、ノニオン性界面活性剤として以下に示すa及びb(共に日光ケミカルズ株式会社製)の2種、及び表面調整剤として商品名BYK−349(ビックケミー・ジャパン社製、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン)を混合して、染色カラーがレッド系の染色プラスチックレンズを得る染色液とした。各材料の配合割合(質量%)は表3に示した通りである。
a:ポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エーテル
商品名NIKKOL BT−12(HLB値14.5)
b:ポリオキシエチレンラウリルエーテル
商品名NIKKOL BT−9EX(HBL値14.5)
(2)製造工程
スピンコーターを用い徐々に回転速度を上げ、最終的に約1,500rpmの回転速度で、レンズBの凹面に、中心から円周方向に向かって上記染色液1.5gを凹面全面に広げるように塗布させた。
染色液が塗布した上記レンズBの凹面を、40℃で15分間乾燥させた。
上記乾燥させたレンズBを、95℃に加熱したオーブン内に配置し、45分間加熱することにより、分散染料をレンズB内に浸透させた。
上記の手順で得られた染色プラスチックレンズの再現性評価を表3及び図1に示した。
[実施例14]
実施例13において、分散染料として商品名Dianix Blue AC-E(ダイスタージャパン株式会社製)を水に分散させ、染色カラーがブルー系の染色プラスチックレンズを得る染色液としたこと以外は、実施例13と同様に行った。
上記の手順で得られた染色プラスチックレンズの再現性評価を表3及び図1に示した。
[実施例15]
実施例13において、分散染料として商品名Kayacelon Yellow E-3GL(日本化薬株式会社製)を水に分散させ、染色カラーがイエロー系の染色プラスチックレンズを得る染色液としたこと以外は、実施例13と同様に行った。
上記の手順で得られた染色プラスチックレンズの再現性評価を表3及び図1に示した。
表1から本発明の製造方法であれば、ポリカーボネート樹脂を材料とするプラスチックレンズ基材を高濃度に染色でき、異なるメーカーのプラスチックレンズ基材であっても本発明の効果に影響しないことが分かる。また、表3及び図1から異なる分散染料を用いても、高濃度かつ再現性よくポリカーボネート樹脂を材料とするプラスチックレンズ基材を染色できることが分かる。一方、表2から比較例1及び2の方法では、ポリカーボネート樹脂を材料とするプラスチックレンズ基材を染色することはできなかった。
本発明の製造方法は、ポリカーボネート樹脂を材料とするプラスチックレンズを高濃度に染色した、染色プラスチックレンズを製造する方法として好適である。

Claims (5)

  1. 水を溶媒として、分散染料及びノニオン性界面活性剤を含む染色液を用い、
    ポリカーボネート樹脂を材料とするプラスチックレンズ基材の一方の被染色面に上記染色液を塗布する塗布工程、
    上記プラスチックレンズ基材の染色液塗布面を乾燥させる乾燥工程、
    上記染色液塗布面上の染料をプラスチックレンズ基材に浸透させる浸透工程、
    を順次含む染色プラスチックレンズの製造方法。
  2. 前記ノニオン性界面活性剤の疎水性基が、直鎖のアルキル基である、請求項1に記載の染色プラスチックレンズの製造方法。
  3. 前記ノニオン性界面活性剤の親水性基が、ポリオキシアルキレン構造である、請求項1又は2に記載の染色プラスチックレンズの製造方法。
  4. 前記ノニオン性界面活性剤を2種以上用い、かつ該2種以上のノニオン性界面活性剤を混合した混合物のHLB値が10〜16である、請求項1〜3のいずれかに記載の染色プラスチックレンズの製造方法。
  5. ポリカーボネート樹脂を材料とするプラスチックレンズ基材の一方の光学面のみが染色され、かつ染色濃度が50%以上である、染色プラスチックレンズ。
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