JP2014108804A - ねじキャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】 シール性を強め、加熱充填時のシャワー水の侵入などを防止するとともに、容器が落下したりして衝撃を受けたときの液漏れなどを防止することができるねじキャップを提供すること。
【解決手段】 キャップ本体は、注出筒と、内側筒壁と、上壁部と、外側筒壁と、係合筒部とを具え、外側筒壁は、外周におねじ部が設けられ、係合筒部は、容器本体の口筒部に嵌合する、リング状の上壁と、内筒と、外筒を具え、上蓋は、頂壁部と、頂壁部の外周縁に垂設される側周壁を具え、頂壁部は、リング状頂壁と、リング状頂壁の内縁から垂設される外周壁と、外周壁の内周下端に連設される連結壁と、連結壁の内周縁から立設されるとともに内周が内側筒壁外周に係合する内周壁と、内周壁の内周上端に連設される頂壁とを具え、頂壁の裏面に、注出筒内周に密嵌する密封栓が配設され、側周壁の内周に、外側筒壁のおねじ部に螺合するめねじ部が設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、容器本体の口部に装着されるキャップ本体と上蓋とからなるねじキャップに関し、とくにキャップ本体に小径の注出口を形成したノズルタイプのものにおいて、注出口と密封栓との密封性を改善したねじキャップに関するものである。
ドレッシングなど粘性のある液体調味料容器に使用されるキャップとして、液注出時の液切れが比較的よいことから、容器本体の口部に装着されたキャップ本体に小径の注出口を形成する注出筒部を有するノズルタイプのキャップが従来から用いられている。
このようなノズルタイプのキャップでは、上蓋裏面に垂設された密封栓によって注出口を密封するものが普通であるが、注出筒部および密封栓が小径であるため、成形誤差や成形後の変形の影響を受けやすく、強度も小さいことから密封性が劣るという問題があった。
そのため、殺菌のために内容液を加熱充填する場合が多い液体調味料容器等では、加熱充填後のシャワー水による冷却時に容器内が負圧となってシャワー水が容器内に侵入する恐れがあった。
また、容器が落下したり倒れたりして衝撃を受けた場合に、液漏れが発生することもあった。
このようなシール性を改善するために、下記特許文献1記載の液注出容器のキャップのように、注出筒11の注出孔12を密封する栓体23に加えて、注出筒11の外周をも密封する密封リング24を設け、シールを2重にしたキャップが従来より知られている。
特開2002−205755号公報
しかしながら、上記特許文献1記載のキャップでも、成形誤差や成形後の変形、強度などが改善されるわけではないから、密封性が抜本的に改善されるには至らず、キャップBaに衝撃による大きな力がかかったときには液漏れのおそれがあった。
注出孔内にプルリング等により抜栓可能な隔壁を設ければこのような密封性の問題は解消するが、その場合は機構が複雑となってコストが高くなったり、小径の注出孔に抜栓可能な隔壁を設けること自体が技術的に困難であるという問題があった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、小径の注出口を形成するノズルタイプのねじキャップにおいて、シール性を強め、加熱充填時のシャワー水の侵入などを防止することができるとともに、容器が落下したり倒れたりして衝撃を受けたときの液漏れなどを防止することができるねじキャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するために、ねじキャップとして、容器本体の口筒部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にねじで開閉する上蓋とからなるねじキャップであって、キャップ本体は、注出筒部と、上壁部と、外側筒壁と、係合筒部とからなり、注出筒部は、上部の注出筒と下部の内側筒壁を具え、外側筒壁は、外周におねじ部が設けられ、係合筒部は、容器本体の口筒部に嵌合する、リング状の上壁と、内筒と、外筒を具え、上蓋は、頂壁部と、頂壁部の外周縁に垂設される側周壁とを具え、頂壁部は、リング状頂壁と、リング状頂壁の内縁から垂設される外周壁と、外周壁の内周下端に連設される連結壁と、連結壁の内周縁から立設されるとともに内周が内側筒壁外周に係合する内周壁と、内周壁の内周上端に連設される頂壁とを具え、頂壁の裏面に、注出筒内周に密嵌する密封栓が配設され、側周壁の内周下部に、外側筒壁のおねじ部に螺合するめねじ部が設けられていることを特徴とする構成を採用する。
上蓋の実施例として、頂壁部の内周壁の高さが、外周壁の高さより低く設定され、頂壁の高さがリング状頂壁の高さより低く設定されていることを特徴とする構成、さらに、上蓋は、側周壁とリング状頂壁と外周壁の肉厚が、他の壁の肉厚より薄く形成されていることを特徴とする構成を採用する。
ねじキャップの別実施例として、容器本体の口筒部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にねじで開閉する上蓋とからなるねじキャップであって、キャップ本体は、注出筒と、上壁部と、上壁部の上面の所定の位置に立設される内側筒壁と、上壁部の周縁に立設される外側筒壁と、係合筒部とからなり、外側筒壁は、外周におねじ部が設けられ、係合筒部は、容器本体の口筒部に嵌合する、リング状の上壁と、内筒と、外筒とからなり、上蓋は、頂壁と、頂壁の裏面の中央に配設される密封栓と、頂壁の裏面の所定の位置に垂設され、内周が内側筒壁外周に係合する内周壁と、頂壁の外周縁に垂設される側周壁とを具え、側周壁の内周に、外側筒壁のおねじ部に螺合するめねじ部が設けられていることを特徴と構成を採用する。
さらに、ねじキャップの別実施例として、キャップ本体の内側筒壁外周に、おねじ部と同一のねじピッチとなっている小径おねじ部を設け、上蓋の内周壁内周に、小径おねじ部に螺合する小径めねじ部が設けられていることを特徴とする構成を採用する。
上蓋の実施例として、上蓋の側周壁の下端に、キャップ本体の係合筒部の上壁を覆う鍔部と、鍔部の周縁から垂設され、外筒を覆う端部周壁と、端部周壁の下端に複数の破断可能な連結片を介して連設された封緘リングが設けられ、打栓後に、封緘リング内周と外筒外周が嵌合することを特徴とする構成、さらに、キャップ本体の外筒の外周に、乗り越え突条と、環状凹部とが形成され、封緘リングの内周に、外筒の環状凹部に嵌合する係止突条が設けられていることを特徴とする構成、あるいは、キャップ本体の外筒の外周に、ローレットを設け、封緘リングの内周に、外筒のローレットと噛み合うローレットを設けたこと特徴とする構成を採用する。
本発明のねじキャップは、閉蓋の際に、上蓋の側周壁とキャップ本体の外側筒壁が螺合するとともに、頂壁の密封栓が注出筒部の注出筒の内周に嵌入し、また、上蓋の内周壁内周とキャップ本体の内側筒壁外周が係合するので、キャップ本体と上蓋のシール性を強くすることができ、シャワー水の侵入などを防止することができ、容器が落下したりして上蓋の角部または側方よりに大きな衝撃が加えられても、衝撃を吸収し、シールが破れることはなく液漏れを防ぐことができる。
また、上蓋の下端には、複数の破断可能な連結片を介して封緘リングを連設したから、不正な開封や不用意な開封を防ぐことができる。
本発明の第1実施例のねじキャップを容器本体に打栓して装着した状態を示す図で、(a)は上面図、(b)は断面側面図である。 図1の要部拡大説明図で、(a)は開蓋前、(b)は開蓋後である。 容器落下時の説明図である。 本発明の第2実施例のねじキャップを容器本体に打栓して装着した状態を示す断面側面図である。 本発明の第3実施例のねじキャップを容器本体に打栓して装着した状態を示す断面側面図である。 図5の要部拡大説明図で、(a)は開蓋前、(b)は開蓋後である。 本発明の第3実施例の別実施例のねじキャップを容器本体に打栓して装着した状態を示す断面側面図である。
次に、本発明のねじキャップについて、実施例を示し、図面を参照して説明する。
図1において、Aはキャップ本体、Bはキャップ本体Aに螺着される上蓋、Cは上蓋Bと切り離し可能に連設された封緘リング、Dは容器本体である。
容器本体Dは、口筒部1の外周に係合突条2が突設されている。
キャップ本体Aは、内容液を注出する注出口を形成する注出筒部5と、内周縁に注出筒部5を立設し、外側下方に傾斜する上壁部6と、上壁部6の周縁から垂設された外側筒壁7と、外側筒壁7の下端に連設された係合筒部8とからなっている。
注出筒部5は、先端部に注出液を案内するラッパ状端部9を形成した上部の注出筒10と、注出筒10下端から外側下方に傾斜した拡径段部11を経て下部の内側筒壁12が設けられている。
外側筒壁7は、外周におねじ部13が設けられ、下端部に係合筒部8を連設している。
係合筒部8は、内周縁に外側筒壁7が立設されたリング状の上壁14と、上壁14の内周縁に垂設された内筒15と、上壁14の外周縁に垂設された外筒16とからなっている。
外筒16の外周下部には、図2(a)に示すように、封緘リングCが上方から嵌合可能な上部傾斜面17を具えた乗り越え突条18と、乗り越え突条18の下方に続く環状凹部19と、環状凹部19の下端で外方に突出する下端係止部20が設けられている。
また、外筒16の内周下部には、容器本体Dの口筒部1の係合突条2の下端部に係合する係合突部21が設けられており、ねじキャップを容器本体Dに打栓した後、容器本体Dの係合突条2と係合突部21とが係合するとともに、内筒15、外筒16、上壁14によって形成される嵌合溝に容器本体Dの口筒部1が嵌合し、装着される。
上蓋Bは、図1に示すように、頂壁部25と、頂壁部25の外周縁から垂設される側周壁26と、側周壁26の下端外周に連設された鍔部27と、鍔部27の周縁から垂設され、下端部に複数の破断可能な連結片28を介して封緘リングCを連設する端部周壁29とからなっている。
頂壁部25は、側周壁26内周上端から連設されるリング状頂壁30と、リング状頂壁30の内縁から垂設される外周壁31と、外周壁31の内周下端に連設されるリング状の連結壁32と、連結壁32の内周縁から立設される内周壁33と、内周壁33の内周上端に連設される頂壁34とを具えており、頂壁34の裏面には、閉蓋時に外周がキャップ本体Aの注出筒10内周に密嵌し、密封する密封栓35が配設されている。
内周壁33は、内周下部が、閉蓋時にキャップ本体Aの注出筒部5の内側筒壁12外周に係合するように形成されている。
内周壁33の高さは、外周壁31の高さより低く設定され、頂壁34の高さがリング状頂壁30の高さより低く設定されている。
側周壁26には、内周下部に、キャップ本体Aの外側筒壁7のおねじ部13に螺合するめねじ部36が設けられている。
上蓋Bは、頂壁部25の外周壁31とリング状頂壁30と側周壁26とからなる環状の外側蓋部B1と、外側蓋部B1の内方に連結壁32を介して連設された頂壁34と内側筒部33とからなる内側蓋部B2に区画される。
また、外側蓋部B1の各壁の肉厚は、内側蓋部B2の各壁の肉厚に対して薄く形成されている。
封緘リングCは、図2(a)に示すように、内周面にキャップ本体Aの外筒16の乗り越え突条18を乗り越えて環状凹部19に嵌合する係止突条40が設けられている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
まず、封緘リングCを一体に連設した上蓋Bをキャップ本体Aに装着する。
このとき、上蓋Bの側周壁26のめねじ部36とキャップ本体Aの外側筒壁7のおねじ部13が螺合するとともに、頂壁部25の内周壁33内周に注出筒部5の内側筒壁12外周が嵌入する。
また、頂壁部25の密封栓35が注出筒部5の注出筒10の内周に嵌入し、シールする。
上蓋Bの螺合が進むととともに封緘リングCが下降して、封緘リングCの係止突条40の下部が、キャップ本体Aの外筒16の乗り越え突条18の上部傾斜面17に当接するが、外筒16はまだ容器本体Dに嵌合していないので、外筒16は容易に変形し、係止突条40は乗り越え突条18を乗り越え、環状凹部19に嵌合する。
その後、上蓋Bの鍔部27の下面がキャップ本体Aの上壁14に衝合するようになり、上蓋Bのキャップ本体Aへの締め付けが完了して、キャップ本体A、上蓋B、封緘リングCが一体となったねじキャップが組み立てられる。
組み立てが完了したねじキャップは、キャップ本体Aの係合筒部8を、内容物を充填した容器本体Dの口筒部1に被嵌して上蓋Bの上方から打栓し、口筒部1が内筒15、外筒16、上壁14によって形成される嵌合溝に嵌合されて、図1に示すように、容器本体Dに装着される。
このとき、外筒16は口筒部1が嵌合することによってわずかに拡径し、封緘リングCは、係止突条40の環状凹部19への嵌合が強固となり、キャップ本体Aから容易に離脱できなくなる。
本実施例のねじキャップは、閉蓋の際に、上蓋Bの側周壁26のめねじ部36とキャップ本体Aの外側筒壁7のおねじ部13が螺合するとともに、頂壁部25の密封栓35が注出筒部5の注出筒10の内周に嵌入し、また、頂壁部25の内周壁33内周に注出筒部5の内側筒壁12外周が嵌入するので、キャップ本体Aと上蓋Bのシール性を強くすることができる。
容器が落下したりして上蓋Bの側周壁26の角部または側方よりに大きな衝撃が加えられても、図3に示すように、外側蓋部B1の側周壁26およびリング状頂壁30とともに外周壁31が変形し、衝撃を吸収する。
外側蓋部B1の衝撃による変形により、連結壁32を介して、内周壁33の下部を変形させようとしても、内周壁33内周と注出筒部5の内側筒壁12外周が係合し、内周壁33の下部の保形性が強められているので、内側蓋部B2に対する衝撃による変形を防止することができる。
外周壁31の変形、および、内側蓋部B2自体が変形を防止することにより、容器が落下したりして上蓋Bに大きな衝撃が加えられても、内側蓋部B2の密封栓35とキャップ本体Aの注出筒10内周との密嵌が維持され、シールが破れることはなく液漏れを防ぐことができる。
容器本体Dに装着されたねじキャップを開封するには、キャップ本体Aに対して上蓋Bを螺脱方向に回動させ、上昇させることで簡単に開蓋することができる。
上蓋Bが回転してキャップ本体Aに対して上昇し始めると、封緘リングCもともに回転して上昇しようとするが、係止突条40が乗り越え突条18に係合して上昇を阻止し、比較的薄肉の連結片28が破断される。
図2(b)に示すように、上蓋Bが取り外されても、分離した封緘リングCは、係止突条40が環状凹部19の下端に設けられた下端係止部20に係止して環状凹部19内に留まり、その場で落下することはない。
上蓋Bと封緘リングCを繋ぐ連結片28の破断状況を見ることによって、不正な開封や不用意な開封を防ぐことができる。
容器を使用した後、キャップ本体Aを容器本体Dから分別廃棄する際には、封緘リングCをさらに引き下げるように力を加えると、係止突条40が外筒16の下端係止部20を乗り越え、封緘リングCが外筒16から分離される。
封緘リングCが分離されたキャップ本体Aは、容器本体Dから容易に分別して廃棄することができる。
このように、下端係止部20と係止突条40は、封緘リングCの落下を防ぐことができるが力を加えれば簡単に乗り越えることができる程度のわずかな嵌合度合いに設定されている。
上記実施例では、上壁部6と拡径段部11を外側下方に傾斜した形状にしているが、別に、傾斜を付けず、水平方向に延びる形状にしてもよく、上壁部6と拡径段部11の形状は上記実施例の形状に限定されない。
次に、ねじキャップのシール性をさらに高めるための構成を付加した第2実施例について、図面を参照して説明する。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、付加された構成を中心に説明する。
図4に示すように、キャップ本体Aの注出筒部5の内側筒壁12の外周には、外側筒壁7のおねじ部13より小径の小径おねじ部45が設けられている。
小径おねじ部45とおねじ部13は、同一のねじピッチとなっている。
上蓋Bの頂壁部25の内周壁33の内周には、内側筒壁12の小径おねじ部45に螺合する小径めねじ部50が設けられている。
本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例の封緘リングCを一体に連設した上蓋Bをキャップ本体Aに螺合する際に、上蓋Bをキャップ本体Aにねじ込んでいくと、おねじ部13、めねじ部36と小径おねじ部45、小径めねじ部50は同一のねじピッチを有するから、互いに干渉することなくそれぞれ螺合していくことができる。
キャップ本体Aの注出筒部5の内側筒壁12の外周と、上蓋Bの頂壁部25の内周壁33の内周とが、小径おねじ部45と小径めねじ部50とで螺合することによって、実施例1の閉蓋に比べ、シール性を強くすることができる。
また、内側筒壁12の外周と内周壁33の内周がねじ嵌合により、上下方向にも強く係合されることにより、内周壁33の下部の保形性が強められ、内側蓋部B2に対する衝撃による変形を防止することができる。
その他の構成は、実施例1と同じである。
次に、ねじキャップの構成および封緘リングの構成を変えた第3実施例について、図面を参照して説明する。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、付加された構成を中心に説明する。
図5において、Eはキャップ本体、Fはキャップ本体Eに装着される上蓋、Gは上蓋Fと切り離し可能に連設された封緘リング、Dは容器本体である。
キャップ本体Eは、内容液を注出する注出口を形成する注出筒55と、内周縁に注出筒55を立設し、外側下方に傾斜する上壁部56と、上壁部56の上面の所定の位置に立設される内側筒壁57と、上壁部56の周縁に立設される外側筒壁58と、上壁部56の周縁に連設された係合筒部59とからなっている。
注出筒55は、先端部に注出液を案内するラッパ状端部9を形成している。
内側筒壁57の外周には、小径おねじ部60が設けられている。
外側筒壁58の外周には、小径おねじ部60より大径のおねじ部61が設けられている。
小径おねじ部60とおねじ部61は、同一のねじピッチとなっている。
係合筒部59は、内周縁に上壁部56の下端縁が連設されるリング状の上壁14と、上壁14の内周縁に垂設された内筒15と、上壁14の外周縁に垂設された外筒62とからなっている。
外筒62の外周下部には、図6(a)に示すように、全周にわたってローレット63が設けられている。
また、外筒62の内周下部には、容器本体Dの口筒部1の係合突条2の下端部に係合する係合突部21が設けられており、ねじキャップを容器本体Dに打栓した後、容器本体Dの係合突条2と係合突部21とが係合するとともに、内筒15、外筒62、上壁14によって形成される嵌合溝に容器本体Dの口筒部1が嵌合し、装着される。
上蓋Fは、図5に示すように、頂壁65と、頂壁65の裏面の中央に配設される密封栓35と、頂壁65の裏面の所定の位置に垂設される内周壁66と、頂壁65の外周縁から垂設される側周壁67と、側周壁67の下端外周に連設された鍔部27と、鍔部27の周縁から垂設され、下端部に複数の破断可能な連結片28を介して封緘リングGを連設する端部周壁29とからなっている。
内周壁66の内周には、キャップ本体Eの内側筒壁57の小径おねじ部60に螺合する小径めねじ部68が設けられている。
側周壁67の内周には、外側筒壁58のおねじ部61に螺合するめねじ部69が設けられている。
封緘リングGは、図6(a)に示すように、内周面に全周にわたってローレット70が刻設されており、ローレット70の山数は、キャップ本体Eの外筒62のローレット63の山数と同一である。
その他の構成は、実施例1と同じである。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
まず、封緘リングGを一体に連設した上蓋Fをキャップ本体Eに装着する。
このとき、上蓋Fの側周壁67のめねじ部69とキャップ本体Eの外側筒壁58のおねじ部61、および、内周壁66の小径めねじ部68と内側筒壁57の小径おねじ部60に螺合する小径めねじ部68が互いに干渉することなくそれぞれ螺合していく。
また、頂壁65の密封栓35が注出筒55の内周に嵌入し、シールする。
上蓋Fの螺合が進むと、封緘リングGが上蓋Fとともに下降して、キャップ本体Eの外筒62の外側に位置され、キャップ本体E、上蓋F、封緘リングGが一体となったねじキャップが組み立てられる。
組み立てが完了したねじキャップは、キャップ本体Eの係合筒部59を内容物を充填した容器本体Dの口筒部1に被嵌して上蓋Fの上方から打栓し、図5に示すように、口筒部1が内筒15、外筒62、上壁14によって形成される嵌合溝に嵌合されて、容器本体Dに装着される。
このとき、外筒62と口筒部1および係合突条2が嵌合して、外筒62自体がわずかに拡径されることにより、外筒62の外周のローレット63と封緘リングGのローレット70が強固に噛み合い、封緘リングGを外筒62に嵌着させるとともに、容易に離脱できないようになっている。
本実施例のねじキャップは、閉蓋の際に、上蓋Fの側周壁67のめねじ部69とキャップ本体Eの外側筒壁58のおねじ部61が螺合するとともに、頂壁65の密封栓35が注出筒55の内周に嵌入し、また、内周壁66内周と内側筒壁57外周とが螺合するので、キャップ本体Eと上蓋Fのシール性を強くすることができる。
また、容器が落下したりして上蓋Fの側周壁67の角部または側方よりに大きな衝撃が加えられ、衝撃が頂壁65の外側から伝わっていっても、頂壁65に垂設されている内周壁66の内周と係合しているキャップ本体Aの内側筒壁57が抵抗となるとともに、内周壁66と内側筒壁57とで衝撃を吸収し、内側筒壁57より内側の頂壁65に衝撃を伝わらないようにすることができる。
内側筒壁57より内側の頂壁65に衝撃を伝わらないことにより、密封栓35とキャップ本体Eの注出筒55内周との密嵌が維持され、シールが破れることはなく液漏れを防ぐことができる。
容器本体Dに装着されたねじキャップを開封するには、キャップ本体Eに対して上蓋Fを螺脱方向に回動させ、上昇させることで簡単に開蓋することができる。
上蓋Fが回転してキャップ本体Eに対して上昇し始めると、封緘リングGは外筒62に嵌着しているので、回転および上昇を阻止し、上蓋Fと封緘リングGを繋ぐ比較的薄肉の連結片28が破断される。
図6(b)に示すように、上蓋Fが取り外されても、分離した封緘リングGは、外筒62に嵌着しているので、その場で落下することはない。
上蓋Fと封緘リングGを繋ぐ連結片28の破断状況を見ることによって、不正な開封や不用意な開封を防ぐことができる。
容器を使用した後、キャップ本体Eを容器本体Dから分別廃棄する際には、封緘リングGを上に引き上げると、 封緘リングGと外筒62は互いにローレット70、63の噛み合で嵌着しているので、上方向への嵌着度が弱く、簡単に外筒62から取り外すことができる。
封緘リングGが分離されたキャップ本体Eは、外筒62と容器本体Dの口筒部1との嵌合が弱くなり、容器本体Dから容易に分別して廃棄することができる。
上記実施例では、キャップ本体Eの内側筒壁57の外周に小径おねじ部60と、上蓋Fの内周壁66に小径めねじ部68を設け、螺合させて、落下時に衝撃が頂壁65の外側から伝わっていっても、内側筒壁57より内側の頂壁65に衝撃を伝わらないしているが、衝撃を伝わらないようにするだけなら、図7に示すように、ねじの構成を設けず、閉蓋時に、上蓋Fの内周壁66の内周にキャップ本体Eの内側筒壁57の外周が挿入されて係合するようにしてもよい。
実施例3では、キャップ本体Eの外筒62外周にローレット63を設け、封緘リングGの内周にローレット70を設け、打栓後に、ローレット63とローレット70を強固に噛み合わせ、封緘リングGを外筒62に嵌着させるようにしているが、実施例1、2のように、キャップ本体の外筒の外周に、乗り越え突条と、環状凹部と、下端係止部を設け、封緘リングCの内周に係止突条を設けて、封緘リングGを外筒62に嵌着させるようにしてもよい。
また、実施例1、2を、キャップ本体の外筒の外周にローレットを設け、封緘リングの内周にローレットを設け、ローレットとローレットを強固に噛み合わせ、封緘リングを外筒に嵌着させるようにしてもよい。
本発明のねじキャップは、キャップ本体と上蓋のシール性を高め、液漏れを防ぐことができるととに、不正な開封等を防止することができるから、食品などの厳密な衛生管理が求められる液体容器用キャップとして広く適用可能であり、とくにドレッシングなどの液体調味料容器に適用して良好である。
A、E キャップ本体
B、F 上蓋
B1 外側蓋部
B2 内側蓋部
C、G 封緘リング
D 容器本体
1 口筒部
2 係合突条
5 注出筒部
6、56 上壁部
7、58 外側筒壁
8、59 係合筒部
9 ラッパ状端部
10、55 注出筒
11 拡径段部
12、57 内側筒壁
13、61 おねじ部
14 上壁
15 内筒
16、62 外筒
17 上部傾斜面
18 乗り越え突条
19 環状凹部
20 下端係止部
21 係合突部
25 頂壁部
26、67 側周壁
27 鍔部
28 連結片
29 端部周壁
30 リング状頂壁
31 外周壁
32 連結壁
33、66 内周壁
34、65 頂壁
35 密封栓
36、69 めねじ部
40 係止突条
45、60 小径おねじ部
50、68 小径めねじ部
63、70 ローレット

Claims (8)

  1. 容器本体の口筒部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にねじで開閉する上蓋とからなるねじキャップであって、
    キャップ本体は、注出筒部と、上壁部と、外側筒壁と、係合筒部とからなり、
    注出筒部は、上部の注出筒と下部の内側筒壁を具え、
    外側筒壁は、外周におねじ部が設けられ、
    係合筒部は、容器本体の口筒部に嵌合する、リング状の上壁と、内筒と、外筒を具え、
    上蓋は、頂壁部と、頂壁部の外周縁に垂設される側周壁とを具え、
    頂壁部は、リング状頂壁と、リング状頂壁の内縁から垂設される外周壁と、外周壁の内周下端に連設される連結壁と、連結壁の内周縁から立設されるとともに内周が内側筒壁外周に係合する内周壁と、内周壁の内周上端に連設される頂壁とを具え、
    頂壁の裏面に、注出筒内周に密嵌する密封栓が配設され、
    側周壁の内周下部に、外側筒壁のおねじ部に螺合するめねじ部が設けられていることを特徴とするねじキャップ。
  2. 頂壁部の内周壁の高さが、外周壁の高さより低く設定され、頂壁の高さがリング状頂壁の高さより低く設定されていることを特徴とする請求項1記載のねじキャップ。
  3. 上蓋は、側周壁とリング状頂壁と外周壁の肉厚が、他の壁の肉厚より薄く形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のねじキャップ。
  4. 容器本体の口筒部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にねじで開閉する上蓋とからなるねじキャップであって、
    キャップ本体は、注出筒と、上壁部と、上壁部の上面の所定の位置に立設される内側筒壁と、上壁部の周縁に立設される外側筒壁と、係合筒部とからなり、
    外側筒壁は、外周におねじ部が設けられ、
    係合筒部は、容器本体の口筒部に嵌合する、リング状の上壁と、内筒と、外筒とからなり、
    上蓋は、頂壁と、頂壁の裏面の中央に配設される密封栓と、頂壁の裏面の所定の位置に垂設され、内周が内側筒壁外周に係合する内周壁と、頂壁の外周縁に垂設される側周壁とを具え、
    側周壁の内周に、外側筒壁のおねじ部に螺合するめねじ部が設けられていることを特徴とするねじキャップ。
  5. キャップ本体の内側筒壁外周に、おねじ部と同一のねじピッチとなっている小径おねじ部を設け、
    上蓋の内周壁内周に、小径おねじ部に螺合する小径めねじ部が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のねじキャップ。
  6. 上蓋の側周壁の下端に、キャップ本体の係合筒部の上壁を覆う鍔部と、鍔部の周縁から垂設され、外筒を覆う端部周壁と、端部周壁の下端に複数の破断可能な連結片を介して連設された封緘リングが設けられ、
    打栓後に、封緘リング内周と外筒外周が嵌合することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のねじキャップ。
  7. キャップ本体の外筒の外周に、乗り越え突条と、環状凹部とが形成され、
    封緘リングの内周に、外筒の環状凹部に嵌合する係止突条が設けられていることを特徴とする請求項6記載のねじキャップ
  8. キャップ本体の外筒の外周に、ローレットを設け、
    封緘リングの内周に、外筒のローレットと噛み合うローレットを設けたことを特徴とする請求項6記載のねじキャップ。
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