JP2014108804A - ねじキャップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 キャップ本体は、注出筒と、内側筒壁と、上壁部と、外側筒壁と、係合筒部とを具え、外側筒壁は、外周におねじ部が設けられ、係合筒部は、容器本体の口筒部に嵌合する、リング状の上壁と、内筒と、外筒を具え、上蓋は、頂壁部と、頂壁部の外周縁に垂設される側周壁を具え、頂壁部は、リング状頂壁と、リング状頂壁の内縁から垂設される外周壁と、外周壁の内周下端に連設される連結壁と、連結壁の内周縁から立設されるとともに内周が内側筒壁外周に係合する内周壁と、内周壁の内周上端に連設される頂壁とを具え、頂壁の裏面に、注出筒内周に密嵌する密封栓が配設され、側周壁の内周に、外側筒壁のおねじ部に螺合するめねじ部が設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
このようなノズルタイプのキャップでは、上蓋裏面に垂設された密封栓によって注出口を密封するものが普通であるが、注出筒部および密封栓が小径であるため、成形誤差や成形後の変形の影響を受けやすく、強度も小さいことから密封性が劣るという問題があった。
また、容器が落下したり倒れたりして衝撃を受けた場合に、液漏れが発生することもあった。
このようなシール性を改善するために、下記特許文献1記載の液注出容器のキャップのように、注出筒11の注出孔12を密封する栓体23に加えて、注出筒11の外周をも密封する密封リング24を設け、シールを2重にしたキャップが従来より知られている。
注出孔内にプルリング等により抜栓可能な隔壁を設ければこのような密封性の問題は解消するが、その場合は機構が複雑となってコストが高くなったり、小径の注出孔に抜栓可能な隔壁を設けること自体が技術的に困難であるという問題があった。
また、上蓋の下端には、複数の破断可能な連結片を介して封緘リングを連設したから、不正な開封や不用意な開封を防ぐことができる。
容器本体Dは、口筒部1の外周に係合突条2が突設されている。
また、外筒16の内周下部には、容器本体Dの口筒部1の係合突条2の下端部に係合する係合突部21が設けられており、ねじキャップを容器本体Dに打栓した後、容器本体Dの係合突条2と係合突部21とが係合するとともに、内筒15、外筒16、上壁14によって形成される嵌合溝に容器本体Dの口筒部1が嵌合し、装着される。
内周壁33の高さは、外周壁31の高さより低く設定され、頂壁34の高さがリング状頂壁30の高さより低く設定されている。
また、外側蓋部B1の各壁の肉厚は、内側蓋部B2の各壁の肉厚に対して薄く形成されている。
まず、封緘リングCを一体に連設した上蓋Bをキャップ本体Aに装着する。
このとき、上蓋Bの側周壁26のめねじ部36とキャップ本体Aの外側筒壁7のおねじ部13が螺合するとともに、頂壁部25の内周壁33内周に注出筒部5の内側筒壁12外周が嵌入する。
また、頂壁部25の密封栓35が注出筒部5の注出筒10の内周に嵌入し、シールする。
その後、上蓋Bの鍔部27の下面がキャップ本体Aの上壁14に衝合するようになり、上蓋Bのキャップ本体Aへの締め付けが完了して、キャップ本体A、上蓋B、封緘リングCが一体となったねじキャップが組み立てられる。
このとき、外筒16は口筒部1が嵌合することによってわずかに拡径し、封緘リングCは、係止突条40の環状凹部19への嵌合が強固となり、キャップ本体Aから容易に離脱できなくなる。
外側蓋部B1の衝撃による変形により、連結壁32を介して、内周壁33の下部を変形させようとしても、内周壁33内周と注出筒部5の内側筒壁12外周が係合し、内周壁33の下部の保形性が強められているので、内側蓋部B2に対する衝撃による変形を防止することができる。
上蓋Bが回転してキャップ本体Aに対して上昇し始めると、封緘リングCもともに回転して上昇しようとするが、係止突条40が乗り越え突条18に係合して上昇を阻止し、比較的薄肉の連結片28が破断される。
図2(b)に示すように、上蓋Bが取り外されても、分離した封緘リングCは、係止突条40が環状凹部19の下端に設けられた下端係止部20に係止して環状凹部19内に留まり、その場で落下することはない。
上蓋Bと封緘リングCを繋ぐ連結片28の破断状況を見ることによって、不正な開封や不用意な開封を防ぐことができる。
封緘リングCが分離されたキャップ本体Aは、容器本体Dから容易に分別して廃棄することができる。
このように、下端係止部20と係止突条40は、封緘リングCの落下を防ぐことができるが力を加えれば簡単に乗り越えることができる程度のわずかな嵌合度合いに設定されている。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、付加された構成を中心に説明する。
小径おねじ部45とおねじ部13は、同一のねじピッチとなっている。
本実施例の封緘リングCを一体に連設した上蓋Bをキャップ本体Aに螺合する際に、上蓋Bをキャップ本体Aにねじ込んでいくと、おねじ部13、めねじ部36と小径おねじ部45、小径めねじ部50は同一のねじピッチを有するから、互いに干渉することなくそれぞれ螺合していくことができる。
また、内側筒壁12の外周と内周壁33の内周がねじ嵌合により、上下方向にも強く係合されることにより、内周壁33の下部の保形性が強められ、内側蓋部B2に対する衝撃による変形を防止することができる。
その他の構成は、実施例1と同じである。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、付加された構成を中心に説明する。
注出筒55は、先端部に注出液を案内するラッパ状端部9を形成している。
外側筒壁58の外周には、小径おねじ部60より大径のおねじ部61が設けられている。
小径おねじ部60とおねじ部61は、同一のねじピッチとなっている。
また、外筒62の内周下部には、容器本体Dの口筒部1の係合突条2の下端部に係合する係合突部21が設けられており、ねじキャップを容器本体Dに打栓した後、容器本体Dの係合突条2と係合突部21とが係合するとともに、内筒15、外筒62、上壁14によって形成される嵌合溝に容器本体Dの口筒部1が嵌合し、装着される。
側周壁67の内周には、外側筒壁58のおねじ部61に螺合するめねじ部69が設けられている。
その他の構成は、実施例1と同じである。
まず、封緘リングGを一体に連設した上蓋Fをキャップ本体Eに装着する。
このとき、上蓋Fの側周壁67のめねじ部69とキャップ本体Eの外側筒壁58のおねじ部61、および、内周壁66の小径めねじ部68と内側筒壁57の小径おねじ部60に螺合する小径めねじ部68が互いに干渉することなくそれぞれ螺合していく。
また、頂壁65の密封栓35が注出筒55の内周に嵌入し、シールする。
このとき、外筒62と口筒部1および係合突条2が嵌合して、外筒62自体がわずかに拡径されることにより、外筒62の外周のローレット63と封緘リングGのローレット70が強固に噛み合い、封緘リングGを外筒62に嵌着させるとともに、容易に離脱できないようになっている。
内側筒壁57より内側の頂壁65に衝撃を伝わらないことにより、密封栓35とキャップ本体Eの注出筒55内周との密嵌が維持され、シールが破れることはなく液漏れを防ぐことができる。
上蓋Fが回転してキャップ本体Eに対して上昇し始めると、封緘リングGは外筒62に嵌着しているので、回転および上昇を阻止し、上蓋Fと封緘リングGを繋ぐ比較的薄肉の連結片28が破断される。
図6(b)に示すように、上蓋Fが取り外されても、分離した封緘リングGは、外筒62に嵌着しているので、その場で落下することはない。
上蓋Fと封緘リングGを繋ぐ連結片28の破断状況を見ることによって、不正な開封や不用意な開封を防ぐことができる。
封緘リングGが分離されたキャップ本体Eは、外筒62と容器本体Dの口筒部1との嵌合が弱くなり、容器本体Dから容易に分別して廃棄することができる。
また、実施例1、2を、キャップ本体の外筒の外周にローレットを設け、封緘リングの内周にローレットを設け、ローレットとローレットを強固に噛み合わせ、封緘リングを外筒に嵌着させるようにしてもよい。
B、F 上蓋
B1 外側蓋部
B2 内側蓋部
C、G 封緘リング
D 容器本体
1 口筒部
2 係合突条
5 注出筒部
6、56 上壁部
7、58 外側筒壁
8、59 係合筒部
9 ラッパ状端部
10、55 注出筒
11 拡径段部
12、57 内側筒壁
13、61 おねじ部
14 上壁
15 内筒
16、62 外筒
17 上部傾斜面
18 乗り越え突条
19 環状凹部
20 下端係止部
21 係合突部
25 頂壁部
26、67 側周壁
27 鍔部
28 連結片
29 端部周壁
30 リング状頂壁
31 外周壁
32 連結壁
33、66 内周壁
34、65 頂壁
35 密封栓
36、69 めねじ部
40 係止突条
45、60 小径おねじ部
50、68 小径めねじ部
63、70 ローレット
Claims (8)
- 容器本体の口筒部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にねじで開閉する上蓋とからなるねじキャップであって、
キャップ本体は、注出筒部と、上壁部と、外側筒壁と、係合筒部とからなり、
注出筒部は、上部の注出筒と下部の内側筒壁を具え、
外側筒壁は、外周におねじ部が設けられ、
係合筒部は、容器本体の口筒部に嵌合する、リング状の上壁と、内筒と、外筒を具え、
上蓋は、頂壁部と、頂壁部の外周縁に垂設される側周壁とを具え、
頂壁部は、リング状頂壁と、リング状頂壁の内縁から垂設される外周壁と、外周壁の内周下端に連設される連結壁と、連結壁の内周縁から立設されるとともに内周が内側筒壁外周に係合する内周壁と、内周壁の内周上端に連設される頂壁とを具え、
頂壁の裏面に、注出筒内周に密嵌する密封栓が配設され、
側周壁の内周下部に、外側筒壁のおねじ部に螺合するめねじ部が設けられていることを特徴とするねじキャップ。 - 頂壁部の内周壁の高さが、外周壁の高さより低く設定され、頂壁の高さがリング状頂壁の高さより低く設定されていることを特徴とする請求項1記載のねじキャップ。
- 上蓋は、側周壁とリング状頂壁と外周壁の肉厚が、他の壁の肉厚より薄く形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のねじキャップ。
- 容器本体の口筒部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にねじで開閉する上蓋とからなるねじキャップであって、
キャップ本体は、注出筒と、上壁部と、上壁部の上面の所定の位置に立設される内側筒壁と、上壁部の周縁に立設される外側筒壁と、係合筒部とからなり、
外側筒壁は、外周におねじ部が設けられ、
係合筒部は、容器本体の口筒部に嵌合する、リング状の上壁と、内筒と、外筒とからなり、
上蓋は、頂壁と、頂壁の裏面の中央に配設される密封栓と、頂壁の裏面の所定の位置に垂設され、内周が内側筒壁外周に係合する内周壁と、頂壁の外周縁に垂設される側周壁とを具え、
側周壁の内周に、外側筒壁のおねじ部に螺合するめねじ部が設けられていることを特徴とするねじキャップ。 - キャップ本体の内側筒壁外周に、おねじ部と同一のねじピッチとなっている小径おねじ部を設け、
上蓋の内周壁内周に、小径おねじ部に螺合する小径めねじ部が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のねじキャップ。 - 上蓋の側周壁の下端に、キャップ本体の係合筒部の上壁を覆う鍔部と、鍔部の周縁から垂設され、外筒を覆う端部周壁と、端部周壁の下端に複数の破断可能な連結片を介して連設された封緘リングが設けられ、
打栓後に、封緘リング内周と外筒外周が嵌合することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のねじキャップ。 - キャップ本体の外筒の外周に、乗り越え突条と、環状凹部とが形成され、
封緘リングの内周に、外筒の環状凹部に嵌合する係止突条が設けられていることを特徴とする請求項6記載のねじキャップ - キャップ本体の外筒の外周に、ローレットを設け、
封緘リングの内周に、外筒のローレットと噛み合うローレットを設けたことを特徴とする請求項6記載のねじキャップ。
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