JP2014108668A - 揚収装置及び揚収装置を備えた船舶 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置の不使用時に、昇降体が舷側の外側方へ突出して邪魔になるおそれを防止することができる揚収装置を提供する。
【解決手段】船舶22の舷側221に取り付けられる揚収装置で21あって、上下方向に延びるレール23と、そのレール23上を昇降する昇降体30とを備える。昇降体30をレール23上より外側方に突出する使用位置から、レール23に沿って延びる不使用位置に折り畳むことにより、昇降体30が舷側の外側方へ突出するのを回避することができる。
【選択図】図1
【解決手段】船舶22の舷側221に取り付けられる揚収装置で21あって、上下方向に延びるレール23と、そのレール23上を昇降する昇降体30とを備える。昇降体30をレール23上より外側方に突出する使用位置から、レール23に沿って延びる不使用位置に折り畳むことにより、昇降体30が舷側の外側方へ突出するのを回避することができる。
【選択図】図1
Description
この発明は、船舶において用いられ、被揚収物を水面から船舶上に揚収する場合に用いられる揚収装置及びその揚収装置を備えた船舶に関するものである。
従来、この種の揚収装置の従来構成としては、例えば特許文献1に開示されるような構成が提案されている。この従来構成においては、船舶の舷側に一対のレールが上下方向へ延びるように配設されている。レール上には、昇降体が昇降可能に支持されている。昇降体には、船艇等の被揚収物を支持するための支持台がレール上から外側方へ水平に突出するように設けられている。そして、水面上において昇降体の支持台上に被揚収物が支持された状態で、昇降体がレールに沿って上昇されることにより、被揚収物が船舶上に揚収されるようになっている。
ところが、この従来の揚収装置においては、被揚収物を支持する支持台が昇降体に一体的に設けられている。このため、揚収装置の不使用時においても、昇降体の支持台が舷側の外側方へ突出した状態にあって邪魔になるという問題があった。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、装置の不使用時に、昇降体が舷側の外側方へ突出して邪魔になるおそれを防止することができる揚収装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、この揚収装置は、船舶の舷側に取り付けられる揚収装置であって、上下方向に延びるレールと、そのレール上を昇降する昇降体とを備え、前記昇降体をレール上より外側方に突出する使用位置から、レールに沿って延びる不使用位置に折り畳み可能にしたことを特徴としている。
従って、この揚収装置の使用時には、昇降体をレール上より外側方に突出する使用位置に配置した状態で、その昇降体上に被揚収物を支持して、昇降体をレールに沿って上昇させることにより、被揚収物を船舶上に揚収することができる。また、装置の不使用時には、昇降体をレールに沿って延びる不使用位置に折り畳むことにより、昇降体が舷側の外側方へ突出するのを回避することができる。よって、装置の不使用時に、突出状態の昇降体が邪魔になるおそれを防止することができる。
前記の構成によれば、装置の不使用時に、昇降体が舷側の外側方へ突出して邪魔になるおそれを防止することができるという効果を発揮する。
(第1実施形態)
以下、揚収装置及び船舶の第1実施形態を図1〜図7に従って説明する。
図1及び図2に示すように、この揚収装置21においては、船舶22の舷側221に一対のチャネル状のレール23が上下方向へ平行に延びるように配設されている。これらのレール23は、上下両端部及び中間部間に架設された複数の横桟24により平行状態に連結固定されている。図3及び図4に示すように、両レール23の上端後面には、一対の取付金具25が突設されている。船舶22の甲板上には、取付金具25に対応する支持金具26が設置されている。そして、図4及び図5に示すように、両金具25,26の挿通孔251,261にピン27が挿通されて、留め具28により抜け止めされることにより、レール23が船舶22の舷側221に対して着脱可能に取り付けられている。両レール23の下部後面には、船舶22の舷側221に当接可能なゴム等の弾性材よりなる当接部材29が突設されている。
以下、揚収装置及び船舶の第1実施形態を図1〜図7に従って説明する。
図1及び図2に示すように、この揚収装置21においては、船舶22の舷側221に一対のチャネル状のレール23が上下方向へ平行に延びるように配設されている。これらのレール23は、上下両端部及び中間部間に架設された複数の横桟24により平行状態に連結固定されている。図3及び図4に示すように、両レール23の上端後面には、一対の取付金具25が突設されている。船舶22の甲板上には、取付金具25に対応する支持金具26が設置されている。そして、図4及び図5に示すように、両金具25,26の挿通孔251,261にピン27が挿通されて、留め具28により抜け止めされることにより、レール23が船舶22の舷側221に対して着脱可能に取り付けられている。両レール23の下部後面には、船舶22の舷側221に当接可能なゴム等の弾性材よりなる当接部材29が突設されている。
図1〜図4に示すように、前記レール23の前面には、昇降体30が昇降可能に支持されている。この昇降体30は、レール23に沿って昇降する四角枠状の昇降枠31と、平板状の支持台32とより構成されている。図4及び図6に示すように、昇降枠31の両側部には、両レール23に転動可能に係合する各一対のガイドローラ33が取り付けられている。支持台32は、昇降枠31の上端部に一対の支持板34及び支軸35を介して回動可能に取り付けられている。そして、この昇降体30の支持台32が、図1に実線で示すようにレール23上より外側方に突出する使用位置から、同図に鎖線で示すようにレール23に沿って下方に延びる不使用位置に折り畳むことができるように構成されている。昇降枠31の下部前面には、不使用位置の支持台32に当接可能な当接材36が設けられている。
図1〜図4及び図7に示すように、前記昇降体30における支持台32の両支持板34及び昇降枠31の両側部には、挿通孔341,311がそれぞれ形成されている。そして、支持台32が使用位置に配置された状態で、両挿通孔341,311に保持部材としての保持ピン37が挿通されることにより、支持台32が使用位置に保持されるようになっている。保持ピン37の外端部には、基板38及び把持部39が固定されている。支持板34の外面には、基板38に弾性係合可能な板バネよりなる係止板40が配設されている。そして、図4に鎖線で示すように、基板38及び把持部39が上方に延びる状態で、保持ピン37を両挿通孔341,311に挿通した後、その保持ピン37を基板38とともに反時計方向へ回転させる。すると、同図に実線で示すように、基板38が係止板40と支持板34との間に挟入係止されて、保持ピン37が抜け止めされるようになっている。
図1〜図4に示すように、前記昇降体30の支持台32上には、平板状のグレーチング41が固定されている。グレーチング41上には、被揚収物を収容するための収容籠42が着脱可能に載置される。収容籠42内には、支持ネット43が張設されている。昇降体30の支持台32上の両側前部には、収容籠42の横バー421に係合可能な一対の固定係止部材44が突設されている。支持台32上の両側後部には、収容籠42の別の横バー422に係合可能な一対の可動係止部材45が回動可能に取り付けられている。そして、図4に示すように、両係止部材44,45が収容籠42の横バー421,422に係合されることにより、収容籠42がグレーチング41上に着脱可能に係止保持されるようになっている。
図1〜図5に示すように、前記船舶22上には、昇降体30を手動によって昇降させるためのウインチよりなる昇降器46が搭載されている。昇降器46から延びるワイヤ47は、前記取付金具25、レール23の横桟24及び昇降体30における昇降枠31の下部に設けられた複数の滑車48を介して昇降枠31の上部に導かれて、その部分に固定されている。そして、昇降器46がハンドル461の操作により一方向または他方向に回転駆動されたとき、ワイヤ47を介して昇降体30が図1及び図2に鎖線で示す下方位置と実線で示す上方位置との間で昇降されるようになっている。
次に、前記のように構成された揚収装置の作用を説明する。
図1及び図2に示すように、揚収装置21のレール23を船舶22の舷側221に取り付けた状態で、被揚収物を水面から船舶22上に揚収する場合には、昇降器46の操作により、昇降体30を同図に鎖線で示す下方位置まで下降させる。この状態で、昇降体30の支持台32上の収容籠42に被揚収物を収容して、昇降器46を操作すると、昇降体30が下方位置から上方位置に上昇される。その後、可動係止部材45を図4の時計方向に回動操作して、グレーチング41上における収容籠42の係止を解除するとともに、収容籠42を船舶22側にスライド移動させることにより、被揚収物が船舶22上に揚収される。
図1及び図2に示すように、揚収装置21のレール23を船舶22の舷側221に取り付けた状態で、被揚収物を水面から船舶22上に揚収する場合には、昇降器46の操作により、昇降体30を同図に鎖線で示す下方位置まで下降させる。この状態で、昇降体30の支持台32上の収容籠42に被揚収物を収容して、昇降器46を操作すると、昇降体30が下方位置から上方位置に上昇される。その後、可動係止部材45を図4の時計方向に回動操作して、グレーチング41上における収容籠42の係止を解除するとともに、収容籠42を船舶22側にスライド移動させることにより、被揚収物が船舶22上に揚収される。
一方、この揚収装置21の不使用時には、把持部39を把持して保持ピン37を図4の時計方向に回動させると、同図に鎖線で示すように、基板38が係止板40と支持板34との間から離脱されて、保持ピン37が抜け止め状態から解放される。その後、保持ピン37を支持板34及び昇降枠31の挿通孔341,311から抜き取ると、昇降体30における支持台32の使用位置から不使用位置への折り畳みが可能になる。よって、この状態で昇降体30の支持台32を使用位置から不使用位置に折り畳み回動させれば、図1に鎖線で示すように、全体が扁平状態になって、支持台32がレール23上より外側方に突出することなく、レール23に沿って延長配置される。このため、揚収装置21の不使用時に、突出状態の昇降体30が邪魔になることはない。
そして、揚収装置21を船倉等に格納する場合は、取付金具25と甲板上の支持金具26との間のピン27の留め具28を抜いて、ピン27を外せばよい。このようにすれば、揚収装置21を船舶22の船体から外して、船倉等に格納することができる。
従って、この実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1) この揚収装置においては、船舶22の舷側221に沿って上下方向に延びるレール23と、そのレール23上を昇降する昇降体30とが備えられている。昇降体30は、レール23上より外側方に突出する使用位置から、レール23に沿って延びる不使用位置に折り畳み可能に構成されている。
(1) この揚収装置においては、船舶22の舷側221に沿って上下方向に延びるレール23と、そのレール23上を昇降する昇降体30とが備えられている。昇降体30は、レール23上より外側方に突出する使用位置から、レール23に沿って延びる不使用位置に折り畳み可能に構成されている。
このため、この揚収装置の使用時には、昇降体30をレール23上より外側方に突出する使用位置に配置した状態で、その昇降体30上に被揚収物を支持して、昇降体30をレール23に沿って上昇させることにより、被揚収物を船舶22上に揚収することができる。また、装置の不使用時には、昇降体30をレール23に沿って延びる不使用位置に折り畳むことにより、昇降体30が舷側221の外側方へ突出するのを回避することができる。よって、装置の不使用時に、突出状態の昇降体30が邪魔になるおそれを防止することができる。
(2) この揚収装置においては、前記昇降体30を昇降させるための昇降器46が設けられている。このため、昇降器46の操作により、昇降体30を容易に昇降させることができる。
(3) この揚収装置においては、前記昇降体30を使用位置に保持するための保持部材としての保持ピン37が設けられている。このため、装置の使用時に、保持ピン37を装着することにより、昇降体30をレール23上より外側方に突出する使用位置に安定に保持することができる。
(4) この揚収装置においては、前記レール23が船舶22の舷側221に対して着脱可能に取り付けられている。このため、装置の不使用時に、昇降体30を折り畳んだ状態で、レール23及び昇降体30を船舶22の舷側221から容易に取り外すことができるとともに、嵩張ることなく保管することができる。
(第2実施形態)
次に、揚収装置及び船舶の第2実施形態を前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。この第2実施形態の揚収装置21は船舶22の船体に固定設置されるようにしたものである。
次に、揚収装置及び船舶の第2実施形態を前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。この第2実施形態の揚収装置21は船舶22の船体に固定設置されるようにしたものである。
この第2実施形態においては、図8〜図13に示すように、船舶22の舷側221に収容凹部222が形成され、その収容凹部222内に揚収装置21の各レール23が固定状態で配置されている。各レール23は、上レール部231と下レール部232とに分割して構成されている。上レール部231は、複数の取付脚部51を介して収容凹部222の内面に固定されている。下レール部232は、上レール部231の下端に一対の回転軸52を介して折り畳み回動可能に取り付けられている。そして、この下レール部232が、図8に示すように収容凹部222内より外側下方に向かって突出して上レール部231と直線状に延びる使用位置から、図13に示すように上方に反転して収容凹部222内に収容される不使用位置に折り畳み可能に構成されている。
図8に示すように、前記各レール23の下レール部232の後面上部には、下レール部232が使用位置に延長配置された状態において収容凹部222の内面に当接して、下レール部23の位置を規制するための当接部材29が設けられている。各下レール部232の前面上端には、図13に示すように下レール部232が不使用位置に折り畳み配置された状態において上レール部231の前面に当接して、下レール部232の位置を規制するためのストッパ53が突設されている。各上レール部231の前面下端の両側には、回転軸52を回転させるための駆動部材としての一対の折り畳み用油圧モータ54が配設されている。そして、これらの折り畳み用油圧モータ54の駆動により回転軸52が図8の時計方向又は反時計方向に回転されることにより、レール23の下レール部232が図13に示す不使用位置と図8に示す使用位置とに切換え回動されるようになっている。
図8〜図10に示すように、昇降体30は、レール23に複数のガイドローラ33を介して昇降可能に支持された昇降枠31と、その昇降枠31の前面上端の両側に突設された一対の支持枠55と、その支持枠55の上端部間に支持板34及び支軸35を介して折り畳み回動可能に支持された支持台32とより構成されている。そして、図8に示すように、支持台32が外側方に向かって水平に延びる使用位置に配置されたとき、その支持台32の後端縁が両支持枠55の上端前縁に当接することにより、支持台32が使用位置に位置決め保持されるようになっている。
図8及び図9に示すように、前記昇降体30の支持台32の下面前端及びレール23の下レール部232の先端には、連動部材としての各一対の連動ローラ56,57が回転可能に支持されている。そして、図11及び図12に示すように、折り畳み用油圧モータ54の駆動により、レール23の下レール部232が折り畳み回動されるとき、これらの連動ローラ56,57が対向する下レール部232の上面及び支持台32の下面に順に当接される。これにより、レール23の下レール部232の折り畳み動作に連動して、昇降体30の支持台32が折り畳み動作されるようになっている。
図13に示すように、前記レール23の下レール部232が不使用位置に折り畳み配置された状態において、下レール部232の先端の係止具58と船舶22上の掛止金具59との間には、下レール部232を不使用位置に保持するための保持部材としての複数のターンバクル60が掛装される。また、昇降体30の支持台32が不使用位置に折り畳み配置された状態において、下レール部232と支持台32との間には、支持台32を不使用位置に保持するための保持部材としての複数の保持フック61が掛装される。
図8〜図10に示すように、前記船舶22上において昇降体30を昇降させるために設置された昇降器46には、駆動部材としての正逆回転可能な昇降用油圧モータ62が接続されている。昇降器46からは2本のワイヤ47が延出され、それらのワイヤ47が複数の滑車48を介して昇降体30の両側に導かれて、昇降枠31の両側部に固定されている。そして、昇降用油圧モータ62の駆動により昇降器46が動作されて、昇降体30が図8に実線で示す上方位置と鎖線で示す下方位置との間で昇降されるようになっている。
従って、この実施形態の揚収装置21により、被揚収物を水面から船舶22上に揚収する場合には、図8に鎖線で示すように、昇降体30が下方位置に配置された状態で、支持台32上のグレーチング41に被揚収物が載置される。その後、昇降用油圧モータ62の駆動により昇降器46が動作されると、ワイヤ47を介して昇降体30が図8に鎖線で示す下方位置から実線で示す上方位置に上昇される。よって、この状態で被揚収物をグレーチング41上から船舶22側へ移動させることにより、船舶22上への被揚収物の揚収を行うことができる。
これに対して、揚収装置21の不使用時には、図8に実線で示すように、昇降体30が上方位置に配置された状態で、両折り畳み用油圧モータ54が駆動されると、レール23の下レール部232が同図の時計方向に折り畳み回動される。このとき、図11及び図12に示すように、支持台32の下面及び下レール部232の先端に設けられた連動ローラ56,57が、対向する下レール部232の上面及び支持台32の下面に順に当接される。これにより、下レール部232の折り畳み動作に連動して、昇降体30の支持台32が折り畳み動作されて、図13に示すように、下レール部232及び支持台32が不使用位置に配置される。この状態で、ターンバクル60及び保持フック61を装着することにより、下レール部232及び支持台32が不使用位置に保持される。
揚収装置21を使用状態にするには、揚収装置21を折り畳み時とは逆順に展開させればよい。
従って、この第2実施形態によれば、前記第1実施形態における(1)及び(2)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
従って、この第2実施形態によれば、前記第1実施形態における(1)及び(2)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(5) この揚収装置においては、前記昇降器46を動作させるための駆動部材としての昇降用油圧モータ62が設けられている。このため、装置全体が大型で、昇降体30の重量が大きくなっている場合でも、その昇降体30を動力駆動によって容易に昇降させることができる。
(6) この揚収装置においては、前記レール23が船舶22の舷側221に設けられた収容凹部222内に固定状態で配置されている。このため、装置全体を船舶22の舷側221に着脱する必要がなく、操作の簡略化を図ることができる。
(7) この揚収装置においては、前記レール23が収容凹部222内より外側下方に向かって直線状に延びる使用位置から、上方に反転して収容凹部222内に収容される不使用位置に折り畳み可能に構成されている。このため、装置の不使用時に、レール23を昇降体30とともに舷側221の収容凹部222内に折り畳んで、邪魔になることなく保管することができる。
(8) この揚収装置においては、前記レール23を使用位置と不使用位置との間で動作させるための駆動部材としての正逆回転可能な折り畳み用油圧モータ54が設けられている。このため、レール23を動力駆動によって容易に折り畳み動作及び伸長動作させることができる。
(9) この揚収装置においては、前記レール23の折り畳み動作に連動して昇降体30を折り畳み動作させるための連動部材としての連動ローラ56,57が設けられている。このため、装置の不使用時に、レール23を折り畳むことにより、そのレール23の折り畳み動作に連動して昇降体30を同時に折り畳むことができる。
(10) この揚収装置においては、前記レール23を折り畳み状態の不使用位置に保持するための保持部材としてのターンバクル60が設けられている。このため、装置の不使用時に、ターンバクル60の装着により、レール23を不使用位置に安定に保持することができる。
(11) この揚収装置においては、前記昇降体30を折り畳み状態の不使用位置に保持するための保持部材としての保持フック61が設けられている。このため、装置の不使用時に、保持フック61の装着により、昇降体30を不使用位置に安定に保持することができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態を前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
さて、この第3実施形態においては、図14に示すように、各レール23の上端後面に、船舶22上の掛止部65に掛止可能なフック66が突設されている。フック66の上方位置において各レール23の上端後面には、フック66を掛止部65に対する掛止状態にロックするためのロック部材としてのトグルクランプ67が設けられている。そして、このトグルクランプ67の操作レバー671を図14の反時計方向に回動操作することにより、フック66の掛止状態でのロックが解除されて、レール23を船舶22の舷側221から取り外すことができるようになっている。
次に、第3実施形態を前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
さて、この第3実施形態においては、図14に示すように、各レール23の上端後面に、船舶22上の掛止部65に掛止可能なフック66が突設されている。フック66の上方位置において各レール23の上端後面には、フック66を掛止部65に対する掛止状態にロックするためのロック部材としてのトグルクランプ67が設けられている。そして、このトグルクランプ67の操作レバー671を図14の反時計方向に回動操作することにより、フック66の掛止状態でのロックが解除されて、レール23を船舶22の舷側221から取り外すことができるようになっている。
従って、この第3実施形態によれば、前記第1実施形態における(1)〜(4)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(12) この揚収装置においては、前記レール23の上端部に、船舶22上の掛止部65に掛止可能なフック66と、そのフック66を掛止部65に対する掛止状態にロックするためのロック部材としてのトグルクランプ67が設けられている。このため、船舶22の舷側221に対するレール23の着脱作業を簡単に行うことができる。また、揚収装置21をフック66やトグルクランプ67等で船体に支持できるため、第1実施形態とは異なり、甲板に支持金具26を固定することは不要である。
(12) この揚収装置においては、前記レール23の上端部に、船舶22上の掛止部65に掛止可能なフック66と、そのフック66を掛止部65に対する掛止状態にロックするためのロック部材としてのトグルクランプ67が設けられている。このため、船舶22の舷側221に対するレール23の着脱作業を簡単に行うことができる。また、揚収装置21をフック66やトグルクランプ67等で船体に支持できるため、第1実施形態とは異なり、甲板に支持金具26を固定することは不要である。
(変更例)
なお、この実施形態は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば前記第1実施形態において、昇降体30の昇降やレール23の折り畳みをモータ駆動によって行なうように構成してもよい。
なお、この実施形態は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば前記第1実施形態において、昇降体30の昇降やレール23の折り畳みをモータ駆動によって行なうように構成してもよい。
21…揚収装置、22…船舶、221…舷側、222…収容凹部、23…レール、231…上レール部、232…下レール部、30…昇降体、31…昇降枠、32…支持台、33…ガイドローラ、35…支軸、37…保持部材としての保持ピン、46…昇降器、52…回転軸、54…駆動部材としての折り畳み用油圧モータ、56,57…連動部材としての連動ローラ、60…保持部材としてのターンバクル、61…保持部材としての保持フック、62…駆動部材としての昇降用油圧モータ、65…掛止部材、66…フック、67…ロック部材としてのトグルクランプ。
Claims (5)
- 船舶の舷側に取り付けられる揚収装置であって、
上下方向に延びるレールと、
そのレール上を昇降する昇降体とを備え、
前記昇降体をレール上より外側方に突出する使用位置から、レールに沿って延びる不使用位置に折り畳み可能にした揚収装置。 - 前記昇降体を昇降するためのモータを設けた請求項1に記載の揚収装置。
- 前記レールを折り畳み可能に構成した請求項1または2に記載の揚収装置。
- レールを折り畳むとともに展開させるモータを設けた請求項3に記載の揚収装置。
- 舷側に凹部を形成し、その凹部内に請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の揚収装置を設けた船舶。
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JP2012262897A Pending JP2014108668A (ja) | 2012-11-30 | 2012-11-30 | 揚収装置及び揚収装置を備えた船舶 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2014108668A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016068759A (ja) * | 2014-09-30 | 2016-05-09 | 三井造船株式会社 | 水中機器の揚収用装置、水中機器の母船、及び水中機器の揚収方法 |
WO2018178646A1 (en) * | 2017-03-27 | 2018-10-04 | Michael R Arkell | A framework for suspending a load from a boat |
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-
2012
- 2012-11-30 JP JP2012262897A patent/JP2014108668A/ja active Pending
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