JP2014107413A - 磁気素子 - Google Patents

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博昭 森山
Shigeru Kobayashi
茂 小林
Akira Nakabayashi
亮 中林
Hisato Koshiba
寿人 小柴
Takao Mizushima
隆夫 水嶋
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Abstract

【課題】高いQ値を得ることができる磁気素子を提供する。
【解決手段】磁気素子は、コイルと、コイルと絶縁状態にて対向配置された磁性部材と、を有し、コイルは、Y1−Y2方向からX1−X2方向に角部を介して折れ曲がりながら矩形状に巻回形成された平面コイルであり、磁性部材は、X方向及びY方向に平行な辺を備える複数の分割磁性部17a〜17e,30a〜30eが、Y方向に間隔を空けて並設して構成されており、各分割磁性部は、同一形状でかつ、Y方向の長さ寸法をa、X方向の長さ寸法をbとしたとき、b/aは4以上とされており、各分割磁性部は、0.25μm以下の膜厚を有する複数の磁性層が層間絶縁層を介して積層された構成であり、磁性層の磁化容易軸方向は、X方向に平行な方向とされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、コイルと、コイルに絶縁状態にて対向配置された磁性部材とを有する磁気素子に関する。
下記特許文献1には、軟磁性膜と絶縁膜とが交互に積層された多層膜にスリットを入れた薄膜磁気素子に関する発明が開示されている。スリットは四角形状の多層膜の対角線上に設けられている。
下記特許文献2には、短冊状の磁性膜が設けられた平面磁気素子に関する発明が開示されている。
また下記特許文献3には、磁性膜を複数に分割し、各分割磁性膜の磁化容易軸方向を、コイルの一方の線路方向に揃えた伝送線路デバイスに関する発明が開示されている。
また下記特許文献4では、磁性膜を複数の領域に分割し、分割された各領域の磁化容易軸方向をコイルにより発生する磁界の方向に直交させた平面型磁気素子に関する発明が開示されている。
特開2003−178920号公報 特開2000−269035号公報 特開2011−193093号公報 特開平4−363006号公報
このように、磁性膜を複数に分割したり、磁性膜を絶縁膜と交互に積層する構成は従来においても成されていた。
しかしながら従来では、高周波駆動においてQ値(性能係数)を増大させる観点から、磁性膜の分割及び積層構造を具体的に適正化していなかった。特にMHz帯域での渦電流損失を抑制しQ値を大きく改善することに着目した特許文献は存在せず、このような高周波帯域におけるQ値の向上することは、従来の技術では未だ実現できていない。特に高周波領域におけるQ値の向上は磁気素子の小型化には必須の課題であり、近年においてはその重要性は増大してきている。
そこで本発明は、上記の従来課題を解決するためのものであり、特に、高い周波数領域において従来に比べて高いQ値を得ることができる磁気素子を提供することを目的とする。
本発明における磁気素子は、
コイルと、前記コイルと絶縁状態にて対向配置された磁性部材と、を有し、
前記コイルは、平面視にて第1の方向から前記第1の方向に対して直交する第2の方向に角部を介して折れ曲がりながら矩形状に巻回形成された平面コイルであり、
前記磁性部材は、前記第1の方向及び前記第2の方向に平行な辺を備える複数の分割磁性部が、前記第1の方向に間隔を空けて並設して構成されており、各分割磁性部は、同一形状でかつ、前記第1の方向の長さ寸法をa、前記第2の方向の長さ寸法をbとしたとき、b/aは4以上とされており、
前記各分割磁性部は、0.25μm以下の膜厚を有する複数の磁性層が層間絶縁層を介して積層された構成であり、前記磁性層の磁化容易軸方向は、前記第2の方向に平行な方向とされていることを特徴とするものである。
本発明によれば、効果的にQ値(性能係数)を増大させることができる。なおQ値とは、コイルの性能の良さを表す数値であり、Q=ωL/Rで表される。ωは共振周波数における角速度、Lは、インダクタンス、Rは抵抗である。
本発明では、前記コイルの上面側に形成された第1の磁性部材と、前記コイルの下面側に形成された第2の磁性部材とを、有し、
前記第1の磁性部材及び前記第2の磁性部材の少なくとも一方が、前記層間絶縁層を介して複数の前記磁性層が積層された前記分割磁性部で構成されている構成にできる。このとき、前記第1の磁性部材及び前記第2の磁性部材の双方が、前記層間絶縁層を介して複数の前記磁性層が積層された前記分割磁性部で構成されていることが好適である。
また本発明では、絶縁基材と、前記絶縁基材の上面に形成された第1のコイルと、前記絶縁基材の下面に形成され前記第1のコイルと電気的に接続された第2のコイルと、前記第1のコイルの上面に形成された前記第1の磁性部材と、前記第2のコイルの下面に形成された前記第2の磁性部材とを有することが好ましい。
本発明では、前記分割磁性部は、略正方形もしくは略長方形の磁性部材を複数に分割したものであることが好ましい。また、前記各分割磁性部を構成する複数の前記磁性層を足した総厚は、2μm以下とされていることが好ましい。
また本発明では、前記磁性層は、主成分の元素T(元素TはFeまたはCoまたはその混合物を表す)と、元素M(元素Mは、Hf、Ti、Zr、V、Nb、Ta、Mo、W、Al、Mg、Zn、Ca、Ce、Y、Siのうち少なくともいずれか一種を表す)と、元素X(OまたはNのうち少なくともいずれか1種または2種を表す)とを有して形成されることが好ましい。MHz帯域で使用する用途では、フェライトなどは強磁性共鳴周波数にかかる領域となり、ヒステリシス損失に起因する鉄損が急激に大きくなるが、本発明の磁性層では、強磁性共鳴周波数が100MHz以上と高く、使用できる周波数を高周波にでき、高周波帯域(特にMHz帯域)でのQ値の増大を促進することができる。
また本発明では、前記各分割磁性部は、共通の絶縁シート表面に形成されていることが、コイルに対する各分割磁性部の配置を高精度にでき、安定して高いQ値を得ることができて好適である。
また本発明では、前記各分割磁性部は、前記絶縁シートの表面に形成された略正方形もしくは略長方形の磁性部材を、共通の前記絶縁シートの状態を保持しつつ、複数に分割したものであることが、所定比率の寸法を有する分割磁性部を簡単に形成できて好適であり、また各分割磁性部を共通の絶縁シートにて支持することが可能になる。
本発明の磁気素子によれば、従来に比べて効果的にQ値(性能係数)を増大させることができる。
図1(a)は、第1の実施形態における薄型インダクタの平面図であり、図1(b)は、図1(a)に示すA−A線から切断し矢印方向から見た薄型インダクタの縦断面図であり、図1(c)は、薄型インダクタの裏面図である。 図2は、図1(a)に示すB−B線から切断し矢印方向から見た薄型インダクタの部分拡大縦断面図である。 図3(a)は、第2の実施形態における薄型インダクタの平面図であり、図3(b)は、薄型インダクタの裏面図である。 図4(a)は、第3の実施形態における薄型インダクタの平面図であり、図4(b)は、薄型インダクタの裏面図である。 図5(a)は、第4の実施形態における薄型インダクタの平面図であり、図5(b)は、薄型インダクタの裏面図である。 図6(a)(b)は、本実施形態における薄膜インダクタの製造工程を示す平面図である。 図7は、比較例の薄膜インダクタの平面図である。 図8は、比較例の薄膜インダクタの平面図である。 図9は、比較例の薄膜インダクタの平面図である。 図10は、比較例の薄膜インダクタの部分拡大縦断面図である。 図11は、比較例の薄膜インダクタの部分拡大縦断面図である。 図12は、比較例の薄膜インダクタの部分拡大縦断面図である。 図13(a)〜(e)は、磁性部材の分割状態及び磁性層の積層枚数を変化させた各薄膜インダクタにおけるQ値(ピーク値)の実験結果を示すグラフである。
図1(a)は、第1の実施形態における薄型インダクタの平面図であり、図1(b)は、図1(a)に示すA−A線から切断し矢印方向から見た薄型インダクタの縦断面図であり、図1(c)は、薄型インダクタの裏面図である。
図1(b)に示すように薄型インダクタ(磁気素子)10は、絶縁基材11と、第1のコイル12と、第2のコイル13と、導通層14と、第1の取出電極層15と、第2の取出電極層16と、第1の磁性シート40と、第2の磁性シート41と、を有して構成される。
各磁性シート40,41は、絶縁シート20と絶縁シート20の絶縁基材11側の表面に形成された磁性部材17(分割磁性部17a〜17e)により構成されるが、図1(a)(c)では、磁性シート40,41を、分割磁性部17a〜17e,30a〜30eとして示した。 このような構成とすることで、絶縁シート20を各磁性シート40,41の保護層として機能させることができる。
絶縁基材11の材質は特に限定しないが、例えば、ガラスエポキシ基板を用いることができる。
図1(b)に示すように、第1のコイル12は、絶縁基材11の上面11aに形成される。また図1(b)に示すように第2のコイル13は、絶縁基材11の下面11bに形成される。
図1(a)(c)に示すように、第1のコイル12及び第2のコイル13は夫々、内側の巻き始端12a、13aからX1−X2方向(第2の方向)及びX1−X2方向に対して直交するY1−Y2方向(第1の方向)に角部を介して直角に折れ曲がりながら巻回された平面コイルである。なお角部が直角形状でなく、例えば湾曲した形状であってもよい。その場合は曲面中心を角部とみなす。
図1(b)に示すように絶縁基材11の略中央には、上面11aから下面11bにかけて貫通するスルーホール11cが形成されている。図1(b)に示すようにスルーホール11c内には導通層14が設けられている。そして導通層14と第1のコイル12の巻き始端12aとが電気的に接続され、導通層14と第2のコイル13の巻き始端13aとが電気的に接続されている。
図1(b)に示すように、絶縁基材11の第1の側面(X1側面)11d側に第1の取出電極層15が形成されている。また図1(b)に示すように、絶縁基材11の第2の側面(X2側側面)11e側に第2の取出電極層16が形成されている。
図1(a)(b)に示すように第1の取出電極層15は、絶縁基材11の第1の側面11dに形成された第1の側面部15aと、第1の側面部15aから絶縁基材11の上面11aに延出し、第1のコイル12の巻き終端12bに接続される第1の上面部15bと、第1の側面部15aから絶縁基材11の下面11bに延出する第1の下面部15cとを有して構成される。
図1(b)(c)に示すように第2の取出電極層16は、絶縁基材11の第2の側面11eに形成された第2の側面部16aと、第2の側面部16aから絶縁基材11の上面11aに延出する第2の上面部16bと、第2の側面部16aから絶縁基材11の下面11bに延出し、第2のコイル13の巻き終端13bに接続される第2の下面部16cとを有して構成される。
例えば、第1のコイル12及び第2のコイル13は夫々、箔体(銅箔)とめっき層(銅めっき等)との積層構造で形成される。
図1(b)に示す第1の取出電極層15及び第2の取出電極層16は箔体及びめっき層を有して構成される内層18と、表面層19とを有して構成される。表面層19はめっき層で形成され例えば銅めっきで構成される。また第1の取出電極層15及び第2の取出電極層16の最表面にはNi/Au層、Ni/Sn層、Ni/はんだ層、Ni/Ag層(いずれもNiが下地)等で形成された薄いはんだランド23が形成されることが好適である。なお、はんだ層はSn-Cu、Sn−Bi、Sn−Ag、Sn−Zn系の合金はんだめっき層が好ましく用いられる。
また図1(b)に示すように、第1のコイル12の上面には絶縁層(接着層)31を介して第1の磁性シート40(第1の磁性部材17)が配置されている。また、図1(b)に示すように、第2のコイル13の下面には絶縁層(接着層)32を介して第2の磁性シート41(第2の磁性部材30)が配置されている。このとき、図1(b)に示すように、第1の磁性シート40(第1の磁性部材17)、第1の上面部15b及び第2の上面部16bの各表面が略同一面となるように、第1の磁性シート40(第1の磁性部材17)を配置できる。また、第2の磁性シート41(第2の磁性部材30)、第1の下面部15c及び第2の下面部16cの各表面が略同一面となるように、第2の磁性シート41(第2の磁性部材30)を配置できる。
あるいは、本実施形態では、第1の上面部15b及び第2の上面部16bの各表面を第1の磁性部材17の表面よりも絶縁基材11から離れる方向(上方)に突出させる形態とすることもできる。また、第1の下面部15c及び第2の下面部16cの各表面を第2の磁性部材30の表面よりも絶縁基材11から離れる方向(下方)に突出させる形態とすることもできる。
本実施形態では、図2に示すように第1の磁性部材17は、絶縁シート20の表面に形成される。ここで絶縁シート20は、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリイミド系、ガラスエポキシ系の極薄シート等の絶縁基材で形成される。なお第2の磁性部材30においても同様の構成とすることができる。
また図2に示すように第1の磁性シート40は絶縁シート20の表面に形成された第1の磁性部材17を絶縁層31側にするように接合すると良い(第1の磁性部材17が絶縁層31に接触)。第2の磁性シート41についても同様である。このようにすることで、絶縁シート20を第1の磁性部材17と第2の磁性部材30の保護部材として機能させることができる。なお、絶縁シート20を保護部材として機能させる必要が無ければ、絶縁シート20を絶縁層31、32に接触するように接合しても良い。
絶縁層(接着層)31,32には、エポキシ系低温硬化剤やアクリル系低温硬化剤を使用することができる。
図1(a)に示すように、第1の磁性部材17は、複数の分割磁性部17a〜17eにより構成されている。
図1(a)に示すように各分割磁性部17a〜17eは、Y1−Y2方向(第1の方向)に間隔cを空けて並設されている。第1の磁性部材17は、Y1−Y2方向に間隔cを空けて並設された複数の分割磁性部17a〜17eのみで構成され、例えばX1−X2方向に間隔を空けた分割磁性部などは設けられていないが、各分割磁性部17a〜17eをX1−X2方向に間隔cを空けて並設された複数の分割磁性部17a〜17eのみで構成し、Y1−Y2方向に間隔を空けた分割磁性部を設けない構成としても良い。
図1(a)に示すように、各分割磁性部17a〜17eはそれぞれ、同形状の矩形状であり、Y1−Y2方向(第1の方向)及びX1−X2方向(第2の方向)に平行な辺21、22を備える。コイル12、13は、Y1−Y2方向(第1の方向)及びX1−X2方向(第2の方向)に沿って巻回されているので、各分割磁性部17a〜17eの辺21,22は、巻線方向に平行に形成されている。なお他の実施形態においても同様である。
またY1−Y2方向に平行な辺21は、長さ寸法がaであり、X1−X2方向に平行な辺22は、長さ寸法がbである。そして長さ比b/aは4以上とされている。
図1に示す実施形態では、各分割磁性部17a〜17eの長さ比b/aが5である。そして各分割磁性部17a〜17eは5つ、設けられている。すなわち、これら分割磁性部17a〜17eを足した大きさはほぼ正方形となっている。
図1(c)に示すように、第2の磁性部材30も、複数の分割磁性部30a〜30eにより構成されている。各分割磁性部30a〜30eも、第1の磁性部材17を構成する各分割磁性部17a〜17eと同形状である。したがって、各分割磁性部30a〜30eもY1−Y2方向(第1の方向)及びX1−X2方向(第2の方向)に平行な辺24、26を備え、辺24の長さ寸法をa、辺26の長さ寸法をbとしたとき、長さ比b/aが4以上である。具体的には、各分割磁性部30a〜30eの長さ比b/aは5である。そして各分割磁性部30a〜30eは5つ、設けられている。
図6(a)に示すように、製造過程中の第1の磁性部材17は、最初、Y1−Y2方向及びX1−X2方向に平行な辺27,22を備える略正方形磁性部28であり、すなわちY1−Y2(第1の方向)の長さ寸法をd、X1−X2方向(第2の方向)の長さ寸法をbとしたとき、ほぼd:b=1:1となっている。ここで「略正方形」とは、長さ比d/bが0.8〜1.2の範囲内であることを指し、略長方形であっても良い。
本実施形態ではまず図6(a)に示す略正方形磁性部28を形成し、続いて図6(b)に示す工程で、略正方形磁性部28にX1−X2方向に平行なスリット29を形成する。複数のスリット29をY1−Y2方向に等間隔で入れる。例えばスリット29をダイサーにより形成することができる。各スリット29の間隔はcである。これにより第1の磁性部材17を複数の分割磁性部17a〜17eに分割できる。
スリット29を入れる際、図2に示すように、絶縁シート20にも途中まで溝20aが形成されてもよいが、絶縁シート20が切断されないように、すなわち各分割磁性部17a〜17eに対する共通の絶縁シート20を保つように、スリット形成を行う。
第2の磁性部材30も図6と同様の製造工程により、略正方形磁性部を複数の分割磁性部30a〜30eに分割する。このような工程を経て形成された第1の磁性シート40及び第2の磁性シート41を第1のコイル12及び第2のコイル13に接合する。
ここで図6(a)に示す略正方形磁性部28の長さ寸法b、dを、1.1〜4.5mm程度とし、また図6(c)に示すスリット29の間隔cを、10〜200μm程度とする。ここで略正方形磁性部28の大きさ(面積)は、コイルの外形(巻回部分にて最外周に位置するターンの外形を指す)よりも大きく形成される。
図2に示すように、各分割磁性部17a〜17eは、0.25μm以下の膜厚を有する複数の磁性層33が層間絶縁層34を介して積層された構成である。図2には分割磁性部17aにのみ磁性層33と層間絶縁層34の符号を付したが、分割磁性部17b〜17eも分割磁性層17aと同様に磁性層33と層間絶縁層34との積層構造になっている。
各磁性層33の磁化容易軸方向emは、X1−X2方向(第2の方向)と平行な方向を向いている。図2では、1つの磁性層33にのみ磁化容易軸方向emを示した。 以下、すべての実施形態において磁性層の磁化容易軸方向emは、X1−X2方向(第2の方向)と平行な方向とされている。磁性層33を成膜する際の成膜条件や形状異方性の付与により磁化容易軸方向emをX1−X2方向に向けることができる。図1に示すように各分割磁性部17a〜17e,30a〜30eはX1−X2方向に細長い矩形状であるため、磁化容易軸方向emをX1−X2方向に適切かつ簡単に付与することができる。
図2では、膜厚が0.25μmの磁性層33が8層、積層されている。また各層間絶縁層34の膜厚は、膜厚は磁性層33の膜厚よりも薄く、具体的には0.1μm以下(好ましくは0.05μm以下)である。層間絶縁層34は、各磁性層33の間に介在するので、図2では、8層の磁性層33に対して7層の層間絶縁層34が設けられている。
本実施形態では、各磁性層33の膜厚を足した総厚が2μm以下であることが好適である。図2の実施形態では各磁性層33の膜厚が0.25μmで8層設けられているので、総厚は2μmとなっている。
本実施形態では、各磁性層33は、主成分の元素T(元素TはFeまたはCoまたはその混合物を表す)と、元素M(元素Mは、Hf、Ti、Zr、V、Nb、Ta、Mo、W、Al、Mg、Zn、Ca、Ce、Y、Siのうち少なくともいずれか一種を表す)と、元素X(OまたはNのうち少なくともいずれか1種または2種を表す)とを有して形成されることが好適である。
磁性層33は、Fe−M−(O,N)であることが好ましく、FeAlN、FeNなどを提示できる。
また層間絶縁層34には、SiO、SiN、Si−(O,N)、Al−(O,N)、Alなどを提示できるが、特に材質を限定するものではない。
図3に示す第2の実施形態では、図1と異なって第1の磁性部材35及び第2の磁性部材36をそれぞれ4つに分割している。各分割磁性部35a〜35d,36a〜36dはそれぞれ同形状であり、各分割磁性部35a〜35d,36a〜36dの長さ比b/aは4となっている。また各分割磁性部35a〜35d,36a〜36dの積層構造は図2と同じであり、すなわち0.25μm以下の膜厚を有する複数の磁性層33が層間絶縁層34を介して積層された構造となっている。具体的には例えば、0.25μmの膜厚を有する8層の磁性膜33が層間絶縁層34を介して積層された構成となっている。
図1、図3に示す実施形態では、それぞれ、第1の磁性部材17,35と第2の磁性部材30,36とが複数の分割磁性部で形成され、第1の磁性部材17,35と第2の磁性部材30,36とで分割磁性部の構成が同じとなっていた。
これに対して例えば図4(a)に示すように第1の磁性部材17は、図1(a)と同様に例えば長さ比b/aが5とされた5つの分割磁性部17a〜17eに分割して構成されるが、図4(b)に示すように第2の磁性部材37は、図6(a)と同様に略正方形磁性部で構成されており複数に分割されていない。なお、少なくとも第1の磁性部材17を構成する分割磁性部17a〜17eは、図2と同様に膜厚が0.25μm以下とされた複数の磁性層33が層間絶縁層34を介して積層された構造となっている。また各磁性層33の磁化容易軸方向emがX1−X2方向(第2の方向)とされている。
あるいは図5に示すように第1の磁性部材17及び第2の磁性部材36がともに長さ比b/aが4以上とされた複数の分割磁性部17a〜17e,36a〜36dで構成されるが、第1の磁性部材17は、図1(a)と同様に長さ比b/aが5とされた5つの分割磁性部17a〜17eで構成され、一方、第2の磁性部材36は、図3(b)と同様に長さ比b/aが4とされた4つの分割磁性部36a〜36dで構成される。このように第1の磁性部材17と第2の磁性部材36とがともに分割磁性部で構成されても、分割磁性部の数や長さ比b/aが異なっていてもよい。
図1〜図6の実施形態と違って第1の磁性部材と第2の磁性部材のいずれか一方を設けない構成とすることもできる。なお設けた磁性部材は長さ比b/aが4以上とされ、0.25μm以下の膜厚の磁性層33が層間絶縁層34を介して積層され、さらに各磁性層33の磁化容易軸方向emがX1−X2方向(第2の方向)とされた複数の分割磁性部にて構成される。
また図1(b)に示すように、コイル12,13が絶縁基材11の両面に形成された構成でなくてもよい。例えば絶縁基材11の片面にのみコイルが形成された構成とすることもできるし、絶縁基材11がなく、コイルと、コイルに絶縁状態で対向する磁性部材とが設けられた構成にすることもできる。
また図2に示す磁性層33の層数は8層に限定されるものでない。ただし各磁性層33の膜厚を足した総厚は2μm以下とすることが好ましいので、例えば磁性層33の膜厚を0.2μmとしたら、磁性層33の層数を10層以下とする。また分割磁性部の数を6以上にしてもよい。このとき、各分割磁性部の長さ比b/aを6以上とすることが好適である。長さ比b/aは小数点を有していてもよいが整数であることが好適である。したがって本実施形態では長さ比b/aは4,5,6,・・・であることが好ましい。
本実施形態における、コイルに絶縁状態で対向する磁性部材は、以下の特徴的部分を備えている。
(1) 磁性部材は、Y1−Y2方向に間隔cを空けて分割された複数の分割磁性部により構成される。各分割磁性部は、コイルの巻線方向であるY1−Y2方向(第1の方向)及びX1−X2方向(第2の方向)に平行な辺を備える矩形状とされ、各分割磁性部がY1−Y2方向に間隔cを空けて並設されている。
(2) 磁性部材を構成する各分割磁性部は同一形状であり、各分割磁性部のY1−Y2方向の長さ寸法をa、X1−X2方向の長さ寸法をbとしたとき、長さ比b/aが4以上である。
(3) 各分割磁性部は、0.25μm以下の膜厚を有する複数の磁性層33が層間絶縁層34を介して積層された構成である。
(4) 各磁性層33の磁化容易軸方向emが、X1−X2方向(第2の方向)と平行な方向とされている。
以上により、渦電流損失に起因する鉄損を抑制でき、効果的にQ値(性能係数)を増大させることができる。なおQ値とは、コイルの性能の良さを表す数値であり、Q=ωL/Rで表される。ωは共振周波数における角速度、Lは、インダクタンス、Rは抵抗である。
また本実施形態では、磁性層33を、主成分の元素T(元素TはFeまたはCoまたはその混合物を表す)と、元素M(元素Mは、Hf、Ti、Zr、V、Nb、Ta、Mo、W、Al、Mg、Zn、Ca、Ce、Y、Siのうち少なくともいずれか一種を表す)と、元素X(OまたはNのうち少なくともいずれか1種または2種を表す)からなる磁性材料により形成した。MHz帯域で使用する用途では、フェライトなどは強磁性共鳴周波数にかかる領域となり、ヒステリシス損失に起因する鉄損が急激に大きくなるが、本実施形態の磁性層33のようにナノ結晶系磁性体では、強磁性共鳴周波数が100MHz以上と高く、使用できる周波数を高周波にでき、上記した(1)〜(4)の構成とすることで、高周波帯域(特にMHz帯域)でのQ値の増大を効果的に促進することができる。
以下の表1に示す磁性部材を有する磁気素子を形成した。なお磁気素子のコイルサイズとしては4.5mm×4.5mmのものと、2.2mm×2.2mmのものの2つを用意した。なお、コイルサイズ4.5mm×4.5mmのものでは、磁気素子のサイズは5.0mm×5.0mmとなり、コイルサイズ2.2mm×2.2mmのものは、磁気素子のサイズは3.2mm×2.4mmとなる。
Figure 2014107413
まず表1の(e)であるが、これは図7に示すように、磁性部材50を正方形磁性部にて形成した構成である。磁性部材50のY1−Y2方向及びX1−X2方向の長さ寸法をそれぞれb、dとしたとき長さ比b/dは1である。またb,dをそれぞれ4.5mmとした。図7では、第1のコイル12と対向する表面側の磁性部材50が図示されているが、第2のコイル13と対向する裏面側の磁性部材も磁性部材50と同じ構成である。
表1(e)に示す試料(e)−1は、図7の正方形磁性部を2μmの磁性層の単層構造で形成した構成、試料(e)−2は、図7の正方形磁性部を1μmの膜厚を有する2層の磁性層と1層の層間絶縁層との積層構造で形成した構成、試料(e)−3は、図7の正方形磁性部を0.5μmの膜厚を有する4層の磁性層と3層の層間絶縁層との積層構造で形成した構成、試料(e)−4は、図7の正方形磁性部を0.25μmの膜厚を有する8層の磁性層と7層の層間絶縁層との積層構造で形成した構成とした。このように各試料における磁性層の膜厚を足した総厚を2μmとした。
なお磁性層をFe67.62Al15.0417.34で、層間絶縁層を、SiOで形成した。ほかの試料についても同様である。
次に表1の(a)であるが、これは図7に示す表裏面に設けられた各正方形磁性部を図1と同じようにそれぞれ5つに分割した構成である。すなわち各分割磁性部の長さ比b/aは5であった。このとき各長さ寸法a、b及び間隔cは、4.5mm□サイズコイルの場合、a=0.9mm、b=4.5mm、c=100μmであり、2.2mm□サイズコイルの場合、a=0.44mm、b=2.2mm、c=50μmであった。
表1(a)の試料(a)−1は、(e)−1同様に、2μmの磁性層の単層構造で形成した構成(図10の部分拡大縦断面図参照)、試料(a)−2は、(e)−2と同様に、1μmの膜厚を有する2層の磁性層33と1層の層間絶縁層34との積層構造で形成した構成(図11の部分拡大縦断面図参照)、試料(a)−3は、試料(e)−3と同様に、0.5μmの膜厚を有する4層の磁性層33と3層の層間絶縁層34との積層構造で形成した構成(図12の部分拡大縦断面図参照)、試料(a)−4は、試料(e)−4と同様に、0.25μmの膜厚を有する8層の磁性層33と7層の層間絶縁層34との積層構造で形成した構成(図2の部分拡大縦断面図参照)とした。
次に表1の(b)であるが、これは図7に示す表裏面に設けられた各正方形磁性部を図3と同じようにそれぞれ4つに分割した構成である。すなわち各分割磁性部の長さ比b/aは4であった。このとき各長さ寸法a、b及び間隔cは、4.5mm□サイズコイルの場合、a=1.125mm、b=4.5mm、c=100μmであり、2.2mm□サイズコイルの場合、a=0.55mm、b=2.2mm、c=50μmであった。
表1(b)の試料(b)−1は、(e)−1同様に、2μmの磁性層の単層構造で形成した構成、試料(b)−2は、(e)−2と同様に、1μmの膜厚を有する2層の磁性層と1層の層間絶縁層との積層構造で形成した構成、試料(a)−3は、試料(e)−3と同様に、0.5μmの膜厚を有する4層の磁性層と3層の層間絶縁層との積層構造で形成した構成、試料(b)−4は、試料(e)−4と同様に、0.25μmの膜厚を有する8層の磁性層と7層の層間絶縁層との積層構造で形成した構成とした。
次に表1の(c)であるが、これは図7に示す表裏面に設けられた各正方形磁性部を図8に示すように、それぞれ3つに分割した構成である。すなわち各分割磁性部51a〜52cの長さb/aは3であった。このとき各長さ寸法a、b及び間隔cは、4.5mm□サイズコイルの場合、a=1.5mm、b=4.5mm、c=100μmであり、2.2mm□サイズコイルの場合、a=0.73mm、b=2.2mm、c=50μmであった。
表1(c)の試料(c)−1は、(e)−1同様に、2μmの磁性層の単層構造で形成した構成、試料(c)−2は、(e)−2と同様に、1μmの膜厚を有する2層の磁性層と1層の層間絶縁層との積層構造で形成した構成、試料(c)−3は、試料(e)−3と同様に、0.5μmの膜厚を有する4層の磁性層と3層の層間絶縁層との積層構造で形成した構成、試料(c)−4は、試料(e)−4と同様に、0.25μmの膜厚を有する8層の磁性層と7層の層間絶縁層との積層構造で形成した構成とした。
次に表1の(d)であるが、これは図7に示す表裏面に設けられた各正方形磁性部を図9に示すように、それぞれ2つに分割した構成である。すなわち各分割磁性部52a,52bの長さ比b/aは2であった。このとき各長さ寸法a、b及び間隔cは、4.5mm□サイズコイルの場合、a=2.25mm、b=4.5mm、c=100μmであり、2.2mm□サイズコイルの場合、a=1.1mm、b=2.2mm、c=50μmであった。
表1(d)の試料(d)−1は、(e)−1同様に、2μmの磁性層の単層構造で形成した構成、試料(d)−2は、(e)−2と同様に、1μmの膜厚を有する2層の磁性層と1層の層間絶縁層との積層構造で形成した構成、試料(d)−3は、試料(e)−3と同様に、0.5μmの膜厚を有する4層の磁性層と3層の層間絶縁層との積層構造で形成した構成、試料(d)−4は、試料(e)−4と同様に、0.25μmの膜厚を有する8層の磁性層と7層の層間絶縁層との積層構造で形成した構成とした。
なお各試料において、磁性層の磁化容易軸方向をX1−X2方向(第2の方向)とした。
実験ではインダクタンスLs及びQ値及びそれらの周波数特性を測定した。インダクタンスLsの測定には、Agilent E4991A RFネットワークアナライザーを用い、周波数1MHz〜1GHz、測定信号電流1mAとして測定した。
またインダクタンスLsとRs(薄型インダクタの等価回路におけるインピーダンスの抵抗成分)の周波数特性からQ=ωLs/Rs(ω=2πf)よりQ値及びQ値の周波数特性を算出した。なお以下の表2に示すQ値は誘導性領域における各試料の最大値であり、Q値が最大値となる周波数をfとした。
また各試料における磁化容易軸方向への保磁力Hce、磁化困難軸方向への保磁力Hch、異方性磁界Hkについてもそれぞれ調べた。なお表1(f)に示す試料1は、2μmの磁性層の単層構造で形成した構成、試料2は、1μmの膜厚を有する2層の磁性層と1層の層間絶縁層との積層構造で形成した構成、試料3は、0.5μmの膜厚を有する4層の磁性層と3層の層間絶縁層との積層構造で形成した構成、試料4は、0.25μmの膜厚を有する8層の磁性層と7層の層間絶縁層との積層構造で形成した構成とし、基材(絶縁シート20)はPEN(ポリエチレンナフタレート)材を使用した。なお各試料における化容易軸方向への保磁力Hce、磁化困難軸方向への保磁力Hch、異方性磁界Hkは、各試料間において、大きな変化はなかった。
上記したインダクタンスLs、Q値、Q値が最大値となる周波数をfの実験結果を、表1(a)〜(e)に掲載した。インダクタンスLsについては、各試料において大きな変化はなかった。
図13(a)は、表1(a)における試料(a)−1〜試料(a)−4のQ値(最大値)を示すグラフであり、図13(b)は、表1(b)における試料(b)−1〜試料(b)−4のQ値(最大値)を示すグラフであり、図13(c)は、表1(c)における試料(c)−1〜試料(c)−4のQ値(最大値)を示すグラフであり、図13(d)は、表1(d)における試料(d)−1〜試料(d)−4のQ値(最大値)を示すグラフであり、図13(e)は、表1(e)における試料(e)−1〜試料(e)−4のQ値(最大値)を示すグラフである。
図13(c)〜(e)に示すように、分割磁性部の長さ比b/aを2あるいは3とした形態、及び分割せずに正方形磁性部のまま磁性部材を構成した構成(b/a=1)では、磁性層の層数にかかわらずQ値が低かった。具体的にはQ値は20以下であった。
これに対して、図13(a)に示すように、分割磁性部の長さ比b/aを5とした構成及び図13(b)に示すように分割磁性部の長さ比b/aを4とした構成では、ともに、磁性層の膜厚を0.25mmとし層数を8層した構成とすることで、10MHz以上の高周波帯域にてQ値の向上が顕著となり、効果的に高いQ値が得られることがわかった。
以上により、分割磁性部の長さ比b/aを4以上とし、かつ、層間絶縁層を介して積層される複数の磁性層の膜厚を0.25mm以下とし、コイルの巻線方向である一方向(X1−X2方向)に磁性層の磁化容易軸方向を向けることで、10MHz以上の高周波帯域で、高いQ値を得ることができるとわかった。
10 薄型インダクタ
11 絶縁基材
12 第1のコイル
13 第2のコイル
14 導通層
15 第1の取出電極層
16 第2の取出電極層
17、35 第1の磁性部材
17a〜17e、30a〜30e、35a〜35d、36a〜36d 分割磁性部
20 絶縁シート
28 略正方形磁性部
30、36 第2の磁性部材
33 磁性層
34 層間絶縁層
40、41 磁性シート

Claims (9)

  1. コイルと、前記コイルと絶縁状態にて対向配置された磁性部材と、を有し、
    前記コイルは、平面視にて第1の方向から前記第1の方向に対して直交する第2の方向に角部を介して折れ曲がりながら矩形状に巻回形成された平面コイルであり、
    前記磁性部材は、前記第1の方向及び前記第2の方向に平行な辺を備える複数の分割磁性部が、前記第1の方向に間隔を空けて並設して構成されており、各分割磁性部は、同一形状でかつ、前記第1の方向の長さ寸法をa、前記第2の方向の長さ寸法をbとしたとき、b/aは4以上とされており、
    前記各分割磁性部は、0.25μm以下の膜厚を有する複数の磁性層が層間絶縁層を介して積層された構成であり、前記磁性層の磁化容易軸方向は、前記第2の方向に平行な方向とされていることを特徴とする磁気素子。
  2. 前記コイルの上面側に形成された第1の磁性部材と、前記コイルの下面側に形成された第2の磁性部材とを、有し、
    前記第1の磁性部材及び前記第2の磁性部材の少なくとも一方が、前記層間絶縁層を介して複数の前記磁性層が積層された前記分割磁性部で構成されている請求項1記載の磁気素子。
  3. 前記第1の磁性部材及び前記第2の磁性部材の双方が、前記層間絶縁層を介して複数の前記磁性層が積層された前記分割磁性部で構成されている請求項2記載の磁気素子。
  4. 絶縁基材と、前記絶縁基材の上面に形成された第1のコイルと、前記絶縁基材の下面に形成され前記第1のコイルと電気的に接続された第2のコイルと、前記第1のコイルの上面に形成された前記第1の磁性部材と、前記第2のコイルの下面に形成された前記第2の磁性部材とを有する請求項2又は3に記載の磁気素子。
  5. 前記分割磁性部は、略正方形もしくは略長方形の磁性部材を複数に分割したものである請求項1ないし4のいずれか1項に記載の磁気素子。
  6. 前記各分割磁性部を構成する複数の前記磁性層を足した総厚は、2μm以下とされている請求項1ないし5のいずれか1項に記載の磁気素子。
  7. 前記磁性層は、主成分の元素T(元素TはFeまたはCoまたはその混合物を表す)と、元素M(元素Mは、Hf、Ti、Zr、V、Nb、Ta、Mo、W、Al、Mg、Zn、Ca、Ce、Y、Siのうち少なくともいずれか一種を表す)と、元素X(OまたはNのうち少なくともいずれか1種または2種を表す)とを有して形成される請求項1ないし6のいずれか1項に記載の磁気素子。
  8. 前記各分割磁性部は、共通の絶縁シート表面に形成されている請求項1ないし7のいずれか1項に記載の磁気素子。
  9. 前記各分割磁性部は、前記絶縁シートの表面に形成された略正方形もしくは略長方形の磁性部材を、共通の前記絶縁シートの状態を保持しつつ、複数に分割したものである請求項8記載の磁気素子。
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