JP2014106688A - 印刷システム及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】不正な利用者が印刷してしまうことを防止する。
【解決手段】文書位置管理装置5は、利用者毎に、所与の時間範囲において該利用者の文書を格納する文書保持装置7を複数の文書保持装置7の中から選択するプログラムを保持し、利用者の印刷要求に係る文書を、該利用者について保持されるプログラムに基づいて選択した文書保持装置7に順次移動させ、指定された時間までに、印刷要求に係る利用者について特定された場所に位置するプリンタ8に、該利用者について保持されるプログラムを提供する。プリンタ8は、提供されたプログラムに基づいて選択した文書保持装置7から利用者の印刷要求に係る文書を取得して印刷する。
【選択図】図1

Description

本発明は、印刷システム及びプログラムに関する。
利用者からの要求に応じて印刷装置が文書を印刷するシステムがある(下記の特許文献1を参照)。こうしたシステムにおいて、印刷装置における認証にICカードが利用されることがある。ここで、利用者がICカードを紛失してしまうと、ICカードを拾った者からの印刷要求を受け付けた場合であっても、印刷が実行されてしまうことがある。
特開2007−21777号公報
本発明の目的は、不正な利用者が印刷してしまうことを防止できる印刷システム及びプログラムを提供することにある。
請求項1に記載の発明は、利用者毎に、所与の時間範囲において該利用者の文書を格納する格納先を複数の格納先の中から選択するプログラムを保持する保持手段と、利用者の印刷要求に係る文書を、該利用者について前記保持手段に保持されるプログラムに基づいて選択した格納先に順次移動させる移動手段と、指定された時間までに、前記印刷要求に係る利用者について特定された場所に位置する印刷装置に、該利用者について前記保持手段に保持されるプログラムを提供する提供手段と、を含み、前記印刷装置は、前記提供手段により提供されたプログラムに基づいて選択した格納先から前記利用者の印刷要求に係る文書を取得して印刷することを特徴とする印刷システムである。
請求項2に記載の発明は、前記利用者の印刷要求に係る文書を複数に分割し、該分割されたそれぞれの分割文書の格納先を、該利用者について前記保持手段に保持されるプログラムに基づいて選択する選択手段を更に含み、前記移動手段は、前記それぞれの分割文書を、前記選択手段により選択した格納先に順次移動させることを特徴とする請求項1に記載の印刷システムである。
請求項3に記載の発明は、前記選択手段は、前記指定された時間までの残り時間に応じて、前記分割文書のそれぞれの格納先のアドレスの分散度が異なるように、前記分割文書のそれぞれの格納先を選択することを特徴とする請求項2に記載の印刷システムである。
請求項4に記載の発明は、前記印刷要求に係る利用者のスケジュール情報を管理するスケジュール管理装置から取得した該利用者のスケジュール情報に基づいて、該利用者が利用する印刷装置と、印刷予定日時を設定する設定手段を更に含み、前記提供手段は、前記設定手段により設定された印刷予定日時までに、前記設定手段により設定された印刷装置に、前記印刷要求に係る利用者について前記保持手段に保持されるプログラムを提供することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の印刷システムである。
請求項5に記載の発明は、コンピュータを、利用者毎に、所与の時間範囲において該利用者の文書を格納する格納先を複数の格納先の中から選択する利用者用プログラムを保持する保持手段と、利用者の印刷要求に係る文書を、該利用者について前記保持手段に保持される利用者用プログラムに基づいて選択した格納先に順次移動させる移動手段と、指定された時間までに、前記印刷要求に係る利用者について特定された場所に位置する印刷装置に、該利用者について前記保持手段に保持される利用者用プログラムを提供する提供手段として機能させるためのプログラムであって、前記印刷装置は、前記提供手段により提供された利用者用プログラムに基づいて選択した格納先から前記利用者の印刷要求に係る文書を取得して印刷することを特徴とするプログラムである。
請求項1及び5に記載の発明によれば、不正な利用者が印刷してしまうことを防止できる。
請求項2に記載の発明によれば、文書を分割してそれぞれの分割文書を異なる格納先に保持させない場合に比べてセキュリティレベルを向上させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、指定時間までの残り時間に応じて分割文書の分散度を変更してセキュリティレベルを変化させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、印刷スケジュールを設定する負担を低減できる。
本実施形態に係るネットワーク印刷システムのシステム構成図である。 情報処理端末のハードウェア構成例を示す図である。 認証装置のハードウェア構成例を示す図である。 文書位置管理装置のハードウェア構成例を示す図である。 スケジュール管理装置のハードウェア構成例を示す図である。 文書保持装置のハードウェア構成例を示す図である。 プリンタのハードウェア構成例を示す図である。 ICカードとICカードリーダのハードウェア構成例を示す図である。 印刷スケジュール管理テーブルの一例を示す図である。 文書位置管理プログラム管理テーブルの一例を示す図である。 文書位置管理テーブルの一例を示す図である。 第1の実施例における文書登録処理のシーケンス図である。 第1の実施例における文書移動処理のシーケンス図である。 第1の実施例における文書位置管理プログラムの提供処理のシーケンス図である。 第1の実施例における文書印刷処理のシーケンス図である。 第2の実施例における文書登録処理のシーケンス図である。 第2の実施例における文書移動処理のシーケンス図である。 第2の実施例における文書印刷処理のシーケンス図である。 文書位置管理テーブルの一例を示す図である。
以下、本発明を実施するための実施の形態(以下、実施形態という)を、図面を参照しながら説明する。
[システム構成]
図1には、本実施形態に係るネットワーク印刷システム1のシステム構成図を示した。図1に示されるように、ネットワーク印刷システム1は、情報処理端末3、認証装置4、文書位置管理装置5、スケジュール管理装置6、文書保持装置7、プリンタ8を含み、各装置はインターネット等のネットワーク2に接続しデータ通信可能となっている。また、情報処理端末3、認証装置4、文書位置管理装置5、スケジュール管理装置6は、それぞれローカルエリアネットワークに接続してデータ通信可能となっている。
まず、本実施形態に係るネットワーク印刷システム1において行われる処理の概要を説明する。情報処理端末3はユーザの認証情報(ユーザID、パスワード)を認証装置4に送信して、ユーザ認証が成功した後に、印刷対象の文書(印刷対象文書)を文書位置管理装置5にアップロードする。ここで、文書位置管理装置5は、ユーザIDに固有の文書位置管理プログラムに従って、複数の文書保持装置7の中から印刷対象文書を格納する文書保持装置7を選択するとともに、選択した文書保持装置7に印刷対象文書を登録する。また、文書位置管理装置5は、予め定められたタイミングで(例えば予め定められた時間間隔ごとに)、印刷対象文書を格納する文書保持装置7を再選択し、再選択した文書保持装置7に印刷対象文書を移動させる。
また、文書位置管理装置5は、印刷要求に係るユーザIDのスケジュールを管理するスケジュール管理装置6からユーザIDのスケジュール情報を取得し、取得したスケジュール情報に基づいてユーザIDのユーザが印刷対象文書を印刷する印刷スケジュール(印刷可能な場所と日時の情報等)を設定する。なお、本実施形態では、文書位置管理装置5は、スケジュール管理装置6で管理されるユーザのスケジュール情報に基づいて印刷スケジュールを設定する例を示すが、情報処理端末3から受け付けた情報に基づいて印刷スケジュールを設定してもよい。そして、文書位置管理装置5は、上記設定したユーザIDの印刷スケジュールに従って、ユーザIDのユーザが移動する先の場所に存在するプリンタに対して、該場所への移動日時以前にユーザIDの固有の文書位置管理プログラムを提供しておくこととする。
次に、ユーザが例えば外出先に設置されたプリンタ8にICカード9をかざしてカード認証を要求すると、プリンタ8はICカード9から取得したカード認証情報(カードIDを含む)に基づいて認証処理を実行する。ここで、プリンタ8は、認証処理の結果、認証装置4からカードIDに対応した適正なユーザIDを取得し、且つ、ユーザIDの固有の文書位置管理プログラムを取得している場合には、該文書位置管理プログラムに従って、印刷対象文書の格納先である文書保持装置7を特定し、特定した文書保持装置7に対して印刷対象文書の転送を要求する。ここで、プリンタは、文書保持装置7から印刷対象文書が転送された場合には、転送された印刷対象文書を印刷出力する。
[ハードウェア構成]
以上の処理を実施するために、情報処理端末3、認証装置4、文書位置管理装置5、スケジュール管理装置6、文書保持装置7、プリンタ8、ICカード9にそれぞれ備えられた構成について説明する。
[情報処理端末3]
まず、情報処理端末3の構成について説明する。図2には、情報処理端末3のハードウェア構成例を示した。図2に示されるように、情報処理端末3は、制御部31、記憶部32、通信部33、入力部34、表示部35を備える。
制御部31は、CPU(Central Processing Unit)を含み、記憶部32に記憶されたプログラムに基づいて、各種の演算処理を実行するとともに情報処理端末3の各部を制御する。
記憶部32は、情報処理端末3のオペレーティングシステム等の制御プログラムやデータを記憶するほか、制御部31のワークメモリとしても用いられる。プログラムは、光ディスク、磁気ディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等の情報記憶媒体に格納された状態で情報処理端末3に供給されてもよいし、インターネット等のデータ通信手段を介して情報処理端末3に供給されてもよい。
通信部33は、例えばネットワークインターフェースカードを含み、ネットワークインターフェースカードを介して、認証装置4、文書位置管理装置5等と通信する。
入力部34は、タッチパネル、キーボード等の入力装置により実現され、ユーザからの操作入力を受け付ける。
表示部35は、液晶ディスプレイ等の表示装置により実現され、制御部31による情報処理の結果(画面)を表示させる。
[認証装置4]
図3には、認証装置4のハードウェア構成例を示した。図3に示されるように、認証装置4は、制御部41、記憶部42、通信部43を備える。
制御部41は、CPU(Central Processing Unit)を含み、記憶部42に記憶されたプログラムに基づいて、各種の演算処理を実行するとともに認証装置4の各部を制御する。
記憶部42は、認証装置4のオペレーティングシステム等の制御プログラムやデータを記憶するほか、制御部41のワークメモリとしても用いられる。プログラムは、光ディスク、磁気ディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等の情報記憶媒体に格納された状態で認証装置4に供給されてもよいし、インターネット等のデータ通信手段を介して認証装置4に供給されてもよい。
記憶部42には、例えば、ユーザIDごとの認証情報(パスワード)や、ICカード9のカードIDに対応するユーザIDの情報等が記憶されることとしてよい。
通信部43は、ネットワークインターフェースカードにより実現され、ローカルエリアネットワークを介して情報処理端末3、文書位置管理装置5等とデータ通信するとともに、ネットワーク2を介してプリンタ8等とデータ通信する。
[文書位置管理装置5]
図4には、文書位置管理装置5のハードウェア構成例を示した。図4に示されるように、文書位置管理装置5は、制御部51、記憶部52、通信部53を備える。
制御部51は、CPU(Central Processing Unit)を含み、記憶部52に記憶されたプログラムに基づいて、各種の演算処理を実行するとともに文書位置管理装置5の各部を制御する。
記憶部52は、文書位置管理装置5のオペレーティングシステム等の制御プログラムやデータを記憶するほか、制御部51のワークメモリとしても用いられる。プログラムは、光ディスク、磁気ディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等の情報記憶媒体に格納された状態で文書位置管理装置5に供給されてもよいし、インターネット等のデータ通信手段を介して文書位置管理装置5に供給されてもよい。以下、記憶部52に記憶されるデータ、プログラムの一例について説明する。
記憶部52には、ユーザIDごとの印刷スケジュール情報を管理した印刷スケジュール管理テーブルが記憶される。図9には、印刷スケジュール管理テーブルの一例を示した。図9に示される印刷スケジュール管理テーブルの例では、ユーザID、印刷対象文書の文書ID、印刷予定の場所(地域又はプリンタ識別情報)、印刷予定の日時(日付及び時間帯)が関連付けて記憶される。印刷スケジュール管理テーブルは、情報処理端末3が利用者から入力されたデータに基づいて設定されることとしてもよいし、スケジュール管理装置6で管理されるユーザのスケジュール情報に基づいて設定されることとしてもよい。
また、記憶部52には、ユーザIDごとに固有の文書位置管理プログラムを管理した文書位置管理プログラム管理テーブルが記憶される。図10には、文書位置管理プログラム管理テーブルの一例を示した。図10に示される文書位置管理プログラム管理テーブルの例では、ユーザID、文書位置管理プログラムのプログラムID、プログラムの格納先が関連付けて記憶される。
また、記憶部52には、ユーザIDごとの固有の文書位置管理プログラムが記憶される。例えば、文書位置管理プログラムは、日時を引数として入力した場合には、格納先である文書保持装置7のリストの中から、1つの文書保持装置7を出力するプログラムとしてよい。また、文書位置管理プログラムは、日時及び分割数nを引数として入力した場合には、格納先である文書保持装置7のリストの中から、n台の文書保持装置7を出力するプログラムとしてよい。
また、記憶部52には、印刷対象文書の格納先の情報を格納した文書位置管理テーブルが記憶される。図11には、文書位置管理テーブルの一例を示した。図11に示される文書位置管理テーブルの例では、印刷対象文書の文書ID、印刷対象文書の所有者であるユーザID、印刷対象文書の格納先、格納先の更新日時が関連付けて記憶される。なお、文書位置管理テーブルは、文書位置管理プログラムの一部として構成されてもよいし、独立のデータとして構成されてもよい。
通信部53は、ネットワークインターフェースカードにより実現され、ローカルエリアネットワークを介して情報処理端末3、認証装置4、スケジュール管理装置6等とデータ通信するとともに、ネットワーク2を介してプリンタ8、文書保持装置7等とデータ通信する。
[スケジュール管理装置6]
次に、スケジュール管理装置6の構成について説明する。図5には、スケジュール管理装置6のハードウェア構成例を示した。図5に示されるように、スケジュール管理装置6は、制御部61、記憶部62、通信部63を備える。
制御部61は、CPU(Central Processing Unit)を含み、記憶部62に記憶されたプログラムに基づいて、各種の演算処理を実行するとともにスケジュール管理装置6の各部を制御する。
記憶部62は、スケジュール管理装置6のオペレーティングシステム等の制御プログラムやデータを記憶するほか、制御部61のワークメモリとしても用いられる。プログラムは、光ディスク、磁気ディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等の情報記憶媒体に格納された状態でスケジュール管理装置6に供給されてもよいし、インターネット等のデータ通信手段を介してスケジュール管理装置6に供給されてもよい。
記憶部62には、例えば、ユーザIDごとのスケジュールを管理したユーザスケジュール管理テーブルが記憶される。例えば、ユーザスケジュール管理テーブルには、ユーザID、日時、予定情報(場所情報を含む)が関連付けて記憶される。
通信部63は、ネットワークインターフェースカードにより実現され、ローカルエリアネットワークを介して文書位置管理装置5等とデータ通信する。
[文書保持装置7]
図6には、文書保持装置7のハードウェア構成例を示した。図6に示されるように、文書保持装置7は、制御部71、記憶部72、通信部73を備える。
制御部71は、CPU(Central Processing Unit)を含み、記憶部72に記憶されたプログラムに基づいて、各種の演算処理を実行するとともに文書保持装置7の各部を制御する。
記憶部72は、文書保持装置7のオペレーティングシステム等の制御プログラムやデータを記憶するほか、制御部71のワークメモリとしても用いられる。例えば、記憶部72には、ユーザの印刷要求に係る文書データが記憶される。また、記憶部72に記憶されるプログラムは、光ディスク、磁気ディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等の情報記憶媒体に格納された状態で文書保持装置7に供給されてもよいし、インターネット等のデータ通信手段を介して文書保持装置7に供給されてもよい。
通信部73は、ネットワークインターフェースカードにより実現され、ネットワーク2を介して文書位置管理装置5やプリンタ8等とデータ通信する。
[プリンタ8]
図7には、プリンタ8のハードウェア構成例を示した。図7に示されるように、プリンタ8は、制御部81、記憶部82、通信部83、画像形成部84、操作パネル85、ICカードリーダ86を備える。
制御部81は、CPU(Central Processing Unit)を含み、記憶部82に記憶されたプログラムに基づいて、各種の演算処理を実行するとともにプリンタ8の各部を制御する。
記憶部82は、プリンタ8の制御プログラムやデータを記憶するほか、制御部81のワークメモリとしても用いられる。プログラムは、光ディスク、磁気ディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等の情報記憶媒体に格納された状態でプリンタ8に供給されてもよいし、インターネット等のデータ通信手段を介してプリンタ8に供給されてもよい。
通信部83は、ネットワークインターフェースカードを含み、ネットワークインターフェースカードを介してネットワーク2に接続して、認証装置4、文書位置管理装置5、文書保持装置7等とデータ通信する。
画像形成部84は、制御部81から入力される画像形成命令(印刷ジョブ)に従って、給紙トレイから供給された印刷媒体(印刷用紙)上に画像を形成する。
操作パネル85は、液晶ディスプレイ等の表示装置と、ボタン式やタッチパネル式等の入力装置とを備えた表示機能付き入力装置である。操作パネル85は、プリンタ8を操作するユーザとの対話型インターフェースとして機能する。
ICカードリーダ86は、ICカード9と無線通信によりデータの送受信を行うとともに、送受信したデータに基づく演算処理を行うデバイスである。以下、ICカードリーダ86及びICカードリーダ86と通信するICカード9の構成例について図7を参照しながら説明する。
[ICカード9]
図8には、ICカード9とICカードリーダ86のハードウェア構成例を示した。
まず、ICカード9の構成について説明する。図8に示されるように、ICカード9は、無線通信回路91、CPU92、ROM93、RAM94、及びEEPROM95を備える。
無線通信回路91は、例えばアンテナや高周波回路を含み、ICカードリーダ86と近距離(例えば数十センチメートル以内)の無線通信を行う。
CPU92は、ROM93に記憶される制御プログラム、EEPROM95に記憶される端末用アプリケーション等に基づいて、演算処理を実行するとともにICカード9の各部を制御する中央処理装置である。
ROM93は、データの読み出しのみが可能なメモリであり、ROM93には例えばICカード9の制御プログラム、制御データが記憶される。
RAM94は、データの書込及び読み出しが可能なメモリであり、RAM94はCPU92による処理のワーキングメモリや、一時的なデータ記憶領域として用いられる。
EEPROM95は、データの書込及び読み出しが可能な不揮発性メモリである。EEPROM95には例えば、認証装置4により管理されるカード認証情報(カードID)等が記憶される。
[ICカードリーダ86]
次に、ICカードリーダ86のハードウェア構成例について説明する。図8に示されるように、ICカードリーダ86は、無線通信回路861、CPU862、ROM863、RAM864、及びEEPROM865を備える。上述したように、ICカードリーダ86は、プリンタ8に備えられていることとしてよい。
無線通信回路861は、例えばアンテナや高周波回路を含み、ICカード9と近距離(例えば数十センチメートル以内)の無線通信を行う。
CPU862は、ROM863に記憶される制御プログラム、EEPROM865に記憶されるアプリケーション等に基づいて、演算処理を実行するとともにICカードリーダ86の各部を制御する中央処理装置である。
ROM863は、データの読み出しのみが可能なメモリであり、ROM863には例えばICカードリーダ86の制御プログラム、制御データが記憶される。
RAM864は、データの書込及び読み出しが可能なメモリであり、RAM864はCPU862による処理のワーキングメモリや、一時的なデータ記憶領域として用いられる。
EEPROM865は、データの書込及び読み出しが可能な不揮発性メモリである。EEPROM865には例えば、プリンタ8の情報等が記憶される。
[実施例1]
以下、上記構成のネットワーク印刷システム1において行われる処理に係る第1の実施例について図12〜図15に示したシーケンス図を参照しながら説明する。なお、第1の実施例においては、印刷対象の文書を分割せずに文書を1つの文書保持装置7に順次保持させるようにしている。
[文書登録処理]
まず、ネットワーク印刷システム1において印刷対象の文書を文書保持装置7に登録する際に行われる処理について、図12に示したシーケンス図を参照しながら説明する。なお、図12に示したシーケンス図において、文書位置管理装置5から印刷対象文書の格納先に選択される文書保持装置7の符号を7−Xと表記している。
図12に示されるように、情報処理端末3はユーザから認証情報(ユーザID、パスワード)の入力を受け付けると(S101)、受け付けた認証情報を認証装置4に送信する(S102)。
認証装置4は、情報処理端末3から受信した認証情報に基づいて認証処理を実行し、その結果、認証が成功しなかった場合には(S103:N)、エラーを通知して(S104)、処理を終了する。一方で、認証装置4は、S103で認証が成功した場合には(S103:Y)、情報処理端末3に認証許可の旨を通知する(S105)。
情報処理端末3は、認証許可の旨を通知されると、ユーザから印刷対象文書の入力を受け付けて(S106)、受け付けた印刷対象文書とユーザIDを文書位置管理装置5に対して送信する(S107)。ここで、情報処理端末3は、印刷対象文書とユーザIDとともに認証許可の旨を示す許可情報を文書位置管理装置5に対して送信することで、文書位置管理装置5へのアクセスが許可されることとしてよい。
文書位置管理装置5は、受信したユーザIDに紐付けられた文書位置管理プログラムを記憶部52から読み出し(S108)、読み出した文書位置管理プログラムに基づいて文書保持装置7−Xを選択する(S109)。例えば、文書位置管理装置5は、現在時刻を文書位置管理プログラムに引数として入力することで、対応する文書保持装置7−Xを選択することとしてよい。文書位置管理装置5は、上記選択した文書保持装置7−Xに対して印刷対象文書を送信する(S110)。
文書保持装置7−Xは、文書位置管理装置5から受信した印刷対象文書を保存し(S111)、保存完了の旨を文書位置管理装置5に通知する(S112)。
文書位置管理装置5は、文書保持装置7−Xから保存完了の旨の通知を受けると、印刷対象文書の保存先を記録する(S113)。例えば、文書位置管理装置5は、ユーザID、印刷対象文書の文書ID、選択した文書保持装置7−Xの識別情報(装置ID)、選択した文書保持装置7−Xに印刷対象文書を保持させる有効期間を関連付けて文書位置管理テーブルに記憶させることとしてよい。
[文書移動処理]
次に、印刷対象文書を格納した文書保持装置7から他の文書保持装置7に印刷対象文書を移動させる処理について図13のシーケンス図を参照しながら説明する。なお、図13に示したシーケンス図において、印刷対象文書を保持している文書保持装置7の符号を7−Xと表記し、次に印刷対象文書を保持することとなる文書保持装置7の符号を7−Yと表記している。
図13に示されるように、文書位置管理装置5は、印刷対象文書の移動タイミングが到来したか否かを判断し(S201)、到来していない場合には(S201:N)、待機し、到来した場合には、S202に進む。ここで、文書位置管理装置5は、印刷対象文書の移動タイミングが到来したか否かは、例えば文書位置管理テーブルに記憶される有効期間の満了時から予め定められた時間範囲内に達したか否かにより判断することとしてよい。
文書位置管理装置5は、文書位置管理テーブルに記憶される文書保持装置7の識別情報に基づいて特定した文書保持装置7−Xのアドレスに対して、印刷対象文書の移動を要求する(S202)。この際、文書位置管理装置5は、印刷対象文書の文書ID(例えば文書名)を指定することとしてよい。
文書保持装置7−Xは、文書位置管理装置5からの移動要求に応じて、保持する印刷対象文書のうち、移動要求に係る印刷対象文書を記憶部72から読み出して、文書位置管理装置5に送信し(S203)、送信した印刷対象文書を記憶部72から削除する(S204)。
文書位置管理装置5は、文書保持装置7−Xから受信した印刷対象文書のユーザIDについての文書位置管理プログラムを読み出して(S205)、読み出した文書位置管理プログラムに基づいて印刷対象文書の新たな格納先である文書保持装置7−Yを選択する(S206)。そして、文書位置管理装置5は、上記選択した文書保持装置7−Yに対して印刷対象文書を送信する(S207)。
文書保持装置7−Yは、文書位置管理装置5から受信した印刷対象文書を保存し(S208)、保存完了の旨を文書位置管理装置5に通知する(S209)。
文書位置管理装置5は、文書保持装置7−Yから保存完了の旨の通知を受けると、印刷対象文書の保存先を記録する(S210)。例えば、文書位置管理装置5は、ユーザID、印刷対象文書の文書ID、選択した文書保持装置7の識別情報、選択した文書保持装置7に印刷対象文書を保持させる有効期間を関連付けて文書位置管理テーブルに記憶することとしてよい。
ここで、文書位置管理装置5は、印刷対象文書に対する移動処理を終了するか否かを判定する(S211)。例えば、文書位置管理装置5は、印刷対象文書が削除されるか、印刷対象文書への印刷処理が終了した場合には、印刷対象文書に対する移動処理を終了すると判定することとしてよい。そして、文書位置管理装置5は、印刷対象文書に対する移動処理を終了しない場合には(S211:N)、S201に戻り、印刷対象文書に対する移動処理を終了する場合には(S211:Y)、処理を終了する。
[文書位置管理プログラムの提供処理]
次に、プリンタ8への文書位置管理プログラムの提供処理について図14に示したシーケンス図を参照しながら説明する。
図14に示されるように、文書位置管理装置5は、例えば文書位置管理テーブルに格納されたユーザIDを選択し(S301)、選択したユーザIDについてのスケジュール情報の転送をスケジュール管理装置6に要求する(S302)。
スケジュール管理装置6は、文書位置管理装置5からの要求に係るユーザIDについて管理するスケジュール情報を検索し(S303)、検索されたスケジュール情報を文書位置管理装置5に送信する(S304)。
文書位置管理装置5は、スケジュール管理装置6から受信したユーザIDのスケジュール情報に基づいて、ユーザIDの印刷スケジュールを設定する(S305)。なお、文書位置管理装置5は、設定した印刷スケジュールを印刷スケジュール管理テーブル(図9参照)に格納することとしてよい。
文書位置管理装置5は、設定した印刷スケジュールに基づいて、印刷準備タイミングが到来したか否かを判定する(S306)。ここで、印刷準備タイミングとは、例えば、印刷スケジュールにおける予定の開始時刻から予め定められた時間だけ前のタイミングとしてよい。文書位置管理装置5は、印刷準備タイミングが到来していない場合には(S306:N)、待機し、印刷準備タイミングが到来した場合には(S306:Y)、ユーザIDの文書位置管理プログラムを取得する(S307)。なお、ユーザID用の文書位置管理プログラムは、文書位置管理プログラム管理テーブル(図10参照)を参照して特定することとしてよい。
文書位置管理装置5は、印刷スケジュールの予定情報に含まれる場所情報に基づいて、印刷候補のプリンタ8を選択する(S308)。ここで、文書位置管理装置5は、場所情報に基づき特定されるエリア内に存在するプリンタ8を印刷候補として選択することとしてもよいし、プリンタ8が指定されている場合にはその指定されたプリンタ8を印刷候補として選択することとしてよい。そして、文書位置管理装置5は、上記選択したプリンタ8に対して、S307で取得したユーザIDの文書位置管理プログラムを送信する(S309)。
プリンタ8は、文書位置管理装置5から受信した文書位置管理プログラムをユーザIDと関連付けて保存する(S310)。
文書位置管理装置は、図14に示したシーケンスを、ユーザIDごとに、また、予め定められた時間間隔ごとに実行することとしてよい。
[文書印刷処理]
次に、ユーザが文書保持装置7に登録された文書をプリンタ8で印刷する際に行われる処理の例について、図15に示されたシーケンス図を参照しながら説明する。なお、図15に示したシーケンス図において、印刷対象文書を保持している文書保持装置7の符号を7−Xと表記する。
図15に示されるように、ユーザは認証情報が格納されたICカード9をプリンタ8のICカードリーダ86にかざすと、ICカード9に格納されたカード認証情報(ユーザ証明書、ICカード9が保有する秘密鍵で符号化した署名情報を含む)をプリンタ8に送信する(S401)。例えば、ユーザ証明書には、カードID(又はユーザID)と公開鍵の情報を含むこととしてよく、プリンタ8は、署名情報をユーザ証明書に含まれる公開鍵で復号して署名が検証された場合に以下の処理を実行することとしてよい。
プリンタ8は、ユーザ証明書に含まれるカードIDを認証サーバに送信し(S402)、認証サーバは、カードIDに関連付けて記憶されるユーザIDを検索して、検索されたユーザIDをプリンタ8に送信する(S403)。ここで、認証サーバは、ユーザIDが検索されなかった場合には、該当するユーザIDが無い旨通知することとしてよい。
プリンタ8は、有効なユーザIDが通知されなかった場合には(S404:N)、認証が成功しなかったとして処理を終了し、有効なユーザIDが通知された場合には(S404:Y)、S405に進む。
プリンタ8は、ユーザから印刷指示を受け付けると(S405)、印刷要求に係るユーザIDに関連付けて保存された文書位置管理プログラムを読み込む(S406)。なお、ユーザIDの文書位置管理プログラムが保存されていなかった場合には、エラーを通知して処理を終了することとしてもよい。
プリンタ8は、読み込んだ文書位置管理プログラムに基づいて、印刷指示に係る文書を格納している文書保持装置7−Xを特定し(S407)、特定した文書保持装置7−Xに対して、印刷対象文書の転送を要求する(S408)。
文書保持装置7−Xは、プリンタ8からの要求に係る印刷対象文書を保持している場合には、保持している印刷対象文書をプリンタ8に対して送信する(S409)。なお、文書保持装置7−Xは、プリンタ8からの要求に係る印刷対象文書を保持していない場合には、エラーを通知して処理を終了することとしてもよい。
プリンタ8は、文書保持装置7−Xから印刷対象文書を受信すると、受信した印刷対象文書の印刷処理を実行して(S410)、処理を終了する。
以上説明した第1の実施例によれば、ユーザIDの文書位置管理プログラムに従って、時間に応じて印刷対象文書が複数の文書保持装置7を転々と移動することとため、適正なユーザIDの文書位置管理プログラムを利用しない限り、印刷対象文書が保持されている文書保持装置7の特定が困難となる。
[実施例2]
次に、上記構成のネットワーク印刷システム1において行われる処理に係る第2の実施例について図16〜図18に示したシーケンス図を参照しながら説明する。なお、第2の実施例においては、印刷対象の文書を分割して文書を複数の文書保持装置7に順次保持させるようにした点で第1の実施例と異なっている。なお、第2の実施例においても、文書位置管理プログラムの提供処理については第1の実施例と同様に実行されるため、この処理のシーケンス図については説明を省略する。
[文書登録処理]
まず、ネットワーク印刷システム1において印刷対象の文書を文書保持装置7に登録する際に行われる処理について、図16に示したシーケンス図を参照しながら説明する。なお、図16に示したシーケンス図において、文書位置管理装置5から印刷対象文書の格納先に選択される文書保持装置7の符号を7−Xi(iは変数で、1〜nの任意の整数)と表記している。
図16に示されるように、情報処理端末3はユーザから認証情報(ユーザID、パスワード)の入力を受け付けると(S501)、受け付けた認証情報を認証装置4に送信する(S502)。
認証装置4は、情報処理端末3から受信した認証情報に基づいて認証処理を実行し、その結果、認証が成功しなかった場合には(S503:N)、エラーを通知して(S504)、処理を終了する。一方で、認証装置4は、S503で認証が成功した場合には(S503:Y)、情報処理端末3に認証許可の旨を通知する(S505)。
情報処理端末3は、認証許可の旨を通知されると、ユーザから印刷対象文書の入力を受け付けて(S506)、受け付けた印刷対象文書とユーザIDを文書位置管理装置5に対して送信する(S507)。ここで、情報処理端末3は、印刷対象文書とユーザIDとともに認証許可の旨を示す許可情報を文書位置管理装置5に対して送信することで、文書位置管理装置5へのアクセスが許可されることとしてよい。
文書位置管理装置5は、受信したユーザIDに紐付けられた文書位置管理プログラムを記憶部52から読み出し(S508)、印刷対象文書の分割数n(nは2以上の整数)を設定する(S509)。分割数nは、予め定められていてもよいし、乱数に基づいて設定することとしてもよい。
文書位置管理装置5は、印刷対象文書をn個に分割するとともに(S510)、上記読み出した文書位置管理プログラムと、設定した分割数nに基づいて、n台の文書保持装置7−Xi(iは変数で、1〜nの任意の整数)を選択する(S511)。例えば、文書位置管理装置5は、分割数n、現在時刻を文書位置管理プログラムに引数として入力することで、対応するn台の文書保持装置7−Xi(iは変数で1〜nの任意の整数)を選択することとしてよい。ここで、文書位置管理装置5は、アドレスの分散値が閾値以上(又は最大値)となるようにn台の文書保持装置7を含むグループを選択することとしてよい。ここで、アドレスの分散値は、選択したグループに含まれる文書保持装置7の全てのIPアドレスのペアについて算出されるホップ数の総和として算出することとしてよい。
文書位置管理装置5は、上記n個に分割した印刷対象文書(それぞれ分割文書(i/n)、iは変数で1〜nのいずれかの整数)を、対応する文書保持装置7−Xiにそれぞれ送信する(S512)。なお、分割文書(i/n)とは、印刷対象文書をn個に分割した場合のi番目の分割文書であることを示している。
文書保持装置7−Xiは、文書位置管理装置5から受信した分割文書(i/n)を保存し(S513)、保存完了の旨を文書位置管理装置5に通知する(S514)。
文書位置管理装置5は、文書保持装置7から保存完了の旨の通知を受けると、印刷対象文書の保存先を記録する(S515)。例えば、文書位置管理装置5は、図19に示されるように、印刷文書の文書ID、分割文書の識別ID(分割IDと分割数)、分割文書の格納先、格納先に印刷対象文書を保持させる有効期間を関連付けて文書位置管理テーブルに記憶させることとしてよい。
[文書移動処理]
次に、印刷対象文書を格納した文書保持装置7から他の文書保持装置7に印刷対象文書を移動させる処理について図17のシーケンス図を参照しながら説明する。なお、図17に示したシーケンス図において、印刷対象文書の分割文書(i/n)を保持している文書保持装置7の符号を7−Xiと表記し、次に印刷対象文書の分割文書(i/n)を保持することとなる文書保持装置7の符号を7−Yiと表記している。
図17に示されるように、文書位置管理装置5は、印刷対象文書の移動タイミングが到来したか否かを判断し(S601)、到来していない場合には(S601:N)、待機し、到来した場合には、S602に進む。ここで、文書位置管理装置5は、印刷対象文書の移動タイミングが到来したか否かは、例えば文書位置管理テーブルに記憶される有効期間の満了時から予め定められた時間範囲内に達したか否かにより判断することとしてよい。
文書位置管理装置5は、S602において、文書位置管理テーブルに記憶される文書保持装置7の識別情報に基づいて特定したn台の文書保持装置7−Xiのそれぞれに対して、印刷対象文書の分割文書(i/n)の移動を要求する(S602)。この際、文書位置管理装置5は、印刷対象文書の文書ID(例えば文書名)を指定することとしてよい。
文書保持装置7−Xiは、文書位置管理装置5からの移動要求に応じて、保持する文書のうち、移動要求に係る印刷対象文書の分割文書(i/n)を記憶部72から読み出して、文書位置管理装置5に送信し(S603)、送信した印刷対象文書の分割文書(i/n)を記憶部72から削除する(S604)。
文書位置管理装置5は、それぞれの文書保持装置7−Xiから取得した分割文書を統合して(S605)、元の印刷対象文書を復元する。そして、文書位置管理装置5は、印刷対象文書に対応するユーザIDに紐付けられた文書位置管理プログラムを記憶部52から読み出し(S606)、印刷対象文書の分割数n(nは2以上の整数)を設定する(S607)。分割数nは、毎回同じ値としてもよいし、都度変えても構わない。
文書位置管理装置5は、印刷対象文書をn個に分割するとともに(S608)、上記読み出した文書位置管理プログラムと、設定した分割数nに基づいて、n台の文書保持装置7−Yi(iは変数で1〜nのいずれかの整数)を選択する(S609)。例えば、文書位置管理装置5は、分割数n、現在時刻を文書位置管理プログラムに引数として入力することで、対応するn台の文書保持装置7−Yiを選択することとしてよい。ここで、文書位置管理装置5は、アドレスの分散値が閾値以上(又は最大値)となるように文書保持装置7のグループを選択することとしてよい。ここで、アドレスの分散値の閾値は、印刷対象文書の印刷予定時間までの残時間に応じて更新することとしてもよい。具体的には、残時間T1,T2,T3の関係を、T1>T2>T3とし、残時間がT1の場合の閾値TH1(例えば0.66〜1ホップ)、残時間がT2の場合の閾値TH2(例えば0.33〜0.66ホップ)、残時間がT3の場合の閾値TH3(例えば0〜0.33ホップ)とした場合に、TH1<TH2<TH3となるように各閾値を設定することで、印刷予定時間に近づくにつれて、選択される文書保持装置7のアドレスの分散度が小さくなる。また、同様に、文書位置管理装置5は、印刷予定時間が近づくにつれて、印刷対象文書の分割数を小さくするようにしてもよい。
文書位置管理装置5は、上記n個に分割した印刷対象文書(それぞれ分割文書(i/n)、iは変数で1〜nのいずれかの整数)を、対応する文書保持装置7−Yiにそれぞれ送信する(S610)。なお、分割文書(i/n)とは、印刷対象文書をn個に分割した場合のi番目の分割文書であることを示している。
文書保持装置7−Yiは、文書位置管理装置5から受信した分割文書(i/n)を保存し(S611)、保存完了の旨を文書位置管理装置5に通知する(S612)。
文書位置管理装置5は、文書保持装置7−Yiから保存完了の旨の通知を受けると、印刷対象文書の保存先を記録する(S613)。例えば、文書位置管理装置5は、図19に示されるように、印刷文書の文書ID、分割文書の識別ID、分割文書の格納先、格納先に印刷対象文書を保持させる有効期間を関連付けて文書位置管理テーブルに記憶させることとしてよい。
次に、文書位置管理装置5は、印刷対象文書に対する移動処理を終了するか否かを判定する(S614)。例えば、文書位置管理装置5は、印刷対象文書が削除されるか、印刷対象文書への印刷処理が終了した場合には、印刷対象文書に対する移動処理を終了すると判定することとしてよい。そして、文書位置管理装置5は、印刷対象文書に対する移動処理を終了しない場合には(S614:N)、S601に戻り、印刷対象文書に対する移動処理を終了する場合には(S614:Y)、処理を終了する。
[文書印刷処理]
次に、ユーザが文書保持装置7に登録された文書をプリンタ8で印刷する際に行われる処理の例について、図18に示されたシーケンス図を参照しながら説明する。なお、図18に示したシーケンス図において、印刷対象文書の分割文書(i/n)をそれぞれ保持している文書保持装置7の符号を7−Xi(iは変数で、1〜nの任意の整数)と表記している。
図18に示されるように、ユーザは認証情報が格納されたICカード9をプリンタ8のICカードリーダ86にかざすと、ICカード9に格納されたカード認証情報(ユーザ証明書、ICカード9が保有する秘密鍵で符号化した署名情報を含む)をプリンタ8に送信する(S701)。例えば、ユーザ証明書には、カードID(又はユーザID)と公開鍵の情報を含むこととしてよく、プリンタ8は、署名情報をユーザ証明書に含まれる公開鍵で復号して署名が検証された場合に以下の処理を実行することとしてよい。
プリンタ8は、ユーザ証明書に含まれるカードIDを認証サーバに送信し(S702)、認証サーバは、カードIDに関連付けて記憶されるユーザIDを検索して、検索されたユーザIDをプリンタ8に送信する(S703)。ここで、認証サーバは、ユーザIDが検索されなかった場合には、該当するユーザIDが無い旨通知することとしてよい。
プリンタ8は、有効なユーザIDが通知されなかった場合には(S704:N)、認証が成功しなかったとして処理を終了し、有効なユーザIDが通知された場合には(S704:Y)、S705に進む。
プリンタ8は、ユーザから印刷指示を受け付けると(S705)、印刷指示に係るユーザIDに関連付けて保存された文書位置管理プログラムを読み込む(S706)。なお、ユーザIDの文書位置管理プログラムが保存されていなかった場合には、エラーを通知して処理を終了することとしてもよい。
プリンタ8は、読み込んだ文書位置管理プログラムに基づいて、印刷指示に係る文書を格納しているn台の文書保持装置7−Xi(iは変数で、1〜nの任意の整数)をそれぞれ特定し(S707)、特定した文書保持装置7−Xiのそれぞれに対して、印刷対象文書の分割文書(i/n)の転送を要求する(S708)。
文書保持装置7−Xiはそれぞれ、プリンタ8からの要求に係る印刷対象文書の分割文書(i/n)を保持している場合には、保持している分割文書(i/n)をプリンタ8に対して送信する(S709)。なお、文書保持装置7−Xiは、プリンタ8からの要求に係る印刷対象文書を保持していない場合には、エラーを通知して処理を終了することとしてもよい。
プリンタ8は、文書保持装置7−Xiのそれぞれから分割文書(i/n)を受信すると、受信した分割文書(i/n)を統合して(S710)、元の印刷対象文書を復元し、復元した印刷対象文書の印刷処理を実行して(S711)、処理を終了する。
以上説明した第2の実施例に係る処理によれば、印刷対象文書が複数の文書保持装置7に分割して保持されることとなるため、第1の実施例に係る処理と比べて、適正なユーザIDの文書位置管理プログラムを利用しない限り、印刷対象文書が保持されている文書保持装置7の特定がより困難となる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述した実施形態では、文書位置管理装置5が印刷対象文書を文書保持装置7から取得し、他の文書保持装置7に移動させているが、文書保持装置7に印刷対象文書を移動させるように命じても構わない。
1 ネットワーク印刷システム、2 ネットワーク、3 情報処理端末、4 認証装置、5 文書位置管理装置、6 スケジュール管理装置、7 文書管理装置、8 プリンタ、9 ICカード、31 制御部、32 記憶部、33 通信部、34 入力部、35 表示部、41 制御部、42 記憶部、43 通信部、51 制御部、52 記憶部、53 通信部、61 制御部、62 記憶部、63 通信部、71 制御部、72 記憶部、73 通信部、81 制御部、82 記憶部、83 通信部、84 画像形成部、85 操作パネル、86 ICカードリーダ、91 無線通信回路、92 CPU、93 ROM、94 RAM、95 EEPROM、861 無線通信回路、862 CPU、863 ROM、864 RAM、865 EEPROM。

Claims (5)

  1. 利用者毎に、所与の時間範囲において該利用者の文書を格納する格納先を複数の格納先の中から選択するプログラムを保持する保持手段と、
    利用者の印刷要求に係る文書を、該利用者について前記保持手段に保持されるプログラムに基づいて選択した格納先に順次移動させる移動手段と、
    指定された時間までに、前記印刷要求に係る利用者について特定された場所に位置する印刷装置に、該利用者について前記保持手段に保持されるプログラムを提供する提供手段と、を含み、
    前記印刷装置は、前記提供手段により提供されたプログラムに基づいて選択した格納先から前記利用者の印刷要求に係る文書を取得して印刷する
    ことを特徴とする印刷システム。
  2. 前記利用者の印刷要求に係る文書を複数に分割し、該分割されたそれぞれの分割文書の格納先を、該利用者について前記保持手段に保持されるプログラムに基づいて選択する選択手段を更に含み、
    前記移動手段は、前記それぞれの分割文書を、前記選択手段により選択した格納先に順次移動させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
  3. 前記選択手段は、前記指定された時間までの残り時間に応じて、前記分割文書のそれぞれの格納先のアドレスの分散度が異なるように、前記分割文書のそれぞれの格納先を選択する
    ことを特徴とする請求項2に記載の印刷システム。
  4. 前記印刷要求に係る利用者のスケジュール情報を管理するスケジュール管理装置から取得した該利用者のスケジュール情報に基づいて、該利用者が利用する印刷装置と、印刷予定日時を設定する設定手段を更に含み、
    前記提供手段は、前記設定手段により設定された印刷予定日時までに、前記設定手段により設定された印刷装置に、前記印刷要求に係る利用者について前記保持手段に保持されるプログラムを提供する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の印刷システム。
  5. コンピュータを、
    利用者毎に、所与の時間範囲において該利用者の文書を格納する格納先を複数の格納先の中から選択する利用者用プログラムを保持する保持手段と、
    利用者の印刷要求に係る文書を、該利用者について前記保持手段に保持される利用者用プログラムに基づいて選択した格納先に順次移動させる移動手段と、
    指定された時間までに、前記印刷要求に係る利用者について特定された場所に位置する印刷装置に、該利用者について前記保持手段に保持される利用者用プログラムを提供する提供手段として機能させるためのプログラムであって、
    前記印刷装置は、前記提供手段により提供された利用者用プログラムに基づいて選択した格納先から前記利用者の印刷要求に係る文書を取得して印刷する
    ことを特徴とするプログラム。
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