JP2014105274A - スチコン用洗浄剤組成物及びスチコンの洗浄方法 - Google Patents

スチコン用洗浄剤組成物及びスチコンの洗浄方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014105274A
JP2014105274A JP2012258764A JP2012258764A JP2014105274A JP 2014105274 A JP2014105274 A JP 2014105274A JP 2012258764 A JP2012258764 A JP 2012258764A JP 2012258764 A JP2012258764 A JP 2012258764A JP 2014105274 A JP2014105274 A JP 2014105274A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning
stycon
weight
fatty acid
carbon atoms
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012258764A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6078308B2 (ja
Inventor
Kenji Yoshida
健二 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niitaka Co Ltd
Original Assignee
Niitaka Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Niitaka Co Ltd filed Critical Niitaka Co Ltd
Priority to JP2012258764A priority Critical patent/JP6078308B2/ja
Publication of JP2014105274A publication Critical patent/JP2014105274A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6078308B2 publication Critical patent/JP6078308B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)

Abstract

【課題】 排水管の劣化を抑制しつつ、充分な洗浄力を有するスチコン用洗浄剤組成物を提供すること。
【解決手段】 スチームコンベクションオーブンを洗浄するためのスチコン用洗浄剤組成物であって、アルカリ剤を0.1〜10重量%と、グリコールエーテル系溶剤を0.1〜4重量%と、界面活性剤を0.5〜20重量%と、水とを必須成分として含有し、上記界面活性剤のうち、0.1〜40重量%は、炭素原子数が8〜18の脂肪酸又はその塩であることを特徴とするスチコン用洗浄剤組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、スチコン用洗浄剤組成物及びスチコンの洗浄方法に関する。
スチームコンベクションオーブン(以下、単にスチコンともいう)は、蒸気を発生させるタンクと、調理される食品が収容される調理庫とを備える厨房機器であり、タンクで発生した蒸気が調理庫に送られて、食品を加熱調理する。
スチコンにおいては、調理中の食品から油などが飛び散り、調理庫の壁面に付着して汚れる。また、壁面に付着した油などが焼き付くこともある。
スチコンの洗浄方法としては、洗浄剤を壁面に塗布しておき、次に、庫内に蒸気を発生して壁面に付着した汚れを浮き上がらせ、その後、庫内を水ですすぎ、浮き上がった汚れを洗い流す方法が知られている。
特許文献1には、一般的な油汚れを洗浄するための洗浄剤組成物の一例として、水酸化ナトリウムなどのアルカリ剤と、グリコールエーテル系溶剤と、界面活性剤と、水とを必須成分として含有する洗浄剤組成物が開示されている。
特開平8−311487号公報
一般的な厨房機器と比べて、スチコンを洗浄する際の排水の温度は高い傾向にある。そのため、スチコンの排水管としては、HT管(耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管)が使用されていることが多い。
しかしながら、従来の洗浄剤を用いてスチコンを長期にわたり洗浄する場合、HT管に亀裂が発生し、漏水事故につながるという問題が知られるようになった。
HT管に亀裂が発生する主な原因は、洗浄剤に含まれるグリコールエーテル系溶剤ではないかと考えられている。このグリコールエーテル系溶剤によって、HT管をはじめとするポリ塩化ビニル管が劣化すると推測される。
そこで、洗浄剤中のグリコールエーテル系溶剤の含有量を少なくすることにより、スチコンの排水管の劣化を抑制することができると考えられる。
ただ、グリコールエーテル系溶剤は、スチコンに付着する強力な油汚れを洗浄するために重要な成分である。従って、グリコールエーテル系溶剤の含有量が少なくなれば、スチコンを充分に洗浄することができなくなるという問題が生じる。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、排水管の劣化を抑制しつつ、充分な洗浄力を有するスチコン用洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記洗浄剤組成物を用いたスチコンの洗浄方法を提供することを目的とする。
なお、特許文献1には、洗浄の際にスチコンの排水管が劣化するという問題は認識されていない。そのため、スチコンを洗浄するための解決手段も当然開示されていない。
さらに、特許文献1に記載の洗浄剤組成物では、アルカリ剤の含有量を少なくした点に特徴があり、グリコールエーテル系溶剤の含有量については着目されていない。
上記目的を達成するため、本発明のスチコン用洗浄剤組成物は、
スチームコンベクションオーブンを洗浄するためのスチコン用洗浄剤組成物であって、
アルカリ剤を0.1〜10重量%と、
グリコールエーテル系溶剤を0.1〜4重量%と、
界面活性剤を0.5〜20重量%と、
水とを必須成分として含有し、
上記界面活性剤のうち、0.1〜40重量%は、炭素原子数が8〜18の脂肪酸又はその塩であることを特徴とする。
本発明のスチコン用洗浄剤組成物では、グリコールエーテル系溶剤の含有量が0.1〜4重量%であることを特徴としている。従って、本発明のスチコン用洗浄剤組成物を用いてスチコンを洗浄した場合、排水管の劣化を抑制することができる。
本発明のスチコン用洗浄剤組成物では、グリコールエーテル系溶剤の含有量が0.1〜4重量%であっても、アルカリ剤の含有量が0.1〜10重量%であり、界面活性剤の含有量が0.5〜20重量%であるため、スチコンを充分に洗浄することができる。
さらに、本発明のスチコン用洗浄剤組成物においては、上記界面活性剤のうち、0.1〜40重量%が、炭素原子数が8〜18の脂肪酸又はその塩であることを特徴としている。
炭素原子数が8〜18の脂肪酸又はその塩が界面活性剤のうちの0.1〜40重量%含まれていると、洗浄剤組成物の起泡力を向上させることができる。その結果、洗浄力を向上させることができる。
上記脂肪酸又はその塩の含有量が界面活性剤のうちの0.1重量%未満であると、洗浄剤組成物の起泡力が充分でなく、洗浄力に劣る場合がある。一方、上記脂肪酸又はその塩の含有量が界面活性剤のうちの40重量%を超えても、起泡力の向上に大きな影響がない。また、上記脂肪酸又はその塩の含有量が界面活性剤のうちの40重量%を超えると、他の界面活性剤の含有量が少なくなるため、スチコンを充分に洗浄することができなくなる場合がある。
本発明のスチコン用洗浄剤組成物において、上記脂肪酸又はその塩は、炭素原子数8の脂肪酸、炭素原子数10の脂肪酸、炭素原子数12の脂肪酸、及び、ヤシ油からなる群より選ばれる少なくとも1つであることが望ましい。
上記の脂肪酸は、入手容易性、費用対効果、及び、取り扱い性の観点から望ましい。
本発明のスチコン用洗浄剤組成物は、さらに、トリエタノールアミン、及び、グルコン酸ナトリウムからなる群より選ばれる少なくとも1つを0.1〜4重量%含有することが望ましい。
上記の成分が含有されていると、スチコンの庫内に浮き出た金属イオンがキレート化されるため、金属表面に光沢を生じさせることができるとともに、金属の腐食を防止することができる。
本発明のスチコンの洗浄方法は、
スチームコンベクションオーブンを洗浄するためのスチコンの洗浄方法であって、
本発明のスチコン用洗浄剤組成物を含有する洗浄剤をスチコンの庫内に塗布する工程と、
スチコンを運転し、上記洗浄剤が塗布された庫内に蒸気を散布する工程と、
上記蒸気が散布された庫内を水ですすぐ工程と、
排水を排水管に流す工程とを含むことを特徴とする。
本発明のスチコンの洗浄方法において、上記排水管は、耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管であることが望ましい。
本発明のスチコンの洗浄方法では、本発明の洗浄剤組成物を含有する洗浄剤を用いるため、排水管の劣化を抑制しつつ、スチコンを充分に洗浄することができる。
本発明のスチコン用洗浄剤組成物及びスチコンの洗浄方法においては、排水管の劣化を抑制しつつ、スチコンを充分に洗浄することができる。
以下、本発明について具体的に説明する。しかしながら、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において適宜変更して適用することができる。
まず、本発明のスチコン用洗浄剤組成物について説明する。
本発明のスチコン用洗浄剤組成物は、スチームコンベクションオーブンを洗浄するためのスチコン用洗浄剤組成物であって、アルカリ剤を0.1〜10重量%と、グリコールエーテル系溶剤を0.1〜4重量%と、界面活性剤を0.5〜20重量%と、水とを必須成分として含有し、上記界面活性剤のうち、0.1〜40重量%は、炭素原子数が8〜18の脂肪酸又はその塩であることを特徴とする。
アルカリ剤は、油汚れをケン化作用によって脂肪酸塩に変化させて、易溶化する結果、油汚れの除去を促進させる作用を発揮する。
アルカリ剤としては、例えば、水酸化ナトリウム、又は、水酸化カリウム等が挙げられる。これらは、単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
アルカリ剤は、本発明のスチコン用洗浄剤組成物中に0.1〜10重量%含有されており、4〜9重量%含有されていることが望ましく、5〜8重量%含有されていることがより望ましい。
アルカリ剤の含有量が0.1重量%未満であると、上記したアルカリ剤の作用が有効に得られなくなる。一方、アルカリ剤の含有量が10重量%を超えると、塩析等が生じて均一な溶液を得ることが困難となり、また、その希釈液が強アルカリ性となって使用上の危険が生じることにもなる。
なお、アルカリ剤は、水溶液の状態で配合することができる。
グリコールエーテル系溶剤は、アルカリ剤等の洗浄成分によるケン化作用を促進し、汚れに対する溶解性を高める作用を発揮する。
グリコールエーテル系溶剤としては、例えば、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルブチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、トリエチレングルコールジメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールプロピレングリコールモノブチルエーテル、又は、3−メチル−メトキシブタノール等が挙げられる。これらは、単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
これらのグリコールエーテル系溶剤を含有する従来の洗浄剤組成物を用いてスチコンを洗浄した場合、排水管が劣化するおそれがある。このうち、ジエチレングリコールモノブチルエーテルを含有する洗浄剤組成物を用いた場合、排水管の劣化の具合が大きい。しかし、本発明のスチコン用洗浄剤組成物では、ジエチレングリコールモノブチルエーテルを含有していても、排水管の劣化を抑制することができる。
グリコールエーテル系溶剤は、本発明のスチコン用洗浄剤組成物中に0.1〜4重量%含有されており、1〜4重量%含有されていることが望ましく、2〜4重量%含有されていることがより望ましい。
グリコールエーテル系溶剤の含有量が0.1重量%未満であると、上記したグリコールエーテル系溶剤の作用が有効に発揮されなくなる。一方、グリコールエーテル系溶剤の含有量が4重量%を超えると、排水管の劣化を抑制する効果が得られなくなる。
界面活性剤は、油汚れに対して浸透、湿潤、乳化及び可溶化作用を発揮し、他の洗浄剤成分による作用を速やかに生じさせることが可能となる。
界面活性剤は、本発明のスチコン用洗浄剤組成物中に0.5〜20重量%含有されており、3〜15重量%含有されていることが望ましく、5〜15重量%含有されていることがより望ましい。
界面活性剤の含有量が0.5重量%未満であると、上記した界面活性剤の作用が有効に発揮されなくなる。一方、界面活性剤の含有量が20重量%を超えると、特にアルカリ剤との相溶性が悪くなり、そのために可溶化剤が多量に必要となる等の問題が生じる。
本発明のスチコン用洗浄剤組成物においては、界面活性剤のうち、0.1〜40重量%が、炭素原子数が8〜18の脂肪酸又はその塩である。
炭素原子数が8〜18の脂肪酸又はその塩が界面活性剤のうちの0.1〜40重量%含まれていると、洗浄剤組成物の起泡力を向上させることができる。その結果、洗浄力を向上させることができる。
なお、「界面活性剤のうち、0.1〜40重量%が、炭素原子数が8〜18の脂肪酸又はその塩である」とは、例えば、本発明のスチコン用洗浄剤組成物中に界面活性剤が10重量%含有されている場合、本発明のスチコン用洗浄剤組成物中に上記の脂肪酸又はその塩が0.01〜4重量%含有されていることを意味する。
炭素原子数が8〜18の脂肪酸又はその塩としては、例えば、カプリル酸(C=8)、カプリン酸(C=10)、ラウリン酸(C=12)、ミリスチン酸(C=14)、パルミチン酸(C=16)、ステアリン酸(C=18)、オレイン酸(C=18)、リノール酸(C=18)、リノレン酸(C=18)、若しくは、リシノレン酸(C=18)等又はこれらの塩が挙げられる。また、ヤシ油、パーム核油、パーム油、又は、オリーブ油等も挙げられる。これらは、単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
なお、括弧内のCは、炭素原子数を表している。
塩としては、例えば、カリウム、ナトリウム等のアルカリ金属の塩、マグネシウム、カルシウム等のアルカリ土類金属の塩を挙げることができる。これらの中では、アルカリ金属の塩が望ましく、経済性の点からナトリウム塩がより望ましい。
炭素原子数が8〜18の脂肪酸又はその塩の中では、炭素原子数が8〜18の脂肪酸がより望ましく、炭素原子数8の脂肪酸、炭素原子数10の脂肪酸、炭素原子数12の脂肪酸、及び、ヤシ油からなる群より選ばれる少なくとも1つがさらに望ましく、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、及び、ヤシ油からなる群より選ばれる少なくとも1つが特に望ましい。
上記の脂肪酸は、入手容易性、費用対効果、及び、取り扱い性の観点から望ましい。
上記脂肪酸又はその塩の含有量が界面活性剤のうちの0.1重量%未満であると、洗浄剤組成物の起泡力が充分でなく、洗浄力に劣る場合がある。一方、上記脂肪酸又はその塩の含有量が界面活性剤のうちの40重量%を超えても、起泡力の向上に大きな影響がない。また、上記脂肪酸又はその塩の含有量が界面活性剤のうちの40重量%を超えると、他の界面活性剤の含有量が少なくなるため、スチコンを充分に洗浄することができなくなる場合がある。
その他の界面活性剤としては、特に限定されないが、アニオン性界面活性剤であることが望ましい。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、直鎖又は分岐鎖アルキル(C=8〜22)ベンゼンスルホン酸塩、直鎖アルキル(C=8〜22)スルホン酸塩、直鎖オレフィン(C=9〜22)スルホン酸塩、直鎖アルキル(C=5〜22)硫酸エステル塩、アルキル(C=8〜22)ジフェニルエーテルジスルホン酸塩、ポリオキシエチレン(P=1〜6)アルキル(C=5〜22)エーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレン(P=1〜6)モノアルキル、又は、ジアルキルあるいはセスキアルキルリン酸塩等が挙げられる。これらは、単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
これらの中では、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、直鎖アルキルスルホン酸塩、又は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩が望ましい。
なお、括弧内のCは、炭素原子数を表しており、括弧内のPは、EO付加モル数を表している。
塩としては、例えば、カリウム、ナトリウム等のアルカリ金属の塩、マグネシウム、カルシウム等のアルカリ土類金属の塩を挙げることができる。これらの中では、アルカリ金属の塩が望ましく、経済性の点からナトリウム塩がより望ましい。
そのため、その他の界面活性剤としては、例えば、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、又は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム等が望ましい。
本発明のスチコン用洗浄剤組成物に含有される水としては、水道水、蒸留水、純水又はイオン交換水等が挙げられる。これらは、単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。特に、不純物の少なさ及び経済性の点からイオン交換水であることが望ましい。
本発明のスチコン用洗浄剤組成物に含有される水は、本発明のスチコン用洗浄剤組成物を構成する各成分に由来する結晶水又は水溶液の形で含まれる水と、その他の外から加えられる水との総和であり、組成物全体が100重量%となるようにバランス量が配合される。
また、本発明のスチコン用洗浄剤組成物は、上記した必須の各成分の作用を阻害しない範囲内で、さらに、トリエタノールアミン、又は、グルコン酸ナトリウム等を補助成分として含有することが望ましい。これらは、単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記補助成分は、スチコンの庫内に浮き出た金属イオンをキレート化し、金属表面に光沢を生じさせるとともに、金属の腐食を防止する作用を発揮する。
上記補助成分の含有量は、スチコン用洗浄剤組成物の0.1〜4重量%であることが望ましく、1〜3重量%であることがより望ましい。
補助成分の含有量が0.1重量%未満であると、上記の作用が有効に得られなくなる。一方、補助成分の含有量が4重量%を超えても、上記の作用による効果の向上を期待することができなくなる。
また、本発明のスチコン用洗浄剤組成物は、上記した必須成分の性能に支障が生じない限りにおいて、任意成分として、色素、香料、防腐剤、増粘剤、又は、可溶化剤等を含有していてもよい。
次に、本発明のスチコン用洗浄剤組成物の製造方法の一例について説明する。
本発明の発泡洗浄剤組成物は、アルカリ剤と、界面活性剤と、水と、必要に応じて補助成分及び/又は任意成分とを添加し、ミキサーを用いて攪拌することにより製造することができる。
続いて、本発明のスチコンの洗浄方法について説明する。
本発明のスチコンの洗浄方法は、スチームコンベクションオーブンを洗浄するためのスチコンの洗浄方法であって、本発明のスチコン用洗浄剤組成物を含有する洗浄剤をスチコンの庫内に塗布する工程と、スチコンを運転し、上記洗浄剤が塗布された庫内に蒸気を散布する工程と、上記蒸気が散布された庫内を水ですすぐ工程と、排水を排水管に流す工程とを含むことを特徴とする。
以下、本発明のスチコンの洗浄方法の一例について説明する。
まず、スチコンの庫内の温度を50℃以下に下げた状態で、本発明のスチコン用洗浄剤組成物を含有する洗浄剤を庫内の壁面に塗布する。
洗浄剤としては、本発明のスチコン用洗浄剤組成物を原液で使用することが望ましい。
また、洗浄剤の使用量は、1mに対して10mL程度であることが望ましい。
数分間放置した後、スチコンのスチーム運転を約15分間行うことにより、洗浄剤が塗布された庫内に蒸気を散布する。この蒸気によって、庫内の壁面に付着した汚れを浮き上がらせることができる。
スチーム運転が終了した後、ホース等を用いて庫内を水ですすぐことにより、浮き上がった汚れを洗い流し、排水を排水管に流す。
上述したように、スチコンの排水管としては、HT管(耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管)が使用されていることが多い。
また、汚れがひどく、庫内から取れない場合には、洗浄剤の塗布、スチコンの運転、及び、すすぎの作業を繰り返してもよい。
本発明のスチコンの洗浄方法では、排水管がHT管である場合であっても、排水管の劣化を抑制しつつ、スチコンを充分に洗浄することができる。しかし、排水管はHT管に限定されず、ポリ塩化ビニル管であってもよい。
以下、本発明をより具体的に説明する実施例を示す。なお、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
(実施例1〜4及び比較例1〜2)
表1に示した各配合成分により、実施例1〜4及び比較例1〜2のスチコン用洗浄剤組成物を調製した。また、実施例1〜4及び比較例1〜2のスチコン用洗浄剤組成物について、下記の通りそれぞれ評価した。
なお、表1中の数値の単位は、重量%である。
Figure 2014105274
(1)外観
得た洗浄剤組成物につき、常温(25℃)下に目視による観察の結果、層分離が生じることなく透明状を呈しているときを○、層分離あるいは濁りが生じたときを×とした。
(2)洗浄力
大豆白絞油を197mm×138mm大のステンレス製プレート面上に約0.5g塗布し、これを約200℃の温度下で2時間加熱して重合、変質させて油汚れを生じさせた。次いで、この汚れ面上に薄紙(20mm×20mm大)を載せ、これに洗浄剤の原液を約0.5g滴下させ、約5分放置し、その後薄紙を取り除いた。この場合の洗浄効果を目視により次の基準で判定した。汚れ落ちが速くかつその程度もよいときを◎、汚れ落ちの程度がよいときを○、汚れ落ちにむらがあるときを△、汚れがほとんど落ちないときを×とした。
(3)材質への影響
洗浄剤の原液を入れた容器にHT配管材(耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管、厚さ0.5mm)を浸漬させた。40℃インキュベータに14日間放置した後、容器からHT配管材を取り出し、水ですすいだ。材質への影響を目視により次の基準で判定した。試験開始前と比べ変化がないときを◎、試験開始前と比べ少し変質しているときを○、試験開始前と比べ大きく変質しているときを△、試験開始前に比べて明らかに変質し原型をとどめていないときを×とした。
表1より、実施例1〜4及び比較例1〜2のすべてのスチコン用洗浄剤組成物において、外観に問題はなく、均一透明な性状が得られることがわかる。
しかし、比較例1のスチコン用洗浄剤組成物では、グリコールエーテル系溶剤が含有されていないため、材質への影響は最も少ないものの、洗浄力が充分でないことがわかる。また、比較例2のスチコン用洗浄剤組成物では、グリコールエーテル系溶剤が多く含有されているため、充分な洗浄力を有しているものの、材質が大きく劣化することがわかる。
これに対し、実施例1〜4のスチコン用洗浄剤組成物では、充分な洗浄力を有しつつ、材質の劣化も抑えられることがわかる。

Claims (5)

  1. スチームコンベクションオーブンを洗浄するためのスチコン用洗浄剤組成物であって、
    アルカリ剤を0.1〜10重量%と、
    グリコールエーテル系溶剤を0.1〜4重量%と、
    界面活性剤を0.5〜20重量%と、
    水とを必須成分として含有し、
    前記界面活性剤のうち、0.1〜40重量%は、炭素原子数が8〜18の脂肪酸又はその塩であることを特徴とするスチコン用洗浄剤組成物。
  2. 前記脂肪酸又はその塩は、炭素原子数8の脂肪酸、炭素原子数10の脂肪酸、炭素原子数12の脂肪酸、及び、ヤシ油からなる群より選ばれる少なくとも1つである請求項1に記載のスチコン用洗浄剤組成物。
  3. さらに、トリエタノールアミン、及び、グルコン酸ナトリウムからなる群より選ばれる少なくとも1つを0.1〜4重量%含有する請求項1又は2に記載のスチコン用洗浄剤組成物。
  4. スチームコンベクションオーブンを洗浄するためのスチコンの洗浄方法であって、
    請求項1〜3のいずれかに記載のスチコン用洗浄剤組成物を含有する洗浄剤をスチコンの庫内に塗布する工程と、
    スチコンを運転し、前記洗浄剤が塗布された庫内に蒸気を散布する工程と、
    前記蒸気が散布された庫内を水ですすぐ工程と、
    排水を排水管に流す工程とを含むことを特徴とするスチコンの洗浄方法。
  5. 前記排水管は、耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管である請求項4に記載のスチコンの洗浄方法。
JP2012258764A 2012-11-27 2012-11-27 スチコン用洗浄剤組成物及びスチコンの洗浄方法 Active JP6078308B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012258764A JP6078308B2 (ja) 2012-11-27 2012-11-27 スチコン用洗浄剤組成物及びスチコンの洗浄方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012258764A JP6078308B2 (ja) 2012-11-27 2012-11-27 スチコン用洗浄剤組成物及びスチコンの洗浄方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014105274A true JP2014105274A (ja) 2014-06-09
JP6078308B2 JP6078308B2 (ja) 2017-02-08

Family

ID=51027058

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012258764A Active JP6078308B2 (ja) 2012-11-27 2012-11-27 スチコン用洗浄剤組成物及びスチコンの洗浄方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6078308B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019131662A (ja) * 2018-01-30 2019-08-08 シーバイエス株式会社 洗浄剤組成物

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5316011A (en) * 1976-07-30 1978-02-14 Asahi Denka Kogyo Kk Detergent for oven and grill
JPS60161499A (ja) * 1984-01-17 1985-08-23 ユニリーバー ナームローゼ ベンノートシヤープ 液状洗剤組成物
JPS6234998A (ja) * 1985-08-08 1987-02-14 花王株式会社 アルカリ洗浄剤組成物
JPH06306656A (ja) * 1993-04-21 1994-11-01 Ito Kuroomu:Kk 洗浄方法
JPH08311487A (ja) * 1995-05-18 1996-11-26 Niitaka Kagaku Kogyo Kk 洗浄剤組成物
JPH10185197A (ja) * 1996-12-19 1998-07-14 Tokyo Gas Co Ltd コンベクションオーブン
JPH11189796A (ja) * 1997-12-26 1999-07-13 Kao Corp 液体洗浄剤組成物
JP2003193099A (ja) * 2001-10-15 2003-07-09 Teepol Ltd アルカリ性洗浄剤組成物
JP2008174740A (ja) * 2006-12-19 2008-07-31 Lion Corp 液体洗浄剤組成物用洗浄溶剤
JP2008174666A (ja) * 2007-01-19 2008-07-31 Mitsubishi Chemicals Corp ポリ塩化ビニルの回収方法

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5316011A (en) * 1976-07-30 1978-02-14 Asahi Denka Kogyo Kk Detergent for oven and grill
JPS60161499A (ja) * 1984-01-17 1985-08-23 ユニリーバー ナームローゼ ベンノートシヤープ 液状洗剤組成物
JPS6234998A (ja) * 1985-08-08 1987-02-14 花王株式会社 アルカリ洗浄剤組成物
JPH06306656A (ja) * 1993-04-21 1994-11-01 Ito Kuroomu:Kk 洗浄方法
JPH08311487A (ja) * 1995-05-18 1996-11-26 Niitaka Kagaku Kogyo Kk 洗浄剤組成物
JPH10185197A (ja) * 1996-12-19 1998-07-14 Tokyo Gas Co Ltd コンベクションオーブン
JPH11189796A (ja) * 1997-12-26 1999-07-13 Kao Corp 液体洗浄剤組成物
JP2003193099A (ja) * 2001-10-15 2003-07-09 Teepol Ltd アルカリ性洗浄剤組成物
JP2008174740A (ja) * 2006-12-19 2008-07-31 Lion Corp 液体洗浄剤組成物用洗浄溶剤
JP2008174666A (ja) * 2007-01-19 2008-07-31 Mitsubishi Chemicals Corp ポリ塩化ビニルの回収方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019131662A (ja) * 2018-01-30 2019-08-08 シーバイエス株式会社 洗浄剤組成物
JP7100879B2 (ja) 2018-01-30 2022-07-14 シーバイエス株式会社 洗浄剤組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP6078308B2 (ja) 2017-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9255241B2 (en) Aqueous cleaning compositions including an alkyl 3-hydroxybutyrate
ES2369130T3 (es) Uso de citrato como adyuvante de limpieza para superficies duras.
US9249378B2 (en) Aqueous cleaning compositions having enhanced properties
NO164110B (no) Flytende rensemiddel egnet for rensing av keramiske fliser og anvendelse derav.
JP2008516012A (ja) 軽質液体洗剤組成物
EP1313833B2 (en) Cleaning aid
JP5752220B2 (ja) 硬質表面用殺菌洗浄剤組成物
JP2018150523A (ja) 硬質表面用液体洗浄剤組成物
WO2012070308A1 (ja) 硬質表面用液体洗浄剤組成物
JP5908471B2 (ja) 脱臭剤汚れの除去のための繊維製品処理組成物
JP5819685B2 (ja) 硬質表面用液体洗浄剤組成物
JP6078308B2 (ja) スチコン用洗浄剤組成物及びスチコンの洗浄方法
JP5038023B2 (ja) アルカリ洗浄剤用添加剤およびこの添加剤を添加したアルカリ洗浄剤組成物
JP6990071B2 (ja) 硬質表面用液体洗浄剤組成物
JP2015203101A (ja) 液体洗浄剤
JPH0376797A (ja) 液体洗浄剤組成物
JP2009126969A (ja) ドライクリーニング用洗浄剤組成物及びドライクリーニング用洗浄液
JP6205123B2 (ja) 濃縮液体洗剤及び被洗浄物の洗浄方法
JP6734142B2 (ja) 機械洗浄前洗い用食器洗浄剤組成物
JPH11269673A (ja) アルミニウム系材質用腐食・変色防止剤及び洗浄剤組成物
JP4914571B2 (ja) 液体洗浄剤組成物
CN104213147B (zh) 一种铜器清洗剂
JP5174408B2 (ja) ヌメリ抑制剤組成物
JP2018030976A (ja) 金属用電解洗浄剤組成物
US20150018262A1 (en) Aluminum-Safe Surface Presoak Cleaner and Process

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151102

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160628

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160819

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170116

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6078308

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250