JP2014105142A - アンモニア発生装置及びそれを用いた排気浄化装置 - Google Patents

アンモニア発生装置及びそれを用いた排気浄化装置 Download PDF

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【課題】大気と水からアンモニアを生成し得るアンモニア発生装置を提供することによって、大型の尿素水タンクの搭載や尿素水の補給を不要とする。
【解決手段】大気6中から酸素を除去して窒素濃度の高い窒素富化ガス7を生成する窒素富化ガス生成手段8と、水9を加熱して沸点以上の温度で完全に気体状態となった過熱水蒸気10を生成し且つ前記窒素富化ガス生成手段8から導いた窒素富化ガス7を経由させて昇温する過熱水蒸気生成手段11と、該過熱水蒸気生成手段11から導いた過熱水蒸気10及び窒素富化ガス7を放電プラズマ中を通すことで反応させてアンモニア2を生成する放電プラズマ反応器12とを備えてアンモニア発生装置3を構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、大気と水からアンモニアを生成することが可能なアンモニア発生装置及びそれを用いた排気浄化装置に関するものである。
従来より、ディーゼルエンジンにおいては、排気ガスが流通する排気管の途中に、酸素共存下でも選択的にNOx(窒素酸化物)を還元剤と反応させる性質を備えた選択還元型触媒を装備し、該選択還元型触媒の上流側に必要量の還元剤を添加して該還元剤を選択還元型触媒上で排気ガス中のNOxと還元反応させ、これによりNOxの排出濃度を低減し得るようにしたものがある。
他方、プラント等における工業的な排煙脱硝処理の分野では、還元剤にアンモニア(NH3)を用いてNOxを還元浄化する手法の有効性が既に広く知られているところであるが、自動車の場合には、アンモニアそのものを搭載して走行することに関し安全確保が困難であるため、近年においては、毒性のない尿素水を還元剤として使用することが研究されている(例えば、特許文献1参照)。
即ち、尿素水を選択還元型触媒の上流側で排気ガス中に添加すれば、該排気ガスの熱によって尿素水が次式によりアンモニアと炭酸ガスに加水分解され、選択還元型触媒上で排気ガス中のNOxがアンモニアにより良好に還元浄化されることになる。
[化1]
(NH22CO+H2O→2NH3+CO2
特開2002−161732号公報
しかしながら、尿素水を選択還元型触媒の上流側で排気ガス中に添加するシステムでは、尿素水を貯留しておくための大型の尿素水タンクを車両に搭載しなければならないが、このような大型の尿素水タンクの搭載スペースを確保するのが難しいという問題があり、しかも、尿素水タンク内の尿素水の残量を監視して適宜補給しなければならないため、尿素水補給のインフラが未整備の現状にあって運転者の負担が大きいという問題があった。
本発明は上述の実情に鑑みてなしたもので、大気と水からアンモニアを生成し得るアンモニア発生装置を提供することによって、大型の尿素水タンクの搭載や尿素水の補給を不要とすることを目的としている。
本発明は、大気中から酸素を除去して窒素濃度の高い窒素富化ガスを生成する窒素富化ガス生成手段と、水を加熱して沸点以上の温度で完全に気体状態となった過熱水蒸気を生成し且つ前記窒素富化ガス生成手段から導いた窒素富化ガスを経由させて昇温する過熱水蒸気生成手段と、該過熱水蒸気生成手段から導いた過熱水蒸気及び窒素富化ガスを放電プラズマ中を通すことで反応させてアンモニアを生成する放電プラズマ反応器とを備えたことを特徴とするアンモニア発生装置、に係るものである。
而して、このようにアンモニア発生装置を構成すれば、窒素富化ガス生成手段にて大気中から酸素を除去して窒素濃度の高い窒素富化ガスを生成する一方、過熱水蒸気生成手段にて水を加熱して沸点以上の温度で完全に気体状態となった過熱水蒸気を生成し、前記窒素富化ガス生成手段で生成された窒素富化ガスを前記過熱水蒸気生成手段を経由させて昇温した上で前記過熱水蒸気生成手段からの過熱水蒸気と一緒に放電プラズマ反応器に導入し、該放電プラズマ反応器にて放電プラズマ中に通すことにより過熱水蒸気と窒素富化ガスを反応させると、過熱水蒸気がH+とOH-、窒素富化ガス中の窒素はNに解離し、その後、HとNが結合してNH3(アンモニア)が生成されることになる。
尚、窒素富化ガス生成手段で生成された窒素富化ガスを前記過熱水蒸気生成手段を経由させて昇温してから放電プラズマ反応器に導入しているのは、冷えた窒素富化ガスを過熱水蒸気と合流させてしまうと、該過熱水蒸気が温度低下して結露が生じる虞れがあるからである。
また、本発明においては、窒素富化ガス生成手段が、窒素より酸素を透過し易い窒素富化膜から成る中空管を備え、該中空管内に大気を圧送して正圧をかけることで酸素富化ガスを管外に分離し且つ管内に残る窒素富化ガスを回収するように構成されていることが好ましく、このようにすれば、大気中から簡便に酸素富化ガスを分離して窒素富化ガスを回収することが可能となる。
更に、本発明においては、過熱水蒸気生成手段が、水を加熱して水蒸気を生成する蒸発ユニットと、該蒸発ユニットから導いた水蒸気を沸点以上に過熱して過熱水蒸気を生成する過熱ユニットとにより構成されていることが好ましく、このようにすれば、蒸発ユニットで蒸発させた水蒸気を過熱水蒸気で沸点以上に過熱するという二段加熱方式を採用することで簡便に過熱水蒸気を得ることが可能となる。
また、本発明においては、放電プラズマ反応器が、絶縁体から成る筒状の反応器本体と、該反応器本体の中心部に配置されたロッド状の放電電極と、前記反応器本体の外周部に配置されて前記放電電極との間で高電圧が印加されるようにした接地電極と、これら放電電極及び接地電極の相互間に形成される放電空間に充填された誘電体ペレットとにより構成されていることが好ましい。
このようにすれば、放電電極と接地電極との間に高電圧を印加した際に、放電空間内にバリア放電(無声放電や沿面放電)による放電プラズマ(非熱平衡プラズマ)が発生することになるが、放電空間に誘電体ペレットが充填されていることで、該各誘電体ペレット同士の接触点に電界が集中して強い放電プラズマが発生し易くなり、その強い放電プラズマにより効率良くアンモニアが生成されることになる。
更に、本発明は、エンジンからの排気ガスが流通する排気管の途中に、酸素共存下でも選択的にNOxをアンモニアと反応させる性質を有する選択還元型触媒を備え、該選択還元型触媒より上流側の排気管内にアンモニアを還元剤として添加するための還元剤添加装置として前述の如きアンモニア発生装置を用いたことを特徴とする排気浄化装置、に係るものでもある。
このようにすれば、格別なインフラ設備を必要とすることなく、大気と水からアンモニアを生成することが可能となり、選択還元型触媒の還元剤として尿素水を用いる必要がなくなるので、大型の尿素水タンクの搭載や尿素水の補給が不要となり、装置レイアウトの制約が大幅に緩和されると共に、運転者の負担も大幅に軽減されることになる。
また、排気温度の低いエンジンスタート時や低速走行時等においても、大気と水から生成したアンモニアを選択還元型触媒の還元剤として排気管内に直接導入することが可能となるので、排気温度が選択還元型触媒の活性温度域に到達した段階から直ちに高いNOx低減性能を発揮させることが可能となる。
即ち、従来においては、選択還元型触媒にアンモニアを添加することで約100℃以上の排気温度からNOx低減効果が得られるのに対し、尿素水がアンモニアと炭酸ガスに加水分解するのに少なくとも約180〜190℃の排気温度が必要であったため、これより低い排気温度が想定されるエンジンスタート時や低速走行時等に尿素水を添加してもNOx低減性能がなかなか高まらないという問題があったが、このような問題が解決されることになる。
上記した本発明のアンモニア発生装置及びそれを用いた排気浄化装置によれば、下記の如き種々の優れた効果を奏し得る。
(I)本発明の請求項1に記載の発明によれば、大気と水からアンモニアを生成することができるので、例えば、選択還元型触媒の還元剤としてアンモニアを添加する還元剤添加装置として車両等に搭載するに際し、大型の尿素水タンクの搭載や尿素水の補給を不要とすることができ、これにより装置レイアウトの制約を大幅に緩和することができると共に、運転者の負担を大幅に軽減することができる。
(II)本発明の請求項2に記載の発明によれば、窒素富化ガスの中空管内に大気を圧送して正圧をかけるだけで、大気中から簡便に酸素富化ガスを分離して窒素濃度の高い窒素富化ガスを回収することができる。
(III)本発明の請求項3に記載の発明によれば、蒸発ユニットで蒸発させた水蒸気を過熱水蒸気で沸点以上に過熱するという二段加熱方式を採用することで簡便に過熱水蒸気を得ることができる。
(IV)本発明の請求項4に記載の発明によれば、放電空間に充填されている各誘電体ペレット同士の接触点に電界が集中して強い放電プラズマが発生し易くなるので、その強い放電プラズマにより効率良くアンモニアを生成することができる。
(V)本発明の請求項5に記載の発明によれば、既に(I)でも述べている如き大型の尿素水タンクの搭載や尿素水の補給を不要とすることができ、これにより装置レイアウトの制約を大幅に緩和することができると共に、運転者の負担を大幅に軽減することができるという効果に加え、排気温度の低いエンジンスタート時や低速走行時等においても、大気と水から生成したアンモニアを選択還元型触媒の還元剤として排気管内に直接導入することができるので、排気温度が選択還元型触媒の活性温度域に到達した段階から直ちに高いNOx低減性能を発揮させることができる。
本発明を実施する形態の一例を示す概略図である。
以下本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明を実施する形態の一例を示すもので、本形態例においては、酸素共存下でも選択的にNOxをアンモニアと反応させる性質を有する選択還元型触媒1を用いた車両用の排気浄化装置に、前記選択還元型触媒1の上流側に還元剤としてアンモニア2を添加するための還元剤添加装置として後述のアンモニア発生装置3を適用した場合を例示しており、前記選択還元型触媒1は、エンジンからの排気ガス4が流通する排気管5の途中に備えられ、前記アンモニア発生装置3で生成されたアンモニア2が前記選択還元型触媒1より上流側の排気管5内に導入されるようになっている。
ここで、前記アンモニア発生装置3は、大気6中から酸素を除去して窒素濃度の高い窒素富化ガス7を生成する窒素富化ガス生成手段8と、水9を加熱して沸点以上の温度で完全に気体状態となった過熱水蒸気10を生成し且つ前記窒素富化ガス生成手段8から導いた窒素富化ガス7を経由させて昇温する過熱水蒸気生成手段11と、該過熱水蒸気生成手段11から導いた過熱水蒸気10及び窒素富化ガス7を放電プラズマ中を通すことで反応させてアンモニア2を生成する放電プラズマ反応器12とを備えている。
前記窒素富化ガス生成手段8は、窒素より酸素を透過し易いポリイミド製の窒素富化膜から成る多数の中空管13を筒状の容器15内に多数備えており、ポンプ14(又はコンプレッサ)により大気6を圧送して前記容器15の入側に送り込むと、前記大気6が各中空管13に振り分けられて流れるようになっているが、前記容器15の出側に配置したオリフィス16により流路を絞り込まれているので、各中空管13内で正圧がかかった状態となって該各中空管13を透過し易い酸素を多く含む酸素富化ガス17を管外に分離し、各中空管13を透過し難い窒素を多く含む窒素富化ガス7が管内に残って送り出されるようになっている。
更に、前記過熱水蒸気生成手段11は、水9を加熱して水蒸気9’を生成する蒸発ユニット18と、該蒸発ユニット18から導いた水蒸気9’を沸点以上に過熱して過熱水蒸気10を生成する過熱ユニット19とにより構成されており、蒸発ユニット18で蒸発させた水蒸気9’を過熱水蒸気10で沸点以上に過熱するという二段加熱方式が採用されている。
前記蒸発ユニット18と前記過熱ユニット19には、電熱線の通電による発熱や、エンジンブロックの排熱を熱源とするヒータ20,21が装備されており、前記蒸発ユニット18の水入口22に対し図示しない水タンクから導いた水9がヒータ20により加熱されて蒸発し、その水蒸気9’が前記蒸発ユニット18の上側から抜き出され、前記過熱ユニット19内でヒータ21に巻き付けられた伝熱管23を通して更に沸点以上に過熱されて過熱水蒸気10として排出されるようになっている。
ここで、特別なインフラ設備が整わないと入手が難しい尿素水の場合は、できるだけ大量に貯留しておくために大型の尿素水タンクを必要とするが、どこでも簡単に入手して補給することができる水9の場合は、一度に大量に貯留しておく必要がなく、比較的小型の水タンクを搭載するだけで済むことになる。尚、この水タンクには、車載のクーラの結露水を回収して導き入れるような補給手段を備えることも可能である。
また、前記蒸発ユニット18及び前記過熱ユニット19の夫々のヒータ20,21には、前記窒素富化ガス生成手段8から導いた窒素富化ガス7を流して加熱するための別の伝熱管24も巻き付けられており、前記窒素富化ガス7も前記過熱水蒸気10と殆ど変わらない温度まで昇温されるようになっている。
また、前記放電プラズマ反応器12は、絶縁体から成る筒状の反応器本体25と、該反応器本体25の中心部に配置されたロッド状の放電電極26と、前記反応器本体25の外周部に配置されて前記放電電極26との間で高電圧が印加されるようにした接地電極27と、これら放電電極26及び接地電極27の相互間に形成される放電空間28に充填された誘電体ペレット29(例えばアルミナペレット等)とにより構成されており、前記過熱ユニット19の各伝熱管23,24から送り出される過熱水蒸気10と窒素富化ガス7が前記反応器本体25内の放電空間28に導入されるようになっている。尚、図中30は放電電極26に接続された高電圧を印加するための電源、31は接地電極27に接続されたアースを示す。
而して、窒素富化ガス生成手段8にて大気6中から酸素富化ガス17を除去して窒素濃度の高い窒素富化ガス7を生成する一方、過熱水蒸気生成手段11にて蒸発ユニット18で蒸発させた水蒸気9’を過熱水蒸気10で沸点以上に過熱するという二段加熱方式により過熱水蒸気10を生成し、前記窒素富化ガス生成手段8で生成された窒素富化ガス7を前記過熱水蒸気生成手段11の蒸発ユニット18及び過熱ユニット19を伝熱管24を介し経由させて昇温した上で前記過熱水蒸気生成手段11からの過熱水蒸気10と一緒に放電プラズマ反応器12に導入し、該放電プラズマ反応器12にて放電プラズマ中に通すことにより過熱水蒸気10と窒素富化ガス7を反応させると、過熱水蒸気10がH+とOH-、窒素富化ガス7中の窒素はNに解離し、その後、HとNが結合してNH3(アンモニア2)が生成されることになる。
ここで、放電電極26と接地電極27との間に高電圧を印加した際には、放電空間28内にバリア放電(無声放電や沿面放電)による放電プラズマ(非熱平衡プラズマ)が発生することになるが、放電空間28に誘電体ペレット29が充填されていることで、該各誘電体ペレット29同士の接触点に電界が集中して強い放電プラズマが発生し易くなり、その強い放電プラズマにより効率良くアンモニア2が生成されることになる。
尚、窒素富化ガス生成手段8で生成された窒素富化ガス7を伝熱管24を介し前記過熱水蒸気生成手段11を経由させて昇温してから放電プラズマ反応器12に導入しているのは、冷えた窒素富化ガス7を過熱水蒸気10と合流させてしまうと、該過熱水蒸気10が温度低下して結露が生じる虞れがあるからである。
以上に述べた通り、上記形態例によれば、大気6と水9からアンモニア2を生成することができるので、選択還元型触媒1の還元剤としてアンモニア2を添加する還元剤添加装置として車両に搭載するに際し、大型の尿素水タンクの搭載や尿素水の補給を不要とすることができ、これにより装置レイアウトの制約を大幅に緩和することができると共に、運転者の負担を大幅に軽減することができる。
また、排気温度の低いエンジンスタート時や低速走行時等においても、大気6と水9から生成したアンモニア2を選択還元型触媒1の還元剤として排気管5内に直接導入することができるので、排気温度が選択還元型触媒1の活性温度域に到達した段階から直ちに高いNOx低減性能を発揮させることができる。
即ち、従来においては、選択還元型触媒1にアンモニア2を添加することで約100℃以上の排気温度からNOx低減効果が得られるのに対し、尿素水がアンモニア2と炭酸ガスに加水分解するのに少なくとも約180〜190℃の排気温度が必要であったため、これより低い排気温度が想定されるエンジンスタート時や低速走行時等に尿素水を添加してもNOx低減性能がなかなか高まらないという問題があったが、このような問題が解決されることになる。
尚、本発明のアンモニア発生装置及びそれを用いた排気浄化装置は、上述の形態例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 選択還元型触媒
2 アンモニア
3 アンモニア発生装置
4 排気ガス
5 排気管
6 大気
7 窒素富化ガス
8 窒素富化ガス生成手段
9 水
9’ 水蒸気
10 過熱水蒸気
11 過熱水蒸気生成手段
12 放電プラズマ反応器
13 中空管
17 酸素富化ガス
18 蒸発ユニット
19 過熱ユニット
25 反応器本体
26 放電電極
27 接地電極
28 放電空間
29 誘電体ペレット

Claims (5)

  1. 大気中から酸素を除去して窒素濃度の高い窒素富化ガスを生成する窒素富化ガス生成手段と、水を加熱して沸点以上の温度で完全に気体状態となった過熱水蒸気を生成し且つ前記窒素富化ガス生成手段から導いた窒素富化ガスを経由させて昇温する過熱水蒸気生成手段と、該過熱水蒸気生成手段から導いた過熱水蒸気及び窒素富化ガスを放電プラズマ中を通すことで反応させてアンモニアを生成する放電プラズマ反応器とを備えたことを特徴とするアンモニア発生装置。
  2. 窒素富化ガス生成手段が、窒素より酸素を透過し易い窒素富化膜から成る中空管を備え、該中空管内に大気を圧送して正圧をかけることで酸素富化ガスを管外に分離し且つ管内に残る窒素富化ガスを回収するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のアンモニア発生装置。
  3. 過熱水蒸気生成手段が、水を加熱して水蒸気を生成する蒸発ユニットと、該蒸発ユニットから導いた水蒸気を沸点以上に過熱して過熱水蒸気を生成する過熱ユニットとにより構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のアンモニア発生装置。
  4. 放電プラズマ反応器が、絶縁体から成る筒状の反応器本体と、該反応器本体の中心部に配置されたロッド状の放電電極と、前記反応器本体の外周部に配置されて前記放電電極との間で高電圧が印加されるようにした接地電極と、これら放電電極及び接地電極の相互間に形成される放電空間に充填された誘電体ペレットとにより構成されていることを特徴とする請求項1、2又は3に記載のアンモニア発生装置。
  5. エンジンからの排気ガスが流通する排気管の途中に、酸素共存下でも選択的にNOxをアンモニアと反応させる性質を有する選択還元型触媒を備え、該選択還元型触媒より上流側の排気管内にアンモニアを還元剤として添加するための還元剤添加装置として請求項1から4の何れか1項に記載のアンモニア発生装置を用いたことを特徴とする排気浄化装置。
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