JP2014104627A - 記録装置及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録装置は、カット位置を決定するのにカッター側ラベル端部検知センサを用いるか本体側ラベル端部検知センサを用いるかを自動的に選択できるようにする。
【解決手段】印刷デューティに基づいて、カッターユニットで切断する記録媒体の位置を、本体側ラベル端部検知センサを用いて決定するか、カッター側ラベル端部検知センサを用いて決定するかを選択する(S10−2,S10−4,S10−6)。その選択結果に応じ、本体側又はカッター側ラベル端部検知センサを用いてカッターユニットで切断する記録媒体の位置を決定する(S10−3,S105,S107)。
【選択図】 図10
【解決手段】印刷デューティに基づいて、カッターユニットで切断する記録媒体の位置を、本体側ラベル端部検知センサを用いて決定するか、カッター側ラベル端部検知センサを用いて決定するかを選択する(S10−2,S10−4,S10−6)。その選択結果に応じ、本体側又はカッター側ラベル端部検知センサを用いてカッターユニットで切断する記録媒体の位置を決定する(S10−3,S105,S107)。
【選択図】 図10
Description
本発明は、長尺状の台紙に所定の間隔で複数のラベルが貼付された記録媒体の各ラベルに記録を行う記録装置及びその制御方法に関する。
従来、カッターユニットの直前に位置するラベル端部検知センサ(例えば記録媒体を透過した光量に応じて端部位置を検知する透過型センサ)にて印刷後のラベル後端を検出し、その検出された位置情報よりカット位置を算出し、カット動作を実行する画像印刷装置が知られている。このような画像印刷装置においては、ラベル端部検出位置周辺に高デューティの画像が印刷された場合(例えばマゼンタが高デューティで印刷された場合)、高デューティの画像であるにも関わらず光が多く記録媒体を透過してしまい、印刷されたラベル上をラベル端部と誤検知し、ラベルとラベルの間の台紙部(ラベルギャップ)ではなく、印刷したラベル上を切断してしまう場合がある。このことは、記録媒体を反射した光量に応じて端部位置を検知する反射型センサにおいても起こりうる。
特許文献1は、ラベル端部の検知に際して、印刷判断基準の反射率が低下して誤検知する恐れがあると判定した場合、その反射率を補正する技術を開示する。同文献では、印刷媒体の地色濃度を検知し、この地色濃度の検知結果に基づいて印刷媒体の印刷基準を設定し、この印刷基準に基づいて印刷媒体上の印刷の有無を判定している。
しかし、地色濃度判定には専用のCCDセンサ等が必要となるため、コストが高くなってしまう。そのほか、印刷開始位置を決定するためにプリントヘッドの上流側に従来から設けられている端部検知センサ(本体側ラベル端部検知センサ)にて検出したラベル端部位置情報からカット位置を算出しラベルギャップを切断する方法が考えられる。しかし、本体側ラベル端部検知センサによるカット位置の決定は、カッター側ラベル端部検知センサによるものと比較し、カット位置を決定してから用紙をカッターユニットで切断する位置までの搬送距離が長くなる。このため、用紙搬送による送り量の誤差の影響を受けやすくなり、本体側ラベル端部検知センサの検出結果に基づいて切断動作を行ったカット位置は、製品としては許容誤差の範囲内にはあるものの、カッター側ラベル端部検知センサにより検出したラベル後端の位置情報に基づいてカット動作を行ったものより精度が低下する傾向にある。そのため、常時、本体側ラベル端部検知センサによりカット位置を決定することは望ましくない。
本発明は、カット位置を決定するのにカッター側ラベル端部検知センサを用いるか本体側ラベル端部検知センサを用いるかを自動的に選択することが可能な記録装置を提供することを目的としている。
本発明の一側面によれば、長尺状の台紙に所定の間隔で複数のラベルが貼付された記録媒体を所定搬送方向に搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送された前記記録媒体上の前記ラベルに、所定記録位置で記録を行う記録手段と、前記記録手段により記録が行われたラベルと次のラベルとの間の台紙の部分で前記記録媒体を所定切断位置で切断するカッターユニットと、前記搬送方向に関して前記記録位置の上流に設けられ、前記ラベルの前記搬送方向における端部を検知する第1のラベル端部検知手段と、前記搬送方向に関して前記記録位置の下流に設けられるとともに、前記切断位置の上流に設けられ、前記ラベルの前記搬送方向における端部を検知する第2のラベル端部検知手段と、ラベルの所定領域に対応した画像データに基づいて、前記カッターユニットで切断する前記記録媒体の位置を、前記第1のラベル端部検知手段を用いて決定するか、前記第2のラベル端部検知手段を用いて決定するかを選択する選択手段と、前記選択手段による選択結果に応じて前記第1又は第2のラベル端部検知手段を用いて前記カッターユニットで切断する前記記録媒体の位置を決定する決定手段と、前記決定手段により決定された位置で前記記録媒体を切断するよう前記搬送手段及び前記カッターユニットを制御する制御手段とを有することを特徴とする記録装置が提供される。
本発明によれば、記録装置は、カット位置を決定するのにカッター側ラベル端部検知センサを用いるか本体側ラベル端部検知センサを用いるかを自動的に選択することができる。また、その選択を、ページ単位で切り替えることが可能となる。
以下、添付の図面を参照して本発明の好適な実施形態について、さらに具体的かつ詳細に説明する。
なお、この明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わない。さらに人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かも問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様広く解釈されるべきものである。従って、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
図1は、本実施形態に係る印刷システムの構成図である。記録装置としてのインクジェット画像形成装置100は、操作部102が設けられた本体101とロール紙ホルダ103とを備えており、そのロール紙ホルダ103内には記録媒体が内蔵されている。本実施形態において、記録媒体は、長尺状の台紙に所定の間隔で複数のラベルが貼付されたロール紙である。インクジェット画像形成装置100は、このロール紙を搬送しつつ、そのロール紙に貼付されたラベル(以下、ラベル紙ともいう。)に、ホストコンピュータ104から受信した画像データに基づいた記録動作を実行する。記録後のロール紙は、カッターユニット106により、ページ単位で、具体的には、記録が行われたラベルと次のラベルとの間の台紙の部分で、切断される。インクジェット画像形成装置100とホストコンピュータ104とは、プリンタケーブル105によってつながれている。
図2は、本実施形態のインクジェット画像形成装置100の要部断面図である。インクジェット画像形成装置100は、ロール紙ホルダ103内に内蔵している記録媒体であるロール紙200を一対のロール紙搬送ローラ206上に載置し、その回転駆動により、画像形成装置本体101に供給する。画像形成装置本体101は、搬送ローラ203と、この搬送ローラ203に張設された無端の搬送ベルト204と、によりロール紙200を搬送するよう構成されている。搬送ベルト204の記録媒体搬送面と対向する位置には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B)用の4本の記録ヘッド201が搬送方向に等間隔に離間された状態で記録ヘッドユニット202に保持されている。
また、各色のインクカートリッジ205は、画像形成装置本体101において搬送ベルト204の下方に配置されており、不図示のフレキシブルチューブ等でそれぞれ対応する色の記録ヘッド201に接続されている。
ロール紙ホルダにセットされたロール紙は、搬送ベルト204で搬送される途中でセンサ発光部207、センサ受光部208からなる本体側ラベル端部検知センサ308(第1のラベル端部検知センサ)により、その先端位置が検出される。本実施形態における本体側ラベル端部検知センサ308は、センサ発光部207から発せられロール紙を透過した光を光センサ受光部208が受光しその受光した光量に応じてラベル端部の位置を検出する透過型センサとして構成されている。具体的には、本体側ラベル端部検知センサ308は、センサ発光部207が発行した光をセンサ受光部208が受光しその光量に応じてラベルの搬送方向における端部を検知する。その先端位置情報とホストコマンドの印字位置パラメータに基づき、印刷開始位置が決定され、印刷開始位置を基準としてヘッドユニットからインクを吐出することで所定の記録位置で画像データがラベル印刷される。
印刷が終了した記録媒体はカッターユニット106へ搬送される。センサ発光部209、センサ受光部210からなるカッター側ラベル端部検知センサ309(第2のラベル端部検知センサ)によりラベル後端が検出される。本実施形態におけるカッター側ラベル端部検知センサ309は、センサ発光部209から発せられロール紙を透過した光を光センサ受光部210が受光しその受光した光量に応じてラベル端部の位置を検出する透過型センサとして構成されている。具体的には、カッター側ラベル端部検知センサ309は、センサ発光部209が発光した光をセンサ受光部210が受光しその光量に応じてラベルの搬送方向における端部を検知する。
その後、ラベル後端位置情報、ホストコマンドの印字位置パラメータ、及び、カット位置パラメータ情報に基づいて、後述する中央処理装置(CPU)301はロール紙におけるカット位置を決定する。そして、後述する中央処理装置(CPU)301は、回転刃211がカッターユニットの固定刃212(以降、固定刃)に接触するタイミングにカット位置が一致するようにカッターユニットの回転刃211(以降、回転刃)を駆動することによってロール紙をカットする。
図3は、本実施形態のインクジェット画像形成装置における制御部の構成例を示したブロック図である。制御部300は、中央処理装置(CPU)301を備え、不揮発性メモリ(ROM)302に格納されている制御プログラムを実行し、各周辺装置を制御する。また、制御部300は、各種データ処理のワークエリアや受信バッファとして使用されるメモリ(RAM)303や、画像展開部として使用されるイメージメモリ304等を備えている。制御回路320は、イメージメモリ304、ヘッド駆動回路305、モータドライバ307、入出力回路(I/O)310と接続され、これらの動作を制御する。ここで、ヘッド駆動回路305は記録ヘッド201を駆動する。モータドライバ307は各種モータ306を駆動するもので、記録ヘッドの回復動作や記録動作、ロール紙の搬送動作及び回転刃の駆動を制御する。I/O310は、センサ発光部207、センサ受光部208からなる本体側ラベル端部検知センサ308と、センサ発光部209、センサ受光部210からなるカッター側ラベル端部検知センサ309とを制御する。
また、制御部300は、ホストコンピュータ104から送信された画像データや回復コマンドなどを、USBなどのプリンタケーブル105を介して受信するUSBコントローラ311を有し、この受信した各種コマンド命令に従って動作する。但し、インターフェースはUSBに限るものではない。
図4は、本実施形態におけるカッター側ラベル端部検知センサでラベル後端を検知して印刷後のラベルの後端と次ページのラベルの先端との間をカットする処理の模式図である。用紙カットを実行するメディアは台紙400とその台紙400に貼付されたラベル401からなるラベル紙メディアである。ヘッドによる記録がなされる記録位置の上流側に位置する本体側ラベル端部検知センサ308によりラベル401の先端が検出され、画像の出力開始位置が決定され、ラベルが記録ヘッドユニット202の下を通過する際に(ラベルが記録位置に位置した際に)出力画像402が印刷される。
図4において、4-1)はカッター側ラベル端部検知センサ309によるラベル後端検出直後の位置関係を示したものである。記録媒体のカット位置(x)は検知したラベル後端と次ページのラベルの先端(以降、ラベル間)の中心位置となる。ラベル後端、つまりカッター側ラベル端部検知センサ位置(a)からカッター側ラベル端部検知センサ309による検知時点での用紙におけるカット位置(x)までの距離(L)はラベル間距離の1/2である。ラベル間距離はホストからの印刷データに含まれるため、中央処理装置(CPU)301はカッター側ラベル端部検知センサ位置(a)から用紙カット位置(x)を決定することができる。
また、ラベル後端を検出した直後から用紙切断に要するまでの搬送距離(M)は、Lにカッター側ラベル端部検知センサ位置(a)からカッターユニット(固定刃)212が位置する用紙切断位置(c)の距離を加算したものである。
図4において、4-2)は本実施形態のカッター側ラベル端部検知センサ309のラベル後端検知による用紙カット動作における、カッターユニット(回転刃)211が回動し、ラベルの用紙カット位置を切断する前の状態を表している。中央処理装置(CPU)301は、カッター側ラベル端部検知センサ309によるラベル後端検出後、カッター側ラベル端部検知センサ309による検知時点での用紙におけるカット位置から用紙切断位置までの距離(M)だけラベルが搬送されるタイミングでカッターユニットの回転刃211と固定刃212が接触するタイミングとなるよう回転刃の駆動を行う。
図4において、4-3)は本実施形態の用紙カット動作における、用紙カットの瞬間を示している。
図4において、4-4)は用紙カット動作における、用紙カット後の動作を示している。
用紙カット後も回転刃211は回動し、駆動開始位置から1回転した所定の待機位置にて次ページの用紙カットまで待機する。
図5は、本実施形態におけるカッター側ラベル端部検知センサ309でラベル先端を検知して印刷後のラベルの後端と次ページのラベルの先端の間をカットする際の、用紙先端検出直後の用紙カット位置と固定刃との位置関係を示している。ラベル先端検出時のカッター側ラベル端部検知センサ位置をa、カッター側ラベル端部検知センサ309による検知時点での用紙におけるカット位置をx’、用紙切断位置をcとした場合、カッター側ラベル端部検知センサ位置aからカッター側ラベル端部検知センサ309による検知時点での用紙におけるカット位置x’までの距離L’は、ホストからの印刷データにより通知されるラベル長とラベル間距離の1/2を加算したものである。
また、カッター側ラベル端部検知センサ309によりラベル先端を検出した時点での用紙カット位置から用紙切断位置までの距離M’は、L’にカッター側ラベル端部検知センサ位置aから用紙切断位置cの距離を加算したものである。以降はカッター側ラベル端部検知センサのラベル後端検知による用紙カット動作と同様にして用紙カット動作を実行する。
カッター側用紙端部検知センサ309のラベル先端を検出した時点での用紙におけるカット位置から用紙切断位置までの距離M’は、カッター側用紙端部検知センサ309のラベル後端を検出した時点での用紙カット位置から用紙切断位置までの距離Mと比較した場合、ホストからの印刷データにより通知されるラベル長だけ長くなるため、M < M’となる。
図6は本実施形態における本体側ラベル端部検知センサ308でラベル後端を検知して印刷後のラベルの後端と次ページのラベルの先端の間をカットする際の、本体側ラベル端部検知センサ308による検知時点での用紙におけるカット位置と固定刃との位置関係を示している。
本体側ラベル端部検知センサ308によるラベル後端検出時点での本体側ラベル端部検知センサ位置をb、本体側ラベル端部検知センサ308による検知時点での用紙におけるカット位置をx”、用紙切断位置cとした場合、本体側ラベル端部検知センサ位置bから用紙カット位置x”までの距離L”は、ホストからの印刷データにより通知されるラベル間距離の1/2である。
また、本体側ラベル端部検知センサ308によりラベル後端を検出した時点での用紙おけるカット位置から用紙切断位置までの距離M”は、L”に本体側ラベル端部検知センサ位置bから用紙切断位置cの距離を加算したものである。以降はカッター側ラベル端部検知センサ309のラベル後端検知による用紙カット動作と同様にして用紙カット動作を実行する。
本体側ラベル端部検知センサ308のラベル後端を検出した時点での用紙におけるカット位置から用紙切断位置までの距離M”は、カッター側ラベル端部検知センサ309によりラベル後端を検出した時点での用紙におけるカット位置から用紙切断位置までの距離Mと比較した場合、カッター側ラベル端部検知センサ位置aから本体側ラベル端部検知センサ位置bの距離分だけ長くなるため、M < M”となる。
各々の用紙端部検知センサから求めたラベル端部位置情報に基づき用紙端部検知センサにより端部を検知した時点での用紙におけるカット位置が決定されてから、用紙切断位置まで搬送する際の距離、M,M’,M”の関係は以下のようになる。
カッター側ラベル端部検知センサ位置aから本体側ラベル端部検知センサ位置bの距離が、ホストからの印刷データにより通知されるラベル長より長い場合は、M < M’< M”となる。
ホストからの印刷データにより通知されるラベル長が、カッター側ラベル端部検知センサ位置aから本体側ラベル端部検知センサ位置bの距離より長い場合は、M < M”< M’となる。
しかしながら、用紙端部検知センサにより端部を検知した時点での用紙におけるカット位置x及びx’を決定する際の用紙端部検出において、カッター側ラベル端部検知センサ309により印刷されたラベル上の端部を検出する際、印刷された画像によっては用紙端部を誤検知する可能性がある。このため、M < M’< M”の場合で、xを算出する際にカッター側ラベル端部検知センサ309によりラベル後端を誤検知する可能性がある場合、中央処理装置(CPU)301はカッター側ラベル端部検知センサ309によるラベル先端の検知結果に基づいてx’を算出することで用紙におけるカット位置を決定する。さらにM < M’< M”の場合でx’を算出の際にカッター側ラベル端部検知センサ309によりラベル後端及び先端を誤検知する可能性がある場合、中央処理装置(CPU)301は本体側ラベル端部検知センサ308によるラベル後端の検知結果に基づいてx”を算出することで用紙におけるカット位置を決定する。また、M < M”< M’ の場合では、xを算出する際にカッター側ラベル端部検知センサ309によりラベル後端を誤検知する可能性がある場合、中央処理装置(CPU)301は本体側ラベル端部検知センサ308によるラベル後端の検知結果に基づいてx”を算出することで用紙におけるカット位置を決定する。なお、中央処理装置(CPU)301は、印刷動作前に取得するデータ(例えば印刷データ)に基づいて、M < M’< M”となるかM < M”< M’となるかがあらかじめ認識できる。そこで、中央処理装置(CPU)301は、M < M’< M”となる場合、後述する図10のフローチャートを実行し、M < M”< M’となる場合、後述する図11のフローチャートを実行する。
本実施形態では、中央処理装置(CPU)301がカッター側ラベル端部検知センサ309にてカット位置x及びx’を算出する際にラベル後端及びラベル先端を誤検知する可能性があるかどうかを判断するために、中央処理装置(CPU)301がホストより受信した画像データに基づいて印刷デューティを判断する。本実施形態において、印刷デューティとは、ラベルの所定領域に形成可能な印刷画像の総ドット数に対して、実際に記録されたドット数の割合をいう。本実施形態において、中央処理装置(CPU)301は、色毎に印刷デューティを判断し、各色において単独又は組み合わせによる合算により得た値が所定の閾値を超えた場合、印刷後のラベル端部を誤検知する可能性があるものと判断する。
図7は、本実施形態におけるカッター側ラベル端部検知センサ309にて端部位置検出の誤検知を起こす可能性がある印刷デューティと色情報との組み合わせパッチを示したものである。中央処理装置(CPU)301は、パッチをカッター側ラベル端部検知センサ309による検出値を、用紙端部検出の閾値と比較した際に用紙端部と判断してしまう場合、パッチに対応した印刷デューティと色情報との組み合わせを、印刷済みの画像を読み取った際に用紙端部と誤検知する比較値(規定値)として決定する。なお、中央処理装置(CPU)301は、図7の各パッチの位置を記録ヘッド201による印刷タイミングと、搬送ベルト204による搬送量と、記録ヘッド201からカッター側ラベル端部検知センサ309までの距離と、の関係から、カッター側ラベル端部検知センサ309でどのパッチに対して検出動作を行っているかを認識することができる。
パッチは一例としてマゼンタ(M)単色、及びマゼンタ、シアン(C)の組み合わせで構成されているが、パッチの印刷デューティ、及び色の組み合わせは誤検知を起こす可能性があるものとして製品毎に個別に決定されているものであり、一例の印刷デューティ及び色の組み合わせに制限されるものではない。
図7においては、パッチは一例としてラベル右端より4mmの位置に配置されている。しかしながらパッチの配置はカッター側ラベル端部検知センサ309の位置によって制限されるものであり、カッター側ラベル端部検知センサ309がラベル搬送方向に対して垂直方向に移動可能であればラベル上どの位置に配置しても読み取り(検出動作)は可能である。
図7の印刷デューティと色情報との組み合わせパッチはテストパターンとして誤検知が発生する可能性があるものとして予め決定されたものである。比較値の決定は、用紙種類が変更される度にテストパターンを印刷し、カッター側ラベル端部検知センサ309にて読み取ることで実行される。
図8は本実施形態におけるラベルの印刷領域、及び端部検出領域の一例をmmで示したもの、図9は本実施形態におけるラベルの印刷領域、及び端部検出領域の同じ一例をLine/Dot表示で示したものである。一例ではラベルサイズを4inch(幅)×5inch(長さ)とし、先端/後端余白を2mm、左端/右端余白を2mm、端部検出にて読み取る領域は用紙右端から4mm〜8mmの位置よりラベル先端/後端から各々10mm、出力解像度は1200dpiとしている。
実際に印刷デューティを中央処理装置(CPU)301により算出する場合、先端側の端部検出を行う際の読み取り領域は先端余白2mmを除いた画像先端から8mm、出力1200dpi画像データにおけるLine:1〜378に相当し、画像右端からは2mm〜6mmの領域、出力1200dpi画像データにおけるDot:4327〜4516に相当する。中央処理装置(CPU)301は、Line:1〜378でのDot:4327〜4516の出力ビット数を加算し、当該全領域の出力ドット数(378×190)との割合で各色の印刷デューティを算出する。
中央処理装置(CPU)301は、後端側の端部検出領域も同様にLine:5434〜5811の各々のDot:4327〜4516の出力ビット数を加算し、当該全領域のドット数との割合で各色の印刷デューティを算出する。
図10はM < M’< M”の場合における用紙カット位置決定の手順を示すフローチャートである。
中央処理装置(CPU)301は、S10−1において、ホストコンピュータ104から受信した画像データに基づいてラベル先端検出時の読み取り領域及びラベル先端検出時の読み取り領域の各色の印刷デューティを算出(判断)する。
S10−2では、中央処理装置(CPU)301は、算出された用紙後端側の端部検出領域の印刷デューティを、図7で印刷したパッチにより求められる印刷デューティと色情報との組み合わせから導出された用紙端部と誤検知するおそれのある規定値と比較する。ここで、中央処理装置(CPU)301は、S10−2において規定値以下と判断した場合、つまりカッター側ラベル端部検知センサ309を用いてもラベル後端を誤検知することがないと判断した場合、S10−3に移行する。また、中央処理装置(CPU)301は、S10−2において規定値より大きいと判断した場合、つまりカッター側ラベル端部検知センサ309を用いるとラベル後端を誤検知するおそれがあると判断した場合、S10−4へ移行する。
S10−3において、中央処理装置(CPU)301は、図4の説明にあるカッター側ラベル端部検知センサ309による後端検知の結果に基づいて用紙カット位置を決定する。
S10−4では、中央処理装置(CPU)301は、算出された用紙先端側の端部検出領域の印刷デューティを、図7で印刷したパッチにより求められる印刷デューティと色情報との組み合わせから導出された用紙端部と誤検知するおそれのある規定値と比較する。ここで、中央処理装置(CPU)301は、S10−4において規定値以下と判断した場合、つまりカッター側ラベル端部検知センサ309を用いてもラベル先端を誤検知することがないと判断した場合、S10−5に移行する。また、中央処理装置(CPU)301は、S10−4において規定値より大きいと判断した場合、つまりつまりカッター側ラベル端部検知センサ309を用いるとラベル先端を誤検知するおそれがあると判断した場合、S10−6へ移行する。
S10−5では、中央処理装置(CPU)301は、図5の説明にあるカッター側ラベル端部検知センサ309による先端検知の結果に基づいて用紙カット位置を決定する。
S10−6では、中央処理装置(CPU)301は、カット動作実行の有無をユーザ指示により判断している。本体側ラベル端部検知センサ308による後端検知の結果に基づいた用紙カットは、カッター側ラベル端部検知センサ309による端部検知の結果に基づいた用紙カットと比較して、カット位置の精度が落ちる。そのため、中央処理装置(CPU)301がカッター側ラベル端部検知センサ309による端部検知の結果に基づいた用紙カットが困難であると判断した場合は、カット動作自体を行わないという選択が指定される場合がある。この選択は、予めユーザが、ホストコンピュータ104において指定することにより選択されるようにしてもよいし、画像形成装置100に選択部を設け、ユーザが選択部において設定を行い、それに基づいて選択されるようにしてもよい。この選択により、中央処理装置(CPU)301は、用紙カット実行が指定されている場合はS10−7へ移行し、指定されなかった場合は印刷を終了する。
S10−7では、中央処理装置(CPU)301は、図6の説明にある本体側ラベル端部検知センサ308による後端検知の結果に基づいて用紙カット位置を決定する。
S10−8では、中央処理装置(CPU)301は、各々の決定された用紙カット位置に基づいて、回転刃211により用紙カットを実行し、印刷を終了する。
図11は、M < M”< M’の場合における用紙カット位置決定の手順のフローチャートである。
中央処理装置(CPU)301は、S11−1において、ホストコンピュータ104から受信した画像データに基づいてラベル先端検出時の読み取り領域及びラベル先端検出時の読み取り領域の印刷デューティを算出(判断)する。
S11−2では、中央処理装置(CPU)301は、算出された用紙後端側の端部検出領域の印刷デューティを規定値と比較し、規定値以下と判断した場合、つまりカッター側ラベル端部検知センサ309を用いてもラベル後端を誤検知することがないと判断した場合、S11−3に移行する。また、中央処理装置(CPU)301は、S11−2において、算出された用紙後端側の端部検出領域の印刷デューティが規定値より大きい場合、つまりカッター側ラベル端部検知センサ309を用いるとラベル後端を誤検知するおそれがあると判断した場合、S11−4へ移行する。
S11−3では、中央処理装置(CPU)301は、図4の説明にあるカッター側ラベル端部検知センサ309による後端検知の結果に基づいて用紙カット位置を決定する。
S11−4では、中央処理装置(CPU)301は、カット動作実行の有無をユーザ指示により判断している。本体側ラベル端部検知センサ308による後端検知の結果に基づいた用紙カットは、カッター側ラベル端部検知センサによる端部検知の結果に基づいた用紙カットと比較して、カット位置の精度が落ちる。そのため、中央処理装置(CPU)301がカッター側ラベル端部検知センサ309による端部検知の結果に基づいた用紙カットが困難であると判断した場合は、カット動作自体を行わないという選択が指定される場合がある。この選択は、予めユーザが、ホストコンピュータ104において指定することにより選択されるようにしてもよいし、画像形成装置100に選択部を設け、ユーザが選択部において設定を行い、それに基づいて選択されるようにしてもよい。この選択により、中央処理装置(CPU)301は、用紙カット実行が指定されている場合はS11−5へ移行、指定されなかった場合は印刷を終了する。
S11−5では、中央処理装置(CPU)301は、図6の説明にある本体側ラベル端部検知センサ308による後端検知の結果に基づいて用紙カット位置を決定する。
S11−6では、中央処理装置(CPU)301は、各々の決定された用紙カット位置に基づいて、回転刃211により用紙カットを実行し、印刷を終了する。
図10及び図11に示したフローチャートの手順にて用紙カット位置を決定することにより、ユーザによる設定を行うことなく、カット時のカット位置の位置決めの切り替えを記録装置で自動的に判断することができる。また、その切り替えをページ単位で行うことも可能となる。
本実施形態においては、第1のラベル端部検知センサ及び第2のラベル端部検知センサを透過型センサとして構成した。本発明はこれに限らず、第1のラベル端部検知センサ、第2のラベル端部検知センサ、のうちいずれか一方を、記録媒体を反射した光量に応じて端部位置を検知する反射型センサとしてもよいし、両方を反射型センサとしてもよい。
なお、本発明は上記実施形態によって限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であるというのはいうまでもない。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或は装置に供給し、そのシステム或は装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
Claims (4)
- 長尺状の台紙に所定の間隔で複数のラベルが貼付された記録媒体を所定搬送方向に搬送する搬送手段と、
前記搬送手段により搬送された前記記録媒体上の前記ラベルに、所定記録位置で記録を行う記録手段と、
前記記録手段により記録が行われたラベルと次のラベルとの間の台紙の部分で前記記録媒体を所定切断位置で切断するカッターユニットと、
前記搬送方向に関して前記記録位置の上流に設けられ、前記ラベルの前記搬送方向における端部を検知する第1のラベル端部検知手段と、
前記搬送方向に関して前記記録位置の下流に設けられるとともに、前記切断位置の上流に設けられ、前記ラベルの前記搬送方向における端部を検知する第2のラベル端部検知手段と、
ラベルの所定領域に対応した画像データに基づいて、前記カッターユニットで切断する前記記録媒体の位置を、前記第1のラベル端部検知手段を用いて決定するか、前記第2のラベル端部検知手段を用いて決定するかを選択する選択手段と、
前記選択手段による選択結果に応じて前記第1又は第2のラベル端部検知手段を用いて前記カッターユニットで切断する前記記録媒体の位置を決定する決定手段と、
前記決定手段により決定された位置で前記記録媒体を切断するよう前記搬送手段及び前記カッターユニットを制御する制御手段と、
を有することを特徴とする記録装置。 - 前記選択手段は、
ラベルの所定領域に対応した画像データに基づいて、当該ラベルの前記所定領域に形成可能な総ドット数に対して実際に記録されるドット数の割合を示す印刷デューティを判断し、
前記判断した印刷デューティが閾値より大きいときは、前記カッターユニットで切断する前記記録媒体の位置を前記第1のラベル端部検知手段を用いて決定することを選択し、
前記判断した印刷デューティが前記閾値以下であるときは、前記カッターユニットで切断する前記記録媒体の位置を前記第2のラベル端部検知手段を用いて決定することを選択する
ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。 - 前記閾値は、ラベルの前記所定領域に形成された光学濃度値の異なる複数のパッチに対して前記第2のラベル端部検知手段で検出した検出結果に基づいて設定されることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
- 長尺状の台紙に所定の間隔で複数のラベルが貼付された記録媒体を所定搬送方向に搬送する搬送手段と、
前記搬送手段により搬送された前記記録媒体上の前記ラベルに、所定記録位置で記録を行う記録手段と、
前記記録手段により記録が行われたラベルと次のラベルとの間の台紙の部分で前記記録媒体を所定切断位置で切断するカッターユニットと、
前記搬送方向に関して前記記録位置の上流に設けられ、前記ラベルの前記搬送方向における端部を検知する第1のラベル端部検知手段と、
前記搬送方向に関して前記記録位置の下流に設けられるとともに、前記切断位置の上流に設けられ、前記ラベルの前記搬送方向における端部を検知する第2のラベル端部検知手段と、
を有する記録装置の制御方法であって、
ラベルの所定領域に対応した画像データに基づいて、前記カッターユニットで切断する前記記録媒体の位置を、前記第1のラベル端部検知手段を用いて決定するか、前記第2のラベル端部検知手段を用いて決定するかを選択する選択工程と、
前記選択工程での選択結果に応じて前記第1又は第2のラベル端部検知手段を用いて前記カッターユニットで切断する前記記録媒体の位置を決定する決定工程と、
前記決定工程で決定された位置で前記記録媒体を切断するよう前記搬送手段及び前記カッターユニットを制御する制御工程と、
を有することを特徴とする記録装置の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012257910A JP2014104627A (ja) | 2012-11-26 | 2012-11-26 | 記録装置及びその制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012257910A JP2014104627A (ja) | 2012-11-26 | 2012-11-26 | 記録装置及びその制御方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2014104627A true JP2014104627A (ja) | 2014-06-09 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2012257910A Pending JP2014104627A (ja) | 2012-11-26 | 2012-11-26 | 記録装置及びその制御方法 |
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JP (1) | JP2014104627A (ja) |
-
2012
- 2012-11-26 JP JP2012257910A patent/JP2014104627A/ja active Pending
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