JP2014104547A - 卓上切断機 - Google Patents

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JP2014104547A JP2012259971A JP2012259971A JP2014104547A JP 2014104547 A JP2014104547 A JP 2014104547A JP 2012259971 A JP2012259971 A JP 2012259971A JP 2012259971 A JP2012259971 A JP 2012259971A JP 2014104547 A JP2014104547 A JP 2014104547A
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Ryuichi Imamura
隆一 今村
Shigeharu Ushiwatari
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Abstract

【課題】 丸鋸部を支持する支持部をガイド部に固定するための固定手段が、丸鋸部傾動時に被加工材する干渉することが抑制される卓上切断機の提供。
【解決手段】 支持部5の摺動部51が第1ガイドバー41、第2ガイドバー42に対して摺動可能であり、摺動部51の第2部分51Bには一対の直動スライドベアリング54が設けられて第2ガイドバー42に対して摺動する。固定手段8は第2部分51Bに設けられて第2ガイドバー42に圧接することで第2ガイドバー42に対して支持部5が固定される。固定手段8が第2ガイドバー42を圧接する当接面は、第1ガイドバーと第2ガイドバーとの間に位置する。
【選択図】図4

Description

本発明は卓上切断機に関し、特に丸鋸刃の側面がベース上面に関して傾動可能であるとともに、丸鋸刃を有する丸鋸部がベース上面に対して使用者方向、反使用者方向に移動可能な卓上切断機に関する。
従来のこの種の卓上切断機は、ベース部と、丸鋸部と、ホルダと、ガイド部と、支持部と、固定手段とを有する。ベース部は、被加工材を載置可能に構成される。丸鋸部は電動機を収納し、電動機の駆動により回動する丸鋸刃を回動可能に支持する。ホルダはベース部に支持されるとともに、丸鋸刃の軸方向にほぼ直交して延びベース部上面に対してほぼ平行に延びる傾動軸を支点として丸鋸刃の側面側に傾動可能に構成され、いわゆる傾斜切り(ベベルカット)を可能にしている。ガイド部はホルダに固定されると共に、ホルダから傾動軸とほぼ平行に延びてベース部上面側であって切断部の側方に位置している。支持部は丸鋸部をベース部方向及び反ベース部方向に回動可能に支持するとともに、ガイド部に摺動自在に支持されている。固定手段は、支持部をガイド部の任意の位置でガイド部に固定し、また固定を解除するためのものである。ガイド部に対する支持部の摺動性を確保するために、支持部には直動スライドベアリングが内蔵されている。
ガイド部は第1ガイドバーと、第1ガイドバーより下側に位置する第2ガイドバーとを有しており、固定手段は、支持部を第1ガイドバーに対して固定している。固定手段は操作ノブと螺合部を有し、操作ノブの回転操作により、螺合部が螺進退して、第1ガイドバーに圧接することにより、第1ガイドバーに対する支持部の位置が固定される。操作性の観点から、螺合部は丸鋸刃の回転軸方向に延び、操作ノブは第1ガイドバーの外側である反丸鋸部側に位置している。かかる構成は特許文献1に記載されている。
特開2010-17847号公報
上記した従来の卓上切断機では切断作業時に、ガイド部はホルダに対して摺動するのではなく、ホルダに固定されているので、卓上切断機設置場所からガイド部が突出して移動することがなく、狭い場所での切断作業が可能となる。
しかし、傾斜切りのため丸鋸部を傾斜させた場合に、外方側方に突出する固定手段が、被加工材やベース部のフェンスに干渉するおそれがあった。この問題は固定手段が第1ガイドバーから外方上方に突出する構成である場合も同様である。固定手段が外方上方に位置していると、丸鋸部が傾動したとき、周囲の設置物に干渉する可能性が高まるからである。
また、支持部をガイド部に対して固定する場合に、固定手段の締付け反力によってガイド部が変位し、支持部を介してガイド部に支持される丸鋸部の変位を引き起こす恐れがあるとともに、直動スライドベアリングの摺動性に悪影響を及ぼす場合のあることも考えられる。
そこで本発明は、傾斜切り作業時に、固定手段の被加工材等に対する干渉が抑制されるか干渉が生じない卓上切断機を提供することを目的とする。また本発明は、支持部をガイド部に固定する際に、固定手段の締付け反力を良好に直動スライドベアリングに作用させる構成の卓上切断機を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明は、被加工材を載置可能なベース部と、電動機を収納し、該電動機の駆動により回動する丸鋸刃を回動可能に支持する丸鋸部と、該ベース部に支持されるとともに、該丸鋸刃の軸方向にほぼ直交して延び該ベース部上面に対してほぼ平行に延びる傾動軸を支点として該丸鋸刃の側面側に傾動可能なホルダと、該ホルダに固定されると共に、該ホルダから該傾動軸とほぼ平行に延びて該ベース部上面側であって該丸鋸部の側方に位置するガイド部と、該丸鋸部を該ベース部方向及び反ベース部方向に回動可能に支持するとともに、該ガイド部に摺動自在に支持される支持部と、該支持部を該ガイド部の任意の位置で該ガイド部に固定しまた固定を解除するため、該ガイド部と当接する当接部を有する固定手段と、を有し、該ガイド部は第1ガイドバーと該第1ガイドバーより下側に位置する第2ガイドバーと、を有し、該当接部は、該第1ガイドバーと該第2ガイドバーの間に位置していることを特徴とする卓上切断機を提供している。
固定手段の当接部が第1ガイドバーと第2ガイドバーの間に位置していることにより、固定手段の少なくとも一部は第1ガイドバーと第2ガイドバーとの間の空間に位置することになり、そのぶんだけ固定手段の外方への突出量を少なくすることができる。そのため、被加工材の板厚方向に対して傾斜して切断するいわゆるベベル切断のために丸鋸部がガイド部側に傾くようにホルダを傾動したときに、固定手段が被加工材や卓上切断機の他の構成要素に干渉する可能性を減らすことができる。また、運搬時などに固定手段が切断機の周囲の障害物と接触する可能性を減らせるので、固定手段が不意に緩んでガイド部に対する支持部の固定が外れることを防止できる。
ここで、該支持部には、該2ガイドバーに対して摺動する一対の直動スライドベアリングが該第2ガイドバーの周囲にかつ該第2ガイドバーの軸方向に並んで配置され、該当接部が該第2ガイドバーと当接する位置は、該直動スライドベアリングを構成する摺動片が該第2ガイドバーと摺動する摺動軌跡に対してずれた位置である。
当接部が該第2ガイドバーと当接する位置は、該直動スライドベアリングを構成する摺動片が該第2ガイドバーと摺動する摺動軌跡に対してずれた位置であるので、固定手段の締付けによって当接部がガイドバーを押圧してガイドバーの表面がわずかに変形したり圧痕が生じても、変形領域が摺動片の軌跡に重ならず、良好な摺動を維持することができる。
また、該一対の直動スライドベアリングは隙間を介して互いに隣接しており、該当接部は固定時に、該隙間の位置で第2ガイドバーと当接する。
当接部は固定時に、一対の直動スライドベアリング間の隙間の位置でガイドバーと当接するので、固定手段の締付力による影響を、一対の直動スライドベアリングに均等に分散させることができる。即ち固定手段の締付け時の反力は、両隣の直動スライドベアリングで受けるため、固定手段の締付けによるガイドバーの変位量、ひいては丸鋸部の変位量を少なく抑えることができる。
また、該固定手段は、該ガイド部と螺合し先端に該当接部を備えた螺合部と、該螺合部に固定された操作部とを有し、該操作部は該螺合部と同心のノブにより構成されるか、該螺合部から延びるレバーにより構成される。ノブ又はレバーを用いたことで、固定手段の操作性を高めることができる。
ここで、該螺合部と該操作部はいずれも該第1ガイドバーと該第2ガイドバーとの間の空間に位置している。かかる構成により、固定手段の外方への突出がなく上述した被加工材との干渉をより一層防止でき、また固定手段は第1ガイドバーと第2ガイドバーとで保護される。
また、該第1ガイドバーの軸心と該第2ガイドバーの軸心とを結ぶ仮想平面が、該丸鋸刃と平行になるように配置されており、該固定手段は、該第1ガイドバーと該第2ガイドバーの間に位置し、該固定手段は該仮想平面上で該ガイド部を押圧することで該支持部を固定するように構成されている。
固定手段は第1ガイドバーの軸心と該第2ガイドバーの軸心とを結ぶ仮想平面上でガイド部を押圧することで支持部を固定するので、固定手段とガイド部との固定時に互いのずれを抑えることができ、よって支持部のずれが抑えられひいては丸鋸部のずれが抑えられるので、切断時の丸鋸刃ベース部に対する直角度のずれを抑制できる。
本発明はまた、被加工材を載置可能なベース部と、電動機を収納し、該電動機の駆動により回動する丸鋸刃を回動可能に支持する丸鋸部と、該ベース部に支持されるとともに、該丸鋸刃の軸方向にほぼ直交して延び該ベース部上面に対してほぼ平行に延びる傾動軸を支点として該丸鋸刃の側面側に傾動可能なホルダと、該ホルダに固定されると共に、該ホルダから該傾動軸とほぼ平行に延びて該ベース部上面側であって該切断部の側方に位置するガイド部と、該丸鋸部を該ベース部方向及び反ベース部方向に回動可能に支持するとともに、該ガイド部に摺動自在に支持される支持部と、該支持部を該ガイド部の任意の位置で該ガイド部に固定しまた固定を解除するため、該ガイド部と当接する当接部を有する固定手段と、を有し、該当接部は、該ガイド部と該丸鋸刃間に位置していることを特徴とする卓上切断機を提供している。
当接部はガイド部と丸鋸刃間に位置しているので、固定手段もガイド部と丸鋸刃間に位置することとなる。固定手段の操作性は幾分害されるものの、丸鋸部が傾動したときに固定手段が被加工材に干渉する可能性がない。また、運搬時などに固定手段が切断機の周囲の障害物と接触する可能性がないので、固定手段が不意に緩んでガイド部に対する支持部の固定が外れることがない。
ここで、該ガイド部は第1ガイドバー及び該第1ガイドバーより下側に位置する第2ガイドバーと、を有し、該支持部には、該2ガイドバーに対して摺動する一対の直動スライドベアリングが該第2ガイドバーの周囲にかつ該第2ガイドバーの軸方向に並んで配置され、該当接部が該第2ガイドバーと当接する位置は、該直動スライドベアリングを構成する摺動片が該第2ガイドバーと摺動する摺動軌跡に対してずれた位置である。上述したように、当接部が該第2ガイドバーと当接する位置は、該直動スライドベアリングを構成する摺動片が該第2ガイドバーと摺動する摺動軌跡に対してずれた位置であるので、固定手段の締付けによって当接部がガイドバーを押圧してガイドバーの表面がわずかに変形したり圧痕が生じても、変形領域が摺動片の軌跡に重ならず、良好な摺動を維持することができる。
また、該一対の直動スライドベアリングは隙間を介して互いに隣接しており、該当接部は固定時に該隙間の位置で該第2ガイドバーと当接する。上述したように、当接部は固定時に、一対の直動スライドベアリング間の隙間の位置でガイドバーと当接するので、固定手段の締付力による影響を、一対の直動スライドベアリングに均等に分散させることができる。即ち固定手段の締付け時の反力は、両隣の直動スライドベアリングで受けるため、固定手段の締付けによるガイドバーの変位量、ひいては丸鋸部の変位量を少なく抑えることができる。
本発明はまた、被加工材を載置可能なベース部と、電動機を収納し、該電動機の駆動により回動する丸鋸刃を回動可能に支持する丸鋸部と、該ベース部に支持されるとともに、該丸鋸刃の軸方向にほぼ直交して延び該ベース部上面に対してほぼ平行に延びる傾動軸を支点として該丸鋸刃の側面側に傾動可能なホルダと、該ホルダに固定されると共に、該ホルダから該傾動軸とほぼ平行に延びて該ベース部上面側に位置するガイド部と、該丸鋸部を該ベース部方向及び反ベース部方向に回動可能に支持するとともに、該ガイド部に摺動自在に支持される支持部と、該支持部を該ガイド部の任意の位置で該ガイド部に固定しまた固定を解除するため、該ガイド部と当接する当接部を有する固定手段と、を有し、該ガイド部は第1ガイドバー及び該第1ガイドバーより下側に位置する第2ガイドバーと、を有し、該支持部には、該第2ガイドバーに対して摺動する一対の直動スライドベアリングが該第2ガイドバーの周囲にかつ該第2ガイドバーの軸方向に隙間を介して並んで配置され、該当接部は固定時に、該隙間の位置で第2ガイドバーと当接することを特徴とする卓上切断機を提供している。
当接部は固定時に、一対の直動スライドベアリング間の隙間の位置でガイドバーと当接するので、固定手段の締付力による影響を、一対の直動スライドベアリングに均等に分散させることができる。即ち固定手段の締付け時の反力は、両隣の直動スライドベアリングで受けるため、固定手段の締付けによるガイドバーの変位量、ひいては丸鋸部の変位量を少なく抑えることができる。加えて、第2ガイドバーは、第1ガイドバーよりも下側であることから、
第1ガイドバーはホルダの腕の長さの長い部分から延び第2ガイドバーはホルダ腕の長さの短い部分から延びている。ホルダのベース部側をホルダの基端としたとき、ホルダの腕の長さが短い部位は長い部位よりも変形しにくいため、そのような安定部位から延びる第2ガイドバーは、第1ガイドバーに対しては撓みが少ないといえる。そこで第2ガイドバーに直動スライドベアリングを設けたことにより、第2ガイドバーに対する直動スライドベアリングの摺動性が損なわれない。
ここで、該当接部が該第2ガイドバーと当接する位置は、該直動スライドベアリングを構成する摺動片が該第2ガイドバーと摺動する摺動軌跡に対してずれた位置である。
上述したように、当接部が該第2ガイドバーと当接する位置は、該直動スライドベアリングを構成する摺動片が該第2ガイドバーと摺動する摺動軌跡に対してずれた位置であるので、固定手段の締付けによって当接部がガイドバーを押圧してガイドバーの表面がわずかに変形したり圧痕が生じても、変形領域が摺動片の軌跡に重ならず、良好な摺動を維持することができる。
また、該第1ガイドバーの軸心と該第2ガイドバーの軸心とを結ぶ仮想平面が、該丸鋸刃と平行になるように配置されており、該固定手段は、該第1ガイドバーと該第2ガイドバーの間に位置し、該固定手段は該仮想平面上で該ガイド部を押圧することで該支持部を固定するように構成されている。
上述したように、固定手段は第1ガイドバーの軸心と該第2ガイドバーの軸心とを結ぶ仮想平面上でガイド部を押圧することで支持部を固定するので、固定手段とガイド部との固定時に互いのずれを抑えることができ、よって支持部のずれが抑えられひいては丸鋸部のずれが抑えられるので、切断時の丸鋸刃ベース部に対する直角度のずれを抑制できる。
本発明による卓上切断機によれば、傾斜切り作業時に、固定手段の被加工材等に対する干渉が抑制されるか干渉が生じず、また、支持部をガイド部に固定する際に、固定手段の締付け反力を良好に直動スライドベアリングに作用させることが可能となる。
本発明の実施の形態に係る卓上切断機の左側面図。 本発明の実施の形態に係る卓上切断機の正面図。 本発明の実施の形態に係る卓上切断機のガイド部、支持部、固定手段、丸鋸部を示す右側面図。 本発明の実施の形態に係る卓上切断機のガイド部、支持部、固定手段を示し(a)はそれらの一部断面正面図、(b)は一部断面側面図。 本発明の実施の形態に係る卓上切断機の丸鋸部を示す断面図。 本発明の実施の形態による卓上切断機のホルダ及びその傾動位置を固定する手段を示す部分背面図。 本発明の実施の形態に係る卓上切断機の正面図であってホルダが右45°に傾いた状態の図。 本発明の実施の形態に係る卓上切断機の正面図であってホルダが左45°に傾いた状態の図。 本発明の実施の形態に係る卓上切断機の左側面図であって、丸鋸部が図1の状態から下降した状態を示す。 本発明の実施の形態に係る卓上切断機の左側面図であって、丸鋸部を支持する支持部がガイド部に沿って前方に移動した状態を示す。 本発明の実施の形態に係る卓上切断機の固定手段の第1の変形例であって、(a)は平面図、(b)は一部断面正面図、(c)は一部断面右側面図。 本発明の実施の形態に係る卓上切断機の固定手段及び支持部の第2の変形例であって(a)はそれらの一部断面正面図、(b)は一部断面右側面図。 本発明の実施の形態に係る卓上切断機の固定手段及び支持部の第3の変形例であって(a)は右側面図、(b)はそれらの一部断面正面図、(c)は一部断面右側面図。 本発明の実施の形態に係る卓上切断機の固定手段及び支持部の第4の変形例であって(a)はそれらの一部断面正面図、(b)は一部断面右側面図。
本発明実施の形態による卓上切断機について図1乃至図10に基づき説明する。図1乃至図3において卓上切断機1は、ベース部2と、ホルダ3と、ガイド部4と、支持部5と、丸鋸部6とから主に構成される。丸鋸部6には丸鋸刃61」が装着され、ベース部2に対して丸鋸部6を丸鋸刃61の側面に直交する方向に傾動可能、ベース部2に対して丸鋸部6が接近離反する方向に揺動可能、更に丸鋸部6がガイド部4に沿って移動可能に構成される。
ベース部2は、床面等に載置可能なベース21と、ベース21上に担持されたターンテーブル22と、ベース21に設けられたフェンス23とから主に構成される。ターンテーブル22の上面は、ベース21の上面とほぼ面一であり、ターンテーブル22は上面に直交する回動軸を介して回動可能にベース21と連結されている。作業時には、ベース21及びターンテーブル22に被加工材が載置可能である。ターンテーブル22とベース21には、丸鋸部6が下降したときに丸鋸刃61の進入を許容する図示せぬ溝部が形成されている。
フェンス23は、右フェンス23Aと左フェンス23B(図2)とを有し、それぞれのフェンスはベース21の上面とほぼ直交する押さえ面23aを備える。被加工材を切断加工する際にはフェンス23の押さえ面23aに被加工材の一面を当接させる。
ターンテーブル22の前部は、ターンテーブル22の回動操作および回動位置固定操作を行うための操作部24が設けられている。ターンテーブル22の後部には、傾動軸25と、突出部26が設けられている。傾動軸25は丸鋸刃61側面と平行に前後方向に延びかつその中心軸がターンテーブル22の上面と一致するように設けられている。突出部25は上方に突出しており、傾動軸25の中心軸を中心とした円弧状の長穴26a(図6)が形成されている。またターンテーブル22の後部には、貫通孔が形成され、貫通孔内には直角切断の位置決めのためのピン27が前後方向に水平移動可能に設けられている。
ホルダ3は、ターンテーブル22の後部において上方に立設しており、ホルダ3の下部が揺動軸25に回動可能である。よってホルダ3は、ターンテーブル22に対して左右方向に傾動可能である。(図7、図8)。ホルダ3には上述した長穴26aと一致する位置に螺合穴3aが形成されており、螺合穴3aにはクランプレバー31が螺合する。具体的には、クランプレバー31のねじ部が長穴26aを貫通して螺合穴3aに螺合している。クランプレバー31を解除方向に操作することで、クランクレバー31の突出部26の面に対する押圧力が解除されのるで、ホルダ3は揺動軸25の回りを長穴26aの円弧長さ範囲で傾動できる。またクランクレバー31を固定方向に操作することで、クランクレバー31の突出部26の面に対する押圧力が付与され、ホルダ3は所望の傾斜角度にて突出部26に、即ちターンテーブル22に対して固定される。
ホルダ3の下部には、上述したピン27の移動軌跡上に位置するようにストッパボルト32がピン27と直交する方向にネジ嵌合している。ホルダ3が直角位置になったときに、ストッパボルト32の先端とピン27の外周部が接触する。
ホルダ3の上端部付近には、丸鋸刃61の側面及びベース部21の上面にほぼ平行に配列された穴部3bが上下方向に並んで2個形成されている。
ホルダ3のベース部側部分には傾斜時の位置決め手段である図示せぬ2個のストッパが設けられ、ターンテーブル22上面にはストッパの移動軌跡上に位置する図示せぬ2本のストッパボルトが垂直方向にねじ嵌合している。ホルダ3を傾動軸25を支点として傾斜させると、所定の傾斜角度でストッパがストッパボルトの各々の頭部に当接し、丸鋸部6の傾動位置が位置決めされる。一方のストッパボルトは、ホルダ3が左方向に45度の位置に傾斜したときに一方のストッパに係合するように設けられている。また、他方のストッパボルトは、ホルダ3が右方向に45度の位置に傾斜したときに他方のストッパに係合するように設けられている。
ガイド部4は、第1ガイドバー41と、第2ガイドバー42と、連結部43とを有する。第2ガイドバー41は第1ガイドバー41と平行に延び第1ガイドバー41より下側に位置する。第1ガイドバー41と第2ガイドバー42は互いにほぼ同じ長さであるとともにターンテーブル22の長手方向(前後方向)よりも短い。またこれらの外径は穴部3bとほぼ同じである。これらガイドバー41、42は高剛性材料によって形成されている。
第1ガイドバー41と第2ガイドバー42の後端部は、穴部3bにそれぞれ挿入される。そしてホルダ3に対するこれらガイドバー41、42の抜け及び回動を防止するためにホルダ3には穴部3c内に突出可能な固定具44が設けられている。よってガイド部4はホルダ3に固定される。
第1、第2ガイドバー41、42の前端部には、丸鋸刃61の側面及びベース2の上面にほぼ平行に配列された2個の穴部が形成された連結部材43が取付けられている。連結部材43には穴部内に突出可能な固定具45が設けられており、ガイドバー41、42に対する固定部45の抜け止め及びガイドバー41、42の回動を防止している。ホルダ3のターンテーブル22に対する左右方向の傾動によって、ガイド部4もホルダ4とともに左右方向に傾動する。
支持部5は丸鋸部6をベース部2方向及び反ベース部2方向に回動可能に支持するとともに、ガイド部4に摺動自在に支持される。図3、図4に示されるように、支持部5は、第1ガイドバー41、第2ガイドバー42に跨がる摺動部51と、摺動部51と一体の丸鋸部支持部52とを有する。摺動部51は、ホルダ3と連結部43との間のガイドバー41、42上を摺動するように構成され、第1ガイドバー41の円周方向全長を取り囲む第1部分51Aと、第1部分51Aと一体で第2ガイドバー42の円周方向全長を取り囲む第2部分51Bとを有し、第1部分51Aの長さが第2部分51Bの長さよりも短い側面視逆L字状をなす。第1部分51Aには穴部が形成され、穴部内には第1ガイドバー41の外径寸法とほぼ同寸法の内径を有し第1ガイドバー41外径部に当接可能なスリーブベアリング53が配置されている。(ご確認ください)。また第2部分51Bにも穴部が形成され、穴部内には第2ガイドバー42の外径寸法とほぼ同寸法の内径を有し第2ガイドバー41外径部に当接可能な一対の直動スライドベアリング54が配置されている。よって第1部分51Aと第2部分51Bは、スリーブベアリング53及び一対の直動スライドベアリング54を介して第1ガイドバー41,第2ガイドバー42に対してそれぞれ摺動する。
一対の直動スライドベアリング54は、第2ガイドバーの軸方向に隙間を介して並んで配置されている。ここで直動スライドベアリング54は、内部に当該ベアリングの軸方向に循環して走行する摺動片である複数のボールを配置している。第2部分51Bの軸方向略中央部分であって、上述した直動スライドベアリング54間の隙間に相当する位置には、貫通ネジ穴55が形成されている。
丸鋸部支持部52にはガイドバー41、42の軸方向と直交する方向に延びる揺動軸56(図1)が固定されている。丸鋸部6は、揺動軸56を中心としてベース部方向、反ベース部方向に揺動可能に設けられている。また丸鋸部支持部52において揺動軸56下方には凹部57が形成され、凹部57内には図示せぬレーザー発振器が設けられている。レーザー発振器は、少なくとも丸鋸刃61の軸方向に移動調整可能な構成をしており、丸鋸刃61の側面の延長線上に延びるレーザー光を被加工材上に照射可能となっている。
図5に示されるように丸鋸部6のハウジングは、丸鋸刃61の一部外周を覆うと共に、鋸刃軸部62を覆う形状をしたソーカバー63と、ソーカバー63と連結し、鋸刃軸部62、ギヤ64、プーリ軸65、プーリ66、プーリ67等を覆う形状をしたギヤカバー68と、ギヤカバー68と連結しモータ69、モータ軸69Aを覆う形状をしたモータハウジング70とから構成される。ギヤカバー68が揺動軸56を軸として揺動することで、丸鋸部6が揺動する。
揺動軸56外周にはスプリング75(図1)が設けられ、スプリング75によって丸鋸部6はベース部2から丸鋸刃61が離れる方向(上方)に揺動するよう付勢されており、通常時には図示しないストッパ機構によって図1に示す最も上方(反ベース部側)に揺動した位置となる。切断加工は、スプリング75の付勢力に抗して丸鋸部6を揺動軸56を支点に下方(ベース部側)に揺動させることにより行なわれる。なお丸鋸部6を下方(ベース部側)に揺動させると、丸鋸刃61はターンテーブル22に設けられた図示せぬ溝部内に侵入し、所定量侵入した状態で図示せぬストッパ機構によって揺動が停止される。
図5に示されるように、丸鋸刃61は、ギヤ64と一体に回転する鋸刃軸部62に支持される。またプーリ66は、プーリ軸65に固定され、プーリ軸65はギヤ64と噛合うピニオン65Aを有する。モータ69は、丸鋸刃61の回転軸となる鋸刃軸部62と平行に且つ丸鋸刃61側面の延長線と交差するように配置されている。プーリ67はモータ軸69Aに固定されている。またモータ軸69Aの回転力をプーリ66に伝達するための伝達ベルト67Aが、プーリ66及びプーリ67間に設けられている。
ソーカバー63のホルダ3側部分には開口した図示せぬ切粉排出口が形成されており、集塵バック71(図3)が切粉排出口と接続されている。あるいは切粉排出口に集塵機と接続したホースを接続することで、切断加工時に発生する切粉の飛散を抑制することができる。
また、ソーカバー63内にはソーカバー63より突出する部分の丸鋸刃61外周を覆う形状をした鋸カバー72(図1)が回動可能に設けられている。鋸カバー71は、図1に示されるように丸鋸部6が上方に揺動している状態では、ソーカバー63より突出する部分の丸鋸刃61外周を覆う位置に回動し、図9に示すように丸鋸部61が下方に揺動している状態では図示せぬリンク機構によってソーカバー63内に収納され、ソーカバー63より突出する部分の丸鋸刃61外周を露出する位置に回動する。
モータハウジング70には丸鋸刃61側面の延長線上に位置するハンドル部73が一体的に設けられており、ハンドル部73にはモータ69の駆動を制御するスイッチ74が設けられている。ハンドル部73を丸鋸刃61側面の延長線上に設けることにより、切断加工時(揺動時)に丸鋸刃61を介して丸鋸部6に加わる反力を丸鋸部6に傾き等が起きることなく受けることができる。また、モータハウジング70には丸鋸部6が最下方に揺動した状態で支持部5と丸鋸部6との揺動を固定する図示しない固定機構が設けられている。固定機構を用いることで卓上切断機の運搬が容易となる。
モータ69は上述したように丸鋸刃61側面の延長線と交差する部分を有するよう配置され、丸鋸部6はモータ69の回転力を丸鋸刃61に伝達するためのベルト機構を有する構成となっていることによって、丸鋸部6の軸方向の寸法を小さくすることができるようになり、これによって図7に示すようにガイドバー41、42側にホルダ3及び丸鋸部6を傾斜させる構成とすることができ、また図8に示すように反ガイドバー側にも傾斜可能な構成となっている。
図2及び図5に示されるように、ガイドバー41、42は丸鋸刃61の側面に対してほぼ平行に配列されている。すなわち、2本のガイドバー41、42の互いの軸心を結ぶ仮想平面が丸鋸刃61側面に対してほぼ平行となるように配置している。このような構成とすることによって、丸鋸部6の揺動時に支持部5の摺動部51及びホルダ3のガイドバー41、42を固定する部分に加わる荷重に対する剛性を向上させることができると共に、持ち運び時にガイドバー41、42に加わる荷重に対する剛性を向上させることができるようになる。
また、ガイドバー41、42は、丸鋸部5がベース部2上面から最も離れた上方位置に揺動している状態で、丸鋸刃61の鋸刃軸部62の延長線と近接する位置に位置している。
支持部5のガイド部4に対する摺動を許容しまたガイド部4に対する位置を固定するための固定手段8が、支持部5の摺動部51の第2部分51Bに設けられている。固定手段8は、回転操作するノブ81と、ノブ81に同軸に固定され第2部分51Bの貫通ネジ穴55に螺合する螺合部82とを有し、螺合部82の先端が、第2ガイドバー42の外周面に圧接することで、支持部5がガイド部4に対して位置固定される。螺合部82の先端は第2ガイドバー42に当接する当接部をなす。
ここで当接部は、該第1ガイドバー41と第2ガイドバー42の間に位置している。このことは図4(a)に示されるように、ノブ81と螺合部82は、第1ガイドバー41と第2ガイドバー42との間の空間に位置することを意味する。よって、固定手段8の側方外方への突出量を極力少なくすることができる。そのため、被加工材の板厚方向に対して傾斜して切断するいわゆるベベル切断のために丸鋸部6がガイド部4側に傾くようにホルダ3を傾動したときに、固定手段8が被加工材や卓上切断機の他の構成要素例えばフェンス23に干渉する可能性を減らすことができる。また、運搬時などに固定手段8が切断機の周囲の障害物と接触する可能性を減らせるので、固定手段8が不意に緩んでガイド部4に対する支持部5の固定が外れることを防止できる。
また、当接部が第2ガイドバー42と当接する位置は、直動スライドベアリング54を構成する摺動片たるボールが第2ガイドバー54の外周面上をガイドバーの軸方向に摺動する摺動軌跡に対してずれた位置である。そのため固定手段8の締付けによって当接部がガイドバー42を押圧してガイドバー42の表面がわずかに変形したり圧痕が生じても、変形領域が摺動片の軌跡に重ならず、良好な摺動を維持することができる。
また、固定手段8の螺合部82は、一対の直動スライドベアリング54間の隙間に位置し当接部は隙間の位置で第2ガイドバー42と当接している。そのため、固定手段8の締付力による影響を、一対の直動スライドベアリング54、54に均等に分散させることができる。即ち固定手段8の締付け時の反力は、両隣の直動スライドベアリング54、54で受けるため、固定手段8の締付けによるガイドバー42の変位量、ひいては丸鋸部6の変位量を少なく抑えることができる。
また、固定手段8は、第1ガイドバー41に対する圧接よりも、第2ガイドバー42に対する圧接を行っており、直動スライドベアリング54は第2ガイドバー42に摺動するように設けられる。即ち、第1ガイドバー41はホルダ3の腕の長さの長い部分から延び第2ガイドバー42はホルダ3の腕の長さの短い部分から延びている。ホルダ3のベース部2側はホルダの回動の基端であるので、ホルダ3の腕の長さが短い部位は長い部位よりも変形しにくいため、そのような安定部位から延びる第2ガイドバー42は、第1ガイドバー41に対しては撓みが少ない。そこで第2ガイドバー42に直動スライドベアリング54を設けたことにより、第2ガイドバーに対する直動スライドベアリングの摺動性が損なわれずに済むこととなる。
また上述したように、第1ガイドバー41の軸心と第2ガイドバーの軸心42とを結ぶ仮想平面は、丸鋸刃61と平行になるように配置されており、固定手段8は、第1ガイドバー41と第2ガイドバー42の間に位置している。ここで、固定手段8は仮想平面上でガイド部4を押圧することで支持部5を固定している。換言すれば、固定手段8の第2ガイドバー42の外周面と当接する当接部は、第2ガイドバー42の断面円形の最上位位置で当接している。そのため、固定手段8とガイド部4との固定時に互いのずれを抑えることができ、よって支持部5のずれが抑えられ、ひいては丸鋸部6のずれが抑えられるので、切断時において丸鋸刃61のベース部2に対する直角度のずれを抑制できる。
次に上述した本実施の形態による卓上切断機の動作について説明する。被加工材を切断するには、ハンドル73に設けたスイッチ74を操作し、モータ69を回転駆動させ、のこ刃軸62を介して丸鋸刃61を回転させる。この状態で、ハンドル73を握りスプリング75の付勢力に抗して丸鋸部6を押し下げ、被加工材を切断する(図9)。丸鋸刃61がターンテーブル22の溝部内へ侵入し被加工材の切断が完了した時点で、丸鋸部6への押し下げ力を解除すると、スプリング75の付勢力によってもとの上限位置に復帰する。
角度切り(マイター切断)をする場合は、ターンテーブル22を回転し前述した切断方法で加工材35の切断作業を行う。即ちターンテーブル22はベース21に対して回動可能であるので、ターンテーブル22と連結されたホルダ3、ホルダ3に固定されたガイド部4、ガイド部4に支持された支持部5、支持部5に支持された丸鋸部6はフェンス23に対する位置が変化する。これによって、フェンス23の押さえ面23aと丸鋸刃61側面との角度が変化することとなり、フェンス23に当接された被加工材を様々な角度で切断加工行うことができる。
傾斜切り(ベベル切断)即ち被加工材の板厚方向に関して斜めに切断する場合には、図7又は図8に示されるように、ホルダ3の傾動位置を調節して、丸鋸刃61とターンテーブル22上面との交差角度を調節する。そのために、まずクランプレバー31を緩めてホルダ3の固定状態を解除してホルダ3を傾動軸25を支点として右方向へ傾動させる。すると一方の図示せぬストッパが一方の図示せぬストッパボルトに当接し、丸鋸部6は右傾斜45度の状態に位置決めされる。この状態で、クランプレバー31を締めホルダ3の傾斜位置を固定する。あとは前述した切断方法で加工材の切断作業を行う。
このとき、上述したように固定手段8の当接部は第1ガイドバー41と第2ガイドバー42の間に位置していることにより、固定手段8の外方への突出量がないか又は少なくすることができる。そのため、固定手段8が被加工材や卓上切断機の他の構成要素であるフェンス23に干渉することがない。また、上述する図示せぬ固定機構を用いて丸鋸部6が揺動しないように固定して卓上切断機1を運搬するときに、固定手段8が切断機1の周囲の障害物と接触する可能性を減らせるので、固定手段8が不意に緩んでガイド部4に対する支持部5の固定が外れることを防止できる。
また長い被加工物を切断する場合には、固定手段8を緩めて、支持部5をガイド部5に対して摺動可能な状態とする。支持部5は、連結部43に当接することで丸鋸部6のホルダ3から離れる方向への摺動が規制され(図10)、ホルダ3に当接することで丸鋸部6のホルダ3側への摺動が規制される。丸鋸部6をベース部2側に揺動させた状態を維持しつつ丸鋸部6をホルダ3方向に付勢することで、支持部5がガイド部4上を摺動し、丸鋸部6の丸鋸刃61がホルダ3側に移動しながら幅広の被加工材の切断加工を行うことができる。切断終了後、丸鋸部6への押し下げ力を解除すると、スプリング75の付勢力によってもとの上限位置に復帰する。
次に、卓上切断機の変形例について図11乃至図14に基づき説明する。以下の説明において、上述した実施の形態による卓上切断機1の構成要素と同じ部材や要素は同じ参照番号を付して、説明を省略する。
図11は第1の変形例を示し、第1の実施の形態の固定手段8に代えて固定手段108が設けられている。即ち上記した実施の形態におけるノブ81に代えて、レバー181が設けられている。支持部5を第2ガイドバー42に固定する際には、レバー181の回動位置は第2ガイドバー42上にある。(a)当接部が第2ガイドバー42と当接する位置は、直動スライドベアリング54を構成する摺動片たるボールが第2ガイドバー42の外周面と摺動する摺動軌跡に対してずれた位置にあること、(b)固定手段の螺合部82が、一対の直動スライドベアリング54間の隙間に位置し当接部は隙間の位置で第2ガイドバー42と当接していること、(c)固定手段は、第2ガイドバー42に対する圧接を行っていること、については、上述した実施の形態と同様である。
図12は第2の変形例を示しており、固定手段8は、支持部205における摺動部の第2部分251Bの連結部43側の端部に、即ち一対の直動スライドベアリング54の前方側に位置している。かかる場所に固定手段8を位置させたので、ノブ81と摺動部の第1部分251Aとの間のガイド部軸方向のスペースを広くすることができ、ノブ81の操作性が向上する。また上述した実施の形態及び変形例1と同様に、螺合部82先端の当接部は、第1ガイドバー41と第2ガイドバー42の間に位置しており、ノブ81と螺合部82は、第1ガイドバー41と第2ガイドバー42との間の空間に位置する。よって固定手段8の外方への突出量を極力少なくすることができる。また上述した(a)と(c)の要件を備えている。
図13は第3の変形例を示している。第3変形例においては上述した(a)(b)、(c)の要件を備えている。しかし、固定手段の当接部が、ガイド部4と丸鋸刃61間に位置している点で、上述した実施の形態や第1、第2変形例とは異なる。
当接部がガイド部4と丸鋸刃61間に位置しているので、固定手段8もガイド部4と丸鋸刃61間に位置する。固定手段8の操作性は幾分害されるものの、丸鋸部61が傾動したときに固定手段8が被加工材に干渉する可能性がない。また、運搬時などに固定手段8が切断機の周囲の障害物と接触する可能性がないので、固定手段8が不意に緩んでガイド部4に対する支持部305の固定が外れることがない。
図14は第4の変形例を示し、上述した(a)(b)(c)項については、上述した実施の形態及び第1乃至第3変形例と同様である。しかし本変形例では、固定手段8は、第1ガイドバー41の軸心と第2ガイドバー42の軸心とを結ぶ仮想平面上にはなく、固定手段8は仮想平面に対して傾斜している。しかし、固定手段8の当接部は第1ガイドバー41と第2ガイドバー42の間に位置している。よって固定手段8の少なくとも一部は、第1ガイドバー41と第2ガイドバー42の間の空間に位置することとなり、その分だけ固定手段の外方への(図14において右方)突出量を減らすことができる。また固定手段8は、正面視(図14(a)の方向)において、支持部405の下端の延長線よりも上方に位置しているので、ホルダ3及び丸鋸部6をガイドバー41、42側に最大に傾斜させた場合であっても、固定手段8がベース部2等に接触することがない。
また第4変形例の変形例として、上述した(a)〜(c)の要件を満たす限りにおいて、固定手段を第2ガイドバー42の下側に配置させてもよい。かかる構成によっても、固定手段の外方への(図14において右方)突出量を減らすことができる。
なお、上記実施形態では丸鋸部6が左右両傾斜の構成としたが、片傾斜の構成としても良い。また上記実施形態では、丸鋸刃61の右側に動力を伝達するギヤ64やプーリ66、67及びガイドバー41、42を配置させたが、上記実施形態と逆の左側にそれら各部材を配置した構成としても良い。更には、ベース部2がターンテーブル22を有さないベースのみの構成であっても良い。
1:卓上切断機
2:べース部
3:ホルダ
4:ガイド部
5、205、305,405:支持部
6:切断部
8:固定手段
21:ベース
22:ターンテーブル
25:傾動軸
41:第1ガイドバー
42:第2ガイドバー
51:摺動部
52:丸鋸部支持部
54:直動スライドベアリング
55:貫通ネジ穴
56:揺動軸
61:丸鋸刃
81:ノブ
82:螺合部
181:レバー

Claims (11)

  1. 被加工材を載置可能なベース部と、
    電動機を収納し、該電動機の駆動により回動する丸鋸刃を回動可能に支持する丸鋸部と、
    該ベース部に支持されるとともに、該丸鋸刃の軸方向にほぼ直交して延び該ベース部上面に対してほぼ平行に延びる傾動軸を支点として該丸鋸刃の側面側に傾動可能なホルダと、
    該ホルダに固定されると共に、該ホルダから該傾動軸とほぼ平行に延びて該ベース部上面側であって該丸鋸部の側方に位置するガイド部と、
    該丸鋸部を該ベース部方向及び反ベース部方向に回動可能に支持するとともに、該ガイド部に摺動自在に支持される支持部と、
    該支持部を該ガイド部の任意の位置で該ガイド部に固定しまた固定を解除するため、該ガイド部と当接する当接部を有する固定手段と、を有し、
    該ガイド部は第1ガイドバーと該第1ガイドバーより下側に位置する第2ガイドバーと、を有し、
    該当接部は、該第1ガイドバーと該第2ガイドバーの間に位置していることを特徴とする卓上切断機。
  2. 該支持部には、該2ガイドバーに対して摺動する一対の直動スライドベアリングが該第2ガイドバーの周囲にかつ該第2ガイドバーの軸方向に並んで配置され、
    該当接部が該第2ガイドバーと当接する位置は、該直動スライドベアリングを構成する摺動片が該第2ガイドバーと摺動する摺動軌跡に対してずれた位置であることを特徴とする請求項1に記載の卓上切断機。
  3. 該一対の直動スライドベアリングは隙間を介して互いに隣接しており、
    該当接部は固定時に、該隙間の位置で第2ガイドバーと当接することを特徴とする請求項2に記載の卓上切断機。
  4. 該固定手段は、該ガイド部と螺合し先端に該当接部を備えた螺合部と、該螺合部に固定された操作部とを有し、該操作部は該螺合部と同心のノブにより構成されるか、該螺合部から延びるレバーにより構成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の卓上切断機。
  5. 該螺合部と該操作部はいずれも該第1ガイドバーと該第2ガイドバーとの間の空間に位置していることを特徴とする請求項4に記載の卓上切断機。
  6. 被加工材を載置可能なベース部と、
    電動機を収納し、該電動機の駆動により回動する丸鋸刃を回動可能に支持する丸鋸部と、
    該ベース部に支持されるとともに、該丸鋸刃の軸方向にほぼ直交して延び該ベース部上面に対してほぼ平行に延びる傾動軸を支点として該丸鋸刃の側面側に傾動可能なホルダと、
    該ホルダに固定されると共に、該ホルダから該傾動軸とほぼ平行に延びて該ベース部上面側であって該切断部の側方に位置するガイド部と、
    該丸鋸部を該ベース部方向及び反ベース部方向に回動可能に支持するとともに、該ガイド部に摺動自在に支持される支持部と、
    該支持部を該ガイド部の任意の位置で該ガイド部に固定しまた固定を解除するため、該ガイド部と当接する当接部を有する固定手段と、を有し、
    該当接部は、該ガイド部と該丸鋸刃間に位置していることを特徴とする卓上切断機。
  7. 該ガイド部は第1ガイドバー及び該第1ガイドバーより下側に位置する第2ガイドバーと、を有し、
    該支持部には、該2ガイドバーに対して摺動する一対の直動スライドベアリングが該第2ガイドバーの周囲にかつ該第2ガイドバーの軸方向に並んで配置され、
    該当接部が該第2ガイドバーと当接する位置は、該直動スライドベアリングを構成する摺動片が該第2ガイドバーと摺動する摺動軌跡に対してずれた位置であることを特徴とする請求項6に記載の卓上切断機。
  8. 該一対の直動スライドベアリングは隙間を介して互いに隣接しており、該当接部は固定時に該隙間の位置で該第2ガイドバーと当接することを特徴とする請求項7に記載の卓上切断機。
  9. 被加工材を載置可能なベース部と、
    電動機を収納し、該電動機の駆動により回動する丸鋸刃を回動可能に支持する丸鋸部と、
    該ベース部に支持されるとともに、該丸鋸刃の軸方向にほぼ直交して延び該ベース部上面に対してほぼ平行に延びる傾動軸を支点として該丸鋸刃の側面側に傾動可能なホルダと、
    該ホルダに固定されると共に、該ホルダから該傾動軸とほぼ平行に延びて該ベース部上面側に位置するガイド部と、
    該丸鋸部を該ベース部方向及び反ベース部方向に回動可能に支持するとともに、該ガイド部に摺動自在に支持される支持部と、
    該支持部を該ガイド部の任意の位置で該ガイド部に固定しまた固定を解除するため、該ガイド部と当接する当接部を有する固定手段と、を有し、
    該ガイド部は第1ガイドバー及び該第1ガイドバーより下側に位置する第2ガイドバーと、を有し、
    該支持部には、該第2ガイドバーに対して摺動する一対の直動スライドベアリングが該第2ガイドバーの周囲にかつ該第2ガイドバーの軸方向に隙間を介して並んで配置され、
    該当接部は固定時に、該隙間の位置で第2ガイドバーと当接することを特徴とする卓上切断機。
  10. 該当接部が該第2ガイドバーと当接する位置は、該直動スライドベアリングを構成する摺動片が該第2ガイドバーと摺動する摺動軌跡に対してずれた位置であることを特徴とする請求項9に記載の卓上切断機。
  11. 該第1ガイドバーの軸心と該第2ガイドバーの軸心とを結ぶ仮想平面が、該丸鋸刃と平行になるように配置されており、該固定手段は、該第1ガイドバーと該第2ガイドバーの間に位置し、該固定手段は該仮想平面上で該ガイド部を押圧することで該支持部を固定するように構成されていることを特徴とする請求項1又は9に記載の卓上切断機。
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