JP2017080869A - 切断機 - Google Patents

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隆一 今村
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Abstract

【課題】摺動支持部の調整を可能とした切断機の提供。
【解決手段】モータ(5)と、前記モータによって回転駆動させられる鋸刃(7)を有する切断部(4)と、加工材を載置する載置面を有するベース(2)と、前記切断部を揺動可能に支持する揺動支持部(35)と、前記揺動支持部を前記ベースに対して摺動可能に支持する摺動支持部(33)と、前記摺動支持部を前記ベースに対して傾動可能に支持する傾動支持部(31)と、前記傾動支持部と前記摺動支持部との間に介在し、前記摺動支持部を保持する保持部(32)を有し、前記保持部は、前記傾動支持部に対して相対移動可能に構成されることを特徴とする切断機を提供する。
【選択図】図4

Description

本発明は切断機に関し、特に鋸刃の角度を調整可能な切断機に関する。
例えば、特許文献1に記載されている切断機は、モータと、前記モータによって回転駆動させられる鋸刃と、を有する切断部と、加工材を載置する載置面を有するベースと、前記切断部を揺動可能に支持する揺動支持部と、前記揺動支持部を前記ベースに対して摺動可能に支持する摺動支持部と、摺動支持部を前記ベースに対して傾動可能に支持する傾動支持部を有していた。このような切断機においては、傾動させることによって鋸刃側面のベースに対する角度(以下、傾動角度とする)を調整可能とし、揺動させることでベースに対する切断部の角度(以下、揺動角度とする)を調整可能としていた。
特開2012−116086号公報
上述のような切断機では、摺動支持部の設置精度に誤差が生じた場合、例えば傾動支持部に設ける摺動支持部(ガイドバー)がベースの載置面に対して傾いた状態で取り付けられたり、二本あるガイドバーそれぞれの軸を通る平面がベースの載置面に対して垂直でなかったりすると、傾動支持部をベースに対して垂直な状態に設定しても、鋸刃がベースの載置面に対して傾いてしまったり、摺動前後で鋸刃のベースに対する角度または墨線に対する位置が変化したりしてしまう。しかし、従来技術においては、摺動前後で鋸刃の角度または墨線に対する位置を一定に保持するように調整することができなかった。上記を踏まえ、本発明は、簡易な構造と簡便な操作によって、鋸刃のベースに対する角度または墨線に対する位置を摺動前後で一定にするように調整可能な切断機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、モータと、前記モータによって回転駆動させられる鋸刃と、を有する切断部と、加工材を載置する載置面を有するベースと、前記切断部を揺動可能に支持する摺動支持部と、前記揺動支持部を前記ベースに対して摺動可能に支持する摺動支持部と、前記摺動支持部を前記ベースに対して傾動可能に支持する傾動支持部と、前記傾動支持部と前記摺動支持部との間に介在し、前記摺動支持部を保持する保持部を有し、前記保持部は、前記傾動支持部に対して相対移動可能に構成されることを特徴とする切断機を提供する。
上記構成によれば、作業者が保持部を傾動支持部に対して相対移動させることによって、ベースに対する摺動支持部の角度や位置を調整することが可能となる。すなわち、作業者は、鋸刃のベースに対する角度または墨線に対する位置を、摺動前後で一定となるように調整することが可能となる。そのため、作業者は、加工材の切断面の精度を、容易に調整することができる。
前記保持部は、前記傾動支持部に対して回転可能に構成されることが好ましい。
また、前記保持部は筒状部材を有し、前記摺動支持部は、前記筒状部材に圧入され前記揺動支持部を摺動可能に支持するシャフトを有し、前記筒状部材は、前記筒状部材の軸心を中心として回転可能に構成されることが好ましい。
上記構成によれば、回転操作によって容易に保持部を調整することが可能である。すなわち摺動支持部の調整が容易である。
前記筒状部材は、前記シャフトの中心軸の位置が前記軸心と不一致となるように、前記シャフトを偏心して保持することが好ましい。
上記構成によれば、シャフトの中心軸が偏心した状態で筒状部材に保持される。そのため、筒状部材を回転させることによって、容易にシャフトの取り付け位置の調整が可能である。すなわち、鋸刃のベースに対する角度または墨線に対する位置を、容易に調整することが可能となる。
前記保持部の、前記傾動支持部に対する移動を規制する規制部材を有することが好ましい。
上記構成によれば、規制部材によって、不意の操作を防止することができる。そのため、作業時の誤操作が確実に防止され、作業精度を向上させることができる。
前記摺動支持部の一端側に配置されるサポート部材と、前記サポート部材と前記摺動支持部との間に介在し、前記サポート部材に対して前記摺動支持部を保持し、前記サポート部材に対して相対移動可能に構成されるサポート保持部と、をさらに有し、前記揺動支持部は前記摺動支持部の他端側に配置されることが好ましい。
上記構成によれば、ベースに対する摺動支持部の角度や墨線に対する位置を、摺動支持部の両端側から調整することが可能となる。そのため、調整作業がより容易となる。
前記摺動支持部は少なくとも2本の前記シャフトを有し、前記シャフトの少なくとも1本が、前記保持部を介して前記傾動支持部に回転可能に支持されていることが好ましい。
上記構成では、2本のシャフトを有する場合においても、鋸刃のベースに対する角度または墨線に対する位置を調整することが可能となる。そのため、作業者は、加工材の切断面の加工精度を、容易に調整することができる。
本発明によれば、簡易な構造と簡便な操作によって鋸刃の摺動前後での傾動角度を一定にするように調整可能な、操作性の優れた切断機を提供できる。
本発明の実施の形態に係る卓上切断機の側面図。 本発明の実施の形態に係る卓上切断機の側面図であって、切断部を下方に揺動した状態を示す図。 本発明の実施の形態に係る卓上切断機の上面図。 本発明の実施の形態に係る卓上切断機の保持部を示す、図1のIV−IV線に沿った拡大断面図。 本発明の実施の形態に係る卓上切断機の正面図であって、切断部等の表示を省略することによって保持部と鋸刃との関係を示した図。 従来技術に係る卓上切断機の上面図。 従来技術に係る卓上切断機におけるホルダの、シャフト支持部分を示す拡大断面図。 切断部が前方に摺動された状態における、従来技術に係る卓上切断機の正面図であって、切断部等の表示を省略することによってシャフトと鋸刃との関係を示した図。 切断部が後方に摺動された状態における、従来技術に係る卓上切断機の正面図であって、切断部等の表示を省略することによってシャフトと鋸刃との関係を示した図。 本発明の別の実施の形態に係る卓上切断機の保持部の拡大断面図。
<実施の形態>
以下、本発明の実施の形態に係る卓上切断機について、図1乃至図5に基づき説明する。図1に示される切断機である卓上切断機1は、ベース部2と、支持部3と、切断部4と、により主に構成され、切断部4に鋸刃7が装着され、ベース部2に対して切断部4を鋸刃7の側面に直交する方向に傾動可能、ベース部2に対して鋸刃7を回転軸と直交する方向に揺動可能に構成されている。鋸刃7は互いに平行な一側面及び他側面を有する円板状に構成されると共に、中央にボルトが貫通する貫通孔を有する基部と、基部の外周に被加工材である木材W(図2)を切削する刃部を備えている。
ベース部2は、被ハウジング材である木材W(図2)を担持するベース21と、ベース21上に後述の上下方向に伸びる図示せぬ回動軸で回動可能に担持されたターンテーブル22と、ベース21に設けられたフェンス23を有する。また、ベース21やターンテーブル22の上面は、木材Wを載置する接触面25をなす。ベース21は、図2に示されるように、一対の左ベース21Aと右ベース21Bにより構成されている。これら左ベース21Aと右ベース21Bとが並んでいる方向を左右方向と定義し、ベース部2に対して接触面25がある方を上方、反対を下方と定義する。
図1乃至図3に示されるように、ターンテーブル22は、左ベース21Aと右ベース21Bとの間に配置されている。ターンテーブル22は、略円台状の本体部と、本体部から突出する突出部24と、本体部に対して突出部24とは反対方向に設けられて後述の支持部3を支持するホルダ支持部27により構成されている。この突出部24が突出している方向であって左右方向と直交する方向を前方、反対を後方と定義する。
また、ターンテーブル22の上面には、ホルダ支持部27近傍位置から突出部24にかけて一連の溝部22Aが形成されている。この溝部22Aは、鋸刃7(図1)が下方に揺動して側面視でターンテーブル22と交わった際の交線位置と同一位置にあり鋸刃7の刃先が収容されて通過する箇所である。
図1乃至図3に示されるように、突出部24には、ターンテーブル22のベース21に対する回動を規制する際の操作部となる規制操作部28が設けられている。規制操作部28は突出部24に支持されるとともに、突出部24から前方へと延出されて使用者が把持可能な把持部28Aと、把持部の回転操作により螺進退して突出部24の突出する方向に移動可能で、ベース21に当接・離反可能な後端面を備えた規制部28Bを有する。規制部28Bの図示せぬ後端面がベース21に押圧されることで、ターンテーブル22がベース21に対して固定され、ターンテーブル22のベース21に対する回動が抑制される。
図1に示されるようにホルダ支持部27は、ターンテーブル22の図示せぬ回動軸に関して突出部24の反対位置(図示せぬ回動軸回りに180°回転した位置)に配置されている。即ち、ターンテーブル22の後部側に配置されている。ホルダ支持部27には、溝部22Aの延長線上に位置する傾動軸部27Aと、最後端部から上方へ向けて直立する後端支持部27Bとを有しており、図1と図3に示されるように、傾動軸部27Aの左右両隣に、それぞれボルト27C、27Cがターンテーブル22の上面に螺合して設けられている。
後端支持部27Bには図5に示されるように、前後方向に貫通し左右方向に延びる円弧状の長孔27bが形成されている。この長孔27b内に後述のクランプ31Aが挿入されている。後端支持部27Bに形成された孔には、直角時の位置決め部材となるストッパピン29が装着されている。
図2に示されるボルト27Cはそれぞれ後述のホルダ31と当接可能であり、ホルダ31の左右方向への最大傾動位置を規定している。
図1及び図3に示されるように、フェンス23は、ベース21上であって、ターンテーブル22の上面に設けられている。フェンス23は、図3に示されるように、左ベース21A及び右ベース21Bに対応して左フェンス23A及び右フェンス23Bを有し、左フェンス23A及び右フェンス23Bの前面は、互いに同一平面上に位置するように配置されて、木材Wの位置を規定している。
図1乃至図4に示されるように、支持部3は、ホルダ31と、摺動支持部33と、揺動支持部35と、保持機構32と、連結部材36とにより主に構成されている。ホルダ31は傾動軸部27Aによりホルダ支持部27に支持されている。ホルダ31には、クランプ31Aが螺合しており、クランプ31Aは、後端支持部27Bの長孔27b(図2)に挿入され、クランプ31Aを締めることにより、ホルダ31が後端支持部27Bに固定され、クランプ31Aを緩めることによりホルダ31が左右方向に傾動可能である。またクランプ31Aが長孔27bに挿入されているため、ホルダ31が後端支持部27Bに対して傾動可能な角度は、クランプ31Aが長孔27b内で移動可能な範囲に限定される。ホルダ31の上部には、前後方向に延びる2箇所の孔が形成されており、この2箇所の孔に摺動支持部33が挿入される。ホルダ31は、本発明における傾動支持部に相当する。
図1及び図2に示されるように、摺動支持部33は、二本のシャフト33A、33Bを有する。シャフト33A、33Bは、いずれも略同形のパイプ状を成し、図1に示されるように上下方向に並列してベース部2上面と略平行かつそれぞれの軸方向が前後方向と一致するように配置されている。シャフト33Bの後端部は、ホルダ31上部に形成された孔に挿入され、支持される。
図4に示されるように、シャフト33Aとホルダ31との間には保持機構32が介在し、シャフト33Aを保持する。保持機構32は、筒状部材32Aとネジ32Bとを備える。本発明における保持部材である筒状部材32Aは、円柱形状を有し、ホルダ31上部に設けられた孔に回転可能に挿入される。筒状部材32Aの後端部は、ホルダ31の後面から突出する。筒状部材32Aは、シャフト33Aと略同径であって前部から後方に延びる孔を、偏心するように形成する。筒状部材32Aに形成された孔には、シャフト33Aが圧入、固定される。つまり図4及び図5に示すように、筒状部材32Aに形成された孔の中心及びシャフト33Aの軸心と、筒状部材32Aの外径の中心(すなわち回転の軸心)とは一致しない。
ホルダ31の上端部には、水平方向に延びるネジ孔31aが設けられ、ネジ32Bが螺合される。ネジ孔31aは、図4に示されるように、ホルダ31の表面から貫通孔に至るまで形成される。ネジ32Bは、螺進されることにより前端部が筒状部材32Aに当接可能であり、これにより、筒状部材32Aを固定することができる。ネジ32Bは、本発明における規制部材に相当する。
2本のシャフト33A,33Bの前端部には、連結部材36が設けられている。連結部材36によって2本のシャフト33A、33Bが互いに接続されている。具体的には、連結部材36には前後方向に延びる二つの孔が形成されており、この孔内に二本のシャフト33A、33Bの前端部が挿入、支持される。なお、シャフト33Aは、連結部材36に回転可能に支持される。連結部材36は、本発明におけるサポート部材に相当する。
図1に示されるように、揺動支持部35は、前後方向に平行に延びる二本の貫通孔を有し、この貫通孔内に二本のシャフト33A、33Bが挿入されている。この揺動支持部35が二本のシャフト33A、33Bに対して摺動、スライドすることにより、揺動支持部35が前後移動可能になる。また揺動支持部35には、螺進して揺動支持部35内に突出可能なノブ35C(図3)が螺合している。ノブ35Cを螺進させることにより、シャフト33A、33Bに対して揺動支持部35を固定することが可能である。
揺動支持部35は、図1に示されるように、左右一対の腕部35Bを有し、一対の腕部35Bの間に軸35Aが渡されて切断部4を揺動可能に軸支するように構成されている。また揺動支持部35には図示せぬバネが装着されており、切断部4が上方へと移動する(ベース部2の上面から離間する)ような付勢力を切断部4に与えている。揺動支持部35は、その下部においてレーザ照射装置(不図示)を備える。レーザ照射装置は、溝部22A及び加工材の上面に墨線合わせ用のレーザを照射し、切断位置を作業者に対して示すことができる。
切断部4は、揺動支持部35に軸支されるハウジング本体部41と、ハンドル4Bと、サブハンドル4Dを有する。図3に示されるようにハウジング本体部41は、ギア収容部41Aと、モータ収容部41Bと、ソーカバー41Cとを有する。ギア収容部41Aは、腕部35Bで揺動可能に支持される。
また図1及び図3に示されるように、ギア収容部41Aには、ハンドル4Bが接続され、ハンドル4Bには、モータ5の回転オン・オフを制御するトリガ4Cが設けられている。ギア収容部41Aの内部には、モータ5の駆動力を鋸刃7へと伝達する、ギア、プーリ、及びベルト(いずれも不図示)が収容される。
ソーカバー41Cは、ギア収容部41Aの左側面に装着されており、鋸刃7の上半分を覆うように構成されている。また、ソーカバー41C内にはソーカバー41Cから露出する鋸刃7の下側の外周を覆う形状をした鋸カバー41Eが鋸刃7の回転軸を中心に回動可能に設けられている。鋸カバー41Eは、切断部4が上方に揺動している状態ではソーカバー41Cから露出する鋸刃7の部分の外周を覆う位置に回動し、切断部4が下方に揺動している状態では図示しないリンク機構によって回動してソーカバー41C内に収納され(図2)、鋸刃7の下半分をソーカバー41Cから露出させる。
モータ収容部41Bは、ギア収容部41Aの上部から左側に延出された形状を有し、鋸刃7の上方に配置される。モータ収容部41Bの内部にはモータ5が収容されている。またモータ収容部41Bの上方では、図2に示されるように、切断部4が最も下方に揺動した状態で最上部となる位置にサブハンドル4Dが設置されている。
卓上切断機1の切断動作について説明する。ユーザは、ハンドル4Bを握って下に押下げることで、切断部4を下方へ移動させることが出来る。このとき、揺動支持部35を中心として切断部4が回動することにより、切断部4は下方へ移動する。その後ユーザは木材Wと接触した状態でトリガ4Cを押し込み、モータ5を始動し、鋸刃7を回転させる。さらにユーザは、揺動支持部35を摺動支持部33(シャフト33A、33B)に対して摺動、スライドさせて切断部4を後方へと移動させ、木材Wの切断を開始する。
木材Wを斜めに切断すべく、鋸刃7の両側面を接触面25に対して傾動させる、即ち左右方向の何れかに切断部4を傾かせる場合には、まずクランプ31Aを緩めればよい。クランプ31Aを緩めれば、ベース部2に対して支持部3及びこれに担持される切断部4は、左側へ傾動可能となる。さらに、ストッパピン29をホルダ31内から完全に退避させた場合には、右側にも傾動可能になる。左右何れかに傾いた切断部4は、ホルダ31が左右の何れかのボルト27Cに当接することにより、その最大傾動角度が定められている。よって、例えば最大傾動角度を45°とするには、ホルダ31が45°に傾いた状態でホルダ31に当接するように、ボルト27Cの突出量を定めればよい。
シャフト33A、33Bは、ホルダ31に設けられる摺動支持部33を保持する保持部(筒状部材32Aのシャフト33Aを保持する孔)の製造誤差や、長期にわたる使用や運搬の繰り返しにより、設置精度に誤差や狂いが生じる場合がある。この場合、作業者は、鋸刃7のベース部2に対する傾動角度を摺動前後で一定に保つように調整する。具体的にはシャフト33A、33Bのそれぞれの軸を通る平面がベース部2の載置面に対して垂直になるよう筒状部材32Aを回転してシャフト33A、33Bの平行度を調整する。調整は、ネジ32Bを緩め、ユーザが筒状部材32Aの後端部をつまんで回転することによって行われる。このとき、筒状部材32Aの後端部は、ホルダ31の後面から突出しているのでユーザは容易に操作可能である。筒状部材32Aの後端部が回転されると、筒状部材32Aの軸心に対して偏心して固定されるシャフト33Aは、シャフト33Bに対する位置、傾きを変化させる。具体的には、筒状部材32Aを回転させることで、筒状部材32Aのシャフト33Aを取り付ける位置(前方に開口する孔の位置)を上下左右方向に変化させる。またはベース部2に対して傾いたシャフト33Aの傾き方向を変化させる。ユーザは、シャフト33A、33Bを互いに平行になるまで、あるいはシャフト33A、33Bが少なくとも上面視で平行になるまで筒状部材32Aを回転させる。その後、ユーザは、ネジ32Bを締付けることによって筒状部材32Aを回転不能、即ちシャフト33Aの移動を不能とし、調整を完了する。
シャフト33A、33Bが少なくとも上面視で互いに平行であれば、鋸刃7のベース部2に対する傾動角度は、摺動前後で一定に保たれる。また、上述のようにクランプ31Aを用いた調整により、鋸刃7の傾動角は、任意に調整可能である。そのため、摺動支持部33の設置精度に誤差が生じた場合でも、作業者は、木材Wの切断面の角度を任意の角度で、かつ均一に加工することが可能となる。
<従来技術との比較>
本発明の効果を、図6から図9に示す従来技術と比較しながら以下に説明する。図6乃至図9は、従来技術に係る卓上切断機101を示す図であり、上記実施の形態に係る卓上切断機1と同様の部材については、参照符号に100を加算して表示し、説明を省略する。
図7に示すように、従来技術においては、ホルダ131は、直接シャフト133Aを保持している。このため、図7に示すように、シャフト133Aの軸方向が、出荷後にシャフト133Bとずれてしまった場合、鋸刃107の傾きや位置に誤差、狂いが生じることとなる。
図8及び図9は、従来技術に係る卓上切断機101の正面図であり、切断部104等の部材の表示を省略することによって、シャフト133A、133Bと鋸刃107の傾動との関係を明示したものである。特に図8は、ホルダ131近傍でのシャフト133A、133Bの断面と、ホルダ131付近(すなわち後方)に揺動支持部135及び切断部104が配置された場合の鋸刃107を示す。また、図9は、連結部材136近傍でのシャフト133A、133Bの断面と、連結部材136近傍(すなわち前方)に揺動支持部135及び切断部104が配置された場合の鋸刃107を示す
揺動支持部135及び切断部104がホルダ131付近に配置された場合、図8に示すように、鋸刃107は鉛直に支持される。一方、図9に示すように、揺動支持部135及び切断部104が連結部材136近傍へ配置されると、シャフト133A、133Bの傾きに従って、切断部104が傾動し、したがって鋸刃107も傾動する。このような状態で作業を行った場合、摺動前後での鋸刃107の傾動角度が異なるため、切断部104を摺動させて作業した結果、木材Wの切断面の角度が不均一になるという不具合が生じてしまう。
従来技術に係る卓上切断機101では、このような不具合を解消する手段を有していない。検討すると、卓上切断機101は、傾動軸部127Aを中心として切断部104の傾動角度を調整することが可能であり、軸135Aを中心として切断部104の揺動角度を調整することも可能である。しかし、いずれの調整手段を用いても、鋸刃107のベース部102に対する傾動角度を摺動前後で一定とするようには調整できない。
<効果>
これに対し、本実施の形態に係る卓上切断機1によれば、鋸刃7のベースに対する傾動角度は、摺動前後で一定となるように保持機構32によって調整可能である。したがって摺動支持部33の設置精度に誤差が生じた場合でも、木材Wの切断面の角度を均一に仕上げることが可能となる。
また、ユーザが保持部(筒状部材32A)をホルダ31に対して相対移動させることによって、ベース部2に対する摺動支持部33の位置や角度を調整することが可能となる。すなわち、作業者は、摺動させた鋸刃7のベース部2に対する角度を一定に保つように調整することが可能となる。そのため、作業者は、加工材の切断面の精度を、容易に調整することができる。
また、筒状部材32Aを回転操作するのみで容易にシャフト33Aのベース部2に対する角度の調整ができ、操作性が良い。
ネジ32Bによって、摺動支持部33の位置や角度が不意に調整されることが防止される。そのため、作業時の誤操作が確実に防止され、作業精度を向上させることができる。
<変形例>
本発明を実施の形態をもとに説明した。本実施の形態は例示であり、それらの各構成要素の組み合わせ等にいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
以下に変形例について図10を参照して説明する。なお、前述した実施の形態と同様の部材等には同じ参照番号を付し、説明を省略する。
図10は変形例における保持機構の拡大断面図である。ホルダ231には保持機構232が設けられ、保持機構232は球状部材232Aと、球状部材232Aを回転可能に保持球体保持部231Aと、ネジ32Bが設けられている。球状部材232Aと球体保持部231Aは予め組んだ状態でホルダ231に設けられる。球状部材232Aはシャフト33Aを保持する孔を有している。球状部材232Aは本発明における保持部である。
変形例においては球状部材232Aがホルダ231に対して回転(相対移動)可能になっており、詳細には図中矢印に示すように球状部材232Aの中心Cを中心に回転可能となっている。また、シャフト33Aの軸の延長線上に中心Cが位置するよう構成される。これによってシャフト33Aが長期にわたる使用や運搬の繰り返しにより、左右方向に誤差や狂いが生じても、球状部材232Aをホルダ231に対して回転(相対移動)させることにより調整が可能となる。また、球体保持部231A及びホルダ231の右側にはネジ32Bが貫通するネジ穴231aが設けられており、球状部材232Aのホルダ231に対する相対移動は、ネジ32Bを球体保持部231A及びホルダ231内で螺進させて球状部材232Aを押圧することにより規制可能である。本変形例の場合、保持部が球体なので、より柔軟にシャフト33Aの傾き調整が可能となる。また、シャフト33Aの軸が中心Cを通らないようにしてもよく、その場合シャフト33Aの取り付け位置も容易に変更可能となる。
上記実施の形態では、保持機構32をホルダ31に対して相対移動させることによって、摺動支持部33のベース部2に対する角度を調整することを可能としている。しかし、本発明は、このような実施の形態に限定されない。本発明は、鋸刃7の位置や角度の調整を可能にする種々の実施の形態を包含するものである。
上記実施の形態では、保持機構32は1箇所に設けられていたが、本発明はこれに限定されない。保持機構32をさらに設け、シャフト33Bとホルダ31との間に介在させても良い。この場合は、シャフト33A、33Bの2本の位置、角度調整が可能であるため、調整操作がさらに容易である。すなわち、鋸刃7のベース部2に対する角度を、摺動前後で一定に保つように調整することが可能となる。
また、上記実施の形態では、摺動支持部33は、2本のシャフト33A、33Bを備えていたが、本発明はこれに限定されない。摺動支持部33を構成するシャフトを1本としても良い。摺動支持部33を構成する1本のシャフトの設置精度が誤差を含む場合、上記課題に加え、溝部22Aまたは加工材の墨線に沿って鋸刃7を摺動操作することが困難になるという課題が生じる。しかし、保持機構32を備えることにより、このような課題が解決される。すなわち、鋸刃7のベース部2に対する角度を摺動前後で一定に保持されるように調整することが可能である。加えて、鋸刃7の墨線に対する位置または溝部22Aに対する直交方向での相対位置を、摺動前後で一定に保持されるように調整することが可能となる。したがって、墨線からずれることなく加工材を切断することが可能となる。また、溝部22Aからずれることなく、鋸刃7を摺動させることが可能となる。
また、上記実施の形態において、保持機構32は、ホルダ31と摺動支持部33との間に介在するように設けられていたが、本発明はこれに限定されない。保持機構32を、連結部材36と摺動支持部33との間に介在するように設けることも可能である。この場合、摺動支持部33の位置や角度を、摺動支持部33の両端側から調整することが可能となる。そのため、調整作業がより容易となる。すなわち、簡便な機構によって容易に、鋸刃7のベース部2に対する角度、または溝部22Aに対する直交方向での位置若しくは墨線に対する位置を、摺動前後で一定に保持されるように調整することが可能となる。
上記実施の形態において、保持機構32は、筒状部材あるいは円柱状部材を備えていたが本発明はこれに限定されない。保持機構を、ネジ等によって摺動支持部33の端部のホルダ31に対する位置を調整する機構としても良いし、その他各種の機構、構造が適用可能である。
上記実施の形態では、保持部は、回転することによって摺動支持部33の調整を可能としていたが本発明はこの形態に限定されない。保持部を上下方向または水平方向に移動可能な部材とすることによって、摺動支持部33の調整を行う形態とすることも可能である。
1 卓上切断機
2 ベース部
3 支持部
4 ハウジング
4B ハンドル
4C トリガ
4D サブハンドル
5 モータ
6 ねじ
7 鋸刃
2 ベース部
25 接触面
27A 傾動軸部
31 ホルダ
32A 筒状部材
35 揺動支持部
41 ハウジング本体部


Claims (7)

  1. モータと、前記モータによって回転駆動させられる鋸刃とを有する切断部と、
    加工材を載置する載置面を有するベースと、
    前記切断部を揺動可能に支持する揺動支持部と、
    前記揺動支持部を前記ベースに対して摺動可能に支持する摺動支持部と、
    前記摺動支持部を前記ベースに対して傾動可能に支持する傾動支持部と、
    前記傾動支持部と前記摺動支持部との間に介在し、前記摺動支持部を保持する保持部とを有し、
    前記保持部は、前記傾動支持部に対して相対移動可能に構成されることを特徴とする切断機。
  2. 前記保持部は、前記傾動支持部に対して回転可能に構成されることを特徴とする請求項1に記載の切断機。
  3. 前記保持部は筒状部材を有し、
    前記摺動支持部は、前記筒状部材に圧入され前記揺動支持部を摺動可能に支持するシャフトを有し、
    前記筒状部材は、前記筒状部材の軸心を中心として回転可能に構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の切断機。
  4. 前記筒状部材は、前記シャフトの中心軸の位置が前記軸心と不一致となるように、前記シャフトを偏心して保持することを特徴とする請求項3に記載の切断機。
  5. 前記保持部の前記傾動支持部に対する移動を規制する規制部材を有することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の切断機。
  6. 前記摺動支持部の一端側に配置されるサポート部材と、
    前記サポート部材と前記摺動支持部との間に介在し、前記サポート部材に対して前記摺動支持部を保持し、前記サポート部材に対して相対移動可能に構成されるサポート保持部と、をさらに有し、
    前記揺動支持部は前記摺動支持部の他端側に配置されることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の切断機。
  7. 前記摺動支持部は少なくとも2本の前記シャフトを有し、
    前記シャフトの少なくとも1本が、前記保持部を介して前記傾動支持部に回転可能に支持されていることを特徴とする請求項3に記載の切断機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020185658A (ja) * 2019-05-17 2020-11-19 リンテック株式会社 シート切断装置およびシート切断方法

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