JP2014103850A - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】直列ターン数の選択肢を拡大可能な巻線構造の固定子を有する回転電機を得る。
【解決手段】コイルは、周方向に2箇所以上に分割された波巻巻線のN本の導線が1つのスロットに入り、分割された波巻巻線で導通する単位内において、導線端部の周方向にほぼ同じ分割箇所で、導線が直列または並列に接続され、各相において、回転電機全体のスロットのうちの一部のスロットであって、それぞれ異なる一部のスロットに装着された分割された波巻巻線の分割単位どうしが直列接続されて、各相の直列接続された分割単位の合計の直列ターン数が、回転電機の端子電圧上限値を超えない所定直列ターン数となっており、各相の直列接続された分割単位の合計の直列ターン数が互いに等しくなっており、分割された波巻巻線で導通する単位内において、導線端部の周方向にほぼ同じ分割箇所で、全ての導線が直列に接続されている。
【選択図】図6

Description

この発明は、回転電機に関し、特に回転電機の固定子の構造に関する。
回転電機の固定子は、スロットが設けられた固定子鉄心と、固定子鉄心に装着されたコイルと、スロット内に装着されて、コイルを固定子鉄心から絶縁するインシュレータとを備えている。
また、固定子鉄心としては、例えば薄い鋼板を重ねて積層した円筒状のものがあり、中心軸方向に延びるスロットが、内周側に開口するように、所定ピッチで周方向に複数個設けられている。
ここで、固定子鉄心にコイルを装着する際に、固定子鉄心を直線状に展開してスロットの間隙をコイル導体に線幅よりも大きくし、太い線幅の導体を装着することができるようにしたものがある。このような固定子鉄心では、コイルを装着した後、直線状の固定子鉄心の両端が突き合わされて円環状にされ、両端が溶接等によって接合される。
なお、コイルの形状としては、固定子鉄心の軸方向端面の外側において、コイルに用いる導線のコイルエンドを折り返して波巻きした構造のものがある。また、この構造において、スロットのスペースを効率的に使用するために、2本1組の導線がスロットの深さ方向の内層と外層とを交互にとるように、所定のスロット数毎にコイルを2組装着し、このコイルを6相に分布巻きしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、回転電機の性能は、コイルのターン数の影響を大きく受けるので、ターン数が限定されると、用途に応じた適切な性能設計をすることができない。
例えば、回転電機を自動車の交流発電機に用いた場合、発電機の出力電流と、回転子の回転数に比例するエンジンの回転数との関係をみると、コイルのターン数が多い発電機は、コイルのターン数が少ない発電機と比較して、低速での出力電流が低く、高速での出力電流が高くなる。
すなわち、低速および高速での出力電流のバランスに対しては、様々なニーズがあるが、スロット中のコイルの数が特定され、コイルのターン数が整数となるので、上記ニーズに応えられない場合が生じるという問題があった。
このような問題を解決するために、整数ターンコイルのΔ結線と整数ターンコイルのY結線とを組み合わせた構造のものがある。この構造では、整数ターンの2組の三相コイルのうち、一方の組の三相コイルをΔ結線し、他方の組の三相コイルをΔ結線の結線部に接続して、2組の三相コイルが、互いに電気角でπ/6ずれた状態になるスロット位置に配置されている。
この構造によれば、2組の三相コイルのターン数が整数であっても、Δ結線とY結線との結線状態におけるターン数を、整数と整数との間のターン数(非整数ターン数)とすることができる(例えば、特許文献2参照)。
また、別の解決方法として、複数の相巻線からなる多相巻線を有する固定子を備えた回転電機において、一の相巻線の一方端を他の相巻線の両端以外の中途点に接続する結線を、複数の相巻線のそれぞれについて巡回的に行う構造のものがある。
この構造では、相巻線が互いに結線された部分(相巻線の一方端から中途点までの部分)をみると、複数の相巻線によってΔ結線がなされていると考えることができる。また、相巻線の上記以外の部分(相巻線の中途点から他方端までの部分)をみると、このΔ結線の各結線部分と直列に、Y結線された相巻線の一部が結線されていると考えることができる。
この構造によれば、Δ結線がなされた巻線は、Y結線がなされた巻線の巻数を1/√3倍したものとほぼ等価なので、Y結線に換算した多相巻線の巻数は、Y結線部分の巻数に、Δ結線部分の巻数を1/√3倍した巻数を加えたものと等価となる。したがって、2つの相巻線が結線される中途点の位置を変更することにより、Y結線部分とΔ結線部分との巻数比率を細かい間隔で変更することができる(例えば、特許文献3参照)。
特開2001−211584号公報 特開2002−247787号公報 特開2002−281706号公報
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
特許文献2に示した回転電機を自動車の交流発電機に用いた場合、固定子巻線の巻数を変更するためには、固定子のスロット内に収容される導体数を変えなければならないので、整数の範囲でしか巻数を変更することができない。そのため、整数の巻数に対応して出力特性が離散的に変化するので、所望の出力特性を得ることができず、出力特性の設計自由度が低いという問題がある。
これに対して、固定子の一部のスロットに収容される導体数を減らすことにより、固定子巻線の巻数を実質的に整数以外の値に設定する方法が考えられる。しかしながら、この場合には、収容する導体数を減らしたスロットにおいて、導体の占有率が低下してスロット内部の隙間が多くなるので、導体が振動しやすくなり、線間またはスロット内壁との間で短絡が生じやすくなって、交流発電機の信頼性が低下するという問題が新たに生じる。
また、固定子の一部のスロットについてのみ収容される導体数を減らす場合には、すべてのスロットについて均一に固定子巻線を巻装する場合と比較して、製造設備の複雑化を招き、コストが高くなるという問題もある。
また、特許文献3のものでは、2組の三相コイルを必要とし、また、2組の三相コイルのターン数をそれぞれ整数としているので、Δ結線とY結線との結線状態における非整数ターン数を自由に得ることができないという問題がある。
さらに、特許文献3に示した回転電機を自動車の交流発電機に用いた場合において、U字状に折り曲げた電気導体を接合して固定子巻線を形成したときには、上記の問題に加えて、固定子巻線の巻数を変更すること自体が困難であり、出力特性の変更が実質的に不可能であるという問題もある。
すなわち、例えば、固定子の各スロットに収容される電気導体の数を変更することは可能であるが、これに伴って、電気導体の接続箇所の数や折り曲げ回数等が変わってしまうので、製造設備を大幅に変更する必要が生じ、製造設備の複雑化によるコストの大幅な上昇を招くこととなる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、直列ターン数の選択肢を拡大することができる巻線構造の固定子を有する回転電機を得ることを目的とする。
この発明に係る回転電機は、三相交流巻線を有する固定子と、界磁極回転子とを備えた回転電機であって、固定子は、周方向に所定ピッチで設けられた複数のスロットを有する固定子鉄心と、N本(Nは2以上の正の整数)の導線が、固定子鉄心の軸方向端面の外側で折り返されて、所定スロットピッチでスロット内に装着された各相のコイルと、を備え、コイルは、周方向に1箇所以上に分割された波巻巻線のN本の導線が1つのスロットに入り、分割された波巻巻線で導通する単位内において、導線端部の周方向にほぼ同じ分割箇所で、導線が直列または並列に接続され、各相において、回転電機全体のスロットのうちの一部のスロットであって、それぞれ異なる一部のスロットに装着された分割された波巻巻線の分割単位どうしが直列接続されて、各相の直列接続された分割単位の合計の直列ターン数が、回転電機の端子電圧上限値を超えない所定直列ターン数となっており、各相の直列接続された分割単位の合計の直列ターン数が互いに等しくなっており、分割された波巻巻線で導通する単位内において、導線端部の周方向にほぼ同じ分割箇所で、全ての導線が直列に接続されているものである。
この発明に係る回転電機によれば、コイルは、周方向に1箇所以上に分割された波巻巻線のN本の導線が1つのスロットに入り、分割された波巻巻線で導通する単位内において、導線端部の周方向にほぼ同じ分割箇所で、導線が直列または並列に接続され、各相において、回転電機全体のスロットのうちの一部のスロットであって、それぞれ異なる一部のスロットに装着された分割された波巻巻線の分割単位どうしが直列接続されて、各相の直列接続された分割単位の合計の直列ターン数が、回転電機の端子電圧上限値を超えない所定直列ターン数となっており、各相の直列接続された分割単位の合計の直列ターン数が互いに等しくなっており、分割された波巻巻線で導通する単位内において、導線端部の周方向にほぼ同じ分割箇所で、全ての導線が直列に接続されている。
そのため、スロットあたりの導線数を変更することなく、結線方法のみでターン数を変更することができる。これにより、直列ターン数の選択肢を拡大できるので、回転電機の銅損を増加させることなく、要求される仕様に応じた回転電機の直列ターン数設計の自由度を向上させることができる。
この発明の実施の形態1に係る回転電機の軸を含む上半分を示す断面図である。 図1に示した回転電機から抜き出した固定子を示す斜視図である。 図2に示したコイルの形状を示す平面図である。 図2に示した固定子鉄心のスロット内に、複数対の導線が装着された状態を示す断面図である。 図4をAの方向から見た矢視図である。 図5をBの方向から見た矢視図の分割単位において、直列導線数が6本である場合の結線を示す模式図である。 図5をBの方向から見た矢視図の分割単位において、直列導線数が5本である場合の結線を示す模式図である。 図5をBの方向から見た矢視図の分割単位において、直列導線数が4本である場合の結線を示す模式図である。 図5をBの方向から見た矢視図の分割単位において、直列導線数が3本である場合の結線を示す模式図である。 図5をBの方向から見た矢視図の分割単位において、直列導線数が2本である場合の結線を示す模式図である。 図5をBの方向から見た矢視図の分割単位において、直列導線数が1本である場合の結線を示す模式図である。 図5をBの方向から見た矢視図の分割単位において、直列導線数が6本である場合の結線を示す模式図である。 図5をBの方向から見た矢視図の分割単位において、直列導線数が5本である場合の結線を示す模式図である。 図5をBの方向から見た矢視図の分割単位において、直列導線数が4本である場合の結線を示す模式図である。 図5をBの方向から見た矢視図の分割単位において、直列導線数が3本である場合の結線を示す模式図である。 図5をBの方向から見た矢視図の分割単位において、直列導線数が2本である場合の結線を示す模式図である。 図5をBの方向から見た矢視図の分割単位において、直列導線数が1本である場合の結線を示す模式図である。 この発明の実施の形態1で、一方の分割単位におけるスロット数が9個であり、他方の分割単位におけるスロット数が1個である場合において、スロット数が9個の分割単位内の直列ターン数に対する合計の直列ターン数範囲を示す説明図である。 図18に示した組み合わせの一覧表である。 この発明の実施の形態1で、一方の分割単位におけるスロット数が8個であり、他方の分割単位におけるスロット数が2個である場合において、スロット数が8個の分割単位内の直列ターン数に対する合計の直列ターン数範囲を示す説明図である。 図20に示した組み合わせの一覧表である。 この発明の実施の形態1で、一方の分割単位におけるスロット数が7個であり、他方の分割単位におけるスロット数が3個である場合において、スロット数が7個の分割単位内の直列ターン数に対する合計の直列ターン数範囲を示す説明図である。 図22に示した組み合わせの一覧表である。 この発明の実施の形態1で、一方の分割単位におけるスロット数が6個であり、他方の分割単位におけるスロット数が4個である場合において、スロット数が6個の分割単位内の直列ターン数に対する合計の直列ターン数範囲を示す説明図である。 図24に示した組み合わせの一覧表である。 この発明の実施の形態1で、一方の分割単位におけるスロット数が5個であり、他方の分割単位におけるスロット数が5個である場合において、スロット数が5個の分割単位内の直列ターン数に対する合計の直列ターン数範囲を示す説明図である。 図26に示した組み合わせの一覧表である。 この発明の実施の形態1で、一方の分割単位におけるスロット数が10個であり、他方の分割単位におけるスロット数が0個である場合において、スロット数が10個の分割単位内の直列ターン数に対する合計の直列ターン数範囲を示す説明図である。 図28に示した組み合わせの一覧表である。 この発明の実施の形態1において、回転電機の直列ターン数を変化させた場合の、回転電機の回転速度に対するトルクを示す説明図である。 この発明の実施の形態2に係る波巻巻線を装着する前の固定子鉄心を示す構成図である。 この発明の実施の形態2において、波巻巻線を装着し、溶接した後の固定子鉄心を示す構成図である。 この発明の実施の形態2において、固定子鉄心に波巻巻線を装着する前のコイルの状態を示す平面図である。 この発明の実施の形態3において、固定子を軸方向端部から見た場合における、波巻巻線を分割した状態を示す模式図である。 この発明の実施の形態4において、固定子を軸方向端部から見た場合における、波巻巻線を分割した状態を示す模式図である。 この発明の実施の形態4において、固定子を軸方向端部から見た場合における、スロット数Qn個に装着される波巻巻線を分割した状態を示す模式図である。 この発明の実施の形態4において、固定子を軸方向端部から見た場合における、スロット数Qn’個に装着される波巻巻線を分割した状態を示す模式図である。 図36、37のCの部分を示す拡大図である。
以下、この発明に係る回転電機の好適な実施の形態につき図面を用いて説明するが、各図において同一、または相当する部分については、同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る回転電機の軸を含む上半分を示す断面図である。図1において、回転電機1は、回転子鉄心の磁性体2およびシャフト3からなる界磁極回転子4と、フレーム5に固定された固定子鉄心6および固定子鉄心6に装着されたコイル7からなる固定子8と、軸受け9と、ブラケット10と、端板11を固定する軸受け固定用ねじ12と、軸受け外輪13の側面を固定する端板11とから構成されている。
図2は、図1に示した回転電機1から抜き出した固定子8を示す斜視図である。図2において、固定子8は、薄い鋼板を重ねて積層した固定子鉄心6と、固定子鉄心6の内周側に開口するように、周方向に所定ピッチで複数個設けられ、中心軸方向に延びるスロット61に装着されたコイル7とを備えている。
図3は、図2に示したコイル7の形状を示す平面図である。図3において、コイル7は、固定子鉄心6の軸方向端面(図の上下方向に直立する線の端部)の外側において、コイルエンド77を折り返して波巻きした構造をとっており、第1導線71および第2導線72、第3導線73および第4導線74、並びに第5導線75および第6導線76をそれぞれ対として、スロット61内に装着されている。
図4は、図2に示した固定子鉄心6のスロット61内に、複数対の導線が装着された状態を示す断面図である。図4において、1対の第1導線71および第2導線72は、スペースを効率的に使用するために、スロット61の深さ方向の内層側と外層側とを交互にとるように、所定のスロットピッチ(図では、第1スロットの次に第4スロット)で、絶縁紙62等を介して装着されている。
他の対の第3導線73および第4導線74、並びに第5導線75および第6導線76も同様に、内層側と外層側とを交互にとるように、所定のスロットピッチで装着されてコイルaが形成されている。また、同様に、残る相のコイルb、c、d、e、fの導線が、所定のスロットピッチで装着されている。ここでは、コイルaおよびコイルdをU相とし、コイルbおよびコイルeをV相とし、コイルcおよびコイルfをW相とする。
すなわち、第1導線71および第2導線72、第3導線73および第4導線74、並びに第5導線75および第6導線76により、三相交流巻線が形成されている。このように、長尺の導線を固定子鉄心6の端面の外側で折り返して、所定スロットピッチでスロット61内にコイル7を装着することによって、コイルエンド77が整列された、いわゆる整列巻とすることができる。
図5は、図4をAの方向から見た矢視図である。図5において、ある相のコイルをなす6本の導線が、第1導線71(図中の1、1’)および第2導線72(図中の2、2’)、第3導線73(図中の3、3’)および第4導線74(図中の4、4’)、並びに第5導線75(図中の5、5’)および第6導線76(図中の6、6’)をそれぞれ対として、固定子鉄心6の軸方向端面で、互いに反対側のほぼ同じ周方向位置にあるコイルエンド77を折り返しながら、スロットQ1からQnまで装着されている。
なお、図5では、スロットQ2からQn−1までの間は図示していないが、横方向のスロットの間には、他の相の導線およびスロットが存在している。また、例えば、スロット内に装着されている第1導線71および第2導線72等、対となっている導線の軸方向端面片側にあるコイルエンド77が、それぞれスロットピッチ分だけ周方向隣にずれた位置で分割されている。
また、その分割された片方の導線と、他方の分割された導線とが、ロウ付け等で互いに接続されている。図5の回転電機1では、全体でスロット数が30個あり、そのうちのある相の一部のスロット数Qn個分に入っている波巻巻線の分割単位を示している。
図6は、図5をBの方向から見た矢視図の分割単位において、直列導線数が6本である場合の結線を示す模式図である。図6において、丸は、スロット内に配置された導線(図3において、図の上下方向に直立する線)であり、縦方向に同一の位置にある丸は、同一のスロットに装着されていることを示している。また、丸の上の記号は、図5のスロット番号と一致しており、円状に配置されたスロットを直線状に展開した図になっている。
また、丸に接続された実線は、固定子鉄心6の一方の軸方向端部のコイルエンド77、およびコイルエンド77側のリード線を示し、丸に接続された破線は、固定子鉄心6の他方の軸方向端部のコイルエンド77を示している。
なお、図5と同様に図示していないが、横方向の丸と丸との間には、他の相の導線およびスロットが存在し、図6では、回転電機1全体のスロット数30個のうちのある相の一部のスロット数Qn個の分割単位を示している。
また、図6では、ある相のコイルは、第1導線71および第6導線76の、それぞれスロットQn−1およびQnの端末を、高圧側または低圧側として、他の分割単位の端末の低圧側または高圧側の何れか一方と接続させることで、図6に示した分割単位と直列に接続される。さらに、以下の箇所がそれぞれ接続されている。
・リード線L1:第1導線71のスロットQnの端末
・コイルエンドE1:第1導線71のスロットQ1と第2導線72のスロットQ2との間
・コイルエンドE2:第2導線72のスロットQn−1と第3導線73のスロットQnとの間
・コイルエンドE3:第3導線73のスロットQ1と第4導線74のスロットQ2との間
・コイルエンドE4:第4導線74のスロットQn−1と第5導線75のスロットQnとの間
・コイルエンドE5:第5導線75のスロットQ1と第6導線76のスロットQ2との間
・リード線L2:第6導線76のスロットQn−1の端末
これらの端末とリード線との接続配置により、リード線L1からリード線L2までの分割単位の直列ターン数が、分割単位スロット数Qn×直列導線数6/2となる。
図7は、図5をBの方向から見た矢視図の分割単位において、直列導線数が5本である場合の結線を示す模式図である。図7において、以下の箇所がそれぞれ接続されている。
・リード線L1:第1導線71のスロットQnの端末
・コイルエンドE1:第1導線71のスロットQ1と第2導線72のスロットQ2との間
・コイルエンドE2:第2導線72のスロットQn−1と第3導線73のスロットQnとの間
・コイルエンドE3:第3導線73のスロットQ1と第4導線74のスロットQ2との間
・コイルエンドE4:第4導線74のスロットQn−1と第5導線75のスロットQnとの間
・コイルエンドE5:第4導線74のスロットQ2と第6導線76のスロットQ2との間
・コイルエンドE6:第4導線74のスロットQn−1と第6導線76のスロットQn−1との間
・リード線L2:第5導線75のスロットQ1の端末
これらの端末とリード線との接続配置により、リード線L1からリード線L2までの分割単位の直列ターン数が、分割単位スロット数Qn×直列導線数5/2となる。
図8は、図5をBの方向から見た矢視図の分割単位において、直列導線数が4本である場合の結線を示す模式図である。図8において、以下の箇所がそれぞれ接続されている。
・リード線L1:第1導線71のスロットQnの端末
・コイルエンドE1:第1導線71のスロットQ1と第2導線72のスロットQ2との間
・コイルエンドE2:第2導線72のスロットQn−1と第3導線73のスロットQnとの間
・コイルエンドE3:第3導線73のスロットQ1と第4導線74のスロットQ2との間
・コイルエンドE4:第2導線72のスロットQn−1と第5導線75のスロットQnとの間
・コイルエンドE5:第3導線73のスロットQ1と第5導線75のスロットQ1との間
・コイルエンドE6:第4導線74のスロットQn−1と第6導線76のスロットQn−1との間
・コイルエンドE7:第5導線75のスロットQ1と第6導線76のスロットQ2との間
・リード線L2:第6導線76のスロットQn−1の端末
これらの端末とリード線との接続配置により、リード線L1からリード線L2までの分割単位の直列ターン数が、分割単位スロット数Qn×直列導線数4/2となる。
図9は、図5をBの方向から見た矢視図の分割単位において、直列導線数が3本である場合の結線を示す模式図である。図9において、以下の箇所がそれぞれ接続されている。
・リード線L1:第1導線71のスロットQnの端末
・コイルエンドE1:第1導線71のスロットQ1と第2導線72のスロットQ2との間
・コイルエンドE2:第1導線71のスロットQnと第3導線73のスロットQnとの間
・コイルエンドE3:第3導線73のスロットQ1と第4導線74のスロットQ2との間
・コイルエンドE4:第4導線74のスロットQn−1と第5導線75のスロットQnとの間
・コイルエンドE5:第1導線71のスロットQ1と第3導線73のスロットQ1との間
・コイルエンドE6:第2導線72のスロットQn−1と第4導線74のスロットQn−1との間
・リード線L3:第5導線75のスロットQ1と第6導線76のスロットQn−1との間
・リード線L4:第5導線75のスロットQnと第6導線76のスロットQ2との間
・リード線L2:第5導線75のスロットQ1の端末
これらの端末とリード線との接続配置により、リード線L1からリード線L2までの分割単位の直列ターン数が、分割単位スロット数Qn×直列導線数3/2となる。
図10は、図5をBの方向から見た矢視図の分割単位において、直列導線数が2本である場合の結線を示す模式図である。図10において、以下の箇所がそれぞれ接続されている。
・リード線L1:第1導線71のスロットQnの端末
・コイルエンドE1:第1導線71のスロットQ1と第2導線72のスロットQ2との間
・コイルエンドE2:第1導線71のスロットQnと第3導線73のスロットQnとの間
・コイルエンドE3:第3導線73のスロットQ1と第4導線74のスロットQ2との間
・コイルエンドE4:第3導線73のスロットQnと第5導線75のスロットQnとの間
・コイルエンドE5:第5導線75のスロットQ1と第6導線76のスロットQ2との間
・コイルエンドE6:第2導線72のスロットQn−1と第4導線74のスロットQn−1との間
・コイルエンドE7:第1導線71のスロットQ1と第3導線73のスロットQ1との間
・コイルエンドE8:第4導線74のスロットQn−1と第6導線76のスロットQn−1との間
・コイルエンドE9:第3導線73のスロットQ1と第5導線75のスロットQ1との間
・リード線L2:第6導線76のスロットQn−1の端末
これらの端末とリード線との接続配置により、リード線L1からリード線L2までの分割単位の直列ターン数が、分割単位スロット数Qn×直列導線数2/2となる。
図11は、図5をBの方向から見た矢視図の分割単位において、直列導線数が1本である場合の結線を示す模式図である。図11において、以下の箇所がそれぞれ接続されている。
・リード線L1:第1導線71のスロットQnの端末
・コイルエンドE1:第2導線72のスロットQ2と第4導線74のスロットQ2との間
・コイルエンドE2:第1導線71のスロットQnと第3導線73のスロットQnとの間
・コイルエンドE3:第4導線74のスロットQ2と第6導線76のスロットQ2との間
・コイルエンドE4:第3導線73のスロットQnと第5導線75のスロットQnとの間
・コイルエンドE5:第1導線71のスロットQ1と第3導線73のスロットQ1との間
・コイルエンドE6:第2導線72のスロットQn−1と第4導線74のスロットQn−1との間
・コイルエンドE7:第3導線73のスロットQ1と第5導線75のスロットQ1との間
・コイルエンドE8:第4導線74のスロットQn−1と第6導線76のスロットQn−1との間
・リード線L3:第6導線76のスロットQn−1と第5導線75のスロットQ1との間
・リード線L4:第5導線75のスロットQnと第6導線76のスロットQ2との間
・リード線L2:第5導線75のスロットQ1の端末
これらの端末とリード線との接続配置により、リード線L1からリード線L2までの分割単位の直列ターン数が、分割単位スロット数Qn×直列導線数1/2となる。
続いて、以下に示す図12〜17では、第1導線71から第6導線76までのコイルエンド77が、周方向位置の同じ位置で、同じ軸方向端部にある場合の結線接続方法を示す。
図12は、図5をBの方向から見た矢視図の分割単位において、直列導線数が6本である場合の結線を示す模式図である。図12において、以下の箇所がそれぞれ接続されている。
・リード線L1:第1導線71のスロットQnの端末
・リード線L3:第1導線71のスロットQ1と第2導線72のスロットQnとの間
・リード線L4:第2導線72のスロットQ1と第3導線73のスロットQnとの間
・リード線L5:第3導線73のスロットQ1と第4導線74のスロットQnとの間
・リード線L6:第4導線74のスロットQ1と第5導線75のスロットQnとの間
・リード線L7:第5導線75のスロットQ1と第6導線76のスロットQnとの間
・リード線L2:第6導線76のスロットQ1の端末
これらの端末とリード線との接続配置により、リード線L1からリード線L2までの分割単位の直列ターン数が、分割単位スロット数Qn×直列導線数6/2となる。
図13は、図5をBの方向から見た矢視図の分割単位において、直列導線数が5本である場合の結線を示す模式図である。図13において、以下の箇所がそれぞれ接続されている。
・リード線L1:第1導線71のスロットQnの端末
・リード線L3:第1導線71のスロットQ1と第2導線72のスロットQnとの間
・リード線L4:第2導線72のスロットQ1と第3導線73のスロットQnとの間
・リード線L5:第3導線73のスロットQ1と第4導線74のスロットQnとの間
・リード線L6:第4導線74のスロットQ1と第5導線75のスロットQnとの間
・コイルエンドE1:第5導線75のスロットQ1と第6導線76のスロットQ1との間
・コイルエンドE2:第5導線75のスロットQnと第6導線76のスロットQnとの間
・リード線L2:第6導線76のスロットQ1の端末
これらの端末とリード線との接続配置により、リード線L1からリード線L2までの分割単位の直列ターン数が、分割単位スロット数Qn×直列導線数5/2となる。
図14は、図5をBの方向から見た矢視図の分割単位において、直列導線数が4本である場合の結線を示す模式図である。図14において、以下の箇所がそれぞれ接続されている。
・リード線L1:第1導線71のスロットQnの端末
・リード線L3:第1導線71のスロットQ1と第2導線72のスロットQnとの間
・リード線L4:第2導線72のスロットQ1と第3導線73のスロットQnとの間
・リード線L6:第4導線74のスロットQ1と第5導線75のスロットQnとの間
・コイルエンドE1:第5導線75のスロットQ1と第6導線76のスロットQ1との間
・コイルエンドE2:第5導線75のスロットQnと第6導線76のスロットQnとの間
・コイルエンドE3:第3導線73のスロットQ1と第4導線74のスロットQ1との間
・コイルエンドE4:第3導線73のスロットQnと第4導線74のスロットQnとの間
・リード線L2:第6導線76のスロットQ1の端末
これらの端末とリード線との接続配置により、リード線L1からリード線L2までの分割単位の直列ターン数が、分割単位スロット数Qn×直列導線数4/2となる。
図15は、図5をBの方向から見た矢視図の分割単位において、直列導線数が3本である場合の結線を示す模式図である。図15において、以下の箇所がそれぞれ接続されている。
・リード線L1:第1導線71のスロットQnの端末
・リード線L4:第2導線72のスロットQ1と第3導線73のスロットQnとの間
・リード線L6:第4導線74のスロットQ1と第5導線75のスロットQnとの間
・コイルエンドE1:第5導線75のスロットQ1と第6導線76のスロットQ1との間
・コイルエンドE2:第5導線75のスロットQnと第6導線76のスロットQnとの間
・コイルエンドE3:第3導線73のスロットQ1と第4導線74のスロットQ1との間
・コイルエンドE4:第3導線73のスロットQnと第4導線74のスロットQnとの間
・コイルエンドE5:第1導線71のスロットQ1と第2導線72のスロットQ1との間
・コイルエンドE6:第1導線71のスロットQnと第2導線72のスロットQnとの間
・リード線L2:第6導線76のスロットQ1の端末
これらの端末とリード線との接続配置により、リード線L1からリード線L2までの分割単位の直列ターン数が、分割単位スロット数Qn×直列導線数3/2となる。
図16は、図5をBの方向から見た矢視図の分割単位において、直列導線数が2本である場合の結線を示す模式図である。図16において、以下の箇所がそれぞれ接続されている。
・リード線L1:第1導線71のスロットQnの端末
・リード線L4:第3導線73のスロットQ1と第4導線74のスロットQnとの間
・コイルエンドE1:第5導線75のスロットQ1と第6導線76のスロットQ1との間
・コイルエンドE2:第5導線75のスロットQnと第6導線76のスロットQnとの間
・コイルエンドE3:第4導線74のスロットQ1と第5導線75のスロットQ1との間
・コイルエンドE4:第4導線74のスロットQnと第5導線75のスロットQnとの間
・コイルエンドE5:第1導線71のスロットQ1と第2導線72のスロットQ1との間
・コイルエンドE6:第1導線71のスロットQnと第2導線72のスロットQnとの間
・コイルエンドE7:第2導線72のスロットQ1と第3導線73のスロットQ1との間
・コイルエンドE8:第2導線72のスロットQnと第3導線73のスロットQnとの間
・リード線L2:第6導線76のスロットQ1の端末
これらの端末とリード線との接続配置により、リード線L1からリード線L2までの分割単位の直列ターン数が、分割単位スロット数Qn×直列導線数2/2となる。
図17は、図5をBの方向から見た矢視図の分割単位において、直列導線数が1本である場合の結線を示す模式図である。図17において、以下の箇所がそれぞれ接続されている。
・リード線L1:第1導線71のスロットQnの端末
・コイルエンドE1:第5導線75のスロットQ1と第6導線76のスロットQ1との間
・コイルエンドE2:第5導線75のスロットQnと第6導線76のスロットQnとの間
・コイルエンドE3:第4導線74のスロットQ1と第5導線75のスロットQ1との間
・コイルエンドE4:第4導線74のスロットQnと第5導線75のスロットQnとの間
・コイルエンドE5:第1導線71のスロットQ1と第2導線72のスロットQ1との間
・コイルエンドE6:第1導線71のスロットQnと第2導線72のスロットQnとの間
・コイルエンドE7:第2導線72のスロットQ1と第3導線73のスロットQ1との間
・コイルエンドE8:第2導線72のスロットQnと第3導線73のスロットQnとの間
・コイルエンドE9:第3導線73のスロットQ1と第4導線74のスロットQ1との間
・コイルエンドE10:第3導線73のスロットQnと第4導線74のスロットQnとの間
・リード線L2:第6導線76のスロットQ1の端末
これらの端末とリード線との接続配置により、リード線L1からリード線L2までの分割単位の直列ターン数が、分割単位スロット数Qn×直列導線数1/2となる。
以上のように、ある相のコイルをなす6本の導線が、第1導線71および第2導線72、第3導線73および第4導線74、並びに第5導線75および第6導線76をそれぞれ対として、軸方向端面の互いに反対側の場合と、同じ側の場合とで、それぞれほぼ同じ周方向位置にあるコイルエンド77を折り返しながら、スロットQ1からQnまで装着されている。この結線方法により、分割単位の導線数を1本から6本までとることができる。
これにより、スロット面積に占める導線面積の割合である占積率を落とさずに、スロットあたりの導線数を変更することなく、結線方法のみでターン数を変更することができる。そのため、直列ターン数の選択肢を拡大できるので、回転電機の銅損を増加させることなく、要求される仕様に応じた回転電機の直列ターン数設計の自由度を向上させることができる。
さらに、図7、8、13または14に示した結線方法において、周方向に分割された波巻巻線(分割単位)内で、導線端部の周方向にほぼ同じ分割箇所で直列に接続される導線と、並列に接続される導線とが、直列に接続されている場合において、導線の占積率を落とさずに巻線できることによる効果は、以下に示す理由から大きい。
すなわち、通常の設計では、寸法が異なる導線を同じスロットに収容する際の接続作業を避けるために、同じ寸法の導線を使用することが多い。この場合には、上述したように、収容される導線数を減らしたスロットにおいて、導線の占積率が低下してスロット内部の隙間が多くなるので、導線が振動しやすくなり、線間またはスロット内壁との間で短絡が生じやすくなって、交流発電機の信頼性が低下するという問題が新たに生じる。
また、固定子の一部のスロットについてのみ固定子巻線のターン数を減らす場合には、すべてのスロットについて均一に固定子巻線を巻装する場合と比較して、製造設備の複雑化を招き、コストが高くなるという問題も生じる。これらの問題に対して、この発明の実施の形態1では、導線の占積率を変更することなく、結線方法のみでターン数を変更することができるので、上記の問題は発生しない。
また、図6、9、10、11、12、15、16または17に示した結線方法の分割単位内において、例えば図9の第1導線71のスロットQ1と第3導線73のスロットQ1とをコイルエンドE5で接続し、かつ第1導線71のスロットQnと第3導線73のスロットQnとをコイルエンドE2で接続しているように、導線端部の周方向にほぼ同じ分割箇所で、すべての導線が他の少なくとも1本の導線と並列に接続されており、第5導線75のスロットQ1と第6導線76のスロットQn−1とをリード線L3で接続し、かつ第6導線76のスロットQ2と第5導線75のスロットQnとをリード線L4で接続しているように、その分割単位内の2本の導線が、分割箇所の一方のほぼ端部と他方のほぼ端部とで互いに接続されている場合、導線の断面積当りの電流をスロット内で均一にすることができるので、局所的な過熱を防ぐことができる。
また、分割単位内の各スロットにすべての並列回路が等しく配置されるので、分割単位の各並列回路内において、発生する誘起電圧の振幅および位相が均一となり、循環電流は流れない。
また、図6、8、10、12、14または16に示した結線方法により、波巻巻線の電源高圧側および低圧側が、共に周方向の同じ位置にある分割単位どうしを直列接続する場合には、接続する位置をほぼ同じ位置にすることができるので、結線接続の作業性が向上する。
また、図7、9、11、13、15または17に示した結線方法により、波巻巻線の電源高圧側および低圧側が、互いに周方向の反対側にある分割単位どうしを直列接続する場合には、接続位置が周方向に異なる位置にあるので、直列結線が容易となり、かつその結線スペースを小さくすることができるので、回転電機を小型化することができる。
さらに、図6〜17に示した結線方法により、波巻巻線の電源高圧側および低圧側が共に周方向のほぼ同じ位置にある分割単位と、波巻巻線の電源高圧側および低圧側が互いに周方向の反対側にある分割単位とを、直列接続する場合には、周方向に渡るリード線で結線する必要があるときに、波巻巻線の電源高圧側および低圧側が互いに周方向の反対側にある分割単位をリード線の代わりに用いることで、その渡り線スペースをなくすことができるので、回転電機を小型化することができる。
なお、ある相のコイルをなす6本の導線が、それぞれほぼ同じ周方向位置にあるコイルエンドを折り返すことによって生じるコイルエンドの重なりを少なくする場合には、ほぼ同じ周方向位置に、軸方向端面の同じ側にコイルエンドがある場合よりも、軸方向端面の互いに反対側にコイルエンドがあるほうが望ましい。
また、周方向の分割数が1箇所であっても、分割単位が1個になるのみで、分割単位内では上記の結線と同様の構造をとりうるので、導線の占積率を落とさずに、スロットあたりの導線数を変更することなく、結線方法のみでターン数を変更することができる。そのため、直列ターン数の選択肢を拡大できるので、回転電機の銅損を増加させることなく、要求される仕様に応じた回転電機の直列ターン数設計の自由度を向上させることができる。
次に、ある相のスロット数の合計が10個で、2分割した場合の分割単位と、その分割単位における直列ターン数とを組合せた場合の合計の直列ターン数の組合せを、図18〜29にそれぞれ示す。
図18は、一方の分割単位におけるスロット数が9個であり、他方の分割単位におけるスロット数が1個である場合において、それぞれの結線が、図6〜11または図12〜17から構成される組合せについて、リード線L1およびリード線L2の何れか一方を他方に接続して直列としたときの、スロット数が9個の分割単位内の直列導線数に対するスロット数合計10個の直列ターン数範囲を示す説明図である。
また、図19は、図18に示した組み合わせの一覧表である。図19において、Qnは分割単位におけるスロット数を示し、Nnは分割単位における直列導線数を示し、Qn×Nn/2は分割単位におけるスロット数×直列導線数/2であって、分割単位内の直列ターン数を示している。なお、以下の図21、23、25、27および29においても同様の記号を用いている。
図18、19より、スロット数合計10個の直列ターン数は、5〜30ターンでとることができ、その最小間隔は、0.5ターンであることがわかる。
図20は、一方の分割単位におけるスロット数が8個であり、他方の分割単位におけるスロット数が2個である場合において、それぞれの結線が、図6〜11または図12〜17から構成される組合せについて、リード線L1およびリード線L2の何れか一方を他方に接続して直列としたときの、スロット数が8個の分割単位内の直列導線数に対するスロット数合計10個の直列ターン数範囲を示す説明図である。
また、図21は、図20に示した組み合わせの一覧表である。図20、21より、スロット数合計10個の直列ターン数は、5〜30ターンでとることができ、その最小間隔は、1.0ターンであることがわかる。
図22は、一方の分割単位におけるスロット数が7個であり、他方の分割単位におけるスロット数が3個である場合において、それぞれの結線が、図6〜11または図12〜17から構成される組合せについて、リード線L1およびリード線L2の何れか一方を他方に接続して直列としたときの、スロット数が7個の分割単位内の直列導線数に対するスロット数合計10個の直列ターン数範囲を示す説明図である。
また、図23は、図22に示した組み合わせの一覧表である。図22、23より、スロット数合計10個の直列ターン数は、5〜30ターンでとることができ、その最小間隔は、0.5ターンであることがわかる。
図24は、一方の分割単位におけるスロット数が6個であり、他方の分割単位におけるスロット数が4個である場合において、それぞれの結線が、図6〜11または図12〜17から構成される組合せについて、リード線L1およびリード線L2の何れか一方を他方に接続して直列としたときの、スロット数が6個の分割単位内の直列導線数に対するスロット数合計10個の直列ターン数範囲を示す説明図である。
また、図25は、図24に示した組み合わせの一覧表である。図24、25より、スロット数合計10個の直列ターン数は、5〜30ターンでとることができ、その最小間隔は、1.0ターンであることがわかる。
図26は、一方の分割単位におけるスロット数が5個であり、他方の分割単位におけるスロット数が5個である場合において、それぞれの結線が、図6〜11または図12〜17から構成される組合せについて、リード線L1およびリード線L2の何れか一方を他方に接続して直列としたときの、スロット数が5個の分割単位内の直列導線数に対するスロット数合計10個の直列ターン数範囲を示す説明図である。
また、図27は、図26に示した組み合わせの一覧表である。図26、27より、スロット数合計10個の直列ターン数は、5〜30ターンでとることができ、その最小間隔は、2.5ターンであることがわかる。
図28は、一方の分割単位におけるスロット数が10個であり、他方の分割単位におけるスロット数が0個である場合(スロット数を分割しない場合)において、それぞれの結線が、図6〜11または図12〜17から構成される組合せについて、リード線L1およびリード線L2の何れか一方を他方に接続して直列としたときの、スロット数が10個の分割単位内の直列導線数に対するスロット数合計10個の直列ターン数範囲を示す説明図である。
また、図29は、図28に示した組み合わせの一覧表である。図28、29より、スロット数合計10個の直列ターン数は、5〜30ターンでとることができ、その最小間隔は、5.0ターンであることがわかる。
図18〜29より、1分割と比較して、2分割の方が、同じ合計の直列ターン数範囲であっても、その最小間隔を小さくとることができることがわかる。これにより、スロットあたりの導線数を変更することなく、結線方法と分割単位におけるスロット数とを組み合わせることにで、直列ターン数を0.5ターン毎に変更することができる。そのため、直列ターン数の選択肢を拡大できるので、回転電機に要求される電圧仕様に応じた回転電機の直列ターン数設計の自由度を向上させることができる。
図30は、この発明の実施の形態1において、回転電機の直列ターン数を変化させた場合の、回転電機の回転速度に対するトルクを示す説明図である。図30において、ある相の合計の直列ターン数を30ターンから20ターンに変更した場合、回転電機のトルクは、ある相の合計の直列ターン数に比例して小さくなるが、回転電機の回転速度は、ある相の合計の直列ターン数にほぼ反比例して大きくなることがわかる。
これにより、ある相の合計の直列ターン数が同じ範囲内での選択肢を多く持つことで、回転電機の回転速度に対するトルク特性の要求に対して柔軟な対応が可能となる。また、回転電機に要求される特性を実現する回転電機のサイズの選択肢が増えることで、最適な回転電機のサイズを選択することができるので、回転電機の小型化が可能となる。
また、この発明の実施の形態1では、ある相のコイルの電流または電圧の位相を固定することができるので、ある相のコイルと他相のコイルとを端部どうしで接続し、ある相の途中で接続する方式と比較して、回転電機の制御方式が容易になる。
さらに、コイルは、固定子鉄心の軸方向端面の外側において、コイルエンドを折り返して波巻きした構造を有し、コイルエンド部分を、周方向のほぼ同じ位置で、必要最小限分割している。そのため、スロットごとにコイルエンドで切断する方式と比較して、結線作業の工数を大幅に低減することができる。
以上のように、実施の形態1によれば、コイルは、周方向に2箇所以上に分割された波巻巻線のN本の導線が1つのスロットに入り、分割された波巻巻線で導通する単位内において、導線端部の周方向にほぼ同じ分割箇所で、導線が直列または並列に接続され、各相において、分割された波巻巻線の分割単位どうしが直列接続されて、各相の直列接続された分割単位の合計の直列ターン数が、回転電機の端子電圧上限値を超えない所定直列ターン数となっており、各相の直列接続された分割単位の合計の直列ターン数が互いに等しい。
そのため、スロットあたりの導線数を変更することなく、結線方法のみでターン数を変更することができる。これにより、直列ターン数の選択肢を拡大できるので、回転電機の銅損を増加させることなく、要求される仕様に応じた回転電機の直列ターン数設計の自由度を向上させることができる。
なお、上記実施の形態1において、全体のスロット数は、30個に限定されず、3の正の整数倍の個数であってもよい。また、ある相のコイルをなす導線数は、6本に限定されず、N本(Nは2以上の正の整数)であってもよい。これらの場合も、上記実施の形態1と同様に、分割位置で導線を直列または並列に接続することにより、分割単位の直列導線数を1本からN本までとることが可能となるので、回転電機の直列ターン数の選択肢を拡大することができる。
さらに、分割単位内の導線どうしの接続は、図6〜17に示した導線の接続に限定されない。例えば、図6において、リード線L1を、第1導線71のスロットQnの端末に接続する代わりに、第3導線73のスロットQnの端末に接続し、コイルエンドE2を、第3導線73のスロットQnに接続する代わりに、第1導線71のスロットQnに接続し、コイルエンドE1を、第2導線72のスロットQ2の端末に接続する代わりに、第4導線74のスロットQ2の端末に接続し、コイルエンドE3を、第4導線74のスロットQ2に接続する代わりに、第2導線72のスロットQ2に接続してもよい。
このように、第1、3、5導線等の奇数番号の導線どうしの接続、または第2、4、6導線等の偶数番号の導線どうしの接続を、分割単位の周方向両端で入れ替えてもよい。この場合であっても、上記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態2.
図31は、この発明の実施の形態2に係る波巻巻線を装着する前の固定子鉄心を示す構成図である。また、図32は、この発明の実施の形態2において、波巻巻線を装着し、溶接した後の固定子鉄心を示す構成図である。
図31において、上述した実施の形態1に対して、固定子鉄心6は、円弧状の周方向1箇所で分割された直線状になっており、固定子鉄心6のスロット61に波巻巻線および絶縁部材を装着した後、固定子鉄心6を丸め、固定子鉄心6の端面どうしを当接させて溶接し、図32の円形状の固定子鉄心6を形成する。
図33は、この発明の実施の形態2において、固定子鉄心に波巻巻線を装着する前のコイルの状態を示す平面図である。図33において、コイル7の周方向に分割する位置は、直線状に展開した固定子鉄心6のスロット61に入れるために、両端の1箇所と両端の間の任意の数箇所(第1分割位置、第2分割位置他)の計2箇所以上になっている。そのため、上述した実施の形態1と同様に、ある相の分割単位内での結線と、分割単位どうしの直列接続が可能となる。
これにより、波巻巻線を挿入するスロット開口幅の寸法に関しては、固定子鉄心6が直線状になっている状態のほうが、固定子鉄心6が円形状の状態よりも大きいので、固定子鉄心6へ波巻巻線を装着する際の作業性が向上する。また、固定子鉄心6への挿入形状に合わせてコイル7の両端を分割しているので、コイル7の両端の間の任意の位置で1箇所以上分割することにより、上記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態3.
図34は、この発明の実施の形態3において、固定子を軸方向端部から見た場合における、波巻巻線を分割した状態を示す模式図である。図34では、上述した実施の形態1に対して、固定子の波巻巻線を4分割した場合を示しており、各分割単位のスロット数を、それぞれ、Q1個、Q2個、Q3個、Q4個としている。また、スロット数Qn(nは正の整数)個の直列ターン数は、Nn=Qn×直列導線数/2となっている。
ここで、スロット数は、Q1=Q3、Q2=Q4の関係を有しており、対応するスロット数における直列導線数を等しくすることにより、各スロット数における直列ターン数が、N1=N3、N2=N4の関係を有している。
そのため、分割された波巻巻線が入るスロット数の直列ターン数が、固定子中心に対して点対称となるよう配置されているので、発生起磁力による電磁加振力を固定子中心に対してバランスさせることができる。これにより、回転電機の振動騒音を低減することができる。
なお、上記実施の形態3において、固定子の波巻巻線は、4分割されるものに限定されず、n=2m(mは正の整数)分割であってもよい。この場合も、上記実施の形態3と同様の効果を得ることができる。
実施の形態4.
図35は、この発明の実施の形態4において、固定子を軸方向端部から見た場合における、波巻巻線を分割した状態を示す模式図である。図35において、スロット数Qn’(nは正の整数)個に装着される波巻巻線は、スロット数Qn個に装着される波巻巻線とは異なるインバータで駆動され、回転電機内では互いに電気的に接続されていないところが、上記実施の形態3の図34と異なる。4分割されたスロット数は、Q3の代わりにQ1’、Q4の代わりにQ2’となっている。その結果、スロット数はQ1=Q1’、Q2=Q2’の関係を有しており、対応するスロット数における直列導線数を等しくすることにより、各スロット数における直列ターン数が、N1=N1’、N2=N2’の関係を有している。
すなわち、各インバータに接続される分割された波巻巻線を装着したスロット数が、他のインバータに接続される当該スロット数と、固定子中心に対して点対称となるよう配置されている。そのため、少なくとも一方のインバータに接続された巻線による電磁加振力を、残りのインバータに接続された巻線による電磁加振力により、固定子中心に対してバランスさせることが可能となる。これにより、インバータ1個当りの周方向の分割数を増やすことなく、回転電機の振動騒音を低減することができる。
図36は、この発明の実施の形態4において、固定子を軸方向端部から見た場合における、スロット数Qn個に装着される波巻巻線を分割した状態を示す模式図である。また、図37は、この発明の実施の形態4において、固定子を軸方向端部から見た場合における、スロット数Qn’個に装着される波巻巻線を分割した状態を示す模式図である。また、図38は、図36、37のCの部分を示す拡大図である。
図36〜38において、スロット数Q1個およびスロット数Q2個にそれぞれ装着される波巻巻線と、この波巻巻線とは異なるインバータに接続される波巻巻線であって、スロット数Q2’個およびスロット数Q1’個にそれぞれ装着される波巻巻線とは、周方向位置が、互いに電気角で30°ずれたスロット61に配置されている。
また、スロット数Q1個およびスロット数Q2個が、スロット数Q1’個およびスロット数Q2’個と、それぞれ固定子中心に対してほぼ点対称になるよう配置されている点が、上記図35と異なる。
すなわち、各インバータに接続される分割された波巻巻線が入るスロット数が、他のインバータに接続される当該スロット数と、固定子中心に対してほぼ点対称となるよう巻線配置されている。そのため、少なくとも一方のインバータに接続された巻線による電磁加振力を、残りのインバータに接続された巻線による電磁加振力により、固定子中心に対してバランスさせることが可能となる。これにより、インバータ1個当りの周方向の分割数を増やすことなく、回転電機の振動騒音を低減することができる。
また、この発明の実施の形態4では、電源電圧が一定の場合において、複数のインバータで駆動することにより、1個のインバータで駆動する場合よりも、ある相の直列ターン数に占めるスロット数を減らして、スロットあたりの導線本数を増やすことができ、導線1本あたりの寸法を小さくできるので、巻線作業性が向上する。
さらに、上記実施の形態2と同様に、固定子鉄心を分割しても、上述したように、複数のインバータで、回転電機を駆動することが可能であり、上記の効果に加えて、固定子鉄心へ巻線を装着する際の作業性を向上させることができる。
なお、上記実施の形態4では、インバータに波巻巻線を接続した電動機の例を示したが、これに限定されず、インバータの代わりに整流装置に接続し、回転電機を発電機として使用した場合であっても、上記と同様に、巻線で発生する電磁加振力をバランスさせるという効果を得ることができる。
また、図36では、例えばスロット数Q1個とスロット数Q2’個との周方向位置が、電気角で30°ずれた位置にある例を示したが、これに限定されない。ある相の隣り合うスロットの電気角角度は、任意でよく、異なるインバータに接続されるスロット数Qn個とスロット数Qn’個とを、互いに固定子中心に対してほぼ点対称に配置し、直列ターン数をNn=Nn’とすることで、上記実施の形態4と同様の効果を得ることができる。
1 回転電機、2 磁性体、3 シャフト、4 界磁極回転子、5 フレーム、6 固定子鉄心、7 コイル、8 固定子、9 軸受け、10 ブラケット、11 端板、12 軸受け固定用ねじ、13 軸受け外輪、61 スロット、62 絶縁紙、71 第1導線、72 第2導線、73 第3導線、74 第4導線、75 第5導線、76 第6導線、77 コイルエンド。

Claims (10)

  1. 三相交流巻線を有する固定子と、界磁極回転子とを備えた回転電機であって、
    前記固定子は、
    周方向に所定ピッチで設けられた複数のスロットを有する固定子鉄心と、
    N本(Nは2以上の正の整数)の導線が、前記固定子鉄心の軸方向端面の外側で折り返されて、所定スロットピッチで前記スロット内に装着された各相のコイルと、を備え、
    前記コイルは、
    周方向に1箇所以上に分割された波巻巻線のN本の導線が1つの前記スロットに入り、
    前記分割された波巻巻線で導通する単位内において、導線端部の周方向にほぼ同じ分割箇所で、導線が直列または並列に接続され、
    各相において、前記回転電機全体の前記スロットのうちの一部のスロットであって、それぞれ異なる前記一部のスロットに装着された前記分割された波巻巻線の分割単位どうしが直列接続されて、各相の直列接続された分割単位の合計の直列ターン数が、前記回転電機の端子電圧上限値を超えない所定直列ターン数となっており、
    各相の直列接続された分割単位の合計の直列ターン数が互いに等しくなっており、
    前記分割された波巻巻線で導通する単位内において、導線端部の周方向にほぼ同じ分割箇所で、全ての導線が直列に接続されている
    ことを特徴とする回転電機。
  2. 三相交流巻線を有する固定子と、界磁極回転子とを備えた回転電機であって、
    前記固定子は、
    周方向に所定ピッチで設けられた複数のスロットを有する固定子鉄心と、
    N本(Nは2以上の正の整数)の導線が、前記固定子鉄心の軸方向端面の外側で折り返されて、所定スロットピッチで前記スロット内に装着された各相のコイルと、を備え、
    前記コイルは、
    周方向に1箇所以上に分割された波巻巻線のN本の導線が1つの前記スロットに入り、
    前記分割された波巻巻線で導通する単位内において、導線端部の周方向にほぼ同じ分割箇所で、導線が直列または並列に接続され、
    各相において、前記回転電機全体の前記スロットのうちの一部のスロットであって、それぞれ異なる前記一部のスロットに装着された前記分割された波巻巻線の分割単位どうしが直列接続されて、各相の直列接続された分割単位の合計の直列ターン数が、前記回転電機の端子電圧上限値を超えない所定直列ターン数となっており、
    各相の直列接続された分割単位の合計の直列ターン数が互いに等しくなっており、
    前記分割された波巻巻線で導通する単位内において、導線端部の周方向にほぼ同じ分割箇所で、全ての導線が並列に接続されて2つの並列回路をなしており、前記2つの並列回路が直列に接続されている
    ことを特徴とする回転電機。
  3. 同じスロットに入る前記波巻巻線がN=2M(Mは正の整数)本であって、前記波巻巻線のうち、2本1組の各導線のスロット以外のコイルエンド部分が、前記固定子鉄心の軸方向の互いに異なる側のほぼ同じ周方向位置にあり、電源の高圧側および低圧側に接続する導線の周方向分割位置が、ほぼ同じ位置にある
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転電機。
  4. 同じスロットに入る前記波巻巻線がN=2M(Mは正の整数)本であって、前記波巻巻線のうち、2本1組の各導線のスロット以外のコイルエンド部分が、前記固定子鉄心の軸方向の互いに異なる側のほぼ同じ周方向位置にあり、電源の高圧側および低圧側に接続する導線の周方向分割位置が、ほぼ同じ位置にある分割単位と、互いに異なる側にある分割単位と、を有する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転電機。
  5. 前記分割された波巻巻線が入るスロット数が、固定子中心に対して点対称となるよう配置されている
    ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の回転電機。
  6. 前記回転電機は、複数のインバータで駆動され、
    各前記インバータに接続される前記三相交流巻線どうしは、前記回転電機内で互いに電気的に接続されていない
    ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の回転電機。
  7. 前記回転電機は、複数のインバータで駆動され、
    各前記インバータに接続される前記三相交流巻線どうしは、前記回転電機内で互いに電気的に接続されておらず、
    各前記インバータに接続される前記分割された波巻巻線が入るスロット数が、他のインバータに接続される当該スロット数と、固定子中心に対してほぼ点対称となるよう巻線配置されている
    ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の回転電機。
  8. 前記波巻巻線が周方向に2箇所で分割され、前記固定子鉄心が1箇所で分割されている
    ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の回転電機。
  9. 前記回転電機は、複数のインバータで駆動され、
    各前記インバータに接続される前記三相交流巻線どうしは、前記回転電機内で互いに電気的に接続されていない
    ことを特徴とする請求項8に記載の回転電機。
  10. 前記回転電機は、複数のインバータで駆動され、
    各前記インバータに接続される前記三相交流巻線どうしは、前記回転電機内で互いに電気的に接続されておらず、
    各前記インバータに接続される前記分割された波巻巻線が入るスロット数が、他のインバータに接続される当該スロット数と、固定子中心に対してほぼ点対称となるよう巻線配置されている
    ことを特徴とする請求項8に記載の回転電機。
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