JP2020054063A - 回転電機 - Google Patents
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Abstract
【課題】製造の簡易化を図りつつ、トルクリップル低減を適正に実現することができる回転電機を提供する。【解決手段】回転電機は、周方向に設けられた複数の磁極を有する回転子12と、回転子12に対向配置された固定子13とを備え、固定子13は、環状のヨーク34及び複数のティース35を有する固定子コア32と、各ティース35の間に形成されたスロット31に巻装された多相の固定子巻線33とを備えている。複数のティース35は第1ティース35A及び第2ティース35Bを含み、第1ティース35Aは、周方向において互いに逆となる第1方向及び第2方向のうち第1方向の側に偏って設けられ、第2ティース35Bは、第2方向の側に偏って設けられている。【選択図】 図2
Description
本発明は、回転電機に関するものである。
従来、回転電機で生じるトルクリップルを低減するための技術として、例えば特許文献1に開示された回転電機が知られている。特許文献1に記載の回転電機では、複数のコアシートを積層して構成される固定子コアにおいて、ティース先端部の形状が、ティースの周方向の中心を通るティース中心軸に対して鏡面非対称に形成されるとともに、ティース先端部を互いに連結する連結部の周方向位置がずれるようにしてコアシートが積層される構成としている。より具体的には、複数のコアシートからなる第1コアブロックと、同じく複数のコアシートからなる第2コアブロックとを用い、第2コアブロックの表裏を逆にすることで、これら各コアブロックの連結部の周方向位置を互いに異ならせる構成としている。そしてこれにより、固定子の剛性を高めつつ、振動や騒音の低減を図るようにしている。
上記特許文献1に記載の回転電機では、複数のコアブロックを積層する際に、いずれかのコアブロックの表裏をひっくり返す必要があり、回転電機の製造設備の大型化や、製造コストの増加を招くことが懸念される。また、コアブロックの裏返しを無くすには、2種類のコアシートを用意し、それらコアシートを裏返すことなく順方向に積層していくことが考えられるが、かかる場合にも製造上の煩雑化が懸念される。つまり、コアブロックは、一般的に所望の形状にコアシートをプレス加工した後、各コアシートを積み上げていくことで作製されるが、プレス打ち抜き後において各コアブロックで形状の異なるコアシートを順方向に並べるには、コアブロックごとにプレス型を用意しなければならない。そのため、やはり製造上の煩雑化が懸念されることとなる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、製造の簡易化を図りつつ、トルクリップル低減を適正に実現することができる回転電機を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について説明する。
手段1の回転電機は、
周方向に設けられた複数の磁極を有する回転子と、
前記回転子に対向配置された固定子と、を備え、
前記固定子は、環状のヨーク、及び前記ヨークから前記回転子に向けて延設された複数のティースを有する固定子コアと、前記各ティースの間に形成されたスロットに巻装された多相の固定子巻線とを備えており、
前記複数のティースは第1ティース及び第2ティースを含み、
前記第1ティースは、周方向において互いに逆となる第1方向及び第2方向のうち第1方向の側に偏って設けられ、前記第2ティースは、前記第2方向の側に偏って設けられている。
周方向に設けられた複数の磁極を有する回転子と、
前記回転子に対向配置された固定子と、を備え、
前記固定子は、環状のヨーク、及び前記ヨークから前記回転子に向けて延設された複数のティースを有する固定子コアと、前記各ティースの間に形成されたスロットに巻装された多相の固定子巻線とを備えており、
前記複数のティースは第1ティース及び第2ティースを含み、
前記第1ティースは、周方向において互いに逆となる第1方向及び第2方向のうち第1方向の側に偏って設けられ、前記第2ティースは、前記第2方向の側に偏って設けられている。
上記構成では、固定子コアに、周方向両側のうち第1方向の側に偏って第1ティースを設けるとともに、周方向両側のうち第2方向の側に偏って第2ティースを設ける構成とした。この場合、第1ティースに起因して発生するトルクリップルと、第2ティースに起因して発生するトルクリップルとを相殺させることができ、回転電機に生じるトルクリップルを好適に抑制することができる。
また、固定子コアの各ティースとして周方向に2種類のティース(第1ティース及び第2ティース)を各々設ける構成としたため、固定子の製造時において例えばコアシートの表裏を裏返して積層する等の工程が不要となる。そのため、回転電機を製造するための製造設備の簡易化やコストの低減を実現できる。
手段2は、手段1において、前記第1ティース及び前記第2ティースは、巻線収容領域である前記スロットよりも前記回転子側となる先端部の形状が互いに異なっており、前記第1ティースは、前記先端部において前記第1方向の側に偏って設けられた第1鍔部(51)を有し、前記第2ティースは、前記先端部において前記第2方向の側に偏って設けられた第2鍔部(52)を有している。
上記構成によれば、第1ティース及び第2ティースに、周方向に互いに異なる向きに偏るようにして鍔部(第1鍔部、第2鍔部)が設けられており、それら各ティースの鍔部により、回転電機に生じるトルクリップルを好適に抑制することができる。この場合、固定子巻線の導線を収容するスロットを従来通りの直線形状としたままでも、換言すれば固定子巻線の巻装に関する構成を一般的な構成から何ら変更しなくても、所望とする周方向の偏りを持たせることができる。したがって、固定子巻線の巻装を容易としつつ、トルクリップル低減を好適に実現することができる。
手段3は、手段1において、前記第1ティース及び前記第2ティースは、巻線収容領域である前記スロットに相当するスロット形成部分の径方向の向きが互いに異なっており、前記第1ティースは、前記スロット形成部分が前記第1方向の側に偏っており、前記第2ティースは、前記スロット形成部分が前記第2方向の側に偏っている。
上記構成によれば、第1ティース及び第2ティースにおけるスロット形成部分の径方向の向きを互いに異ならせたことにより、回転電機に生じるトルクリップルを好適に抑制することができる。
手段4は、手段1乃至3のいずれか1つにおいて、前記固定子巻線は、n相の巻線よりなり、前記第1ティースは、前記回転子の回転中心点を通る直線に対して第1偏り角度で前記第1方向の側に偏らせて設けられ、前記第2ティースは、前記直線に対して第2偏り角度で前記第2方向の側に偏らせて設けられており、前記第1偏り角度及び前記第2偏り角度の和が、2×n×f次(fは1以上の整数)のトルクリップルを低減すべく電気角で「180度/(2×n×f)」又はその付近となっている。
固定子巻線がn相の巻線よりなる構成では、固定子巻線への通電に伴い、2×n×f次(fは1以上の整数)のトルクリップルが生じることが考えられる。この点、上記構成では、第1ティースの第1偏り角度と第2ティースの第2偏り角度との和を、電気角で「180度/(2×n×f)」又はその付近とすることにより、2×n×f次のトルクリップルを好適に低減することができる。
手段5は、手段1乃至3のいずれか1つにおいて、前記固定子巻線は、3相の巻線よりなり、前記第1ティースは、前記回転子の回転中心点を通る直線に対して第1偏り角度で前記第1方向の側に偏らせて設けられ、前記第2ティースは、前記直線に対して第2偏り角度で前記第2方向の側に偏らせて設けられており、前記第1偏り角度及び前記第2偏り角度の和が、電気角で12〜18度又は27〜33度となっている。
固定子巻線が3相の巻線よりなる構成では、固定子巻線への通電に伴い、6f次のトルクリップルが生じることが考えられる。この点、上記構成では、第1ティースの第1偏り角度と第2ティースの第2偏り角度との和を、電気角で12〜18度(つまり15度若しくはその付近)又は27〜33度(つまり30度若しくはその付近)とすることにより、12次又は6次のトルクリップルを好適に低減することができる。
手段6は、手段1乃至3のいずれか1つにおいて、前記固定子巻線は、前記スロットに巻装された各3相の第1巻線及び第2巻線を有し、前記第1巻線及び前記第2巻線が、互いに電気角で30度の位相差を付与して通電されるようになっており、前記第1ティースは、前記回転子の回転中心点を通る直線に対して第1偏り角度で前記第1方向の側に偏らせて設けられ、前記第2ティースは、前記直線に対して第2偏り角度で前記第2方向の側に偏らせて設けられており、前記第1偏り角度及び前記第2偏り角度の和が、電気角で12〜18度となっている。
上記構成によれば、第1巻線及び第2巻線を、互いに電気角で30度の位相差を付与して通電するようにしたため、6次のトルクリップルを低減することが可能となる。また、第1ティースの第1偏り角度と第2ティースの第2偏り角度との和を、電気角で12〜18度(つまり15度若しくはその付近)とすることにより、6次より高次の12次のトルクリップルを低減することが可能となる。
手段7は、手段1乃至6のいずれか1つにおいて、前記固定子コアは、周方向に並ぶ複数の前記第1ティースよりなる第1ティース群と、周方向に並ぶ複数の前記第2ティースよりなる第2ティース群とを有するとともに、前記第1ティース群と前記第2ティース群との間のティースとして設けられ、前記回転子に対向する対向面が、前記第1ティース及び前記第2ティースよりも周方向に幅狭となっている第3ティースを有する。
周方向一方(第1方向)の側に偏って設けられた第1ティースと、周方向他方(第2方向)の側に偏って設けられた第2ティースとを有する構成では、第1ティース及び第2ティースの偏り側が互いに向かい合う場合にティース同士が干渉することが考えられ、それに起因して、各ティースの偏りの角度を十分に大きくすることができないといった不都合が懸念される。この点、上記構成では、第1ティース群と第2ティース群との間に、回転子に対向する対向面が、第1ティース及び第2ティースよりも周方向に幅狭となっている第3ティースを設けたため、第1ティース及び第2ティースの互いの干渉を抑制し、ひいてはこれら各ティースの偏り角度を十分に大きくすることができる。
手段8は、手段1乃至6のいずれか1つにおいて、前記固定子コアは、周方向に並ぶ複数の前記第1ティースよりなる第1ティース群と、周方向に並ぶ複数の前記第2ティースよりなる第2ティース群とを有するとともに、前記第1ティース群と前記第2ティース群との間であり、かつ前記第1ティース及び前記第2ティースの各々の偏りが互いに近づく位置のティースとして設けられ、前記回転子に対向する対向面が、前記第1ティース及び前記第2ティースよりも周方向に幅狭となっている第3ティースと、前記第1ティース群と前記第2ティース群との間であり、かつ前記第1ティース及び前記第2ティースの各々の偏りが互いに離れる位置のティースとして設けられ、前記回転子に対向する対向面が、前記第1ティース及び前記第2ティースよりも周方向に幅広となっている第4ティースと、を有する。
上記構成では、第1ティース群と第2ティース群との間であり、かつ第1ティース及び第2ティースの各々の偏りが互いに近づく位置に、回転子に対向する対向面が、第1ティース及び第2ティースよりも周方向に幅狭となっている第3ティースが設けられている。これにより、第1ティース及び第2ティースの互いの干渉を抑制しつつ、これら各ティースの偏り角度を十分に大きくすることができる。
また、第1ティース群と第2ティース群との間であり、かつ第1ティース及び第2ティースの各々の偏りが互いに離れる位置に、回転子に対向する対向面が、第1ティース及び第2ティースよりも周方向に幅広となっている第4ティースが設けられている。これにより、周方向に隣り合うティース間の離間距離が局所的に過大になることを抑制することができる。
手段9は、手段7又は8において、前記固定子コアにおいて、前記第1ティース群における前記第1ティースの数と、前記第2ティース群における前記第2ティースの数とが同じである。
上記構成によれば、第1ティース群における第1ティースの数と、第2ティース群における第2ティースの数とが同じであることから、トルクリップルの低減を適正に実施できる。
手段10は、手段1乃至9のいずれか1つにおいて、前記固定子コアは、複数のコアシートが積層されてなる積層鉄心であり、前記回転子の回転方向に転積した状態で、前記コアシートが積層されている。
上記のごとく第1ティースと第2ティースとを有する固定子コアでは、それら第1ティース及び第2ティースにおける周方向の偏りの差異に起因して、高次のトルクリップルにさらに2次のトルクリップルが重畳することが懸念される。この点、上記構成では、回転子の回転方向に転積した状態でコアシートが積層されているため、その回転方向の位置が異なるコアシート同士でトルクリップルの位相がずれ、結果的に2次のトルクリップルを低減することができる。
なお、圧延により電磁鋼板が製造され、その電磁鋼板によりコアシートが作製される場合には、コアシートを転積することにより、シート面に沿う方向(すなわち圧延方向に垂直となる方向)で磁気抵抗が異なっていてもその磁気抵抗を平滑化することが可能となる。
手段11は、手段1乃至10のいずれか1つにおいて、前記固定子巻線は、平角銅線により構成されている。
固定子巻線を平角銅線により構成することにより、回転電機の電気装荷を大きくし、ひいては高出力化を実現することが可能となる。また、各ティースを周方向両側のいずれかに偏らせて設ける構成において、導線収容部分であるスロット形成部を直線状とし、その先端側を周方向に偏らせた構成とすれば、導線の巻装を容易化しつつ、導線の占積率を高めることができる。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態における回転電機は、例えば車両動力源として用いられるものとなっている。ただし、回転電機は、産業用、車両用、船舶用、航空機用、家電用、OA機器用、遊技機用などとして広く用いられることが可能となっている。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一又は均等である部分には、図中、同一符号を付しており、同一符号の部分についてはその説明を援用する。
(第1実施形態)
本実施形態に係る回転電機10は、インナロータ式(内転式)の多相交流モータであり、その概要を図1及び図2に示す。図1は、回転電機10の回転軸11に沿う方向での縦断面を示す縦断面図であり、図2は、回転軸11に直交する方向での回転子12及び固定子13の横断面を示す横断面図である。以下の記載では、回転軸11が延びる方向を軸方向とし、回転軸11を中心として放射状に延びる方向を径方向とし、回転軸11を中心として円周状に延びる方向を周方向としている。
本実施形態に係る回転電機10は、インナロータ式(内転式)の多相交流モータであり、その概要を図1及び図2に示す。図1は、回転電機10の回転軸11に沿う方向での縦断面を示す縦断面図であり、図2は、回転軸11に直交する方向での回転子12及び固定子13の横断面を示す横断面図である。以下の記載では、回転軸11が延びる方向を軸方向とし、回転軸11を中心として放射状に延びる方向を径方向とし、回転軸11を中心として円周状に延びる方向を周方向としている。
回転電機10は、回転軸11に固定された回転子12と、回転子12を包囲する位置に設けられる固定子13と、これら回転子12及び固定子13を収容するハウジング14とを備えている。回転子12及び固定子13は同軸に配置されている。ハウジング14は、有底筒状の一対のハウジング部材14a,14bを有し、ハウジング部材14a,14bが開口部同士で接合された状態でボルト15の締結により一体化されている。ハウジング14には軸受16,17が設けられ、この軸受16,17により回転軸11及び回転子12が回転自在に支持されている。
図2に示すように、回転子12は、埋込磁石型ロータ(IPMロータ)として構成されており、回転軸11に固定された回転子コア21と、その回転子コア21に保持された複数の永久磁石22とを有している。回転子コア21は、複数の電磁鋼板を軸方向に積層し、カシメ等により固定することで構成されている。永久磁石22は、磁極ごとに周方向に並べて設けられている。本実施形態では、周方向にN極とS極とが交互に並ぶようにして、回転子12に10極(5極対)の磁極が設けられている。
固定子13は、周方向に複数のスロット31を有する円環状の固定子コア32と、固定子コア32の各スロット31に巻装された3相(U相、V相、W相)の固定子巻線33とを備えている。固定子コア32は、円環状の複数の電磁鋼板を軸方向に積層し、カシメ等により固定することで構成されている。つまり、固定子コア32は、複数のコアシート32a(図1参照)が積層されてなる積層鉄心である。固定子コア32は、円環状のヨーク34と、ヨーク34から径方向内側へ突出し周方向に所定距離を隔てて配列された複数のティース35とを有し、隣り合うティース35の間にスロット31が形成されている。各ティース35は、周方向に等間隔でそれぞれ設けられている。
各スロット31は、固定子巻線33の1相あたり2個ずつ隣り合わせにして設けられている。つまり、固定子コア32には、周方向に繰り返し2個ずつ配置されたU相スロット、V相スロット及びW相スロットが形成されている。スロット31は磁極ごとに6つずつ設けられており、固定子コア32は、周方向に計60個のスロット31を有している。各スロット31には、ティース35に巻回されるようにして固定子巻線33が巻装されている。これにより、固定子巻線33は、固定子コア32において磁極ごとに対数が2である同相の導線36が周方向に並べて配置されている。例えば、固定子巻線33は複数の導体セグメントが互いに接合されることで構成されている。
スロット31は、固定子コア32の横断面において径方向に延びる矩形状の開口として形成されており、いずれも固定子コア32の中心点(回転子12の回転中心)から放射状に延びるように設けられている。各スロット31内には、固定子巻線33として、径方向に複数層で平角銅線よりなる導線36が収容されている。
図1に示すように、回転電機システムは、インバータ41と制御部42とを備えている。インバータ41は、回転電機10において各相の固定子巻線33に接続され、相ごとに通電電流を調整する。インバータ41は、周知のとおり固定子巻線33の相数と同数の上下アームを有するブリッジ回路であり、各相の上下アームにはスイッチ(半導体スイッチング素子)がそれぞれ設けられている。制御部42は、CPUや各種メモリを有するマイクロコンピュータよりなり、例えば力行トルク指令値や発電電圧指令値に基づいて、所定のスイッチング周波数(キャリア周波数)でインバータ41の各スイッチをオンオフし、これにより回転電機10の各相電流についてフィードバック制御を実施する。また、制御部42は、固定子巻線33の各相の電流(相電流)について位相を制御することが可能になっている。
上記構成の回転電機10では、インバータ41による通電時において高次のトルクリップルが生じることが懸念される。例えば12次のトルクリップルが生じることが考えられる。そこで本実施形態では、トルクリップルの低減を図るべく、固定子コア32のティース35として、互いに形状の異なる第1ティース35Aと第2ティース35Bとを設ける構成としている。この場合、第1ティース35Aは、周方向において互いに逆となる第1方向及び第2方向のうち第1方向の側に偏って設けられ、第2ティース35Bは、前記第2方向の側に偏らせて設けられている。以下に、固定子コア32の各ティース35を詳しく説明する。
図3は、固定子コア32の平面図である。図3に示すように、固定子コア32は、形状が互いに異なる4種類のティース35A,35B,35C,35Dを有しており、それら各ティース35A〜35Dが周方向に並べて設けられている。各ティース35A〜35Dは、巻線収容領域であるスロット31よりも回転子12側(径方向内側)となる先端部37の形状が互いに異なっており、より具体的に言えば、ティース35の先端部37において周方向両側の鍔部の有無及び向きが互いに相違するものとなっている。なお本明細書では、各ティース35A〜35Dを、第1ティース35A、第2ティース35B、第3ティース35C、第4ティース35Dとも称する。
第1ティース35A及び第2ティース35Bは、先端部37に設けられた鍔部(換言すれば周方向に突出する突出部)の向きが、周方向において互いに逆となるティースである。すなわち、第1ティース35Aは、先端部37が周方向の時計回り方向(第1方向)となる向きで突出し、第2ティース35Bは、先端部37が周方向の反時計回り方向(第2方向)となる向きで突出している。
固定子コア32は、周方向に並ぶ複数の第1ティース35Aよりなる第1ティース群G1と、周方向に並ぶ複数の第2ティース35Bよりなる第2ティース群G2とを有しており、それら第1ティース群G1と第2ティース群G2との間のティースとして、第3ティース35C及び第4ティース35Dが設けられている。第1ティース群G1と第2ティース群G2はティース数が同じであり、本実施形態ではこれら各ティース群G1,G2にそれぞれ29個ずつの第1ティース35A及び第2ティース35Bが設けられている。
ここで、第1ティース群G1と第2ティース群G2との境界部は周方向に2カ所あり、一方の境界部では、第1ティース35Aの鍔部と第2ティース35Bの鍔部とが互いに近づき、他方の境界部では、第1ティース35Aの鍔部と第2ティース35Bの鍔部とが互いに遠ざかるようになっている。そして、これら各境界部における第1ティース35A及び第2ティース35Bの間のスペースに合わせて、第3ティース35Cと第4ティース35Dとがそれぞれ設けられている。言うなれば、第1ティース35A及び第2ティース35Bは主ティースであり、第3ティース35C及び第4ティース35Dは、各ティース群G1,G2の間の繋ぎとなる補助ティースである。また、第1ティース35A及び第2ティース35Bは、周方向のいずれか一方に偏りを有することで周方向両側に非対称、すなわち回転子12の回転中心点(円中心)を通る直線L1の両側に非対称となるティースであり、第3ティース35C及び第4ティース35Dは、周方向両側に対称、すなわち直線L1の両側に対称となるティースである。
図4(a)は、固定子コア32の第1ティース35A、第2ティース35B及び第3ティース35Cを拡大して示す図である。
図4(a)に示すように、第1ティース35Aは、先端部37に、周方向の時計回り方向(第1方向)となる側に突出する鍔部51を有し、第2ティース35Bは、先端部37に、反時計回り方向(第2方向)となる側に突出する鍔部52を有している。この場合、第1ティース35Aでは、鍔部51が、周方向両側のうち一方の側に偏って設けられ、第2ティース35Bでは、鍔部52が、周方向両側のうち他方の側に偏って設けられており、その間に、これら各ティース35A,35Bとの干渉を避けるようにして、第3ティース35Cが設けられている。つまり、第3ティース35Cは、第1ティース35A及び第2ティース35Bの各々の偏りが互いに近づく位置に設けられ、回転子12に対向する対向面(図の下面)が、第1ティース35A及び第2ティース35Bよりも周方向に幅狭となっている。
第1ティース35A及び第2ティース35Bの鍔部51,52は、周方向両側のいずれかに延び、かつ先端側、すなわち回転子12側ほど周方向に幅広となる断面三角形状に形成されている。また、第3ティース35Cの先端部37は、鍔部51,52のスロット31側の傾斜に合わせて、周方向先細りとなる三角形のテーパ状に形成されている。なお、鍔部51が「第1鍔部」に相当し、鍔部52が「第2鍔部」に相当する。
また、図4(b)は、固定子コア32の第1ティース35A、第2ティース35B及び第4ティース35Dを拡大して示す図である。
図4(b)では、図4(a)との違いとして、第1ティース35Aの鍔部51と第2ティース35Bの鍔部52とが互いに遠ざかる向きに設けられており、その間に第4ティース35Dが設けられている。つまり、第4ティース35Dは、第1ティース35A及び第2ティース35Bの各々の偏りが互いに離れる位置に設けられ、回転子12に対向する対向面(図の下面)が、第1ティース35A及び第2ティース35Bよりも周方向に幅広となっている。第4ティース35Dの先端部37には、周方向両側に、第1ティース35A及び第2ティース35Bの鍔部51,52と同形状の鍔部54が形成されている。
ここで、第1ティース35A及び第2ティース35Bを周方向に偏らせた角度について説明する。図4(a),(b)に示すように、第1ティース35Aは、回転子12の回転中心点を通る直線L1に対して偏り角度θm1で周方向に偏らせて設けられ、第2ティース35Bは、直線L1に対して偏り角度θm2で周方向に偏らせて設けられている。本実施形態では、各ティース35においてスロット31を形成する直線部分の中心線(ティース中心線)が直線L1と同じ向きになっており、偏り角度θm1,θm2は、ティース中心線に対する先端部37の偏りの角度として定義できる。
より具体的には、図5に示すように、先端部37の回転子対向面(図の下面)において周方向に中央となる位置、すなわち図中の周方向寸法W1,W2がW1=W2となる位置を中心点Pcとし、その中心点Pcと不図示の回転子中心点とを結ぶ直線を先端中心線L2とする。この場合、偏り角度θm1,θm2は、直線L1に対する先端中心線L2の傾きの角度となっている。なお、偏り角度θm1が「第1偏り角度」に相当し、偏り角度θm2が「第2偏り角度」に相当する。
第1ティース35Aは、鍔部51が図の右側に突出していることにより、先端部37が図の時計回り方向に偏っており、その偏り角度がθm1である。また、第2ティース35Bは、鍔部52が図の左側に突出していることにより、先端部37が図の反時計回り方向に偏っており、その偏り角度がθm2である。
具体的には、偏り角度θm1,θm2は、それぞれティース中心線(直線L1)に対する偏りの向きが互いに逆で、かつそれぞれ「1.5度」であるとすると、第1ティース35A及び第2ティース35Bにおける各先端部37の偏り角度の和は、「θm1+θm2=1.5度+1.5度=3度」となっている。また、θm1,θm2は機械角であり、機械角の偏り角度の和(θm1+θm2)を電気角の偏り角度の和θeに置き換えるには、機械角に極対数pを乗算すればよい。つまり、θe=p×(θm1+θm2)である。本実施形態では、p=5、θm1+θm2=3度であるため、θe=5×3度=15度となる。この場合、第1ティース35A及び第2ティース35Bにおける偏り角度の和を、電気角で15度とすることで、12次のトルクリップルを好適に低減することができる。
なお、各ティース35A,35Bにおける偏り角度の和は15度付近であればよく、電気角で12度〜18度の範囲内で適宜変更しても、12次のトルクリップルの低減が可能である。
図6は、回転電機10のトルク波形を示す図である。図6において、一点鎖線は、比較例として固定子コア32のティース35を周方向に偏らせていない従来の回転電機のトルク波形を示し、実線は、ティース35を周方向に偏らせた本実施形態の回転電機10のトルク波形を示す。一点鎖線で示すトルク波形では、12次のトルクリップルが生じているのに対し、実線で示すトルク波形では、12次のトルクリップルが大幅に低減されていることが分かる。
回転電機10の変形例として、6次のトルクリップルを低減する場合には、固定子コア32において、第1ティース35A及び第2ティース35Bの偏り角度θm1,θm2をそれぞれ「3度」とするとよい。この構成では、第1ティース35A及び第2ティース35Bにおける各先端部37の偏り角度の和は、「θm1+θm2=3度+3度=6度」となり、これを電気角の偏り角度の和θeに置き換えると、θe=5×6度=30度となる。この場合、第1ティース35A及び第2ティース35Bにおける偏り角度の和を、電気角で30度とすることで、6次のトルクリップルを好適に低減することができる。
なお、各ティース35A,35Bにおける偏り角度の和は30度付近であればよく、電気角で27度〜33度の範囲内で適宜変更しても、6次のトルクリップルの低減が可能である。
回転電機10において、固定子巻線33として3相巻線以外の巻線を用いることも可能であり、例えば5相巻線を用いてもよい。この場合、固定子巻線33が、5相巻線よりなる構成では、例えば10次のトルクリップルを低減するに、固定子コア32において、第1ティース35A及び第2ティース35Bの偏り角度θm1,θm2をそれぞれ「1.8度」とするとよい。この構成では、第1ティース35A及び第2ティース35Bにおける各先端部37の偏り角度の和は、「θm1+θm2=1.8度+1.8度=3.6度」となり、これを電気角の偏り角度の和θeに置き換えると、θe=5×3.6度=18度となる。この場合、第1ティース35A及び第2ティース35Bにおける偏り角度の和を、電気角で18度とすることで、5相巻線を有する回転電機において、10次のトルクリップルを好適に低減することができる。なお、各ティース35A,35Bにおける偏り角度の和は18度付近であればよく、電気角で15度〜21度の範囲内で適宜変更しても、10次のトルクリップルの低減が可能である。
要するに、固定子巻線33が、n相の巻線よりなる場合に、2×n×f次(fは1以上の整数)のトルクリップルを低減するには、第1ティース35A及び第2ティース35Bにおける偏り角度の和が、電気角で「180度/(2×n×f)」又はその付近となっていればよい。上述したとおり巻線の相数nは3相や5相である。
図7に示すように、固定子コア32において、複数の第1ティース35Aよりなる第1ティース群G1と、複数の第2ティース35Bよりなる第2ティース群G2とを、2組以上設ける構成であってもよい。図7には、2組の第1ティース群G1及び第2ティース群G2を設ける構成を示している。図7では、第1ティース群G1と第2ティース群G2とが周方向に交互に2つずつ設けられており、これら第1ティース群G1と第2ティース群G2との間となる4カ所に2つの第3ティース35Cと2つの第4ティース35Dとが設けられている。
また、上記のごとく第1ティース35Aと第2ティース35Bとを有する固定子コア32では、それら第1ティース35A及び第2ティース35Bの周方向における偏りの差異に起因して、高次のトルクリップルにさらに2次のトルクリップルが重畳することが懸念される。2次のトルクリップルが生じる原因としては、第3ティース35C及び第4ティース35Dの形状が相違していることも考えられる。そこでその対策として、固定子コア32において、回転子12の回転方向(周方向)に転積した状態でコアシート32aを積層した構成、すなわち所定枚数のコアシート32aよりなるコアブロックを転積した構成とするとよい。
具体的には、図8(a)〜(e)に示す構成とする。図8(a)は、軸方向に複数のコアブロックが転積された状態を示す固定子コア32の斜視図であり、図8(b)〜(e)は、周方向に所定角度で転積された状態のコアシート32aを示す斜視図である。なお、図8(b)〜(e)では、第3ティース35C及び第4ティース35Dを基準として各コアシート32aの回転角度を示している。各コアシート32a(コアブロック)は、軸方向において例えば30度ずつの角度でずらして転積されるとよい。ただし、その角度は45度、60度、90度等であってもよい。
図9は、回転電機10のトルク波形を示す図である。図9において、一点鎖線で示す波形1は、比較例1として、固定子コア32のティース35を周方向に偏らせておらず、かつコアブロックを転積させていない回転電機のトルク波形を示し、破線で示す波形2は、比較例2として、ティース35を周方向に偏らせているが、コアブロックを転積させていない回転電機のトルク波形を示し、実線で示す波形3は、ティース35を周方向に偏らせ、かつコアブロックを転積させた回転電機のトルク波形を示す。なお、波形1は、図6における一点鎖線の波形と同じ波形であり、波形2は、図6における実線の波形と同じ波形である。
図9において、波形2(すなわち、ティースを周方向に偏らせているが、転積させていない回転電機のトルク波形)では、既述のとおり12次のトルクリップルが大幅に低減されているものの、2次のトルクリップルが生じている。このトルクリップルは、第1ティース35A及び第2ティース35Bにおける周方向の偏りの差異、更に言えば、その周方向の偏りに応じて設けられた第3ティース35C及び第4ティース35Dに起因して生じると考えられる。
これに対し、波形3では、波形2に対して2次のトルクリップルが低減されていることが分かる。つまり、コアシート32aが、回転子12の回転方向に転積した状態で積層されていることで、その回転方向の位置が異なるコアシート32a同士でトルクリップルの位相がずれ、結果的に2次のトルクリップルが低減されている。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
固定子コア32に、周方向両側のうち一方の側に偏って第1ティース35Aを設けるとともに、周方向両側のうち他方の側に偏って第2ティース35Bを設ける構成とした。この場合、第1ティース35Aに起因して発生するトルクリップルと、第2ティース35Bに起因して発生するトルクリップルとを相殺させることができ、回転電機10に生じるトルクリップルを好適に抑制することができる。
また、固定子コア32の各ティース35として周方向に2種類のティース(第1ティース35A及び第2ティース35B)を各々設ける構成としたため、固定子13の製造時において例えばコアシートの表裏を裏返して積層する等の工程が不要となる。そのため、回転電機10を製造するための製造設備の簡易化やコストの低減を実現できる。
第1ティース35A及び第2ティース35Bの各先端部37に、周方向に互いに異なる向きに偏るようにして鍔部51,52を設ける構成としたため、それら各鍔部51,52により、回転電機10に生じるトルクリップルを好適に抑制することができる。この場合、固定子巻線33の導線36を収容するスロット31を従来通りの直線形状としたままでも、換言すれば固定子巻線33の巻装に関する構成を一般的な構成から何ら変更しなくても、所望とする周方向の偏りを持たせることができる。したがって、固定子巻線33の巻装を容易としつつ、トルクリップル低減を好適に実現することができる。
固定子巻線33が3相の巻線よりなる構成では、固定子巻線33への通電に伴い、6f次のトルクリップルが生じることが考えられる。この点、上記構成では、第1ティース35A及び第2ティース35Bの偏り角度の和を、電気角で12〜18度(つまり15度若しくはその付近)とすることにより、12次のトルクリップルを好適に低減することができる。また、第1ティース35A及び第2ティース35Bの偏り角度の和を、電気角で27〜33度(つまり30度若しくはその付近)とすることにより、6次のトルクリップルを好適に低減することができる。
第1ティース群G1と第2ティース群G2との間であり、かつ第1ティース35A及び第2ティース35Bの各々の偏りが互いに近づく位置のティースとして、回転子12に対向する対向面が、第1ティース35A及び第2ティース35Bよりも周方向に幅狭となっている第3ティース35Cを設ける構成とした。これにより、第1ティース35A及び第2ティース35Bの互いの干渉を抑制しつつ、これら各ティース35A,35Bの偏り角度を十分に大きくすることができる。
また、第1ティース群G1と第2ティース群G2との間であり、かつ第1ティース35A及び第2ティース35Bの各々の偏りが互いに離れる位置のティースとして、回転子12に対向する対向面が、第1ティース35A及び第2ティース35Bよりも周方向に幅広となっている第4ティース35Dを設ける構成とした。これにより、周方向に隣り合うティース35間の離間距離が局所的に過大になることを抑制することができる。
固定子コア32において、第1ティース群G1における第1ティース35Aの数と、第2ティース群G2における第2ティース35Bの数とを同じにしたため、トルクリップルの低減を適正に実施できる。
第1ティース35Aと第2ティース35Bとを有する固定子コア32では、それら第1ティース35A及び第2ティース35Bにおける周方向の偏りの差異に起因して、高次のトルクリップルにさらに2次のトルクリップルが重畳することが懸念される。この点、上記構成では、回転子12の回転方向に転積した状態でコアシート32aが積層されているため、その回転方向の位置が異なるコアシート32a同士でトルクリップルの位相がずれ、結果的に2次のトルクリップルを低減することができる。
なお、圧延により電磁鋼板が製造され、その電磁鋼板によりコアシート32aが作製される場合には、コアシート32aを転積することにより、シート面に沿う方向(すなわち圧延方向に垂直となる方向)で磁気抵抗が異なっていてもその磁気抵抗を平滑化することが可能となる。
固定子巻線33を平角銅線により構成したため、回転電機10の電気装荷を大きくし、ひいては高出力化を実現することが可能となる。また、ティース35を周方向片側に偏らせて設ける構成において、導線収容部分であるスロット形成部を直線状とし、かつ先端部37を周方向に偏らせた構成とすれば、導線36の巻装を容易化しつつ、導線36の占積率を高めることができる。
以下に、上記第1実施形態とは異なる実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
(第2実施形態)
本実施形態の構成を図10に示す。図10において、固定子巻線33は、固定子コア32のスロット31に巻装された各3相の第1巻線33A及び第2巻線33Bを有している。つまり、固定子巻線33は、2つの3相巻線よりなる3相巻線組により構成されている、第1巻線33A及び第2巻線33Bは、電気的特性が互いに同等であり、共通の固定子コア32に互いに電気角で30度ずらして配置されている。
本実施形態の構成を図10に示す。図10において、固定子巻線33は、固定子コア32のスロット31に巻装された各3相の第1巻線33A及び第2巻線33Bを有している。つまり、固定子巻線33は、2つの3相巻線よりなる3相巻線組により構成されている、第1巻線33A及び第2巻線33Bは、電気的特性が互いに同等であり、共通の固定子コア32に互いに電気角で30度ずらして配置されている。
第1巻線33Aは、U1相、V1相、W1相の各相巻線よりなり、それら各相巻線にインバータ41Aが接続されている。また、第2巻線33Bは、U2相、V2相、W2相の各相巻線よりなり、それら各相巻線にインバータ41Bが接続されている。各インバータ41A,41Bは、上述したインバータ41と同様に、相ごとに上下アームのスイッチ(半導体スイッチング素子)を有しており、制御部42からの指令により各スイッチがオンオフされて各相電流がフィードバック制御される。第1巻線33A及び第2巻線33Bには、制御部42により、振幅が等しくかつ位相が互いに電気角で30度ずれた3相交流電流が通電される。
固定子コア32は、第1実施形態で説明したとおり周方向両側のうち一方の側に偏って設けられた第1ティース35Aと、周方向両側のうち他方の側に偏って設けられた第2ティース35Bとを有しており、第1ティース35A及び第2ティース35Bの偏り角度の和は、電気角で15度又はその付近(12度〜18度)となっている。なお、第1ティース35A及び第2ティース35B以外に、第3ティース35Cや第4ティース35Dの構成も既述のとおりである。
上記構成によれば、第1巻線33A及び第2巻線33Bを、互いに電気角で30度の位相差を付与して通電するようにしたため、回転電機10の駆動時に生じる6次のトルクリップルを低減することが可能となる。また、第1ティース35A及び第2ティース35Bの偏り角度の和を、電気角で15度又はその付近とすることにより、6次より高次の12次のトルクリップルを低減することが可能となる。
図11は、本実施形態の回転電機10における回転電機10のトルク波形を示す図である。図11において、破線は、各巻線33A,33Bで通電位相差を付与していない場合の回転電機10のトルク波形を示し、実線は、各巻線33A,33Bで通電位相差を付与した場合の回転電機10のトルク波形を示す。破線で示すトルク波形では、6次のトルクリップルが生じているのに対し、実線で示すトルク波形では、6次のトルクリップルが低減されていることが分かる。
(第3実施形態)
上記第1実施形態では、固定子コア32において、第1ティース35A及び第2ティース35Bの各先端部において、互いに周方向の逆側に突出する鍔部51,52を設け、これにより第1ティース35A及び第2ティース35Bを、周方向に互いに逆となる向きで偏らせる構成としたが、本実施形態ではこの構成を変更している。本実施形態では、第1ティース35A及び第2ティース35Bは、巻線収容領域であるスロット31に相当するスロット形成部分の径方向の向きが互いに異なっており、第1ティース35Aは、スロット形成部分が周方向両側のうち第1方向の側に偏っており、第2ティース35Bは、スロット形成部分が周方向両側のうち第2方向の側に偏っている。
上記第1実施形態では、固定子コア32において、第1ティース35A及び第2ティース35Bの各先端部において、互いに周方向の逆側に突出する鍔部51,52を設け、これにより第1ティース35A及び第2ティース35Bを、周方向に互いに逆となる向きで偏らせる構成としたが、本実施形態ではこの構成を変更している。本実施形態では、第1ティース35A及び第2ティース35Bは、巻線収容領域であるスロット31に相当するスロット形成部分の径方向の向きが互いに異なっており、第1ティース35Aは、スロット形成部分が周方向両側のうち第1方向の側に偏っており、第2ティース35Bは、スロット形成部分が周方向両側のうち第2方向の側に偏っている。
図12は、本実施形態における固定子コア32を示す平面図である。図12において、固定子コア32は、ヨーク34から径方向内側に延びるティース35として、4種類のティース35A,35B,35C,35Dを有しており、それら各ティース35A〜35Dが周方向に並べて設けられている。各ティース35A〜35Dは、平面視形状と、周方向両側における偏りの向き又は有無とが互いに相違するものとなっている。固定子コア32は、複数の第1ティース35Aよりなる第1ティース群G1と、複数の第2ティース35Bよりなる第2ティース群G2とを有しており、それら第1ティース群G1と第2ティース群G2との間のティースとして、第3ティース35C及び第4ティース35Dが設けられている。
第1ティース35A及び第2ティース35Bは、それぞれ直線状をなしており、直線状に延びるティース中心線の向きが、回転中心点を通る直線L11とは異なり、かつそのティース中心線の向きが、周方向において互いに逆となるティースである。すなわち、第1ティース35Aは、ティース中心線の向きが周方向の一方の側に傾き、第2ティース35Bは、ティース中心線の向きが周方向の他方の側に傾いている。これにより、第1ティース35Aは、周方向において互いに逆となる第1方向及び第2方向のうち第1方向の側に偏って設けられ、第2ティース35Bは、第2方向の側に偏って設けられるようになっている。
また、第1ティース群G1と第2ティース群G2との境界部に設けられる第3ティース35C及び第4ティース35Dのうち第3ティース35Cは、第1ティース35A及び第2ティース35Bの各々の偏りが互いに近づく位置に設けられ、回転子12に対向する対向面(図の下面)が、第1ティース35A及び第2ティース35Bよりも周方向に幅狭となっている。また、第4ティース35Dは、第1ティース35A及び第2ティース35Bの各々の偏りが互いに離れる位置に設けられ、回転子12に対向する対向面(図の下面)が、第1ティース35A及び第2ティース35Bよりも周方向に幅広となっている。
なお、図12に示す固定子コア32では、各ティース35の先端部37に周方向に延びる鍔部が設けられていないが、鍔部が設けられている構成であってもよい。
ここで、図13を用いて、第1ティース35Aの偏り角度θm11と、第2ティース35Bの偏り角度θm12とを説明する。第1ティース35A及び第2ティース35Bの偏り角度θm11,θm12は、回転子12の回転中心点を通る直線L11に対する各ティース35A,35Bの偏り(傾き)の角度として定義でき、具体的には、ティース35のヨーク34側の基端部における周方向の中心点Pdと不図示の回転子中心点とを結ぶ直線L11に対する、各ティース35A,35Bの中心を通るティース中心線L12の傾きの角度となっている。
つまり、第1ティース35Aは、回転子12の回転中心点を通る直線L11に対して、ティース延伸方向が図の時計回り方向に偏っており、その偏り角度がθm11である。また、第2ティース35Bは、同じく直線L11に対して、ティース延伸方向が図の反時計回り方向に偏っており、その偏り角度がθm12である。
例えば、偏り角度θm11,θm12をそれぞれ「1.5度」とする場合、第1ティース35A及び第2ティース35Bにおける偏り角度の和は機械角で3度となり、電気角に換算すると15度(3度×5極対)となる。この場合、第1ティース35A及び第2ティース35Bにおける偏り角度の和を、電気角で15度又はその付近(12度〜18度内の角度)とすることで、12次のトルクリップルを好適に低減することができる。
また、6次のトルクリップルを低減するには、偏り角度θm11,θm12をそれぞれ「3度」とし、第1ティース35A及び第2ティース35Bにおける偏り角度の和を機械角で6度とする。つまり、第1ティース35A及び第2ティース35Bにおける偏り角度の和を、電気角で30度又はその付近(27度〜33度内の角度)とすればよい。
本実施形態の構成であっても、第1ティース35Aに起因して発生するトルクリップルと、第2ティース35Bに起因して発生するトルクリップルとを相殺させることができ、回転電機10に生じるトルクリップルを好適に抑制することができる。
(他の実施形態)
上記実施形態を例えば次のように変更してもよい。
上記実施形態を例えば次のように変更してもよい。
・固定子コア32の変形例として、図14(a)〜(c)に示す構成を用いることも可能である。図14(a)〜(c)には、ティース35において先端部37の形状を異ならせた構成が各々示されている。なお、図14(a)〜(c)には第1ティース35Aを示すが、第2ティース35Bについても同様に適用される。
図14(a)では、第1ティース35Aの先端部37における鍔部形状を矩形状としている。つまり、鍔部51は、周方向片側に突出し、かつ径方向内外において周方向の幅寸法が略同じとなっている。本構成によれば、先端部37の磁気抵抗が下がり回転子12との磁束を多く通すことができ、トルクを向上することができる。
図14(b)では、第1ティース35Aの先端部37において鍔部51が周方向両側に突出している。ただし、周方向の一方側及び他方側において鍔部51の突出量が互いに異なっていることから、鍔部51は、周方向両側のうち一方の側に偏って設けられるものとなっている。なお、第1ティース35A及び第2ティース35Bとして図14(b)の構成を採用する場合には、鍔部51,52の周方向の突出量が小さくなるため、第1ティース群G1と第2ティース群G2との境界部に第3ティース35Cや第4ティース35Dを設けない構成、すなわち固定子コア32のティース35を、第1ティース35A及び第2ティース35Bのみとする構成とすることが可能となる。
図14(c)では、周方向に隣り合う第1ティース35Aにおいて先端部37同士が連結部55を介して連結されている。具体的には、連結部55は、鍔部51よりも径方向の厚さが薄い部位として設けられ、各ティース35の先端部37を環状に連結して各スロット31を閉スロットとするものとなっている。本構成によれば、各ティース35が周方向に偏りを有することによるトルクリップル低減効果に加え、固定子コア32における各ティース35の強度向上を図ることができる。
・上記実施形態では、第1ティース群G1と第2ティース群G2との境界部(例えば図3に示す2カ所の境界部)に第3ティース35Cと第4ティース35Dとを設ける構成としたが、これを変更し、いずれの境界部にも第3ティース35Cを設ける構成としてもよい。
・回転電機10において、極数やスロット数は任意である。つまり、10極60スロットとする構成に代えて、例えば8極24スロットとする構成としてもよい。
・上記実施形態では、固定子コア32において、周方向の一方の側に偏らせて設けた第1ティース35Aと、周方向の他方の側に偏らせて設けた第2ティース35Bとをそれぞれ1種類ずつとしたが、これら第1ティース35Aと第2ティース35Bとをそれぞれ複数種類(2種類、3種類、4種類等)ずつ設ける構成としてもよい。例えば第1ティース35A及び第2ティース35Bの各々において、周方向における偏りの向きが同じであり、かつ周方向の偏り角度がそれぞれ15度、30度となる2種類のティースを設ける構成とする。これにより、複数の次数のトルクリップルを好適に低減することができる。
・上記実施形態では、インナロータ式の埋込磁石型ロータ(IPMロータ)を有する回転電機での適用例を説明したが、これ以外の回転電機に適用することも可能である。例えば、表面磁石型ロータ(SPMロータ)を有する回転電機での適用が可能である。SPMロータを有する回転電機では、低トルクリップルの磁気回路にすることが容易であるが、本願の構成により、トルクリップルをより低く抑え、静粛性の高い磁気回路にすることができる。また、アウタロータ式の回転電機での適用が可能である。アウタロータ式では、インナロータ式と比べトルクは高いがトルクリップルの低い磁気回路にすることが困難であったが、本願の構成により、トルクリップルを好適に低減できるため、高トルクかつ低トルクリップルの磁気回路にすることが可能になる。
・ラジアルギャップ式の回転電機に代えて、アキシャルギャップ式の回転電機での適用も可能である。アキシャルギャップ式では、ラジアルギャップ式と比べトルクは高いがトルクリップルの低い磁気回路にすることが困難であったが、本願の構成により、トルクリップルを好適に低減できるため、高トルクかつ低トルクリップルの磁気回路にすることが可能になる。
10…回転電機、12…回転子、13…固定子、22…永久磁石、31…スロット、32…固定子コア、33…固定子巻線、34…ヨーク、35…ティース、35A…第1ティース、35B…第2ティース。
Claims (11)
- 周方向に設けられた複数の磁極を有する回転子(12)と、
前記回転子に対向配置された固定子(13)と、を備え、
前記固定子は、環状のヨーク(34)、及び前記ヨークから前記回転子に向けて延設された複数のティース(35)を有する固定子コア(32)と、前記各ティースの間に形成されたスロット(31)に巻装された多相の固定子巻線(33)とを備えており、
前記複数のティースは第1ティース(35A)及び第2ティース(35B)を含み、
前記第1ティースは、周方向において互いに逆となる第1方向及び第2方向のうち第1方向の側に偏って設けられ、前記第2ティースは、前記第2方向の側に偏って設けられている回転電機。 - 前記第1ティース及び前記第2ティースは、巻線収容領域である前記スロットよりも前記回転子側となる先端部の形状が互いに異なっており、
前記第1ティースは、前記先端部において前記第1方向の側に偏って設けられた第1鍔部(51)を有し、前記第2ティースは、前記先端部において前記第2方向の側に偏って設けられた第2鍔部(52)を有している請求項1に記載の回転電機。 - 前記第1ティース及び前記第2ティースは、巻線収容領域である前記スロットに相当するスロット形成部分の径方向の向きが互いに異なっており、
前記第1ティースは、前記スロット形成部分が前記第1方向の側に偏っており、前記第2ティースは、前記スロット形成部分が前記第2方向の側に偏っている請求項1に記載の回転電機。 - 前記固定子巻線は、n相の巻線よりなり、
前記第1ティースは、前記回転子の回転中心点を通る直線に対して第1偏り角度で前記第1方向の側に偏らせて設けられ、前記第2ティースは、前記直線に対して第2偏り角度で前記第2方向の側に偏らせて設けられており、
前記第1偏り角度及び前記第2偏り角度の和が、2×n×f次(fは1以上の整数)のトルクリップルを低減すべく電気角で「180度/(2×n×f)」又はその付近となっている請求項1乃至3のいずれか1項に記載の回転電機。 - 前記固定子巻線は、3相の巻線よりなり、
前記第1ティースは、前記回転子の回転中心点を通る直線に対して第1偏り角度で前記第1方向の側に偏らせて設けられ、前記第2ティースは、前記直線に対して第2偏り角度で前記第2方向の側に偏らせて設けられており、
前記第1偏り角度及び前記第2偏り角度の和が、電気角で12〜18度又は27〜33度となっている請求項1乃至3のいずれか1項に記載の回転電機。 - 前記固定子巻線は、前記スロットに巻装された各3相の第1巻線(33A)及び第2巻線(33B)を有し、前記第1巻線及び前記第2巻線が、互いに電気角で30度の位相差を付与して通電されるようになっており、
前記第1ティースは、前記回転子の回転中心点を通る直線に対して第1偏り角度で前記第1方向の側に偏らせて設けられ、前記第2ティースは、前記直線に対して第2偏り角度で前記第2方向の側に偏らせて設けられており、
前記第1偏り角度及び前記第2偏り角度の和が、電気角で12〜18度となっている請求項1乃至3のいずれか1項に記載の回転電機。 - 前記固定子コアは、
周方向に並ぶ複数の前記第1ティースよりなる第1ティース群(G1)と、周方向に並ぶ複数の前記第2ティースよりなる第2ティース群(G2)とを有するとともに、
前記第1ティース群と前記第2ティース群との間のティースとして設けられ、前記回転子に対向する対向面が、前記第1ティース及び前記第2ティースよりも周方向に幅狭となっている第3ティース(35C)を有する請求項1乃至6のいずれか1項に記載の回転電機。 - 前記固定子コアは、
周方向に並ぶ複数の前記第1ティースよりなる第1ティース群(G1)と、周方向に並ぶ複数の前記第2ティースよりなる第2ティース群(G2)とを有するとともに、
前記第1ティース群と前記第2ティース群との間であり、かつ前記第1ティース及び前記第2ティースの各々の偏りが互いに近づく位置のティースとして設けられ、前記回転子に対向する対向面が、前記第1ティース及び前記第2ティースよりも周方向に幅狭となっている第3ティース(35C)と、
前記第1ティース群と前記第2ティース群との間であり、かつ前記第1ティース及び前記第2ティースの各々の偏りが互いに離れる位置のティースとして設けられ、前記回転子に対向する対向面が、前記第1ティース及び前記第2ティースよりも周方向に幅広となっている第4ティース(35D)と、
を有する請求項1乃至6のいずれか1項に記載の回転電機。 - 前記固定子コアにおいて、前記第1ティース群における前記第1ティースの数と、前記第2ティース群における前記第2ティースの数とが同じである請求項7又は8に記載の回転電機。
- 前記固定子コアは、複数のコアシート(32a)が積層されてなる積層鉄心であり、
前記回転子の回転方向に転積した状態で、前記コアシートが積層されている請求項1乃至9のいずれか1項に記載の回転電機。 - 前記固定子巻線は、平角銅線により構成されている請求項1乃至10のいずれか1項に記載の回転電機。
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Also Published As
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WO2020066507A1 (ja) | 2020-04-02 |
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