JP2014103734A - 熱電発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構成および低コストで内燃機関の早期暖機および熱電発電を行うことができる熱電発電装置を提供すること。
【解決手段】熱電発電装置17は、排気管部31および冷却水管34の間に、排気管部31および冷却水管34を熱的に接続させる伝熱位置と、排気管部31および冷却水管34を熱的に非接続にする非伝熱位置との間に移動自在な伝熱部材51を介装し、切換部材56が、エンジン1の暖機状態に基づいて伝熱部材51を伝熱位置と非伝熱位置との間で切換えるように構成される。
【選択図】図3

Description

本発明は、熱電発電装置に関し、特に、内燃機関から排出される排気ガスの熱を利用して熱電発電および冷却水の昇温を行う熱電発電装置に関する。
従来から内燃機関から排出される排気ガスの熱を利用して冷却水を昇温させ、内燃機関の早期暖機を図る排熱回収器と、排気ガスの熱エネルギーを気エネルギーに変換する熱電発電装置とを搭載した車両が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この車両は、内燃機関から排気ガスが排出され、触媒を有する第1の分岐流路と、熱電発電装置を有する第2の分岐流路と、排熱回収器を有する第3の分岐流路とが並列に設けられており、第1〜第3の分岐流路には、遮断弁が設けられている。
この車両は、内燃機関の暖機未完了の場合には、第1、第2の遮断弁を閉じて第3の分岐流路に優先して排気ガスを導入することにより、排熱回収器によって冷却水を昇温させて内燃機関の早期暖機を図り、暖機完了後には、第1、第3の遮断弁を閉じて第2の分岐流路に優先して排気ガスを導入することにより、熱電発電装置により発電を行うようにしている。
特開2010−168926号公報
しかしながら、このような従来の車両にあっては、熱電発電装置と排熱回収器とが別体に設けられているため、熱電発電装置および排熱回収器に排気ガスを導入する複数の分岐流路、複数の分岐流路を開閉する複数の遮断弁等が必要になってしまう。
このため、熱電発電装置および排熱回収器の重量や設置スペースが増大してしまうとともに、熱電発電装置および排熱回収器の製造コストが増大してしまうという問題がある。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、簡素な構成および低コストで内燃機関の早期暖機および熱電発電を行うことができる熱電発電装置を提供することを目的とする。
本発明に係る熱電発電装置は、上記目的を達成するため、(1)内燃機関から排出される排気ガスが流れる排気管部と、内燃機関を流通する冷却水が流れる冷却水管と、前記排気管部に高温部が対向するとともに、前記冷却水管に低温部が対向し、前記高温部と前記低温部との温度差に応じて熱電発電を行う熱電変換モジュールとを備えた熱電発電装置であって、前記排気管部および前記冷却水管の間に介装され、前記排気管部および前記冷却水管を熱的に接続させる伝熱位置と、前記排気管部および前記冷却水管を熱的に非接続にする非伝熱位置との間に移動自在な伝熱部材と、前記内燃機関の暖機状態に基づいて前記伝熱部材を前記伝熱位置と前記非伝熱位置との間で切換える切換部材とを備えたものから構成されている。
この熱電発電装置は、排気管部および冷却水管の間に、排気管部および冷却水管を熱的に接続させる伝熱位置と、排気管部および冷却水管を熱的に非接続にする非伝熱位置との間に移動自在な伝熱部材を介装し、切換部材が、内燃機関の暖機状態に基づいて伝熱部材を伝熱位置と非伝熱位置との間で切換えるように構成されるので、例えば、冷却水温が低い場合に、伝熱部材を介して排気ガスの熱を冷却水に伝達して冷却水を昇温することができる。このため、内燃機関の早期暖機を促すことができる。
また、例えば、暖機の完了後は、伝熱部材を介して排気ガスの熱を冷却水に伝達しないようにすることができるため、排気ガスの熱によって冷却水が過度に昇温されるのを防止することができる。このため、熱電変換モジュールの高温部に作用する排気ガスとの低温部に作用する冷却水との温度差を大きくすることができ、熱電変換モジュールの発電効率を向上させることができる。
また、熱電発電装置は、排気管部と冷却水管との間に介装された伝熱部材を切換部材によって伝熱位置と非伝熱位置との間で移動させることにより、内燃機関の早期暖機と熱電変換モジュールの熱電効率の向上とを両立することができるため、排熱回収機能を有する熱電発電装置の構成を簡素化することができ、排熱回収機能を有する熱電発電装置の製造コストを低減することができる。
上記(1)に記載の熱電発電装置において、(2)前記切換部材は、前記内燃機関の暖機未完了である場合には、前記伝熱部材を前記伝熱位置に移動させ、前記内燃機関の暖機完了である場合には、前記伝熱部材を前記非伝熱位置に移動させるものから構成されている。
この熱電発電装置の切換部材は、内燃機関の暖機未完了である場合には、伝熱部材を伝熱位置に移動させるので、伝熱部材を介して排気ガスの熱を冷却水に伝達して冷却水を昇温することができる。
また、熱電発電装置の切換部材は、内燃機関の暖機完了である場合には、伝熱部材を非伝熱位置に移動させるので、暖機の完了後は、伝熱部材を介して排気ガスの熱を冷却水に伝達しないようにすることができるため、排気ガスの熱によって冷却水が過度に昇温されるのを防止することができる。
上記(1)、(2)に記載の熱電発電装置において、(3)前記伝熱部材が、前記熱電変換モジュールの前記隙間に位置し、前記排気管部に接離自在な第1の接触面および前記冷却水管内の冷却水に接触する第2の接触面を有するプレート部と、前記プレート部から立設し、前記冷却水管と前記モジュール室とを区画する側壁部とを含んで構成され、前記切換部材が、前記冷却水管内に設けられ、前記冷却水の温度に基づいて変位し、前記伝熱部材を前記伝熱位置と前記非伝熱位置との間で移動させる変位部を有するものから構成されている。
この熱電発電装置の伝熱部材は、熱電変換モジュールの間に介装される伝熱部材が、排気管部に接離自在な第1の接触面および冷却水に接触する第2の接触面を有するプレート部と、プレート部から立設し、冷却水管とモジュール室とを区画する側壁部とを有し、この伝熱部材が、冷却水の温度に基づいて変位する変位部によって伝熱位置と非伝熱位置との間に切換えられる。
このため、冷却水管およびモジュール室に介装された伝熱部材によって内燃機関の早期暖機と熱電変換モジュールの熱電効率の向上とを両立することができるため、排熱回収機能を有する熱電発電装置の構成を簡素化することができ、排熱回収機能を有する熱電発電装置の製造コストを低減することができる。
上記(1)〜(3)に記載の熱電発電装置において、(4)前記変位部は、冷却水の温度が前記内燃機関の暖機温度以上になると軸方向長さが第1の軸方向長さに変位して前記伝熱部材を前記非伝熱位置に移動させ、冷却水の温度が前記内燃機関の暖機温度未満となると軸方向長さが第2の軸方向長さに変位して前記伝熱部材を前記伝熱位置に移動させる形状記憶合金からなるばねを含んで構成されている。
この熱電発電装置は、伝熱部材が冷却水の温度に反応して軸方向長さが変位する形状記憶合金からなるばねを含んで構成されるので、簡素な構成によって冷却水温度に応じて伝熱部材を伝熱位置と非伝熱位置との間で移動させることができ、排熱回収機能を有する熱電発電装置の構成をより一層簡素化することができ、排熱回収機能を有する熱電発電装置の製造コストをより一層低減することができる。
本発明によれば、簡素な構成および低コストで内燃機関の早期暖機および熱電発電を行うことができる熱電発電装置を提供することができる。
本発明に係る熱電発電装置の第1の実施の形態を示す図であり、熱電発電装置を備える車両の概略構成図である。 本発明に係る熱電発電装置の第1の実施の形態を示す図であり、熱電発電装置の側面断面図である。 本発明に係る熱電発電装置の第1の実施の形態を示す図であり、図2のA−A方向矢視断面図である。 本発明に係る熱電発電装置の第1の実施の形態を示す図であり、熱電変換モジュールの斜視図である。 本発明に係る熱電発電装置の第1の実施の形態を示す図であり、伝熱部材が伝熱位置に位置した状態の伝熱部材および切換部材の詳細図である。 本発明に係る熱電発電装置の第1の実施の形態を示す図であり、図3のB−B方向矢視断面図である。 本発明に係る熱電発電装置の第1の実施の形態を示す図であり、伝熱部材が非伝熱位置に位置した状態を示す図3のB−B方向矢視断面図に相当する図である。 本発明に係る熱電発電装置の第1の実施の形態を示す図であり、伝熱部材が非伝熱位置に位置した状態の伝熱部材および切換部材の詳細図である。 本発明に係る熱電発電装置の第2の実施の形態を示す図であり、他の構成の切換部材によって伝熱部材が伝熱位置に位置した状態の伝熱部材および切換部材の詳細図である。
以下、本発明に係る熱電発電装置の実施の形態について、図面を用いて説明する。本実施の形態では、熱電発電装置を、自動車等の車両に搭載される水冷式の多気筒の内燃機関、例えば4サイクルガソリンエンジン(以下、単にエンジンという)に適用した場合について説明している。なお、エンジンは、ガソリンエンジンに限定されるものではない。
(第1の実施の形態)
図1〜図8は、本発明に係る熱電発電装置の第1の実施の形態を示す図である。
まず、構成を説明する。
図1に示すように、自動車等の車両に搭載される内燃機関としてのエンジン1は、吸気系から供給される空気と燃料供給系から供給される燃料とを適宜の空燃比で混合して成る燃焼室に供給して燃焼させた後、この燃焼に伴って発生する排気ガスを排気系から大気に放出するようになっている。
吸気系は、エンジン1に接続された吸気マニホールド2と、吸気マニホールド2に接続された吸気管2aとから構成されており、吸気管2aは、吸気管2aの上流側に設けられた図示しないエアダクトから取り入れた空気を図示しないエアクリーナで浄化して吸気マニホールド2に導入するようになっている。
吸気マニホールド2は、吸気管2aから導入された空気をエンジン1の各気筒の燃焼室3に分配するようになっており、エンジン1の気筒数に応じた数の分岐管を備えている。例えば、4気筒エンジンであれば、分岐管が4つ設けられている。但し、エンジン1の気筒数は、特に4気筒に限定されるものではない。
吸気管2aにはスロットルバルブ4が設けられており、スロットルバルブ4は、燃焼室3に導入される吸入空気量を調整するようになっている。また、エンジン1には、各燃焼室3毎に燃料噴射弁5が設けられており、この燃料噴射弁5は、エンジン1の各燃焼室3に燃料を噴射供給するようになっている。
燃料噴射弁5から各燃焼室3に燃料が噴射されると、吸気管2aから吸気マニホールド2に導入される空気と燃料とからなる混合気が燃焼室3内に充填され、この混合気が各気筒に設けられた点火プラグ6の点火によって燃焼される。このときの燃焼エネルギーによってエンジン1のピストン7が往復移動し、ピストン7の往復移動がエンジン1のクランクシャフト8の回転運動に変換される。
一方、排気系は、エンジン1に取付けられたエキゾーストマニホールド9と、このエキゾーストマニホールド9に球面継手10を介して連結された排気管11とを含んで構成されており、排気管11の内周部にはエキゾーストマニホールド9の内周部に形成される排気通路に連通する排気通路11aが形成されている。
球面継手10は、エキゾーストマニホールド9と排気管11との適度な揺動を許容するとともに、エンジン1の振動や動きを排気管11に伝達させないか、あるいは減衰して伝達するように機能する。
排気管11上には、2つの触媒12、13が直列に設置されており、この触媒12、13により排気ガスが浄化されるようになっている。
この触媒12、13のうち、排気管11において排気ガスの排気方向の上流側に設置される触媒12は、所謂、スタートキャタリスタ(S/C)と呼ばれるものであり、排気管11において排気ガスの排気方向の下流側に設置される触媒13は、所謂、メインキャタリスタ(M/C)またはアンダーフロアキャタリスタ(U/F)と呼ばれるものである。
これらの触媒12、13は、例えば三元触媒により構成されている。この三元触媒は、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)、窒素酸化物(NOx)を一括して化学反応により無害な成分に変化させるといった浄化作用を発揮する。
エンジン1の内部には、ウォータジャケットが形成されており、このウォータジャケットにはロングライフクーラント(LLC)と呼ばれる冷却媒体としての冷却水が充填されている。
この冷却水は、エンジン1に取付けられた導出管14から導出された後、ラジエータ15に供給され、このラジエータ15から上流側配管16に導入される。上流側配管16に導入された冷却水は、熱電発電装置17の後述する冷却水管に導入された後、下流側配管18を経てエンジン1に戻されるようになっている。
ラジエータ15は、ウォータポンプ19によって循環される冷却水を外気との熱交換により冷却するものである。
また、導出管14にはバイパス管20が連結されており、このバイパス管20と導出管14との間にはサーモスタット21が介装され、このサーモスタット21によって、ラジエータ15を流通する冷却水量とバイパス管20を流通する冷却水量とが調節されるようになっている。
例えば、エンジン1の暖機運転時においてはバイパス管20側の冷却水量が増加されて暖機が促進され、暖機完了後にはバイパス管20側の冷却水量を減少、または、バイパス管20側に冷却水をバイパスしないようにしてエンジン1の冷却性能を向上させる。
一方、エンジン1の排気系には、熱電発電装置17が設けられており、この熱電発電装置17は、エンジン1から排出される排気ガスの熱を回収し、排気ガスの熱エネルギーを電気エネルギーに変換するようになっている。
図2、図3に示すように、熱電発電装置17は、エンジン1から排出された排気ガスGが導入される排気管部31を備えている。この排気管部31の上流端は、排気管11からバイパスされたバイパス管22の上流配管22aに接続されており、排気管部31の下流端は、バイパス管22の下流配管22bを介して排気管11に接続されている(図1参照)。
排気管部31の内部には排気通路32が形成されており、排気通路32は、上流配管22aの内部に形成された排気通路22cを介して排気管11の内部に形成された排気通路11aに連通しているとともに、下流配管22bの内部に形成された排気通路22dを介して排気通路11aに連通している。
このため、排気通路32には排気通路11aから排気通路22cを介して排気ガスが導入され、排気通路32に導入された排気ガスは、排気通路22dを介して排気通路11aに排出される。
また、熱電発電装置17は、排気ガスGの排気方向に設置される複数の熱電変換モジュール33と、排気管部31と同軸上に設けられた筒状の冷却水管34とを備えている。
図4に示すように、熱電変換モジュール33は、高温部を構成する絶縁セラミックス製の受熱基板35と、低温部を構成する絶縁セラミックス製の放熱基板36との間に、ゼーベック効果により温度差に応じた起電力を発生するN型熱電変換素子37およびP型熱電変換素子38が複数個設置されており、N型熱電変換素子37およびP型熱電変換素子38が電極39a、39bを介して交互に直列に接続されている。また、隣接する熱電変換モジュール33は、配線40を介して電気的に連結されている。
この熱電変換モジュール33は、受熱基板35が排気管部31に対向して排気管部31に接触するとともに、放熱基板36が冷却水管34に対向して冷却水管34に接触しており、排気ガスGの排気方向である排気管部31の長手方向(図2中、左右方向)に隙間S1を介するとともに、排気方向と直交する排気管部31の幅方向(図3中、左右方向)に隙間S2を介して並列に設置されている。ここで、図2、図3では、図4に示す熱電変換モジュール33を簡略化している。
そして、熱電変換モジュール33は、受熱基板35と放熱基板36との温度差に応じて熱電発電を行うことにより、ケーブル41を介して後述する補機バッテリに発電電力を供給(充電)するようになっている。
熱電変換モジュール33は、略正方形のプレート形状をしており、排気管部31および冷却水管34の間に密着させる必要があるため、排気管部31および冷却水管34は、多角形に形成されている。
また、排気管部31および冷却水管34は、円形であってもよい。この場合には、熱電変換モジュール33の受熱基板35および放熱基板36等を湾曲させるようにすればよい。
冷却水管34は、上流側配管16に連結される冷却水導入部34aおよび下流側配管18に連結される冷却水排出部34bを備えている。
この冷却水管34は、冷却水導入部34aから冷却水管34に導入された冷却水Wが排気ガスGの排気方向と同方向に流れるように、冷却水排出部34bに対して冷却水導入部34aが排気方向上流側に設けられている。
また、冷却水管34の上流側と排気管部31との間にはプレート42が設けられており、冷却水管34の下流側と排気管部31との間にはプレート43が設けられている。このため、熱電変換モジュール33は、プレート42、43、排気管部31および冷却水管34によって囲まれる密閉空間であるモジュール室44に収容されている。
図3に示すように、排気管部31には櫛歯形状の吸熱フィン45が設けられている。この吸熱フィン45は、排気管部31の幅方向(図3中、左右方向)に沿って折り曲げられているとともに排気管部31の長手方向に延在しており、上端および下端の折り曲げ部位が受熱基板35に対向するように排気管部31の内周上面および内周下面に接触している。
このため、排気通路32を流れる排気ガスの熱は、吸熱フィン45を伝わって受熱基板35に効率よく伝達される。
図1に示すように、排気管11には開閉弁46が設けられており、この開閉弁46は、バイパス管22の上流配管22aと下流配管22bとの間に設けられ、排気管11を開閉するように排気管11に回動自在に取付けられている。
この開閉弁46は、アクチュエータ47によって開閉されるようになっている。アクチュエータ47は、ECU(Electronic Control Unit)48によって制御されるようになっており、アクチュエータ47は、ECU48からの駆動信号によって開閉弁46を開閉制御する。
すなわち、アクチュエータ47は、励磁電流がデューティ制御されることで開閉弁46の開度を変化させるようになっており、ECU48は、アクチュエータ47をデューティ制御するようになっている。
このため、開閉弁46が排気管11を閉塞することにより、上流配管22aから排気通路32に導入される排気ガスの流量が増大し、開閉弁46が解放されて開閉弁46の解放量が多くなるにつれて排気管11の開度が大きくなることにより、上流配管22aから排気通路32に導入される排気ガスの流量が低下されることになる。
図3、図5、図6に示すように、冷却水管34の内周部34Aには排気管部31の長手方向に沿って延在する長方形状の開口部34cが形成されており、この開口部34cを通して熱電変換モジュール33の排気管部31の幅方向の隙間S2には伝熱部材51が設置されている。この伝熱部材51は、排気管部31の上方および下方に設けられており、排気管部31および冷却水管34の間に介装されている。
図5、図6に示すように、伝熱部材51は、プレート部52および側壁部としての一対の側板53を有している。
プレート部52の下面は、排気管部31に対向しており、プレート部52の上面は、冷却水管34の冷却水に接触するようになっている。側板53は、プレート部52から立設し、冷却水管34とモジュール室44と区画するようになっている。
すなわち、冷却水管34の開口部34cには無端状の弾性体からなるシール部材55が設けられており、側板53は、シール部材55を介して開口部34cに当接している。このため、側板53は、シール部材55によってシールされ、冷却水管34からモジュール室44に冷却水が漏出するのを防止することができる。
また、プレート部52の下面には高熱伝導特性を有するグラファイトシート54が設けられており、このグラファイトシート54は、排気管部31の外周面に接離自在となっている。本実施の形態の熱電発電装置17は、グラファイトシート54が第1の接触面を構成し、プレート部52の上面(以下、上面52Aという)が第2の接触面を構成している。
すなわち、伝熱部材51は、側板53が開口部34cに沿って移動することにより、上下方向に移動自在となっており、伝熱部材51が排気管部31に接触する方向に移動したときに、プレート部52のグラファイトシート54が排気管部31の外周面に接触するようになっている。
このとき、排気ガスの熱が、プレート部52から冷却水に伝達される。このように、本実施の形態の熱電発電装置17の伝熱部材51は、排気管部31と冷却水管34とを熱的に接続させる伝熱位置に移動することができる(図3、図5参照)。
また、伝熱部材51が排気管部31から離隔する方向に移動したときには、プレート部52のグラファイトシート54が排気管部31の外周面から離隔するようになっている。このとき、排気ガスの熱がプレート部52から冷却水に伝達されることがない。このように、本実施の形態の熱電発電装置17の伝熱部材51は、排気管部31と冷却水管34とを熱的に非接続にする非伝熱位置に移動することができる(図7、図8参照)。
また、冷却水管34内には複数の切換部材56が設けられており、この切換部材56は、中空のハウジング57、形状記憶ばね58、バイアスばね59、ロッド部材60およびばねシート62を含んで構成されている。本実施の形態の切換部材56は、1つの伝熱部材51に対して3つ設けられているが、切換部材56の数は、これに限定されるものではない。
ハウジング57の上部は、冷却水管34の外周部34Bに溶着または接着されており、ハウジング57は、冷却水管34内に設置されている。
形状記憶ばね58は、ニッケルおよびチタン等からなる形状記憶合金等によって形成されており、予め設定されている暖気温度に到達するまでは、長さが変化せず伸張した第2の軸方向長さの状態となり、暖気温度以上になると、軸方向の長さ(全長)が短縮される第1の軸方向長さになるように設定されている。
形状記憶ばね58は、上端がハウジング57の天井部に当接しており、下端がばねシート62に当接している。ばねシート62の下面にはロッド部材60が取付けられており、このロッド部材60は、ハウジング57の底部に形成された開口部57aを通してモジュール室44に突出している。ロッド部材60の突出方向先端部は、プレート部52に固定されており、ロッド部材60およびプレート部52は、一体的に移動自在となっている。
また、バイアスばね59は、ハウジング57の底部とばねシート62との間に介装されており、形状記憶ばね58を圧縮方向に付勢している。また、形状記憶ばね58のばね力に対してバイアスばね59のばね力は、小さく設定されている。
この切換部材56は、エンジン1の暖機未完了時、すなわち、冷却水の温度がエンジン1の暖機温度未満である場合には、形状記憶ばね58の長さが変化しないため、形状記憶ばね58がバイアスばね59の付勢力に抗してばねシート62を排気管部31側に押圧している。
形状記憶ばね58によってばねシート62が排気管部31側に押圧されると、モジュール室44内へのロッド部材60の突出量が最大となり、伝熱部材51は、プレート部52のグラファイトシート54が排気管部31の外周部に接触する伝熱位置に移動する。
また、切換部材56は、冷却水の温度がエンジン1の暖機温度以上となる場合には、形状記憶ばね58が圧縮するとともに、形状記憶ばね58がバイアスばね59に付勢されてばねシート62が排気管部31から離隔する方向に移動する。
形状記憶ばね58が圧縮してばねシート62が排気管部31から離隔する方向に移動すると、モジュール室44内へのロッド部材60の突出量が小さくなり、伝熱部材51は、プレート部52のグラファイトシート54が排気管部31の外周部に非接触となる非伝熱位置に移動する。
ここで、本実施の形態の熱電発電装置17は、形状記憶ばね58、バイアスばね59、ロッド部材60およびばねシート62が変位部を構成している。
次に、作用を説明する。
エンジン1の冷間始動時には、触媒12、13、エンジン1の冷却水の全てが低温(外気温程度)になっている。
この状態からエンジン1が始動されると、エンジン1の始動に伴いエンジン1からエキゾーストマニホールド9を経て排気管11に、低温の排気ガスが排出されることになり、2つの触媒12、13が排気ガスにより昇温されることになる。
また、冷却水がラジエータ15を通らずにバイパス管20、上流側配管16および下流側配管18を経てエンジン1に戻されることによって暖機運転が行われることになる。
すなわち、エンジン1の冷間始動時には、例えば、エンジン1のアイドリングが行われて冷却水の温度がエンジン1の暖機温度未満と低いため、ECU48は、アクチュエータ47に駆動信号を出力することでアクチュエータ47により開閉弁46を閉じた状態にする。
このため、排気管11から排気管部31の排気通路32に導入された排気ガスによって冷却水管34を流通する冷却水が昇温され、エンジン1の暖機が促される。
冷却水の温度がエンジン1の暖機温度未満の場合には、図5に示すように、形状記憶ばね58が伸張した状態となり、形状記憶ばね58がバイアスばね59の付勢力に抗してばねシート62を排気管部31側に移動させることで、排気管部31側に移動するロッド部材60によってプレート部52のグラファイトシート54を排気管部31に接触させる。
グラファイトシート54は、面方向の熱伝導特性が高いことから、排気ガスの熱がプレート部52から冷却水に直接伝達され、冷却水が昇温される。
したがって、冷却水管34から下流側配管18を通してエンジン1に導入される冷却水の昇温速度を高くすることができ、エンジン1の早期暖機を図ることができる。
一方、排気通路32に導入される排気ガスが作用する受熱基板35と冷却水が作用する放熱基板36との温度差によって熱電変換モジュール33が発電を行う。
また、冷却水の温度がエンジン1の暖機温度以上になると、図8に示すように、冷却水の熱により形状記憶ばね58が圧縮し、形状記憶ばね58がバイアスばね59に付勢されてばねシート62を排気管部31から離隔する方向に移動させる。
このため、排気管部31側から離隔する方向に移動するロッド部材60によってプレート部52のグラファイトシート54が排気管部31と非接触になり、伝熱部材51を介して排気ガスの熱が冷却水に伝達されなくなる。
伝熱部材51を介して排気ガスの熱が冷却水に伝達されなくなると、排気通路32に導入される排気ガスが作用する受熱基板35と冷却水が作用する放熱基板36との温度差が大きくなり、熱電変換モジュール33の発電量が増大する。
具体的には、排熱回収機能を有する熱電発電装置17は、排熱回収と熱電発電の2つの機能を効率よく行う必要がある。一般的に、熱電変換モジュール33のN型熱電変換素子37およびP型熱電変換素子38は、熱伝導率が低い。
このため、エンジン1の暖機時に冷却水と排気ガスとの間で熱交換を行う場合に、冷却水管34と排気管部31との間に介装される熱電変換モジュール33によって排気ガスと冷却水との間の熱伝達効率を低下させてしまうことになり、排熱回収性が低くなる。
これに対して、本実施の形態の熱電発電装置17は、排気管部31および冷却水管34の間に、排気管部31および冷却水管34を熱的に接続させる伝熱位置と、排気管部31および冷却水管34を熱的に非接続にする非伝熱位置との間に移動自在な伝熱部材51を介装し、切換部材56が、エンジン1の暖機状態に基づいて伝熱部材51を伝熱位置と非伝熱位置との間で切換えるように構成した。
このため、冷却水温が低い場合に、伝熱部材51を介して排気ガスの熱を冷却水に伝達して冷却水を昇温させて、熱電変換モジュール33による熱電効率の低下分を伝熱部材51で補うことができ、エンジン1の早期暖機を促すことができる。
一方、エンジン1の暖機完了後には、伝熱部材51を介して排気ガスの熱が冷却水に伝達されなくなるため、排気ガスの熱により冷却水が過度に昇温されなくなる。このため、排気ガスの熱が伝熱部材51を介して冷却水に無駄に伝達されなくなり、高温の排気ガスの熱を熱電変換モジュール33の受熱基板35に積極的に作用させることができる。
また、低温の冷却水を熱電変換モジュール33の放熱基板36に作用させることができる。したがって、受熱基板35と放熱基板36との温度差を大きくすることができ、熱電変換モジュール33の発電効率を向上させることができる。
すなわち、本実施の形態の排熱回収機能を有する熱電発電装置17は、伝熱部材を伝熱位置および非伝熱位置に移動させることで、エンジン1の暖機時に冷却水の早期昇温を図ることができ、エンジン1の暖機完了後には、熱電変換モジュール33の発電効率を向上させて熱電変換モジュール33の発電量を増大させることができる。
このため、エンジン1の早期暖気と発電効率の向上とを両立させることができ、熱電発電装置17の全使用条件(全作動状態)で排気ガスの熱を有効利用することができる。そして、このような機能を、排熱回収機能を有する簡素かつ低コストな熱電発電装置17によって達成することができる。
特に、本実施の形態の熱電発電装置17の伝熱部材51は、熱電変換モジュール33の隙間S2に位置し、排気管部31に接離自在なグラファイトシート54および冷却水管34内の冷却水に接触する上面52Aを有するプレート部52と、プレート部52から立設し、冷却水管34とモジュール室44とを区画する側板53とを含んで構成される。
そして、伝熱部材51を、冷却水の温度に基づいて変位する形状記憶ばね58およびバイアスばね59等を有する切換部材56によって伝熱位置と非伝熱位置との間に切換えるようにしている。
このため、排熱回収機能を有する熱電発電装置17の構成を簡素化することができ、排熱回収機能を有する熱電発電装置17の製造コストを低減することができる。
また、本実施の形態の熱電発電装置17の切換部材56は、冷却水の温度がエンジン1の暖機温度以上になると軸方向長さが短い第1の軸方向長さに変位して伝熱部材51を伝熱位置に移動させ、冷却水の温度がエンジン1の暖機温度未満となると軸方向長さが短くなる第2の軸方向長さに変位して伝熱部材51を非伝熱位置に移動させる形状記憶ばね58を有している。
このため、簡素な構成によって冷却水温度に応じて伝熱部材51を伝熱位置と非伝熱位置との間で移動させることができ、排熱回収機能を有する熱電発電装置17の構成をより一層簡素化することができ、排熱回収機能を有する熱電発電装置17の製造コストをより一層低減することができる。
また、本実施の形態の熱電発電装置17を搭載した車両は、エンジン1の早期暖機を図ることができるため、エンジン1のフリクションロスを早期に低減することができ、エンジン1の燃費悪化を早期に解消することができる。
また、本実施の形態の熱電発電装置17は、エンジン1と図示しないモータとを併用したハイブリッド車両に搭載することもできる。この場合には、エンジン1の早期暖機を図ってエンジン1のフリクションロスを早期に低減することができるため、エンジン1の燃費が悪化する運転領域を短くすることができる。
すなわち、ハイブリッド車両は、モータ走行とエンジン走行との組合せにより、エンジン1を間欠作動させることでエンジン1の燃費が悪化するのを抑制することができるが、エンジン1の暖機時間が長いとエンジン1の間欠作動を行うまでの時間が長くなり、エンジン1の燃費が悪化する運転領域が長くなる。
本実施の形態の熱電発電装置17は、エンジン1の早期暖機を図ってエンジン1の燃費が悪化する運転領域を短くすることができるため、エンジン1の間欠作動に移行する時間を短くすることができ、エンジン1の燃費が悪化するのをより一層抑制することができる。
(第2の実施の形態)
図9は、本発明に係る熱電発電装置の第2の実施の形態を示す図である。本実施の形態では、切換部材の構成が第1の実施の形態と異なるのみであるため、第1の実施の形態と同一の構成には同一番号を付して説明を省略する。
図9において、切換部材を構成する電磁ソレノイド71は、それぞれ変位部を構成するハウジング57、圧縮ばね72、弁体73、ロッド部材74およびコイル75を含んで構成されている。
圧縮ばね72は、ハウジング57の天井部と弁体73の間に介装されており、弁体73を下方に付勢している。弁体73の下面にはロッド部材74が取付けられており、このロッド部材74は、ハウジング57の底部に形成された開口部57aを通してモジュール室44に突出している。
ロッド部材74の突出方向先端部は、プレート部52に固定されており、ロッド部材74およびプレート部52は、一体的に移動自在となっている。
また、ハウジング57の外周部にはコイル収容ケース77が設けられており、このコイル収容ケース77にはコイル75が収容されている。このコイル75には配線76が接続されており、この配線76は、冷却水管34の外周部34Bに形成された開口部34dを通して冷却水管34の外方に延出している。
配線76は、ECU48に接続されており、ECU48は、コイル75を通電するようになっている。また、冷却水管34または上流側配管16には冷却水の温度を検出する図示しない水温センサが設けられており、ECU48は、水温センサの検出情報に基づき、冷却水の温度がエンジン1の暖機温度以上となったものと判断した場合に、コイル75を通電するようになっている。
コイル75がECU48によって通電されると、コイル75が弁体73を吸引することにより、圧縮ばね72の付勢力に抗して弁体73が上方に移動させるようになっている。
このように電磁ソレノイド71を備えた熱電発電装置17は、冷却水の温度がエンジン1の暖機温度未満の場合には、ECU48がコイル75に通電しないため、弁体73が圧縮ばね72によって付勢される。
このため、弁体73が排気管部31側に移動してロッド部材74がプレート部52のグラファイトシート54を排気管部31に接触させる。このため、排気ガスの熱がプレート部52から冷却水に伝達され、冷却水が昇温され、エンジン1の早期暖機を図ることができる。
また、ECU48は、水温センサの検出情報に基づいて冷却水の温度がエンジン1の暖機温度以上になったものと判断すると、コイル75に通電を行う。このため、弁体73がコイル75に吸引されて圧縮ばね72の付勢力に抗して排気管部31から離隔する方向に移動する。
このため、上方に移動するロッド部材74によってプレート部52のグラファイトシート54が排気管部31に非接触になり、伝熱部材51を介して排気ガスの熱が冷却水に伝達されなくなる。
このため、排気ガスの熱が伝熱部材51を介して冷却水に無駄に伝達されなくなり、高温の排気ガスの熱を熱電変換モジュール33の受熱基板35に積極的に作用させることができるとともに、低温の冷却水を熱電変換モジュール33の放熱基板36に作用させることができる。したがって、受熱基板35と放熱基板36との温度差を大きくすることができ、熱電変換モジュール33の発電効率を向上させることができる。
また、本実施の形態のECU48は、水温センサの検出情報に基づいて冷却水の温度がエンジン1の暖機温度であるか否かを判別しているが、これに限定されるものではない。例えば、エンジン1の始動開始後に、すなわち、イグニッションスイッチがオンされた後に、ECU48が、吸気管2aの上流側に設けられた図示しないエアフローメータによって検出された吸入空気量の積算値からエンジン1の暖機完了であるか否かを推定し、エンジン1の暖機完了であるものと判断した場合に、コイル75に通電するようにしてもよい。
また、上記各実施の形態では、切換部材56に形状記憶ばね58や電磁ソレノイド71を用いているが、冷却水の温度に応じて変位するサーモワックス等の感温部材を用いて伝熱部材51を伝熱位置と非伝熱位置とに切換えるようにしてもよい。
以上のように、本発明に係る熱電発電装置は、簡素な構成および低コストで内燃機関の早期暖機および熱電発電を行うことができるという効果を有し、内燃機関から排出される排気ガスの熱を利用して熱電発電および冷却水の昇温を行う熱電発電装置等として有用である。
1…エンジン(内燃機関)、17…熱電発電装置、31…排気管部、33…熱電変換モジュール、34…冷却水管、35…受熱基板(高温部)、36…放熱基板(低温部)、44…モジュール室、51…伝熱部材、52…プレート部、52A…プレート部の上面(第2の接触面)、53…側板(側壁部)、54…グラファイトシート(第1の接触面)、56…切換部材、58…形状記憶ばね(変位部)、59…バイアスばね(変位部)、60…ロッド部材(変位部)、62…ばねシート(変位部)、71…電磁ソレノイド(切換部材)、72…圧縮ばね(変位部)、73…弁体(変位部)、74…ロッド部材(変位部)、75…コイル(変位部)、S2…隙間

Claims (4)

  1. 内燃機関から排出される排気ガスが流れる排気管部と、内燃機関を流通する冷却水が流れる冷却水管と、前記排気管部に高温部が対向するとともに、前記冷却水管に低温部が対向し、前記高温部と前記低温部との温度差に応じて熱電発電を行う熱電変換モジュールとを備えた熱電発電装置であって、
    前記排気管部および前記冷却水管の間に介装され、前記排気管部および前記冷却水管を熱的に接続させる伝熱位置と、前記排気管部および前記冷却水管を熱的に非接触にする非伝熱位置との間に移動自在な伝熱部材と、
    前記内燃機関の暖機状態に基づいて前記伝熱部材を前記伝熱位置と前記非伝熱位置との間で切換える切換部材とを備えたことを特徴とする熱電発電装置。
  2. 前記切換部材は、前記内燃機関の暖機未完了である場合には、前記伝熱部材を前記伝熱位置に移動させ、前記内燃機関の暖機完了である場合には、前記伝熱部材を前記非伝熱位置に移動させることを特徴とする請求項1に記載の熱電発電装置。
  3. 前記熱電変換モジュールが、前記排気管部と前記冷却水管との間に形成されたモジュール室に隙間を介して複数個設置され、
    前記伝熱部材が、前記熱電変換モジュールの前記隙間に位置し、前記排気管部に接離自在な第1の接触面および前記冷却水管内の冷却水に接触する第2の接触面を有するプレート部と、前記プレート部から立設し、前記冷却水管と前記モジュール室とを区画する側壁部とを含んで構成され、
    前記切換部材が、前記冷却水管内に設けられ、前記冷却水の温度に基づいて変位し、前記伝熱部材を前記伝熱位置と前記非伝熱位置との間で移動させる変位部を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱電発電装置。
  4. 前記変位部は、冷却水の温度が前記内燃機関の暖機温度以上になると軸方向長さが第1の軸方向長さに変位して前記伝熱部材を前記非伝熱位置に移動させ、冷却水の温度が前記内燃機関の暖機温度未満となると軸方向長さが第2の軸方向長さに変位して前記伝熱部材を前記伝熱位置に移動させる形状記憶合金からなるばねを含んで構成されることを特徴とする請求項3に記載の熱電発電装置。
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