JP2014103186A - 半導体装置の製造方法、半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】モールド層中に半導体チップが封止された形態の半導体装置を、端子の取り出しの構成によらずに簡易な製造方法で製造する。
【解決手段】図1(b)に示されるように、平面状とされたテープ30上において、外枠部20を接着して固定することができる。この際、外枠部20の下部とテープ30とは密着している。次に、図1(c)に示されるように、外枠部20で囲まれた内部におけるテープ30上に、半導体チップ10を固定する。この際、半導体チップ10の下面も、テープ30と接着して固定される。この状態において、液状とされた熱硬化性樹脂を上側から外枠20の開口部に流し込んだ後に、硬化させることによって、図1(d)に示されるように、外枠20内で半導体チップ10がモールド層40で封止される。
【選択図】図1
【解決手段】図1(b)に示されるように、平面状とされたテープ30上において、外枠部20を接着して固定することができる。この際、外枠部20の下部とテープ30とは密着している。次に、図1(c)に示されるように、外枠部20で囲まれた内部におけるテープ30上に、半導体チップ10を固定する。この際、半導体チップ10の下面も、テープ30と接着して固定される。この状態において、液状とされた熱硬化性樹脂を上側から外枠20の開口部に流し込んだ後に、硬化させることによって、図1(d)に示されるように、外枠20内で半導体チップ10がモールド層40で封止される。
【選択図】図1
Description
本発明は、モールド層中に半導体チップが封止された構成を具備する半導体装置の製造方法に関する。
例えばダイオード等の半導体素子が形成された半導体チップをモールド層中に封止して実装した構成の半導体モジュール(半導体装置)が使用されている。こうした半導体装置においては、シリコン等の半導体材料で構成された半導体チップがモールド層中に埋め込まれて封止され、端子となるリードがモールド層から突出した形態とされる。モールド層は、通常、熱硬化性樹脂等の樹脂材料で構成され、液状とされたこの材料中に半導体チップが埋め込まれた後でこの材料が硬化してモールド層とされる。
こうした半導体装置、あるいはその製造方法は、例えば特許文献1〜5に記載されている。
特許文献1には、一方の電極をケース状として凹部を設け、この凹部の中に半導体チップを設置してから凹部の中に樹脂材料を流し込んで封止した構成の半導体装置が記載されている。
特許文献2には、半導体チップが基板の中の収納孔に設置されて粘着テープ(台座手段)上に配置され、その上にダムが設けてから液状のモールド材料(樹脂材料))を流し込み、硬化させる製造方法が記載されている。硬化後に粘着テープから基板を分離することによって、上記の構成の半導体装置を得ることができる。
特許文献3には、粘着テープ上に予め薄膜の回路パターンを形成した上で、半導体チップをこの上に搭載し、上記と同様に樹脂材料でモールド層を形成し、硬化後のモールド層から最後に粘着テープを剥がすことによって、上記の半導体装置を得る製造方法が記載されている。
特許文献4には、リードに対応した箇所に開口部が設けられたテープ上に半導体チップを設置し、開口部が設けられたテープ下面をフィルムで保護して密封してから液状のモールド材料を滴下してモールド層を形成した後に、フィルムを除去する製造方法が記載されている。
特許文献5には、放熱板の上に底のない容器を接着し、この容器内の放熱板上に半導体チップをセラミックス基板を介して設置し、容器内をモールド層で封止した半導体装置が記載されている。
上記のような半導体装置において、その端子(リードあるいは配線)は、半導体チップの上面側、下面側、あるいはこれらの両方に形成される。上記の製造方法においては、この端子の取り出しの形態は制限される。あるいは、この端子の取り出しの形態によっては、その製造方法は複雑となる。
例えば、特許文献1に記載の半導体装置は、容易に製造できることは明らかであるものの、ケースそのものを一つの電極(リード:端子)とし、他の端子は上側に突出させる形態とすることしかできず、例えば端子を下側に複数設けることは極めて困難である。特許文献2、5に記載の半導体装置、あるいはその製造方法も、容易に実現することができるものの、同様に、端子を下側に複数設けることは極めて困難である。
一方、特許文献3、4に記載の製造方法においては、半導体チップの下側に端子(回路パターン)を複数設けることも可能となる。しかしながら、例えば特許文献3に記載の技術においては、粘着テープ上に薄膜の回路パターンを形成する工程が必要になる、また、特許文献4に記載の技術では、下側のリード(端子))を別途準備することが必要になる。更に、開口部を下側から覆うためのフィルムを貼付及び剥離する工程が必要になる。
このため、モールド層中に半導体チップが封止された形態の半導体装置を、端子の取り出しの構成によらずに簡易な製造方法で製造することは困難であった。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、上記問題点を解決する発明を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
本発明の半導体装置の製造方法は、半導体チップの周囲にモールド層が形成された構成を具備する半導体装置の製造方法であって、平面状とされたテープ上において、開口部を具備する外枠部を、当該外枠部と前記テープとの間が接着された状態で設置する外枠部設置工程と、前記外枠部の前記開口部中における前記テープ上に前記半導体チップを設置する半導体チップ設置工程と、前記テープ上において、前記外枠部の前記開口部に液状の樹脂材料を滴下した後に硬化させることによって前記モールド層を形成するモールド層形成工程と、前記外枠部から前記テープを剥離するテープ剥離工程と、を具備することを特徴とする。
本発明の半導体装置の製造方法は、前記半導体チップの上面側にリード端子を形成し、前記モールド層形成工程において、前記モールド層の上面から前記リード端子が突出した形態とすることを特徴とする。
本発明の半導体装置の製造方法は、前記半導体チップの下面に電極パッドを形成し、前記半導体チップ設置工程において、前記電極パッドを前記テープに接着することを特徴とする。
本発明の半導体装置の製造方法は、前記半導体チップ設置工程において、放熱板を介して前記半導体チップを前記テープ上に設置することを特徴とする。
本発明の半導体装置の製造方法において、前記テープはその長手方向に移動する設定とされ、前記長手方向における異なる箇所で、前記外枠部設置工程、前記半導体チップ設置工程、前記モールド層形成工程、及び前記テープ剥離工程を、順次行うことを特徴とする。
本発明の半導体装置は、前記半導体装置の製造方法によって製造されたことを特徴とする。
本発明の半導体装置は、半導体チップの周囲にモールド層が形成され、平坦な下面を具備する半導体装置であって、上面側から下面側にかけて貫通する開口部を有する外枠部を具備し、前記半導体チップは前記外枠部の前記開口部中に設けられ、前記モールド層は前記開口部中に形成されたことを特徴とする。
本発明の半導体装置は、前記外枠部の上面側において、前記半導体装置を実装する際の位置決め用の凸部又は凹部が形成されたことを特徴とする。
本発明の半導体装置の製造方法は、半導体チップの周囲にモールド層が形成された構成を具備する半導体装置の製造方法であって、平面状とされたテープ上において、開口部を具備する外枠部を、当該外枠部と前記テープとの間が接着された状態で設置する外枠部設置工程と、前記外枠部の前記開口部中における前記テープ上に前記半導体チップを設置する半導体チップ設置工程と、前記テープ上において、前記外枠部の前記開口部に液状の樹脂材料を滴下した後に硬化させることによって前記モールド層を形成するモールド層形成工程と、前記外枠部から前記テープを剥離するテープ剥離工程と、を具備することを特徴とする。
本発明の半導体装置の製造方法は、前記半導体チップの上面側にリード端子を形成し、前記モールド層形成工程において、前記モールド層の上面から前記リード端子が突出した形態とすることを特徴とする。
本発明の半導体装置の製造方法は、前記半導体チップの下面に電極パッドを形成し、前記半導体チップ設置工程において、前記電極パッドを前記テープに接着することを特徴とする。
本発明の半導体装置の製造方法は、前記半導体チップ設置工程において、放熱板を介して前記半導体チップを前記テープ上に設置することを特徴とする。
本発明の半導体装置の製造方法において、前記テープはその長手方向に移動する設定とされ、前記長手方向における異なる箇所で、前記外枠部設置工程、前記半導体チップ設置工程、前記モールド層形成工程、及び前記テープ剥離工程を、順次行うことを特徴とする。
本発明の半導体装置は、前記半導体装置の製造方法によって製造されたことを特徴とする。
本発明の半導体装置は、半導体チップの周囲にモールド層が形成され、平坦な下面を具備する半導体装置であって、上面側から下面側にかけて貫通する開口部を有する外枠部を具備し、前記半導体チップは前記外枠部の前記開口部中に設けられ、前記モールド層は前記開口部中に形成されたことを特徴とする。
本発明の半導体装置は、前記外枠部の上面側において、前記半導体装置を実装する際の位置決め用の凸部又は凹部が形成されたことを特徴とする。
本発明は以上のように構成されているので、モールド層中に半導体チップが封止された形態の半導体装置を、端子の取り出しの構成によらずに簡易な製造方法で製造することができる。
以下、本発明の実施の形態となる半導体装置の製造方法について説明する。この半導体装置(半導体モジュール)においては、半導体チップがモールド層中に封止された形態とされる。この際、半導体チップに接続された端子の取り出しを、半導体チップの上面側、下面側の両方で行うことができる。図1は、この半導体装置の製造方法における形態を示す斜視図である。図1においては、端子(リード端子)は半導体チップの上面側においてのみ形成されているものとする。ここでは、まず、図1(a)に示されるように、半導体チップ10、外枠部20、テープ30が準備される。
半導体チップ10は、この半導体装置において用いられる矩形体形状のチップ、例えばシリコンチップであり、図において上面側にリード端子11が6本設けられている。この形態は、特許文献1に記載のダイオードと同様であり、特許文献1に記載の場合には上側に1本のリード端子のみが設けられていたのに対し、ここでは6本設けられているものとする。
外枠部20には開口部が設けられ、外枠部20を平面上に設置した際に、この開口部の内部に半導体チップ10が嵌合して設置できるような形態とされる。内部に半導体チップ10を設置できるという点では特許文献1における支持電極と同様であるが、この外枠部20を平面上に設置した際に、この開口部はその上部から下部まで貫通し、底面を具備しない点が異なる。半導体チップ10は、リード端子11を上側にした状態で外枠部20内に設置される形態とされる。外枠部20は、樹脂材料や金属で形成することができる。外枠部20を樹脂材料で形成した場合には、半導体チップ20への高い絶縁性が得られ、外枠部20を金属で形成した場合には、半導体チップからの高い放熱性が得られる。
テープ30は、耐熱性の樹脂材料あるいは金属で構成され、上面側においてのみ粘着層が設けられており、この上において、外枠部20、半導体チップ10を接着して固定できる構成とされる。この際、外枠部20の下部は、半導体チップ10の周囲において外枠部20の下部とテープ30とが密着するような形状とされる。
以上の構成により、図1(b)に示されるように、平面状とされたテープ30上において、外枠部20を接着して固定することができる(外枠部設置工程)。この際、外枠部20の下部とテープ30とは密着している。
次に、図1(c)に示されるように、外枠部20で囲まれた内部におけるテープ30上に、半導体チップ10を固定する(半導体チップ設置工程)。この際、半導体チップ10の下面も、テープ30と接着して固定される。
この状態において、液状とされた熱硬化性樹脂(モールド層となる材料)を上側から外枠20の開口部に流し込んだ後に、硬化させることによって、図1(d)に示されるように、外枠20内で半導体チップ10がモールド層40で封止される(モールド層形成工程)。これにより、半導体装置100を得ることができる。
その後、図1(e)に示されるように、半導体装置100の底面からテープ30を剥離すれば、分離された半導体装置100を得ることができる(テープ剥離工程)。図2(a)は、この半導体装置100を上面側から見た斜視図であり、図2(b)は、この半導体装置100を底面側から見た斜視図、図2(c)は、半導体チップ10の厚さ方向における断面図である。下面側においては、外枠部20の中で半導体チップ10の下面が露出しており、上面側はモールド層40で封止されることによって、半導体チップ10が外枠部20内で固定されている。上面側では、モールド層40からリード端子11が突出している。この半導体装置100においては、その下面側で、外枠部20と半導体チップ10は同一平面を構成するため、下面は平坦となる。
なお、図1、2の記載では半導体チップ10と外枠部20との間には空隙が全くないものとしているが、外枠部20とテープ30の間は密着しているため、空隙が存在しても、上記と同様にモールド工程を行うことができる。この場合には、半導体装置100の下面側の一部でモールド層40も露出し、外枠部20、半導体チップ、モールド層40は同一平面を構成し、下面が平坦となることは上記と同様である。
この半導体装置100を実装する際には、例えば基板に対して半導体装置100の上面側を固定する。この際、リード端子11を機械的に固定して電気的接続をとればよい。この際、外枠部20が存在していても、障害になることはない。
なお、ここで、露出した半導体チップ10の底面には絶縁層を形成してもよく、全面に導電層を形成してもよい。後者の場合には、露出した導電層を一つの電極として使用することもできる。これらの形成は、半導体チップ設置工程の前において行われていればよい。また、半導体チップ10の下面は平面状である必要もない。
図1(b)〜(e)の各工程は、テープ30をその長手方向に徐々に移動させることによって行うことができる。この場合、図1の製造方法を、テープ30を移動させ、各工程をこの長手方向における異なる場所で行う流れ作業で容易に行うことができる。図3は、この構成を模式的に示す図である。
図3において、テープ30は、送出側リール201と回収側リール202の間で、ロール203を介して図中左側から右下側に移動する。この際、テープ30は、平面状の作業台(図示せず)の上を滑って移動する設定とされている。また、テープ30における粘着層は図中上側に形成されているものとする。初めに、外枠部設置ブロック210において、テープ30上に外枠部20が設置され(外枠部設置工程)、その後、半導体チップ設置ブロック220において、外枠部20の中に半導体チップ10が設置される(半導体チップ設置工程)。
次に、樹脂材料滴下ブロック230において、外枠20の開口内に、モールド層40の材料となる液状の熱硬化性樹脂41が適量滴下される。その後、硬化ブロック240において、熱硬化性樹脂41が硬化してモールド層40となる温度で熱処理が行われる(モールド層形成工程)。この熱処理は、熱硬化性樹脂41が完全硬化する条件で行う必要はなく、この熱処理によって定形性をもったモールド層40が得られればよい。このため、例えばこの際の温度をテープ30に悪影響を与えることのない程度の温度として、例えば150℃とすることができる。逆に、テープ30に対しては、この程度の温度に耐える耐熱性のものを使用することができる。
その後、テープ剥離ブロック250において、図1(e)に示されるように、半導体装置100がテープ30から剥離して得られる(テープ剥離工程)。
その後、硬化ブロック240における熱処理よりも高温、長時間の熱処理を行うキュア工程が半導体装置100に対して行えば、モールド層40を完全硬化させることができる。この工程は、複数の半導体装置100に対して同時に行うことができる。
図3に示された作業は、テープ30を用いて容易に行うことができる。すなわち、上記の製造方法を容易に実行することができる。ただし、図3に示された構成以外でも、例えば広いシート状のテープ30を用いて多数の外枠部20をこの上に配列し、上記の製造方法を同様に実施することもできる。
図1の形態においては、半導体チップ10において、上面側にリード端子(端子)11が設けられており、これに対応した構成の半導体装置100が製造されるものとした。しかしながら、上記の製造方法においては、底部も開口した外枠部20が用いられるため、半導体チップ10の下面側の形状は、外枠部20の内部で半導体チップ10が封止できる限りにおいて、任意である。このため、上記の製造方法によって、図1に示された半導体装置100と異なる形態の半導体装置(半導体モジュール)を製造することもできる。
例えば、半導体チップ10の下面側にも端子(電極パッド)を設けることができる。図4は、この構成の半導体装置(第1の変形例)110の上面側からの斜視図(a)、その下面側からの斜視図(b)である。上記の製造方法によって、この半導体装置110を製造することができる。ここでは、半導体チップ10の下面側(テープ30側)に複数の電極パッド(端子)12が設けられ、その上面側には電極やリード端子は形成されていない。半導体チップ設置工程の前において、半導体チップ10の下面側に複数の電極パッド12を形成し、半導体チップ設置工程において、電極パッド12がテープ30に接着される状態とすれば、完成後の半導体装置110の下面において電極パッド12が露出する。この際、半導体チップ110の下面側において電極パッド12が厚く形成されたために、電極パッド12以外の領域には熱硬化性樹脂41(モールド層40)が回り込んで形成される場合もあるが、この半導体装置110を使用する際には問題になることはない。この場合においても、上記の製造方法によれば、半導体装置110の下面は平坦となって形成される。
この半導体装置110を使用する際には、前記の半導体装置100と逆に、例えば基板に対して下面側の電極パッド12をはんだ付けすることによって、面実装することができる。なお、下面側に電極パッド12を形成し、かつ上面側にリード端子11を形成した場合でも、同様に上記の製造方法を適用することができることは明らかである。すなわち、半導体チップの上面側、下面側の両方に端子を形成することも可能である。
また、図5に示されるように、半導体チップ10の放熱性を高めるために下面側に放熱板を設けた半導体装置(第2の変形例)120を製造することもできる。図5(a)はその上面側からの斜視図、図5(b)はその下面側からの斜視図、図5(c)は半導体チップ10の厚さ方向におけるその断面図である。この半導体装置120を製造する際には、図1における半導体チップ10の下面側に絶縁層50を介して放熱板60を予め接合した構造を、図1における半導体チップ10の代わりに用いることによって、上記の製造方法を用いることができる。
また、外枠部の下面側(テープ30側)は、テープ30との間が密封されるような形状とする必要があるが、その上面側は、凹凸を設けた形状とすることも可能である。図6は、こうした半導体装置(第3の変形例)130の上面側からの斜視図である。この半導体装置130において用いられる外枠部140の開口部は矩形形状とはされておらず、その4つの頂点において張り出し部141が設けられている。この張り出し部141の上面側には、凸部142、凹部143が設けられている。
この半導体装置130を実装する際には、例えばその上面側を基板等に固定してリード端子11を電気的に接続する。この際の位置決め用に、凸部142、凹部143を用いることができる。この場合、この半導体装置130の機械的固定には凸部142、凹部143を用い、リード端子11を電気的接続の目的のみに使用することができる。このため、リード端子11に対する機械的負荷が低減し、実装時における高い信頼性が得られる。
また、外枠部20内で半導体チップ10とモールド層40とが固定される限りにおいて、外枠部20内の構造は任意である。例えば、図7にその断面図を示すように、外枠部20の中で中空構造をもつ半導体装置(第4の変形例)150を形成することもできる。この半導体装置150においては、外枠部20内の開口よりも小さな半導体チップ160が用いられ、外枠部20の内面とこの半導体チップ160間の空隙にモールド層40が形成される。これによって、半導体チップ160は外枠部20に固定される。一方、半導体チップ160の上面には、半導体チップ160の表面を保護するための薄い保護樹脂層170が形成される。
この構造においては、モールド層40は、必要最小限の体積だけ形成される。保護樹脂層170としては、モールド層40と異なる材料を用いることができ、例えば、モールド層40として半導体チップ160の固定に適した材料を用いる一方で、保護樹脂層170として、耐湿性等に効果のある樹脂材料を用いることができる。すなわち、モールド層40と保護樹脂層170で異なる材料を用いることができ、これによってこの半導体装置150の信頼性を高めることができる。モールド層40と同様にして保護樹脂層170も形成できることは明らかである。
熱硬化性樹脂41の滴下量を調整することによって、図7のような形態のモールド層40を形成することができる。また、図3の製造装置を用いてこの半導体装置150を製造する場合には、保護樹脂層170を形成しない状態でこの半導体装置150をテープ30から分離し、その後で保護樹脂層170を形成すればよい。あるいは、モールド層40を形成する場合と同様に、保護樹脂層170を形成するための保護樹脂層材料滴下ブロック、これを硬化させるための硬化ブロックをテープ剥離ブロック250の前に更に追加してもよい。
以上説明したように、上記の製造方法によって、半導体チップがモールド層中に封止された形態の半導体装置(半導体モジュール)を容易に製造することができる。この際、半導体チップからの電極の取り出しは、半導体チップの上面側、下面側のどちらからも行うことができる。また、外枠部内の構造や、半導体チップの上面側における外枠部の構造は、機能に応じて様々な形態とすることができる。この場合においても、同様にこの半導体装置を製造することができる。
なお、上記の例においては、外枠部(モールド層)内に1枚の半導体チップが設けられる構成としたが、複数枚の半導体チップを設けることもできる。また、例えば放熱板を用いた構成(図5)においては、単一の放熱板上に複数の半導体チップを配した構成とすることもできる。
10、160 半導体チップ
11 リード端子(端子)
12 電極パッド(端子)
20、140 外枠部
30 テープ
40 モールド層
41 熱硬化性樹脂
50 絶縁層
60 放熱板
100、110、120、130、150 半導体装置(半導体モジュール)
141 張り出し部
142 凸部
143 凹部
170 保護樹脂層
201 送出側リール
202 回収側リール
203 ロール
210 外枠部設置ブロック
220 半導体チップ設置ブロック
230 樹脂材料滴下ブロック
240 硬化ブロック
250 テープ剥離ブロック
11 リード端子(端子)
12 電極パッド(端子)
20、140 外枠部
30 テープ
40 モールド層
41 熱硬化性樹脂
50 絶縁層
60 放熱板
100、110、120、130、150 半導体装置(半導体モジュール)
141 張り出し部
142 凸部
143 凹部
170 保護樹脂層
201 送出側リール
202 回収側リール
203 ロール
210 外枠部設置ブロック
220 半導体チップ設置ブロック
230 樹脂材料滴下ブロック
240 硬化ブロック
250 テープ剥離ブロック
Claims (8)
- 半導体チップの周囲にモールド層が形成された構成を具備する半導体装置の製造方法であって、
平面状とされたテープ上において、開口部を具備する外枠部を、当該外枠部と前記テープとの間が接着された状態で設置する外枠部設置工程と、
前記外枠部の前記開口部中における前記テープ上に前記半導体チップを設置する半導体チップ設置工程と、
前記テープ上において、前記外枠部の前記開口部に液状の樹脂材料を滴下した後に硬化させることによって前記モールド層を形成するモールド層形成工程と、
前記外枠部から前記テープを剥離するテープ剥離工程と、
を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記半導体チップの上面側にリード端子を形成し、
前記モールド層形成工程において、前記モールド層の上面から前記リード端子が突出した形態とすることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。 - 前記半導体チップの下面に電極パッドを形成し、
前記半導体チップ設置工程において、前記電極パッドを前記テープに接着することを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。 - 前記半導体チップ設置工程において、
放熱板を介して前記半導体チップを前記テープ上に設置することを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。 - 前記テープはその長手方向に移動する設定とされ、
前記長手方向における異なる箇所で、前記外枠部設置工程、前記半導体チップ設置工程、前記モールド層形成工程、及び前記テープ剥離工程を、順次行うことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。 - 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法によって製造されたことを特徴とする半導体装置。
- 半導体チップの周囲にモールド層が形成され、平坦な下面を具備する半導体装置であって、
上面側から下面側にかけて貫通する開口部を有する外枠部を具備し、
前記半導体チップは前記外枠部の前記開口部中に設けられ、前記モールド層は前記開口部中に形成されたことを特徴とする半導体装置。 - 前記外枠部の上面側において、前記半導体装置を実装する際の位置決め用の凸部又は凹部が形成されたことを特徴とする請求項6又は7に記載の半導体装置。
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JP (1) | JP2014103186A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH01315166A (ja) * | 1988-04-21 | 1989-12-20 | American Teleph & Telegr Co <Att> | プラスチック封入材を用いた集積回路パッケージ |
JPH0870081A (ja) * | 1994-08-29 | 1996-03-12 | Nippondenso Co Ltd | Icパッケージおよびその製造方法 |
JP2007005746A (ja) * | 2005-05-24 | 2007-01-11 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 半導体装置 |
-
2012
- 2012-11-19 JP JP2012252880A patent/JP2014103186A/ja active Pending
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