JP2014102289A - 非アルカリ現像型着色組成物、非アルカリ現像型着色転写材料および着色パターン - Google Patents

非アルカリ現像型着色組成物、非アルカリ現像型着色転写材料および着色パターン Download PDF

Info

Publication number
JP2014102289A
JP2014102289A JP2012252511A JP2012252511A JP2014102289A JP 2014102289 A JP2014102289 A JP 2014102289A JP 2012252511 A JP2012252511 A JP 2012252511A JP 2012252511 A JP2012252511 A JP 2012252511A JP 2014102289 A JP2014102289 A JP 2014102289A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
development type
alkali development
pattern
layer
transfer material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012252511A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6061636B2 (ja
Inventor
Tomohiro Kodama
知啓 児玉
Tetsunori Matsumoto
哲憲 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2012252511A priority Critical patent/JP6061636B2/ja
Priority to PCT/JP2013/079084 priority patent/WO2014077111A1/ja
Priority to CN201380059765.6A priority patent/CN104797607B/zh
Publication of JP2014102289A publication Critical patent/JP2014102289A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6061636B2 publication Critical patent/JP6061636B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F2/00Processes of polymerisation
    • C08F2/44Polymerisation in the presence of compounding ingredients, e.g. plasticisers, dyestuffs, fillers

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Optical Filters (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

【課題】断面形状、表面平滑性および直線部の直線性が良好である着色パターンを作製することができる、非アルカリ現像型着色組成物の提供。
【解決手段】黒色顔料と、シリコーン樹脂と、重合性化合物を含み、前記重合性化合物がモノマーまたはオリゴマーであり、かつ、分子内に−Si−O−Si−結合を有さないことを特徴とすることを特徴とする非アルカリ現像型着色組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、非アルカリ現像型着色組成物、非アルカリ現像型着色転写材料および着色パターンに関し、さらに前記着色パターンを含む静電容量型入力装置(指の接触位置を静電容量の変化として検出可能な静電容量型入力装置)および当該静電容量型入力装置を備える画像表示装置に関するものである。
近年、液晶表示装置において、さらなる軽量化、薄型化が求められており、カラーフィルタにおいては、十分な開口率で、十分な色純度及び高コントラストを維持しつつ、微細なパターンを有する着色層及びブラックマトリクスを精度良くパターン加工し得る感光性樹脂組成物が望まれている。また、液晶表示装置のバックライトの輝度が向上し、液晶表示装置の額縁部からバックライトの光が漏れるという課題がある。ブラックマトリクスとしては、そのような光漏れを防ぐべく、遮光性向上が求められている。
ブラックマトリクスの遮光性を向上させて段差(厚み)を低くする目的で、組成物中に含まれるカーボンブラックなどの遮光成分の含有量を多くする試みがなされている。しかしながら、遮光成分の含有量を多くする方法においては、感度低下に加え、現像性、解像性、ブラックマトリクスのパターン形状に問題があった。すなわち、パターン形状変化など、特性が悪化する問題があった。
遮光性向上は着色剤濃度を上げることで達成できるが、上記した、従来公知の着色感光性樹脂組成物では、着色剤の濃度を上げると、画素のパターン形状がオーバーハングと呼ばれる逆テーパー形状となり、形状が著しく悪化し、次工程での塗工ムラが発生し、その結果、品質や歩留まりの低下を招いていた。また着色剤濃度を上げずに膜厚を厚くすることによっても遮光性を向上することは可能だが、研磨や保護膜等、平坦化工程が必要となり、コストアップの原因となっていた。
一方、携帯電話、カーナビゲーション、パーソナルコンピュータ、券売機、銀行の端末などの電子機器では、近年、液晶装置などの表面にタッチパネル型の入力装置が配置され、液晶装置の画像表示領域に表示された指示画像を参照しながら、この指示画像が表示されている箇所に指またはタッチペンなどを触れることで、指示画像に対応する情報の入力が行えるものがある。
このような入力装置(タッチパネル)には、抵抗膜型、静電容量型などがある。静電容量型の入力装置は、単に一枚の基板に透光性導電膜を形成すればよいという利点がある。
このような静電容量型の入力装置においては、指またはタッチペンなどで触れる領域の周囲に加飾層として黒色の額縁を設けることがある。静電容量型入力装置を製造するときには、加飾層を形成した後の工程においてITO透明電極パターンを蒸着などにより形成するが、加飾層の断面が逆テーパー形状であったり、表面凹凸が大きかったりすると、ITO透明電極の断線や、気泡混入の問題が生じることがあった。また、指またはタッチペンなどで触れる領域の周囲の額縁として使用される加飾層は画像表示部に近接していることが多いために目立ちやすく、加飾材の枠内部の直線部にはシャープな直線性が、外観品質を高める観点から求められている。
このような状況のもと、特許文献1〜6には、さまざまな着色組成物が開示されている。例えば、特許文献1には、カーボンブラックと、シリコーン微粒子と、ネガ型の光硬化型ポリイミドを添加した光硬化性黒色インキ反発性樹脂溶液が開示されており、画素を形成するための着色インキに対して後退接触角を有する遮光領域を形成しているが、モノマーまたはオリゴマーである重合性化合物を添加することは記載されていない。
特許文献2には、有機溶媒、着色材、シリコーン樹脂、を含むインク組成物が開示されているが、モノマーまたはオリゴマーである重合性化合物を添加することは記載されていない。
特許文献3には、カーボンブラックと、エポキシ基を有するジメチルポリシロキサンまたはシリコーンゴムを有する組成物が開示されているが、分子内に−Si−O−Si−結合を有さない重合性化合物を添加することは記載されていない。
特許文献4には、カーボンブラックと、オキサゾリン基およびポリアルキレンオキサイド基を側鎖に有するビニル重合ポリマーを含むグラフト化カーボンブラック分散体と、アミノ変性シリコーンを含むインクジェット印刷用インク組成物が開示されているが、モノマーまたはオリゴマーである重合性化合物を添加することは記載されていない。
特許文献5には、ポリシロキサンと、ラジカル重合性基を有し、−Si−O−Si−結合を含有しない化合物を含むシロキサン樹脂組成物およびそれを用いたタッチパネル用保護膜が記載されているが、着色剤を含有させることは記載されておらず、金属化合物粒子は硬化膜の屈折率の調整を前提として添加している。
特許文献6には、カーボンブラック、バインダー樹脂、エチレン性不飽和結合を有する化合物などを有する黒色アルカリ現像型感光性樹脂組成物が開示されているが、非アルカリ現像型の着色組成物は記載されていない上、バインダー樹脂としてシリコーン樹脂を用いることも記載されていない。
特開平7−35917号公報 特表平10−513209号公報 特開平9−244237号公報 特開平11−279468号公報 国際公開WO2010/061744号 特開2010−145459号公報
しかしながら、上記特許文献1〜6に記載の組成物は、断面形状、表面平滑性および直線部の直線性が良好である着色パターンを作製する観点からは不満が残るものであった。特に、黒色顔料を含む組成物は露光時に光源の反対側の部分まで光が届きにくく、順テーパーの形状とすることが難しいものであった。
本発明の目的は上記問題を解決することにある。すなわち、本発明が解決しようとする課題は、断面形状、表面平滑性および直線部の直線性が良好である着色パターンを作製することができる、非アルカリ現像型着色組成物を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明者らが鋭意検討した結果、黒色顔料と、シリコーン樹脂と、特定の構造の重合性化合物を含む非アルカリ現像型着色組成物を用いることで、断面形状、表面平滑性および直線部の直線性が良好である着色パターンを作製することができることを見出すに至った。
すなわち、上記課題を解決するための具体的手段である本発明は以下のとおりである。
[1] 黒色顔料と、シリコーン樹脂と、重合性化合物を含み、前記重合性化合物がモノマーまたはオリゴマーであり、かつ、分子内に−Si−O−Si−結合を有さないことを特徴とすることを特徴とする非アルカリ現像型着色組成物。
[2] [1]に記載の非アルカリ現像型着色組成物は、前記黒色顔料が、カーボンブラックまたはチタンブラックであることが好ましい。
[3] [1]または[2]に記載の非アルカリ現像型着色組成物は、前記黒色顔料が表面被覆されたことが好ましい。
[4] [1]〜[3]のいずれか一項に記載の非アルカリ現像型着色組成物は、非アルカリ現像型着色組成物中の前記黒色顔料の含有割合(a)と前記シリコーン樹脂の含有割合(b)の質量比率が、下記式(1)を満たすことが好ましい。
式(1) 0.33≦(a)/(b)≦10
[5] [1]〜[4]のいずれか一項に記載の非アルカリ現像型着色組成物は、前記シリコーン樹脂がカルボキシル基、ラジカル重合性基およびアミノ基をいずれも有さないことが好ましい。
[6] [1]〜[5]のいずれか一項に記載の非アルカリ現像型着色組成物は、前記重合性化合物がカルボキシル基を有さないことが好ましい。
[7] [1]〜[6]のいずれか一項に記載の非アルカリ現像型着色組成物は、前記重合性化合物が(メタ)アクリル基を4つ以上有することが好ましい。
[8] [1]〜[7]のいずれか一項に記載の非アルカリ現像型着色組成物は、さらに光重合開始剤または光重合開始系を含むことが好ましい。
[9] 仮支持体と、該仮支持体上に設けられた[1]〜[8]のいずれか一項に記載の非アルカリ現像型着色組成物を含む非アルカリ現像型着色組成物層とを含むことを特徴とする非アルカリ現像型着色転写材料。
[10] [9]に記載の非アルカリ現像型着色転写材料は、前記仮支持体と前記非アルカリ現像型着色組成物層との間に熱可塑性樹脂層を設けたことが好ましい。
[11] [9]または[10]に記載の非アルカリ現像型着色転写材料は、少なくとも前記非アルカリ現像型着色組成物層がパターンを有することが好ましい。
[12] [9]〜[11]のいずれか一項に記載の非アルカリ現像型着色転写材料は、前記非アルカリ現像型着色転写材料の全体がパターンを有することが好ましい。
[13] [1]〜[8]のいずれか一項に記載の非アルカリ現像型着色組成物または[9]〜[12]のいずれか一項に記載の非アルカリ現像型着色転写材料を用いて作製されてなることを特徴とする着色パターン。
[14] [13]に記載の着色パターンは、[9]〜[12]のいずれか一項に記載の非アルカリ現像型着色転写材料を用いて作製されてなり、パターン基板上に形成するときに、前記非アルカリ現像型着色転写材料の全体が有するパターンが、前記パターン基板のうち少なくとも外周部のパターンに合致することが好ましい。
[15] [13]または[14]に記載の着色パターンを含むことを特徴とする静電容量型入力装置。
[16] [15]に記載の静電容量型入力装置は、前面板と、前記前面板の非接触側に少なくとも下記(1)〜(5)の要素を有し、前記(1)加飾層として前記着色パターンを含むことが好ましい。
(1)加飾層
(2)複数のパッド部分が接続部分を介して第一の方向に延在して形成された複数の第一の透明電極パターン
(3)前記第一の透明電極パターンと電気的に絶縁され、前記第一の方向に交差する方向に延在して形成された複数のパッド部分からなる複数の第二の電極パターン
(4)前記第一の透明電極パターンと前記第二の電極パターンとを電気的に絶縁する絶縁層
[17] [15]または[16]に記載の静電容量型入力装置を備えることを特徴とする画像表示装置。
本発明によれば、断面形状、表面平滑性および額縁の直線性が良好である着色パターンを作製することができる、非アルカリ現像型着色組成物を提供することができる。
本発明の非アルカリ現像型着色転写材料の一例の概略図である。 本発明の非アルカリ現像型着色転写材料の一例の断面を示した概略図である。 枠内部などを打ち抜かれた非アルカリ現像型着色転写材料の全体がパターンを有する本発明の非アルカリ現像型着色転写材料の一例の概略図である。 枠内部などを打ち抜かれた非アルカリ現像型着色転写材料の全体がパターンを有する本発明の非アルカリ現像型着色転写材料の一例の断面を示した概略図である。 枠内部などを打ち抜かれた非アルカリ現像型着色転写材料の全体がパターンを有する本発明の非アルカリ現像型着色転写材料の他の一例の断面を示した概略図であり、仮支持体を取り除いた状態を表す概略図である。 枠内部などを打ち抜かれた非アルカリ現像型着色転写材料の全体がパターンを有する本発明の非アルカリ現像型着色転写材料を、基材に転写した後の態様の一例の概略図である。 枠内部などを打ち抜かれた非アルカリ現像型着色転写材料の全体がパターンを有する本発明の非アルカリ現像型着色転写材料を、基材に転写した後、仮支持体を取り除いた後の態様の一例の概略図である。 本発明の着色パターンの一例の概略図である。 本発明の着色パターンの一例の断面を示した概略図である。 本発明の着色パターンの一例の概略図でありにおいて、寸法の測定方法を表した概略図である。 本発明の静電容量型入力装置の構成を示す断面図である。 前面板の一例を示す説明図である。 第一の透明電極パターンおよび第二の透明電極パターンの一例を示す説明図である。 開口部が形成された強化処理ガラスの一例を示す上面図である。 加飾層が形成された前面板の一例を示す上面図である。 第一の透明電極パターンが形成された前面板の一例を示す上面図である。 第一および第二の透明電極パターンが形成された前面板の一例を示す上面図である。 第一および第二の透明電極パターンとは別の導電性要素が形成された前面板の一例を示す上面図である。 金属ナノワイヤー断面を示す説明図である。 本発明の着色パターンの一例の断面をSEM観察した写真であり、(A)は断面の垂線方向から観察したSEM写真であり、(B)は斜め方向から観察したSEM写真である。 比較例2の着色パターンの断面をSEM観察した写真であり、(A)は断面の垂線方向から観察したSEM写真であり、(B)は斜め方向から観察したSEM写真である。
以下、本発明の静電容量型入力装置の製造方法、静電容量型入力装置および画像表示装置について説明する。
以下に記載する構成要件の説明は、本発明の代表的な実施態様に基づいてなされることがあるが、本発明はそのような実施態様に限定されるものではない。なお、本明細書において「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値を下限値および上限値として含む範囲を意味する。
[非アルカリ現像型着色組成物]
本発明の非アルカリ現像型着色組成物は、黒色顔料と、シリコーン樹脂と、重合性化合物を含み、前記重合性化合物がモノマーまたはオリゴマーであり、かつ、分子内に−Si−O−Si−結合を有さないことを特徴とすることを特徴とする。
このような構成の非アルカリ現像型着色組成物を用いることで、断面形状、表面平滑性および額縁の直線性が良好である着色パターンを作製することができる。
<組成>
(黒色顔料)
本発明の非アルカリ現像型着色組成物は、黒色顔料を含む。
黒色顔料としては、例えば、カーボンブラック、チタンブラック、酸化鉄、酸化チタン、黒鉛などが挙げられ、中でも、カーボンブラックまたはチタンブラックが好ましく、カーボンブラックがより好ましい。
前記黒色顔料は、表面被覆されたことが好ましい。表面被覆の方法としては特に制限はなく、表面被覆用の材料としても特に制限はない。前記黒色顔料の表面はシリカ処理、アルミナ処理、チタニア処理、ジルコニア処理、有機物処理及びそれらを併用することができる。
これにより本発明の非アルカリ現像型着色組成物を用いて作製した着色パターンの表面平滑性を高めることができる。
前記黒色顔料はこれらの中でも、有機物処理されたことが好ましく、具体的にはシランカップリング剤、エポキシ樹脂やアクリル樹脂などのポリマーで被覆されたことがより好ましい。
表面被覆された黒色顔料としては、公知のものを用いることができる。また、商業的に入手しても、合成してもよく、商業的に入手する場合は、例えば、MA100R(三菱化学株式会社製)などを好ましく用いることができ、合成する場合は、例えば、特開平11−60988に記載の方法などを好ましく用いることができる。
前記黒色顔料は、分散液として使用することが望ましい。この分散液は、前記黒色顔料と顔料分散剤とを予め混合して得られる組成物を、後述する有機溶媒(またはビヒクル)に添加して分散させることによって調製することができる。前記ビビクルとは、塗料が液体状態にある時に顔料を分散させている媒質の部分をいい、液状であって前記黒色顔料と結合して塗膜を形成する成分(バインダー)と、これを溶解希釈する成分(有機溶媒)とを含む。
前記黒色顔料を分散させる際に使用する分散機としては、特に制限はなく、例えば、朝倉邦造著、「顔料の事典」、第一版、朝倉書店、2000年、438項に記載されているニーダー、ロールミル、アトライダー、スーパーミル、ディゾルバ、ホモミキサー、サンドミル等の公知の分散機が挙げられる。更に該文献310頁記載の機械的摩砕により、摩擦力を利用し微粉砕してもよい。
本発明で用いる黒色顔料は、分散安定性の観点から、数平均粒径0.001μm〜0.2μmのものが好ましく、更に0.01μm〜0.15μmのものが好ましい。尚、ここで言う「粒径」とは粒子の電子顕微鏡写真画像を同面積の円とした時の直径を言い、また「数平均粒径」とは多数の粒子について前記の粒径を求め、この100個平均値をいう。
(シリコーン樹脂)
本発明の非アルカリ現像型着色組成物は、シリコーン樹脂を含む。本発明の非アルカリ現像型着色組成物はアルカリ現像を必要としないため、シリコーン樹脂を用いることができ、断面形状、表面平滑性および直線部の直線性が良好である着色パターンを作製することができる。また、着色パターンの耐熱性も高めることができる。
前記シリコーン樹脂として公知のものが使用できる。例えば、メチル系ストレートシリコーンレジン、メチルフェニル系ストレートシリコーンレジン、アクリル樹脂変性シリコーンレジン、ポリエステル樹脂変性シリコーンレジン、エポキシ樹脂変性シリコーンレジン、アルキッド樹脂、変性シリコーンレジン及びゴム系のシリコーンレジン等が使用できる。
ここで、本発明の非アルカリ現像型着色転写材料は、前記非アルカリ現像型着色組成物層が光硬化性樹脂と光重合開始剤の組み合わせによる光硬化を必須とするものではなく、前記非アルカリ現像型着色組成物層は光硬化性樹脂や光重合開始剤を含んでいても含んでいなくてもよい。また、熱硬化性であってもよい。
本発明の非アルカリ現像型着色組成物では、前記シリコーン樹脂がカルボキシル基、ラジカル重合性基およびアミノ基をいずれも有さないことが、好ましい。
より好ましいのは、メチル系ストレートシリコーンレジン、メチルフェニル系ストレートシリコーンレジン、アクリル樹脂変性シリコーンレジンであり、特に好ましいのは、メチル系ストレートシリコーンレジン、メチルフェニル系ストレートシリコーンレジンである。これらのシリコーン系レジンは単独で使用しても2種以上を併用してもよく、メチル系ストレートシリコーンレジンおよびメチルフェニル系ストレートシリコーンレジンの併用が好ましく、これらを任意の比率で混合することにより膜物性を制御できる。
前記シリコーン樹脂としては、公知のものを用いることができる。また、商業的に入手しても、合成してもよく、商業的に入手する場合は、例えば、KR−311、KR−300(ともに信越化学工業(株)製)などを好ましく用いることができる。
本発明の非アルカリ現像型着色組成物は、非アルカリ現像型着色組成物中の前記黒色顔料の含有割合(a)と前記シリコーン樹脂の含有割合(b)の質量比率が、下記式(1)を満たすことが好ましい。
式(1) 0.33≦(a)/(b)≦10
本発明の非アルカリ現像型着色組成物を用いて作製した着色パターンの(額縁の)直線部の直線性を高める観点から、(a)/(b)の質量比率が0.33以上であることが好ましく、0.5以上であることが好ましく、1以上であることがより好ましい。
本発明の非アルカリ現像型着色組成物を用いて作製した着色パターンの表面平滑性を高める観点から、(a)/(b)の質量比率が10以下であることが好ましく、5以下であることがより好ましく、4以下であることが特に好ましい。
(重合性化合物)
本発明の非アルカリ現像型着色組成物は、重合性化合物を含み、前記重合性化合物がモノマーまたはオリゴマーであり、かつ、分子内に−Si−O−Si−結合を有さないことを特徴とする。
前記重合性化合物はモノマーまたはオリゴマーであり、モノマーまたはオリゴマーである重合性化合物は、ポリマーに重合性基を有する化合物に比べて、断面形状がより緩やかである点で好ましい。
前記重合性化合物の分子量は200〜3000であることが好ましく、300〜2000であることがより好ましく、350〜1500であることが特に好ましい。
前記重合性化合物は分子内に−Si−O−Si−結合を有さず、例えば、シリコーン樹脂が重合性基を有する化合物は、本発明における前記重合性化合物には該当しない。分子内に−Si−O−Si−結合を有さない重合性化合物は、−Si−O−Si−結合と炭素−炭素二重結合を有する化合物に比べて、転写材料にしたときのしなやかさの観点で好ましい。
前記重合性化合物は、例えば特開2008−256735号公報に挙げられる重合性化合物を選んで用いることができる。
重合性化合物は、少なくとも一個のエチレン性不飽和二重結合を有する付加重合性化合物であり、末端エチレン性不飽和結合を少なくとも1個、好ましくは2個以上有する化合物から選ばれる。このような化合物群は当該産業分野において広く知られるものであり、本発明においては前記重合性化合物のうち、モノマーまたはオリゴマーであり、かつ、分子内に−Si−O−Si−結合を有さないものを用いることができる。これらは、例えばモノマー、プレポリマー、すなわち2量体、3量体及びオリゴマー、又はそれらの混合物などの化学的形態をもつ。モノマーの例としては、不飽和カルボン酸(例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、マレイン酸など)や、そのエステル類、アミド類が挙げられ、好ましくは、不飽和カルボン酸と脂肪族多価アルコール化合物とのエステル、不飽和カルボン酸と脂肪族多価アミン化合物とのアミド類が用いられる。また、ヒドロキシル基やアミノ基、メルカプト基等の求核性置換基を有する不飽和カルボン酸エステル或いはアミド類と単官能若しくは多官能イソシアネート類或いはエポキシ類との付加反応生成物、及び単官能若しくは、多官能のカルボン酸との脱水縮合反応生成物等も好適に使用される。また、イソシアネート基や、エポキシ基等の親電子性置換基を有する不飽和カルボン酸エステル或いはアミド類と単官能若しくは多官能のアルコール類、アミン類、チオール類との付加反応物、更にハロゲン基や、トシルオキシ基等の脱離性置換基を有する不飽和カルボン酸エステル或いはアミド類と単官能若しくは多官能のアルコール類、アミン類、チオール類との置換反応物も好適である。また、別の例として、上記の不飽和カルボン酸の代わりに、不飽和ホスホン酸、スチレン、ビニルエーテル等に置き換えた化合物群を使用することも可能である。
脂肪族多価アルコール化合物と不飽和カルボン酸とのエステルのモノマーの具体例としては、アクリル酸エステルとして、エチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、1,3−ブタンジオールジアクリレート、テトラメチレングリコールジアクリレート、プロピレングリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリ(アクリロイルオキシプロピル)エーテル、トリメチロールエタントリアクリレート、ヘキサンジオールジアクリレート、1,4−シクロヘキサンジオールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ペンタエリスリトールジアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールジアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ソルビトールトリアクリレート、ソルビトールテトラアクリレート、ソルビトールペンタアクリレート、ソルビトールヘキサアクリレート、トリ(アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート、ポリエステルアクリレートオリゴマー、イソシアヌール酸EO変性トリアクリレート等がある。
メタクリル酸エステルとして、テトラメチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリメチロールエタントリメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブタンジオールジメタクリレート、ヘキサンジオールジメタクリレート、ペンタエリスリトールジメタクリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、ジペンタエリスリトールジメタクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサメタクリレート、ソルビトールトリメタクリレート、ソルビトールテトラメタクリレート、ビス〔p−(3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル〕ジメチルメタン、ビス−〔p−(メタクリルオキシエトキシ)フェニル〕ジメチルメタン等がある。
イタコン酸エステルとして、エチレングリコールジイタコネート、プロピレングリコールジイタコネート、1,3−ブタンジオールジイタコネート、1,4−ブタンジオールジイタコネート、テトラメチレングリコールジイタコネート、ペンタエリスリトールジイタコネート、ソルビトールテトライタコネート等がある。クロトン酸エステルとしては、エチレングリコールジクロトネート、テトラメチレングリコールジクロトネート、ペンタエリスリトールジクロトネート、ソルビトールテトラジクロトネート等がある。イソクロトン酸エステルとしては、エチレングリコールジイソクロトネート、ペンタエリスリトールジイソクロトネート、ソルビトールテトライソクロトネート等がある。マレイン酸エステルとしては、エチレングリコールジマレート、トリエチレングリコールジマレート、ペンタエリスリトールジマレート、ソルビトールテトラマレート等がある。
その他のエステルの例として、例えば、特公昭51−47334、特開昭57−196231記載の脂肪族アルコール系エステル類や、特開昭59−5240、特開昭59−5241、特開平2−226149記載の芳香族系骨格を有するもの、特開平1−165613記載のアミノ基を含有するもの等も好適に用いられる。更に、前述のエステルモノマーは混合物としても使用することができる。
また、脂肪族多価アミン化合物と不飽和カルボン酸とのアミドのモノマーの具体例としては、メチレンビス−アクリルアミド、メチレンビス−メタクリルアミド、1,6−ヘキサメチレンビス−アクリルアミド、1,6−ヘキサメチレンビス−メタクリルアミド、ジエチレントリアミントリスアクリルアミド、キシリレンビスアクリルアミド、キシリレンビスメタクリルアミド等がある。その他の好ましいアミド系モノマーの例としては、特公昭54−21726記載のシクロへキシレン構造を有すものを挙げることができる。
また、特開昭51−37193号、特公平2−32293号、特公平2−16765号に記載されているようなウレタンアクリレート類や、特公昭58−49860号、特公昭56−17654号、特公昭62−39417号、特公昭62−39418号記載のエチレンオキサイド系骨格を有するウレタン化合物類も好適である。更に、特開昭63−277653号、特開昭63−260909号、特開平1−105238号に記載される、分子内にアミノ構造やスルフィド構造を有する付加重合性化合物類を用いることによっては、非常に感光スピードに優れた光重合性組成物を得ることができる。
その他の例としては、エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸を反応させたエポキシアクリレート類等の多官能のアクリレートやメタクリレートを挙げることができる。また、特公昭46−43946号、特公平1−40337号、特公平1−40336号記載の特定の不飽和化合物や、特開平2−25493号記載のビニルホスホン酸系化合物等も挙げることができる。また、ある場合には、特開昭61−22048号記載のペルフルオロアルキル基を含有する構造が好適に使用される。更に日本接着協会誌vol.20、No.7、300〜308ページ(1984年)に光硬化性モノマー及びオリゴマーとして紹介されているものも使用することができる。
これらの重合性化合物について、その構造、単独使用か併用か、添加量等の使用方法の詳細は、最終的な感材の性能設計にあわせて任意に設定できる。例えば、次のような観点から選択される。
感度の点では1分子あたりの不飽和基含量が多い構造が好ましく、多くの場合、2官能以上が好ましい。また、画像部すなわち硬化膜の強度を高くするためには、3官能以上のものがよく、更に、異なる官能数・異なる重合性基(例えばアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、スチレン系化合物、ビニルエーテル系化合物)のものを併用することで、感度と強度の両方を調節する方法も有効である。硬化感度の観点から、(メタ)アクリル酸エステル構造を2個以上含有する化合物を用いることが好ましく、3個以上含有する化合物を用いることがより好ましく、4個以上含有する化合物を用いることが最も好ましい。また、硬化感度、および、未露光部の現像性の観点では、EO変性体を含有することが好ましい。また、硬化感度、および、露光部強度の観点ではウレタン結合を含有することが好ましい。
また、前記着色層中の他の成分(例えばバインダー樹脂、重合開始剤、色材(顔料、染料等)との相溶性、分散性に対しても、前記重合性化合物の選択・使用法は重要な要因であり、例えば、低純度化合物の使用や、2種以上の併用により相溶性を向上させうることがある。また、基材や後述のオーバーコート層等の密着性を向上せしめる目的で特定の構造を選択することもあり得る。
以上の観点より、ビスフェノールAジアクリレート、ビスフェノールAジアクリレートEO変性体、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリ(アクリロイルオキシプロピル)エーテル、トリメチロールエタントリアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ペンタエリスリトールジアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ソルビトールトリアクリレート、ソルビトールテトラアクリレート、ソルビトールペンタアクリレート、ソルビトールヘキサアクリレート、トリ(アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレートEO変性体、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートEO変性体などが好ましいものとして挙げられ、また、市販品としては、ウレタンオリゴマーUAS−10、UAB−140(山陽国策パルプ社製)、DPHA(日本化薬社製)、UA−306H、UA−306T、UA−306I、AH−600、T−600、AI−600(共栄社製)が好ましい。
中でも、ビスフェノールAジアクリレートEO変性体、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、トリ(アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレートEO変性体、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートEO変性体などが、市販品としては、DPHA(日本化薬社製)、UA−306H、UA−306T、UA−306I、AH−600、T−600、AI−600(共栄社製)がより好ましい。
更には、前記重合性化合物として好ましくは、エチレン性不飽和二重結合を2個以上有し、光の照射によって付加重合するモノマー又はオリゴマーである。
このようなモノマー及びオリゴマーとしては、分子中に少なくとも1個の付加重合可能なエチレン性不飽和基を有し、沸点が常圧で100℃以上の化合物が挙げられる。その例としては、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート及びフェノキシエチル(メタ)アクリレートなどの単官能アクリレートや単官能メタクリレート;ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリアクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジアクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(アクリロイルオキシプロピル)エーテル、トリ(アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート、トリ(アクリロイルオキシエチル)シアヌレート、グリセリントリ(メタ)アクリレート;トリメチロールプロパンやグリセリン等の多官能アルコールにエチレンオキシド又はプロピレンオキシドを付加した後(メタ)アクリレート化したもの等の多官能アクリレートや多官能メタクリレートを挙げることができる。
また、酸性多官能光硬化性化合物も前記重合性化合物として好ましい化合物である。
酸性多官能光硬化性化合物としては、(1)水酸基と共に3つ以上の光硬化性官能基を有するモノマー又はオリゴマーを二塩基酸無水物で変性することによりカルボキシル基を導入したもの、(2)水酸基と共に3つ以上の光硬化性官能基を有するモノマー又はオリゴマーに、グリシジル基もしくはイソシアネート基とCOOH基とを併せ持つ化合物等を付加することによってカルボキシル基を導入したもの、あるいは(3)3つ以上の光硬化性官能基を有する芳香族化合物を濃硫酸や発煙硫酸で変性することによりスルホン酸基を導入したもの等を用いることができる。また、酸性多官能光硬化性化合物そのものであるモノマーを繰返し単位として含むオリゴマーを、酸性多官能光硬化性化合物として用いてもよい。
酸性多官能光硬化性化合物の例としては、下記一般式(i)、一般式(ii)で表されるものが好ましい。なお、一般式(i)及び一般式(ii)において、T又はGがオキシアルキレン基の場合には、炭素原子側の末端がR、X及びWに結合する。
前記一般式(i)中、Rは(メタ)アクリロイロキシ基を表し、Xは−COOH基、−OPO基を表す。Tはオキシアルキレン基を表し、ここでアルキレン基の炭素数は1〜4である。nは0〜20である。
前記一般式(ii)中、Wは一般式(i)におけるR又はXを表し、6個のWのうち、3個以上のWがRである。Gは一般式(i)におけるTと同義である。Zは−O−もしくは、−OC=ONH(CH)qNHCOO−を表す。pは0〜20であり、qは1〜8である。一分子内に複数存在するR、X、T、Gは、各々同一であっても、異なっていても良い。)
前記一般式(i)及び(ii)で表される酸性多官能光硬化性化合物の市販品としては、例えば、東亞合成株式会社製のカルボキシル基含有3官能アクリレートであるTO−756、及びカルボキシル基含有5官能アクリレートであるTO−1382などが挙げられる。
更に特公昭48−41708号公報、特公昭50−6034号公報及び特開昭51−37193号公報に記載されているウレタンアクリレート類;特開昭48−64183号公報、特公昭49−43191号公報及び特公昭52−30490号公報に記載されているポリエステルアクリレート類;エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸の反応生成物であるエポキシアクリレート類等の多官能アクリレー卜やメタクリレートを挙げることができる。
前記重合性化合物が(メタ)アクリル基を4つ以上有することが好ましい。
これらの中で、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールオクタ(メタ)アクリレート、上記カルボキシル基含有5官能アクリレートなどが好ましい。また、この他、特開平11−133600号公報に記載の「重合性化合物B」も好適なものとして挙げることができる。
前記重合性化合物の本発明の非アルカリ現像型着色組成物中における含有量は、本発明の非アルカリ現像型着色組成物の全固形分に対して、5〜50質量%であることが好ましく、7〜40質量%であることがより好ましく、10〜35質量%であることが更に好ましい。
(重合開始剤)
前記非アルカリ現像型着色組成物には、重合性化合物を添加した場合に、それを積極的に重合するための重合開始剤を添加することができる。重合開始剤は、可視光領域に吸収を持っており、加飾材料に望まぬ着色をすることがある。よって、重合開始剤を加飾材料に添加する場合は、その色味に応じて開始剤を選抜する必要がある。
本発明に用いることが出来る重合開始剤は、光重合開始剤(例えば特開2008−256735号に記載してある光重合開始剤)や熱重合開始剤を挙げることが出来る。
−−光重合開始剤−−
前記非アルカリ現像型着色組成物に用いられる前記光重合開始剤としては、特開2011−95716号公報に記載の[0031]〜[0042]に記載の光重合開始剤を用いることができる。
(その他の添加剤)
前記非アルカリ現像型着色組成物は、その他の添加剤を含んでいてもよい。前記非アルカリ現像型着色組成物がネガ型材料である場合、前記非アルカリ現像型着色組成物には、界面活性剤、重合禁止剤(熱重合防止剤)を含むことが好ましい。
−−界面活性剤−−
本発明の非アルカリ現像型着色組成物は、界面活性剤を含むことが好ましい。前記界面活性剤としては、例えば特許第4502784号公報の段落[0017]、特開2009−237362号公報の段落[0060]〜[0071]に記載の界面活性剤などを挙げることができる。その中でも、フッ素系界面活性剤が好ましい。
−−重合禁止剤−−
本発明の非アルカリ現像型着色組成物は、重合禁止剤を含むことが好ましい。前記重合禁止剤としては、特許第4502784号公報の段落[0018]に記載の熱重合防止剤などを挙げることができる。
−−その他の添加剤−−
さらに、本発明の非アルカリ現像型着色組成物に用いることができる添加剤としては、特開2000−310706号公報の段落[0058]〜[0071]に記載のその他の添加剤が挙げられる。
(溶剤)
また、本発明の非アルカリ現像型着色組成物の溶剤としては、特開2011−95716号公報の段落[0043]〜[0044]に記載の溶剤を用いることができる。
[非アルカリ現像型着色転写材料]
本発明の非アルカリ現像型着色転写材料は、仮支持体と、該仮支持体上に設けられた本発明の非アルカリ現像型着色組成物を含む非アルカリ現像型着色組成物層とを含むことを特徴とする。
このような構成を有する非アルカリ現像型着色転写材料を用いて着色パターン(例えば、静電容量型入力装置の加飾層)を形成することで、転写後の断面形状、表面平滑性および直線部の直線性が良好である着色パターンを作製することができる。
<非アルカリ現像型着色転写材料の構成>
本発明の非アルカリ現像型着色転写材料は、前記仮支持体と前記非アルカリ現像型着色組成物層との間に熱可塑性樹脂層を設けたことが好ましい。
(仮支持体)
仮支持体としては、可撓性を有し、加圧下または、加圧および加熱下で著しい変形、収縮もしくは伸びを生じない材料を用いることができる。このような支持体の例として、ポリエチレンテレフタレートフィルム、トリ酢酸セルロースフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリカーボネートフィルム等が挙げられ、中でも2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムが特に好ましい。
仮支持体の厚みには、特に制限はなく、5〜200μmの範囲が一般的であり、取扱い易さ、汎用性などの点で、特に10〜150μmの範囲が好ましい。
また、仮支持体は透明でもよいし、染料化ケイ素、アルミナゾル、クロム塩、ジルコニウム塩などを含有していてもよい。
また、仮支持体には、特開2005−221726号公報に記載の方法などにより、導電性を付与することができる。
(非アルカリ現像型着色組成物層)
前記非アルカリ現像型着色組成物層は、本発明の非アルカリ現像型着色組成物を、公知の方法で仮支持体上に製膜することにより形成することができる。
本発明の非アルカリ現像型着色転写材料は、少なくとも前記非アルカリ現像型着色組成物層がパターンを有することが好ましい。
黒色顔料を含む非アルカリ現像型着色組成物層の層厚は、他層との厚み差の観点から、0.5〜10μmが好ましく、0.8〜5μmが更に好ましく、1〜3μmが特に好ましい。非アルカリ現像型着色組成物の固形分中の黒色顔料の含有率としては、特に制限はないが、良好な断面形状、表面平滑性、直線部の直線性を維持する観点から、15〜70質量%であることが好ましく、20〜60質量%であることがより好ましく、25〜50質量%であることが更に好ましい。
本明細書でいう全固形分とは非アルカリ現像型着色組成物などの組成物から溶剤等を除いた不揮発成分の総質量を意味する。
(熱可塑性樹脂層)
感光性フィルムは、仮支持体と着色感光性樹脂層との間に熱可塑性樹脂層が設けられる。前記熱可塑性樹脂層はアルカリ可溶性であることが好ましい。熱可塑性樹脂層は、下地表面の凹凸(既に形成されている画像などによる凹凸等も含む。)を吸収することができるようにクッション材としての役割を担うものであり、対象面の凹凸に応じて変形しうる性質を有していることが好ましい。
熱可塑性樹脂層は、特開平5−72724号公報に記載の有機高分子物質を成分として含む態様が好ましく、ヴィカー(Vicat)法〔具体的には、アメリカ材料試験法エーエステーエムデーASTMD1235によるポリマー軟化点測定法〕による軟化点が約80℃以下の有機高分子物質より選ばれる少なくとも1種を含む態様が特に好ましい。
具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、エチレンと酢酸ビニルまたはそのケン化物等とのエチレン共重合体、エチレンとアクリル酸エステルまたはそのケン化物との共重合体、ポリ塩化ビニルや塩化ビニルと酢酸ビニルまたはそのケン化物等との塩化ビニル共重合体、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデン共重合体、ポリスチレン、スチレンと(メタ)アクリル酸エステルまたはそのケン化物等とのスチレン共重合体、ポリビニルトルエン、ビニルトルエンと(メタ)アクリル酸エステルまたはそのケン化物等とのビニルトルエン共重合体、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸ブチルと酢酸ビニル等との(メタ)アクリル酸エステル共重合体、酢酸ビニル共重合体ナイロン、共重合ナイロン、N−アルコキシメチル化ナイロン、N−ジメチルアミノ化ナイロン等のポリアミド樹脂などの有機高分子が挙げられる。
熱可塑性樹脂層の層厚は、3〜30μmが好ましい。熱可塑性樹脂層の層厚が3μm未満の場合には、ラミネート時の追随性が不十分で、下地表面の凹凸を完全に吸収できないことがある。また、層厚が30μmを超える場合には、仮支持体への熱可塑性樹脂層の形成時の乾燥(溶剤除去)に負荷がかかったり、熱可塑性樹脂層の現像に時間を要したりし、プロセス適性を悪化させることがある。前記熱可塑性樹脂層の層厚としては、4〜25μmが更に好ましく、5〜20μmが特に好ましい。
熱可塑性樹脂層は、熱可塑性の有機高分子を含む調製液を塗布等して形成することができ、塗布等の際に用いる調製液は溶媒を用いて調製できる。溶媒には、該層を構成する高分子成分を溶解し得るものであれば特に制限なく、例えば、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、n−プロパノール、2−プロパノール等が挙げられる。
(他の層)
本発明の非アルカリ現像型着色転写材料には、非アルカリ現像型着色組成物層と熱可塑性樹脂層との間に中間層を設けたり、あるいは非アルカリ現像型着色組成物層の表面に保護フィルムなどを更に設けたりして好適に構成することができる。
本発明で用いる非アルカリ現像型着色転写材料には、複数層を塗布する際および塗布後の保存の際における成分の混合を防止する目的で、中間層を設けることが好ましい。中間層としては、特開平5−72724号公報に「分離層」として記載されている、酸素遮断機能のある酸素遮断膜が好ましく、露光時の感度がアップし、露光機の時間負荷を低減し得、生産性が向上する。
前記中間層および保護フィルムとしては、特開2006−259138号公報の段落[0083]〜[0087]および[0093]に記載のものを適宜使用することができる。
<非アルカリ現像型着色転写材料の作製方法>
(非アルカリ現像型着色転写材料の積層方法)
非アルカリ現像型着色転写材料は、特開2006−259138号公報の段落[0094]〜[0098]に記載の感光性転写材料の作製方法に準じて作製することができる。
具体的に中間層を有する感光性フィルムを形成する場合には、仮支持体上に、熱可塑性の有機高分子と共に添加剤を溶解した溶解液(熱可塑性樹脂層用塗布液)を塗布し、乾燥させて熱可塑性樹脂層を設けた後、この熱可塑性樹脂層上に熱可塑性樹脂層を溶解しない溶剤に樹脂や添加剤を加えて調製した調製液(中間層用塗布液)を塗布し、乾燥させて中間層を積層し、この中間層上に更に、中間層を溶解しない溶剤を用いて調製した非アルカリ現像型着色組成物層用塗布液を塗布し、乾燥させて非アルカリ現像型着色組成物層を積層することによって、好適に作製することができる。さらに、形成された前記非アルカリ現像型着色組成物層を前記保護剥離層で覆う工程を有することが好ましい。
ここで、非アルカリ現像型着色組成物層は2層以上形成してもよい。また、非アルカリ現像型着色組成物層の形成前に、熱可塑性樹脂層及び/又は中間層(酸素遮断層)を塗布形成してもよい。
仮支持体上に、前記非アルカリ現像型着色組成物層形成用の組成物、前記熱可塑性樹脂層形成用の塗布液、前記中間層形成用の塗布液を塗布する方法としては公知の塗布方法を用いることができる。例えば、スピナー、ホワイラー、ローラーコーター、カーテンコーター、ナイフコーター、ワイヤーバーコーター、エクストルーダー等の塗布機を用いて、それらの塗液を塗布し、乾燥させることにより形成できる。
前記保護剥離層で前記非アルカリ現像型着色組成物層を覆う方法としては特に限定はないが、仮支持体上の非アルカリ現像型着色組成物層に前記保護剥離層を重ね、圧着する方法を用いることができる。
圧着には、ラミネーター、真空ラミネーター、および、より生産性を高めることができるニップローラーを使用することができる。
前記圧着の条件としては、雰囲気温度20〜45℃、線圧1000〜10000N/mが好ましい。
(パターンを有する非アルカリ現像型着色転写材料の製造方法)
本発明の非アルカリ現像型着色転写材料は、少なくとも前記非アルカリ現像型着色組成物層がパターンを有することが好ましく、前記非アルカリ現像型着色転写材料の全体がパターンを有することがより好ましい。このようなパターンを有する非アルカリ現像型着色転写材料の製造方法としては特に制限はないが、以下の方法が好ましい。
パターンを有する非アルカリ現像型着色転写材料の作製方法としては、(A)仮支持体および前記非アルカリ現像型着色組成物層を含む非アルカリ現像型着色転写材料に対して、少なくとも前記非アルカリ現像型着色組成物層を厚み方向に貫通する深さであり、かつ、面内方向に直線部分を有する切り込みを入れる工程と、(B)前記非アルカリ現像型着色転写材料の面内方向の一部の領域から前記切り込みの深さまでの前記非アルカリ現像型着色組成物層を取り除く工程を含むことが、高い生産性で、着色パターン(加飾材)の直線部の直線性が高い着色パターンや、該着色パターンを用いた静電容量型入力装置を製造することができる観点から好ましい。
図1および図2に、仮支持体および非アルカリ現像型着色組成物層を含む非アルカリ現像型着色転写材料の構成を具体的に示す。なお、図1〜図9には、図1に示した仮支持体および非アルカリ現像型着色組成物層を含む非アルカリ現像型着色転写材料から、1枚の着色パターン付き基板を製造する場合について説明したが、本発明はこられの具体的な説明によって限定されるものではない。本発明では、非アルカリ現像型着色転写材料から着色パターンをパターン基板上に形成するときに、前記非アルカリ現像型着色転写材料の全体が有するパターンが、前記パターン基板のうち少なくとも外周部のパターンに合致することが生産性の観点から好ましく、前記パターン基板が配線取出し部などの開口部を有するときは配線取出し部などの開口部のパターンにも合致することがより好ましい。
図1は、仮支持体および非アルカリ現像型着色組成物層24を含む非アルカリ現像型着色転写材料30を、非アルカリ現像型着色組成物層24側から見た概略図である。前記(A)工程では、非アルカリ現像型着色組成物層を厚み方向に貫通する深さであり、かつ、面内方向に直線部分を有する切り込みを、例えば図1の点線部に入れることができる。
前記非アルカリ現像型着色転写材料への切り込みは、後述する基板がパターンを有する場合、その基板のパターンに合致した形状のパターンを有する非アルカリ現像型着色転写材料が形成されるように入れることが好ましい。特に、前記基板が、パターンを有するガラス基板である場合、前記非アルカリ現像型着色転写材料をガラス基板に転写した後に、パターンを有するガラス基板外周部を打ち抜かないため、パターンを有するガラス基板外周部の形状にあわせて予め前記非アルカリ現像型着色転写材料の枠外部にも前記(A)工程で切り込みを入れることが好ましい。
図2に、図1に示した非アルカリ現像型着色転写材料のX1−X1’における断面概略図を示す。
図2は、仮支持体26の上に、後述する熱可塑性樹脂層27、中間層28、非アルカリ現像型着色組成物層24および保護剥離層29が積層された非アルカリ現像型着色転写材料30の態様である。なお、非アルカリ現像型着色組成物層は2層以上の積層体であってもよい。
−(A)工程:直線部分を有する切り込みを入れる方法−
前記(A)仮支持体および非アルカリ現像型着色組成物層を含む非アルカリ現像型着色転写材料に対して、少なくとも着色層を厚み方向に貫通する深さであり、かつ、面内方向に直線部分を有する切り込みを入れる工程の方法としては、特に制限はなく、切り込みの深さも特に制限はない。
パターンを有する非アルカリ現像型着色転写材料の製造方法は、前記非アルカリ現像型着色転写材料への切り込みを、面内方向に4カ所以上直線部分(本明細書中、「直線部分」とは直線状の部分を意味し、線分と同義である)を有するように入れることが好ましい。なお、前記非アルカリ現像型着色転写材料への切り込みは、「大半径の円弧」や「正弦波」で構成することもできるが、特に直線部分を有する切り込みを入れるときに有用である。
前記非アルカリ現像型着色転写材料への切り込みを入れる方法としては特に制限はないが、トムソン刃加工またはレーザー光加工から選ばれる方法で入れることが好ましい。
前記非アルカリ現像型着色転写材料への切り込みの深さとしては、(A−1)前記非アルカリ現像型着色転写材料への切り込みを前記非アルカリ現像型着色転写材料の全層を厚み方向に貫通する深さまで入れてもよく、(A−2)前記非アルカリ現像型着色組成物層を貫通し、かつ前記仮支持体を貫通しない深さの切り込みを入れてもよい。
(A−1)前記非アルカリ現像型着色転写材料への切り込みを前記非アルカリ現像型着色転写材料の全層を厚み方向に貫通する深さまで入れることを打ち抜きともいう。なお、前記打ち抜きを(A)工程で行う場合は、後述の(B)前記非アルカリ現像型着色転写材料の面内方向の一部の領域から前記切り込みの深さまでの前記非アルカリ現像型着色組成物層を取り除く工程も同時に行われることが好ましい。なお、打ち抜きと非アルカリ現像型着色組成物層の除去を同時に行うことを、くり抜きとも言う。
一方、(A−2)前記非アルカリ現像型着色組成物層を貫通し、かつ前記仮支持体を貫通しない深さの切り込みを入れることをハーフカットともいう。
これらの中でも、(A−1)前記非アルカリ現像型着色転写材料への切り込みを、前記非アルカリ現像型着色転写材料の全層を厚み方向に貫通する深さまで入れることが好ましい。
−−打ち抜き方法−−
前記非アルカリ現像型着色転写材料の打ち抜きには、公知の手段を用いることが出来る。
機械式打ち抜き方法としては、例えば、トムソン刃による平抜き、ダイカットロールによる円筒抜きが挙げられる。
光学式打ち抜き方法としては、COレーザーカッターを上げることができる。
また、毎葉式でも連続式(ロールトゥロール式)でもよい。
機械式打ち抜き方法に用いられる装置としては、例えば、クライムプロダクツ株式会社製 L−CPNC550などを挙げることができる。
−−ハーフカット方法−−
前記ハーフカット方法において切り込みを入れる方法としては特に制限は無く、刃、レーザーなど任意の方法で切り込みを入れることができ、刃で切り込みを入れることが好ましい。また、刃の構造は特に限定されることはない。
前記非アルカリ現像型着色転写材料が、例えば、仮支持体、熱可塑性樹脂層、中間層、非アルカリ現像型着色組成物層、保護剥離層の順に積層されて構成されるとき、例えば、刃もしくはレーザーを用いて、保護剥離層の上から、保護剥離層、非アルカリ現像型着色組成物層、中間層を貫き、熱可塑性樹脂層の一部にまで至る切り込みを入れることで、転写する非アルカリ現像型着色組成物層(画像部)と転写しない非アルカリ現像型着色組成物層(非画像部)の間を分離することができる。
−(B)工程−
パターンを有する非アルカリ現像型着色転写材料の製造方法は、(B)前記非アルカリ現像型着色転写材料の面内方向の一部の領域から前記切り込みの深さまでの前記着色層を取り除く工程を含むことが好ましい。
図3に、(B)工程を行った後の転写材料の構成の概略図を示す。図3は、仮支持体および非アルカリ現像型着色組成物層24を含む転写材料30を、非アルカリ現像型着色組成物層24側から見た概略図である。図3において、前記(B)工程により、非アルカリ現像型着色組成物層が取り除かれた領域25と、非アルカリ現像型着色組成物層(前記着色層のうち取り除かれなかった領域)24が形成される。
前記(A)工程で入れられた、非アルカリ現像型着色組成物層を厚み方向に貫通する深さであり、かつ、面内方向に直線部分を有する切り込み(図1の点線部)で囲まれた前記転写材料の面内方向の一部の領域から前記切り込みの深さまでの前記非アルカリ現像型着色組成物層を取り除くことで、図3の形状の非アルカリ現像型着色転写材料を得ることができる。この製造方法によれば、図3の枠内部21の直線性が高い、着色パターンを、高い生産性で製造することができる。
なお、前記配線取出し部23や、枠外部22が直線部分を有する場合は、その直線性も高くすることができる。
図4に、図3に示した転写材料のX2−X2’における断面概略図を示す。
図4は、仮支持体26の上に、熱可塑性樹脂層27、中間層28、非アルカリ現像型着色組成物層24および保護剥離層29が積層された非アルカリ現像型着色転写材料30を用いたときにおける、前記(B)工程後の非アルカリ現像型着色転写材料の態様である。なお、図4では、前記(A)工程で打ち抜きによって、前記非アルカリ現像型着色転写材料への切り込みを前記非アルカリ現像型着色転写材料の全層を厚み方向に貫通する深さまで入れた場合に、前記(B)工程後に得られる非アルカリ現像型着色転写材料の態様を示した。
前記(B)工程としては、特に制限はないが、前記(A)工程において打ち抜き方法を用いることにより、前記(A)工程と同時に前記(B)工程を行うことが好ましい。
一方、ハーフカット方法によってプレカットした場合、非アルカリ現像型着色組成物層の画像部を選択的に基材に転写するには非画像部を転写させない工夫が必要となる。一つの方法は転写前に非画像部の非アルカリ現像型着色組成物層を除去する方法であり、保護剥離層を除去した後、非画像部の非アルカリ現像型着色組成物層と中間層を同時に剥離する方法である。もう一つは非画像部上の保護フィルムを剥がし、引き続いて非アルカリ現像型着色組成物層と中間層を同時に剥離し、さらに画像部上の保護フィルムを剥がす方法である。非アルカリ現像型着色組成物層の画像部を転写直前まで保護する観点から、後者の方が好ましい。
本発明の加飾材付き基材の製造方法は、前記非アルカリ現像型着色転写材料が、前記非アルカリ現像型着色組成物層の上に前記保護剥離層を有する場合は、前記非アルカリ現像型着色転写材料を基材に貼り付ける前に、前記保護剥離層を剥離することが好ましい。
前記保護剥離層を剥離する方法としては特に制限はなく、公知のテープを用いて取り除く方法などを挙げることができる。
図5に、図4の非アルカリ現像型着色組成物層(前記非アルカリ現像型着色組成物層のうち取り除かれなかった残りの領域)24の上に保護剥離層29を有する転写材料30から、保護剥離層29を取り除いた後に得られる、非アルカリ現像型着色転写材料の断面の概略図を示す。
[着色パターン]
本発明の着色パターンは、本発明の非アルカリ現像型着色組成物または本発明のいずれか一項に記載の非アルカリ現像型着色転写材料を用いて作製されてなることを特徴とする。
<着色パターンの構成>
本発明の着色パターンは基板上に積層されてなることが好ましい。
また、本発明の着色パターンは、本発明の非アルカリ現像型着色転写材料を用いて作製されてなり、パターン基板上に形成するときに、前記非アルカリ現像型着色転写材料の全体が有するパターンが、前記パターン基板のうち少なくとも外周部のパターンに合致することが好ましい。
<着色パターンの形成方法>
着色パターンを形成する方法は、非アルカリ現像型着色転写材料から前記カバーフィルムを除去するカバーフィルム除去工程と、前記カバーフィルムが除去された前記非アルカリ現像型着色転写材料の前記非アルカリ現像型着色組成物層を基材上に転写する転写工程と、基材上に転写された前記非アルカリ現像型着色組成物層を露光する露光工程と、必要に応じて非アルカリ現像型着色組成物層以外の層を現像して着色パターン画像を得る現像工程と、を有する方法が挙げられる。
−(C)工程−
パターンを有する非アルカリ現像型着色転写材料を用いる場合、本発明の着色パターンを形成する方法は、(C)前記非アルカリ現像型着色組成物層のうち取り除かれなかった残りの領域を有する非アルカリ現像型着色転写材料を基材に貼り付ける工程を含むことが好ましい。
図6に、図5に示した前記(B)工程後の転写材料から、前記保護剥離層を取り除いた後の転写材料を用いて、前記(C)工程を行った後の態様を示した。
図6中、基材1は、前記非アルカリ現像型着色組成物層(取り除かれなかった領域)24と隣接することが好ましい。
−−ラミネート方法−−
前記(C)工程は、公知のラミネート方法を用いることが好ましい。
非アルカリ現像型着色組成物層の基材表面への転写(貼り合わせ)は、非アルカリ現像型着色組成物層を基材表面に重ね、加圧、加熱することに行われる。貼り合わせには、ラミネータ、真空ラミネータ、および、より生産性を高めることができるオートカットラミネーター等の公知のラミネータを使用することができる。
ラミネート方法は、打ち抜いた非アルカリ現像型着色転写材料を基材に転写することから、毎葉式で精度良く、基材と加飾材料間に気泡が入らない方法が、得率を上げられる観点から好ましい。
具体的には、真空ラミネータの使用を好ましく挙げることができる。
ラミネート(連続式/枚葉式)に用いられる装置としては、例えば、クライムプロダクツ株式会社製 V−SE340aaHなどを挙げることができる。
真空ラミネータ装置としては、例えば、高野精機有限会社製のものや、大成ラミネーター株式会社製、FVJ−540R、FV700などを挙げることができる。
本発明の着色パターンを形成する方法は、前記非アルカリ現像型着色転写材料を基材に貼り付ける前に、前記仮支持体の前記非アルカリ現像型着色組成物層と反対側に、さらに支持体を積層する工程を含むことが、ラミネート時に気泡を入れない好ましい効果を得ることが出来ることがある。このときに用いる支持体としては特に制限はないが、例えば、以下のものを挙げることができる。
ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、トリアセチルセルロース、シクロオレフィンポリマー。
また、膜厚は、50〜200μmの範囲で選ぶことが出来る。
−−基材−−
基材には、種々のものを用いることが出来るが、前記基材はフィルム基材であってもガラス基材であってもよいが、ガラス基材であることが好ましい。
前記基材がフィルム基材である場合、光学的に歪みがないものや、透明度が高いものを用いることがより好ましい。
前記基材がフィルム基材である場合の具体的な素材には、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、トリアセチルセルロース、シクロオレフィンポリマーをあげることができ、TAC、PET、PCまたはCOPから選ばれることが好ましい。
また、フィルム基材表面には、種々の機能を付加してもよい。具体的には、反射防止層、防眩層、位相差層、視野角向上層、耐傷層、自己修復層、帯電防止層、防汚層、防電磁波層、導電性層をあげることができる。
前記フィルム基材は、さらに導電性層を有することも好ましい。前記導電性層としては、特表2009−505358号公報に記載のものを好ましく用いることができる。
前記フィルム基材は、さらに少なくとも、耐傷層および防眩層のうち少なくとも一つを有することも好ましい。
また、転写工程におけるラミネートによる非アルカリ現像型着色組成物層の密着性を高めるために、予めガラス基材(前面板)の非接触面に表面処理を施すことができる。前記表面処理としては、シラン化合物を用いた表面処理(シランカップリング処理)を実施することが好ましい。シランカップリング剤としては、感光性樹脂と相互作用する官能基を有するものが好ましい。例えばシランカップリング液(N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン0.3質量%水溶液、商品名:KBM603、信越化学(株)製)をシャワーにより20秒間吹き付け、純水シャワー洗浄する。この後、加熱により反応させる。加熱槽を用いてもよく、ラミネータの基材予備加熱でも反応を促進できる。
−(D)工程−
本発明の着色パターンを形成する方法は、(D)前記基材に貼り付けられた前記転写材料から前記仮支持体を取り除く工程を含むことが好ましい。
図7に、図6に示した前記(C)工程後の転写材料および基材の積層体を用いて、前記(D)工程を行い、前記仮支持体26を取り除いた後の態様を示した。
−(E)工程−
本発明の着色パターンを形成する方法は、(E)前記基材に貼りつけられた前記非アルカリ現像型着色転写材料の前記非アルカリ現像型着色組成物層の残りの領域を硬化して加飾材を形成する工程を含むことが好ましい。
また、図8に、前記基材1に貼りつけられた前記非アルカリ現像型着色転写材料の前記非アルカリ現像型着色組成物層24の残りの領域を硬化して、後述の静電容量型入力装置の加飾材として用いられる着色パターン2を形成した後の態様を示す。本発明の着色パターンを形成する方法で得られる着色パターンは、図8における着色パターン(加飾材)2の枠内部21の直線部分における直線性が高いことが好ましい。
本発明の着色パターンを形成する方法に用いられる非アルカリ現像型着色転写材料は、前記非アルカリ現像型着色組成物層の前記(B)工程で除去されなかった残りの領域(パターン)を硬化して加飾層を形成することができる。
非アルカリ現像型着色組成物層が重合性単量体を含んでいれば通常のフォトリソグラフィーの方法によって着色パターンを形成することができるが、本発明の着色パターンを形成する方法は現像工程を含まないことが好ましい。
前記露光工程は、基材上に転写された前記非アルカリ現像型着色組成物層を露光する工程である。
具体的には、前記基材上に形成された前記非アルカリ現像型着色組成物層の上方に所定のマスクを配置し、その後該マスク、熱可塑性樹脂層、および中間層を介してマスク上方から露光する方法や、予め(A)工程:直線部分を有する切り込みを入れる方法で形成したパターンにマスクを用いずに熱可塑性樹脂層、および中間層を介して露光する方法が挙げられる。
ここで、前記露光の光源としては、前記非アルカリ現像型着色組成物層を硬化しうる波長域の光(例えば、365nm、405nmなど)を照射できるものであれば適宜選定して用いることができる。具体的には、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、メタルハライドランプ等が挙げられる。露光量としては、通常5〜200mJ/cm程度であり、好ましくは10〜100mJ/cm程度である。
尚、パターニング露光は、仮支持体を剥離してから行ってもよいし、仮支持体を剥離する前に露光し、その後、仮支持体を剥離してもよい。マスクを介した露光でもよいし、レーザー等を用いたデジタル露光でもよい。
本願では、前記現像工程は、露光された前記非アルカリ現像型着色組成物層を現像液によってて現像する狭義の意味の現像ではなく、熱可塑性樹脂層や中間層を除去する工程である。
なお、本明細書中において、非アルカリ現像型とは、「非アルカリ現像型の現像を行うもの」に限られるわけではなく、「アルカリ現像しないもの」を意味する。
−熱可塑性樹脂層を除去する工程、中間層を除去する工程−
さらに、前記非アルカリ現像型着色転写材料が熱可塑性樹脂層や中間層を含む場合は、前記(D)工程の後、熱可塑性樹脂層と中間層を除去する工程と有することが好ましい。
これらの工程により、図7のように基材1上に、非アルカリ現像型着色組成物層(取り除かれなかった領域)24、熱可塑性樹脂層27および中間層28を有する構成の積層体から、熱可塑性樹脂層27および中間層28を取り除いて、図9のように基材1に非アルカリ現像型着色組成物層24の残りの領域(取り除かれなかった領域)が積層された態様とすることができる。
前記熱可塑性樹脂層と中間層を除去する工程は、一般にフォトリソ方式で使用されるアルカリ現像液を用いて行うことができる。前記アルカリ現像液としては、特に制約はなく、特開平5−72724号公報に記載のものなど、公知の現像液を使用することができる。尚、現像液は前記非アルカリ現像型着色組成物層を溶解しない型の現像挙動をするものが好ましく、例えば、pKa=7〜13の化合物を0.05〜5mol/Lの濃度で含むものが好ましいが、更に水と混和性を有する有機溶剤を少量添加してもよい。水と混和性を有する有機溶剤としては、メタノール、エタノール、2−プロパノール、1−プロパノール、ブタノール、ジアセトンアルコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ベンジルアルコール、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、ε−カプロラクトン、γ−ブチロラクトン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホルアミド、乳酸エチル、乳酸メチル、ε−カプロラクタム、N−メチルピロリドン等を挙げることができる。該有機溶剤の濃度は0.1質量%〜30質量%が好ましい。
また、前記アルカリ現像液には、更に公知の界面活性剤を添加することができる。界面活性剤の濃度は0.01質量%〜10質量%が好ましい。
前記熱可塑性樹脂層と中間層を除去する工程の方式としては、パドル、シャワー、シャワー&スピン、ディプ等のいずれでもよい。ここで、前記シャワーについて説明すると、熱可塑性樹脂層や中間層を、現像液をシャワーにより吹き付けることにより除去することができる。また、現像の後に、洗浄剤などをシャワーにより吹き付け、ブラシなどで擦りながら、残渣を除去することが好ましい。液温度は20℃〜40℃が好ましい。
(ポストベーク工程)
前記転写工程後にポストベーク工程を含むことが好ましく、前記熱可塑性樹脂層と中間層を除去工程後にポストベークを行う工程を含むことがより好ましい。
本発明では、後述する静電容量型入力装置の(1)加飾層を、本発明の非アルカリ現像型着色転写材料の前記非アルカリ現像型着色組成物層を0.08〜1.2atmの環境下で180〜300℃に加熱して形成することが生産性の観点から好ましい。
前記ポストベークの加熱は0.5atm以上の環境下で行うことがより好ましい。一方、1.1atm以下の環境下で行うことがより好ましく、1.0atm以下の環境下で行うことが特に好ましい。さらに、約1atm(大気圧)環境下で行うことが特別な減圧装置を用いることなく製造コストを低減できる観点からより特に好ましい。
前記ポストベークの温度は、200〜280℃であることがより好ましく、220〜260℃であることが特に好ましい。
前記ポストベークの時間は、20〜150分であることがより好ましく、30〜100分であることが特に好ましい。
前記ポストベークは、空気環境下で行っても、窒素置換環境下で行ってもよいが、空気環境下で行うことが、特別な減圧装置を用いることなく製造コストを低減できる観点から特に好ましい。
(その他の工程)
本発明の着色パターンを形成する方法は、ポスト露光工程等、その他の工程を有していてもよい。
前記非アルカリ現像型着色組成物層が光硬化性樹脂層を有する場合に前記着色パターンを形成するときは、ポスト露光工程を含むことが好ましい。前記ポスト露光工程は前記非アルカリ現像型着色組成物層の前記基材と接している側の表面方向のみから行っても、前記透明基材と接していない側の表面方向のみから行っても、両面方向から行ってもよい。
なお、前記露光工程、現像工程、前記熱可塑性樹脂層と中間層を除去する工程、およびその他の工程の例としては、特開2006−23696号公報の段落番号[0035]〜[0051]に記載の方法を本発明においても好適に用いることができる。
[静電容量型入力装置]
本発明の静電容量型入力装置は、本発明の着色パターンを含むことを特徴とする。
本発明の静電容量型入力装置は、前面板と、前記前面板の非接触側に少なくとも下記(1)〜(4)の要素を有し、前記(1)加飾層として前記着色パターンを含むことが好ましい。
(1)加飾層
(2)複数のパッド部分が接続部分を介して第一の方向に延在して形成された複数の第一の透明電極パターン
(3)前記第一の透明電極パターンと電気的に絶縁され、前記第一の方向に交差する方向に延在して形成された複数のパッド部分からなる複数の第二の電極パターン
(4)前記第一の透明電極パターンと前記第二の電極パターンとを電気的に絶縁する絶縁層
また、本発明の静電容量型入力装置は、第二の電極パターンが透明電極パターンであってもよい。
さらに、本発明の静電容量型入力装置は、さらに下記(5)を有していてもよい。
(5)前記第一の透明電極パターンおよび前記第二の透明電極パターンの少なくとも一方に電気的に接続され、前記第一の透明電極パターンおよび前記第二の透明電極パターンとは別の導電性要素
<静電容量型入力装置の構成>
まず、本発明の静電容量型入力装置の構成について説明する。図11は、本発明の静電容量型入力装置の構成を示す断面図である。図11において静電容量型入力装置10は、前面板1と、加飾層2と、第一の透明電極パターン3と、第二の透明電極パターン4と、絶縁層5と、導電性要素6と、透明保護層7と、から構成されている。
前面板1は、ガラス基板等の透光性基板で構成されており、コーニング社のゴリラガラスに代表される強化ガラスなどを用いることができる。また、図11において、前面層1の各要素が設けられている側を非接触面と称する。本発明の静電容量型入力装置10においては、前面板1の接触面(非接触面の反対の面)に指などを接触などさせて入力が行われる。以下、前面板を、「基材」と称する場合がある。
また、前面板1の非接触面上には加飾層2が設けられている。加飾層2は、タッチパネル前面板の非接触側に形成された表示領域周囲の額縁状のパターンであり、引回し配線等が見えないようにするために形成される。
本発明の静電容量型入力装置10には、図12に示すように、前面板1の一部の領域(図12においては入力面以外の領域)を覆うように加飾層2が設けられている。更に、前面板1には、図12に示すように一部に開口部8を設けることができる。開口部8には、押圧によるメカニカルなスイッチを設置することができる。
前面板1の接触面には、複数のパッド部分が接続部分を介して第一の方向に延在して形成された複数の第一の透明電極パターン3と、第一の透明電極パターン3と電気的に絶縁され、第一の方向に交差する方向に延在して形成された複数のパッド部分からなる複数の第二の透明電極パターン4と、第一の透明電極パターン3と第二の透明電極パターン4を電気的に絶縁する絶縁層5とが形成されている。前記第一の透明電極パターン3と、第二の透明電極パターン4と、後述する導電性要素6とは、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)やIZO(Indium Zinc Oxide)などの透光性の導電性金属酸化膜で作製することができる。このような金属膜としては、ITO膜;Al、Zn、Cu、Fe、Ni、Cr、Mo等の金属膜;SiO等の金属酸化膜などが挙げられる。この際、各要素の、膜厚は10〜200nmとすることができる。また、焼成により、アモルファスのITO膜を多結晶のITO膜とするため、電気的抵抗を低減することもできる。また、前記第一の透明電極パターン3と、第二の透明電極パターン4と、後述する導電性要素6とは、前記導電性繊維を用いた光硬化性樹脂層を有する感光性フィルムを用いて製造することもできる。その他、ITO等によって第一の導電性パターン等を形成する場合には、特許第4506785号公報の段落[0014]〜[0016]等を参考にすることができる。
また、第一の透明電極パターン3および第二の透明電極パターン4の少なくとも一方は、前面板1の非接触面および加飾層2の前面板1とは逆側の面の両方の領域にまたがって設置することができる。図11においては、第二の透明電極パターンが、前面板1の非接触面および加飾層2の前面板1とは逆側の面の両方の領域にまたがって設置されている図が示されている。このように、一定の厚みが必要な加飾層と前面板裏面とにまたがって感光性フィルムをラミネートする場合でも、特定の層構成を有する感光性フィルムを用いることで真空ラミネータなどの高価な設備を用いなくても、簡単な工程でマスク部分境界に泡の発生がないラミネートが可能になる。
図13を用いて第一の透明電極パターン3および第二の透明電極パターン4について説明する。図13は、第一の透明電極パターンおよび第二の透明電極パターンの一例を示す説明図である。図13に示すように、第一の透明電極パターン3は、パッド部分3aが接続部分3bを介して第一の方向に延在して形成されている。また、第二の透明電極パターン4は、第一の透明電極パターン3と絶縁層5によって電気的に絶縁されており、第一の方向に交差する方向(図13における第二の方向)に延在して形成された複数のパッド部分によって構成されている。ここで、第一の透明電極パターン3を形成する場合、前記パッド部分3aと接続部分3bとを一体として作製してもよいし、接続部分3bのみを作製して、パッド部分3aと第二の透明電極パターン4とを一体として作製(パターニング)してもよい。パッド部分3aと第二の透明電極パターン4とを一体として作製(パターニング)する場合、図13に示すように接続部分3bの一部とパッド部分3aの一部とが連結され、且つ、絶縁層5によって第一の透明電極パターン3と第二の透明電極パターン4とが電気的に絶縁されるように各層が形成される。
図11において、加飾層2の前面板1とは逆側の面側には導電性要素6が設置されている。導電性要素6は、第一の透明電極パターン3および第二の透明電極パターン4の少なくとも一方に電気的に接続され、且つ、第一の透明電極パターン3および第二の透明電極パターン4とは別の要素である。図11においては、導電性要素6が第二の透明電極パターン4に接続されている図が示されている。
また、図11においては、各構成要素の全てを覆うように透明保護層7が設置されている。透明保護層7は、各構成要素の一部のみを覆うように構成されていてもよい。絶縁層5と透明保護層7とは、同一材料であってもよいし、異なる材料であってもよい。絶縁層5と透明保護層7とを構成する材料としては、表面硬度、耐熱性が高いものが好ましく、公知の感光性シロキサン樹脂材料、アクリル樹脂材料などが用いられる。
<静電容量型入力装置の製造方法>
前記静電容量静入力装置の製造方法においては、加飾層2が本発明の着色パターンを含み、すなわち、前記加飾層2が本発明の非アルカリ現像型着色組成物または本発明の非アルカリ現像型着色転写材料を用いて作製されてなることが好ましい。
また、第一の透明電極パターン3と、第二の透明電極パターン4と、絶縁層5と、導電性要素6と、必要に応じて透明保護層7との少なくとも一要素が、仮支持体と熱可塑性樹脂層と光硬化性樹脂層とをこの順で有する感光性フィルムを用いて形成されることが好ましい。
前記絶縁層5および透明保護層7は、感光性フィルムを用いて光硬化性樹脂層を前面板1に転写することで形成することができる。例えば、絶縁層5を形成する場合には、前記光硬化性樹脂層として絶縁性の光硬化性樹脂層を有する感光性フィルムを用いて、第一の透明電極パターンが形成された前記前面板1の表面に前記光硬化性樹脂層を転写することで形成することができる。透明保護層7を形成する場合には、前記光硬化性樹脂層として透明の光硬化性樹脂層を有する感光性フィルムを用いて、各要素が形成された前記前面板1の表面に前記光硬化性樹脂層を転写することで形成することができる。
前記加飾層2等を、本発明の非アルカリ現像型着色転写材料または前記感光性フィルムを用いて形成すると、開口部を有する基板(前面板)でも開口部分からレジスト成分のモレがなく、特に前面板の境界ギリギリまで遮光パターンを形成する必要のある加飾層でのガラス端からのレジスト成分のはみ出しがないため基板裏側を汚染することなく、簡略な工程で、薄層/軽量化のメリットがあるタッチパネルの製造を可能となる。
さらに、遮光性が必要な加飾層2の形成に、光硬化性樹脂層と仮支持体との間に熱可塑性樹脂層を有する特定の層構成を有する感光性フィルムを用いることで感光性フィルムラミネート時の気泡発生を防止し、光モレのない高品位な加飾層2等を形成することができる。
前記第一の透明電極パターン3、第二の透明電極パターン4および導電性要素6は、エッチング処理または導電性光硬化性樹脂層を有する感光性フィルムを用いて形成することができる。
エッチング処理によって、前記第一の透明電極パターン3、第二の透明電極パターン4および別の導電要素6を形成する場合、まず加飾層2等が形成された前面板1の非接触面上にITO等の透明電極層をスパッタリングによって形成する。次いで、前記透明電極層上に前記光硬化性樹脂層としてエッチング用光硬化性樹脂層を有する感光性フィルムを用いて露光・現像によってエッチングパターンを形成する。その後、透明電極層をエッチングして透明電極をパターニングし、エッチングパターンを除去することで、第一の透明電極パターン3等を形成することができる。
導電性光硬化性樹脂層を有する感光性フィルムを用いて、前記第一の透明電極パターン3、第二の透明電極パターン4および別の導電要素6を形成する場合、前記前面板1の表面に前記導電性光硬化性樹脂層を転写することで形成することができる。
前記第一の透明電極パターン3等を、前記導電性光硬化性樹脂層を有する感光性フィルムを用いて形成すると、開口部を有する基板(前面板)でも開口部分からレジスト成分のモレがなく、基板裏側を汚染することなく、簡略な工程で、薄層/軽量化のメリットがあるタッチパネルの製造を可能となる。
さらに、第一の透明電極パターン3等の形成に、導電性光硬化性樹脂層と仮支持体との間に熱可塑性樹脂層を有する特定の層構成を有する感光性フィルムを用いることで感光性フィルムラミネート時の気泡発生を防止し、導電性に優れ抵抗の少ないに第一の透明電極パターン3、第二の透明電極パターン4および別の導電要素6を形成することができる。
前記静電容量型入力装置の製造方法の過程で形成される態様例として、図14〜18の態様を挙げることができる。図14は、開口部8が形成された強化処理ガラス11の一例を示す上面図である。図15は、加飾層2が形成された前面板の一例を示す上面図である。図16は、第一の透明電極パターン3が形成された前面板の一例を示す上面図である。図17は、第一の透明電極パターン3と第二の透明電極パターン4が形成された前面板の一例を示す上面図である。図18は、第一および第二の透明電極パターンとは別の導電性要素6が形成された前面板の一例を示す上面図である。これらは、上記説明を具体化した例を示すものであり、本発明の範囲はこれらの図面により限定的に解釈されることはない。
前記加飾層、絶縁層および透明保護層や、導電性光硬化性樹脂層を用いた場合の第一の透明電極パターン、第二の透明電極パターンおよび導電性要素などの永久材を感光性フィルムを用いて形成する場合、感光性フィルムは、基材にラミネートされた後、必要なパターン様に露光され、ネガ型材料の場合は非露光部分、ポジ型材料の場合は露光部分を現像処理して除去することでパターンを得ることができる。この際、現像は熱可塑性樹脂層と、光硬化性層を別々の液で現像除去してもよいし、同一の液で除去してもよい。必要に応じて、ブラシや高圧ジェットなどの公知の現像設備を組み合わせてもよい。現像の後、必要に応じて、ポスト露光、ポストベークを行ってもよい。
また、後の転写工程におけるラミネートによる感光性樹脂層の密着性を高めるために、予め基材(前面板)の非接触面に表面処理を施すことができる。前記表面処理としては、シラン化合物を用いた表面処理(シランカップリング処理)を実施することが好ましい。シランカップリング剤としては、感光性樹脂と相互作用する官能基を有するものが好ましい。例えばシランカップリング液(N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン0.3質量%水溶液、商品名:KBM603、信越化学(株)製)をシャワーにより20秒間吹き付け、純水シャワー洗浄する。この後、加熱により反応させる。加熱槽を用いてもよく、ラミネータの基板予備加熱でも反応を促進できる。
また、感光性フィルムをリフトオフ材として用いて、第一の透明電極層、第二の透明電極層およびその他の導電性部材を形成することもできる。この場合、感光性フィルムを用いてパターニングした後に、基材全面に透明導電層を形成した後、堆積した透明導電層ごと光硬化性樹脂層の溶解除去を行うことにより所望の透明導電層パターンを得ることができる(リフトオフ法)。
(永久材を感光性フィルムを用いて形成する場合)
永久材を感光性フィルムを用いて形成する場合については、本発明の非アルカリ現像型着色転写材料を用いて加飾層(黒色)を形成する方法と同様である。
(エッチングレジストとして感光性フィルムを用いた場合)
感光性フィルムをエッチングレジスト(エッチングパターン)として用いる場合にも、前記方法と同様にして、レジストパターンを得ることができる。前記エッチングは、特開2010−152155公報の段落[0048]〜[0054]等に記載の公知の方法でエッチング、レジスト剥離を適用することができる。
例えば、エッチングの方法としては、一般的に行われている、エッチング液に浸漬するウェットエッチング法が挙げられる。ウェットエッチングに用いられるエッチング液は、エッチングの対象に合わせて酸性タイプまたはアルカリ性タイプのものを適宜選択すればよい。酸性タイプのエッチング液としては、塩酸、硫酸、フッ酸、リン酸等の酸性成分単独の水溶液、酸性成分と塩化第2鉄、フッ化アンモニウム、過マンガン酸カリウム等の塩の混合水溶液等が例示される。酸性成分は、複数の酸性成分を組み合わせたものを使用してもよい。また、アルカリ性タイプのエッチング液としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア、有機アミン、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイドのような有機アミンの塩等のアルカリ成分単独の水溶液、アルカリ成分と過マンガン酸カリウム等の塩の混合水溶液等が例示される。アルカリ成分は、複数のアルカリ成分を組み合わせたものを使用してもよい。
エッチング液の温度は特に限定されないが、45℃以下であることが好ましい。本発明でエッチングマスク(エッチングパターン)として使用される樹脂パターンは、上述した光硬化性樹脂層を使用して形成されることにより、このような温度域における酸性およびアルカリ性のエッチング液に対して特に優れた耐性を発揮する。したがって、エッチング工程中に樹脂パターンが剥離することが防止され、樹脂パターンの存在しない部分が選択的にエッチングされることになる。
前記エッチング後、ライン汚染を防ぐために必要に応じて、洗浄工程・乾燥工程を行ってもよい。洗浄工程については、例えば常温で純水により10〜300秒間基材を洗浄して行い、乾燥工程については、エアブローを使用して、エアブロー圧(0.1〜5kg/cm程度)を適宜調整し行えばよい。
次いで、樹脂パターンの剥離方法としては、特に限定されないが、例えば、30〜80℃、好ましくは50〜80℃にて攪拌中の剥離液に基材を5〜30分間浸漬する方法が挙げられる。本発明でエッチングマスクとして使用される樹脂パターンは、上述のように45℃以下において優れた薬液耐性を示すものであるが、薬液温度が50℃以上になるとアルカリ性の剥離液により膨潤する性質を示す。このような性質により、50〜80℃の剥離液を使用して剥離工程を行うと工程時間が短縮され、樹脂パターンの剥離残渣が少なくなるという利点がある。すなわち、前記エッチング工程と剥離工程との間で薬液温度に差を設けることにより、本発明でエッチングマスクとして使用される樹脂パターンは、エッチング工程において良好な薬液耐性を発揮する一方で、剥離工程において良好な剥離性を示すことになり、薬液耐性と剥離性という、相反する特性を両方とも満足することができる。
剥離液としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機アルカリ成分や、第3級アミン、第4級アンモニウム塩等の有機アルカリ成分を、水、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、またはこれらの混合溶液に溶解させたものが挙げられる。前記の剥離液を使用し、スプレー法、シャワー法、パドル法等により剥離してもよい。
(感光性フィルム)
次に、前記静電容量型入力装置の製造方法に用いられる感光性フィルムについて説明する。感光性フィルムは、仮支持体と光硬化性樹脂層との間に熱可塑性樹脂層を有することが好ましい。
本発明に用いる感光性フィルムは、ネガ型材料であってもポジ型材料であってもよい。
−光硬化性樹脂層以外の層−
前記感光性フィルムの仮支持体、熱可塑性樹脂層、その他の層としては、本発明の非アルカリ現像型着色転写材料における仮支持体、熱可塑性樹脂層と同様のものを用いることができる。また、前記感光性フィルムの作製方法としても、本発明の非アルカリ現像型着色転写材料の作製方法と同様の方法を用いることができる。
−光硬化性樹脂層−
感光性フィルムは、その用途に応じて光硬化性樹脂層に添加物を加える。感光性フィルムが導電性光硬化性樹脂層を有する場合は、前記光硬化性樹脂層に導電性繊維等が含有される。
感光性フィルムがネガ型材料である場合、光硬化性樹脂層には、アルカリ可溶性樹脂、重合性化合物、重合開始剤または重合開始系、を含むことが好ましい。さらに、着色剤、添加剤、などが用いられるがこれに限られたものではない。
本発明に用いる感光性フィルムに含まれるアルカリ可溶性樹脂としては、特開2011−95716号公報の段落[0025]、特開2010−237589号公報の段落[0033]〜[0052]に記載のポリマーを用いることができる。
前記重合性化合物としては、特許第4098550号の段落[0023]〜[0024]に記載の重合性化合物を用いることができる。
前記重合開始剤または重合開始系としては、特開2011−95716号公報に記載の[0031]〜[0042]に記載の重合性化合物を用いることができる。
−−導電性光硬化性樹脂層(導電性繊維)−−
前記導電性光硬化性樹脂層を積層した感光性フィルムを透明電極パターン、あるいは別の導電性要素の形成に用いる場合には、以下の導電性繊維などを光硬化性樹脂層に用いることができる。
導電性繊維の構造としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、中実構造および中空構造のいずれかが好ましい。
ここで、中実構造の繊維を「ワイヤー」と称することがあり、中空構造の繊維を「チューブ」と称することがある。また、平均短軸長さが5nm〜1,000nmであって、平均長軸長さが1μm〜100μmの導電性繊維を「ナノワイヤー」と称することがある。
また、平均短軸長さが1nm〜1,000nm、平均長軸長さが0.1μm〜1,000μmであって、中空構造を持つ導電性繊維を「ナノチューブ」と称することがある。
前記導電性繊維の材料としては、導電性を有していれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、金属およびカーボンの少なくともいずれかが好ましく、これらの中でも、前記導電性繊維は、金属ナノワイヤー、金属ナノチューブ、およびカーボンナノチューブの少なくともいずれかが特に好ましい。
《金属ナノワイヤー》
前記金属ナノワイヤーの材料としては、特に制限はなく、例えば、長周期律表(IUPAC1991)の第4周期、第5周期、および第6周期からなる群から選ばれる少なくとも1種の金属が好ましく、第2族〜第14族から選ばれる少なくとも1種の金属がより好ましく、第2族、第8族、第9族、第10族、第11族、第12族、第13族、および第14族から選ばれる少なくとも1種の金属が更に好ましく、主成分として含むことが特に好ましい。
前記金属としては、例えば、銅、銀、金、白金、パラジウム、ニッケル、錫、コバルト、ロジウム、イリジウム、鉄、ルテニウム、オスミウム、マンガン、モリブデン、タングステン、ニオブ、タンテル、チタン、ビスマス、アンチモン、鉛、これらの合金などが挙げられる。これらの中でも、導電性に優れる点で、銀を主に含有するもの、または銀と銀以外の金属との合金を含有するものが好ましい。
前記銀を主に含有するとは、金属ナノワイヤー中に銀を50質量%以上、好ましくは90質量%以上含有することを意味する。
前記銀との合金で使用する金属としては、白金、オスミウム、パラジウムおよびイリジウムなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記金属ナノワイヤーの形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、円柱状、直方体状、断面が多角形となる柱状など任意の形状をとることができるが、高い透明性が必要とされる用途では、円柱状、断面の多角形の角が丸まっている断面形状が好ましい。
前記金属ナノワイヤーの断面形状は、基材上に金属ナノワイヤー水分散液を塗布し、断面を透過型電子顕微鏡(TEM)で観察することにより調べることができる。
前記金属ナノワイヤーの断面の角とは、断面の各辺を延長し、隣り合う辺から降ろされた垂線と交わる点の周辺部を意味する。また、「断面の各辺」とはこれらの隣り合う角と角を結んだ直線とする。この場合、前記「断面の各辺」の合計長さに対する前記「断面の外周長さ」との割合を鋭利度とした。鋭利度は、例えば図19に示したような金属ナノワイヤー断面では、実線で示した断面の外周長さと点線で示した五角形の外周長さとの割合で表すことができる。この鋭利度が75%以下の断面形状を角の丸い断面形状と定義する。前記鋭利度は60%以下が好ましく、50%以下がより好ましい。前記鋭利度が75%を超えると、該角に電子が局在し、プラズモン吸収が増加するためか、黄色みが残るなどして透明性が悪化してしまうことがある。また、パターンのエッジ部の直線性が低下し、ガタツキが生じてしまうことがある。前記鋭利度の下限は、30%が好ましく、40%がより好ましい。
前記金属ナノワイヤーの平均短軸長さ(「平均短軸径」、「平均直径」と称することがある)としては、150nm以下が好ましく、1nm〜40nmがより好ましく、10nm〜40nmが更に好ましく、15nm〜35nmが特に好ましい。
前記平均短軸長さが、1nm未満であると、耐酸化性が悪化し、耐久性が悪くなることがあり、150nmを超えると、金属ナノワイヤー起因の散乱が生じ、十分な透明性を得ることができないことがある。
前記金属ナノワイヤーの平均短軸長さは、透過型電子顕微鏡(TEM;日本電子(株)製、JEM−2000FX)を用い、300個の金属ナノワイヤーを観察し、その平均値から金属ナノワイヤーの平均短軸長さを求めた。なお、前記金属ナノワイヤーの短軸が円形でない場合の短軸長さは、最も長いものを短軸長さとした。
前記金属ナノワイヤーの平均長軸長さ(「平均長さ」と称することがある)としては、1μm〜40μmが好ましく、3μm〜35μmがより好ましく、5μm〜30μmが更に好ましい。
前記平均長軸長さが、1μm未満であると、密なネットワークを形成することが難しく、十分な導電性を得ることができないことがあり、40μmを超えると、金属ナノワイヤーが長すぎて製造時に絡まり、製造過程で凝集物が生じてしまうことがある。
前記金属ナノワイヤーの平均長軸長さは、例えば透過型電子顕微鏡(TEM;日本電子(株)製、JEM−2000FX)を用い、300個の金属ナノワイヤーを観察し、その平均値から金属ナノワイヤーの平均長軸長さを求めた。なお、前記金属ナノワイヤーが曲がっている場合、それを弧とする円を考慮し、その半径、および曲率から算出される値を長軸長さとした。
《添加剤》
さらに、前記光硬化性樹脂層は、添加剤を用いてもよい。前記添加剤としては、例えば特許第4502784号公報の段落[0017]、特開2009−237362号公報の段落[0060]〜[0071]に記載の界面活性剤や、特許第4502784号公報の段落[0018]に記載の熱重合防止剤、さらに、特開2000−310706号公報の段落[0058]〜[0071]に記載のその他の添加剤が挙げられる。
また、感光性フィルムを塗布により製造する際の溶剤としては、特開2011−95716号公報の段落[0043]〜[0044]に記載の溶剤を用いることができる。
以上、感光性フィルムがネガ型材料である場合を中心に説明したが、前記感光性フィルムは、ポジ型材料であってもよい。前記感光性フィルムがポジ型材料である場合、光硬化性樹脂層に、例えば特開2005−221726記載の材料などが用いられるが、これに限られたものではない。
《光硬化性樹脂層の層厚》
導電性光硬化性樹脂層の層厚は、塗布液の安定性や塗布時の乾燥やパターニング時の現像時間などのプロセス適性の観点から、0.1〜20μmが好ましく、0.5〜18μmが更に好ましく、1〜15μmが特に好ましい。前記導電性光硬化性樹脂層の全固形分に対する前記導電性繊維の含有量は、導電性と塗布液の安定性の観点から、0.01〜50質量%が好ましく、0.05〜30質量%が更に好ましく、0.1〜20質量%が特に好ましい。
前記感光性フィルムを用いて絶縁層を形成する場合、光硬化性樹脂層の層厚は、絶縁性の維持の観点から、0.1〜5μmが好ましく、0.3〜3μmが更に好ましく、0.5〜2μmが特に好ましい。
前記感光性フィルムを用いて透明保護層を形成する場合、光硬化性樹脂層の層厚は、十分な表面保護能を発揮させる観点から、0.5〜10μmが好ましく、0.8〜5μmが更に好ましく、1〜3μmが特に好ましい。
《熱可塑性樹脂層および光硬化性樹脂層の粘度》
熱可塑性樹脂層の100℃で測定した粘度が1000〜10000Pa・secの領域にあり、光硬化性樹脂層の100℃で測定した粘度が2000〜50000Pa・secの領域にあり、さらに次式(A)を満たすことが好ましい。
式(A):熱可塑性樹脂層の粘度<光硬化性樹脂層の粘度
ここで、各層の粘度は、次のようにして測定できる。大気圧および減圧乾燥により、熱可塑性樹脂層あるいは光硬化性樹脂層用塗布液から溶剤を除去して測定サンプルとし、例えば、測定器として、バイブロン(DD−III型:東洋ボールドウィン(株)製)を使用し、測定開始温度50℃、測定終了温度150℃、昇温速度5℃/分および振動数1Hz/degの条件で測定し、100℃の測定値を用いることができる。
[画像表示装置]
本発明の画像表示装置は、本発明の静電容量型入力装置を備えることを特徴とする。
《静電容量型入力装置および静電容量型入力装置を構成要素として備えた画像表示装置の種類》
本発明の製造方法によって得られる静電容量型入力装置、および当該静電容量型入力装置を構成要素として備えた画像表示装置は、『最新タッチパネル技術』(2009年7月6日発行(株)テクノタイムズ)、三谷雄二監修、“タッチパネルの技術と開発”、シーエムシー出版(2004,12)、FPD International 2009 Forum T−11講演テキストブック、Cypress Semiconductor Corporation アプリケーションノートAN2292等に開示されている構成を適用することができる。
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明はその主旨を越えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。なお、特に断りのない限り、「%」および「部」は質量基準である。
[実施例1〜8、比較例1および2]
《非アルカリ現像型着色組成物の調製》
以下の材料を用いて、下記表1に記載の処方となるように調製した。得られた非アルカリ現像型着色組成物を、それぞれ実施例1〜8、比較例1および2の非アルカリ現像型着色組成物とした。
(非アルカリ現像型黒色組成物層用塗布液:処方K1)
・黒色顔料分散液A:SF Black GB4051(山陽色素株式会社製;樹脂被覆カーボンブラック 25%、分散剤 2%、 樹脂 7.5%、メトキシプロピルアセテート 65.5%)
・黒色顔料分散液B:後述のK顔料分散物1
・黒色顔料分散液C:チタンブラック13M(三菱マテリアル製) 25%、ソルスパース24000 5%、 メトキシプロピルアセテート 70%
・溶剤A:1−メトキシ−2−プロピルアセテート(ダイセル化学(株)製)
・溶剤B:メチルエチルケトン(東燃化学(株)製)
・溶剤C:シクロヘキサノン(東洋合成(株)製)
・シリコーン樹脂A:KR−311(信越化学工業(株)製 ; ストレートシリコーンのキシレン溶液 (固形分50質量%))
・シリコーン樹脂B:KR−300(信越化学工業(株)製 ; ストレートシリコーンのキシレン溶液 (固形分60質量%))
・重合性化合物A:DPHA76(DPHA(ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、日本化薬(株)製)のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液 (固形分76質量%))
・重合性化合物B:V802(トリペンタエリスリトールオクタアクリレート、大阪有機化学工業(株)製)
・光重合開始剤A:Irgacure 379 EG(BASFジャパン(株)製)
・光重合開始剤B:Irgacure OXE 01(BASFジャパン(株)製)
・光重合開始剤C:Irgacure OXE 02(BASFジャパン(株)製)
・重合禁止剤:フェノチアジン−1%MEK溶液(東京化成(株)製のメチルエチルケトン溶液 (固形分1質量%))
・フッ素系界面活性剤:F−780F(大日本インキ(株)製のメガファックF−780F;F系界面活性剤のメチルエチルケトン溶液 (固形分30質量%))
(K顔料分散物1の組成)
・カーボンブラック(商品名:Nipex35、デグッサ社製) :13.1質量%
・下記分散剤1 :0.65質量%
・バインダー1(ベンジルメタクリレート/メタクリル酸=72/28モル比の
ランダム共重合物、重量平均分子量3.7万) :6.72質量%
・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート :79.53質量%
《加飾層として用いる着色パターンの形成》
実施例1、3〜8、比較例1および2では、非アルカリ現像型着色転写材料を調製し、基板上に得られた転写材料を転写することによって、着色パターンを形成した。
<加飾層形成用非アルカリ現像型着色転写材料K1の調製>
厚さ75μmのポリエチレンテレフタレートフィルム仮支持体の上に、スリット状ノズルを用いて、下記処方H1からなる熱可塑性樹脂層用塗布液を塗布、乾燥させた。次に、下記処方P1からなる中間層用塗布液を塗布、乾燥させた。更に、上記にて調製した処方K1からなる実施例1、3〜8、比較例1および2の非アルカリ現像型着色組成物を、非アルカリ現像型着色組成物層用塗布液として用いて、前記中間層塗布液を乾燥させた上に非アルカリ現像型着色組成物層用塗布液を塗布、乾燥させた。このようにして仮支持体の上に乾燥膜厚が15.1μmの熱可塑性樹脂層と、乾燥膜厚が1.6μmの中間層と、光学濃度が4.0となるように乾燥膜厚が2.2μmの非アルカリ現像型着色組成物層を設け、最後に保護フイルム(厚さ12μmポリプロピレンフィルム)を圧着した。こうして仮支持体と熱可塑性樹脂層と中間層(酸素遮断膜)と非アルカリ現像型着色組成物層とが一体となった転写材料を作製し、サンプル名を打ち抜き前の実施例1、3〜8、比較例1および2の非アルカリ現像型着色転写材料K1とした。
(熱可塑性樹脂層用塗布液:処方H1)
・メタノール :11.1質量部
・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート :6.36質量部
・メチルエチルケトン :52.4質量部
・メチルメタクリレート/2−エチルヘキシルアクリレート/ベンジル
メタクリレート/メタクリル酸共重合体(共重合組成比(モル比)=
55/11.7/4.5/28.8、分子量=10万、Tg≒70℃)
:5.83質量部
・スチレン/アクリル酸共重合体(共重合組成比(モル比)=63/37、
重量平均分子量=1万、Tg≒100℃) :13.6質量部
・モノマー1(商品名:BPE−500、新中村化学工業(株)製)
:9.1質量部
・フッ素系界面活性剤 :0.54質量部
上記のフッ素系界面活性剤は、F−780F(大日本インキ(株)製のメガファックF−780F;F系界面活性剤のメチルエチルケトン溶液 (固形分30質量%))
なお、熱可塑性樹脂層用塗布液H1の溶剤除去後の120℃の粘度は1500Pa・secであった。
(中間層用塗布液:処方P1)
・ポリビニルアルコール :32.2質量部
(商品名:PVA205、(株)クラレ製、鹸化度=88%、重合度550)
・ポリビニルピロリドン :14.9質量部
(商品名:K−30、アイエスピー・ジャパン(株)製)
・蒸留水 :524質量部
・メタノール :429質量部
<転写材料の打ち抜き/ラミネート/樹脂・中間層除去/着色パターン試料完成>
A5大の打ち抜き前の実施例1、3〜8、比較例1および2の非アルカリ現像型着色転写材料K1(図1にその一部を拡大した概略図を示し、図2に図1のX1−X1’での断面の概略図を示す)を、COレーザーカッター(クライムプロダクツ株式会社製 L−CPNC550)を用い、打ち抜かれた後に図3の直線部分を有する枠内部21および直線部分を有する配線取出し部23、外周部22の形状が形成されるように、図1に示した打ち抜き前の非アルカリ現像型着色転写材料K1の点線部分を、保護フィルム側から保護フィルム、非アルカリ現像型着色組成物層(黒色感光層)、中間層、熱可塑性樹脂層および仮支持体をすべて貫通させて、打ち抜いた。得られた転写材料のサンプル名を、打ち抜き後の実施例1、3〜8、比較例1および2の非アルカリ現像型着色転写材料K2とした。
この打ち抜きにより、図3の形状の打ち抜き後の実施例1、3〜8、比較例1および2の非アルカリ現像型着色転写材料K2が形成され、同時に図3における4辺の枠内部21で囲まれた部分(内側の白色部分)と配線取出し部23、外周部22から、「仮支持体、熱可塑性樹脂層、中間層、非アルカリ現像型着色組成物層(黒色感光層)および保護フィルム」からなる積層体が取り除かれた。打ち抜き後の図3に示した形状の打ち抜き後の実施例1、3〜8、比較例1および2の非アルカリ現像型着色転写材料K2における、X2−X2’での断面形状は、図4の形状であった。
次に、真空ラミネーター(クライムプロダクツ株式会社製 V−SE340aaH)を用い、基材である予め必要な形態に加工して強化処理したガラス基板を120℃に暖めた。次に、打ち抜き後の実施例1、3〜8、比較例1および2の非アルカリ現像型着色転写材料K2から、テープを用いて保護フィルム29を剥離し、図5の形状とした。その後、上記で打ち抜いて取り除かれた領域以外の、残りの領域を有する非アルカリ現像型着色転写材料の保護フィルム29を剥離後に露出した非アルカリ現像型着色組成物層24の表面と前記120℃で予備加熱したガラス基板の表面とを重ね合わせ、上記ラミネータで図6のように貼り付けた。
次に、非アルカリ現像型着色転写材料の仮支持体26を薄刃カミソリを用いて除去し、図7の構成とした。その後、非アルカリ現像型着色転写材料の熱可塑性樹脂層27側よりUV(i線、20mJ)で全面露光した後、PD2液で熱可塑性樹脂層27と中間層28を除去し、引き続き純水で洗浄し、ポストベーク(240℃60分)することにより、ガラス基板上に形成された着色パターン(静電容量型入力装置の加飾層)を得た。得られた着色パターンを、実施例1、3〜8、比較例1および2の着色パターン(加飾層付きガラス)とした。
得られた着色パターン(加飾層付きガラス)の、非アルカリ現像型着色組成物層24(マスク2)側からの概略図を図8および10、そのX3−X3’での断面形状の概略図を図9に示した。なお、図8および10の形状は、枠外部の縦幅:100mm、枠外部の横幅:60mm、上枠幅:10mm、下枠幅:12mm、左右枠幅:3mm、四隅半径:6mm、配線取り出し部(縦×横):3×5mmである。
<スクリーン印刷>
実施例2では、上記にて調製した実施例2の非アルカリ現像型着色組成物を基板上にスクリーン印刷することにより、着色パターンを形成した。
スクリーン印刷機(DP−320、ニューロング精密工業株式会社製)に、25メッシュのマスクで図10の型を作製、設置し、ガラス基板(基材)上に上記にて調製した実施例2の非アルカリ現像型着色組成物:処方K1を塗布液として用いてのスクリーン印刷を行い、ポストベーク(240℃60分)することで、実施例2の着色パターン(加飾材付きガラス)を得た。
[着色パターン・加飾層付きガラスの評価]
上記で得た各実施例および比較例の着色パターン(加飾層付きガラス)の特性の評価方法を以下に示す。また、得られた各実施例および比較例の着色パターンの評価結果を下記表1に記載した。
(断面形状)
図10の形状として得られた加飾層付きガラスの着色パターンについて、着色パターンの断面形状をSEM観察し、以下の基準にしたがって評価した。また、実施例1の着色パターンの断面のSEM写真を、図20(A)および(B)に示した。比較例2の着色パターンの断面のSEM写真を、図21(A)および(B)に示した。
◎ :順テーパーであり、角度がなだらか(5°以上30°未満)である。
○ :順テーパーであるが、角度はやや急峻(30°以上〜60°未満)である。
△ :テーパー角が60°以上〜90°未満である。
× :垂直から逆テーパーである。
(表面平滑性)
図10の形状として得られた加飾層付きガラスの着色パターンについて、着色パターンの表面平滑性を以下の基準にしたがって評価した。
◎ :基準面に対する最大の凹凸が5nm未満である。
○ :基準面に対する最大の凹凸が5nm以上20nm未満である。
○△:基準面に対する最大の凹凸が20nm以上40nm未満である。
× :基準面に対する最大の凹凸が40nm以上である。
(額縁の直線性)
図10の形状として得られた加飾層付きガラスの着色パターンについて、枠内部の(内側の)直線性を、以下の基準にしたがって評価した。光学顕微鏡顕微鏡(;対物レンズ5倍)を用いて観察し、視野内のエッジ位置のうち、最も膨らんだ箇所(山頂部)と、最もくびれた箇所(谷底部)との差を絶対値として求め、観察した4箇所の平均値を算出した。なお、測定は、図10の上部の枠内部の中央部分(4点)について行った。
○ :30μm未満。
○△:30μm以上80μm未満。
△ :80μm以上200μm未満
× :200μm以上。
[静電容量型入力装置の製造]
《第一の透明電極パターンの形成》
<透明電極層の形成>
ガラス基板上に形成された各実施例および比較例の着色パターンを、加飾層が形成された全面板として、静電容量型入力装置を製造した。
加飾層が形成された前面板を、真空チャンバー内に導入し、SnO含有率が10質量%のITOターゲット(インジウム:錫=95:5(モル比))を用いて、DCマグネトロンスパッタリング(条件:基材の温度250℃、アルゴン圧0.13Pa、酸素圧0.01Pa)により、厚さ40nmのITO薄膜を形成し、透明電極層を形成した前面板を得た。ITO薄膜の表面抵抗は80Ω/□であった。
<エッチング用感光性フィルムE1の調製>
前記加飾層形成用感光性フィルムK1の調製において、黒色光硬化性樹脂層用塗布液を、下記処方E1からなるエッチング用光硬化性樹脂層用塗布液に代えた以外は加飾層形成用感光性フィルムK1の調製と同様にして、エッチング用感光性フィルムE1を得た(エッチング用光硬化性樹脂層の膜厚は2.0μmであった)。
(エッチング用光硬化性樹脂層用塗布液:処方E1)
・メチルメタクリレート/スチレン/メタクリル酸共重合体
(共重合体組成(質量%):31/40/29、質量平均分子量60000、
酸価163mgKOH/g) :16質量部
・モノマー1(商品名:BPE−500、新中村化学工業(株)製)
:5.6質量部
・ヘキサメチレンジイソシアネートのテトラエチレンオキシドモノ
メタクリレート0.5モル付加物 :7質量部
・分子中に重合性基を1つ有する化合物としてのシクロヘキサンジ
メタノールモノアクリレート :2.8質量部
・2−クロロ−N−ブチルアクリドン :0.42質量部
・2,2−ビス(o−クロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニル
ビイミダゾール :2.17質量部
・マラカイトグリーンシュウ酸塩 :0.02質量部
・ロイコクリスタルバイオレット :0.26質量部
・フェノチアジン :0.013質量部
・界面活性剤(商品名:メガファックF−780F、大日本インキ(株)製)
:0.03質量部
・メチルエチルケトン :40質量部
・1−メトキシ−2−プロパノール :20質量部
なお、エッチング用光硬化性樹脂層用塗布液E1の溶剤除去後の100℃の粘度は2500Pa・secであった。
<第一の透明電極パターンの形成>
加飾層(各実施例および比較例の着色パターン)の形成と同様にして、透明電極層を形成した前面板を洗浄し、カバーフィルムを除去したエッチング用感光性フィルムE1をラミネートした(基材温度:130℃、ゴムローラー温度120℃、線圧100N/cm、搬送速度2.2m/分)。仮支持体を剥離後、露光マスク(透明電極パターンを有す石英露光マスク)面と該エッチング用光硬化性樹脂層との間の距離を200μmに設定し、露光量50mJ/cm(i線)でパターン露光した。
次に、トリエタノールアミン系現像液(トリエタノールアミン30質量%含有、商品名:T−PD2(富士フイルム(株)製)を純水で10倍に希釈した液)を25℃で100秒間、界面活性剤含有洗浄液(商品名:T−SD3(富士フイルム(株)製)を純水で10倍に希釈した液)を用いて33℃で20秒間処理し、回転ブラシ、超高圧洗浄ノズルで残渣除去を行い、さらに130℃30分間のポストベーク処理を行って、透明電極層とエッチング用光硬化性樹脂層パターンとを形成した前面板を得た。
透明電極層とエッチング用光硬化性樹脂層パターンとを形成した前面板を、ITOエッチャント(塩酸、塩化カリウム水溶液。液温30℃)を入れたエッチング槽に浸漬し、100秒処理し、エッチング用光硬化性樹脂層で覆われていない露出した領域の透明電極層を溶解除去し、エッチング用光硬化性樹脂層パターンのついた透明電極層パターン付の前面板を得た。
次に、エッチング用光硬化性樹脂層パターンのついた透明電極層パターン付の前面板を、レジスト剥離液(N−メチル−2−ピロリドン、モノエタノールアミン、界面活性剤(商品名:サーフィノール465、エアープロダクツ製)液温45℃)を入れたレジスト剥離槽に浸漬し、200秒処理し、エッチング用光硬化性樹脂層を除去し、加飾層と第一の透明電極パターンとを形成した前面板を得た。
《絶縁層の形成》
<絶縁層形成用感光性フィルムW1の調製>
加飾層形成用感光性フィルムK1の調製において、黒色光硬化性樹脂層用塗布液を、下記処方W1からなる絶縁層用光硬化性樹脂層用塗布液に代えた以外は加飾層形成用感光性フィルムK1の調製と同様にして、絶縁層形成用感光性フィルムW1を得た(絶縁層用光硬化性樹脂層の膜厚は1.4μm)。
(絶縁層形成用塗布液:処方W1)
・バインダー3(シクロヘキシルメタクリレート(a)/メチルメタクリレート(b)/メタクリル酸共重合体(c)のグリシジルメタクリレート付加物(d)(組成(質量%):a/b/c/d=46/1/10/43、質量平均分子量:36000、酸価66mgKOH/g)の1−メトキシ−2−プロパノール、メチルエチルケトン溶液(固形分:45%)) :12.5質量部
・DPHA(ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、日本化薬(株)製)
のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液(76質量%)
:1.4質量部
・ウレタン系モノマー(商品名:NKオリゴUA−32P、新中村化学(株)製
:不揮発分75%、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート:
25%) :0.68質量部
・トリペンタエリスリトールオクタアクリレート(商品名:V#802、
大阪有機化学工業(株)製) :1.8質量部
・ジエチルチオキサントン :0.17質量部
・2−(ジメチルアミノ)−2−[(4−メチルフェニル)メチル]−1−
[4−(4−モルホリニル)フェニル]−1−ブタノン
(商品名:Irgacure379、BASF製) :0.17質量部
・分散剤(商品名:ソルスパース20000、アビシア製) :0.19質量部
・界面活性剤(商品名:メガファックF−780F、大日本インキ製)
:0.05質量部
・メチルエチルケトン :23.3質量部
・MMPGAc(ダイセル化学(株)製) :59.8質量部
なお、絶縁層形成用塗布液W1の溶剤除去後の100℃の粘度は4000Pa・secであった。
加飾層の形成と同様にして、前記第一の透明電極パターン付の前面板を洗浄、シランカップリング処理し、カバーフィルムを除去した絶縁層形成用感光性フィルムW1をラミネートした(基材温度:100℃、ゴムローラー温度120℃、線圧100N/cm、搬送速度2.3m/分)。仮支持体を剥離後、露光マスク(絶縁層用パターンを有す石英露光マスク)面と該エッチング用光硬化性樹脂層との間の距離を100μmに設定し、露光量30mJ/cm(i線)でパターン露光した。
次に、トリエタノールアミン系現像液(トリエタノールアミン30質量%含有、商品名:T−PD2(富士フイルム(株)製)を純水で10倍に希釈した液)を33℃で60秒間、炭酸ナトリウム/炭酸水素ナトリウム系現像液(商品名:T−CD1(富士フイルム(株)製)を純水で5倍に希釈した液)を25℃で50秒間、界面活性剤含有洗浄液(商品名:T−SD3(富士フイルム(株)製)を純水で10倍に希釈した液)を用いて33℃で20秒間処理し、回転ブラシ、超高圧洗浄ノズルで残渣除去を行い、さらに230℃60分間のポストベーク処理を行って、加飾層、第一の透明電極パターン、絶縁層パターンを形成した前面板を得た。
《第二の透明電極パターンの形成》
<透明電極層の形成>
前記第一の透明電極パターンの形成と同様にして、第一の透明電極パターン、絶縁層パターンを形成した前面板をDCマグネトロンスパッタリング処理し(条件:基材の温度50℃、アルゴン圧0.13Pa、酸素圧0.01Pa)、厚さ80nmのITO薄膜を形成し、透明電極層を形成した前面板を得た。ITO薄膜の表面抵抗は110Ω/□であった。
第一の透明電極パターンの形成の形成と同様にして、エッチング用感光性フィルムE1を用いて、第一の透明電極パターン、絶縁層パターン、透明電極層、エッチング用光硬化性樹脂層パターンを形成した前面板を得た(ポストベーク処理;130℃30分間)。
さらに、第一の透明電極パターンの形成の形成と同様にして、エッチング(30℃50秒間)、エッチング用光硬化性樹脂層を除去(45℃200秒間)することにより、加飾層、第一の透明電極パターン、絶縁層パターン、第二の透明電極パターンを形成した前面板を得た。
《第一および第二の透明電極パターンとは別の導電性要素の形成》
前記第一、および第二の透明電極パターンの形成と同様にして、第一の透明電極パターン、絶縁層パターン、第二の透明電極パターンを形成した前面板をDCマグネトロンスパッタリング処理し、厚さ200nmのアルミニウム(Al)薄膜を形成した前面板を得た。
前記第一、および第二の透明電極パターンの形成と同様にして、エッチング用感光性フィルムE1を用いて、第一の透明電極パターン、絶縁層パターン、第二の透明電極パターン、エッチング用光硬化性樹脂層パターンを形成した前面板を得た。(ポストベーク処理;130℃30分間)。
さらに、第一の透明電極パターンの形成の形成と同様にして、エッチング(30℃50秒間)、エッチング用光硬化性樹脂層を除去(45℃200秒間)することにより、加飾層、第一の透明電極パターン、絶縁層パターン、第二の透明電極パターン、第一および第二の透明電極パターンとは別の導電性要素を形成した前面板を得た。
《透明保護層の形成》
絶縁層の形成と同様にして、前記第一および第二の透明電極パターンとは別の導電性要素まで形成した前面板に、カバーフィルムを除去した絶縁層形成用感光性フィルムW1をラミネートし、仮支持体を剥離後、露光マスクを介さずに露光量50mJ/cm(i線)で前面露光し、現像、ポスト露光(1000mJ/cm)、ポストベーク処理を行って、加飾層、第一の透明電極パターン、絶縁層パターン、第二の透明電極パターン、第一および第二の透明電極パターンとは別の導電性要素の全てを覆うように絶縁層(透明保護層)を積層した前面板1を得た。
《画像表示装置(タッチパネル)の作製》
特開2009−47936号公報に記載の方法で製造した液晶表示素子に、先に製造した前面板を貼り合せ、公知の方法で静電容量型入力装置を構成要素として備えた画像表示装置1を作製した。
《画像表示装置1の評価》
上記にて得られた各実施例および比較例の画像表示装置の評価を行った。
上述の各工程において、加飾層、第一の透明電極パターン、絶縁層パターン、第二の透明電極パターン、第一および第二の透明電極パターンとは別の導電性要素を形成した前面板1は、開口部、および裏面に汚れがなく、洗浄が容易であり、かつ、他部材の汚染の問題がなかった。
また、加飾層にはピンホールがなく、光遮蔽性に優れていた。
そして、第一の透明電極パターンと第二の透明電極パターンの間では絶縁性を有していた。
さらに、表示特性に優れた画像表示装置が得られた。
さらに、得られた各実施例および比較例の画像表示装置の詳細な評価を以下の方法で行った。得られた結果を下記表1に記載した。
(気泡)
画像表示装置について、気泡を以下の基準にしたがって評価した。
○ :光学顕微鏡で観察し、額縁の部分に気泡がない。
× :光学顕微鏡で観察し、額縁の部分に気泡がある。
(導通性)
画像表示装置について、導通性を以下の基準にしたがって評価した。
○ :第一の透明電極パターン、第二の透明電極パターン、およびこれらとは別の導電性要素の、各々の導通性に問題がない。
× :第一の透明電極パターン、第二の透明電極パターン、およびこれらとは別の導電性要素の、各々の導通性に問題がある。
(外観)
画像表示装置について、外観を以下の基準にしたがって評価した。
○ :目視で10人が観察し、額縁端の直線性が気になる人が2人以下。
× :目視で10人が観察し、額縁端の直線性が気になる人が3人以上。
上記表1より、本発明の非アルカリ現像型着色組成物または非アルカリ現像型着色転写材料を用いて製造された本発明の着色パターンは断面形状、表面平滑性および直線部の直線性が良好であることがわかった。また、本発明の画像表示装置は、気泡の発生が抑制され、透明電極の導通性が良好であり、外観も良好であることがわかった。
一方、シリコーン樹脂の代わりにアクリル樹脂を用いた比較例1の非アルカリ現像型着色転写材料を用いて製造された比較例1の着色パターンは角度が立っていて断面形状が悪く、段差が多くて表面平滑性が悪く、このような性能の比較例1の着色パターンを用いて製造した画像表示装置は、気泡の発生が生じ、透明電極の断線が生じて導通性が悪く、外観も不良であることがわかった。
また、重合性化合物を添加しなかった比較例2の非アルカリ現像型着色転写材料を用いて製造された比較例2の着色パターンは直線部の直線性が悪く、このような性能の比較例2の着色パターンを用いて製造した画像表示装置は、外観も不良であることがわかった。
1 前面板(基板、ガラス基板)
2 加飾層、着色パターン
3 第一の透明電極パターン
3a パッド部分
3b 接続部分
4 第二の透明電極パターン
5 絶縁層
6 導電性要素
7 透明保護層
8 開口部
10 静電容量型入力装置
11 基板(強化処理ガラス)
21 枠内部
22 枠外部
23 配線取出し部
24、24a、24b 非アルカリ現像型着色組成物層(取り除かれなかった領域)
25 非アルカリ現像型着色組成物層が取り除かれた領域
26 仮支持体
27 熱可塑性樹脂層
28 中間層
29 保護剥離層
30 非アルカリ現像型着色転写材料
31 枠外部の縦幅
32 枠外部の横幅
33 上枠幅
34 下枠幅
35 左右枠幅
41 枠内部の縦幅
42 枠内部の横幅

Claims (17)

  1. 黒色顔料と、シリコーン樹脂と、重合性化合物を含み、
    前記重合性化合物がモノマーまたはオリゴマーであり、かつ、分子内に−Si−O−Si−結合を有さないことを特徴とする非アルカリ現像型着色組成物。
  2. 前記黒色顔料が、カーボンブラックまたはチタンブラックであることを特徴とする請求項1に記載の非アルカリ現像型着色組成物。
  3. 前記黒色顔料が表面被覆されたことを特徴とする請求項1または2に記載の非アルカリ現像型着色組成物。
  4. 非アルカリ現像型着色組成物中の前記黒色顔料の含有割合(a)と前記シリコーン樹脂の含有割合(b)の質量比率が、下記式(1)を満たすことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の非アルカリ現像型着色組成物。
    式(1) 0.33≦(a)/(b)≦10
  5. 前記シリコーン樹脂がカルボキシル基、ラジカル重合性基およびアミノ基をいずれも有さないことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の非アルカリ現像型着色組成物。
  6. 前記重合性化合物がカルボキシル基を有さないことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の非アルカリ現像型着色組成物。
  7. 前記重合性化合物が(メタ)アクリル基を4つ以上有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の非アルカリ現像型着色組成物。
  8. さらに光重合開始剤または光重合開始系を含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の非アルカリ現像型着色組成物。
  9. 仮支持体と、
    該仮支持体上に設けられた請求項1〜8のいずれか一項に記載の非アルカリ現像型着色組成物を含む非アルカリ現像型着色組成物層とを含むことを特徴とする非アルカリ現像型着色転写材料。
  10. 前記仮支持体と前記非アルカリ現像型着色組成物層との間に熱可塑性樹脂層を設けたことを特徴とする請求項9に記載の非アルカリ現像型着色転写材料。
  11. 少なくとも前記非アルカリ現像型着色組成物層がパターンを有することを特徴とする請求項9または10に記載の非アルカリ現像型着色転写材料。
  12. 前記非アルカリ現像型着色転写材料の全体がパターンを有することを特徴とする請求項9〜11のいずれか一項に記載の非アルカリ現像型着色転写材料。
  13. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の非アルカリ現像型着色組成物または請求項9〜12のいずれか一項に記載の非アルカリ現像型着色転写材料を用いて作製されてなることを特徴とする着色パターン。
  14. 請求項9〜12のいずれか一項に記載の非アルカリ現像型着色転写材料を用いて作製されてなり、
    パターン基板上に形成するときに、前記非アルカリ現像型着色転写材料の全体が有するパターンが、前記パターン基板のうち少なくとも外周部のパターンに合致することを特徴とする請求項13に記載の着色パターン。
  15. 請求項13または14に記載の着色パターンを含むことを特徴とする静電容量型入力装置。
  16. 前面板と、前記前面板の非接触側に少なくとも下記(1)〜(4)の要素を有し、
    前記(1)加飾層として前記着色パターンを含むことを特徴とする請求項15に記載の静電容量型入力装置。
    (1)加飾層
    (2)複数のパッド部分が接続部分を介して第一の方向に延在して形成された複数の第一の透明電極パターン
    (3)前記第一の透明電極パターンと電気的に絶縁され、前記第一の方向に交差する方向に延在して形成された複数のパッド部分からなる複数の第二の電極パターン
    (4)前記第一の透明電極パターンと前記第二の電極パターンとを電気的に絶縁する絶縁層
  17. 請求項15または16に記載の静電容量型入力装置を備えることを特徴とする画像表示装置。
JP2012252511A 2012-11-16 2012-11-16 非アルカリ現像型着色組成物、非アルカリ現像型着色転写材料および着色パターン Active JP6061636B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012252511A JP6061636B2 (ja) 2012-11-16 2012-11-16 非アルカリ現像型着色組成物、非アルカリ現像型着色転写材料および着色パターン
PCT/JP2013/079084 WO2014077111A1 (ja) 2012-11-16 2013-10-28 非アルカリ現像型着色組成物、非アルカリ現像型着色転写材料、着色パターン、静電容量型入力装置および画像表示装置
CN201380059765.6A CN104797607B (zh) 2012-11-16 2013-10-28 非碱性显影型着色组合物、非碱性显影型着色转印材料、着色图案、静电电容型输入装置及图像显示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012252511A JP6061636B2 (ja) 2012-11-16 2012-11-16 非アルカリ現像型着色組成物、非アルカリ現像型着色転写材料および着色パターン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014102289A true JP2014102289A (ja) 2014-06-05
JP6061636B2 JP6061636B2 (ja) 2017-01-18

Family

ID=50731029

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012252511A Active JP6061636B2 (ja) 2012-11-16 2012-11-16 非アルカリ現像型着色組成物、非アルカリ現像型着色転写材料および着色パターン

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6061636B2 (ja)
CN (1) CN104797607B (ja)
WO (1) WO2014077111A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018012535A1 (ja) * 2016-07-15 2018-01-18 富士フイルム株式会社 配線基板の製造方法、配線基板
WO2018012203A1 (ja) * 2016-07-15 2018-01-18 富士フイルム株式会社 配線基板の製造方法、及び、配線基板

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6739537B2 (ja) * 2016-09-29 2020-08-12 富士フイルム株式会社 タッチパネルの製造方法
CN109791451B (zh) * 2016-09-29 2021-10-26 富士胶片株式会社 触摸面板的制造方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08337624A (ja) * 1995-06-14 1996-12-24 Nippon Shokubai Co Ltd カーボンブラックグラフトポリマーおよびその製造方法
JP2009132887A (ja) * 2007-10-29 2009-06-18 Jsr Corp 水系塗料
JP2009222791A (ja) * 2008-03-13 2009-10-01 Fujifilm Corp 感光性樹脂組成物、感光性樹脂硬化膜および遮光性画像形成方法
WO2010071073A1 (ja) * 2008-12-16 2010-06-24 昭和電工株式会社 硬化性組成物及びその硬化物

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1922545A (zh) * 2004-01-27 2007-02-28 旭化成化学株式会社 用于可激光雕刻的印刷基底的感光树脂组合物
JP4553128B2 (ja) * 2005-02-02 2010-09-29 東洋インキ製造株式会社 着色組成物、それを用いたカラーフィルタおよびその製造方法
US8179622B2 (en) * 2005-12-22 2012-05-15 Fujifilm Corporation Photosensitive transfer material, member for display device, process for producing the member, black matrix, color filter, process for producing the color filter, substrate for display device, and display device
JP5317809B2 (ja) * 2009-04-20 2013-10-16 富士フイルム株式会社 着色硬化性組成物、着色パターンの形成方法、カラーフィルタ、および液晶表示装置
CN102608867B (zh) * 2012-03-27 2014-04-02 惠州联大电子材料有限公司 感光水显影抗蚀组合物及感光水显影抗蚀干膜

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08337624A (ja) * 1995-06-14 1996-12-24 Nippon Shokubai Co Ltd カーボンブラックグラフトポリマーおよびその製造方法
JP2009132887A (ja) * 2007-10-29 2009-06-18 Jsr Corp 水系塗料
JP2009222791A (ja) * 2008-03-13 2009-10-01 Fujifilm Corp 感光性樹脂組成物、感光性樹脂硬化膜および遮光性画像形成方法
WO2010071073A1 (ja) * 2008-12-16 2010-06-24 昭和電工株式会社 硬化性組成物及びその硬化物

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018012535A1 (ja) * 2016-07-15 2018-01-18 富士フイルム株式会社 配線基板の製造方法、配線基板
WO2018012203A1 (ja) * 2016-07-15 2018-01-18 富士フイルム株式会社 配線基板の製造方法、及び、配線基板
JPWO2018012203A1 (ja) * 2016-07-15 2019-04-18 富士フイルム株式会社 配線基板の製造方法、及び、配線基板
JPWO2018012535A1 (ja) * 2016-07-15 2019-06-20 富士フイルム株式会社 配線基板の製造方法、配線基板
TWI763687B (zh) * 2016-07-15 2022-05-11 日商富士軟片股份有限公司 配線基板的製造方法、配線基板

Also Published As

Publication number Publication date
JP6061636B2 (ja) 2017-01-18
WO2014077111A1 (ja) 2014-05-22
CN104797607B (zh) 2018-05-01
CN104797607A (zh) 2015-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5922008B2 (ja) 転写フィルムおよび透明積層体、それらの製造方法、静電容量型入力装置ならびに画像表示装置
JP5914392B2 (ja) 感光性フィルム、静電容量型入力装置の製造方法および静電容量型入力装置、並びに、これを備えた画像表示装置
JP5901451B2 (ja) 透明積層体、静電容量型入力装置および画像表示装置
JP6284891B2 (ja) タッチパネル電極保護膜形成用組成物、転写フィルム、透明積層体、タッチパネル用電極の保護膜及びその形成方法、静電容量型入力装置、並びに、画像表示装置
JP6284913B2 (ja) タッチパネル電極保護膜形成用組成物、転写フィルム、積層体、タッチパネル用電極の保護膜及びその形成方法、静電容量型入力装置、並びに、画像表示装置
JP6170288B2 (ja) 転写材料、静電容量型入力装置の製造方法および静電容量型入力装置、並びに、これを備えた画像表示装置
JP6336032B2 (ja) 転写フィルム、転写フィルムの製造方法、透明積層体、透明積層体の製造方法、静電容量型入力装置および画像表示装置
JP5763492B2 (ja) 静電容量型入力装置の製造方法および静電容量型入力装置、並びに、これを備えた画像表示装置
JP6307036B2 (ja) 転写フィルム、静電容量型入力装置の電極用保護膜、積層体、積層体の製造方法および静電容量型入力装置
JP6030966B2 (ja) 透明積層体およびその製造方法
JP2017044965A (ja) 転写フィルム、静電容量型入力装置の電極保護膜、積層体、積層体の製造方法および静電容量型入力装置
JP6230469B2 (ja) 転写フィルムおよび透明積層体、それらの製造方法、静電容量型入力装置ならびに画像表示装置
JP6599040B1 (ja) 転写フィルム、積層体の製造方法、積層体、静電容量型入力装置および画像表示装置
WO2016143892A1 (ja) 転写フィルム、透明積層体、静電容量型入力装置および画像表示装置
JP6061636B2 (ja) 非アルカリ現像型着色組成物、非アルカリ現像型着色転写材料および着色パターン
JPWO2016009980A1 (ja) 積層材料の製造方法、積層材料、透明積層体の製造方法、透明積層体、静電容量型入力装置および画像表示装置
JP6155235B2 (ja) 転写フィルム、透明積層体および静電容量型入力装置
JP6404255B2 (ja) 転写フィルムおよび透明積層体、それらの製造方法、静電容量型入力装置ならびに画像表示装置
JP6093891B2 (ja) 透明積層体、静電容量型入力装置および画像表示装置
JP6865867B2 (ja) 転写フィルムおよび透明積層体、それらの製造方法、静電容量型入力装置ならびに画像表示装置
JP6646107B2 (ja) 転写フィルムおよび透明積層体、それらの製造方法、静電容量型入力装置ならびに画像表示装置
JP6325019B2 (ja) 転写材料、静電容量型入力装置の製造方法および静電容量型入力装置、並びに、これを備えた画像表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150528

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160531

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160725

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161213

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6061636

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250