JP2014101090A - 車両用加飾部品の製造方法及び車両用加飾部品のレーザー加飾装置 - Google Patents

車両用加飾部品の製造方法及び車両用加飾部品のレーザー加飾装置 Download PDF

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Abstract

【課題】立体形状をなす部品素材の被加飾曲面上に、レーザー描画によって歪みのない柄を正確に描くことができる車両用加飾部品の製造方法を提供すること。
【解決手段】仮想三次元空間内の所定位置に被加飾曲面を設定し、被加飾曲面から離間した位置に、レーザー描画用の柄を付した柄データ平面を設定する(ステップ100)。被加飾曲面と前記柄データ平面との間に、中間サーフェスを設定する(ステップ110)。中間サーフェス上の柄から被加飾曲面に向けて法線ベクトルを延長して被加飾曲面上に柄を投影することにより、立体描画データを作成する(ステップ120)。レーザー照射範囲を考慮して立体描画データを複数の照射領域に分割する(ステップ140)。部品素材に対してレーザー描画工程を行い、被加飾曲面上に柄を描く(ステップ160)。
【選択図】図4

Description

本発明は、立体形状をなす部品素材の被加飾曲面上にレーザーを照射することにより、被加飾曲面に柄を描くレーザー描画工程を経て、車両用加飾部品を製造する車両用加飾部品の製造方法及び車両用加飾部品のレーザー加飾装置に関するものである。
自動車の内装部品などでは、デザイン性や品質を高めるために立体的に形成された樹脂成形体の表面に装飾を加えるようにした加飾部品(例えば、コンソールボックス、インストルメントパネル、アームレストなど)が多く実用化されている。このような自動車用加飾部品に装飾を加える加飾方法としては、水圧転写が一般的に用いられている(例えば、特許文献1参照)。水圧転写とは、水面上に特殊フィルムを浮かべ、そのフィルムに印刷された所定の柄(木目模様や幾何学模様などの絵柄)を水圧によって樹脂成形体の表面に転写する技術である。この技術によれば、三次元曲面への印刷を行うことができる。
ところが、水圧転写を行う場合、樹脂成形体への柄の転写時に、柄が伸びたり歪んだりすることが多い。この結果、柄を正確に付加することができず、柄のバラツキが生じてしまうため、製品の歩留まりが悪化して製造コストが嵩んでしまう。従って、水圧転写とは異なる手法で樹脂成形体の表面上に柄を付加して装飾する新たな技術の開発が望まれている。
そこで、樹脂成形体の表面上に設定された被加飾領域に塗膜を形成した後、その塗膜に対し、ガルバノミラーを備えるガルバノヘッド(レーザー偏向部)を駆動させてレーザー照射をすることにより、柄を形成して装飾を加えるレーザー加飾装置が従来提案されている。このレーザー加飾装置では、描画可能なレーザーの照射範囲が設定されている。従って、樹脂成形体の立体形状が複雑になったり樹脂成形体が大型化したりすると、レーザーの照射範囲外となる領域が発生しやすくなり、樹脂成形体の表面全体にレーザーが確実に到達しにくくなる。このため、例えば、レーザーの照射範囲である被加飾領域を複数のレーザー照射領域に分割し、この状態で樹脂成形体あるいはガルバノヘッドを適切な位置に移動させてレーザー照射領域ごとにレーザーを照射する技術が従来提案されている(例えば、特許文献2参照)。
また、複数の走査ユニット(ガルバノヘッド)を用い、それらをあらかじめ異なる加工対象位置にて配置しておき、各走査ユニットにより1枚のワーク(プリント基板)に対して加工を行うことで加工時間を短縮する技術も従来提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開昭54−33115号公報 特開2011−110570号公報 特許第4271969号公報
ところで、特許文献2に開示されているような従来のレーザー加飾装置を用い、図15に示される加飾部品100の表面101にレーザー描画を行う場合、平面102上の柄103を、立体的な部品表面101に投影し、画像データを作成している。なお、図15の加飾部品100では、部品サイズが大きいため、上面側と側面側とでレーザー照射領域を分割してレーザー描画が行われる。この場合、各レーザー照射領域同士の継ぎ目の部分105では、柄103の描画位置がずれてしまう。また、形状変化が大きい部品表面101にレーザー描画を行う場合、その形状変化に応じて柄103に歪みが生じ、柄103の間隔がばらつくことがある。この結果、部品表面101の意匠性が悪化するため、品質の高い加飾部品100が得られなくなる。
因みに、特許文献3において、レーザー加工装置はプリント基板の穴加工等を行うものであり、立体的な加飾部品100の曲面にレーザー描画を行うものではなく、上述した柄103の位置ズレや歪みの問題を解消するための構成は開示されていない。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、立体形状をなす部品素材の被加飾曲面上に、レーザー描画によって歪みのない柄を正確に描くことができる車両用加飾部品の製造方法、及び車両用加飾部品のレーザー加飾装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、手段1に記載の発明は、立体形状をなす部品素材の被加飾曲面上にレーザーを照射することにより、前記被加飾曲面に柄を描くレーザー描画工程を経て、車両用加飾部品を製造する方法であって、仮想三次元空間内の所定位置に前記被加飾曲面を設定し、その被加飾曲面から離間した位置に、曲りのない平面上にレーザー描画用の柄を付した柄データ平面を設定する柄データ平面設定ステップと、前記被加飾曲面と前記柄データ平面との間に、前記被加飾曲面よりも曲りの程度が小さい曲面を想定し、かつ前記柄データ平面上の前記柄から前記曲面に向けて法線ベクトルを延長して当該曲面上に前記柄を投影することにより、中間サーフェスを設定する中間サーフェス設定ステップと、前記中間サーフェス上の前記柄から前記被加飾曲面に向けて法線ベクトルを延長して前記被加飾曲面上に前記柄を投影することにより、立体描画データを作成する立体描画データ作成ステップと、レーザー照射範囲を考慮して前記立体描画データを複数の照射領域に分割する立体描画データ分割ステップとを行った後に前記部品素材に対して前記レーザー描画工程を行うことを特徴とする車両用加飾部品の製造方法をその要旨とする。
手段1に記載の発明によると、柄データ平面設定ステップでは、部品素材の被加飾曲面から離間した位置に、レーザー描画用の柄を付した柄データ平面が設定される。また、中間サーフェス設定ステップでは、被加飾曲面と柄データ平面との間に、中間サーフェスが設定される。この中間サーフェスは、被加飾曲面よりも曲りの程度が小さい曲面を想定して設定されるものであり、柄データ平面上の柄から曲面に向けて法線ベクトルを延長して当該曲面上に柄を投影することにより設定される。そして、立体描画データ作成ステップでは、中間サーフェス上の柄から被加飾曲面に向けて法線ベクトルを延長して被加飾曲面上に柄を投影することにより、立体描画データが作成される。このように立体描画データを作成すると、被加飾曲面上においてその形状変化に応じた柄の歪みを抑えつつ、被加飾曲面全体にて連続した柄の立体描画データを得ることができる。そして、立体描画データ分割ステップにおいて、レーザー照射範囲を考慮して立体描画データが分割された後、レーザー描画工程では、その立体描画データに基づいて、部品素材の被加飾曲面上にレーザーが照射されて被加飾曲面に柄が描画される。このように、本発明では、連続した柄の立体描画データに基づいて、各領域のレーザー描画が行われるため、部品素材の被加飾曲面において、柄の継ぎ目の部分における位置ズレや歪みを抑えつつ、意匠性の高い柄を正確に描画することができる。
手段2に記載の発明は、手段1において、前記中間サーフェス設定ステップにおいて、第1回目の中間サーフェス設定を行った時点で、第1の曲面である前記曲面上の前記柄から前記被加飾曲面に向けて延長した法線ベクトルの一部が前記被加飾曲面上に到達せず、前記柄の一部が投影されない場合には、前記立体描画データ作成ステップに移行する前に、前記被加飾曲面と前記第1の曲面との間に、前記第1の曲面よりも曲りの程度が大きくて前記被加飾曲面に対する相似度が高い第2の曲面を想定し、かつ第1回目の中間サーフェス上の前記柄から前記第2の曲面に向けて法線ベクトルを延長して当該第2の曲面上に前記柄を投影することにより、第2回目の中間サーフェス設定を行い、前記第2回目の中間サーフェス設定を行った時点で、前記第2の曲面上の前記柄から前記被加飾曲面に向けて延長した法線ベクトルの一部が前記被加飾曲面上に到達せず、前記柄の一部が投影されない場合には、前記第2回目の中間サーフェス設定と同じ処理を、前記柄の全部が前記被加飾曲面上に到達するまで繰り返し行うことをその要旨とする。
手段2に記載の発明によると、被加飾曲面と柄データ平面との間に複数の中間サーフェスが設定され、各中間サーフェスは、被加飾曲面側に設定される中間サーフェスほど被加飾曲面に対する相似度が高い曲面となっている。このような複数の中間サーフェスを設定して立体描画データを作成すると、被加飾曲面の形状変化が大きくなっても、その形状変化に対応した歪みのない柄の立体描画データを得ることが可能となる。
手段3に記載の発明は、手段1または2において、前記立体描画データ分割ステップにおいて、前記レーザー照射範囲と前記被加飾曲面とを比較し、前記被加飾曲面のほうが大きいと判断したときには、前記立体描画データを複数の照射領域に分割する分割処理を行うとともに、前記部品素材のレーザー照射時の姿勢を前記複数の照射領域ごとに決定し、前記レーザー照射範囲のほうが大きいと判断したときには、前記分割処理を行わずに前記部品素材のレーザー照射時の姿勢を決定することをその要旨とする。
手段3に記載の発明によると、立体描画データ分割ステップにおいて、レーザー照射範囲と被加飾曲面とが比較される。そして、被加飾曲面がレーザー照射範囲よりも大きい場合、分割処理により立体描画データが複数の照射領域に分割されるとともに、部品素材のレーザー照射時の姿勢が複数の照射領域ごとに決定される。この場合、比較的サイズの大きな部品素材の被加飾曲面に対しても、照射領域を分割してレーザー描画を行うことによって柄を確実に描画することが可能となる。また、被加飾曲面がレーザー照射範囲よりも小さい場合、分割処理を行わずに部品素材のレーザー照射時の姿勢が決定される。この場合、比較的サイズの小さな部品素材の被加飾曲面に対してレーザー描画を迅速に行うことができ、柄を効率よく描画することができる。
手段4に記載の発明は、立体形状をなす部品素材の被加飾曲面上にレーザーを照射して柄を描くための車両用加飾部品のレーザー加飾装置であって、仮想三次元空間内の所定位置に前記被加飾曲面を設定し、その被加飾曲面から離間した位置に、曲りのない平面上にレーザー描画用の柄を付した柄データ平面を設定する柄データ平面設定手段と、前記被加飾曲面と前記柄データ平面との間に、前記被加飾曲面よりも曲りの程度が小さい曲面を想定し、かつ前記柄データ平面上の前記柄から前記曲面に向けて法線ベクトルを延長して当該曲面上に前記柄を投影することにより、中間サーフェスを設定する中間サーフェス設定手段と、前記中間サーフェス上の前記柄から前記被加飾曲面に向けて法線ベクトルを延長して前記被加飾曲面上に前記柄を投影することにより、立体描画データを作成する立体描画データ作成手段と、レーザー照射範囲を考慮して前記立体描画データを複数の照射領域に分割する立体描画データ分割手段と、分割された前記立体描画データに基づいて前記レーザーの照射を行うことにより、前記部品素材に対して柄を描くレーザー照射手段とを備えたことを特徴とする車両用加飾部品のレーザー加飾装置をその要旨とする。
手段4に記載の発明によると、柄データ平面設定手段により、部品素材の被加飾曲面から離間した位置に、レーザー描画用の柄を付した柄データ平面が設定される。また、中間サーフェス設定手段により、被加飾曲面と柄データ平面との間に、中間サーフェスが設定される。この中間サーフェスは、被加飾曲面よりも曲りの程度が小さい曲面を想定して設定されるものであり、柄データ平面上の柄から曲面に向けて法線ベクトルを延長して当該曲面上に柄を投影することにより設定される。そして、立体描画データ作成手段により、中間サーフェス上の柄から被加飾曲面に向けて法線ベクトルを延長して被加飾曲面上に柄を投影することにより、立体描画データが作成される。このように立体描画データを作成すると、被加飾曲面上においてその形状変化に応じた柄の歪みを抑えつつ、被加飾曲面全体において連続した柄の立体描画データを得ることができる。そして、立体描画データ分割手段により、レーザー照射範囲を考慮して立体描画データが分割された後、レーザー照射手段により、その立体描画データに基づいて、部品素材の被加飾曲面上にレーザーが照射されて柄が描画される。このように、本発明のレーザー加飾装置を用いると、連続した柄の立体描画データに基づいて、各領域のレーザー描画が行われるため、部品素材の被加飾曲面において、柄の継ぎ目の部分における位置ズレや歪みを抑えつつ、意匠性の高い柄を正確に描画することができる。
以上詳述したように、手段1〜4に記載の発明によると、車両用加飾部品における部品素材の被加飾曲面上に、レーザー描画によって歪みのない柄を正確に描くことができる。
第1の実施の形態の製造方法により製造される車両用加飾部品を示す拡大平面図。 第1の実施の形態の車両用加飾部品を示す拡大断面図。 第1の実施の形態のレーザー加飾装置を示す概略構成図。 第1の実施の形態の車両用加飾部品の製造方法を示すフローチャート。 被加飾曲面及び柄データ平面を示す斜視図。 被加飾曲面、柄データ平面及び中間サーフェスを示す斜視図。 立体描画データ作成ステップを示す説明図。 立体描画データ分割ステップを示す説明図。 第2の実施の形態の車両用加飾部品を示す斜視図。 被加飾曲面、柄データ平面及び中間サーフェスを示す説明図。 被加飾曲面、柄データ平面及び中間サーフェスを示す説明図。 立体描画データの補正処理を示す説明図。 別の実施の形態における被加飾曲面、柄データ平面及び中間サーフェスを示す説明図。 立体描画データの補正処理を示す説明図。 従来のレーザー描画による加飾方法を示す斜視図。
[第1の実施の形態]
以下、本発明を具体化した第1の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1は、車両用加飾部品1の表面の一部を示す拡大平面図であり、図2は、その車両用加飾部品1を示す拡大断面図である。図1及び図2に示されるように、車両用加飾部品1は、立体形状をなす部品素材2と、部品素材2の表面を被覆するように形成された塗装膜3とを有している。塗装膜3の表面には、炭素繊維織布を模したカーボン調の柄4が描かれている。本実施形態の車両用加飾部品1は、例えば自動車のドアのアームレストを構成する部品である。部品素材2は、ABS樹脂を用いて成形された樹脂成形体であり、全体的に黒色に着色されている。また、部品素材2の表面を覆う塗装膜3は、高光沢黒色(ピアノブラック)の塗料を用いて形成されている。柄4は、レーザー描画(具体的には、レーザーアブレーション加工)によって塗装膜3上に加飾されている。なお、レーザーアブレーション加工とは、レーザーを固体に照射し、溶融を経ずに原子、分子、クラスターが直接蒸発して、固体表面が削り取られる現象を利用した非加熱加工のことをいう。
本実施形態の柄4は、縦方向に細長形状の複数の柄パターン5を配向してなる第1ブロック6と、横方向に細長形状の複数の柄パターン7を配向してなる第2ブロック8とを複数ずつ組み合わせて描画されている。柄4において、第1ブロック6の柄パターン配向方向と第2ブロック8の柄パターン配向方向とは直交する関係にある。具体的には、第1ブロック6の柄パターン5は、横方向の直径よりも縦方向の直径が長い縦長の長楕円パターンであり、第2ブロック8の柄パターン7は、縦方向の直径よりも横方向の直径が長い横長の長楕円パターンである。
本実施形態の各柄パターン5,7は、レーザー照射によって描画された線幅W1が30μm以上110μm以下、深さD1が6μm以上16μm以下のレーザー加工溝M1からなる。その理由は、線幅W1及び深さD1を上記範囲内にて設定することにより、表面の反射状態が好適かつ均一なものとなる結果、反射差異の発生が抑制され、目的とする意匠が実現されやすくなるからである。なお、本実施形態のように炭素繊維織布を模したカーボン調の柄4を確実に描画したい場合には、各柄パターン5,7を構成するレーザー加工溝M1の線幅W1を、50μm以上75μm以下、深さD1を10μm以上16μm以下に設定することが好適である。
図3には、車両用加飾部品1に柄4を加飾するためのレーザー加飾装置11が示されている。本実施形態のレーザー加飾装置11は、車両用加飾部品1を支持する支持台12と、支持台12を移動させて車両用加飾部品1の姿勢等を変更するワーク変位ロボット13と、車両用加飾部品1の部品表面にレーザーL1を照射するレーザー照射装置14(レーザー照射手段)と、ワーク変位ロボット13及びレーザー照射装置14を制御する制御装置15とを備えている。
ワーク変位ロボット13は、ロボットアーム13aを備え、その先端に支持台12が支持されている。ワーク変位ロボット13は、ロボットアーム13aを駆動することで、支持台12を上下方向、左右方向及び回転方向に移動させ、車両用加飾部品1(部品素材2)の位置や姿勢を変更する。その結果、車両用加飾部品1(部品素材2)の表面に対するレーザーL1の照射位置や照射角度が変更されるようになっている。
レーザー照射装置14は、所定波長のレーザーL1(例えば波長が1064nmのYVOレーザー)を発生させるレーザー発生部21と、レーザーL1を偏向させるレーザー偏向部22と、レーザー発生部21及びレーザー偏向部22を制御するレーザー制御部23とを備えている。レーザー偏向部22は、レンズ24と反射ミラー25とを複合させてなる光学系であり、これらレンズ24及び反射ミラー25の位置を変更することにより、レーザーL1の照射位置や焦点位置を調整するようになっている。レーザー制御部23は、レーザー発生部21及びレーザー偏向部22を制御することで、レーザーL1の照射強度、レーザーL1の走査速度などのレーザー照射条件を調整する。
制御装置15は、CPU31、メモリ32及び入出力ポート33等からなる周知のコンピュータにより構成されている。制御装置15は、ワーク変位ロボット13及びレーザー照射装置14に電気的に接続されており、各種の駆動信号によってワーク変位ロボット13及びレーザー照射装置14を制御する。
制御装置15のメモリ32には、部品素材2の表面に柄4を描画するためのプログラムやデータが記憶されている。具体的には、車両用加飾部品1の三次元形状を示す形状データ、車両用加飾部品1に描画する柄4に応じた柄データなどのデータが記憶されている。また、メモリ32には、ワーク変位ロボット13及びレーザー照射装置14を制御するためのプログラムやデータが記憶されている。
次に、車両用加飾部品1の製造方法を図4のフローチャートに従って説明する。なお、図4の処理を開始する前に、ABS樹脂を用いて成形された部品素材2の表面に塗装膜3を塗布形成したものを準備しておく。ここでは、立体形状をなす部品素材2の表面側全体が被加飾曲面となる。
図4の処理が開始されると、CPU31は、図5に示されるように、仮想三次元空間内の所定位置に部品素材2の被加飾曲面41を設定する。また、柄データ平面設定手段としてのCPU31は、その被加飾曲面41から離間した位置に、曲りのない平面上にレーザー描画用の柄4aを付した柄データ平面42を設定する(柄データ平面設定ステップとしてのステップ100)。なお、柄データ平面42における柄4aは、被加飾曲面41の直上であって、被加飾曲面41の表面積に対応する領域にその中心位置を被加飾曲面41の中心位置に合わせた状態で設定される。
次に、中間サーフェス設定手段としてのCPU31は、図6に示されるように、被加飾曲面41と柄データ平面42との間に、中間サーフェス45を設定する(中間サーフェス設定ステップとしてのステップ110)。このステップ110では、被加飾曲面41よりも曲りの程度が小さい曲面を想定し、かつ柄データ平面42上の柄4aから曲面に向けて法線ベクトルV1(図7参照)を延長して当該曲面上に柄4aを投影することにより、中間サーフェス45が設定される。本実施の形態において、中間サーフェス45は、被加飾曲面41と柄データ平面42との略中間位置に配置され、被加飾曲面41全体に覆いかぶさるような面として設定される。
その後、立体描画データ作成手段としてのCPU31は、図7に示されるように、中間サーフェス45上の柄4aから被加飾曲面41に向けて法線ベクトルV2を延長して被加飾曲面41上に柄4aを投影することにより、立体描画データを作成する(立体描画データ作成ステップとしてのステップ120)。
次に、立体描画データ分割手段としてのCPU31は、レーザー照射範囲を考慮して立体描画データを複数の照射領域に分割する(立体描画データ分割ステップ)。具体的には、CPU31は、被加飾曲面41に関する形状データに基づいて被加飾曲面41の大きさを求め、その被加飾曲面41とレーザー照射範囲とを比較する(ステップ130)。なお、レーザー照射範囲とは、上述した線幅W1が50μm以上75μm以下、深さD1が10μm以上16μm以下のレーザー加工溝M1を形成可能な照射範囲であって、水平方向の幅及び長さに加えて、垂直方向の高さの範囲を含む。
そして、CPU31は、被加飾曲面41のほうが大きいと判断したときには、立体描画データを複数の照射領域に分割する分割処理を行う(ステップ140)。ここでは、水平方向の幅及び長さの照射範囲よりも被加飾曲面41の幅及び長さが大きい場合に、被加飾曲面41の立体描画データを分割する。さらに、被加飾曲面41において幅又は長さに対する高さの形状変化が所定値よりも大きくなった場合に、被加飾曲面41の立体描画データを分割する。本実施の形態における部品素材2の場合、幅に対する高さの形状変化が所定値よりも大きいため、図8に示されるように、被加飾曲面41の中央部と左右の側面部との3つの照射領域R1,R2,R3に立体描画データを分割する。さらに、CPU31は、部品素材2のレーザー照射時の姿勢を複数の照射領域R1,R2,R3ごとに決定する(ステップ150)。
そして、CPU31は、その姿勢のデータに基づいてワーク変位ロボット13を制御し、ロボットアーム13aを駆動することで照射領域に応じて部品素材2の姿勢を変更する。またこのとき、CPU31は、分割した立体描画データに基づいてレーザー照射装置14を制御し、レーザー偏向部22の位置及び角度を適宜変更してレーザー発生部21からレーザーL1を出力させる(レーザー描画工程としてのステップ160)。この結果、部品素材2の被加飾曲面41上にレーザーL1が照射されて被加飾曲面41に柄4が描画される。
一方、ステップ130において、CPU31は、被加飾曲面41よりもレーザー照射範囲のほうが大きいと判断したときには、ステップ140の分割処理を行わずにステップ150に移行して、部品素材2のレーザー照射時の姿勢を決定する。その後、CPU31は、その姿勢のデータと立体描画データとに基づいて、部品素材2に対してレーザー描画工程(ステップ160)を行う。そして、CPU31は、ステップ160のレーザー描画工程を行った後、図4の処理を終了する。
従って、本実施の形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)本実施の形態では、被加飾曲面41と柄データ平面42との間に中間サーフェス45が設定され、中間サーフェス45を利用して被加飾曲面41上に柄4aを投影することにより、被加飾曲面41の立体描画データが作成される。このように立体描画データを作成すると、被加飾曲面41上においてその形状変化に応じた柄4aの歪みを抑えつつ、被加飾曲面41全体にて連続した柄4aの立体描画データを得ることができる。そして、レーザー照射範囲を考慮して立体描画データが分割された後、その立体描画データに基づいて、部品素材2の被加飾曲面41上にレーザーL1が照射されて被加飾曲面41に柄4が描画される。このように、本実施の形態では、連続した柄4aの立体描画データに基づいて、各照射領域R1〜R3のレーザー描画が行われる。このため、部品素材2の被加飾曲面41において、柄4の継ぎ目の部分における位置ズレや歪みを抑えつつ、意匠性の高い柄4を正確に描画することができる。
(2)本実施の形態では、被加飾曲面41がレーザー照射範囲よりも大きい場合、分割処理により立体描画データが複数の照射領域R1,R2,R3に分割されるとともに、部品素材2のレーザー照射時の姿勢が複数の照射領域R1,R2,R3ごとに決定される。この場合、比較的サイズの大きな部品素材2の被加飾曲面41に対しても、複数の照射領域R1,R2,R3に分割してレーザー描画を行うことにより、柄4を確実に描画することが可能となる。また、被加飾曲面41がレーザー照射範囲よりも小さい場合、分割処理を行わずに部品素材2のレーザー照射時の姿勢が決定される。この場合、比較的サイズの小さな部品素材2の被加飾曲面41に対してレーザー描画を迅速に行うことができ、柄4を効率よく描画することができる。
(3)本実施の形態の車両用加飾部品1では、被加飾曲面41における幅に対する高さの形状変化が所定値よりも大きいため、立体描画データが複数の照射領域R1〜R3に分割されている。このように複数の照射領域R1〜R3ごとに立体描画データを分割してレーザー描画を行うことで、線幅W1が50μm以上75μm以下、深さD1が10μm以上16μm以下のレーザー加工溝M1を確実に形成することができる。従って、部品素材2の被加飾曲面41において、鮮明な柄4を加飾することができ、品質の高い車両用加飾部品1を製造することができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明を具体化した第2の実施の形態を図面に基づき説明する。
上記第1の実施の形態では、1つの中間サーフェス45(図6参照)を設定して立体描画データを求めていたが、本実施の形態では、複数の中間サーフェスを設定して立体描画データを求める。以下、本実施の形態における車両用加飾部品1A(図9参照)の製造方法について説明する。
図9に示されるように、車両用加飾部品1Aは、部品素材2Aの表面に形状変化が大きな被加飾曲面41Aを有している。図10に示されるように、被加飾曲面41Aと柄データ平面42との間に、1つの中間サーフェス45を設定した場合、中間サーフェス45の曲面(第1の曲面)上の柄4aから被加飾曲面41Aに向けて延長した法線ベクトルV2の一部が被加飾曲面41A上に到達せず、柄4aの一部が投影されない。このような場合、図11に示されるように、被加飾曲面41Aと第1の曲面(中間サーフェス45)との間に、第1の曲面よりも曲りの程度が大きくて被加飾曲面41Aに対する相似度が高い第2の曲面(中間サーフェス46)を想定する。そして、第1回目の中間サーフェス45上の柄4aから第2の曲面に向けて法線ベクトルV2を延長して当該第2の曲面上に柄4aを投影することにより、第2回目の中間サーフェス設定を行う。
さらに、第2回目の中間サーフェス設定を行った時点で、第2の曲面上の柄4aから被加飾曲面41Aに向けて延長した法線ベクトルV3の一部が被加飾曲面41A上に到達せず、柄4aの一部が投影されない場合には、第2回目の中間サーフェス設定と同じ処理を、柄4aの全部が被加飾曲面41A上に到達するまで繰り返し行う。本実施の形態では、このような中間サーフェス設定ステップを行うことで、被加飾曲面41Aと柄データ平面42との間に、例えば3つの中間サーフェス45,46,47を設定する(図11参照)。
そして、立体描画データ作成ステップでは、複数の中間サーフェス45〜47上の柄4aから被加飾曲面41Aに向けて法線ベクトルV1〜V4を延長して被加飾曲面41A上に柄4aを投影することにより、立体描画データを作成する。ここで、被加飾曲面41A上において投影される柄4aは、形状変化が小さい中央部と比較して、形状変化が大きい側壁部の柄4aが縮む(図11参照)。このため、本実施の形態において、CPU31は、柄データ平面設定ステップ(ステップ100)で設定した柄データ平面42の柄4aについて、形状変化が大きい部位に対応する柄4aの間隔を補正する柄補正ステップを行う。具体的には、CPU31は、図12に示されるように、柄データ平面42において、形状変化が大きい側壁部に対応する領域R0の柄4aが拡大するよう柄4aの間隔D0を補正(柄編集)する。そして、CPU31は、その補正した柄データ平面42の柄4aを利用して、立体描画データ作成ステップを行い、立体描画データを作成する。
その後、立体描画データを用い、上記第1の実施の形態と同様に、立体描画データの分割処理を経てレーザー描画工程(ステップ130〜ステップ160の処理)を行う。これにより、部品素材2Aの被加飾曲面41A上にレーザーが照射されて被加飾曲面41Aに柄4が描画される。
従って、本実施の形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)本実施の形態では、被加飾曲面41Aと柄データ平面42との間に複数の中間サーフェス45,46,47が設定され、各中間サーフェス45,46,47は、被加飾曲面41A側に設定されるものほど被加飾曲面41Aに対する相似度が高い曲面となっている。このような複数の中間サーフェス45〜47を設定して立体描画データを作成すると、被加飾曲面41Aの形状変化が大きくなっても、その形状変化に対応した歪みのない柄4aの立体描画データを得ることが可能となる。
(2)本実施の形態では、被加飾曲面41Aにおける形状変化が大きい部位に対応する柄4aの間隔D0を補正する柄補正ステップを備えている。このようにすると、歪みのない柄4aの立体描画データを得ることができるため、その立体描画データに基づいて、部品素材2Aの被加飾曲面41Aに意匠性の高い柄4を正確に描画することができる。
なお、本発明の各実施の形態は以下のように変更してもよい。
・上記各実施の形態では、凸面状の被加飾曲面41,41Aにレーザー描画を行うものであったが、これに限定されるものではなく、凹面状の被加飾曲面にレーザー描画を行ってもよい。具体的には、図13の車両用加飾部品1Bのように、部品素材2Bの表面に凹面状の被加飾曲面41Bを有する場合、柄データ平面42の柄4aを中間サーフェス48を介して凹面状の被加飾曲面41B上に投影すると、被加飾曲面41Bの柄4aが延びてしまう。このように被加飾曲面41Bの形状が凹面状に変化する場合には、柄データ平面42において、その凹面に対応する領域R0の柄4aが縮小するよう柄4aの間隔D0を補正する(図14参照)。そして、CPU31は、その補正した柄データ平面42の柄4aを利用して、立体描画データ作成ステップを行い、立体描画データを作成する。このようにしても、歪みのない柄4aの立体描画データを得ることができるため、その立体描画データに基づいて、部品素材2Bの被加飾曲面41Bに意匠性の高い柄4を正確に描画することができる。
・上記各実施の形態では、ワーク変位ロボット13によって部品素材2の姿勢を変更して各照射領域R1〜R3のレーザー描画を行うものであったが、レーザー照射装置14側を移動させて各照射領域R1〜R3のレーザー描画を行ってもよい。具体的には、レーザー照射装置14におけるレーザー偏向部22をロボットアームの先端に支持固定する。そして、ロボットアームの駆動によって、レーザー偏向部22の位置及び角度を適宜変更することにより、部品素材2の表面に対するレーザーL1の照射位置や照射角度を変更する。このように構成しても、部品素材2の被加飾曲面41において、複数の照射領域R1,R2,R3に分割してレーザー描画を行うことができ、柄4を確実に描画することができる。
・上記各実施の形態において、部品素材2,2A,2Bの表面に加飾される柄4は、炭素繊維織布を模したカーボン調の絵柄であったが、これ以外の他の繊維織布を模した絵柄であってもよいし、幾何学模様などの絵柄であってもよい。
・上記各実施の形態の柄4は、黒色の塗装膜3に形成されていたが、柄4の種類に応じて他の有色の塗装膜3に形成されるものでもよい。また、塗装によって形成される塗装膜3以外に、めっきによって形成される皮膜や蒸着によって形成される皮膜に柄4を形成してもよい。さらに、部品素材2の表面を被覆する塗装膜3を省略し、部品素材2の表面に柄4を直接描画してもよい。
・上記各実施の形態では、車両用加飾部品1,1A,1Bをドアのアームレストに具体化するものであったが、これ以外に、コンソールボックス、インストルメントパネルなどといった他の車両用加飾部品に具体化してもよい。
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した各実施の形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)手段1乃至3のいずれかにおいて、前記柄データ平面設定ステップで設定された前記柄データ平面の柄について、前記被加飾曲面における形状変化が大きい部位に対応する柄の間隔を補正する柄補正ステップをさらに含むことを特徴とする車両用加飾部品の製造方法。
(2)技術的思想(1)において、前記柄補正ステップでは、前記形状変化が凸面状に変化する場合に、その部位に対応する柄が拡大するよう柄の間隔を補正し、前記形状変化が凹面状に変化する場合に、その部位に対応する柄が縮小するよう柄の間隔を補正することを特徴とする車両用加飾部品の製造方法。
(3)手段1乃至3のいずれかにおいて、前記レーザー描画用の柄は、前記柄データ平面において前記被加飾曲面の表面積に対応する領域に付されていることを特徴とする車両用加飾部品の製造方法。
(4)手段1乃至3のいずれかにおいて、前記レーザー照射範囲は、水平方向の幅及び長さに加えて、垂直方向の高さの範囲を含み、前記立体描画データ分割ステップでは、前記被加飾曲面において前記幅又は長さに対する高さの形状変化が所定値よりも大きくなった場合に、前記立体描画データを複数の照射領域に分割することを特徴とする車両用加飾部品の製造方法。
1,1A,1B…車両用加飾部品
2,2A,2B…部品素材
4…柄
4a…レーザー描画用の柄
11…レーザー加飾装置
14…レーザー照射手段としてのレーザー照射装置
31…柄データ平面設定手段、中間サーフェス設定手段、立体描画データ作成手段及び立体描画データ分割手段としてのCPU
41,41A,41B…被加飾曲面
42…柄データ平面
45,46,47,48…中間サーフェス
L1…レーザー
R1,R2,R3…照射領域
V1〜V4…法線ベクトル

Claims (4)

  1. 立体形状をなす部品素材の被加飾曲面上にレーザーを照射することにより、前記被加飾曲面に柄を描くレーザー描画工程を経て、車両用加飾部品を製造する方法であって、
    仮想三次元空間内の所定位置に前記被加飾曲面を設定し、その被加飾曲面から離間した位置に、曲りのない平面上にレーザー描画用の柄を付した柄データ平面を設定する柄データ平面設定ステップと、
    前記被加飾曲面と前記柄データ平面との間に、前記被加飾曲面よりも曲りの程度が小さい曲面を想定し、かつ前記柄データ平面上の前記柄から前記曲面に向けて法線ベクトルを延長して当該曲面上に前記柄を投影することにより、中間サーフェスを設定する中間サーフェス設定ステップと、
    前記中間サーフェス上の前記柄から前記被加飾曲面に向けて法線ベクトルを延長して前記被加飾曲面上に前記柄を投影することにより、立体描画データを作成する立体描画データ作成ステップと、
    レーザー照射範囲を考慮して前記立体描画データを複数の照射領域に分割する立体描画データ分割ステップと
    を行った後に前記部品素材に対して前記レーザー描画工程を行う
    ことを特徴とする車両用加飾部品の製造方法。
  2. 前記中間サーフェス設定ステップにおいて、第1回目の中間サーフェス設定を行った時点で、第1の曲面である前記曲面上の前記柄から前記被加飾曲面に向けて延長した法線ベクトルの一部が前記被加飾曲面上に到達せず、前記柄の一部が投影されない場合には、
    前記立体描画データ作成ステップに移行する前に、前記被加飾曲面と前記第1の曲面との間に、前記第1の曲面よりも曲りの程度が大きくて前記被加飾曲面に対する相似度が高い第2の曲面を想定し、かつ第1回目の中間サーフェス上の前記柄から前記第2の曲面に向けて法線ベクトルを延長して当該第2の曲面上に前記柄を投影することにより、第2回目の中間サーフェス設定を行い、
    前記第2回目の中間サーフェス設定を行った時点で、前記第2の曲面上の前記柄から前記被加飾曲面に向けて延長した法線ベクトルの一部が前記被加飾曲面上に到達せず、前記柄の一部が投影されない場合には、前記第2回目の中間サーフェス設定と同じ処理を、前記柄の全部が前記被加飾曲面上に到達するまで繰り返し行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用加飾部品の製造方法。
  3. 前記立体描画データ分割ステップにおいて、前記レーザー照射範囲と前記被加飾曲面とを比較し、
    前記被加飾曲面のほうが大きいと判断したときには、前記立体描画データを複数の照射領域に分割する分割処理を行うとともに、前記部品素材のレーザー照射時の姿勢を前記複数の照射領域ごとに決定し、
    前記レーザー照射範囲のほうが大きいと判断したときには、前記分割処理を行わずに前記部品素材のレーザー照射時の姿勢を決定する
    ことを決定することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用加飾部品の製造方法。
  4. 立体形状をなす部品素材の被加飾曲面上にレーザーを照射して柄を描くための車両用加飾部品のレーザー加飾装置であって、
    仮想三次元空間内の所定位置に前記被加飾曲面を設定し、その被加飾曲面から離間した位置に、曲りのない平面上にレーザー描画用の柄を付した柄データ平面を設定する柄データ平面設定手段と、
    前記被加飾曲面と前記柄データ平面との間に、前記被加飾曲面よりも曲りの程度が小さい曲面を想定し、かつ前記柄データ平面上の前記柄から前記曲面に向けて法線ベクトルを延長して当該曲面上に前記柄を投影することにより、中間サーフェスを設定する中間サーフェス設定手段と、
    前記中間サーフェス上の前記柄から前記被加飾曲面に向けて法線ベクトルを延長して前記被加飾曲面上に前記柄を投影することにより、立体描画データを作成する立体描画データ作成手段と、
    レーザー照射範囲を考慮して前記立体描画データを複数の照射領域に分割する立体描画データ分割手段と、
    分割された前記立体描画データに基づいて前記レーザーの照射を行うことにより、前記部品素材に対して柄を描くレーザー照射手段と
    を備えたことを特徴とする車両用加飾部品のレーザー加飾装置。
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