JP2014100917A5 - 積層体及びそれに用いる樹脂フィルム - Google Patents
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Description
本発明は、表面改質されたフィルムを用いた積層体及びそれに用いる樹脂フィルムに関するものである。さらに、詳細には、接着剤及びアンカーコート剤を使用しないことにより、VOC(揮発性有機化合物)の発生を完全に無くし、環境対策や省エネルギー対策に優れた積層体の製造方法及び積層体、それを用いて作製された内容品への汚染源となりうる、接着剤及びアンカーコート剤に起因する低分子成分の発生が無いクリーンな包装容器に関するものである。
また、本発明による積層体は、化粧シート、光学フィルム、保護フィルム、包装容器などの各種用途に使用される。また、本発明による積層体を用いて作製される包装容器は、液体調味料、液体洗剤、液体漂白剤、液体ワックス、ヘアケア用品(シャンプー、リンス、コンディショナーなどが含まれる)、薬液、液体状の化粧品等の種々の液体状製品の包装容器及び詰替え用包装容器、さらには、食品、電子部品、医療用部品、医療用機器部品、精密機械部品などの各種包装容器に広く使用される。
また、本発明による積層体は、化粧シート、光学フィルム、保護フィルム、包装容器などの各種用途に使用される。また、本発明による積層体を用いて作製される包装容器は、液体調味料、液体洗剤、液体漂白剤、液体ワックス、ヘアケア用品(シャンプー、リンス、コンディショナーなどが含まれる)、薬液、液体状の化粧品等の種々の液体状製品の包装容器及び詰替え用包装容器、さらには、食品、電子部品、医療用部品、医療用機器部品、精密機械部品などの各種包装容器に広く使用される。
本発明は、上記に鑑みて成されたものである。すなわち本発明の目的は、接着剤及びアンカーコート剤を使用しないことにより、VOC(揮発性有機化合物)の発生を完全に無くし、環境対策や省エネルギー対策に優れた積層体及びそれに用いる樹脂フィルムを提供することを課題とする。
本発明では上記課題を解決するために、異なる種類の熱可塑性樹脂フィルムからなる第1の基材と第2の基材とが貼合してなる積層体であって、前記第1の基材及び前記第2の基材のいずれか一方の基材が、大気圧プラズマ処理装置による表面改質により熱接着性改質層が形成された面を有し、他方の基材がエアコロナ処理された面を有し、前記熱接着性改質層が形成された面と、前記エアコロナ処理された面とが対向してなり、接着剤及びアンカー剤を塗布することなく、加熱圧着により貼合されてなり、前記第1の基材と前記第2の基材とは、貼合される前に、大気圧プラズマ処理装置を用いてフィルムの表面改質により熱接着性改質層が形成された前記第1の基材及び/又は前記第2の基材と、前記第1の基材及び前記第2の基材と同一又は異なる種類のフィルムであってエアコロナ処理されてなる第3の基材とを用い、前記第1の基材及び/又は前記第2の基材の熱接着性改質層が形成された面と、前記第3の基材のエアコロナ処理面を対向させて、接着剤及びアンカーコート剤を塗布することなく熱圧着させて試験積層体を得た後、該試験積層体の貼合面における接着力を測定して、前記第1の基材及び/又は前記第2の基材の熱接着性改質層の形成状態の良否が確認されていることを特徴とする積層体を提供する。
前記課題を解決するため、本発明は、前記積層体に使用される、大気圧プラズマ処理装置を用いて熱接着性改質層が形成された、前記第1の基材及び/又は前記第2の基材となる熱可塑性樹脂フィルムであって、前記第3の基材としてエアコロナ処理された未延伸ポリエチレン(PE)樹脂フィルムを用い、温度160℃、加圧力0.4MPaで10秒間保持して加熱圧着させたときの接着力が、JIS K 6854−1「接着剤 はく離接着強さ試験方法 第一部:90度はく離」に規定された測定方法で測定した値が9.8N/25.4mm以上となることが確認されている、大気圧プラズマ処理装置を用いて熱接着性改質層が形成されたポリアミド(PA)樹脂フィルムを提供する。
また、前記課題を解決するため、本発明は、前記積層体に使用される、大気圧プラズマ処理装置を用いて熱接着性改質層が形成された、前記第1の基材及び/又は前記第2の基材となる熱可塑性樹脂フィルムであって、前記第3の基材としてエアコロナ処理されたポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂フィルムを用い、温度160℃、加圧力0.4MPaで10秒間保持して加熱圧着させたときの接着力が、JIS K 6854−1「接着剤 はく離接着強さ試験方法 第一部:90度はく離」に規定された測定方法で測定した値が5.9N/25.4mm以上となることが確認されている、大気圧プラズマ処理装置を用いて熱接着性改質層が形成された未延伸ポリエチレン(PE)樹脂フィルムを提供する。
また、前記課題を解決するため、本発明は、前記積層体に使用される、大気圧プラズマ処理装置を用いて熱接着性改質層が形成された、前記第1の基材及び/又は前記第2の基材となる熱可塑性樹脂フィルムであって、前記第3の基材としてエアコロナ処理された未延伸ポリエチレン(PE)樹脂フィルムを用い、温度160℃、加圧力0.4MPaで10秒間保持して加熱圧着させたときの接着力が、JIS K 6854−1「接着剤 はく離接着強さ試験方法 第一部:90度はく離」に規定された測定方法で測定した値が5.9N/25.4mm以上となることが確認されている、大気圧プラズマ処理装置を用いて熱接着性改質層が形成されたポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂フィルムを提供する。
また、前記課題を解決するため、本発明は、前記積層体に使用される、大気圧プラズマ処理装置を用いて熱接着性改質層が形成された、前記第1の基材及び/又は前記第2の基材となる熱可塑性樹脂フィルムであって、前記第3の基材としてエアコロナ処理されたポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂フィルムを用い、温度190℃、加圧力0.4MPaで10秒間保持して加熱圧着させたときの接着力が、JIS K 6854−1「接着剤 はく離接着強さ試験方法 第一部:90度はく離」に規定された測定方法で測定した値が5.9N/25.4mm以上となることが確認されている、大気圧プラズマ処理装置を用いて熱接着性改質層が形成された未延伸ポリプロピレン(CPP)樹脂フィルムを提供する。
請求項1に係わる発明によれば、異なる種類の熱可塑性樹脂フィルムからなる第1の基材と第2の基材とが貼合してなる積層体であって、接着剤及びアンカーコート剤が使用されていない積層体を提供できる。
このため、接着剤を用いたドライラミネートによって製造された積層体と比較して、本発明による積層体では、有機溶剤を用いないことから、溶剤を乾燥除去するための乾燥炉及び排ガス処理装置を必要とせず、環境対策及び省エネルギー対策の観点から見れば、環境負荷を低減できて非常に優れている。
また、アンカーコート剤を用いて行う押出しラミネートによって製造された積層体と比較して、本発明の積層体では、押出樹脂をその溶融温度まで加熱しないことから、樹脂溶融炉を必要とせず、省エネルギーであることから環境負荷を低減できる。
このため、接着剤を用いたドライラミネートによって製造された積層体と比較して、本発明による積層体では、有機溶剤を用いないことから、溶剤を乾燥除去するための乾燥炉及び排ガス処理装置を必要とせず、環境対策及び省エネルギー対策の観点から見れば、環境負荷を低減できて非常に優れている。
また、アンカーコート剤を用いて行う押出しラミネートによって製造された積層体と比較して、本発明の積層体では、押出樹脂をその溶融温度まで加熱しないことから、樹脂溶融炉を必要とせず、省エネルギーであることから環境負荷を低減できる。
また、請求項1に係わる発明によれば、積層体に使用されるフィルムの表面には、必要な接着力を有する熱接着性改質層が、大気圧プラズマ処理装置を用いた表面改質により形成され、実用的な包装容器に使用できる積層体を得ることができる。
また、請求項2〜5に係わる発明によれば、接着剤及びアンカーコート剤が使用されていない、環境対策や省エネルギー対策に優れた積層体に用いる樹脂フィルムを得ることができる。
Claims (5)
- 異なる種類の熱可塑性樹脂フィルムからなる第1の基材と第2の基材とが貼合してなる積層体であって、前記第1の基材及び前記第2の基材のいずれか一方の基材が、大気圧プラズマ処理装置による表面改質により熱接着性改質層が形成された面を有し、他方の基材がエアコロナ処理された面を有し、前記熱接着性改質層が形成された面と、前記エアコロナ処理された面とが対向してなり、接着剤及びアンカー剤を塗布することなく、加熱圧着により貼合されてなり、前記第1の基材と前記第2の基材とは、貼合される前に、大気圧プラズマ処理装置を用いてフィルムの表面改質により熱接着性改質層が形成された前記第1の基材及び/又は前記第2の基材と、前記第1の基材及び前記第2の基材と同一又は異なる種類のフィルムであってエアコロナ処理されてなる第3の基材とを用い、前記第1の基材及び/又は前記第2の基材の熱接着性改質層が形成された面と、前記第3の基材のエアコロナ処理面を対向させて、接着剤及びアンカーコート剤を塗布することなく熱圧着させて試験積層体を得た後、該試験積層体の貼合面における接着力を測定して、前記第1の基材及び/又は前記第2の基材の熱接着性改質層の形成状態の良否が確認されていることを特徴とする積層体。
- 請求項1に記載の積層体に使用される、大気圧プラズマ処理装置を用いて熱接着性改質層が形成された、前記第1の基材及び/又は前記第2の基材となる熱可塑性樹脂フィルムであって、前記第3の基材としてエアコロナ処理された未延伸ポリエチレン(PE)樹脂フィルムを用い、温度160℃、加圧力0.4MPaで10秒間保持して加熱圧着させたときの接着力が、JIS K 6854−1「接着剤 はく離接着強さ試験方法 第一部:90度はく離」に規定された測定方法で測定した値が9.8N/25.4mm以上となることが確認されている、大気圧プラズマ処理装置を用いて熱接着性改質層が形成されたポリアミド(PA)樹脂フィルム。
- 請求項1に記載の積層体に使用される、大気圧プラズマ処理装置を用いて熱接着性改質層が形成された、前記第1の基材及び/又は前記第2の基材となる熱可塑性樹脂フィルムであって、前記第3の基材としてエアコロナ処理されたポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂フィルムを用い、温度160℃、加圧力0.4MPaで10秒間保持して加熱圧着させたときの接着力が、JIS K 6854−1「接着剤 はく離接着強さ試験方法 第一部:90度はく離」に規定された測定方法で測定した値が5.9N/25.4mm以上となることが確認されている、大気圧プラズマ処理装置を用いて熱接着性改質層が形成された未延伸ポリエチレン(PE)樹脂フィルム。
- 請求項1に記載の積層体に使用される、大気圧プラズマ処理装置を用いて熱接着性改質層が形成された、前記第1の基材及び/又は前記第2の基材となる熱可塑性樹脂フィルムであって、前記第3の基材としてエアコロナ処理された未延伸ポリエチレン(PE)樹脂フィルムを用い、温度160℃、加圧力0.4MPaで10秒間保持して加熱圧着させたときの接着力が、JIS K 6854−1「接着剤 はく離接着強さ試験方法 第一部:90度はく離」に規定された測定方法で測定した値が5.9N/25.4mm以上となることが確認されている、大気圧プラズマ処理装置を用いて熱接着性改質層が形成されたポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂フィルム。
- 請求項1に記載の積層体に使用される、大気圧プラズマ処理装置を用いて熱接着性改質層が形成された、前記第1の基材及び/又は前記第2の基材となる熱可塑性樹脂フィルムであって、前記第3の基材としてエアコロナ処理されたポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂フィルムを用い、温度190℃、加圧力0.4MPaで10秒間保持して加熱圧着させたときの接着力が、JIS K 6854−1「接着剤 はく離接着強さ試験方法 第一部:90度はく離」に規定された測定方法で測定した値が5.9N/25.4mm以上となることが確認されている、大気圧プラズマ処理装置を用いて熱接着性改質層が形成された未延伸ポリプロピレン(CPP)樹脂フィルム。
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