JP2014100727A - C形プレス装置、複合プレス装置及びプレス装置を用いた薄板製品の加工方法 - Google Patents

C形プレス装置、複合プレス装置及びプレス装置を用いた薄板製品の加工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、高い精度を有し、装置の小型化が可能なプレス装置及びそのプレス装置を用いた薄板製品の加工方法を提供することを目的とする。
【解決手段】複合プレス装置1は、C型プレス装置10を下流側に配置し、ストレートサイド型プレス装置50を上流側に配置している。C型プレス装置10には、開口部14を開口する方向にプリロードをかけるプリロードスクリュ40が設けられている。プリロードスクリュ40によりC型プレス装置10にプリロードをかけることにより、作動時にプリロード以上の荷重がかからない状態では口開きが生じない。一方、プリロードを超える過大な荷重がかかった場合はその荷重が口開きによりキャンセルされ、ワークWやC型プレス装置10への影響が小さくなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、金属や樹脂等の薄板材料のワークの打ち抜き加工及び圧縮加工等を行うプレス装置及びそのプレス装置を用いた金属製品の加工方法に関する。
精密機器に使用される金属部品等の加工は、プレス装置を用いて行われる。また、近年においては、精密機器に使用される金属部品の加工には高い精度が要求されている。例えば、携帯端末等に用いられるコネクタ用の金属製端子は、携帯端末の小型化の要請によりコネクタ及びその端子についても小型化が求められている。このように加工対象物であるワークが小型化すると、プレス装置には非常に高い加工精度が求められる。
ところで、一般にプレス装置として、フレームのタイプに応じていわゆるC型プレス装置とストレートサイド型プレス装置が知られている。C型プレス装置は、上フレームと下フレームとを一対の側方フレームにより連結し、側面視でC字状となるように形成したプレス装置である。ストレートサイド型プレス装置は、一般に上フレームと下フレームとを一対の側方フレームにより連結し、側面視で周囲が各フレームで囲まれた枠状に形成されたプレス装置である。
C型プレス装置は、比較的簡易な構造であるため安価に製作することができる。しかし、C型プレス装置のフレームは、開口部が開く方向に広がるいわゆる口開きが発生するので、高い精度の加工は行うことができない。従って、高い精度が求められる加工については、もっぱらストレートサイド型プレス装置が用いられていた。特に、上述の金属製の端子の製造を行うプレス装置は、精度を上げるために剛性の高いフレームを備えた大型のストレートサイド型プレス装置が用いられることが多い。
しかしながら、プレス装置が大型化すると、プレス装置の温度変化の影響が加工精度に大きく影響を及ぼすことになる。例えば、プレス装置を点検等で停止した後に再稼働させる場合は、プレス装置の温度は低下している。
プレス装置は、連続稼働を行うと、装着されている金型やプレス装置自体の温度が摩擦熱等により高くなっており、その状態が稼働時間中維持される。そして、プレス装置により製造される製品の精度は、この装置の温度が高くなっている状態で適正な範囲となるように設計されている。
ここで、プレス装置の温度が下がっている状態で再稼働がなされると、摩擦等によって熱が発生する部分から部分的に温度が上昇していき、温度が上がりにくい部分との間で温度差が発生する。
このため、プレス装置に熱歪が発生し、加工精度が低くなるという不都合がある。よって、大型のプレス装置では、加工精度が許容誤差範囲内となるように暖気運転を長時間行う必要があった。
特に、金属薄板の圧縮を行うコイニング加工等を行うプレス装置の場合、プレス装置に温度の影響による寸法誤差が発生すると、この寸法誤差が金型のパンチによる金属薄板の圧縮量に直接影響を及ぼすことになる。
特開平8−57699号公報 特開平10−34397号公報
以上のように装置を大型化させないために、ストレートサイド型プレス装置よりも構造が簡易なC型プレス装置を用いて加工を行うことが考えられる。しかしながら、C型プレス装置では、上述のいわゆる口開きの問題を解消する必要がある。
このようなC型プレス装置の口開きを防止する構成としては、例えば、特許文献1及び2に口開き対策の例が示されている。
特許文献1では、上フレームと下フレームとを基端部分において中央フレームで連結し、上下フレームの先端部分に開口部分を設け、この開口部分に加圧装置を設置している。そして、中央フレームに、加圧装置によって生じる反力を相殺するためのバランス用加圧手段を設けている。また、特許文献2では、上フレームと下フレームの開口部分を連結する垂直タイロッドを設け、口開きを防止している。
しかしながら、特許文献1のような構成では、構成が複雑となって大型化するため、C型プレス装置の長所が失われてしまうという不都合がある。また、特許文献2のような構成では、前記垂直タイロッドの剛性がフレームの剛性に比べて著しく低いため、結局は精度の低いストレートサイド型プレスという形になってしまうという不都合がある。
そこで、本発明は、装置の小型化が可能であり、高い精度を有するプレス装置及びそのプレス装置を用いた薄板製品の加工方法を提供することを目的とする。
本願発明者は、C型プレス装置の口開き作用には、装置の運転中に通常の加工時の荷重よりも過大な荷重が発生した際にその荷重を逃がす作用があることに着目し、この口開き作用を加工誤差の解消に利用することを考案した。
本発明のプレス装置は、上フレームと下フレームとを一対の側方フレームにより連結し、側面視で一方が開口部となるC形に形成されたC型プレス装置において、前記上フレームと前記下フレームとの間に、前記開口部が開く方向に所望のプリロードを発生させるプリロード調節手段を備えていることを特徴とするC型プレス装置である(第1発明)。
当該構成によれば、プレス装置が稼動してワークの加工が行われている際に前記開口部が開口する方向に荷重が発生するが、その荷重が前記プリロード調節手段によって与えられたプリロードに達するまでは口開きが発生しない。従って、前記プリロードをワークの加工時に生じる荷重以上に設定しておけば、C型プレス装置であっても精度の高い加工が可能となる。
また、C型プレス装置を用いることで、ストレートサイド型プレス装置に比べて簡易な構成とすることができるため、メンテナンス等による温度変化に対して熱歪等の影響を少なくすることができる。
さらに、本発明におけるC型プレス装置では、プレス装置の運転中に前記プリロードを超える荷重が生じた場合は、フレームの口開き作用により荷重が逃げるため、加工対象やプレス装置への影響を最小限に抑えることができる。
また、第1発明のC型プレス装置において、前記上フレーム又は前記下フレームのいずれか一方のフレームからいずれか他方のフレームに向けて立設された支柱を有し、前記プリロード調節手段は、前記他方のフレーム又は前記支柱のいずれか一方に固定されるベースと、前記ベースに対して上下動可能なプッシュロッドと、前記プッシュロッドの移動量を調節可能な調節部材とを備え、前記プッシュロッドが前記支柱又は前記他方のフレームのいずれか他方に当接することが好ましい(第2発明)。
当該構成では、前記上フレームと前記下フレームとの間に支柱を設けるという簡易な構成で、容易に前記プリロード調節手段を設けることができる。なお、前記ベースと前記他方のフレームとの間に支柱のような構成を追加することも可能である。
また、第2発明のC型プレス装置において、前記支柱は、前記下フレームから上方に起立し、上下動されるスライドを案内する複数のガイド部材であることが好ましい(第3発明)。
当該構成では、プレス装置として通常備わっている構成であるガイド部材と上フレームとの間にプリロード調節手段のプッシュロッドを配置している。このため、プレス装置を新規に設計する場合のみならず、既存のプレス装置においても、簡易な加工でプリロード調節手段を設けることができる。
また、本発明の複合プレス装置は、第1上フレームと第1下フレームとを一対の第1側方フレームにより連結し、側面視で一方が開口部となるC形に形成されたC型プレス装置と、第2上フレームと第2下フレームとを一対の第2側方フレームにより連結し、側面視で周囲が各フレームで囲まれた枠状に形成されたストレートサイド型プレス装置とを併設し、連続して金属薄板加工を行う複合プレス装置において、前記C型プレス装置は、前記第1上フレームと前記第1下フレームとの間に、前記開口部が開く方向に所望のプリロードを発生させるプリロード調節手段を備え、前記ストレートサイド型プレス装置を加工工程の上流側に設置し、前記C型プレス装置を加工工程の下流側に設置してなり、前記ストレートサイド型プレス装置により金属薄板の打ち抜き加工を行い、前記C型プレス装置により金属薄板の圧縮加工を行うことを特徴とする(第4発明)。
当該構成の複合プレス装置によれば、前記プリロード調節手段を備えたC型プレス装置によりワークである金属薄板の圧縮加工を行っている。金属薄板の圧縮加工は、プレス装置の下死点の位置が変化すると直接加工精度に影響が出るが、本発明におけるC型プレス装置では、圧縮加工中にプレス装置の下死点の位置が変化してプレス装置に前記プリロードを超える荷重が生じた場合は、フレームの口開き作用により荷重が逃げるため、ワークやプレス装置への影響を最小限に抑えることができる。
ここで、圧縮加工とは、金属薄板を折り曲げる曲げ加工、金属薄板を板圧方向に圧縮するコイニング加工やバニッシング加工等を含む概念である。
また、第4発明の複合プレス装置は、前記ストレートサイド型プレス装置は、金属薄板の打ち抜き加工を行う打ち抜き用パンチを備える打ち抜き用金型を有し、前記C型プレス装置は、金属薄板の圧縮加工を行う圧縮用パンチを備える圧縮用金型を有してなり、前記打ち抜き用パンチと圧縮用パンチとを周期的に同期して駆動する同期手段とを備え、前記同期手段は、1周期内で前記圧縮用パンチの圧縮加工後に前記打ち抜き用パンチの打ち抜き加工を行い、次の周期の前記圧縮用パンチの圧縮加工を、前記打ち抜き用パンチの打ち抜き加工によって生じる前記打ち抜き用金型の振動が収束した状態で開始することが好ましい(第5発明)。
当該構成によれば、前記圧縮用パンチによる圧縮加工が、前記打抜き用パンチによる打ち抜き加工によって生じる振動が収束してから行われる。従って、圧縮加工時に打抜き工程による影響を受けないため、圧縮加工の精度が向上する。ここで、振動が収束した状態とは、打ち抜き用金型の振動によって生じる圧縮用金型の加工の誤差が許容範囲内に収まった状態をいう。
また、前記打抜き用パンチの振動が前記圧縮用パンチと圧縮用パンチに対応する金型(ダイス)に伝わると、圧縮用パンチと金型との間で位置ずれが生じるおそれがある。しかしながら、上記構成によれば、前記打抜き用パンチの振動が前記圧縮用パンチと圧縮用パンチに対応する金型に伝わることを防止できるため、圧縮用パンチと金型との間の位置ずれを抑制することができる。
また、第5発明の複合プレス装置においては、前記打ち抜き用金型は、打ち抜き用上型と打ち抜き用下型とを備え、前記圧縮用金型は、圧縮用上型と圧縮用下型とを備え、前記打ち抜き用下型と前記圧縮用下型とが一体に形成されていることが好ましい(第6発明)。
当該構成によれば、打ち抜き用金型と圧縮用金型の位置合わせが不要となり、各金型における工程間のピッチや直線度を正確なものとすることができる。
また、本発明の複合プレス装置は、第6発明の複合プレス装置において、前記C型プレス装置は、前記第1下フレームから上方に起立する複数の第1ガイド部材と、前記第1ガイド部材に案内されて上下動される第1スライドとを備え、前記圧縮用金型は、前記圧縮用上型が前記第1スライドに固定され、前記圧縮用下型が前記第1下フレームに載置され、前記圧縮用上型と前記圧縮用下型とが相対的に水平方向に移動することなく上下方向に平行移動するように案内する圧縮金型用ガイド部材を備え、前記ストレートサイド型プレス装置は、前記第2下フレームから上方に起立する複数の第2ガイド部材と、前記第2ガイド部材に案内されて上下動される第2スライドとを備え、前記打ち抜き用金型は、前記打ち抜き用上型が前記第2スライドに固定され、前記打ち抜き用下型が前記第2下フレームに載置され、前記打ち抜き用上型と前記打ち抜き用下型とが相対的に水平方向に移動することなく上下方向に平行移動するように案内する打ち抜き金型用ガイド部材を備え、前記圧縮用下型は前記第1下フレームの表面を水平方向に所定量移動可能に装着され、前記打ち抜き用金型は前記第2下フレームの表面を水平方向に所定量移動可能に装着されていることが好ましい(第7発明)。
前記C型プレス装置の稼働時に、フレームの熱歪等が発生して前記第1スライドの軌道に誤差が生じた場合、前記第1スライドに固定されている圧縮用上型の軌道にも誤差が伝播する。このとき、圧縮用下型は、前記第1下フレームの表面を水平方向に所定量移動可能に装着されており、前記圧縮用上型と前記圧縮用下型は前記圧縮金型用ガイド部材によって水平方向に移動することなく上下方向に平行移動されるものであるため、上記圧縮用上型の軌道の変化に対応して前記圧縮用下型が移動する。当該構成により、圧縮用金型による圧縮加工の精度が向上し、金型の寿命も延ばすことができる。当該構成及び作用効果は、前記打ち抜き用金型も同様である。
また、本発明の複合プレス装置は、第7発明の複合プレス装置において、前記第1スライド及び前記第2スライドを駆動する駆動源がモータであり、前記第1スライド及び前記第2スライドの1周期に対して前記モータが2回転以上回転することが好ましい(第8発明)。
当該構成とすることにより、前記モータの駆動力を、前記C型プレス装置の作動及び前記ストレートサイド型プレス装置の作動にそれぞれ1回転以上の間隔をあけて作用させることができる。このため、前記モータの負担を小さくすることができる。
また、本発明の金属製品の加工方法は、第5乃至8発明のいずれかの発明の複合プレス装置を用いて、原料である薄板材料から製品の外形を打ち抜き、さらに圧縮加工を行って製品を製造する薄板製品の加工方法であって、前記ストレートサイド型プレス装置により予め少なくとも1周期分の打ち抜き加工を行った薄板材料を、前記打ち抜き加工が行われた箇所を前記C型プレス装置の加工位置に設置する準備工程と、前記C型プレス装置を用いて薄板材料の圧縮加工を行う圧縮工程と、前記C型プレス装置とは所定の位相差をもって駆動される前記ストレートサイド型プレス装置により、前記圧縮加工を行った薄板材料の部分よりも上流側の薄板材料の打ち抜き加工を行う打抜き工程と、前記薄板材料を1周期分下流側に送る送り手段とを備え、前記C型プレス装置による次の周期の圧縮工程を、前記打ち抜き加工によって生じる衝撃が収束した状態で行うことを特徴とする(第9発明)。
当該加工方法によれば、金属薄板の圧縮加工を行う圧縮工程を、金属薄板の打抜き加工によって生じる衝撃が収束した状態で行うものであるため、圧縮工程における加工精度を保つことができる。
本発明の実施形態の一例を示す複合プレス装置を示す説明図であり、(a)は正面図、(b)は(a)の一部を断面とした平面図。 図1の左側面図であり、C型プレス装置の構成を示す説明図。 プリロードスクリュの構成を示す説明図。 図1の右側面図であり、ストレートサイド型プレス装置の構成を示す説明図。 複合プレス装置の各パンチの軌道を示す作動説明図。
本発明の実施形態の一例である複合プレス装置について、図1乃至図5を参照して説明する。
図1において、複合プレス装置1は、例えば携帯端末等に使用されるコネクタの端子(図示省略)を製造する装置である。複合プレス装置1は、同図の左側に配置されているC型プレス装置10と、同図の右側に配置されているストレートサイド型プレス装置50とが連結され、併設されてなる。
図1においては、右側から加工される原料である金属性の薄板材料(ワークW)が連続して搬送され、ストレートサイド型プレス装置50によってワークWの外形形状が打ち抜き加工され、C型プレス装置10によって曲げ加工を含む圧縮加工がなされて最終的なワークW(薄板製品)の形状に形成される。
図1及び図2に示すように、C型プレス装置10は、そのフレームが、第1上フレーム11と、第1下フレーム12と、一対の第1側方フレーム13とを有しており、側方視で一方側が開口部14となるC字形に形成されている。
第1上フレーム11は板状であり、その両側部が第1側方フレーム13に固定されている。第1下フレーム12も板状であり、その表面に一対の第1側方フレーム13が固定されている。第1側方フレーム13は、図2に示すように、L字形状を上下に反転させた板状の部材である。第1下フレーム12は、ベースB1に固定されている。
第1上フレーム11の上面には、第1タイミングベルト15、第1プーリ16、第1クランクシャフト17、第1コネクティングロッド18、及び第1スライディングロッド19等、通常この種のプレス装置が備えている部材が取り付けられている。
第1下フレーム12の表面には、第1ボルスタープレート20が固定されている。この第1ボルスタープレート20から上方に向けて複数(3本)の第1ガイドロッド21(第1ガイド部材)が立設されている。第1ガイドロッド21は、第1ボルスタープレート20及び第1下フレーム12に固定されている。
第1上フレーム11と第1下フレーム12との間には、これらの部材の間を上下動する第1スライド22が設けられている。この第1スライド22には、第1ガイドロッド21の位置に応じて貫通孔23が形成されている。また、この貫通孔23と同軸に、第1スライド22から下方に向けて延びる第1ガイドスリーブ24が固定されている。
第1ガイドスリーブ24は、図2に示すように、第1スライド22の下死点において、後述する圧縮用金型26のパーティングラインPLの高さ近傍の部分のみ第1ガイドロッド21に当接している。第1ガイドスリーブのその他の部分では、その内周面と第1ガイドロッド21の表面との間に間隔25が形成されている。
第1スライド22と第1ボルスタープレート20との間には、ワークWの加工を行うための圧縮用金型26が装着されている。この圧縮用金型26は、圧縮用上型28と、圧縮用下型29と、圧縮用パンチ30と、圧縮用ダイス31とを備えている。また、圧縮用上型28と圧縮用下型29とは、圧縮金型用ガイド部材27により相対的に水平方向には移動せず上下方向に平行移動するように案内されて接近及び離反を繰り返すよう形成されている。
圧縮用上型28は第1スライド22に固定されている。一方、圧縮用下型29は第1ボルスタープレート20の表面に第1保持部材32で保持されている。この第1保持部材32は、図2の小円で囲んだ部分に示すように、圧縮用下型29に取り付けられた突出部33と、この突出部33の周囲を囲むホルダ34とからなる。このホルダ34は、ボルトで第1ボルスタープレート20に固定されている。
突出部33とホルダ34との間には、水平方向に0.2〜0.3mm(C1)、上下方向に0.02〜0.03mm(C2)の間隔を設けている。この第1保持部材32は、圧縮用下型29の四方に設けられている。よって、圧縮用下型29は、第1ボルスタープレート20に対して水平方向にその間隔分だけ移動可能となっている。
次に、複合プレス装置1に用いられているプリロード調節手段であるプリロードスクリュ40について説明する。プリロードスクリュ40は、第1上フレーム11に固定されるベース41と、ベース41から下方に突出して上下動可能なプッシュロッド42と、ベース41からのプッシュロッド42の移動量を調節可能な調節ダイヤル43(本発明の調節部材に相当)と、その上方に設けられたハンドル44とを備えている。
プッシュロッド42は、第1上フレーム11に設けられた貫通孔を介して下方に延びて、図2において右側に位置する第1ガイドロッド21(支柱に相当)の天面に当接している。このプリロードスクリュ40は、ハンドル44を回転させるとベース41に対して調節ダイヤル43が回転し、プッシュロッド42が上下動するものである。
ベース41と調節ダイヤル43には目盛り45が設けられており、ベース41の0点に対して調節ダイヤル43の目盛り45の0点を一目盛り移動させると、予め定められた荷重(例えば20kg)がプリロードとして作用するようになっている。これにより、プリロードスクリュ40により、所望のプリロードを第1上フレーム11と第1下フレーム12との間に生じさせることができる。
図1及び図4に示すストレートサイド型プレス装置50は、第2上フレーム51と、第2下フレーム52と、一対の第2側方フレーム53とを有しており、側面視で周囲が各フレームで囲まれ、四角い枠状に形成されている。また、本実施形態では、図1に示すように、ストレートサイド型プレス装置50の前方部分を前面フレーム54で補強し、フレーム全体の剛性を高めている。
第2上フレーム51は板状であり、その両側面が第2側方フレーム53に固定されている。第2下フレーム52も板状であり、その表面に一対の第2側方フレーム53が固定されている。第2側方フレーム53は、図4に示すように、U字形状を上下に反転させた板状の部材である。第2下フレーム52は、ベースB2に固定されている。ベースB1とベースB2は、一体となっていてもよく、別体であってもよい。
第2上フレーム51の上面には、駆動源であるモータM、第2タイミングベルト55、第2プーリ56、第2クランクシャフト57、第2コネクティングロッド58、及び第2スライディングロッド59等、通常この種のプレス装置が備えている部材が取り付けられている。本実施形態では、C型プレス装置10とストレートサイド型プレス装置50の2台分を1台のモータMで駆動している。
第2下フレーム52の表面には、第2ボルスタープレート60が固定されている。この第2ボルスタープレート60から上方に向けて3本の第2ガイドロッド61(第2ガイド部材)が起立している。第2ガイドロッド61は、第2ボルスタープレート60に設けられた貫通孔を介して第2下フレーム52に固定されている。なお、本実施形態では、第2ボルスタープレート60は、第1ボルスタープレート20と一体に形成されているが、それぞれ別個に形成してもよい。
第2上フレーム51と第2下フレーム52との間には、これらの部材の間を上下動する第2スライド63が設けられている。この第2スライド63には、第2ガイドロッド61の位置に応じて貫通孔64が形成されている。また、この貫通孔64と同軸に、第2スライド63から下方に向けて延びる第2ガイドスリーブ65が固定されている。
第2ガイドスリーブ65は、図4に示すように、第2スライド63の下死点において、打ち抜き用金型67のパーティングラインPLの高さ近傍の部分のみ第2ガイドロッド61に当接している。第2ガイドスリーブ65のその他の部分では、その内周面と第2ガイドロッド61の表面との間に間隔66が形成されている。
第2スライド63と第2下フレーム52との間には、ワークWの打ち抜き加工を行うための打ち抜き用金型67が装着されている。この打ち抜き用金型67は、打ち抜き用上型68と、打ち抜き用下型69と、打ち抜き用パンチ70と、打ち抜き用ダイス71と、打ち抜き金型用ガイド部材72とを備えている。
複合プレス装置1では、打ち抜き用下型69は、圧縮用下型29と一体に形成されている。このように両下型を一体に形成することにより、両金型で加工されるワークWのピッチと直線度を正確なものとすることができる。従って、ワークWにブリッジ等の不都合が生じることがない。また、両金型を一体とすることで、金型のメンテナンスを行った後に金型を再度セットする際の作業が正確となり、且つ容易となる。
打ち抜き用上型68は第2スライド63に固定されている。一方、打ち抜き用下型69は第2ボルスタープレート60の表面に第2保持部材73で保持されている。この第2保持部材73は、第1保持部材32と同様の構成となっている。このように、複合プレス装置1では、一体式の圧縮用下型29と打ち抜き用下型69とが、一体式の第1ボルスタープレート20及び第2ボルスタープレート60に対して、上下及び水平方向に間隔分(C1,C2)だけ移動可能となっている。
複合プレス装置1では、1台のモータMを設け、このモータMの回転力をC型プレス装置10とストレートサイド型プレス装置50に分割して供給している。モータMにはモータシャフト81が連結され、モータシャフト81には第1タイミングベルト15を回転駆動する第1モータプーリ82が設けられている。また、モータシャフト81には、後述する第2タイミングベルト55を回転駆動する第2モータプーリ83が設けられている。
C型プレス装置10では、モータMの回転力が第1タイミングベルト15によって第1プーリ16に伝達され、第1プーリ16から第1クランクシャフト17、第1コネクティングロッド18、第1スライディングロッド19を介して第1スライド22に伝えられ、第1スライド22が上下動する。当該作動は、ストレートサイド型プレス装置50においても同様である。
本実施形態においては、第1プーリ16と第1モータプーリ82との減速比、及び第2プーリ56と第2モータプーリ83との減速比が2となっている。即ち、第1スライド22及び第2スライド63が1ストロークする間(1周期)にモータMが2回転するよう構成されている。
また、第1プーリ16と第2プーリ56とは、所定の位相差を持って連結され、同期がとられている。本実施形態では、この第1プーリ16と第2プーリ56との接続構造が本発明の同期手段にあたる。この位相差については、複合プレス装置1の作動説明の際に説明する。
次に、図5を参照して、本実施形態の複合プレス装置1を携帯端末等に用いられる小型コネクタのワークWの加工方法における作動について説明する。ワークWは、原料となる金属薄板からワークWの外形形状が打ち抜かれ、所定の形状に曲げられる工程が周期的に行われることにより製作される。
図5では、横軸が時間で縦軸が各パンチのストロークであり、実線が圧縮用パンチ30の波形で、破線が打ち抜き用パンチ70の波形を示している。図5においては、横軸の1目盛りが0.02秒となっている。また、縦軸における各パンチのストロークが10mmとなっている。
一般的に、ワークWの製造工程から見れば、打ち抜き加工工程が上流側であり、曲げ加工工程が下流側であるが、本実施形態の複合プレス装置1の運転手順としては、曲げ加工工程を先に行い、後に打ち抜き加工工程を行う。
図5に示すように、圧縮用パンチ30の波形と打ち抜き用パンチ70の波形とは位相差がある。この位相差は、モータMに第1タイミングベルト15及び第2タイミングベルト55を介して接続されている第1プーリ16と第2プーリ56との接続位置によって決定される。
本実施形態では、圧縮用パンチ30の1周期でモータMが2回転するように設定されている。このような設定とすることにより、モータMの定格出力が小さいものであっても、無理なく複合プレス装置1の駆動を行うことができる。
まず、ワークWとして、先行して打ち抜き加工用プレス装置であるストレートサイド型プレス装置50によって少なくとも1周期分の打ち抜き加工を行ったものを用意する。この時点では複合プレス装置1は停止した状態である(図5の左端の位置)。この状態で、ワークWの打ち抜き加工が行われた部分を、曲げ加工用プレス装置であるC型プレス装置10の加工位置にセットする(準備工程)。
次に、複合プレス装置1の運転を開始する。複合プレス装置1の運転が開始されると、まずワークWの曲げ加工が行われる(圧縮工程)。具体的には、モータMの回転が、モータシャフト81、第1モータプーリ82、及び第1タイミングベルト15を介して第1プーリ16に伝達され、第1クランクシャフト17等を介して第1スライド22及び圧縮用上型28が下降する。そして、第1スライド22及び圧縮用パンチ30が下死点近傍の位置になり、圧縮用パンチ30がワークWに当接し、圧縮用パンチ30によってワークWの曲げ加工が行われる(図5のa点)。
このとき、モータMの回転は、第2タイミングベルト55にも伝達されて、第2クランクシャフト57等を介して第2スライド63、打ち抜き用上型68及び打ち抜き用パンチ70も移動している(図5のA点)。
次に、圧縮用パンチ30が下死点から上方に移動すると、同時に打ち抜き用パンチ70が下死点に近づいていく。そして、打ち抜き用パンチ70がワークWの表面に当たると、ワークWとの衝突時の衝撃に加えて、打ち抜き用パンチ70がワークWを打ち抜く際の衝撃(いわゆるブレイクスルー)が発生する(図5のB点)。
本実施形態の複合プレス装置1では、まず高い精度が求められる曲げ加工を行い、その後に衝撃が発生する打抜き加工を行っている。このため、圧縮用パンチ30による曲げ加工時に、打ち抜き用パンチ70による打ち抜き加工時の衝撃が影響を及ぼさない。
この状態からさらにモータMが回転すると、圧縮用パンチ30及び打ち抜き用パンチ70が順に上昇し、次の加工の周期に向かう。このとき、図示しないワーク送り装置によりワークWが下流側に1工程分送られ、圧縮用金型26及び打ち抜き用金型67の所定の位置にワークWがセットされる。
次の周期において、圧縮用パンチ30が下死点近傍に近づき、ワークWの曲げ加工を行う。このとき、前回の周期の打ち抜き用パンチ70の衝撃による振動は既に収束している(図5のb点)。即ち、複合プレス装置1によれば、高い精度が要求される曲げ加工時に、打ち抜き加工時に生じる衝撃の影響を受けないので、極めて高い精度の加工を行うことができる。
また、曲げ加工時に圧縮用パンチ30が打ち抜き加工時に生じる衝撃の影響を受けないので、圧縮用パンチ30と圧縮用ダイス31との位置ずれが抑制され、これらの部材の寿命を長くすることができる。
ここで、本実施形態の複合プレス装置1においては、C型プレス装置10にプリロードスクリュ40が設けられているため、予め設定されたプリロードを超える荷重が加わらなければ口開きが生じないので、C型プレス装置10でありながら極めて高い精度の加工を行うことができる。
一方で、本実施形態におけるストレートサイド型プレス装置50において、打ち抜き用パンチ70の下死点が変化した場合であっても、打ち抜き用パンチ70はワークWの打抜きを行うので、多少の下死点の誤差があっても加工精度には影響しない。
よって、複合プレス装置1では、点検等で運転が停止した後に再稼動を行う場合、C型プレス装置10では構造が簡易なため早期に通常運転の状態に復帰し、ストレートサイド型プレス装置50では多少の熱歪が生じていても加工精度への影響が少ないため、暖機運転の時間を短くすることができる。
また、C型プレス装置10において、圧縮用パンチ30にプリロードスクリュ40によって設定されたプリロードよりも過大な荷重がかかり、開口部14の開きが大きくなった場合、第1上フレーム11がわずかながら傾くことになる。その際、第1上フレーム11と共に第1スライド22及び圧縮用上型28も傾くことになる。
一方で、第1下フレーム12は、設置面に固定されていて角度の変化はない。また、圧縮用下型29は第1ボルスタープレート20に固定されておらず、突出部33とホルダ34とにより所定の間隔(C1,C2)をあけて第1ボルスタープレート20に載置されている。
よって、圧縮用上型28が傾くと、圧縮金型用ガイド部材27によってその傾きの分だけ圧縮用下型29が水平方向に移動する。このように、圧縮用上型28及び圧縮用パンチ30の移動分が圧縮用下型29の水平方向への移動によって吸収されるので、圧縮用パンチ30と圧縮用ダイス31との位置関係はほとんど変化しない。
これにより、仮にプリロードスクリュ40により設定されたプリロードを超える荷重がC型プレス装置10に発生した場合であっても、加工精度を保つことができる。また、圧縮用パンチ30と圧縮用ダイス31との位置ずれも抑制されるので、パンチ及びダイスの寿命が長くなる。
さらに、本実施形態では、C型プレス装置10の第1スライド22は、第1ガイドスリーブ24は、先端部近傍のみが第1ガイドロッド21の外周面を摺動して案内されるものとなっている。一方、圧縮用パンチ30の曲げ加工時の先端部はパーティングライン近傍にある。よって、仮に圧縮用上型28が傾いた場合であっても、その傾きはパーティングライン近傍の圧縮用パンチ30を中心とした揺動となるため、圧縮用パンチ30の位置の変動は極めて小さくなる。
なお、上記実施形態では、複合プレス装置1の例としてC型プレス装置10とストレートサイド型プレス装置50の組合せを示したが、他の組合せも可能である。例えば、C型プレス装置10を2台連結し、さらにストレートサイド型プレス装置50を連結することも可能である。また、C型プレス装置10及びストレートサイド型プレス装置50はそれぞれ単独でも使用が可能である。
また、上記実施形態では、プリロードスクリュ40のベース41は、第1上フレーム11に固定されているが、これに限らず、第1ガイドロッド21にベース41を固定し、プッシュロッド42の先端部を第1上フレーム11の裏面に当接させてもよい。
また、プリロードスクリュ40は、第1上フレーム11の開口部14の口開きを抑制するものであるため、第1上フレーム11と第1下フレーム12又は第1ボルスタープレート20との間にプリロードを掛けられる箇所であれば、第1ガイドロッド21にプッシュロッド42を当接させる構成に限らず、任意の箇所に設置することができる。例えば、第1ボルスタープレート20に上方に延びる支柱(図示省略)を取り付け、その支柱にプッシュロッド42を当接させてもよい。
また、上記実施形態では、第1スライド22及び第2スライド63が1ストロークする間(1周期)にモータMが2回転するよう構成されているが、これに限らず、2回転以上回転するようにしてもよい。
1…複合プレス装置、10…C型プレス装置、11…第1上フレーム(上フレーム)、12…第1下フレーム(下フレーム)、13…第1側方フレーム(側方フレーム)、40…プリロードスクリュ(プリロード調節手段)、50…ストレートサイド型プレス装置。
また、第4発明の複合プレス装置は、前記ストレートサイド型プレス装置、薄板材料の打ち抜き加工を行う打ち抜き用パンチを備える打ち抜き用金型を有し、前記C型プレス装置、薄板材料の圧縮加工を行う圧縮用パンチを備える圧縮用金型を有してなり、前記打ち抜き用パンチと圧縮用パンチとを周期的に同期して駆動する同期手段とを備え、前記同期手段は、前記圧縮用パンチの圧縮加工及び前記打ち抜き用パンチの打ち抜き加工をそれぞれ1回行う1周期を前記圧縮加工から開始し、その後に前記打ち抜き加工を行い、次の周期の前記圧縮用パンチの圧縮加工を、前記打ち抜き用パンチの打ち抜き加工によって生じる前記打ち抜き用金型の振動が収束した状態で開始することが好ましい(第5発明)。
また、本発明の金属製品の加工方法は、第5乃至8発明のいずれかの発明の複合プレス装置を用いて、原料である薄板材料から製品の外形を打ち抜き、さらに圧縮加工を行って製品を製造する薄板製品の加工方法であって、前記ストレートサイド型プレス装置により予め少なくとも1周期分の打ち抜き加工を行った薄板材料を、前記打ち抜き加工が行われた箇所を前記C型プレス装置の加工位置に設置する準備工程と、前記C型プレス装置を用いて薄板材料の圧縮加工を行う圧縮工程と、前記C型プレス装置とは所定の位相差をもって駆動される前記ストレートサイド型プレス装置により、前記圧縮加工を行った薄板材料の部分よりも上流側の薄板材料の打ち抜き加工を行う打抜き工程と、前記薄板材料を1周期分として前記ストレートサイド型プレス装置の加工位置から前記C型プレス装置の加工位置に送る送り手段とを備え、前記C型プレス装置による次の周期の圧縮工程を、前記打ち抜き加工によって生じる衝撃が収束した状態で行うことを特徴とする(第9発明)。

Claims (9)

  1. 上フレームと下フレームとを一対の側方フレームにより連結し、側面視で一方が開口部となるC形に形成されたC型プレス装置において、
    前記上フレームと前記下フレームとの間に、前記開口部が開く方向に所望のプリロードを発生させるプリロード調節手段を備えていることを特徴とするC型プレス装置。
  2. 請求項1に記載のC型プレス装置であって、
    前記上フレーム又は前記下フレームのいずれか一方のフレームからいずれか他方のフレームに向けて立設された支柱を有し、
    前記プリロード調節手段は、前記他方のフレーム又は前記支柱のいずれか一方に固定されるベースと、前記ベースに対して上下動可能なプッシュロッドと、前記プッシュロッドの移動量を調節可能な調節部材とを備え、
    前記プッシュロッドが前記支柱又は前記他方のフレームのいずれか他方に当接することを特徴とするC型プレス装置。
  3. 請求項2に記載のC型プレス装置であって、
    前記支柱は、前記下フレームから上方に起立し、上下動されるスライドを案内する複数のガイド部材であることを特徴とするC型プレス装置。
  4. 第1上フレームと第1下フレームとを一対の第1側方フレームにより連結し、側面視で一方が開口部となるC形に形成されたC型プレス装置と、
    第2上フレームと第2下フレームとを一対の第2側方フレームにより連結し、側面視で周囲が各フレームで囲まれた枠状に形成されたストレートサイド型プレス装置とを併設し、連続して薄板材料の加工を行う複合プレス装置において、
    前記C型プレス装置は、前記第1上フレームと前記第1下フレームとの間に、前記開口部が開く方向に所望のプリロードを発生させるプリロード調節手段を備え、
    前記ストレートサイド型プレス装置を加工工程の上流側に設置し、前記C型プレス装置を加工工程の下流側に設置してなり、
    前記ストレートサイド型プレス装置により薄板材料の打ち抜き加工を行い、前記C型プレス装置により薄板材料の圧縮加工を行うことを特徴とする複合プレス装置。
  5. 請求項4に記載の複合プレス装置であって、
    前記ストレートサイド型プレス装置は、薄板材料の打ち抜き加工を行う打ち抜き用パンチを備える打ち抜き用金型を有し、
    前記C型プレス装置は、薄板材料の圧縮加工を行う圧縮用パンチを備える圧縮用金型を有してなり、
    前記打ち抜き用パンチと圧縮用パンチとを周期的に同期して駆動する同期手段とを備え、
    前記同期手段は、1周期内で前記圧縮用パンチの圧縮加工後に前記打ち抜き用パンチの打ち抜き加工を行い、
    次の周期の前記圧縮用パンチの圧縮加工を、前記打ち抜き用パンチの打ち抜き加工によって生じる前記打ち抜き用金型の振動が収束した状態で開始することを特徴とする複合プレス装置。
  6. 請求項5に記載の複合プレス装置であって、
    前記打ち抜き用金型は、打ち抜き用上型と打ち抜き用下型とを備え、
    前記圧縮用金型は、圧縮用上型と圧縮用下型とを備え、
    前記打ち抜き用下型と前記圧縮用下型とが一体に形成されていることを特徴とする複合プレス装置。
  7. 請求項6に記載の複合プレス装置であって、
    前記C型プレス装置は、前記第1下フレームから上方に起立する複数の第1ガイド部材と、前記第1ガイド部材に案内されて上下動される第1スライドとを備え、
    前記圧縮用金型は、前記圧縮用上型が前記第1スライドに固定され、前記圧縮用下型が前記第1下フレームに載置され、前記圧縮用上型と前記圧縮用下型とが相対的に水平方向に移動することなく上下方向に平行移動するように案内する圧縮金型用ガイド部材を備え、
    前記ストレートサイド型プレス装置は、前記第2下フレームから上方に起立する複数の第2ガイド部材と、前記第2ガイド部材に案内されて上下動される第2スライドとを備え、
    前記打ち抜き用金型は、前記打ち抜き用上型が前記第2スライドに固定され、前記打ち抜き用下型が前記第2下フレームに載置され、前記打ち抜き用上型と前記打ち抜き用下型とが相対的に水平方向に移動することなく上下方向に平行移動するように案内する打ち抜き金型用ガイド部材を備え、
    前記圧縮用下型は前記第1下フレームの表面を水平方向に所定量移動可能に装着され、前記打ち抜き用金型は前記第2下フレームの表面を水平方向に所定量移動可能に装着されていることを特徴とする複合プレス装置。
  8. 請求項7に記載の複合プレス装置において、前記第1スライド及び前記第2スライドを駆動する駆動源がモータであり、前記第1スライド及び前記第2スライドの1周期に対して前記モータが2回転以上回転することを特徴とするプレス装置。
  9. 請求項5乃至8のいずれか1項に記載の複合プレス装置を用いて、原料である薄板材料から製品の外形を打ち抜き、さらに圧縮加工を行って製品を製造する薄板製品の加工方法であって、
    前記ストレートサイド型プレス装置により予め少なくとも1周期分の打ち抜き加工を行った薄板材料を、前記打ち抜き加工が行われた箇所を前記C型プレス装置の加工位置に設置する準備工程と、
    前記C型プレス装置を用いて薄板材料の圧縮加工を行う圧縮工程と、前記C型プレス装置とは所定の位相差をもって駆動される前記ストレートサイド型プレス装置により、前記圧縮加工を行った薄板材料の部分よりも上流側の薄板材料の打ち抜き加工を行う打抜き工程と、
    前記薄板材料を1周期分下流側に送る送り手段とを備え、前記C型プレス装置による次の周期の圧縮工程を、前記打ち抜き加工によって生じる衝撃が収束した状態で行うことを特徴とする薄板製品の加工方法。
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