JP2014100475A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】パチンコ機50のサブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置6で画像演出表示、スピーカ30で音声演出、枠用各種LED、ランプ31aで枠ランプ表示演出、盤用各種LED、ランプ31bで盤ランプ表示演出、を行う。また、遊技の進行に伴って発生する事象を演出する通常演出と、所定の実行時期の到来によって複数のパチンコ機で一斉に実行されるライヴ演出が重複するとき、ジョグダイヤル68および演出ボタン67の操作によって、通常演出またはライヴ演出の何れを優位演出とするかを決定し、ライヴ演出実行時の演出図柄表示装置6の画像演出表示は、決定された優位演出に相当する通常演出またはライヴ演出とする。よって、一斉実行されるライヴ演出の効果を維持しつつ、一部の通常演出を望む遊技者の嗜好を充足させる。
【選択図】図14
Description
このような遊技の進行に伴い発生する事象に係る演出(本発明の通常演出)に止まらず、遊技機メーカは遊技の更なる面白みを追求して、様々な演出の考案を行っている。
例えば特許文献1には、遊技機の背面側に設けられた演出実行番号指定手段によって該遊技機に演出実行番号を指定して、指定された演出実行番号に基づいて、他の遊技機と連動した連動演出を開始させる開始時間を決定し、RTC或いはカウンタ計測手段(内部時計)等により特定の時間が計時されてから、開始時間が経過すると、他の遊技機と連動した連動演出を実行する遊技機について記載されている。
この特許文献1に記載の技術を用いて、すなわち一方で通常演出を実行しつつ、他方では、RTC或いはカウンタ計測手段(内部時計)等により計時された所定のタイミングが到来すると、複数の遊技機が連動して一斉に同じ連動演出(本発明の特別演出)を実行する、つまり、遊技機島設備に設置された多数の遊技機が一斉に同じ演出を行う遊技機の開発が可能となる。このような演出が遊技者に与える迫力は、個々の遊技機で演出を行う場合と比較して、飛躍的に増し、多数の遊技機の演出が同調する様は、興趣溢れる状態となる。
なお、通常演出と連動演出の実行時期が重複する場合には、連動演出の興趣を提供したいという開発コンセプトに従えば、当然通常演出は抑制され、連動演出が優先して実行される傾向にあり、これにより、一斉に行われる連動演出の面白みを更に増すことが期待出来る。
このような、遊技者の多様で移ろいやすい嗜好を満足させる技術として、特許文献2には、演出内容が異なる複数種類の遊技演出の中から遊技者が一つの遊技演出を選択するための選択手段を備えた遊技機について記載されている。
遊技の進行を統括制御する主制御手段と、
該主制御手段からの制御コマンドに基づき各種演出手段を用いて音声演出および表示演出を実行するサブ制御手段と、
遊技者による操作が可能な操作手段と、を備え、
前記サブ制御手段は、
前記遊技の進行に伴って発生する事象を演出する通常演出と、
該通常演出の実行中か否かに拘わらず所定の実行時期の到来により開始する特別演出と、に係る演出制御を行い、
前記特別演出の所定の実行時期に係る計時を行う計時手段と、
前記操作手段の操作結果に因り通常演出又は特別演出の何れを他方より優位な優位演出とするかについて決定する優位演出決定手段と、
前記特別演出と前記通常演出が重複して実行されるとき、前記優位演出決定手段により決定された優位演出に係る前記表示演出を優先実行する優位演出優先実行手段と、を備えること
を特徴とする。
請求項1に記載の遊技機において、
前記サブ制御手段は、
前記優位演出優先実行手段が優位演出に係る表示演出を優先実行するとき、前記特別演出に係る音声演出を実行すること、
を特徴とする。
請求項2に記載の遊技機において、
前記表示演出は、盤ランプ表示演出と枠ランプ表示演出を備え、
前記優位演出優先実行手段は、
前記特別演出と前記通常演出が重複して実行されるとき、特別演出に係る前記枠ランプ表示演出を実行すること、
を特徴とする。
請求項3に記載の遊技機において、
前記通常演出と前記特別演出は各々異なるシーケンスラインにより実行され、
前記優位演出決定手段は、
前記特別演出と前記通常演出が重複して実行しているとき、前記操作手段の操作結果に因り実行中の優位演出を変更する優位演出変更手段を備え、
前記優位演出優先実行手段は、
前記優位演出変更手段により優位演出に変更された通常演出又は特別演出に対応した前記シーケンスラインに切り換えることで優先実行すること、
を特徴とする。
請求項4に記載の遊技機において、
前記サブ制御手段は、
前記優位演出変更手段による変更が可能な旨を報知する変更可能報知手段を備えたこと、
を特徴とする。
請求項5に記載の遊技機において、
前記変更可能報知手段は、
所定条件の成立に基づいて前記報知を行うこと、
を特徴とする。
[構成の説明]
(1)全体の構成について
図1に示すように、本実施形態のパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて各構成を保持する構造を有している。外枠51の左側上下にはヒンジ53が設けられており、ヒンジ53により、板ガラス61が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)52及び後述の内枠70(図3参照)が、外枠51に対し開閉可能に保持される。また、前枠52の板ガラス61の奥には、内枠70に保持された遊技盤1(図2)が設けられている。
すなわち、スピーカ66は、本発明の各種演出手段の一つとして構成され、スピーカ66を用いて出力される音声により、本発明の音声演出が実行される。
なお、枠側装飾ランプ65は、後述する枠用各種LED、ランプ31aを構成し、本発明の各種演出手段の一つである。該枠用各種LED、ランプ31aを用いることで、本発明の通常演出や特別演出に対応した枠ランプ表示演出が実行される。
演出ボタン67及びジョグダイヤル68は、本発明の操作手段を構成する。後で詳述するが(図15及び図16参照)、演出ボタン67及びジョグダイヤル68の所定の操作によって、本発明の通常演出又は特別演出の何れかを優位演出として決定、或いは既に優位演出として決定されている通常演出又は特別演出を任意に変更可能とする手段として構成されている。
第2始動口12の下方には、大当り抽選で当ると行われる大当り遊技の際に開放される特別電動役物からなる大入賞口14が配設されている。また、遊技領域3における向かって左下の領域には、複数の一般入賞口31〜34が配設されている。
メイン表示領域6aは、その表示領域の面積の大きさにおいて、サブ表示領域6bより演出機能が優るようになっている。通常演出と特別演出のうち、遊技者により優位と選択された演出に係る画像表示演出は、メイン表示領域6aにて表示され、一方、劣位と選択された側の画像表示演出は、サブ表示領域6bに表示されるように構成されている。
なお、遊技盤1の遊技領域3には多数の遊技釘4が植設されており、盤面最下部にはアウト口が設けられている。
(2)電気的構成について
次に、パチンコ機50の電気的構成について説明する。このパチンコ機50は、図4のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するいわゆる中継基板や電源基板等は記載されていない。また、詳細な図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えている。また、発射制御装置84、電源基板にはCPU、ROM、RAMは設けられていないが、これに限るわけではなく、発射制御装置84等にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置80は、遊技の進行を統括制御する本発明の主制御手段を構成する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力されるほか、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子板46に出力されてホールコンピュータ87に送られる。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ21を稼働させて賞球を払い出させる。第一実施形態においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出SW22の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出SW22の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成も考えられる。
発射制御装置84は、発射モータ29を制御して、遊技領域3に遊技球を発射させる。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄の変動表示(図柄演出)、大当り遊技状態の演出表示、演出用の保留表示、及び演出用の先読み保留表示等の演出画像(画面)を表示させる。
カウントダウン演出に関しても、特別演出実行カウンタが所定値と合致する都度、反復継続して実行される。
先ず、音声演出を実行するスピーカ66は、当該パチンコ機50にて遊技を行う遊技者に向けて音声演出を行う。但し、現状の遊技店では個々のパチンコ機に対応して遊技空間が遮蔽されてはいないので、その音声は、無論、当該パチンコ機50に対向位置にある遊技者のみならず、周囲の空間にも届く。さらに、昨今の遊技機は、高性能のスピーカを搭載する傾向にあり、当該パチンコ機50が発生する音声は、遊技機島設備の他のパチンコ機にも著しい影響を及ぼす可能性がある。特別演出は、複数のパチンコ機にて一斉に実行することで、この音声演出の効果を最大限に引き出すことができる。
この点、本発明の特別演出が複数のパチンコ機にて実行されると、特別演出に係る音声演出を、同じ島に設置された複数のパチンコ機で一斉に実行することになる。それにより、左右(当該遊技者の背後に位置する島のパチンコ機も同期している場合は前後も)からも同じ音声が同期して発生されるとともに、不協和音となる他の異なる音声がない状況になるため、音量の増加および雑音の低減(排除)が実現され、発生される音声を非常に聞き取りやすくなる、という効果を奏し得る。
このことから、各種演出手段の中でも、音声演出は最も高い演出効果を奏し、他の遊技機への影響も極めて高い演出といえる。
このように、本発明の各種演出手段を用いた演出は、演出効果や他の遊技機への影響力において、各々格差が生じ、上述した優劣関係に位置付けることができる。
次に、第一実施形態におけるパチンコ機50の動作について説明する。
パチンコ機50は、遊技状態として、通常状態と、通常状態よりも大当り抽選での当選確率が上昇する確変状態と、通常状態に比べ、普通図柄の変動時間が短縮されると共に、普通図柄抽選での当選確率が上昇し、さらに、普通図柄抽選での当選時の普通電動役物(第2始動口12)の開放時間が長くなる時短状態を有している。
(1)メインルーチンについて
まず、パチンコ機50の主制御装置80におけるメインルーチンについて、図5に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、このメインルーチンは、2ms周期のタイマ割り込み処理として起動される。
一方、S10で肯定判定が得られた場合には、主制御装置80は、初期値乱数の更新(S20),大当り決定用乱数の更新(S25),大当り図柄決定用乱数の更新(S30),当り決定用乱数の更新(S35),リーチ判定用乱数の更新(S40),変動パターン決定用乱数の更新(S45)を行う。
(2)始動入賞確認処理について
次に、第1,第2始動口への入賞を検出し、該入賞に応じて保留記憶等を行う始動入賞確認処理について、図6に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される入賞確認処理からコールされるサブルーチンとして構成されている。
続くS125では、主制御装置80は、新たに発生した保留記憶に対応する特図について、何個の保留記憶が生じているかを示す保留数コマンドを生成し、サブ統合制御装置83に送信し、本処理を終了する。
次に、保留記憶に係る大当り決定用乱数により大当り抽選を行う当否判定処理について、図7〜図10のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンのモジュール(S55)として実行される。
S225では、主制御装置80は、第1保留記憶の有無について判定し、肯定判定の場合には(S225:Yes)、S230に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S225:No)、本処理を終了する。
S235では、主制御装置80は、確変状態であることを示す確変フラグが1か否かを判定し、肯定判定の場合には(S235:Yes)、S240に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S235:No)、S245に処理を移行する。
S260では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係る変動パターン決定用乱数等に基づき特別図柄の変動時間等を決定し、S265に処理を移行する。
一方、S250で否定判定が得られた場合に移行する(すなわち、大当り抽選で外れた際に移行する)S270では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係るリーチ判定用乱数や変動パターン決定用乱数等に基づき特別図柄の変動時間等を決定し、S275に処理を移行する。なお、この特別図柄の変動時間に応じて、大当り抽選で外れる場合の図柄演出の態様(リーチとなるかノーマル外れ(リーチとなることなく外れる図柄演出)となるか)が決定される。
また、消化した保留記憶に対応する特図の変動表示を開始すると共に、サブ統合制御装置83に対し特別図柄の変動時間等を示す(換言すれば、演出図柄の変動時間を示す)変動開始コマンドを送信することで図柄演出を開始させる。さらに、サブ統合制御装置83に対し、停止表示させる演出図柄を指定する(大当りになる場合であれば、S255で決定された当り図柄に対応する演出図柄が指定される)図柄指定コマンドを送信し、本処理を終了する。
S305では、主制御装置80は、確定表示されていた特図が大当り時のものであるかを判定し、肯定判定の場合には(S305:Yes)、S315に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S305:No)、S350に処理を移行する。
次に、大当り遊技の進行を制御する大当り遊技処理について、図11〜図13のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンのモジュール(S60)として実行される。
続いて図12に関して、大入賞口14の開放中に移行するS450では、主制御装置80は、大入賞口14に入賞した遊技球の数が所定の個数(例えば10個)となったか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S450:Yes)、S460に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S450:No)、S455に処理を移行する。
S465では、主制御装置80は、大当り遊技の各ラウンドのインターバルを設定する大当りインターバル処理を実行し、本処理を終了する。
一方、S485では、主制御装置80は、大入賞口14を開放させる大入賞口開放処理を実行し、本処理を終了する。
S515では、主制御装置80は、大当り遊技後に確変状態に移行するか否かを判定し、肯定判定の場合には(S515:Yes)、確変状態中に実行可能な大当り抽選の回数(確変回数)を設定すると共に(S520)、確変フラグをセットし(S525)、S530に処理を移行する。
本実施形態のサブ統合制御装置83は、上述した主制御装置80から受信した各種制御コマンドや各種データに基づいて、上述した本発明の各種演出手段を用いて演出制御を実行する。より具体的には、遊技の進行に伴って不定な時期で実行される通常演出(図柄変動表示演出や大当り遊技演出)や、所定の実行時期の到来により、すなわち前記通常演出の実行中であるか否かに拘わらず実行される特別演出を実行する。このような通常演出と特別演出の実行時期が重複してしまった場合の制御処理として、以下に説明する優先演出選択制御処理1を備えている。
以下に、本発明の要部である優先演出選択制御処理1について、図14を参照して説明する。
サブ統合制御装置83は、優先演出選択制御処理1を開始すると、先ずS600において、特別演出実行カウンタから1減算する処理を実行して、S605に処理を移行する。
なお、上述したように特別演出実行カウンタには、電源投入時(図示しない)および特別演出の終了後に初期設定値(例えば1時間に相当するカウント値)が設定されることで、予め定められたタイミングで特別演出およびカウントダウン演出を実行可能に構成されている。
通常演出優先フラグは、通常演出と特別演出が同時期に実行される場合、該フラグに1が設定されることにより通常演出を優位な演出として遊技者に選択された旨を示唆し、0が設定されることにより通常演出を劣位な演出として、換言すれば特別演出を優位な演出として遊技者が選択した旨を示唆するフラグである。
そして、一旦S625またはS630で設定された値は、S635で特別演出実行カウンタが0と判定されるまでの間に、S620で現在選択されている演出とは異なる演出を優位演出として変更する操作が為されたと判定するまでは、当該値を維持するよう構成されている。これにより、特別演出が実行開始されるまでの間は、優位演出の変更が可能となる。
但し、一旦通常演出が選択され(S620:yes)、通常演出優先フラグに1が設定(S625)されても、特別演出実行カウンタが0になるまでの期間に(S635:no)、通常演出が選択されない処理、すなわち図示しないが、特別演出を選択する処理が実行されると(S620:no)、0が設定される。特別演出を選択する操作処理の内容は、先ずジョグダイヤル68を反時計回りに所定角度だけ回転させ、次いで演出ボタン67を押下することで完了する。当該処理は、通常演出が選択されている場合に実行される処理であって、当該処理が実行された場合、および優先演出選択制御処理1の実行時に何ら操作手段の操作が為されない場合に、特別演出が優位演出に選択される。
通常演出優先実行処理は、音声およびランプ表示は特別演出に対応した内容で実行し、主たる液晶表示すなわち演出図柄表示装置6のメイン表示領域6a(図15を参照)にて表示する画像表示演出のみを、通常演出に対応した内容で実行する処理である。
より具体的には、遊技機島設備に設置された他の複数のパチンコ機が特別演出を実行する際、通常演出を選択したパチンコ機に関しては、略当該パチンコ機にて遊技する遊技者のみが視認可能であって、且つ一斉演出の統一感を損なう虞の低い画像表示演出のみを通常演出に対応させ、一斉演出の統一感を損なう虞の高い音声演出、枠ランプ表示演出および盤ランプ表示演出については特別演出に対応させて実行するものである。これにより、複数のパチンコ機で一斉に同じ特別演出を実行する状態を実現しつつ、可能な限り遊技者の多様な嗜好を満たすことができる。
サブ統合制御装置83はS665の特別演出優先実行処理1を開始すると、本発明の各種演出手段であるスピーカ66、枠用各種LED、ランプ31a、盤用各種LED、ランプ31bおよび演出図柄表示装置6を駆動制御して、特別演出に対応した内容の音声演出、枠ランプ表示演出、盤ランプ表示演出および画像表示演出を実行する。
したがって、図15(a)のメイン表示領域6aには現在実行中の図柄変動表示が実行されて、リーチとなった状態が表示されている。また、通常演出に重複する特別演出は実行されていないので、サブ表示領域6bには何も表示されていない。
また、スピーカ66により通常演出に対応して、すなわち上記メイン表示領域6aのリーチ表示に対応した「リーチ」という音声演出が実行される。
さらに、図示しないが、この場合、枠用各種LED、ランプ31aおよび盤用各種LED、ランプ31bでは、其々通常演出に対応した枠ランプ表示演出および盤ランプ表示演出が実行されている。
演出図柄表示装置6の左上部に配設されるカウントダウン表示領域6cに、特別演出の実行開始までの残時間が3秒である旨の表示が為されることでカウントダウン演出が行われる。本実施形態では、カウントダウン演出は残り時間10秒から実施されるので、既に7秒が経過した状態である。
また、優先演出変更促進処理として、演出図柄表示装置6の右下部に配設される変更促進表示領域6dに、初期の設定として実行が予定される特別演出から通常演出への変更が可能である旨の「演出を変更できます」の表示が行われる。
これに併せて、変更促進表示領域6dの右上方には現在、優位演出として選択されている演出を明示するための優先演出表示領域6fが設けられており、特別演出が選択されている旨を「特」表示を明るく、通常演出が選択されていない旨を「通」表示を「特」表示よりも暗く発光することで、示唆している。さらに、変更促進表示領域6dの左上方には、優位演出として通常演出に変更するための操作手段の操作方法を示す変更操作表示領域6eが設けられており、先ずジョグダイヤル68を時計回りに回転させ、次いで演出ボタン67を押下する方法が示されている。
そして、メイン表示領域6aには現在実行中の図柄変動表示が実行開始された状態が表示されている。また、この時点でも、通常演出に重複する特別演出は実行されていないので、サブ表示領域6bには何も表示されていない。
また、スピーカ66により通常演出に対応して、すなわち上記メイン表示領域6aの演出図柄の変動開始表示に対応した「スタート」という音声演出が実行される。
さらに、図15(a)と同様、枠用各種LED、ランプ31aおよび盤用各種LED、ランプ31bでは、其々通常演出に対応した枠ランプ表示演出および盤ランプ表示演出が実行されている。
カウントダウン表示領域6cに、特別演出の実行開始までの残時間が0秒である旨の表示が為されることでカウントダウン演出が終了する。
また、優先演出変更促進処理として、変更促進表示領域6dに、時間経過により通常演出への変更が不能となった旨の「演出変更を終了します」の表示が行われる。
これに併せて、優先演出表示領域6fにて、通常演出への変更が行われずに特別演出が選択されている旨を表示している。さらに、変更操作表示領域6eは、変更可能時間が終了したことで、表示が消去されている。
そして、メイン表示領域6aには現在実行中の図柄変動表示がリーチになった状態が表示されている。また、この時点でも、通常演出に重複する特別演出は実行開始直前なので、サブ表示領域6bには何も表示されていない。
また、スピーカ66により通常演出に対応して、「リーチ」という音声演出が実行される。
さらに、図15(a)と同様、枠用各種LED、ランプ31aおよび盤用各種LED、ランプ31bでは、其々通常演出に対応した枠ランプ表示演出および盤ランプ表示演出が実行されている。
メイン表示領域6aには優位演出である特別演出としての定時実行演出(ライヴ演出)が実行される。本実施形態のライヴ演出では、ライヴで歌うネコのキャラクタが表示される。
また、サブ表示領域6bには、劣位演出として通常演出が表示される。
また、スピーカ66により特別演出に対応して、ネコのキャラクタの歌声が音声演出として実行される。
さらに、枠用各種LED、ランプ31aおよび盤用各種LED、ランプ31bでは、其々特別演出に対応した枠ランプ表示演出および盤ランプ表示演出が実行されている。
メイン表示領域6aには、ネコのキャラクタが手を振ってライヴ演出が終了する状態、および「END」が表示される。
また、サブ表示領域6bには、継続して通常演出が表示されている。
また、スピーカ66により特別演出に対応して、手を振ってお別れするネコのキャラクタの声として「またねー!!」が音声演出として実行される。
さらに、枠用各種LED、ランプ31aおよび盤用各種LED、ランプ31bでは、其々特別演出に対応した枠ランプ表示演出および盤ランプ表示演出が実行されている。
メイン表示領域6aには、図15(e)でサブ表示領域6bに表示されていた演出図柄の変動表示が移行され、リーチとなった状態が表示される。
また、サブ表示領域6bには、特別演出が終了したことにより、表示する演出がないので何も表示されていない。
また、スピーカ66により通常演出に対応して、「リーチ」という音声演出が実行される。
さらに、枠用各種LED、ランプ31aおよび盤用各種LED、ランプ31bでは、其々通常演出に対応した枠ランプ表示演出および盤ランプ表示演出が実行される。
先ず、図16(a)は、上述した図15(a)と同じ状態で、未だ優先演出選択制御処理1が実行される前の演出図柄表示装置6を示す。
図16(a)のメイン表示領域6aには現在実行中の図柄変動表示がリーチとなり、サブ表示領域6bには何も表示されていない。
また、スピーカ66により通常演出に対応して、「リーチ」という音声演出が実行される。
さらに、枠用各種LED、ランプ31aおよび盤用各種LED、ランプ31bでは、其々通常演出に対応した枠ランプ表示演出および盤ランプ表示演出が実行されている。
カウントダウン表示領域6cには、特別演出の実行開始までの残時間が10秒である旨の表示が為されることでカウントダウン演出が開始される。
また、変更促進表示領域6dに、「演出を変更できます」の表示が行われ、優先演出表示領域6fでは現在、特別演出が選択されている旨を表示し、変更操作表示領域6eでは通常演出への変更方法が示される。 そして、メイン表示領域6aには図16(a)で示した図柄変動表示が確定表示された状態が表示されている。また、この時点でも、通常演出に重複する特別演出は実行されていないので、サブ表示領域6bには何も表示されていない。
さらに、図16(a)と同様、枠用各種LED、ランプ31aおよび盤用各種LED、ランプ31bでは、其々通常演出に対応した枠ランプ表示演出および盤ランプ表示演出が実行されている。
カウントダウン表示領域6cに、特別演出の実行開始までの残時間が3秒である旨の表示が為される。
また、優先演出変更促進処理として、変更促進表示領域6dに、初期の設定として実行が予定される特別演出から通常演出への変更が受け付けられた旨の「通常演出の選択を受け付けました」の表示が行われる。
これに併せて、優先演出表示領域6fでは、特別演出から通常演出に変更されて選択されている旨を「通」表示を明るく発光することで、示唆している。
そして、メイン表示領域6aには現在実行中の図柄変動表示が実行開始された状態が表示されている。また、この時点でも、通常演出に重複する特別演出は実行されていないので、サブ表示領域6bには何も表示されていない。
また、スピーカ66により通常演出に対応して、「スタート」という音声演出が実行される。
さらに、図16(a)と同様、枠用各種LED、ランプ31aおよび盤用各種LED、ランプ31bでは、其々通常演出に対応した枠ランプ表示演出および盤ランプ表示演出が実行されている。
カウントダウン表示領域6cに、特別演出の実行開始までの残時間が0秒である旨の表示が為される。
また、優先演出表示領域6fにて、通常演出への変更が行われて、通常演出が選択されている旨を表示している。
そして、メイン表示領域6aには現在実行中の図柄変動表示がリーチになった状態が表示されている。また、この時点でも、通常演出に重複する特別演出は実行開始直前なので、サブ表示領域6bには何も表示されていない。
また、スピーカ66により通常演出に対応して、「リーチ」という音声演出が実行される。
さらに、図16(a)と同様、枠用各種LED、ランプ31aおよび盤用各種LED、ランプ31bでは、其々通常演出に対応した枠ランプ表示演出および盤ランプ表示演出が実行されている。
メイン表示領域6aには、優位演出として通常演出が表示され、図柄変動表示がリーチとなった表示が行われる。
また、サブ表示領域6bには劣位演出である特別演出としての定時実行演出(ライヴ演出)が実行される。
また、スピーカ66により劣位演出の特別演出に対応して、ネコのキャラクタの歌声が音声演出として実行される。通常演出が優位演出として選択されても、音声演出は特別演出の内容を実行する。
さらに、枠用各種LED、ランプ31aおよび盤用各種LED、ランプ31bでは、其々特別演出に対応した枠ランプ表示演出および盤ランプ表示演出が実行されている。この場合、音声演出と同様、通常演出が優位演出として選択されても、枠ランプ表示演出および盤ランプ表示演出は特別演出の内容を実行する。
メイン表示領域6aには、継続して通常演出が表示されている。
また、サブ表示領域6bには、ネコのキャラクタが手を振ってライヴ演出が終了する状態、および「END」が表示される。
また、スピーカ66により特別演出に対応して、手を振ってお別れするネコのキャラクタの声として「またねー!!」が音声演出として実行される。
さらに、枠用各種LED、ランプ31aおよび盤用各種LED、ランプ31bでは、其々特別演出に対応した枠ランプ表示演出および盤ランプ表示演出が実行されている。
メイン表示領域6aには、図16(f)でメイン表示領域6aに表示されていた演出図柄の変動表示が継続され、変動開始した状態が表示される。
また、サブ表示領域6bには、特別演出が終了したことにより、表示する演出がないので何も表示されていない。
また、スピーカ66により通常演出に対応して、「スタート」という音声演出が実行される。
さらに、枠用各種LED、ランプ31aおよび盤用各種LED、ランプ31bでは、其々通常演出に対応した枠ランプ表示演出および盤ランプ表示演出が実行される。
次に、第二実施形態のパチンコ機50について説明する。第二実施形態のパチンコ機50は、第一実施形態と略同様の構成を有しており、主に、サブ統合制御装置83が実行する優先演出選択制御処理において相違する。
以下では、上記優先演出選択制御処理2以外の相違点について予め説明した後で、第二実施形態のサブ統合制御装置83が実行する優先演出選択制御処理2を重点的に説明する。但し、第一実施形態と同様の構成および作用については割愛する場合もある。
また、本実施形態では、各種演出手段毎に、異なるシーケンスラインに対応して駆動することが可能である。例えば、音声演出、枠ランプ表示演出、および盤ランプ表示演出は、特別演出用シーケンスラインに対応し、画像表示演出は通常演出用シーケンスラインに対応して実行可能である。
このようなシーケンスラインを用いた具体的な手段については、周知の技術であるので、ここでの詳しい説明は省略する。
先ず、特別演出実行カウンタが0となるまでの処理(S700乃至S740)は、上述した第一実施形態の優先演出選択制御処理1(図14参照)のS600乃至S640の処理と略同様である。すなわち、優先演出選択制御処理2は、優先演出選択制御処理1と同じく、特別演出の実行前に優位演出の変更が可能な構成となっている。但し、本処理の通常演出優先フラグは、通常演出優先フラグ1と通常演出優先フラグ2の2種類のフラグを備える。通常演出優先フラグ1は特別演出実行前の優位演出の変更結果を示唆するフラグであり、通常演出優先フラグ2は特別演出実行中の優位演出の変更結果を示唆するフラグである。
上述したように、特別演出実行前の制御に関しては第一実施形態と同様なので便宜上割愛し、S735で肯定判定されて特別演出が開始される状態から説明する。
通常演出優先実行処理は、音声およびランプ表示は特別演出に対応した内容で実行し、主たる液晶表示すなわち演出図柄表示装置6のメイン表示領域6a(図20を参照)にて表示する画像表示演出のみを、通常演出に対応した内容で実行する処理である。
なお、本実施形態では上述したように、特別演出用シーケンスラインと通常演出用シーケンスラインが並列動作しており、上記各種演出手段は、対応する演出に係るシーケンスラインにより駆動される。
より具体的には、遊技機島設備に設置された他の複数のパチンコ機が特別演出を実行する際、通常演出を選択したパチンコ機に関しては、略当該パチンコ機にて遊技する遊技者のみが視認可能であって、且つ一斉演出の統一感を損なう虞の低い画像表示演出のみを通常演出に対応させ、一斉演出の統一感を損なう虞の高い音声演出、枠ランプ表示演出および盤ランプ表示演出については特別演出に対応させて実行するものである。これにより、複数のパチンコ機で一斉に同じ特別演出を実行する状態を実現しつつ、可能な限り遊技者の多様な嗜好を満たすことができる。
サブ統合制御装置83はS765の特別演出優先実行処理2を開始すると、本発明の各種演出手段であるスピーカ66、枠用各種LED、ランプ31a、盤用各種LED、ランプ31bおよび演出図柄表示装置6を駆動制御して、特別演出に対応した内容の音声演出、枠ランプ表示演出、盤ランプ表示演出および画像表示演出を実行する。
上述したように、通常演出優先フラグ2は、特別演出実行中において、優位演出を特別演出から通常演出に変更したか否かを示すフラグであって、1が設定されることで通常演出が選択されていることを示唆する。通常演出優先フラグ2は、特別演出優先実行処理2において設定するフラグであり、後で詳述する。
先ず、サブ統合制御装置83は、特別演出優先実行処理2を開始すると、S800で、特別図柄の変動表示が現在行われているか否かの判定処理を実行し、肯定判定であれば(S800:yes)、S815に処理を移行し、否定判定であれば(S800:no)、S805に処理を移行する。
優先演出変更促進処理2は、通常演出と特別演出の内、遊技者の任意により何れを優位または劣位とするか、の変更を促す演出を実行する処理である。さらにいえば、本実施形態の優先演出変更促進処理2は、特別演出の実行前に遊技者により通常演出が優位演出として選択されなかったとしても、特別演出の実行中に優位演出の変更を可能とし、その旨を報知しつつ促す処理である。
また、遊技球を発射せずに特別演出に注目する遊技者には、敢えて変更の機会を提供しないことで、処理の簡略化を図ることができる。つまり、遊技球を発射しないことで変動表示の実行も、保留記憶の発生も起こらないので、このような条件を判定することで、優位演出の必要性を判断する構成となっている。
すなわち、サブ統合制御装置83は、図柄変動中であるか、保留記憶が有ったとしても、優位演出の変更に係る操作手段の操作が無ければ、上記S810によって全ての各種演出手段を用いて特別演出を実行する。
なお、サブ統合制御装置83は、メイン表示領域6aに通常演出に対応した内容の画像表示演出を実行する際、画像表示演出に係る有効なシーケンスラインを、特別演出用シーケンスラインから、通常演出用シーケンスラインに切り換える処理を実行する。メイン表示領域6aに表示される画像表示演出は、特別演出用シーケンスラインと通常演出用シーケンスラインが並列動作しているので、不定なタイミングで切換変更されても、不具合無く表示変更が為される。
また、特別演出実行中には、優位演出の変更を常時認容せず、変更を必要とする状態に限定して変更を認めることで、制御の簡素化を実現すると共に、メイン表示領域6aにて変更促進に係る表示が常時実行される煩わしさから遊技者を解放することができる。
また、スピーカ66により特別演出に対応して、ネコのキャラクタの歌声が音声演出として実行される。
さらに、図示しないが、この場合、枠用各種LED、ランプ31aおよび盤用各種LED、ランプ31bでは、其々特別演出に対応した枠ランプ表示演出および盤ランプ表示演出が実行されている。
サブ統合制御装置83は、変動表示が実行され、または保留記憶が発生したことにより、S815(図19参照)の優先演出変更促進処理2を実行する。優先演出変更促進処理2の実行よって、演出図柄表示装置6には、変更促進表示領域6dに、特別演出開始前に選択した特別演出から通常演出への変更が可能である旨の「演出を変更できます」の表示が行われる。
これに併せて、優先演出表示領域6fでは、通常演出が選択されていない旨を示唆している。さらに、変更操作表示領域6eでは、変更方法が示されている。
そして、メイン表示領域6a、スピーカ66、枠用各種LED、ランプ31aおよび盤用各種LED、ランプ31bでは、図20(a)と同様に、ライヴ演出に対応した各種演出が継続して実行される。
当該状態は、サブ統合制御装置83が、通常演出を優位演出とする操作が発生したことにより、S820(図19参照)にて肯定判定とした状態である。優先演出変更促進処理2の実行よって、演出図柄表示装置6には、変更促進表示領域6dに、通常演出への変更を受け付けた旨の「演出受け付けました」の表示が行われる。
これに併せて、優先演出表示領域6fでは、通常演出が選択された旨を示唆している。
そして、メイン表示領域6a、スピーカ66、枠用各種LED、ランプ31aおよび盤用各種LED、ランプ31bでは、未だ図20(a)と同様に、ライヴ演出に対応した各種演出が継続して実行されている。
このように本実施形態のパチンコ機50は、特別演出実行中であっても優位演出を特別演出から通常演出に変更可能であり、通常演出で実行される内容が気になる遊技者の嗜好を満たすことができる。
メイン表示領域6aには、特別演出から通常演出に変更されて、図20(c)において通常演出用シーケンスラインで実行中であった変動表示が確定表示された状態が表示されている。
そして、メイン表示領域6a以外の、すなわちスピーカ66、枠用各種LED、ランプ31aおよび盤用各種LED、ランプ31bでは、未だ図20(a)と同様に、ライヴ演出に対応した各種演出が継続して実行される。
なお、変更促進表示領域6d、優先演出表示領域6fおよび変更操作表示領域6eは、消去される。
そして、図20(d)と同様、スピーカ66、枠用各種LED、ランプ31aおよび盤用各種LED、ランプ31bでは、ライヴ演出に対応した各種演出が継続して実行される。
そして、図20(d)と同様、スピーカ66、枠用各種LED、ランプ31aおよび盤用各種LED、ランプ31bでは、ライヴ演出に対応した各種演出が継続して実行される。
このように、本実施形態のパチンコ機50は、特別演出実行中に通常演出を優位演出として選択すると、音声演出、盤ランプ表示演出および枠ランプ表示演出は特別演出に対応した演出を行うことで一斉演出の一体感を損なわない。しかし、通常演出を選択した遊技者のみが視認可能で周囲のパチンコ機への影響の少ない画像表示演出に関しては、遊技者の嗜好に合わせて通常演出に対応した演出を行う。
そして、図20(d)と同様、スピーカ66、枠用各種LED、ランプ31aおよび盤用各種LED、ランプ31bでは、ライヴ演出に対応した各種演出が継続して実行される。
なお、この時点で特別演出用シーケンスラインに係る特別演出は、ライヴ演出の終了時期を迎えており、音声演出としてスピーカ66から「またねー!!」という音声が発生される。
そして、図20(d)と同様、スピーカ66、枠用各種LED、ランプ31aおよび盤用各種LED、ランプ31bでは、ライヴ演出に対応した各種演出が継続して実行される。
なお、この時点で、演出図柄表示装置6、スピーカ66、枠用各種LED、ランプ31aおよび盤用各種LED、ランプ31bの全ての各種演出手段は、通常演出用シーケンスラインに基づいた演出に移行されて実行している。このため、音声演出としてスピーカ66から発生される音声演出は、バトル演出に対応して「やったああ」という音声になっている。
次に、第三実施形態のパチンコ機50について説明する。第三実施形態のパチンコ機50は、第一実施形態或いは第二実施形態と略同様の構成を有しており、サブ統合制御装置83が実行する通常演出から特別演出への切換処理である優先演出選択制御処理3において相違する。
以下では、第三実施形態のサブ統合制御装置83が実行する優先演出選択制御処理3についてのみ、図22を参照して説明し、第一実施形態および第二実施形態と同様の構成および作用については説明を省略する。
なお、本実施形態における特別演出実行中のシーケンスラインと各種演出の対応関係は次のとおりである。
音声演出、盤ランプ表示演出および枠ランプ表示演出に係る其々のシーケンスラインは特別演出用シーケンスラインに固定され、画像表示演出に係るシーケンスラインに限って特別演出用シーケンスラインまたは通常演出用シーケンスラインに切換可能となっている。該シーケンスラインの切り替えは、操作手段の切換操作に基づいて実行される。
また、特別演出が終了すると、音声演出、盤ランプ表示演出、枠ランプ表示演出および画像表示演出の全ての演出が、通常演出用シーケンスラインに固定される。
(1)上述した実施形態では、特別演出と通常演出が重複して実行される際に、優位演出として特別演出から通常演出に変更可能とする構成とし、これにより通常演出を望む遊技者の嗜好にも応えることが可能であった。このような一部の遊技者の嗜好を満足する構成として、次のような実施の形態も考えられる。
通常演出は大当り演出時に実行する特典演出を備え、該特典演出は、特典演出の実行前に遊技者の選択操作により選択されると共に特典演出時に演奏される特典楽曲を備える。遊技者は、予め大当りになったときに聴きたい楽曲を複数の特典楽曲の中から選択して、大当りの到来を待ち望むことができる。また一方、特別演出としての定時実行演出(ライヴ演出)は、前記特典楽曲とは異なると共に特別演出時に音声演出として演奏される特別楽曲を備える。このような構成を前提として、サブ統合制御装置83は、特別演出が実行される際の優先演出選択処理にて、予め前記特典楽曲の選択処理が遊技者により為されているか否かの特典選択判定処理を実行する。そして、該特典選択判定処理の判定結果として、遊技者により特典楽曲の選択処理が為されていると判定された場合、優位演出を特別演出から通常演出に変更可能な状態(例えば、通常演出優先フラグに1を設定)とし、優先演出変更促進処理によって変更可能な旨を報知するようにする。
これにより、折角予め前記特典楽曲を選択しているのに、また変更処理を行わなければならないという不満を、遊技者に抱かせないことができる。
上述した実施形態では、計時手段によって特別演出の実行開始時期が到来すると、常に実行開始する構成であった。これに加えて、本実施形態の概要は、特別演出実行前に、遊技者の遅延保持操作に基づいて、特別演出の実行開始時期が到来しても優位演出としての実行を遅延し、遅延解除操作に基づいて、優位演出として特別演出を実行する。
なお、遅延解除操作により行われる特別演出の優先実行は、他の遊技機との一斉演出の実現を図る以上、特別演出の途中から、他のパチンコ機の演出状態に合わせて、実行するように構成される。したがって、本実施形態ではシーケンスラインを採用する方法が好適である。これによって、遅延解除操作による不定なタイミングで優先実行が行われても、他のパチンコ機の演出状態とずれが生じない。
上述した実施形態の構成に加えて、遊技が実行されていない待機状態か否かを判定する待機状態判定処理(手段)と、特別演出実行中に待機状態である旨の報知を行う待機状態報知処理(手段)と、待機状態判定処理により待機状態であると判定されると特別演出と併せて待機状態である旨を報知(例えば、「空き台です」といった表示)し、待機状態判定処理により待機状態が解除されると前記報知を終了する。特別演出開始前の所定時間の間、継続して待機状態が維持されていることを条件としても良い。
このように構成することにより、通常演出とは異なり、遊技が行われているか否かに拘わらず時期の到来により複数のパチンコ機で一斉実行される特別演出の奏する効果を維持しつつ、遊技が行われていないパチンコ機を明示することで稼働の低下を防止することができる。通常演出は遊技が行われていないと実行されないので空き台か否かが一目瞭然で判別可能であるのに対して、特別演出実行中には遊技が行われているか否かが判然としない。したがって、本実施形態のパチンコ機であれば、一斉演出の効果を損なうことなく、稼働の低下を防止し、さらに当該パチンコ機が空いていれば遊技をしたいと考える遊技者が容易に空き台を見つけることを可能とする。
その一例として、上述した各実施形態では、本発明の計時手段として所定のカウンタ(特別演出実行カウンタ)を備えて、該カウンタのカウント値を減算することにより計時を実行するものを例示したが、他の手段として、現在の時刻を出力するRTC(リアルタイムクロック)による計時を行うように構成しても良い。RTCを使用しても本発明の効果を奏することができる。
RTCの駆動電源は、パチンコ機50に電源投入時には当該投入されている電源を、また電源遮断時には電源基板85が具備するバックアップ電源(バックアップ装置)を使用する。これにより、電源投入時は無論、電源遮断時であってもRTCは滞りなく計時を実行可能に構成される。RTCの駆動電源については、上述した構成に限らず、電源遮断時でもRTCの計時機能を維持出来る構成であれば他の方法でも良く、当該機能を充足する電池を例えばサブ統合制御装置83等に具備するものであっても良い。
RTCを本発明に採用した場合、サブ統合制御装置83は、搭載したRTCが生成する時刻に基づいて、サブ統合制御装置83に搭載されたCPUが特別演出やカウントダウン演出等の演出を実行するように構成される。つまり、サブ統合制御装置83は、該サブ統合制御装置83が搭載する記憶手段としてのROM等に、予め特別演出やカウントダウン演出等の実行開始時刻や実行終了時刻に係る各種時刻データを記憶しておく。サブ統合制御装置83のCPUは、RTCから入力されるクロック信号から現時刻を取得し、該現時刻と前記各種時刻データを照合する判定処理を実行し、照合結果に基づいて例えば特別演出の実行を開始するように構成される。
すなわち、サブ統合制御装置83のCPUは、RTCから日付および時刻に係る日時情報コマンド(クロック信号)を受信して、該日時情報コマンドに基づいて上述した特別演出や該特別演出に先立って実行されるカウントダウン演出の実行開始に係る時間制御を行うように構成される。つまり、サブ統合制御装置83のCPUは、RTCから受信した日時情報コマンドの内容が、予め定めた日時情報と一致するか否かを判断して、一致すれば特別演出やカウントダウン演出を実行開始するように構成しても良い。
このように構成することにより、電源投入のタイミングに拘わらず、予め定められた日時に、上記した所定の演出を実行開始できる。したがって、複数のパチンコ機を設置した遊技機島設備にて一括して電源投入する必要がない。また、複数のパチンコ機の何れかを、稼働中に一旦電源遮断しなければならない事態が発生しても、特別演出の実行開始時期にずれが生じることはないので、当該パチンコ機のみを電源遮断して対処でき、他の複数のパチンコ機まで稼働を止める不利益が発生しない。
また、サブ統合制御装置83にRTCを備えたものでなくても、主制御装置80に、或いは他の制御装置に備えて、サブ統合制御装置83のCPUがクロック信号を受信可能に構成しても良い。
これにより、開発設計の自由度が向上する。
例えば、両表示領域の彩色や発光度合い等、遊技者の嗜好に沿って観賞が容易或いは困難となる条件付けにおいて、優劣関係が維持されるように構成されるものであれば良い。つまり、遊技者が観たいと選択した側の画像表示演出の背景色が、他の画像表示演出の背景色よりも、明度や彩度に関して、観易い条件に設定したり、そもそも当該表示領域全体の明るさに関して明るく設定し他方の表示領域を暗く設定したりすることで、観賞の容易性に差が生まれるように構成してもよい。
このように構成することにより、劣位にある画像表示演出が実行されていても視認性が低く、優位にある画像表示演出を観賞するにあたり、障害とならないことから、遊技者は自ら選択した優位な画像表示演出を存分に楽しむことが出来、遊技者の嗜好を満足させることが可能となる。
このように構成することにより、特別演出と通常演出の画像表示演出が個別の構成で実行されるので、相互に障害となることがなく、遊技者の嗜好を充足する上で有益である。
このように構成することにより、通常演出を選択した一部の遊技者の嗜好を一層充足しつつ、一斉演出の統一感も維持することが可能となる。
このようにすることにより、メイン表示領域6aを拡大し、大きな表示領域で表示することができる。
このように構成することにより、狭隘な演出図柄表示装置6の表示領域を、メイン表示領域6aだけで占めることができ、遊技者が望む演出を広い表示領域を使って充分に提供でき、さらに遊技者の嗜好を充足させることができる。
このように構成することで、特別演出実行中の、演出選択の自由度が増し、より広く遊技者の嗜好に対応可能となる。
このような構成とすることで、メイン表示領域6aおよびサブ表示領域6bの画像表示演出を切り換える場合、不具合無く行うことができる。
このように構成することで、変更促進の表示演出を必要な場合にのみ実行し特別演出の邪魔にならないようにすることができる。また、変更促進表示が行われることが大当りへの期待度の高い報知の機能も担うことになり、興趣の向上に資する。
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
Claims (6)
- 遊技の進行を統括制御する主制御手段と、
該主制御手段からの制御コマンドに基づき各種演出手段を用いて音声演出および表示演出を実行するサブ制御手段と、
遊技者による操作が可能な操作手段と、を備え、
前記サブ制御手段は、
前記遊技の進行に伴って発生する事象を演出する通常演出と、
該通常演出の実行中か否かに拘わらず所定の実行時期の到来により開始する特別演出と、に係る演出制御を行い、
前記特別演出の所定の実行時期に係る計時を行う計時手段と、
前記操作手段の操作結果に因り通常演出又は特別演出の何れを他方より優位な優位演出とするかについて決定する優位演出決定手段と、
前記特別演出と前記通常演出が重複して実行されるとき、前記優位演出決定手段により決定された優位演出に係る前記表示演出を優先実行する優位演出優先実行手段と、を備えること
を特徴とする遊技機。 - 請求項1に記載の遊技機において、
前記サブ制御手段は、
前記優位演出優先実行手段が優位演出に係る表示演出を優先実行するとき、前記特別演出に係る音声演出を実行すること、
を特徴とする遊技機。 - 請求項2に記載の遊技機において、
前記表示演出は、盤ランプ表示演出と枠ランプ表示演出を備え、
前記優位演出優先実行手段は、
前記特別演出と前記通常演出が重複して実行されるとき、特別演出に係る前記枠ランプ表示演出を実行すること、
を特徴とする遊技機。 - 請求項3に記載の遊技機において、
前記通常演出と前記特別演出は各々異なるシーケンスラインにより実行され、
前記優位演出決定手段は、
前記特別演出と前記通常演出が重複して実行しているとき、前記操作手段の操作結果に因り実行中の優位演出を変更する優位演出変更手段を備え、
前記優位演出優先実行手段は、
前記優位演出変更手段により優位演出に変更された通常演出又は特別演出に対応した前記シーケンスラインに切り換えることで優先実行すること、
を特徴とする遊技機。 - 請求項4に記載の遊技機において、
前記サブ制御手段は、
前記優位演出変更手段による変更が可能な旨を報知する変更可能報知手段を備えたこと、
を特徴とする遊技機。 - 請求項5に記載の遊技機において、
前記変更可能報知手段は、
所定条件の成立に基づいて前記報知を行うこと、
を特徴とする遊技機。
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