JP2016185231A - 遊技台 - Google Patents

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Keita Takeuchi
敬太 竹内
剛 宮原
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剛 宮原
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Abstract

【課題】演出手段に特徴を持った遊技台を提供する。【解決手段】パチンコ機は、装飾図柄表示装置やスピーカ等の第一の演出手段と、各種ランプ、演出可動体等の第二の演出手段と、タイマ回路、RTC回路等の計時手段を備える。少なくとも第一の演出手段と第二の演出手段とにより演出B(リンク演出)を実行可能である。演出Bは、タイマ回路が示すカウンタ値に応じて開始される演出である。演出Bが開始される場合に、第一の演出手段による演出が開始された後で、第二の演出手段による演出が開始されるように構成されている。【選択図】図233

Description

本発明は、弾球遊技機(パチンコ機)や回胴遊技機(スロットマシン)に代表される遊技台に関する。
パチンコ機などの遊技台では、遊技盤の遊技領域に遊技球の落下の方向に変化を与える障害物や、遊技球が入賞可能な入賞口、始動口、可変入賞口などを設けているのが一般的である。これらに遊技球が入賞すると賞球を払い出すなど遊技者に特典が与えられるようになっている(例えば、特許文献1等参照)。
また、こういった遊技台では、演出手段を備えたものが知られている。
特開2008−200302号公報
しかしながら、従来の遊技台では、演出手段に改良の余地がある。
本発明は上記事情に鑑み、演出手段に特徴を持った遊技台を提供することを目的とする。
上記目的を解決する本発明の遊技台は、
複数の演出手段と、
第一の計時手段と、
を備えた遊技台であって、
前記複数の演出手段のうちの一の演出手段は、第一の演出手段であり、
前記複数の演出手段のうちの一の演出手段は、第二の演出手段であり、
前記複数の演出手段は、複数の演出を実行可能な手段であり、
前記複数の演出のうちの一の演出は、第一の演出であり、
前記第一の演出は、前記第一の計時手段による計時の結果に応じて開始される演出であり、
少なくとも前記第一の演出手段及び前記第二の演出手段により前記第一の演出が実行されるように構成され、
前記第一の演出が開始される場合に、前記第一の演出手段による演出が開始された後で、前記第二の演出手段による演出が開始されるように構成されている、
ことを特徴とする。
本発明の遊技台によれば、演出手段に特徴を持った遊技台を実現できる。
実施形態1に係るパチンコ機を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 パチンコ機を背面側から見た外観図である。 遊技盤を正面から見た略示正面図である。 制御部の回路ブロック図を示したものである。 (a)特図の停止図柄態様の一例を示したものである。(b)装飾図柄の停止図柄態様の一例を示したものである。(c)普図の停止表示図柄の一例を示したものである。 主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 (a)第1副制御部のCPUが実行するメイン処理のフローチャートである。(b)第1副制御部のコマンド受信割込み処理のフローチャートである。(c)第1副制御部のタイマ割込処理のフローチャートである。 (a)第2副制御部のCPUが実行するメイン処理のフローチャートである。(b)第2副制御部のコマンド受信割込処理のフローチャートである。(c)第2副制御部のタイマ割込処理のフローチャートである。 (a)設定画面の一例を示した図である。(b)普図演出の構成の一例を示した図である。(c)〜(e)設定画面と普図演出の表示態様の一例を示した図である。 (a)通常の普図演出の流れを示したタイムチャートである。(b)音出力手段から出力する音と、特図変動遊技と、普図演出と、設定画面の流れの一例を示したタイムチャートである。(c)特図変動遊技と、普図演出と、設定画面の流れの一例を示したタイムチャートである。 普図演出と設定画面の流れの一例を示したタイムチャートである。 設定画面の具体例を示した図である。 普図演出の一例を時系列で示した図である。 普図演出の一例を時系列で示した図である。 設定画面表示中の普図演出の具体例を時系列で示した図である。 設定画面表示中の普図演出の具体例を時系列で示した図である。 設定画面表示中の普図演出の具体例を時系列で示した図である。 設定画面表示中の普図演出の具体例を時系列で示した図である。 (a)〜(d)可動体の移動態様の一例を示した図である。(e)可動体の形状の変形例を示した図である。 (a)可動体CBの移動開始契機を説明するための図である。(b)可動体CBの移動開始の一例を示した図である。 可動体CBの移動タイミングの一例を示したタイムチャートである。 可動体の動作状態の一例を示した状態遷移図である。 (a)〜(k)可動体の初期動作の具体例1を時系列で示した図である。(l)〜(p)可動体の初期動作の具体例2を時系列で示した図である。 (a)〜(k)可動体の初期動作の具体例3を時系列で示した図である。 (a)〜(h)可動体の初期動作の具体例4を時系列で示した図である。 (a)〜(h)可動体の初期動作の具体例5を時系列で示した図である。 各々の状態における操作手段の機能の一例を示した図である。 操作手段の一例を示した図である。 操作手段の構造の一例を示した図である。 (a)操作情報記憶領域の内部構成の一例を示した図である。(b)操作情報キューの一例を示した図である。 操作手段の機能の具体例を時系列で示した図である。 操作手段の機能の具体例を時系列で示した図である。 操作手段の変形例を説明するための図である。 (a−1)〜(a−4)音量調整モードにおける表示遷移の一例を時系列で示した図である。(b−1)メニュー画面の一例を示した図である。(b−2)カスタマイズ画面の一例を示した図である。(c−1)〜(c−2)メニュー画面の表示中に音量調整モードに移行した場合の表示遷移を時系列で示した図である。 (a−1)〜(a−3)音量調整モードの終了後に扉開放音を出力した様子を時系列で示した図である。(b−1)〜(b−4)音量調整モード中に扉開放音を出力する様子を時系列で示した図である。 (a−1)〜(a−5)音量調整中の島一斉演出を説明するための図である。(b−1)〜(b−4)、(c−1)〜(c−3)音量調整中の装飾図柄変動表示を説明するための図である。 変形例に係る普図演出を説明するための図である。 実施形態2に係るパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 パチンコ機100を背面側から見た外観図である。 遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 制御部の回路ブロック図を示したものである。 (a)特図1の停止図柄態様の一例を示したものである。(b)特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。(c)装飾図柄の一例を示したものである。(d)普図の停止表示図柄の一例を示したものである。 主制御部300から基本回路302の主要部のみを抜き出して示した図である。 (a)CPU304のメモリマップを示した図である。(b)CPU304のI/Oマップを示した図である。 初期化処理の流れを示すフローチャートである。 (a)主制御部電源投入時処理の流れを示すフローチャートである。(b)復帰起動処理の流れを示すフローチャートである。(c)初期起動処理の流れを示すフローチャートである。 主制御部メインループ処理の流れを示すフローチャートである。 主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 (a)第1副制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。(b)コマンド受信割込処理の流れを示すフローチャートである。(c)1msタイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。(d)10msタイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。(e)DMA割込処理の流れを示すフローチャートである。 (a)第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。(b)第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。(c)第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。 (a)液晶制御部のCPUが実行するメイン処理のフローチャートである。(b)液晶制御部のコマンド受信割込処理のフローチャートである。(c)液晶制御部のタイマ割込み処理のフローチャートである。(d)VDPの画像制御処理のフローチャートである。 特図変動遊技が大当りの場合の一連の演出の流れの例を説明する図である。 特図変動遊技が大当りの場合の一連の演出の流れの例の続きを説明する図である。 特図変動遊技がはずれの場合の一連の演出の流れの例を説明する図である。 15R特別大当り遊技の様子を段階的に示した図である。 図56に示す15R特別大当り遊技の続きを段階的に示す図である。 パチンコ機100が電源投入後に行う各種処理の流れの一例を示したタイムチャートである。 (a)複数の遊技台A,Bのうちの遊技台Aだけで電源投入報知を行っている様子を示した正面図である。(b)遊技台A,Bにおける電源投入後の各種処理の流れの一例を示したタイムチャートである。 (a)複数の遊技台A,Bが同時に電源投入報知(電源投入一斉報知)を行っている様子を示した正面図である。(b)遊技台A,Bにおける電源投入から電源投入一斉報知までの各種処理の流れの一例を示したタイムチャートである。 (a)複数の遊技台A,Bが同時にデモ画面表示(デモ画面一斉表示)を行っている様子を示した正面図である。(b)遊技台A,Bにおける電源投入からデモ画面一斉表示までの各種処理の流れの一例を示したタイムチャートである。 (a)複数の遊技台A,Bが同時に島一斉演出を行っている様子を示した正面図である。(b)遊技台A,Bにおける電源投入から島一斉演出までの各種処理の流れの一例を示したタイムチャートである。 パチンコ機100が電源投入後に行う各種表示の制御の流れの一例を示したタイムチャートである。 電源投入後の各種表示の具体例1を時系列で示した図である。 電源投入後の各種表示の具体例2を時系列で示した図である。 液晶ローディング表示の変形例1を時系列で示した図である。 液晶ローディング表示の変形例2を時系列で示した図である。 打ち方報知の制御の流れの一例を示したタイムチャートである。 遊技状態と打ち方報知の対応関係の一例を示した図である。 打ち方報知の具体例を時系列で示した図である。 遊技台C,Dが島一斉演出を開始するまでの流れの一例を示したタイムチャートである。 (a)島一斉演出を構成する演出データを模式的に示した図である。(b)島一斉演出の再開処理の流れの一例を示したタイムチャートである。(c)島一斉演出の一例を時系列で示した図である。 島一斉演出の再開処理の具体例を時系列で示した図である。 (a)スピーカ120から出力される音の音量(音圧)の設定値を示す音量設定テーブルの一例である。(b)第1出力設定スイッチ190の正面図である。(c)第2出力設定スイッチ194の正面図である。 特別演出(島一斉演出)中の音量設定の具体例1を時系列で示した図である。 特別演出(島一斉演出)中の音量設定の具体例2を時系列で示した図である。 特別演出(デモ演出)中の音量設定の具体例3を時系列で示した図である。 特別演出(島一斉演出)中の音量設定の具体例4を時系列で示した図である。 (a)図40を用いて説明した設定操作部195を拡大して示す正面図である。設定操作部195に配置された省電力モード設定スイッチ195aを拡大して示す正面図である。 音量輝度設定テーブルの一例を示した図である。 (a)〜(c)遊技台の発光手段から異なる輝度の光を出力した様子を示す正面図である。 特別演出(島一斉演出)中の輝度設定の具体例1を時系列で示した図である。 特別演出(島一斉演出)中の輝度設定の具体例1の続きを時系列で示した図である。 特別演出(島一斉演出)中の輝度設定の具体例1の続きを時系列で示した図である。 省電力モードにおける特別演出(島一斉演出)中の輝度設定の具体例2を時系列で示した図である。 省電力モードにおける特別演出(島一斉演出)中の輝度設定の具体例2の続きを時系列で示した図である。 省電力モードにおける特別演出(島一斉演出)中の輝度設定の具体例2の続きを時系列で示した図である。 (a)省電力モード設定スイッチ195aによる設定の他の例を示した図である。(b)音量調整画面の他の例を示した図である。 (c)島一斉演出中に輝度調整が可能な例を時系列で示した図である。 スロットマシン1000を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 (a)スロットマシン1000が備える操作ボタンユニットの外観斜視図である。(b)同操作ボタンユニットの平面図である。 本発明の一実施形態に係る表示手段における演出の一例を示す概要図である。 本発明の一実施形態に係る表示手段における演出の一例を示す概要図である。 本発明の一実施形態に係る演出(演出A,演出Bを含む演出)を実行可能な演出手段の概要図である。 本発明の一実施形態に係る計時手段の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る演出A,演出Bの実行と他の機能との関係の一例を示すテーブルである。 本発明の一実施形態に係る演出手段による演出A,演出Bの実行パターンの対応関係の一例を示す表である。 本発明の一実施形態に係る演出(演出データ)の構成例を示す概要図である。 本発明の一実施形態に係る演出A,Bの演出時間と、演出開始時間の一例を示すタイムテーブルである。 本発明の一実施形態に係る複数の演出が設定される場合のタイムテーブルの一例である。 本発明の一実施形態に係る演出Aと演出Bについて示す図であり(a)、(b)がタイミングチャートであり、(c)がタイムテーブルである。 本発明の一実施形態に係る演出とそれらを表示する表示領域との関係を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態に係る演出とそれらを表示する表示領域との関係を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態に係る表示領域D(主表示領域D1、副表示領域D2)について説明する図である。 本発明の一実施形態に係る演出A、演出Bの実行の一例を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態に係る演出A、演出Bの一例を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態に係る演出Aと演出Cの実行の一例を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態に係る演出B、特定遊技状態および演出Cの実行の他の例を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態に係る演出B、特定遊技状態および演出Cの実行の他の例を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態に係る演出B、特定遊技状態および演出Cの実行の他の例を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態に係る演出B、特別遊技状態、特定遊技状態および演出Cの実行の一例を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態に係る演出B、特別遊技状態、特定遊技状態および演出Cの実行の他の例を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態に係る演出B、特別遊技状態、特定遊技状態および演出Cの実行の他の例を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態に係る演出Aと演出Bとを同時に実行する場合の実行例を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態に係る演出Aと演出Bとを同時に実行する場合の他の実行例を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態に係る演出Aと演出Bとを同時に実行する場合の他の実行例を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態に係る装飾図柄表示装置208における演出(演出A,C)を時系列に示した図である。 本発明の一実施形態に係る装飾図柄表示装置208における演出(演出B,C)を時系列に示した図である。 本発明の一実施形態に係る装飾図柄表示装置208における演出(演出A,C)の他の例を時系列に示した図である。 本発明の一実施形態に係る装飾図柄表示装置208における演出(演出A,C)の他の例を時系列に示した図である。 本発明の一実施形態に係る装飾図柄表示装置208における演出(演出A,C)の他の例を示した図である。 本発明の一実施形態に係る装飾図柄表示装置208における演出(演出A,C)の他の例を示した図である。 本発明の一実施形態に係る装飾図柄表示装置208における演出(演出A,C)の他の例を示した図である。 本発明の一実施形態に係る装飾図柄表示装置208における演出(演出A,C)の他の例を示した図である。 本発明の一実施形態に係る装飾図柄表示装置208における演出(演出A,C)の他の例を示した図である。 本発明の一実施形態に係る装飾図柄表示装置208における演出(演出A,C)の他の例を示した図である。 本発明の一実施形態に係る装飾図柄表示装置208における演出(演出A,C)の他の例を示した図である。 本発明の一実施形態に係る装飾図柄表示装置208における演出(演出A,C)の他の例を示した図である。 本発明の一実施形態に係る装飾図柄表示装置208における演出(演出A,C)の他の例を示した図である。 本発明の一実施形態に係る装飾図柄表示装置208における演出(演出A,C)の他の例を示した図である。 本発明の一実施形態に係る装飾図柄表示装置208における演出(演出A,C)の他の例を示した図である。 本発明の一実施形態に係る装飾図柄表示装置208における演出(演出B,C)の他の例を示した図である。 本発明の一実施形態に係る装飾図柄表示装置208における演出(演出A,C)の他の例を示した図である。 本発明の一実施形態に係る装飾図柄表示装置208における演出(演出A,演出B)の表示例を示した図である。 本発明の一実施形態に係る装飾図柄表示装置208における演出(演出A,演出C)の他の表示例を示した図である。 本発明の一実施形態に係る可動体224による一斉演出の一例を示す外観斜視図である。 遊技店内に設けられた遊技島および一斉演出の一例を示した図である。 遊技店内に設けられた遊技島および一斉演出の一例を示した図である。 パチンコ機を背面側から見た外観図である。 (a)〜(e)第1出力設定スイッチと第2出力設定スイッチの一例を示した図である。 制御部の回路ブロック図を示したものである。 第1副制御部400の音制御回路431とランプ制御回路420の周辺回路を示すブロック図である。 (a)上述の第1副制御部400を構成する回路のうち、音制御に用いられる各種回路(音制御関連回路)を抜き出して示したブロック図である。(b)音制御関連回路のリセット信号線の接続の一例を示したブロック図である。 リセット信号線の接続の変形例を示したブロックである。 (a)音制御回路431を概略的に示すブロック図である。(b)音制御回路431の再生音出力設定における各種処理を概略的に示すブロック図である。 (a)音制御回路431が備えるコントールRAMのメモリマップの一例を示したものである。(b)チャネル1・コントロールRAM〜チャネル32・コントロールRAMと、チャネルの対応関係を示した図である。(c)チャネルと音の用途の対応関係を示した図である。(d)サウンドリストの一例である。 演出実行タイミングデータの一例である。 ランプデータの一例である。 (a)ランプ(LED)の輝度制御について説明するための図である。(b)LEDのデューティ比について説明する図である。 (a)サウンド選択データの一例である。(b)増幅回路442で増幅されたサウンドデータの波形の一例を示している。 (a)スピーカ120から出力される音の音量(音圧)および各種ランプ418の輝度の設定値の一例を示すテーブルである。(b)用途の一例を示したテーブルである。(c)輝度の一例を示した図である。 ランプの輝度と時間の関係を示した図である。 (a)第1副制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。(b)コマンド受信割込処理の流れを示すフローチャートである。(c)1msタイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。(d)10msタイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。(e)DMA割込処理の流れを示すフローチャートである。 (a)遊技者設定画面表示処理の流れを示したフローチャートである。(b)サウンド制御ループ処理の流れを示したフローチャートである。(c)サウンドドライバ処理の流れを示したフローチャートである。 (a)ボリュームスイッチ処理の流れを示したフローチャートである。(b)ボリューム値変更処理の流れを示したフローチャートである。 管理者設定値制御処理の流れを示したフローチャートである。 主制御部300による特図変動表示と第1副制御部400による装飾図柄変動表示の関係を示したタイムチャートである。 (a)特図変動表示とデモ画面の表示タイミングの実施例1を示した図である。(b)特図変動表示とデモ画面の表示タイミングの実施例2を示した図である。(c)実施例1のデモ画面表示前に設定画面を表示する例を示した図である。 (a)実施例1のデモ画面表示中に設定画面を表示し、デモ画面表示を中断する例を示した図である。(b)実施例1のデモ画面表示中にデモ画面表示を中断することなく設定画面を表示する例を示した図である。(c)実施例1のデモ画面表示の終了間際にデモ画面表示を中断することなく設定画面を表示する例を示した図である。 (a)特図変動表示が開始される前にボリューム調整が行われなかった例を示したタイムチャートである。(b)(c)特図変動表示が開始される前に音量調整が行われた例を示したタイムチャートである。 (a)特図変動表示が開始される前に音量調整が行われた例を示したタイムチャートである。(b)設定画面の表示中に音量調整が行われた例を示したタイムチャートである。(c)設定画面表示が強制終了された例を示したタイムチャートである。 (a)設定画面表示が強制終了された例を示したタイムチャートである。(b)設定画面の終了前に他のイベントが発生した例を示したタイムチャートである。例を示したタイムチャートである。(c)デモ中の設定画面の終了前に他のイベントが発生した例を示したタイムチャートである。 (a)、(b)デモ中に設定画面が表示されボリューム調整が行われた例を示したタイムチャートである。(c)デモ中の設定画面の終了前に他のイベントが発生した例を示したタイムチャートである。 (a)、(b)デモ中の設定画面で音量を変化させた例を示したタイムチャートである。(c)エラー発生時のタイムチャートである。 音量調整画面と輝度調整画面を表示するまでの画面遷移の一例を時系列で示した図である。 音量調整例1を時系列で示した図である。 音量調整例2を時系列で示した図である。 音量調整例3を時系列で示した図である。 音量調整例3を時系列で示した図である。 音量調整例4を時系列で示した図である。 音量調整例4を時系列で示した図である。 音量調整例5を時系列で示した図である。 音量調整例6を時系列で示した図である。 音量調整例7を時系列で示した図である。 音量調整例8を時系列で示した図である。 (a)デモ表示の一例を時系列で示した図である。(b)音量調整後にデモ表示を最初から行なう例を示した図である。(c)音量調整後にデモ表示を途中から行なう例を示した図である。 (a)複数の演出モードから特定の演出モードを選択させるための演出モード選択画面の一例である。(b)ログインの認証を行うパスワードを入力させるための会員制メニュー関連画面の一例である。(c)音量調整画面を構成する画像の少なくとも一部にエラー表示を重ねて表示する例である。 制御部の回路ブロック図を示したものである。 制御部の回路ブロック図の一部を抜き出して示したものである。 (a)パチンコ機100の正面図である。(b)可動体の一例を示した図である。 第一の動作と第二の動作の実行時間のパターンを示したタイムチャートである。 可動体の初期動作の一例を示したタイムチャートである。 (a)可動体の通常動作の一例を示したタイムチャートである。(b)可動体の復帰動作の一例を示したタイムチャートである。 可動体の動作の一例を示したタイムチャートである。 可動体と光出力手段の動作の一例を示したタイムチャートである。 可動体と表示手段の動作の一例を示したタイムチャートである。 可動体と表示手段の動作の一例を示したタイムチャートである。 復帰動作中の可動体と光出力手段の動作の一例を示したタイムチャートである。 動作データと動作の関係の一例を示したタイムチャートである。 動作データと動作の関係の一例を示したタイムチャートである。 表示手段による複数の動作の一例を示したタイムチャートである。 先読み演出中の可動体の動作例1を時系列で示した図である。 先読み演出中の可動体の動作例2を時系列で示した図である。 先読み演出中の可動体の動作例3を時系列で示した図である。 島一斉演出の開始条件が成立しない場合の演出の流れの一例を時系列で示した図である。 島一斉演出の開始条件が成立した場合の演出の流れの一例を時系列で示した図である。 電源投入後の可動体の初期動作の一例を時系列で示した図である。 図柄変動停止中の可動体の復帰動作の一例を時系列で示した図である。 前面枠扉の開放に基づく可動体の復帰動作の一例を時系列で示した図である。 図柄変動表示中の可動体の演出動作1の一例を時系列で示した図である。 図柄変動表示中の可動体の演出動作2の一例を時系列で示した図である。 図柄変動表示中の可動体の演出動作3の一例を時系列で示した図である。 操作手段による操作に基づく可動体の演出動作の一例を時系列で示した図である。 始動口入賞に基づく可動体の演出動作の一例を時系列で示した図である。 可動体の変形例を示した図である。 図柄変動停止中に可動体の復帰動作が完了した場合の可動体の演出動作を時系列で示した図である。 図柄変動停止中に可動体の復帰動作が完了した場合の可動体の演出動作を時系列で示した図である。 図柄変動停止中に可動体の復帰動作が完了した場合の可動体の演出動作を時系列で示した図である。 図柄変動停止中に可動体の復帰動作が完了しなかった場合の可動体の演出動作を時系列で示した図である。 図柄変動停止中に可動体の復帰動作が完了しなかった場合の可動体の演出動作を時系列で示した図である。 (a−1)〜(f−1)図柄変動停止中に可動体の復帰動作が完了した場合の可動体の演出動作を時系列で示した図である。(a−2)〜(h−2)図柄変動停止中に可動体の復帰動作が完了しなかった場合の可動体の演出動作を時系列で示した図である。 (a−1)〜(f−1)大当り遊技中の可動体の演出動作を時系列で示した図である。(a−2)〜(f−2)大当り遊技中に電断・復電が発生した場合の可動体の動作を時系列で示した図である。 前面枠扉の開放に基づく可動体の復帰動作後の演出動作の一例を時系列で示した図である。 可動体の復帰動作中の始動口入賞に基づく可動体の演出動作の一例を時系列で示した図である。 演出動作中の前面枠扉の開放に基づく可動体の復帰動作の一例を時系列で示した図である。 本発明の概要を説明するための図面である。 本発明の概要を説明するための図面である。 本発明の概要を説明するための図面である。 本実施形態における音演出の一例を示すタイミングチャートである。 本実施形態における音演出の他の例を示すタイミングチャートである。 第一の演出から第三の演出までによる音演出の一例を示すタイミングチャートである。 第四の演出と第五の演出による音演出の一例を示すタイミングチャートである。 RTCの時間情報に基づいて開始される第四の演出の他の例を示す図である。 本実施形態における演出モードを説明するための図である。 電源を投入してから演出モードを選択し、装飾図柄表示装置208で開始される演出モードのアニメーションを示す図である。 図22の続きを表す図である。 図23の続きを表す図である。 図24の続きを表す図である。 図25(k)以降の選択演出の変形例を示す図である。 大当り遊技中の演出の一例を示す図である。 大当り遊技中の演出の他の一例を示す図である。 RTCの時間情報に基づく演出の一例を示す図である。 パチンコ機100に電源が投入されてからの演出Bに関する動作の一例について説明するタイミングチャートである。 本実施形態におけるリンク演出の一例としての演出Bの具体的演出例について説明する図である。 図234に示す演出Bの具体的演出例の続きを示す図である。 図235に示す演出Bの具体的演出例の続きを示す図である。 電サポ状態である複数のパチンコ機A,Bが同調してリンク演出を行っている様子を示す図である (a)は演出Bの実行状態を示す第1の実施例を表すタイミングチャートであり、(b)は演出Bの実行状態を示す第2の実施例を示すタイミングチャートである。 (a)は演出Bの実行状態を示す第3の実施例を表すタイミングチャートであり、(b)は演出Bの実行状態を示す第4の実施例を表すタイミングチャートであり、(c)は演出Bの実行状態を示す第5の実施例を表すタイミングチャートである。 (a)は演出Bの実行状態を示す第6の実施例を表すタイミングチャートであり、(b)は演出Bの実行状態を示す第7の実施例を表すタイミングチャートである。 (a)は演出Bの実行状態を示す第8の実施例を表すタイミングチャートであり、(b)は演出Bの実行状態を示す第9の実施例を表すタイミングチャートである。 (a)は演出Bの実行状態を示す第10の実施例を表すタイミングチャートであり、(b)は演出Bの実行状態を示す第11の実施例を表すタイミングチャートである。 遊技の進行に伴う動作について説明するタイミングチャートである。 (a)は他の例のパチンコ機100の正面図であり、(b)は(a)に示されるパチンコ機100の斜視図である。 演出Bに係る可動体による演出動作を実行するためのデータ構成例を示す概念図であって、(a)は第1のデータ構成例を示し、(b)は第2のデータ構成例を示し、(c)は第3のデータ構成例を示す。 本発明を適用可能な封入式のパチンコ機の正面図である。
<<実施形態1>>
以下、図面を用いて、本発明の実施形態1に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明の実施形態1に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
<遊技台背面>
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。 払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
<遊技盤正面>
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施例では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当たり図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
<制御部>
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発信器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図5(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。同図(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。
そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。同図(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されており、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当たり図柄であり、「特図B」は15R大当たり図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当たり遊技終了後および15R大当たり遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当たり図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当たり図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は隠れ確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、時短状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当たり図柄であり、「特図H」は第2小当たり図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当たりは、2R時短無し大当たりと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
なお、本実施形態のパチンコ機100には、15R特別大当たり図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当たり図柄等の他の図柄についても同様である。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。そして、「特図B」の15R大当たりを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当たりに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当たりを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当たり、「特図F」の突然通常と称される2R大当たり、あるいは「特図G」の第1小当たり、「特図H」の第2小当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当たり、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同図(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当たり図柄である「普図A」と、外れ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この同図(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図6に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS203における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図1当選乱数値として取得するとともに特図1乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図1乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。第2特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図2当選乱数値として取得するとともに特図2乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図2乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当たり図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図5(c)に示す普図A)および外れ図柄(図5(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当たりフラグ、第1小当たりフラグ、第2小当たりフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図5(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオンの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当たりフラグがオンの場合には特図G、第2小当たりフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Iそれぞれの態様となるように、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は、15R特別大当たり図柄(特図A)、15R大当たり図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当たり図柄(特図G)、第2小当たり図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第2はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施例では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当たり遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数100回をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りする可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特別始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい。また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当たり遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当たり遊技中に普図高確率状態であると、大当たり遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当たり中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、上述の主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
次に、図8を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS311では、ボタン制御処理を行う。詳細は後述するが、このボタン制御処理では、操作手段による操作を検出した場合に、操作手段に対応する各種処理を行う。例えば、チャンスボタン136による操作を検出した場合には、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理等を行う。ステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。ステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。ステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS503では、ステップS319で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP436は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<第2副制御部500の処理>
次に、図9を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。
ステップS705では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。ステップS713では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS703に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、図8(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<設定画面>
次に、図10(a)を用いて、本実施形態に係る遊技台が表示可能な「設定画面」の基本概念について説明する。なお、図10(a)は、設定画面の一例を示した図である。
本実施形態に係る設定画面とは、一つまたは複数の表示部によって構成される画面(表示)であって、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)に表示される画面(表示)のことである。この設定画面を構成する表示部としては、例えば、図10(a)(1)、同図(a)(2)に示すように、設定画面の内容や目的(例えば、音量調整、光量調整、キャラクタ選択、BGM選択など)を表すタイトル部TP、遊技者に入力情報(例えば、パスワードや数字など)を入力させるための入力部IP、操作手段(例えば、チャンスボタン136)による操作によって選択が可能な選択部SPなどが一例として挙げられる。
また、本実施形態に係る設定画面としては、例えば、遊技台の音出力手段(例えば、スピーカ120)の音量調整を行うための音量調整設定画面や、遊技台の光出力手段(例えば、ランプ)の光量調整を行うための光量調整設定画面や、パスワードを入力するためのパスワード設定画面や、キャラクタやBGMを選択するための選択画面や、遊技台における遊技履歴を参照するための遊技履歴参照画面などが一例として挙げられる。
設定画面の表示を開始する表示開始条件は、特に限定されないが、例えば、後述する節電モードにおいて第一の操作手段による操作があった場合に設定画面の表示を開始してもよく、第一の画面(例えば、デモ画面)の表示中に第一の操作手段による操作があった場合に設定画面の表示を開始してもよく、第一の操作手段による操作があった場合に第一の設定画面(例えば、メニュー画面)の表示を開始し、この第一の設定画面の表示中に第二の操作があった場合に第二の設定画面(例えば、音量調整設定画面や光量調整設定画面)の表示を開始してもよい。
また、設定画面における表示部のレイアウトは、特に限定されないが、例えば、図10(a)(1)に示すように、タイトル部TP、入力部IP、選択部SPを、ほぼ等間隔に垂直方向に配置してもよいし、同図(a)(2)に示すように、タイトル部TP、入力部IP、選択部SPを、ほぼ等間隔に水平方向に配置してもよい。また、各表示部の表示領域の大きさも特に限定されない。
<普図演出>
次に、図10(b)を用いて、本実施形態に係る遊技台が実行可能な「普図演出」の基本概念について説明する。なお、図10(b)は、普図演出の構成の一例を示した図である。
本実施形態に係る普図演出とは、表示装置を用いた表示による演出を少なくとも含む演出であって、普図始動口228への入球や、普図表示装置210による普図変動遊技の開始や、普図変動遊技の当否判定の先読み等を契機として実行される演出(普図に関連する演出)のことである。このような普図演出としては、表示による演出の他、例えば、音出力手段(例えば、スピーカ120)から出力される音による演出、光出力手段(例えば、ランプ)から出力される光による演出、可動体(例えば、演出可動体224)の動きによる演出などのいずれか一つ、複数、または、全ての演出が一例として挙げられる。
また、普図演出の態様は、特に限定されないが、例えば、図10(b)に示すように、普図本演出を実行するか否かを表現する普図導入演出NP1と、普図変動遊技の当否判定結果を示唆または明示する普図本演出NP2と、普図の当否判定結果が当りの場合に第2特図始動口232(電チュー)に関する表示を行う普図結果演出NP3と、を少なくとも含む複数の演出によって構成し、この順番で演出を実行してもよい。なお、普図結果演出NP3としては、例えば、第2特図始動口232が開放されることを事前に示唆または明示する演出や、第2特図始動口232が開放中であることを示唆または明示する演出などが一例として挙げられる。
また、普図演出と特図変動遊技に関係性を持たせてもよく、例えば、普図演出を実行した後の特図2変動遊技においては特別な演出を実行してもよく、特図変動遊技以外の期間中(例えば、設定画面の表示中)の第2特図始動口232(電チュー)への入賞による特図2変動遊技中は、特別な演出を実行しないように構成してもよい。また、特図変動遊技以外の期間中は、普図演出に含まれる表示による演出だけを実行してもよく、特図変動遊技以外の期間中は、先の例の普図結果演出NP3だけを実行してもよい。
また、普図変動遊技の当りが複数種類あり、複数種類の当りのうちの一つが第一の当り(例えば、第2特図始動口232を第一の期間だけ開放する当り)であり、複数種類の当りのうちの一つが第二の当り(例えば、第2特図始動口232を第一の期間よりも長い第二の期間だけ開放する当り)である場合に、普図変動遊技の当否判定結果が第二の当りの場合の普図演出の実行頻度が、普図変動遊技の当否判定結果が第一の当りの場合よりも高くてもよい。また、普図演出を実行する表示領域において、特図変動遊技の予告や先読み演出など、他の演出を実行してもよい。この場合、他の演出に使用する画像の少なくとも一部(例えば、キャラクタ画像)を普図演出で使用することで、画像データの容量を削減してもよい。
また、普図演出を表示と音を用いて行う場合に、表示と音と同時に開始してもよいし、表示の開始後、所定時間の経過後に音の出力を開始してもよいし、音の出力の開始後、所定時間の経過後に表示を開始してもよい。
<設定画面と普図演出の表示態様>
次に、図10(c)〜同図(e)を用いて、本実施形態に係る設定画面と普図演出の表示態様について説明する。なお、図10(c)〜(e)は、設定画面と普図演出の表示態様の一例を示した図である。
図10(c)(1)に示す例は、装飾図柄表示装置208に表示した矩形状の設定画面STP2の少なくとも一部を、普図演出NPの少なくとも一部が覆い隠すように普図演出NPを表示することで(設定画面STP2の少なくとも一部に、普図演出NPの少なくとも一部をオーバーラップさせて表示することで)、設定画面STP2の少なくとも一部が、正面から視認不能(または、普図演出NPを実行していない場合に比べて視認困難)となっている。
また、図10(c)(2)に示す例は、装飾図柄表示装置208に表示した矩形状の設定画面STP2の少なくとも一部を、普図演出NPの少なくとも一部が覆い隠すように普図演出NPを表示する点は同図(c)(1)に示す例と同じであるが、本例では普図演出NPの一部(設定画面STP2を覆い隠している部分)を透過させることで、設定画面STP2の少なくとも一部が、正面から視認可能となっている。
また、図10(d)(1)に示す例は、装飾図柄表示装置208に表示した設定画面STP1(タイトル部TP、入力部IP、選択部SPを、ほぼ等間隔に垂直方向に配置して構成した設定画面)の少なくとも一部(本例では、タイトル部TPと入力部IPの一部)を、普図演出NPの少なくとも一部が覆い隠すように普図演出NPを表示することで(設定画面STP1の少なくとも一部に、普図演出NPの少なくとも一部をオーバーラップさせて表示することで)、設定画面STP2の少なくとも一部(本例では、タイトル部TPと入力部IPの一部)が、正面から視認不能(または、普図演出NPを実行していない場合に比べて視認困難)となっている。
なお、所定の条件が成立したこと(例えば、操作手段による操作を検出したこと)を契機として、図10(d)(1)に示す設定画面STP1を、同図(d)(2)に示す設定画面STP2に変更してもよい。このような表示制御を行えば、普図演出NPによって覆い隠される設定画面の表示領域を変化させることができ、表示にバリエーションを持たせることができる場合がある。
また、図10(e)に示す例は、上記図10(c)(1)に示す例と同じ表示を行った後に、普図演出NPを一時的に消去することで、設定画面STP2の全ての表示領域が正面から視認可能となった後、再び、設定画面STP2の少なくとも一部を、普図演出NPの少なくとも一部が覆い隠すように普図演出NPを表示することで(設定画面STP2の少なくとも一部に、普図演出NPの少なくとも一部をオーバーラップさせて表示することで)、設定画面STP2の少なくとも一部が、正面から視認不能(または、普図演出NPを実行していない場合に比べて視認困難)となっている。このような表示制御を行えば、普図演出NPによって覆い隠される設定画面の表示領域を変化させることができ、表示にバリエーションを持たせることができる場合がある。
<設定画面と普図演出の表示タイミングの概要>
次に、図11を用いて、設定画面と普図演出の表示タイミングの概要について説明する。図11(a)は、通常の普図演出の流れを示したタイムチャートである。
なお、以降の図面における「普図変動」(または、「特図変動」)に対応する線は、普図変動遊技(または、特図変動遊技)が実行中であるか否かを示したものであり、本例では、普図変動遊技実行中(または、特図変動遊技実行中)の状態をハイレベルの線(上側の線)で示し、普図変動遊技非実行中(または、特図変動遊技非実行中)の状態をローレベルの線(下側の線)で示している。また、以降の図面における「普図演出」に対応する線は、普図演出が実行中であるか否かを示したものであり、本例では、普図演出実行中の状態をハイレベルの線で示し、普図演出非実行中の状態をローレベルの線で示している。
また、以降の図面における「電チュー開放」に対応する線は、第2特図始動口232(電チュー)が開放中であるか否かを示したものであり、本例では、電チュー開放中の状態をハイレベルの線で示し、電チュー閉鎖中の状態をローレベルの線で示している。なお、電チューの開放/閉鎖のパターンは特に限定されず、例えば、第一の時間の開放と第一の時間の閉鎖を1回だけ行ったり複数回行ったりしてもよく、第二の時間の開放と第二の時間よりも長い第三の時間(または、第二の時間よりも短い第四の時間)の閉鎖を1回だけ行ったり複数回行ったりしてもよい。
また、以降の図面における「音出力」に対応する線は、音出力手段(スピーカ120)から音を出力中であるか否かを示したものであり、本例では、音を出力している状態をハイレベルの線で示し、音を出力していない状態をローレベルの線で示している。
例えば、図11(a)において符号a1で示す普図変動遊技では、普図変動遊技の実行中は普図演出を実行せず、同図(a)において符号a2で示す普図変動遊技では、普図変動遊技の開始と同時に普図演出の実行を開始した後、普図変動遊技の終了前に普図演出を終了している。また、同図(a)において符号a3で示す普図変動遊技では、普図変動遊技の開始と同時に普図演出の実行を開始した後、普図変動遊技の終了と同時に普図演出を終了し、同図(a)において符号a4で示す普図変動遊技では、普図変動遊技の開始と同時に普図演出の実行を開始した後、普図変動遊技の終了と同時に普図演出を終了し、その後、電チューを1回開放している。また、同図(a)において符号a5で示す普図変動遊技では、普図変動遊技の開始と同時に普図演出の実行を開始した後、普図変動遊技の終了後も普図演出を継続し、電チューの閉鎖と同時に普図演出を終了している。
図11(b)は、音出力手段から出力する音と、特図変動遊技と、普図演出と、設定画面の流れの一例を示したタイムチャートである。図11(a)において符号b1で示す特図変動遊技では、当該特図変動遊技の開始から終了までの全ての期間に亘って音を出力している状態である。また、同図(a)において符号b2で示す特図変動遊技では、当該特図変動遊技の開始から終了までの全ての期間に亘って音を出力している状態であり、当該特図変動遊技終了後の所定時間の経過後に、設定画面の表示を開始している。
また、同図(a)において符号b3で示す特図変動遊技では、当該特図変動遊技終了後の所定時間の経過後に、設定画面の表示を開始し、音を出力していない状態に移行した後、普図演出の開始と同時に音を出力する状態に移行している。なお、設定画面表示中の普図演出の実行頻度と、設定画面表示中以外の普図演出の実行頻度を異ならせてもよく、例えば、前者の実行頻度よりも後者の実行頻度を高くしてもよいし、低くしてもよい。
図11(c)は、特図変動遊技と、普図演出と、設定画面の流れの一例を示したタイムチャートである。図11(c)に示す例では、設定画面の表示を開始した後に普図演出を開始し、当該普図演出の実行中に特図変動遊技の開始と同時に設定画面の表示を消去し、当該特図変動遊技後の所定時間の経過後に、設定画面を再表示している。
<設定画面と普図演出の表示タイミングの詳細>
次に、図12を用いて、設定画面と普図演出の表示タイミングの詳細について説明する。図12は、普図演出と設定画面の流れの一例を示したタイムチャートである。
なお、以降の図面における「普図ゲート通過」に対応する線は、普図始動口228を球が通過したタイミングを示したものであり、本例では、通過したタイミングを縦の太線で示している。また、以降の図面における「設定画面表示開始操作」に対応する線は、操作手段(本例では、チャンスボタン136)による操作を検出したタイミングを示したものであり、本例では、操作を検出したタイミングを縦の太線で示している。
図12において符号T1で示すタイミングでは、操作手段(チャンスボタン136)の操作を受け付けたことに基づいて、設定画面の表示を開始し、続く符号T2で示すタイミングでは、設定画面の表示中に普図始動口220を球が通過したことに基づいて、普図変動遊技と普図演出を開始している。
また、符号T3で示すタイミングでは、設定画面の表示を行っていない期間中に普図始動口220を球が通過したことに基づいて、普図変動遊技と普図演出を開始し、続く符号T4で示すタイミングでは、普図変動遊技および普図演出の実行中に操作手段(チャンスボタン136)の操作を受け付けたことに基づいて、設定画面の表示を開始している。
また、符号T5で示すタイミングでは、操作手段(チャンスボタン136)の操作を受け付けたことに基づいて、設定画面の表示を開始し、続く符号T6で示すタイミングでは、設定画面の表示中に普図始動口220を球が通過したことに基づいて、普図変動遊技と普図演出を開始している。また、続く符号T7で示すタイミングでは、設定画面の表示を終了し、続く符号T8で示すタイミングでは、再び操作手段(チャンスボタン136)の操作を受け付けたことに基づいて、設定画面の表示を開始している。
<設定画面の具体例>
次に、図13を用いて、設定画面の具体例について説明する。なお、図13は、設定画面の具体例を示した図である。
<設定画面の具体例1>
図13(a−1)〜(a−3)は、設定画面の遷移の具体例1を示した図である。本例では、同図(a−1)に示すように、遊技中に所定の条件が成立したこと(例えば、特図変動遊技の保留数が0になったこと)に基づいて「ボタン演出」を行う。ここで、ボタン演出とは、所定の操作手段による操作の受け付けが可能なことを示唆または明示する演出のことである。本例では、ボタン演出として、チャンスボタン136の外観を模した画像と、「でメニュー画面表示」という文字の表示を、装飾図柄表示装置208の表示領域の上方で行うことで、チャンスボタン136による操作の受け付けが可能なことを示唆している。
また、本例では、ボタン演出の実行中に操作手段(チャンスボタン136)による操作を受け付けた場合に、同図(a−2)に示すような第一の設定画面(メニュー画面)STP1を表示し、この第一の設定画面(メニュー画面)において操作手段(チャンスボタン136)による操作を受け付けた場合に、同図(a−3)に示すような第二の設定画面(調整画面)STP2を表示する。
第一の設定画面(メニュー画面)STP1による表示内容は特に限定されないが、本例では、図13(a−2)に示すように、上述のタイトル部TPとして、「メニュー画面」という文字が施されたタイトルバーTPa1の表示を行うとともに、上述の選択部SPとして、スピーカ120から出力する音の音量調整やランプが発光する光の光量調整を行うための調整画面に移行させる選択ボタンSPa1(本例では、「音量光量調整」の文字が施された画像)と、会員登録を行うための会員登録画面に移行させる選択ボタンSPa2(本例では、「会員登録」の文字が施された画像)と、当該遊技台における過去の遊技履歴を閲覧可能な閲覧画面に移行させる選択ボタンSPa3(本例では、「遊技履歴」の文字が施された画像)と、操作手段の操作説明を表す説明部MP1を、それぞれ、第一の設定画面(メニュー画面)STP1に表示している。
また、第二の設定画面(調整画面)STP2による表示内容も特に限定されないが、本例では、図13(a−3)に示すように、上述のタイトル部TPとして、「調整画面」という文字が施されたタイトルバーTPa2の表示を行うとともに、上述の選択部SPとして、スピーカ120から出力する音の音量調整を行うための音量レベル表示SPa4と、ランプが発光する光の光量調整を行うための光量レベル表示SPa5と、操作手段の操作説明を表す説明部MP2を、それぞれ第二の設定画面(調整画面)STP2に表示している。
<設定画面の具体例2>
図13(b)は、設定画面の具体例2を示した図である。本例では、遊技中に所定の条件が成立したこと(例えば、会員のみが閲覧または設定可能な会員用設定画面にログインするための操作を受け付けたこと)に基づいて、同図(b)に示すような設定画面(パスワード入力画面)STP3を表示する。この設定画面(パスワード入力画面)STP3による表示内容は特に限定されないが、本例では、図13(b)に示すように、設定画面STP3に、上述のタイトル部TPとして、「パスワードを入力してください」という文字が施されたタイトルバーTPb1を表示し、上述の選択部SPとして、操作手段(例えば、決定ボタン、右ボタン、左ボタン)による操作によって文字の選択が可能な文字選択部SP1を表示し、上述の入力部IPとして、文字選択部SPを用いてパスワードを一文字ずつ入力することが可能なパスワード入力欄IP1を表示している。
<設定画面の具体例3>
図13(c)は、設定画面の具体例3を示した図である。本例では、遊技中に所定の条件が成立したこと(例えば、特図変動遊技において大当りに当選したこと)に基づいて、同図(c)に示すような設定画面(キャラクタ選択画面)STP4を表示する。この設定画面(キャラクタ選択画面)STP4による表示内容は特に限定されないが、本例では、図13(c)に示すように、上述のタイトル部TPとして、「お気に入り選択画面」という文字が施されたタイトルバーTPc1の表示を行うとともに、上述の選択部SPとして、キャラクタAを選択するための選択ボタンSPc1と、キャラクタBを選択するための選択ボタンSPc2と、キャラクタCを選択するための選択ボタンSPc3を、それぞれ、設定画面(キャラクタ選択画面)STP4に表示している。
<設定画面の具体例4>
図13(d)は、設定画面の具体例4を示した図である。本例では、遊技中に所定の条件が成立したこと(例えば、遊技者に所定の特典を付与する条件が成立したこと)に基づいて、同図(d)に示すような設定画面(コード発行画面)STP5を表示する。この設定画面(コード発行画面)STP5による表示内容は特に限定されないが、本例では、上述のタイトル部TPとして、「コード発行画面」という文字が施されたタイトルバーTPd1の表示を行うとともに、所定のコード(バーコード、QRコード(登録商標)など)を、それぞれ、設定画面STP5に表示している。
<設定画面の具体例5>
図13(e)は、設定画面の具体例5を示した図である。本例では、遊技中に所定の条件が成立したこと(例えば、会員のみが閲覧可能な会員用画面にログインして遊技のカスタマイズを行う機能が選択されたこと)に基づいて、同図(e)に示すような設定画面(カスタマイズ画面)STP6を表示する。この設定画面(カスタマイズ画面)STP6による表示内容は特に限定されないが、本例では、上述のタイトル部TPとして、「カスタマイズ画面」という文字が施されたタイトルバーTPe1の表示を行うとともに、上述の選択部SPとして、機能1を選択するための選択ボタンSPe1と、機能2を選択するための選択ボタンSPe2と、機能3を選択するための選択ボタンSPe3を(その他の選択ボタンは省略)、それぞれ、設定画面(キャラクタ選択画面)STP6に表示している。
<設定画面のその他の具体例>
なお、本実施形態に係る設定画面は、具体例1〜5で説明した設定画面に限定されず、例えば、図13(a−1)〜(a−3)を用いて説明した具体例1においては、図13(f−1)に示すボタン演出の実行中に操作手段(チャンスボタン136)による操作を受け付けた場合に、第一の設定画面(メニュー画面)STP1を表示することなく、同図(f−2)に示すような第二の設定画面(調整画面)STP2を表示するように構成してもよい。また、ボタン演出を行うこと無く、遊技中に所定の条件が成立したことに基づいて、同図(g)に示すような第二の設定画面(調整画面)STP2を表示するように構成してもよい。
また、図13(c)を用いて説明した具体例3においては、遊技中に所定の条件が成立したこと(例えば、特図変動遊技において大当りに当選したこと)に基づいて、図13(h)に示すような設定画面(曲選択画面)STP7を表示してもよい。この設定画面(曲選択画面)STP7では、上述の選択部SPとして、曲Aを選択するための選択ボタンSPh1と、曲Bを選択するための選択ボタンSPh2と、曲Cを選択するための選択ボタンSPh3を、それぞれ、設定画面(曲選択画面)STP7に表示している。
<普図演出の具体例>
次に、普図演出の具体例について説明する。図14および図15は、普図演出の一例を時系列で示した図である。なお、各々の画像は一連の普図演出の一部を抜粋して示したものであり、各々の画像の表示間隔は必ずしも一定ではない。
<普図演出の具体例1>
図14(a)に示す状態は、変動遊技の開始前の状態である。ここでは、第1特図保留ランプ218を1つ点灯することで、特図1変動遊技の保留数が1であることを報知し、第2特図保留ランプ220をすべて消灯することで、特図2変動遊技の保留数が0であることを報知し、普図保留ランプ216をすべて消灯することで、普図変動遊技の保留数が0であることを報知している。
また、第1特図表示装置212のセグメントをハズレ図柄に対応する点灯態様で点灯することで、直前の特図1変動遊技の当否判定の結果がハズレ図柄であったことを報知し、第2特図表示装置214のセグメントをハズレ図柄に対応する点灯態様で点灯することで、直前の特図2変動遊技の当否判定の結果がハズレ図柄であったことを報知するとともに、装飾図柄表示装置208の右上隅に、特図変動停止中を表す特図用第4図柄208e(本例では、無色の丸印の画像)を表示することで、特図変動停止中であることを報知している。
また、普図表示装置210のセグメントをハズレ図柄に対応する点灯態様で点灯することで、直前の普図変動遊技の当否判定の結果がハズレ図柄であったことを報知するとともに、装飾図柄表示装置208の右上隅に、普図変動停止中を表す普図用第4図柄208f(本例では、無色の四角の画像)を表示することで、普図変動停止中であることを報知している。
続く図14(b)に示す状態は、特図の変動遊技の開始直後の状態である。ここでは、第1特図表示装置212において、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返すことで、「特図1の変動表示」を開始しているとともに、装飾図柄表示装置208の左上隅の3つの表示領域の各々に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・を順番に表示することで、「装飾図柄の変動表示」を開始している。また、特図変動中を表す特図用第4図柄208e(本例では、有色の丸印の画像)を表示することで、特図変動中であることを報知している。また、第1特図保留ランプ218を1つ消灯することで、特図1変動遊技の保留数が1から0に減少したことを報知し、普図保留ランプ216を1つ点灯することで、普図変動遊技の保留数が0から1に増加したことを報知している。
続く図14(c)に示す状態は、普図の変動遊技の開始直後の状態である。ここでは、普図表示装置210において、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返すことで、「普図の変動表示」を開始している。また、普図変動中を表す普図用第4図柄208f(本例では、有色の四角の画像)を表示することで、普図変動中であることを報知している。また、普図保留ランプ216を1つ消灯することで、普図変動遊技の保留数が1から0に減少したことを報知している。
続く図14(d)に示す状態は、同図(c)に示すタイミングで普図変動遊技を開始したことに基づいて、普図演出を開始した状態である。ここでは、普図演出として、殿のキャラクタ画像NP11の表示と、「狙え!!」という文字を含む吹き出しNP12の表示と、的の画像NP13の表示を行い、的の画像NP13に、普図変動中であることを示す下向きの矢印(↓)を表示している。
続く図14(e)〜同図(f)に示す状態は、普図演出の続きを実行している状態である。ここでは、普図演出の続きとして、吹き出しNP12の表示を消去した後、矢の画像NP14が、殿のキャラクタ画像NP11から的の画像NP13に向かって移動するアニメーションを表示している。また、図14(f)に示す状態では、矢の画像NP14を的の画像NP13に接触させるとともに、的の画像NP13に、普図変動遊技の当否判定の結果(本例では、ハズレ)を示唆する表示(本例では、×印)を表示している。
続く図14(g)に示す状態は、普図の変動遊技の終了に伴って普図演出を終了した状態である。ここでは、普図表示装置210のセグメントをハズレ図柄に対応する点灯態様で点灯することで、直前の普図変動遊技の当否判定の結果がハズレであったことを報知するとともに、装飾図柄表示装置208の右上隅に、普図変動停止中を表す普図用第4図柄208f(本例では、無色の四角の画像)を表示することで、普図変動停止中であることを報知している。なお、本例では、普図変動遊技の当否判定の結果がハズレであるため、第2特図始動口232(電チュー)の羽根部材232aを開放する制御は行わない。
また、図14(j)〜同図(l)は、普図変動遊技の当否判定の結果が当りの場合に行う普図演出の一例を時系列で示した図である。例えば、上記図14(c)で開始された普図変動遊技の当否判定の結果が当りの場合、上記図14(e)に続いて、図14(j)〜同図(l)に示す普図演出を行う。
具体的には、図14(j)に示すタイミングでは、矢の画像NP14を的の画像NP13に接触させるとともに、的の画像NP13に、普図変動遊技の当否判定の結果(本例では、当り)を示唆する表示(本例では、二重丸)を表示している。
また、続く図14(k)に示すタイミングでは、「おめでとう!!」という文字を含む吹き出しの表示NP12´の表示を行い、続く図14(l)に示すタイミングでは、第2特図始動口232(電チュー)への入球を狙って球の打ち出しを行うことを遊技者に促す操作関連表示(本例では、「電チューを狙え!!」という文字の表示と、下向きの2つの矢印(↓↓)の表示)を行っている。続いて、本例では、普図変動遊技の当否判定の結果が当りであるため、第2特図始動口232(電チュー)の羽根部材232aを開放する制御を行う。
<普図演出の具体例2>
図15(a)に示す状態は、特図変動中の状態である。ここでは、第1特図表示装置212において「特図1の変動表示」を行っているとともに、装飾図柄表示装置208において「装飾図柄の変動表示」を行っている。また、特図変動中を表す特図用第4図柄208e(本例では、有色の丸印の画像)を装飾図柄表示装置208に表示することで、特図変動中であることを報知し、普図変動停止中を表す普図用第4図柄208f(本例では、無色の四角の画像)を装飾図柄表示装置208に表示することで、普図変動停止中であることを報知している。
また、第1特図保留ランプ218を2つ点灯することで、特図1変動遊技の保留数が2であることを報知し、第2特図保留ランプ220をすべて消灯することで、特図2変動遊技の保留数が0であることを報知し、普図保留ランプ216を2つ点灯することで、普図変動遊技の保留数が2であることを報知している。
続く図15(b)に示す状態は、普図の変動遊技の開始直後の状態である。ここでは、普図表示装置210において「普図の変動表示」を開始するとともに、普図変動中を表す普図用第4図柄208f(本例では、有色の四角の画像)を装飾図柄表示装置208に表示することで、普図変動中であることを報知している。また、普図保留ランプ216を1つ消灯することで、普図変動遊技の保留数が2から1に減少したことを報知している。
続く図15(c)に示す状態は、同図(b)に示すタイミングで普図変動遊技を開始したことに基づいて、普図演出を開始した状態である。ここでは、普図演出として、殿のキャラクタ画像NP11の表示と、「狙え!!」という文字を含む吹き出しNP12の表示と、的の画像NP13の表示を行い、的の画像NP13に、普図変動中であることを示す下向きの矢印(↓)を表示している。
続く図15(d)〜同図(e)に示す状態は、普図演出の続きを実行している状態である。ここでは、普図演出の続きとして、吹き出しNP12の表示を消去した後、矢の画像NP14が、殿のキャラクタ画像NP11から的の画像NP13に向かって移動するアニメーションを表示している。また、図15(e)に示す状態では、矢の画像NP14が的の画像NP13に接触するとともに、的の画像NP13に、変動中の特図変動遊技の当否判定の結果(本例では、大当り)を示唆する表示(本例では、「激アツ」の文字)を表示している。
続く図15(f)に示す状態は、普図の変動遊技の終了に伴って普図演出を終了した状態である。ここでは、普図表示装置210のセグメントをハズレ図柄に対応する点灯態様で点灯することで、直前の普図変動遊技の当否判定の結果がハズレであったことを報知するとともに、装飾図柄表示装置208の右上隅に、普図変動停止中を表す普図用第4図柄208f(本例では、無色の四角の画像)を表示することで、普図変動停止中であることを報知している。なお、本例では、普図変動遊技の当否判定の結果がハズレであるため第2特図始動口232(電チュー)の羽根部材232aを開放する制御は行わない。
続く図15(g)に示す状態は、特図変動中のスーパーリーチ(SP)演出を開始した状態である。このSPリーチ演出は、特図変動遊技の当否判定の結果(本例では、大当り)を示唆する演出の一つである。
なお、本発明に係る「普図演出」の表示態様は、特に限定されるものではなく、図15(j)〜同図(l)に示すように、普図変動遊技中の任意の期間(普図変動遊技の全ての期間、または一部の期間)において、的の画像の表示NP13だけを行ってもよい。
<設定画面表示中の普図演出の具体例>
次に、設定画面表示中の普図演出の具体例について説明する。図16〜図19は、設定画面表示中の普図演出の具体例を時系列で示した図である。
<設定画面表示中の普図演出の具体例1>
図16は、設定画面表示中の普図演出の具体例1を時系列で示した図である。図16(a)に示す状態は、特図変動中の状態である。ここでは、第1特図表示装置212において「特図1の変動表示」を行っているとともに、装飾図柄表示装置208において「装飾図柄の変動表示」を行っている。また、特図変動中を表す特図用第4図柄208e(本例では、有色の丸印の画像)を装飾図柄表示装置208に表示することで、特図変動中であることを報知し、普図変動停止中を表す普図用第4図柄208f(本例では、無色の四角の画像)を装飾図柄表示装置208に表示することで、普図変動停止中であることを報知している。
また、第1特図保留ランプ218をすべて消灯することで、特図1変動遊技の保留数が0であることを報知し、第2特図保留ランプ220をすべて消灯することで、特図2変動遊技の保留数が0であることを報知し、普図保留ランプ216を2つ点灯することで、普図変動遊技の保留数が2であることを報知している。
続く図16(b)に示す状態は、普図の変動遊技の開始直後の状態である。ここでは、普図表示装置210において「普図の変動表示」を開始するとともに、普図変動中を表す普図用第4図柄208f(本例では、有色の四角の画像)を装飾図柄表示装置208に表示することで、普図変動中であることを報知している。また、普図保留ランプ216を1つ消灯することで、普図変動遊技の保留数が2から1に減少したことを報知している。
続く図16(c)に示す状態は、遊技中に所定の条件が成立したこと(本例では、特図変動遊技の保留数が0になったこと)に基づいて「ボタン演出」を行っている状態である。ここでは、ボタン演出の実行中に操作手段(チャンスボタン136)による操作を受け付けたことに基づいて、図16(c)に示す設定画面(メニュー画面)STP1を表示し、この設定画面(メニュー画面)STP1において操作手段(チャンスボタン136)による操作を受け付けたことに基づいて、図16(d)に示す設定画面(パスワード入力画面)STP3を表示している。
続く図16(e)に示す状態は、同図(b)に示すタイミングで普図変動遊技を開始したことに基づいて、普図演出を開始した状態である。ここでは、普図演出として、殿のキャラクタ画像NP11の表示と、「狙え!!」という文字を含む吹き出しNP12の表示と、的の画像NP13の表示を行い、的の画像NP13に、普図変動中であることを示す下向きの矢印(↓)を表示している。
このタイミングでは、設定画面(パスワード入力画面)STP3を構成するタイトルバーTPb1の表示の一部が、普図演出を構成する吹き出しNP12の表示の一部で覆い隠されることで(吹き出しNP12の表示が、タイトルバーTPb1の表示の一部に重なるようにオーバーラップ表示されることで)、タイトルバーTPb1の表示の一部が、視認不能(または、吹き出しNP12の表示が表示されていない場合に比べて視認困難)となっている。
一方、同タイミングでは、設定画面(パスワード入力画面)STP3を構成するパスワード入力欄IP1や文字選択部SP1の表示は、吹き出しNP12の表示で覆い隠されることがないため(吹き出しNP12の表示は、パスワード入力欄IP1や文字選択部SP1の表示の一部に重なるようにオーバーラップ表示されないため)、パスワード入力欄IP1や文字選択部SP1の表示のすべてが視認可能である。
続く図16(f)〜同図(g)に示す状態は、普図演出の続きを実行している状態である。ここでは、普図演出の続きとして、吹き出しNP12の表示を消去した後、矢の画像NP14の表示が、殿のキャラクタ画像NP11から的の画像NP13に向かって移動するアニメーションを表示している。また、図16(g)に示す状態では、矢の画像NP14が的の画像NP13に接触するとともに、的の画像NP13に、普図変動遊技の当否判定の結果(本例では、ハズレ)を示唆する表示(本例では、×印)を表示している。
図16(f)〜同図(g)に示す期間中は、設定画面(パスワード入力画面)STP3を構成するパスワード入力欄IP1の一部が、普図演出を構成する、矢の画像NP14の表示の一部で覆い隠されることで(矢の画像NP14の表示が、パスワード入力欄IP1の表示の一部に重なるようにオーバーラップ表示されることで)、パスワード入力欄IP1の表示の一部が、視認不能(または、矢の画像NP14の表示が表示されていない場合に比べて視認困難)となっている。
一方、同期間中は、設定画面(パスワード入力画面)STP3を構成するタイトルバーTPb1や文字選択部SP1の表示は、矢の画像NP14の表示で覆い隠されることがないため(矢の画像NP14の表示は、タイトルバーTPb1や文字選択部SP1の表示の一部に重なるようにオーバーラップ表示されないため)、タイトルバーTPb1や文字選択部SP1の表示のすべてが視認可能である。
続く図16(h)に示す状態は、普図の変動遊技の終了に伴って普図演出を終了した状態である。ここでは、普図演出の終了に伴って普図演出を構成する表示をすべて消去しているため、設定画面(パスワード入力画面)STP3を構成する表示(タイトルバーTPb1、パスワード入力欄IP1、および文字選択部SP1の表示)のすべてが視認可能となっている。
<設定画面表示中の普図演出の具体例2>
図17は、設定画面表示中の普図演出の具体例2を時系列で示した図である。なお、図17(a)〜同図(f)に示す各図は、図16(a)〜同図(f)に示す各図と同一であるため、その説明は省略し、以下、図17(g)以降の各図について説明する。
図17(g)に示すタイミングでは、的の画像NP13に、普図変動遊技の当否判定の結果(本例では、当り)を示唆する表示(本例では、二重丸)を表示している。また、続く図17(h)に示すタイミングでは、「おめでとう!!」という文字を含む吹き出しNP12´の表示の表示を行い、続く図17(i)に示すタイミングでは、第2特図始動口232(電チュー)への入球を狙って球の打ち出しを行うことを遊技者に促す操作関連表示NP15(本例では、「電チューを狙え!!」という文字の表示と、下向きの2つの矢印(↓↓)の表示)を行っている。続いて、本例では、普図変動遊技の当否判定の結果が当りであるため、第2特図始動口232(電チュー)の羽根部材232aを開放する制御を行う。
図17(h)に示すタイミングでは、設定画面(パスワード入力画面)STP3を構成するタイトルバーTPb1の表示の一部が、普図演出を構成する吹き出しNP12´の表示の一部で覆い隠されることで(吹き出しNP12´の表示が、タイトルバーTPb1の表示の一部に重なるようにオーバーラップ表示されることで)、タイトルバーTPb1の表示の一部が、視認不能(または、吹き出しNP12´の表示が表示されていない場合に比べて視認困難)となっている。
一方、同タイミングでは、設定画面(パスワード入力画面)STP3を構成するパスワード入力欄IP1や文字選択部SP1の表示は、吹き出しNP12´の表示で覆い隠されることがないため(吹き出しNP12´の表示は、パスワード入力欄IP1や文字選択部SP1の表示の一部に重なるようにオーバーラップ表示されないため)、パスワード入力欄IP1や文字選択部SP1の表示のすべてが視認可能である。
また、図17(i)に示すタイミングでは、設定画面(パスワード入力画面)STP3を構成する文字選択部SP1の一部が、普図演出を構成する操作関連表示NP15の一部で覆い隠されることで(操作関連表示NP15が、文字選択部SP1の表示の一部に重なるようにオーバーラップ表示されることで)、選択部SP1の表示の一部が、視認不能(または、操作関連表示NP15が表示されていない場合に比べて視認困難)となっている。
一方、同タイミングでは、設定画面(パスワード入力画面)STP3を構成するタイトルバーTPb1やパスワード入力欄IP1の表示は、操作関連表示NP15で覆い隠されることがないため(操作関連表示NP15は、タイトルバーTPb1やパスワード入力欄IP1の表示の一部に重なるようにオーバーラップ表示されないため)、タイトルバーTPb1やパスワード入力欄IP1の表示のすべてが視認可能である。
続く図17(j)〜同図(k)では、第2特図始動口232(電チュー)の羽根部材232aを開放する制御に合わせて、当該制御時のみに実行する専用演出を行っている。なお、この専用演出は必須の演出ではなく、行わない場合があってもよい。
<設定画面表示中の普図演出の具体例3>
図18(a)〜(g)は、設定画面表示中の普図演出の具体例3を時系列で示した図である。なお、図18(a)〜同図(f)に示す各図は、図16(a)〜同図(f)に示す各図と同一であるため、その説明は省略し、以下、図18(g)以降の各図について説明する。
図18(g)は、同図(f)に示す設定画面(パスワード入力画面)STP3の表示中に、第1特図始動口230への入球を検出し、第1特図表示装置212による特図変動表示を開始した状態である。ここでは、特図変動表示の開始を契機として、設定画面(パスワード入力画面)STP3を構成する表示(タイトルバーTPb1、パスワード入力欄IP1、および文字選択部SP1の表示)をすべて消去し、装飾図柄表示装置208による装飾図柄の変動表示を開始している。
図18(g)に示すタイミングでは、変動中の装飾図柄の一部(本例では、正面視左側の装飾図柄)が、普図演出を構成する、矢の画像表示NP14のの一部で覆い隠されることで(矢の画像NP14の表示が装飾図柄(正面視左側の装飾図柄)の一部に重なるようにオーバーラップ表示されることで)、装飾図柄(正面視左側の装飾図柄)の一部が、視認不能(または、矢の画像NP14の表示が表示されていない場合に比べて視認困難)となっている。
一方、同タイミングでは、変動中の装飾図柄の他の一部(本例では、正面視右側および正面視中央の装飾図柄)は、矢の画像NP14の表示で覆い隠されることがないため(矢の画像NP14の表示は、変動中の装飾図柄(正面視右側および正面視中央の装飾図柄)の他の一部に重なるようにオーバーラップ表示されないため)、変動中の装飾図柄(正面視右側および正面視中央の装飾図柄)の他の一部のすべてが視認可能である。
なお、普図演出を構成する表示によって覆い隠す装飾図柄は、正面視左側の装飾図柄に限定されず、正面視右側または正面視中央の装飾図柄でもよいし、これらの複数の装飾図柄のうちの一つ、複数、またはすべてでもよい。普図演出を構成する表示によって覆い隠す装飾図柄は、変動表示中の装飾図柄に限定されず、複数の装飾図柄のうちの一つ、複数、またはすべてが停止していてもよい。また、装飾図柄を覆い隠す表示は、普図演出を構成する複数の表示の一つ、複数、またはすべてであればよく、矢の画像NP14の表示以外の表示であってもよい。
<設定画面表示中の普図演出の具体例4>
図18(j)〜(l)は、設定画面表示中の普図演出の具体例4を時系列で示した図である。図18(j)に示す状態は、所定条件が成立したこと(例えば、特図変動遊技の終了後、特図変動遊技の保留数が0の状態で所定時間が経過したこと)に基づいて節電モードに移行した状態である。この節電モードでは、装飾図柄変動表示装置208の表示領域の背景色を黒色に変更し、「節電モード」という文字表示のみを行うことによって、装飾図柄表示装置208によって消費される電力を節約するようにしている。
続く図18(k)に示すタイミングでは、節電モードにおいて普図変動遊技を開始し、続く図18(l)に示すタイミングでは、普図変動遊技を開始したことに基づいて、節電モードを解除し、装飾図柄表示装置208の表示を節電モードに移行する前の表示に復帰させるとともに、普図演出を開始している。
本例では、節電モードに移行する前の表示として、装飾図柄の停止表示とボタン演出の表示を行い、節電モードを解除した後の普図演出として、殿のキャラクタ画像NP11の表示と、「狙え!!」という文字を含む吹き出しNP12の表示と、的の画像NP13の表示を行っている。
図18(l)に示すタイミングでは、停止表示中の装飾図柄(本例では、正面視右側および正面視中央の装飾図柄)の一部とボタン演出の一部が、普図演出を構成する、吹き出しNP12の表示の一部で覆い隠されることで(吹き出しNP12の表示が装飾図柄(正面視右側および正面視中央の装飾図柄)の一部とボタン演出の一部に重なるようにオーバーラップ表示されることで)、装飾図柄(正面視右側および正面視中央の装飾図柄)の一部とボタン演出の一部が、視認不能(または、吹き出しNP12の表示が表示されていない場合に比べて視認困難)となっている。
一方、同タイミングでは、変動中の装飾図柄の他の一部(本例では、正面視左側の装飾図柄)は、吹き出しNP12の表示で覆い隠されることがないため(吹き出しNP12の表示は、変動中の装飾図柄の他の一部(正面視左側の装飾図柄)に重なるようにオーバーラップ表示されないため)、変動中の装飾図柄(正面視左側の装飾図柄)の他の一部のすべてが視認可能である。
続く図18(m)に示すタイミングでは、ボタン演出の実行中に操作手段(チャンスボタン136)による操作を受け付けたことに基づいて、設定画面(メニュー画面)STP1を表示している。
図18(m)に示すタイミングでは、設定画面(メニュー画面)STP1を構成する選択部SPの一部が、普図演出を構成する、キャラクタ画像NP11の表示と、吹き出しNP12の表示と、的の画像NP13の表示の一部で覆い隠されることで(キャラクタ画像NP11の表示と、吹き出しNP12の表示と、的の画像NP13の表示が、選択部SPの一部に重なるようにオーバーラップ表示されることで)、選択部SPの一部が、視認不能(または、キャラクタ画像NP11の表示と、吹き出しNP12の表示と、的の画像NP13の表示が表示されていない場合に比べて視認困難)となっている。
一方、同タイミングでは、設定画面(メニュー画面)STP1を構成するタイトル部TPや説明部MPは、キャラクタ画像NP11の表示と、吹き出しNP12の表示と、的の画像NP13の表示で覆い隠されることがないため(キャラクタ画像NP11の表示と、吹き出しNP12の表示と、的の画像NP13の表示は、タイトル部TPや説明部MPに重なるようにオーバーラップ表示されないため)、タイトル部TPや説明部MPのすべてが視認可能である。
<設定画面表示中の普図演出の具体例5>
図19(a)〜(d)は、設定画面表示中の普図演出の具体例5を時系列で示した図である。図19(a)に示す状態は、遊技中に所定の条件が成立したこと(本例では、特図変動遊技の保留数が0になったこと)に基づいて「ボタン演出」を行っている状態である。また、本例では、装飾図柄表示装置208の表示領域に、特図変動遊技の保留数を数字で表す第1特図保留表示領域208h1と、特図変動遊技の保留数を表示するアイコンの数で表す第2特図保留表示領域208h2を設けている。なお、本例では、第1特図保留表示領域208h1に数字の0を表示するとともに、第2特図保留表示領域208h2に保留アイコンを表示しないことで、特図変動遊技の保留数が0であることを報知している。
続く図19(b)に示す状態は、同図(a)に示すボタン演出の実行中に操作手段(チャンスボタン136)による操作を受け付けたことに基づいて、設定画面(パスワード入力画面)STP3を表示した状態である。
同タイミングでは、停止表示中の装飾図柄と背景画像の表示が、設定画面(パスワード入力画面)STP3の全体で覆い隠されることで(設定画面(パスワード入力画面)STP3の全体が、停止表示中の装飾図柄と背景画像の表示の一部に重なるようにオーバーラップ表示されることで)、停止表示中の装飾図柄と背景画像の表示の一部が、視認不能(または、設定画面(パスワード入力画面)STP3が表示されていない場合に比べて視認困難)となっている。
一方、同タイミングでは、第1特図保留表示領域208h1と第2特図保留表示領域208h2は、設定画面(パスワード入力画面)STP3の全体で覆い隠されることがないため設定画面(パスワード入力画面)STP3は、第1特図保留表示領域208h1と第2特図保留表示領域208h2の一部に重なるようにオーバーラップ表示されないため)、第1特図保留表示領域208h1と第2特図保留表示領域208h2の表示のすべてが視認可能である。
このため、設定画面(パスワード入力画面)STP3の表示中に特図変動遊技の保留数を報知することができ、遊技者は設定画面(パスワード入力画面)STP3の表示であっても特図変動遊技の保留数を把握することが可能となる。
続く図19(c)に示す状態は、普図変動遊技を開始したことに基づいて普図演出を開始した状態である。ここでは、設定画面(パスワード入力画面)STP3の背面において、普図演出として、殿のキャラクタ画像の表示NP11と、「狙え!!」という文字を含む吹き出しの表示NP12と、的の画像の表示NP13を行っている。
しかしながら、同タイミングでは、殿のキャラクタ画像NP11の表示の一部と、吹き出しNP12の表示の全体と、的の画像NP13の表示の一部が、設定画面(パスワード入力画面)STP3の全体で覆い隠されることで設定画面(パスワード入力画面)STP3が、殿のキャラクタ画像NP11の表示の一部と、吹き出しNP12の表示の全体と、的の画像NP13の表示の一部に重なるようにオーバーラップ表示されることで)、普図演出の一部が、視認不能(または、設定画面(パスワード入力画面)STP3が表示されていない場合に比べて視認困難)となっている。
一方、同タイミングでは、第1特図保留表示領域208h1と第2特図保留表示領域208h2は、普図演出を構成する表示で覆い隠されることがないため(普図演出を構成する表示は、第1特図保留表示領域208h1と第2特図保留表示領域208h2の一部に重なるようにオーバーラップ表示されないため)、第1特図保留表示領域208h1と第2特図保留表示領域208h2の表示のすべてが視認可能である。
続く図19(d)に示すタイミングでは、設定画面(パスワード入力画面)STP3が消去されることで、殿のキャラクタ画像NP11の表示と、吹き出しNP12の表示と、的の画像NP13の表示と、矢の画像NP14の表示が視認可能となっているが、装飾図柄の一部が、矢の画像NP14の表示によって視認困難となっている。
<設定画面表示中の普図演出の具体例6>
図19(f)、(g)は、設定画面表示中の普図演出の具体例6を時系列で示した図である。本例に係る遊技台は、第一の表示装置2081と第二の表示装置2082の2つの表示手段を備えている。図19(f)で示すタイミングでは、設定画面(調整画面)STP2の一部(タイトルバーTP、音量レベル表示SP1、および光量レベル表示SP2)を第一の表示装置2081に表示しているとともに、設定画面(調整画面)STP2の他の一部である操作部MPを、第二の表示装置2082に表示している。
続く図19(g)に示す状態は、普図演出を開始した状態である。同タイミングでは、設定画面(調整画面)STP2を構成するタイトルバーTPや音量レベル表示SP1の一部が、普図演出を構成する吹き出しNP12の表示、的の画像NP13の表示、および矢の画像NP14の表示の一部で覆い隠されることで(吹き出しNP12の表示、的の画像NP13の表示、および矢の画像NP14の表示が、タイトルバーTPb1や音量レベル表示SP1の一部に重なるようにオーバーラップ表示されることで)、タイトルバーTPb1や音量レベル表示SP1の一部が、視認不能(または、吹き出しNP12の表示、的の画像NP13の表示、および矢の画像NP14の表示が表示されていない場合に比べて視認困難)となっている。
一方、同タイミングでは、設定画面(パスワード入力画面)STP3を構成する光量レベル表示SP2や説明部MPの表示は、吹き出しNP12の表示、的の画像NP13の表示、および矢の画像NP14の表示で覆い隠されることがないため(吹き出しNP12の表示、的の画像NP13の表示、および矢の画像NP14の表示は、光量レベル表示SP2や説明部MPの表示の一部に重なるようにオーバーラップ表示されないため)、光量レベル表示SP2や説明部MPの表示のすべてが視認可能である。
<設定画面表示中の普図演出の具体例7>
図19(f)、(g´)は、設定画面表示中の普図演出の具体例7を時系列で示した図である。図19(g´)に示すタイミングでは、設定画面(調整画面)STP2を構成する音量レベル表示SP1の一部が、的の画像NP13の表示、および矢の画像NP14の表示の一部で覆い隠されることで(的の画像NP13の表示、および矢の画像NP14の表示が、音量レベル表示SP1の一部に重なるようにオーバーラップ表示されることで)、音量レベル表示SP1の一部が、視認不能(または、的の画像NP13の表示、および矢の画像NP14の表示が表示されていない場合に比べて視認困難)となっている。
一方、同タイミングでは、設定画面(パスワード入力画面)STP3を構成するタイトルバーTP、光量レベル表示SP2、および説明部MPの表示は、キャラクタ画像NP11の表示、吹き出しNP12の表示、的の画像NP13の表示、および矢の画像NP14の表示で覆い隠されることがないため(キャラクタ画像NP11の表示、吹き出しNP12の表示、的の画像NP13の表示、および矢の画像NP14の表示は、タイトルバーTP、光量レベル表示SP2、および説明部MPの表示の一部に重なるようにオーバーラップ表示されないため)、タイトルバーTP、光量レベル表示SP2、および説明部MPの表示のすべてが視認可能である。
<設定画面表示中の普図演出の具体例8>
図19(h)は、設定画面表示中の普図演出の具体例8を時系列で示した図である。本例に係る遊技台は、第一の表示装置2081と第二の表示装置2083の2つの表示手段を備えており、第二の表示装置2083は、第一の表示装置2081と所定の間隔を置いて配置された操作手段2085の一部に組み込まれている。
図19(h)に示すタイミングでは、設定画面(調整画面)STP2を構成する音量レベル表示SP1の一部が、的の画像NP13の表示、および矢の画像NP14の表示の一部で覆い隠されることで(的の画像NP13の表示、および矢の画像NP14の表示が、音量レベル表示SP1の一部に重なるようにオーバーラップ表示されることで)、音量レベル表示SP1の一部が、視認不能(または、的の画像NP13の表示、および矢の画像NP14の表示が表示されていない場合に比べて視認困難)となっている。
一方、同タイミングでは、設定画面(パスワード入力画面)STP3を構成するタイトルバーTP、光量レベル表示SP2、および説明部MPの表示は、キャラクタ画像NP11の表示、吹き出しNP12の表示、的の画像NP13の表示、および矢の画像NP14の表示で覆い隠されることがないため(キャラクタ画像NP11の表示、吹き出しNP12の表示、的の画像NP13の表示、および矢の画像NP14の表示は、タイトルバーTP、光量レベル表示SP2、および説明部MPの表示の一部に重なるようにオーバーラップ表示されないため)、タイトルバーTP、光量レベル表示SP2、および説明部MPの表示のすべてが視認可能である。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(パチンコ機100)は、始動領域(例えば、第2特図始動口232)と、第一の表示手段(例えば、普図表示装置210)と、第二の表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記第一の表示手段は、図柄変動表示(例えば、普図変動表示)を少なくとも実行可能な手段であり、前記第二の表示手段は、複数種類の表示(例えば、設定画面表示)を少なくとも実行可能な手段であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、前記始動領域は、前記第一の表示手段に第一の図柄態様(例えば、当り図柄)が停止表示された後で、当り動作を少なくとも実行開始する領域であり、前記当り動作は、前記始動領域を開放する動作を少なくとも含む動作であり、前記第一の表示は、演出設定に関連する表示(以下、「設定表示」という。)であり、前記第二の表示は、前記当り動作に関連する表示(以下、「演出表示」という。)であり、前記第二の表示手段は、前記第一の表示の実行中に、前記第二の表示を少なくとも実行開始可能な手段である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、演出設定に関連する表示を行っている期間中であっても、当り動作に関連する表示を行うことができるため、遊技者に不利益を与えてしまうような事態を未然に防止することができ、表示手段に特徴のある遊技台を提供することができる場合がある。
また、前記第二の表示手段は、第一の表示領域に前記設定表示を少なくとも実行可能な手段であり、前記第二の表示手段は、第二の表示領域に前記演出表示を少なくとも実行可能な手段であり、前記第二の表示領域の少なくとも一部の表示領域は、前記第一の表示領域の少なくとも一部の表示領域と重なる表示領域であってもよい。
このような構成とすれば、演出設定に関連する表示と、当り動作に関連する表示の両方を視認することが可能となり、遊技者の利便性を確保しつつ、遊技者に不利益を与えてしまうような事態を未然に防止することができる場合がある。
また、前記設定表示は、複数種類の表示部(例えば、図10(a)(1)、同図(a)(2)に示すように、設定画面の内容や目的(例えば、音量調整、光量調整、キャラクタ選択、BGM選択など)を表すタイトル部TP、遊技者に入力情報(例えば、パスワードや数字など)を入力させるための入力部IP、操作手段(例えば、チャンスボタン136)による操作によって選択が可能な選択部SP、普図演出の表示の一部)によって少なくとも構成される表示であり、前記複数種類の表示部のうちの少なくとも一つは、第一の表示部であり、前記複数種類の表示部のうちの少なくとも一つは、第二の表示部であり、前記第一の表示部は、前記第一の表示領域のうちの第三の表示領域に表示される表示部であり、前記第二の表示部は、前記第一の表示領域のうちの第四の表示領域に表示される表示部であり、前記第三の表示領域の少なくとも一部の表示領域は、前記第一の表示領域の少なくとも一部の表示領域と重なる表示領域であってもよい。
また、前記演出表示は、複数種類の演出部によって少なくとも構成される表示であり、前記複数種類の演出部のうちの少なくとも一つは、第一の演出部であり、前記複数種類の演出部のうちの少なくとも一つは、第二の演出部であり、前記第一の演出部は、第一の期間に亘って実行される演出であり、前記第二の演出部は、第二の期間に亘って実行される演出であり、前記第二の期間は、前記第一の期間とは異なる期間であってもよい。
また、前記図柄変動表示は、普通図柄の図柄変動表示であり、前記演出表示は、前記図柄変動表示に少なくとも関連する演出表示であってもよい。
また、音を出力可能な音出力手段(例えば、スピーカ120)を備え、前記設定表示は、前記音の音量の調整に関連する表示を少なくとも含む表示であってもよい。また、光を出力可能な光出力手段(例えば、ランプ、液晶表示装置)を備え、前記設定表示は、前記光の光量の調整に関連する表示を少なくとも含む表示であってもよい。また、前記設定表示は、第二の状態である場合に、第一の状態よりも視認性が少なくとも低くなる表示であってもよい。また、前記第二の状態は、前記演出表示の少なくとも一部が前記設定表示の少なくとも一部にオーバーラップしている状態であり、前記第一の状態は、前記演出表示の少なくとも一部が前記設定表示の少なくとも一部にオーバーラップしていない状態であってもよい。
また、図柄表示手段と、表示手段と、を備えた遊技台であって、図柄表示手段は、図柄変動表示を少なくとも実行可能な手段であり、前記表示手段は、複数種類の表示を少なくとも実行可能な手段であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、前記第一の表示は、遊技に関する設定を少なくとも行うことが可能な設定画面表示であり、前記第二の表示は、前記図柄変動表示に少なくとも関連する演出表示であり、前記第二の表示は、第一の期間のなかで、少なくとも実行される表示であり、前記第一の期間は、前記設定画面表示が少なくとも実行されている期間であってもよい。
また、前記設定画面表示の少なくとも一部は、前記演出表示の少なくとも一部によってオーバーラップされる表示であってもよい。また、前記設定画面表示は、複数種類の表示部によって少なくとも構成される表示であり、前記複数種類の表示部のうちの少なくとも一つは、第一の表示部であり、前記複数種類の表示部のうちの少なくとも一つは、第二の表示部であり、前記第一の表示部の少なくとも一部は、前記演出表示の少なくとも一部によってオーバーラップされる表示であり、前記第二の表示部は、前記演出表示の少なくとも一部によってオーバーラップされない表示であってもよい。
また、記演出表示は、複数種類の演出部によって少なくとも構成される表示であり、前記複数種類の演出部のうちの少なくとも一つは、第一の演出部であり、前記複数種類の演出部のうちの少なくとも一つは、第二の演出部であり、前記第一の演出部は、第一の期間に亘って実行される演出であり、前記第二の演出部は、第二の期間に亘って実行される演出であり、前記第二の期間は、前記第一の期間とは異なる期間であり、前記設定画面表示の少なくとも一部は、前記第一の演出部によってオーバーラップされる表示であり、前記設定画面表示は、前記第二の演出部によってオーバーラップされない表示であってもよい。
また、前記図柄変動表示は、普通図柄の図柄変動表示であり、前記演出表示は、前記普通図柄の図柄変動表示に少なくとも関連する演出表示であってもよい。また、当否判定手段を備え、前記当否判定手段は、前記普通図柄の変動遊技の当否判定を少なくとも実行可能な手段であり、前記演出表示は、前記当否判定の結果が第一の当否判定結果である場合に、第一の頻度で実行される演出表示であり、前記演出表示は、前記当否判定の結果が第二の当否判定結果である場合に、第二の頻度で実行される演出表示であり、前記第二の当否判定結果は、前記第一の当否判定結果とは異なる当否判定結果であり、前記第二の頻度は、前記第一の頻度とは異なる頻度であってもよい。
また、音を出力可能な音出力手段を備え、前記演出表示は、前記音による演出を少なくとも含む演出表示であってもよい。また、光を出力可能な光出力手段を備え、前記演出表示は、前記光による演出を少なくとも含む演出表示であってもよい。また、音を出力可能な音出力手段を備え、前記設定画面表示は、前記音の音量を少なくとも調整可能な表示であってもよい。また、光を出力可能な光出力手段を備え、前記設定画面表示は、前記光の光量を少なくとも調整可能な表示であってもよい。
<非可動体と可動体>
次に、図20を用いて、本実施形態に係る遊技台が備える非可動体と可動体の基本概念について説明する。なお、図20(a)〜同図(d)は、可動体の移動態様の一例を示した図であり、同図(e)は、可動体の形状の変形例を示した図である。
本実施形態の遊技台が備える「可動体」とは、移動可能に構成された物体のことであり、例えば、遮蔽装置246や演出可動体224等の役物が該当する。また、本実施形態の遊技台が備える「非可動体」とは、移動可能に構成されていない物体のことであり、例えば、外枠102等が該当する。
図20(a)(1)に示す状態は、可動体CBが第一の位置に移動している状態である。この第一の位置は、可動体CBと非可動体NCBとが正面視において重なり合わない位置である。また、図20(a)(2)に示す状態は、可動体CBが第二の位置に移動している状態である。この第二の位置は、可動体CBの少なくとも一部と非可動体NCBの少なくとも一部が正面視において重なり合う位置である。
本例の可動体CBは、図示しないモータやプーリ等によって、図20(a)(1)に示す第一の位置と図20(a)(2)に示す第二の位置との間を少なくとも移動可能に構成された物体である。可動体CBが第一の位置に移動した状態では、可動体CBと非可動体NCBとが正面視において重なり合わないため、非可動体NCBは、可動体CBによって視認不能(または、可動体CBが第二の位置に移動している場合に比べて視認困難)になることはない。
一方、可動体CBが第二の位置に移動した状態では、可動体CBと非可動体NCBとが正面視において重なり合うため、非可動体NCBの少なくとも一部は、可動体CBの少なくとも一部によって視認不能(または、可動体CBが第一の位置に移動している場合に比べて視認困難)になる。また、図20(a)(2)に示すように、非可動体NCBが液晶表示装置であり、この液晶表示装置に矩形状の画像CGを表示した場合、可動体CBが第二の位置に移動した状態では、可動体CBと画像CGとが正面視において重なり合うため、画像CGの少なくとも一部は、可動体CBの少なくとも一部によって視認不能(または、可動体CBが第一の位置に移動している場合に比べて視認困難)になる。
図20(b)(1)に示す状態は、可動体CBが第一の位置よりも僅かに第二の位置に近い第三の位置に移動している状態である。この第三の位置は、可動体CBの少なくとも一部と非可動体NCBの少なくとも一部が正面視において重なり合う位置である。このため、可動体CBが第三の位置に移動した状態では、可動体CBと非可動体NCBとが正面視において重なり合うため、非可動体NCBの少なくとも一部は、可動体CBの少なくとも一部によって視認不能(または、可動体CBが第一の位置に移動している場合に比べて視認困難)になる。
ただし、可動体CBが第三の位置に移動した場合に視認不能(または、視認困難)となる非可動体NCBの領域の大きさは、可動体CBが第二の位置に移動した場合に視認不能(または、視認困難)となる非可動体NCBの領域の大きさよりも小さい。
また、図20(b)(2)に示すように、非可動体NCBが液晶表示装置であり、この液晶表示装置に矩形状の画像CGを表示した場合、可動体CBが第三の位置に移動した状態では、可動体CBと画像CGとが正面視において重なり合うため、画像CGの少なくとも一部は、可動体CBの少なくとも一部によって視認不能(または、可動体CBが第一の位置に移動している場合に比べて視認困難)になる。
ただし、可動体CBが第三の位置に移動した場合に視認不能(または、視認困難)となる画像CGの領域の大きさは、可動体CBが第二の位置に移動した場合に視認不能(または、視認困難)となる画像CGの領域の大きさよりも小さい。
図20(c)に示す例は、第一の可動体CB1と第二の可動体CB2の2つの可動体を備えている。本例の第一の可動体CB1は、図20(a)、(b)に示した可動体CBと同じ物体である。また、本例の第二の可動体CBは、図示しないモータやプーリ等によって、図20(c)(1)に示す第四の位置と図20(c)(2)に示す第五の位置との間を少なくとも移動可能に構成された物体である。第二の可動体CBが第四の位置に移動した状態では、第二の可動体CB2と非可動体NCBとが正面視において重なり合わないため、非可動体NCBは、第二の可動体CB2によって視認不能(または、第二の可動体CBが第五の位置に移動している場合に比べて視認困難)になることはない。
一方、第二の可動体CB2が第五の位置に移動した状態では、第二の可動体CBと非可動体NCBとが正面視において重なり合うため、非可動体NCBの少なくとも一部は、第二の可動体CBの少なくとも一部によって視認不能(または、第二の可動体CB2が第四の位置に移動している場合に比べて視認困難)になる。なお、図20(c)(1)に示す状態では、非可動体NCBの一部が、第一の可動体CB1によって視認不能(または、第一の可動体CB1が第一の位置に移動している場合に比べて視認困難)になることに加えて、非可動体NCBの他の一部が、第二の可動体CB2によって視認不能(または、第二の可動体CB2が第四の位置に移動している場合に比べて視認困難)になる。
また、図20(d)(1)に示すように、非可動体NCBが液晶表示装置であり、この液晶表示装置に矩形状の画像CGを表示した場合、可動体CBが第一の位置に移動した状態では、可動体CBと画像CGとが正面視において重なり合わないため、画像CGは、可動体CBによって視認不能(または、可動体CBが第二の位置に移動している場合に比べて視認困難)になることはない。一方、図20(d)(2)に示しように、可動体CBが第二の位置に移動した状態では、可動体CBと画像CGとが正面視において重なり合うため、画像CGの少なくとも一部は、可動体CBの少なくとも一部によって視認不能(または、可動体CBが第一の位置に移動している場合に比べて視認困難)になる。
なお、可動体CBの形状は、特に限定されるものではなく、例えば、図20(e)(1)に示すように、可動体CBの一部に矩形状の開口部CBe1を形成したり、図20(e)(2)に示すように、可動体CBの外縁に矩形状の切り欠き部CBe2を形成すれば、可動体CBと非可動体NCB(または画像CG)が正面視において重なり合う場合でも、開口部CBe1や切り欠き部CBe2を通して、背面側の非可動体NCB(または画像CG)の一部を視認できる場合がある。
<可動体の移動開始契機>
次に、図21を用いて、本実施形態に係る可動体CBの移動開始契機について説明する。図21(a)は、可動体CBの移動開始契機を説明するための図である。
本実施形態に係る可動体CBが移動を開始する契機としては、例えば、パチンコ機100に電源が投入された場合、各制御部(例えば、主制御部100、第1副制御部400、第2副制御部500、液晶制御部(VDP)434)の初期設定が終了した場合、球発射ハンドル134による操作を受け付けた場合、チャンスボタン136による操作を受け付けた場合、遊技球131が始動口や入賞口に入球(または通過)した場合、装飾図柄表示装置208の初期動作が終了した場合、各種操作部(例えば、球貸操作ボタン140、返却操作ボタン142)による操作を受け付けた場合、などが挙げられる。
図21(b)は、可動体CBの移動開始の一例を示した図である。本例では、パチンコ機100への電源投入を契機として、初期位置に移動している第一の可動体CB1を下方に移動し、第一の可動体CB1の下方に配置された装飾図柄表示装置208の一部を覆い隠すことで、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部が、第一の可動体CB1によって視認不能(または、第一の可動体CB1が初期位置に移動している場合に比べて視認困難)になる。
また、第一の可動体CB1の移動中(第一の初期動作中)に、パチンコ機100が備える複数の操作手段のうちの一つの操作手段(例えば、チャンスボタン136)による操作手段を受け付けたことを契機として、初期位置に移動している平面視三角形状の第二の可動体CB2が、一辺を支点として回動する(第二の初期動作を行う)ことで、第二の可動体CB2によって覆い隠されていた遊技盤200の一部が視認可能となる。また、初期位置に移動している平面視扇形状の第三の可動体CB3が、一点を支点として回動する(第二の初期動作を行う)ことで、第三の可動体CB3によって覆い隠されていた遊技盤200の一部も視認可能となる。
<可動体の移動タイミング>
次に、図22を用いて、本実施形態に係る可動体CBの移動タイミングについて説明する。図22は、可動体CBの移動タイミングの一例を示したタイムチャートである。
図22(a)(1)に示す例では、遊技台への電源投入を契機として、第一の可動体の移動(初期動作)を開始し、所定時間後に第一の可動体の移動を終了しているが、第二の可動体の移動(初期動作)は行っていない。また、図22(a)(2)に示す例では、第一の可動体の移動(初期動作)終了後に操作手段による操作を受け付けたこと(操作手段からの操作検出信号がセンサに入力されたこと)を契機として、第二の可動体の移動(初期動作)を開始し、所定時間後に第二の可動体の移動(初期動作)を終了している。
また、図22(a)(3)に示す例では、第一の可動体の移動(初期動作)中に操作手段による操作を受け付けたこと(操作手段からの操作検出信号がセンサに入力されたこと)を契機として、第一の可動体の移動(初期動作)を継続しながら第二の可動体の移動(初期動作)を開始し、所定時間後に第一の可動体の移動(初期動作)を終了した後に第二の可動体の移動(初期動作)を終了している。
図22(b)(1)に示す例では、遊技台への電源投入を契機として、第一の可動体の移動(初期動作)を開始し、所定時間後に第一の可動体の移動(初期動作)を終了しているが、演出(装飾図柄表示装置208による表示、LEDによる発光、スピーカによる出音等)は行っていない。また、図22(b)(2)に示す例では、第一の可動体の移動(初期動作)終了後に操作手段による操作を受け付けたこと(操作手段からの操作検出信号がセンサに入力されたこと)を契機として、演出を開始し、所定時間後に演出を終了している。また、図22(b)(3)に示す例では、第一の可動体の移動(初期動作)中に操作手段による操作を受け付けたこと(操作手段からの操作検出信号がセンサに入力されたこと)を契機として、第一の可動体の移動(初期動作)を継続しながら演出を開始し、所定時間後に可動体の移動(初期動作)を終了した後に演出を終了している。
<電源投入を契機とした可動体の移動>
次に、図23を用いて、電源投入を契機とした可動体の移動について説明する。なお、図23は、可動体の動作状態の一例を示した状態遷移図である。
上述のとおり、本実施形態に係る可動体CBの移動開始契機は、パチンコ機100への電源投入に限定されるものではないが、ここでは、一例として、電源投入を契機とした可動体CBの移動について説明する。パチンコ機100に電源が投入されると、各制御部(主制御部300、第1副制御部400、第2副制御部500、液晶制御部(VDP)434等)に電力が供給され、各制御部のメイン処理(図6に示す主制御部メイン処理、図8(a)に示す第1副制御部メイン処理、図9(a)に示す第2制御部メイン処理、液晶制御部(VDP)434のメイン処理等)の実行が開始される。
各制御部のメイン処理では、初期設定における処理の一つとして可動体CBの初期動作を開始し、各制御部は、電源投入初期動作状態S1に移行する。例えば、上記図21(b)を用いて説明した例では、この初期動作として、初期位置に移動している第一の可動体CB1を下方に移動する。
続いて、初期動作が正常に終了した制御部は、動作待機状態S2に移行する。この動作待機状態S2では、各制御部に接続された各種センサから入力する検出信号の検出を行う。ここで、主制御部300に接続されるセンサとしては、上述の球検出センサ、前面枠扉開放センサ、内枠開放センサ等が挙げられる。また、第1副制御部400に接続されるセンサとしては、上述の遮蔽装置センサ430、チャンスボタン検出センサ426等が挙げられる。また、第2副制御部500に接続されるセンサとしては、上述の演出可動体センサ424などが挙げられる。
一方、初期動作が正常に終了しなかった制御部は、エラー状態S4に移行する。このエラー状態S4では、初期動作を所定回数繰り返した後(リトライを行った後)、リトライに失敗した場合には、動作禁止状態S5に移行して、可動体CBの動作を禁止し、リトライに成功した場合には、動作待機状態S2に移行する。
また、動作待機状態S2においてセンサからの信号を検出した制御部は、動作中状態S3に移行する。この動作中状態S3では、可動体CB毎に予め決められた動作(直線移動、回転移動等)を実行し、動作が終了した場合に、動作待機状態S2に移行する。例えば、上記図21(b)を用いて説明した例では、この動作待機状態における動作として、チャンスボタン検出センサ426からの信号の検出を契機に、平面視三角形状の第二の可動体CB2を、一辺を支点として回動させるとともに、平面視扇形状の第三の可動体CB3を、一点を支点として回動させる。
<可動体の初期動作の具体例>
次に、図24〜図27を用いて、可動体の初期動作の具体例について説明する。なお、本例では、可動体の移動制御とチャンスボタン136による操作の検出を第1副制御部400が行い、装飾図柄表示装置208の表示制御を液晶制御部(VDP)434が行うものとして説明を行う。
なお、可動体の初期動作(復帰動作)とは、可動体の現在の位置をセンサなどを用いて検出し、現在の位置が初期位置と一致しない場合に、可動体を初期位置まで移動させる動作のことである。例えば、複数の可動体が初期位置に位置していない場合に、特図(または普図)の1回の変動に対して可動体を1つずつ初期位置まで移動させる動作や、複数の可動体のうちの一つの可動体が初期位置に位置している場合であっても、当該可動体を含む全ての可動体を初期位置まで移動させる動作なども含まれる。
<可動体の初期動作の具体例1>
図24(a)〜同図(k)は、可動体の初期動作の具体例1を時系列で示した図である。図24(a)に示す状態は、パチンコ機100に電源が投入された直後の状態であり、各制御部は、メイン処理において初期設定を開始するととともに、電源投入初期動作状態S1に移行する。
本例では、第1副制御部400は、第1副制御部メイン処理において、第一の可動体CB1の初期動作を開始するとともに、電源投入初期動作状態S1に移行し、液晶制御部434は、液晶制御部メイン処理において、装飾図柄表示装置208の初期動作を開始するとともに、電源投入初期動作状態S1に移行する。
続く図24(b)〜同図(c)に示す状態は、各制御部が電源投入初期動作状態S1に移行し、初期動作を実行している状態である。ここでは、第1副制御部400は、電源投入初期動作状態S1に移行し、第一の可動体CB1を水平方向左側に移動する制御を行うとともに、液晶制御部434は、電源投入初期動作状態S1に移行し、装飾図柄表示装置208を用いて「起動中」の文字表示を行う。
続く図24(d)に示す状態は、液晶制御部434が初期動作を正常に終了し、動作待機状態S2に移行した状態である。ここでは、液晶制御部434が初期動作を正常に終了したことにより、装飾図柄表示装置208の「起動中」の文字を消去するとともに、装飾図柄を停止表示して動作待機状態S2に移行している。
一方、第1副制御部400は、電源投入初期動作状態S1を維持し、図24(d)に示すように、第一の可動体CB1を水平方向左側に移動する制御を継続した後、図24(e)〜同図(g)に示すように、第一の可動体CB1を水平方向右側に移動する制御を行う。図24(g)に示す状態は、第1副制御部400が初期動作を正常に終了し、動作待機状態S2に移行した状態である。
続く図24(h)は、第1副制御部400が動作待機状態S2を維持し、液晶制御部434に対して、特図変動開始を指示した状態である。ここでは、液晶制御部434は、第1副制御部400から特図変動開始の指示を受けたことに基づいて、装飾図柄表示装置208を用いて装飾図柄の変動表示を開始している。
続く図24(i)は、第1副制御部400が動作待機状態S2を維持し、液晶制御部434に対して、スーパー(SP)リーチ演出の実行を指示した状態である。ここでは、液晶制御部434は、第1副制御部400からスーパーリーチ演出の実行指示を受けたことに基づいて、装飾図柄表示装置208を用いてスーパーリーチ演出を開始している。
続く図24(j)は、第1副制御部400が動作待機状態S2を維持し、液晶制御部434に対して、ボタン演出の実行を指示した状態である。ここでは、液晶制御部434は、第1副制御部400からボタン演出の実行指示を受けたことに基づいて、装飾図柄表示装置208を用いてボタン演出(本例では、「ボタンを押せ」という文字表示)を開始している。
続く図24(k)に示す状態は、第1副制御部400が動作待機状態S2においてチャンスボタン136による操作の検出(チャンスボタン検出センサ426からの検出信号)を受け付けた状態である。ここでは、第1副制御部400は、チャンスボタン136による操作の検出に基づいて、第一の可動体CB1を水平方向左側に移動する制御を行う。
<可動体の初期動作の具体例2>
図24(l)〜同図(p)は、可動体の初期動作の具体例2を時系列で示した図である。図24(l)〜同図(o)に示す状態は、図24(g)〜同図(j)に示す状態と類似するが、本例では、第一の可動体CB1に加えて、第二の可動体CB2を備えている点が異なっている。
図24(p)に示す状態は、第1副制御部400が動作待機状態S2においてチャンスボタン136による操作の検出(チャンスボタン検出センサ426からの検出信号)を受け付けた状態である。ここでは、第1副制御部400は、チャンスボタン136による操作の検出に基づいて、第二の可動体CB2を垂直方向上側に移動する制御を行い、第一の可動体CB1を移動させる制御は行わない。
<可動体の初期動作の具体例3>
図25(a)〜(k)は、可動体の初期動作の具体例3を時系列で示した図である。図25(a)〜同図(g)に示す状態は、図24(a)〜同図(g)に示す状態と類似するが、本例では、第一の可動体CB1に加えて、第二の可動体CB2を備えている点が異なっている。
図25(h)に示す状態は、第1副制御部400が動作待機状態S2においてチャンスボタン136による操作の検出(チャンスボタン検出センサ426からの検出信号)を受け付けた状態である。ここでは、第1副制御部400は、チャンスボタン136による操作の検出に基づいて、図25(h)〜同図(i)に示すように、第二の可動体CB2を垂直方向上側に移動する制御を行った後、図25(j)〜同図(k)に示すように、第二の可動体CB2を垂直方向下側に移動する制御を行う。
なお、本例では、第1副制御部400が、チャンスボタン136による操作の検出に基づいて第二の可動体CB2を移動する例を示したが、例えば、図25(l)に示すように、第1副制御部400が、チャンスボタン136による操作の検出に基づいて液晶制御部434に所定の表示(本例では、操作に基づく画像の表示)を指示し、液晶制御部434が、第1副制御部400から所定の表示の実行指示を受けたことに基づいて、装飾図柄表示装置208を用いて所定の表示を行うように構成してもよい。
<可動体の初期動作の具体例4>
図26(a)〜同図(h)は、可動体の初期動作の具体例4を時系列で示した図である。なお、図26(a)〜同図(d)に示す状態は、図24(a)〜同図(d)に示す状態と同一であるため、その説明は省略する。
図26(e)に示す状態は、第1副制御部400が電源投入初期動作状態S1を維持し、第一の可動体CB1を水平方向左側に移動する制御を継続している期間中に、チャンスボタン136による操作の検出(チャンスボタン検出センサ426からの検出信号)を受け付けた状態である。ここでは、第1副制御部400は、チャンスボタン136による操作の検出に基づいて、図26(e)〜同図(g)に示すように、第二の可動体CB2を垂直方向上側に移動する制御(第二の可動体CB2の初期動作)を行うとともに、第一の可動体CB1の移動制御を継続する。
続く図26(g)〜同図(h)に示す期間では、第1副制御部400は、第一の可動体CB1の移動制御を終了するが、電源投入初期動作状態S1を維持し、第二の可動体CB2を垂直方向下側に移動する制御(第二の可動体CB2の初期動作)を継続している。
なお、本例では、第1副制御部400が、チャンスボタン136による操作の検出に基づいて第二の可動体CB2を移動する例を示したが、例えば、図26(i)に示すように、第1副制御部400が、第一の可動体CB1を移動する制御(第一の可動体CB1の初期動作)を行うとともに、チャンスボタン136による操作の検出に基づいて液晶制御部434に所定の表示(本例では、操作に基づく画像の表示)を指示し、液晶制御部434が、第1副制御部400から所定の表示の実行指示を受けたことに基づいて、装飾図柄表示装置208を用いて所定の表示を行うように構成してもよい。
このような構成とすれば、第一の可動体CB1が装飾図柄表示装置208の表示領域上に移動した状態では、第一の可動体CB1と所定の表示とが正面視において重なり合うため、所定の表示の少なくとも一部は、第一の可動体CB1の少なくとも一部によって視認不能(または、第一の可動体CB1が装飾図柄表示装置208の表示領域外に移動している場合に比べて視認困難)になる。このため、所定の表示の視認状態を容易に変化させることができ、演出効果を高めることができる場合がある。
<可動体の初期動作の具体例5>
図27(a)〜(h)は、可動体の初期動作の具体例5を時系列で示した図である。なお、図27(a)〜同図(g)に示す状態は、図25(a)〜同図(g)に示す状態と同一であるため、その説明は省略する。
図27(h)に示す状態は、第1副制御部400が動作待機状態S2においてチャンスボタン136による操作の検出(チャンスボタン検出センサ426からの検出信号)を受け付けた状態である。ここでは、第1副制御部400は、第二の可動体CB2を移動する制御を行うとともに、チャンスボタン136による操作の検出に基づいて液晶制御部434に、上述の設定画面の表示を指示し、液晶制御部434が、第1副制御部400から設定画面の表示の実行指示を受けたことに基づいて、装飾図柄表示装置208を用いて設定画面の表示を行う。
このような構成とすれば、第二の可動体CB2が装飾図柄表示装置208の表示領域上に移動した状態では、第二の可動体CB2と設定画面の表示とが正面視において重なり合うため、設定画面の少なくとも一部は、第二の可動体CB2の少なくとも一部によって視認不能(または、第二の可動体CB2が装飾図柄表示装置208の表示領域外に移動している場合に比べて視認困難)になる。このため、設定画面の表示の視認状態を容易に変化させることができ、演出効果を高めることができる場合がある。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、操作手段(例えば、図21(b)に示すチャンスボタン136)と、複数の可動体(例えば、図21(b)に示す第一の可動体CB1、第二の可動体CB2、第三の可動体CB3)と、制御手段(例えば、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、前記複数の可動体のうちの少なくとも一つは、第一の可動体(例えば、図21(b)に示す、第一の可動体CB1)であり、前記制御手段は、複数種類の処理を少なくとも実行可能な手段であり、前記複数種類の処理のうちの少なくとも一つは、第一の処理(例えば、図21(b)に示す、第二の可動体CB2、第三の可動体CB3を回動させる処理)であり、前記複数種類の処理のうちの少なくとも一つは、第二の処理であり、前記第二の処理は、前記第一の可動体を初期動作させる処理(例えば、第一の可動体CB1を下方に移動させる処理)を少なくとも含む処理であり、前記制御手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記第一の処理を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の条件は、前記操作手段の操作があった場合に、成立する場合がある条件であり、前記制御手段は、前記第二の処理の実行中に、前記第一の処理を少なくとも実行開始可能な手段である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、操作手段による操作に基づいて第一の可動体を初期動作させることができるため、操作を行う者(例えば、遊技店の店員)の意思に基づいて第一の可動体の初期動作確認を行うことができ、従来よりも安全に動作確認を行うことができる場合があり、初期動作に特徴のある遊技台を提供することができる。
なお、本発明に係る「第一の条件」は、所定時間が経過した後には成立しない場合があってもよく、RAMクリアを伴わない電断復帰後は成立しない場合があってもよく、所定時間が経過する前であっても条件が一回成立した場合には当該所定時間内には条件が再度成立しない場合があってもよく、図柄変動が開始した場合には成立しない場合があってもよい。
また、前記複数の可動体のうちの少なくとも一つは、第二の可動体(例えば、図21(b)に示す第二の可動体CB2、または第三の可動体CB3)であり、前記第一の処理は、前記第二の可動体を動作させる処理を少なくとも含む処理であってもよい。
このような構成とすれば、第一の可動体の初期動作に加えて、第二の可動体を動作させることができるため、第一、第二の可動体の動作確認を同時に行うことができ、利便性を高めることができる場合がある。なお、第一の可動体と第二の可動体を同時に動作させる場合に、両者が接触可能であってもよいし、両者が接触不可能であってもよい。
また、前記第一の可動体は、遊技者が接触不可能な位置(例えば、ガラス枠の内側)に設けられた可動体であり、前記第二の可動体は、遊技者が接触可能な位置(例えば、ガラス枠の外側、下皿の上)に設けられた可動体であってもよい。
また、前記第二の可動体は、第二の操作手段(例えば、球発射ハンドル134、球貸操作ボタン140、返却操作ボタン142、チャンスボタン136とは別体の第二のチャンスボタン)であってもよい。また、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備え、前記第一の処理は、前記表示手段に第一の表示(例えば、チャンスボタン136による操作に応じた表示、タッチパネルへのタッチ操作に応じた表示)を実行させる処理を少なくとも含む処理であってもよい。
また、前記複数種類の処理のうちの少なくとも一つは、第三の処理であり、前記制御手段は、第三の条件の成立があった場合に、前記第三の処理を少なくとも実行開始する手段であり、前記第三の条件は、前記操作手段の操作があった場合に、成立する場合がある条件であり、前記第三の処理は、演出に関連する処理であってもよい。
また、前記制御手段は、第二の条件の成立があった場合に、前記第二の処理を少なくとも実行開始する手段であり、前記第二の条件は、前記制御手段に電力が供給された場合に、成立する場合がある条件であってもよい。また、前記制御手段は、他の制御手段から受信するコマンドに基づいて前記初期動作を開始してもよいし、電力が供給された場合には他の制御手段からのコマンドの受信を待たずに前記初期動作を開始してもよい。また、前記操作手段は、遊技者から少なくとも操作可能な位置(例えば、パチンコ機やスロットマシンの前面側)に設けられた手段であってもよい。
なお、制御手段を備えた遊技台であって、前記制御手段は、複数の処理を少なくとも実行可能な手段であり、前記複数の処理のうちの少なくとも一つは、第一の処理であり、前記複数の処理のうちの少なくとも一つは、第二の処理であり、前記第一の処理は、初期動作を少なくとも実行する処理であり、前記第二の処理は、動作を少なくとも実行する処理であり、前記制御手段は、第一の期間のなかで、前記第二の処理を少なくとも開始する手段であり、前記第一の期間は、前記第一の処理を実行している期間であってもよい。
また、操作手段を備え、前記操作手段は、遊技者から少なくとも操作可能な位置に設けられた手段であり、前記第二の処理は、第一の条件が成立した場合に開始される動作であり、前記第一の条件は、前記操作手段による操作を受け付けた場合に成立する場合がある条件であってもよい。
また、検出手段を備え、前記検出手段は、遊技者が少なくとも接触可能な位置に設けられた手段であり、前記第二の処理は、第二の条件が成立した場合に開始される動作であり、前記第二の条件は、前記検出手段への接触を検知した場合に成立する場合がある条件であってもよい。
また、複数の可動手段を備え、前記複数の可動手段のうちの少なくとも一つは、第一の可動手段であり、前記第一の可動手段は、遊技者が少なくとも接触可能な位置に設けられた手段であり、前記第二の処理は、前記第一の可動手段を動かす動作であってもよい。
また、前記複数の可動手段のうちの少なくとも一つは、第二の可動手段であり、前記第二の可動手段は、遊技者が接触不可能な位置に設けられた手段であり、前記第一の処理は、前記第二の可動手段を動かす動作であってもよい。
また、前記第一の処理は、第三の条件が成立した場合に開始される処理であり、前記第三の条件は、前記制御手段に電力が供給された場合に成立する場合がある条件であってもよい。また、前記第二の処理は、初期動作であってもよい。また、前記第二の処理は、演出であってもよい。また、前記初期動作は、電断からの復帰した後の復帰動作を少なくとも含む動作であってもよい。
<操作手段の機能>
次に、図28および図29を用いて、本実施形態に係る遊技台が備える操作手段の機能の基本概念について説明する。なお、図28は、各々の状態における操作手段の機能の一例を示した図であり、図29は、操作手段の一例を示した図である。
本実施形態に係る遊技台は、第一の操作手段と、第二の操作手段と、を少なくとも含む、複数の操作手段を有して構成される。操作手段とは、少なくとも遊技者による操作が可能な手段のことである。操作手段の一例としては、例えば、図29に示すように、チャンスボタン136、設定操作部137、球発射ハンドル134、球抜ボタン130、タッチパネル139のほか、図示しない球排出レバー、球貸操作ボタン、返却操作ボタン、前面枠扉106に設けたタッチパネルなどが挙げられる。
なお、操作手段は、設定操作部137のように、複数の操作部(本例では、上下左右の4つのボタンと1つの決定ボタン)によって構成されていてもよく、この場合、複数の操作部のすべて(上下左右の4つのボタンと1つの決定ボタン)を操作手段として定義してもよいし、複数の操作部のうちの少なくとも一つ(例えば、上下の2つのボタン、または、1つの決定ボタン)を操作手段として定義してもよい。
図28(a)に示す例は、遊技台が第一の状態であるとき(例えば、設定画面の表示中のとき)には、第一の操作手段による操作を受け付けた場合に第一の機能(例えば、(設定画面における)音量調整の機能)を実行し、第二の操作手段による操作を受け付けた場合に何も実行しないことを示している。また、遊技台が第二の状態であるとき(例えば、大当り遊技中のとき)には、第一の操作手段による操作を受け付けた場合に何も実行せず、第二の操作手段による操作を受け付けた場合に第一の機能(例えば、(大当り遊技中における)音量調整の機能)を実行することを示している。
図28(b)に示す例は、遊技台が第一の状態であるとき(例えば、設定画面の表示中のとき)には、第一の操作手段による操作を受け付けた場合に第一の機能(例えば、(設定画面における)音量調整の機能)を実行し、第二の操作手段による操作を受け付けた場合に何も実行しないことを示している。また、遊技台が第二の状態であるとき(例えば、大当り遊技中のとき)には、第一の操作手段による操作を受け付けた場合に第二の機能(例えば、(大当り遊技中における)光量調整の機能)を実行し、第二の操作手段による操作を受け付けた場合に第一の機能(例えば、(大当り遊技中における)音量調整の機能)を実行することを示している。
図28(c)に示す例は、遊技台が第一の状態であるとき(例えば、設定画面の表示中のとき)には、第一の操作手段(または第二の操作手段)による操作を受け付けた場合に第一の機能(例えば、(設定画面における)音量調整の機能)を実行することを示している。なお、遊技台が第二の状態であるとき(例えば、大当り遊技中のとき)は、図28(b)に示した例と同一である。
図28(d)に示す例は、遊技台が第一の状態であるとき(例えば、設定画面の表示中のとき)には、第一の操作手段による操作を受け付けた場合に第一の機能(例えば、(設定画面における)音量調整の機能)を実行し、第二の操作手段による操作を受け付けた場合に第三の機能(例えば、(設定画面における)項目の選択機能)を実行することを示している。なお、遊技台が第二の状態であるとき(例えば、大当り遊技中のとき)は、図28(b)に示した例と同一である。
図28(e)に示す例は、遊技台が第三の状態であるとき(例えば、特図の変動表示中のとき)には、第一の操作手段(または第二の操作手段)による操作を受け付けた場合に何も実行しないことを示している。また、遊技台が第四の状態であるとき(例えば、特図の停止表示中のとき)には、第一の操作手段(または第二の操作手段)による操作を受け付けた場合に第一の機能(例えば、設定画面を表示する機能)を実行することを示している。
図28(f)に示す例は、遊技台が第一の状態であるとき(例えば、設定画面の表示中のとき)には、第一の操作手段(または第三の操作手段)による操作を受け付けた場合に第一の機能(例えば、(設定画面における)音量調整の機能)を実行することを示している。また、遊技台が第二の状態であるとき(例えば、大当り遊技中のとき)には、第二の操作手段(または第三の操作手段)による操作を受け付けた場合に第一の機能を実行することを示している。
なお、特図変動遊技中(または普図変動遊技中)に音量調整操作を受け付けた場合に、特図変動遊技中(または普図変動遊技中)の音量調整操作は受け付けないが、特図変動遊技(または普図変動遊技)の終了後に、音量調整操作の受付が開始されたことを示唆する表示(例えば、「チャンスボタンを押してね」といった文字表示)を行うように構成してもよい。また、この場合、音量調整操作の受付が開始されたことを示唆する表示を開始する前に音量調整操作を受け付けるようにしてもよいし、音量調整操作の受付が開始されたことを示唆する表示を開始する前は音量調整操作を無効にしてもよい。また、電サポ中などの特定の遊技状態においては、音量調整操作の受付が開始されたことを示唆する表示が行わないが、音量調整操作を有効にしてもよい。また、この場合、音量調整の終了後に、音量調整操作の受付が開始されたことを示唆する表示を行ってもよい。
<操作手段の構造の具体例>
次に、図30を用いて、本実施形態に係る操作手段の構造の具体例について説明する。なお、図30は、操作手段の構造の一例を示した図である。
図30(a)は、第一の操作手段として、「PUSH」の文字が施された演出ボタン602aを備え、第二の操作手段として、決定ボタン602aの右側に配置された右ボタン602bと、決定ボタン602aの左側に配置された左ボタン602cを備えた例である。なお、右ボタン602bと左ボタン602cの一方を第二の操作手段として定義し、右ボタン602bと左ボタン602cの他方を第三の操作手段として定義してもよい。
図30(b)は、第一の操作手段として、演出ボタン604aを備え、第二の操作手段として、演出ボタン604aに対して所定の間隔を空けて配置された、決定ボタン604b、右ボタン604c、および左ボタン604dを備えた例を示したものである。なお、決定ボタン604b、右ボタン604c、および左ボタン604dのうちの一つを第一の操作手段、他の一つを第二の操作手段、残りの一つを第三の操作手段として定義してもよいし、決定ボタン604bだけを第二の操作手段、右ボタン602bと左ボタン602cを第三の操作手段として定義してもよい。
図30(c)は、第一の操作手段として、演出ボタン606a、右ボタン606b、および左ボタン606cを備え、第二の操作手段として、演出ボタン604aに対して所定の間隔を空けて配置された第二の演出ボタン606dを備えた例を示したものである。なお、演出ボタン606a、右ボタン606b、および左ボタン606cのうちの一つを第一の操作手段、他の一つを第三の操作手段、残りの一つを第四の操作手段として定義してもよいし、決定ボタン604bだけを第一の操作手段、右ボタン602bと左ボタン602cを第三の操作手段として定義してもよい。
図30(d)は、第一の操作手段として、上ボタン608a、右ボタン608b、下ボタン608c、および左ボタン608dを備え、第二の操作手段として、これらのボタンに対して所定の間隔を空けて配置された演出ボタン608eを備えた例を示したものである。なお、上ボタン608a、右ボタン608b、下ボタン608c、および左ボタン608dのうちの一つを第一の操作手段、他の一つを第三の操作手段、他の一つを第四の操作手段、残りの一つを第五の操作手段として定義してもよいし、上ボタン608aと下ボタン608cの組合せを第一の操作手段、右ボタン608bと左ボタン608dの組合せを第三の操作手段として定義してもよい。
図30(e)は、第一の操作手段として、演出ボタン610aを備え、第二の操作手段として、タッチパネルで構成された上下左右ボタン610bと決定ボタン610cを備え、第三の操作手段として、上ボタン610d、右ボタン610e、下ボタン610f、左ボタン610g、および決定ボタン610hを備えた例を示したものである。なお、タッチパネルで構成された上下左右ボタン610bを第二の操作手段として定義し、タッチパネルで構成された決定ボタン610cを第四の操作手段として定義してもよい。また、上ボタン610d、右ボタン610e、下ボタン610f、左ボタン610g、および決定ボタン610hのうちの一つを第三の操作手段、他の一つを第四の操作手段、他の一つを第五の操作手段、他の一つを第六の操作手段、残りの一つを第七の操作手段として定義してもよい。
図30(f)は、第一の操作手段として、第一の厚みを有するボタン612aを備え、第二の操作手段として、第一の厚みよりも薄い第二の厚みを有するボタン612bを備えた例を示したものである。本例によれば、遊技者は、厚みの違いによって(触感によって)、第一、第二の操作手段の違いを容易にすることができ、操作ミスを未然に防止できる場合がある。
<操作手段による操作の検出方法>
次に、図31を用いて、本実施形態に係る操作手段による操作の検出方法について説明する。なお、図31(a)は、操作情報記憶領域の内部構成の一例を示した図であり、図31(b)は、操作情報キューの一例を示した図である。
上述の第1副制御部タイマ割込処理の各種更新処理(ステップS503)では、各々の操作手段から入力される検出信号の有無の情報を、RAM408に設けた操作情報記憶領域に操作情報として記憶するとともに、検出信号に変化があった場合に、当該操作情報を、RAM408に設けた操作情報キューに格納する。
上下左右の4つのボタンと1つの決定ボタンを備えた操作手段の検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理で検出した操作手段のボタン(上ボタン、下ボタン、右ボタン、左ボタン、決定ボタン)の検出信号の有無の情報(操作情報)を、RAM408に設けた前回操作情報記憶領域から読み出し、この操作情報を、RAM408に設けた前々回操作情報記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理で検出した操作手段のボタンの操作情報を、RAM408に設けた今回操作情報記憶領域から読み出し、この操作情報を上述の前回操作情報記憶領域に記憶する。また、今回検出した操作手段のボタンの操作情報を、上述の今回操作情報記憶領域に記憶する。
また、上述の第1副制御部メイン処理のボタン制御処理(ステップS311)では、操作情報キューを監視し、操作情報キューに操作情報が格納されている場合には、操作情報キューの中から一番古い(一番先に格納された)操作情報を取り出し、当該操作情報に対応する処理を行う。この操作手段制御処理では、上述の前々回操作情報記憶領域、前回操作情報記憶領域、および今回操作情報記憶領域に記憶した各々の操作手段のボタンの操作情報を比較し、各々のボタンにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が所定の判定パターン情報(例えば、前々回操作情報が1(ON)、前回操作情報が1(ON)、今回操作情報が0(OFF)であることを示す情報)と一致するか否かを判定する。そして、各々のボタンにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が所定の判定パターン情報と一致した場合に、当該操作情報に対応する処理(例えば、音量調整、光量調整など)を行う。
<操作手段の機能の具体例>
次に、図32〜図34を用いて、操作手段の機能の具体例について説明する。なお、図32〜図34は、操作手段の機能の具体例を時系列で示した図である。
図32(a−1)〜同図(a−3)に示す例では、第1副制御部400は、設定画面の表示中に右ボタン620による操作を1回、検出したことに基づいて、音出力手段(スピーカ12)の音量を1段階、上げる処理を実行するとともに、液晶制御部434に対して、音量を示すレベル表示を一目盛、増加させる表示を行うように指示している。
図32(b−1)〜同図(a−5)に示す例では、第1副制御部400は、図32(b−2)に示す特図変動遊技中に、右ボタン620による1回目の操作を検出したことに基づいて、音出力手段(スピーカ12)の音量を1段階、上げる処理を実行するとともに、液晶制御部434に対して、音量を示すレベル表示を一目盛、増加させる表示を行うように指示している。また、本例では、第1副制御部400は、図32(b−4)に示す特図変動遊技中に、右ボタン620による2回目の操作を検出したことに基づいて、音出力手段(スピーカ12)の音量をさらに1段階、上げる処理を実行するとともに、液晶制御部434に対して、音量を示すレベル表示をさらに一目盛、増加させる表示を行うように指示している。
図32(c−1)〜同図(c−5)に示す例では、第1副制御部400は、図32(c−2)に示す大当り遊技中に、下ボタン622による1回目の操作を検出したことに基づいて、音出力手段(スピーカ12)の音量を1段階、上げる処理を実行するとともに、液晶制御部434に対して、音量を示すレベル表示を一目盛、増加させる表示を行うように指示している。また、本例では、第1副制御部400は、図32(c−4)に示す大当り遊技中に、下ボタン622による2回目の操作を検出したことに基づいて、音出力手段(スピーカ12)の音量をさらに1段階、上げるとともに、液晶制御部434に対して、音量を示すレベル表示をさらに一目盛、増加させる表示を行うように指示している。
図33(a)〜同図(l)に示す例では、第1副制御部400は、図33(c)に示す大当り遊技中のキャラクタ選択演出において、右ボタン620の操作を検出したことに基づいて、液晶制御部434に対して、仮選択しているキャラクタを指し示す下向きの矢印を、キャラAからキャラBに移動させる表示を行うように指示している。続いて、第1副制御部400は、図33(e)に示す大当り遊技中のキャラクタ選択演出において、下ボタン622の操作を検出しているが、大当り遊技中のキャラクタ選択演出では下ボタン622に機能を持たせていないため、下ボタン622に対応する処理は何も行っていない。
続いて、第1副制御部400は、図33(h)に示す大当り終了後において、下ボタン622の操作を検出しているが、大当り遊技終了後では下ボタン622に機能を持たせていないため、下ボタン622に対応する処理は何も行っていない。続いて、第1副制御部400は、図33(k)に示す大当り終了後の特図変動遊技中に、左ボタン624の操作を検出したことに基づいて、音出力手段(スピーカ12)の音量を1段階、下げる処理を実行するとともに、液晶制御部434に対して、音量を示すレベル表示を一目盛、減少させる表示を行うように指示している。
<操作手段の変形例>
次に、操作手段の変形例について説明する。図34は、操作手段の変形例を説明するための図である。
図34(a)に示す例では、音量調整の機能を有する操作手段を複数種類備えている。複数種類の操作手段のうちの一つである第一の操作手段630は、遊技者が操作が操作することができない位置に設けられるロータリースイッチであり、例えば、遊技台の背面等に配設される。一方、複数種類の操作手段のうちの一つである第二の操作手段632は、遊技者が操作することができる位置に設けられるボタンであり、例えば、遊技台の正面等に配設される。
音量調整は、第一の操作手段630による操作、および第二の操作手段632による操作のいずれでも可能であるが、本例では、第一の操作手段630による操作(例えば、遊技店の店員等による操作)によって調整された音量は、第二の操作手段632による操作(例えば、遊技者による操作)によって変更可能である。なお、音量調整に加えて(または代えて)、光量調整の機能を持たせてもよい。
図34(b)に示す例では、操作手段による機能を報知するように構成している。例えば、図32を用いて説明した<操作手段の機能の具体例>において、図32(b−5)に示す大当り遊技の開始前のタイミングで、大当り中は上下ボタンによって音量調整が可能な旨を報知するようにしてもよいし、図32(c−3)に示す大当り遊技中に、大当り中は上下ボタンによって音量調整が可能な旨を報知するようにしてもよい。このような構成とすれば、遊技者の利便性を高めることができる場合がある。
図34(c)に示す例は、オートボタン機能を備えた遊技台の例である。ここで、オートボタン機能とは、遊技者による操作手段の操作がない場合でも、所定の条件を契機として操作手段の操作を受け付けた場合と同じ処理を行う機能である。本例では、オートボタン機能の作動中は、「オートボタン設定中」の表示を行うとともに、操作手段による操作を受け付けた場合でも、音量調整ができないように構成している。このような構成とすれば、オートボタン機能によって遊技者の意思に反して音量調整がされてしまうような事態を未然に防止できる場合がある。
図34(d)に示す例は、操作手段の並び方向と音量調整のレベル表示の向きを同一にした例である。上段に示す例では、左ボタンと右ボタンの並びが水平方向であり、音量調整のレベル表示も水平方向に増減するように構成している。一方、下段に示す例では、上ボタンと下ボタンの並びが垂直方向であり、音量調整のレベル表示も垂直方向に増減するように構成している。このような構成とすれば、音量調整のレベル表示を手がかりにして、音量調整の機能を有する操作手段を推測することが可能で、遊技者の利便性を高めることができる場合がある。
図34(e)に示す例は、表示手段を複数種類備えた遊技台の例である。複数種類のうちの第一の表示手段634は、第一の大きさの液晶表示装置であり、複数種類のうちの第二の表示手段636は、第一の大きさよりも小さな第二の大きさの液晶表示装置である。本例では、第二の表示手段636において音量調整の機能を有する操作手段を示唆する一方で、第二の表示手段636とは別体の第一の表示手段634において音量調整のレベル表示を行っている。
<音量調整モードとメニュー画面>
次に、図35を用いて、音量調整モードとメニュー画面について説明する。本例では、遊技中に操作手段702の決定ボタン702eの押下操作を受け付けた場合には、図35(b−1)に示すメニュー画面に移行可能であるとともに、遊技中に操作手段702の右ボタン702bまたは左ボタン702dのいずれかの押下操作を受け付けた場合には、図35(b−1)に示すメニュー画面を経由することなく、図35(a−2)に示す音量調整モードに移行可能である。
<音量調整モード>
次に、音量調整モードについて説明する。図35(a−1)〜同図(a−4)は、音量調整モードにおける表示遷移の一例を時系列で示した図である。
図35(a−1)に示す状態は、装飾図柄の停止表示中の状態である。この状態では、装飾図柄表示装置208の上方の表示領域において、決定ボタン702eの押下操作によってメニュー画面への移行が可能なことを示唆する表示(本例では、決定ボタン702eを模した画像表示と、「でメニュー画面表示」という文字表示)を行うとともに、装飾図柄表示装置208の下方の表示領域において、右ボタン702bまたは左ボタン702dのいずれかの押下操作によって音量調整モードへの移行が可能なことを示唆する表示(本例では、右ボタン702bまたは左ボタン702dを模した画像表示と、「で音量変更」という文字表示)を行っている。
続く図35(a−2)に示す状態は、図35(a−1)に示す状態において右ボタン702bまたは左ボタン702dのいずれかの押下操作を受け付けたことを契機として音量調整モードに移行し、メーター表示を含む音量調整設定画面を表示している状態である。音量調整設定画面の表示態様は特に限定されないが、本例では、装飾図柄表示装置208の下方の表示領域において、RAM308に音量設定値として記憶されている音量(本例では、レベル5)を表すメーター表示を表示している。
また、この状態では、右ボタン702bまたは左ボタン702dのいずれかが押下操作されたことを報知する操作音を、音量設定値として記憶されている音量(本例では、レベル5)でスピーカ120から出力している。なお、同図における「操作音5」の記載は、操作音をレベル5の音量で出力していることを示している。
なお、本例では、音量調整モードに移行した場合に、メーター表示を含む音量調整設定画面を表示するとともに、音量設定値として記憶されている音量で操作音を出力しているが、本発明は、本例に限定されるものではない。
したがって、例えば、右ボタン702bの押下操作によって音量調整モードへ移行した場合には、RAM308に音量設定値として記憶されている第一の音量(例えば、レベル5)を一段階上げて第二の音量(例えば、レベル6)に変更した後、変更後の第二の音量(レベル6)を表すメーター表示を含む音量調整設定を、装飾図柄表示装置208に表示するとともに、右ボタン702bが押下操作されたことを報知する操作音を、変更後の音量(レベル6)でスピーカ120から出力するように構成してもよい。
また、この場合に、第一の音量が予め定められた最大音量に設定されている場合には、最大音量を維持しつつ(音量変更を行わずに)、最大音量を表すメーター表示を、装飾図柄表示装置208に表示してもよいし、音量調整ができないことを示す警告表示や警告音の出力を行ってもよい。
また、例えば、左ボタン702dの押下操作によって音量調整モードへ移行した場合には、RAM308に音量設定値として記憶されている第一の音量(例えば、レベル5)を一段階下げて第三の音量(例えば、レベル4)に変更した後、変更後の第三の音量(レベル4)を表すメーター表示を、装飾図柄表示装置208に表示するとともに、左ボタン702dが押下操作されたことを報知する操作音を、変更後の音量(レベル4)でスピーカ120から出力するように構成してもよい。
また、この場合に、第一の音量が予め定められた最小音量に設定されている場合には、最小音量を維持しつつ(音量変更を行わずに)、最小音量を表すメーター表示を、装飾図柄表示装置208に表示してもよいし、音量調整ができないことを示す警告表示や警告音の出力を行ってもよい。
また、図35(a−3)に示す状態は、図35(a−2)に示す状態において、右ボタン702bの押下操作を受け付けた状態である。この状態では、RAM308に音量設定値として記憶されている第一の音量(本例では、レベル5)を一段階上げて第二の音量(本例では、レベル6)に変更した後、変更後の第二の音量(レベル6)を表すメーター表示を、装飾図柄表示装置208に表示するとともに、右ボタン702bが押下操作されたことを報知する操作音を、変更後の音量(レベル6)でスピーカ120から出力している。
続く図35(a−4)に示す状態は、図35(a−3)に示す状態において、右ボタン702bまたは左ボタン702dのいずれかの押下操作を所定時間(例えば、5秒間)、受け付けなかった状態である。この状態では、所定時間の経過を条件として音量調整モードを終了するとともに、メーター表示を含む音量調整設定画面を消去した後、装飾図柄表示装置208の下方の表示領域において、右ボタン702bまたは左ボタン702dのいずれかの押下操作によって音量調整モードへの移行が可能なことを示唆する表示を行い、図35(a−1)に示す状態と同じ状態に移行している。
なお、本例では、遊技台の音出力手段(例えば、スピーカ120)の音量調整の例を示したが、遊技台の光出力手段(例えば、ランプ、LED)の光量調整についても、音出力手段(スピーカ120)を、光出力手段(ランプやLED)に置き換えて、同様の処理を適用してもよい。
また、ここでは、音量調整設定画面の表示を開始した後、所定時間(5秒間)の経過を条件として音量調整設定画面を消去する例を示したが、所定時間は5秒間に限定されないことは言うまでも無い。また、後述するメニュー画面に含まれる複数の項目(例えば、キャラ選択など)の一つ、複数、または全ては、所定時間と同一の時間(例えば、5秒)、または、所定時間よりも長い時間(例えば、10秒間)の経過を条件として表示を消去してもよいし、消去しなくてもよい。また、所定時間と同一の時間(例えば、5秒)内、または、所定時間よりも長い時間(例えば、10秒間)内に操作手段による操作を受け付けなかったことを条件として表示を消去してもよいし、消去しなくてもよい。
また、後述する第2出力設定スイッチ194による設定によって、第1出力設定スイッチ190による音量調整(遊技者による音量調整)が禁止されている場合には、図35(a−1)に示す状態において右ボタン702bまたは左ボタン702dのいずれかの押下操作を受け付けた場合であっても、音量調整モードに移行せず、音量調整画面を表示しないように構成してもよい。
一方、第2出力設定スイッチ194による設定によって、第1出力設定スイッチ190による音量調整(遊技者による音量調整)が禁止されている場合であっても、図35(a−1)に示す状態において右ボタン702bまたは左ボタン702dのいずれかの押下操作を受け付けた場合には、音量調整モードに移行して音量調整画面を表示するように構成してもよい。また、この場合、第1出力設定スイッチ190による音量調整(遊技者による音量調整)が禁止されていない場合と、そうでない場合で、メーター表示の表示態様(例えば、色、模様、または形状)を異ならせてもよい(例えば、前者がカラーで、後者がモノクロなど)。
また、第2出力設定スイッチ194による設定によって、第1出力設定スイッチ190による音量調整(遊技者による音量調整)が禁止されている場合に、上ボタン702aまたは下ボタン702cのいずれかの押下操作を受け付けた場合には、音量調整モードに移行せず、音量調整画面を表示しないように構成してもよいし、音量調整モードに移行して音量調整画面を表示するように構成してもよい。また、音量調整モードに移行して音量調整画面を表示する場合であっても、音量調整ができないように構成してもよい。
<メニュー画面>
次に、メニュー画面について説明する。図35(b−1)は、メニュー画面の一例を示した図であり、同図(b−2)は、カスタマイズ画面の一例を示した図である。
図35(b−1)に示すように、本例のメニュー画面には、パスワードを含む会員情報などを入力することが可能な「会員登録」、各種機能を取捨選択することが可能な「カスタマイズ」や、各種演出に用いるキャラクタ画像を選択することが可能な「キャラ選択」や、遊技台における遊技の履歴を参照することが可能な「遊技履歴」が少なくとも含まれ、いずれか一つの項目を、上ボタン702aまたは下ボタン702cによって自由に選択することが可能である。
<メニュー画面/キャラ選択>
メニュー画面に含まれる複数の項目のうち、「キャラ選択」を選択した場合に表示されるキャラ選択設定画面では、複数種類のキャラクタ画像の中から、上述の普図演出に用いるキャラクタ画像(例えば、図14(e)に示す殿のキャラクタ画像NP11)を選択することが可能である。
なお、「キャラ選択」によって選択可能なキャラクタは、普図演出に用いられる(普図演出に登場する)キャラクタの画像に限定されず、普図演出以外の演出や、その他の各種表示(例えば、エラー表示)に用いられる画像や音声を選択可能としてもよい。したがって、例えば、特定の演出におけるカットイン表示の際に表示されるキャラクタを選択可能にしてもよいし、下皿満タンエラーなどのエラー表示の際に出力される音声(キャラクタの声)を選択可能にしてもよい。
また、普図演出に用いるキャラクタ画像を、キャラ選択設定画面で選択したキャラクタ画像に変更するタイミングは、特に限定されないが、例えば、キャラ選択設定画面でキャラクタ画像を変更した直後であってもよいし、普図演出の実行中にキャラ選択設定画面を呼び出してキャラクタ画像を変更した場合には、当該普図演出の実行が終了した後の次回の普図演出の実行時にキャラクタ画像を変更してもよい。
また、本例では、キャラクタ画像を選択する例を示したが、普図演出に用いるBGM,効果音、背景などを選択することが可能な選択設定画面を表示可能に構成してもよいし、普図演出以外の演出(例えば、大当り遊技中に実行される大当り演出)に用いるキャラクタ画像、BGM,効果音、背景などを選択することが可能な選択設定画面を表示可能に構成してもよい。
<メニュー画面/カスタマイズ>
メニュー画面に含まれる複数の項目のうち、「カスタマイズ」を選択した場合に表示される機能選択設定画面では、図35(b−2)に示すように、普図演出に用いるキャラクタ画像を選択することはできないが、遊技台が有する複数種類の機能のうちの一つ、複数、または全ての機能を有効にするか無効にするかの選択が可能である。
<メニュー画面/メニュー画面の表示中の音量調整設定画面>
図35(c−1)〜同図(c−2)は、メニュー画面の表示中に音量調整モードに移行した場合の表示遷移を時系列で示した図である。本例では、メニュー画面の表示中に操作手段702の右ボタン702bまたは左ボタン702dのいずれかの押下操作を受け付けた場合には、音量調整モードに移行し、メーター表示を含む音量調整設定画面を表示することが可能である。
また、本例では、メニュー画面の少なくとも一部(本例では、操作手段による操作を示唆する表示の一部)を、メーター表示を含む音量調整設定画面によって覆い隠すことで、音量調整設定画面がメニュー画面にオーバーラップして表示されるように構成している。
なお、音量調整設定画面が、メニュー画面の少なくとも一部にオーバーラップされないように構成してもよい。また、音量調整設定画面が、普図演出を構成する画像の少なくとも一部にオーバーラップして表示されるように構成してもよいし、普図演出を構成する画像の少なくとも一部にオーバーラップ表示されないように構成してもよい。また、反対に、普図演出を構成する画像が、音量調整設定画面の少なくとも一部にオーバーラップして表示されるように構成してもよいし、音量調整設定画面の少なくとも一部にオーバーラップ表示されないように構成してもよい。
<報知音>
次に、図36を用いて、報知音について説明する。ここで、報知音とは、遊技台において発生した異常(エラー)や状態変化などを報知するための音のことであり、例えば、前面枠扉開放エラーの発生を報知するための扉開放音や、下皿満タンエラーの発生を報知するための球抜き報知音などが該当する。
<報知音/音量調整終了後の報知音>
図36(a−1)〜同図(a−3)は、音量調整モードの終了後に扉開放音を出力した様子を時系列で示した図である。図36(a−2)に示す状態では、図36(a−1)に示す状態において右ボタン702bまたは左ボタン702dのいずれかの押下操作を受け付けたことを条件として、音量調整モードに移行し、メーター表示を含む音量調整設定画面を表示している。
また、続く図36(a−3)に示す状態では、前面扉の開放を検出したことを条件として、前面枠扉開放エラーの発生を報知するための扉開放表示(本例では、「扉が開いています」という文字表示)を、装飾図柄表示装置208に表示するとともに、前面枠扉開放エラーの発生を報知するための扉開放音を、音量設定値として記憶されている音量(例えば、レベル5)とは異なる報知音用の音量(例えば、予め定められた最大音量であるレベル10)でスピーカ120から出力している。なお、扉開放音を、音量設定値として記憶されている音量と同じ音量(本例では、レベル5)でスピーカ120から出力してもよい。
<報知音/音量調整中の報知音>
図36(b−1)〜同図(b−4)は、音量調整モード中に扉開放音を出力する様子を時系列で示した図である。図36(b−3)に示す状態では、音量調整モードにおいてメーター表示を含む音量調整設定画面の表示を行っている途中で、前面枠扉開放エラーが発生したことを条件として、スピーカ120から扉開放音を出力しているとともに、メーター表示を含む音量調整設定画面の表示は継続しつつ、扉開放表示(「扉が開いています」という文字表示)を行っている。
また、続く図36(b−4)に示す状態は、前面枠扉開放エラーの発生中に音量調整を行っている状態である。本例では、前面枠扉開放エラーの発生中であっても音量調整を行うことが可能であり、変更後の音量を表すメーター表示を含む音量調整設定画面の表示も可能である。一方、スピーカ120からは扉開放音を出力しているため、操作手段700による操作が受け付けられているか否かを操作音で確認することはできない。
なお、操作音の音量を小さくして扉開放音とともにスピーカ120から出力してもよいし、操作音を消音(ミュート)して扉開放音のみをスピーカから出力してもよい。また、装飾図柄表示装置208を用いて扉開放表示のみを行い、操作音と扉開放音の両方をスピーカ120から出力しないように構成してもよい。
また、音量調整モードにおいてメーター表示を含む音量調整設定画面の表示を行っている途中で、前面枠扉開放エラーが発生したことを条件として、スピーカ120から扉開放音を出力するとともに扉開放表示(「扉が開いています」という文字表示)を行う一方で、メーター表示を含む音量調整設定画面の表示を強制的に消去してもよい。
また、扉開放音の最大出力時間(例えば、30秒)が予め決まっている場合は、扉開放音の出力中のみ操作音を消音し(または、音量を下げ)、扉開放音の出力を停止した後は操作音を出力する(または、音量を上げる)ように構成してもよい。また、扉開放表示とメーター表示の一方を他方で覆い隠すことで、オーバーラップ表示を行ってもよい。
また、扉の閉鎖を検出した場合に、扉開放音と同じ(または異なる)扉閉鎖音を出力してもよく、この場合、扉閉鎖音の最大出力時間(例えば、10秒)が予め決まっている場合は、扉閉鎖音の出力中のみ操作音を消音し(または、音量を下げ)、扉閉鎖音の出力を停止した後は操作音を出力する(または、音量を上げる)ように構成してもよい。
また、扉閉鎖時に扉閉鎖表示(例えば、「扉が閉まりました」という文字表示)を行ってもよいし、行わなくてもよい。この場合、扉閉鎖表示とメーター表示の一方を他方で覆い隠すことで、オーバーラップ表示を行ってもよいし、行わなくてもよい。
また、扉開放音の出力を開始した場合には、扉の閉鎖を検出した場合であっても予め定めた時間(例えば、30秒)が経過するまでは扉開放音の出力を継続してもよい。また、扉開放音の出力を開始した後に扉の閉鎖を検出した場合には、予め定めた時間(例えば、30秒)が経過するまでは、扉開放音に代えて扉閉鎖音を出力してもよい。
<音量調整中の島一斉演出>
次に、図37(a−1)〜同図(a−5)を用いて、音量調整中の島一斉演出について説明する。
図37(a−3)に示す状態は、図37(a−2)に示すタイミングで移行した音量調整モード中に、島一斉演出を開始した状態である。本例では、音量調整モード中(音量調整設定画面の表示中)に、島一斉演出を開始する条件(島一斉演出開始条件)が成立した場合に、音量調整設定画面の表示を継続しつつ島一斉演出を開始(実行)することが可能である。一方、音量調整モード中(音量調整設定画面の表示中)に、島一斉演出を開始する条件(島一斉演出開始条件)が成立した場合に、スピーカ120からは、操作音に優先して島一斉演出音(島一斉演出の効果音)を出力する。
ここで、「島一斉演出」とは、計時手段(例えば、制御手段のCPUが備えるハードウェアタイマ、制御手段のユーザプログラムによって実現されるソフトウェアタイマ、RTC(リアルタイムクロック)など)の計時開始から固定時間(例えば、1時間)の経過があったことを条件に開始される演出や、島一斉演出開始条件(例えば、電源投入コマンドなどの主制御部からのコマンドが送信されたこと、大当り、電サポ状態等が開始または終了、および島一斉演出用のモード等が開始されること等)があった場合に開始される演出や、遊技島を最小単位として実行される演出を含み、例えば、図61(a)に示す島一斉演出が該当する。
なお、島一斉演出は、複数の遊技台による島一斉演出によって構成される演出のことであってもよい。例えば、遊技台Aが島一斉演出Aを実行可能であり、遊技台Bが島一斉演出Bを実行可能であり、遊技台Aにより島一斉演出Aを実行中に、遊技台Bにより島一斉演出Bが実行されることで構成される演出のことを示していてもよい。また、遊技台Aにより島一斉演出Aが実行されている期間に遊技台Bにより島一斉演出Bが実行されていなくてもよく、その場合であっても島一斉演出といってもよい。また、遊技台Bによる島一斉演出Bについても同様であってもよい。
<音量調整中の装飾図柄変動表示>
次に、図37(b−1)〜同図(b−4)を用いて、音量調整中の装飾図柄変動表示について説明する。
図37(b−2)に示す状態は、図37(b−1)に示すタイミングで移行した音量調整モード中に、装飾図柄の変動表示を開始した状態である。本例では、音量調整モード中(音量調整設定画面の表示中)に装飾図柄の変動表示を開始する条件が成立した場合(例えば、特図始動口に遊技球が入球した場合)に、音量調整設定画面の表示を継続しつつ装飾図柄の変動表示を開始(実行)することが可能である。
ただし、本例では、装飾図柄の停止表示中と、装飾図柄の変動表示中とで、音量調整設定画面の表示態様を異ならせており、より詳細には、装飾図柄の停止表示中と、装飾図柄の変動表示開始後の第一の期間中と、装飾図柄の変動表示開始後の第一の期間の経過後の第二の期間中とで、音量調整設定画面の表示態様を異ならせている。
具体的には、図37(b−1)に示すように、装飾図柄の停止表示中は、現在の音量(本例では、レベル6)を表すメーター表示を行い、図37(b−2)〜同図(b−3)に示すように、装飾図柄の変動表示開始後の第一の期間中は、現在の音量(本例では、レベル6)を表すメーター表示を継続した後に当該メーター表示を消去し、図37(b−4)に示すように、装飾図柄の変動表示開始後の第一の期間の経過後の第二の期間中は、現在の音量(本例では、レベル6)を文字で表す表示(本例では、「音量:6」という文字表示)を行うように構成している。
例えば、音量調整モードに移行して音量調整設定画面の表示を開始した後は、少なくとも予め定めた期間中(例えば、5秒間)は音量調整設定画面の表示を継続するため、当該期間中に装飾図柄の変動表示が開始されることがある。この場合、当該期間中は、音量調整設定画面を「装飾図柄の停止表示中」の表示態様とする。また、当該期間が経過した後に右ボタン702bまたは左ボタン702dのいずれかの押下操作を受け付けた場合には、音量調整設定画面を「装飾図柄の変動表示中」の表示態様とする。
なお、図37(c−1)〜同図(c−3)に示すように、装飾図柄の変動表示開始後の第一の期間中においてメーター表示を行っている期間中(図37(b−2)に示す期間)に、右ボタン702bまたは左ボタン702dのいずれかの押下操作を受け付けた場合には、音量調整が可能であるとともに、変更後の音量を表すメーター表示を含む音量調整設定画面が表示可能であってもよい。また、この場合、音量調整設定画面の表示を開始した後は、少なくとも予め定めた期間中(例えば、5秒間)は音量調整設定画面の表示を継続するように構成してもよい。
また、第一の期間中においてメーター表示を行っている期間中(図37(b−2)に示す期間)に、右ボタン702bまたは左ボタン702dのいずれかの押下操作を受け付けた場合には、音量調整設定画面を「装飾図柄の停止表示中」の表示態様から「装飾図柄の変動表示中」の表示態様に変更してもよい。
<普図演出の変形例>
次に、図38を用いて、普図演出の変形例について説明する。図38は、変形例に係る普図演出を説明するための図である。
<普図演出の変形例/変形例1>
図38(a−1)に示すように、装飾図柄の停止表示中に普図演出を開始した場合には、装飾図柄を、普図演出に関する各種画像の手前側に表示する一方で、図38(a−2)に示すように、装飾図柄の変動表示中に普図演出を開始した場合には、普図演出に関する各種画像を、装飾図柄の手前側に表示するように構成してもよい。
このような構成とすれば、停止表示中の装飾図柄の視認性を高めることができ、装飾図柄による遊技情報を遊技者に確実に提供することができる場合がある。
<普図演出の変形例/変形例2>
詳細は後述するが、本実施形態に係る遊技台は、省電力モード設定スイッチとして機能するDIPスイッチを配置している。この省電力モード設定スイッチは、遊技台の省電力モードのONとOFFを切り替えるための操作手段である。
本例では、省電力モード設定スイッチのツマミが上側にスライドされている場合には、遊技台に第一の検出信号(例えば、ハイレベルの信号)が入力されることで、遊技台の省電力モードがONに設定され、省電力モード設定スイッチのツマミが下側にスライドされている場合には、遊技台に第二の検出信号(例えば、ローレベルの信号)が入力されることで、遊技台の省電力モードがOFFに設定されるように構成されている。
また、省電力モードがONに設定されている状態において節電モード移行条件が成立した場合には、遊技台が通常モードから節電モードに移行するように構成している。ここで、節電モードとは、遊技台における消費電力を節約するために、光出力手段(LED、ランプ)の光量や音出力手段(スピーカ)の音量を下げたり、光量や音量を調整不可能にするモードのことである。
なお、光出力手段(LED、ランプ)の光出力パターンを変更したり(例えば、発光態様を点灯から点滅に変更する、点滅における消灯時間を長くする、フルカラーLEDにおいて単色点灯に切り替える、など)、液晶表示装置のバックライトを暗くしたりすることで、節電モードを実現してもよい。
図38(b−1)に示すように、節電モードに移行した後の節電モード中において普図演出を開始(実行)してもよく、この場合、普図演出に関する表示(キャラクタ画像の表示など)を行う一方で、普図演出に関する音(効果音,BGMなど)を出力しないように構成してもよいし、光出力手段(LED、ランプ)の光量や音出力手段(スピーカ)の音量を下げた状態で普図演出を実行してもよい。このような構成とすれば、普図演出を実行しつつ、遊技台における消費電力を低減することができる。
<普図演出の変形例/変形例3>
図38(c−1)に示すようなデモ演出(装飾図柄の変動停止から所定時間(例えば、1分)の経過を条件として開始される演出)の実行中に、同図(b−1)に示すような普図演出を実行してもよい。また、メニュー画面において選択可能なガイダンス演出(例えば、遊技方法などを報知する演出)において、同図(b−1)に示すような普図演出を実行してもよい。また、デモ演出(または、ガイダンス演出)の実行中に、右ボタン702bまたは左ボタン702dのいずれかの押下操作を受け付けた場合には、デモ演出(または、ガイダンス演出を終了し、図37(b−1)に示すような表示を開始してもよい。
<普図演出の変形例/変形例4>
図38(d−1)に示すように、装飾図柄の変動中に普図演出が開始され、この普図演出においてボタン演出(操作手段による操作を示唆する演出)が発生し、このボタン演出に従って操作手段による操作が行われた場合に、続く図38(d−2)に示すように、遊技者に付与される利益を示唆する表示(本例では、電チュー開放に当選したことを示唆する「助」という文字表示)を行ってもよい。なお、操作手段による操作が行われなかった場合でも、所定時間(例えば、10秒)の経過を条件として遊技者に付与される利益を示唆する表示(電チュー開放に当選したことを示唆する「助」という文字表示)を行ってもよい。
<普図演出の変形例/変形例5>
図38(e−1)に示すように、装飾図柄の停止表示中に普図演出が開始され、この普図演出においてボタン演出(操作手段による操作を示唆する演出)が発生し、このボタン演出に従って操作手段による操作が行われた場合に、続く図38(e−2)に示すように、遊技者に付与される利益を示唆する表示(本例では、電チュー開放に当選したことを示唆する「助」という文字表示)とともにメニュー画面を表示してもよい。なお、操作手段による操作が行われなかった場合でも、所定時間(例えば、10秒)の経過を条件として遊技者に付与される利益を示唆する表示(電チュー開放に当選したことを示唆する「助」という文字表示)とメニュー画面の表示を行ってもよい。
<普図演出の変形例/変形例6>
図38(f−1)〜同図(f−2)に示すように、表示手段A(メイン液晶)208aと表示手段B(サブ液晶)208bを備え、表示手段A(メイン液晶)208bにおいて音量調整を行っている期間中に表示手段A(メイン液晶)208aにおいて装飾図柄の変動表示が開始された場合に、表示手段B(サブ液晶)208bにおける音量調整を終了させてもよい。なお、本明細書における第一、第二、第三、第四の表示手段の各々は、表示手段A(メイン液晶)と表示手段B(サブ液晶)の両方を含む概念(複数の表示手段を含む概念)であってもよいし、いずれか一方のみを含む概念であってもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、複数種類の表示を実行可能な第三の表示手段(例えば、第1副制御部400、図37(a−1)に示す装飾図柄表示装置208、図38(e−1)に示すメイン液晶208a,サブ液晶208b、タッチパネル)を備えた遊技台であって、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、演出表示(以下、「第一の表示」という。例えば、図37(a−3)〜(a−5)に示す島一斉演出、図61(a)に示す島一斉演出、図38(c−1)に示すデモ演出(静止画または動画)、図38(c−3)に示すチュートリアル表示やガイダンス表示)であり、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、装飾図柄の図柄変動表示(以下、「第二の表示」という。例えば、図37(b−2)〜(b−4)に示す装飾図柄の変動表示)であり、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、演出設定に関連する表示(以下、「第四の表示」という。例えば、図37(a−2)〜(a−5)に示すメーター表示(音量調整設定画面)、図35(b−1)に示すメニュー表示、遊技台の光出力手段(例えば、ランプ)の光量調整を行うための光量調整設定画面、パスワードを入力するためのパスワード設定画面や、キャラクタやBGMを選択するための選択画面や、遊技台における遊技履歴を参照するための遊技履歴参照画面)であり、前記第一の表示は、電源が投入されてからの時間に応じて(例えば、計時手段(例えば、制御手段のCPUが備えるハードウェアタイマ、制御手段のユーザプログラムによって実現されるソフトウェアタイマ、RTC(リアルタイムクロック)など)による計時が開始されてから第一の時間が経過した場合に)実行可能な表示であり、前記第一の表示は、前記第二の表示が実行されていない状態(例えば、特図変動遊技が発生していない状態、大当り遊技中)で開始可能な表示であり(前記第一の表示の開始条件の一つが前記第二の表示が実行されていない状態であり)、前記第四の表示は、前記第二の表示が実行されていない状態で開始可能な表示であり、前記第四の表示が実行されている状態で前記第一の表示が開始される場合、該第四の表示が終了することなく該第一の表示が開始されるように構成されており、前記第四の表示が実行されている状態で前記第二の表示が開始される場合、該第四の表示が終了して該第二の表示が開始されるように構成されている、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、第四の表示(演出設定に関連する表示)が実行されている状態で第一の表示(演出表示)が開始される場合、該第四の表示(演出設定に関連する表示)が終了することなく該第一の表示(演出表示)が開始されるため、第一の表示(演出表示)を開始しつつ、第四の表示(演出設定に関連する表示)を継続させることができ、遊技者の利便性を高めることができ、表示手段に特徴を持った遊技台を提供することができる場合がある。
なお、本発明に係る「前記第一の表示は、前記第二の表示が実行されていない状態で開始可能な表示であり」とは、「前記第一の表示は、前記第二の表示が実行されていない状態で少なくとも開始可能な表示であり」、「前記第一の表示は、前記第二の表示が実行されていない状態で必ず開始する表示であり」、「前記第一の表示は、前記第二の表示が実行されていない状態でのみ少なくとも開始可能な表示であり」、および「前記第一の表示は、前記第二の表示が実行されていない状態でのみ必ず開始する表示であり」のそれぞれの意味をいずれも含む概念である。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、複数種類の表示を実行可能な第三の表示手段(例えば、第1副制御部400、図37(a−1)に示す装飾図柄表示装置208、図38(e−1)に示すメイン液晶208a,サブ液晶208b、タッチパネル)を備えた遊技台であって、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、演出表示(以下、「第二の表示」という。例えば、図37(b−2)〜(b−4)に示す装飾図柄の変動表示)であり、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、演出設定(第一の演出設定)に関連する表示(以下、「第三の表示」という。例えば、図37(a−2)〜(a−5)に示すメーター表示(音量調整設定画面)、図35(b−1)に示すメニュー表示、遊技台の光出力手段(例えば、ランプ)の光量調整を行うための光量調整設定画面、パスワードを入力するためのパスワード設定画面や、キャラクタやBGMを選択するための選択画面や、遊技台における遊技履歴を参照するための遊技履歴参照画面のうちの一つ)であり、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、演出設定(第二の演出設定)に関連する表示(以下、「第四の表示」という。例えば、図37(a−2)〜(a−5)に示すメーター表示(音量調整設定画面)、図35(b−1)に示すメニュー表示、遊技台の光出力手段(例えば、ランプ)の光量調整を行うための光量調整設定画面、パスワードを入力するためのパスワード設定画面や、キャラクタやBGMを選択するための選択画面や、遊技台における遊技履歴を参照するための遊技履歴参照画面のうちの一つ)であり、前記第三の表示は、前記第二の表示が実行されていない状態で開始可能な表示であり、前記第四の表示は、前記第二の表示が実行されていない状態で開始可能な表示であり、前記第三の表示が実行されている状態で前記第二の表示が開始される場合、該第三の表示が終了して該第二の表示が開始されるように構成されており、前記第四の表示が実行されている状態で前記第二の表示が開始される場合、該第四の表示が終了することなく該第二の表示が開始されるように構成されている、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、第四の表示(演出設定に関連する表示)が実行されている状態で第二の表示(演出表示)が開始される場合、該第四の表示(演出設定に関連する表示)が終了することなく該第二の表示(演出表示)が開始されるため、第二の表示(演出表示)を開始しつつ、第四の表示(演出設定に関連する表示)を継続させることができ、遊技者の利便性を高めることができ、表示手段に特徴を持った遊技台を提供することができる場合がある。
なお、音を出力可能な音出力手段(例えば、スピーカ120)を備え、前記第四の表示は、前記音の音量の調整に関連する表示であってもよい。また、前記第一の表示が実行されている状態で前記第四の表示が開始される場合、該第一の表示が終了することなく該第四の表示が開始されるように構成されていてもよい。また、前記第一の表示が実行されている状態で前記第二の表示が開始される場合、該第一の表示が終了することなく該第二の表示が開始されるように構成されていてもよい。
また、前記第一の表示は、島一斉演出(例えば、計時手段(例えば、制御手段のCPUが備えるハードウェアタイマ、制御手段のユーザプログラムによって実現されるソフトウェアタイマ、RTC(リアルタイムクロック)など)の計時開始から固定時間(例えば、1時間)の経過があったことを条件に開始される演出や、島一斉演出開始条件(例えば、電源投入コマンドなどの主制御部からのコマンドが送信されたこと、大当り、電サポ状態等が開始または終了、および島一斉演出用のモード等が開始されること等)があった場合に開始される演出や、遊技島を最小単位として実行される演出)であってもよい。また、前記島一斉演出は、音による演出を含む演出であってもよい。
また、前記第三の表示手段は、第一の表示領域(例えば、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部)において前記第一の表示を実行可能な手段であり、前記第三の表示手段は、第二の表示領域(例えば、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部)において前記第四の表示を実行可能な手段であり、前記第二の表示領域の少なくとも一部の表示領域は、前記第一の表示領域の少なくとも一部の表示領域と重なる表示領域であってもよい。
また、第一の制御手段(例えば、図3に示す主制御部300)と、第二の制御手段(例えば、図3に示す第1副制御部400)と、を備え、前記第二の制御手段は、前記第一の制御手段からのコマンドに応じた制御を実行可能な手段であり、前記第二の制御手段は、前記コマンドに応じて、前記第三の表示手段の制御を実行可能な手段であってもよい。
また、複数の制御基板(例えば、図2に示す主基板156、第1副基板160、第2副基板164)を備え、前記複数の制御基板のうちの一の制御基板(例えば、図2に示す主基板156)は、第一の制御基板であり、前記複数の制御基板のうちの一の制御基板は、第二の制御基板(例えば、図2に示す第1副基板160)であり、前記第一の制御手段は、前記第一の制御基板を含んで構成される手段であり、前記第二の制御手段は、前記第二の制御基板を含んで構成される手段であってもよい。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、複数種類の表示を実行可能な第三の表示手段(例えば、第1副制御部400、図37(a−1)に示す装飾図柄表示装置208、図38(e−1)に示すメイン液晶208a,サブ液晶208b、タッチパネル)を備えた遊技台であって、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、演出表示(以下、「第一の表示」という。例えば、図37(a−3)〜(a−5)に示す島一斉演出、図61(a)に示す島一斉演出、図38(c−1)に示すデモ演出(静止画または動画)、図38(c−3)に示すチュートリアル表示やガイダンス表示)であり、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、装飾図柄の図柄変動表示(以下、「第二の表示」という。例えば、図37(b−2)〜(b−4)に示す装飾図柄の変動表示)であり、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第一の演出設定に関連する表示(以下、「第三の表示」という。例えば、図37(a−2)〜(a−5)に示すメーター表示(音量調整設定画面)、図35(b−1)に示すメニュー表示、遊技台の光出力手段(例えば、ランプ)の光量調整を行うための光量調整設定画面、パスワードを入力するためのパスワード設定画面や、キャラクタやBGMを選択するための選択画面や、遊技台における遊技履歴を参照するための遊技履歴参照画面のうちの一つ)であり、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第二の演出設定に関連する表示(以下、「第四の表示」という。例えば、図37(a−2)〜(a−5)に示すメーター表示(音量調整設定画面)、図35(b−1)に示すメニュー表示、遊技台の光出力手段(例えば、ランプ)の光量調整を行うための光量調整設定画面、パスワードを入力するためのパスワード設定画面や、キャラクタやBGMを選択するための選択画面や、遊技台における遊技履歴を参照するための遊技履歴参照画面のうちの一つ)であり、前記第一の表示は、前記第二の表示が実行されていない状態で開始可能な表示であり、前記第三の表示は、前記第二の表示が実行されていない状態で開始可能な表示であり、前記第四の表示は、前記第二の表示が実行されていない状態で開始可能な表示であり、前記第三の表示が実行されている状態で前記第一の表示が開始される場合、該第三の表示が終了することなく該第一の表示が開始されるように構成されており、前記第三の表示が実行されている状態で前記第二の表示が開始される場合、該第三の表示が終了して該第二の表示が開始されるように構成されており、前記第四の表示が実行されている状態で前記第一の表示が開始される場合、該第四の表示が終了することなく該第一の表示が開始されるように構成されており、前記第四の表示が実行されている状態で前記第二の表示が開始される場合、該第四の表示が終了することなく該第二の表示が開始されるように構成されている、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、第四の表示(演出設定に関連する表示)が実行されている状態で第二の表示(演出表示)が開始される場合、該第四の表示(演出設定に関連する表示)が終了することなく該第二の表示(演出表示)が開始されるため、第二の表示(演出表示)を開始しつつ、第四の表示(演出設定に関連する表示)を継続させることができ、遊技者の利便性を高めることができ、表示手段に特徴を持った遊技台を提供することができる場合がある。
なお、音を出力可能な音出力手段(例えば、スピーカ120)を備え、前記第四の表示は、前記音の音量の調整に関連する表示であってもよい。また、前記第四の表示は、前記第二の表示の実行中においては第一の態様で表示可能な(または、第一の態様で表示する)表示であり、前記第四の表示は、前記第二の表示の非実行中においては第二の態様で表示可能な(または、第二の態様で表示する)表示であり、前記第二の態様は、前記第一の態様とは異なる態様であってもよい。
また、前記第四の表示は、前記第二の表示が開始された後に表示態様が変化する表示であってもよい。また、前記第四の表示は、前記第二の表示が開始された後であっても表示態様が変化しない表示であってもよい。また、光を出力可能な光出力手段(例えば、LED、ランプ)を備え、前記第三の表示は、前記光の光量の調整に関連する表示であってもよい。また、前記第二の表示は、装飾図柄の図柄変動表示であってもよい。
また、前記第三の表示手段は、第一の表示領域(例えば、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部)において前記第一の表示を実行可能な手段であり、前記第三の表示手段は、第二の表示領域(例えば、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部)において前記第四の表示を実行可能な手段であり、前記第二の表示領域の少なくとも一部の表示領域は、前記第一の表示領域の少なくとも一部の表示領域と重なる表示領域であってもよい。
また、第一の制御手段(例えば、図3に示す主制御部300)と、第二の制御手段(例えば、図3に示す第1副制御部400)と、を備え、前記第二の制御手段は、前記第一の制御手段からのコマンドに応じた制御を実行可能な手段であり、前記第二の制御手段は、前記コマンドに応じて、前記第三の表示手段の制御を実行可能な手段であってもよい。
また、複数の制御基板(例えば、図2に示す主基板156、第1副基板160、第2副基板164)を備え、前記複数の制御基板のうちの一の制御基板(例えば、図2に示す主基板156)は、第一の制御基板であり、前記複数の制御基板のうちの一の制御基板は、第二の制御基板(例えば、図2に示す第1副基板160)であり、前記第一の制御手段は、前記第一の制御基板を含んで構成される手段であり、前記第二の制御手段は、前記第二の制御基板を含んで構成される手段であってもよい。
また、本実施形態に係る遊技台(パチンコ機100)は、本実施形態に係る遊技台(パチンコ機100)は、第一の表示手段(例えば、図18に示す普図表示装置210)と、第二の表示手段(例えば、図18に示す第1特図表示装置212や第2特図表示装置214)と、第三の表示手段(例えば、図18に示す装飾図柄表示装置208)と、第一の制御手段(例えば、主制御部300)と、第二の制御手段(例えば、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、前記第一の表示手段は、普通図柄の図柄変動表示(以下、「普通図柄変動表示」という。)を実行する手段であり、前記第二の表示手段は、特別図柄の図柄変動表示(以下、「特別図柄変動表示」という。)を実行する手段であり、前記第三の表示手段は、複数種類の表示を少なくとも実行可能な手段であり、前記第一の制御手段は、前記第一の表示手段に当り図柄態様(例えば、当り図柄)が停止表示された後に、当り動作(以下、「第一の当り動作」という。例えば、第2特図始動口232の開閉動作)を実行開始する手段であり、前記第一の制御手段は、前記第二の表示手段に当り図柄態様(例えば、当り図柄)が停止表示された後に、当り動作(以下、「第二の当り動作」という。例えば、可変入賞口234の開閉動作)を実行開始する手段であり、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記普通図柄変動表示の開始から前記第一の当り動作の終了までの期間のうちの少なくとも一部の期間(以下、「第一の期間」という。)において実行される場合がある表示(以下、「第一の表示」という。例えば、普図演出)であり、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記特別図柄変動表示の開始から前記第二の当り動作の終了までの期間のうちの少なくとも一部の期間(以下、「第二の期間」という。)において実行される表示(以下、「第二の表示」という。例えば、装飾図柄の変動表示)であり、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、演出設定に関連する表示(以下、「第三の表示」という。例えば、設定画面の表示)であり、前記第一の表示は、前記第一の当り動作に関連する表示であり、前記第二の表示は、前記第二の当り動作に関連する表示であり、前記第二の制御手段は、前記第一の表示の開始条件の成立があった場合に、前記第三の表示が実行されていても、該第三の表示を終了することなく該第一の表示を開始する手段であり(前記第二の制御手段は、前記第一の表示の開始条件の成立があった場合に、該第一の表示を開始する手段でもあり)、前記第二の制御手段は、前記第二の表示の開始条件の成立があった場合に、前記第三の表示が実行されていれば、該第三の表示を終了して該第二の表示を開始する手段であり、前記第三の表示の実行中における前記第一の表示の表示態様(例えば、図14(d)に示す「普図演出」の表示態様)は、前記第三の表示の非実行中における前記第一の表示の表示態様(例えば、図16(e)に示す「普図演出」の表示態様)と同一である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、演出設定に関する表示(第三の表示)中に第二の当り動作が実行可能になった場合には、当該演出設定に関する表示に替えて、第二の当り動作に関連する第二の表示を行うことができるため、演出設定に関する表示中であっても、遊技者にとって有利な情報を確実に提供することができる。その上、一般に、遊技者が得ることができる利益は、第一の当り動作よりも第二の当り動作の方が相対的に大きいため、演出設定に関する表示を第二の表示に切り替えることで、遊技者の期待感を一気に高めることができる。また、演出設定に関する表示中に第二の当り動作よりも相対的に利益の小さい第一の当り動作が実行可能になった場合には、当該演出設定に関する表示を継続したまま第一の当り動作に関連する第一の表示を行うことができるため、遊技者の利便性を確保しつつ、第一の表示によって、遊技者にとって有利な情報を提供することもできる。その上、演出設定に関する表示の実行中における第一の表示の表示態様は、演出設定に関する表示の非実行中における第一の表示の表示態様と同一であるため、演出設定に関する表示の実行/非実行とは無関係に、第一の表示を同じ表示態様で表示させることができ、第一の表示による第一の当り動作に関する情報を遊技者に分かりやすく提供でき、演出設定に関する表示の実行によって遊技者が不利益を被るような事態を回避できる場合がある。
なお、前記第二の制御手段は、前記第一の表示を実行している場合に、該第一の表示を終了することなく前記第三の表示を開始することが可能となるように構成されている手段であり、前記第二の制御手段は、前記第二の表示を実行している場合に、該第二の表示を終了することなく前記第三の表示を開始することが可能とならないように構成されている手段であってもよい。また、操作手段を備え、前記第二の制御手段は、前記第三の表示を実行している場合に、前記操作手段の操作を有効として受付ける場合がある手段であり、前記第二の制御手段は、前記第二の表示を実行している場合に、前記操作手段の操作を有効として受付ける場合がある手段であってもよい。
また、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、前記第二の期間において実行される場合がある表示(以下、「第四の表示」という。)であり、前記第四の表示は、前記第二の当り動作に関連する予告表示であり、前記第一の表示は、第一の画像の表示を含む表示であり、前記第四の表示は、前記第一の画像の表示を含む表示であってもよい。また、前記第一の表示は、前記普通図柄変動表示の結果がハズレとなる場合であっても、実行される場合がある表示であってもよい。また、前記第二の表示は、前記特別図柄変動表示の結果がハズレとなる場合であっても、実行される表示であってもよい。また、前記第二の表示は、装飾図柄の図柄変動表示であってもよい。また、前記第三の表示は、遊技結果に関連する識別コードの表示であってもよい。
また、前記第二の制御手段は、前記第一の制御手段からのコマンドに応じた制御を実行可能な手段であり、前記第二の制御手段は、前記コマンドに応じて、前記第三の表示手段の制御を実行可能な手段であってもよい。また、複数の制御基板を備え、前記複数の制御基板のうちの一の制御基板は、第一の制御基板であり、前記複数の制御基板のうちの一の制御基板は、第二の制御基板であり、前記第一の制御手段は、前記第一の制御基板を含んで構成される手段であり、前記第二の制御手段は、前記第二の制御基板を含んで構成される手段であってもよい。
また、本実施形態に係る遊技台(パチンコ機100)は、複数の操作手段(例えば、左右ボタン、上下ボタン)と、制御手段(例えば、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第一の操作手段(例えば、左右ボタン)であり、前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第二の操作手段(例えば、上下ボタン)であり、前記制御手段は、複数種類の状態に少なくとも移行可能な手段であり、前記複数種類の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態(例えば、設定画面による演出設定中)であり、前記複数種類の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態(例えば、大当り遊技中)であり、前記第一の状態は、前記第一の操作手段の操作があった場合に、第一の制御を少なくとも実行することが可能な状態であり、前記第二の状態は、前記第二の操作手段の操作があった場合に、前記第一の制御を少なくとも実行することが可能な状態であり、前記第一の制御は、演出設定に関連する制御(例えば、音量調整、光量調整)である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、演出設定に関連する制御を実行する場合に、操作手段による操作を分かりやすくすることができるため、操作ミスを未然に防止することが可能で、操作手段に特徴のある遊技台を提供することができる場合がある。
また、前記第二の状態は、前記第一の操作手段の操作があった場合に、第二の制御(例えば、キャラクタ選択に関連する制御)を少なくとも実行することが可能な状態であり、前記第二の制御は、前記第一の制御とは異なる制御であってもよい。また、前記第一の状態は、前記第二の操作手段の操作があった場合に、前記第二の制御を少なくとも実行しない状態であってもよい。
また、前記第一の状態は、前記第二の操作手段の操作があった場合に、第三の制御(例えば、パスワード設定に関連する制御)を少なくとも実行することが可能な状態であり、前記第三の制御は、前記第一の制御とは異なる制御であり、前記第三の制御は、前記第二の制御とは異なる制御であってもよい。
また、前記複数種類の状態のうちの少なくとも一つは、第三の状態(例えば、特図変動中)であり、前記第三の状態は、前記第一の操作手段の操作があった場合に、前記第一の制御を少なくとも実行しない状態であり、前記第三の状態は、前記第一の操作手段の操作があった場合に、前記第二の制御を少なくとも実行しない状態であり、前記第三の状態は、前記第一の操作手段の操作があった場合に、前記第三の制御を少なくとも実行しない状態であり、前記第三の状態は、前記第二の操作手段の操作があった場合に、前記第一の制御を少なくとも実行しない状態であり、前記第三の状態は、前記第二の操作手段の操作があった場合に、前記第二の制御を少なくとも実行しない状態であり、前記第三の状態は、前記第二の操作手段の操作があった場合に、前記第三の制御を少なくとも実行しない状態であってもよい。
また、音を出力可能な音出力手段(例えば、スピーカ120)を備え、前記演出設定は、前記音の音量の調整に関連する設定であってもよい。また、前記の第一の操作手段は、遊技者から少なくとも操作可能な位置(例えば、パチンコ機やスロットマシンの前面側)に設けられた手段であってもよいし、前記の第二の操作手段は、遊技者から少なくとも操作可能な位置(例えば、パチンコ機やスロットマシンの前面側)に設けられた手段であってもよい。
また、複数の操作手段と、制御手段と、を備えた遊技台であって、前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第一の操作手段であり、前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第二の操作手段であり、前記の第一の操作手段は、遊技者から少なくとも操作可能な位置に設けられた手段であり、前記の第二の操作手段は、遊技者から少なくとも操作可能な位置に設けられた手段であり、前記制御手段は、前記第一の操作手段による操作を受け付け可能な手段であり、前記制御手段は、前記第二の操作手段による操作を受け付け可能な手段であり、前記制御手段は、複数の状態をとることが少なくとも可能な手段であり、前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態であり、前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態であり、前記制御手段は、前記第一の状態において前記第一の操作手段による操作を受け付けた場合に、少なくとも第一の機能を実行することが可能な手段であり、前記制御手段は、前記第二の状態において前記第二の操作手段による操作を受け付けた場合に、少なくとも前記第一の機能を実行することが可能な手段であってもよい。
また、前記制御手段は、前記第一の状態において前記第二の操作手段による操作を受け付けた場合に、前記第一の機能を実行しない手段であり、前記制御手段は、前記第二の状態において前記第一の操作手段による操作を受け付けた場合に、前記第一の機能を実行しない手段であってもよい。
また、前記制御手段は、前記第二の状態において前記第一の操作手段による操作を受け付けた場合に、少なくとも第二の機能を実行することが可能な手段であり、前記第二の機能は、前記第一の機能とは異なる機能であってもよい。
また、前記制御手段は、前記第一の状態において前記第二の操作手段による操作を受け付けた場合に、少なくとも第三の機能を実行することが可能な手段であり、前記第三の機能は、前記第一の機能とは異なる機能であり、前記第三の機能は、前記第二の機能とは異なる機能であってもよい。
また、前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第三の状態であり、前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第四の状態であり、前記制御手段は、前記第四の状態において前記第一の操作手段による操作を受け付けた場合に、少なくとも前記第一の機能を実行することが可能な手段であり、前記制御手段は、前記第四の状態において前記第二の操作手段による操作を受け付けた場合に、少なくとも前記第一の機能を実行することが可能な手段であってもよい。
また、前記制御手段は、前記第三の状態において前記第一の操作手段による操作を受け付けた場合に、前記第一の機能を実行しない手段であり、前記制御手段は、前記第三の状態において前記第二の操作手段による操作を受け付けた場合に、前記第一の機能を実行しない手段であってもよい。
また、前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第三の操作手段であり、前記の第三の操作手段は、遊技者から少なくとも操作可能な位置に設けられた手段であり、前記制御手段は、前記第三の操作手段による操作を受け付け可能な手段であり、前記制御手段は、前記第一の状態において前記第三の操作手段による操作を受け付けた場合に、少なくとも第四の機能を実行することが可能な手段であり、前記制御手段は、前記第二の状態において前記第三の操作手段による操作を受け付けた場合に、少なくとも前記第四の機能を実行することが可能な手段であってもよい。
また、音を出力可能な音出力手段を備え、前記第一の機能は、前記音の音量を少なくとも調整可能な機能であってもよい。また、光を出力可能な光出力手段を備え、前記第一の機能は、前記光の光量を少なくとも調整可能な機能であってもよい。
<<実施形態2>>
以下、図面を用いて、本発明の実施形態2に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。なお、図39〜図89に示す符号は、原則として本実施形態2の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施形態2の説明では図39〜図89に示す符号を優先する。
<全体構成>
まず、図39を用いて、本発明の第2実施形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、所定条件が成立すると遊技者が利益を獲得することができる遊技台であって、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面(遊技者側)に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、外枠102の内部に備えられ、施錠機能付きで且つ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる扉部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。このパチンコ機100を設置した店舗(遊技店)の店員は、この本体104を開閉操作することが可能であり、本体104が開いたことを検出する本体開放センサ1041が設けられている。
前面枠扉106は、施錠機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。遊技店の店員は、この前面枠扉106も開閉操作することが可能であり、前面枠扉106が開いたことを検出する前面枠扉センサ1061も設けられている。なお、この前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124が設けられる空間を区画形成する。なお、本実施形態では、光源をLEDとするものもランプと称する。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、施錠機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。この球貯留皿付扉108は、前面枠扉106を開放した状態で操作可能となる不図示の開放レバーを押すことによって開く。なお、球貯留皿付扉108が開いたことを検出する球貯留皿付扉センサを設けてもよい。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図41参照)の演出態様に変化を与える演出ボタン136と、演出ボタン136に内蔵され、その演出ボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部(不図示)と、を備える。また、図39に示すパチンコ機100には、下皿128が遊技球によって満タンになったことを検知する下皿満タン検知センサ(不図示)が設けられている。さらに、操作キーユニット137も備えている。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。この発射装置110は、遊技者に球発射ハンドル134が継続的に発射操作されている間は、所定の発射期間(例えば0.6秒)の経過ごとに遊技球を遊技盤の遊技領域124へ向けて発射し、発射手段の一例に相当する。なお、球発射ハンドル134が操作された状態で押下操作されることにより発射強度を最大にすることが可能な右打ちボタンを備えてもよい。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。なお、図39では遊技領域124の具体的構成は図示省略してあり、その具体的構成は図41に示す。
<遊技台の背面>
図40は、図39のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技台器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。
RWMクリアスイッチ180は、操作を行いながらパチンコ機100の電源投入を行うことで、RWMクリア(RAMの初期化)を行うことができるスイッチである。なお、RAMクリアスイッチ180は、操作を行いながらパチンコ機100の電源投入を行った場合に、所定の報知(例えば、「RAMクリアする場合はもう一度押してください」という文字表示や音、または、文字表示と音の両方)を行い、再度、操作を行った場合に、RAMクリアを行うように構成してもよい。
また、第1副基板ケース162の左上には、第2出力設定スイッチ(第二の操作手段)194を配設している。この第2出力設定スイッチ194は、パチンコ機100のスピーカ(音出力手段)120から出力する音(例えば、BGM、効果音、エラー音等)の音量(音圧)や、各種LED・各種ランプ(光出力手段)の輝度(光量)を調整するためのスイッチである。第2出力設定スイッチ194は、パチンコ機100の背面に配設されているため、前面枠扉106の施解錠を行うことができる者(例えば、遊技店の店員等)は前面枠扉160を開放することで操作を行うことができるが、前面枠扉106の施解錠を行うことができない者(例えば、遊技者)は操作を行うことができないように構成されている。
また、第2出力設定スイッチ194の背面視右横には、複数のDIPスイッチで構成された設定操作部195を配設している。設定操作部195の各々のDIPスイッチは、遊技台に関する各種設定が可能な操作手段である。本例では、複数種類の島一斉演出(詳細は後述)の中から遊技台において実行する特定の島一斉演出を選択するためのDIPスイッチや、スピーカ120から出力する音の音量設定のモード(詳細は後述するが、本例では、通常営業用モード(通常モード)、省電力モードA用、省電力モードB用、開発および販促用、申請用)の切り替えが可能なDIPスイッチなどを備えている。なお、本例では、設定操作部195のDIPスイッチによって島一斉演出の種類や音量設定のモードを設定するように構成しているが、他の操作手段によって設定できるように構成してもよい。
<遊技盤の正面>
図41は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、第1特別図柄表示装置212および第2特別図柄表示装置214を「特図表示装置」、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄表示装置212によって表示される特図を「特図1」、第2特別図柄表示装置212によって表示される特図を「特図2」と称する場合がある。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。また、本実施例では、不図示の右打ちランプを搭載している。右打ちランプは後述する主制御部300の特図状態更新処理にて設定された遊技状態(例えば、大当り遊技状態や確変状態かつ時短状態、時短状態)に応じ、後述する表示器表示設定処理にて点灯する制御が行われる。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施例では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当たり図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施例では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
<制御部>
次に、図42を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのタイマ回路312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336と外部端子板349を介して、外部の遊技用装置(例えば、データ表示器やホールコンピュータ)が備える情報入力回路350に、パチンコ機100の遊技情報などを示す外部端子板信号を出力する。なお、符号349を付した「外部端子板」は、スロットマシンにおいては「外部集中端子板」と称される場合があり、「外部端子板」の名称に限定されるものではない。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。
主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。一方、主制御部300と払出制御部600との情報通信は双方向の通信であり、主制御部300は払出制御部600にコマンド等の信号を送信でき、払出制御部600からも主制御部300にコマンド等の信号を送信できるように構成している。
なお、主制御部300と払出制御部600の情報通信が一方向の通信であってもよく、その場合、主制御部300は払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成されていてもよい。また、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は両方向の通信であってもよい。
なお、主制御部300は、払出制御部600に「複数種類のコマンド(以下、送信コマンド)」を送信してもよい。また、ここでいう送信コマンドとは、通信確認コマンドや賞球数コマンドなどのコマンドのことであってもよい。また、払出制御部600は、主制御部300に「複数種類のコマンド(以下、受信コマンド)」を送信してもよい。また、ここでいう受信コマンドとは、通信確認コマンドや賞球信号出力要求コマンド(試射試験用のコマンド)、各種エラーに関するコマンド(各種エラーの解除・発生に関するコマンド)、払出し動作中コマンドなどのコマンドのことであってもよい。また、払出系のコマンド以外のコマンド(特に、払出以外のエラーのコマンドなど)が含まれないように構成してもよい。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発信器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430,チャンスボタン検出センサ426,第1出力設定スイッチ190、および第2出力設定スイッチ194からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、不図示の液晶制御部と、この液晶制御部を介してVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。
詳細は後述するが、第1副制御部400と液晶制御部との情報通信は双方向の通信であり、第1副制御部400は液晶制御部にコマンド等の信号を送信でき、液晶制御部からも第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。
払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。また、払出制御部600は、前面枠扉開放センサ、内枠開放センサ、および下皿満タンセンサを含む枠センサ605が出力する制御信号に基づいて、前面枠扉106と本体(内枠)104の開放/閉鎖の検知を行う。なお、枠センサ605は、各種センサ320に含まれていてもよい。
また、払出制御部600は、外部端子板349を介して、外部の遊技用装置(例えば、データ表示器やホールコンピュータ)が備える情報入力回路350に、パチンコ機100の遊技情報などを示す外部端子板信号を出力する。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図43(a)〜(d)を用いて、パチンコ機100の第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。
特図1始動口230に球が入球したことを球検出センサである第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを球検出センサである第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特図表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」(特図変動遊技)を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特図表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」(特図変動遊技)を行う。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第1特図表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第2特図表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの変動表示を特図の変動表示と称することがある。この特図の変動表示は複数回、連続して行われることがある。
図43(a)は、特図1の停止図柄態様の一例を示したものである。この図43(a)には、「特図A」から「特図I」の9種類の特図が示されている。図43(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
本実施形態では、特図の停止図柄態様として、7種類の大当り図柄(「特図A」から「特図G」)が用意されている。「特図A」は15ラウンド(R)大当り図柄であって、15ラウンドのうちの全てのラウンドで出玉の獲得が期待できる15R確変大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄であって、15ラウンドのうちの5つのラウンドで出玉の獲得が期待できる一方、残りのラウンドでは出玉の獲得が期待できない実質5R確変大当り図柄であり、「特図C」は15R大当り図柄であって、15ラウンドのうちの全てのラウンドで出玉の獲得が期待できる15R−ランクアップボーナス(RUB)図柄であり、「特図D」は15R大当り図柄であって、15ラウンドのうちの8つのラウンドで出玉の獲得が期待できる一方、残りのラウンドでは出玉の獲得が期待できない実質8R−RUBであり、「特図E」は15R大当り図柄であって、15ラウンドのうちの4つのラウンドで出玉の獲得が期待できる一方、残りのラウンドでは出玉の獲得が期待できない実質4R−RUBであり、「特図F」は5R通常大当り図柄であり、「特図G」は2R大当り図柄であって、いずれのラウンドにおいても出玉の獲得が期待できない潜伏確変あるいは隠れ確変と称される2R確変大当り図柄である。ここで、ランクアップボーナスとは、例えば、大当りの開始時には出玉の獲得が期待できるラウンドがいつまで続くのかが遊技者に特定困難な態様で演出する大当りであり、特定のラウンド(例えば、5ラウンド目や9ラウンド目)となったときに、出玉の獲得が期待できるラウンドが継続するか否かを遊技者に煽る態様で演出する大当りである。
本実施形態のパチンコ機100では、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。通常大当りと確変大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(確変大当り)か低い(通常大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(以下、「特図確変」または単に「確変」という場合がある)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、大当り遊技の終了後に時短状態(電サポ状態)に移行する場合がある。ここで、電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くする等して、遊技者の有利度が非電サポ状態より高い所定状態のことをいう。時短については詳しくは後述するが、時短状態のことを普図高確率状態(以下、「普図確変」という場合がある)と称し、時短状態でない状態のことを普図低確率状態と称する。このように、電サポ状態(時短状態)は、大当り遊技の終了を条件に開始される。なお、厳密にいえば、「電サポ状態」はあくまでも普図がらみの状態であり、「時短状態」は特図がらみの状態または普図および特図がらみの状態である。主制御部300のRAM308には時短フラグが用意されており、その時短フラグがオンに設定されていると、電サポ状態であり、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に当選しやすくなる(普図確変)。例えば、普図変動遊技の当選確率が、普図低確率状態(非電サポ状態)では1/100であるのに対し、普図高確率状態(電サポ状態)では99/100に上昇する。また、電サポ状態の方が、非電サポ状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。例えば、非電サポ状態では10秒の普図変動遊技の変動時間が電サポ状態では2秒に短縮される。また、電サポ状態では、非電サポ状態に比べて、特図2始動口232のベロ部材2321の1回の開放における開放時間が長くなりやすい(電チュー開放期間延長)。例えば、非電サポ状態では0.5秒の電チュー開放期間が電サポ状態では2秒に延長される。さらに、電サポ状態では非電サポ状態に比べて、ベロ部材2321は多く開きやすい(電チュー開放回数増加)。例えば、普図始動口228への1回の入賞につき非電サポ状態では1回しか開かないベロ部材2321が、電サポ状態では2回開く(2秒開放して1秒閉鎖してまた2秒開放)。電チュー開放期間延長や電チュー開放回数増加により、特図2始動口232に入球する確率が高まる。なお、時短フラグは、大当り遊技中にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、非電サポ状態が維持される。これは、特に大当り遊技において賞球数の少ない電チューに遊技球が拾われてしまい、可変入賞口(アタッカ)234,235への遊技球の入賞が減ってしまうと遊技者に不利益が生じる場合があるからである。なお、本実施形態では、電サポ状態(時短状態)では、普図確変、普図変短、電チュー開放期間延長、および電チュー開放回数増加の総てが行われるが、これらのうちの少なくともいずれか一つが行われれば、遊技者の有利度が高い状態になり、電サポ状態(時短状態)としてもよい。あるいは、特図2始動口232に入球する確率が高まる、電チュー開放期間延長または電チュー開放回数増加のうちのいずか一方が行われれば、電サポ状態(時短状態)としてもよい。非電サポ状態では、電サポ状態よりも遊技球が特図2始動口232に進入し難い。上述のごとく、特図2始動口232は、遊技球が進入し難い入賞困難状態と遊技球が進入しやすい入賞容易状態とに変化するものである。この特図2始動口232は、入り口が、電サポ状態では非電サポ状態よりも長期間にわたって入賞容易状態となる。本実施形態では、「特図A」〜「特図E」が停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、次に大当り遊技が開始されるまで電サポ状態(普図高確率状態)が維持され、「特図F」が停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、特図変動遊技が100回行われる間、電サポ状態が維持され、101回目には非電サポ状態(普図低確率状態)に移行する。一方、電サポ無しの大当り(「特図G」)に当選した場合には、大当り遊技終了後に電サポ状態に移行しない。
このように、本実施形態では、「特図A」〜「特図E」が停止表示されると、大当り遊技が終了した後、制御状態が特図高確率普図高確率状態になる。また、「特図F」が停止表示されると、大当り遊技が終了した後、制御状態が特図低確率普図高確率状態になる。また、「特図G」が停止表示されると、大当り遊技が終了した後、制御状態が特図高確率普図低確率状態になる。
また、本実施形態では、大当り図柄の他に小当り図柄として1種類の停止図柄が用意されている。小当り遊技では、可変入賞口234の扉部材2341が所定回(例えば2回)作動し、その扉部材2341は、1回の作動につき開状態を最大で0.1秒間しか維持しない。なお、小当りにおける扉部材2341の開放では、例えば、1回目の開放で、遊技球が所定球数(例えば10球)進入してしまうと、あるいは所定量の遊技価値(所定球数)を獲得してしまうと、2回目以降の開放は行われない。小当り遊技中には、特図低確率普図低確率状態へ移行する。小当りは、小当り遊技前後で制御状態が変化しない当りであり、小当り遊技終了後には小当り遊技開始前の制御状態に復帰する。図5(a)に示す、「特図H」は小当り図柄である。本実施形態では、小当り遊技における可変入賞口234の開閉態様(開閉回数及び開放時間)と、「特図G」が停止表示されて移行される大当り遊技における可変入賞口234の開閉態様(開放回数及び開放時間)とを略同じにしたが、異ならせるようにしてもよく、例えば、開放回数及び開放時間の少なくともいずれか一方が異なっていてもよい。
さらに、本実施形態では、ハズレ図柄として1種類の停止図柄が用意されている。「特図I」はハズレ図柄である。
図43(b)は、特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。この図43(b)には、「特図a」〜「特図f」の6種類の特図が示されており、そのうち5種類の特図が大当り図柄(「特図a」〜「特図e」)となっている。「特図a」は15R大当り図柄であって、15ラウンドのうちの全てのラウンドで出玉の獲得が期待できる15R確変大当り図柄であり、「特図b」は15R大当り図柄であって、15ラウンドのうちの全てのラウンドで出玉の獲得が期待できる15R−RUB図柄であり、「特図c」は15R大当り図柄であって、15ラウンドのうちの8つのラウンドで出玉の獲得が期待できる一方、残りのラウンドでは出玉の獲得が期待できない実質8R−RUBであり、「特図d」は15R大当り図柄であって、15ラウンドのうちの4つのラウンドで出玉の獲得が期待できる一方、残りのラウンドでは出玉の獲得が期待できない実質4R−RUBであり、「特図e」は2R通常大当り図柄である。
さらに、本実施形態では、ハズレ図柄として1種類の停止図柄が用意されている。「特図f」はハズレ図柄である。
図43(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。すなわち、装飾図柄表示装置208は、第1特図表示装置212および第2特図表示装置214とは別に、装飾図柄を変動表示するものである。そして、装飾図柄の組合せである停止図柄態様を停止表示する。
実質5R確変大当り(「特図B」)、5R通常大当り(「特図F」)、2R通常大当り(「特図e」)を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、「装飾3−装飾3−装飾3」及び「装飾7−装飾7−装飾7」以外の同じ数字の装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組み合わせ(例えば、「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾4−装飾4−装飾4」等)を停止表示する。また、15R確変大当り(「特図A」及び「特図a」)を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、「装飾3−装飾3−装飾3」又は「装飾7−装飾7−装飾7」を停止表示する。さらに、15R−RUB、実質8R−RUB及び実質4R−RUBを報知する場合には、左図柄表示領域208a及び右図柄表示領域208cに同じ数字の装飾図柄であり、中図柄表示領域208bが殿様の装飾図柄である装飾図柄の組み合わせ(例えば、「装飾1−殿様−装飾1」や「装飾4−殿様−装飾4」等)を停止表示する。また、2Rの大当りである隠れ確変(「特図G」)、あるいは小当り(「特図H」)を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、「装飾1−装飾2−装飾3」といった装飾図柄の組合せを停止表示する。「装飾1−装飾2−装飾3」といった装飾図柄の組合せは、チャンス目と称することがある。また、「特図I」や「特図f」のハズレ図柄を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、これまで説明した装飾図柄の組合せ以外の装飾図柄の組合せ(例えば、ばらけ目)を停止表示する。
以下、装飾図柄表示装置208において、この「装飾図柄の変動表示」を開始してから装飾図柄の停止図柄態様を停止表示するまでの表示を装飾図柄の変動表示と称することがある。装飾図柄の変動表示は、第1副制御部400が制御することによって行われる。
図43(d)は普図の停止図柄態様の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを球検出センサであるゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」(普図変動遊技)を行う。そして、変動時間が経過した後に、当り図柄である「普図A」とはずれ図柄である「普図B」の内のいずれか一方の図柄を停止表示する。この図5(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
以下、この「普図の変動表示」を開始してから普図の停止図柄態様を停止表示するまでの表示を普図の変動表示と称することがある。
<主制御部の基本回路>
次に、上述の主制御部300の基本回路302について詳細に説明する。図44は、主制御部300から基本回路302の主要部のみを抜き出して示した図である。
主制御部300の基本回路302は、主制御部300全体の制御を行うCPU304と、CPU304が実行する制御プログラムやCPU304が参照する各種データを記憶するためのROM306と、CPU304が一時的にデータを記憶するためのRAM308と、を有している。
<主制御部のCPUの内蔵レジスタ>
CPU304は、カウンタ回路、タイマ回路、シリアル通信回路、乱数回路、演算回路、リセット/割込みコントローラ等を制御するための制御レジスタのほか、CPU304が制御プログラムを実行する際に使用するレジスタなどの内蔵レジスタを備える。
内蔵レジスタには、Tレジスタ(特殊レジスタ)と、汎用レジスタと、プログラムカウンタ(PC)、命令レジスタ等が含まれる。汎用レジスタの種類は特に限定されないが、本実施形態では、Iレジスタ、Aレジスタ、Fレジスタ、Bレジスタ、Cレジスタ、Dレジスタ、Eレジスタ、Hレジスタ、Lレジスタの8ビットレジスタを備えており、BレジスタとCレジスタ、DレジスタとEレジスタ、HレジスタとLレジスタは、それぞれ、16ビット長の演算が可能なBCレジスタ、DEレジスタ、HLレジスタの16ビットレジスタ(ペアレジスタ)としても機能するように構成されている。
また、本実施形態では、内蔵デバイスが出力する割込みベクタ(所定のデバイスから読み込んだ割込みベクタ)の値を下位8ビット、Iレジスタ(割込みベクタレジスタ、インタラプトレジスタ)の内容を上位8ビットとした合計16ビットのアドレスを、割込処理のアドレスとして読み込んで、後述する主制御部タイマ割込処理に分岐(ジャンプ)するように構成している。
例えば、Iレジスタの値が00H、割込みベクタの値が60Hのときに割込処理の要求が発生した場合には、0060H(上位バイトがIレジスタの00H、下位バイトが割込みベクタの60H)で示されるアドレスに記憶された値(例えば、12H)を下位バイト、続く0061Hで示されるアドレスに記憶された値(例えば、04H)を上位バイトとする2バイトのアドレス(例えば、0412H)がPCにロードされ、このアドレスを先頭アドレスとする割込処理に分岐(ジャンプ)するように構成している。
Fレジスタは、命令が実行されると、その実行結果に従ってFレジスタ内のビット7から順にSフラグ(サインフラグ)、Zフラグ(ゼロフラグ)、SZフラグ(セカンドゼロフラグ)、Hフラグ(ハーフキャリフラグ)、ビット3(空きビット)、P/Vフラグ(パリティ/オーバーフローフラグ)、Nフラグ(サブトラクトフラグ)、Cフラグ(キャリーフラグ)の各フラグが、1または0に変化したり、あるいは変化しなかったりする。SZフラグは、Zフラグが変化する命令では一部の命令(例えば、CPI命令、CPIR命令、CPD命令、CPDR命令)を除いてZフラグ同様に変化するとともに、Z80互換命令の全てのLD命令、全ての16ビット算術演算命令(INC命令、DEC命令も含む)、ローテートシフト命令のRLCA命令、RLA命令、RRCA命令、RRA命令、「IN A,(n)」命令、INCTENSOU命令、TENSOUINC命令で変化する。
なお、16ビット演算命令のADD命令ではZフラグは変化せず、16ビット演算命令の全てでSZフラグは変化する。また、「IN A,(n)」命令は、SZフラグが変化し、Zフラグが変化しない。Fレジスタ内のSZフラグや空きビットの位置は上記したビット以外のビットであってもよい。なお、特殊命令の場合にSZフラグが変化しないようにしてもよい。
また、本実施形態では、A、F、B、C、D、E、H、Lの各汎用レジスタ(主レジスタ)に対応する補助レジスタ(裏レジスタ)として、A´、F´、B´、C´、D´、E´、H´、L´の各汎用レジスタを備えているが、特殊レジスタであるTレジスタのみ補助レジスタを備えていない。よって、Tレジスタの使用用途は限定され、Tレジスタの使用頻度は汎用レジスタに比べて低くなるため、不用意にTレジスタの値が書き換えられてしまうような事態(Tレジスタの内容が破壊されてしまうような事態)を未然に防止できる場合がある。
なお、補助レジスタの値は各種命令によって直接読み書きすることができず、特殊な交換命令(EX命令、EXX命令)によって主レジスタの値と補助レジスタの値を交換することのみが許されている。ここでは、説明の便宜上、レジスタの値をPUSH命令・POP命令等の命令で変更し易いレジスタを汎用レジスタとしたが、これに限らず、Aレジスタ(アキュムレータ)とFレジスタ(フラグレジスタ)など特別な役割を持つレジスタを汎用レジスタに含めなくてもよい。
また、ここでは、TレジスタをCPU304に内蔵する例を示したが、例えば、CPU304の外部に設けてもよいし、CPU304とは別体のRAM308の一部に設けてもよい。すなわち、Tレジスタは、制御プログラムを記憶するための記憶手段(本実施形態ではROM306)と物理的に異なる場所に設けられていることが好ましい。さらには、Tレジスタに(後述する)特定の値を書き込む処理を行う制御部と、ROM306から制御プログラムを読み出して遊技制御を行う制御部と、が異なることが好ましい。制御部を異ならせることで、制御プログラムの改造と特定の値の不正取得の両方を行うことを困難にすることができるためである。
<主制御部のCPUのメモリ空間とI/O空間>
次に、図45を用いて、主制御部300のCPU304のメモリ空間とI/O空間について説明する。なお、同図(a)はCPU304のメモリマップを示した図であり、同図(b)はCPU304のI/Oマップを示した図である。
主制御部300のCPU304は、上述の内蔵レジスタ、ROM306、RAM308などにアクセスするためのメモリ空間と、上述のI/O310との間で制御信号の入出力を行うためのI/O空間を有している。具体的には、同図(a)のメモリマップに示すように、主制御部300のROM306のアドレス/データ信号線は、メモリ空間のROM領域(本実施形態では、0000H〜2FFFH(Hは16進数を示す。以下、同じ)のうち、0000H〜2FBFH。2FC0H〜2FFFHはプログラム管理エリア)に割り当てられ、CPU304は、このROM領域を指定してROM306からのデータの読み出しを行う。
また、内蔵レジスタのアドレス/データ信号線は、メモリ空間のレジスタエリア(本実施形態では、FE00H〜FEBFH)に割り当てられ、CPU304は、このレジスタエリアを介して内蔵レジスタからのデータの読み出しやレジスタへのデータの書き込みを行う。
また、RAM308のアドレス/データ信号線は、メモリ空間のRWM領域(本実施形態では、F000H〜F3FFH)に割り当てられ、CPU304は、このRWM領域を指定してRAM308からのデータの読み出しやRAM308へのデータの書き込みを行う。なお、メモリ空間の他の領域(本実施形態では、3000H〜EFFFH、F4000H〜FDFFH、FEC0H〜FFFFH)は非使用領域とされている。
また、同図(b)のI/Oマップに示すように、主制御部300のI/O310は、I/O空間のワークエリア(本実施形態では、00H〜BFH)に割り当てられ、CPU304は、このI/O空間を介して、I/O310との間で制御信号の入出力を行う。なお、I/O空間の他の領域(本実施形態では、0C0H〜FFH)は非使用領域とされている。
<初期化処理>
次に、図46を用いて、主制御部300の初期化処理について説明する。なお、図46は、初期化処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(システムリセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、後述するセキュリティモードまたはユーザモードに移行する前に、この初期化処理を実行する。
具体的には、ステップS51では、CPU304に内蔵されたTレジスタに、特定の値(本実施形態では、上述のRWM領域の先頭アドレスF000Hの上位バイトであるF0H)を記憶する。ステップS52では、Tレジスタ以外の他のレジスタに初期値をセットした後にステップS53に進み、後述する主制御部電源投入時処理を実行する。
なお、Tレジスタに記憶する特定の値はF0Hに限定されないことは言うまでもなく、例えば、上述のレジスタエリアの先頭アドレス(本実施形態ではFE00H)の上位バイトであるFEHをTレジスタに記憶するように構成すれば、RAM308へのアクセスと同様の原理で、内蔵レジスタへのアクセス効率を高めることができる場合がある。また、第一のタイミングではTレジスタにRWM領域の先頭アドレスの上位バイトを設定し、その後(または、その前)の第二のタイミングでTレジスタにレジスタエリアの先頭アドレスの上位バイトを設定するように構成してもよい。また、所定条件が成立している場合(例えば、所定の端子にLレベルの信号が入力されている場合)にはTレジスタにRWM領域の先頭アドレスの上位バイトを設定し、所定条件が成立していない場合には、Tレジスタにレジスタエリアの先頭アドレスの上位バイトを設定するように構成してもよい。
また、この初期化処理において制御プログラムによらずに(自動的に)TレジスタにRWM領域の先頭アドレスの上位バイトを設定(または/およびTレジスタにレジスタエリアの先頭アドレスの上位バイトを設定)し、この初期化処理後に制御プログラム(例えば、後述するステップS103の内部レジスタ初期設定など)によって(手動で)Tレジスタにレジスタエリアの先頭アドレスの上位バイトを設定(または/およびTレジスタにRWM領域の先頭アドレスの上位バイトを設定)するように構成してもよい。
ここで、上述のリセット割込みには、システムリセット割込み(システムリセット端子に一定期間のリセット信号を入力するなど、外部イベントが要因となって行われるリセット割込み)と、ユーザリセット割込み(ユーザリセット端子に一定期間のリセット信号を入力するなど、外部イベントが要因となって行われるリセット割り込みや、WDTのタイムアウトや指定エリア外のアクセスなど、内部イベントが要因となって行われるリセット割込み)の2種類の割込みがある。システムリセット割込みによるリセットでは、制御レジスタや汎用レジスタを含む全ての内部回路が初期化され(例えば、レジスタに応じた初期値(例えばIレジスタに00Hがセットされる))、ユーザリセット割込みによるリセットでは、内部回路の一部が初期化される。
なお、システムリセットによる初期化処理を実行した後は、所定条件が成立している場合(例えば、所定の端子にLレベルの信号が入力されている場合)はセキュリティモードに移行し、所定条件が成立していない場合はユーザモードに移行する。ここで、セキュリティモードは、ユーザプログラムの認証を行うモードである。具体的には、システムリセット入力時にユーザプログラムを基に計算された認証コードが正しいかどうかの再計算を行い、結果(セキュリティチェックの結果)がOK(異常なし)の場合、このモードを終了して自動的にユーザモードに移行し、セキュリティチェックの結果がNG(異常あり)の場合、CPU304が停止するように構成している。なお、認証コードは、ROM書き込み時にユーザプログラム(以下、「制御プログラム」と称する場合がある)とともにROM306に書き込まれる。
また、ユーザモードは、ROMのリセットアドレス(上述のROM領域の先頭アドレスである0000H)からユーザプログラムを実行するモードであり、後述する主制御部電源投入時処理が開始される。なお、本実施形態では、CPU304がユーザプログラムを実行する際に1回の処理(1ステート)で命令レジスタに読みこむデータのバイト長を1バイト(8ビット)長としているが、1ステート当りのデータ長は特に限定されず、例えば、16ビット長や32ビット長でもよい。
また、本実施形態では、上述の初期化処理はセキュリティモードやユーザモードへの移行前に(自動的に(制御プログラムによらずに))実行されるように構成しているが、セキュリティモードやユーザモードへの移行後に実行されるよう構成してもよい。また、リセットの種類(ユーザリセット割込みの場合には割込み要因の種類)によって、初期化処理の実行タイミングが異なるように構成してもよい。
具体的には、直前に発生したリセット要因を管理するためのレジスタ(内蔵レジスタのうちの一つである)を参照して、直前に発生したリセット要因が(1)システムリセットであるか否か、(2)WDTのタイムアウトによるユーザリセットであるか否か、(3)指定エリア外のアクセスによるユーザリセットであるか否か、を判定し、判定結果に応じて初期化処理の実行タイミングを決定するように構成してもよい。また、初期化処理でセットされる特定の値と初期値は、リセットの種類やレジスタの種類によって異なるように構成してもよい(例えば、汎用レジスタはシステムリセットでもユーザリセットでも初期値として00Hがセットされ、Tレジスタはシステムリセット時は特定の値としてF0Hがセットされるがユーザリセット時は初期化されないように構成してもよい)。
また、セキュリティモードの時間は、設定した時間分だけ延長することも、ランダムな時間分だけ延長することも可能である。ランダムな時間分だけ延長することにより、不正行為者はユーザプログラムの開始タイミングが狙いにくくなる場合がある。また、ユーザリセット(例えばWDTのタイムアウトによるリセット)からユーザプログラムの実行開始までの時間をランダムな時間に設定可能な構成としてもよい。このような構成とすれば、ユーザプログラムの開始タイミングを狙った不正行為を未然に防止できる場合がある。
次に、図47を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部電源投入時処理について説明する。図47(a)は主制御部電源投入時処理のフローチャートであり、図47(b)は復帰起動処理のフローチャートであり、図47(c)は初期起動処理のフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
まずステップS101では、スタックポインタ初期設定を行う。このスタックポインタ初期設定では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)を行う。
続いて、ステップS102では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本例では9V)以上であるか否かを判定する。電源の電圧値が所定値未満である場合には(ステップS102:No)、電源の電圧値が所定値以上になるまでウエイトし、所定値以上となった場合には(ステップS102:Yes)、ステップS103に進む。
ステップS103では、内部レジスタ初期設定を行う。この内部レジスタ初期設定では、WDT314の起動や、RAM308のアクセス許可や、後述する主制御部タイマ割込処理の実行周期を決める数値をタイマ回路312の各レジスタへ設定する処理や、主制御部300と払出制御部600との間のシリアル通信の初期設定や、ハードウェア乱数の最大値設定等の処理を行った後にステップS104に進む。
ステップS104では、電源基板に設けたRAMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否かを判定する。すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には(ステップS104:Yes)、基本回路302を初期状態にすべくステップS108に進み、後述する初期起動処理を実行する。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には(ステップS104:No)、ステップS105に進む。
ステップS105では、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には(ステップS105:No)、基本回路302を初期状態にすべくステップS108に進み、後述する初期起動処理を実行する。一方、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には(ステップS105:Yes)、ステップS106に進む。
ステップS106では、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には(ステップS106:Yes)、電断前の状態に復帰すべくステップS107に進み復帰起動処理を実行する。一方、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には(ステップS106:No)、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS108に進み、後述する初期起動処理を実行する。
ここで、図47(b)を参照して、復帰起動処理について説明する。復帰起動処理が開始されると、ステップS201では、復帰起動時の初期設定を行う。具体的には、電源ステータスの情報に「復帰起動」を示す情報を設定する処理や、磁気検知異常フラグをオフに設定する処理や、デバイスエラー(磁気検知や入賞異常等によるエラーのフラグ)をクリアする処理や、前回デバイスエラーステータスをクリアする処理や、セキュリティ信号用のデバイスエラーステータスをクリアする処理等を行う。
続いて、ステップS202では、ステップS201で初期設定を行った記憶領域以降のアドレスを、RAMクリアを開始するアドレスとして設定した後に、復帰起動処理を終了する。
その他、復帰起動処理では、例えば、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。また、主制御部300のRAM308には、送信情報記憶領域が設けられており、この送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるサブコマンド送信処理において、第1副制御部400へ送信される。
次に、図47(c)を参照して、初期起動処理について説明する。初期起動処理が開始されうと、ステップS301では、ソフト乱数の初期設定を行う。具体的には、特図や普図の抽選で使用されるソフト乱数の初期設定を行う。
続いて、ステップS302では、ステップS301で初期設定を行った記憶領域以降のアドレスを、RAMクリアを開始するアドレスとして設定した後に、初期起動処理を終了する。
その他、初期起動処理では、例えば、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)等を行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期起動処理が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS405)において、第1副制御部400へ送信される。
図47(a)に示すように、復帰起動処理又は初期起動処理が実行された後、ステップSS109では、RAMクリア処理を行う。このRAMクリア処理では、上述したようにして設定されたRAMクリア開始アドレス以降のRAM308の記憶領域についてクリア(初期化)を行う。
続いて、ステップS110では、サブ制御関連起動設定を行う。このサブ制御関連起動設定では、第1副制御部400の起動待ちカウンタの設定等を行うとともに、本実施形態では、主制御部300から第1副制御部400にサブコマンドを3回送信する構成としているため、RAM308に記憶しているサブ制御コマンド連続送信カウンタの初期値を設定する処理等も行う。
ステップS111では、出力ポート設定を行う。この出力ポート設定では、図柄データ、発射位置指定信号、エラー状態信号、賞球信号、普図当り信号、普通電動役物(第2特図始動口232、電チュー)作動中信号、普図作動中信号、入賞容易状態信号、特図当り信号、特図小当り信号(但し、小当り搭載機種に限る)、特図変動中信号、特図変動時間短縮状態信号、特別電動役物(可変入賞口234,235、アタッカ)作動中信号、条件装置作動中信号、役物連続作動装置作動中信号、大入賞口ソレノイド信号、普通電動役物ソレノイド信号、図柄LEDデータ、外部端子板信号等が設定される出力ポートの設定等を行う。また、このステップS111の処理を終えた後は、主制御部メインループ処理に移行する。ここで、入賞容易状態とは、電サポ状態のことを示していてもよい。
次に、図48を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メインループ処理について説明する。主制御部メインループ処理のフローチャートである。
主制御部300は、上述の主制御電源投入時処理の実行を終了すると、次に、この主制御部メインループ処理の実行を開始する主制御部メインループ処理のステップS401では、割込禁止の設定を行った後、ステップS402では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動(リスタート)する。ステップS403では、基本乱数初期値更新処理を行う(ステップS403)。この基本乱数初期値更新処理では、特図決定用乱数カウンタの初期値や普図決定用乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタを更新する処理等を行う。初期値生成用乱数カウンタの更新は、例えば、基本乱数値として取り得る数値範囲が0〜20とすると、RAM308に設けた乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が21であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。
ステップS404では、割込許可の設定を行った後、ステップS405では、サブコマンド送信処理を行う)。このサブコマンド送信処理では、第1副制御部400に送信すべきコマンドがあるか否かを確認し、送信すべきコマンドがある場合には当該コマンドを送信する処理等を行う。ステップS406では、その他判定乱数更新処理を行った後、ステップS407に進む。その他判定乱数更新処理では、特図変動時間判定用乱数と普図変動時間判定用乱数の更新等の処理を行う。
ステップS407では、電源制御部660から主制御部300に供給されている電源の電圧値が所定値(例えば、9V)以上であるか否かを判定し、所定値以上の場合には(ステップS407:Yes)、ステップS401に戻って主制御部メインループ処理を継続し、所定値未満の場合には(ステップS407:No)、ステップS408に進む。ステップS408では、電断処理を行う。この電断処理では、割込禁止に設定した後、電源ステータス情報を「サスペンド」に設定する。また、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出してRAM308の所定の記憶領域に記憶する。その後、RAM308へのアクセスを禁止する設定を行った後に、HALT状態となる。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図49を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。図49は、主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約4msに1回)でタイマ割込信号を発生するタイマ回路312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。ステップS501では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS502およびステップS503では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS403で行った特図当り乱数および普図当り乱数の初期値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。
例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。
また、例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS504では、割込機能限定中か否か(第1副制御部400が起動しているか否か)を判定し、割込機能限定中の場合(第1副制御部400が起動していない場合)には、ステップS519に進み、割込機能限定中ではない場合(第1副制御部400が起動している場合)には、ステップS505に進む。ステップS505では、特定のエラー(本例では、磁気検知エラー)の発生中か否かを判定し、特定のエラーの発生中の場合には、ステップS520に進み、特定のエラーの発生中ではない場合には、ステップS506に進む。
ステップS506では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS507では、入力ポート状態更新等処理を行う。この入力ポート状態更新等処理では、I/O310の入力ポートを介して、特図始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)、普図始動口228、アウト口240、可変入賞口(アタッカ)234、入賞口(一般入賞口226)などのスイッチに関する信号の入力の有無を監視し、RAM308に設けた信号状態記憶領域に記憶する。
球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。また、始動口、入賞口への入賞が異常であると判定した場合には、信号状態記憶領域に記憶した情報を消去する。
また、ステップS507では、入賞口入賞処理を行う。この入賞口入賞処理では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。
一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約4msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS506では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号が入力されてから所定時間(例えば100μs)継続して検出ありとなった場合には、入賞があったと判定する。なお、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定するようにしてもよい。
主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS507では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。
例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。
なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
また、ステップS508の入賞口入賞処理では、入賞口カウンタ更新処理も行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS508の入賞口入賞処理では、入賞受付処理も行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを、入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図1当選乱数値として取得するとともに特図1乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図1乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。
また、第2特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図2当選乱数値として取得するとともに特図2乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図2乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。なお、特図の乱数が取得された場合は、特図先読み処理(当否判定、図柄、変動時間の先読み抽選)も行う。
ステップS509では、入賞関連エラーチェック処理を行う。この入賞関連エラーチェック処理では、入賞関連の異常を確認・監視し、処理の結果に応じて異常を設定する処理などを行う。なお、スイッチによっては、異常を検出しないものもあってもよい。ステップS510では、アウトスイッチ入力更新処理を行う。このアウトスイッチ入力更新処理では、アウト口240に設けられたセンサを通過した遊技球の数を検出し、更新する処理などを行う。
ステップS511では、シリアルコマンド管理処理を行う。このシリアルコマンド管理処理では、払出制御部600からのコマンドを受信する処理や、払出制御部600にコマンドを送信する処理などを行う。なお、主制御部300が払出制御部600に送信するコマンドとしては、電源投入後の第1副制御部400の起動待ち時間の経過後に送信される通信確認コマンド(払出制御部600との通信状態の確認、主制御部300の起動方法(初期起動、復帰起動)を通知するコマンド)や、指定賞球分の遊技球の払出しを指示する賞球数コマンドなどがある。
また、主制御部300が払出制御部600から受信するコマンドとしては、通信確認戻りコマンド(主制御部300からのコマンドを払出制御部600が受信したことを示す応答用コマンド)や、試射試験信号用のコマンド(賞球信号出力要求)や、払出系エラーの発生状況(エラーなしを含む)の情報を含むコマンドや、賞球払出動作状態コマンド(賞球の払出の動作中/非動作中を示すコマンド。払出中であることを示す表示(LEDなど点灯・非点灯)を第1副制御部400に指示する)がある。
次いで、ステップS512では、特図1および特図2についての特図状態更新処理を行う。特図状態更新処理は、特図の処理状態に応じて次の8つの処理のうちの1つの処理を実行する。
特図処理状態が変動待ち状態であれば、特図関連抽選処理を実行する。特図1および2の保留球数の有無を判定し、保留がある場合に保留球数を減算し、取得した乱数の移行処理を行う。その後、特図大当り抽選処理にて、特図の大当り抽選を実行する。その際、特図確率変動フラグの設定状態に応じて異なるテーブルで抽選される。特図大当り抽選にて大当り以外となった場合には、特図小当り抽選を行う。ここで、主制御部300のRAM308には、大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されており、特図大当り抽選および特図小当り抽選の結果に応じて、大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグのいずれの特図当り種別フラグが設定される。特図当り種別フラグの設定後、特図変動時間抽選処理を行う。特図変動時間抽選処理では、特図当り種別フラグと特図変動時間乱数に応じて特図変動時間タイマの設定が行われる。これらの抽選処理後、特図処理状態を特図変動中状態に更新し、本処理は終了する。一方で、特図1および2の保留球数の有無を判定し、特図1および特図2の保留が共にない場合には、本処理を終了させる。なお、本実施例では、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
特図処理状態が特図変動中状態であれば、特図変動中処理を実行する。変動時間タイマをチェックし、特図変動中であると判定された場合は、変動させる対象の特図(特図1または特図2)に応じて、特図表示装置を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。一方で、変動時間タイマをチェックし、特図停止中であると判定された場合は、特図表示装置に表示する図柄データを設定する。その後特図処理状態を特図表示確定ウェイト状態に更新し、特図表示確定タイマを設定し、本処理を終了させる。
特図処理状態が特図表示確定ウェイト状態であれば、特図表示確定ウェイト処理を実行する。特図変動中処理にて設定された特図表示確定タイマの作動中は、本処理を終了させる(特図表示確定ウェイト状態となる)。特図表示確定タイマのタイムアウトが発生した場合は、特図の抽選結果に応じて以下の処理を実行する。特図の抽選結果がはずれの場合は、後述する特図変動回数更新処理を実行した後、特図処理状態を変動待ち状態にし、本処理を終了する。特図の抽選結果が小当りの場合は、後述する特図変動回数更新処理を実行した後、特図表示確定ウェイト処理にて設定されたRAMクリア開始アドレスをRAMクリアの開始アドレスとして設定した後に、設定したRAMクリア開始アドレスからRAMクリア終了アドレスまでの記憶領域についてRAMクリアを行う。RAMクリアを行う記憶領域は、特図当否種別(はずれ、大当り、小当り)、特電役作動回数、大入賞口入賞数、特電役動作パターン、特電作動状態、当り時のトータル入賞数、大入賞口に関する異常フラグ、当り終了タイマ種別などの記憶領域が挙げられる。RAMクリアの終了後、特図処理状態を当り開始表示ウェイト状態にし、当り開始表示タイマ(当りであることを表示する期間用のタイマ)を設定し、本処理を終了させる。特図の抽選結果が大当りの場合は、特図表示確定ウェイト処理にて設定されたRAMクリア開始アドレスをRAMクリアの開始アドレスとして設定した後に、設定したRAMクリア開始アドレスからRAMクリア終了アドレスまでの記憶領域についてRAMクリアを行う。RAMクリアを行う記憶領域は、特図当否種別(はずれ、大当り、小当り)、特電役作動回数、大入賞口入賞数、特電役動作パターン、特電作動状態、当り時のトータル入賞数、大入賞口に関する異常フラグ、当り終了タイマ種別、入賞容易ステータス、特図および普図のステータス、特図変動時間短縮ステータス、変動時間抽選状態、普図変動時間短縮ステータス、開放延長ステータスなどの記憶領域が挙げられる。RAMクリアの終了後、特図処理状態を当り開始表示ウェイト状態にした後、当り開始表示タイマを設定し、本処理を終了させる。
ここで、特図変動時間更新処理について説明する。特図変動時間更新処理では、特図高確率変動回数のカウンタ、変動時間短縮回数のカウンタ、入賞容易状態回数(電サポ状態の回数)のカウンタを1減算し、各種カウンタが0になった場合に特図のステータス(特図高確率ステータス(特図が高確率または低確率の設定を行うステータス)、特図時短ステータス(特図の変動時間短縮状態か否かのステータス))及び普図のステータス(普図時短ステータス(普図の変動時間短縮状態か否かのステータス)、普図確変ステータス(普図が高確率または低確率の設定を行うステータス)、開放延長ステータス(普図電動役物の開放時間の延長状態か否かを設定するステータス。開放延長状態であると電チューの開放期間が、非開放延長状態よりも長くなる))を更新する。なお、特図および普図の状態によらず特図変動時間の更新処理は実行される。
特図処理状態が当り開始表示ウェイト状態であれば、当り開始表示ウェイト処理を実行する。特図表示確定ウェイト処理にて設定された当り開始表示タイマの作動中は、本処理を終了させる(当り開始表示ウェイト状態となる)。当り開始表示タイマのタイムアウトが発生した場合は、後述する特電役開放処理を実行する。特電役開放処理の終了後、特図処理状態を特電役作動状態にし、本処理を終了させる。
特図処理状態が特電役作動状態であれば、特電役作動処理を実行する。まず、アタッカの最大入賞数とアタッカへの入賞数を取得し、入賞数が最大入賞数に達していない場合は、特電役作動タイマをチェックする。特電役作動タイマのチェックによりアタッカが開放中と判定された場合は特図処理状態を特電役作動状態のままで本処理を終了させる。一方、アタッカが閉鎖中と判定された場合は、特電役の動作パターン(アタッカの開放パターン)に応じて特電役の開閉制御を実行する。ここで特電役の動作パターンは1ラウンド内における特電役の開閉パターンであり、1ラウンド内で高速開閉を行うパターン(パカパカ)や、1ラウンド内の開放時間が長いパターン(例えば、29s開放するパターン)などが挙げられる。特電役の開閉制御の終了後、特電役が作動中であると判定された場合は特図処理状態を特電役作動状態のままで本処理を終了させる。入賞数が最大入賞数に達している場合、または大入賞口が閉鎖中であって、特電役が非作動中である場合は、特図処理状態を特電役残存球検出状態にする。その後、特電役入賞検出タイマを設定し、本処理を終了させる。
特図処理状態が特電役残存球検出状態であれば、特電役残存球検出処理を実行する。特電役作動処理にて設定された特電役入賞検出タイマの作動中は、本処理を終了させる(残存球検出時間が経過するまでウェイトする)。特電役入賞検出タイマのタイムアウトが発生した場合は、特電役作動遅延タイマ(今回のラウンドが終了してから次のラウンドが開始されるまでのタイマ)を設定し、特図処理状態を特電役作動終了状態にし、本処理を終了させる。
特図処理状態が特電役作動終了状態であれば、特電役作動終了処理を実行する。特電役残存球検出処理にて設定された特電役作動遅延タイマの作動中は、本処理を終了させる。特電役作動遅延タイマのタイムアウトが発生した場合は、特電役の作動回数(大入賞口の最大開放回数)を取得し、当り終了の判定を行う。当り終了と判定された場合は、当り終了表示タイマを設定し、特図処理状態を当り終了表示ウェイト状態にし、本処理を終了させる。一方で、当り継続と判定された場合は、特電役開放処理を実行する。
ここで、特電役開放処理について説明する。まず、大入賞口開放時の処理として、特図処理状態を特電役作動状態にし、大入賞口入賞数および特電役の作動状態をクリアする。さらに、第一副制御部400へ送信するコマンドの送信要求を設定する。大入賞口開放時の処理の実行後、当り種別情報(本実施例の場合、特図A、特図B、特図a、特図b)及びこれから開始されるラウンド数に応じて特電役動作パターン(アタッカ開放パターン)を取得する。その後、特電役の作動回数を更新(ラウンド数を更新)し、本処理を終了する。
特図処理状態が当り終了表示ウェイト状態であれば当り終了表示ウェイト処理を実行する。特電役作動終了処理にて設定された当り終了表示タイマの作動中は、本処理を終了させる。当り終了表示タイマのタイムアウトが発生した場合は、当り種別情報(本実施例では、大当りまたは小当り)に応じて当り終了時のデータ設定を行う。本実施例では当り種別情報が大当りまたは小当りである場合は、特図処理状態を変動待ち状態にし、各種大当り用情報(表示図柄データ、図柄種別データ、大当り中の入賞数の合計数など)をクリアし、本処理を終了させる。
上記8つの処理のうちの1つの処理の終了後、特図の遊技状態の設定を行う。まず、普図確率変動フラグ、普図確率変動フラグ、第2特別始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放に関する開放時間延長フラグに応じて入賞容易ステータス情報を生成し、上記8つの処理で生成された特図ステータスと合成する。次に、特図処理状態の状態変化を判定し、当り(大当りまたは小当り)時は当り動作の終了を、それ以外の時は1遊技の終了を判定する。その後、第一副制御部400へ送信するコマンドの送信要求を設定し、処理を終了させる。
ステップS513では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当たり図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。
また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄および外れ図柄いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップSB23に移行するようにしている。
また、ステップS513では、普図関連抽選処理も行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS514では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS517において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無を監視し、所定のエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、エラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。
ステップS515では、外部出力信号管理処理を行う。この外部出力信号管理処理では、外部端子板信号を送信する準備を行う処理などを行う。ステップS516では、サブコマンド管理処理を行う。このサブコマンド管理処理では、各種のコマンドを第1副制御部400に送信する準備を行う。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報(サブコマンド)は、例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当り開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップSB33では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS517では、表示器表示設定処理を行う。この表示器表示設定処理では、普図および特図の「保留球数、図柄組合せ」、状態(電サポ中、または非電サポ中)、右打ち状態などの表示(LEDの点灯パターン)について、出力するデータを設定する処理などを行う。ステップS518では、出力管理処理を行う。この出力管理処理では、各処理で設定された制御信号をソレノイドやLEDに出力する処理や、準備されたコマンドを第1副制御部400や払出制御部600に向けて送信する処理などを行う。
ステップS519では、サブ制御起動待ちウェイト処理を行う。このサブ制御起動待ちウェイト処理では、第1副制御部400が起動して通信可能状態になるのを待つために、サブ制御の起動待ちカウンタを1つ減算し、この起動待ちカウンタが0になった場合は、所定のコマンドを送信する準備を行う。なお、所定のコマンドとしては、電源投入コマンドや、払出制御部600に関するコマンドのうちのいずれか1以上のコマンド(例えば、全エラー解除状態であることを示すコマンド、下皿満タンエラーが発生状態であることを示すコマンド、払出球数不足エラーが発生状態であることを示すエラー、主制御通信エラーコマンド(払出制御部600との通信が異常状態であることを示すコマンド)、CRユニット未接続エラーが発生状態であることを示すコマンド、発射位置コマンド(状態に応じて発射位置を報知するためのコマンド)などがある。
ステップS520では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS501で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、主制御部メインループ処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
次に、図50(a)を用いて、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部メイン処理について説明する。なお、図50(a)は、第1副制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
第1副制御部300には、電源が投入されると起動信号(システムリセット信号)を出力する不図示の起動信号出力回路(リセット信号出力回路)を設けている。第1副制御部400は、起動信号出力回路(リセット信号出力回路)から起動信号(システムリセット信号)を入力した場合に、初期化処理を実行した後、リセット割込によりリセットスタートして第1副制御部メイン処理を開始する。まず、ステップS601では、初期設定を行う。この初期設定では、入出力ポートの初期設定や、各種変数の初期化処理(後述する変数CNTを0に初期化する処理も含む)などを行う。
ステップS602では、RAM408に記憶している変数CNTが33以上であるか否かを判定し、該当する場合にはステップS603に進み、該当しない場合にはステップS602の判定処理を繰り返し実行する。ここで、変数CNTは、後述する1msタイマ割込処理において1msごとに加算される変数である。したがって、ステップS602で変数CNTが33以上であるか否かを判定する処理は、ステップS601またはステップS603において変数CNTを0に初期化してから、33msの時間が経過したか否かを判定する処理と同義である。ステップS603では、変数CNTを0に初期化した後にステップS604に進む。なお、ステップS602の処理は本例に限定されず、例えば、100msに3回(1秒間に30回)、メインループ処理(ステップS602〜S612)を実行するように構成してもよい。
ステップS604では、液晶制御データ解析処理を行う。この液晶制御データ解析処理では、液晶制御部から受信したコマンドの処理などを行う。ステップS605では、演出制御データ解析処理を行う。この演出制御データ解析処理では、第2副制御部500から受信したコマンドの処理などを行う。
ステップS606では、演出制御メインループ処理を行う。この演出制御メインループ処理では、後述するコマンド受信割込処理によって受信した未処理コマンドを、RAM408に設けたコマンド記憶領域から取得し、当該未処理コマンドに対応する処理を行い、例えば、演出実行タイミングデータに基づいてランプや音の制御等を行う。
ステップS607では、ランプ制御メインループ処理を行う。このランプ制御メインループ処理では、ステップS606の演出制御メインループ処理で設定されたランプデータに基づいてランプに関連する制御を行う。ステップS608では、サウンド制御メインループ処理を行う。このサウンド制御メインループ処理では、ステップS606の演出制御メインループ処理で設定されたサウンドデータに基づいてサウンド(音)に関連する制御を行う。
ステップS609では、ランプドライバ処理を行う。このランプドライバ処理では、ステップS607のランプ制御メインループ処理で設定されたランプ制御情報に基づいて、各種ランプ418、440から出力する光の制御を行う。ステップS610では、サウンドドライバ処理を行う。このサウンドドライバ処理では、ステップS608のサウンド制御メインループ処理で設定されたサウンド制御情報に基づいて、音制御回路431を介してスピーカ120から出力する音の制御を行う。
ステップS611では、液晶制御通信ドライバ処理を行う。この液晶制御通信ドライバ処理では、液晶制御部にコマンドを送信する処理などを行う。ステップS612では、演出制御通信ドライバ処理を行う。この演出制御通信ドライバ処理では、第2副制御部500にコマンドを送信する処理などを行った後にステップS602に進む。
第1副制御部400は、後述するコマンド受信割込処理、1msタイマ割込処理、10msタイマ割込処理、または、DMA割込処理による中断を除いて、ステップS602〜S612の処理を繰り返し実行する。
<コマンド受信割込処理>
次に、図50(b)を用いて、第1副制御部400のCPU404が実行するコマンド受信割込処理について説明する。なお、図50(b)は、コマンド受信割込処理の流れを示すフローチャートである。
このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300からのコマンドを受信した場合に発生するコマンド受信割込みを契機として実行する処理である。ステップS701では、主制御部300から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶した後に処理を終了する。
<1msタイマ割込処理>
次に、図50(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404が実行する1msタイマ割込処理について説明する。なお、図50(c)は、1msタイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
第1副制御部400は、所定時間(本例では、1ms)に1回、タイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、1msタイマ割込処理を実行する。ステップS801では、RAM406に設けた変数CNTに1を加算する処理を行った後に処理を終了する。
<10msタイマ割込処理>
次に、図50(d)を用いて、第1副制御部400のCPU404が実行する10msタイマ割込処理について説明する。なお、図50(d)は、10msタイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
第1副制御部400は、所定時間(本例では、10ms)に1回、タイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、10msタイマ割込処理を実行する。ステップS901では、第一のセンサ読み取り処理を行い、次のステップS902では、第二のセンサ読み取り処理を行った後に処理を終了する。ここで、第一のセンサ読み取り処理では、例えば、センサ回路428(図42参照)を介して第1出力設定スイッチ190の検出信号を取得し、取得した検出信号を、遊技者設定値としてRAM408に記憶する処理や、センサ回路428(図42参照)を介して第2出力設定スイッチ194の検出信号を取得し、取得した検出信号を、管理者設定値としてRAM408に記憶する処理などを行う。また、第二のセンサ読み取り処理では、他のスイッチ類の検出信号を取得し、取得した検出信号をRAM408に記憶する処理などを行う。
<DMA割込処理>
次に、図50(e)を用いて、第1副制御部400のCPU404が実行するDMA割込処理について説明する。なお、図50(e)は、DMA割込処理の流れを示すフローチャートである。
第1副制御部400は、DMA転送の終了を知らせるDMA割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このDMA割込を契機として、DMA割込処理を実行する。ステップS1001では、DMA転送の終了に伴う各種処理を行った後に処理を終了する。
<第2副制御部500の処理>
次に、図51を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS1201では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS1201で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS1203では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS1205の処理に移行する。
ステップS1205では、タイマ変数に0を代入する。ステップS1207では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS1209では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS1207で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS1211では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。ステップS1213では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS1203に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS1301では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第2副制御部タイマ割込処理のステップS1401では、第2副制御部メイン処理におけるステップS1203において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS1203において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS1403では、演出用乱数値の更新処理等を行った後に処理を終了する。
<液晶制御部の処理>
次に、図52を用いて、液晶制御部の処理について説明する。なお、同図(a)は、液晶制御部のCPUが実行するメイン処理のフローチャートであり、同図(b)は、液晶制御部のコマンド受信割込処理のフローチャートである。また、同図(c)は、液晶制御部のタイマ割込処理のフローチャートであり、同図(d)はVDPの画像制御処理のフローチャートである。
液晶制御部には、電源が投入されると起動信号(システムリセット信号)を出力する不図示の起動信号出力回路(リセット信号出力回路)を設けている。液晶制御部500は、起動信号出力回路(リセット信号出力回路)から起動信号(システムリセット信号)を入力した場合に、初期化処理を実行した後、リセット割込によりリセットスタートして液晶制御部メイン処理を開始する。
まず、液晶制御部メイン処理のステップS1501では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS1501で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM内の記憶領域の初期化処理や、液晶ローディング処理等を行う。
ここで、ステップS1501で実行される「液晶ローディング処理」とは、予めROMなどに固定的に記憶されている静止画や動画などの画像データを、作業記憶領域(例えば、RAM)に転送する処理をいう。本例に係る液晶ローディング処理は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(CGROM(図示省略)の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定するとともに、CGROMからVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定してから、VDP434がアトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをCGROMからVRAM436に転送し、転送が終了したことを示す転送終了割込信号を液晶制御部のCPUに対して出力するまでの処理のことである。
ステップS1503では、タイマ変数CNTが33以上か否かを判定し、タイマ変数CNTが33となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数CNTが33以上となったときには、ステップS1505の処理に移行する。なお、タイマ変数記憶領域のタイマ変数CNTの値は、ステップS1503の処理からステップS1505の処理への移行毎に33、33、34のように変化させてもよい。ステップS1505では、タイマ変数CNTに0を代入する。
ステップS1507では、コマンド処理を行う。液晶制御部のCPUは、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。ステップS1509では、VDPコマンド送信処理を行う。例えば、第1副制御部400から画像表示の指示があった場合は、VDP434に画像制御処理を行わせるため、VDP434に対してコマンドを送信する。
ステップS1511では戻りコマンド送信処理を行う。液晶制御部は、装飾図柄表示装置208を制御して要求された画像を表示した場合は、戻りコマンドを第1副制御部400に送信して、ステップS1503に戻る。
次に、同図(b)を用いて、液晶制御部のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、液晶制御部が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS1601では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAMに設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、液晶制御部のCPUによって実行するタイマ割込処理について説明する。液晶制御部は、所定の周期(本実施例では1msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
液晶制御部タイマ割込処理のステップS1701では、RAMのタイマ変数記憶領域のタイマ変数CNTの値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS1503において、タイマ変数の値が33以上と判定されるのは33ms毎となる。液晶制御部タイマ割込処理のステップS1703では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、VDP434の画像制御処理について説明する。同図(d)は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS1801では、画像データの転送指示を行う。ここでは、液晶制御部のCPUは、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。
次に、CPUは、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(CGROM(図示省略)の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、CGROMからVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをCGROMからVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPUに対して出力する。
ステップS1803では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS1805に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS1805では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPUは、ステップS1801でVRAM434に転送した画像データに基づいてVRAM434の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM434の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS1807では、描画指示を行う。この描画指示では、CPUは、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPUの指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。ステップS1809では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS1811に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS1811では、RAMの所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
次に、本実施形態に係るパチンコ機100において実行される演出の具体例について説明する。
図53は、本実施形態のパチンコ機の装飾図柄表示装置208を中心とした演出の一例を段階的に示す図である。
図53には、装飾図柄表示装置208、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普通図柄表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、および普図保留ランプ216が示されている。
図53(a)に示す装飾図柄表示装置208には、「装飾4−装飾1−装飾7」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。なお、ここでの背景は非表示であるが、後述するデフォルトの背景画像が表示されている。以下の説明においても、背景が非表示の場合には、特に断らない限り、デフォルトの背景画像が表示されている。なお、デフォルトの背景画像とは異なる様々な背景画像(例えば、モードに応じた背景画像等)を表示してもよい。
装飾図柄表示装置208には、右上隅に、第4図柄表示領域284が設けられている。第4図柄表示領域284は、図柄変動中(あるいは図柄停止中)か否かを報知するための領域であり、上から、普図の図柄変動中報知領域、特図1の図柄変動中報知領域、特図2の図柄変動中報知領域になる。普図の図柄停止中には、四角形の図形が点灯表示されるが、普図の図柄変動中には、その四角形の図形が点滅表示、あるいは消灯される。特図1の図柄停止中には、丸形の図形が点灯表示されるが、特図1の図柄変動中には、その丸形の図形が点滅表示、あるいは消灯される。特図2の図柄停止中には、三角形の図形が点灯表示されるが、特図2の図柄変動中には、その三角形の図形が点滅表示、あるいは消灯される。このように、第4図柄は、表示位置が異なるばかりでなく、表示態様(ここでは形状)も異なっており、遊技者が一目見ただけで判別がつくようになっている。なお、第4図柄の表示態様や点灯態様や点滅態様を変化させることで、先読み予告を行ってもよい。
また、装飾図柄表示装置208には、演出表示領域208dの中央下部に変動アイコン表示領域280が設けられている。
さらに、図53に示す制御状態(遊技状態)は、非電サポ状態(非時短状態)である。この非電サポ状態における装飾図柄表示装置208には、変動アイコン表示領域280の左横に特図1の保留アイコン表示領域281が設けられている。また、非電サポ状態における装飾図柄表示装置208の右端には、特図2の保留アイコン表示領域282が設けられる。
特図1の保留アイコン表示領域281には、特図1の保留を表す保留アイコンが表示され、特図2の保留アイコン表示領域282には、特図2の保留を表す保留アイコンが表示される。特図1の保留数は、特図1保留ランプ218の点灯数の他、特図1の保留アイコンの数によっても表され、特図2の保留数は、特図2保留ランプ220の点灯数の他、特図2の保留アイコンの数によっても表されている。すなわち、保留アイコンは、主制御部300のRAM308に記憶されている始動情報に対応したものである。以下、最も古い始動情報(最も古い入賞)に対応した保留アイコンを第一の保留アイコン、2番目に古い始動情報に対応した保留アイコンを第二の保留アイコン・・・と称する場合がある。特図1の保留アイコン表示領域281では、保留アイコンが横並びに表示され、右側の保留アイコンほど入賞が古い保留アイコンになり、特図2の保留アイコン表示領域282では、保留アイコンが縦並びに表示され、下側の保留アイコンほど入賞が古い保留アイコンになる。
図53(a)には、特図1の保留アイコン表示領域281に2つの特図1の保留アイコンh11,h12が表示されており、これら2つの特図1の保留アイコンh11,h12はいずれも、デフォルトの表示態様(丸形の無模様かつ白色の表示態様)で表示されている。すなわち、特図1のデフォルトの保留アイコンは、丸形の保留アイコンである。なお、図53(a)では、特図1の保留アイコン表示領域281に4つの保留アイコンが表示されることをわかりやすくするために、実際には表示されていない保留アイコンも点線で示してある。
一方、特図2の保留アイコン表示領域282には、一つも保留アイコンが表示されていない。これは、上述のごとく、図25に示す制御状態(遊技状態)は、非電サポ状態(非時短状態)であるため、電チューが開きにくく特図2始動口232への入賞が困難な状態であるためである。なお、特図2の保留アイコン表示領域282、すなわち装飾図柄表示装置208の右端に設けられる保留アイコン表示領域は、実際には領域を画定する線は表示されないが、図53(a)では、領域をわかりやすくするために点線で示してある。なお、領域を画定する線が設けられていてもよいし、保留アイコンが表示される場合に領域を画定する線も表示されるようにしてもよい。また、特図2の保留アイコン表示領域282に4つの保留アイコンが表示されることをわかりやすくするために、実際には表示されていない保留アイコンも点線で示してある。
本実施形態のパチンコ機100では、制御状態(遊技状態)に応じて、特図1と特図2で入賞しやすい方の特図の保留アイコン表示領域が、変動アイコン表示領域280の左横(演出表示領域208d)に表示され、もう一方の特図の保留アイコン表示領域は右端に表示される。すなわち、制御状態が非電サポ状態である場合には、図53(a)に示すように、特図1の保留アイコン表示領域281が演出表示領域208dに表示され、特図2の保留アイコン表示領域282が右端に表示される。制御状態が電サポ状態である場合には、反対に、特図2の保留アイコン表示領域282が演出表示領域208dに表示され、特図1の保留アイコン表示領域281が右端に表示される。
ここでは不図示であるが、特図2の保留アイコンのデフォルトの表示態様は、四角形の無模様かつ白色の表示態様であり、特図1の保留アイコンと表示位置が異なるばかりか、表示態様(ここでは形状)も異なっており、遊技者が一目見ただけで判別がつくようになっている。なお、特図1の保留アイコンのデフォルトの表示態様と、特図2の保留アイコンのデフォルトの表示態様とが同じであってもよい。
本実施形態では、特図の図柄変動表示の開始は、特図表示装置における変動開始→第4図柄の点滅開始又は消灯→保留アイコンの移動アニメーション開始又は消去→装飾図柄の変動開始の順で行われるが、この順番は前後してもよい。
図53(b)では、特図1の図柄変動表示が開始され、第1特図表示装置212における図柄変動が開始され、さらに第4図柄の消灯までが行われているが、保留アイコンや装飾図柄に変化は未だ生じていない。
図53(c)では、特図1の保留アイコンh11,h12の移動アニメーションが開始されている。ここでの移動アニメーションは、第一の保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコン(今回の図柄変動の対象保留アイコン)が変動アイコン表示領域280に向けて移動を開始するとともに、第二の保留アイコンh12の表示位置にあった保留アイコンが特図1の第一の保留アイコンh11の表示位置へ向けて移動を開始する。この段階では、装飾図柄の変動表示は開始されていない。
図53(d)では、移動アニメーションが続き、同図(e)では、変動開始前まで第一の保留アイコンh11であった保留アイコンが変動アイコン表示領域280に到達し、変動アイコンh0として表示されるとともに、変動開始前まで第二の保留アイコンh12であった保留アイコンが第一の保留アイコンh11の表示位置に到達し、第一の保留アイコンh11として表示されているが、この段階でも依然として、装飾図柄の変動表示は開始されていない。なお、第1特図表示装置212における図柄変動が開始された時点で、それまで第一の保留アイコンh11であった保留アイコンを変動アイコンh0として見てもよいし、それまで第二の保留アイコンh12であった保留アイコンを第一の保留アイコンh11として見てもよい。
そして、図53(f)で装飾図柄の変動表示が開始される。
装飾図柄の変動表示が開始された装飾図柄表示装置208には、図53(g)に示すように、演出ボタン136を有効期間内に押下することを促す操作促進報知画像136Pが表示される。この操作促進報知画像136Pでは、主人公のキャラクタ画像の右横に、演出ボタン136の画像136P1と、上記有効期間の残時間を表す残時間表示バー136P2が表示されている。装飾図柄の変動表示は、操作促進報知画像136Pによって隠されてしまっているが、遊技者は、第4図柄284等によって特図が変動中であることを認識することができる。なお、装飾図柄が隠されないように、装飾図柄の表示位置を操作促進報知画像136Pとは重ならない位置に移動させるようにしてもよい。
図53(h)に示す残時間表示バー136P2では、上記有効期間が減っており、同図(i)では、遊技者が、演出ボタン136を押下している。演出ボタン136が上記有効期間内に押下されると、図53(j)に示すように、装飾図柄表示装置208には、操作促進報知画像136Pに代えてリーチ状態突入予告画像2071が表示される。リーチ状態突入予告画像2071では、主人公のキャラクタ画像の右横に、「チャンスだ」という文字表示がなされている。
図53(k)では、リーチ状態突入予告画像2071が消え、装飾図柄の変動表示が視認可能になり、その後、同図(l)に示すようにリーチ状態に突入する。なお、リーチ状態突入予告画像207が表示されても、リーチ状態に突入しない場合もあるが、必ず突入するようにしてもよい。
以上説明したように、操作促進報知画像136Pの出現は、現在行われている図柄変動表示に関する予告の契機となる演出に相当する。
図53(m)では、背景画像が、デフォルトの背景画像から非表示に切り替わり、変動アイコン表示領域280や特図1の保留アイコン表示領域281が消えている。なお、第4図柄表示領域284は表示されている。また、これまで左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cそれぞれで行われていた装飾図柄の変動表示が、右下隅に移動し、縮小表示され、図53(n)では、スーパーリーチ(剣豪リーチ)に発展している。図53(n)に示す装飾図柄表示装置208には、敵役の剣豪の画像が大きく表示され、続く同図(o)に示す装飾図柄表示装置208では、主人公の殿様と敵役の剣豪との決闘シーンのアニメーションが表示されている。
なお、リーチ状態突入予告画像2071は、リーチ状態に突入することの予告に留まらず、スーパーリーチまで発展することの予告であってもよい。
図54は、図53に示す演出の一例の続きを段階的に示す図である。
図53(o)から続く図54(p)では、決闘シーンのアニメーションが継続しており、このアニメーションは、図54(s)まで続く。図54(s)では、主人公の殿様が敵役の剣豪に勝利し、同図(t)では、第4図柄表示領域284を残して一旦全てが非表示になる。なお、非表示に代えてこれまでとは異なる背景画像を表示してもよい。やがて、同図(u)に示すように、「装飾7−装飾7−装飾7」の装飾図柄の組み合わせの揺れ変動が表示される。ここでの背景は、非表示であってもよいし、これまでとは異なる背景画像であってもよい。また、変動アイコン表示領域280や特図1の保留アイコン表示領域281の表示は消えたままであり、第4図柄表示領域284のみ表示されている。
図54(v)に示す装飾図柄表示装置208では、「装飾7−装飾7−装飾7」の15R確変大当り確定の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、図54(v)に示す特図1の第4図柄(丸形の図形)は点灯している。この図54(v)では、背景は非表示になっているが、実際には、デフォルトとは異なる背景画像が表示されている。やがて、図54(w)では、大当り遊技開始演出として、大当りを祝う背景画像(ここでは省略)とともに「確変大当り」の文字表示がなされている。
一方、図53(l)で異なる装飾図柄(実質5R確変大当り、5R通常大当り、2R通常大当りとなる図柄組合せ)でリーチ状態となった場合、図54(t)から続く、別の場合の図54(u´)では、「装飾6−装飾6−装飾6」の装飾図柄の組み合わせの揺れ変動が表示され、図54(u´)に続く図54(v´)では、「装飾6−装飾6−装飾6」の大当りの装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。そして、図54(v´)に続く図54(w´)では、大当り遊技開始演出として、大当りを祝う背景画像(ここでは省略)とともに「大当り」の文字表示がなされている。
図55は、図54(q)に続く別の場合の演出の一例を段階的に示す図である。
図55(a)では、図53(o)で開始された決闘シーンのアニメーションが継続しており、このアニメーションは、図55(b)まで続く。図55(b)では、主人公の殿様が敵役の剣豪に敗れ、同図(c)では、図54(t)と同じく、第4図柄表示領域284を残して一旦全てが非表示になる。やがて、図55(d)では、「装飾7−装飾6−装飾7」の装飾図柄の組み合わせの揺れ変動が開始される。ここでは、変動アイコン表示領域280や特図1の保留アイコン表示領域281の表示が復活し、変動アイコンh0と特図1の第一の保留アイコンh11が表示されている。
図55(e)に示す装飾図柄表示装置208では、特図1の第4図柄(丸形の図形)が点灯し、「装飾7−装飾6−装飾7」のハズレの装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。次いで、特図1の確定表示の期間中に、変動アイコン表示領域280では、変動アイコンh0の消去アニメーションが実行される。同図(f)では、変動アイコンh0の消去アニメーションが開始され、同図(g)でもその消去アニメーションは継続し、同図(h)で変動アイコンh0が完全に消えている。なお、特図1の確定表示が行われる前に、変動アイコンh0の消去アニメーションを実行してもよい。
<特別大当り遊技の一例>
次に、図56および図57を用いて、特別大当り遊技の一例について説明する。なお、図56は、15R特別大当り遊技の様子を段階的に示した図である。図56には、装飾図柄表示装置208、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普通図柄表示装置210、第1特別図柄保留ランプ218、第2特別図柄保留ランプ220、および普通図柄保留ランプ216が示されている。また、図56には、アタッカである可変入賞口234と、扉部材234aも示されている。
図56(a)には、大当り遊技開始演出として、大当りを祝う背景画像(ここでは省略)とともに「確変大当り」の文字表示がなされている。なお、変動アイコン表示領域280や特図1の保留アイコン表示領域281や第4図柄表示領域284の表示は消えている。
図56(b)では、15ラウンド大当り遊技の内の最初のラウンドである1ラウンドが開始される。図56(b)に示す扉部材234aは開放し、アタッカが開放状態維持中になる。また、図56(b)に示す装飾図柄表示装置208の左上隅には、1Rの文字表示(ラウンド数表示)がなされている。さらに、装飾図柄表示装置208では、大当り遊技演出としてサボテンを模した埴輪のキャラクタC1が登場し、そのキャラクタC1を含めた1ラウンド目専用の演出表示が行われている。また、装飾図柄表示装置208の右上隅には「装飾7」が表示されている。この「装飾7」は大当り遊技終了演出が開始されるまで表示され続ける。したがって、ラウンド間インターバルでも表示され続ける。
図56(c)でも、扉部材234aは開放しており、アタッカは開放状態維持中である。また、装飾図柄表示装置208の左上隅ではラウンド数表示が継続しており、1ラウンド目専用の演出表示も継続している。
図56(d)では、扉部材234aが閉鎖し、アタッカは閉鎖状態維持中になる。しかしながら、装飾図柄表示装置208では、依然として、左上隅に1Rの文字表示がなされるとともに右上隅には「装飾7」が表示されている。さらに、1ラウンド目専用の演出表示も継続している。この図56(d)に示す、キャラクタC1を含めた1ラウンド目専用の演出表示の一シーン(輝きの画像brの数が異なる一シーン)は、1ラウンド目のアタッカの開放終了演出に相当する。
やがて、図56(e)に示すように、装飾図柄表示装置208の左上隅の1Rの文字表示が消え、同図(f)では、2ラウンド目が開始される。同図(f)に示す扉部材234aは開放し、アタッカが開放状態維持中になり、装飾図柄表示装置208では、キャラクタC1を含めた2ラウンド目専用の演出表示(輝きの画像brの数が異なっている演出表示)が開始されている。ただし、装飾図柄表示装置208の左上隅におけるラウンド数表示は開始されていない。図56(e)の期間がラウンド間インターバルとしてもよいし、図56(d)〜同図(e)に示すキャラクタC1を含めた演出表示をラウンド間インターバルの演出と見て、図56(d)〜同図(e)の期間をラウンド間インターバルとしてもよい。
図56(g)でも、アタッカは開放状態維持中であり、装飾図柄表示装置208の左上隅ではラウンド数表示が開始されている。
以降、3〜5ラウンドも同様に消化され、図56(h)では、5回目のアタッカ開放状態維持中が終了してアタッカは閉鎖状態維持中であり、装飾図柄表示装置208の左上隅のラウンド数表示も消えている。同図(i)では、6ラウンド目が開始され、アタッカは開放状態維持中になり、装飾図柄表示装置208では、キャラクタC1を含めた6ラウンド目専用の演出表示が開始されている。同図(j)でも、アタッカは開放状態維持中であり、装飾図柄表示装置208の左上隅では6Rの文字表示が開始されている。
図57は、図56に示す15R特別大当り遊技の続きを段階的に示す図である。図56(j)に続く図57(k)では、6ラウンド目の大当り遊技が行われており、図57(l)では、6回目のアタッカ開放状態維持中が終了してアタッカは閉鎖状態維持中になり、図57(m)では、装飾図柄表示装置208の左上隅のラウンド数表示も消えている。
図57(n)では、7ラウンド目が開始され、アタッカは開放状態維持中になり、装飾図柄表示装置208では、キャラクタC1を含めた7ラウンド目専用の演出表示が開始されている。同図(o)でも、アタッカは開放状態維持中であり、装飾図柄表示装置208の左上隅では7Rの文字表示が開始されている。
以降、8〜14ラウンドも同様に消化され、図57(p)では、最終ラウンドである15ラウンド目の大当り遊技が行われており、アタッカ開放状態維持中であって、装飾図柄表示装置208の左上隅には15Rの文字表示がなされ、15ラウンド目専用の演出表示も行われている。
図57(q)では、扉部材234aが閉鎖し、アタッカは閉鎖状態維持中になり、同図(r)では、装飾図柄表示装置208の左上隅の15Rの文字表示が消え、同図(s)では、大当り遊技終了演出が開始されている。この大当り遊技終了演出では、専用の背景画像(ここでは省略)に、主人公の殿様のキャラクタが登場し、「確率変動突入」の文字表示がなされている。この文字表示は、この大当り遊技が終了すると、制御状態は特図高確率普図高確率状態(確変状態且つ電サポ状態)に移行することを報知するものである。
図57(t)は、特図の変動表示開始待ち時間における装飾図柄表示装置208を示すものであり、制御状態は、確変状態且つ電サポ状態に移行している。同図(t)に示す装飾図柄表示装置208には、左上に「確変中」という文字表示がなされ、変動アイコン表示領域280や第4図柄表示領域284の表示が復活している。また、電サポ状態に移行したことにより、特図2の保留アイコン表示領域282が、演出表示領域208d(変動アイコン表示領域280の左横)に表示されている。この図57(t)では、特図2の保留数は、第2特別図柄保留ランプ220の点灯数からわかるように0であるが、特図2の保留アイコン表示領域282に4つの保留アイコンが表示されることをわかりやすくするために、実際には表示されていない保留アイコンをデフォルトの表示態様で点線によって示してある。
なお、上述のごとく、装飾図柄表示装置208の右端に設けられる保留アイコン表示領域は、実際には領域を画定する線は表示されないが、図57(t)では、領域をわかりやすくするために点線で示してあり、この領域は、特図1の保留アイコン表示領域281に相当する。図57(t)では、特図1の保留数は、第1特別図柄保留ランプ218の点灯数からわかるように4つであり、特図1の保留アイコン表示領域281には4つの保留アイコンh11〜h14が表示されている。
<電源投入後の各種処理>
次に、図58〜図62を用いて、パチンコ機100が電源投入後に行う各種処理について説明する。図58は、パチンコ機100が電源投入後に行う各種処理の流れの一例を示したタイムチャートである。
<電源投入後の各種処理/主制御部>
最初に、主制御部300における電源投入後の処理について説明する。上述のとおり、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(システムリセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号出力回路340に電源制御部660から所定の電圧値の電圧が供給されると、起動信号出力回路340は、基本回路302に向けて起動信号を出力する。
この起動信号を入力した主制御部300のCPU304は、最初に初期化処理(図46参照)を実行した後、所定条件が成立している場合(例えば、所定の端子にLレベルの信号が入力されている場合)はセキュリティモードに移行し、所定条件が成立していない場合はユーザモードに移行する。図58には、初期化処理の実行後に所定条件が成立した(所定の端子にLレベルの信号が入力された)ことにより、セキュリティモードに移行している例を示している。
また、セキュリティモードの時間は、予め設定した時間(固定時間)の分だけ延長することも、ランダムな時間(ランダム延長時間)の分だけ延長すること(ランダム遅延を行うこと)も可能である。図58において符号T2で示す時間が、セキュリティモードの固定時間であり、同一のCPU304を搭載した遊技台であれば、全ての遊技機で同一の時間となる。一方、図58において符号T3で示す時間が、セキュリティモードのランダム時間であり、同一のCPU304を搭載した遊技台であっても、遊技機毎に異なる時間となる場合がある。なお、ランダム遅延の問題点については後述する。
セキュリティモードが終了すると、主制御部300は、ユーザモード(ユーザプログラムを実行するモード)に移行し、主制御部電源投入時処理(図47(a)参照)の実行を開始する。この主制御部電源投入時処理では、ステップS101〜S109の処理を終了した後、ステップS110(サブ制御関連起動設定)において、第1副制御部400に向けてサブコマンド(電源投入コマンド)を送信する。図58において符号T4で示す時間は、ユーザモードの開始(主制御部電源投入時処理の実行開始)から、ステップS110(サブ制御関連起動設定)において第1副制御部400に向けてサブコマンド(電源投入コマンド)を送信するまでの時間であり、本例では、一定時間である。
<電源投入後の各種処理/第1副制御部>
次に、第1副制御部400における電源投入後の処理について説明する。上述のとおり、第1副制御部400には、電源が投入されると起動信号(システムリセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)を設けている。この起動信号出力回路に電源制御部660から所定の電圧値の電圧が供給されると、起動信号出力回路は、基本回路402に向けて起動信号を出力する。
この起動信号を入力した第1副制御部400のCPU404は、最初に初期化処理を実行した後、ユーザモード(ユーザプログラムを実行するモード)に移行し、第1副制御部メイン処理(図50(a)参照)の実行を開始する。この第1副制御部メイン処理では、ステップS606(演出制御メインループ処理)において、コマンド受信割込処理(図50(b)参照)によって受信したサブコマンド(電源投入コマンド)に対応する処理(本例では、電源投入報知用のランプデータやサウンドデータを設定する処理など)を行う。
続いて、第1副制御部400は、ステップS607(ランプ制御メインループ処理)において、ステップS606(演出制御メインループ処理)で設定された電源投入報知用のランプデータに基づいて、ランプに関連する制御を行った後、ステップS608(サウンド制御メインループ処理)において、ステップS606(演出制御メインループ処理)で設定された電源投入報知用のサウンドデータに基づいて、サウンド(音)に関連する制御を行う。
続いて、第1副制御部400は、ステップS609(ランプドライバ処理)において、ステップS607(ランプ制御メインループ処理)で設定されたランプ制御情報に基づいて、各種ランプ418、440から出力する光の制御を行った後、ステップS610(サウンドドライバ処理)において、ステップS608(サウンド制御メインループ処理)で設定されたサウンド制御情報に基づいて、音制御回路431を介してスピーカ120から出力する音の制御を行う。これにより、各種ランプ418、440やスピーカ120を用いた電源投入報知(音・発光)が行われる。
図58において符号T1で示す時間は、ユーザモードの開始(第1副制御部メイン処理の実行開始)から電源投入報知(音・発光)を開始するまでの時間である。また、図58において符号T5で示す時間は、電源投入報知(音・発光)を開始してから同報知を終了するまでの時間である。
<電源投入後の各種処理/ランダム遅延の問題点>
次に、図59を用いて、上述のランダム遅延の問題点について説明する。図59(a)は、複数の遊技台A,Bのうちの遊技台Aだけで電源投入報知を行っている様子を示した正面図であり、同図(b)は、遊技台A,Bにおける電源投入後の各種処理の流れの一例を示したタイムチャートである。
本例では、遊技台A、Bの電源投入を同時に行うことで、遊技台A,Bのそれぞれの主制御部300や第1副制御部300に、起動信号を同時に入力している。図59(b)の上段に示すように、起動信号を入力した遊技台Aの主制御部300は、初期化処理を実行した後にセキュリティモードに移行し、このセキュリティモードにおいて、予め設定した固定時間αの分だけウェイトした後、さらにランダム延長時間βの分だけウェイトしている。また、セキュリティモードの終了後は、ユーザモードに移行し、このユーザモードにおいて、第1副制御部400に向けて電源投入コマンドを送信している。
また、起動信号を入力した遊技台Aの第1副制御部400は、初期化処理を実行した後にユーザモードに移行し、このユーザモードにおいて、主制御部300から電源投入コマンドを受信したことを契機として電源投入報知を開始している。
一方、図59(b)の下段に示すように、起動信号を入力した遊技台Bの主制御部300は、初期化処理を実行した後にセキュリティモードに移行し、このセキュリティモードにおいて、予め設定した固定時間αの分だけウェイトした後、さらにランダム延長時間β´(=遊技台Aのランダム遅延時間β+時間T6)の分だけウェイトしている。また、セキュリティモードの終了後は、ユーザモードに移行し、このユーザモードにおいて、第1副制御部400に向けて電源投入コマンドを送信している。
また、起動信号を入力した遊技台Bの第1副制御部400は、初期化処理を実行した後にユーザモードに移行し、このユーザモードにおいて、主制御部300から電源投入コマンドを受信したことを契機として電源投入報知を開始している。
本例では、遊技台Bの主制御部300のランダム遅延時間β´が、遊技台Aの主制御部300のランダム遅延時間βよりも時間T6の分だけ長いため、遊技台Bの主制御部300が第1副制御部400に向けて電源投入コマンドを送信するタイミングが、遊技台Aの主制御部300が第1副制御部400に向けて電源投入コマンドを送信するタイミングよりも時間T7(=T6)の分だけ遅れている。
この結果、遊技台Bにおける電源投入報知の開始タイミングが、遊技台Aにおける電源投入報知(の開始タイミングよりも時間T7(=T6)の分だけ遅れることになり、図59(a)に示すように、遊技台A,Bのうちの遊技台Aにおいては電源投入報知が行われる一方で、遊技台Bにおいては電源投入報知が行われないといった状況となる場合がある。
すなわち、本例のように、複数の遊技台がユーザプログラムの開始時間をランダムに遅延させるランダム遅延の機能を有する場合、各々の遊技台におけるユーザプログラムの開始タイミングにズレが生じる結果、各々の遊技台における電源投入後の演出(本例では、電源投入報知)の開始タイミングが一致しないため、遊技店の店員や遊技者に違和感を与える場合があるといった問題が発生する。
<電源投入後の各種処理/ランダム遅延の問題点の解決策>
次に、図60を用いて、上述のランダム遅延の問題点の解決策について説明する。図60(a)は、複数の遊技台A,Bが同時に電源投入報知(電源投入一斉報知)を行っている様子を示した正面図であり、同図(b)は、遊技台A,Bにおける電源投入から電源投入一斉報知までの各種処理の流れの一例を示したタイムチャートである。
以降に説明する遊技台(パチンコ機100)は、電源が投入されると計時を行う計時手段(例えば、制御手段のCPUが備えるハードウェアタイマ、制御手段のユーザプログラムによって実現されるソフトウェアタイマ、RTC(リアルタイムクロック)など)を備え、「演出の開始条件(本例では、電源投入報知の開始条件)の成立があり、かつ、計時手段による計時が開始されてから第一の時間が経過したこと」を、第1副制御部400において島一斉演出(本例では、電源投入一斉報知)を開始する条件としている。
このため、本例では、図60(b)に示すように、遊技台A,Bの第1副制御部400は、主制御部300から電源投入コマンドを受信したことにより電源投入報知の開始条件が成立した場合であっても、当該条件の成立だけを契機として電源投入報知を開始することはなく、計時手段による計時が開始されてから第一の時間(本例では、図60(b)において符号T1で示す時間)が経過した場合に、電源投入一斉報知を開始する。
本例に係る遊技台によれば、複数の遊技台がランダム遅延の機能を有し、各々の制御手段におけるユーザプログラムの開始タイミングにズレが生じる場合であっても、各々の遊技台における電源投入報知の開始タイミングを一致させることができ、図60(a)に示すように、複数の遊技台A,Bにおいて同時に電源投入報知(電源投入一斉報知)を開始することができる。
なお、図60(a)に示す状態では、装飾図柄表示装置208を用いて、後述する液晶ローディング表示を行っている。また、計時手段による計時が開始されてから第一の時間(本例では、図60(b)において符号T1で示す時間)が経過するまでに電源投入コマンドを受信せず、第一の時間(T1)からさらに時間が経過した後(例えば、T1(秒)+3秒の経過後)に電源投入コマンドを受信した場合は、受信後すぐに処理する(例えば、コマンド受信割込処理にて電源投入コマンドを未処理コマンドとしてRAM408へ記憶し、該コマンド受信割込処理の終了後に実行される第1副制御部メイン処理内の演出制御メインループ処理にて処理する)ようにしてもよい。
<電源投入後の各種処理/ランダム遅延後のデモ画面一斉表示>
図61(a)は、複数の遊技台A,Bが同時にデモ画面表示(デモ画面一斉表示)を行っている様子を示した正面図であり、同図(b)は、遊技台A,Bにおける電源投入からデモ画面一斉表示までの各種処理の流れの一例を示したタイムチャートである。
本例に係る遊技台は、上述の計時手段を備え、「演出の開始条件(本例では、デモ画面表示の開始条件)の成立があり、かつ、計時手段による計時が開始されてから第一の時間が経過した後に、この第一の時間とは別の第三の時間が経過したこと」を、第1副制御部400において島一斉演出(本例では、デモ画面一斉表示)を開始する条件としている。
このため、本例では、図61(b)に示すように、遊技台A,Bの第1副制御部400は、主制御部300から電源投入コマンドを受信した後に所定時間(例えば、30秒)が経過したことによりデモ画面表示の開始条件が成立した場合であっても、当該条件の成立だけを契機としてデモ画面表示を開始することはなく、計時手段による計時が開始されてから第一の時間(本例では、図61(b)において符号T8で示す時間)が経過した後に、この第一の時間とは別の第三の時間(本例では、図61(b)において符号T9で示す時間)が経過した場合に、デモ画面一斉表示を開始する。
本例に係る遊技台によれば、複数の遊技台がランダム遅延の機能を有し、各々の制御手段におけるユーザプログラムの開始タイミングにズレが生じる場合であっても、各々の遊技台におけるデモ画面表示の開始タイミングを一致させることができ、図61(a)に示すように、複数の遊技台A,Bにおいて同時にデモ画面表示(デモ画面一斉表示)を開始することができる。
<電源投入後の各種処理/ランダム遅延後の島一斉演出>
図62(a)は、複数の遊技台A,Bが同時に島一斉演出を行っている様子を示した正面図であり、同図(b)は、遊技台A,Bにおける電源投入から島一斉演出までの各種処理の流れの一例を示したタイムチャートである。
本例に係る遊技台は、上述の計時手段を備え、「演出の開始条件(本例では、島一斉演出の開始条件)の成立があり、かつ、計時手段による計時が開始されてから第一の時間が経過した後に、この第一の時間とは別の第三の時間が経過したこと」を、第1副制御部400において島一斉演出を開始する条件としている。
このため、本例では、図62(b)に示すように、遊技台A,Bの第1副制御部400は、主制御部300から電源投入コマンドを受信した後に所定時間(例えば、10分)が経過したことにより島一斉演出の開始条件が成立した場合であっても、当該条件の成立だけを契機として島一斉演出を開始することはなく、計時手段による計時が開始されてから第一の時間(本例では、図62(b)において符号T8で示す時間)が経過した後に、この第一の時間とは別の第三の時間(本例では、図62(b)において符号T9で示す時間)が経過した場合に、島一斉演出を開始する。
本例に係る遊技台によれば、複数の遊技台がランダム遅延の機能を有し、各々の制御手段におけるユーザプログラムの開始タイミングにズレが生じる場合であっても、各々の遊技台における島一斉演出の開始タイミングを一致させることができ、図62(a)に示すように、複数の遊技台A,Bにおいて同時に島一斉演出を開始することができる。なお、本例では、遊技台Aでは通常遊技中に島一斉演出を開始し、遊技台Bでは特別遊技中(本例では、大当り遊技の6ラウンド実行中)に島一斉演出を開始している。
以上説明したように、図58〜図62を用いて説明した遊技台(パチンコ機100)は、演出手段(例えば、図60(a)に示す装飾図柄表示装置208、スピーカ120)と、計時手段(電源が投入された際に計時を開始する手段であり、例えば、制御手段のCPUが備えるハードウェアタイマ、制御手段のユーザプログラムによって実現されるソフトウェアタイマ、RTC(リアルタイムクロック)など)と、を備えた遊技台であって、前記演出手段は、複数の演出を少なくとも実行可能な手段であり、前記複数の演出のうちの一つは、島一斉演出であり、前記演出手段は、前記島一斉演出を少なくとも実行可能な手段であり、前記遊技台は、前記島一斉演出を単独で実行可能なものであり、前記島一斉演出の開始が許可される期間(以下、「演出開始許可期間」という。)(例えば、主制御部300から電源投入コマンドを受信したことで開始される期間、計時手段により計時されてから固定時間(例えば、1時間)が経過したことで開始される期間)が開始され、かつ、前記計時手段による計時が開始されてから第一の時間(例えば、図60(b)において符号T1で示す時間)が経過すると、前記演出手段により前記島一斉演出が開始される、ことを特徴とする遊技台である。
このような遊技台によれば、島一斉演出の開始タイミングが異なった場合に、異常が発生している可能性があることを店員が気づきやすく、メンテナンス性を向上させることができる場合がある。
なお、「島一斉演出開始許可期間が開始される条件が成立する要件」とは、島一斉演出開始条件(島一斉演出が開始可能となる条件。以下、同じ)が成立することを含む要件のことであってもよい。また、本明細書における「Aを含む要件」とは、「Aのみ(だけ)の要件」であってもよい。また、「演出手段が前記島一斉演出を開始する条件が成立する要件」とは、島一斉演出開始条件の成立があり、かつ、前記計時手段による計時が開始されてから第一の時間が経過したことを含む要件であってもよい。なお、本明細書における「A、かつ、Bを含む要件」とは、「A、かつ、Bのみ(だけ)の要件」であってもよい。
また、前記演出手段は、非島一斉演出(例えば、装飾図柄変動用の演出、リーチ中演出、大当り演出等)を実行可能な手段であってもよい。また、「前記演出手段が前記島一斉演出を開始する条件は、島一斉演出開始条件の成立があり、かつ、前記計時手段による計時が開始されてから第一の時間が経過したことである」とは、計時手段による計時が開始されてから第一の時間が経過してかつ、島一斉演出開始条件の成立があった場合にのみ島一斉演出が開始されることを示しているが、計時手段による計時が開始されてから第一の時間が経過してかつ、島一斉演出開始条件を含む二以上の条件(例えば、「電源投入コマンドが送信されていること」および「島一斉演出の実行が許可されている期間であること」の2つの条件)が成立した場合に島一斉演出が開始されるようにしてもよい。
なお、「島一斉演出の実行が許可されている期間」とは、上述の第三の時間が経過して開始される期間であってもよく、液晶ローディング表示が終了してから開始される期間であってもよく、液晶ローディング処理が終了してから開始される期間であってもよく、液晶ローディング表示の終了後に表示される復帰中表示が終了してから開始される期間であってもよく、復帰中表示が終了して、かつ島一斉演出再開契機となった際に開始される期間であってもよい。
また、本実施例では、液晶ローディング表示中であっても、島一斉演出開始条件の成立があり、かつ計時手段による計時が開始されてから第一の期間が経過すると、島一斉演出が開始されるが、液晶ローディング表示中は、島一斉演出開始条件の成立があり、かつ計時手段による計時が開始されてから第一の期間が経過しても島一斉演出が開始されずに、液晶ローディング表示が終了した後に島一斉演出が開始されるようにしてもよい。また、液晶ローディング表示中に島一斉演出開始条件の成立があり、かつ計時手段による計時が開始されてから第一の期間が経過しても島一斉演出を開始せずに、該第一の期間が経過してからさらに第一の期間が経過した後に島一斉演出を開始するようにしてもよい。
また、本発明に係る「島一斉演出」とは、計時手段の計時開始から固定時間(例えば、1時間)の経過があったことを条件に開始される演出のことであってもよい。また、島一斉演出とは、島一斉演出開始条件(例えば、電源投入コマンドなどの主制御部からのコマンドが送信されたこと、大当り、電サポ状態等が開始または終了、および島一斉演出用のモード等が開始されること等)があった場合に開始される演出であってよい。
また、本発明に係る「島一斉演出」とは、複数の遊技台による島一斉演出によって構成される演出のことであってもよい。例えば、遊技台Aが島一斉演出Aを実行可能であり、遊技台Bが島一斉演出Bを実行可能であり、遊技台Aにより島一斉演出Aを実行中に、遊技台Bにより島一斉演出Bが実行されることで構成される演出のことを示していてもよい。また、遊技台Aにより島一斉演出Aが実行されている期間に遊技台Bにより島一斉演出Bが実行されていなくてもよく、その場合であっても島一斉演出といってもよい。また、遊技台Bによる島一斉演出Bについても同様であってもよい。
また、前記島一斉演出は、前記遊技台とは別の遊技台の演出手段による島一斉演出と関連する演出であり、前記計時手段による計時が開始されてから前記第一の時間が経過する前に前記演出開始許可期間が開始されても、該第一の時間が経過した後に前記演出手段が前記島一斉演出を開始するものであってもよい。
このような構成とすれば、島一斉演出が第一の時間よりも前に実行されないので、異常が発生している可能性があることを遊技店の店員等が気づきやすく、メンテナンス性を向上させることができる場合がある。なお、前記島一斉演出開始条件が成立する前に第一の時間が経過した場合に、前記島一斉演出開始条件の成立があった際に前記島一斉演出が開始されるようにしてもよい。
なお、島一斉演出開始許可期間が開始され、かつ、第一の時間が経過した後にのみ、演出手段島一斉演出を実行してもよい。また、前記演出手段は、前記島一斉演出開始条件の成立があった場合に、前記計時手段による計時が開始されてから前記第一の時間が経過することで前記島一斉演出を開始する手段であってもよい。
また、演出制御手段(例えば、第1副制御部400)を備え、前記演出制御手段は、前記演出手段の制御を少なくとも実行可能な手段であり、前記計時手段は、前記演出制御手段に電源が投入された際に計時を開始する手段であり、前記演出制御手段は、演出開始条件の成立があった場合に、前記島一斉演出を開始する制御を実行可能な手段であってもよい。
このような構成とすれば、電源が投入された際に計時を開始するので、島一斉演出が第一の期間よりも前に実行されると計時手段または電源投入に異常が発生している可能性があることを遊技店の店員等が気づきやすく、メンテナンス性を向上させることができる場合がある。
なお、前記計時手段は、前記演出制御手段に電源が投入された際に計時を開始する手段であってもよい。
なお、前記演出制御手段は、演出制御基板(例えば、液晶制御以外の演出制御を実行する副制御部を構成する基板)と表示制御基板(例えば、液晶制御部を構成する基板)から構成される手段であってもよいし、主制御手段からのコマンドを受信する手段であってもよい。また、前記演出制御手段は、表示制御手段へコマンドを送受信する手段であってもよい。また、前記計時手段は、前記演出制御手段による特定の処理(例えば、第1副制御部メインループ処理内の各処理)が開始された際に計時が開示される手段のことであってもよい。また、前記計時手段は、前記演出制御手段に設けられた計時手段のことであり、該演出制御手段に電源が投入されたことで計時が開始される手段のことであってもよい。
また、主制御手段(例えば、主制御部300)を備え、前記主制御手段は、前記演出制御手段に複数種類のコマンド(例えば、サブコマンド)を少なくとも送信可能な手段であり、前記主制御手段は、電源が投入された後に、前記演出制御手段に前記複数種類のコマンドのうちの少なくとも一つのコマンド(以下、「第一のコマンド」という。例えば、電源投入コマンド)を送信する制御を実行する手段であり、前記演出開始条件とは、前記演出制御手段が前記第一のコマンドを受信したことを含む条件のことであってもよい。
このような構成とすれば、主制御手段からのコマンドを受信することを島一斉演出開始条件に含むことで、主制御手段と演出制御手段の通信が正常に行われていることを遊技店の店員等が認識しやすくすることができる場合がある。
なお、前記主制御手段は、演出制御手段に第一のコマンドと異なる第二のコマンドを送信する制御を実行してもよい。また、前記主制御手段は、演出制御手段に複数種類のコマンドを送信する制御を含む「遊技の制御(例えば、主制御部メインループ処理や、主制御部タイマ割込処理)」を行う手段であってもよい。
ここで、第二のコマンドとしては、遊技状態コマンド(特図の処理状態、変動パターンテーブル、特図の高確、時短等の状態、普図の高確、時短、普電役(電チュー)の開放延長状態等の変化に応じて送信するコマンド)、入賞口の入賞コマンド(始動口、入賞口、大入賞口の入賞やゲートの通過に応じて送信するコマンド)、発射位置コマンド(発射位置が変化した際に送信するコマンド)、アウト球コマンド(アウト口に検知された遊技球が一定個数になった際に送信するコマンド)、エラーコマンド(各種エラーが発生した際およびエラーが解除された際に送信されるコマンド)、特図先読みコマンド(特図1と特図2で異なるコマンド)、特図変動開始コマンド、特図変動停止コマンド、特図当り開始コマンド、特図当り終了コマンド、大入賞口開放コマンド、大入賞口閉鎖コマンド、普図変動開始コマンド、普図変動停止コマンド、普電役閉鎖コマンド等が挙げられる。
また、前記主制御手段は、前記第一のコマンドを送信する制御を含む遊技制御(例えば、図48に示す主制御部メインループ処理、図49に示す主制御部タイマ割込処理、図58に示すユーザプログラムによる制御)を少なくとも実行可能な手段であり、前記主制御手段は、非遊技制御(例えば、図58に示す初期化処理やセキュリティモードの制御)を少なくとも実行可能な手段であり、前記主制御手段は、電源が投入された際に前記非遊技制御を開始する手段であり、前記主制御手段は、前記非遊技制御が終了した後に前記遊技制御を実行する手段であり、前記主制御手段によって前記非遊技制御が実行される期間(例えば、初期化処理に要する時間+セキュリティモードの固定時間+ランダム延長時間)が可変であってもよい。
このような構成とすれば、島一斉演出開始条件の成立時に計時開始から第一の時間が経過すると島一斉演出が開始されるので、非遊技制御の終了タイミングおよび遊技制御の開始タイミングをわかりにくくし、不正行為に対するセキュリティー面を向上させることができる場合がある。
なお、前記非遊技制御とは、主制御手段を構成するCPUにより実行される処理(例えば、ユーザプログラムによらずに実行される初期化処理やセキュリティモードの処理)のことであり、電源が投入された際に必ず開始される処理のことであってもよい。また、非遊技制御による処理の完了から該非遊技制御の終了までの時間(各々のCPUにおけるユーザプログラムの開始タイミング)を可変にしてもよい。
また、前記演出手段とは、音出力手段(例えば、図60に示すスピーカ120)のことであり、前記島一斉演出とは、島一斉演出音のことであってもよい。
このような構成とすれば、島一斉演出表示の開始タイミングが異なった場合に異常が発生している可能性があることを遊技店の店員等に気づきやすくし、メンテナンス性を向上させることができる場合がある。なお、島一斉演出は、一の演出手段(例えば、音出力手段、表示手段)のみで実行される演出のことであってもよい。
また、前記演出手段とは、表示手段(例えば、図60に示す装飾図柄表示装置)のことであり、前記島一斉演出とは、島一斉演出表示のことであってもよい。
このような構成とすれば、島一斉演出表示の開始タイミングが異なった場合に異常が発生している可能性があることを遊技店の店員等に気づきやすくし、メンテナンス性を向上させることができる場合がある。
また、前記演出手段とは、報知手段のことであり、前記島一斉演出とは、電源投入報知(例えば、電源投入音)のことであり、前記電源投入報知とは、電源が投入されたことを示す報知のことであってもよい。また、前記島一斉演出開始条件とは、電源投入報知実行条件のことであってもよい。
また、前記演出手段(以下、「第一の演出手段」という。)とは別の第二の演出手段を備え、前記第二の演出手段は、複数の演出を少なくとも実行可能な手段であり、前記島一斉演出とは、第一の島一斉演出のことであり、前記第二の演出手段による前記複数の演出のうちの一つは、前記第一の島一斉演出とは別の第二の島一斉演出であり、前記演出開始許可期間が開始され、かつ、前記計時手段による計時が開始されてから前記第一の時間が経過すると、前記第二の演出手段により前記第二の島一斉演出が開始され、前記第二の演出手段による前記第二の島一斉演出が、前記第一の演出手段による前記第一の島一斉演出と連動するものであってもよい。
このような構成とすれば、第一の演出手段による第一の島一斉演出の開始タイミングが異なった場合に、異常が発生している可能性があることを遊技店の店員等が気づきやすく、メンテナンス性を向上させることができる場合がある。また、第一の島一斉演出と第二の島一斉演出がずれている場合に、いずれかの演出手段に異常が発生している可能性があることにも店員が気づきやすく、メンテナンス性を向上させることができる場合がある。また、第一の島一斉演出と連動して第二の島一斉演出が行われるので、演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
なお、島一斉演出は、第一の演出手段(例えば、音出力手段)による第一の島一斉演出(例えば、島一斉演出音)と、第二の演出手段(例えば、表示手段)による第二の島一斉演出(例えば、島一斉演出表示)から構成される演出のことであってもよい。また、島一斉演出は、第一の演出手段および第二の演出手段とは別の第三の演出手段(例えば、発光手段)による第三の島一斉演出表示(島一斉演出用の発光)も含まれて構成されていてもよい。
また、前記島一斉演出とは、第一の島一斉演出のことであり、前記演出開始許可期間とは、第一の演出開始許可期間のことであり、前記演出手段による前記複数の演出のうちの一つは、前記島一斉演出とは別の第二の島一斉演出であり、第二の演出開始許可期間が開始されると、前記演出手段により前記第二の島一斉演出が開始されるものでもよい。
このような構成とすれば、一の演出手段により複数の島一斉演出が行われるので、演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。なお、前記演出手段は、第一の島一斉演出および第二の島一斉演出とは異なる第三の島一斉演出を実行可能な手段であってもよい。
なお、第二の島一斉演出開始許可期間は、第二の島一斉演出開始条件の成立があった場合に開始される期間であってもよい。また、前記演出手段が前記第二の島一斉演出を開始する条件は、前記島一斉演出開始条件(以下、「第一の島一斉演出開始条件」という。)とは別の第二の島一斉演出開始条件の成立があったことであってもよい。
また、前記第二の演出開始許可期間は、前記計時手段による計時が開始されてから前記第一の時間とは別の第三の時間(例えば、図62(b)において符号T8で示す時間と符号T9で示す時間の合計時間)が経過すると開始される期間であってもよい。
このような構成とすれば、異なる島一斉演出が異なるタイミングで開始されるので、遊技者が島一斉演出を体験できる機会を増やすことができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、島一斉演出が異なるタイミングで開始されるので、店員が島一斉演出の開始タイミングが異なることに気づく機会を増やし、メンテナンス性を向上させることができる場合がある。
なお、第二の島一斉演出開始条件が成立する要件は、前記計時手段による計時が開始されてから前記第一の時間とは別の第三の時間が経過したことを含む要件であってもよい。また、前記第三の時間は、前記第一の時間よりも長い時間のことであるが、該第一の時間よりも短い時間のことであってもよい。
また、前記計時手段(以下、「第一の計時手段」という。例えば、制御手段のCPUが備えるハードウェアタイマ)とは別の第二の計時手段(例えば、制御手段のユーザプログラムによって実現されるソフトウェアタイマ)を備え、前記第二の演出開始許可期間は、前記第二の計時手段の計時が開始されてから第二の時間(例えば、図61(b)において符号T9で示す時間)が経過したことで開始される期間であってもよい。
このような構成とすれば、複数の計時手段を備えることで、島一斉演出が開始されるタイミングにバリエーションを持たせることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。なお、前記第一の計時手段および前記第二の計時手段とは異なる計時手段が設けられていてもよい。
また、前記演出手段とは、報知手段(例えば、スピーカ120、各種LED、各種ランプ)のことであり、前記島一斉演出とは、電源投入報知(例えば、図60(a)、(b)に示す電源投入報知)のことであり、前記電源投入報知とは、電源が投入されたことを示す報知のことであり、前記島一斉演出開始条件とは、電源投入報知実行条件のことであってもよい。
このような構成とすれば、電源投入報知の開始タイミングが異なった場合に、異常が発生している可能性があることを電源投入のタイミングで店員が気づきやすくし、メンテナンス性を向上させることができる場合がある。
なお、電源投入報知実行条件とは、主制御手段から送信された電源投入コマンドを受信したことであってもよい。また、報知手段とは別の第二の報知手段を備え、第二の報知手段による第二の電源投入報知と、報知手段(以下、「第一の報知手段」という。)による電源投入報知(以下、「第一の電源投入報知」という。)の両方により電源投入があったことを報知するようにしてもよい。なお、一方の電源投入報知が開始されるタイミングが他方の電源投入報知が開始されるタイミングと異なるようにしてもよく、同時であってもよい。
また、電源投入報知とは、主制御手段が電源投入されたことを示す報知のことであり、演出制御手段が電源投入コマンドを受信したことで報知が開始される報知のことであってもよい。なお、電源投入報知とは、演出制御手段の電源が投入されたことを示す報知のことであってもよく、表示制御手段の電源が投入されたことを示す報知のことであってもよい。
また、二以上の報知手段が設けられていてもよいが、主制御手段の電源が投入されたことを示す電源投入報知を行わない報知手段があってもよい。例えば、音出力手段によって主制御手段の電源が投入されたことを示す電源投入音が出力されるが、表示手段は主制御手段の電源が投入されたことを示す電源投入表示を行わず、表示制御手段(または、演出制御手段)の電源が投入されたことを示す報知を表示するようにしてもよい。ここで、電源が投入されたことを示す報知とは、各制御手段による電源投入制御が実行されていることを示す報知であってもよく、各制御手段による電源投入制御が完了したことを示す報知であってもよい。
また、報知手段とは、音出力手段のことであり、電源投入報知とは、電源投入音のことであってもよいし、報知手段とは、表示手段のことであり、電源投入報知とは、電源投入表示のことであってもよい。また、報知手段とは、発光手段のことであり、電源投入報知とは、電源投入用の発光のことであってもよい。また、前記遊技台は、ぱちんこ機であってもよいし、スロットマシンであってもよい。
また、本実施形態に係る遊技台が設置可能な島設備は、複数の遊技台(例えば、パチンコ機100)を設置可能な島設備であって、前記遊技台とは、演出手段(例えば、図60(a)に示す装飾図柄表示装置208、スピーカ120)および計時手段(例えば、制御手段のCPUが備えるハードウェアタイマ、制御手段のユーザプログラムによって実現されるソフトウェアタイマ、RTC(リアルタイムクロック)を少なくとも備えたもののことであり、前記島設備は、一の操作により前記複数の遊技台に電源を投入することが可能に構成された島設備であり、前記遊技台における前記演出手段は、複数の演出を少なくとも実行可能な手段であり、前記遊技台の前記演出手段による前記複数の演出のうちの一つは、島一斉演出であり、前記遊技台における前記演出手段が前記島一斉演出を開始する条件は、島一斉演出開始条件の成立があり、かつ、前記計時手段による計時が開始されてから第一の時間(例えば、図60において符号T1で示す時間)が経過したことであり、前記複数の遊技台のそれぞれが前記島一斉演出を実行すると、前記複数の遊技台のそれぞれによって実行される該島一斉演出が揃うように構成されている、ことを特徴とする島設備であってもよい。
このような島設備によれば、複数の遊技台の中で島一斉演出の開始タイミングが異なる遊技台があった場合に、その遊技台に異常が発生している可能性があることを店員が気づきやすく、メンテナンス性を向上させることができる場合がある。なお、本発明に係る「島設備」は、ぱちんこ機だけを設置可能な島設備でもよいし、スロットマシンだけを設置可能な島設備でもよいし、ぱちんこ機とスロットマシンの両方を設置可能な島設備でもよい。また、他の種類の遊技台だけを設置可能な島設備でもよいし、ぱちんこ機とスロットマシンと他の種類の遊技台を設置可能な島設備でもよい。また、前記島設備は、前記複数の遊技台の各々の電源を個々に投入することが可能に構成された島設備であってもよい。
また、前記遊技台における前記島一斉演出は、前記遊技台とは別の遊技台の演出手段による島一斉演出と関連する演出であり、前記遊技台とは別の遊技台とは、該遊技台と同じ種類の遊技台(以下、「第一の種類の遊技台」という。例えば、図60(a)、(b)に示す遊技台Aであって、該遊技台とは別の遊技台のことであり、前記複数の遊技台は、前記第一の種類の遊技台とは別の第四の種類の遊技台(例えば、図60(a)、(b)に示す遊技台Bを含む遊技台であり、前記第四の種類の遊技台の演出手段は、複数の演出のうちの前記島一斉演出(以下、「第一の一斉演出」という。)とは別の第四の島一斉演出を少なくとも実行可能な手段であり、前記第四の種類の遊技台の演出手段が前記第四の一斉演出を開始される条件は、前記一斉演出開始条件とは別の第四の一斉演出開始条件の成立があったことであり、前記第四の種類の遊技台の演出手段が前記第四の一斉演出を開始する条件は、前記島一斉演出開始条件とは別の第四の島一斉演出開始条件の成立があったことであり、前記第一の種類の遊技台による前記第一の島一斉演出の開始タイミングが、前記第四の種類の遊技台による前記第四の島一斉演出の開始タイミングと異なるものでもよい。
このような構成とすれば、複数の遊技台の中で第一の種類の遊技台の島一斉演出の開始タイミングをずらすことで、島一斉演出が開始されたことを目立たせることができ、第一の種類の遊技台へ興味を持たせることができる場合がある。
<電源投入後の各種表示の制御>
次に、図63を用いて、パチンコ機100が電源投入後に行う各種表示の制御について説明する。図63は、パチンコ機100が電源投入後に行う各種表示の制御の流れの一例を示したタイムチャートである。
<電源投入後の各種表示の制御/第1副制御部>
最初に、第1副制御部400における電源投入後の処理について説明する。上述のとおり、起動信号を入力した第1副制御部400のCPU404は、最初に初期化処理を実行した後、ユーザモード(ユーザプログラムを実行するモード)に移行し、第1副制御部メイン処理(図50(a)参照)の実行を開始する。なお、図63において符号t11で示すタイミングが、ユーザモード(ユーザプログラムを実行するモード)に移行し、第1副制御部メイン処理の実行を開始したタイミングである。この第1副制御部メイン処理では、ステップS604(液晶受信ドライバ処理)において、液晶制御部から受信したコマンド(例えば、戻りコマンド)の処理を行う。
また、ステップS611(液晶通信ドライバ処理)では、液晶制御部にコマンドを送信する処理などを行う。例えば、主制御部300からサブコマンド(電源投入コマンド)を受信していない場合や、特図変動中である場合や、大当り中である場合や、第1副制御部メイン処理の実行を開始して第四の時間(図63において符号T11で示す時間。例えば、30秒)が経過した場合には、液晶制御部に復帰中表示開始コマンド(復帰中表示の開始を指示するコマンド)を送信するとともに、復帰制御の実行を開始する。ここで、「復帰制御」とは、遊技情報に基づいて装飾図柄表示装置208において通常表示を開始するか否かを判定する制御のことである。本例に係る復帰制御では、第1副制御部400が、主制御部300から受信したコマンドの内容に基づいて、液晶制御部に復帰中表示終了コマンドを送信する否か(復帰中表示を通常表示に切り替えるか否か)を判定する制御を行う。
また、復帰制御の実行中(例えば、特図変動中や大当り中)に復帰中表示非表示条件が成立した場合(例えば、主制御部300から次回の特図変動開始コマンドを受信した場合)には、復帰制御の実行を終了するとともに、液晶制御部に復帰中表示終了コマンド(復帰中表示の終了を指示するコマンド)を送信する。
<電源投入後の各種表示の制御/液晶制御部>
次に、液晶制御部における電源投入後の処理について説明する。上述のとおり、液晶制御部には、電源が投入されると起動信号(システムリセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)を設けている。この起動信号出力回路に電源制御部660から所定の電圧値の電圧が供給されると、起動信号出力回路は、液晶制御部のCPUに向けて起動信号を出力する。
この起動信号を入力した液晶制御部のCPUは、最初に初期化処理を実行した後、ユーザモード(ユーザプログラムを実行するモード)に移行し、液晶制御部メイン処理(図52(a)参照)の実行を開始する。なお、図63において符号t11で示すタイミングが、ユーザモード(ユーザプログラムを実行するモード)に移行し、液晶制御部メイン処理の実行を開始したタイミングである。
この液晶制御部メイン処理では、ステップS1501(初期設定)において、上述の液晶ローディング処理を実行する。なお、図63において符号T12で示す時間が、液晶ローディング処理の実行時間である。
また、液晶制御部メイン処理のステップS1509(VDPコマンド送信処理)では、液晶ローディングを開始した場合に、液晶ローディング表示(液晶ローディング処理の実行中であることを示唆する表示)を装飾図柄表示装置208に表示させるためのVDPコマンドをVDP434に向けて送信する。これにより、装飾図柄表示装置208に、液晶ローディング表示(例えば、図64(c)〜同図(e)参照)が表示される。
また、本処理では、液晶ローディング処理の終了後も液晶ローディング表示を第四の時間(例えば、液晶制御部のメイン処理が開始されてから35秒間)継続して表示させるために、本処理内にて計時を行う。つまり、本例では、液晶ローディング処理が完了した場合であっても、第四の時間が経過するまでは液晶ローディング表示を継続して表示する。
また、液晶制御部メイン処理のステップS1511(戻りコマンド送信処理)では、液晶ローディング処理が完了した場合に、液晶ローディング処理が完了したことを示す戻りコマンドを第1副制御部400に向けて送信する。なお、図63において符号t12で示すタイミングが、液晶制御部が第1副制御部400に戻りコマンドを送信したタイミングであり、液晶制御部と第1副制御部400とのコマンドの送受信ができる状態である。
なお、本例では、液晶制御部にて計時を行っていたが、第1副制御部400にて計時を行い、例えば復帰中表示開始コマンド(復帰中表示の開始を指示するコマンド)を液晶制御部が受信することで、液晶ローディング表示を終了し、復帰中表示を表示するようにしても良い。 また、液晶ローディング表示の終了後において液晶制御部メイン処理のステップS1509(VDPコマンド送信処理)では、復帰中表示(第1副制御部400において復帰制御が実行されていることを示す表示)を装飾図柄表示装置208に表示させるためのVDPコマンドをVDP434に向けて送信する。
ここで、第1副制御部400から復帰中表示開始コマンドを受信した場合に、復帰中表示(例えば、図64(f)参照)が継続して表示される。なお、図63において符号t13で示すタイミングが、第1副制御部400が液晶制御部に復帰中表示開始コマンドを送信したタイミングである。 一方で、液晶制御部メイン処理のステップS1509(VDPコマンド送信処理)では、復帰中表示に第1副制御部400から復帰中表示終了コマンド(復帰中表示の終了を指示するコマンド)を受信した場合に、通常表示を装飾図柄表示装置208に表示させるためのVDPコマンドをVDP434に向けて送信する。これにより、装飾図柄表示装置208に表示中の復帰中表示が消去され、通常表示(例えば、図64(g)参照)が表示される。なお、図63において符号t14で示すタイミングが、第1副制御部400が液晶制御部に復帰中表示終了コマンドを送信したタイミングであり、符号T13で示す時間が、復帰中表示の表示時間である。
このように、本例では、第1副制御部400による復帰処理の実行の有無に関わらず、液晶制御部により復帰中表示が表示される。なお、液晶ローディング表示が終了した後に第1副制御部400から復帰中表示開始コマンドを受信したときのみ復帰中表示が表示されるようにしてもよい。
本例では、液晶制御部において液晶ローディング処理中であっても、主制御部300において初期化処理が完了し、主制御部300が遊技の制御が可能な状態に移行していれば、遊技を進行させることが可能である。なお、液晶制御部において液晶ローディング処理中の場合には、主制御部300が遊技の制御が可能な状態に移行していても、遊技を進行させないように構成してもよい。
<電源投入後の各種表示/具体例1>
次に、図64を用いて、電源投入後の各種表示の具体例1について説明する。図64は、電源投入後の各種表示の具体例1を時系列で示した図である。
図64(a)は、パチンコ機100に電源が投入される前の装飾図柄表示装置208の状態を示している。この状態は、第1副制御部400および液晶制御部に起動信号が入力されておらず、装飾図柄表示装置208に対する表示制御が行われていない状態であり、例えば、上記図63において符号t15で示すタイミングが該当する。
続く図64(b)は、パチンコ機100に電源が投入された直後の装飾図柄表示装置208の状態を示している。この状態は、第1副制御部400および液晶制御部に起動信号が入力され、第1副制御部400および液晶制御部による初期化処理が開始された状態であり、例えば、上記図63において符号t16で示すタイミングが該当する。また、主制御部300は、主制御部電源投入時処理において初期起動処理などを行った後、主制御部メインループ処理や主制御部タイマ割込処理を開始し、主制御部タイマ割込処理のステップS504では、割込機能限定中(第1副制御部400が起動していない状態)であると判定され、割込機能が限定された状態となる。
続く図64(c)は、液晶制御部が液晶ローディング処理を開始した直後の装飾図柄表示装置208の状態を示している。この状態は、液晶制御部が、液晶ローディングを開始し、液晶ローディング表示(本例では、「Now Loading」という文字表示)を装飾図柄表示装置208に表示させるためのVDPコマンドをVDP434に向けて送信した状態であり、例えば、上記図63において符号t11で示すタイミングが該当する。また、液晶ローディング処理の開始から第四の時間(例えば、35秒)まで計時を行う。
続く図64(d)は、液晶制御部が液晶ローディング処理を完了した直後の装飾図柄表示装置208の状態を示している。この状態は、液晶制御部が、液晶ローディングを完了し、液晶ローディング処理が完了したことを示す戻りコマンドを第1副制御部400に向けて送信した状態であり、例えば、上記図63において符号t12で示すタイミングが該当する。上述のとおり、本例では、液晶ローディング処理が完了した場合であっても、液晶制御部による第四の時間(例えば、35秒)の計時が終わっていない場合は、液晶ローディング表示を継続して行う。
続く図64(e)は、主制御部300の割込機能限定が解除されたときの装飾図柄表示装置208の状態を示している。この状態は、液晶制御部からの戻りコマンドに基づいて第1副制御部400が起動したことにより、主制御部300の主制御部タイマ割込処理のステップS504において、割込機能限定中ではないと判定され(割込機能限定が解除され)、主制御部300による遊技制御が開始された状態であり、例えば、上記図63において符号t17で示すタイミングが該当する。なお、第1副制御部400の起動や液晶制御部の液晶ローディングの完了を待たずに、主制御部300による遊技制御が開始されるように構成してもよい。
続く図64(f)は、液晶制御部が復帰中表示を開始した直後の装飾図柄表示装置208の状態を示している。この状態は、液晶制御部によって第四の時間(上記図63において符号T11で示す時間。例えば、35秒)が経過したと判定して復帰中表示(本例では、「準備中」という文字表示)を装飾図柄表示装置208に表示させるためのVDPコマンドをVDP434に向けて送信した状態であり、例えば、上記図63において符号t13で示すタイミングが該当する。なお、特図停止中は、復帰中表示を行わないように構成してもよい。ここで、図64(f)より前の表示が電源投入表示に該当する。
続く図64(g)は、液晶制御部が通常表示(本例では、装飾図柄の停止表示)を開始した直後の装飾図柄表示装置208の状態を示している。この状態は、第1副制御部400が、液晶制御部に復帰中表示終了コマンドを送信し、復帰中表示終了コマンドを受信した液晶制御部が、復帰中表示を消去して通常表示を装飾図柄表示装置208に表示させるためのVDPコマンドをVDP434に向けて送信した状態であり、例えば、上記図63において符号t14で示すタイミングが該当する。
続く図64(h)は、液晶制御部がデモ表示を開始した直後の装飾図柄表示装置208の状態を示している。この状態は、第1副制御部400が、液晶制御部にデモ表示を指示し、デモ表示の指示を受けた液晶制御部が、デモ表示を装飾図柄表示装置208に表示させるためのVDPコマンドをVDP434に向けて送信した状態である。なお、このデモ表示を行う順番と、図64(g)に示す通常表示(装飾図柄の停止表示)を行う順番を入れ替えてもよい。
なお、主制御部300による遊技制御は、図64(b)の状態で開始されないように構成されているが、開始されるように構成されていてもよい。また、主制御部300による遊技制御が図64(c)〜図64(f)に示す状態になる前までに開始されてもよい。また、図64(f)に示す状態で、主制御部300による遊技制御が開始されるように構成されていてもよい。
なお、液晶ローディング表示の表示中に時刻設定や節電力モードなどの店員による設定ができるように構成し、装飾図柄表示装置208に店員による設定用の画面表示を表示してもよい。また、液晶ローディング表示の終了後に時刻設定や節電力モードなどの店員による設定ができるように構成し、装飾図柄表示装置208に店員による設定用の画面表示を表示してもよい。ここで液晶ローディング表示の終了後に店員による設定用の画面表示中は、主制御部300の遊技制御が実行されているが、店員による設定用の画面表示の終了までは遊技制御を実行しないようにしてもよい。
また、液晶ローディング表示が終了してから復帰中表示が表示可能な期間が開始される場合があるが、店員による設定用の画面表示の表示が表示される期間と重複していてもよい。例えば、店員による設定用の画面表示の表示が表示される期間が先に終了し、かつ、復帰中表示が表示可能な期間が継続している場合は、店員による設定用の画面表示が非表示となった後(直後)に復帰中表示を表示するようにしてもよいが、復帰中表示を表示しないようにしてもよい。また、復帰中表示が表示可能な期間が終了し、その後に店員による設定用の画面表示が終了した場合は、設定用の画面表示が非表示となった後(直後)に復帰中表示を表示せず、通常表示を表示するようにしてもよいが、一度復帰中表示を表示し、復帰表示を非表示にした後(直後)に通常表示を表示するようにしてもよい。これらの場合において、店員による設定用の画面表示は、液晶ローディング表示に含めてもよいが、含めないようにしてもよい。
また、復帰中表示は、主制御部300による復帰起動処理が行われた場合にのみ表示され、初期起動処理がされた場合には表示されないように構成されていてもよいが、初期起動処理がされた場合も復帰中表示が表示されるように構成されていてもよい。
<電源投入後の各種表示/具体例2>
次に、図65を用いて、電源投入後の各種表示の具体例2について説明する。図65は、電源投入後の各種表示の具体例2を時系列で示した図である。
図65(a)は、通常遊技中(本例では、リーチ演出中)の装飾図柄表示装置208の状態を示している。また、続く図65(b)は、停電などによってパチンコ機100の電源が遮断されたときの装飾図柄表示装置208の状態を示している。この状態は、主制御部300が、電源制御部660から供給されている電源の電圧値が所定値(本例では、9V)未満になったと判定し、電断処理を行い、第1副制御部400や液晶制御部などへの電力供給が停止されており、装飾図柄表示装置208に対する表示制御が行われていない状態である。
続く図65(c)は、パチンコ機100に電源が投入された直後の装飾図柄表示装置208の状態を示している。この状態は、第1副制御部400および液晶制御部に起動信号が入力され、第1副制御部400および液晶制御部による初期化処理が開始された状態である。また、主制御部300は、主制御部電源投入時処理において復帰起動処理などを行った後、主制御部メインループ処理や主制御部タイマ割込処理を開始し、主制御部タイマ割込処理のステップS504では、割込機能限定中(第1副制御部400が起動していない状態)であると判定され、割込機能が限定された状態となる。
続く図65(d)〜同図(g)は、上記図64(c)〜同図(f)と同じ状態であるため、その詳細な説明は省略するが、図65(d)〜同図(f)では液晶ローディング表示(本例では、「Now Loading」という文字表示)を行い、続く図65(g)では復帰中表示(本例では、「準備中」という文字表示)を行っている。
図65(h)は、液晶制御部が復帰中表示を行っている装飾図柄表示装置208の状態を示し、続く図65(i)は、液晶制御部が通常表示(本例では、装飾図柄の変動表示)を行っている装飾図柄表示装置208の状態を示している。
図65(i)に示す状態は、第1副制御部400が、図65(h)に示すタイミングで主制御部300から特図変動停止コマンドを受信するとともに、次回の特図変動開始コマンドを受信した状態である。次回の特図変動開始コマンドを受信した第1副制御部400は、液晶制御部に復帰中表示終了コマンドを送信し、復帰中表示終了コマンドを受信した液晶制御部が、復帰中表示を消去して通常表示を装飾図柄表示装置208に表示させるためのVDPコマンドをVDP434に向けて送信している。
<電源投入後の各種表示/液晶ローディング表示の変形例>
次に、図66および図67を用いて、液晶ローディング表示の変形例について説明する。図66は、液晶ローディング表示の変形例1を時系列で示した図であり、図67は、液晶ローディング表示の変形例2を時系列で示した図である。
図66に示す例では、上記図65(d)〜同図(f)に示す液晶ローディング表示に代えて、図66(d)´〜同図(f)´に示す液晶ローディング表示を適用する。この液晶ローディング表示は、液晶ローディング処理の開始時点を0%、液晶ローディング処理の完了時点を100%とし、液晶ローディング処理の進行度合いをパーセンテージ(%)で表現することが可能である。なお、本例では、液晶制御部は、図66(e)´に示すタイミングで液晶ローディング処理を完了し、液晶ローディング処理が完了したことを示唆する「Now Loading 100%」の表示を行っているが、第1副制御部400から復帰中表示開始コマンドを受信して復帰中表示を開始するまでは、続く図66(f)´に示すように、「Now Loading 100%」の液晶ローディング表示を継続している。
なお、液晶ローディング処理の進行度合いと液晶ローディング表示のパーセンテージ表示は対応していてもよく、例えば、0%〜100%まで1%ずつ増加していく連続的な表示や、0%、10%・・・、90%、100%のように10%ずつ増加していく段階的な表示を表示してもよい。また、液晶ローディング処理の進行度合いと液晶ローディング表示の表示は必ずしも一致していなくてもよい。
また、図67に示す例では、上記図65(d)〜同図(f)に示す液晶ローディング表示に代えて、図67(d)´〜同図(f)´に示す液晶ローディング表示を適用する。この液晶ローディング表示は、遊技台の各種設定に関する説明表示(チュートリアル表示)を行うことが可能であり、本例では、説明表示として、設定操作部195の複数のDIPスイッチのうち、音量設定のモード(節電力モード)を切り替えるためのDIPスイッチの設定方法を図示するとともに、切り替えを行うタイミングを示唆する表示(本例では、「操作は電源OFF時に行ってください」という文字表示)を行っている。
このように、液晶ローディング表示中に液晶ローディング処理と関係しない表示を行ってもよい。また、説明表示に限らず、現在の時刻や第2出力設定スイッチ194の設定状況(0〜Fでの表示や、音量や輝度のユーザーボリューム値の初期値の表示)、設定操作部195の操作状況(島一斉演出や節電力モードの設定状況)などを表示してもよい。
以上説明したように、図63〜図67を用いて説明した遊技台(パチンコ機100)は、表示制御手段(例えば、図63に示す液晶制御部)と、表示手段(例えば、図64に示す装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記表示制御手段は、前記表示手段の制御を少なくとも実行可能な手段であり、前記表示制御手段は、電源が投入されることで電源投入制御(例えば、予めROMなどに固定的に記憶されている静止画や動画などの画像データを、作業記憶領域(例えば、RAM)に転送する液晶ローディング処理)を開始する手段であり、前記表示手段は、複数種類の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記複数種類の表示のうちの一つは、前記電源投入制御が実行されている間に表示される表示(以下、「電源投入表示」という。例えば、図63や図64(c)〜(e)に示す液晶ローディング表示)であり、前記表示手段は、前記表示制御手段による前記電源投入制御が開始されてから少なくとも第四の時間(例えば、図63において符号T11で示す時間)が経過するまで、前記電源投入表示を少なくとも表示する手段であり、前記表示手段は、第一の非表示条件の成立があった場合に、前記電源投入表示を少なくとも非表示にする手段であり、前記第一の非表示条件が成立する要件は、前記電源投入制御が終了し、かつ、該電源投入制御の開始から前記第四の時間が経過していることを含む要件である、ことを特徴とする遊技台である。なお、本明細書における「A、かつ、Bを含む要件」とは、「A、かつ、Bのみ(だけ)の要件」であってもよい。
このような遊技台によれば、電源投入表示が第四の時間よりも前に表示されないので、第四の時間よりも前に表示された場合には表示制御手段の異常が発生している可能性があることを遊技店の店員等が気づきやすく、メンテナンス性を向上させることができる場合がある。
なお、本発明に係る「第M(Mは正の数)の時間」に相当する時間は、他の発明に係る「第N(Nは正の整数)の時間」に相当する時間と同一であってもよく、例えば、第四の時間と第一の時間に相当する時間が、電源投入後から10秒後であってもよい。また、計時手段(以下、「第三の計時手段」という。)を備え、該第三の計時手段は電源が投入されたことを条件に計時を開始し、該第三の計時手段による計時が開始されてから前記第四の時間が経過したことを条件に、前記表示手段による電源投入表示が非表示となるように構成してもよい。
また、前記表示手段は、前記電源投入制御が開始されてから前記第四の時間が経過する前に該電源投入制御が終了した場合であっても、該電源投入制御が開始されてから該第四の時間が経過するまでは前記電源投入表示を継続して表示する手段であり、前記電源投入表示は、前記電源投入制御の開始から終了まで、かつ、該電源投入制御の開始から前記第四の時間が経過するまでの間、継続して表示される表示であってもよい。
このような構成とすれば、電源投入制御が終わっても第四の時間が経過するまでは電源投入表示を表示させるので、第四の時間よりも前に電源投入表示が表示されることがなく、遊技店の店員等が第四の時間よりも前に電源投入表示が表示されたか否かを確認することで表示制御手段の異常が発生しているか否かを判断することができ、メンテナンス性を向上させることができる場合がある。なお、電源投入制御が終了する前に前記第四の時間が経過した場合に、前記電源投入制御が終了した際に前記電源投入表示が非表示となるように構成してもよい。
また、前記電源投入制御は、前記第四の時間が経過する前に終了する制御であり、前記電源投入表示は、前記電源投入制御の開始から終了までの間、前記電源投入制御の進捗状況に対応した進捗表示(例えば、図66に示す、液晶ローディング処理の進行度合いを表す表示)を表示し、前記電源投入表示は、前記電源投入制御の終了から前記第四の時間が経過するまでの間、該電源投入制御の終了時の前記進捗表示を継続して表示するものでもよい。
このような構成とすれば、電源投入制御の進捗を確認することができ、メンテナンス性を高めることができる場合がある。
また、第四図柄表示手段(例えば、図53や図64に示す各第四図柄表示領域208e〜208g)を備え、前記第四図柄表示手段は、図柄の変動(例えば、特図の変動)が開始されることで、第四図柄の変動表示を開始する場合がある手段であり、前記第四図柄表示手段は、前記表示手段による前記電源投入表示が表示されている期間中において前記図柄の変動が開始された場合には、前記第四図柄の変動表示を開始しない手段であってもよい。
このような構成とすれば、電源投入表示の表示中は第四図柄の変動表示が表示されないので、安定した制御状態となってから第四図柄を表示させることができる場合がある。なお、前記第四図柄表示手段は、表示手段のことであり、表示手段の一部に第四図柄が表示されてもよい。また、前記第四図柄表示手段は、第一の表示手段とは別に設けられた第二の表示手段であってもよい。また、前記電源投入表示中は、前記第四図柄の変動表示とは別の表示(例えば、エラー表示、装飾図柄の表示、演出表示、ユーザー設定用の表示、デモ表示など)を表示しないが、表示するようにしてもよい。
なお、第四図柄表示の表示条件が成立した場合に、第四図柄の変動表示が表示され、第四図柄表示の表示条件が成立する要件とは、電源投入表示が表示されていない期間であることを含む要件である。また、「…第四図柄の変動表示を開始しない手段である」とは、「第四図柄表示手段は、表示手段による前記電源投入表示が表示されている期間でない場合にのみ、前記第四図柄の変動表示(または停止表示)を開始可能(表示可能)な手段である」ことを示していてもよい。
また、前記表示手段は、エラーが発生したことを報知する表示(以下、「エラー表示」という。)を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、第一のエラー表示表示条件の成立があった場合に、前記エラー表示を表示する手段であり、前記表示手段は、前記電源投入制御が終了する前において前記第一のエラー表示表示条件の成立があった場合に、該電源投入制御が終了した後に前記エラー表示を表示する手段であってもよい。
このような構成とすれば、表示制御手段による電源投入制御が完了した後にエラーを表示するので、表示制御手段に異常があるとエラー表示が表示されないため、メンテナンス性を向上させることができる場合がある。
なお、電源投入制御中にエラー表示を表示してもよいし、電源投入表示中にエラー表示を表示しないようにしてもよい。また、電源投入表示中にエラー表示を表示してもよいし、電源投入制御の終了後であって、前記表示手段に電源投入表示が表示されている期間はエラー表示を表示してもよい。また、電源投入制御の終了後であって、前記表示手段に電源投入表示が表示されている期間もエラー表示を表示しないようにしてもよい。
また、演出制御手段(例えば、第1副制御部400)を備え、前記表示手段は、復帰中表示(例えば、図63や図64(f)に示す復帰中表示)を表示する期間において、該復帰中表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、第二の表示条件の成立があった場合に、前記復帰中表示を表示する手段であり、前記第二の表示条件が成立する要件の一つは、前記電源投入表示が非表示になったことを含む要件であってもよい。このような構成とすれば、演出制御手段による復帰制御が実行されていることを確認しやすくし、店員や遊技者を安心させることができる場合がある。
なお、復帰中表示表示条件(以下、「第一の復帰中表示表示条件」という)が成立する要件の一つ(以下、「第一の要件」という。)が、図柄変動中であることを含む要件であってもよい。また、第一の復帰中表示表示条件が成立する第一の要件とは別の要件(以下、「第三の要件」という。)があってもよい。また、第一の復帰中表示表示条件が成立するための要件が3以上であってもよく、第一の要件および第三の要件のみであってもよい。また、第一の要件のみの成立で第一の復帰中表示表示条件が成立してもよい。ここで、第三の要件とは、電源投入コマンドを演出制御手段が受信したことであってもよい。
また、復帰中表示表示条件(以下、「第二の復帰中表示表示条件」という)が成立する要件の一つ(以下、「第二の要件」という。)が、大当り中であることを含む要件であってもよい。なお、第一の復帰中表示表示条件に記載したことを適用可能である。ここで、第二の復帰中表示表示条件が成立する第二の要件とは別の要件とは、第三の要件とは別の第四の要件であってもよい。
また、第一の復帰中表示表示条件と第二の復帰中表示表示条件は別の条件であってもよい。また、復帰中表示表示条件は、第一の要件および第二の要件を含む複数の要件が成立することで成立する条件のことであってもよい。なお、複数の要件は、第一の要件および第二の要件の2つの要件のことのみを示してもよく、該2つの要件を含む3以上の要件の成立で条件が成立してもよい。
また、表示手段に復帰中表示が表示されている期間中において、図柄の変動が開始されても、第四図柄の変動表示を表示しないようにしてもよいが、第四図柄の変動表示を表示するようにしてもよい。また、表示手段に復帰中表示が表示されている期間中において、図柄の変動が開始されても、第四図柄の変動表示を表示しないようにしてもよいが、第四図柄の変動表示を表示するようにしてもよい。
また、復帰中表示が表示されている期間中にエラー表示表示条件の成立があっても、表示手段にエラー表示を表示せず、復帰中表示の終了後にエラー表示を表示するようにしてもよい。また、復帰中表示が表示されている期間中もエラー表示表示条件の成立があったら、エラー表示を表示するようにしてもよい。
また、復帰中表示の表示中において、一または複数の打ち方表示を表示してもよい。また、演出制御手段は、演出制御基板と表示制御基板から構成される手段のことであってもよい。また、演出制御手段は、表示制御手段を含む制御手段のことであってもよい。また、第四図柄表示手段は、演出制御手段により制御される手段であるが、主制御手段により制御される手段であってもよく、表示制御手段により制御される手段であってもよい。
また、前記表示手段は、通常表示(例えば、図63や図64(g)に示す通常表示)を少なくとも表示可能な手段であり、前記通常表示とは、前記電源投入表示および前記復帰中表示と異なる表示のことであり、前記復帰中表示とは、前記通常表示に復帰していないことを示す表示のことであり、前記表示手段は、前記復帰中表示の表示中に前記第二の表示条件の成立があった場合に、該復帰中表示を非表示とし、前記通常表示の表示を開始する手段であってもよい。
このような構成とすれば、演出制御手段による復帰制御が終了したことを確認しやすくし、店員や遊技者を安心させることができる場合がある。なお、通常表示とは、遊技状態に応じた表示(例えば、図柄の変動が開始されれば装飾図柄の変動表示、大当りが開始されれば大当り表示、図柄が停止中であれば装飾図柄の停止表示(デモ表示))のことを示していてもよい。
また、前記演出制御手段は、前記表示制御手段にコマンドを少なくとも送信可能な手段であり、前記表示制御手段は、前記演出制御手段にコマンドを少なくとも送信可能な手段であってもよい。このような構成とすれば、演出制御手段による復帰制御が終了したことを確認しやすくし、店員や遊技者を安心させることができる場合がある。また、演出制御手段と表示制御手段の通信状態を確認しやすくすることができる場合がある。
また、前記電源投入表示は、店員への説明表示(例えば、図67に示す説明表示)を含む表示であってもよい。このような構成とすれば、電源投入制御が終了しても第四の時間が経過するまでは電源投入表示を表示しないので、遊技店の店員等への説明表示を確認しやすくし、メンテナンス性を向上させることができる場合がある。なお、店員への説明表示とは、店員が設定するもの(例えば、第2出力設定スイッチ194(店員側の音量用のつまみ)や設定操作部195(DIPスイッチ)など)に関する説明のことであってもよい。
<打ち方報知>
次に、図68および図69を用いて、パチンコ機100が行う打ち方報知について説明する。
<打ち方報知の制御>
図68は、打ち方報知の制御の流れの一例を示したタイムチャートである。図68において符号t20で示すタイミングでは、液晶制御部は、液晶ローディング処理を開始し、液晶ローディング表示を装飾図柄表示装置208に表示させるためのVDPコマンドをVDP434に向けて送信することで、装飾図柄表示装置208を用いて液晶ローディング表示を行っている。
また、本例では、第1副制御部400は、液晶制御部からの戻りコマンドを受信するのを待つこと無く、ユーザモードへの移行とともに起動状態となり、主制御部300は、第1副制御部400が起動状態になるのを待つこと無く、ユーザモードへの移行し、タイマ割込処理が開始されてから固定時間(図58において符号T4で示す時間)が経過すると割込機能限定を解除し、遊技制御を開始するように構成している。
そして、主制御部300は、主制御部タイマ割込処理のサブ制御起動待ちウェイト処理(ステップS519)において、起動待ちカウンタが0になった場合に第1副制御部400に向けて、電源が投入されたことを示すサブコマンド(電源投入コマンド)を送信した後、現在の遊技状態を示すサブコマンド(遊技状態コマンド)や、球発射ハンドル134の発射位置を報知するサブコマンド(発射位置コマンド)などを送信している。
また、第1副制御部400は、主制御部300から受信した遊技状態コマンドと発射位置コマンドの情報に基づいて、液晶制御部に向けて、打ち方報知(右打ち表示、左打ち警告表示、または、右打ち警告表示)を指示する打ち方報知コマンドを送信する。
図69は、遊技状態と打ち方報知の対応関係の一例を示した図である。図69において「○」で示す項目は、対応する遊技状態になった場合に、対応する打ち方報知を行うことを示している。例えば、主制御部300から受信した遊技状態コマンドに含まれる遊技状態が時短状態(特図高確率普図低確率状態)、確変状態(特図高確率普図低確率状態)、または、大当り状態の場合には、右打ち表示に対応する項目が「○」であるため、液晶制御部に向けて、右打ち表示を指示する打ち方報知コマンドを送信する。
また、主制御部300から受信した遊技状態コマンドに含まれる遊技状態が電源投入時(通常状態以外)の場合には、右打ち表示と左打ち警告表示に対応する項目が「○」であるため、液晶制御部に向けて、右打ち表示と左打ち警告表示を指示する打ち方報知コマンドを送信する。また、右打ち警告表示に対応する項目が「×」のため、液晶制御部に打ち方報知コマンドを送信することはない(右打ち警告表示は行われない)。なお、電源投入時(通常状態以外)の場合に右打ち警告表示を表示してもよい。
また、主制御部300から受信した遊技状態コマンドに含まれる遊技状態が通常状態(特図低確率普図低確率状態)や電源投入時(通常状態)の場合には、右打ち表示や左打ち警告表示に対応する項目が「×」であるため、液晶制御部に向けて打ち方報知コマンドを送信することはない(右打ち表示や左打ち警告表示は行われない)。その他の「×」で示す項目も同様である。
また、主制御部300から受信した遊技状態コマンドに含まれる遊技状態が通常状態(特図低確率普図低確率状態)の場合には、右打ち警告表示に対応する項目が「△」であるため、発射位置コマンドの情報に基づいて遊技状態に適した打ち方がされているか否かを判定する。そして、遊技状態に適した打ち方がされていないと判定した場合(例えば、通常遊技のように遊技盤200の正面視左側を狙う左打ちが適している遊技状態において、遊技盤200の正面視右側に配置された入賞口や始動口で入球を検知した場合)に、液晶制御部に向けて、右打ち警告表示(右打ちを中止するように警告を行う表示)を指示する打ち方報知コマンドを送信する。
また、主制御部300から受信した遊技状態コマンドに含まれる遊技状態が時短状態(特図高確率普図低確率状態)、確変状態(特図高確率普図低確率状態)、または、大当り状態の場合には、左打ち警告表示に対応する項目が「△」であるため、発射位置コマンドの情報に基づいて遊技状態に適した打ち方がされているか否かを判定する。そして、遊技状態に適した打ち方がされていないと判定した場合(例えば、時短状態、確変状態、または、大当り状態のように遊技盤200の正面視右側を狙う右打ちが適している遊技状態において、遊技盤200の正面視左側に配置された入賞口や始動口で入球を検知した場合)に、液晶制御部に向けて、左打ち警告表示(左打ちを中止するように警告を行う表示)を指示する打ち方報知コマンドを送信する。
図68に戻って、符号t21で示すタイミングでは、液晶制御部は、液晶ローディング処理を完了し、復帰中表示を装飾図柄表示装置208に表示させるためのVDPコマンドをVDP434に向けて送信することで、装飾図柄表示装置208を用いて復帰中表示を行っている。また、液晶制御部は、第1副制御部400から、右打ち表示を指示する打ち方報知コマンドを受信したことにより、右打ち表示を装飾図柄表示装置208に表示させるためのVDPコマンドをVDP434に向けて送信することで、装飾図柄表示装置208を用いて右打ち表示(例えば、図70(g)参照)を行っている。
さらに、液晶制御部は、第1副制御部400から、左打ち警告表示を指示する打ち方報知コマンドを受信したことにより、左打ち警告表示を装飾図柄表示装置208に表示させるためのVDPコマンドをVDP434に向けて送信することで、装飾図柄表示装置208を用いて左打ち警告表示(例えば、図70(g)参照)を行っている。
なお、本例では、第1副制御部400が、遊技状態や発射位置に応じて打ち方報知の種類を液晶制御部に指示する例を示したが、液晶制御部に遊技状態や発射位置の情報を送信し、液晶制御部が、遊技状態や発射位置に応じて打ち方報知の種類を決定するように構成してもよい。
なお、本実例では、左打ちに関する表示は一つ(右打ち警告表示)であったが、左打ちの際に表示される表示が複数あってもよく、右打ちに関する表示と同様に電源投入時に打ち方報知を行うようにしてもよい。また、右打ちに関する表示(右打ち表示、左打ち警告表示)は、電源投入時であっても主制御部300による初期起動処理が行われた際には復帰表示中であっても表示されず、復帰起動処理が行われた際にのみ表示されるようにしてもよい。
また、復帰中表示の表示中に、右打ち表示のみが常に表示され、遊技状態に適した打ち方がされていないと判定された場合に右打ち警告表示が表示されるように構成されていてもよいが、遊技状態に適した打ち方がされていないと判定された場合であっても表示されないように構成されていてもよい。
<打ち方報知の具体例>
次に、図70を用いて、打ち方報知の具体例について説明する。図70は、打ち方報知の具体例を時系列で示した図である。
図70(a)は、確変状態中(本例では、リーチ演出中)の装飾図柄表示装置208の状態を示している。ここでは、遊技状態が確変状態であるため、主制御部300は、遊技状態が確変状態であることを示す遊技状態コマンドを第1副制御部400に向けて送信しているとともに、遊技者が右打ちを行っており、球発射ハンドル134の回転角度が右打ちに適した回転角度になっていることを示す発射位置コマンドを第1副制御部400に向けて送信している。
この結果、第1副制御部400は、液晶制御部に向けて、右打ち表示を指示する打ち方報知コマンドを送信しており、これにより、装飾図柄表示装置208の右上の表示領域において、右打ち表示(本例では、「右打ち→→→」という文字表示)が行われている。
続く図70(b)は、停電などによってパチンコ機100の電源が遮断されたときの装飾図柄表示装置208の状態を示している。この状態は、主制御部300が、電源制御部660から供給されている電源の電圧値が所定値(本例では、9V)未満になったと判定し、電断処理を行い、第1副制御部400や液晶制御部などへの電力供給が停止されており、装飾図柄表示装置208に対する表示制御が行われていない状態である。
続く図70(c)は、パチンコ機100に電源が投入された直後の装飾図柄表示装置208の状態を示している。この状態は、第1副制御部400および液晶制御部に起動信号が入力され、第1副制御部400および液晶制御部による初期化処理が開始された状態である。また、主制御部300は、主制御部電源投入時処理において復帰起動処理などを行った後、主制御部メインループ処理や主制御部タイマ割込処理を開始し、主制御部タイマ割込処理のステップS504では、割込機能限定中(第1副制御部400が起動していない状態)であると判定され、割込機能が限定された状態となる。
続く図70(d)〜同図(f)は、上記図64(c)〜同図(e)と同じ状態であるため、その詳細な説明は省略するが、図70(d)〜同図(f)では液晶ローディング表示(本例では、「Now Loading」という文字表示)を行っている。
続く図70(g)〜同図(h)は、復帰中表示を行っている装飾図柄表示装置208の状態を示している。この状態では、液晶制御部は、液晶ローディング処理を完了し、復帰中表示を装飾図柄表示装置208に表示させるためのVDPコマンドをVDP434に向けて送信することで、装飾図柄表示装置208を用いて復帰中表示を行っている状態であり、例えば、上記図68において符号t21で示すタイミングが該当する。
また、ここでは、遊技状態が確変状態であるため、主制御部300は、遊技状態が確変状態であることを示す遊技状態コマンドを第1副制御部400に向けて送信しているとともに、(復帰中表示が行われているために)遊技者が右打ちを行っておらず、球発射ハンドル134の回転角度が右打ちに適した回転角度になっていないことを示す発射位置コマンドを第1副制御部400に向けて送信している。
この結果、第1副制御部400は、液晶制御部に向けて、右打ち表示と左打ち警告表示を指示する打ち方報知コマンドを送信しており、これにより、装飾図柄表示装置208の右上の表示領域において、右打ち表示(本例では、「右打ち→→→」という文字表示)を行っているとともに、装飾図柄表示装置208の下方の表示領域において、左打ち警告表示(本例では、「右打ちしてください!!」という文字表示)を行っている。
続く図70(i)は、通常表示(本例では、装飾図柄の停止表示)を行っている装飾図柄表示装置208の状態を示している。この状態は、第1副制御部400から復帰中表示終了コマンドを受信した液晶制御部が、復帰中表示を消去して通常表示を装飾図柄表示装置208に表示させるためのVDPコマンドをVDP434に向けて送信した状態であり、例えば、上記図68において符号t22で示すタイミングが該当する。
また、ここでは、遊技状態が確変状態であるため、主制御部300は、遊技状態が確変状態であることを示す遊技状態コマンドを第1副制御部400に向けて送信しているとともに、(復帰中表示が通常表示に変化したため)遊技者が右打ちを行っており、球発射ハンドル134の回転角度が右打ちに適した回転角度になっていることを示す発射位置コマンドを第1副制御部400に向けて送信している。この結果、第1副制御部400は、液晶制御部に向けて、左打ち警告表示の消去を指示するコマンドを送信するとともに、右打ち表示を指示する打ち方報知コマンドを送信しているが、ここでは、右打ち表示を一時的に消去している。
続く図70(j)は、通常表示(本例では、装飾図柄の停止表示)と右打ち表示を行っている装飾図柄表示装置208の状態を示している。この状態は、液晶制御部が、通常表示を開始してから所定時間が経過したことを契機として、右打ち表示を装飾図柄表示装置208に表示させるためのVDPコマンドをVDP434に向けて送信した状態であり、例えば、上記図68において符号t23で示すタイミングが該当する。
なお、本例では、図70(i)に示すタイミングで、右打ち表示を一時的に消去した後に、図70(j)に示すタイミングで、右打ち表示を再び表示している。このような構成とすれば、右打ち表示を継続する場合に比べて、右打ち表示に遊技者の注目を集めることができる場合がある。なお、遊技者の注目を集める必要がない場面においては、右打ち表示を一時的に消去することなく継続して表示してもよい。
以上説明したように、図68〜図70を用いて説明した遊技台(パチンコ機100)は、演出制御手段(例えば、第1副制御部400)と、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、遊技球の発射位置が右打ちであることを示す第一の右打ち表示(例えば、図68や図69(g)、(h)に示す左打ち警告表示)を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、遊技球の発射位置が右打ちであることを示す第二の右打ち表示(例えば、図68や図69(g)、(h)に示す右打ち表示)を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、復帰中表示(例えば、図68や図(g)、(h)に示す復帰中表示)を表示する期間(例えば、図68において符号T22で示す期間)において、前記第一の右打ち表示を表示する場合がある手段であり、前記表示手段は、前記復帰中表示を表示する期間において、前記第二の右打ち表示を表示する場合がある手段であり、前記第一の右打ち表示は、前記第二の右打ち表示と異なる表示であり、前記表示手段は、復帰した遊技状態に応じた発射位置が右打ちであることを条件に、前記復帰中表示を表示する期間において、前記第一の右打ち表示および前記第二の右打ち表示を表示可能である、ことを特徴とする遊技台である。
このような遊技台によれば、復帰中表示が表示されている期間中に遊技者が右打ち以外の打ち方をすることを防ぐことができる場合がある。また、復帰した遊技状態が右打ち中であることをわかりやすくするので、遊技者を安心させることができる場合がある。
なお、表示手段は、第一の表示手段と第二の表示手段から構成される手段で、第一の表示手段(例えば、主制御により制御された表示手段や演出制御手段により制御された表示手段)が第一の右打ち表示および第二の右打ち表示のうちの一方を表示し、第二の表示手段(例えば、演出制御手段により制御された表示手段)が第一の右打ち表示および第二の右打ち表示のうちの他方を表示するように構成されていてもよい。
また、前記表示手段は、電断する前の状態で前記第一の右打ち表示または前記第二の右打ち表示のうちのいずれか一方を少なくとも表示する手段であってもよい。
このような構成とすれば、復帰した遊技状態が右打ち中であることをわかりやすくするので、遊技者を安心させることができる場合がある。なお、電断する前の状態で前記第一の右打ち表示または前記第二の右打ち表示のうちの一方のみを表示(一方を表示、他方を非表示)する手段であってもよい。
また、前記表示手段は、前記演出制御手段による前記復帰中表示を表示する期間が終了した場合に、前記復帰中表示を非表示とした後に、遊技状態に応じた表示(以下、「通常表示」という。例えば、図68や図69(i)、(j)に示す通常表示)を表示する手段であり、前記復帰中表示(例えば、図68や図(g)、(h)に示す復帰中表示)とは、前記通常表示に復帰していないことを示す表示のことであり、前記表示手段は、前記通常表示を表示した場合に、前記第一の右打ち表示および前記第二の右打ち表示のうちのいずれか一方(例えば、図68や図69(j)に示す右打ち表示)を少なくとも表示する手段であってもよい。
このような構成とすれば、復帰制御が正常に完了したことをわかりやすくすることができ、遊技者を安心させることができる場合がある。なお、前記表示手段は、前記演出制御手段による前記復帰制御が終了した場合に、前記復帰中表示を非表示とした後に、遊技状態に応じた表示を表示する手段であり、前記表示手段は、前記通常表示を表示した場合に、前記第一の右打ち表示または前記第二の右打ち表示のうちのいずれか一方のみを表示する手段であってもよい。
また、前記表示手段は、遊技状態に応じた発射位置(以下、「第一の発射位置」という。)と異なる発射位置(以下、「第二の発射位置」という。)でなければ検知されない領域(右打ちの場合には、遊技盤面における正面視左側の領域。左打ちの場合には、遊技盤面における正面視右側の領域)に遊技球が進入したことが検知された際に、前記第一の右打ち表示(例えば、図68や図69(g)、(h)に示す左打ち警告表示)を少なくとも表示する手段であり、前記表示手段は、前記遊技状態における発射位置が前記第一の発射位置である際に、前記第二の右打ち表示(例えば、図68や図69(g)、(h)に示す右打ち表示)を少なくとも表示する手段であり、前記表示手段が前記第一の右打ち方表示を表示する条件は、前記復帰中表示が表示され、かつ、前記遊技状態に応じた発射位置が前記第一の発射位置であることであってもよい。
このような構成とすれば、復帰制御の終了においては異なる契機でそれぞれの打ち方報知表示が表示されるので、復帰中表示の表示中が特別な状態であることを遊技者が気づきやすく、発射位置の確認を促すことができる場合がある。
なお、前記第二の右打ち表示は前記第一の発射位置にある場合に必ず表示される表示であり、前記第一の右打ち表示は、前記第一の発射位置にない場合に表示される場合がある表示であってもよい。また、復帰中表示が表示される期間において、遊技状態に応じた発射位置が第一の発射位置である場合に、表示手段に第一の打ち方報知表示が必ず表示されるが、復帰中表示が表示される期間であっても、第二の発射位置に遊技球が発射されたことを検知した場合のみ第一の打ち方報知表示が表示されるようにしてもよい。
また、前記復帰中表示が表示される期間中において、前記第一の右打ち表示および前記第二の右打ち表示のうちのいずれか一方のみが表示される場合があってもよい。また、復帰中表示が表示される期間中において、第一の右打ち表示および第二の右打ち表示のうちのいずれか一方が必ず表示され、第一の右打ち表示および第二の右打ち表示のうちの他方の表示は表示される場合とされない場合があってもよい。また、一方の表示は必ず表示され、他方の表示は表示されないようにしてもよい。また、前記復帰中表示が表示される期間において、前記第一の右打ち表示および前記第二の右打ち表示の両方が必ず表示されるように構成されていてもよい。
また、主制御手段(例えば、主制御部300)を備え、前記主制御手段は、前記演出制御手段に複数種類のコマンドのうちの第三のコマンド(例えば、左打ち状態であることを示す発射位置コマンド)を送信可能な手段であり、前記主制御手段は、前記演出制御手段に前記複数種類のコマンドのうちの第四のコマンド(例えば、通常遊技を示す遊技状態コマンド)を送信可能な手段であり、前記表示手段は、前記演出制御手段が前記第三のコマンドを受信した場合に、前記第一の右打ち表示を表示する手段であり、前記表示手段は、前記演出制御手段が前記第四のコマンドを受信した場合に、前記第二の右打ち表示を表示する手段であってもよい。
このような構成とすれば、主制御からの異なるコマンドによって打ち方報知表示が表示されるので、復帰時に一方のコマンドを受信できなかった場合であっても他方のコマンドを受信すれば打ち方報知表示が表示されるので、遊技者が発射位置を間違えることを防ぐことができる場合がある。
また、前記主制御手段は、起動信号(例えば、システムリセット信号)が入力されることによって、遊技制御(例えば、主制御部メインループ処理や主制御部タイマ割込処理)を少なくとも開始可能な手段であり、前記主制御手段は、低電圧信号が入力された後に前記起動信号が入力されることによって、該低電圧信号が出力された際の制御状態(以下、「復帰前制御状態」という。)に復帰可能な手段であり、前記主制御手段は、前記演出制御手段に前記複数種類のコマンドのうちの遊技状態に関するコマンド(以下、「遊技状態コマンド」という。)を送信可能な手段であり、前記主制御手段は、前記演出制御手段に前記複数種類のコマンドのうちの発射位置に関するコマンド(以下、「発射位置コマンド」という。)を送信可能な手段であり、前記遊技状態コマンドは、時短状態であることを示すコマンド(以下、「第一の遊技状態コマンド」という。)を含むコマンドであり、前記遊技状態コマンドは、大当り状態であることを示すコマンド(以下、「第二の遊技状態コマンド」という。)を含むコマンドであり、前記発射位置コマンドは、前記大当り状態および前記時短状態のうちのいずれか一方の状態である場合に、発射位置が右打ちであることを示すコマンド(以下、「右打ちコマンド」という。)であり、前記表示手段は、前記演出制御手段が前記第一の遊技状態コマンドおよび前記第二の遊技状態コマンドのうちの一方を受信した場合に、前記第一の右打ち表示を表示する手段であり、前記表示手段は、前記演出制御手段が前記右打ちコマンドを受信した場合に、前記第一の右打ち表示を表示する手段であってもよい。
このような構成とすれば、主制御からの異なるコマンドによって打ち方報知表示が表示されるので、復帰時に一方のコマンドを受信できなかった場合であっても他方のコマンドを受信すれば打ち方報知表示が表示されるので、遊技者が発射位置を間違えることを防ぐことができる場合がある。
なお、前記大当り状態および前記時短状態のうちの他方の状態であっても右打ちコマンドが送信されてもよい。また、遊技状態が時短状態および大当り状態でない場合には、第一の遊技状態コマンドおよび第二の遊技状態コマンドと異なる第三の遊技状態コマンドが送信されてもよい。また、発射位置が右打ちでない場合には、右打ちでないことを示す発射位置コマンド(例えば、左打ちコマンドや非右打ちコマンド等)を送信してもよい。
また、電断前における第一の右打ち表示および第二の右打ち表示と、復電後における第一の右打ち表示および第二の右打ち表示が異なる表示であってもよいし、同じ表示であってもよい。
<島一斉演出の再開処理>
次に、図71を用いて、島一斉演出の再開処理について説明する。図71は、遊技台C,Dが島一斉演出を開始するまでの流れの一例を示したタイムチャートである。
本例に係る遊技台C,Dは、各々の第1副制御部400が上述の計時手段を備え、「計時手段による計時が開始されてから第五の時間が経過したこと」を、島一斉演出を開始する条件としている。このため、遊技台C,Dは、図71において符号t31で示すタイミングから第五の時間(本例では、図71において符号T31で示す時間)が経過した場合に、同時に島一斉演出を開始し、図71において符号T32で示す演出時間に亘って島一斉演出を継続している。なお、遊技台Cが上述の遊技台A,Bのいずれかであってもよく、遊技台Dが上述の遊技台A,Bのいずれかであってもよい。
図72(a)は、島一斉演出を構成する演出データを模式的に示した図であり、同図(b)は、島一斉演出の再開処理の流れの一例を示したタイムチャートである。
図72(a)に示すように、本例に係る島一斉演出は、データ1〜データ4の4つの演出データで構成されており、データ1を用いた演出→データ2を用いた演出→データ3を用いた演出→データ4を用いた演出の順番で演出を行うことで、島一斉演出が実行される。なお、島一斉演出を構成する演出データの数は4に限定されないことは言うまでも無い。
図72(b)において符号t32で示すタイミングは、遊技台C,Dが同時に島一斉演出を開始した状態である。遊技台Dは、データ1を用いた演出→データ2を用いた演出→データ3を用いた演出→データ4を用いた演出の順番で演出を行うことで、符号T32で示す演出時間に亘って島一斉演出を実行している。
一方、遊技台Cは、データ2を用いた演出を実行している途中で、第1副制御部400への電力供給が一時的に遮断された後に、再度電源が投入された結果、起動信号を入力している。起動信号を入力した遊技台Cの第1副制御部400は、最初に初期化処理を実行した後、ユーザモード(ユーザプログラムを実行するモード)に移行し、第1副制御部メイン処理の実行を開始する。
第1副制御部メイン処理を開始した第1副制御部400は、液晶制御部から受信した戻りコマンドの処理や、液晶制御部に復帰中表示開始コマンドや復帰中表示終了コマンドを送信する処理などを行う。また、液晶制御部は、液晶ローディング表示や復帰中表示を含む電源投入表示を行った後に、データ3を用いた演出の演出開始タイミングが到来するまで待機表示(例えば、図73(g)、(h)参照)を行う。
図72(c)は、島一斉演出の一例を時系列で示した図である。図72(c)の左図は、島一斉演出を開始した直後の装飾図柄表示装置208の状態を示しており、例えば、図72(b)において符号t32で示すタイミングが該当する。
この状態では、遊技台Cは、第一の種類の表示として、遊技に関する表示(本例では、特図や装飾図柄の変動表示や、特図変動遊技の保留表示)を行うとともに、第二の種類の表示として、島一斉演出に関する表示(本例では、島一斉演出のデータ1を用いた演出)を行っている。一方、遊技台Dは、第一の種類の表示として、遊技に関する表示(本例では、装飾図柄の停止表示)を行うとともに、第二の種類の表示として、島一斉演出に関する表示(本例では、島一斉演出のデータ1を用いた演出)を行っている。この状態では、遊技台Cにおける第二の種類の表示(島一斉演出に関する表示)と遊技台Dにおける第二の種類の表示(島一斉演出に関する表示)は、共に島一斉演出のデータ1を用いた演出であり、一致している。
続く図72(c)の中央図は、遊技台Cにおいて電源の投入が行われたタイミングでの装飾図柄表示装置208の状態を示しており、例えば、図72(b)において符号t35で示すタイミングが該当する。
この状態では、遊技台Cは、第一の種類の表示(遊技に関する表示)として液晶ローディング処理の実行中であることを示す液晶ローディング表示を行っているが、第二の種類の表示(島一斉演出に関する表示)は行っていない。一方、遊技台Dは、第一の種類の表示として、遊技に関する表示(本例では、装飾図柄の停止表示)を行うとともに、第二の種類の表示として、島一斉演出に関する表示(本例では、島一斉演出のデータ2を用いた演出)を行っている。この状態では、遊技台Cにおける第二の種類の表示(島一斉演出に関する表示)と遊技台Dにおける第二の種類の表示(島一斉演出に関する表示)は一致していない。
続く図72(c)の右図は、遊技台Cにおいて島一斉演出が再開されたタイミングでの装飾図柄表示装置208の状態を示しており、例えば、図72(b)において符号t36で示すタイミングが該当する。
この状態では、遊技台Cは、第一の種類の表示として、遊技に関する表示(本例では、特図や装飾図柄の変動表示や、特図変動遊技の保留表示)を行うとともに、第二の種類の表示として、島一斉演出に関する表示(本例では、島一斉演出のデータ3を用いた演出)を行っている。一方、遊技台Dは、第一の種類の表示として、遊技に関する表示(本例では、装飾図柄の停止表示)を行うとともに、第二の種類の表示として、島一斉演出に関する表示(本例では、島一斉演出のデータ3を用いた演出)を行っている。この状態では、遊技台Cにおける第二の種類の表示(島一斉演出に関する表示)と遊技台Dにおける第二の種類の表示(島一斉演出に関する表示)は、共に島一斉演出のデータ3を用いた演出であり、一致している。
本例に係る遊技台によれば、島一斉演出の途中で電源の遮断・復帰があった場合でも、島一斉演出において複数の遊技台間の同期を取り直すことができ、島一斉演出による演出効果を持続できる場合がある。
<島一斉演出の再開処理/具体例>
次に、図73を用いて、島一斉演出の再開処理の具体例について説明する。図73は、島一斉演出の再開処理の具体例を時系列で示した図である。
図73(a)は、島一斉演出を開始した直後の装飾図柄表示装置208の状態を示しており、例えば、図72(b)において符号t32で示すタイミングが該当する。この状態では、遊技台は、第一の種類の表示として、遊技に関する表示(本例では、特図や装飾図柄の変動表示や、特図変動遊技の保留表示)を行うとともに、第二の種類の表示として、島一斉演出に関する表示(本例では、島一斉演出のデータ1を用いた演出)を行っている。ここでは、島一斉演出のデータ1を用いた演出を開始することにより、装飾図柄表示装置208による表示とスピーカ120による音声出力が同時に開始されている。
続く図73(b)は、島一斉演出を実行している装飾図柄表示装置208の状態を示しており、続く図73(c)は、第1副制御部400への電力供給が一時的に遮断された状態を示している。ここでは、電力供給の遮断により、装飾図柄表示装置208による表示とスピーカ120による音声出力が中断されている。
続く図73(d)は、電源の投入が行われたタイミングでの装飾図柄表示装置208の状態を示しており、例えば、図72(b)において符号t35で示すタイミングが該当する。この状態では、遊技台は、第一の種類の表示(遊技に関する表示)として液晶ローディング処理の実行中であることを示す液晶ローディング表示を行っているが、第二の種類の表示(島一斉演出に関する表示)は行っていない。
続く図73(e)〜同図(f)は、復帰中表示(本例では、「準備中」という文字表示)を行っている装飾図柄表示装置208の状態を示しており、続く図73(g)〜同図(h)は、液晶制御部が待機表示(本例では、装飾図柄の変動表示)を行っている装飾図柄表示装置208の状態を示している。
続く図73(i)は、遊技台において島一斉演出が再開されたタイミングでの装飾図柄表示装置208の状態を示しており、例えば、図72(b)において符号t36で示すタイミングが該当する。
この状態では、遊技台は、第一の種類の表示として、遊技に関する表示(本例では、特図や装飾図柄の変動表示や、特図変動遊技の保留表示)を行うとともに、第二の種類の表示として、島一斉演出に関する表示(本例では、島一斉演出のデータ3を用いた演出)を行っている。ここでは、島一斉演出のデータ3を用いた演出を開始することにより、装飾図柄表示装置208による表示とスピーカ120による音声出力が同時に再開されている。
続く図73(j)は、遊技台において島一斉演出が終了する直前のタイミングでの装飾図表示装置208の状態を示しており、例えば、図71、図72(b)において符号t33の直前(データ4を用いた演出が終了するT33秒(例えば、5秒前))のタイミングが該当する。装飾図表示装置208は、島一斉演出の終了演出(本例では、「姫LIVE終了 次回もお楽しみに!」という文字表示)を表示している。
この状態では、遊技台は、第一の種類の表示として、遊技に関する表示(本例では、特図や装飾図柄の変動表示や、特図変動遊技の保留表示)を行うとともに、第二の種類の表示として、島一斉演出に関する表示(本例では、島一斉演出のデータ4を用いた演出)を行っている。なお、本例では、図71、図72(b)において符号t33で示すタイミングで島一斉演出の終了契機(例えば、図柄停止、次変動の開始、大当りの終了、大当り中の現在のラウンドの終了、大当り中の次ラウンドの開始など)が到来した場合には、島一斉演出を終了するが、島一斉演出の終了契機が到来していない場合には、符号T33で示す時間が経過しても、島一斉演出の終了契機が到来するまでは島一斉演出の終了演出を継続して表示する。
以上説明したように、図71〜図73を用いて説明した遊技台(パチンコ機100)は、表示手段(例えば、図73に示す装飾図柄表示装置208)と、計時手段(例えば、制御手段のCPUが備えるハードウェアタイマ、制御手段のユーザプログラムによって実現されるソフトウェアタイマ、RTC(リアルタイムクロック)など)と、演出制御手段(例えば、第1副制御部400)と、表示制御手段(例えば、液晶制御部)と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、複数種類の表示のうちの遊技に関する表示(以下、「第一の種類の表示」という。例えば、図72(c)に示す装飾図柄の停止表示)を表示可能な手段であり、前記表示手段は、前記複数種類の表示のうちの島一斉演出に関する表示(以下、「第二の種類の表示」という。例えば、図72(c)に示す島一斉演出のデータ2を用いた演出)を表示可能な手段であり、前記遊技台は、前記島一斉演出を単独で実行可能なものであり、前記演出制御手段が前記島一斉演出を開始する条件は、前記計時手段による計時が開始されてから第五の時間(例えば、図71において符号T31で示す時間)が経過したことであり、前記演出制御手段は、前記島一斉演出が実行されている期間において、前記表示制御手段が低電圧状態となった場合に、前記島一斉演出を中断する手段であり、前記表示制御手段は、該表示制御手段が前記低電圧状態から再度電源が投入された状態となった後に、復帰制御を実行する手段であり、前記表示制御手段は、復帰中表示を表示する期間において、該復帰中表示(例えば、図73(e)、(f)に示す復帰中表示)を少なくとも表示する手段であり、前記表示制御手段は、前記復帰中表示を表示する期間が終了した場合に、前記表示手段による前記復帰中表示を非表示とする手段であり、前記島一斉演出が再開することで、前記表示手段に前記第二の種類の表示が表示され、前記復帰中表示が非表示にされた後であって、前記島一斉演出が再開される契機(以下、「再開契機」という。)が到来した場合に、前記島一斉演出が再開する、ことを特徴とする遊技台である。
このような遊技台によれば、表示制御手段が低電圧状態となっても島一斉演出に関する表示が途中から再開されるので、別の遊技台との関連性を損なうのを防ぎ、演出効果を高めることができる場合がある。
なお、前記計時手段は、電力が供給された場合に計時を行う手段であってもよいし、前記演出制御手段に設けられた手段であってもよい。また、前記表示制御手段が低電圧状態であっても、前記計時手段による計時を継続してもよい。この場合、島一斉演出が再開されるタイミングは、島一斉演出が中断したタイミングと異なるタイミングであるが、島一斉演出が中断したタイミングと同じタイミングから再開されてもよい。また、前記表示制御手段が低電圧状態である場合は、計時手段による計時を中断するように構成してもよい。この場合、再開されるタイミングは、島一斉演出が中断したタイミングであってもよいが、島一斉演出を最初から開始するようにしてもよい。また、「一斉演出再開契機が到来した場合」とは、「一斉演出再開契機として、一斉演出の再開タイミングが到来した場合」のことを示していてもよい。
また、前記島一斉演出とは、前記遊技台とは別の遊技台と関連する演出のことであり、前記表示制御手段は、前記復帰中表示を非表示にした後に、遊技状態に応じた表示(以下、「通常表示」という。例えば、図73(i)に示す通常表示)を表示する手段であり、前記復帰中表示とは、前記通常表示に復帰していないことを示す表示のことであり、前記表示制御手段は、前記通常表示の表示を開始した後において、前記再開契機が到来していない場合に、前記表示手段に前記第一の種類の表示を表示する手段であってもよい。
このような構成とすれば、島一斉演出が再開されるまで待たずに遊技に関する表示を先に表示するので、遊技者に遊技ができる状態であることを認識させることができ、遊技者に安心して遊技を行わせることができる場合がある。なお、通常表示の表示が開始された後において、島一斉演出再開契機でない場合に、表示手段に第一の種類の表示のみが表示されるようにしてもよいが、第一の種類の表示と異なる種類の表示(例えば、ユーザーによる音量や輝度の設定表示や、オリジナルモードが設定中であることを表示する表示(例えば、レベル表示や「オリジナルモード設定中」表示など))が表示されるようにしてもよい。
また、前記表示制御手段は、前記再開契機が到来するよりも前に表示された前記第一の種類の表示を、該再開契機が到来した後も継続して表示する手段であってもよい。
このような構成とすれば、島一斉演出が再開された後も遊技に関する表示を継続して表示するので、遊技者を安心させることができる場合がある。なお、島一斉演出再開契機前に第一の種類の表示の表示が開始されており、その後島一斉演出再開契機となった際には、該第一の種類の表示を一度非表示にしてから、再度表示するようにしてもよい。ここで、第一の種類の表示の再表示は、第二の種類の表示の表示と同時に開始されてもよく、第一の種類の表示および第二の種類の表示のうちのいずれか一方が表示された、後に他方の表示が表示されるようにしてもよい。また、他方と一方の関係が反対であってもよい。
また、音出力手段(例えば、図73に示すスピーカ120)を備え、前記音出力手段は、前記島一斉演出に関する音(以下、「島一斉演出音」という。)を少なくとも出力可能な手段であり、前記音出力手段は、前記島一斉演出が実行されている期間において、前記表示制御手段が低電圧状態となった場合に、前記島一斉演出音の出力を中断する手段であり、前記音出力手段は、前記再開契機が到来した場合にのみ、前記島一斉演出音の出力を再開する手段であってもよい。
このような構成とすれば、島一斉演出に関する表示が再開されるまでは島一斉演出に関する音も出力しないので、演出効果を高めることができる場合がある。なお、復帰中表示から通常表示となったことを条件に、島一斉演出音の出力を再開してもよい。また、第二の種類の表示が表示された後に島一斉演出音が再開されてもよい。
また、発光手段(例えば、各種LEDや各種ランプ)を備え、前記発光手段は、前記島一斉演出に関する発光(以下、「島一斉演出用発光」という。)を少なくとも出力可能な手段であり、前記発光手段は、前記島一斉演出が実行されている期間において、前記表示制御手段が低電圧状態となった場合に、前記島一斉演出用発光の出力を中断する手段であり、前記発光手段は、前記再開契機が到来した場合にのみ、前記島一斉演出用発光の出力を再開する手段であってもよい。
このような構成とすれば、島一斉演出に関する表示が再開されるまでは島一斉演出に関する発光も出力しないので、演出効果を高めることができる場合がある。
また、前記第二の種類の表示は、複数の島一斉演出に関する映像表示(以下、「複数の島一斉演出映像表示」という。)を含み、前記表示手段は、前記島一斉演出が開始されると、前記複数の島一斉演出映像表示のうちの一の映像表示(以下、「第一の島一斉演出映像表示」という。)を表示する手段であり、前記表示手段は、前記第一の島一斉演出映像表示が表示される期間において、該第一の島一斉演出映像表示以外の前記複数の島一斉演出映像表示に含まれる映像表示は表示しない手段であり、前記第一の島一斉演出映像表示は、複数の映像データ(例えば、図72(a)に示すデータ1〜データ4)から構成されており、前記再開契機とは、前記複数の映像データに含まれる第一の映像データ(例えば、図72(a)に示すデータ1)が終了し、該複数の映像データに含まれる第二の映像データ(例えば、図72(a)に示すデータ2)が開始される契機であってもよい。
このような構成とすれば、1つの島一斉演出表示のデータを複数に分けて設けるので、データの再開契機を増やすことができる場合がある。また、途中再生機能を有さない制御手段であっても島一斉演出表示を途中から再生できるので、表示制御手段が低電圧状態となっても遊技者が途中から島一斉演出を楽しめる機会を増やすことができる場合がある。
また、前記表示手段は、前記復帰中表示が表示されている期間において、前記第一の種類の表示を表示しない手段であり、前記表示手段は、前記復帰中表示が表示されている期間において、前記第二の種類の表示を表示しない手段であってもよい。
このような構成とすれば、表示制御手段が低電圧状態となったことを店員に把握させやすくすることができる場合がある。なお、前記復帰中表示が表示されている期間において、第一の種類の表示および第二の種類の表示とは異なる他の種類の表示が表示される場合があってもよい。
また、本実施形態に係る遊技台が設置可能な島設備は、複数の遊技台(例えば、パチンコ機100)を設置可能な島設備であって、前記遊技台とは、表示手段(例えば、図73に示す装飾図柄表示装置208)および計時手段(例えば、制御手段のCPUが備えるハードウェアタイマ、制御手段のユーザプログラムによって実現されるソフトウェアタイマ、RTC(リアルタイムクロック)など)を少なくとも備えたもののことであり、前記島設備は、一の操作により前記複数の遊技台に電源を投入することが可能に構成された島設備であり、前記遊技台における前記表示手段は、複数種類の表示のうちの遊技に関する表示(以下、「第一の種類の表示」という。例えば、図72(c)に示す装飾図柄の停止表示)を表示可能な手段であり、前記遊技台における前記表示手段は、前記複数種類の表示のうちの島一斉演出に関する表示(以下、「第二の種類の表示」という。例えば、図72(c)に示す島一斉演出のデータ2を用いた演出)を表示可能な手段であり、前記遊技台における前記島一斉演出とは、該遊技台とは別の遊技台と関連する演出のことであり、前記遊技台における前記演出制御手段が前記島一斉演出を開始する条件は、島一斉演出開始条件の成立があり、かつ、前記計時手段による計時が開始されてから第五の時間(例えば、図71において符号T31で示す時間)が経過したことであり、前記複数の遊技台のそれぞれが前記島一斉演出を実行すると、前記複数の遊技台のそれぞれによって実行される該島一斉演出が揃い、前記遊技台における前記演出制御手段は、前記島一斉演出が実行されている期間において、前記表示制御手段が低電圧状態となった場合に、前記島一斉演出を中断する手段であり、前記遊技台における前記表示制御手段は、該表示制御手段が前記低電圧状態から再度電源が投入された状態となった後に、復帰制御を実行する手段であり、前記遊技台における前記表示制御手段は、復帰中表示を表示する期間において、該復帰中表示。例えば、図73(e)、(f)に示す復帰中表示)を少なくとも表示する手段であり、前記遊技台における前記表示制御手段は、前記復帰中表示を表示する期間が終了した場合に、前記表示手段による前記復帰中表示を非表示とする手段であり、前記遊技台における前記表示制御手段は、前記復帰中表示を非表示にした後であって、前記島一斉演出が再開される契機(以下、「再開契機」という。)が到来した場合にのみ、前記表示手段に前記第二の種類の表示を表示する手段であり、前記遊技台において前記再開契機が到来した場合に、前記表示手段に表示された前記第二の種類の表示が、該遊技台以外の前記複数の遊技台のそれぞれが実行する前記島一斉演出と揃う、ことを特徴とする島設備であってもよい。
このような島設備によれば、表示制御手段が低電圧状態となっても他の遊技台の島一斉演出とずれないので、表示制御手段が低電圧状態となった遊技台の遊技者を楽しませることができる場合がある。また、表示制御手段が低電圧状態となった遊技台があっても島全体の演出効果を損なわないようにすることができる場合がある。なお、本発明に係る「島設備」は、ぱちんこ機だけを設置可能な島設備でもよいし、スロットマシンだけを設置可能な島設備でもよいし、ぱちんこ機とスロットマシンの両方を設置可能な島設備でもよい。また、他の種類の遊技台だけを設置可能な島設備でもよいし、ぱちんこ機とスロットマシンと他の種類の遊技台を設置可能な島設備でもよい。また、前記遊技台における前記計時手段は、電力が供給された場合に計時を行う手段であってもよい。
<特別演出中の音量設定>
次に、図74〜図78を用いて、特別演出中(例えば、島一斉演出やデモ演出)の音量設定について説明する。
<特別演出中の音量設定/音量設定テーブル>
図74(a)は、スピーカ120から出力される音の音量(音圧)の設定値を示す音量設定テーブルの一例である。この音量設定テーブルは、遊技台の記憶手段(本例では、第1副制御部400のROM406)に予め記憶されるテーブルである。
第1副制御部400は、第1副制御部メイン処理のステップS608(サウンド制御メインループ処理)において、この音量設定テーブルを参照するとともに、第2出力設定スイッチ192による設定値に基づいて、音量の初期値や音量の調整可能範囲の設定を行う。
なお、遊技機が出力する音の音量の測定方法は特に限定されないが、例えば、音量を測定するためのマイクロフォンを遊技機の正面中心部、かつ、ガラス面の上方約500mmの位置に取り付けて測定を行ってもよい。また、平均的な身長を有する遊技者の頭部に近い位置(座席の上方約700mmの位置)に取り付けて測定を行ってもよい。
音量(音圧)は、第2出力設定スイッチ194の操作によって管理者設定値(目盛り0〜F)を変更するか、設定値調整モードにおいて、第1出力設定スイッチ190の操作によって遊技者設定値(目盛り0〜5)を変更することにより調整可能である。
本例では、第2出力設定スイッチ194による設定のうち「1」〜「F」は通常営業用(通常モード)や開発および販促用に使用され、「0」は申請用に使用される。
設定が「F」〜「D」であるときには、音圧の初期値は181dBに設定され、音量設定の初期位置は5に設定される。すなわち、設定値調整モードに遷移したとき、音量の設定値はデフォルトとして目盛り5(音圧181dB)に設定される。なお、同図では、各設定における目盛り(音圧)のデフォルト値を太い枠線で囲っている。設定「F」〜「D」では、設定値調整モードにおける第1出力設定スイッチ190の操作により、音量調整画面の目盛り0〜5のそれぞれに対応して、音圧は0dB、72dB、144B、152dB、161dB、および181dBの各レベルに調整可能である。
設定が「C」〜「A」であるときには、音圧の初期値は161dBに設定され、音量設定の初期位置は4に設定される。すなわち、設定値調整モードに遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り4(音圧161dB)に設定される。設定「C」〜「A」では、設定値調整モードにおける第1出力設定スイッチ190の操作により、音量調整画面の目盛り0〜5のそれぞれに対応して、音圧は0dB、72dB、144B、152dB、161dB、および181dBの各レベルに調整可能である。
設定が「9」〜「7」であるときには、音圧の初期値は128dBに設定され、音量設定の初期位置は3に設定される。すなわち、設定値調整モードに遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り3(音圧128dB)に設定される。また、設定「9」〜「7」のときには、設定「A」〜「F」のときと比較して、音量調整画面で調整可能な音圧レベルの範囲が全体的に狭くなっており、設定値調整モードにおける第1出力設定スイッチ190の操作により、音量調整画面の目盛り0〜5のそれぞれに対応して、音圧0dB、72dB、114dB、128dB、144dB、および152dBの各レベル調整可能である。
なお、音量調整画面の外観は、デフォルトの目盛り数を除いて設定「A」〜「F」のときと同じである。したがって、設定「9」〜「7」のときには、例えば、音量調整画面で音量のユーザー設定値を最大の目盛り5に設定したとしても、音圧レベルは設定「A」〜「F」のときのように181dBには設定されず、それよりも低い152dBに設定される。
設定が「6」であるときには、音圧の初期値は114dBに設定され、音量設定の初期位置は2に設定される。すなわち、設定値調整モードに遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り2(音圧114dB)に設定される。設定値調整モードにおける第1出力設定スイッチ190の操作により、音量調整画面の目盛り0〜5のそれぞれに対応して、音圧0dB、72dB、114B、128dB、144B、および152dBの各レベルに調整可能である。
設定が「5」〜「4」であるときには、音圧の初期値は91dBに設定され、音量設定の初期位置は2に設定される。すなわち、調整値設定モードに遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り2(音圧91dB)に設定される。また、設定「5」〜「4」のときには、設定「9」〜「6」のときと比較して、音量調整画面で調整可能な音圧レベルの範囲が全体的に狭くなっており、設定値調整モードにおける第1出力設定スイッチ190の操作により、音量調整画面の目盛り0〜5のそれぞれに対応して、音圧が0dB、72dB、91dB、102dB、108dB、および114dBの各レベルに調整可能である。
設定が「3」であるときには、音圧の初期値は、設定「4」のときの音圧91dBよりもさらに低い72dBに設定される。設定が「2」(開発および販促用)であるときには、音圧の初期値は72dBに設定され、音量設定の初期位置は1に設定される。すなわち、設定値調整モードに遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り1(72dB)に設定される。設定値調整モードにおける第1出力設定スイッチ190の操作により、音量調整画面の目盛り0〜5のそれぞれに対応して、音圧0dB、72dB、91dB、102dB、108dB、および114dBに調整可能である。
設定が「1」であるときには、音圧の初期値は12dBに設定され、音量設定の初期位置は1に設定される。すなわち、設定値調整モードに遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り1(12dB)に設定される。設定値調整モードにおける第1出力設定スイッチ190の操作により、音量調整画面の目盛り0〜5のそれぞれに対応して、音圧が0dB、12dB、91dB、102dB、108dB、および114dBの各レベルに調整可能である。設定が「0」(申請用)であるときには、音圧の初期値は0dBに設定され、音量設定の初期位置は0に設定される。すなわち、音量調整画面に遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り0(0dB)に設定される。なお、設定「0」のときには、音圧は0dB(消音)で固定のため、音圧を変更することはできない。
なお、設定が「F」〜「0」であるときには、輝度設定の初期値は「明(デューティ比100%)」に設定される。輝度の設定は、設定値調整モードにおいて調整可能である。
なお、設定値に合わせて輝度設定の初期値が設定されてもよく、例えば、設定が「F」〜「A」であるときには、輝度設定の初期値は「明(デューティ比100%)」に設定され、設定が「9」〜「8」であるときには、輝度設定の初期値は「中(デューティ比70%)」に設定され、設定が「7」〜「5」であるときには、輝度設定の初期値は「暗(デューティ比40%)」に設定され、設定が「4」であるときには、「暗(デューティ比40%)」よりもさらに低い「極暗(デューティ比10%)」に設定され、設定が「3」であるときには、「極暗(デューティ比10%)」よりもさらに低い「消灯(デューティ比0%)」に設定されるようにしてもよい。また、輝度調整画面に遷移したときには、輝度のユーザー設定値はデフォルトとして、最も輝度が高い「明(デューティ比100%)」に設定されるように構成してもよい。
<特別演出中の音量設定/第1、第2出力設定スイッチ>
次に、図74(b)、(c)を用いて、上述の第1出力設定スイッチ190と第2出力設定スイッチ192について説明する。
<特別演出中の音量設定/出力設定スイッチ/第1出力設定スイッチ>
図74(b)は、第1出力設定スイッチ190の正面図である。上述のとおり、この第1出力設定スイッチ190は、パチンコ機100のスピーカ(音出力手段)120から出力する音(例えば、BGM、効果音、エラー音等)の音量(音圧)や、各種LED・各種ランプ(光出力手段。以下、「発光手段」と称する場合がある)の輝度(光量)を調整するための操作手段である。
なお、本実施形態における「エラー音」は、操作手段によって音量(音圧)を調整することができる第一の種類のエラー音と、操作手段によって音量(音圧)を調整することができない第二の種類のエラー音で構成されていてもよい。このような構成とすれば、軽度の異常(例えば、遊技媒体の補充が必要なことを報知するエラー)を第一の種類のエラー音に割り当て、重度の異常(例えば、磁気エラーなどの不正行為を報知するエラー)を第二の種類のエラー音に割り当てることで、重度の異常を遊技店の店員などに確実に報知できる場合がある。
上記図39に示すように、第1出力設定スイッチ190は、パチンコ機100の正面に配設されているため、第2出力設定スイッチ194とは異なり、遊技者による操作が可能な操作手段である。本例の第1出力設定スイッチ190は、中央に配置された決定ボタン190aと、この決定ボタン190aの上下左右に配設された上ボタン190b、下ボタン190c、左ボタン190d、および右ボタン190eと、右下に配置されたクリアボタン190fと、を有して構成されている。なお、以降の説明においては、第1出力設定スイッチ190を、図74(b)の右図に示すように簡略化して図示することとする。
<特別演出中の音量設定/出力設定スイッチ/第2出力設定スイッチ>
図74(c)は、第2出力設定スイッチ194の正面図である。上述のとおり、この第2出力設定スイッチ194は、パチンコ機100のスピーカ(音出力手段)120から出力する音(例えば、BGM、効果音、エラー音等)の音量(音圧)や、各種LED・各種ランプ(光出力手段。以下、「発光手段」と称する場合がある)の輝度(光量)を調整するための操作手段である。
上記図40に示すように、第2出力設定スイッチ194は、パチンコ機100の背面に配設されているため、前面枠扉106の施解錠を行うことができる者(例えば、遊技店の店員等)は前面枠扉160を開放することで操作を行うことができるが、前面枠扉106の施解錠を行うことができない者(例えば、遊技者)は操作を行うことができないように構成されている。
本例の第2出力設定スイッチ194は、16個の接点を有して回転可能に構成されたリング形状の回転部194aと、この回転部194aに形成された切欠き窓194bと、を有する。また、回転部194aの奥側には、回転部194aの16個の接点の各々に対応して、16個の数字(本例では、0〜Fの16進数)が施されている。
この第2出力設定スイッチ194は、切欠き窓194bから見える数値の情報を検出信号として外部に出力可能に構成されており、例えば、図74(c)に示すように、切欠き部194bから見える数値が「F」である場合には、16進数のFの数値情報を2進数4ビットの検出信号(0b1111)として出力可能である。したがって、制御手段(例えば、第1副制御部400)は、この検出信号を入力することで、第2出力設定スイッチ194の切欠き部194bから見える数値(本例では、16進数の0〜Fの数値のいずれか)を検出することが可能な構成となっている。
<特別演出中の音量設定/具体例1>
次に、図75を用いて、特別演出(本例では、島一斉演出)中の音量設定の具体例1について説明する。図75は、特別演出(島一斉演出)中の音量設定の具体例1を時系列で示した図である。
ここで、以降の具体例に係る遊技台は、通常遊技中に設定値調整モードに移行することが可能である。本例では、通常遊技中の第1出力設定スイッチ190の左ボタン190dまたは右ボタン190eの操作によって、設定値調整モードに移行し、音量調整画面の表示(本例では、「音量調整」という文字表示と、現在の音量設定値を表す目盛り表示)を行う。また、通常遊技中の第1出力設定スイッチ190の上ボタン190bまたは下ボタン190cの操作によって、設定値調整モードに移行し、輝度調整画面(本例では、「輝度調整」という文字表示と、現在の輝度設定値を表す目盛り表示)の表示を行う。
また、設定値調整モードにおける音量調整画面の表示中には、第1出力設定スイッチ190の右ボタン190dの操作を1回受け付けるたびに、音量(音圧)を1段階上げる設定を行うとともに、音量調整後の音量設定値を表す目盛り表示を行い、第1出力設定スイッチ190の左ボタン190dの操作を1回受け付けるたびに、音量(音圧)を1段階下げる設定を行うとともに、音量調整後の音量設定値を表す目盛り表示を行う。
また、設定値調整モードにおける輝度調整画面の表示中には、第1出力設定スイッチ190の上ボタン190bの操作を1回受け付けるたびに、輝度を1段階上げる設定を行うとともに、輝度調整後の輝度設定値を表す目盛り表示を行い、第1出力設定スイッチ190の下ボタン190cの操作を1回受け付けるたびに、輝度を1段階下げる設定を行うとともに、輝度調整後の輝度設定値を表す目盛り表示を行う。
図75(a)は、設定値調整モードに移行する前の通常遊技中の状態を示しており、続く図75(b)は、同通常遊技中に第1出力設定スイッチ190の左ボタン190dの操作が行われた状態を示している。
また、続く図75(c)は、装飾図柄表示装置208に音量調整画面の表示を行っている状態を示している。この状態では、第1副制御部400は、図75(b)に示す状態(設定値調整モードの移行前の状態)において、第1出力設定スイッチ190の左ボタン190dの操作を受け付けたことに基づいて、音量調整画面の表示(本例では、「音量調整」という文字表示と、現在の音量設定値を表す目盛り表示)を行っている。
なお、本例では、現在の音量設定値は、目盛り3に対応する音量に設定されており、例えば、第2出力設定スイッチ194による設定が「7」であるときには、現在の音量設定値が、設定「7」の目盛り3に対応する128dBの音量に設定されていることを示している。
続く図75(d)は、装飾図柄表示装置208で音量調整後の音量設定値を表す目盛り表示を行っている状態を示している。この状態では、第1副制御部400は、図75(c)に示す設定値調整モードにおいて、第1出力設定スイッチ190の左ボタン190dの操作を受け付けたことに基づいて、音量を1段階下げる設定を行うとともに、音量調整後の音量設定値を表す目盛り表示を行っている。なお、ここでは、設定「7」の目盛り3に対応する128dBの音量を、目盛り2に対応する114dBの音量に下げているとともに、目盛り表示を3から2に変更している。
続く図75(e)は、設定値調整モードを終了した通常遊技中の状態を示している。この状態では、第1副制御部400は、図75(d)に示す設定値調整モードにおいて、第1出力設定スイッチ190の決定ボタン190aの操作を受け付けたことに基づいて、設定値調整モードを終了し、音量調整画面を消去している。
続く図75(f)は、音量調整後の音量で図柄変動用のBGMを出力している状態を示している。ここでは、設定「7」の目盛り2に対応する114dBの音量で図柄変動用のBGMを出力している。なお、図において「ユーザーボリューム値」として示す目盛り表示は、第1出力設定スイッチ190(遊技者操作)によって設定されている音量を表している。
続く図75(g)は、島一斉演出を開始した状態を示している。この状態では、第1副制御部400は、島一斉演出の開始条件が成立したことを契機として、現在の音量設定値の音量(第一の音量)を、現在の音量値設定において第1出力設定スイッチ190(遊技者操作)によって設定することが可能な最大音量(第二の音量。本例では、目盛り5に対応する音量)に変更している。
なお、ここでは、設定「7」の目盛り2に対応する114dBの音量(第一の音量)を、設定「7」において第1出力設定スイッチ190(遊技者操作)によって設定することが可能な最大音量(目盛り5に対応する152dB)の音量(第二の音量)に変更している。また、第1副制御部400は、音量調整後の音量(ここでは、152dB)に設定された音を用いて島一斉演出を開始している。なお、図において「出力ボリューム値」として示す目盛り表示は、島一斉演出に用いられている音の音量を表している。
続く図75(h)は、島一斉演出を終了する直前の状態を示しており、続く図75(i)は、島一斉演出を終了した直後の状態を示している。第1副制御部400は、島一斉演出の終了条件が成立したこと(本例では、実行中の特図変動遊技が終了したこと。なお、大当り遊技中の場合は、次回のラウンドの開始または当該大当り遊技が終了したこと)を契機として、現在の音量設定値の音量(第二の音量)を、島一斉演出開始前の音量値設定の音量(第一の音量)に変更している(戻している)。
ここでは、設定「7」の目盛り5に対応する152dBの音量(第二の音量)を、設定「7」の目盛り2に対応する114dBの音量(第一の音量)に変更している(戻している)。また、第1副制御部400は、音量調整後の音量(本例では、114dB)に設定された音を用いて、次回の特図変動遊技の図柄変動用のBGMを出力している。なお、(a)工場出荷時の設定(例えば、「1」)である場合、または、(b)工場出荷時の設定(例えば、「1」)であり、且つ、電源が投入されてから遊技者によるボリュームの変更が1回も行われていない場合、または、(c)電源が投入されてから遊技者によるボリュームの変更が1回も行われていない場合は、島一斉演出における音量を最大値にせず設定値のままにし、輝度のみを最大値に変更するようにしてもよいが、音量及び輝度の両方が最大にならないようにしてもよく、輝度を最大値にせず設定値のままにし、音量のみを最大値に変更するようにしてもよい。また、すでに遊技店の島に設置されているパチンコ機の第2出力設定スイッチの目盛が工場出荷時と同じ設定となっている場合も上記と同様にしてもよいが、遊技店の島に設置されたことが確認できれば(例えば、DIPスイッチによる設定や遊技店用の操作(店舗名の設定等)を一度行ったことを記憶する等)、設置後に工場出荷時と同じ設定になっていても、島一斉演出中に音量及び/または輝度が最大値にならないといった状況を防ぐことができる場合がある。
<特別演出中の音量設定/具体例2>
次に、図76を用いて、特別演出(本例では、島一斉演出)中の音量設定の具体例2について説明する。図76は、特別演出(島一斉演出)中の音量設定の具体例2を時系列で示した図である。
図76(a)は、島一斉演出を開始した状態を示している。この状態では、第1副制御部400は、島一斉演出の開始条件が成立したことを契機として、現在の音量設定値の音量(第一の音量)を、現在の音量値設定において第1出力設定スイッチ190(遊技者操作)によって設定することが可能な最大音量(第二の音量。本例では、目盛り5に対応する音量)に変更している。
なお、ここでは、設定「7」の目盛り2に対応する114dBの音量(第一の音量)を、設定「7」において第1出力設定スイッチ190(遊技者操作)によって設定することが可能な最大音量(目盛り5に対応する152dB)の音量(第二の音量)に変更している。また、第1副制御部400は、音量調整後の音量(ここでは、152dB)に設定された音を用いて島一斉演出を開始している。なお、図において「演出用出力ボリューム値」として示す目盛り表示は、島一斉演出に用いられている音の音量を表している。
続く図76(b)は、島一斉演出中の状態を示しており、続く図76(c)〜同図(d)は、島一斉演出中にエラーが発生した状態を示している。第1副制御部400は、予め定めたエラー(本例では、前面枠扉106が開放されたことを示す扉開放エラー)が発生したことを契機として、演出に用いる音(第一の種類の音)の音量を消音するとともに、エラー報知に用いる音(第二の種類の音)の音量を、現在の音量設定値の音量(第一の音量。本例では、0dB)から、現在の音量値設定において第1出力設定スイッチ190(遊技者操作)によって設定することが可能な最大音量(第二の音量。本例では、目盛り5に対応する音量)に変更している。
なお、ここでは、エラー報知に用いる音(第二の種類の音)の音量(第一の音量)である0dBを、設定「7」において第1出力設定スイッチ190(遊技者操作)によって設定することが可能な最大音量(目盛り5に対応する152dB)の音量(第二の音量)に変更している。また、第1副制御部400は、音量調整後の音量(ここでは、152dB)に設定された音を用いてエラー報知を行っている。なお、図において「エラー出力用出力ボリューム値」として示す目盛り表示は、エラー報知に用いられている音の音量を表している。
続く図76(e)は、エラーが解除された直後の状態を示している。第1副制御部400は、エラーが解除されたこと(本例では、前面枠扉106が閉鎖されたこと)を契機として、エラー報知に用いる音(第二の種類の音)の音量(第二の音量)を、エラー発生前の音量値設定の音量(第一の音量)に変更する(戻す)とともに、演出に用いる音(第一の種類の音)の音量をエラー発生前の音量値設定の音量(第二の音量)に変更している(戻している)。
ここでは、エラー報知に用いる音(第二の種類の音)の音量(第二の音量)を0dBに変更する(戻す)とともに、演出に用いる音(第一の種類の音)の音量を、0dBの音量から設定「7」の目盛り5に対応する152dBの音量(第二の音量)に変更している(戻している)。また、第1副制御部400は、変更後の音量(ここでは、152dB)に設定された音を用いて、島一斉演出を再開している。
なお、本例では、エラー報知に用いる音(第二の種類の音)の音量(第一の音量)を、第1出力設定スイッチ190(遊技者操作)によって設定することが可能な最大音量の音量(第二の音量)に変更する例を示したが、エラー報知に用いる音(第二の種類の音)の音量(第一の音量)を第1出力設定スイッチ190(遊技者操作)によって設定することが不可能な音量(例えば、設定「7」では設定することができないが、第2出力設定スイッチ194の操作によって設定「F」〜「A」に変更すれば設定が可能となる範囲の音量)に変更可能としてもよい。
<特別演出中の音量設定/具体例3>
次に、図77を用いて、特別演出(本例では、デモ演出)中の音量設定の具体例3について説明する。図77は、特別演出(デモ演出)中の音量設定の具体例3を時系列で示した図である。
図77(a)〜同図(c)は、デモ演出中の状態を示している。第1副制御部400は、デモ演出の開始条件が成立したこと(例えば、特図や普図の停止表示から所定時間(例えば、3分)が経過したこと)を契機として、現在の音量設定値の音量(第一の音量)を、現在の音量値設定において第1出力設定スイッチ190(遊技者操作)によって設定することが可能な最大音量(第二の音量。本例では、目盛り5に対応する音量)に変更している。
なお、ここでは、設定「7」の目盛り2に対応する114dBの音量(第一の音量)を、設定「7」において第1出力設定スイッチ190(遊技者操作)によって設定することが可能な最大音量(目盛り5に対応する152dB)の音量(第二の音量)に変更している。また、第1副制御部400は、音量調整後の音量(本例では、152dB)に設定された音を用いてデモ演出を開始している。なお、図において「演出用出力ボリューム値」として示す目盛り表示は、デモ演出に用いられている音の音量を表している。
なお、特図や普図の停止表示から所定時間が経過したことを契機として、現在の音量設定値の音量(第一の音量)を0dBに設定することで演出表示に用いられている音を消音してもよいし、特図や普図の停止表示の開始を契機として、現在の音量設定値の音量(第一の音量)を0dBに設定することでデモ演出に用いられている音を消音してもよい。
続く図77(d)は、デモ演出中に第1出力設定スイッチ190の左ボタン190dの操作が行われた状態を示し、続く図77(e)は、装飾図柄表示装置208に音量調整画面の表示を行っている状態を示している。第1副制御部400は、図77(d)に示す状態(設定値調整モードの移行前の状態)において、第1出力設定スイッチ190の左ボタン190dの操作を受け付けたことに基づいて、音量調整画面の表示(本例では、「音量調整」という文字表示と、現在の音量設定値を表す目盛り表示)を行っている。
なお、本例では、現在の音量設定値は、目盛り2に対応する音量に設定されており、例えば、第2出力設定スイッチ194による設定が「7」であるときには、現在の音量設定値が、設定「7」の目盛り2に対応する114dBの音量に設定されていることを示している。
続く図77(f)〜同図(g)は、装飾図柄表示装置208で音量調整後の音量設定値を表す目盛り表示を行っている状態を示している。第1副制御部400は、図77(e)に示す設定値調整モードにおいて、第1出力設定スイッチ190の右ボタン190eの操作を受け付けたことに基づいて、RAM408に記憶している遊技者設定値(音量)を1段階上げる設定を行うとともに、音量調整後の音量設定値を表す目盛り表示を行っているが、実際の音量は変更していない。
続く図75(h)は、デモ演出に続いて島一斉演出を開始した状態を示している。この状態では、第1副制御部400は、島一斉演出の開始条件が成立したことを契機として、現在の音量設定値の音量(第一の音量)を、現在の音量値設定において第1出力設定スイッチ190(遊技者操作)によって設定することが可能な最大音量(第二の音量。本例では、目盛り5に対応する音量)に変更している。
なお、本例では、デモ演出において、音量を第1出力設定スイッチ190(遊技者操作)によって設定することが可能な最大音量(本例では、設定「7」の目盛り5に対応する152dB)の音量(第二の音量)に変更しているため、第1副制御部400は、デモ表示中の音量(本例では、152dB)に設定された音を用いて島一斉演出を開始している。なお、図において「演出用出力ボリューム値」として示す目盛り表示は、島一斉演出に用いられている音の音量を表している。
<特別演出中の音量設定/具体例4>
次に、図78を用いて、特別演出(本例では、島一斉演出)中の音量設定の具体例4について説明する。図78は、特別演出(島一斉演出)中の音量設定の具体例4を時系列で示した図である。
図78(a)は、島一斉演出を開始した状態を示している。この状態では、第1副制御部400は、島一斉演出の開始条件が成立したことを契機として、現在の音量設定値の音量(第一の音量)を、現在の音量値設定において第1出力設定スイッチ190(遊技者操作)によって設定することが可能な最大音量(第二の音量。本例では、目盛り5に対応する音量)に変更している。
なお、本例では、設定「9」の目盛り2に対応する114dBの音量(第一の音量)を、設定「9」において第1出力設定スイッチ190(遊技者操作)によって設定することが可能な最大音量(目盛り5に対応する152dB)の音量(第二の音量)に変更している。また、第1副制御部400は、音量調整後の音量(本例では、152dB)に設定された音を用いて島一斉演出を開始している。なお、図において「演出用出力ボリューム値」として示す目盛り表示は、島一斉演出に用いられている音の音量を表している。
続く図78(b)は、島一斉演出中の状態を示しており、続く図78(c)は、島一斉演出中に第2出力設定スイッチ194によって音量の設定値が変更された状態を示している。第1副制御部400は、第2出力設定スイッチ194(遊技店の店員操作)によって音量の設定値が「9」から「A」に変更されたことを契機として、RAM408に記憶している管理者設定値(音量)を1段階上げて「9」から「A」に変更する設定を行うとともに、RAM408に記憶している遊技者設定値(音量)を設定「A」の初期値である4(161dB)に変更する設定を行っている。
この結果、本例では、変更前の設定「9」において第1出力設定スイッチ190(遊技者操作)によって設定することが可能な最大音量(目盛り5に対応する152dB)の音量(第一の音量)が、変更後の設定「A」において第1出力設定スイッチ190(遊技者操作)によって設定することが可能な最大音量(目盛り5に対応する181dB)の音量(第二の音量)に変更されており、第1副制御部400は、設定「A」に対応する最大音量(本例では、181dB)に設定された音を用いて島一斉演出を継続している。これにより、島一斉演出に用いられる音の音量が152dBから181dBに上昇している。
以上説明したように、図74〜図78を用いて説明した遊技台(パチンコ機100)は、音出力手段(例えば、図75や図76に示すスピーカ20)を備えた遊技台であって、遊技者による音量設定操作により、前記音出力手段から出力される音が第一の音量(例えば、図75(f)に示す、設定「7」の目盛り2に対応する114dBの音量)で設定可能であり、島一斉演出の期間中において、前記音量設定操作により前記第一の音量が設定されていても、第二の音量(例えば、図75(g)に示す、設定「7」の目盛り5に対応する152dB)が設定され、前記遊技台は、前記島一斉演出を単独で実行可能であり、前記島一斉演出の期間中において、遊技者による前記音量設定操作により前記第一の音量で設定されていても、前記音出力手段から出力される音が前記第二の音量となる、ことを特徴とする遊技台である。
このような遊技台によれば、特別演出が開始されたことを音量が変化したことで気づかせることができ、特別演出に注目させることができる場合がある。なお、店員による音量設定操作があることで、前記音出力手段から出力される音の音量が変更されてもよい。また、前記第二の音量は、店員による音量設定操作(例えば、音量変更用のつまみの操作)でも変更可能な音の音量であってもよいが、遊技者による音量設定操作でのみ設定可能な音の音量であってもよい。
また、前記島一斉演出は、前記遊技台とは別の遊技台の音出力手段による島一斉演出と関連する演出であり、前記島一斉演出が開始されても、前記音出力手段から出力される音の音量設定に関する表示(以下、「音量設定表示」という。)が少なくとも表示可能であり、遊技者による音量設定操作により、前記音出力手段から出力される音が第三の音量で設定可能であり、前記第三の音量は、前記第一の音量と異なる大きさの音量であり、前記音量設定表示は、前記第一の音量であることを示す表示(以下、「第一の音量表示」という。)を少なくとも含む表示であり、前記音量設定表示は、前記第三の音量であることを示す表示(以下、「第三の音量表示」という。)を少なくとも含む表示であり、前記島一斉演出の実行中であっても、遊技者による前記音量設定操作により前記第一の音量から前記第三の音量へ設定を変更することが可能であり、前記第一の音量から前記第三の音量へ設定を変更することで、前記音量設定表示が前記第一の音量表示から前記第三の音量表示へ変化し、前記島一斉演出の実行中において、遊技者による前記音量設定操作により前記第一の音量から前記第三の音量へ設定を変更しても、前記音出力手段から出力される音が前記第二の音量となるものであってもよい。
また、第一の操作手段(例えば、図74(b)に示す第1出力設定スイッチ190)と、第二の操作手段(例えば、図74(c)に示す第2出力設定スイッチ194)と、を備え、前記第一の操作手段は、前記音量設定操作(以下、「第一の音量設定操作」という。)を受付可能な位置に設けられた手段であり、前記第二の操作手段は、店員による音量設定操作(以下、「第二の音量設定操作」という。)を受付可能な位置に設けられた手段であり、前記第二の操作手段は、前記第一の操作手段と異なる操作手段であり、前記島一斉演出が開始されても、前記第二の音量設定操作があったことにより前記第一の音量が変更され、前記第二の音量設定操作により、前記第一の音量設定操作で設定可能な音量の範囲が決定されるものでもよい。
このような構成とすれば、特別演出の実行中であっても店員操作による音量変更ができるので、メンテナンス性を向上させることができる場合がある。なお、第二の操作手段は、扉(前扉および/または内枠)を開放することで店員が操作可能となる位置に設けられていてもよい。また、前記第一の操作手段は、扉(前扉および/または内枠)を開放しなくても(扉が閉鎖されていても)操作可能となる位置に設けられていてもよい。
また、前記島一斉演出が実行されていない期間にのみ、前記音量設定操作によって設定された音量が前記音出力手段から出力されてもよい。
このような構成とすれば、特別演出が実行されている期間は音量設定操作ができないので、遊技者を特別演出に集中させることができる場合がある。なお、特別演出の実行中も音量設定操作ができてもよい。
また、前記島一斉演出が終了すると、前記音出力手段から出力される音の音量が、該島一斉演出が開始される前に遊技者によって設定されていた音の音量(例えば、図75(i)に示す、設定「7」の目盛り2に対応する114dBの音量)に戻すように構成されていてもよい。
このような構成とすれば、特別演出の終了後は元々設定していた音量に戻るので、遊技者が音量を好みの音量に再度変更しなおさなくてもよく、音量変更の利便性を向上させることができる場合がある。なお、特別演出が開始される前の音を第二の音量で設定している場合は、特別演出の終了後は第二の音量であってもよい。
また、前記島一斉演出が開始されても、前記音出力手段から出力される音の音量設定に関する表示(以下、「音量設定表示」という。例えば、図75(c)〜(d)に示す音量調整画面)が可能であり、前記一斉演出の実行中における前記音量設定表示は、前記第三の音量を示す表示を少なくとも含む表示であってもよい。
このような構成とすれば、特別演出の実行中であっても調整後の音量を確認することができるので、メンテナンス性を向上させることができる場合がある。
また、前記第二の音量は、遊技者による前記音量設定操作により設定可能な音量であってもよい。
このような構成とすれば、遊技者が音量を自身の好みに合わせることができるので、遊技者の満足度を高めることができる場合がある。
また、前記第二の音量は、前記音量設定操作により設定可能な音量の最大値であってもよい。
このような構成とすれば、特別演出が開始されたことを遊技者が設定可能な音量の最大量にすることにより、特別演出が開始されたことに気づきやすくし、特別演出へ注目させることができる場合がある。
また、前記音出力手段から出力される音の音量設定に関する表示(以下、「音量設定表示」という。例えば、図75(c)〜(d)に示す音量調整画面)が可能であり、前記島一斉演出が開始された場合に、該音量設定表示を非表示にするように構成されていてもよい。
このような構成とすれば、特別演出が開始されたことに気づきやすくし、特別演出へ注目させることができる場合がある。
また、演出制御手段(例えば、第1副制御部400)を備え、前記演出制御手段は、前記音量設定操作があったことにより前記第一の音量を変更する制御(以下、「第一の音量変更制御」という。)を少なくとも実行する手段であり、前記演出制御手段は、前記島一斉演出が開始された場合に、前記第二の音量に変更する制御(以下、「第二の音量変更制御」という。)を少なくとも実行する手段であり、前記第二の音量変更制御は、前記第一の音量変更制御と別の音量変更制御であり、前記第二の音量は、前記第一の音量変更制御により変更可能な音の音量であってもよい。
このような構成とすれば、演出制御手段の第二の音量変更制御によって特別演出が開始された際に自動で音量が変更されるので、特別演出が開始されたことに気づきやすくし、特別演出へ注目させることができる場合がある。
また、本実施形態に係る遊技台が設置可能な島設備は、複数の遊技台(例えば、パチンコ機100)を設置可能な島設備であって、前記島設備は、一の操作により前記複数の遊技台に電源を投入することが可能に構成された島設備であり、前記遊技台とは、音出力手段(例えば、スピーカ120)を少なくとも備えたもののことであり、遊技者による音量設定操作により、前記遊技台の前記音出力手段から第一の音量(例えば、図75(f)に示す、設定「7」の目盛り2に対応する114dBの音量)で音が出力され、前記遊技台による島一斉演出の期間中において、前記音量設定操作により前記第一の音量が設定されていても、第二の音量(例えば、図75(g)に示す、設定「7」の目盛り5に対応する152dB)が設定され、前記島一斉演出は、前記遊技台とは別の遊技台の音出力手段による島一斉演出と関連する演出であり、前記複数の遊技台のそれぞれが前記島一斉演出を開始すると、前記複数の遊技台のそれぞれの音出力手段から出力される音の音量が第二の音量になる、ことを特徴とする島設備であってもよい。
このような島設備とすれば、島に設けられた特別演出が行われる各遊技台において、特別演出中の音の音量が同じ音量に設定されるので、どこかの遊技台で特別演出開始されたことをそれぞれの遊技台でプレイしている遊技者がわかりやすくすることができる場合がある。なお、本発明に係る「島設備」は、ぱちんこ機だけを設置可能な島設備でもよいし、スロットマシンだけを設置可能な島設備でもよいし、ぱちんこ機とスロットマシンの両方を設置可能な島設備でもよい。また、他の種類の遊技台だけを設置可能な島設備でもよいし、ぱちんこ機とスロットマシンと他の種類の遊技台を設置可能な島設備でもよい。
なお、島一斉演出は、遊技状態が有利な状態で行われる島一斉演出(島一斉演出A)と、遊技状態に関係なく実行される島一斉演出(島一斉演出B)があってもよい。ここで、島一斉演出Aが開始されても、遊技者による音量設定操作により音量を設定可能であるが、島一斉演出Bが開始されると、遊技者による音量設定操作があっても、遊技者が設定可能な音量のうちの一の音量(例えば、第二の音量、設定可能な音量の最大値)に強制的に設定されるようにしてもよい。また、強制的に音量が設定される島一斉演出が島一斉演出Aと島一斉演出Bで逆であってもよく、島一斉演出Aおよび島一斉演出Bの両方について、それぞれが開始されると遊技者が設定可能な音量のうちの一の音量に強制的に設定されるようにしてもよい。
<特別演出中の音量・輝度設定>
次に、図79〜図89を用いて、特別演出中(例えば、島一斉演出やデモ演出)の音量設定と輝度設定について説明する。
<特別演出中の音量・輝度設定/省電力モード設定スイッチ>
図79(a)は、図40を用いて説明した設定操作部195を拡大して示す正面図であり、同図(b)は、設定操作部195に配置された省電力モード設定スイッチ195aを拡大して示す正面図である。
本例に係る遊技台は、設定操作部195の正面視左上に、省電力モード設定スイッチ195aとして機能するDIPスイッチを配置している。この省電力モード設定スイッチ195aは、遊技台の省電力モードのONとOFFを切り替えるための操作手段である。
本例では、図79(b)に拡大して示すように、省電力モード設定スイッチ195aのツマミが上側にスライドされている場合には、遊技台に第一の検出信号(例えば、ハイレベルの信号)が入力されることで、遊技台の省電力モードがONに設定され、省電力モード設定スイッチ195aのツマミが下側にスライドされている場合には、遊技台に第二の検出信号(例えば、ローレベルの信号)が入力されることで、遊技台の省電力モードがOFFに設定されるように構成されている。なお、以降の説明では、省電力モードがONに設定されていることを、単に「設定あり」、省電力モードがOFFに設定されていることを、単に「設定なし」と称する場合がある。
また、本実施形態では、省電力モード設定スイッチ195aの他に、演出パート設定スイッチ195b,195c、島一斉演出実行スイッチ195d、島設置位置設定スイッチ195e〜195hが設定操作部195に設けられている。これらのスイッチもDIPスイッチにより構成されている。
演出パート設定スイッチ195b,195cは、これらのスイッチのON/OFFの組み合わせにより、島一斉演出や後述するリンク演出において実行する演出内容を4種類のうちから選択することができる。例えば、演出パート設定スイッチ195b,195cの組み合わせにより、登場するキャラクタを殿様、爺、姫、奥方からいずれかを選択することや、男性パートと女性パートの切り換え等ができる。
また、島一斉演出実行スイッチ195dは、スイッチのON/OFFにより、島一斉演出や後述するリンク演出を実行するか否かを選択することができる。例えば、島一斉演出実行スイッチ195dをOFFにすると、島一斉演出の開始タイミングとなっても島一斉演出を開始しないで通常演出を継続して行わせるようにすることができる。この島一斉演出実行スイッチ195dは、例えば、遊技場のバラエティコーナーに1台だけ設置されたような場合等、島一斉演出の演出効果を奏し難いような状況において、利用価値がある。
また、島設置位置設定スイッチ195e〜195hは、これらのスイッチのON/OFFの組み合わせにより、遊技島における当該パチンコ機100が設置された位置を認識させることができる。これにより、例えば、島一斉演出を実行する際に、島設置位置設定スイッチ195e〜195hの組み合わせに応じてランプの発光タイミングを少しずつずらす等して遊技島に設置された複数台のパチンコ機100で光が流れるような演出を行わせることができるようになる。
<特別演出中の音量・輝度設定/音量輝度設定テーブル>
図80は、音量輝度設定テーブルの一例を示した図である。この音量輝度設定テーブルは、遊技台の音出力手段(例えば、図42に示すスピーカ120など)から出力される音の音量(音圧)と、遊技台の発光手段(例えば、図42に示す各種ランプ418,440、遊技盤用ランプ532、遊技台枠用ランプ542など)から出力される光の輝度の設定値を規定したテーブルであり、遊技台の記憶手段(例えば、図42に示す第1副制御部400のROM406)に予め記憶されるテーブルである。
本例では、省電力モード設定スイッチ195aが「設定なし」の場合には、音量輝度設定テーブルの上半分に示す出力設定スイッチ(管理者設定値)F〜0に対応する音量や輝度が設定される。一方、省電力モード設定スイッチ195aが「設定あり」の場合には、音量輝度設定テーブルの下半分に示す出力スイッチ(管理者設定値)F〜0に対応する音量や輝度が設定される。なお、音量の設定値は、省電力モードのON/OFFで共通であり、上記図74に示す音量の設定値と同一であるため、音量の設定値に関する詳細な説明は省略する。
なお、音量輝度設定テーブルは本例に限定されず、例えば、出力設定スイッチ(管理者設定値)が0に設定されているときには、音量・輝度ともに設定できないように構成されていてもよい。また、この場合、出力設定スイッチ(管理者設定値)が1〜Fのいずれかに設定されているときには、遊技者により音量または輝度の設定操作がされると、音量または輝度の設定画面が表示された後(直後または同時)に決定ボタン(例えば、決定ボタン190a)が点灯するように構成されていてもよい。また、出力設定スイッチ(管理者設定値)が0に設定されているときには、遊技者により音量または輝度の設定操作がされると、音量または輝度の調整画面が表示されないが、決定ボタンが点灯するように構成されていてもよいが、出力設定スイッチが0で設定されているときには、決定ボタンが点灯しないように構成されていてもよい。また、決定ボタンの代わりに、音量または輝度の設定を行うための各種操作手段を適用可能である。
なお、本例では、目盛0も遊技者により設定可能となる構成であり、遊技者によって音量を0にすることができるようになっているが、目盛0をテーブルに含まず、遊技者によって音量を0にすることができないように構成してもよい。
また、本例では音圧の初期値と音量設定初期位置の音圧を一致させているが、音圧の初期値と音量設定初期位置の音圧が異なっていてもよい。これにより、1回音量設定を行うと、電源をOFFにする、または出力設定スイッチを設定し直す(例えば、Fで設定されていたら、一度Eに設定した後にFで再度設定する)以外には音圧の初期値に戻すことができないように構成される。
<特別演出中の音量・輝度設定/音量調整>
第1副制御部400は、第1副制御部メイン処理のステップS608(サウンド制御メインループ処理)において、図80に示す音量輝度設定テーブルを参照するとともに、第1出力設定スイッチ190や第2出力設定スイッチ192による設定値に基づいて、音出力手段(例えば、スピーカ120)から出力する音の音量の初期値の設定や音量の調整などを行う。
詳細には、第2出力設定スイッチ194の操作によって管理者設定値(目盛F〜0)が変更された場合には、音量の初期値を、管理者設定値(目盛F〜0)に対応した初期値に設定する。また、設定値調整モードにおいて、第1出力設定スイッチ190の操作によって音量の遊技者設定値(以下、「ユーザーボリューム値」と称する場合がある)が変更された場合には、音量調整前の音量を、管理者設定値(目盛0〜F)に対応する調整可能範囲内において、音量の遊技者設定値(目盛0〜5)に対応する音量に設定する。なお、音量の初期値や音量の調整可能範囲は、本例に限定されるものではない。
<特別演出中の音量・輝度設定/輝度調整>
また、第1副制御部400は、第1副制御部メイン処理のステップS607(ランプ制御メインループ処理)において、図80に示す音量輝度設定テーブルを参照するとともに、省電力モード設定スイッチ195aによる設定や第1出力設定スイッチ190による設定値に基づいて、発光手段(例えば、各種ランプ418,440など)から出力する光の輝度の初期値の設定や輝度の調整を行う。
また、第2副制御部500は、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令(輝度の初期値の設定や輝度の調整に関する命令)がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力することで、発光手段(例えば、遊技盤用ランプ532、遊技台枠用ランプ542)から出力する光の輝度の初期値の設定や輝度の調整を行う。
詳細には、省電力モード設定スイッチ195aの操作によって遊技台の省電力モードがONに設定された場合には、輝度の初期値を、「設定なし」に対応する初期値(本例では、明)に設定し、省電力モード設定スイッチ195aの操作によって遊技台の省電力モードがOFFに設定された場合には、輝度の初期値を、「設定あり」に対応する初期値(本例では、暗)に設定する。
また、省電力モードがOFFに設定され、かつ、設定値調整モードにおいて、第1出力設定スイッチ190の操作によって輝度の遊技者設定値(以下、「ユーザー設定値」と称する場合がある)が変更された場合には、輝度調整前の輝度を、「設定なし」に対応する調整可能範囲内において、遊技者設定値(目盛3〜1)に対応する輝度(本例では、明、中、または暗の3段階)に設定する。一方、省電力モードがONに設定されている場合には、輝度は、「設定あり」に対応する初期値の輝度(本例では、暗)に維持され、調整不能である。なお、輝度の初期値や輝度の調整可能範囲は本例に限定されるものではない。
<特別演出中の音量・輝度設定/発光手段の一例>
図81(a)〜(c)は、遊技台の発光手段から異なる輝度の光を出力した様子を示す正面図である。本例の遊技台は、遊技盤用ランプ532として、1つの盤側照明基板532aを備えるとともに、遊技台枠用ランプ542として、3つの枠側照明基板542a〜542cを備える。なお、盤側照明基板532aや枠側照明基板542a〜542cの個数や配置場所は、本例に限定されるものではない。
盤側照明基板532aは、不図示の第一のLEDドライバと、この第一のLEDドライバによって制御される複数のLED群によって構成され、第一の発光態様で複数のLED群を発光させることが可能な基板である。3つの枠側照明基板542a〜542cは、不図示の第二〜第四のLEDドライバと、これらの第二〜第四のLEDドライバの各々によって個別に制御される複数のLED群によって構成され、第一の発光態様とは異なり、かつ各々の発光態様が異なる第二〜第四の発光態様で複数のLED群を発光させることが可能な基板である。
なお、1種類のLEDドライバによって盤側照明基板532aおよび枠側照明基板542a〜542cの複数または全てのLED群を制御してもよいし、盤側照明基板532aおよび枠側照明基板542a〜542cのLED群の複数または全ての発光態様を同一にしてもよい。
図81(a)は、盤側照明基板532aおよび枠側照明基板542a〜542cのLED群の輝度を全て「明(デューティ比100%)」に設定した場合の発光態様を模式的に示した図であり、同図(b)は、同LED群の輝度を全て「中(デューティ比70%)」に設定した場合の発光態様を模式的に示した図であり、同図(c)は、同LED群の輝度を全て「暗(デューティ比20%)」に設定した場合の発光態様を模式的に示した図である。
ここで、本例に係る遊技台では、発光手段をデューティ制御方式(一定の順電流で点灯しているLEDを高速で点滅させることにより、見た目の明るさを制御する方式)で制御しており、「デューティ比」とは、点滅周期に対する点灯時間の割合を百分率で示したものである。
なお、発光手段の輝度の制御方法は、デューティ制御方式に限定されず、例えば、PWM調光(パルス幅を変化させることで、LEDの輝度を制御する方法)や、位相制御方式(電力制御素子を使用し、負荷に供給する電力を制御する方式)などを適用してもよい。また、本例では、発光手段の輝度を調整可能としているが、発光手段の発光態様を調整可能であればよく、例えば、発光手段の調光、階調、明るさ、照度、色合いなどを調整可能としてもよい。
本例に係る遊技台では、デューティ制御方式における輝度の分解能を8ビットに設定しているため、輝度のデューティ比を0%(=0/127×100%)〜100%(=127/127×100%)の数値範囲内で、約0.78%(=1/127×100%)単位で調整することが可能である。したがって、輝度の設定値として10進数の127をLEDドライバに設定することで、デューティ比100%(=100%×127/127)の輝度(明)が設定可能であり、輝度の設定値として10進数の88をLEDドライバに設定することで、デューティ比約70%(=88/127×100%)の輝度(中)が設定可能であり、輝度の設定値として10進数の25をLEDドライバに設定することで、デューティ比約20%(=25/127×100%)の輝度(暗)が設定可能である。
なお、本例では、輝度を明、中、暗の3段階のいずれかに調整可能としているが、輝度の調整は1段階、2段階、または4段階以上であってもよく、明、中、暗のデューティ比も100%、70%、20%の3種類に限定されるものではなく、その他の数値であってもよい。また、輝度の分解能も8ビットに限定されず、8ビット未満、または、8ビットよりも大きな分解能であってもよい。
また、輝度の設定方法は、10進数の設定値をLEDドライバなどに設定する方法に限定されず、例えば、輝度の調整時に制御手段によってデューティ比を算出し、当該デューティ比をLEDドライバなどに設定する方法でもよいし、デューティ比に対応する数値を予めテーブルとして記憶し、当該数値を輝度の調整時に指定することでデューティ比をLEDドライバなどに設定する方法でもよい。
<特別演出中の輝度設定/具体例1>
次に、図82〜図84を用いて、特別演出(本例では、島一斉演出)中の輝度設定の具体例1について説明する。図82〜図84は、特別演出(島一斉演出)中の輝度設定の具体例1を時系列で示した図である。
<特別演出中の輝度設定/具体例1/設定値調整モード>
ここで、以降の具体例に係る遊技台は、通常遊技中に設定値調整モードに移行することが可能である。本例では、通常遊技中に第1出力設定スイッチ190の上ボタン190b、下ボタン190c、左ボタン190d、または右ボタン190eのいずれかの操作を受け付けた場合に、設定値調整モードに移行する。また、装飾図柄表示装置208の正面視右側の表示領域において、設定値モードに移行して音量・輝度の調整が可能となったことを報知する表示(本例では、スピーカ120を模した画像と「左右キーで音量変更」という文字からなるアイコンの表示と、発光手段(LED)を模した画像と「上下キーで輝度変更」という文字からなるアイコンの表示)を行う。
なお、通常遊技とは、大当り遊技以外の遊技のことを示しており、例えば、保留0かつ特図停止状態や、デモ画面が表示された状態、図柄変動表示の表示中や、保留1以上かつ特図停止状態、リーチ演出の表示中、図柄確定表示(図柄停止表示)の表示中、揺れ変動の表示中などが挙げられる。
<特別演出中の輝度設定/具体例1/音量調整画面、輝度調整画面>
また、設定値調整モードの移行後に第1出力設定スイッチ190の左ボタン190dまたは右ボタン190eの操作を受け付けた場合に、音量の調整を行うための音量調整画面の表示(本例では、「音量調整」という文字表示と、現在の音量の遊技者設定値を表す目盛り表示)を行う。また、設定値調整モードの移行後に第1出力設定スイッチ190の上ボタン190bまたは下ボタン190cの操作を受け付けた場合に、輝度の調整を行うための輝度調整画面(本例では、「輝度調整」という文字表示と、現在の輝度の遊技者設定値を表す目盛り表示)の表示を行う。
なお、通常遊技中に第1出力設定スイッチ190の上ボタン190b、または下ボタン190cの操作を受け付けた場合に、設定値調整モードに移行するとともに音量調整画面の表示を行ってもよい。また、通常遊技中に第1出力設定スイッチ190の左ボタン190d、または右ボタン190eの操作を受け付けた場合に、設定値調整モードに移行するとともに輝度調整画面の表示を行ってもよい。
<特別演出中の輝度設定/具体例1/音量調整、輝度調整>
また、本例では、設定値調整モードにおける音量調整画面の表示中には、第1出力設定スイッチ190の右ボタン190dの操作を1回受け付けるたびに、音量(音圧)を1段階上げる設定を行うとともに、変更後の音量の遊技者設定値を表す目盛り表示を行い、第1出力設定スイッチ190の左ボタン190dの操作を1回受け付けるたびに、音量(音圧)を1段階下げる設定を行うとともに、変更後の音量の遊技者設定値を表す目盛り表示を行う。
以降の図面において「ユーザーボリューム値」として示す目盛り表示は、音量の遊技者設定値を表しており、「出力ボリューム値」として示す目盛り表示は、スピーカ120から実際に出力される音の音量を表している。
なお、通常遊技中に第1出力設定スイッチ190の上ボタン190b、または下ボタン190cの操作を受け付けた場合に、設定値調整モードに移行するとともに音量調整画面の表示を行い、かつ、音量(音圧)を1段階調整できるように構成してもよい。
また、設定値調整モードにおける輝度調整画面の表示中には、第1出力設定スイッチ190の上ボタン190bの操作を1回受け付けるたびに、輝度を1段階上げる設定を行うとともに、変更後の輝度後の遊技者設定値を表す目盛り表示を行い、第1出力設定スイッチ190の下ボタン190cの操作を1回受け付けるたびに、輝度を1段階下げる設定を行うとともに、変更後の輝度の遊技者設定値を表す目盛り表示を行う。
以降の図面において「ユーザー設定値」として示す表示は、輝度の遊技者設定値を表しており、「LEDの輝度」として示す表示は、盤側照明基板532aおよび枠側照明基板542a〜542cなどの発光手段から実際に出力される光の輝度を表している。
なお、通常遊技中に第1出力設定スイッチ190の左ボタン190d、または右ボタン190eの操作を受け付けた場合に、設定値調整モードに移行するとともに輝度調整画面の表示を行い、かつ、輝度を1段階調整できるように構成してもよい。
<特別演出中の輝度設定/具体例1/遊技者による輝度調整>
図82(a)は、通常遊技中(本例では、保留0かつ特図停止状態)に音量・輝度の調整が可能であることを報知する表示(本例では、スピーカ120を模した画像と「左右キーで音量変更」という文字の表示と、発光手段(LED)を模した画像と「上下キーで輝度変更」という文字の表示)を行っている。
なお、本例では、保留0かつ特図停止状態となってから一定時間(例えば、5秒)が経過すると音量・輝度の調整が可能であることを報知する表示を表示するが、保留0かつ特図停止状態となった直後に表示開始するようにしてもよい。また、後述する輝度設定画面(前述の音量設定画面であってもよい)が非表示になってから、一定時間(例えば、5秒。特図が停止してから計測される一定時間とは異なる時間であってもよい)が経過すると再度音量・輝度の調整が可能であることを報知する表示を表示するようにしてもよいが、輝度設定画面(前述の音量設定画面であってもよい)が非表示となった後は再度表示されないように構成されていてもよい。
また、通常遊技中に第1出力設定スイッチ190の下ボタン190cの操作が行われると、第1副制御部400が、設定値調整モードの移行前の通常状態において、第1出力設定スイッチ190の下ボタン190cの操作を受け付けたことに基づいて、設定値モードに移行して音量・輝度の調整が可能であることを報知する表示を表示するようにしてもよい。
図82(b)は、図82(a)に示す状態において第1出力設定スイッチ190の下ボタン190cの操作を受け付けた状態を示しており、続く図82(c)は、装飾図柄表示装置208に輝度調整画面の表示を行っている状態を示している。ここでは、第1副制御部400は、図82(b)に示す設定値調整モードの移行後の状態において、第1出力設定スイッチ190の下ボタン190cの操作を受け付けたことに基づいて、図82(c)に示す輝度調整画面の表示(本例では、「輝度調整」という文字表示と、現在の輝度の遊技者設定値を表す目盛り表示)を行っている。
ここで、本例では、省電力モード設定スイッチ195aによる省電力モードは「設定なし」、第2出力設定スイッチ194による管理者設定値は「7」に設定されている。また、音量・輝度の調整前の状態では、音量の遊技者設定値(ユーザーボリューム値)は、設定「7」の目盛り3に対応する128dBの音量に設定されており、スピーカ120から出力される音の音量は128dBとなる。また、音量・輝度の調整前の状態では、輝度の遊技者設定値(ユーザー設定値)は、目盛り3に対応するデューティ比100%の輝度に設定されており、盤側照明基板532aや枠側照明基板542a〜542cのLEDから出力される光の輝度は、明(デューティ比100%)となる。
図82(c)は、輝度調整画面の表示中に下ボタン190cによる操作を受け付けた状態を示している。ここでは、第1副制御部400は、第1出力設定スイッチ190の下ボタン190cの操作を受け付けたことに基づいて、図82(d)に示すように、輝度の遊技者設定値を表す目盛り表示を3から2に変更している。また、図82(c)に示すタイミングでは、第1出力設定スイッチ190の下ボタン190cの操作を受け付けたことに基づいて、設定「7」の目盛り3に対応する128dBの音量で、輝度の調整を受け付けたことを示唆する輝度設定音(第一の音)をスピーカ120から出力している。なお、輝度設定音(第一の音)を出力しないように構成してもよい。
図82(d)は、輝度調整画面の表示中に決定ボタン190aによる操作を受け付けた状態を示している。ここでは、第1副制御部400は、第1出力設定スイッチ190の決定ボタン190aの操作を受け付けたことに基づいて、輝度の遊技者設定値を「明」から「中」に1段階下げ、変更後の輝度をLEDドライバなどに設定している。これにより、盤側照明基板532aや枠側照明基板542a〜542cのLEDから出力される光の輝度は、目盛り3に対応する明(デューティ比100%)の輝度から、目盛り2に対応する中(デューティ比70%)の輝度に変更される。 また、図82(d)に示すタイミングでは、第1出力設定スイッチ190の決定ボタン190aの操作を受け付けたことに基づいて、設定「7」の目盛り3に対応する128dBの音量で、輝度が確定したことを示唆する輝度確定音(第二の音)をスピーカ120から出力している。なお、輝度確定音(第二の音)を出力しないように構成してもよい。
なお、本例では、下ボタン190cの操作より輝度が変更された後に、輝度調整画面の表示が下ボタン190cの操作に応じた表示に変更されているが、下ボタン190cの操作により輝度が変更されると同時に、輝度調整画面の表示が下ボタン190cの操作に応じた表示に変更されるように構成していてもよい。
図83(e)は、輝度調整画面を消去した状態を示しており、続く図83(f)は、図柄の変動表示を行うとともに図柄変動用のBGMを出力している状態を示している。図83(f)に示すタイミングでは、音の遊技者設定値に基づいて、設定「7」の目盛り3に対応する128dBの音量で、図柄変動用のBGMを出力している。
なお、本例では、図柄の変動が開始されると、音量・輝度の調整が可能であることを報知する表示を消去しているが、図柄の変動が開始されても音量・輝度の調整が可能であることを報知する表示を継続して表示していてもよい。また、遊技者による操作手段の操作(例えば、決定ボタン190aや上下左右ボタン190b〜190eの操作)で音量・輝度の調整が可能であることを報知する表示の表示・消去を行えるように構成されていてもよい。
また、輝度の調整を行うための操作(本例では、第1出力設定スイッチ190の下ボタン190cまたは上ボタン190bによる操作)を受け付けるたびに、発光手段の輝度を変更するための設定(例えば、LEDドライバの設定)を行ってもよい。また、輝度の調整を行うための操作を受け付けた場合には、輝度の遊技者設定値を表す目盛り表示を変化させる処理だけを行って発光手段の輝度を変更するための設定を行わず、その後に輝度を確定するための操作(本例では、決定ボタン190aによる操作)を受け付けた場合に、発光手段の輝度を変更するための設定を行うように構成してもよい。
また、音量についても同様に、音量の調整を行うための操作(本例では、第1出力設定スイッチ190の左ボタン190dまたは右ボタン190eによる操作)を受け付けるたびに、音出力手段の音量を変更するための設定(例えば、サウンドドライバの設定)を行ってもよい。また、音量の調整を行うための操作を受け付けた場合には、音量の遊技者設定値を表す目盛り表示を変化させる処理だけを行って音出力手段の音量を変更するための設定を行わず、その後に音量を確定するための操作(本例では、決定ボタン190aによる操作)を受け付けた場合に、音出力手段の音量を変更するための設定を行うように構成してもよい。
また、音量調整画面や輝度調整画面の表示中に図柄変動表示が開始された場合には、図柄変動表示の開始時の調整中の音量や輝度に変更した後、設定値モードを強制的に終了してもよいし、未確定の音量や輝度を遊技者設定値として設定せずに、遊技者設定値に設定済みの音量や輝度を採用してもよい。また、輝度調整画面の表示中に輝度の調整を行うための操作とは異なる操作(例えば、音量の調整を行うための操作)があった場合は、当該操作を受け付けないように構成してもよく、当該操作を輝度の調整を行うための操作として受け付けてもよく、当該操作を受け付けたことに基づいて、輝度調整画面の表示に代えて音量調整画面を表示してもよい。
<特別演出中の輝度設定/具体例1/島一斉演出開始による音量・輝度調整>
図83(g)は、島一斉演出を開始した状態を示している。ここでは、第1副制御部400は、島一斉演出の開始条件が成立したことを契機として、現在の音量(第一の音量。本例では、設定「7」の目盛り2に対応する114dBの音量)を、管理者設定値(設定「7」)において第1出力設定スイッチ190(遊技者操作)によって設定することが可能な最大音量(第二の音量。本例では、目盛り5に対応する152dBの音量)に変更している。
また、第1副制御部400は、島一斉演出の開始条件が成立したことを契機として、現在の輝度(第一の輝度。本例では、目盛り2に対応する中(デューティ比70%)の輝度)を、管理者設定値(設定「7」)において第1出力設定スイッチ190(遊技者操作)によって設定することが可能な最大輝度(第二の輝度。本例では、設定「7」の目盛り3に対応する明(デューティ100%)の輝度)に変更している。なお、本例では、遊技者操作によって設定することが可能な最大輝度を輝度の初期値に設定しているため、本例の島一斉演出が開始された際に設定される輝度は、最大輝度、かつ、輝度の初期値である。
第1副制御部400は、音量と輝度の設定を変更した直後(または、変更と同時に)、変更後の音量(ここでは、152dBの音量)に設定された音と、変更後の輝度(ここでは、明(デューティ100%)の輝度)に設定された光を用いて島一斉演出を開始している。
なお、本例では、島一斉演出が開始された際に設定される輝度を、最大輝度、かつ、輝度の初期値としているが、島一斉演出が開始された際に設定される輝度は、最大輝度であって輝度の初期値ではない輝度でもよいし、輝度の初期値であって最大輝度ではない輝度でもよい。また、最大輝度と初期値の輝度が異なる値であってもよい。
なお、本例の島一斉演出が開始された際に設定される輝度は、遊技者操作によって設定することが可能な輝度であるが、遊技者操作によって設定できない輝度であってもよい。また、遊技者操作によって設定できない輝度は、遊技者操作によって設定可能な輝度の最大値よりも高くてもよく、遊技者操作によって設定可能な輝度の最大値よりも低くてもよく、遊技者操作によって設定可能な輝度の最小値よりも低くてもよく、遊技者操作によって設定可能な輝度の最小値よりも高くてもよい。
また、本例では、島一斉演出の開始条件が成立したことを契機として、音量を第一の音量から第二の音量に変更するとともに、輝度を第一の輝度から第二の輝度に変更しているが、音量を第一の音量に維持したまま、輝度だけを第一の輝度から第二の輝度に変更してもよい。また、反対に、輝度を第一の輝度に維持したまま、音量だけを第一の音量から第二の音量に変更してもよい。また、島一斉演出の開始の開始から終了までの期間中は、遊技者による音量および/または輝度の調整操作を受け付けないように構成してもよい。
<特別演出中の輝度設定/具体例1/島一斉演出終了による音量・輝度調整>
図84(i)は、島一斉演出を終了する直前の状態を示しており、続く図84(j)は、島一斉演出を終了した直後の状態を示している。第1副制御部400は、島一斉演出の終了条件が成立したこと(本例では、実行中の特図変動遊技が終了したこと。なお、大当り遊技中の場合は、次回のラウンドの開始または当該大当り遊技が終了したこと)を契機として、現在の音量設定値の音量(第二の音量。本例では、設定「7」の目盛り5に対応する152dBの音量)を、島一斉演出開始前の音量値設定の音量(第一の音量。本例では、設定「7」の目盛り2に対応する114dBの音量)に変更している(戻している)。
また、第1副制御部400は、島一斉演出の終了条件が成立したことを契機として、現在の輝度(第二の輝度。本例では、明(デューティ比100%)の輝度)を、島一斉演出開始前の輝度(第一の輝度。本例では、中(デューティ比70%)の輝度)に変更している(戻している)。
続いて、第1副制御部400は、島一斉演出を終了した後から次回の特図変動遊技の開始条件が成立するまでの期間中、スピーカ120を消音状態に維持するとともに、島一斉演出の終了演出用の発光態様で盤側照明基板532aや枠側照明基板542a〜542cのLEDの点灯を行う。なお、島一斉演出を終了した後から次回の特図変動遊技の開始条件が成立するまでの期間中、盤側照明基板532aや枠側照明基板542a〜542cのLEDを消灯してもよい。
続いて、第1副制御部400は、次回の特図変動遊技の開始条件が成立した場合に、図82(j)に示すように、変更後の音量(本例では、114dB)に設定された音を用いて、次回の特図変動遊技の図柄変動用のBGMを出力するとともに、変更後の輝度(本例では、中(デューティー比70%)の輝度)に設定された光を用いて、次回の特図変動遊技の図柄変動用の演出を行う。
一方、島一斉演出の終了条件が成立した際に特図変動遊技の保留数が0のときは、島一斉演出の終了演出の終了(例えば、「次回もお楽しみに!」という文字表示を消去した後)から一定時間(例えば、10秒)経過後に、装飾図柄の停止表示を行う。なお、該一定時間の経過後にデモ表示を表示してもよいし、次回の特図変動遊技の開始条件が成立するまでは島一斉演出を継続(例えば、「次回もお楽しみに!」という文字表示をそのまま継続して表示)してもよい。
<特別演出中の輝度設定/具体例2>
次に、図85〜図87を用いて、省電力モードにおける特別演出(本例では、島一斉演出)中の輝度設定の具体例2について説明する。図85〜図87は、省電力モードにおける特別演出(島一斉演出)中の輝度設定の具体例2を時系列で示した図である。
本例の遊技台は、電源OFF時に省電力モード設定スイッチ195aを「設定あり」に切り替えることで、電源投入後に省電力モードに移行する。なお、本例では、電源投入後は省電力モード設定スイッチ195aによる省電力モードの切り替えを受け付けないように構成している。このような構成とすれば、経験の少ない遊技店の店員等が、誤って省電力モードをONに設定しまうようなミスを未然に防止できる場合がある。なお、電源投入後も省電力モードの切り替えを受け付けるように構成してもよい。
上述のとおり、省電力モードがONに設定されている場合には、輝度は、初期値(本例では、暗(デューティ比20%))に維持され、調整は不能である。また、遊技台が遊技の開始待ちになっている状態(例えば、アニメーションによるデモ画面の表示中や、特図変動遊技の保留数が0で特図変動の停止表示中)では、遊技台が省電力モードであることを示唆する省電力モード表示を行う。なお、省電力モードにおいても輝度の調整を可能にしてもよいし、省電力モードであっても省電力モード表示を行わなくてもよい。
図85(a)は、遊技台の電源OFF時の状態を示しており、図85(b)は、電源投入後に省電力モードに移行した後の状態を示している。図85(b)に示す状態では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208を用いて、装飾図柄の停止表示と、省電力モード表示を行っている。
省電力モード表示の表示態様は特に限定されないが、ここでは、省電力モード表示として、「省電力モード中」という文字表示と、音量・輝度の調整が可能であることを報知する表示(本例では、スピーカ120を模した画像と「左右キーで音量変更」という文字からなるアイコンの表示と、発光手段(LED)を模した画像と「上下キーで輝度変更」という文字からなるアイコンの表示)を行っている。なお、本例では、輝度が調整不能であることから、輝度の調整が可能であることを示唆する表示(本例では、発光手段(LED)を模した画像と「上下キーで輝度変更」という文字からなるアイコンの表示)を行わなくてもよい。
<特別演出中の輝度設定/具体例2/遊技者による輝度調整>
図85(c)は、第1出力設定スイッチ190の下ボタン190cの操作を受け付けた状態を示しており、続く図85(d)は、装飾図柄表示装置208に輝度調整画面の表示を行っている状態を示している。
ここでは、第1副制御部400は、図85(b)に示す設定値調整モードの移行後の状態において、第1出力設定スイッチ190の下ボタン190cの操作を受け付けたことに基づいて、図85(c)に示す輝度調整画面の表示(本例では、「省電力モード中」という文字表示と、輝度の変更ができないことを示唆する表示(本例では、「輝度の変更はできません」という文字表示と、現在の輝度の遊技者設定値を表す目盛り表示)を行っている。
また、図85(d)に示すタイミングでは、第1出力設定スイッチ190の下ボタン190cの操作を受け付けたことに基づいて、設定「7」の目盛り3に対応する128dBの音量で、スピーカ120から、輝度の変更ができないことを示唆する警告音(第三の音)を出力している。なお、警告音(第三の音)を出力しないように構成してもよい。
図86(e)は、輝度調整画面の表示中に決定ボタン190aによる操作を受け付けた状態を示している。この状態では、第1副制御部400は、第1出力設定スイッチ190の決定ボタン190aの操作を受け付けたことに基づいて、図86(f)に示すように、輝度調整画面を消去するとともに、設定「7」の目盛り3に対応する128dBの音量で、輝度を確定したことを示唆する輝度確定音(第二の音)をスピーカ120から出力している。なお、輝度確定音(第二の音)を出力しないように構成してもよいし、輝度確定音として第二の音とは異なる第四の音を出力してもよい。
図86(f)は、輝度調整画面を消去した状態を示しており、続く図86(g)は、図柄の変動表示を行うとともに図柄変動用のBGMを出力している状態を示している。図86(f)に示すタイミングでは、音量の遊技者設定値に基づいて、設定「7」の目盛り3に対応する128dBの音量で、図柄変動用のBGMをスピーカ120から出力している。
<特別演出中の輝度設定/具体例2/島一斉演出開始による音量・輝度調整>
図86(h)は、島一斉演出を開始した状態を示している。ここでは、第1副制御部400は、島一斉演出の開始条件が成立したことを契機として、現在の音量(第一の音量。本例では、設定「7」の目盛り2に対応する114dBの音量)を、管理者設定値(設定「7」)において第1出力設定スイッチ190(遊技者操作)によって設定することが可能な最大音量(第二の音量。本例では、目盛り5に対応する152dBの音量)に変更している。
また、第1副制御部400は、島一斉演出の開始条件が成立したことを契機として、現在の輝度(第一の輝度。本例では、初期値である暗(デューティ比20%)の輝度)を、第1出力設定スイッチ190(遊技者操作)によって設定することが不可能な輝度(第二の輝度。本例では、明(デューティ100%)の輝度)に変更している。
第1副制御部400は、音量と輝度の設定を変更した直後(または、変更と同時に)、変更後の音量(ここでは、152dBの音量)に設定された音と、変更後の輝度(ここでは、明(デューティ100%)の輝度)に設定された光を用いて島一斉演出を開始している。
<特別演出中の輝度設定/具体例1/島一斉演出終了による音量・輝度調整>
図87(i)は、島一斉演出を終了する直前の状態を示しており、続く図87(j)は、島一斉演出を終了した直後の状態を示している。第1副制御部400は、島一斉演出の終了条件が成立したこと(本例では、実行中の特図変動遊技が終了したこと。なお、大当り遊技中の場合は、次回のラウンドの開始または当該大当り遊技が終了したこと)を契機として、現在の遊技者設定値の音量(第二の音量。本例では、設定「7」の目盛り5に対応する152dBの音量)を、島一斉演出開始前の遊技者設定値の音量(第一の音量。本例では、設定「7」の目盛り3に対応する128dBの音量)に変更している(戻している)。
また、第1副制御部400は、島一斉演出の終了条件が成立したことを契機として、現在の輝度(第二の輝度。本例では、明(デューティ比100%)の輝度)を、島一斉演出開始前の輝度(第一の輝度。本例では、暗(デューティ比20%)の輝度)に変更している(戻している)。
続いて、第1副制御部400は、島一斉演出を終了した後から次回の特図変動遊技の開始条件が成立するまでの期間中、スピーカ120を消音状態に維持するとともに、島一斉演出の終了演出用の発光態様で盤側照明基板532aや枠側照明基板542a〜542cのLEDの点灯を行う。また、第1副制御部400は、次回の特図変動遊技の開始条件が成立した場合に、変更後の音量(本例では、128dB)に設定された音を用いて、次回の特図変動遊技の図柄変動用のBGMを出力するとともに、変更後の輝度(本例では、暗(デューティ比20%)の輝度)に設定された光を用いて、次回の特図変動遊技の図柄変動用の演出を行う。
<特別演出中の輝度設定/その他の例>
次に、図88および図89を用いて、輝度設定のその他の例について説明する。
図88(a)は、省電力モード設定スイッチ195aによる設定の他の例を示した図である。本例では、遊技台の電源ON時に省電力モード設定スイッチ195aをOFFからONに設定した場合でも、遊技台が、電源投入後に省電力モードに移行するように構成している。このような構成とすれば、遊技点の店員等が電源投入後に省電力モードを設定していないことに気づいたとしても、電源をOFFにせず設定することができ、メンテナンス性が向上させることができる場合がある。
図88(b)は、音量調整画面の他の例を示した図である。本例では、図柄変動停止中、かつ、保留数0の場合には、第一の表示態様の音量調整画面(例えば、図75(c)、(d)に示す音量調整画面)を表示する一方で、図柄変動停止中、かつ、保留数0以外の場合(例えば、図柄変動表示中)には、図88(b)に示すような、第一の表示態様とは異なる第二の表示態様の音量調整画面を表示するように構成している。このような構成とすれば、音量調整画面の表示態様の違いによって音量調整時の遊技状態を把握することが可能となる上に、各々の遊技状態に合わせて音量調整画面の表示態様を変更することができ、例えば、音量調整画面を表示することで後方の図柄変動表示の視認性が低下してしまうような事態を回避できる場合がある。
なお、本例においては、第一の表示態様は、第二の表示態様と同じ表示態様であってもよい。また、所定の期間、第1出力設定スイッチ190による操作を受け付けなかった場合に、音量調整画面を消去するように構成してもよい。
また、本例では、第一の表示態様の音量調整画面の表示中は、第1出力設定スイッチ190の上ボタン190bの操作を1回受け付けるたびに、音量を1段階上げる設定を行うとともに、変更後の音量の遊技者設定値を表す目盛り表示を行い、第1出力設定スイッチ190の下ボタン190cの操作を1回受け付けるたびに、音量を1段階下げる設定を行うとともに、変更後の音量の遊技者設定値を表す目盛り表示を行う。
一方、第二の表示態様の音量調整画面の表示中は、第1出力設定スイッチ190の右ボタン190eの操作を1回受け付けるたびに、音量を1段階上げる設定を行うとともに、変更後の音量の遊技者設定値を表す目盛り表示を行い、第1出力設定スイッチ190の左ボタン190cの操作を1回受け付けるたびに、音量を1段階下げる設定を行うとともに、変更後の音量の遊技者設定値を表す目盛り表示を行う。
なお、第二の表示態様の音量調整画面の表示中は、第1出力設定スイッチ190の右ボタン190eの操作と、第1出力設定スイッチ190の左ボタン190cの操作を受け付けないように構成してもよいし、第一の表示態様の音量調整画面の表示中は、第1出力設定スイッチ190の上ボタン190bの操作と、第1出力設定スイッチ190の下ボタン190cの操作を受け付けないように構成してもよい。
また、本例では、図柄停止中、かつ保留数0の場合にのみ、輝度調整画面の表示が可能であり、当該輝度調整画面の表示中は、第1出力設定スイッチ190の左ボタン190dまたは右ボタン190eを操作することで輝度の調整が可能である。なお、図柄停止中、かつ保留数0以外の場合に輝度を調整可能にしてもよいが、この場合、図柄変動停止中、かつ保留数0の場合とは異なる操作手段による操作(本例では、第1出力設定スイッチ190の上ボタン190bまたは下ボタン190cによる操作)によって輝度を変更可能にすることが好ましいが、同じ操作手段による操作で輝度を変更可能にしてもよい。
図89(c)は、島一斉演出中に輝度調整が可能な例を時系列で示した図である。最初に、第1副制御部400は、島一斉演出の開始条件が成立したことを契機として、現在の音量(第一の音量。本例では、設定「7」の目盛り2に対応する114dBの音量)を、管理者設定値(設定「7」)において第1出力設定スイッチ190(遊技者操作)によって設定することが可能な最大音量(第二の音量。本例では、目盛り5に対応する152dBの音量)に変更している。
また、第1副制御部400は、島一斉演出の開始条件が成立したことを契機として、現在の輝度(第一の輝度。本例では、目盛り2に対応する中(デューティ比70%)の輝度)を、管理者設定値(設定「7」)において第1出力設定スイッチ190(遊技者操作)によって設定することが可能な最大輝度(第二の輝度。本例では、設定「7」の目盛り3に対応する明(デューティ100%)の輝度)に変更している。
第1副制御部400は、音量と輝度の設定を変更した直後(または、変更と同時に)、変更後の音量(ここでは、152dBの音量)に設定された音と、変更後の輝度(ここでは、明(デューティ100%)の輝度)に設定された光を用いて島一斉演出を開始している。
また、本例では、特図変動停止中、かつ、保留数0の場合に限り、島一斉演出中であっても輝度調整ができるように構成している。具体的には、第1出力スイッチ190の上ボタン190bによる操作を受け付けた場合に、設定値調整モードに移行するとともに輝度調整画面を表示する。
また、設定値調整モードにおける輝度調整画面の表示中には、第1出力設定スイッチ190の上ボタン190bの操作を1回受け付けるたびに、輝度を表す目盛り表示を1つ増やす表示を行い、第1出力設定スイッチ190の下ボタン190cの操作を1回受け付けるたびに、輝度を表す目盛り表示を1つ減らす表示を行う。また、ここでは、目盛り表示を変化させる処理だけを行って発光手段の輝度を変更するための設定(LEDドライバの設定など)を行わず、島一斉演出が終了した場合、または島一斉演出の終了後に輝度を確定するための操作(例えば、決定ボタン190aによる操作)を受け付けた場合に、発光手段の輝度を変更するための設定を行う。
なお、図89(b)を用いて説明した音量調整の例を、本例に適用し、島一斉演出中に音量を調整可能に構成してもよい。この場合、第1出力設定スイッチ190の右ボタン190eの操作を1回受け付けるたびに、音量を表す目盛り表示を1つ増やす表示を行い、第1出力設定スイッチ190の左ボタン190dの操作を1回受け付けるたびに、音量を表す目盛り表示を1つ減らす表示を行う。また、ここでは、目盛り表示を変化させる処理だけを行って音出力手段の音量を変更する設定を行わず、島一斉演出が終了した場合、または島一斉演出の終了後に音量を確定するための操作(例えば、決定ボタン190aによる操作)を受け付けた場合に、音出力手段の音量を変更する設定を行う。
以上説明したように、本例に係る遊技台(例えば、図79〜図89を用いて説明したパチンコ機)は、発光手段(例えば、図42に示す各種ランプ418,440、遊技盤用ランプ532、遊技台枠用ランプ542)と、透過領域(例えば、透明板部材118)と、を備えた遊技台であって、第一の演出が行われている際に、遊技者による輝度設定操作(以下、「第一の輝度設定操作」という。例えば、第1出力設定スイッチ190による操作)に応じた輝度(例えば、中(デューティ比70%)の輝度)で前記発光手段が発光可能であり、第二の演出が行われている際に、前記第一の輝度設定操作に応じていない輝度(例えば、明(デューティ比100%)の輝度)で前記発光手段が発光し、前記第一の演出とは、島一斉演出のことではなく、リーチ演出のことであり、前記第二の演出とは、前記島一斉演出のことであり、前記発光手段は、前記透過領域よりも上に設けられた手段であり、前記遊技台は、前記島一斉演出を単独で実行可能なものである、ことを特徴とする遊技台である。
本例に係る遊技台によれば、島一斉演出が開始されると発光手段が第一の輝度設定操作に応じていない輝度になるので、島一斉演出が正常に行われていることを遊技店の店員にわかりやすくすることができる場合がある。また、発光手段の輝度を遊技者が設定していても、島一斉演出が開始されると第一の輝度設定操作に応じていない輝度になるので、島一斉演出が開始されたことを遊技者にわかりやすくし、島一斉演出を注目させることができる場合がある。
なお、本発明に係る「設定」は、「変更」のことであってもよい。また、第一の輝度設定操作に応じた輝度は、第一の輝度設定操作により設定可能な範囲の輝度(例えば、「明」、「中」、「暗」の3段階であれば、「明」〜「暗」の範囲の中のいずれかの輝度)のことであってもよい。また、第一の輝度設定操作に応じていない輝度は、第一の輝度設定操作により設定可能な輝度であるが、第一の輝度設定操作では設定不能な輝度(例えば、「明」、「中」、「暗」の3段階とは別の輝度である「極明(「明」よりも明るい輝度)」、「極暗(「暗」よりも暗い輝度)」、「明中(「明」と「中」の間の輝度)」、「暗中(「暗」と「中」の間の輝度)」など)であってもよい。
また、島一斉演出が開始される前に第一の輝度設定操作に応じていない輝度が設定されていても、島一斉演出が開始された場合に第一の輝度設定操作に応じていない輝度を設定する制御を行うように構成してもよいが、島一斉演出が開始される前に第一の輝度設定操作に応じていない輝度が設定されている場合には、第一の輝度設定操作に応じていない輝度を設定する制御を実行しないようにする制御を実行するように構成してもよい。また、前記島一斉演出は、前記遊技台とは別の遊技台の音出力手段による島一斉演出と関連する演出であってもよい。
また、店員による輝度設定操作(以下、「第二の輝度設定操作」という。例えば、第2出力設定スイッチ192による操作)が行われることで、前記第二の演出が行われた際に、前記第一の輝度設定操作に応じた輝度で前記発光手段が発光せず、前記第二の輝度設定操作に応じた輝度で前記発光手段が発光し、前記第二の演出が開始された際に、前記第二の輝度設定操作に応じていない輝度で前記発光手段が発光するように構成してもよい。
このような構成とすれば、店員による操作で輝度が設定されていても、島一斉演出が開始されると第二の輝度設定操作に応じていない輝度になるので、島一斉演出が開始されたことを遊技者にわかりやすくし、遊技者を島一斉演出に注目させることができる場合がある。また、店員が輝度設定していても、島一斉演出が開始されると発光手段が第二の輝度設定操作に応じていない輝度になるので、島一斉演出が正常に行われていることを店員にわかりやすくすることができる場合がある。
また、第二の輝度設定操作による輝度の設定は、電源が投入される前にのみ設定可能であってもよいが、電源が投入された後も設定可能であってもよい。また、第二の輝度設定操作を行うことが可能な操作手段は、第一の輝度設定操作を行うことが可能な操作手段と異なる操作手段であってもよいし、第一の輝度設定操作と第二の輝度設定操作が同じ操作手段で行うことが可能であってもよい。この場合、第一の輝度設定操作を受付可能な期間と第二の輝度設定操作を受付可能な期間が重複しないように構成されていてもよく(例えば、第二の輝度設定操作を受付可能な期間は、液晶ローディング表示の終了した後(直後または終了と同時)に開始され、第二の輝度設定操作を終了する操作をした後(直後または操作と同時)までの期間であってもよい。
また、開始タイミングは終了に限らず、液晶ローディング表示の開始や表示中であってもよい。また、第一の輝度設定操作を受付可能な期間と第二の輝度設定操作を受付可能な期間は一部または全部が重複していてもよい。この場合、操作方法を異ならせるようにしてもよい(例えば、長押し操作で第二の輝度設定操作を受付可能となり、一回押しで第一の輝度設定操作を受付可能とする、など)。
また、前記第二の演出が行われていないときに、前記第一の輝度設定操作に応じた輝度で前記発光手段が発光可能であってもよい。
このような構成とすれば、遊技者を第二の演出(島一斉演出)に注目させることができる場合がある。
また、上述の「前記第一の輝度設定操作に応じていない輝度」とは、前記第一の輝度設定操作によって設定可能な輝度の最大値のことであり、上述の「前記第一の輝度設定操作に応じていない輝度」とは、初期設定されている輝度であってもよい。
このような構成とすれば、島一斉演出が開始されると、輝度を下げていても最大輝度で発光されるので、演出効果を高め、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記第二の演出が終了すると、前記第一の輝度設定操作に応じた輝度で前記発光手段が発光可能となる場合があるように構成されてもよい。
このような構成とすれば、演出にメリハリを与えることができるため、島一斉演出が終了したことを遊技者が気付きやすくすることができる場合がある。また、島一斉演出の終了後は遊技者が設定していた輝度に戻るので、遊技者が輝度を好みの輝度に再度設定し直さなくてもよく、輝度設定の利便性を向上させることができる場合がある。
なお、島一斉演出の期間が終了しても、第一の輝度設定操作によって設定された輝度に戻らず、該輝度とは別の輝度(例えば、初期設定されている輝度)に設定されるように構成してもよいし、該輝度に戻らず第一の輝度設定操作に応じていない輝度がそのまま設定されるように構成してもよい。
また、表示手段(例えば、図83に示す装飾図柄表示装置208)を備え、前記第二の演出が開始されても、前記表示手段に前記発光手段の輝度に関する表示(以下、「輝度設定表示」という。例えば、輝度調整画面の表示)を少なくとも表示可能であり、前記輝度設定表示は、前記第一の輝度設定操作に応じた輝度を示す表示を少なくとも含む表示であり、前記第二の演出が行われていても、前記第一の輝度設定操作に応じた前記輝度設定表示が表示されてもよい。
このような構成とすれば、島一斉演出の期間中は輝度の設定操作ができるが、輝度が変更されないので、遊技者に違和感を与え、島一斉演出が実行されていることを認識させやすくすることができる場合がある。また、島一斉演出の期間中でも輝度の設定操作ができるので、設定操作ができないことによる不快感を遊技者に与えないようにすることができる場合がある。また、島一斉演出の期間中は輝度の設定操作ができるが、輝度が変更されないので、島一斉演出が実行される期間中に遊技者が輝度の設定操作をさせないように誘導し、遊技者を島一斉演出に集中させることができる場合がある。
なお、島一斉演出が開始されると輝度設定表示が表示されないように構成され、島一斉演出が実行されている期間を除く期間において、輝度設定表示が表示可能に構成されていてもよい。また、輝度設定が可能であることを示す表示(以下、「輝度アイコン」という。)が表示可能であり、輝度アイコンが表示されている際に輝度設定表示の表示開始操作(例えば、輝度設定操作)を行うと、輝度設定表示が表示されるように構成されていてもよい。
また、表示手段(例えば、図83に示す装飾図柄表示装置208)を備え、前記表示手段は、前記表示手段に前記発光手段の輝度に関する表示(以下、「輝度設定表示」という。例えば、輝度調整画面の表示)を少なくとも表示可能であり、前記第二の演出が開始されると、前記表示手段に表示されている前記輝度設定表示が表示されないように構成されていてもよい。
このような構成とすれば、島一斉演出が開始されたことを遊技者に気付きやすくすることができる場合がある。
また、島一斉演出が開始されても、表示手段に表示されている輝度設定表示を継続して表示するように構成してもよい。また、島一斉演出が開始され、表示手段に表示されている輝度設定表示が非表示になった場合において、島一斉演出が実行される期間中に輝度設定表示の表示操作により輝度設定表示を再度表示可能であるように構成してもよい。ここで再度表示された輝度設定表示は、非表示となる前(直前)と同じ表示(例えば、輝度設定表示が非表示となる前の第一の輝度設定操作により設定された輝度を示す表示など)であってもよく、異なる表示(例えば、輝度設定表示が非表示となる前であって、最後に決定された輝度を示す表示など)であってもよい。
また、島一斉演出が開始され、表示手段に表示されている輝度設定表示が非表示になった場合において、島一斉演出が実行される期間中に輝度設定表示の表示操作により輝度設定表示を再度表示できないように構成し、該島一斉演出が終了した後(直後または同時)に輝度設定表示の表示操作により輝度設定表示を再度表示可能であるように構成してもよい。
また、演出制御手段(例えば、第1副制御部400)を備え、前記演出制御手段は、前記第一の輝度設定操作に応じた輝度に対応する設定値を設定する制御(以下、「第一の輝度設定制御」という。)を少なくとも実行する手段であり、前記演出制御手段は、前記第二の演出が開始された場合に、前記第一の輝度設定操作に応じていない輝度に対応する設定値を設定する制御(以下、「第二の輝度設定制御」という。)を少なくとも実行する手段であり、前記第二の輝度設定制御は、前記第一の輝度設定制御と別の輝度設定制御であり、前記第一の輝度設定操作に応じていない輝度は、前記第一の輝度設定制御により設定可能な輝度であってもよい。
このような構成とすれば、島一斉演出が開始されると発光手段が第一の輝度設定操作に応じていない輝度になるので、島一斉演出が正常に行われていることを店員にわかりやすくすることができる場合がある。また、発光手段の輝度を遊技者が設定していても、島一斉演出が開始されると第一の輝度設定操作に応じていない輝度になるので、島一斉演出が開始されたことを遊技者にわかりやすくし、島一斉演出に注目させることができる場合がある。
また、演出制御手段は、第一の輝度設定制御および第二の輝度設定制御とは別の演出制御(例えば、第1副制御部400や第2副制御部500が行う演出制御)が実行可能な制御手段であってもよい。また、演出制御手段は、主制御手段とは別の制御手段であってもよいが、一の制御手段により演出制御手段と主制御手段が構成されていてもよい。なお、主制御手段とは別に払出制御手段が設けられていてもよいが、主制御手段と払出制御手段が一の制御手段により構成されていてもよい。
また、第二の輝度設定制御とは、発光手段を第一の輝度設定操作に応じていない輝度で発光させる制御のことであり、前記第一の輝度設定制御により該第一の輝度設定操作に応じていない輝度以外に設定されていても強制的に該第一の輝度設定操作に応じていない輝度で発光させる制御であってもよい。
また、第一の操作手段と、第二の操作手段と、を備え、前記第一の操作手段は、前記第一の輝度設定操作を受付可能な位置に設けられた手段であり、前記第二の操作手段は、店員による輝度設定操作(以下、「第二の輝度設定操作」という。)を受付可能な位置に設けられた手段であり、前記第二の操作手段は、前記第一の操作手段と異なる操作手段であり、前記第二の輝度設定操作により、前記第一の輝度設定操作で設定可能な輝度の範囲が決定されるものであってもよい。
このような構成とすれば、店員による輝度設定操作用の操作手段があることにより、遊技者により誤って第二の輝度設定操作がされてしまうのを防ぐことができる場合がある。
なお、「第一の輝度設定操作で設定可能な輝度の範囲が決定される」とは、第一の輝度設定操作により設定可能な輝度が第二の輝度設定操作をする前よりも制限されることを示していてもよく、第二の輝度設定操作をする前よりも設定可能な輝度の範囲が拡大することを示していてもよい。
また、上述の「第二の輝度設定操作」は、各々が同じ操作を示していてもよいし、各々が異なる操作を示していてもよい。各々の操作が異なる操作を示している場合、店員による操作が可能な操作手段が、第二の操作手段とは別に設けられていてもよく(例えば、第一の操作手段および第二の操作手段とは別の第三の操作手段が設けられるなど)、一の操作手段(例えば、第二の操作手段)において異なる操作方法(例えば、ツマミであれば「右回し」と「左回し」など)ができるように構成されていてもよい。
また、島一斉演出中に第一の輝度設定操作に応じていない輝度で発光手段が発光しても、音量は遊技者が設定した音量が出力されるように構成されていてもよい。また、島一斉演出中であっても特定の発光態様(例えば、下皿満タンエラーなどの遊技者による輝度設定が有効となるエラー)は、遊技者が設定した輝度のままであってもよいし、特定の音も島一斉演出中は第二の音に設定されてもよい。
また、発光手段の発光パターンにおいて特定の報知(例えば、エラー報知(下皿満タンエラーも含んでもよい))用の発光パターンは、最も優先して出力されるように構成されていてもよい(表示のレイヤーが最も手前のレイヤーに設定されているようにしてもよい)。また、特定の報知用の発光(各種エラー)の輝度は遊技者側で設定できないが、特定の報知用の発光の輝度の一部(例えば、下皿満タンエラーなど)は遊技者により設定できるようにしてもよい。
また、扉体を備え、前記扉体は、前扉によって少なくとも構成されたもの(または前扉(例えば、前面枠扉106)および内枠(例えば、本体104)によって構成されたもの)であり、前記前扉は、前記透過領域が少なくとも設けられた手段であり、前記前扉は、可動手段(例えば、可動体224A、224Cや、可動する操作手段(例えば、駆動手段により操作手段の一部(例えば、チャンスボタンのカバー部)が初期位置よりも突出した位置(または陥没する位置(凹む位置))に移動する操作手段(例えば、チャンスボタンなど)や、操作手段の一部または全部が振動および/または回転する操作手段(例えば、チャンスボタンやレバー、タッチパネル型液晶表示装置))が少なくとも設けられた手段であり、前記可動手段は、前記透過領域よりも上に設けられた手段であり、前記可動手段は、前記発光手段が設けられた手段であり、前記第二の演出が開始されると、前記可動手段の動作に応じて前記発光手段が発光するものであってもよい。
また、演出制御手段により制御される発光手段のうちの一部の発光手段(例えば、第四図柄用の発光手段や保留用の発光手段など)は、遊技者による輝度の設定に応じて輝度が変更されないように構成されていてもよい。また、液晶制御手段により制御される表示手段用のバックライトは、遊技者による輝度の設定に応じて輝度が変更されないように構成されているが、遊技者による輝度の設定に応じて輝度が変更可能に構成されていてもよい。
また、主制御手段により制御される発光手段(例えば、特図表示装置、普図表示装置、保留表示装置など)は、遊技者による輝度の設定に応じて輝度が変更されないように構成されていてもよい。また、払出制御手段により制御される発光手段(CRユニット、払出用ランプなど)は、遊技者による輝度の設定に応じて輝度が変更されないように構成されていてもよい。
また、図柄が停止してから一定時間の経過(例えば、10分経過)した場合に、遊技者に設定された音量および/または輝度が初期化されるように構成されていてもよい。また、遊技者に設定された音量および/または輝度は、電源がOFFになるまでは初期化されないように構成されていてもよい。
なお、前面枠扉106に可動手段(例えば、可動体224A、224Cや、可動する操作手段(例えば、駆動手段により操作手段の一部(例えば、チャンスボタンのカバー部)が初期位置よりも突出した位置(または陥没する位置(凹む位置))に移動する操作手段(例えば、チャンスボタンなど)や、操作手段の一部または全部が振動および/または回転する操作手段(例えば、チャンスボタンやレバー、タッチパネル型液晶表示装置))が設けられていてもよい。なお、可動体224Aは、透過領域(透明板部材118)よりも上の位置に設けられた可動体である。また、可動手段に、前述の発光手段が設けられていてもよい。
また、島一斉演出が開始されると、可動手段が動作(例えば、初期位置と初期位置から動作位置の移動(突出や陥没(凹む)、扉状の可動手段であれば開放状態から閉鎖状態)を繰り返すような動作パターンや、振動、回転)するように構成されていてもよく、可動手段の動作に応じて発光手段が発光を行う(例えば、可動手段の動作に応じて点灯と消灯を行ったり、輝度を変更するなど)ようにしてもよい。
<他の遊技台の例>
本発明に係る遊技台は、パチンコ機に限定されるものではなく、例えば、複数種類の図柄が施された複数のリールと、リールの回転を指示するためのスタートレバーと、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタンと、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段と、を備えたスロットマシンなどにも好適である。
<他の遊技台の例/スロットマシン>
以下、本発明の実施形態に係る遊技台の一例であるスロットマシン1000について説明する。図90は、スロットマシン1000を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。また、図91(a)は、スロットマシン1000が備える操作ボタンユニットの外観斜視図であり、図91(b)は、同操作ボタンユニットの平面図である。
図90に示すスロットマシン100は、本体1001と、本体1001の正面に取り付けられ、本体1001に対して開閉可能な前面扉1002と、を備える。本体1001の中央内部には、(図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール1010、中リール1011、右リール1012)収納され、スロットマシン1000の内部で回転できるように構成されている。これらのリール1010乃至1012はステッピングモータ等の駆動装置により回転駆動される。
本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール1010乃至1012が構成されている。リール1010乃至1012上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓1013から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール1010乃至1012を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール1010乃至1012は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示装置として機能する。なお、このような表示装置としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン1000の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール1010乃至1012の背面には、図柄表示窓1013に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン1000内部において各々のリール1010乃至1012の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール1010乃至1012を停止させる。
入賞ライン表示ランプ1020は、有効となる入賞ライン1014を示すランプである。有効となる入賞ラインは、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ライン1014は5ラインあり、例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン1014の数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段の水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよく、ベット数に関係なく、一律に同一数の入賞ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよい。
告知ランプ1023は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ1024は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ1022は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ1028は演出用のランプである。
ベットボタン1030乃至1032は、スロットマシン1000に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、ベットボタン1030が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン1031が押下されると2枚投入され、ベットボタン1032が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン1032はMAXベットボタンとも言う。なお、遊技メダル投入ランプ1029は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ1021が点灯する。
メダル投入口1041は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン1030乃至1032により電子的に投入することもできるし、メダル投入口1041から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。貯留枚数表示器1025は、スロットマシン1000に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器1026は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器1027は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。貯留枚数表示器1025、遊技情報表示器1026、および、払出枚数表示器1027は、7セグメント(SEG)表示器とした。
スタートレバー1035は、リール1010乃至1012の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口1041に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン1030乃至1032を操作して、スタートレバー1035を操作すると、リール1010乃至1012が回転を開始することとなる。スタートレバー1035に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット1036には、ストップボタン1037乃至1039が設けられている。ストップボタン1037乃至1039は、スタートレバー1035の操作によって回転を開始したリール1010乃至1012を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール1010乃至1012に対応づけられている。以下、ストップボタン1037乃至1039に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。なお、各ストップボタン1037乃至1039の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン1037乃至1039の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
ベットボタン1032の右横に配置された矩形状のチャンスボタン1100や、このチャンスボタン1100の右横に配置された操作ボタンユニット1046は、遊技者による各種操作に用いられる操作手段の一つである。操作ボタンユニット1046は、図91に拡大して示すように、矩形状のベース1050を有し、このベース1050上には、上ボタン1046Uと、下ボタン1046Dと、左ボタン1046Lと、右ボタン1046Rと、OKボタン1046Oと、クリアボタン1046Cと、が配置されている。
図90に戻って、メダル返却ボタン1033は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン1034は、スロットマシン1000に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口1055から排出するためのボタンである。ドアキー孔1040は、スロットマシン1000の前面扉1002のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。
ストップボタンユニット1036の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル1062が設けられている。タイトルパネル1062の下部には、メダル払出口1055、メダルの受け皿1061が設けられている。
音孔1081はスロットマシン1000内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉1002の左右各部に設けられたサイドランプ1044は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉1002の上部には演出装置1060が配設されており、演出装置1060の上部には音孔1043が設けられている。この演出装置1060は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ1063a、左シャッタ1063bからなるシャッタ(遮蔽装置)1063と、このシャッタ1063の奥側に配設された液晶表示装置1057(演出画像表示装置)を備えており、右シャッタ1063a、左シャッタ1063bが液晶表示装置1057の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置1057の表示画面がスロットマシン1000正面(遊技者側)に出現する構造となっている。なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能な表示装置であればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成している。本実施形態の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。
上述したスロットマシン1000において、有利状態とは、遊技者にとって有利となる遊技状態であり、例えば、BB遊技状態(ビッグボーナス遊技状態)やRB遊技状態(レギュラーボーナス遊技状態)がある。
BB遊技状態は、獲得するメダルの総数が、投入したメダルの総数を超える遊技状態である。BB遊技状態は、ビッグボーナス(BB)の入賞により開始され、RB遊技状態(後述する)を連続して繰り返し実行可能になっている遊技状態であり、遊技中に予め定められた一の数(例えば、465枚)を超えるメダルが獲得された場合に終了する遊技状態である。BB遊技状態は、RB遊技状態を開始する役(例えば、リプレイ−リプレイ−リプレイ)を設定し、この役が内部当選した場合、または入賞した場合に、RB遊技状態を開始するように設定してもよいし、RB遊技状態を除くBB一般遊技状態を予め定めた回数(例えば、30回)実行した場合、またはRB遊技状態の実行回数が予め定めた回数に達した場合(例えば、3回)に終了する遊技状態であってもよい。
RB遊技状態は、獲得するメダルの総数が、投入したメダルの総数を超える遊技状態である。RB遊技状態は、レギュラーボーナス(RB)の入賞により開始され、遊技中に予め定められた一の数(例えば、120枚)を超えるメダルが獲得された場合に終了する遊技状態である。RB遊技状態は、予め定めた回数(例えば、8回)実行した場合に終了する遊技状態であってもよい。
また、有利状態には、上述したBB遊技状態やRB遊技状態の他にも、例えば、AT遊技状態(アシストタイム遊技状態)がある。AT遊技状態は、遊技者が有利な結果を得られるように停止操作手段の操作タイミング又は押す順番を示唆する演出が実行される遊技状態である。具体的には、押し順小役に内部当選した場合には、この押し順小役に対応する図柄組合せを有効ライン上に停止させる操作順序を示唆する演出を実行する遊技状態であり、操作タイミングによっては取りこぼしのある取りこぼし小役に内部当選した場合には、この取りこぼし小役に対応する図柄組合せを示唆する演出を実行する遊技状態である。遊技中に予め定められたゲーム数(例えば、30ゲーム)となった場合に終了する遊技状態である。遊技中に予め定められたゲーム数を実行している途中で上乗せのゲーム数があった場合には、この上乗せのゲーム数を含めたゲーム数となった場合に終了する遊技状態である。AT遊技状態は、さらに、再遊技役の内部当選確率を上昇させたRT遊技状態(リプレイタイム)が伴っていてもよい(ART遊技状態ということがある。)。また、AT遊技状態は、ビッグボーナス遊技状態またはレギュラーボーナス遊技状態であるかのような演出が実行される遊技状態(疑似ボーナス遊技状態)であってもよい。
また、有利状態とは、ビッグボーナス遊技状態、レギュラーボーナス遊技状態、またはAT遊技状態が実行されることが確定したことにより実行される準備状態を含むものとしてもよい。
一方、通常状態とは、遊技者にとって利益となる遊技状態となる前の状態(遊技状態の中で遊技者に最も不利な遊技状態や、設定されている期間が最も長い遊技状態)であり、例えば、遊技媒体が減少する遊技状態、非BB遊技状態、非RB遊技状態、非AT遊技状態、再遊技役の内部当選確率を最も低い確率とした遊技状態がある。
<<実施形態3>>
以下、図面を用いて、本発明の実施形態3に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。なお、本実施形態におけるパチンコ機100の構成及び各種処理の内容については、実施形態1と同様であるので、特に明示しない限りにおいて符号を同一にし、図示及び詳細な説明を省略する。また、本実施形態の実施例の記号(実施例A、B・・・)およびこれらの説明に用いる符号については、原則として本実施形態の説明のみに用いることとするが、本実施形態の各実施例および他の実施形態の各実施例は互いに組み合わせて適用することができる。また、複数の図面において同様のタイミングを示している図面がある場合には、重複する説明を省略する場合がある。
<演出手段による演出の一例>
図92〜図138を参照して、本発明の一実施形態に係る、演出手段による演出の一例について、説明する。
図92は、表示手段(装飾図柄表示装置208)における本実施形態の演出の一例を示す概要図である。
本実施形態の遊技台は、同図(a)に示すように、予め定められたタイミング(例えば、一定の周期)で実行される演出Aと、同図(b)に示すように、任意のタイミングで(例えば、非周期的に)実行される演出Bとをいずれも、実行可能である。演出Aは例えば、電源投入から所定時間(例えば、1時間)毎に、ホールに導入された同機種の遊技台が全台一斉に特別演出を繰り出す一斉演出(島一斉演出ともいう)であり、演出Bは演出Aとは異なる演出であって、例えば、遊技者が有利な有利状態において実行される演出である。有利状態は、例えば、大当り遊技状態、確変状態、電サポ状態等がある。また、有利状態でなくても、一定の条件が成立した場合(例えば、大当り遊技の終了後に通常遊技状態となる場合)には、例えば、大当り遊技の終了後から30回の特別図柄の変動表示が行われるまでにおいても演出Bを実行可能としてもよい。すなわち、演出Bは、大当り遊技の開始、確変状態や電サポ状態への移行、あるいは、大当り遊技から通常遊技状態への移行等の第一の演出開始条件が成立すると開始される演出であるということができる。演出Bは大当り中の1台の遊技台100のみで実行される場合もあるし、大当り中(または確変中、電サポ中など)の複数台の遊技台100で同調して実行される場合もある。このように、複数台の遊技台100で同調して行われる演出をリンク演出ということがある。ここで、本実施形態の「リンク演出」とは、複数の遊技台100の演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208、スピーカ、可動体など)を用いて、互いに関連する演出(例えば、個々の演出手段で同一の表示を行ったり、個々の演出手段から同一の音を出力したりする演出や、個々の演出手段で異なる表示を行ったり、個々の演出手段から異なる音を出力したりするが、全体としては纏まりのある演出など)を行うことをいう。
また、演出Aと演出Bは少なくとも一部の期間において同時に実行可能である。また、演出Aと演出Bが同時に実行されている場合に、演出Aの少なくとも一部と演出Bの少なくとも一部は、互いに関連する演出(例えば、互いに演出態様が同期する演出)となる場合がある。この点については、本実施形態の全ての実施例において以下同様とする。なお、演出Aと演出Bとが同時に実行される場合には、一方の演出を、例えば、ワイプ表示するようにしてもよい。
このような構成により、所定の(周期的な)タイミングで実行される一斉演出(演出A)の実行頻度を確保しつつ、有利な状態である(例えば、出玉を得ている)遊技者に対しても、更に遊技の興趣を高める演出(演出B)を体感させることができる場合がある。
図93は、表示手段(装飾図柄表示装置208)における、本実施形態の演出の他の一例を示す概要図である。
本実施形態の遊技台は、同図(a)に示すように、ある期間においては、予め定められたタイミング(例えば、所定の周期)で実行される演出Aを一の領域(例えば、装飾図柄表示装置208の表示領域(主表示領域)D1)で実行可能であり、他の領域(例えば、サブ表示装置208Sの表示領域(副表示領域)D2)でも他の演出を実行可能である。また、同図(b)に示すように、ある期間においては、任意のタイミングで(例えば、非周期的に)実行される演出Bも一の領域(例えば、装飾図柄表示装置208の表示領域(主表示領域)D1)で実行可能であり、他の領域(例えば、サブ表示装置208Sの表示領域(副表示領域)D2)でも演出を実行可能である。
そして、同図(c)に示すように、演出Aと演出Bが少なくとも一部の期間において同時に実行可能された場合には、例えば、演出Aは、主表示領域D1(例えば、装飾図柄表示装置208の表示領域)において実行可能であり、演出Bは、副表示領域D2(例えば、サブ表示装置208Sの表示領域D2)で実行可能である。また、これらの実行中に、操作手段が操作された場合には、演出Aを副表示領域D2において実行し、演出Bを、第主表示領域D1において実行するように、切替可能である。以下の実施例では、図92、図93に示した演出について、詳細に説明する。
<演出手段>
図94は、図92および図93に示した、本実施形態の演出(演出A,演出Bを含む演出)を実行可能な演出手段の概要図である。
同図(a)に示すように、図92および図93に示した演出A(例えば、周期的に実行される一斉演出),演出B(非周期的に実行される有利な遊技状態におけるリンク演出)は、表示手段(装飾図柄表示装置208、サブ表示装置208S)に限らず、他の演出手段(例えば、可動体224A,224B,224Cなどの可動手段)によっても実行可能である。また演出手段には、ここでは不図示のスピーカ120や各種ランプ418も含まれる。各種ランプ418とは、例えば、遊技台100に設けられたLEDである。すなわち、演出には、スピーカ120から出力される音による演出あるいは各種ランプ(LED)418の発光による演出なども含まれる。
また、演出A,演出Bを含む演出は複数のパターンが準備され、夫々の演出は、例えば同図(b)に示す演出切替手段650により切替可能となっている。演出切替手段650は、例えば、ぱちんこ機100の背面などに設けられて遊技店の店員により操作が可能とされるDIP(Dual In−line Package)スイッチ650である。DIPスイッチ650は、演出の態様に対応して複数(例えば4つ)設けられ、第1副制御部400(第1副基板160)などと電気的に接続している。
同図(c)〜(e)は、演出を表示する表示手段の表示領域Dを示す概要図である。本実施形態の演出(演出A,演出Bを含む演出)は、同図(c)〜(e)に示す表示領域Dで表示可能である。
表示領域Dは、主表示領域D1と副表示領域D2を含む。主表示領域D1は遊技者が視認しやすい主(メイン)となる表示領域であり、副表示領域D2は、例えば主表示領域D1よりも表示領域の面積が小さく、副(サブ)となる表示領域である。
同図(c)に示すように、例えば、主表示領域D1と副表示領域D2は互いに分離して設けられた領域である。この場合の主表示領域D1は、例えば装飾図柄表示装置208の全面の表示領域であり、副表示領域D2は、例えば、サブ表示装置208Sの表示領域である。主表示領域D1と副表示領域D2は、全く同じ演出を表示可能であり、またそれぞれに独立して演出を実行可能である。
また、同図(d)に示すように、副表示領域D2は主表示領域D1に含まれる(主表示領域D1の一部と重なる)領域であってもよい。具体的には、装飾図柄表示装置208の表示領域の全体が主表示領域D1であり、当該装飾図柄表示装置208の表示領域の一部に設けられて主表示領域D1と重なる領域が副表示領域D2である。この構成においても、主表示領域D1と副表示領域D2は、全く同じ演出を表示可能であり、またそれぞれに独立して演出を実行可能であるが、副表示領域D2は、いわゆるワイプ状に主表示領域D1の一部に重ねて表示されるため、副表示領域D2において演出を表示中は、その背後の主表示領域D1の一部が視認困難となる。一方、副表示領域D2での演出が非表示の場合は、主表示領域D1の全てにおいて演出(表示)が視認可能となる。
また、本実施形態の副表示領域D2は、主表示領域D1で表示される演出とは独立して演出を表示可能な領域をいい、同図(e)に示すように副表示領域D2が複数存在していてもよい。この例では、一つの装飾図柄表示装置208内で主表示領域D1の一部と重なるワイプ状の副表示領域D21(ワイプ状表示領域208W)と、装飾図柄表示装置208とは別体の表示手段からなる副表示領域D22(サブ表示装置208S)の二つの副表示領域D2(D21、D22)を設ける場合を示している。なお、「主表示領域D1で表示される演出とは独立して演出を表示可能」とは、主表示領域D1で表示される演出と全く異なる演出を表示可能であってもよいし、主表示領域D1で表示される演出と一部が異なる(一部が同じ、または関連する(同期する))演出を表示可能であってもよいし、主表示領域D1で表示される演出と全く同じ演出を表示可能であってもよいことをいう。
<計時手段>
図95は、計時手段の一例を示す図である。同図(a)に示すように、第1副制御部400のマイクロコンピュータ(基本回路402)は、計時手段を備えている。計時手段はソフトウェアタイマやハードウェアタイマであり、具体的には、所定期間の割込みごとに1ずつカウントするカウンタタイマ412、タイマ回路652などである。これらの計時手段により、電源投入後の一定時間経過後に(周期的に、予め定められた時間毎に)一斉演出を実行することができる。また、基本回路402は、RTC(real−time clock:リアルタイムクロック)回路654も備える。RTC回路654のICには電源が内蔵されており、それによる電力供給開始からあらかじめプログラムされた時間になるとホールに導入された同機種の遊技台が全台一斉に特別演出(RTC演出)を繰り出すこともできる。その意味ではRTC回路654も計時手段といえ、RTC演出も、一斉演出といえる。
また、同図(b)に示すように、タイマ回路652およびRTC回路654は、第1副制御部400(の基本回路402)とは別体で、外付けされたものであってもよい。
なお、本実施形態において、タイマ回路652を2つ以上設けてもよく、そのうちの一つのタイマ回路652を第一の計時手段とし、他の一つのタイマ回路652を第二の計時手段としてもよい。また、RTC回路654を2つ以上設けてもよく、そのうちの一つのタイマ回路652を第一の計時手段として、他の一つのRTC回路654を第二の計時手段としてもよい。また、タイマ回路652を第一の計時手段としてもよく、RTC回路654を第二の計時手段としてもよい。あるいは、タイマ回路652を第二の計時手段としてもよく、RTC回路654を第一の計時手段としてもよい。そして、第一の計時手段により管理される演出(例えば、演出B)と、第二の計時手段により管理される演出(例えば、演出E)とを備えるように構成されてもよい。すなわち、演出E(第四の演出という場合がある)についても、演出Bと同様の構成にすることにより、例えば、演出Eが開始される際における第二の計時手段による計時の結果に応じて、途中から開始される場合もあるし、先頭から開始される場合もあるように構成されてもよい。例えば、演出Bを、電サポ状態において実行される演出等とする一方、演出Eを、特図の変動表示が行われていない客待ち状態において実行される演出等であってもよい。また、演出B及び演出Eも同一の条件で実行される演出であってもよく、例えば、電サポ状態に移行する場合に、演出Bと演出Eとのいずれを実行するかを抽選等により決定するように構成されてもよい。
同図(c)、(d)は計時手段による計時の方法と実行される演出の対応関係の一例を示すテーブルである。本実施形態の演出A,演出Bはそれぞれ、計時手段による計時値に関連して実行可能である。「計時手段による計時値に関連して実行可能」とは、演出A,演出Bのそれぞれの実行開始に計時値が関連する場合や、演出A、演出Bの演出内容に計時値が関連する場合や、これらの両方に関連する場合などであり、計時値そのものに関連する場合もあるし、計時値に応じて変化するデータに関連する場合もある。なお、演出Bが大当り中や確変中に実行される演出の場合には、演出Bの実行開始に計時値が関連するものではなく、演出Bの演出内容に計時値が関連するものといえる。
具体的には、同図(c)に示すように、第1副制御部400は、1〜nまでを計時可能なカウンタ1を備え、例えば、当該カウンタ1の数値(計時値)が108000になった場合には演出A1aが実行され、計時値が216000になった場合には、演出A2aが実行され、計時値が324000になった場合には、演出A3aが実行され、計時値が540000になった場合には、演出A1bが実行され、計時値が648000になった場合には、演出A2bが実行され、計時値が756000になった場合には、演出A3bが実行される。
ここで、演出A1a、演出A2a、演出A3a・・・、演出A1b、演出A2b、演出A3b・・・は、時間経過によって変化する演出Aの各パート(演出パート、演出データ)を表し、演出A1a、演出A2a、演出A3aが第一の演出態様の関連する(例えば、連続する)演出であり、演出A1b、演出A2b、演出A3bが第二の演出態様の関連する(例えば、連続する)演出である。
一例として、演出Aが歌唱の音声出力演出の場合には、演出A1aが男性ボーカルによる歌唱パート1、演出A2aが男性ボーカルによる歌唱パート2、演出A3aが男性ボーカルによる歌唱パート3であり、演出A1bが女性ボーカルによる歌唱パート1、演出A2bが女性ボーカルによる歌唱パート2、演出A3bが女性ボーカルによる歌唱パート3、などである。この場合、男性ボーカルによる歌唱と女性ボーカルによる歌唱は同じであっても異なるものであってもよい。また、演出Aには歌唱に合わせた伴奏や、アニメーションなどの表示、可動体224の可動、各種ランプ(LED)418の発光による演出が含まれても良い。また、歌唱の場合、独唱であってもよいし、斉唱、合唱、重唱、輪唱など複数人で歌唱するものであってもよく、演奏(伴奏)がついてもよい。またここでは歌唱を例に説明したが、楽曲のみの演奏(合奏、独奏など)であってもよい。
また、同図(d)に示すように第1副制御部400は、例えば、1〜108000までを計時可能なカウンタ1(計時手段)と、当該カウンタ1(計時手段)に基づくデータ(例えば、カウンタ1の計時値が108000になった場合にインクリメントされるデータ)を記憶可能なカウンタ2を備え、計時手段に基づくデータに応じて、対応する演出を実行するようにしてもよい。つまり、カウンタ1の数値(計時値)が108000になった場合にはカウンタ2の数値が1となり(カウンタ1は0にクリアされ)、カウンタ1の計時値が再び108000になった場合には、カウンタ2の数値が2となり、カウンタ1が0にクリア後再び108000になった場合には、カウンタ2の数値が3となり、カウンタ1が0にクリア後再び108000になった場合には、カウンタ2の数値が4となり、カウンタ1が0にクリア後再び108000になった場合には、カウンタ2の数値が5となり、カウンタ1が0にクリア後再び108000になった場合には、カウンタ2の数値が6となる。
そして、カウンタ2の数値が1の場合には、演出A1aが実行され、カウンタ2の数値が2の場合には、演出A2aが実行され、カウンタ2の数値が3の場合には、演出A3aが実行され、カウンタ2の数値が4の場合には、演出A1bが実行され、カウンタ2の数値が5の場合には、演出A2bが実行され、カウンタ2の数値が6の場合には、演出A3bが実行される。
<演出の態様>
以下、演出A,演出Bを含む演出の態様について説明する。図96は、演出A,演出Bの実行と他の機能との関係の一例を示すテーブルである。
同図(a)に示すように、ぱちんこ機100は複数の機能(例えば,機能A〜機能G)を備える。なお、機能A〜Gは、ぱちんこ機100の有する機能が7つに限定されることを意味するものではなく、単に任意の複数の機能を有することを意味するものである。機能A〜G・・・の一例を列挙すると、音量調節(変更)機能、曲選択機能、当該変動の保留数を示す保留アイコンの移動、変化などのアニメーション表示機能、チュートリアル表示機能、予告演出機能、光量変更機能、ステージ選択機能、表示領域選択機能、演出愛用選択機能、キャラクタ選択機能、メニュー表示機能などであり、遊技者が選択可能な機能および、遊技者が選択不可な機能のいずれも含まれる。
同図(a)では、演出A,演出Bの実行中およびこれらの非実行中に有効(無効)となる機能A〜Gの関係の一例を示す。例えば、機能Aは、演出Aの実行中に有効(○)であり、演出Bの実行中にも有効であり、演出Aの非実行中(図では「非演出A」と表示)にも有効であり、演出Bの非実行中(図では「非演出B」と表示)にも有効であることを意味している。また、機能Cは、演出Aの実行中に有効(○)であるが、演出Bの実行中には無効(×)であり、演出Aと演出Bの非実行中にはいずれも有効であることを意味している。また、機能Gは、演出Aの実行中および演出Bの実行中にはいずれも無効(×)であるが、演出Aと演出Bの非実行中にはいずれも有効(○)であることを意味している。
各機能の具体例を挙げて説明すると、例えば、機能Gがキャラクタ選択機能(または音量調節機能)であるとすると、演出A,演出Bの実行中にはキャラクタ選択機能(または音量調節機能)が無効になるが、演出Aおよび演出Bの非実行中であれば、キャラクタ選択機能(または音量調節機能)が有効になる、ということを示している。また、例えば、機能Cが保留アイコンの移動アニメーション表示機能であるとすると、演出Aの実行中、および、演出Aの非実行中および演出Bの非実行中には保留アイコンの移動アニメーション表示機能が有効(すなわち、保留アイコンの移動アニメーションが実行可能)であるが、演出Bの実行中には保留アイコンの移動アニメーション表示機能が無効(すなわち、保留アイコンの移動アニメーションが実行不可)となり、演出Bが実行されると保留アイコンの移動アニメーションが実行中でもキャンセルされる、ということを示している。なお、同図に示した有効(○)、無効(×)の組合せも一例であり、図示以外の様々な組合せが可能である。
同図(b)は、遊技状態と、演出A,Bおよび各機能(ここでは機能A)との関係の一例を示すテーブルである。
状態Aは、例えば図柄変動中の状態であり、状態Bは例えば状態Aでない(図柄変動中でない)状態である。つまり、機能Aは、図柄変動中(状態A)の状態では、演出A,演出Bのいずれの実行中でも有効であり、演出A、演出Bのいずれの非実行中でも有効である。一方、図柄変動中でない状態(状態B)では、演出Aの実行中、および演出A,演出Bのいずれの非実行中において有効となるが、演出Bの実行中には無効となる、ということを示している。なお、同図において機能Aのみを示しているが、機能B〜G・・・についても同図(a)に示す様にそれぞれの機能に対応して、状態A,Bと演出A,演出Bの組合せに応じた有効/無効の関係を有している。
状態Aおよび状態B(状態A≠状態B)の一例としては、特図変動開始、特図変動停止、大当り開始、大入賞口開放、大入賞口閉鎖、Vアタッカ開放、Vアタッカ閉鎖、大当り終了、特定遊技状態開始、特定遊技状態終了、普図変動開始、普図変動停止、電チュー開放、電チュー閉鎖、装飾図柄変動開始、装飾図柄変動停止、デモ移行、デモ終了などである。
また、同図(c)に示すように、演出Aと演出Bの同時実行中の場合に、各種機能(ここでは機能A)の有効/無効が対応づけられていても良い。なお、同図において機能Aのみを示しているが、機能B〜G・・・についても同図(a)に示す様にそれぞれの機能に対応して、状態A,Bと演出A,演出Bの組合せに応じた有効/無効の関係を有する。
図97は、演出手段による演出A,演出Bの実行パターンの対応関係の一例を示す表である。ここでは一例として、演出手段A、B、Cはそれぞれ、図94(a)に示す可動体224A,224B,224Cである。
同図(a)に示すように、例えば、演出A実行中で演出B非実行中の場合は、演出手段A〜Cはいずれも演出Aの制御データに基づいて演出動作が制御される。また、演出B実行中で演出A非実行中の場合は、演出手段A〜Cはいずれも演出Bの制御データに基づいて演出動作が制御される。そして、演出Aと演出Bがいずれも実行中(同時実行)の場合は、演出手段Aと演出手段Bは演出Aの制御データに基づいて演出動作が制御され、演出手段Cは演出Bの制御データに基づいて演出動作が制御される。
また、同図(b)に示すように、例えば、演出A実行中で演出B非実行中の場合は、演出手段A、Bはいずれも演出Aの制御データに基づいて演出動作が制御されるが、演出手段Cは演出Aには使用されない。また、演出B実行中で演出A非実行中の場合は、演出手段A、Cはいずれも演出Bの制御データに基づいて演出動作が制御されるが、演出手段Bは演出Bには使用されない。そして、演出Aと演出Bがいずれも実行中(同時実行)の場合は、演出手段Aと演出手段Bは演出Aの制御データに基づいて演出動作が制御され、演出手段Cは演出Bの制御データに基づいて演出動作が制御される。
また、同図(c)に示すように、例えば、演出A実行中で演出B非実行中の場合は、演出手段A、Bはいずれも演出Aの制御データに基づいて演出動作が制御されるが、演出手段Cは演出Aには使用されない。また、演出B実行中で演出A非実行中の場合は、演出手段A〜Cはいずれも演出Bの制御データに基づいて演出動作が制御される。そして、演出Aと演出Bがいずれも実行中(同時実行)の場合は、演出手段Aと演出手段Bは演出Aの制御データに基づいて演出動作が制御され、演出手段Cは演出Bの制御データに基づいて演出動作が制御される。
なお、この例では、演出手段A〜Cが可動体224A〜224Cである場合を例に説明したが、演出手段A〜Cは、スピーカ120、各種ランプ(LED)418、表示装置(装飾図柄表示装置208,サブ表示装置208S)など全ての演出手段に相当する。また、演出手段A〜Cは演出手段の数が3つであることを限定するものではなく、単にぱちんこ機100が任意の複数の演出手段を有することを意味するものである。また、演出手段A〜Cと演出A,Bの対応関係も同図に示した組合せに限らず、図示以外の様々な組合せが可能である。
図98は、本実施形態の演出(演出パート)の構成例を示す概要図である。同図(a)に示すように、ぱちんこ機100は複数の演出(演出A,演出B,演出C,演出D・・・)を実行可能である。
既に述べているとおり、演出Aは例えば、周期的に実行される一斉演出であり、演出Bは、非周期的に実行される演出であって有利な遊技状態(例えば、大当り中や確変中)において実行されるリンク演出であり、また、DIPスイッチ650によって実行のオン、オフの切替が可能な演出である。これに対し演出C,D・・・は、演出A、B以外の演出であって、例えば図柄変動中の演出や、通常遊技中の演出、スーパーリーチ中の演出などであり、DIPスイッチ650の操作によらない演出である。
演出Aは、例えば、演出A1−1a、演出A1−2a、演出A1−3a・・・の複数のパート(演出パート(演出データともいう))で構成される1曲(例えば5分)の楽曲と、演出A2−1a、演出A2−2a、演出A2−3a・・・の複数のパートで構成される1曲(例えば5分)の楽曲と、演出A1−1b、演出A1−2b、演出A1−3b・・・の複数のパートで構成される1曲(例えば5分)の楽曲と、演出A2−1b、演出A2−2b、演出A2−3b・・・の複数のパートで構成される1曲(例えば5分)の楽曲と、を含んで構成される。
ここで、各パートの表記の違いは、演出態様(内容)の違いを示しており、例えば、「演出A1○○」と、「演出A2○○」は異なる楽曲であることを示し、末尾が「a」は男性ボーカルによる歌唱であり、末尾が「b」は女性ボーカルによる歌唱であることを示す。
そして、各行に記載された演出は、毎日定刻に(例えば、開店から一時間おきに)実行される。すなわち、演出A1−1a、演出A1−2a、演出A1−3a・・・の複数のパートで構成される楽曲(演出A1a)は、毎日10時の一斉演出時に実行され、演出A2−1a、演出A2−2a、演出A2−3a・・・の複数のパートで構成される楽曲(演出A2a)は、毎日11時の一斉演出時に実行されるように1時間毎に所定の楽曲が実行される。このように、本実施形態では、演出Aは、定刻となった場合(第一の演出開始時間となった場合)に、必ず先頭(例えば、演出A1や演出A2)から開始される演出であるということができる。なお、本実施形態では、演出Bの演出時間を管理する同一のタイマ回路652を用いて演出Aの開始時間を管理するようにしたが、演出Aの開始時間の管理と演出Bの演出時間の管理とを別々のタイマ回路652を用いるようにしてもよい。
また、一斉演出では、一部のぱちんこ機100において上記演出を実行するとともに、他の一部のぱちんこ機100において演出A1−1b、演出A1−2b、演出A1−3b・・・の複数のパートで構成される楽曲(演出A1b)が、毎日10時の一斉演出時に実行され、演出A2−1b、演出A2−2b、演出A2−3b・・・の複数のパートで構成される楽曲(演出A2b)が、毎日11時の一斉演出時に実行されるようにしてもよい。すなわち、毎日10時の一斉演出時には、隣り合う2台のぱちんこ機100において、右の台では、演出A1−1aで開始される演出A1a(例えば、男性ボーカルによる楽曲A1)が実行され、左の台では、演出A1−1bで開始される演出A1b(例えば、女性ボーカルによる楽曲A1)が実行される。また、毎日11時の一斉演出時には、隣り合う2台のぱちんこ機100のうち右の台では、演出A2−1aで開始される演出A2a(例えば、男性ボーカルによる楽曲A2)が実行され、左の台では、演出A2−1bで開始される演出A2b(例えば、女性ボーカルによる楽曲A2)が実行される。
演出Bも演出Aと同様であり、例えば、演出B1−1a、演出B1−2a、演出B1−3a・・・の複数のパート(演出パート)で構成される1曲(例えば5分)の楽曲(演出B1a)と、演出B2−1a、演出B2−2a、演出B2−3a・・・の複数のパートで構成される1曲(例えば5分)の楽曲(演出B2a)と、演出B1−1b、演出B1−2b、演出B1−3b・・・の複数のパートで構成される1曲(例えば5分)の楽曲(演出B1b)と、演出B2−1b、演出B2−2b、演出B2−3b・・・の複数のパートで構成される1曲(例えば5分)の楽曲(演出B2b)と、を含んで構成される。
また、各パートの表記の違いは、演出態様(内容)の違いを示しており、例えば、「演出B1○○」と、「演出B2○○」は異なる楽曲であることを示し、末尾が「a」は男性ボーカルによる歌唱であり、末尾が「b」は女性ボーカルによる歌唱であることを示す。
そして、各行に記載された演出は、大当り演出時や確変演出時など、任意のタイミングで実行される。以下、演出Bについて、大当り演出時の場合に実行されるものとして説明するが、確変演出時など他の有利な状態で実行される演出時であってもよい。すなわち、演出B1−1a、演出B1−2a、演出B1−3a・・・の複数のパートで構成される楽曲は、例えば大当り演出時に実行され、演出B2−1a、演出B2−2a、演出B2−3a・・・の複数のパートで構成される楽曲も、大当り演出時に実行される。また、演出Bは、大当り演出時や確変演出時の他、例えば、電サポ状態における演出時であってもよい。すなわち、演出Bは、電サポ状態となった場合に開始される演出であってもよい。また、有利な遊技状態でない場合であって、特定の条件を満たす場合においても実行可能であってもよく、例えば、大当り遊技の終了後の遊技状態が確変状態でも電サポ状態でもない通常遊技状態となる場合であって、大当り遊技の終了後の所定回数(例えば、30回)の図柄変動が行われるまでの間に演出Bが実行されるようにしてもよい。
また、同じ大当り演出を複数台のぱちんこ機100で同時に実行するリンク演出の場合であってもぱちんこ機100によって、異なる演出を実行してもよい。すなわち、隣り合う2台のぱちんこ機100において、右の台では、大当り演出時に演出B1−1aで開始される演出B1a(例えば、男性ボーカルによる楽曲B1)が実行されるが、左の台では同時に実行される大当り演出時に、演出B1−1bで開始される演出B1b(例えば、女性ボーカルによる楽曲B1)が実行される。また、隣り合う2台のぱちんこ機100のうち右の台では、大当り演出時に演出B2−1aで開始される演出B2a(例えば、男性ボーカルによる楽曲B2)が実行され、左の台では、演出B2−1bで開始される演出B2b(例えば、女性ボーカルによる楽曲B2)が実行されるようにしてもよい。
演出Aおよび演出Bについて、それぞれどの演出(この例では、各行に記載された楽曲)を実行するかは、それぞれのぱちんこ機100毎にDIPスイッチ650により設定可能である。
なお、この例では、各演出の構成について「演出A1○○」、「演出A2○○」、「演出B1○○」、「演出B2○○」は楽曲の違いを意味し、末尾が「a」、「b」はボーカルの違いを意味するものとしたが、これに限らない。つまり、演出A(演出Bも同様)を構成する複数の異なる演出(各行の演出)において、同じ数字や同じアルファベットを用いた部分は、一の演出のそれぞれ少なくとも一部が他の演出の一部と関連するものであることを意味する。「一の演出の一部が他の演出の一部と関連する」とは、一の演出と他の演出が同時に実行された場合であっても、不調和にならない(違和感がない)ように関連している(何らかが調和している)ことをいう。具体的に一例を挙げると、楽曲の少なくとも一部が同じメロディーであったり、異なるメロディーであるが調和している(主旋律と副旋律など)ものであったり、楽曲同士が同様の調子で掛け合いになっているものなどをいう。また楽曲が歌唱の場合には、同じ歌詞であったり、同じ(性別の)ボーカルであったり、合唱、輪唱、斉唱である場合をいう。また、歌唱に限らず、演奏(合奏、重奏、掛け合いの演奏)などであってもよい。
また、演出A,演出Bは楽曲に限らず、各種ランプ(LED)による発光、可動体224による動作、装飾図柄表示装置208(サブ表示装置208S)における表示であってもよい。また、これらの演出手段のうちの一つ又は2以上の組み合わせにより演出A,演出Bを実行するようにしてもよい。LEDの発光や可動体224の「動作が関連する」例としては、同じタイミング、同じリズムあるいは互いに呼応するように発光または動作する状態が挙げられる。また、「表示が関連する」例としては、同じキャラクタが登場したり、キャラクタ同士が互いに会話したり、表示の一部が共通する状態などが挙げられる。
また、演出Aを構成する複数の演出において一の演出の一部が他の演出の一部と関連する、あるいは演出Bを構成する複数の演出において一の演出の一部が他の演出の一部と関連する構成に限らず、演出Aと演出Bの間で、一の演出の一部が他の演出の一部と関連する構成であってもよい。
更に、演出C(例えば,図柄変動中の演出)も、例えば、演出C1−1、演出C1−2、演出C1−3・・・の複数のパート(演出パート(演出データともいう))で構成される1曲(例えば5分)の楽曲と、演出C2−1、演出C2−2、演出C2−3・・・の複数のパートで構成される1曲(例えば5分)の楽曲と、を含んで構成される。
また、演出D(例えば、、スーパーリーチ中の演出)も、例えば、演出D1−1、演出D1−2、演出D1−3・・・の複数のパート(演出パート(演出データともいう))で構成される1曲(例えば5分)の楽曲と、演出D2−1、演出D2−2、演出D2−3・・・の複数のパートで構成される1曲(例えば5分)の楽曲と、を含んで構成される。
同図(b)は、演出Aのうち、同図(a)の、電源投入後の一定時間(10時)に実行される一斉演出(演出A1)を抽出したテーブルである。
演出A1は例えば、楽曲A1に基づく演出であって、同図(b)に示すように同じ楽曲A1に対して複数の演出データを用意することで、同じ楽曲A1を異なる態様で演奏可能となっている。例えば演出A1−1a、A1−2a、A1−3aは男性ボーカルが歌唱する(男性パートの)演出データ(音声データ)であり、演出A1−1b、A1−2b、A1−3bは女性ボーカルが歌唱する(女性パートの)演出データ(音声データ)であり、演出A1−1ab、A1−2ab、A1−3abは男性ボーカルと女性ボーカルが歌唱(する(混声パートの)演出データ(音声データ)である。
ぱちんこ機100は、第1副制御部400の音源IC416(図4参照)が複数のチャンネルを有しており、複数のチャンネルにそれぞれ対応づけて同図(b)の演出データ(音声データ)を出力することができる。例えば、チャンネル1を用いて男性パートの演出データ(演出A1−1a、A1−2a、A1−3a)を出力し、チャンネル2を用いて女性パートの演出データを出力し、チャンネル3を用いて混声パートの演出データを出力する、などである。これらはDIPスイッチ650により切替可能であり、これにより、例えば隣り合うぱちんこ機100の右の台では男性パートの演出A1を実行し、同時に左の第では女性パートの演出A1を実行することができる。また1つのぱちんこ機100で混声パートの演出A1を実行することができる。なお、上述した、演出パート設定スイッチ195b,195cによって演出パートを選択するようにしてもよい。
なお、複数のチャンネルのそれぞれに、男性パート(あるいは女性パート)のみ、男性パートまたは女性パート、あるいは、混声パートの演出データを対応させることができる。
同図(c)〜(e)は複数の演出手段による演出データの構成を示す図である。ここでは演出Aを実行する演出手段が、装飾図柄表示装置208(およびサブ表示装置208S)(図では「液晶」と表示)、各種ランプ418(図では「LED」と表示)、スピーカ120(図では「音」と表示)、可動体224の場合を例に説明する。
同図(c)に示すように、演出Aの楽曲A1に関する演出データとして、それぞれの演出手段が各パート毎に演出データを有していても良いし、同図(d)に示す様に、一部または全部の演出手段(ここでは「液晶」)は、各パート(演出A1−1a、演出A1−2a、演出A1−3a)を1データとして有していても良い。また、同図(e)に示すように、一部の演出手段(ここでは「可動体」)は、一部のパート(演出A1−0a)について、演出データを有していなくてもよい。
以上、同図(b)〜(e)では演出Aについて説明したが、演出Bについても同様の構成である。
図99は、演出A,Bの演出時間と、演出開始時間の一例を示すテーブル(タイムテーブル)である。演出時間は、各演出(各パート)の開始から終了までの時間であり、開始時間は電源投入後からの時間(計時手段による計時値)である。
同図(a)に示す様に、演出A1a(例えば,男性パートの楽曲A1)は、電源投入の例えば60分後から開始され、演出時間は5分と設定されている。また、演出A2a(例えば,男性パートの楽曲A2)は、電源投入の120分後から開始され、演出時間は5分20秒であり、演出A3a(例えば,男性パートの楽曲A3)は、電源投入の180分後から開始され、演出時間は4分と設定されている。以下同様に、電源投入の240分後から開始される演出A1b(例えば,女性パートの楽曲A1)、300分後から開始される演出A2b(例えば,女性パートの楽曲A2)、360分後から開始される演出A3b(例えば,女性パートの楽曲A3)・・・と続く。
同図(b)に示す様に、演出B1a、演出B2a・・・がそれぞれ複数のパートから構成されている場合には、各パート毎に、演出時間と電源投入後からの演出開始時間が設定されている。例えば、演出B1aの演出B1−1aのパートは、電源投入直後に開始され、演出時間は20秒であり、演出B1−2aのパートは、電源投入の20秒後から開始され、演出時間は15秒であり、演出B1−3aのパートは、電源投入の35秒後から開始され、演出時間は25秒である。なお、同図(a)に示した演出A1a〜A3aも複数のパートから構成されている場合は、同様に各パート毎に演出時間と開始時間が設定されている。
また同図(c)に示す様に、演出B1a(例えば,男性パートの楽曲B1)は、内部的には、電源投入直後から開始され、演出時間は3分であり、演出B2a(例えば,男性パートの楽曲B2)は、電源投入の3分後から開始され、演出時間は4分40秒であり、演出B3a(例えば,男性パートの楽曲B3)は、電源投入の7分40秒後から開始され、演出時間は4分20秒であり、演出B1b(例えば,女性パートの楽曲B1)は電源投入の12分後から開始され、演出時間は3分・・・と、実行されるように設定されている。このように、演出Bは、楽曲B1、B2及びB3の3つの演出パートから構成された演出であるということができる。そして、楽曲B2は、楽曲B1の次に実行される演出パートであり、楽曲B3は、楽曲B2の次に実行される演出パートであり、楽曲B1は、楽曲B3の次に実行される演出パートであるということができる。
このように、演出Aは、60分ごとに実行されるものであり、演出A1aの終了後であっても、電源投入後120分が到来しない限り演出A2aは実行されない。また、電源投入後に最初に実行される演出は、常にタイムテーブルの先頭の演出A1aである。
一方、演出Bは、演出B1a(演出B1−1aのパート)が電源投入直後から開始されるように設定され、以降、演出B1−2a、演出B1−3a・・・、演出B2a、演出B3a、演出B1b・・・と、それぞれ演出時間の終了直後から(すなわち連続して)実行されるように設定されている。つまり、演出Bは、電源投入直後から内部的に(遊技者には視認不可な状態で)同図に示すタイムテーブルに添って実行するよう制御されており、大当りとなった場合に、そのとき実行が制御されている演出から遊技者に視認可能となるように表示領域Dに表示される(表示領域Dにおいて演出Bが実行される)。つまり、同図(c)において、演出Bは内部的には電源投入直後からタイムテーブルに添って実行するよう制御されているが、例えば電源投入から36分後に大当りとなった場合には、演出B1bが遊技者に視認可能となるように表示(表示領域Dにおいて実行され)、電源投入から55分40秒後に大当りとなった場合は、演出B3aが遊技者に視認可能となるように表示(表示領域Dにおいて実行)される。また、演出Bは、電源投入から40分後に大当りとなった場合は、演出B2bが途中から遊技者に視認可能となるように表示(表示領域Dにおいて実行)される場合もある(例えば、演出Bが音やLEDの発光のみなど、動画以外の場合)。本実施形態では、同図(c)に示すように、演出Bは、演出B1a、演出B2a、演出B3a、演出B1b、演出B2b、演出B3bからなり、これを、ループしている。すなわち、演出Bは、24分サイクルで繰り返し実行されているということができる。そのため、例えば、電源投入から24分後に大当りとなった場合には、演出Bの先頭から遊技者に視認可能となるように表示されることとなる。換言すれば、演出Bは、演出Bが開始される際に、タイマ回路652による計時の結果に応じて、途中から開始される場合がある演出であり、また、先頭から開始される場合がある演出ということができる。さらに換言すれば、演出Bは、タイマ回路652による計時の結果に応じて開始される演出であるということもできる。本実施形態では、「演出Bの実行」といった場合には、主に、表示手段による表示や、スピーカ120からの音声出力、各種ランプ418の発光など、演出Bについて遊技者に認識可能となるように実行される状態(遊技者が演出Bが実行されているように認識する状態)をいうものとし、電源投入直後から同図(c)に示すタイムテーブルに添って内部的な実行制御が行われる場合と併記する場合はその旨を記載してこれと区別する。
つまり電源投入後に最初に実行される演出は、タイムテーブルの先頭の演出B1aとは限らず、最初に大当りとなった時間に対応した演出Bである。このような構成により、遊技者は、電源投入直後から内部的な制御により同図(c)に示すタイムテーブルの先頭(演出B1a)から順次実行(第1副制御部400による実際の実行処理)されている演出Bについて、大当りとなった場合にはその時間(電源投入からの開始時間)に内部的に実行制御がされている演出データ(例えば、演出B1bや、演出B1aなど、あるいは演出B1bの途中など)から視認することになり、演出Bがあたかも途中から実行されたように認識する。
図100は、ある一の開始時間に対応して、複数の演出が設定される場合のテーブル(タイムテーブル)の一例である。同図(a)は、電源投入後、毎時実行される演出Aが複数(ここでは2種類)設定される場合のタイムテーブルであり、同図(b)は、大当り時に実行される演出Bが複数(ここでは2種類)設定される場合のタイムテーブルである。
同図(a)に示すように、この例では、設定Aと設定Bで実行される演出データ(演出パート)のグループの順序が異なっている。すなわち設定Aは、電源投入の60分後から1時間毎に、一の演出データのグループ(演出A1a→演出A2a→演出A3a)が実行された後、他の演出データのグループ(演出A1b→演出A2b→演出A3b)・・・が実行される。一方設定Bは、電源投入の60分後から1時間毎に、他の演出データのグループ(演出A1b→演出A2b→演出A3b)が実行された後、一の演出データのグループ(演出A1a→演出A2a→演出A3a)・・・が実行される。つまり、設定Aの場合には、電源投入の60分後、すなわち最初の一斉演出で実行される演出はタイムテーブルの先頭の演出A1aであり、240分後の一斉演出で実行される演出は演出A1bである。また設定Bの場合には、電源投入の60分後の最初の一斉演出で実行される演出はタイムテーブルの先頭の演出A1bであり、240分後の一斉演出で実行される演出は演出A1aである。
また同図(b)に示す様に、演出Bは、設定Aでは、電源投入の直後から演出B1a、演出B2a、演出B3a、演出B1b、演出B2b、演出B3b、・・・以下同様のパターンで連続して繰り返し実行するように設定されている。また、設定Bでは、電源投入の直後から演出B1b、演出B2b、演出B3b、演出B1a、演出B2a、演出B3a、・・・以下同様のパターンで連続して繰り返し実行するように設定されている。つまり、演出Bは、設定Aと設定Bとはいずれも、演出データの一のグループ(演出B1a→演出B2a→演出B3a)の演出と、演出データの他のグループ(演出B1b→演出B2b→演出B3b)の演出が繰り返し実行されるが、設定Aと設定Bとでは時系列においてこれらの繰り返しが交互に実行される設定となっている。この例において、設定Aの場合には、電源投入の27分後に初めて大当りがあった場合には、(タイムテーブルの先頭の演出B1aではなく)タイムテーブルの途中の演出B2aから実行される。また設定Bの場合には、電源投入の27分後に初めて大当りがあった場合、(タイムテーブルの先頭の演出B1bではなく)タイムテーブルの途中の演出B2bから実行される。
なお、演出Aも同図(b)に示す様に、設定Aと設定Bとでは時系列において所定の演出データのグループの繰り返しが交互に実行される設定としてもよく、演出Aのみが、設定Aと設定Bとでは時系列において所定の演出データのグループの繰り返しが交互に実行される設定としてもよい。
同図(a)、(b)のいずれの場合も、設定Aと設定Bは、DIPスイッチ650の設定および切替によって、切替(選択)可能である。つまり、DIPスイッチ650の設定および切替によって、演出の順序や実行される演出を変化させることができる。また、この例では、設定Aと設定Bで行われる演出を同じ演出(演出データ)としたが、設定Aのみで実行される演出データ、あるいは設定Bのみで実行される演出データがあってもよい。
このように、上記の例では本実施形態の演出Aの開始条件は、電源投入後の予め定められた時間が到来した場合(第1副制御部400のカウンタ値(タイマ回路による計時値、RTC回路による計時値)が所定値となった場合である。一方、演出Bの開始条件は、電源投入後の予め定められた時間(第1副制御部400のカウンタ値(タイマ回路による計時値、RTC回路による計時値)に対応するものではあるが、大当り時や確変時など任意のタイミングで成立するものであり、各演出(パート)の途中から実行される場合もある。
なお、図99、図100では、演出Aが電源投入後の毎時間毎に実行される演出を例に示したが、これに加えて月の情報をRTC回路(第1副制御部400に内蔵または外付けの回路であって、第1副制御部400の基本回路とは異なるIC)から取得し、1月であれば演出A11,2月であれば演出A12・・・のように、月ごとに設定された一斉演出を実行してもよく、この場合もRTC演出といる。この場合、時間経過は第1副制御部400のプログラムのカウンタ値あるいは、当該カウンタ値に応じて変化するデータに基づいて判定し、月はRTC回路に基づいて判定するので、それぞれが実行条件に含まれる各要件となる。
図101は、演出Aと演出Bが同時に実行される期間がある場合について説明する図であり、同図(a)、(b)がタイミングチャートであり、同図(c)がタイムテーブルである。
同図(a)に示す様に、本実施形態のぱちんこ機100は、演出Aと演出Bを同時に実行することができる(同時に実行するように設定可能である)。同図(a)は、図99のタイムテーブルによって演出Aと演出Bが設定されていた場合の電源投入後60分前後のタイミングチャートの一例である。
例えば、図99(a)のタイムテーブルにより、電源投入後60分から、演出A1aが5分間実行されるように設定される。また図99(c)のタイムテーブルにより55分40秒から演出B3aが実行され、60分から演出B1bが実行され、63分から演出B2bが実行され、67分40秒から演出B3bが実行されるように設定される。そして、電源投入から60分が経過すると、演出A1aが実行され、5分間で終了する。この間に、大当り(または確変)がなければ、演出Bは実行されない。一方、例えば、60分から63分までの間に大当りがあると、演出A1aと同時に演出B1bが実行される。このように一台のぱちんこ機100において演出Aと演出Bが同時に実行される場合には、いずれか一方(例えば、演出A1a)が主表示領域D1(装飾図柄表示装置208)で実行され、他方(例えば、演出B1b)が副表示領域D2(例えば、サブ表示装置208S)で実行される。そして、大当りの状態が65分以降も継続していた場合、演出A1aは終了するが、63分で演出B1bが完了した後、演出B2bが実行を開始する。この例では、演出A1aの開始時間と、演出B1bの開始時間(電源投入後60分)が一致しており、演出A1aの終了時間(電源投入後65分)は、演出B2bの実行途中の時間となる。このような場合、演出Aと演出Bは同時に表示可能(遊技者に視認可能)ではあるが、演出B2bの途中で演出A1aが終了することで、遊技者が演出B2bに集中しにくくなる場合もある。
同図(b)は、演出A1aの終了時間を、演出B2bの開始時間(電源投入後63分)と一致させた場合のタイミングチャートである。このように、演出Aの終了時間を、演出Bの開始時間と合わせてもよく、そのために、演出Aは必ずしも、電源投入後1時間毎に実行するものとしなくてもよい。
同図(c)は、毎回の演出Aの終了時間を演出Bのいずれかの開始時間と一致させたタイムテーブルの一例である。この例では、演出A1aの開始時間は電源投入後58分、演出A2aの開始時間は電源投入後117分40秒、演出A3aの開始時間は電源投入後179分・・・とし、演出Aの終了時間を、演出B(演出B1a、演出B2a、演出B3a、演出B1b、演出B2b、演出B3b)のいずれかの開始時間の一致させている。このようにすることで、例えば演出A1aが終了した場合に、演出B2bを最初から遊技者に視認しやすくすることができる。
このように、演出Aは、必ずしも一定期間(1時間)毎に実行される演出にかぎらず、予め定められた時間(同図(c)に示す開始時間)が到来した場合に実行される演出であってもよい。
図102は、演出(例えば、演出Aと演出C)とそれらを表示する表示領域との関係を示すタイミングチャートである。同図において、表示領域Aは、主表示領域D1(装飾図柄表示装置208の表示領域)であり、表示領域Bは、副表示領域D2(装飾図柄表示装置208のワイプ状表示領域208W、あるいは、サブ表示装置208Sの表示領域)である。
同図(a)では、図柄変動表示中は、表示領域Aにおいて、例えば、演出A,演出B以外の演出Cα(例えば、装飾図柄の変動表示(特に、スーパーリーチ演出など))が実行されている。また、表示領域Bでは、表示領域Aと同様の演出Cβ(装飾図柄の変動表示(特に、スーパーリーチ演出など))が実行されている。なお、以下の説明において、演出○αと演出○βは、同じ状態で表示される演出であるが、表示領域のサイズの違いから内容が若干異なる演出(例えば、演出○αより演出○βの方が簡素な演出)であることを意味する。例えば演出Cαは、複数のキャラクタが登場するスーパーリーチ演出であり、演出Cβは一人のキャラクタが登場するスーパーリーチ演出などである。
そして、図柄変動表示中に、一斉演出の実行時間Tが到来すると、表示領域Aでは、演出Cαが実行を継続するが、表示領域Bでは、演出Cβ(例えば、演出Cαの簡素版の演出)の実行が終了し(キャンセルされ)、表示領域Bにおいて、本来表示領域Aで実行すべき演出Aα(一斉演出)が実行を開始する。そして、図柄変動表示が停止し、表示領域Aの演出Cαが終了すると、表示領域Aで演出Aαが実行を開始し、表示領域Bでも演出Aβ(例えば、演出Aαの簡素版の一斉演出)が実行を開始する。この例では、一斉演出の開始時間の到来で、本来は、表示領域Aにおいて演出Aαが実行されるべきところ、表示領域Aにおいて装飾図柄の変動表示(特に、遊技者に注目させたいスーパーリーチ演出Cα)が実行中であるため、表示領域Bにおいて、表示領域Aで実行されるべき演出Aαを縮小するなどして内容はそのまま実行し、演出Cαが終了したタイミングで表示領域Aにおいて演出Aαを実行している。
同図(b)は他の表示例である。この例では、図柄変動表示中は、表示領域Aにおいて、演出Cα(例えば、装飾図柄の変動表示)が実行されている。また、表示領域Bでは、表示領域Aと同じ演出であるが内容を例えば簡素にした演出Cβ(装飾図柄の変動表示)が実行されている。そして、図柄変動表示中に、一斉演出の実行時間Tが到来すると、表示領域Aでは、演出Cαが実行を終了し(キャンセルされ)、表示領域Aにおいて演出Aαが実行を開始する。一方表示領域Bでは、演出Cβの実行が終了し(キャンセルされ)、表示領域Aで実行していた演出Cαが実行を開始する。表示領域Bの演出Cαは、図柄変動表示の停止時まで継続し、図柄変動表示が停止した後は、演出Aβ(演出Aαと同内容であるが簡素に演出)を実行する。表示領域Aでは引き続き、演出Aαの実行を継続する。この例では、一斉演出の開始タイミングで、表示領域Aで演出Aαが実行を開始するため、中断された演出Cαを縮小表示するなどして内容をそのまま表示領域Bで引き続き実行する。
同図(c)は他の表示例である。この例では、図柄変動表示中は、表示領域Aにおいて、演出Cα(例えば、装飾図柄の変動表示)が実行され、表示領域Bでは、演出Cαより例えば簡素版の演出Cβ(装飾図柄の変動表示)が実行されている。そして、図柄変動表示中に、一斉演出の実行時間Tが到来すると、表示領域Aでは、演出Cαが実行を終了し(キャンセルされ)、表示領域Aにおいて演出Aαが実行を開始する。また、表示領域Bでにおいても演出Cβが実行を終了し(キャンセルされ)、演出Aβ(例えば、演出Aαの簡素版の演出)が実行を開始する。
同図(d)は他の表示例である。この例では、図柄変動表示中は、表示領域Aにおいて、演出Cα(例えば、装飾図柄の変動表示)が実行されている。また、表示領域Bでは、いずれの演出も実行されず、非表示の状態となっている。そして、図柄変動表示中に、一斉演出の実行時間Tが到来すると、表示領域Aでは、演出Cαが実行を継続し、表示領域Bにおいて演出Aαが実行を開始する。そして図柄変動表示が停止し、表示領域Aにおいて演出Cαが実行を終了した後は、表示領域Aにおいて演出Aαを実行する。このタイミングで、表示領域Bでは演出Aαと同内容で例えば簡素版の演出Aβの実行を開始する。
同図(e)は他の表示例である。この例では、図柄変動表示中は、表示領域Aにおいて、演出Cα(例えば、装飾図柄の変動表示)が実行されている。また、表示領域Bでは、いずれの演出も実行されず、非表示の状態となっている。そして、図柄変動表示中に、一斉演出の実行時間Tが到来すると、表示領域Aでは、演出Aαが実行を開始し、表示領域Bでは演出Cαが実行を開始する。そして図柄変動表示が停止し、表示領域Aにおいて演出Cαが実行を終了した後は、表示領域Aにおいて演出Aαを実行する。このタイミングで、表示領域Bでは演出Aαと同内容で例えば簡素版の演出Aβの実行を開始する。
なお、ここでは、演出Aと演出Cと、これらを表示する表示領域との関係について説明したが、演出Bと演出Cを実行する場合、演出Aと演出Bを実行する場合、あるいは演出A〜演出Cを実行する場合においても同様にして表示を切り替えることができる。
図103は、演出(例えば、演出Aと演出C)とそれらを表示する表示領域との関係を示すタイミングチャートである。同図において、表示領域Aは、主表示領域D1(装飾図柄表示装置208の表示領域)であり、表示領域Bは、主表示領域D1に重なる一の副表示領域D21(装飾図柄表示装置208のワイプ状表示領域208W)であり、表示領域Cは、主表示領域D1とは別体の他の副表示領域D22(サブ表示装置208Sの表示領域)である。
同図(a)では、図柄変動表示中は、表示領域Aにおいて、例えば、演出A,演出B以外の演出Cα(例えば、装飾図柄の変動表示)が実行されている。また、表示領域Bでは、いずれの演出も実行されず、非表示となっている。また表示領域Cでは表示領域Aと同じ内容であるが、例えば演出Cαよりは簡素版の演出Cβ(装飾図柄の変動表示)が実行されている。そして、図柄変動表示中に、一斉演出の実行時間Tが到来すると、表示領域Aでは、演出Cαが実行を継続し、表示領域Cでも演出Cβの実行を継続するが、表示領域Bでは、本来表示領域Aで表示すべき演出Aαを縮小するなどしてそのままの内容で実行する。そして図柄変動表示が停止し、表示領域Aの演出Cα、および表示領域Cの演出Cβが終了すると、表示領域Aで演出Aαが実行を開始し、表示領域Cでも同じ内容であるが例えば簡素版の演出Aβの実行を開始する。また表示領域Bではいずれの演出も実行されず、非表示となる。
次に一斉演出の開始時間Tが到来すると、表示領域Aにおいて演出Cαを開始し、表示領域Cにおいて、演出Cβを実行する。そして表示領域Bでは、表示領域Aで実行されるべき演出Aαを縮小するなどして内容をそのままで実行する。そして図柄変動表示が停止したタイミングで、表示領域Aでは演出Aαを表示し、表示領域Cでは演出Aβを表示して、表示領域Bは非表示となる。
また、同図(b)では、図柄変動表示中は、表示領域Aにおいて、演出Cα(例えば、装飾図柄の変動表示)が実行されている。また、表示領域Bでは、いずれの演出も実行されず、非表示となっている。また表示領域Cでは表示領域Aと同じ内容であるが、例えば演出Cαよりは簡素版の演出Cβ(装飾図柄の変動表示)が実行されている。そして、図柄変動表示中に、一斉演出の実行時間Tが到来すると、表示領域Aでは、演出Cαが実行を継続し、表示領域Bでは、表示領域Aで表示すべき演出Aαを縮小するなどしてそのままの内容で実行する。また表示領域Cでは演出Aαと同内容であるが例えば簡素版の演出Aβを実行する。そして図柄変動表示が停止し、表示領域Aの演出Cαが終了すると、表示領域Aでは演出Aαを実行する。また表示領域Bは非表示となる。また表示領域Cでは演出Aβを継続する。
次に一斉演出の開始時間Tが到来すると、表示領域Aにおいて演出Cαを開始し、表示領域Bでは、表示領域Aで実行されるべき演出Aαを縮小するなどして内容をそのままで実行する。また表示領域Cでは演出Cβを実行する。そしてそして図柄変動表示が停止したタイミングで、表示領域Aでは演出Aαを表示し、表示領域Cでは演出Aβを表示して、表示領域Bは非表示となる。
図104を参照して、表示領域D(主表示領域D1、副表示領域D21)について説明する。図94(d)に示したように、装飾図柄表示装置208の表示領域の全体が主表示領域D1であり、当該装飾図柄表示装置208の表示領域の一部が副表示領域D21(ワイプ状表示領域208W)である構成の場合、副表示領域D21は、主表示領域D1の一部に重ねて表示されるため、副表示領域D21において演出を表示中は、その背後の主表示領域D1の一部が視認困難となる。ここで、一般的なぱちんこ機において、変動遊技の保留数を保留アイコンを表示して報知する構成が知られているが、当該保留アイコンも装飾図柄表示装置208の表示領域の一部に重ねて表示されるものであって、保留アイコンの表示領域(保留表示領域)は、本実施形態の副表示領域D21と同様の構成といえる。
このため、図104では、説明の便宜上、保留数を表示する保留表示領域を例に、副表示領域D21について説明する。
同図(a)に示すように、主表示領域D1の一部に重畳するように副表示領域D21が設けられている。副表示領域D21は、所定の演出(ここでは、保留アイコンPIの表示演出)を実行する領域である。この場合、副表示領域D21は最大で4つの保留アイコンPIが表示されるのに必要な大きさで確保される。具体的には、副表示領域D21は4つの保留アイコンPIの上下左右の一番突出している部分の四点を含む矩形状の領域(破線で示す領域)である。つまり、隣り合う保留アイコンPIの間は、保留アイコンPIは表示されていないが、副表示領域D21である。
同図(b)、(c)は、各保留アイコンPI部分の拡大図である。各保留アイコンPIは、最大で16×16ピクセルのサイズの画像データであり、視認可能となる画像データ部分(同図(b)、(c)では塗りつぶされた部分)以外の余白部分も保留アイコンPIのための領域である。
つまり、本実施形態のワイプ状の副表示領域D21は、当該副表示領域D21で表示すべき演出を上下左右方向において表示するのに十分なサイズを確保した領域をいい、演出表示(演出画像)に空白部分があったとしても、画像当該副表示領域D21で表示される演出表示のために確保された領域(同図(b)、(c)の余白部分)であれば、そこまでを含む領域である。
同図(d)〜(f)は、余白部分を塗り潰して副表示領域D21を示している。同図(f)、(g)に示す様に、副表示領域D21は主表示領域D1と一部重畳し、副表示領域D21によって主表示領域D1の演出表示(ここでは装飾図柄の変動表示)の一部が視認困難となっている。
<演出実行のタイミングチャート>
以下、タイミングチャートを用いて、演出A(例えば、一斉演出),演出B(例えば、大当り、確変など有利な状態における演出)の実行例について説明する。
<実施例A>
図105は、演出A、演出Bの実行の一例を示す図であり、同図(a)、(b)は、演出Aのタイミングチャートであり、同図(c)、(d)は、演出Bのタイミングチャートである。
同図(a)に示す様に、演出Aは全て演出時間(演出の実行時間)が同じ(一定)であり、演出Aの開始時間から次回の演出Aの開始時間までの時間(以下、この時間を「開始間隔」という)も一定である。このように演出Aは周期的に実行されるものであり、その周期も一定である。
また同図(b)に示す様に、演出Aの開始間隔は一定であるが、各演出Aの演出時間は一定でなくてもよい。この場合も開始間隔は一定であり、演出Aは周期的に実行されるものである。
一方、同図(c)に示す様に、演出Bは、大当りや確変など、所定の条件(開始条件)が成立した場合に任意のタイミングで実行を開始する。また、その演出時間も一定とは限らない。このように演出Bの開始間隔は、一定ではなく、演出Bは周期的に実行されるものではない。
また同図(d)に示す様に、演出Bの開始条件(例えば,大当り)が一定の間隔で成立する場合には、演出Bの開始間隔が一定の間隔となる。しかし、大当りや確変などの有利な状態の成立条件は、予め定められた間隔(時間)で成立するものではないため、結果的に開始間隔は一定となったとしても、演出Aの「周期的な実行」とは区別される。このように、演出Bは非周期的に実行される演出、あるいは予め定められた時間の到来が開始条件とはならない演出である。
<実施例B>
図106は、演出A、演出Bの開始条件(開始要件)および終了条件(終了要件)の一例を示すものであり、同図(a)、(b)は、演出Aのタイミングチャートであり、同図(c)〜(f)は、演出Bのタイミングチャートである。以下の実施例において、各タイミングチャートの最下段に示す矩形のブロックは、各演出の演出データ(演出パート)の最小単位(図98の演出A1−1a、A1−1b、演出B1−1aなど)である。また、開始条件は、1つまたは複数の要件(開始要件)を備えた場合に成立するものであり、終了条件は、1つまたは複数の要件(開始要件)を備えた場合に成立するものである。以下の例では、開始条件は1つの要件を備えた場合に成立(開始要件=開始条件)し、終了条件は1つの要件を備えた場合に成立(終了要件=終了条件)するものとして説明する。
同図(a)に示す様に、演出Aは周期的に所定時間、実行される。つまり、演出Aの開始条件(開始要件)は、計時手段による計時値、あるいは計時値に応じたデータが所定の値となった場合である。計時手段による計時値とは、図95(c)に示すカウンタ値、あるいは図99(a)等に示す電源投入後に周期的に到来する(予め定められた)経過時間である。また、計時値に応じたデータとは、図95(d)に示すカウンタ値である。また、)が所定の値となった場合である。
また演出Aの終了条件(終了要件)は、演出時間の終了(例えば、図99(a)の演出A1aでは5分)であり、また、演出データの終了タイミングである。具体的には、演出A(A1a)が2つの演出データA1−1a、A1−2aで構成されているとすると、演出データA1−2aの終了タイミングが演出Aの終了条件である。
また同図(b)は同図(a)の場合と演出Aの演出時間が異なる例を示し、こでは演出Aは、3つの演出データA1−1a、A1−2a、A1−3aで構成されているとする。この場合の演出Aの開始条件(開始要件)は、計時手段による計時値、あるいは計時値に応じたデータが所定の値となった場合であり、終了条件は、演出データA1−3aの終了タイミングである。
また同図(c)に示す様に、演出Bは、大当りや確変など、所定の条件(開始条件)が成立した場合に任意のタイミングで実行(遊技者に視認可能となる表示)を開始し、大当りや確変などの状態が終了した時点で実行(遊技者に視認可能となる表示)を終了する。
既述の如く、演出Bは電源投入直後から内部的には図99(c)に示した様なタイムテーブルに基づいて最下段のブロックで示す様に演出データ(例えば、演出B1−1a、演出B1−2a、演出B1−3a、演出B2−1a、演出B2−2a、演出B2−3a、演出B3−1a)が連続して実行するよう制御されている。従って、演出Bの開始条件が成立したタイミングでは、遊技者は、演出B2−1aの途中から実行開始したように認識し、終了条件が成立したタイミングでは、演出B2−3aの途中で実行が終了したように認識する。このように、本実施例および以下の実施例で示す演出Bに関するタイミングチャートでは、H/Lで示すタイミングチャートが、遊技者に認識可能となる演出Bの実行タイミングを示し、ブロックで示す各演出パートが内部的に実行制御されている演出Bを示すものとする。
同図(d)は、演出Bの開始条件が成立したタイミングが、内部的に実行制御されている演出データの途中であって、当該演出データ(演出パート)がムービーで構成されている場合の実行例である。演出データがムービーの場合、その途中から実行(表示)を開始することができない。そのため、同図(d)に示すように、開始条件が成立した時点で、内部的に実行が制御されている演出データ(演出パート)の終了を待って、次の演出データ(演出パート)の開始タイミングで、演出Bの実行(表示)を開始する。つまり、破線で示すように、開始条件の成立と演出Bの実行開始にはタイムラグが生じることになる。このタイムラグの期間には、演出Bとは異なる演出(表示など)を実行してもよい。以下、破線で示すタイムラグの期間に実行する演出を、「追加演出」と称する。
一方、演出Bの終了タイミングについては、終了条件が成立したタイミングで演出Bの実行を終了している。つまり終了条件が成立した状態で実行されていたも演出データは(内部的な実行処理は継続するが)遊技者には途中の状態で終了したように認識される。当該演出データがムービー以外で構成されている場合には、途中であっても演出Bの実行が終了したように遊技者に認識させることができる。
同図(e)は、同図(c)と同様に演出Bの開始条件が成立したタイミングが内部的に実行制御されている演出データの途中であって、当該演出データの途中から演出Bの実行を開始することが可能(演出Bの実行が開始したように遊技者に認識させることが可能)な場合の実行例である。この例では、終了条件が成立したタイミングも内部的に実行制御されている演出データの途中であるが、当該演出データがムービーなどで構成されている場合には、当該演出データを途中で終了させることができない。つまり、終了条件が成立したタイミングで、演出Bが終了したように遊技者に認識させることは可能である場合もあるが、次の演出は、破線で示すように、終了条件が成立したタイミングで内部的に実行が制御されている演出データの終了を待って、実行させることになる。この例では、演出Bの終了条件の成立(演出Bの終了)と、次の演出が開始可能となるまでの間に破線で示すようなタイムラグが生じている。このタイムラグの期間にも、演出Bとは異なる追加演出(表示など)を実行してもよい。
同図(f)は、同図(d)で示した演出Bの開始時のタイムラグ(開始条件が成立したタイミングからの破線部分)と同図(e)で示した演出Bの終了時のタイムラグ(終了条件が成立した時点からの破線部分)とが生じている例である。このタイムラグの期間には、演出Bとは異なる追加演出(表示など)を実行してもよい。
<実施例C>
図107は、演出Aと装飾図柄変動表示(演出C)の実行の一例を示すタイミングチャートである。
同図(a)に示す様に、装飾図柄表示装置208において、装飾図柄変動表示は、変動と停止を繰り返している。そして、演出A(一斉演出)の開始条件が成立すると、演出Aが実行開始する。例えば、装飾図柄表示装置208の表示領域の全面を使用して(主表示領域D1において)演出Aが実行される。装飾図柄変動表示は、例えば、演出Aの背面で、変動表示と停止表示を繰り返している。そして演出Aは、所定の演出データ(演出パート)に基づく演出が終了すると実行を終了する。このように演出A(例えば、図99(a)に示す演出A1a)の開始タイミングと終了タイミングは、、これを構成する演出データ(例えば、図98(a)に示す演出A1−1a、演出A1−2a・・・)の開始タイミングおよび終了タイミングと一致する。装飾図柄表示装置208では、演出Aが実行を終了する(非表示となる)と、背面で実行されていた装飾図柄変動表示(演出C)が視認可能となる。
同図(b)は、同図(a)において、追加演出を実行する場合の一例を示す。例えば、演出Aの終了条件が成立した演出Aの終了タイミングにおいて、演出Aが終了する(非表示となる)と、その背面で実行されていた装飾図柄変動表示が途中から視認可能となる。このような場合に、当該装飾図柄変動表示が停止表示となるまで、演出Aの終了後に破線で示すように追加演出を実行してもよい。この追加演出は、例えば、装飾図柄変動表示の開始前に表示されていた背景画像などを記憶手段に記憶しておき、それを表示するようにしてもよい。
同図(c)は、演出Aが終了したタイミングでは、装飾図柄変動表示が途中から視認可能となる状態であるが、保留を全て消化しており、次の装飾図柄変動表示が開始しない状態を示している。このような場合は、破線で示すように、次の装飾図柄変動表示が開始するまで、演出Aの終了後に追加演出(例えば、背景画像の表示)を実行するようにしてもよい。
なお、以下の実施例において、特に記載しない場合には、演出A,演出B、装飾図柄変動表示(演出C)のいずれも装飾図柄表示装置208の全面で実行されるものとし、装飾図柄変動表示中に演出Aまたは演出Bが開始された場合には、これらは装飾図柄変動表示の前面で実行され、演出Aまたは演出B終了した場合に装飾図柄変動表示が継続していた場合は、演出Aまたは演出Bが非表示になった後に、背面で実行されていた装飾図柄変動表示が再表示されるものとする。
<実施例D>
図108は、演出B、特定遊技状態および装飾図柄変動表示(演出C)の実行の他の例を示すタイミングチャートである。ここで、特定遊技状態とは大当り以外の、演出Bの実行開始条件となる有利な遊技状態(例えば、確変、電サポ中など)である。
同図(a)に示す様に、演出Bは、特定遊技状態の開始を開始条件として実行され、特定遊技状態の終了を終了条件として実行を終了する。装飾図柄変動表示は、特定遊技状態の開始とともに変動表示、停止表示を保留数に応じて繰り返し実行するが、特定遊技状態の終了と共に、停止表示となる。すなわち、演出Bは、複数回の図柄の変動表示に跨って実行可能な演出ということができる。また、演出Bは内部的には、電源投入直後から図99(c)に示した様なタイムテーブルに基づいて複数の演出データが連続して実行するよう制御されている。この例では、演出Bの開始タイミングおよび終了タイミングのいずれも、内部的に実行が制御される演出Bの演出データの開始タイミング、終了タイミングとずれている場合を示している。
同図(b)は、同図(a)において、演出Bの開始条件が成立した場合に追加演出を実行し、その直後の演出データの開始タイミングまで演出Bの開始タイミングを待機する実行例を示している。演出Bの開始条件が成立した場合に内部的に実行が制御されていた演出データがムービーなどの場合には、途中から表示されることができないため、追加演出を実行し、当該演出データが終了した時点で、演出Bを実行(遊技者に認識可能な状態出実行)する。
本実施形態では、図108(a)及び同図(b)に示すように、演出Bが実行される期間(第一の期間)は、装飾図柄の変動開始から終了までの期間(第二の期間)よりも長い期間であるということができる。なお、演出Bが実行される期間が、装飾図柄の変動開始から終了までの期間よりも短い場合があってもよい。
<実施例E>
図109は、演出B、特定遊技状態および装飾図柄変動表示(演出C)の実行の他の例を示す他のタイミングチャートである。
同図(a)に示す様に、演出Bは、特定遊技状態の開始を開始条件として実行され、特定遊技状態の終了後の、次回の装飾図柄変動表示の開始を終了条件として実行を終了するものであってもよい。
同図(b)は、同図(a)において、演出Bの開始条件が成立した場合に追加演出を実行し、その直後の演出データの開始タイミングまで演出Bの開始タイミングを待機する実行例を示している。演出Bの終了条件が、特定遊技状態の終了後の、次回の装飾図柄変動表示の開始である以外は、図108(b)と同様であるので、説明は省略する。
同図(c)は、演出Bの終了条件が異なる他の例である。この例では、特定遊技状態の開始を開始条件として実行され、特定遊技状態の終了に合わせて終了する最後の装飾図柄変動表示中に、演出Bを終了するものである。より詳細には、演出Bは、特定遊技状態の終了に合わせて終了する最後の装飾図柄変動表示の、変動表示開始直後に終了する演出データ(黒塗りの星印を付した演出データ)の終了を終了条件としている。例えば,装飾図柄変動表示の回数が100回と決まっている場合などには、最後の装飾図柄変動表示が把握できるので、このような制御が可能となる。また、演出Bが終了した場合(非表示となった場合)、最後の装飾図柄変動表示が途中から再表示されることを防止するために、演出Bの終了後に破線で示すように追加演出を実行してもよい。追加演出は、特定遊技状態の終了に合わせて実行を終了する。この例において、最後の装飾図柄変動表示中に、複数の演出データが含まれる場合(黒塗りの星印を付した演出データと白塗りの星印を付した演出データ)、いずれの演出データの終了を、演出Bの終了条件としてもよいが、ここでは、最後の装飾図柄変動表示が開始した直後に内部的な実行が制御されている演出データ(黒塗りの星印を付した演出データ)の終了を、演出Bの終了条件としている。
<実施例F>
図110は、演出B、特定遊技状態および装飾図柄変動表示(演出C)の実行の他の例を示すタイミングチャートである。
同図(a)は、特定遊技状態の開始タイミングが、内部的な実行が制御されている演出データの途中であるために、演出Bの開始条件を特定遊技状態の開始より送らせて演出Bの開始前に追加演出を実行する他の例である。演出Bの開始条件は、特定遊技状態が開始した直後の(最初の)装飾図柄変動表示中に内部的に実行が制御される演出データのいずれかの開始(終了)タイミングである。
そしてこの例では、最初の装飾図柄変動表示の期間を、それ以降の装飾図柄変動表示の期間よりも長く設定している。これにより、最初の装飾図柄変動表示の期間中に演出データの開始(終了)タイミングを多く設けることができるため、演出Bの開始条件(開始タイミング)を細かい期間で設定することができる。
同図(b)は、演出Bの終了条件を特定遊技状態の終了よりも早めて、演出Bの終了後に追加演出を実行する他の例である。演出Bの終了条件は、特定遊技状態が終了する直前の(最後の)装飾図柄変動表示中に内部的に実行が制御される演出データのいずれかの開始(終了)タイミングである。
この場合も、同図(a)と同様に、最後の装飾図柄変動表示の期間を、それ以前の装飾図柄変動表示の期間よりも長く設定することで、演出Bの終了条件(終了タイミング)を細かい期間で設定することができる。
<実施例G>
図111は、演出B、特別遊技状態(例えば、大当たり遊技状態)、特定遊技状態および装飾図柄変動表示(演出C)の実行の一例を示すタイミングチャートである。
同図(a)に示すように、特定遊技状態(例えば、確変、電サポ状態)は、特別遊技状態(大当たり遊技状態)の終了後に開始する。ここでは演出Bは、特別遊技状態が開始した後、内部的な実行が制御されている演出データの開始(終了)を開始条件として、実行される。なお、演出Bは、特別遊技状態の開始を条件として(特別遊技状態の開始と同時に)開始されるものであってもよい。また、この例では、演出Bの終了条件は、特定遊技状態終了後の、次回の装飾図柄変動表示の開始である。
同図(b)は、特定遊技状態が終了する数回前(例えば4回前)の装飾図柄変動表示の開始が、演出Bの終了条件となる例である。例えば、ST機では、大当り後に100%確変状態となるが、その変動回数が例えば、100回等と決まっている。このような場合に、変動回数の終了の数回前に演出Bを終了し、装飾図柄変動表示を複数回表示させることで、確変状態の変動回数の終了が近いことを報知することにより、遊技者の射幸心を煽ることができる。
<実施例H>
図112は、演出B、特別遊技状態(例えば、大当たり遊技状態)、特定遊技状態および装飾図柄変動表示(演出C)の実行の他の例を示すタイミングチャートである。
演出Bの開始条件は、特別遊技状態の終了、すなわち特定遊技状態の開始である。また、演出Bの終了条件は、次回の特別遊技状態の開始、すなわち特定遊技状態の終了である。そして、この例では、最後の装飾図柄変動表示の期間をそれ以前の装飾図柄変動表示の期間よりも長くしている。
<実施例I>
図113は、演出B、特別遊技状態(例えば、大当たり遊技状態)、特定遊技状態および装飾図柄変動表示(演出C)の実行の他の例を示すタイミングチャートである。
同図(a)では、演出Bの開始条件は、特定遊技状態の開始である。この例では、演出Bは装飾図柄表示装置208の主表示領域D1で実行され、演出Bの開始に合わせて開始される装飾図柄変動表示は、演出Bの背面で実行を開始する。そして、装飾図柄変動表示の1回目の停止表示で「はずれ」に対応する装飾図柄が停止表示され(t1)、その後の装飾図柄変動表示中にスーパーリーチ演出が開始(t2)したとする。スーパーリーチ演出が開始した場合は、当該演出(装飾図柄変動表示)を装飾図柄表示装置208の前面で実行するように切り替える。そして同時に実行される演出Bは、t2のタイミングで副表示領域D2(ワイプ状表示領域208Wまたはサブ表示装置208S)で実行するように切り替える。スーパーリーチ演出で「はずれ」に対応する装飾図柄が停止表示された場合(t3)には、次の装飾図柄変動表示の開始タイミング(t4)で演出Bを、第一表示領域D1での実行に切り替える。ここで、演出Bが第一表示領域D1で実行されている場合に、装飾図柄変動表示をその背面で実行するものとして説明したが、演出Bが第一表示領域D1で実行されている場合に、装飾図柄変動表示は、副表示領域D2(ワイプ状表示領域208Wまたはサブ表示装置208S)で実行するものとしてもよい。
同図(b)は、同図(a)において、スーパーリーチ演出で「当り」に対応する装飾図柄が停止表示された場合の一例である。
スーパーリーチ演出の開始(t2)で、当該演出(装飾図柄変動表示)を装飾図柄表示装置208の前面で実行するように切り替え、演出Bは、t2のタイミングで副表示領域D2(ワイプ状表示領域208Wまたはサブ表示装置208S)で実行するように切り替えられているが、スーパーリーチ演出で「当り」に対応する装飾図柄が停止表示された場合(t3)、次回の装飾図柄の変動表示の開始(t4)が、演出Bの終了条件となる。またt4のタイミングで特別遊技状態が開始している。装飾図柄変動表示は、スーパーリーチ演出の実行時に引き続き、装飾図柄表示装置208において実行される。
<実施例J>
図114は、演出Aと演出Bとを同時に実行する場合の実行例を示すタイミングチャートである。
同図(a)は、演出Aの実行期間と、演出Bの実行期間が重複しない(重ならない)場合を示している。実行期間が重複しないため、いずれも装飾図柄表示装置208の主表示領域D1で実行可能であるが、この例において、演出A、演出Bのいずれか一方が、主表示領域D1で実行され、他方が副表示領域D2(ワイプ状表示領域208Wまたはサブ表示装置208S)で実行されるようにしてもよい。
同図(b)では、演出Aの実行期間と、演出Bの実行期間が少なくとも一部の期間において重複する(重なる)場合を示しており(図101参照)、ここでは演出Aの実行中に演出Bが実行を開始している場合を示している。このように、演出Aと演出Bの実行期間が重複する場合には、主表示領域D1と副表示領域D2でこれらを切り替えて表示するとよい。例えば、主表示領域で演出Aを実行中に、演出Bが開始する場合には、演出Bを副表示領域D2(ワイプ状表示領域208Wまたはサブ表示装置208S)で実行する。あるいは、演出Aを副表示領域D2での実行に切り替え、主表示領域D1で演出Bを実行する(図183参照)。
同図(c)は、演出Aの実行期間と、演出Bの実行期間が少なくとも一部の期間において重複する(重なる)場合を示しており、ここでは演出Bの実行中に演出Aが実行を開始している場合を示している。この場合も、主表示領域D1と副表示領域D2によって、これらの演出を切り替えて表示するとよい。
同図(d)は、演出Aの実行期間と、演出Bの実行期間が少なくとも一部の期間において重複する(重なる)場合を示しており、ここでは1回目の演出Aの実行中に演出Bが実行を開始し、演出Bの実行中に1回目の演出Aは実行を終了し、演出Bの実行中に2回目の演出Aが実行を開始した場合を示している。この場合も、主表示領域D1と副表示領域D2によって、これらの演出を切り替えて表示するとよい。主表示領域D1と副表示領域D2による演出の切り替えについては、本実施形態の全ての実施例において同様である。
このように、本実施形態では、一台のぱちんこ機100において、または複数台のぱちんこ機100において、一斉演出の演出Aと、特別遊技状態あるいは特定遊技状態の場合に実行される演出Bとを同時に実行することができる。そしてこのように同時に実行している場合には、演出Aと演出Bは少なくとも一部が関連性のある演出を実行することができる。例えば、周期的に実行される一斉演出で、複数のぱちんこ機100が図98(a)に示した演出A1(演出A1−1a、演出A1−2a、演出1−3a・・・)を実行中に、そのうちの一台または複数台のぱちんこ機100が、特定遊技状態の開始を開始条件として演出B1(演出B1−2a、演出B1−3a・・・)を実行する。一台のぱちんこ機100において、演出Aと演出Bを同時に実行する場合には、主表示領域D1と副表示領域D2を利用する。複数台のぱちんこ機100において、演出Aと演出Bを同時に実行場合(例えば、右の台が演出A,左の台が演出Bを実行)する場合には、主表示領域D1のみを使用しても良いし、副表示領域D2を使用しても良い。
また、演出Aと演出Bを同時に実行する場合、演出A1の一部(例えば、演出A1−2a)と演出B1の一部(例えば、演出B1−2a)は、関連する演出にすることができる。つまり、この場合の演出A1−2aと演出B1−2aは、同時に実行された場合であっても、不調和にならない(違和感がない)ように関連している(何らかが調和している)演出データである。具体的に一例を挙げると、楽曲が同じメロディーであったり、異なるメロディーであるが調和している(主旋律と副旋律など)ものであったり、楽曲同士が同様の調子で掛け合いになっているものなどをいう。また楽曲が歌唱の場合には、同じ歌詞であったり、同じ(性別の)ボーカルであったり、合唱、輪唱、斉唱である場合をいう。また、歌唱に限らず、演奏(合奏、重奏、掛け合いの演奏)などであってもよい。また、楽曲に限らず、各種ランプ(LED)による発光、可動体224による動作、装飾図柄表示装置208(サブ表示装置208S)における表示であってもよい。ここでは一例として一つの演出データ(パート)が関連する場合を説明したが、演出A、演出Bを構成する複数の演出データ(パート)が関連するものであってもよい。なお、演出A,演出Bの関連性については、本実施形態の全ての実施例において同様である。
<実施例K>
図115は、演出Aと演出Bとを同時に実行する場合の他の実行例を示すタイミングチャートである。
同図(a)は、演出Aの実行期間と、演出Bの実行期間が少なくとも一部の期間において重複する(重なる)場合を示しており、ここでは1回目の演出Bの実行中に演出Aが実行を開始し、演出Aの実行中に1回目の演出Bは実行を終了し、演出Aの実行中に2回目の演出Bが実行を開始した場合を示している。
同図(b)は、演出Aの実行期間と、演出Bの実行期間が少なくとも一部の期間において重複する(重なる)場合を示しており、演出Aの実行中(開始後)に演出Bが実行を開始し、演出Aの実行中(終了前)に演出Bは実行を終了し、その後、演出Aの実行が終了する場合を示している。
同図(c)は、演出Aの実行期間と、演出Bの実行期間が少なくとも一部の期間において重複する(重なる)場合を示しており、演出Bの実行中(開始後)に演出Aが実行を開始し、演出Bの実行中(終了前)に演出Aは実行を終了し、その後、演出Bの実行が終了する場合を示している。
<実施例L>
図116は、演出Aと演出Bとを同時に実行する場合の他の実行例を示すタイミングチャートである。同図における最下段は、内部的な実行制御が行われる演出Bを構成する演出データを示す。
同図(a)は、演出Aの実行中に、演出Bの開始条件(例えば、確変の開始)が成立し、演出Bが実行可能であるが、このタイミングでは実行せず、演出Aの終了後に演出Bを実行する場合を示している。このように、演出Bの開始条件が成立していても演出Aと同時に実行できない場合には、演出Aの終了後に演出Bを実行するものとしてもよい。また演出Aは、主表示領域D1で実行し、破線部分の期間は、演出Bを副表示領域D2で実行し、演出Aが終了した後の演出Bは主表示領域D1に切り替えて実行するようにしてもよい。
同図(b)は、同図(a)と同様に、演出Aの終了後に演出Bを実行するものであるが、演出Aの終了が、演出Bを構成する演出データの途中のタイミングであるため、当該演出データの終了まで演出Bの実行開始を待機する例である。このような場合、破線部分の、特に演出Aの終了から演出Bの開始まではタイムラグが発生し、何も表示されない状態となるので、この期間に追加演出を実行するものとしてもよい。
同図(c)は、演出Aと演出Bの実行期間が重複しない場合の実行例である。演出Aは、演出時間の終了で、実行を終了する(t1)。演出Bは、特定遊技状態中のあるタイミング(例えば、装飾図柄変動表示の3回目の開始(t2))を開始条件として実行開始するものとする。しかし、t2のタイミングでは、内部的な実行制御が行われる演出Bを構成する演出データの途中であるので、当該演出データの終了(t3)まで演出Bの開始を待機する。この場合、演出Aの終了後のt1〜t2の期間、および演出Bの開始前のt2〜t3の期間において、追加演出を行ってもよい。
<演出の表示例>
<実施例M>
次に、主に表示手段におけるの演出(演出A,演出B)の演出の一例について説明する。なお、以下の実施例において、演出Aと演出Bを入れ替えても同様に実施できる。図117は、実施例Mの装飾図柄表示装置208における演出(演出A,C)を時系列に示した図である。
同図(a)に示す様に、装飾図柄表示装置208は、装飾図柄を表示するための3つの図柄表示領域208a〜208c(左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208c)と、変動遊技の保留数を示す保留アイコンPIを表示するための保留表示領域208dと、を有している。装飾図柄の変動表示は、図柄表示領域208a〜208cの各々の表示範囲内で行われ、装飾図柄を停止表示(疑似連の仮停止表示も含む)する場合には、図柄表示領域208a〜208cの各々の表示範囲のほぼ中央に装飾図柄を停止表示する。
また、本実施形態では、右図柄表示領域208cの左側の表示領域に、特図1変動遊技の当否結果を示唆するための特図1用第四図柄表示領域208eと、特図2変動遊技の当否結果を示唆するための特図2用第四図柄表示領域208fとを有している。
同図(a)、(b)に示す状態は、演出C(図柄変動中の演出)の演出例を示している。まず、同図(a)に示すタイミングは、特図1の変動停止を行った状態である。この変動停止の状態では、主制御部300は、特図1表示装置212に「はずれ」を停止表示しているとともに、特図1保留ランプ218の全てのLEDを点灯して特図1変動遊技の保留数が4であることを報知している。
また、この変動停止の状態では、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cに、はずれに対応する図柄組合せ(この例では、「装飾3−装飾4−装飾1」)を停止表示している。また、保留表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、保留アイコン表示領域900、第1副制御部400、第2副制御部500)は、所定の保留表示条件が成立した場合(例えば、第1特図始動口230への入賞など)には、増加した特図1変動遊技の保留に対応する一の保留アイコンを表示可能である。ここでは、保留手段は、保留表示領域208dに4つの保留アイコンPIを表示して、特図1変動遊技の保留数が4であることを報知している。また、特図1用第四図柄表示領域208e、特図2用第四図柄表示領域208fを消灯し、変動停止中であることを報知している。また、スピーカ120は、図柄変動中の演出(演出C)の音声を出力している。
同図(b)に示すタイミングは、特図1変動遊技の保留を1つ消化して、特図1の変動表示を開始(変動開始)した状態である。この変動開始の状態では、主制御部300は、特図1表示装置212を用いて特図1の変動表示を開始するとともに、特図1用の第4図柄表示領域208eを点滅表示(図では塗り潰し)して変動中であることを報知している。また、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cにおいて装飾図図柄の変動表示を開始する。また保留表示手段は、保留表示領域208dに一番右の保留アイコンPIを塗り潰しから白抜き表示に変更し、特図1変動遊技の保留数が3になったことを報知している。また、スピーカ120は、図柄変動中の演出(演出C)の音声を出力している。
同図(c)に示すタイミングは、演出A(一斉演出)の実行条件が成立した状態を示している。すなわち、電源投入から、図99(a)のタイムテーブルに示す予め定められた時間(例えば60分)が経過した状態である。
同図(d)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208において演出Aの実行が開始した状態を示している。すなわち、同図(b)と同様の図柄変動中の演出(演出C)を継続しつつ、装飾図柄表示装置208の主表示領域D1のうちの一部の副表示領域D21(ワイプ状表示領域208W)において一斉演出(演出A(演出A1−1a)を開始している。具体的には、一斉演出(演出A)のうちの本編開始前であることを示す予告編を表示(襖が少し開いた状態の画像(アニメーション)を表示)している。また、スピーカ120からは演出Aを構成する演出A1−1a(予告編)の音声データ(例えば、図98(c)〜(e)の演出A1−1a(音)、以下音声データについて同様)を出力している。なお、ここでは、副表示領域D2としてワイプ状表示領域208W(副表示領域D21)に表示する場合を例に説明しているが、サブ表示装置208S(副表示領域D22)に表示するものであってもよく、これについては本実施形態の以下の全ての実施例において同様である。
同図(e)に示すタイミングは、特図1の変動停止を行った状態である。この変動停止の状態では、主制御部300は、特図1表示装置212に「はずれ」を停止表示している。また、この変動停止の状態では、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cに、はずれに対応する図柄組合せ(この例では、「装飾2−装飾1−装飾7」)を停止表示している。こ変動停止のタイミングでは、ワイプ状表示領域208Wを一旦消去し、装飾図柄表示装置208の表示領域(主表示領域D1)の全面で演出Cを表示している。一方、スピーカ120からは、演出Aを構成する演出A1−2aの音声データを出力し、演出A(演出A1−2a)の継続中であることを報知している。
同図(f)に示すタイミングは、主表示領域D1の全面で演出A(演出A1−3a)を実行(表示)している状態である。具体的には、演出Aのうちの予告編として、襖が少し開いた状態の画像(アニメーション)と演出Aの本編が開始される前の状態であることを示す表示(例えば「準備中」の文字や、「あと60」など本編開始までのカウントダウン表示)を表示する。また、このタイミングでは主制御部300は、特図1表示装置212を用いて特図1の変動表示を開始するとともに、特図1用の第4図柄表示領域208eを点滅表示して変動中であることを報知している。そして、副表示領域D21(ワイプ状表示領域208W)において装飾図柄の変動表示(演出C)を表示している。また、主表示領域D1の左端部においても、装飾図柄の変動表示と保留数表示(ここでは「2」)を表示している。スピーカ120からは、演出Aを構成する演出A1−3aの音声データを出力している。このタイミングでは、同図(c)でワイプ状表示領域208Wで表示されていた演出を主表示領域D1に表示し、同図(c)で主表示領域D1で表示されていた演出Cをワイプ状表示領域Wで表示するように切り替えている。なお、この例では副表示領域D21(ワイプ状表示領域208W)は主表示領域D1の前面に表示される。このため、演出Aは主表示領域D1の全面で実行されるが、副表示領域D21によってその一部が視認困難となっている。
同図(g)に示すタイミングは、主表示領域D1で演出A(予告編(演出A1−7a))の実行を継続し、スピーカ120から演出A1−4aの音声データを出力している状態であり、同図(h)に示すタイミングは、本編開始までのカウントダウン表示の数値が「0」となり、スピーカ120から、演出A1−7aの音声データを出力している状態である。またこのタイミングでは主表示領域D1の左端部において装飾図柄の変動表示と、保留数の「4」を表示している。副表示領域D21においても装飾図柄の変動表示を継続している。
同図(i)に示すタイミングは、主表示領域D1において、演出Aの本編(ここではキャラクタ「姫」が登場する演出A1−8a)が開始するとともに、スピーカ120から演出A1−8a(本編)の音声データを出力している状態である。またこのタイミングでは主表示領域D1の左端部において装飾図柄の変動表示と、保留数の「4」の表示を継続し、副表示領域D21においても装飾図柄の変動表示(演出Cの実行)を継続している。
同図(j)に示すタイミングは、主表示領域D1において、演出Aの本編(演出A1−10a)の実行を継続し、スピーカ120から演出A1−10a(本編)の音声データを出力している状態である。このタイミングでは保留が1つ消化されて次回の装飾図柄の変動表示が実行されており、主表示領域D1の左端部において装飾図柄の変動表示と、保留数の「3」を表示し、副表示領域D21においても装飾図柄の変動表示(演出Cの実行)を継続している。
同図(k)に示すタイミングは、主表示領域D1において、演出Aのうちエンディング(演出A1−11a)を実行し、スピーカ120から演出A1−11a(エンディング)の音声データを出力している状態である。このタイミングでは主表示領域D1の左端部において装飾図柄の変動表示と、保留数の「3」の表示を継続し、副表示領域D21においても装飾図柄の変動表示(演出Cの実行)を継続している。
同図(l)に示すタイミングは、主表示領域D1において、演出Aのうちエンディングの実行を継続し、スピーカ120から演出A1−11a(エンディング)の音声データを出力するとともに、変動停止となった状態である。すなわち、主制御部300は、特図1表示装置212に「はずれ」を停止表示し、第1副制御部400は、副表示領域D2に、はずれに対応する図柄組合せ(この例では、「装飾5−装飾4−装飾5」)を停止表示している。また、主表示領域D1の左端部において、「はずれ」に対応する図柄組合せで停止表示されたことを示す「545」の数字と、保留数の「3」の表示を行っている。
同図(m)に示すタイミングは、主表示領域D1において、演出Aのうちエンディングの実行を継続し、スピーカ120から演出A1−11a(エンディング)の音声データを出力している状態である。副表示領域D21では、はずれに対応する図柄組合せ(この例では、「装飾5−装飾4−装飾5」)の停止表示を継続し、また、主表示領域D1の左端部において装飾図柄の停止表示を示す「545」の数字と、保留数の「3」の表示を行っている。一方、主制御部300は、特図1保留ランプ218のLEDを1つ消灯(2つ点灯)し、保留が1つ消化され、次の変動遊技が開始することを報知している。
同図(n)に示すタイミングは、次の特図1の変動表示を開始(変動開始)した状態である。主制御部300は、特図1表示装置212を用いて特図1の変動表示を開始するとともに、特図1用の第4図柄表示領域208eを点滅表示(図では塗り潰し)して変動中であることを報知している。また、第1副制御部400は、主表示領域D1において演出Aの実行を終了し、図柄表示領域208a〜208cにおいて装飾図柄の変動表示を開始するとともに、保留表示領域208dに2つの保留アイコンPIを塗り潰し表示して特図1変動遊技の保留数が2になったことを報知している。また、スピーカ120は、図柄変動中の演出(演出C)の音声を出力している。演出Aの終了と同時に副表示領域D21の表示も消去される。
このように、演出Aは、例えば予告編(同図(f)〜(h))、本編(同図(i)〜(j))、エンディング(同図(k)〜(m))などそれぞれ一纏まりで完結している複数の部分から構成されていてもよい。この場合、予告編、本編、エンディングは演出Aの一部である。また、特に予告編、本編、またはエンディングのみが演出Aであってもよい。
<実施例N>
図118は、実施例Nの装飾図柄表示装置208における演出(演出B,C)を時系列に示した図である。なお、以下の実施例においては、本実施形態の主要部分について主に説明するものとし、特に明記しない構成については実施例Mと同様とする。同図は、一例として、ST機において例えば「特図K」(16R特別大当り(16R特別確変))に当選し、大当り終了後に確変状態に突入したことを開始条件として演出Bが実行される演出の一例を示す。また、本実施例の演出Bは、複数のぱちんこ機100による一斉演出である。
同図(a)、(b)に示すタイミングは、実施例Mの図117(a)、(b)と同様であるで説明は省略する。
同図(c)に示すタイミングは、第1副制御部400が、主表示領域D1(図柄表示領域208a、208c)に「装飾5」を停止表示して、リーチ(スーパーリーチ)演出(演出C)を行っている状態である。
同図(d)に示すタイミングは、引き続き第1副制御部400が主表示領域D1に「SPリーチ」の文字を表示するとともに主表示領域D1の左上方に装飾図柄を変動 表示してスーパーリーチ演出(演出C)を行っている状態である。
同図(e)に示すタイミングは、第1副制御部400が、主表示領域D1(図柄表示領域208a〜208c)で「特図K」の16R大当り(16R確変大当り)の図柄組合せ(例えば「装飾5−装飾5−装飾5」)の揺れ変動表示を行っている状態であり、同図(f)に示すタイミングは、「特図K」の図柄組合せを停止表示している状態である。
同図(g)に示すタイミングは、大当り演出が開始した状態であり、同図(h)に示すタイミングは、大当り遊技の1ラウンド(1R)目の演出を実行している状態であり、同図(i)は、大当り遊技の16ラウンド(16R)目の演出を実行している状態である。大当り演出では、右打ちで入賞口に入賞しやすくなることを報知する右打ち報知表示や、ラウンド数の表示を行う。
同図(j)に示すタイミングは、16Rの大当り遊技終了後に確変に突入した状態であり、第1副制御部400は、主表示領域D1に「確変突入」などの文字を表示して、確変状態となったことを報知する。確変の変動回数はここでは例えば150回とする。
同図(k)に示すタイミングは、確変状態となったことを開始条件として、演出Bが実行を開始した状態である。第1副制御部400は、主表示領域D1の全面で演出B(吉宗リンク演出)を実行(表示)する。演出Bは例えば、演出B1aを含んで構成され、演出B1aは、演出B1−1a、演出B1−2a、演出B1−3a・・・の複数の演出データ(演出パート)で構成される(図100(b)、図98(a)参照)。
第1副制御部400は、主表示領域D1において、「吉宗リンク演出」の演出B1−1aを実行する。また、例えば主表示領域D1の上方において変動回数の残り回数(残149)を表示し、第一表示領域D1の左端部において装飾図柄の変動表示と、保留数の「4」を表示する。また、右打ち報知表示を引き続き行う。副表示領域D21では、装飾図柄の変動表示を行うとともに、保留数に対応した4つの保留アイコンPIを塗り潰しで表示する演出(演出C)を実行する。また、スピーカ120では、演出B1−1aの音声データを出力する。
この例では副表示領域D21(ワイプ状表示領域208W)は主表示領域D1の前面に表示される。このため、演出Bは主表示領域D1の全面で実行されるが、副表示領域D21によってその一部が視認困難となっている。
なお、このタイミングで表示される演出Bは、必ずしも最初(先頭)の演出B1−1aとは限らない。すなわち、演出Bは、図99(c)に示す様に電源投入の直後から内部的に演出B1−1aから順次、演出B1−2a、演出B1−3a・・・と実行の制御がされており、確変状態となったことを条件として、電源投入後から確変となった状態までの経過時間に対応した演出データ(例えば、演出B1−3aなど)が、このタイミングで遊技者に認識可能に表示される。この例も、演出Bを構成する最初の(先頭の)演出データから開始したことを示すものではない。例えば、図100(b)に示す設定の場合には、開始時間12分で確変に突入しすると、演出B1a(演出B1−1a・・・)が実行される。
同図(l)に示すタイミングは、次回の変動が開始され、引き続き主表示領域D1において演出Bを実行している状態である。具体的には、主表示領域D1において、「吉宗リンク演出」の演出B1−2aを実行する。また、例えば主表示領域D1の上方において変動回数の残り回数(残148)を表示し、第一表示領域D1の左端部において装飾図柄の変動表示と、保留数の「3」を表示する。また、右打ち報知表示を引き続き行う。副表示領域D21では、次回の装飾図柄の変動表示を行うとともに、保留数に対応した3つの保留アイコンPIを塗り潰しで表示する演出(演出C)を実行する。また、スピーカ120では、演出B1−2aの音声データを出力する。
同図(m)に示すタイミングは、最後の変動が開始され、引き続き主表示領域D1において演出Bを実行している状態である。具体的には、主表示領域D1において、「吉宗リンク演出」の演出B1−8aを実行する。また、例えば主表示領域D1の上方において変動回数の残り回数(LAST)を表示し、第一表示領域D1の左端部において装飾図柄の変動表示と、保留数の「4」を表示する。また、「右打ち報知」を引き続き行う。副表示領域D21では、最後の装飾図柄の変動表示を行うとともに、保留数に対応した4つの保留アイコンPIを塗り潰しで表示する演出(演出C)を実行する。また、スピーカ120では、演出B1−8aの音声データを出力する。
同図(n)に示すタイミングは、引き続き主表示領域D1において演出Bを実行している状態である。具体的には、主表示領域D1において、「吉宗リンク演出」の演出B1−9aを実行する。また、第一表示領域D1の左端部において装飾図柄の変動表示と、保留数の「4」を表示する。また、右打ち報知表示を引き続き行う。副表示領域D21では、確変の変動遊技における結果表示(例えば、獲得球数や連チャン回数の表示など)を行うとともに、保留数に対応した4つの保留アイコンPIを塗り潰しで表示する演出(演出C)を実行する。また、スピーカ120では、演出B1−9aの音声データを出力する。
同図(o)に示すタイミングは、引き続き主表示領域D1において演出Bを実行している状態である。具体的には、主表示領域D1において、「吉宗リンク演出」の演出B1−9aを実行する。また、第一表示領域D1の左端部において、「はずれ」に対応する図柄組合せで停止表示されたことを示す「787」の数字と、保留数の「4」を表示する。また、右打ち報知表示を引き続き行う。副表示領域D21では、引き続き確変の変動遊技における結果表示を行うとともに、保留数に対応した4つの保留アイコンPIを塗り潰しで表示する演出(演出C)を実行する。また、スピーカ120では、演出B1−9aの音声データを出力する。
同図(p)に示すタイミングは、確変の状態が終了し、保留が一つ消化され次回の通常の変動遊技が開始する(演出Bの終了条件が成立する)直前の状態である。このタイミングでは引き続き主表示領域D1において演出Bを実行している。具体的には、主表示領域D1において、「吉宗リンク演出」の演出B1−9aを実行する。また、第一表示領域D1の左端部において、装飾図柄の停止表示を示す「787」の数字と、保留数の「4」を表示する。また、右打ち報知表示を引き続き行う。副表示領域D21では、引き続き確変の変動遊技における結果表示を行うとともに、保留数に対応した4つの保留アイコンPIを塗り潰しで表示する演出(演出C)を実行する。また、スピーカ120では、演出B1−9aの音声データを出力する。
同図(q)に示すタイミングは、次回の通常の変動遊技が開始し、演出Bの終了条件が成立した状態である。演出Bの終了条件の成立によって、主表示領域D1では演出Bの実行を終了し、図柄表示領域208a〜208cで装飾図柄の変動表示を実行するとともに、保留数に対応する3つの保留アイコンPIを塗りつぶして表示している。また、スピーカ120からは、演出Cの音声データを出力している。
<実施例O>
図119、図120は、装飾図柄表示装置208における演出(演出A,C)の他の例を時系列に示した図である。実施例Oは、実施例Mのワイプ状表示領域208W(副表示領域D21)に代えて(あるいはこれに加えて)サブ表示装置208S(副表示領域D22)を用いて演出を実行する例である。
図119(a)〜(j)は、図117(a)〜(j)と同じタイミングを示し、図120(a)〜(d)は、図117(k)〜(n)と同じタイミングを示しているので、実施例Mと同様の構成については説明を省略する。
同図(a)(b)に示すように、本実施例では副表示領域D2(D22)としてサブ表示装置208Sを備えており、主表示領域D1で演出C(装飾図柄の変動表示)を実行する場合には、サブ表示装置208Sにおいても演出Cを実行する。この場合、副表示領域D22(サブ表示装置208S)では、主表示領域D1の演出Cと全く同じ内容の演出Cを縮小表示しても良いし、主表示領域D1で実行される演出Cの内容を簡素にした演出C´を実行してもよい。
同図(c)に示すタイミングで演出A(一斉演出)の実行条件が成立すると、同図(d)に示すタイミングは主表示領域D1では装飾図柄の変動表示(演出C)が継続するが、ワイプ状表示領域208W(副表示領域D21)において演出A(予告編)の実行が開始される。また、サブ表示装置208S(副表示領域D22)において、引き続き演出Cが実行される。なお、このタイミングにおいてワイプ状表示領域208Wを表示せず、サブ表示装置208Sにおいて演出A(予告編)の実行を開始してもよい。
同図(e)に示すタイミングは、主表示領域D1で装飾図柄の停止表示(演出C)を実行し、副表示領域D2(D22)においても演出Cを実行する状態である。
同図(f)に示すタイミングは、主表示領域D1で演出A(予告編(演出A1−1a))の実行を開始し、副表示領域D2(D22)において、演出Cの実行を継続する状態である。その後、同図(g)では、主表示領域D1で演出A(予告編(演出A1−2a))を実行し、副表示領域D2(D22)において演出Cの実行を継続し、同図(h)では、主表示領域D1で演出A(予告編(演出A1−3a))を実行し、副表示領域D2(D22)において演出Cの実行を継続し、同図(i)では、主表示領域D1で演出A(本編(演出A1−8a))を実行し、副表示領域D2(D22)において演出Cの実行を継続し、同図(j)では、主表示領域D1で演出A(本編(演出A1−10a))を実行し、副表示領域D2(D22)において演出Cの実行を継続する。
以降、図120(a)〜(d)は、ワイプ状表示領域208W(副表示領域D21)に代えてサブ表示装置(副表示領域D22)において演出Cを実行する以外は、実施例Nと同様であるので説明を省略する。
なお、本実施形態の全ての実施例において、副表示領域D21(ワイプ状表示領域208W)で演出が実行される構成を、副表示領域D22(サブ表示装置208S)で演出が実行される構成に置き替えても良く、副表示領域D22(サブ表示装置208S)で演出が実行される構成を副表示領域D21(ワイプ状表示領域208W)で演出が実行される構成に置き替えてもよい。
<実施例P>
図121は、装飾図柄表示装置208における演出(演出A,C)の他の例を示した図である。
図121(a)〜(c)は、通常の演出Cを実行する場合の演出例を時系列に示した図である。演出Cは、保留アイコンPIを変化させる表示を含む演出である。
同図(a)は、実施例Mの図117(b)と同様のタイミングであるが、当該変動の次に消化される保留に対応する保留アイコン(左から3番目の保留アイコンPI)に重ねて、操作手段(例えば、チャンスボタン136など)の操作を示唆する画像(ボタン操作アイコンBI)を表示している状態である。
この状態で(装飾図柄の変動表示中に)、同図(b)に示す様にチャンスボタン136を操作(押下)すると、同図(c)に示すように、ボタン操作アイコンBIと重ねて表示されていた保留アイコンPIが黒丸の塗り潰し画像からキャラクタ「殿」のアイコンに変化する(以下、「保留アイコンPIの変化表示」という)。
このような構成において、演出Aを実行する場合の実施例を同図(d)〜(f)に示す。
まず、同図(d)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングにおいて(ボタン操作アイコンBIが表示されている状態で)、演出A(予告編)が実行を開始した状態である。演出Aは、副表示領域D21(ワイプ状表示領域208W)において実行されている。
同図(e)に示すタイミングは、装飾図柄の変動表示中にボタン操作アイコンBIが表示されていたにもかかわらず、チャンスボタン136が操作されず、図柄表示領域208a〜208cに、はずれに対応する図柄組合せ(この例では、「装飾2−装飾1−装飾7」)を停止表示した状態である。そして、同図(f)に示すタイミングは、図117(f)に示すタイミングと同様である。このように、装飾図柄の変動表示中にボタン操作アイコンBIが表示されていたにもかかわらず、チャンスボタン136が操作されず、装飾図柄が停止表示された場合には、保留アイコンPIの変化表示は実行されない。
なお、同図(d)、(e)に示すように、演出Aが実行されていても、主表示領域D1で表示されていない場合には、スピーカ120から出力する音声データは演出Cの演出データであり、同図(f)に示すように、演出Aが主表示領域D1で表示された場合に、スピーカ120から出力する音声データを演出Aの演出データ(演出A1−1a)としてもよい。
また、同図(g)〜(i)は保留アイコンPIの変化表示が実行されない他の例を示す。同図(g)、(h)に示すタイミングは、装飾図柄の変動表示中にボタン操作アイコンBIが表示されていたにもかかわらず、チャンスボタン136が操作されず、図柄表示領域208a〜208cに、はずれに対応する図柄組合せ(この例では、「装飾2−装飾1−装飾7」)を停止表示した状態である。この場合、同図(i)に示すタイミングでは、主表示領域D1において演出A(演出A1−3a)を実行し、副表示領域D21(ワイプ状表示領域208W)において、次回の装飾図柄の変動表示を実行しつつ、変化しない保留アイコンPIを表示する。保留が1つ消化されているが、いずれの保留アイコンPIも変化せず、2つの保留アイコンPIが黒塗りの状態で表示される。このように、本実施例では、演出Aの実行中は、保留アイコンの変化表示の機能が無効になる(図96(a)参照)。
<実施例Q>
図122は、装飾図柄表示装置208における演出(演出A,C)の他の例を示した図である。
図122(a)〜(d)は、通常の演出Cを実行する場合の演出例を時系列に示した図である。演出Cは、保留アイコンに関するアニメーションを含む演出である。
同図(a)は、実施例Mの図198(b)と同様のタイミングである。同図(b)に示すタイミングは、第1特図始動口230に入賞があり、保留が1つ増加した状態である。この例では、保留表示手段は、所定の保留移動条件(例えば、特図変動遊技の開始、保留の増加)が成立した場合には、所定の保留に対応する所定の保留アイコンの表示位置を移動させる所定の保留移動アニメーション(例えば、保留アイコンの移動アニメーション、増加アニメーション、消去アニメーション、保留・変動アイコン間の移動アニメーション)を表示可能である。
保留表示手段は、同図(b)、(c)に示す様に、保留の増加に伴って、保留アイコンPIが主表示領域D1の下端から徐々に上昇する保留アイコンの増加アニメーションを実行する。
同図(d)に示すタイミングは、保留アイコンの増加アニメーションが完了し、4つめの保留アイコンPIが保留表示領域208dに表示された状態である。
このような構成において、演出Aを実行する場合の実施例を同図(e)〜(h)に示す。
まず、同図(e)、(f)に示すタイミングは、同図(a)、(b)に示すタイミングと同様である。
同図(g)に示すタイミングは、主表示領域D1において保留アイコンの増加アニメーションの実行中に、副表示領域D21において演出A(予告編(演出A1−1a))が実行を開始した状態である。この場合、同図に示すように、保留アイコンの増加アニメーションは、途中でキャンセルされ、4つめの保留アイコンPIは、1フレームで保留表示領域208dに表示される。その後は同図(h)に示す様に、演出Aは、副表示領域D21において予告編(演出A1−2a)の実行を継続する。
また、同図(i)〜(l)は保留アイコンの増加アニメーションがキャンセルされる他の例を示す。
まず、同図(i)、(j)に示すタイミングは、同図(a)、(b)に示すタイミングと同様である。
同図(k)に示すタイミングは、保留アイコンの増加アニメーションの実行中に、主表示領域D1において演出A(予告編(演出A1−1a))が実行を開始し、副表示領域D21において演出C(装飾図柄の変動表示)が実行を開始した状態である。この場合、同図に示すように、保留アイコンの増加アニメーションは、途中でキャンセルされ、4つめの保留アイコンPIは、1フレームで保留表示領域208dに表示される。その後は同図(l)に示す様に、演出Aは、主表示領域D2において予告編(演出A1−2a)の実行を継続する。このように、本実施例では、演出Aの実行中は、保留アイコンに関するアニメーションの機能の一部が無効になる(図96(a)参照)。
<実施例R>
図123は、装飾図柄表示装置208における演出(演出A,C)の他の例を示した図である。
図123(a)〜(f)は、通常の演出Cを実行する場合の演出例を時系列に示した図である。演出Cは、保留アイコンに関するアニメーションを含む演出である。本実施例では、保留表示領域208dとして、保留アイコンPIを表示する通常保留表示領域208d1と、当該変動に係る保留アイコンであることを示す変動アイコンCIを表示するための変動保留表示領域208d2とが設けられている。
同図(a)、(b)に示すタイミングは、主表示領域D1の図柄表示領域208a〜208cにおいて装飾図柄の変動表示が実行され、変動保留表示領域208d2において当該変動にかかる変動アイコンCI(星形のアイコン)が表示され、通常保留表示領域208d1において、保留数に対応した3つの保留アイコンPI(黒丸のアイコン)が表示される、という演出Cが実行されている状態である。
同図(c)に示すタイミングは、図柄表示領域208a〜208cにおいて、はずれに対応する図柄組合せ(この例では、「装飾2−装飾1−装飾7」)を停止表示した状態であり、同図(d)に示すタイミングは、保留が1つ消化され、特図1保留ランプ218のLEDを1つ消灯して特図1変動遊技の保留数が2となったことを報知した状態である。
同図(e)に示すタイミングは、保留の消化に伴い、図柄表示領域208a〜208cにおいて次回の装飾図柄の変動表示が開始した状態である。このタイミングでは、通常保留表示領域208d1において消化された保留に対応する保留アイコンPIを消去し、変動保留表示領域208d2において変動アイコンCIを消去するとともに、保留アイコンPIを移動させて当該変動に対応する変動アイコンCIを再表示する、保留アイコンの移動(消去)・変化アニメーションが実行されている。
同図(f)に示すタイミングは、保留アイコンの移動(消去)・変化アニメーションが完了した状態である。このタイミングでは、通常保留表示領域208d1において2つの保留アイコンPIが表示され、変動保留表示領域208d2に変動アイコンCIが表示されている。
このような構成において、演出Aを実行する場合の実施例を同図(g)〜(l)に示す。
まず、同図(g)に示すタイミングは、主表示領域D1で演出Cが実行され、副表示領域D21で演出A(A1−1a)が実行されている状態である。演出Cは、図柄表示領域208a〜208cにおいて装飾図柄の変動表示が実行され、変動保留表示領域208d2において当該変動にかかる変動アイコンCI(星形のアイコン)が表示され、通常保留表示領域208d1において、保留数に対応した3つの保留アイコンPI(黒丸のアイコン)が表示される、という演出である。
同図(h)に示すタイミングは、保留が1つ消化され、特図1保留ランプ218のLEDを1つ消灯して特図1変動遊技の保留数が2となったことを報知した状態であり、同図(i)に示すタイミングは、図柄表示領域208a〜208cにおいて、はずれに対応する図柄組合せ(この例では、「装飾2−装飾1−装飾7」)を停止表示した状態である。
同図(j)に示すタイミングは、演出Aの開始条件が成立し、演出Aが開始される直前の状態である。このタイミングでは、変動保留表示領域208d2の変動アイコンCIを消去している。
同図(k)に示すタイミングは、主表示領域D1において演出A(予告編(演出A1−1a))が実行を開始し、副表示領域D21において演出C(装飾図柄の変動表示)が実行を開始した状態であり、同図(l)に示すタイミングは、演出Aは、主表示領域D1において予告編(演出A1−2a)の実行を継続している状態である。
このように、本実施例では、通常の演出Cのみが実行される場合には、同図(d)に示すように、装飾図柄の停止表示中は変動アイコンCIが表示されており、同図(e)に示すように保留が消化されて装飾図柄の変動表示が開始したタイミングで変動アイコンCIが消去されるとともに保留アイコンの移動(消去)・変化アニメーションが実行されるが、演出Aの開始条件が成立した場合には、同図(j)に示すように、早めに変動アイコンCIを消去し、同図(k)に示すように主表示領域D1において演出Aを開始する。
同図(m)〜(p)は、保留アイコンの移動(消去)・変化アニメーションがキャンセルされる他の例を示す。
同図(m)〜(j)に示す様に、保留の消化に伴って保留アイコンの移動(消去)・変化アニメーションが実行されていた場合、主表示領域D1において演出(例えば、演出C)が実行を開始すると、保留アイコンの移動(消去)・変化アニメーションがキャンセルされ、1フレームで、変動保留表示領域208d2に変動アイコンCIを表示し、通常保留表示領域208d1に、保留数に対応した(ここでは2つの)保留アイコンPIを表示する構成としてもよい。このように、本実施例では、演出Aの実行中は、保留アイコンに関するアニメーションの機能の少なくとも一部が無効になる(図177(a)参照)。
<実施例S>
図124は、装飾図柄表示装置208における演出(演出A,C)の他の例を示した図である。
図124(a)は、主表示領域D1において、演出Cを実行している状態である。演出Cは、第一の表示700と第二の表示702を含む演出である。
この状態において、演出Aの開始条件が成立すると、同図(b)に示す様に、副表示領域D21(ワイプ状表示領域208W)において、演出Aが実行を開始する。本実施例ではこのタイミングで、演出Cの一部である第二の表示702を、副表示領域D21に表示する。
また、図124(c)、(d)は他の例を示す。同図(c)は、主表示領域D1において、演出Cを実行している状態である。演出Cには、第一の表示700と第二の表示702が含まれている。
この状態において、演出Aの開始条件が成立すると、同図(d)に示す様に、副表示領域D22(サブ表示装置208S)において、演出Aが実行を開始する。そしてこのタイミングで、演出Cの一部である第二の表示702を、副表示領域D22に表示する。
同図(e)、(f)を参照して、第一の表示700と第二の表示702の具体例について説明する。第一の表示700と第二の表示702は例えば,関連している表示でる。この例では、第一の表示700が右打ちを報知する「右打ちしてください」の文字であり、第二の表示702が右向きの矢印である。同図(e)に示すように、演出C(のみ)の実行中は、主表示領域D1において、第一の表示700と第二の表示702が表示されている。そして、同図(e)に示すように、副表示領域D21において演出Aが実行を開始したタイミングで、第二の表示702(右向きの矢印)が主表示領域D1から消去され、副表示領域D21に表示される。なお、ここでは、第二の表示702を副表示領域D21に移動表示させる場合を例に説明したが、第一の表示700を副表示領域D21に移動表示させるものとしてもよい。また、第一の表示700と第二の表示702は関連しない表示であってもよい。
<実施例T>
図125は、装飾図柄表示装置208における演出(演出A,C)の他の例を示した図である。本実施例は、構造物の動作(複数のアタッカの開閉動作)によって特定領域(確変作動領域、V入賞領域)の進入の可否が振り分けられる、V入賞確変機における表示例である。
図125(a)は、主表示領域D1において、演出Cを実行している状態である。ここでの演出Cは、右打ちでV入賞しやすい大当りであることを報知する演出であり、主表示領域D1の中央付近に「V狙え」という文字が表示され、左上方に、大当りを示す装飾図柄の停止表示(ここでは「装飾4−装飾4−装飾4」)が表示され、右上方には、右打ち報知表示(右打ちを示唆する右向き矢印と「右打ち」という文字)が表示されている。
同図(b)に示すタイミングは、同図(a)に示す演出Cを実行可能な構成において、主表示領域D1に演出Aが実行されている状態であり、同図(b)に示すタイミングは、V入賞しやすい大当りに当選した状態である。V入賞しやすい大当りは、遊技者にとって有利な情報であるため、主表示領域D1で実行されている演出Aを副表示領域D21に切り替えて表示し、主表示領域D1において演出Cを実行する。
また、同図(d)に示す様に、V入賞しやすい大当りに当選した状態であっても、(先に主表示領域D1において演出Aが実行されている場合には、そのまま継続し、第二副表示領域D21において、演出Cを実行してもよい。
また、演出Cのうち例えば、装飾図柄の停止表示(または変動表示)を第一の表示700とし、右打ち報知表示を第二の表示702として、同図(e)に示すように、演出Cが副表示領域D21で実行される場合に、第二の表示702を副表示領域D21で表示するようにしてもよい。この場合、第一の表示700と第二の表示702は関連しない表示である。
<実施例U>
図126は、装飾図柄表示装置208における演出(演出A,C)の他の例を示した図である。
図126(a)〜(d)は、主表示領域D1において、演出Cを実行している状態である。演出Cは、チュートリアル表示を含む演出である。この例は、同図(a)〜(d)に示すように、主表示領域D1で装飾図柄の変動表示または停止表示を行っている複数のタイミングに亘って、複数回のチュートリアル(チュートリアル1,2,3,4)が表示される構成である。
このような構成において、演出Aが実行された場合の演出の表示例を、同図(e)〜(h)に時系列で示す。
同図(e)に示すタイミングは、主表示領域D1において演出Cが実行され、チュートリアル1が表示されている状態である。この状態で、演出Aの開始条件が成立すると、同図(f)に示すように、チュートリアル1の表示領域に重ねて設けられたワイプ状表示領域208Wにおいて、演出Aが実行を開始する。演出Aはチュートリアル1の前面で実行され、これによりチュートリアル1は遊技者に視認困難となる。
同図(g)に示すタイミングは、装飾図柄が停止表示された状態で、このタイミングではワイプ状表示領域208Wの演出Aは一旦消去される。これにより、ワイプ状表示領域208Wの背面のチュートリアル3が遊技者に視認可能となる。
同図(h)に示すタイミングは、主表示領域D1において演出Aが実行され、副表示領域D21(ワイプ状表示領域208W)で装飾図柄の変動表示が開始した状態である。この状態では、主表示領域D1において演出Aが実行されることにより、チュートリアルを表示する演出(チュートリアル4)は、中止される。このように、本実施例では、演出Aの実行中は、チュートリアル表示の少なくとも一部の機能が無効になる(図96(a)参照)。
<実施例V>
図127は、装飾図柄表示装置208における演出(演出A,C)の他の例を示した図である。
図127(a)〜(c)は、主表示領域D1において、演出Cを実行している状態である。演出Cは、チュートリアル表示を含む演出である。この例も、同図(a)〜(c)に示すように、主表示領域D1で装飾図柄の変動表示を行っている複数のタイミングに亘って、複数回のチュートリアルが表示される構成である。本実施例のチュートリアルは、キャラクタ「姫」と「Aリーチは発展に期待だ」という文字の表示、およびキャラクタ「爺」と「爺出現でチャンスアップだ」という文字の表示である。
このような構成において、演出Aが実行された場合の演出の表示例を、同図(d)〜(f)に時系列で示す。
同図(d)に示すタイミングは、主表示領域D1において装飾図柄の変動表示が実行されている状態であり、同図(e)に示すタイミングは、キャラクタ「姫」のチュートリアルが表示されている状態であり、同図(f)に示すタイミングは、キャラクタ「爺」のチュートリアルが追加で表示されている状態である。同図(f)のタイミングで、演出Aの開始条件が成立すると、キャラクタ「姫」のチュートリアル、およびキャラクタ「爺」のチュートリアルの両方の一部に重ねて設けられたワイプ状表示領域208Wにおいて、演出Aが実行を開始する。演出Aは2つのチュートリアルの前面で実行され、これにより2つのチュートリアルはいずれも遊技者に視認困難となる。このように、本実施例では、演出Aの実行中は、チュートリアル表示の少なくとも一部の機能が無効になる(図96(a)参照)。
<実施例W>
図128は、装飾図柄表示装置208における演出(演出A,C)の他の例を示した図である。同図は、演出Aの、特に予告編の他の表示例について時系列に示す図である。
図128(a)に示すタイミングは、主表示領域D1にメニュー画面(演出C)を表示している状態である。
同図(b)に示すタイミングは、主表示領域D1の前面に設けられた副表示領域D21に、演出Aの予告編(ここでは「まもなく開演」という文字)を表示した状態である。演出Aの表示によって、メニュー画面の一部が遊技者に視認困難となっている。この例の副表示領域D21は、ワイプ状表示領域208Wであるが同図に示すよう主表示領域D1の幅と同等にすることで、カットイン画像風に演出A(予告編)を表示することもできる。
同図(c)に示すタイミングは、予告編の実行終了後に、別の副表示領域D21(ワイプ状表示領域208W)において、演出Aの本編の実行を開始した状態である。このように、副表示領域D21(ワイプ状表示領域208W)は、実行する演出Aの内容(例えば、予告編と本編)によって、形状を異ならせた領域としてもよい。
また、同図(a)の後に、同図(b)に示す予告編を実行せずに、同図(c)の本編を実行するようにしてもよい。
同図(d)〜(g)は、予告編の他の表示例である。
同図(d)に示すタイミングでは、主表示領域D1において装飾図柄の変動表示が実行されている状態であり、同図(e)に示すタイミングは、演出Aの実行条件が成立し、主表示領域D1の前面を覆うように、副表示領域D21において演出Aの予告編が表示された状態である。同図(f)に示すタイミングは、装飾図柄の停止表示が行われた状態であり、装飾図柄の停止表示が演出Aの予告編の前面で再表示され、演出Aの予告編が視認困難となる。そして、同図(g)に示すタイミングで、装飾図柄の変動表示が再び開始されると、演出Aの予告編が装飾図柄の変動表示の前面で再表示され、装飾図柄の変動表示が視認困難となる。
<実施例X>
図129は、装飾図柄表示装置208における演出(演出A,C)の他の例を示した図である。同図は、演出Aの、特に予告編の他の表示例について時系列に示す図である。
図129(a)〜(f)は、演出Cの実行時に操作手段(例えば、チャンスボタン136など)を操作した場合の演出例を時系列に示す図である。
同図(a)〜(f)に示す様に、主表示領域D1において装飾図柄の変動表示(演出C)が実行され(同図(a)、(b))、装飾図柄が停止表示された状態(同図(c)、(d))において、操作手段(例えば、チャンスボタン136など)を操作すると(同図(e))メニュー画面が表示される(同図(f))。
このような構成において、演出Aが実行される場合を同図(g)〜(l)に示す。主表示領域D1において装飾図柄の変動表示(演出C)が実行中に(同図(g))、演出Aの開始条件が成立すると、副表示領域D21において演出A(予告編)の実行が開始される(同図(h))。そして、装飾図柄が停止表示されたタイミングで副表示領域D21の演出Aは一旦消去される(同図(i))。その後、演出Aが主表示領域D1で実行され、演出C(装飾図柄の停止表示)が副表示領域D21で実行されるように切り替えて表示される(同図(j))。このタイミングで操作手段(例えば、チャンスボタン136など)を操作すると(同図(k))、メニュー画面は表示されない(同図(l))。このように、本実施例では、演出Aの実行中は、メニュー表示の機能が無効になる(図177(a)参照)。
<実施例Y>
図130は、装飾図柄表示装置208における演出(演出A,C)の他の例を示した図である。図130(a)〜(e)は、通常の演出Cを実行する場合の演出例を時系列に示した図である。演出Cは、予告演出を含む演出である。
同図(a)〜(c)は、主表示領域D1の図柄変動領域208a〜208cにおいて、装飾図柄の変動表示を実行するとともに主表示領域D1の普図変動表示領域208hにおいて普図変動表示を開始し、主表示領域D1の左上方において第一の予告演出704(キャラクタ「殿」の予告アイコン)を表示している状態である。
同図(d)、(e)は、普図変動表示領域208hの普図変動表示当否判定に基づいた第二の予告演出706(普図変動表示領域208hに向かって矢印が移動するアニメーションと、当該矢印が普図変動表示領域208hに到達して大当りを示唆する「激」の文字が表示される予告演出)を表示している状態である。
このような構成において、演出Aが実行される場合の表示例を図(f)〜(j)に示す。主表示領域D1において装飾図柄の変動表示が実行されている状態で、演出Aの開始条件が成立すると、副表示領域D21において演出A(予告編)が実行される。副表示領域D21は、第二の予告演出706の表示領域(すなわち普図変動表示領域208h)の前面に重なって設けられており、演出Aの実行によって第二の予告演出706の表示領域(普図変動表示領域208h)は視認困難となる。そして、同図(h)に示す様に、装飾図柄が停止表示されると、一旦、演出Aは消去される。その後、同図(i)、(h)に示す様に、主表示領域D1において演出A(予告編)が実行され、副表示領域D21において装飾図柄の変動表示が実行される。このように、本実施例では、演出Aの実行中は、予告表示の少なくとも一部の機能が無効になる(図96(a)参照)。
<実施例Z>
図131は、装飾図柄表示装置208における演出(演出A,C)の他の例を示した図である。図131(a)は、主表示領域D1においてキャラクタ選択機能を含む演出(演出C)を実行している状態である。この状態で、同図(b)に示すように副表示領域D21において演出Aが実行を開始すると、演出Aによってキャラクタ選択機能の一部が視認不能となる。つまりこの例では、演出Aの実行中は、キャラクタ選択機能の少なくとも一部の機能が無効になる(図96(a)参照)。
同図(c)は、主表示領域D1において曲選択機能を含む演出(演出C)を実行している状態である。この状態で、、同図(d)に示すように副表示領域D21において演出Aが実行を開始すると、演出Aによって曲選択機能の一部が視認不能となる。つまりこの例では、演出Aの実行中は、曲選択機能の少なくとも一部の機能が無効になる(図96(a)参照)。
同図(e)は、主表示領域D1において,メーター表示機能を含む演出(演出C)を実行している状態である。この状態で、、同図(f)に示すように副表示領域D21において演出Aが実行を開始すると、演出Aによってメーター表示機能の一部が視認不能となる。つまりこの例では、演出Aの実行中は、メーター表示機能の少なくとも一部の機能が無効になる(図96(a)参照)。
<実施例a>
図132は、装飾図柄表示装置208における演出(演出B,C)の他の例を示した図であり、「特図E」の潜伏確変(隠れ確変)の大当りに当選した場合の演出の表示例を示す。
特図低確率普図低確率状態で「特図E」が停止表示された場合には大当り遊技(開放時間100ms×2R)終了後に特図高確率普図低確率状態(いわゆる潜伏確変状態)に移行し、特図低確率普図低確率状態以外の状態で「特図E」が停止表示された場合には大当り遊技(開放時間29000ms×2R)終了後に特図高確率普図高確率状態に移行する。すなわち「特図E」は、停止表示されたときの遊技状態(本例では、特図低確率普図低確率状態であるか否か)によって大当り遊技中の動作およびその後に移行する遊技状態が異なる図柄である。
同図(a)に示すタイミングは、潜伏確変の予告演出(演出C、ここでは「潜伏モード」の表示)を実行している状態であり、同図(b)は確変が確定した場合の演出(演出C)を実行している状態である。そして、同図(c)では、確変の確定を条件として主表示領域D1の全面において演出B(吉宗リンク演出)が実行されている状態である。このように、潜伏確変の大当りに当選した場合は、確変が確定するまでは演出Bは実行しないようにしてもよい。
<実施例b>
図133は、装飾図柄表示装置208における演出(演出A,C)の他の例を示した図である。
同図(a)に示すタイミングは、主表示領域D1において演出A(予告編)が実行中で、副表示領域D22(サブ表示装置208S)において装飾図柄の変動表示(演出C)が実行中の状態である。この演出A(予告編)では、ボタン操作で表示領域の切り替えが可能であることを示唆するボタン操作報知(ここでは、「上下ボタンで入れ替え可能です」)を表示している。
この状態で、同図(b)に示すように操作手段(操作ボタン710)を操作すると、同図(c)に示すように、主表示領域D1で実行されていた演出Aが副表示領域D22で実行され、副表示領域D22で実行されていた演出Aが主表示領域D1で実行されるように、切り替わる。
<実施例c>
図134は、装飾図柄表示装置208における演出(演出A,演出B)の表示例を示した図である。
演出Bは、大当り中の複数台のぱちんこ機100で同調して行われるリンク演出であり、大当りに当選した場合は、スピーカ120から演出B(吉宗の曲)が出力され、主表示領域D1では演出B(吉宗リンク演出)が実行され、副表示領域D22も(例えば簡素版の)演出B(吉宗リンク演出)が実行される。
そして、演出Bを実行中に、演出Aの開始条件が成立した場合(電源投入から一定時間が経過した場合)には、主表示領域D1で実行されていた演出Bは、縮小表示で副表示領域D22で実行されるように切り替わり、主表示領域D1では演出A(姫 島一斉演出)の実行が開始する。また、スピーカ120から演出A(姫の曲)が出力される。この場合において、操作手段(例えば、操作ボタン710)の操作によって、主表示領域D1の演出Aと副表示領域D22の演出Bとを切り替えることができる。
<実施例d>
図135は、装飾図柄表示装置208における演出(演出A,演出C)の他の表示例を示した図である。
同図(a)に示すタイミングは、主表示領域D1において演出A(本編)を実行中であり、副表示領域D22(サブ表示装置208S)において演出Cとして表示切り替え報知(ここでは「左右ボタンでチェンジできます」の文字)を表示している状態である。このタイミングでは、キャラクタ「姫」が目を閉じて踊る画像が表示され、スピーカ120からは例えば演出A1−8aの音声データが出力されている。また、同図(b)は、操作手段(操作ボタン710)の右ボタンを操作した状態である。
同図(c)に示すタイミングは、主表示領域D1において演出A(本編)を実行中であるが、演出Aの演出態様(表示態様)が変化した状態である。この例では、キャラクタ「姫」が正面を向いて正座をする画像が表示される。また、スピーカ120から出力される音声データは演出A1−8aが維持される。
このように、操作手段の操作によって、同じ演出Aであるが、その演出態様(表示態様)が変化するようにしてもよい。演出態様の変化としては、音(音声)や表示の全てが変化しても良いし、例えば、音(音声)へ変化せず、演出の他の構成(例えば、表示、可動体など)が変化するように構成してもよい。
また同図(d)に示すタイミングは、主表示領域D1において演出C(装飾図柄の変動表示)を実行中であり、一の副表示領域D21(ワイプ状表示領域208W)において演出A(予告編)を実行中であり、他の副表示領域D22において演出Cとしてボタン操作報知(ここでは例えば、演出Aの実行の継続の有無などを選択する「参加する=左 参加しない=右」の文字)を表示している状態である。スピーカ120からは演出A1−1aの音声データが出力されている。また、同図(b)は、操作手段(操作ボタン710)の右ボタンを操作した状態である。
同図(c)に示すタイミングは、主表示領域D1において演出C(装飾図柄の変動表示)を実行中であり、副表示領域D22において演出Cに関連する表示を実行中の状態である。スピーカ120からは演出Cの音声データが出力される。つまり、同図(a)で予告編が表示されていた演出Aの実行継続に「参加しない」という選択をしたため、副表示領域D21における演出Aが中止され、非表示となっている。
このように、操作手段の操作によって、演出A(および/または演出B)の実行の可否を選択(決定)可能に構成してもよい。
また同図(g)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングと同様であり、スピーカ120からは演出A1−8a(例えば、男性ボーカルの歌唱)の音声データが出力されている状態である。この状態において操作ボタン710を操作すると(同図(h))、同図(i)では、スピーカ120から出力される音声データが演出A1−8b(例えば、女性ボーカルの歌唱)に切り替わる。
図100で示したように、本実施形態では、例えばあるタイミング(電源投入後60分)に実行される演出Aについて、例えば、男性ボーカルの歌唱の演出A1aを実行する設定Aと、女性ボーカルの歌唱の演出A1bを実行する設定B、など複数の設定が可能であり、設定A,設定Bの切り替えはDIPスイッチ650によって行うことができる。
しかし、DIPスイッチ650による切り替えに限らず、この例で示した様に、操作ボタン710の操作によって演出A1−8a(男性ボーカルの歌唱)と演出A1−8b(女性ボーカルの歌唱)とを切り替え可能に構成してもよい。
<実施例e>
図136は、可動体224による一斉演出の一例を示す外観斜視図である。例えば、同図(a)に示すように、前面枠扉106の上部に設けた扇状の可動体224aは前面枠扉106の上辺付近を回転軸として上下方向(開放方向と閉鎖方向)に回動可能となっている。そして一斉演出(演出A,演出Bのいずれでもよいし両方でもよい)の実行時には、可動体224aが上方に開放している。
この状態で、例えば前面枠扉106が開放されるなどの不正行為があると、その不正行為を行った遊技台100のみ可動部224aが閉鎖方向に移動する(初期位置に戻る)。このように、可動部224によって一斉演出を実行中に不正行為が行われた場合は、当該不正行為が行われた遊技台100の可動部244のみを一斉演出の動作とは異なる態様とすることで、不正行為が行われたことを報知することができる。
なお、扉開放の不正行為以外にも、遊技状態に対応しない入賞口への入球、大入賞口に入球しない状態、扉開放、閉鎖、皿満タン、磁気、電波、振動エラー、入賞超過エラーなどのエラーの場合に、一斉演出中の可動体224の一部について特定の動作をさせることにより、エラーを報知するものとしてもよい。また、この例では可動体224による報知の場合を例に説明したが,一斉演出中の他の演出手段(例えば、LEDなど)による報知を実行してもよい。
<実施例f>
図137は、遊技店内に設けられた遊技島30、30´および一斉演出(島一斉演出)の一例を示した図であり、例えば、島設備(データ表示器20、遊技島30の発光手段32等)と遊技台100の可動体224による一斉演出を行っている遊技島30(遊技台100)と、一斉演出を行っていない遊技島30´(遊技台100´)を示している。
同図に示すように、遊技島30(30´)は、島設備に設置された複数台の遊技台100(100´)と、この遊技台100の各々に対応して設けられたデータ表示器20と、を有して構成されている。また、遊技台100の間には台間機18が配置されている。このような遊技島30に設置する遊技台100としては、上述の弾球遊技台(ぱちんこ機)の他、例えば、回胴遊技台(スロットマシン)、封入式遊技台あるいはメダルレススロットマシンなどが挙げられる。
また、図示は省略するが、遊技用システムは、システム全体を制御する管理コンピュータ(「ホールコンピュータ」や「ホールコン」と称する場合がある)と、この管理コンピュータの配下にネットワークを介して接続された複数の島コンピュータと、この島コンピュータの配下にネットワークを介して接続された複数の台コンピュータと、この台コンピュータの配下にネットワークを介して接続された複数の台間機18およびデータ表示器20と、このデータ表示器20を介して台コンピュータに接続された複数の遊技台100と、を有して構成されている。
本実施形態の一斉演出(島一斉演出)は、遊技台(ぱちんこ機)100の上方に設けられ、大当り回数等を表示するためのデータ表示器20、台間機18に設けられた液晶表示部、遊技島30に設けられた発光手段32等のうちのいずれか、またはこれらの組合せ、または全部で実行されるように構成してもよい。
この場合は例えば、ぱちんこ機100からの外端信号や、その他の信号(例えば第1副制御部400(または,第2副制御部500)から出力される信号)をデータ表示器20や遊技島30に対して入力し、それに基づいて一斉演出を行う。または、電源オン(電源投入)情報や電源投入時間をホールコンピュータが把握しており、所定のタイミングでデータ表示器20等に信号を出力することで一斉演出を実行するものとしてもよい。なお一斉演出は、ホールコンピュータからの信号ではなく、ぱちんこ機100に設けられた計時手段によって実行するものであってもよいし、ホールコンピュータからの信号を直接的、または間接的にぱちんこ機100の副制御手段(例えば第1副制御部400)等に入力し、それに基づいて実行してもよい。
<実施例g>
図138は、遊技店内に設けられた遊技島30および一斉演出(島一斉演出)の一例を示した図であり、例えば、島設備(データ表示器20、遊技島30の発光手段32等)と遊技台100の装飾図柄表示装置208において一斉演出を行っている遊技島30(遊技台100)を示している。
同図に示すように、ぱちんこ機100の演出手段(装飾図柄表示装置208、可動手段224、スピーカ120,各種ランプ(LED)418)による一斉演出(島一斉演出)と、島設備関連(データ表示器20、台間機18,遊技島30の発光手段32等)による一斉演出(島一斉演出)は、同時に実行されるように構成してもよく、時間をずらして実行されるように構成してもよい。また、島設備関連による一斉演出は、1つの遊技台(例えば、遊技島30の端の遊技台)から順番に一斉演出が開始されるように構成してもよい。
ここで、本実施形態の一斉演出(演出A)、リンク演出(演出B)の少なくとも一方は、演出の内容が大幅に変化する場合には、通常時に行われる演出領域(主表示領域D1)を用いて実行するものであってもよい。
また、演出A,演出Bの少なくとも一方は、表示の場合に背景のみが僅かに変化するような演出であってり、少なくとも一部の演出が他の演出に変化するような演出など、全体として僅かに変化する演出であってもよい。
また、演出A,演出Bの少なくとも一方は、本編開始前の予告編(カウントダウン)、本編、エンディング、次回予告など、ひとまとまりの小演出(パート、部分)が複数集まって大演出を構成するものであってもよい。
また、演出A,演出Bの少なくとも一方は、実行の回数に応じて(例えば、4回実行するうちの1回など)、特別な一斉演出を実行してもよい。
また、演出A(一斉演出)の開始条件は例えば、カウンタ値が所定値(周期的(一定周期、それぞれの周期は異なるが予め定められた値となった場合))で開始、カウンタ値に応じたデータが所定のデータで開始、カウンタ値等と予め定められたタイムテーブルに基づいて開始、他のカウンタ値との組み合わせに基づいて開始、などであってもよい。また、演出Bも演出Aと同じ開始条件でなければ、これらのいずれを開始条件としてもよい。
また、演出Bの開始条件は、所定の遊技状態に移行で開始するものであってもよい。所定の遊技状態とは例えば、有利な遊技状態になった場合であり、所定の連荘回数やST残回数に到達した場合などであってもよい。あるいは、有利ではない遊技状態に移行後における所定変動回数(例えば、30回)に到達した場合などであってもよい。さらには、特定の演出が実行されたことを条件として開始してもよいし、パスワード入力で開始してもよいし、周期的に実行される一斉演出(演出A)において所定条件(大当り、ミッション達成など)が成立した場合に開始してもよい。
また、演出A,演出Bの少なくとも一方の終了条件は、カウンタ値等が所定値で終了するもの(例えば、演出時間の終了など)であってもよい。また、カウンタ値等が所定値であり、且つ所定の制御状態(例えば、装飾図柄停止表示など)で終了するものであってもよい。
なお、本実施形態における「第一の・・・」、「第二の・・・」等の記載は、単にこれらのものが同一でないことを意味するための便宜上の記載であり、これらに対応する具体的構成を特定するための記載ではない。
例えば、実施形態中の演出Aを第一の演出と称し、実施形態中の演出Bを第二の演出と称していた場合の「第一」、「第二」の記載は、演出A,演出Bが異なる演出であることを区別するために便宜上付しているに過ぎず、演出Aが第一の演出であり、演出Bが第二の演出であることを特定する趣旨ではない(演出Aが第二の演出であり、演出Bが第一の演出になってもよい)。
また、例えば、演出Bが第一の演出と称した場合、その他の演出を便宜上第二の演出と称することもできる。例えば、第二の演出としては、上述した演出Aの他、特図の変動開始から停止表示されるまでの期間(第二の期間の一例)に行われる装飾図柄の変動表示や、大当りの開始から終了までの期間(第二の期間の一例)に実行される大当り演出等がある。これらの演出は、計時手段による計時の結果に関わらず、先頭から開始可能な演出ということができる。例えば、装飾図柄の変動表示の演出にあっては、特図の変動開始が第二の演出開始条件ということができるし、大当り演出にあっては、大当り遊技の開始が第二の演出開始条件ということができるし、演出Aにあっては、予め定められた時間(1時間)が経過することが第二の演出開始条件ということができる。
本実施形態の遊技台100は、以下の一斉演出の機能を有する。まず、第一の機能としては、複数の異なる演出で構成される特定演出を一又は複数の遊技台100で実現可能にするため、複数の異なる演出をそれぞれの遊技台100で実行可能にした機能である。従来の遊技島を構成する複数の遊技台における一斉演出として、同一の演出が同一のタイミングで実行される場合は単に音量がアップするだけであり、同一の演出が異なるタイミングで実行される場合は雑音に聞こえる。また、異なる演出が同一のタイミングで実行される場合や異なる演出が異なるタイミングで実行される場合も雑音に聞こえる。つまり、従来では、複数の遊技台間において相互に関連する複数の演出を備えた遊技台は存在しなかった。
本実施形態によれば、一又は複数の遊技台100のそれぞれにおいて、一の特定演出を構成する複数の異なる演出(例えば、第一の演出と第二の演出)を実行可能である。
これにより、タイミングによっては、複数の遊技台100による一の特定演出を実現可能となる。
また、第二の機能としては、複数の異なる演出で構成される特定演出を一又は複数の遊技台100で実現可能にするため複数の異なる演出をそれぞれの遊技台100で実行可能にし、意図したタイミングで特定演出を実現するために所定のカウンタで複数の異なる演出の実行を制御する機能である。
従来の一斉演出では、同一の演出が偶然異なるタイミングで実行されることによって輪唱のように聞こえることがあった。また、いわゆるRTC演出機能を有する遊技機においては、電源投入のタイミングをずらすことで輪唱による演出を実現可能であったが、電源投入作業が煩わしいという問題があった。
これに対し、本実施形態によれば、一の特定演出を構成する複数の異なる演出(例えば、第一の演出と第二の演出)を、一又は複数の遊技台100において実行可能である。また、所定の契機が到来した場合に、複数の異なる演出のうちの一の演出または他の演出のうちのいずれかを実行させるように設定可能である。
これにより、予め定めたタイミングで、複数の遊技台100による一の特定演出を実現可能である。
さらに第三の機能としては、一又は複数の遊技台において予め定められたスケジュールに沿った一斉演出(例えば、1時間毎の一斉演出)と、大当り中(確変中、電サポ中など、有利な状態)における一斉演出とを実行可能である。
以上説明したように、本実施形態の遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、演出手段(例えば、装飾図柄表示手段208,可動体224,スピーカ120、各種ランプ(LED)418など)と、計時手段(例えば、プログラムカウンタ、タイマ回路652,RTC回路654など)と、を備えた遊技台であって、前記計時手段は、電源投入の際に計時を開始する手段であり、前記演出手段は、複数種類の演出を実行可能な手段であり、前記複数種類の演出のうちの一の演出は、前記計時手段の計時値に関連する演出(以下、「第一の演出(例えば、周期的に実行される一斉演出(演出A))」という。)であり、前記複数種類の演出のうちの一の演出は、前記計時手段の計時値に関連する演出(以下、「第二の演出(例えば、非周期的に実行される演出(演出B))」という。)であり、前記第二の演出は、前記第一の演出とは異なる演出であり、前記第一の演出は、第一の条件の成立(例えば、電源投入後の予め定められた時間の到来)があった場合に開始される演出であり、前記第二の演出は、第二の条件の成立(例えば、大当たり遊技の当選など)があった場合に開始される演出であり、前記第二の条件は、前記第一の条件と異なる条件である、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成により、周期的な一斉演出の実行頻度を担保しつつ、有利な状態にある(例えば、出玉を得ている)遊技者に対して更に演出(一斉演出)を体感させることができるので、遊技の興趣を高めることができる場合がある。
ここで、前記第一の条件の成立要件は、第一の要件を含む要件であり、前記第二の条件の成立要件は、第二の要件を含む要件であり、前記第一の条件の成立要件は、前記第二の要件を含まない要件である。例えば、第一の条件と第二の条件とは、いずれも同じ計時手段の計時値に関連して成立する条件であっても、図99(a)に示した演出A1aの開始時間と演出A2aの開始時間のように、予め定められた時間であって、その数値(開始時間)異なる場合は、異なる条件とはならない(この場合はいずれも演出Aが実行を開始する第一の条件となる)。
また、第一の演出、第二の演出の一方または両方は、予め定められたタイミングで終了するものであってもよい。例えば、演出によって同じタイミングで終了するものであってもよいし、演出によって、終了するタイミングが異なる場合があってもよい。
また、「計時値に関連する演出」とは、計時値によって開始される演出や、計時値によって大当り時に同じ演出が実行可能に構成されている演出などをいう。
また、演出Bについて、1時間に1回行われる島一斉演出中に特定条件の成立(例えば大当り)があった場合に、大当り中等に選択することができるキャラクタが増え、以後、大当り中や電サポ中に当該増えたキャラクタによって演出を行うことでできるような演出も含む。
また、第一の演出および第二の演出の一方又は両方は、主制御部300側で管理している振り分け装置(電動式で特図1特図2に振り分けるもの等)の位置を副制御部(例えば、第1副制御部400)側に出力し、計時値が予め定められた値になった場合に、その情報を報知する演出(一斉演出の代わりに、振り分け装置が今、どちらに振り分けるかを報知する演出)も含む。
なお、第一の演出は、第二の条件の成立があった場合に必ず実行される演出であってもよく、第一の条件の成立があった場合に実行されない場合があってもよく、第一の条件の成立があった場合にのみ実行される演出であってもよく、第一の条件の成立があった場合に実行する場合がある演出であってもよい。
また、、第二の演出は、第二の条件の成立があった場合に必ず実行される演出であってもよく、第二の条件の成立があった場合に実行されない場合があってもよく、第二の条件の成立があった場合にのみ実行される演出であってもよく、第二の条件の成立があった場合に実行する場合がある演出であってもよい。
また、前記第一の条件は、予め定められたタイミング(例えば、一時間毎など一定の周期)であることを含む条件であり、前記第二の条件は、遊技者に有利な状態(例えば、大当り中、または確変中、電サポ中などの状態)であることを含む条件であり、前記第一の演出は、島一斉演出であり、前記第二の演出は、島一斉演出であり、前記遊技台は、島一斉演出を単独で実行可能である、ものであってもよい。
また、第一の演出は、予め定められたタイミングである場合には必ず実行するものでってもよく、予め定められたタイミングである場合には、特定のエラー以外の場合には必ず実行するものであってもよい。
また、第一の演出は、予め定められたタイミングの場合に実行されない場合があってもよく、予め定められたタイミングの場合にのみ実行される演出であってもよく、予め定められたタイミングの場合に実行する場合がある演出であってもよい。
また、前記第一の条件は、周期的に成立する条件であり、前記第二の条件は、非周期的に成立する条件である、ものであってよもい。
また、前記第一の条件の成立要件は、第一の要件を含む要件であり、前記第一の要件は、前記計時値が予め定められた値であることであり、前記第二の条件の成立要件には、前記第一の要件を含まない、ものであってもよい。
なお、前記第二の条件の成立要件には、前記第一の要件を含んでいてもよい。
また、設定手段(例えば、DIPスイッチ650)を備え、前記複数種類の演出のうちの一の演出は、前記計時手段の計時値に関連する演出(以下、「第三の演出(例えば、図181に示す一定周期毎に他の演出データのグループ(演出A1b→演出A2b→演出A3b)が実行された後、一の演出データのグループ(演出A1a→演出A2a→演出A3a)・・・が実行される演出)」という。)であり、前記第三の演出は、第三の条件の成立があった場合に開始される演出であり、前記第三の条件は、前記第一の条件と異なる条件であり、前記第一の条件の成立要件は、第二の要件を含む要件であり、前記第三の条件の成立要件は、前記第一の要件を含む要件であり、前記第三の条件の成立要件は、第三の要件を含む要件であり、前記第二の要件は、前記設定手段によって第一の設定(例えば、図181に示す設定A)がなされていることであり、前記第三の要件は、前記設定手段によって第二の設定(例えば、図100に示す設定B)がなされていることであり、前記第二の設定は、前記第一の設定とは異なる設定であってもよい。
また、前記演出手段は、音出力手段(例えば、スピーカ120)を含む手段であってもよい。
また、前記第二の演出は、前記第一の演出と並列的に実行されることが可能となるように構成されている演出であってもよい。
また、前記第二の演出は、前記第一の演出と同時に実行されないように構成されている演出であってもよい。
また、前記遊技台は、ぱちんこ機であってもよく、前記遊技台は、スロットマシンであってもよい。
また、本実施形態の遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、操作手段(例えば、チャンスボタン136、操作ボタン710)と、演出手段(例えば、装飾図柄表示手段208,可動体224,スピーカ120、各種ランプ(LED)418など)と、計時手段(例えば、プログラムカウンタ、タイマ回路652,RTC回路654など)と、を備えた遊技台であって、前記計時手段は、電源投入の際に計時を開始する手段であり、前記演出手段は、複数種類の演出を実行可能な手段であり、前記複数種類の演出のうちの一の演出は、前記計時手段の計時値に関連する演出(以下、「第二の演出(例えば、非周期的に実行される演出(演出B))」という。)であり、前記第二の演出は、第二の条件の成立があった場合に開始される演出であり、前記第二の演出は、前記操作手段の操作に関連して開始される演出であり、前記第二の条件は、遊技者に有利な状態(例えば、大当り中、または確変中、電サポ中などの状態)であることを含む条件である、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成により、周期的な一斉演出と、有利な状態で実行される演出(一斉演出)の実行の可否(実行の領域)を遊技者に選択させることができるので、遊技の興趣を高めることができる場合がある。
また、前記複数種類の演出のうちの一の演出は、前記計時手段の計時値に関連する演出(以下、「第一の演出(例えば、周期的に実行される一斉演出(演出A))」という。)であり、前記第一の演出は、第一の条件の成立があった場合に開始される演出であり、前記第一の演出は、前記第二の演出とは異なる演出であり、前記第一の条件は、予め定められたタイミングであることを含む条件であり、前記第一の条件は、前記第二の条件と異なる条件であり、前記第一の演出は、島一斉演出であり、前記第二の演出は、島一斉演出であり、前記遊技台は、島一斉演出を単独で実行可能であってもよい。
また、前記第一の条件は、周期的に成立する条件であり、前記第二の条件は、非周期的に成立する条件である、ものであってもよい。
また、前記第一の条件の成立要件は、第一の要件を含む要件であり、前記第一の要件は、前記計時値が予め定められた値であることであり、前記第二の条件の成立要件には、前記第一の要件を含まない、ものであってもよい。
また、設定手段(例えば、DIPスイッチ650)を備え、前記複数種類の演出のうちの一の演出は、前記計時手段の計時値に関連する演出(以下、「第三の演出(例えば、図181に示す一定周期毎に他の演出データのグループ(演出A1b→演出A2b→演出A3b)が実行された後、一の演出データのグループ(演出A1a→演出A2a→演出A3a)・・・が実行される演出)」という。)であり、前記第三の演出は、第三の条件の成立があった場合に開始される演出であり、前記第三の条件は、前記第一の条件と異なる条件であり、前記第一の条件の成立要件は、第二の要件を含む要件であり、前記第三の条件の成立要件は、前記第一の要件を含む要件であり、前記第三の条件の成立要件は、第三の要件を含む要件であり、前記第二の要件は、前記設定手段によって第一の設定(例えば、図100に示す設定A)がなされていることであり、前記第三の要件は、前記設定手段によって第二の設定(例えば、図100に示す設定B)がなされていることであり、前記第二の設定は、前記第一の設定とは異なる設定である、ものであってもよい。
また、前記演出手段は、音出力手段(例えば、スピーカ120)を含む手段であってもよい。
また、前記第二の演出は、前記第一の演出と並列的に実行されることが可能となるように構成されている演出であってもよい。
また、前記第二の演出は、前記第一の演出と同時に実行されないように構成されている演出であってもよい。
また、前記遊技台は、ぱちんこ機であってもよく、前記遊技台は、スロットマシンであってもよい。
<<実施形態4>>
以下、図面を用いて、本発明の実施形態4に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について、図139〜図177を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態におけるパチンコ機100の構成及び各種処理の内容については、実施形態1と概略同様であるため、以下、実施形態1に係るパチンコ機100と異なる構成について図示して説明し、実施形態1に係るパチンコ機100と同一の構成については、特に明示しない限りにおいて符号は実施形態1と同一にし、また、図示及び詳細な説明を省略する。
図139は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。本実施形態では、第1副基板ケース162の左上に、第1出力設定スイッチ190を配設している点で実施形態1とは異なっている。詳細は後述するが、この第1出力設定スイッチ190は、パチンコ機100のスピーカ120から出力する音(例えば、BGM、効果音、エラー音等)の音量(ボリューム)や、各種ランプの輝度(光量)を調整するためのスイッチである。第1出力設定スイッチ190は、パチンコ機100の背面に配設されているため、前面枠扉106の施解錠を行うことができる者(例えば、遊技店の店員等)は前面枠扉160を開放することで操作を行うことができるが、前面枠扉106の施解錠を行うことができない者(例えば、遊技者)は操作を行うことができないように構成されている。
また、図示は省略するが、主基板ケース158、第1副基板ケース162、および、第2副基板ケース164は、これらの基板を保護するための透明なケースに覆われている。したがって、第1出力設定スイッチ190の操作を行うためには、ケースを一時的に外す必要があるが、操作の必要が無い場合には、ケースを通して第1出力設定スイッチ190の設定値を容易に視認することができる。なお、第1出力設定スイッチ190の操作性を重視する場合には、ケースを設けなくてもよい。
また、RWMクリアスイッチ180については、ケースで覆ってもよいし、覆わなくてもよい。また、RWMクリアスイッチ180をケースで覆う一方で、第1出力設定スイッチ190をケースで覆わなくてもよい。また、RWMクリアスイッチ180と第1出力設定スイッチ190の両方をケースで覆わなくてもよいし、両方をケースで覆ってもよい。
また、本例では、RWMクリアスイッチ180を背面左下に配置する一方で、第1出力設定スイッチ190を背面左上に配置しているが、RWMクリアスイッチ180を第1出力設定スイッチ190よりも操作し難い位置(例えば、前面枠扉106を開放したときにできる隙間から遠い位置)に配置してもよいし、その逆でもよい。
<第1出力設定スイッチ>
図140(a)は、第1出力設定スイッチ190の拡大図である。本例の第1出力設定スイッチ190は、16個の接点を有し、回転可能に構成された円形状の回転部190aと、この回転部190aを基端として外側に突出形成された指示部190bと、を有する。また、第1出力設定スイッチ190の周囲には、回転部190aの16個の接点の各々に対応して、16個の数字(本例では、0〜Fの16進数)が施されている。
この第1出力設定スイッチ190は、指示部190bが指し示している数値の情報を検出信号として外部に出力可能に構成されており、例えば、同図(a)に示すように、指示部190bが「B」を指し示している場合には、16進数の「B」の数値情報を2進数4ビットの検出信号(0b1011)として出力可能である。したがって、制御部は、この検出信号を入力することで、第1出力設定スイッチ190の指示部190bが指し示している数値(本例では、16進数の0〜Fの数値のいずれか)を検出することが可能な構成となっている。
なお、本発明に係る「第二の操作手段」は、例示した第1出力設定スイッチ190に限定されるものではなく、例えば、同図(b)に示すようなロータリースイッチ191を適用してもよいし、同図(c)に示すようなスライドスイッチ192を適用してもよい。
同図(b)に示すロータリースイッチ191は、16個の接点を有し、回転可能に構成されたリング形状の回転部191aと、この回転部191aに形成された切欠き窓191bと、を有する。また、ロータリースイッチ191の回転部191aの底部には、回転部191aの16個の接点の各々に対応して、16個の数字(本例では、0〜Fの16進数)が施されている。
このロータリースイッチ191は、切欠き窓191bから見える数値の情報を検出信号として外部に出力可能に構成されており、例えば、同図(b)に示すように、切欠き部191bから見える数値が「F」である場合には、16進数のFの数値情報を2進数4ビットの検出信号(0b1111)として出力可能である。したがって、制御部は、この検出信号を入力することで、ロータリースイッチ191の切欠き部191bから見える数値(本例では、16進数の0〜Fの数値のいずれか)を検出することが可能な構成となっている。
同図(c)に示すスライドスイッチ192は、長方形形状の案内溝192aと、16個の接点を有し、案内溝192aに沿ってスライド可能なスライド部192bと、を有する。また、スライドスイッチ192の上方には、スライド部192bの16個の接点の各々に対応して、16個の数字(本例では、0〜Fの16進数)が施されている。
このスライドスイッチ192は、スライド部192bが位置する数値の情報を検出信号として外部に出力可能に構成されており、例えば、同図(c)に示すように、スライド部192bが数値「0」の場所に位置している場合には、16進数の0の数値情報を2進数4ビットの検出信号(0b0000)として出力可能である。したがって、制御部は、この検出信号を入力することで、スライドスイッチ192のスライド部192bが位置する数値(本例では、16進数の0〜Fの数値のいずれか)を検出することが可能な構成となっている。
これらの第二の操作手段は、機械式(メカ式)のスイッチであるため、通電されていない状態であっても作動できる上に、停電等によって電源が遮断された場合でも、音量の調整値を保持することが可能である。したがって、一度、設定を行えば、電源を落とした場合でも調整値を保持することができ、例えば、遊技店の意図した音量に調整することが容易である。また、音量の調整値を確認することができる数字(表示手段)を備えているため、調整値の確認が容易であり、利便性が高い。
<第2出力設定スイッチ>
図140(d)は、第2出力設定スイッチ194の拡大図である。本例の第2出力設定スイッチ194は、上述のチャンスボタン136としても機能する決定ボタン194aと、決定ボタン194aの左側に配設された左ボタン194bと、決定ボタン194aの右側に配設された右ボタン194cと、を有する。
この第2出力設定スイッチ194は、決定ボタン194a、左ボタン194b、または、右ボタン194cのいずれかが操作された場合に、各々のボタンに対応する検出信号を出力可能である。したがって、制御部は、この検出信号を入力することで、決定ボタン194a、左ボタン194b、または、右ボタン194cのいずれが操作されたかを検出することが可能な構成となっている。
なお、本発明に係る「第一の操作手段」は、例示した第2出力設定スイッチ194に限定されるものではなく、例えば、同図(e)に示すように、チャンスボタン136とは別に、上下左右のボタンと決定ボタンを有する十字キー195を備え、この十字キー195を第一の操作手段として適用してもよい。また、2種類の操作手段を備え、いずれか一方の操作手段が演出ボタンを兼ねるものでもよいし、いずれか一方の操作手段のみが第一の操作手段であってもよい。
また、第一の操作手段(または第二の操作手段)の操作を条件として、カットイン表示を行ったり、いずれか一方の操作手段をボタン連打演出等で使用し、他方の操作手段を隠しコマンドで使用してもよい。ここで、隠しコマンドとは、操作手段の操作を示唆していないのにも関わらず、操作手段を操作すると何らかの演出が行われるもの(例えば、画面に表示されない、ボタンも光らないのうちの少なくとも一つまたは両方)をいう。
これらの第一の操作手段は、機械式(メカ式)のスイッチではないため、通電されていない状態では作動することができず、自身では音量の調整値を保持することができないため、音量の調整値を記憶するための記憶手段を別に備える必要がある。また、本例では、音量の調整値をバックアップしないように構成しているが、バックアップするように構成してもよい。
<制御部>
次に、図141を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。本実施形態では、第1副制御部400の基本回路402に、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音制御回路431と、各種ランプ440(例えば、設定操作部ランプ、賞球残数表示部の各セグメント、情報報知用ランプ群の各ランプ、払出表示ランプ、エラー表示ランプ)と、第2出力設定スイッチ194の押下操作を検出するセンサ回路428に接続されたスイッチセンサ426と、第1出力設定スイッチ190とが接続されている点で実施形態1とは異なっている。なお、第1出力設定スイッチセンサ190をスイッチセンサ426、センサ回路428を介して基本回路402に接続してもよい。
<音制御回路、ランプ駆動回路の周辺回路>
図142は、第1副制御部400の音制御回路431とランプ制御回路420の周辺回路を示すブロック図である。
第1副制御部400は、基本回路402、音制御回路431、サウンドROM431a、増幅回路442、点灯制御部450、およびランプ駆動回路420と、を備えている。なお、音制御回路431に、サウンドROM431aや増幅回路442を内蔵してもよいし、一時的に情報を記憶するための記憶手段(例えば、SDRAM)を外付けしてもよい。
音制御回路431は、基本回路402のCPU404に接続されるCPUI/Fと、CPU404からのコマンドを一時記憶する制御レジスタと、後述する効果音やBGMなどの音情報や音量情報が記憶されるサウンドROM431aと、制御レジスタ内のコマンドに従って音声の再生制御を行う再生制御部と、デジタル音声信号をアナログ音声信号に変換するためのD/A変換部と、を備える。増幅回路442は、音制御回路431から入力するアナログ音声信号を増幅する音量増幅部と、この音量増幅部から入力するアナログ音声信号をスピーカ120に出力するための出力部と、を備える。
点灯制御部450は、基本回路402からのコマンドに基づき、ランプ440(例えば、設定操作部ランプ、賞球残数表示部の各セグメント、情報報知用ランプ群の各ランプ、払出表示ランプ、エラー表示ランプ)をランプ駆動回路420を介さずに点灯制御するとともに、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138、枠ランプ、演出用ランプ)をランプ駆動回路420を介して制御する。
ランプ駆動回路420は、点灯制御部450に接続されるCPUI/F420aと、点灯制御部450からのコマンドを一時記憶する制御レジスタ420bと、制御レジスタ420b内のコマンドに従ってランプ418の輝度制御(例えば、デューティ比(電流を流す時間の比率)の制御)を行う輝度制御部420cと、を備える。ランプ駆動回路420は、複数のランプ418が備えられた基板毎に設けられる。
本例では、ランプ418がランプ駆動回路420の制御により輝度変更可能であるのに対して、ランプ440はランプ駆動回路を介さずに制御されるため、輝度変更不能(点灯・消灯のみ制御可能)である。
図143(a)は、上述の第1副制御部400を構成する回路のうち、音制御に用いられる各種回路(音制御関連回路)を抜き出して示したブロック図である。
第1副制御部400のCPU404の入力端子P1〜P4は、第1出力設定スイッチ190の出力端子b0〜b3に接続されている。第1出力設定スイッチ190の出力端子b0は、第1出力設定スイッチ190によって検出された検出信号(本例では、0〜Fの16進数)のビット0(最下位ビット)の情報を出力するための端子であり、出力端子b1は、第1出力設定スイッチ190によって検出された検出信号(0〜Fの16進数)のビット1の情報を出力するための端子である。また、出力端子b2は、第1出力設定スイッチ190によって検出された検出信号(0〜Fの16進数)のビット2の情報を出力するための端子であり、出力端子b3は、第1出力設定スイッチ190によって検出された検出信号(0〜Fの16進数)のビット3(最上位ビット)の情報を出力するための端子である。
すなわち、CPU404は、入力端子P1〜P4を介して、第1出力設定スイッチ190の指示部190bが指し示している数値(本例では、16進数の0〜Fの数値のいずれか)を2進数4ビットの検出信号として検出することが可能な構成となっている。
また、第1副制御部400のシリアル端子TxD、RxD、SCK、割込み入力端子IRQ、および入出力端子P5、P6は、音制御回路431の対応する端子に接続されている。また、音制御回路431には、1個のスピーカ120が接続された1chアンプ433a(増幅回路442)と、2個のスピーカ120が接続された2chアンプ433b(増幅回路442)と、が接続されている。音制御回路431は、1chアンプ433aおよび2chアンプ433bを介してスピーカ120に音声信号を出力する。
なお、本例では、1chアンプ433aと2chアンプ433bを別体(別基板)としたが、一つの基板で構成してもよいし、これらの一部または全てを音制御回路431に内蔵してもよい。また、図示はしないが、ROM406やRAM408に加えて(または代えて)、音制御回路431専用のROMやRAMを、音制御回路431に内蔵または外付けしてもよい。
<音制御関連回路のリセット信号>
図143(b)は、音制御関連回路のリセット信号線の接続の一例を示したブロック図である。本例では、CPU404のリセット入力端子RESETは、リセット回路403のリセット出力端子に接続されている。したがって、CPU404は、リセット回路403から出力されるリセット信号の電圧レベルに応じて、リセット状態またはリセット解除状態のいずれかの状態となる。
また、CPU404の出力端子P7は、音制御回路431のリセット入力端子RESET、1chアンプ433aのリセット入力端子RESET、および、2chアンプ433bのリセット入力端子RESET、にそれぞれ接続されている。したがって、音制御回路431、1chアンプ433a、2chアンプ433bは、CPU404から出力されるリセット信号の電圧レベルに応じて、リセット状態またはリセット解除状態のいずれかの状態となる。
図144は、リセット信号線の接続の変形例を示したブロックである。この変形例では、リセット回路403のリセット出力端子RESETを、CPU404に加えて、音制御回路431、2chアンプ433b、およびROM406の各リセット入力端子RESETに接続するとともに、1chアンプ433aのリセット入力端子RESETには、2chアンプ433bの出力端子を接続している。
したがって、音制御回路431、および2chアンプ433bは、CPU404から出力されるリセット信号の電圧レベル、または、リセット回路403から出力されるリセット信号の電圧レベルに応じて、リセット状態またはリセット解除状態のいずれかの状態となる。また、ROM406は、リセット回路403から出力されるリセット信号の電圧レベルに応じて、リセット状態またはリセット解除状態のいずれかの状態となり、1chアンプ433aは、2chアンプ433bから出力されるリセット信号の電圧レベルに応じて、リセット状態またはリセット解除状態のいずれかの状態となる。
<音制御回路>
次に、図145を用いて、音制御回路431について詳細に説明する。なお、同図(a)は、音制御回路431を概略的に示すブロック図であり、同図(b)は、音制御回路431の再生音出力設定における各種処理を概略的に示すブロック図である。
本例では、音制御回路431は、いわゆるDSP(Digital Signal Processor)として、後述する各種モジュールを有して1パッケージで構成されている。同図(a)に示すように、音制御回路431は、再生音出力設定の制御を司る制御部1が、I/F2およびSPI (Serial Peripheral Interface)を介して外部のホストCPUであるCPU404と接続されている。
また、制御部1はエンコードデータ入力部3と接続され、該エンコードデータ入力部3は、EMIF(External Memory Interface)を介して外部のサウンドROM431aと接続されている。また、エンコードデータ入力部3は、デコード処理、ミキシング処理、立体音響処理、シーケンサ処理、フィルタ処理等の各種処理を行う各種処理部4と接続されている。各種処理部4は、PCM出力部5と接続され、PCM出力部5はインターフェースとしてのMcASPを介して外部のスピーカ120と接続されている。そして、制御部1は、上述したI/F2、エンコードデータ入力部3、各種処理部4、PCM出力部5とバスを介して接続され、それぞれにおける処理の制御を行うようになっている。
ここで、音制御回路431において制御部1が行う再生音出力設定について、より詳細に説明する。まず、制御部1がCPU404の制御に基づき、サウンドROM431aから取得した音源データを、EMIFを介してエンコードデータ入力部3に入力した後、各種処理部4に取り込む。各種処理部4は、入力される音源データに対し、上述した各種処理を施す。
かかる各種処理を具体的に説明すると、同図(b)に示すように、まず、EMIFを介して取り込まれた音源データに対し、チャネル・モジュール41においてチャネル処理を施す。本例の場合、制御部1は、1〜32の計32チャネルを有し、サウンドROM431aから呼び出された複数のデータのそれぞれにチャネルを割り当てることで、複数の音源データを同時に管理することが可能となっている。
ここで、チャネル処理は、まず入力される音源データ(フレーズデータ)に対しデコード(再生)処理を行う。フレーズデータは、Muzip形式に圧縮されたファイルであり、ステレオ音源と、モノラル音源と、バイノーラル音源(3Dサウンド処理が適用されているステレオ音源)などのタイプの音源データを有している。
そして、次にデコードしたフレーズデータに対し、フレーズまたはスロットのボリューム調整を実行する。ここで、スロットとは、フレーズ番号と、モノラル1chの移動情報を記述したデータである移動情報コード番号と、再生範囲指定情報などを含むデータであり、フレーズ番号と移動情報コード番号とが指定されているスロットとしての3D音源の再生および再生範囲指定を行うために使用される。この3D音源は、音制御回路431内で3Dサウンド処理されることにより、バイノーラル音源となる。
次いで、ボリューム調整したフレーズデータに対し、フレーズまたはスロットのパン調整を実行する。このとき、パン調整は、モノラル音源を再生する場合にのみ適用され、ステレオ音源および3D音源には適用されない。そして、パン調整後のフレーズデータに対し、再生、停止、一時停止、一時停止解除などのフェード処理を追加し、次いで、1〜65,535回のループ、または無限ループを指定可能なループ処理を行い、さらに、再生中のフレーズの再生が完了したら、別のフレーズを自動的に再生することで、複数のフレーズを隙間なく連続で再生可能なフレーズ・チェーン再生を行った後、ステレオ音源/モノラル音源として出力する。なお、フレーズ・チェーン再生を実行する場合、所望のフレーズ番号とループ回数とを予め設定することができるようになっている。
このとき、制御部1は、チャネル処理に並行して、コンプレッサ動作(コンプレッサ機能が作動しているか否か)を監視しており、以下に説明するコンプレッサ動作監視処理を行う。すなわち、制御部1は、かかるコンプレッサ動作監視処理において、まず、入力されるフレーズデータ(音源データ)の入力レベルが所定の閾値(スレッショルドレベル)を超えているか否か判断する。このとき、入力されるフレーズデータの入力レベルが所定の閾値を超えていない否定結果を得た場合、このルーチンを繰り返し、該閾値を超える入力レベルのフレーズデータが入力されるまで待機している。
一方、制御部1は、入力されるフレーズデータの入力レベルが所定の閾値を超える肯定結果を得た場合、次のステップに移行して、当該閾値を超えた(すなわち、コンプレッサ機能としての圧縮処理を実行(作動)させた)デコード(再生)中のフレーズデータにおけるフレーズ番号をサウンドRAMに用意されたフレーズデータに関するアドレスポートに書き込み(エンキュー)、コンプレッサ機能を作動させたフレーズデータに関する再生音情報(ステータス情報)をDRCステータス情報のキュー(以下、これをDRCステータスキューと称する)として作成する。
次いで、制御部1は、閾値を超えたフレーズデータに関する各種情報をサウンドRAMに用意されたフレーズデータに関するデータポートに書き込み(エンキュー)、DRCステータスキューとして完成させる。そして、制御部1は作成したDRCステータスキューを、コンプレッサ機能を作動させたフレーズデータ(音源データ)に関する再生音情報として、第1副制御部400のCPU404へと出力する。
制御部1は、チャネル・モジュール41でのデコード処理後のフレーズデータをミキサー・モジュール43に入力し、該ミキサー・モジュール43によって、入力したフレーズデータ(音源データ)に対しマスター・ボリュームを乗算するマスター・ボリューム調整を行った後、ステレオ音源およびパン調整後のモノラル音源をミキシングする一方、3D音源に対し3Dゲインを乗算してモノラル・バッファに格納する3D音源のゲイン調整を行うミキシング処理を施す。
一方、制御部1は、かかるミキサー・モジュール43でのミキシング処理後のフレーズデータを、モノラル・ミックス処理するためのエフェクト・モジュール44に入力し、ミキサー・モジュール43によるミキシング処理後のステレオ音源(ステレオ信号)をモノラル・ミックスする。このとき、モノラル・ミックス処理は、(Lchデータ+Rchデータ)÷2で実行される。
そして、制御部1は、モノラル・ミックス処理後のフレーズデータをLPF45に入力すると共に、ミキシング処理後のフレーズデータをHPF46に入力する。ここで、LPF45は、所定の周波数成分(遮断周波数)より高い周波数の帯域を遮断する(減衰させる)ローパスフィルタ(Low−Pass Filter:LPF)であり、LPFコントロール情報のテーブルに従ってフィルタ処理を実行する。また、HPF46は、所定の周波数成分(遮断周波数)より低い周波数の帯域を遮断する(減衰させる)ハイパスフィルタ(High−Pass Filter:HPF)であり、HPFコントロール情報のテーブルに従ってフィルタ処理を実行する。
LPF45およびHPF46は、帯域分割フィルタとして機能するようになっている。これにより、モノラル・ミックス処理後のフレーズデータ、および、ミキシング処理後のフレーズデータを、所望の周波数帯に分割したフレーズデータを生成することができるようになっている。
この後、制御部1は、LPF45およびHPF46による帯域分割したフィルタ処理後のフレーズデータを、それぞれ対応するボリューム調整部47a、47bに入力し、出力チャネル・ボリュームを乗算する。そして、制御部1は、かかるボリューム調整後のフレーズデータを、それぞれ対応するDRCモジュール48a、48bに入力する。
制御部1は、DRCモジュール48a、48bによって、ボリューム調整後のフレーズデータのうち、入力レベルが所定の閾値(スレッショルドレベル)を超えるフレーズデータに対し、コンプレッサ機能としての圧縮処理を施した後、フレーズデータを、McASPを介して対応するスピーカ120に出力させる。
ここで、コンプレッサ機能(圧縮処理)とは、フレーズデータ(音源データ)の入力レベル(入力音量)が予め設定した一定の閾値(スレッショルドレベル)を超えた場合、該フレーズデータに基づく再生音の出力音量の変化を設定した比率(レシオ、レイシオ、圧縮比)で抑え、所定の設定した時間で解放(リリース)するプロセスによって、当該再生音における出力音量の最大と最小の差(ダイナミックレンジ)を圧縮する処理である。
制御部1は、サウンドROM431aからEMIFを介して取り込まれたシーケンスコードをシーケンサ・モジュール42に入力する。本例の場合、制御部1は、8系統のシーケンサ・モジュール42を有し、サウンドROM431aからEMIFを介して入力された複数のシーケンスコードを、それぞれのシーケンサ・モジュール42に割り当てるようになっている。
このシーケンスコードとは、シーケンサが再生を行うためのパラメータを含んだ情報であり、かかるシーケンサ・モジュール42は、当該シーケンスコードを基に、他のモジュール(例えば、チャネル・モジュール41、ミキサー・モジュール43、ボリューム調整部47a、47b等)における再生・停止・一時停止・一時停止解除・フェードアウト・音量調整などを実行するモジュールである。
ここで、再生とはシーケンスコードを再生することであり、停止とはシーケンスコードを停止することである。該停止により、シーケンサ・モジュール42は使用中のチャネル・モジュール41を停止させるようになっている。また、一時停止とはシーケンスコードを一時停止することであり、該一時停止により、シーケンサ・モジュール42は使用中のチャネル・モジュール41に対して、以下の処理を実行するようになっている。すなわち、シーケンサ・モジュール42は、当該一時停止によって、まず、フェードアウト停止中のチャネル・モジュール41を停止させる。次に、再生中、フェードイン中、フェードアウト一時停止中、フェードボリューム調整中のチャネル・モジュール41を一時停止させる。
また、一時停止解除とは一時停止されたシーケンスコードの再生を再開することであり、該一時停止を解除することにより、シーケンサ・モジュール42は使用中のチャネル・モジュール41に対して、以下の処理を実行するようになっている。すなわち、シーケンサ・モジュール42は、当該一時停止解除によって、まず、シーケンサ・モジュール42を一時停止したときに再生中、フェードイン中、またはフェードボリューム調整中であったチャネル・モジュール41の一時停止を解除する(このとき、一時停止解除時にはフェードは追加されない)。次に、シーケンサ・モジュール42を一時停止したときに一時停止中、またはフェードアウト一時停止中であったチャネル・モジュール41は、そのまま解除することなく、一時停止のままにする。
また、フェードアウトとは、シーケンサ・モジュール42が使用中のチャネル・モジュール41のフェードアウトを停止させ、シーケンスコードを停止することである。さらに、音量調整とは、シーケンサ・モジュール42が再生中のチャネル・モジュール41における音量(ボリューム)を調整することである。
このように、音制御回路431は、制御部1によって各種モジュールを制御することにより、上述のような各種処理部3における各種処理を行った後のフレーズデータ(音源データ)をPCM出力部5に入力する。そして、該PCM出力部5にてパルス符号変調(PCM:Pulse Code Modulation)処理を行った後のフレーズデータをMcASPを介して外部のスピーカ120に出力するようになっている。
<コントロールRAM>
図146(a)は、音制御回路431が備えるコントールRAMのメモリマップの一例を示したものである。なお、同図(a)に示すアドレスは、コントロールRAMの先頭アドレスからのオフセット値である。なお、コントロールRAMを、公知のレジスタと読み替えてもよい。
音制御回路431は、不図示のコントロールRAMを内蔵しており、CPU404は、このコントロールRAMに割り当てられた(マッピングされた)各種コントロールRAMにデータを書き込んだり、各種コントロールRAMからデータを読み出したりすることで、音制御回路431を制御することが可能である。
例えば、コントロールRAMの先頭アドレスから4バイトの領域(0x0000 0000〜0x0000 0003)に割り当てられているマスターコントールRAMは、マスターボリュームに関する制御に使用されるコントロールRAMである。CPU404は、このマスターコントロールRAMを介して、現在のマスターボリュームを読み出したり、マスターボリュームを設定したりすることが可能である。
また、出力チャネル・コントロールRAMは、モノラル出力のボリュームや、ステレオ出力のボリュームに関する制御に使用されるコントロールRAMである。CPU404は、この出力チャネル・コントロールRAMを介して、モノラル出力のボリュームやステレオ出力のボリュームを設定することが可能である。
また、ミュート・コントロールRAMは、ミュート(消音)に関する制御に使用されるコントロールRAMである。CPU404は、このミュート・コントロールRAMを介して、チャネル1〜32を個別にミュートしたり、チャネル1〜32のミュートを個別に解除したりすることが可能である。
また、チャネル・コントロールRAMは、フレーズ(圧縮されたモノラル音源やステレオ音源)の再生制御に使用されるコントロールRAMであり、1〜32のチャネルに対応してチャネル1・コントロールRAM〜チャネル32・コントロールRAMの32個のチャネル・コントロールRAMが割り当てられている。CPU404は、このチャネル・コントロールRAMを介して、チャネル1〜32の各々で再生するフレーズを指定したり、チャネル1〜32の各々のボリュームを設定したり、チャネル1〜32の各々に対する再生制御などを行うことが可能である。
同図(b)は、チャネル1・コントロールRAM〜チャネル32・コントロールRAMと、チャネルの対応関係を示した図であり、同図(c)は、チャネルと音の用途の対応関係を示した図である。
本例では、チャネル1〜20の20チャネルを、ステレオ音源を再生するためのチャネル(ステレオ01〜ステレオ20)として利用し、チャネル21〜32の12チャネルを、モノラル音源を再生するためのチャネル(モノラル01〜モノラル12)として利用している。例えば、ステレオ01とステレオ02は、主として、ステレオ音源のBGMを再生するためのチャネルとして利用し、モノラル01は、主として、モノラル音源のセリフを再生するためのチャネルとして利用し、モノラル02は、主として、モノラル音源の効果音を再生するためのチャネルとして利用し、モノラル12は、モノラル音源のエラー音を再生するためのチャネルとして利用している。
同図(d)は、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるサウンドリストの一例を示した図である。第1副制御部400は、後述するサウンド制御メインループ処理において、このサウンドリストを参照し、制御対象の音源に対応する各種制御情報(ボリューム情報、パン情報など)を取得した後に、取得した制御情報を、対応するコントロールRAMに設定する。
<演出実行タイミングデータ>
図147は、第1副制御部400のROM406に予め記憶される演出実行タイミングデータの一例を示している。第1副制御部400は、後述する演出制御メインループ処理で設定された演出実行タイミングデータに基づいて各報知手段の制御を行う。
この演出実行タイミングデータは、主制御部300からのコマンドに含まれる特図変動時間が10秒である場合に、一義的にあるいは所定の乱数抽選に基づいて選択されるノーマルリーチA用の演出実行タイミングデータである。
演出実行タイミングデータは、「時間(ms)」、「ランプデータ」および「サウンドデータ内容」の3項目で構成されている。例えば、時間0msに対応して、ランプデータには「ノーマル変動」が割り当てられ、サウンドデータ内容には「変動開始」が割り当てられている。時間33.3ms、66.6ms、99.9msのそれぞれに対応して、ランプデータには「↑」(その時点で設定されているランプデータを引き続き設定する)が割り当てられ、サウンドデータ内容には「−」(非設定)が割り当てられている。
ここで、無音や無点灯を設定する場合、演出実行タイミングデータ上でランプデータまたはサウンドデータ内容を非設定としてもよいし、無点灯のランプデータまたは無音のサウンドデータ内容を設定してもよい。時間133.2msに対応して、ランプデータには「↑」が割り当てられ、サウンドデータ内容には「チャンス告知」が割り当てられている。
時間4995msに対応して、ランプデータには「−」が割り当てられ、サウンドデータ内容には「−」が割り当てられている。時間5028.3msに対応して、ランプデータには「ノーマルリーチA」が割り当てられ、サウンドデータ内容には「リーチ報知」が割り当てられている。時間5061.6msに対応して、ランプデータには「↑」が割り当てられ、サウンドデータ内容には「−」が割り当てられている。時間5094.9msに対応して、ランプデータには「↑」が割り当てられ、サウンドデータ内容には「エフェクトA」が割り当てられている。
時間9956.7ms、9990msのそれぞれに対応して、ランプデータには「↑」が割り当てられ、サウンドデータ内容には「−」が割り当てられている。時間10023.3msに対応して、ランプデータには「↑」が割り当てられ、サウンドデータ内容には「変動停止」が割り当てられている。ここで、音制御回路431は、サウンドデータを再生し終わった際にループ再生するか否かを設定可能である。音制御回路431がループ再生するように設定されている場合、再生を終了させるときには再生終了を示すコマンドを音制御回路431に新たに送信する必要がある。
<ランプデータ>
図148は、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるランプデータの例を示している。同図(a)は、演出実行タイミングデータに基づきランプデータが「ノーマル変動」に設定されたタイミングで読み出されるランプデータ「ノーマル変動」を示している。
ランプデータは、「時間(ms)」、「対象ポート」および「輝度(デューティ比)」の3項目により構成されている。ここで、本例の演出用ランプ(各種ランプ418)は前面枠扉106の前面側に多数設けられており、演出用ランプのそれぞれは、ランプ駆動回路420の出力ポート01〜03のいずれかに接続されている。これにより、複数の演出用ランプは、どの出力ポートに接続されているかによってグループ化され、各グループ毎に独立したタイミングで輝度制御されるようになっている。輝度の範囲は0〜255であり、0はデューティ比0%を表し、255はデューティ比100%を表している。
ランプデータ「ノーマル変動」では、時間0msに対応して対象ポート「01」および輝度「0」(デューティ比0%)が割り当てられ、時間33.3msに対応して対象ポート「01」および輝度「5」(デューティ比約2%(=5/255))が割り当てられ、時間66.6msに対応して対象ポート「01」および輝度「10」(デューティ比約4%(=10/255))が割り当てられている。これらのデータは、出力ポート01に接続されたグループの演出用ランプの輝度を時間経過とともに徐々に上昇させることを表している。
また、時間4928.4ms、4961.7ms、4995msのそれぞれに対応して、対象ポート「03」および輝度「255」(デューティ比100%)が割り当てられている。これらのデータは、出力ポート03に接続されたグループの演出用ランプの輝度を最大輝度に維持することを表している。
同図(b)は、演出実行タイミングデータに基づきランプデータが「ノーマルリーチA」に設定されたタイミングで読み出されるランプデータ「ノーマルリーチA」を示している。ランプデータ「ノーマルリーチA」では、時間0msに対応して対象ポート「02」および輝度「255」が割り当てられ、時間33.3msに対応して対象ポート「02」および輝度「127」(ディーティ比約50%(=127/255))が割り当てられ、時間66.6msに対応して対象ポート「02」および輝度「255」が割り当てられている。また、時間9956.7msに対応して対象ポート「01、02」および輝度「10」が割り当てられ、時間9990msに対応して対象ポート「01、02」および輝度「5」が割り当てられ、時間10023.3msに対応して対象ポート「01、02」および輝度「0」が割り当てられている。
なお、ランプデータは対象ポート毎に設定されていてもよいし、ランプ駆動回路420を複数備えている場合には各ランプ駆動回路420毎にランプデータが設定されていてもよい。また、複雑な制御パターンのランプデータを多数用意すれば多彩なランプ演出を実行することができるが、ROM406内のランプデータのデータ容量が増大する。
このため、単純な制御パターンのランプデータをいくつか用意しておき、演出実行タイミングデータでそれらのランプデータを細かく組み合わせる方が、多彩なランプ演出を実行できるとともにランプデータのデータ容量を削減できる場合がある。例えば、上記図232に示した演出実行タイミングデータでは、2つのランプデータ「ノーマル変動」および「ノーマルリーチA」を組み合わせている。
<ランプの輝度制御>
図149は、ランプ(LED)の輝度制御について説明するための図である。同図(a)は、LEDに流す電流I(mA)と相対光度との関係を示すグラフである。LEDの相対光度は、電流Iが0mAのときには0であり、電流Iにほぼ比例して上昇する。このように、電流Iを制御することによりLEDの輝度を制御することも可能である。LEDの消費電力は流す電流値に比例するため、LEDの相対光度が高くなるほど消費電力が増大することが分かる。本実施の形態ではデューティ比の制御によりLEDの輝度を制御しているが、電流値の制御によりLEDの輝度を制御するようにしてもよい。
また、上述のランプ(LED)のような電流を流すことで光を発する発光手段は、低電流であっても、発光自体を認識しやすく、遊技者が見落としづらい。そのため遊技の進行に応じて変化する利益に関する情報(詳細は後述するが、例えば抽選結果や遊技者に払い出された利益の量を示す情報等の遊技者にとって重要度の高い情報)を報知する手段として好適である。
同図(b)は、LEDのデューティ比について説明する図である。上段、中段、下段のそれぞれのグラフにおいて、横軸は時間を表し、縦軸はLEDに流す電流値を表している。上段のグラフでは、微小な単位時間Lにおいて、LEDには一定の電流を時間T(T≦L)だけ流している。中段のグラフでは、所定の周期Lにおいて、LEDには同電流を時間T/2だけ流している。下段のグラフでは、所定の周期Lにおいて、LEDには同電流を時間T/4だけ流している。上段を基準(デューティ比:100%、明るさ:明るい)とすると、中段のデューティ比は50%でやや暗くなり、下段のデューティ比は25%で暗くなる。このように、デューティ比を制御することによりLEDの輝度を制御することが可能である。ただし、デューティ比を半分にしてもLEDの輝度がそのまま半分になるわけではない。LEDの消費電力は、流す電流値が同じであれば流す時間にほぼ比例するため、LEDの輝度(デューティ比)を高くするほど消費電力が増大し、LEDの輝度を低くするほど消費電力が減少することが分かる。
<サウンド選択データ>
図150(a)は、音制御回路431のサウンドROM431aに予め記憶されるサウンド選択データの例を示している。このサウンド選択データは、「データ内容」(サウンドデータ内容)、「再生チャネル」および「サウンドデータ」の3項目により構成されている。「再生チャネル」の項目は例えば「01」〜「FF」で表され、サウンドデータ毎の優先度等を表している。優先度が最も高い「FF」は、システム音声や異常報知音声等に割り当てられている。「サウンドデータ」の項目は、圧縮された音声データ(例えばWAV形式)を特定するデータ(例えばファイル名)を表している。
同図(a)に示すように、データ内容「払出し」に対応して再生チャネル「02」およびサウンドデータ「払出し音」が割り当てられ、データ内容「大当り告知」に対応して再生チャネル「01」およびサウンドデータ「大当り告知音」が割り当てられ、データ内容「BGM01」に対応して再生チャネル「03」およびサウンドデータ「BGM01」が割り当てられ、データ内容「BGM02」に対応して再生チャネル「03」およびサウンドデータ「BGM02」が割り当てられ、データ内容「BGM03」に対応して再生チャネル「03」およびサウンドデータ「BGM03」が割り当てられ、データ内容「扉開放」に対応して再生チャネル「FF」およびサウンドデータ「扉開放報知音」が割り当てられ、データ内容「払出し異常」に対応して再生チャネル「FF」およびサウンドデータ「払出異常報知音」が割り当てられ、データ内容「磁界検出」に対応して再生チャネル「FF」およびサウンドデータ「磁界検出報知音」が割り当てられている。
なお、同図(a)では図示を省略しているが、サウンド選択データには、上記図233に示したサウンドデータ内容「変動開始」、「チャンス告知」、「リーチ報知」、「エフェクトA」および「変動停止」等も当然に含まれている。
本例では、サウンドデータの再生時間については基本回路402からのコマンドにより制御されるため、サウンド選択データには再生時間のデータは含まれていない。既に説明したように、サウンドデータの再生音量は、再生チャネル「FF」のサウンドデータについては最大音量、それ以外のサウンドデータについては省電力モードで予め設定されている音量またはユーザー調整モードで設定された音量となる。これらの再生音量の情報に基づいて増幅回路442でサウンドデータが増幅されることにより、スピーカ120から出力される再生音声の音量が決定される。
同図(b)は、増幅回路442で増幅されたサウンドデータの波形の一例を示している。図の横方向は時間軸を表し、縦方向は音量(振幅)を表している。再生音量が相対的に大きいサウンドデータに増幅した波形(図中、下段)は、同データを再生音量が相対的に小さいサウンドデータに増幅した波形(図中、上段)と比較して振幅が大きくなっている。一般に、再生音量を大きくすると増幅回路442等での消費電力が増加し、再生音量を小さくすると増幅回路442等での消費電力が減少する。
<スピーカ120の音量と各種ランプ418の輝度>
図151(a)は、スピーカ120から出力される音の音量(音圧)および各種ランプ418の輝度の設定値の一例を示すテーブルである。また、同図(b)は用途の一例を示したテーブルであり、同図(c)は輝度の一例を示した図である。
このテーブルは、例えば第1副制御部400のROM406に予め記憶される。第1副制御部400は、このテーブルに従い、第1出力設定スイッチ190(または第2出力設定スイッチ190)の設定に基づいて、音量および輝度の初期値や調整可能範囲を設定する。
なお、本例では、第1出力設定スイッチ190の設定に基づく音量および輝度の初期値や調整可能範囲と、第2出力設定スイッチ194の設定に基づく音量および輝度の初期値や調整可能範囲を同じに設定しているが、異なる設定としてもよい。したがって、例えば、一方の数値が特定の数値の場合にのみ、他方の数値を設定可能に構成してもよい。また、一方の音量が特定の音量の場合にのみ、他方を消音可能に構成してもよいし、一方の音量が特定の音量の場合にのみ、他方の音量を一定の音量に設定するように構成してもよい。また、一方の音量が特定の音量の場合には、他方の音量を調整できないように構成してもよい。
また、パチンコ機100が出力する音の音量の測定方法は特に限定されないが、例えば、音量を測定するためのマイクロフォンをパチンコ機100の正面中心部、かつ、ガラス面の上方約500mmの位置に取り付けて測定を行ってもよい。また、平均的な身長を有する遊技者の頭部に近い位置(座席の上方約700mmの位置)に取り付けて測定を行ってもよい。
音量(音圧)は、第1出力設定スイッチ190の操作によって管理者設定値(目盛り0〜F)を変更するか、設定値調整モード(例えば、図165(f)に示す音量調整画面)において、第2設定出力スイッチ194の操作によって遊技者設定値(目盛り1〜15)を変更することにより調整可能である(詳細は後述する)。
本例では、同図(b)に示すように、第1出力設定スイッチ190(または第2出力設定スイッチ194)による設定のうち「5」〜「F」は通常営業用(通常モード)に使用され、「4」は省電力モードA用に使用され、「3」は省電力モードB用に使用され、「1」および「2」は開発および販促用に使用され、「0」は申請用に使用される。
設定が「F」であるときには、音圧の初期値は100dBに設定され、音量設定の初期位置は15に設定される。すなわち、音量調整画面に遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り15(音圧100dB)に設定される。なお、同図では、各設定における目盛り(音圧)のデフォルト値を太い枠線で囲っている。設定「F」では、音量調整画面の目盛り1〜15のそれぞれに対応して、音圧は86dB、87dB、88dB、89dB、90dB、91dB、92dB、93dB、94dB、95dB、96dB、97dB、98dB、99dB、および100dBの各レベルに調整可能である。
また、設定が「F」であるとき、輝度設定の初期値は「明(デューティ比100%)」に設定される。輝度の設定は、ユーザー調整モード(例えば、図165(g)に示す輝度調整画面)において矩形画(暗、中、明)のいずれかを選択および確定することにより調整可能である。ただし、輝度調整画面に遷移したときには、輝度のユーザー設定値はデフォルトとして、最も輝度が高い「明(デューティ比100%)」に設定される。
設定が「E」であるときには、音圧の初期値は99dBに設定され、音量設定の初期位置は14に設定される。すなわち、音量調整画面に遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り14(音圧99dB)に設定される。音量調整画面の目盛り1〜15のそれぞれに対応して、音圧が86dB、87dB、88dB、89dB、90dB、91dB、92dB、93dB、94dB、95dB、96dB、97dB、98dB、99dBおよび100dBの各レベルに調整可能である点は、設定「F」のときと同じである。また、輝度設定の初期値が「明(デューティ比100%)」である点も、設定「F」のときと同じである。
設定が「D」であるときには、音圧の初期値は98dBに設定され、音量設定の初期位置は13に設定される。すなわち、音量調整画面に遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り13(音圧98dB)に設定される。音量調整画面の目盛り1〜15のそれぞれに対応して、音圧が86dB、87dB、88dB、89dB、90dB、91dB、92dB、93dB、94dB、95dB、96dB、97dB、98dB、99dBおよび100dBの各レベルに調整可能である点は、設定「E」、「F」のときと同じである。また、輝度設定の初期値が「明(デューティ比100%)」である点も、設定「E」、「F」のときと同じである。
設定が「C」であるときには、音圧の初期値は97dBに設定され、音量設定の初期位置は12に設定される。すなわち、音量調整画面に遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り12(音圧97dB)に設定される。音量調整画面の目盛り1〜15のそれぞれに対応して、音圧が86dB、87dB、88dB、89dB、90dB、91dB、92dB、93dB、94dB、95dB、96dB、97dB、98dB、99dBおよび100dBの各レベルに調整可能である点は、設定「D」〜「F」のときと同じである。また、輝度設定の初期値が「明(デューティ比100%)」である点も、設定「D」〜「F」のときと同じである。
設定が「B」であるときには、音圧の初期値は96dBに設定され、音量設定の初期位置は11に設定される。すなわち、音量調整画面に遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り11(音圧96dB)に設定される。音量調整画面の目盛り1〜15のそれぞれに対応して、音圧が86dB、87dB、88dB、89dB、90dB、91dB、92dB、93dB、94dB、95dB、96dB、97dB、98dB、99dBおよび100dBの各レベルに調整可能である点は、設定「C」〜「F」のときと同じである。また、輝度設定の初期値が「明(デューティ比100%)」である点も、設定「C」〜「F」のときと同じである。
設定が「A」であるときには、音圧の初期値は95dBに設定され、音量設定の初期位置は10に設定される。すなわち、音量調整画面に遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り10(音圧95dB)に設定される。音量調整画面の目盛り1〜15のそれぞれに対応して、音圧が86dB、87dB、88dB、89dB、90dB、91dB、92dB、93dB、94dB、95dB、96dB、97dB、98dB、99dBおよび100dBの各レベルに調整可能である点は、設定「B」〜「F」のときと同じである。
また、設定が「A」であるときには、輝度設定の初期値は「中(デューティ比70%)」に設定される。ユーザー調整モードの輝度調整画面において矩形画像(暗、中、明)のいずれかを選択および確定することにより輝度の設定を調整可能である点は、設定「B」〜「F」のときと同じである。ただし、輝度調整画面に遷移したときには、輝度がやや低い設定を示す矩形画像(暗)がデフォルトとして選択された状態になる。
設定が「9」であるときには、音圧の初期値は91dBに設定され、音量設定の初期位置は9に設定される。すなわち、音量調整画面に遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り9(音圧91dB)に設定される。設定「9」のときには、設定「A」〜「F」のときと比較して、音量調整画面で調整可能な音圧レベルの範囲が全体的に低くなっている。音量調整画面の目盛り1〜15のそれぞれは、音圧74dB、76dB、78dB、79dB、80dB、83dB、86dB、89dB、91dB、92dB、93dB、94dB、95dB、96dBおよび97dBに対応する。なお、音量調整画面の外観は、デフォルトの目盛り数を除いて設定「A」〜「F」のときと同じである。したがって、設定「9」のときには、例えば、音量調整画面で音量のユーザー設定値を最大の目盛り15に設定したとしても、音圧レベルは設定「A」〜「F」のときのように100dBには設定されず、それよりも低い97dBに設定される。また、設定「9」のときに音量のユーザー設定値を目盛り6以下に設定すると、設定「A」〜「F」のときに設定可能な最低の音圧レベル86dBよりも低い音圧レベル74dB〜83dBに設定される。輝度設定の初期値が「中(デューティ比70%)」である点は、設定「A」のときと同じである。
設定が「8」であるときには、音圧の初期値は89dBに設定され、音量設定の初期位置は8に設定される。すなわち、音量調整画面に遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り8(音圧89dB)に設定される。音量調整画面の目盛り1〜15のそれぞれに対応して、音圧が74dB、76dB、78dB、79dB、80dB、83dB、86dB、89dB、91dB、92dB、93dB、94dB、95dB、96dBおよび97dBの各レベルに調整可能である点は、設定「9」のときと同じである。また、輝度設定の初期値が「中(デューティ比70%)」である点も、設定「9」、「A」のときと同じである。
設定が「7」であるときには、音圧の初期値は86dBに設定され、音量設定の初期位置は7に設定される。すなわち、音量調整画面に遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り7(音圧86dB)に設定される。音量調整画面の目盛り1〜15のそれぞれに対応して、音圧が74dB、76dB、78dB、79dB、80dB、83dB、86dB、89dB、91dB、92dB、93dB、94dB、95dB、96dBおよび97dBの各レベルに調整可能である点は、設定「8」、「9」のときと同じである。
また、設定が「7」であるときには、輝度設定の初期値は「暗(デューティ比40%)」に設定される。ユーザー調整モードの輝度調整画面において矩形画像(暗、中、明)のいずれかを選択および確定することにより輝度の設定を調整可能である点は、設定「8」〜「F」のときと同じである。ただし、輝度調整画面に遷移したときには、輝度が低い設定を示す矩形画像(暗)がデフォルトとして選択された状態になる。
設定が「6」であるときには、音圧の初期値は75dBに設定され、音量設定の初期位置は6に設定される。すなわち、音量調整画面に遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り6(音圧75dB)に設定される。設定「6」のときには、設定「7」〜「9」のときと比較して、音量調整画面で調整可能な音圧レベルの範囲が全体的にさらに低くなっている。音量調整画面の目盛り1〜15のそれぞれは、音圧65dB、67dB、69dB、71dB、73dB、75dB、77dB、79dB、81dB、83dB、85dB、87dB、88dB、89dBおよび90dBに対応する。したがって、設定「6」のときには、例えば、音量調整画面で音量のユーザー設定値を最大の目盛り15に設定したとしても、音圧レベルは設定「7」〜「9」のときの最高音圧レベル97dBよりも低い90dBに設定される。また、設定「6」のときに音量のユーザー設定値を目盛り5以下に設定すると、設定「7」〜「9」のときに設定可能な最低の音圧レベル74dBよりも低い音圧レベル65dB〜73dBに設定される。輝度設定の初期値が「暗(ディーティ比40%)」である点は、設定「7」のときと同じである。
の設定が「5」であるときには、音圧の初期値は73dBに設定され、音量設定の初期位置は5に設定される。すなわち、音量調整画面に遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り5(音圧73dB)に設定される。音量調整画面の目盛り1〜15のそれぞれに対応して、音圧が65dB、67dB、69dB、71dB、73dB、75dB、77dB、79dB、81dB、83dB、85dB、87dB、88dB、89dBおよび90dBの各レベルに調整可能である点は、設定「6」のときと同じである。また、輝度設定の初期値が「中(デューティ比70%)」である点も、設定「6」、「7」のときと同じである。
以上のように、設定が通常営業用の「5」〜「F」の範囲である場合、設定が低くなるほど(「5」に近づくほど)、デフォルトで設定される音量が低くなり、調整可能な音量範囲が低くなり、デフォルトで設定される輝度が低くなる。
設定が「4」であるときには、動作モードが省電力モードAに設定されるとともに、音圧の初期値は、設定「5」〜「F」のときに設定可能な最低音圧レベル(すなわち、遊技者が設定可能な最低音圧レベル)65dBよりもさらに低い60dBに設定される。設定「4」のときには、遊技者による音量調整が不可能であり、音圧は60dBに固定される。
また、設定「4」のとき、輝度設定の初期値は、設定「5」〜「F」のときに設定可能な最低輝度(すなわち、遊技者が設定可能な最低輝度)である「暗(デューティ比40%)」よりもさらに低い「極暗(デューティ比10%)」に設定される。設定「4」のときには、遊技者による輝度調整が不可能であり、輝度は「極暗(デューティ比10%)」に固定される。
設定が「3」であるときには、動作モードが省電力モードBに設定されるとともに、音圧の初期値は、設定「4」のときの音圧60dBよりもさらに低い0dB(消音)に設定される。設定「3」のときにも、遊技者による音量調整が不可能であり、音圧は0dBに固定される。また、設定「3」のとき、輝度設定の初期値は、の設定「4」のときの輝度「極暗(デューティ比10%)」よりもさらに低い「消灯(デューティ比0%)」に設定される。の設定「3」のときにも、遊技者による輝度調整が不可能であり、輝度は「消灯(デューティ比0%)」に固定される。
このように、省電力モードA、Bでは、音量および輝度が遊技者の設定不可能なレベル(遊技者により設定可能な範囲よりも低いレベル)に固定される。なお、本例では、第1出力設定スイッチ190(または第2出力設定スイッチ194)の操作により省電力モードA、Bを設定するようになっているが、遊技店員によるパチンコ機100の設定確認や設定変更等の所定の操作に合わせて省電力モードA、Bを設定できるようにしてもよい。
設定が「2」(開発および販促用)であるときには、音圧の初期値は70dBに設定され、音量設定の初期位置は2に設定される。すなわち、音量調整画面に遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り2(70dB)に設定される。設定「2」のときには、音量調整画面で調整可能な音圧レベルが、設定「5」〜「F」のいずれとも異なっている。音量調整画面の目盛り1〜15のそれぞれは、音圧64dB、70dB、74dB、77dB、80dB、83dB、86dB、87dB、88dB、89d、90dB、91dB、92dB、93dBおよび94dBに対応する。輝度設定の初期値は、設定「B」〜「F」と同じ「明(デューティ比100%)」である。
設定が「1」(開発および販促用)であるときには、音圧の初期値は64dBに設定され、音量設定の初期位置は1に設定される。すなわち、音量調整画面に遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り1(64dB)に設定される。音量調整画面の目盛り1〜15のそれぞれに対応して、音圧が64dB、70dB、74dB、77dB、80dB、83dB、86dB、87dB、88dB、89d、90dB、91dB、92dB、93dBおよび94dBの各レベルに調整可能である点は、設定「2」のときと同じである。また、輝度設定の初期値が「明(デューティ比100%)」である点も設定「2」のときと同じである。
設定が「0」(申請用)であるときには、音圧の初期値は0dBに設定され、音量設定の初期位置は0に設定される。すなわち、音量調整画面に遷移したとき、音量のユーザー設定値はデフォルトとして目盛り0(0dB)に設定される。なお、上述の設定「5」〜「F」のときには、音量のユーザー設定値は目盛り1〜15でのみ設定可能であるため、目盛り0に設定することはできない。音量調整画面の目盛り0〜15のそれぞれは、音圧0dB、64dB、70dB、74dB、77dB、80dB、83dB、86dB、87dB、88dB、89d、90dB、91dB、92dB、93dBおよび94dBに対応する。輝度設定の初期値が「明(デューティ比100%)」である点は、設定「1」、「2」のときと同じである。
<LEDランプの輝度と点灯時間>
図152は、LEDランプの消費電力が上記の設定「F」(デューティ比100%)、「A」(デューティ比70%)、「7」(デューティ比40%)でどのように変化するかについて説明する図である。なお、設定「F」、「A」、「7」のそれぞれにおいて、デューティ比の設定は初期設定のままであると仮定する。また、LEDランプAは、所定のランプデータ(上記図148(a)、(b)等参照)に基づき比較的高い輝度(デューティ比)で発光し、LEDランプBは、ランプデータに基づきLEDランプAより低い輝度で発光するものとする。
LEDランプの消費電力は輝度(本例ではデューティ比)と時間の積に概ね依存するため、設定「F」でのLEDランプA、Bの消費電力を基準とすると、設定「A」でのLEDランプA、Bの消費電力はそれぞれ約3割減となり、設定「7」でのLEDランプA、Bの消費電力はそれぞれ約6割減となる。このように、設定を変えることによる消費電力の減少率はLEDランプA、Bで同等であるが、消費電力の下がり幅は、図中の太矢印で示すように輝度の高いLEDランプAの方が輝度の低いLEDランプBよりも大きい。
<第1副制御部メイン処理>
次に、図153(a)を用いて、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部メイン処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
第1副制御部400は、上述のリセット回路403からリセット信号を入力した場合に、リセット割込によりリセットスタートしてROM406に予め記憶した制御プログラムに従って処理を実行する。まず、ステップS301では、初期設定を行う。この初期設定では、入出力ポートの初期設定や、各種変数の初期化処理(後述する変数CNTを0に初期化する処理も含む)などを行う。
ステップS302では、RAM408に記憶している変数CNTが33以上であるか否かを判定し、該当する場合にはステップS303に進み、該当しない場合にはステップS302の判定処理を繰り返し実行する。ここで、変数CNTは、後述する1msタイマ割込処理において1msごとに加算される変数である。したがって、ステップS302で変数CNTが33以上であるか否かを判定する処理は、ステップS301またはステップS303において変数CNTを0に初期化してから、33msの時間が経過したか否かを判定する処理と同義である。ステップS303では、変数CNTを0に初期化した後にステップS304に進む。なお、ステップS302の処理は本例に限定されず、例えば、100msに3回(1秒間に30回)、メインループ処理(ステップS302〜S312)を実行するように構成してもよい。
ステップS304では、液晶受信ドライバ処理を行う。この液晶受信ドライバ処理では、不図示の液晶制御部(装飾図柄表示装置208の制御を行う制御部)から受信したコマンドの処理などを行う。ステップS305では、演出制御ドライバ処理を行う。この演出制御受信ドライバ処理では、第2副制御部500から受信したコマンドの処理などを行う。
ステップS306では、演出制御メインループ処理を行う。この演出制御メインループ処理では、後述するコマンド受信割込処理によって受信した未処理コマンドを、RAM408に設けたコマンド記憶領域から取得し、当該未処理コマンドに対応する処理を行い、例えば、上記図233に示した演出実行タイミングデータに基づいてランプや音の制御等を行う。
ステップS307では、ランプ制御メインループ処理を行う。このランプ制御メインループ処理では、ステップS306の演出制御メインループ処理で設定されたランプデータに基づいてランプに関連する制御を行う。ステップS308では、サウンド制御メインループ処理を行う。詳細は後述するが、このサウンド制御メインループ処理では、ステップS306の演出制御メインループ処理で設定されたサウンドデータに基づいてサウンド(音)に関連する制御を行う。
ステップS309では、ランプドライバ処理を行う。このランプドライバ処理では、ステップS307のランプ制御メインループ処理で設定されたランプ制御情報に基づいて、各種ランプ418、440から出力する光の制御を行う。ステップS310では、サウンドドライバ処理を行う。詳細は後述するが、このサウンドドライバ処理では、ステップS308のサウンド制御メインループ処理で設定されたサウンド制御情報に基づいて、音制御回路431を介してスピーカ120から出力する音の制御を行う。
ステップS311では、液晶通信ドライバ処理を行う。この液晶通信ドライバ処理では、不図示の液晶制御部にコマンドを送信する処理などを行う。ステップS312では、演出制御部通信ドライバ処理を行う。この演出制御通信ドライバ処理では、第2副制御部500にコマンドを送信する処理などを行った後にステップS302に進む。
第1副制御部400は、後述するコマンド受信割込処理、1msタイマ割込処理、10msタイマ割込処理、または、DMA割込処理による中断を除いて、ステップS302〜S312の処理を繰り返し実行する。
<コマンド受信割込処理>
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のCPU404が実行するコマンド受信割込処理について説明する。なお、同図(b)は、コマンド受信割込処理の流れを示すフローチャートである。
このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300からのコマンドを受信した場合に発生するコマンド受信割込みを契機として実行する処理である。ステップS401では、主制御部300から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶した後に処理を終了する。
<1msタイマ割込処理>
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404が実行する1msタイマ割込処理について説明する。なお、同図(c)は、1msタイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
第1副制御部400は、所定時間(本例では、1ms)に1回、タイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、1msタイマ割込処理を実行する。ステップS501では、RAM406に設けた変数CNTに1を加算する処理を行った後に処理を終了する。
<10msタイマ割込処理>
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のCPU404が実行する10msタイマ割込処理について説明する。なお、同図(d)は、10msタイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
第1副制御部400は、所定時間(本例では、10ms)に1回、タイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、10msタイマ割込処理を実行する。ステップS601では、第一のセンサ読み取り処理を行い、次のステップS602では、第二のセンサ読み取り処理を行った後に処理を終了する。ここで、第一のセンサ読み取り処理では、例えば、センサ回路428(図225参照)を介して第2出力設定スイッチ194の検出信号を取得し、取得した検出信号を、遊技者設定値としてRAM408に記憶する処理などを行う。また、第二のセンサ読み取り処理では、他のスイッチ類の検出信号を取得し、取得した検出信号をRAM408に記憶する処理などを行う。
<DMA割込処理>
次に、同図(e)を用いて、第1副制御部400のCPU404が実行するDMA割込処理について説明する。なお、同図(e)は、DMA割込処理の流れを示すフローチャートである。
第1副制御部400は、DMA転送の終了を知らせるDMA割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このDMA割込を契機として、DMA割込処理を実行する。ステップS701では、DMA転送の終了に伴う各種処理を行った後に処理を終了する。
<遊技者設定画面表示処理>
次に、図154(a)を用いて、上記第1副制御部メイン処理における演出制御メインループ処理(ステップS306)で実行する遊技者設定画面表示処理について説明する。なお、同図(a)は、遊技者設定画面表示処理の流れを示したフローチャートである。
ステップS801では、遊技者設定画面表示開始条件が成立したか否かを判定し、該当する場合にはステップS802に進み、該当しない場合にはステップS803に進む。ステップS802では、遊技者設定画面(例えば、図165(d)に示すメニュー画面)の表示を開始した後にステップS803に進む。ここで、遊技者設定画面表示開始条件とは、例えば、普図や特図の変動表示が行われていない状態で(普図非変動中や特図非変動中に)特定の操作手段が操作された場合や、デモ表示中に特定の操作手段が操作された場合、大当り遊技中以外に特定の操作手段が操作された場合などである。
ステップS803では、遊技者設定画面表示終了条件が成立したか否かを判定し、該当する場合にはステップS804に進み、該当しない場合には処理を終了。ステップS804では、遊技者設定画面の表示を終了した後に処理を終了する。ここで、遊技者設定画面表示終了条件とは、特定の操作手段が操作された場合などである。なお、ステップS801〜S802の処理とステップS803〜S804の処理を別々のモジュールとしてもよく、この場合、演出制御メインループ処理で両者を毎回実行してもよいし、両者を異なる周期で実行してもよい。
<サウンド制御メインループ処理>
次に、図154(b)を用いて、上述の第1副制御部メイン処理におけるサウンド制御メインループ処理(ステップS308)について説明する。なお、同図(b)は、サウンド制御ループ処理の流れを示したフローチャートである。
ステップS1001では、サウンドデータ更新処理を行う。このサウンドデータ更新処理では、演出制御メインループ処理で設定された演出に含まれる音の再生、停止などの制御や、再生中の音に対して、フェードイン、フェードアウト、パンなどの処理を行う。また、次のステップS1002では、ボリュームスイッチ処理(詳細は後述)を行う。詳細は後述するが、このボリュームスイッチ処理では、第1出力設定スイッチ192によるボリュームの変更処理等を行う。
<サウンドドライバ処理>
次に、図154(c)を用いて、上述の第1副制御部メイン処理におけるサウンドドライバ処理(ステップS310)について説明する。なお、同図(b)は、サウンドドライバ処理の流れを示したフローチャートである。
ステップS1101では、管理者設定値制御処理を行う。詳細は後述するが、この管理者設定値制御処理では、管理者設定値の更新処理等を行う。ステップS1102では、その他のサウンドドライバ処理(音制御回路431の初期化処理、診断処理、エラー時の処理など)を行った後に処理を終了する。
<ボリュームスイッチ処理>
次に、図155(a)を用いて、上述のサウンド制御メインループ処理におけるボリュームスイッチ処理(ステップS1002)について説明する。なお、同図(a)は、ボリュームスイッチ処理の流れを示したフローチャートである。
ステップS1301では、ボリューム値変更処理を行う。詳細は後述するが、このボリューム値変更処理では、第1出力設定スイッチ190によるボリュームの変更処理等を行う。ステップS1302では、その他のボリュームスイッチ処理を行った後に処理を終了する。
<ボリューム値変更処理>
次に、図155(b)を用いて、上述のボリュームスイッチ処理におけるボリューム値変更処理(ステップS1301)について説明する。なお、同図(b)は、ボリューム値変更処理の流れを示したフローチャートである。
ステップS1501では、第1出力設定スイッチ190の検出信号を取得し、取得した検出信号を、今回管理者設定値としてRAM408に記憶する。ステップS1502では、ステップS1501で取得した今回管理者設定値と、RAM408に記憶している前回管理者設定値が一致するか否かを判定し、一致しない場合にはステップS1503に進み、一致する場合にはステップS1510に進む。
ステップS1503では、上述の遊技者設定値を取得し、ステップ1504では、変数CH_CNTに1を設定する。ステップS1505では、変数CH_CNTが1から32になるまで、次のステップS1506〜ステップS1509の処理を繰り返し実行する。
ステップS1506では、チャネル(CH_CNT)に出力中のフレーズがあるか無いかを判定し、ある場合にはステップS1507に進み、無い場合にはステップS1509に進む。ステップS1507では、チャネル(CH_CNT)のボリュームを計算し、次のステップS1508では、チャネル(CH_CNT)のボリュームを設定する処理を行った後にステップS1508に進む。ステップS1509では、CH_CNTに1を加算した後にステップS1505に進む。
ステップS1510では、前回管理者設定値に今回管理者設定値を設定することで前回管理者設定値を更新した後に処理を終了する。なお、本例では、変数CH_CNTが1から32になるまでステップS1506〜ステップS1509の処理を繰り返し実行することで、チャネル1〜チャネル32のボリュームを更新しているが、例えば、変数CH_CNTが1から31になるまでステップS1506〜ステップS1509の処理を繰り返し実行することで、チャネル32(エラー音)を除いたチャネル1〜チャネル31のボリュームを更新するように構成してもよい。
<管理者設定値制御処理>
次に、図156を用いて、上述のサウンドドライバ処理における管理者設定値制御処理(ステップS1101)について説明する。なお、同図、管理者設定値制御処理の流れを示したフローチャートである。
ステップS1601では、RAM408に記憶している今回ポート値を、RAM408に記憶している前回ポート値に退避し、ステップS1602では、入力端子P1〜P4の状態(第1出力設定スイッチ190のb0〜b3の状態)を読み出して今回ポート値にセットする。
ステップS1603では、今回ポート値と前回ポート値を比較し、値が同じである場合には、ステップS1604に進み、値が異なる場合にはステップS1608に進んで変数F_CNTを0に初期化して処理を終了する。ステップS1604では、RAM408に記憶している変数F_CNTに1を加算し、ステップS1605では、変数F_CNTが15以上であるか否かを判定する。判定の結果、15以上の場合には、ステップS1606において、今回ポート値に記憶している値を、RAM408に記憶している管理者設定値に記憶し、ステップS1607において変数F_CNTを0に初期化して処理を終了する。
<遊技制御と演出制御>
次に、図157を用いて、主制御部300による遊技制御と、第1副制御部400による演出制御の流れについて説明する。なお、同図は、主制御部300による特図変動表示と第1副制御部400による装飾図柄変動表示の関係を示したタイムチャートである。
例えば、同図(a)のタイミングで、主制御部300が特図変動表示を開始した場合、主制御部300は第1副制御部400に対して変動開始コマンドを送信する。この変動開始コマンドを受信した第1副制御部400は、装飾図柄変動表示を開始するが、主制御部300からのコマンド受信処理やコマンド解析処理などに時間を要するため、同図(a)に示すタイミングよりも遅い、同図(b)に示すタイミングで、液晶制御部に対して装飾図柄の表示を指示するコマンドを送信する。このコマンドを受信した液晶制御部は、装飾図柄の表示を開始するが、第1副制御部400からのコマンド受信処理やコマンド解析処理などに時間を要するため、同図(b)に示すタイミングよりも遅い、同図(c)に示すタイミングで、装飾図柄の表示を開始する。
すなわち、特図変動表示と装飾図柄表示の開始タイミングは、厳密に言えば完全同一ではないが、このタイミングのずれは、制御部間の通信や各制御部の割込み周期などに起因する不可避のものである。
したがって、本発明における「同時」とは、完全同一のタイミングのほか、このような不可避なタイミングのずれを許容する概念であり、例えば「特図変動表示の開始と同時に装飾図柄表示を開始する」とは、特図変動表示と装飾図柄表示を完全同一のタイミングで開始する場合のほか、例えば、同図(a)に示すタイミングで特図変動表示を開始し、同図(c)に示すタイミングで装飾図柄表示を開始する場合も含まれる。また、「特図変動表示の停止と同時に装飾図柄表示を停止する」とは、特図変動表示と装飾図柄表示を完全同一のタイミングで停止する場合のほか、例えば、同図(d)に示すタイミングで特図変動表示を停止し、同図(f)に示すタイミングで装飾図柄表示を停止する場合も含まれる。
さらに、割込み周期のゆらぎなどに起因してタイミングのずれが長くなったり短くなったりすることがあり、例えば、同図に示す時間Xや時間Yは、いずれも、第1副制御部400が主制御部300からコマンドを受信してから液晶制御部にコマンドを送信するまでの時間であるが、時間Xが時間Yよりも長くなったり短くなることがある。したがって、同図(a)〜(c)に示す時間と、同図(g)〜(i)に示す時間が異なる場合があるが、いずれも「特図変動表示の開始と同時に装飾図柄表示を開始する」タイミングである。なお、「特図変動表示の停止と同時に装飾図柄表示を停止する」タイミングについても同様である。
<設定画面の表示タイミング>
次に、設定画面の表示タイミングの一例について説明する。ここで、設定画面とは、遊技者が第2出力設定スイッチ194を用いて、スピーカ120から出力される音の音量を調整したり、各種ランプ418から発せられる光の輝度を調整したりすることが可能となる画面をいい、例えば、図165(d)に示すメニュー画面等が相当する。
図158(a)は、特図変動表示とデモ画面の表示タイミングの実施例1を示した図である。本例では、特図変動表示を終了した後に、特図変動表示が行われることなく時間Ta(例えば、30秒)が経過した場合、または、前回のデモ(デモ画面表示)が終了した後に、特図変動表示が行われることなく時間Taが経過した場合に、再生時間Tbのデモを開始する。
図158(b)は、特図変動表示とデモ画面の表示タイミングの実施例2を示した図である。本例では、特図変動表示を終了した後に、特図変動表示が行われることなく時間Ta(例えば、30秒)が経過した後に、第一のデモ画面表示を開始し、再生時間Tbのデモ1(第一のデモ画面表示。例えば、静止画表示)が終了した後に、特図変動表示が行われることなく時間Taが経過した場合に、デモ1とは異なる再生時間Tcのデモ2(第二のデモ画面表示。例えば、動画表示)を開始する。
図158(c)は、同図(a)に示す実施例1のデモ画面表示前に設定画面を表示する例を示した図である。本例では、設定画面表示を終了した後に、特図変動表示が行われることなく時間Ta(例えば、30秒)が経過した後に、再生時間Tbのデモを開始する。本例では、第1複制御部400は、主制御部300から変動停止コマンドを受信した後、次のコマンドが受信可能となるまでの時間が経過した場合に、設定ボタンの操作を受け付け、設定画面を表示させる。
図159(a)は、図158(a)に示す実施例1のデモ画面表示中に設定画面を表示し、デモ画面表示を中断する例を示した図である。本例では、再生時間Tbのデモ中に、デモを一時的に中断して設定画面表示を行い、その後に、再生時間Tbのデモを再開する。なお、本例では、設定画面表示前のデモの再生時間Tb1と設定画面表示後のデモの再生時間Tb2の総時間(Tb1+Tb2)がTbになるようにデモの再生時間を調整する処理を行っている。
図159(b)は、図158(a)に示す実施例1のデモ画面表示中にデモ画面表示を中断することなく設定画面を表示する例を示した図である。本例では、再生時間Tbのデモ中に、デモを中断することなく設定画面表示を行い、その後に、再生時間Tbのデモを再開する。なお、本例では、設定画面の表示開始時に設定画面表示をデモ画面表示の上に重ねて表示させることで、デモ画面表示を視認不能にし、設定画面の表示終了時に設定画面表示を消去することで、デモ画面表示を視認可能とする。このような構成とすれば、デモ画面表示を中断・再開する処理が不要となるため、制御負担を軽減できる場合がある。
図159(c)は、図158(a)に示す実施例1のデモ画面表示の終了間際にデモ画面表示を中断することなく設定画面を表示する例を示した図である。本例では、再生時間Tbのデモの終了間際に、デモを中断することなく設定画面表示を行う。なお、本例では、設定画面の表示開始時に設定画面表示をデモ画面表示の上に重ねて表示させることで、デモ画面表示を視認不能にし、設定画面の表示終了時に設定画面表示を消去することで、デモ画面表示を視認可能とするが、設定画面の表示終了時にはデモが終了しているためデモ画面表示は行われない。
<ボリューム調整の例>
次に、ボリューム調整の例について説明する。図160(a)は、特図変動表示が開始される前にボリューム調整が行われなかった例を示したタイムチャートである。本例では、0〜100の全ての期間に亘ってボリュームが96dBに設定されているため、BGM01(ステレオ01)、変動開始音01(モノラル02)、セリフ01(モノラル01)を0〜100msの期間に亘って96dBの音圧で出力する。なお、本例では、図に示す数値(本例では0〜100)の単位をmsとしているが、数値の単位はフレームであってもよい。
図160(b)は、特図変動表示が開始される前に音量調整が行われた例を示したタイムチャートである。本例では、30msのタイミングでボリュームが96dBから100dBに変更されている。このため、30msより前のタイミングでは、BGM01(ステレオ01)を96dBの音圧で出力し、30ms以降のタイミングでは、BGM01(ステレオ01)を100dBの音圧で出力し、その後に行う変動表示では変動開始音01(モノラル02)を100dBの音圧で出力する。
なお、本例では、30msのボリューム変更のタイミングでは、BGM01(ステレオ01)に対応する音データの書き換えを行っていないが、図160(c)に示すように、ボリューム変更と同じタイミングで、BGM01(ステレオ01)を一時的に停止した後、新たな音データを設定し直してもよいし、同タイミングで新たな音データを上書きしてもよい。
また、図161(a)に示すように、ボリューム変更のタイミングで、BGM01(ステレオ01)に対応する音データを消去することでBGM01(ステレオ01)を一時的に停止した後、所定時間の経過後(本例では、10ms経過後)にBGM01(ステレオ01)に対応する音データを改めて設定し直してもよい。本例では、30msのタイミングでは、操作手段の操作により設定画面の表示が開始されているが、30ms〜40msの期間中は音を出力しないように構成している。また、図161(b)で出音しているような設定画面中のBGM02(ステレオ02)を出音しないように構成している。なお、設定画面の表示中は、BGM01(ステレオ01)の音量を下げるか、消音(音量を0に設定、または、ミュート)してもよい。
図161(b)は、設定画面の表示中に音量調整が行われた例を示したタイムチャートである。本例では、30msのタイミングでは、設定画面の表示が開始されており、BGM01(ステレオ1)が停止される一方で、設定画面の表示に合わせて、BGM2(ステレオ02)と画面表示音01(モノラル01)の出音を開始している。また、300msのタイミングでは、ボリュームが96dBから98dBに変更されるとともに、音量決定音(モノラル02)の出音を開始している。さらに、330msのタイミングでは、BGM02(ステレオ02)に対応する音データを消去することでBGM02(ステレオ02)を停止した後、BGM01(ステレオ01)に対応する音データを設定することでBGM01(ステレオ01)の出音を再開している。
図161(c)は、設定画面表示が強制終了された例を示したタイムチャートである。本例では、30msのタイミングで設定画面の表示が開始された後、300msのタイミングで、特定の操作手段が操作されたことを条件として設定画面表示が強制終了され、BGM02(ステレオ02)に対応する音データを消去することでBGM02(ステレオ02)を停止した後、BGM01(ステレオ01)に対応する音データを設定することでBGM01(ステレオ01)の出音を再開している。なお、図162(a)に示すように設定画面表示が強制終了された場合に、所定時間の経過後(本例では、10ms経過後)にBGM01(ステレオ01)に対応する音データを改めて設定し直してもよい。また、設定画面において輝度を変更した場合に、音量を変更した場合に出音する音量決定音と同じ音を出音してもよい。
図162(b)は、設定画面の終了前に他のイベントが発生した例を示したタイムチャートである。本例では、300msのタイミングで他のイベント(例えば、始動口への入球)が発生したため、BGM01(ステレオ01)の出音を再開するとともに、変動開始音01(モノラル02)の出音を開始しているが、設定画面に対応するBGM02(ステレオ02)の停止が遅れて、BGM01(ステレオ01)と変動開始音01(モノラル02)に重なって出音されている。
図163(a)は、デモ中に設定画面が表示されボリューム調整が行われた例を示したタイムチャートである。本例では、BGM03(ステレオ01)の出音を行っているデモ中に、30msのタイミングで設定画面を表示し、この設定画面において、300msのタイミングでボリュームが96dBから100dBに変更されている。なお、図163(b)に示すように、ボリューム変更のタイミングでBGM03(ステレオ01)に対応する音データ改めて設定し直してもよい。
図163(c)は、デモ中の設定画面の終了前に他のイベントが発生した例を示したタイムチャートである。本例では、300msのタイミングで他のイベント(例えば、始動口への入球)が発生したため、BGM03(ステレオ01)の出音を再開するとともに、変動開始音01(モノラル02)の出音を開始しているが、設定画面に対応するBGM02(ステレオ02)の停止が遅れて、BGM01(ステレオ01)と変動開始音01(モノラル02)に重なって出音されている。
図164(a)は、デモ中の設定画面で音量を変化させた例を示したタイムチャートである。本例では、30msのタイミングで設定画面の表示を開始し、80msのタイミングで第2出力設定スイッチ194が操作されたことにより、ボリュームを96dBから98dBに変化させている。また、ボリュームの変更のタイミングで音量変更音01(モノラル02)の出音を開始している。
図164(b)では、同図(a)に加えて、300msのタイミングで第1出力設定スイッチ190が操作されたことにより、ボリュームを98dBから100dBに変化させているが、出音は行っていない。
図164(c)は、エラー発生時のタイムチャートである。本例では、異常を検出したことにより、デモ中、設定画面表示中等とは無関係に、エラー音(モノラル12)の出音を長時間に亘って継続している。
<音量調整画面と輝度調整画面の例>
次に、音量調整画面と輝度調整画面の一例について説明する。図165は、音量調整画面と輝度調整画面を表示するまでの画面遷移の一例を時系列で示した図である。
本例では、同図(b)に示す特図の停止表示や装飾図柄の停止表示が終了した後、所定期間が経過し、かつ、第2出力設定スイッチ194の操作を受付けた場合に、同図(d)以降に示すメニュー表示を可能としている。
最初に、第1副制御部400は、装飾図柄の停止表示を行った後に所定時間が経過したことを条件に、同図(c)に示すように、メニュー表示が可能なことを示唆するメニュー表示示唆報知を行う。本例では、メニュー表示示唆報知として、装飾図柄表示装置208を用いて、第2出力設定スイッチ194の外観を模した画像の表示を行うとともに、この画像の右隣りに、「でメニュー画面表示」という文字表示を行う。
続いて、第1副制御部400は、第2出力設定スイッチ194の操作を受付けたことを条件に、設定値調整モードに移行するとともに、同図(d)に示すようなメニュー画面を表示する。本例では、メニュー表示として、音量調整と輝度調整の選択メニューを表示するとともに、第2出力設定スイッチ194の左ボタン194bと右ボタン194cの操作に応じて、選択メニューのいずれか一方を強調表示することで仮選択の状態にする。
続いて、第1副制御部400は、第2出力設定スイッチ194の決定ボタン194aの操作を受付けた場合に、仮選択されている選択メニューに対応する画面を表示させる。具体的には、メニュー画面において音量調整が仮選択されている状態で決定ボタン194aの操作を受付けた場合には同図(f)に示すような音量調整画面を表示し、メニュー画面において輝度調整が仮選択されている状態で決定ボタン194aの操作を受付けた場合には同図(g)に示すような輝度調整画面を表示する。
なお、設定画面(メニュー画面、音量調整画面、輝度調整画面)は、特図変動中は表示できないが、普図変動中は表示できるものでもよい。また、設定画面を表示する場合に、普図変動に基づく「所定の演出」を表示してもよい。ここで、「所定の演出」は、電チューがロング開放する普図(例えば第二の普通図柄)に当選した場合に実行されるものでもよく、ガセ(偽)の場合にも行われるものでもよく、電チューが開放する前や開放中に所定の表示や所定の音が出力されるものでもよい。また、「所定の演出」を、第二の普通図柄の当選を煽る演出1、当選を報知するための演出2A、外れを報知するための演出2B、電チューの開放に係る演出3などに分類してもよい。また、設定画面表示中は、これらの演出1〜3のうちの全部を実行してもよいし、演出3のみを実行してもよい。
また、所定の演出では、表示はせずに音だけ出力してもよいし、この音が出力されている場合には、音量調整を可能にしてもよいし、不可能にしてもよい。また、普図が当選した場合に設定画面を消去してもよいし、設定画面の表示中は、所定の演出の音の音量を下げてもよい。また、所定の演出中に音量調整を行った場合に、確認音が鳴らないようにしてもよいし、デフォルトの音量で鳴らしてもよいし、小さい音で鳴らしてもよい。
<音量調整例1>
次に、図166を用いて、音量調整例1について説明する。なお、同図は、音量調整例1を時系列で示した図である。
同図(a)に示す音量調整前においては、第1出力設定スイッチ190の設定が「B」であるため、管理者設定値がBに設定され、遊技者設定値が11に設定されている。また、第1出力設定スイッチ190の設定が「B」であることから、音量(ボリューム)の設定値が、設定「B」に対応するデフォルト値の96dBに設定されている。
続いて、第1副制御部400は、同図(a)に示すタイミングでメニュー画面の選択操作を受付けたことから、設定値調整モードに移行するとともに、同図(b)に示すメニュー画面を表示し、このメニュー画面の表示中に音量調整画面の選択操作を受付けたことから、同図(c)に示す音量調整画面を表示している。
続いて、第1副制御部400は、同図(c)に示す音量調整画面の表示中に第2出力設定スイッチ194の右ボタン194cの押下操作を2回受付けたことから、遊技者設定値を「11」から「13」に変更するとともに、音量(ボリューム)の設定値を「11」に対応する96dBから、「13」に対応する98dBに変更している。また、音量(ボリューム)の設定値を2段階上昇させたことに対応して、同図(d)に示すように、音量調整の目盛りを11から13に2段階上昇させる表示を行っている。
続いて、第1副制御部400は、同図(d)に示すタイミングで第2出力設定スイッチ194の決定ボタン194aの押下操作を1回受付けたことから設定値調整モードを終了している。なお、本例では、設定値調整モードの終了を報知する表示として、音量調整の目盛りを消去すると同時に、「ボリュームを変更しました」という文字表示を行っているが、通常遊技の画面に戻るように構成してもよいし、ボリュームの変更を音声で報知してもよい。
<音量調整例2>
次に、図167を用いて、音量調整例2について説明する。なお、同図は、音量調整例2を時系列で示した図である。
同図(a)に示す音量調整前においては、第1出力設定スイッチ190の設定が「B」であるため、管理者設定値がBに設定され、遊技者設定値が11に設定されている。また、第1出力設定スイッチ190の設定が「B」であることから、音量(ボリューム)の設定値が、設定「B」に対応するデフォルト値の96dBに設定されている。
第1副制御部400は、同図(b)に示す、設定値調整モードの移行前のタイミングで第1出力設定スイッチ190の操作(例えば、遊技店の店員による操作)を受付けたことから、管理者設定値を「B」から「F」に変更するとともに、音量(ボリューム)の設定値を「B」のデフォルト値に対応する96dBから、「F」のデフォルト値に対応する100dBに変更している。また、管理者設定値を「B」から「F」に変更したことから、遊技者設定値を、管理者設定値の「B」に対応する「11」から、管理者設定値の「F」に対応する「15」に変更している。
続いて、第1副制御部400は、同図(b)に示すタイミングでメニュー画面の選択操作を受付けたことから、設定値調整モードに移行するとともに、同図(c)に示すメニュー画面を表示し、このメニュー画面の表示中に音量調整画面の選択操作を受付けたことから、同図(d)に示す音量調整画面を表示している。このとき、第1副制御部400は、遊技者設定値が「15」であることから、音量調整の目盛りを15にする表示を行っている。
すなわち、本例では、設定値調整モードにおいて遊技者は音量調整を行っていないが、同図(b)に示すタイミングで第1出力設定スイッチ190による音量調整が行われたことにより、遊技者の意思とは無関係に遊技者設定値が管理者設定値に強制的に変更されている。したがって、第1出力設定スイッチ190による音量調整を行った管理者(遊技店の店員など)のみならず、遊技者も音量調整が行われたことを把握することができる。
<音量調整例3>
次に、図168と図169を用いて、音量調整例3について説明する。なお、図168は、音量調整例3を時系列で示した図である。図168(a)〜(c)は、上述の音量調整例1の図166(a)〜(c)と同様であるため、その説明は省略する。
第1副制御部400は、同図(c)〜(d)に示す音量調整画面の表示中に第1出力設定スイッチ190の操作を受付けたことから、同図(e)に示すタイミングで、管理者設定値を「B」から「F」に変更するとともに、音量(ボリューム)の設定値を「B」のデフォルト値に対応する96dBから、「F」のデフォルト値に対応する100dBに変更している。
このように、本例では、同図(d)に示すタイミングで音量調整を行っているが、同タイミングよりも後の同図(e)に示すタイミングで管理者設定値を変更している。このような構成とすれば、音量調整よりも音量が変化するタイミングを遅らせることができるため、音量変化に容易に気付くことができる場合がある。
また、同図(e)に示すタイミングでは、管理者設定値を「B」から「F」に変更したことから、遊技者設定値を、管理者設定値の「B」に対応する「11」から、管理者設定値の「F」に対応する「15」に変更している。
一方、本例では、音量(ボリューム)の設定値を4段階上昇させているが、第2出力設定スイッチ194による音量調整ではないことから、同図(d)、(e)に示すタイミングでは、音量調整の目盛りを11から15に4段階上昇させる表示は行なっていない。
図169(f)〜(h)は、図168に示す音量調整後に再度、音量調整画面を表示させた様子を時系列で示した図である。図169(f)に示す音量調整前においては、第1出力設定スイッチ190の設定が「F」であるため、管理者設定値がFに設定され、遊技者設定値が15に設定されている。また、第1出力設定スイッチ190の設定が「F」であることから、音量(ボリューム)の設定値が、設定「F」に対応するデフォルト値の100dBに設定されている。
続いて、第1副制御部400は、同図(f)に示すタイミングでメニュー画面の選択操作を受付けたことから、設定値調整モードに移行するとともに、同図(g)に示すメニュー画面を表示し、このメニュー画面の表示中に音量調整画面の選択操作を受付けたことから、同図(h)に示す音量調整画面を表示している。このとき、第1副制御部400は、遊技者設定値が「15」であることから、音量調整の目盛りを15にする表示を行っている。
すなわち、本例では、設定値調整モードにおいて遊技者は音量調整を行っていないが、図168(d)に示す、設定値調整モード中のタイミングで第1出力設定スイッチ190による音量調整が行われたことにより、遊技者の意思とは無関係に遊技者設定値が管理者設定値に強制的に変更されている。したがって、第1出力設定スイッチ190による音量調整を行った管理者(遊技店の店員など)のみならず、遊技者も音量調整が行われたことを把握することができる。
<音量調整例4>
次に、図170と図171を用いて、音量調整例4について説明する。なお、同図は、音量調整例4を時系列で示した図である。
同図(a)に示す音量調整前においては、第1出力設定スイッチ190の設定が「B」であるため、管理者設定値がBに設定され、遊技者設定値が11に設定されている。また、第1出力設定スイッチ190の設定が「B」であることから、音量(ボリューム)の設定値が、設定「B」に対応するデフォルト値の96dBに設定されている。
第1副制御部400は、同図(a)に示すタイミングでメニュー画面の選択操作を受付けたことから、設定値調整モードに移行するとともに、同図(b)に示すメニュー画面を表示し、このメニュー画面の表示中に音量調整画面の選択操作を受付けたことから、同図(c)に示す音量調整画面を表示している。
続いて、第1副制御部400は、同図(c)に示す音量調整画面の表示中に第2出力設定スイッチ194の左ボタン194bの押下操作を2回受付けたことから、遊技者設定値を「11」から「9」に変更するとともに、音量(ボリューム)の設定値を「11」に対応する96dBから、「9」に対応する94dBに変更している。また、音量(ボリューム)の設定値を2段階下降させたことに対応して、同図(d)に示すように、音量調整の目盛りを11から9に2段階下降させる表示を行っている。
続いて、第1副制御部400は、同図(d)〜(e)に示す音量調整画面の表示中に第1出力設定スイッチ190の操作を受付けたことから、図170(e)に示すタイミングで、管理者設定値を「B」から「F」に変更するとともに、音量(ボリューム)の設定値を94dBから、「F」のデフォルト値に対応する100dBに変更している。また、管理者設定値を「B」から「F」に変更したことから、遊技者設定値を、管理者設定値の「B」に対応する「11」から、管理者設定値の「F」に対応する「15」に変更している。
一方、本例では、音量(ボリューム)の設定値を2段階下降させた後に6段階上昇させているが、6段階の上昇は第2出力設定スイッチ194による音量調整ではないことから、図170(e)、図171(f)に示すタイミングでは、量調整の目盛りを9から15に6段階上昇させる表示は行なっていない。
図171(g)〜(i)は、図170に示す音量調整後に再度、音量調整画面を表示させた様子を時系列で示した図である。同図(g)に示す音量調整前においては、第1出力設定スイッチ190の設定が「F」であるため、管理者設定値がFに設定され、遊技者設定値が15に設定されている。また、第1出力設定スイッチ190の設定が「F」であることから、音量(ボリューム)の設定値が、デフォルト値の100dBに設定されている。
続いて、第1副制御部400は、同図(g)に示すタイミングでメニュー画面の選択操作を受付けたことから、設定値調整モードに移行するとともに、同図(h)に示すメニュー画面を表示し、このメニュー画面の表示中に音量調整画面の選択操作を受付けたことから、同図(i)に示す音量調整画面を表示している。このとき、第1副制御部400は、遊技者設定値が「15」であることから、音量調整の目盛りを15にする表示を行っている。
すなわち、本例では、設定値調整モードにおいて遊技者は音量を下げる調整を行い、音量を上げる調整は行っていないが、図170(e)に示すタイミングで第1出力設定スイッチ190による音量を上げる調整が行われたことにより、遊技者の意思とは無関係に遊技者設定値が管理者設定値に強制的に変更されている。したがって、第1出力設定スイッチ190による音量調整を行った管理者(遊技店の店員など)のみならず、遊技者も音量調整が行われたことを把握することができる。
<音量調整例5>
次に、図172を用いて、音量調整例5について説明する。なお、図172は、音量調整例5を時系列で示した図である。
同図(a)に示す音量調整前においては、第1出力設定スイッチ190の設定が「B」であるため、管理者設定値がBに設定され、遊技者設定値が11に設定されている。また、第1出力設定スイッチ190の設定が「B」であることから、音量(ボリューム)の設定値が、設定「B」に対応するデフォルト値の96dBに設定されている。
第1副制御部400は、同図(a)に示すタイミングでメニュー画面の選択操作を受付けたことから、設定値調整モードに移行するとともに、同図(b)、(c)に示すメニュー画面を表示し、このメニュー画面の表示中に輝度調整画面の選択操作を受付けたことから、同図(d)に示す輝度調整画面を表示している。
続いて、第1副制御部400は、同図(d)に示す輝度調整画面の表示中に第1出力設定スイッチ190の操作を受付けたことから、同図(e)に示すタイミングで、管理者設定値を「B」から「F」に変更するとともに、音量(ボリューム)の設定値を「B」のデフォルト値に対応する96dBから、「F」のデフォルト値に対応する100dBに変更している。また、管理者設定値を「B」から「F」に変更したことから、遊技者設定値を、管理者設定値の「B」に対応する「11」から、管理者設定値の「F」に対応する「15」に変更している。
また、本例では、同図(d)に示す輝度調整画面の表示中に第1出力設定スイッチ190の操作を受付けたことから、設定値調整モードを終了し、音量調整の目盛りを11から15に4段階上昇させる表示は行なっていない。
すなわち、本例では、設定値調整モードにおいて遊技者は音量調整を行っていないが、図172(d)に示す、輝度調整画面表示のタイミングで第1出力設定スイッチ190による音量調整が行われたことにより、設定値調整モードを強制的に終了している。したがって、第1出力設定スイッチ190による音量調整を行った管理者(遊技店の店員など)のみならず、遊技者も音量調整が行われたことを把握することができる。
<音量調整例6>
次に、図173を用いて、音量調整例6について説明する。なお、図173は、音量調整例6を時系列で示した図である。
同図(a)〜(b)はパチンコ機100の電源投入直後の状態であり、第1出力設定スイッチ190の設定が「B」であるため、管理者設定値がBに設定され、遊技者設定値が初期値の11に設定されている。また、第1出力設定スイッチ190の設定が「B」であることから、設定「B」に対応する音量(ボリューム)の設定値が、デフォルト値の96dBに設定されている。
第1副制御部400は、同図(c)に示すタイミングにおいて、電源投入後の初期設定が完了した後に、遊技店向け説明画面を表示している。本例では、遊技店向け説明画面として、第1出力設定スイッチ190の外観を模した画像と、設定値および設定内容を表示している。
続いて、第1副制御部400は、同図(d)に示す遊技店向け説明画面の表示中に第1出力設定スイッチ190の操作を受付けたことから、同図(e)に示すタイミングで、管理者設定値を「B」から「F」に変更するとともに、音量(ボリューム)の設定値を「B」のデフォルト値に対応する96dBから、「F」のデフォルト値に対応する100dBに変更している。また、管理者設定値を「B」から「F」に変更したことから、遊技者設定値を、管理者設定値の「B」に対応する「11」から、管理者設定値の「F」に対応する「15」に変更している。
また、本例では、同図(d)に示す遊技店向け説明画面の表示中に第1出力設定スイッチ190の操作を受付けたことから、音量調整の目盛りを11から15に4段階上昇させる表示は行なっていない。
<音量調整例7>
次に、図174を用いて、音量調整例7について説明する。なお、図174は、音量調整例7を時系列で示した図である。
同図(a)に示す節電モード前においては、第1出力設定スイッチ190の設定が「B」であるため、管理者設定値がBに設定され、遊技者設定値が11に設定されている。また、第1出力設定スイッチ190の設定が「B」であることから、音量(ボリューム)の設定値が、設定「B」に対応するデフォルト値の96dBに設定されている。
第1副制御部400は、同図(b)に示すタイミングにおいて、節電モード(例えば、上述の省電力モードAや省電力モードB)に移行した後に、節電モード中であることを報知する節電モード報知画面を表示している。本例では、節電モード報知画面として、背景色を黒に変更するとともに、「節電モード」の文字表示を行っている。
なお、節電モードに移行した場合に、遊技者設定値を下げるように構成し、節電モードからデモ画面などに復帰した場合に、遊技者設定値を節電モード直前の値に戻してもよい。また、節電モードからデモ画面などに復帰した場合に、遊技者設定値をデフォルト値に戻してもよい。また、節電モード中の音量や輝度、節電モードから復帰した後の音量や輝度を、第1出力設定スイッチ190で予め設定できるように構成してもよい。
続いて、第1副制御部400は、同図(c)に示す節電モード報知画面の表示中に第1出力設定スイッチ190の操作を受付けたことから、同図(d)に示すタイミングで、管理者設定値を「B」から「F」に変更するとともに、音量(ボリューム)の設定値を「B」のデフォルト値に対応する96dBから、「F」のデフォルト値に対応する100dBに変更している。また、管理者設定値を「B」から「F」に変更したことから、遊技者設定値を、管理者設定値の「B」に対応する「11」から、管理者設定値の「F」に対応する「15」に変更している。
また、本例では、同図(c)に示す節電モード報知画面の表示中に第1出力設定スイッチ190の操作を受付けたことから、音量調整の目盛りを11から15に4段階上昇させる表示は行なっていない。
<音量調整例8>
次に、図175を用いて、音量調整例8について説明する。なお、図175は、音量調整例8を時系列で示した図である。
同図(a)に示すタイミングでは、第1出力設定スイッチ190の設定が「B」であるため、管理者設定値がBに設定され、第2出力設定スイッチ194による設定が「2」であるため、遊技者設定値が2に設定されている。また、管理者設定値が「B」で、遊技者設定値が「2」であることから音量(ボリューム)の設定値が87dBに設定されている。
第1副制御部400は、同図(b)に示す特図変動の停止表示中に第1出力設定スイッチ190の操作を受付けたことから、同図(c)に示すタイミングで、管理者設定値を「B」から「9」に変更するとともに、音量(ボリューム)の設定値を87dBから、「9」のデフォルト値に対応する91dBに変更している。また、管理者設定値を「B」から「9」に変更したことから、遊技者設定値を、「2」から、管理者設定値の「9」に対応する「9」に変更している。
本例では、同図(b)に示す特図変動の停止表示中に第1出力設定スイッチ190の操作を受付けたことから、音量調整の目盛りの表示は行なっていない。また、本例では、設定値調整モードにおいて遊技者は音量を下げる調整を行い、音量を上げる調整は行っていないが、図175(b)に示すタイミングで第1出力設定スイッチ190によって音量のデフォルト値を変更する調整が行われたことにより、遊技者の意思とは無関係に遊技者設定値が管理者設定値に強制的に変更されている。
したがって、第1出力設定スイッチ190による音量調整を行った管理者(遊技店の店員など)のみならず、遊技者も音量調整が行われたことを把握することができる。
<デモ表示中の音量調整の例>
次に、図176を用いて、デモ表示中の音量調整の一例について説明する。なお、同図(a)は、デモ表示の一例を時系列で示した図であり、同図(b)は、音量調整後にデモ表示を最初から行なう例を示した図であり、同図(c)は、音量調整後にデモ表示を途中から行なう例を示した図である。
本例では、デモ表示を、複数のデモ画像1〜n(nは正の整数)で構成している。なお、デモ画像1〜nは静止画でもよいし動画でもよい。同図(b)に示す例では、デモ表示中に音量調整画面を表示して音量調整を行う場合には、実行中のデモ表示を完全に中止し、音量調整後は、デモ画像1(デモ表示の最初の画像)からデモ表示を再開するように構成している。
一方、同図(c)に示す例では、デモ表示中に音量調整画面を表示して音量調整を行う場合には、実行中のデモ表示を中止せずに音量調整画像の背後で継続し、音量調整後は、デモ画像n−1(デモ表示の途中の画像)からデモ表示を行うように構成している。
<その他の画面表示>
次に、図177を用いて、その他の画面表示について説明する。図177(a)は、複数の演出モードから特定の演出モードを選択させるための演出モード選択画面の一例である。このような演出モード選択画面において、決定ボタンの操作を受付けた場合に、当該画面を消去しないように構成してもよい。なお、曲選択画面、あらすじ画面、キャラ選択画面、リーチ選択画面、アイテム選択画面等についても同様である。
また、同図(b)は、ログインの認証を行うパスワードを入力させるための会員制メニュー関連画面の一例である。このような会員制メニュー関連画面において、決定ボタンの操作を受付けた場合に、当該画面を消去するように構成してもよい。なお、遊技履歴参照画面、遊技台説明選択画面、キャラ選択画面等についても同様である。
また、同図(c)は、音量調整画面を構成する画像の少なくとも一部にエラー表示を重ねて表示する例である。本例のように、エラー表示を行う場合に、他の画像の少なくとも一部に重なり合うように表示を行なえば、単にエラー表示を行う場合に比べ、遊技者をエラー表示に注目させることができ、エラー表示を気付かせやすくすることができる場合がある。また、磁気検出、電波検出などの、エラーを検知した場合は設定画面を非表示にしてもよい。
また、デモ中に役物を作動させたり、遊技者操作で動かすことができる遊技台の場合、役物が動いている場合であっても設定画面を表示可能としてもよい。また、役物が動作中で該役物が表示画面を一部遮蔽(表示部の前面に役物がある状態)している場合であっても、設定画面を表示可能としてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、複数の操作手段と、演出手段(例えば、スピーカ120、各種ランプ418、演出可動体224、遮蔽装置246)と、第一の制御手段(例えば、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第一の操作手段(例えば、第2出力設定スイッチ194)であり、前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第二の操作手段(例えば、第1出力設定スイッチ190)であり、前記第一の操作手段は、第一の位置に少なくとも設けられたものであり、前記第二の操作手段は、第二の位置に少なくとも設けられたものであり、前記第一の位置は、遊技者が少なくとも操作可能な位置であり、前記第二の位置は、前記第一の位置よりも遊技者から少なくとも遠い位置であり、前記第一の制御手段は、実行条件の成立があった場合に、第一の処理を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の処理は、前記演出手段の演出態様に関する設定(例えば、スピーカ120から出力する音の音量の調整、各種ランプ418が発する光の輝度の調整、演出可動体224の移動量の調整)を少なくとも含むものであり、前記実行条件は、第一の状態において前記第一の操作手段が操作された場合に、成立する場合がある条件であり、前記実行条件は、前記第一の状態において前記第二の操作手段が操作された場合に、成立する場合がある条件であり、前記実行条件は、第二の状態において前記第一の操作手段が操作された場合に、成立しない条件であり、前記実行条件は、前記第二の状態において前記第二の操作手段が操作された場合に、成立する場合がある条件である、ことを特徴とする遊技台。
本実施形態に係る遊技台によれば、第一の操作手段の操作によって演出手段の演出態様に関する設定を行うことができる条件(第一の状態のみ)と、第二の操作手段の操作によって演出手段の演出態様に関する設定を行うことができる条件(第一の状態と第二の状態の両方)と、が異なり、第二の操作手段よりも第一の操作手段の方が設定条件が厳しい。このため、第一の操作手段の操作を行うことが可能な遊技者は、第一の操作手段の操作に気を奪われることがなく、遊技に集中することができる場合がある。また、第一、第二の操作手段を使い分けることができ、利便性を高めることができる場合がある。また、いずれか一方の操作手段が故障等によって利用できなくなった場合でも、他方の操作手段によって設定を行うことができ、複数の操作手段による処理に特徴を持った遊技台を提供することができる。
また、図柄変動表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、普図表示装置210、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、装飾図柄表示装置)と、を備え、前記第一の状態は、前記図柄変動表示の実行中でないことを少なくとも含む状態であり、前記第二の状態は、前記図柄変動表示の実行中であることを少なくとも含む状態であってもよい。
このような構成とすれば、遊技者は図柄変動表示の実行中に第一の操作手段の操作に気を奪われることがなく、遊技に集中することができるため、付与される利益を確実に獲得できる場合がある。
また、遊技領域(例えば、遊技領域124)が少なくとも設けられた遊技盤(例えば、遊技盤200)と、を備え、前記第一の操作手段は、前記遊技領域よりも前方に少なくとも設けられたものであり、前記第二の操作手段は、前記遊技領域よりも後方に少なくとも設けられたものであってもよい。また、前記第二の位置は、前記第一の位置よりも遊技者が少なくとも操作困難な位置であってもよい。また、前記第二の位置は、遊技者が操作不可能な位置(例えば、施解錠可能な扉の内側)であってもよい。
このような構成とすれば、第二の操作手段を安易に操作できないようにすることができ、例えば、遊技店の店員など、限られた者だけに第二の操作手段による操作を許可することができる。
また、前記第一の制御手段は、第二の処理(例えば、チャンスボタン等の操作手段の操作受付を検出する処理、第2副制御部500にコマンドを送信する処理など)を少なくとも実行可能なものであってもよい。また、第二の制御手段(例えば、主制御部300)と、を備え、前記第一の制御手段は、前記第二の制御手段からのコマンドに応じた制御を少なくとも実行可能なものであってもよい。
このよう構成とすれば、制御部を複数で構成した場合でも、本発明を容易に適用することができ、汎用性を持たせることができる。
また、当否判定(普図の当否判定、特図の当否判定)を少なくとも実行可能な当否判定手段(例えば、普図関連抽選処理、特図2関連抽選処理、特図1関連抽選処理)と、を備え、前記第二の制御手段は、前記当否判定手段を少なくとも含むものであってもよい。また、前記第一の制御手段は、前記コマンドに応じて、前記演出手段の制御を少なくとも実行可能なものであってもよい。
また、複数の制御基板を備え、前記複数の制御基板のうちの少なくとも一つは、第一の制御基板(例えば、第1副基板160)であり、前記複数の制御基板のうちの少なくとも一つは、第二の制御基板(例えば、主基板156)であり、前記第一の制御手段は、前記第一の制御基板を少なくとも含んで構成されるものであり、前記第二の制御手段は、前記第二の制御基板を少なくとも含んで構成されるものであってもよい。
(1)本発明に係る遊技台は、操作が少なくとも可能な第一の操作手段(例えば、第1出力設定スイッチ190)と、操作が少なくとも可能な第二の操作手段(例えば、第2出力設定スイッチ194)と、音を少なくとも出力可能な出音手段(例えば、音制御回路431、スピーカ120)と、を備えた遊技台であって、前記第一の操作手段は、前記音の音量(ボリューム、音圧)を調整する操作が少なくとも可能なものであり、前記第二の操作手段は、前記音の音量を調整する操作が少なくとも可能なものであり、前記第一の操作手段は、前記第二の操作手段と異なるものである、ことを特徴とする遊技台である。
このような遊技台によれば、異なる第一、第二の操作手段によって音の音量を調整することができるため、第一、第二の操作手段の使用用途を分けることができ、利便性を高めることができる場合がある。また、いずれか一方の操作手段が故障等によって利用できなくなった場合でも、他方の操作手段によって音量調整を行うことができ、操作手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。
(2)また、本発明に係る遊技台は、上記(1)に記載の遊技台であって、前記第一の操作手段は、遊技者によって操作できないものであり、前記第二の操作手段は、遊技者によって少なくとも操作可能なものである、ことを特徴とする遊技台でもよい。
(3)また、本発明に係る遊技台は、上記(1)または(2)に記載の遊技台であって、前記第一の操作手段は、前記音の音量を第一の音量に調整する操作が少なくとも可能なものであり、前記第二の操作手段は、前記音の音量を第二の音量に調整する操作が少なくとも可能なものであり、前記出音手段は、前記第一の音量と前記第二の音量が異なる場合に、前記音を前記第一の音量で出音する、ことを特徴とする遊技台である。
(4)また、本発明に係る遊技台は、上記(1)乃至(3)のいずれか1項に記載の遊技台であって、光を少なくとも発することが可能な発光手段を備え、前記第一の操作手段は、前記光の輝度を調整する操作が少なくとも可能なものであり、前記第二の操作手段は、前記光の輝度を調整する操作が少なくとも可能なものである、ことを特徴とする遊技台である。
(5)また、本発明に係る遊技台は、上記(1)乃至(4)のいずれか1項に記載の遊技台であって、前記第一の操作手段の操作を少なくとも検出可能な第一の検出手段と、前記第二の操作手段の操作を少なくとも検出可能な第二の検出手段と、を備え、前記第一の検出手段は、前記前記第一の操作手段の操作をメイン処理において少なくとも検出するものであり、前記第二の検出手段は、前記前記第二の操作手段の操作を割込み処理において少なくとも検出するものである、ことを特徴とする遊技台である。
(6)また、本発明に係る遊技台は、上記(1)乃至(5)のいずれか1項に記載の遊技台であって、前記音量の調整値を視認可能な表示手段を備え、前記第一の操作手段は、前記表示手段を少なくとも備えるものであり、前記第二の操作手段は、前記表示手段を備えないものである、ことを特徴とする遊技台である。
(7)また、本発明に係る遊技台は、上記(1)乃至(6)のいずれか1項に記載の遊技台であって、前記音量の調整が可能な音量調整モードを備え、前記音量調整モードは、該音量調整モード中に前記第一の操作手段によって調整された前記音量を該音量調整モード中に確認することができないものであり、前記音量調整モードは、該音量調整モード中に前記第二の操作手段によって調整された前記音量を該音量調整モード中に確認することが可能なものである、ことを特徴とする遊技台である。
(8)また、本発明に係る遊技台は、上記(1)乃至(7)のいずれか1項に記載の遊技台であって、前記音量の調整が不可能な省電力モードを備える、ことを特徴とする遊技台である。
(9)また、本発明に係る遊技台は、上記(4)乃至(8)のいずれか1項に記載の遊技台であって、前記音の音量は、第一の段階に調整可能なものであり、前記光の輝度は、第二の段階に調整可能なものであり、前記第一の段階は、前記第二の段階と異なるものである、ことを特徴とする遊技台である。
なお、本発明に係る遊技台の構成は、上述のパチンコ機100の構成に限定されるものではなく、例えば、液晶表示装置を複数備えてもよく、この場合、第一の操作手段による調整を第一の液晶表示装置を用いて行い、第二の操作手段による調整を第二の液晶表示装置を用いて行うように構成してもよい。
また、遊技者設定値は設置値調整モード中のみ調整可能としてもよいし、その他の状態でも調整可能としてもよい。
<<実施形態5>>
以下、図面を用いて、本発明の実施形態5に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について、図178〜図218を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態におけるパチンコ機100の構成及び各種処理の内容については、実施形態1と概略同様であるため、以下、実施形態1に係るパチンコ機100と異なる構成について図示して説明し、実施形態1に係るパチンコ機100と同一の構成については、特に明示しない限りにおいて符号は実施形態1と同一にし、また、図示及び詳細な説明を省略する。
<制御部>
図178を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。本実施形態では、第1副制御部400におけるVRAM436及びVDP434により液晶制御部435を構成しており、また、第2副制御部500の基本回路502に、演出可動体224が備える演出可動体用ランプ552の制御を行うための駆動回路550が接続されている点で実施形態1とは異なっている。
<サブ制御部、液晶制御部、および演出制御部による各種制御>
次に、図179を用いて、サブ制御部(第1副制御部)400、液晶制御部435、および演出制御部(第2副制御部)500による各種制御について説明する。なお、図179は、制御部の回路ブロック図の一部を抜き出して示したものである。
本実施形態に係る表示装置(例えば、装飾図柄表示装置208)は、サブ制御部400からの指令(コマンド)を受けた液晶制御部435によって制御される。また、本実施形態に係る複数の可動体のうちの第一の可動体(例えば、演出可動体224)は、サブ制御部400からの指令(コマンド)を受けた演出制御部500によって制御される。
一方、本実施形態に係るランプ(例えば、演出可動体用ランプ552)、音出力装置(例えば、スピーカ120)、および、複数の可動体のうちの第二の可動体(例えば、遮蔽装置246)は、液晶制御部435や演出制御部500を介することなく、サブ制御部400によって制御される。
なお、上述の第1副基板160を、第一の制御部(例えば、サブ制御部(第1副制御部)400)のみで構成し、第1副基板160とは別体の基板を、第二の制御部(例えば、液晶制御部435)のみで構成してもよい。また、第1副基板160を、複数の制御部(例えば、サブ制御部(第1副制御部)400と液晶制御部435)で構成してもよい。また、サブ制御部(第1副制御部)400、液晶制御部435、および演出制御部(第2副制御部)500のうちの一つ、複数、または、全てを、複数の基板で構成してもよい。
<本発明に係る「動作」>
次に、図180を用いて、本発明に係る「動作」について説明する。なお、図180(a)は、パチンコ機100の正面図であり、同図(b)は、可動体の一例を示した図である。
本発明に係る「動作」には、少なくとも、可動体を動かす動作、光出力手段を用いて出力する光の態様を変化させる動作、音出力手段を用いて出力する音の態様を変化させる動作、表示手段を用いて表示の態様を変化させる動作が含まれる。なお、本発明に係る遊技台は、これらの動作のうちの少なくとも一つ、複数、または、全てを備えてもよい。
<「可動体」と「可動体の動作」>
可動体の一例としては、例えば、図180(a)に示す、遮蔽装置246、演出可動体224、第2特図始動口232の羽根部材232a、可変入賞口234の扉部材234a、図180(b)に示す、遊技盤200に配設した役物564,566、前面枠扉106に配設した役物562、移動可能に構成された液晶表示装置(図示省略)、リール(図示省略)、駆動手段によって上下動可能に構成されたチャンスボタン136などが挙げられ、可動体を動かす動作の一例としては、可動体を第一の位置から第二の位置まで連続的に(または断続的に)、直線移動(または回転移動)させる動作、可動体を開放または閉鎖する動作、可動体を振動(または停止)させる動作、可動体を第一の位置と第二の位置との間で進退させる動作などが挙げられる。
<「光出力手段」と「光出力手段の動作」>
また、光出力手段の一例としては、例えば、図180(a)に示す、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、図178に示す、各種ランプ418、演出可動体用ランプ552、遊技盤用ランプ532、遊技台枠用ランプ542、LEDなどが挙げられ、光の態様を第一の態様から第二の態様に変化させる動作としては、点灯態様の変更(点灯、消灯、点滅など)、発光色の変更、点滅周期の変更、輝度の変更などが挙げられる。
<「音出力手段」と「音出力手段の動作」>
また、音出力手段の一例としては、例えば、図178に示すスピーカ120などが挙げられ、音の態様を第一の態様から第二の態様に変化させる動作としては、例えば、音の態様の変更(出音、消音など)、音の音量の変更、フェードイン、フェードアウトなどが挙げられる。
<「表示手段」と「表示手段の動作」>
また、表示手段の一例としては、例えば、図3に示す、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普図表示装置210,装飾図柄表示装置208などが挙げられ、表示の態様を第一の態様から第二の態様に変化させる動作としては、例えば、図柄の変動表示/停止表示、各種演出の開始/停止、演出態様の切り替え(例えば、通常演出から特別演出の切り替え)、表示領域の大きさの拡大(または縮小)などが挙げられる。
<「動作」の開始契機、終了契機>
次に、本発明に係る「動作」の開始契機、終了契機について説明する。本発明に係る「動作」を開始する条件(開始契機)(または、「動作」を終了する条件(終了契機))としては、例えば、特図(または普図)変動遊技を開始(または終了)した場合、大当り遊技を開始(または終了)した場合、BB遊技やRB遊技を開始(または終了)した場合、復帰動作を開始(または終了)した場合、リトライ動作を開始(または終了)した場合、所定時間の計時を開始(または終了)した場合、遊技台に電源が投入された場合、遊技台への電源が遮断された場合(電断した場合)、遊技台への電源が復帰した場合(復電した場合)、操作手段による操作を検出した場合、所定の演出を開始(または終了)した場合、デモ画面の表示が開始(または終了)した場合、初期動作が開始(または終了)した場合などが挙げられる。
なお、これらの開始契機や終了契機が到来した場合のみ、該当する動作を実行してもよいし、これらの開始契機や終了契機が到来した場合に必ず該当する動作を実行してもよいし、これらの開始契機や終了契機が到来した場合に該当する動作を少なくとも実行してもよい。
また、「動作」の実行期間は、これらの「動作」の開始契機から終了契機までの時間をいい、例えば、特図変動遊技を開始した場合が開始契機で、当該特図変動遊技を終了した場合が終了契機のときは、特図変動遊技の開始から終了までの時間が、「動作」の実行期間となる。また、例えば、特図変動遊技を開始した場合が開始契機で、当該変動の次の特図変動遊技を開始した場合が終了契機のときは、特図変動遊技の開始から次の特図変動遊技の開始までの時間が、「動作」の実行期間となる。
また、第一の動作(例えば、特図変動遊技)と第二の動作(例えば、可動体の動作)を少なくとも有し、第一の動作の開始契機(例えば、特図変動遊技の開始)を第一の開始契機、第一の動作の終了契機(例えば、特図変動遊技の終了)を第一の終了契機、第二の動作の開始契機(例えば、可動体の動作開始)を第二の開始契機、第二の動作の終了契機(例えば、可動体の動作完了)を第二の終了契機とした場合に、第一の動作の終了契機(特図変動遊技の終了)と、第二の動作の開始契機(可動体の動作開始)を同一にしてもよい。また、この場合に、特図変動遊技の終了(可動体の動作開始)から可動体の動作完了までの時間を、第一の動作の実行期間としてもよい。
<複数の「動作」の実行時間のパターン>
次に、図181を用いて、本発明に係る「動作」を複数実行する場合の実行時間のパターンについて説明する。なお、図181は、第一の動作と第二の動作の実行時間のパターンを示したタイムチャートである。図181における「第一の動作」、「第二の動作」、および「第三の動作」は、上述の複数の「動作」のうちの任意の一つの動作を示している。
例えば、図181(a)に示す例では、符号T1で示すタイミングにおいて第一の動作の開始契機が到来したことを条件に第一の動作を開始した後、符号T2で示すタイミングにおいて第二の動作の開始契機が到来したことを条件に第二の動作を開始し、符号T3で示すタイミングにおいて第一の動作の終了契機が到来したことを条件に第一の動作を終了した後、符号T4で示すタイミングにおいて第二の動作の終了契機が到来したことを条件に第二の動作を終了している。したがって、第一の動作の実行期間は、符号T1に示すタイミングから符号T3に示すタイミングまでの期間であり、第二の動作の実行期間は、符号T2に示すタイミングから符号T4に示すタイミングまでの期間であり、第一、第二の動作が同時に実行される期間(動作が重複する期間)は、符号T2に示すタイミングから符号T3に示すタイミングまでの期間である。
図181(b)に示す例では、符号T1で示すタイミングにおいて第二の動作の開始契機が到来したことを条件に第二の動作を開始した後、符号T2で示すタイミングにおいて第一の動作の開始契機が到来したことを条件に第一の動作を開始し、符号T3で示すタイミングにおいて第二の動作の終了契機が到来したことを条件に第二の動作を終了した後、符号T4で示すタイミングにおいて第一の動作の終了契機が到来したことを条件に第一の動作を終了している。したがって、第一の動作の実行期間は、符号T2に示すタイミングから符号T4に示すタイミングまでの期間であり、第二の動作の実行期間は、符号T1に示すタイミングから符号T3に示すタイミングまでの期間であり、第一、第二の動作が同時に実行される期間(動作が重複する期間)は、符号T2に示すタイミングから符号T3に示すタイミングまでの期間である。
図181(c)に示す例では、符号T1で示すタイミングにおいて第一の動作の開始契機が到来したことを条件に第一の動作を開始した後、符号T2で示すタイミングにおいて第二の動作の開始契機が到来したことを条件に第二の動作を開始し、符号T3で示すタイミングにおいて第二の動作の終了契機が到来したことを条件に第二の動作を終了した後、符号T4で示すタイミングにおいて第一の動作の終了契機が到来したことを条件に第一の動作を終了している。したがって、第一の動作の実行期間は、符号T1に示すタイミングから符号T4に示すタイミングまでの期間であり、第二の動作の実行期間は、符号T2に示すタイミングから符号T3に示すタイミングまでの期間であり、第一、第二の動作が同時に実行される期間(動作が重複する期間)は、符号T2に示すタイミングから符号T3に示すタイミングまでの期間(第二の動作の全実行期間)である。
図181(d)に示す例では、符号T1で示すタイミングにおいて第二の動作の開始契機が到来したことを条件に第二の動作を開始した後、符号T2で示すタイミングにおいて第一の動作の開始契機が到来したことを条件に第一の動作を開始し、符号T3で示すタイミングにおいて第一の動作の終了契機が到来したことを条件に第一の動作を終了した後、符号T4で示すタイミングにおいて第二の動作の終了契機が到来したことを条件に第二の動作を終了している。したがって、第一の動作の実行期間は、符号T2に示すタイミングから符号T3に示すタイミングまでの期間であり、第二の動作の実行期間は、符号T1に示すタイミングから符号T4に示すタイミングまでの期間であり、第一、第二の動作が同時に実行される期間(動作が重複する期間)は、符号T2に示すタイミングから符号T3に示すタイミングまでの期間(第一の動作の全実行期間)である。
図181(e)に示す例では、符号T1で示すタイミングにおいて第一の動作の開始契機が到来したことを条件に第一の動作を開始した後、符号T2で示すタイミングにおいて第二の動作の開始契機が到来したことを条件に第二の動作を開始し、符号T3で示すタイミングにおいて第一の動作の終了契機が到来したことを条件に第一の動作を終了した後、符号T4で示すタイミングにおいて第三の動作の開始契機が到来したことを条件に第三の動作を開始し、符号T5で示すタイミングにおいて第二の動作の終了契機が到来したことを条件に第二の動作を終了した後、符号T6で示すタイミングにおいて第三の動作の終了契機が到来したことを条件に第三の動作を終了している。したがって、第一の動作の実行期間は、符号T1に示すタイミングから符号T3に示すタイミングまでの期間であり、第二の動作の実行期間は、符号T2に示すタイミングから符号T5に示すタイミングまでの期間であり、第一、第二の動作が同時に実行される期間(動作が重複する期間)は、符号T2に示すタイミングから符号T3に示すタイミングまでの期間である。また、第三の動作の実行期間は、符号T4に示すタイミングから符号T6に示すタイミングまでの期間であり、第二、第三の動作が同時に実行される期間(動作が重複する期間)は、符号T4に示すタイミングから符号T5に示すタイミングまでの期間である。
なお、同図(a)〜同図(d)において符号T1で示すタイミングと符号T4で示すタイミングまでの総動作期間の各々と、同図(e)において符号T1で示すタイミングと符号T6で示すタイミングまでの総動作期間、のうちの複数、または全てが同一であってもよいし、同図(a)〜同図(e)に図示したとおりの時間関係であってもよい。また、例えば、同図(a)、同図(b)において符号T4で示すタイミングと、同図(c)、同図(d)において同一の符号T4で示すタイミングを同じにしてもよいし、同図(a)、同図(b)において符号T4で示すタイミングと、同図(e)において同一の符号T4で示すタイミングを同じにしてもよい。
<初期動作>
次に、図182を用いて、本発明に係る「動作」の一例である初期動作について説明する。なお、図182は、可動体の初期動作の一例を示したタイムチャートである。
図182(a)に示す例は、第一の位置(初期位置)と第二の位置(初期位置とは異なる位置)との間を移動可能な可動体の初期動作を示したものである。本例では、符号T1で示すタイミングで初期動作の開始契機が到来したことを条件に、可動体を、第一の位置から第二の位置に移動した後、第二の位置から第一の位置に移動させている。
図182(b)に示す例は、第一の位置(初期位置)と第二の位置(初期位置とは異なる位置)との間を移動可能な第一、第二の可動体の初期動作を示したものである。本例では、符号T1で示すタイミングで第一の可動体の初期動作の開始契機が到来したことを条件に、第一の可動体を、第一の位置から第二の位置に移動した後、第二の位置から第一の位置に移動させているとともに、符号T1で示すタイミングで第二の可動体の初期動作の開始契機が到来したことを条件に、第一の可動体の動作に同期させて、第二の可動体を、第一の位置から第二の位置に移動した後、第二の位置から第一の位置に移動させている。本例では、第一の可動体と第二の可動体の動作を完全に同期させているが、動作の開始契機(または終了契機)を異ならせてもよい。
一方、図182(c)に示す例では、符号T1で示すタイミングで第一の可動体の初期動作の開始契機が到来したことを条件に、第一の可動体を、第一の位置から第二の位置に移動した後、第二の位置から第一の位置に移動させ、その後の符号T3で示すタイミングで第二の可動体の初期動作の開始契機が到来したことを条件に、第二の可動体を、第一の位置から第二の位置に移動した後、第二の位置から第一の位置に移動させている。本例では、必ず第一の可動体を第二の位置から第一の位置に移動させた後に、第二の可動体の初期動作を開始するように構成してもよいし、第一の可動体を第二の位置から第一の位置に移動させる前に、第二の可動体の初期動作を開始するように構成してもよい。
なお、本例では、可動体の初期動作について説明したが、上述のとおり、本発明に係る「動作」は、初期動作に限定されるものではなく、他の動作(後述する復帰動作など)であってもよい。また、本発明に係る「初期動作」は、可動体の初期動作に限定されず、光出力手段による初期動作、音出力手段による初期動作、表示手段による初期動作なども含まれる。
また、初期動作における第一、第二の可動体の移動態様は特に限定されず、例えば、図182(d)(1)に示すように、第一の可動体CB1を第一の方向(例えば、垂直方向)に移動し、第二の可動体CB2を第二の方向(例えば、水平方向)に移動させてもよい。また、この場合に、同図(d)(2)の側面図に示すように、第一の可動体CB1と第二の可動体CB2を同一平面上に配置し、第一の可動体CB1または第二の可動体CB2が移動したときに両者が接触可能な構成としてもよいし、同図(d)(3)の側面図に示すように、第一の可動体Cb1または第二の可動体CB2を異なる平面上に配置し、第一の可動体CB1と第二の可動体CB2が移動したときに両者が接触しない構成としてもよい。
また、可動体の形状も特に限定されず、例えば、図182(e)(1)の正面図、同図(e)(2)の側面図に示すように、第一の可動体CB3を立方体形状とする一方で、第二の可動体CB4を側面視コの字形状とし、第二の可動体CB4の内側空間内に、第一の可動体CB3の一部を収容可能に構成してもよい。また、第二の可動体CB4を、固定配置されたセンサに置き換えた場合に、第一の可動体CB3を、第一の位置(センサによって検出可能な位置)と、第二の位置(センサによって検出不能な位置)との間で垂直方向(または水平方向)に移動可能に構成してもよい。
また、図182(f)に示すように、第一の可動体CB5と第二の可動体CB6を同時に第一の位置から第二の位置に移動させた後、第二の可動体CB6のみを第二の位置から第三の位置に移動させてもよい。
<復帰動作>
次に、図183を用いて、本発明に係る「動作」の一例である復帰動作について説明する。なお、図183(a)は、可動体の通常動作の一例を示したタイムチャートであり、図183(b)は、可動体の復帰動作の一例を示したタイムチャートである。
第一の可動体CB1は、図183(a)(1)に示す第一の位置(初期位置)と、図183(a)(4)に示す第二の位置(閉鎖位置)との間を移動可能に構成され、第二の可動体CB2は、図183(a)(1)、(7)に示す第三の位置(初期位置)と、図183(a)(4)に示す第四の位置(閉鎖位置)との間を移動可能に構成されている。
図183(a)に示す通常動作では、同図(a)(1)〜同図(a)(4)に示す期間において、第一の可動体CB1を第一の位置(初期位置)から第二の位置(閉鎖位置)に移動させるとともに、第二の可動体CB2を第三の位置(初期位置)から第四の位置(閉鎖位置)に移動させることで、第一の可動体CB1と第二の可動体CB2を接触させ、第一の可動体CB1と第二の可動体CB2を開放状態から閉鎖状態に変化させている。
続く同図(a)(4)〜同図(a)(7)に示す期間では、第一の可動体CB1を第二の位置(閉鎖位置)から第一の位置(初期位置)に移動させるとともに、第二の可動体CB2を第四の位置(閉鎖位置)から第三の位置(初期位置)に移動させることで、第一の可動体CB1と第二の可動体CB2を離間させ、第一の可動体CB1と第二の可動体CB2を閉鎖状態から開放状態に変化させている。
図183(b)に示す復帰動作は、図183(a)に示す通常動作が実行できなくなった場合(例えば、第一の可動体CB1に何らかの異常が発生し、第一の可動体CB1と第二の可動体CB2の動作にズレが生じた場合)に、第一の可動体CB1と第二の可動体CB2を一旦、初期位置に戻し、第一の可動体CB1と第二の可動体CB2の同期を取り直す動作である。
この復帰動作では、復帰動作の開始契機が到来したことを条件として、第一の可動体CB1を、同図(b)(1)〜同図(b)(3)に示す第一の期間で第二の位置(閉鎖位置)まで移動させた後、続く同図(b)(3)〜同図(b)(6)に示す第二の期間で第一の位置(初期位置)まで移動させる一方で、第二の可動体CB2を、同図(b)(1)〜同図(b)(2)に示す第三の期間(第一の期間よりも短い期間)で第四の位置(閉鎖位置)まで移動させた後、続く同図(b)(2)〜同図(b)(5)に示す第四の期間(第二の期間と同じ期間)で第三の位置(初期位置)に移動させている。
<可動体の動作の一例>
次に、図184を用いて、可動体の動作の一例について説明する。なお、図184は、可動体の動作の一例を示したタイムチャートである。
図184(a)に示す例では、可動体が第二の位置(例えば、メカエンド、センサによって検知可能な位置など)に位置している状態で、符号T1で示すタイミングで可動体の動作(上述の初期動作、復帰動作を含む。以下同じ)の開始契機が到来したことを条件に、可動体を第二の位置から第一の位置(例えば、メカエンド、センサによって検知可能な位置など)まで移動させている。また、図184(b)に示す例では、可動体が第二の位置と第一の位置の間の途中位置(例えば、位置センサによって検知不可能な位置など)に位置している状態で、符号T2で示すタイミングで可動体の動作の開始契機が到来したことを条件に、可動体を第一の位置まで移動させている。
また、図184(c)に示す例では、可動体が途中位置に位置している状態で、符号T3で示すタイミングで可動体の動作の開始契機が到来したことを条件に、可動体を第二の位置まで移動させた後、第一の位置まで移動させている。また、図184(d)に示す例では、可動体が途中位置に位置している状態で、符号T4で示すタイミングで可動体の動作の開始契機が到来したことを条件に、可動体を第二の位置まで移動させた後に第一の位置に向けて移動させ、所定時間に亘って途中位置で停止させた後、再び第二の位置に移動させた後に、第一の位置まで移動させている。本例では、可動体を第一の位置まで移動させることができない場合に、一旦、第二の位置に向けて可動体を移動させた後に再び第一の位置に向けて可動体を移動させる動作(リトライ動作)を繰り返し実行するように構成してもよい。
また、図184(e)に示す例では、第一、第二の可動体が途中位置に位置している状態で、符号T5で示すタイミングで第一、第二の可動体の動作の開始契機が到来したことを条件に、第一、第二の可動体を第一の位置まで同時に移動させている。また、図184(f)に示す例では、第一、第二の可動体が途中位置に位置している状態で、符号T6で示すタイミングで第一の可動体の動作の開始契機が到来したことを条件に、第一の可動体を第一の位置まで移動させた後、符号T7で示すタイミングで第二の可動体の動作の開始契機が到来したことを条件に、第二の可動体を第一の位置まで移動させている。本例では、符号T7で示すタイミング第一の可動体が第一の位置まで移動したことを条件に、第二の可動体を第一の位置まで移動させてもよい。
また、図184(g)に示す例では、第一の可動体が途中位置に位置している状態で、符号T8で示すタイミングで第一の可動体の動作の開始契機が到来したことを条件に、第一の可動体を第二の位置まで移動させた後、第一の位置まで移動させ、その後、第二の可動体が途中位置に位置している状態で、符号T9で示すタイミングで第二の可動体の動作の開始契機が到来したことを条件に、第二の可動体を第一の位置まで移動させている。
<可動体と光出力手段の動作の一例>
次に、図185を用いて、可動体と光出力手段の動作の一例について説明する。なお、図185は、可動体と光出力手段の動作の一例を示したタイムチャートである。
図185(a)に示す例では、符号T1で示すタイミングで光出力手段(例えば、LED)の動作の開始契機が到来したこと(例えば、演出の実行開始契機が到来したこと)を条件に、光出力手段を第一の態様(例えば、点灯)から第二の態様(例えば、点滅)に変化させるとともに、可動体の動作の開始契機が到来したこと(例えば、演出の実行開始契機が到来したこと)を条件に、可動体を第一の位置から第二の位置まで移動させ、第二の位置で停止させている。また、符号T2で示すタイミングで可動体の動作の開始契機が到来したこと(例えば、演出の実行終了の所定時間前になったこと)を条件に、可動体を第二の位置から第一の位置まで移動させ、第一の位置で停止させるとともに、符号T3で示すタイミングで光出力手段の動作の終了契機が到来したこと(例えば、演出の実行終了契機が到来したこと)を条件に、光出力手段を第二の態様(例えば、点滅)から第一の態様(例えば、点灯)に変化させている。
図185(b)に示す例では、符号T4で示すタイミングで光出力手段の動作の開始契機が到来したこと(例えば、演出の実行開始契機が到来したこと)を条件に、光出力手段を第一の態様(例えば、消灯)から第二の態様(例えば、点灯)に変化させるとともに、可動体の動作の開始契機が到来したこと(例えば、演出の実行開始契機が到来したこと)を条件に、可動体を第一の位置と第二の位置との間で周期的に往復移動させている。
また、符号T5で示すタイミングで光出力手段の動作の終了契機が到来したこと(例えば、演出の実行終了契機が到来したこと)を条件に、光出力手段を第二の態様(例えば、点灯)から第一の態様(例えば、消灯)に変化させているとともに、可動体の動作の開始契機が到来したこと(例えば、演出の実行終了契機が到来したこと)を条件に、可動体を第一の位置で停止させている。
なお、光出力手段の態様を変化させるタイミングは本例に限定されず、例えば、可動体が第一の位置に位置しているときは、光出力手段の態様を第一の態様とし、可動体が第二の位置に位置しているときは、光出力手段の態様を第二の態様に変化させる、または、可動体の移動中は、光出力手段の態様を第一の態様とし、可動体の停止中は、光出力手段の態様を第二の態様に変化させるなど、可動体の位置や動作に同期するように光出力手段の態様を変化させてもよい。
また、光出力手段の動作の開始契機(または終了契機)を、可動体の動作の開始契機(または終了契機)を一致させてもよいし、異ならせてもよい。また、光出力手段の動作の開始契機(または終了契機)や可動体の動作の開始契機(または終了契機)が複数ある場合に、複数の契機のうちの一つ、複数、または、全てを一致させてもよいし、異ならせてもよい(例えば、図185(a)において符号T1で示す可動体の動作の開始契機、符号T1で示す光出力手段の動作の開始契機、符号T2で示す可動体の動作の開始契機、符号T3で示す可動体の動作の終了契機、符号T3で示す光出力手段の動作の終了契機のうちの一つ、複数、または、全てを一致させてもよいし、異ならせてもよい)。
<可動体と表示手段の動作の一例>
次に、図186と図187を用いて、可動体と表示手段の動作の一例について説明する。なお、図186と図187は、可動体と表示手段の動作の一例を示したタイムチャートである。
図186(a)に示す例では、符号T1で示すタイミングで表示手段(例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普図表示装置210、装飾図柄表示装置208のいずれか)の動作の開始契機が到来したこと(例えば、図柄変動の実行開始契機が到来したこと)を条件に、表示手段を第一の態様(例えば、停止表示)と第二の態様(例えば、変動表示)との間で変化させるとともに、可動体の動作の開始契機が到来したこと(例えば、図柄変動の実行開始契機が到来したこと)を条件に、可動体を第一の位置から第二の位置まで移動させ、第二の位置で停止させている。
また、符号T2で示すタイミングで表示手段の動作の終了契機が到来したこと(例えば、図柄変動の実行終了契機が到来したこと)を条件に、表示手段を第二の態様(例えば、変動表示)から第一の態様(例えば、停止表示)に変化させるともに、可動体の動作の開始契機が到来したこと(例えば、図柄変動の実行終了契機が到来したこと)を条件に、可動体を第二の位置から第一の位置まで移動させ、第一の位置で停止させている。
図186(b)に示す例では、符号T3で示すタイミングで表示手段の動作の開始契機が到来したこと(例えば、図柄変動の実行開始契機が到来したこと)を条件に、表示手段を第一の態様(例えば、停止表示)から第二の態様(例えば、変動表示)に変化させるとともに、可動体の動作の開始契機が到来したこと(例えば、図柄変動の実行開始契機が到来したこと)を条件に、可動体を第一の位置から第二の位置まで移動させた後に第一の位置まで移動させ、第一の位置で停止させている。以降、表示手段の動作の開始契機が到来する毎に、表示手段を第一の態様(例えば、停止表示)から第二の態様(例えば、変動表示)に変化させるとともに、可動体の動作の開始契機が到来する毎に、可動体を第一の位置から第二の位置まで移動させた後に第一の位置まで移動させ、第一の位置で停止させている。
なお、図186(b)には、可動体の動作の変化と、表示手段の態様の変化を同期させる例を示したが、可動体の動作の変化の一部と、表示手段の態様の変化の一部を同期させずに異ならせてもよい。例えば、同図(b)に示す可動体の3回目の動作において、第一の位置から第二の位置に移動させずに第一の位置に停止させてもよいし、第二の位置まで移動する前に第一の位置に向けて移動させてもよい。
また、表示手段の動作の開始契機(または終了契機)を、可動体の動作の開始契機(または終了契機)を一致させてもよいし、異ならせてもよい。また、表示手段の動作の開始契機(または終了契機)や可動体の動作の開始契機(または終了契機)が複数ある場合に、複数の契機のうちの一つ、複数、または、全てを一致させてもよいし、異ならせてもよい(例えば、図186(a)において符号T1で示す可動体の動作の開始契機、符号T1で示す表示手段の動作の開始契機、符号T2で示す可動体の動作の開始契機、符号T2で示す表示手段の動作の終了契機のうちの一つ、複数、または、全てを一致させてもよいし、異ならせてもよい)。
図187に示す例では、符号T1で示すタイミングで表示手段の動作の終了契機が到来したこと(例えば、図柄変動の実行終了契機が到来したこと)を条件に、表示手段を第二の態様(例えば、変動表示)から第一の態様(例えば、停止表示)に変化させるとともに、第一の可動体の動作の開始契機が到来したこと(例えば、図柄変動の実行終了契機が到来したこと)を条件に、第一の可動体を第二の位置から第一の位置まで移動させ、第一の位置で停止させている。
また、符号T2で示すタイミングでは、表示手段の動作の開始契機が到来したこと(例えば、図柄変動の実行開始契機が到来したこと)を条件に、表示段を第一の態様(例えば、停止表示)から第二の態様(例えば、変動表示)に変化させるとともに、第二の可動体の動作の開始契機が到来したこと(例えば、図柄変動の実行開始契機が到来したこと)を条件に、第二の可動体を第二の位置から第一の位置まで移動させ、第一の位置で停止させている。
また、符号T3で示すタイミングでは、第三の可動体の動作の開始契機が到来したこと(例えば、直近の図柄変動の停止表示開始から時間t1が経過したこと)を条件に、第三の可動体を第一の速度で第一の位置から第二の位置まで移動させ、第二の位置で停止させた後、第三の可動体の動作開始から時間t2が経過したことを条件として、第一の速度よりも遅い第二の速度で第二の位置から第一の位置まで移動させ、第一の位置で停止させている。
また、符号T4で示すタイミングでは、第三の可動体の動作の開始契機が到来したこと(例えば、直近の図柄変動の変動表示開始から時間t3が経過したこと)を条件に、第三の可動体を第一の速度で第一の位置から第二の位置まで移動させ、第二の位置で停止させた後、第三の可動体の動作開始から時間t4が経過したことを条件として、第一の速度よりも遅い第二の速度で第二の位置から第一の位置まで移動させ、第一の位置で停止させている。
なお、本例では、第三の可動体は、常時、復帰動作を行うように構成してもよく、例えば、表示手段が第一の態様(停止)であって第三の可動体が初期位置に位置していない場合に復帰動作を行ったり、表示手段が第二の態様(変動)であって第三の可動体が初期位置に位置していない場合に復帰動作を行ったりしてもよい。
<復帰動作中の可動体と光出力手段の動作の一例>
次に、図188を用いて、復帰動作中の可動体と光出力手段の動作の一例について説明する。なお、図188は、復帰動作中の可動体と光出力手段の動作の一例を示したタイムチャートである。
図188(a)に示す例では、可動体を第二の位置から第一の位置(初期位置)に移動させる復帰動作の実行中に、符号T1で示すタイミングで演出の実行開始契機(予め定めた演出の実行開始契機)が到来したことを条件に、光出力手段(例えば、LED)の態様を第一の態様(例えば、点灯)から第二の態様(例えば、点滅)に変化させている。また、演出の実行開始契機とは無関係に可動体の復帰動作を継続し、符号T2で示すタイミングで可動体が第一の位置まで移動したことを検出したことを条件に、可動体は、演出に対応する動作(上記図185(a)に示す動作)を開始している。
図188(b)に示す例では、符号T3で示す「予め定めた演出の実行開始契機」とは異なる符号T4で示すタイミングで、可動体の第一の位置の検出(可動体を第一の位置(初期位置)まで移動させる復帰動作が完了したこと)を条件に、光出力手段の態様を第一の態様(例えば、点灯)から第二の態様(例えば、点滅)に変化させるとともに、可動体は、演出に対応する動作(上記図185(a)に示す動作)を開始している。
図188(c)に示す例では、符号T5で示す「予め定めた演出の実行開始契機」とは異なる符号T6で示すタイミングで、可動体の第一の位置を検出した場合でも(可動体を第一の位置(初期位置)まで移動させる復帰動作が完了した場合でも、光出力手段や可動体の動作を開始しないように構成している。
図188(d)に示す例では、可動体を第二の位置から第一の位置(初期位置)に移動させる復帰動作の実行中に、可動体の移動が一時的に不能になった後、符号T7で示す「予め定めた演出の実行開始契機」とは異なる符号T8で示すタイミングで、可動体の第一の位置の検出(可動体を第一の位置(初期位置)まで移動させる復帰動作が完了したこと)を条件に、光出力手段の態様を第一の態様(例えば、点灯)から第二の態様(例えば、点滅)に変化させるとともに、可動体は、演出に対応する動作(上記図185(a)に示す動作)を開始している。なお、本例では、可動体の移動が一時的に不能となった期間の分だけ、可動体や光出力手段による演出時間を短縮することで、図188(a)、(b)に示す演出の終期と一致させることで、演出時間を調整している。
<動作データと動作の関係>
次に、図189と図190を用いて、動作データと動作の関係について説明する。なお、図189と図190は、動作データと動作の関係の一例を示したタイムチャートである。
図に示す「動作データ」とは、動作を制御するためのデータ(制御情報)のことであり、例えば、可動体の動作を制御するためのデータ、光出力手段の動作を制御するためのデータ、音出力手段の動作を制御するためのデータ、表示手段の動作を制御するためのデータなどが該当する。
液晶制御部435は、例えば、表示装置208を制御するための動作データを記憶手段(例えば、ROM)に予め記憶しており、この動作データを記憶手段から読み出す処理や、読み出した動作データに基づいた指令を表示装置208に出力する処理などを実行することで、表示装置208に各種動作を行わせるように構成されている。また、演出制御部500は、例えば、第一の可動体224を制御するための動作データを記憶手段(例えば、ROM)に予め記憶しており、この動作データを記憶手段から読み出す処理や、読み出した動作データに基づいた指令を第一の可動体224に出力する処理などを実行することで、第一の可動体224に各種動作を行わせるように構成されている。
また、サブ制御部400は、例えば、ランプ552,音出力装置120,第二の可動体246を制御するための動作データを記憶手段(例えば、ROM)に予め記憶しており、この動作データを記憶手段から読み出す処理や、読み出した動作データに基づいた指令をランプ552,音出力装置120,第二の可動体246に出力する処理などを実行することで、ランプ552,音出力装置120,第二の可動体246に各種動作を行わせるように構成されている。
図189(a)に示す例では、遊技台の制御部が、動作データを記憶手段から読み出す処理と、読み出した動作データに基づいた指令を制御対象に出力する処理を並列的に実行することで、動作データに対応する実際の動作が、各種処理の実行とほぼ同じタイミングで実行されるように構成している。例えば、動作データA−1に対応する動作A−1は、動作データA−1に対する各種処理とほぼ同じタイミングで実行され、以降も同様である。
一方、図189(b)に示す例では、図189(a)に示す処理に加えて、動作データの内容が変更になる場合に、次の動作データを記憶手段から先読みするように構成している。本例では、動作データが動作データAから動作データBに変更になる場合に、次の動作データBのうちの先頭の動作データB−1を記憶手段から先読みしている。また、本例では、動作データB−1に対応する動作を実行させることなく、動作データA−3に対応する動作の次に、動作データB−2に対応する動作を実行している。
次に、図190(a)に示すように、記憶手段(例えば、ROM)に動作データA(動作データA−1〜A−3)と動作データB(動作データB−1〜B−3)を少なくとも記憶し、動作データAを変数iで管理し、動作データBを変数jで管理する場合を考える。
同図(b)に示す例では、変数i=0に基づいて動作データA−1を参照し、動作データA−1に対応する動作を実行した後に変数iを1つ加算し、加算後の変数i=1に基づいて動作データA−2を参照し、動作データA−2に対応する動作を実行した後に変数iを1つ加算し、加算後の変数i=2に基づいて動作データA−3を参照し、動作データA−3に対応する動作を実行している。
また、変数i=2に基づいて動作データA−3を参照する際に、変数j=0に基づいて動作データB−1を参照するが、動作データB−1に対応する動作は実行せずに変数jを1つ加算し、加算後の変数j=1に基づいて動作データB−2を参照し、動作データB−2に対応する動作を実行した後に変数jを1つ加算し、加算後の変数j=2に基づいて動作データB−3を参照し、動作データB−3に対応する動作を実行している。
また、同図(c)に示す例では、変数i=0に基づいて動作データA−1を参照するとともに、変数j=0に基づいて動作データB−1を参照し、動作データA−1と動作データB−1のうちの動作データA−1に対応する動作のみを実行した後に変数i、変数jを1つ加算し、加算後の変数i=1に基づいて動作データA−2を参照するとともに、変数j=1に基づいて動作データB−2を参照し、動作データA−2と動作データB−2のうちの動作データA−2に対応する動作のみを実行した後に変数i、変数jを1つ加算し、加算後の変数i=2に基づいて動作データA−3を参照するとともに、変数j=2に基づいて動作データB−3を参照し、動作データA−3と動作データB−3のうちの動作データA−3に対応する動作のみを実行している。
また、続いて、変数i=0に基づいて動作データA−1を参照するとともに、変数j=0に基づいて動作データB−1を参照し、動作データA−1と動作データB−1のうちの動作データB−1に対応する動作のみを実行した後に変数i、変数jを1つ加算し、加算後の変数i=1に基づいて動作データA−2を参照するとともに、変数j=1に基づいて動作データB−2を参照し、動作データA−2と動作データB−2のうちの動作データB−2に対応する動作のみを実行している。
<表示手段による複数の動作の一例>
次に、図191を用いて、表示手段による複数の動作の一例について説明する。なお、図191は、表示手段による複数の動作の一例を示したタイムチャートである。
本例では、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)によって、複数の動作(演出)を実行可能に構成している。複数の演出のうちの一つは、演出A(演出A1+演出A2)と演出B(演出B1+演出B2)で構成された第一の演出であり、複数の演出のうちの一つは、演出C(演出C1+演出C2)と演出D(演出D1+演出D2)で構成された第二の演出である。
図191(a)に示す例は、第一の演出の前半部(演出A1+演出B1)を第一の期間に亘って実行した後、第一の演出の後半部(演出A2+演出B2)を第二の期間に亘って実行する通常の演出である。また、図285(b)に示す例は、第二の演出の前半部(演出C1+演出D1)を第二の期間に亘って実行した後、第二の演出の後半部(演出C2+演出D2)を第三の期間に亘って実行する通常の演出である。
また、図191(c)に示す例では、第一の演出の実行中に第二の演出の実行開始契機が到来した場合には、第一の演出の実行を中止し、第二の演出を優先して実行するように構成している。例えば、第一の演出の前半部(演出A1+演出B1)を第一の期間に亘って実行した後、第二の演出の実行開始契機が到来した場合には、第一の演出の後半部(演出A2+演出B2)を実行することなく、第二の演出の前半部(演出C1+演出D1)を第二の期間に亘って実行した後、第二の演出の後半部(演出C2+演出D2)を第三の期間に亘って実行する。
また、図191(d)に示す例では、第一の演出の実行中に第二の演出の実行開始契機が到来した場合には、第一の演出の実行を一時的に中断し、第二の演出を優先して実行した後、第一の演出を再開するように構成している。例えば、第一の演出の前半部(演出A1+演出B1)を第一の期間に亘って実行した後、第二の演出の実行開始契機が到来した場合には、第一の演出を中断し、第二の演出の前半部(演出C1+演出D1)を第二の期間に亘って実行した後、第二の演出の後半部(演出C2+演出C2)を第三の期間に亘って実行し、最後に、第一の演出の後半部(演出A2+演出B2)を第四の期間に亘って実行する。
また、図191(e)に示す例では、第一の演出の実行中に第二の演出の実行開始契機が到来した場合には、第二の演出を開始するが、第二の演出の表示は行わずに第一の演出の表示のみを行い、第一の演出の終了契機が到来した場合に、第二の演出の表示を行うように構成している。例えば、第一の演出の前半部(演出A1+演出B1)を第一の期間に亘って実行した後、第二の演出の実行開始契機が到来した場合には、第二の演出を開始するが第二の演出の表示は行わずに第一の演出の後半部(演出A2+演出B2)の表示のみ第二の期間に亘って行い、その後、第二の演出の後半部(演出C2+演出D2)を第三の期間に亘って実行する。
また、図191(f)に示す例では、第一の演出の実行中に第二の演出の実行開始契機が到来した場合には、第二の演出を保留し、第一の演出の終了契機が到来した場合に、第二の演出を開始するように構成している。例えば、第一の演出の前半部(演出A1+演出B1)を第一の期間に亘って実行した後、第二の演出の実行開始契機が到来した場合には、第二の演出を保留して第一の演出の後半部(演出A2+演出B2)を第二の期間に亘って実行し、その後、第二の演出を第三、第四の期間に亘って実行する。
また、図191(g)に示す例では、第一の演出の実行中に第二の演出の実行開始契機が到来した場合には、第二の演出を実行しないように構成している。例えば、第一の演出の前半部(演出A1+演出B1)を第一の期間に亘って実行した後、第二の演出の実行開始契機が到来した場合には、第二の演出を行うこと無く、第一の演出の後半部(演出A2+演出B2)を第二の期間に亘って実行する。
また、図191(h)に示す例では、第一の演出の実行中に第二の演出の実行開始契機が到来した場合には、第一の演出とともに第二の演出の一部を実行するように構成している。例えば、第一の演出の前半部(演出A1+演出B1)を第一の期間に亘って実行した後、第二の演出の実行開始契機が到来した場合には、第一の演出の後半部の一部(演出A2)と第二の演出の前半部の一部(演出D1)を第二の期間に亘って実行した後、第二の演出の後半部(演出C2+演出D2)を第三の期間に亘って実行する。
また、図191(i)に示す例では、第一の演出の実行中に第二の演出の実行開始契機が到来した場合には、第一の演出を中止するとともに第二の演出の実行準備を開始した後、次回の演出開始タイミングで第二の演出を表示するように構成している。例えば、第一の演出の前半部(演出A1+演出B1)を第一の期間に亘って実行した後、第二の演出の実行開始契機が到来した場合には、第一の演出を中止するとともに第二の演出の実行準備を開始した後、次回の演出開始タイミングで第二の演出の後半部(演出C2+演出D2)を第三の期間に亘って実行する。なお、第二の演出の実行開始契機が到来した場合には、第一の演出を中止するとともに第二の演出の実行準備を開始した後、次回の演出開始タイミングで第二の演出の前半部(演出C1+演出D1)を第三の期間に亘って実行するように構成してもよい。
また、図191(j)に示す例では、第一の演出の実行中に第二の演出の実行開始契機が到来した場合には、第一の演出を中止するとともに、第二の演出を開始しないように構成している。なお、第一の演出を中止する契機は、第二の演出の実行開始に限定されず、例えば、第一、第二の演出とは異なる第三の演出の実行開始を契機としてもよいし、第一の演出を開始してから所定時間が経過したことを契機としてもよい。
<動作の具体例/先読み演出中の可動体の動作例1>
次に、動作の具体例の一つとして、先読み演出中の可動体の動作例1について説明する。図192は、先読み演出中の可動体の動作例1を時系列で示した図である。なお、以降の図面における各々の図は、一連の演出や図柄変動表示の特徴部分だけを抜き出して示したものであり、必ずしも同じ時間間隔で抜き出したものではない。また、具体例で示す各種動作の前後関係は、本例に限定されるものではない。
図192(a)に示す状態は、特図1の変動遊技を実行している状態である。この状態では、主制御部300は、第1特図表示装置212を用いて特図の変動表示を行うとともに、(サブ制御部400から指令を受けた)液晶制御部435は、装飾図柄表示装置208を用いて装飾図柄の変動表示を行っている。また、(サブ制御部400から指令を受けた)演出制御部500は、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bを、第一の位置(初期位置)に停止させ、サブ制御部400は、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bが備えるLEDの態様を第一の態様(消灯)に設定している。
続く図192(b)に示す状態は、特図1の変動遊技中に、特図1変動遊技の保留数が4になった状態である。この状態では、主制御部300は、第1特図保留ランプ218を4つ点灯させることで、特図1変動遊技の保留数が4であることを報知し、液晶制御部435は、装飾図柄表示装置208に設けた保留表示領域208eに保留アイコンPI1〜PI4を4つ表示させることで、特図1変動遊技の保留数が4であることを報知している。
なお、サブ制御部400は、主制御部300から受信した特図1変動遊技の先読み情報(当否判定結果)に基づいて、保留アイコンの表示態様を決定し、この保留アイコンの表示態様に関する指令を液晶制御部435に送信する。本例では、主制御部300から受信した特図1変動遊技の先読み情報は、1〜3番目の保留に対応する特図1変動遊技の当否判定結果がハズレ、4番目の保留に対応する特図1変動遊技の当否判定結果が大当りであるため、サブ制御部400は、1〜3番目の保留に対応する保留アイコンPI11〜PI13を通常色(例えば、青)で表示し、4番目の保留に対応する保留アイコンPI14を特別色(例えば、赤)で表示するように、液晶制御部435に対して指令を出している。なお、4番目の保留に対応する特図1変動遊技の当否判定結果がハズレであってもよい。
続く図192(c)に示す状態は、特図1の変動遊技が終了した状態である。この状態では、液晶制御部435は、装飾図柄表示装置208を用いて装飾図柄の停止表示(本例では、「装飾3−装飾4−装飾1」の組合せ表示)を行っている。
続く図192(d)に示す状態は、先読み演出を開始した状態である。ここで、先読み演出とは、通常演出とは演出態様が異なる演出をいい、例えば、通常演出と少なくとも一部の表示(例えば、背景画像)が異なる演出、通常演出よりも演出時間が長い演出(複数回の図柄変動表示に亘って実行される演出)などが該当する。
サブ制御部400は、主制御部300から受信した特図1変動遊技の先読み情報(当否判定結果)に基づいて演出態様を決定し、この演出態様に関する指令を液晶制御部435と演出制御部500に送信するとともに、演出態様に応じて、ランプ、音出力装置、第二の可動体などの制御を開始する。本例では、主制御部300から受信した特図1変動遊技の先読み情報は、4番目の保留に対応する特図1変動遊技の当否判定結果が大当りであるため、サブ制御部400は、先読み演出を行うことを決定し、この先読み演出を実行するように、液晶制御部435と演出制御部500に対して指令を出している。
サブ制御部400から先読み演出の指令を受けた液晶制御部435は、図192(d)〜同図(n)に示すように、特図1変動遊技の開始から終了までの期間に亘って、装飾図柄表示装置208を用いて先読み演出を行っている。また、サブ制御部400から先読み演出の指令を受けた演出制御部500は、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bを、図192(a)に示す第一の位置から同図(d)に示す第二の位置まで移動させている。また、サブ制御部400は、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bのLEDの態様を、第一の態様(消灯)から第二の態様(点灯)に変化させている。
以降、図192(m)に示す特図および装飾図柄の停止表示を行うまで、演出制御部500は、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bを第一の位置と第二の位置との間で往復移動させる演出動作を行うとともに、サブ制御部400は、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bのLEDの態様を第二の態様(点灯)に維持させる。また、特図および装飾図柄の停止表示の所定時間の経過後には、同図(n)に示すように、演出制御部500は、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bを、第一の位置に移動させるとともに、サブ制御部400は、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bのLEDの態様を、第二の態様(点灯)から第一の態様(消灯)に変更し、第一の態様(消灯)を維持させている。
<動作の具体例/先読み演出中の可動体の動作例2>
次に、動作の具体例の一つとして、先読み演出中の可動体の動作例2について説明する。図193は、先読み演出中の可動体の動作例2を時系列で示した図である。本例は、先読み演出中の可動体の動作態様が、図192を用いて説明した動作例1と異なっている。
具体的には、サブ制御部400から先読み演出の指令を受けた演出制御部500は、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bを、図193(a)に示す第一の位置から同図(d)に示す第二の位置まで移動させた後、同図(l)に示す特図および装飾図柄の停止表示を行うまで第二の位置で停止させ、所定時間後の同図(m)に示すタイミングで第二の位置から第一の位置に移動させている。
また、サブ制御部400は、装飾図柄表示装置208を用いた先読み演出を開始すると同時に、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bのLEDの態様を、第一の態様(消灯)から第二の態様(点灯)に変化させている。続いて、サブ制御部400は、演出制御部500が第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bを第二の位置から第一の位置に移動させるまで、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bのLEDの態様を、第二の態様(点灯)に維持させた後、演出制御部500が第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bを第一の位置に移動させると同時に、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bのLEDの態様を、第二の態様(点灯)から第一の態様(消灯)に変化させている。なお、可動体の動作または光出力手段の動作の一方のみを維持してもよい。
<動作の具体例/先読み演出中の可動体の動作例3>
次に、動作の具体例の一つとして、先読み演出中の可動体の動作例3について説明する。図194は、先読み演出中の可動体の動作例3を時系列で示した図である。本例は、可動体の構造と、先読み演出中の可動体の動作態様が、図192を用いて説明した動作例1や図193を用いて説明した動作例2と異なっている。
具体的には、本例に係る遊技台は、家紋を模した円盤状の演出可動体612a〜612dを、特図変動遊技の最大保留数と同数(本例では、4つ)備えており、演出可動体612a〜612dの各々は、演出制御部500の制御により時計回りに回転可能に構成されている。
本例では、演出制御部500は、図194(d)に示すタイミングで先読み演出を開始している。本例の先読み演出では、同図(d)に示すタイミングで特図1変動遊技を1つ消化し、保留数が4から3に減少したことを契機として、演出可動体(第四の可動体)612dの動作を第一の動作(停止)から第二の動作(回転)に変更することで、演出可動体(第四の可動体)612dを時計回りに回転させた後、同図(f)に示すタイミングで特図1変動遊技を1つ消化し、保留数が3から2に減少したことを契機として、演出可動体(第三の可動体)612cの動作を第一の動作(停止)から第二の動作(回転)に変更することで、演出可動体(第三の可動体)612cを時計回りに回転させている。
また、同図(h)に示すタイミングで特図1変動遊技を1つ消化し、保留数が2から1に減少したことを契機として、演出可動体(第二の可動体)612bの動作を第一の動作(停止)から第二の動作(回転)に変更することで、演出可動体(第二の可動体)612bを時計回りに回転させた後、同図(i)に示すタイミングで特図1変動遊技を1つ消化し、保留数が1から0に減少したことを契機として、演出可動体(第一の可動体)612aの動作を第一の動作(停止)から第二の動作(回転)に変更することで、演出可動体(第一の可動体)612aを時計回りに回転させている。
その後、サブ制御部400は、同図(k)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208を用いたスーパーリーチ演出を実行し、演出制御部500は、同図(l)に示す特図および装飾図柄の停止表示を行うまで演出可動体612a〜612dの回転を継続した後、所定時間の経過後に、同図(m)に示すように、演出可動体612a〜612dの回転を停止している。
<動作の具体例/島一斉演出>
次に、動作の具体例の一つとして、島一斉演出について説明する。図195は、島一斉演出の開始条件が成立しない場合の演出の流れの一例を時系列で示した図であり、図196は、島一斉演出の開始条件が成立した場合の演出の流れの一例を時系列で示した図である。
図195に示す例は、5回の特図1変動遊技中に、島一斉演出の開始条件が成立しなかった場合を示している。本例では、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bの動作開始契機を「島一斉演出の開始」としているため、島一斉演出の開始条件が成立しない場合には、演出制御部500は、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bの動作を変更することはなく、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bは第一の位置(初期位置)のままである。
また、本例では、光出力手段の動作開始契機も「島一斉演出の開始」としているため、島一斉演出の開始条件が成立しない場合には、サブ制御部400は、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bのLEDの態様を変更することはなく、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bのLEDの態様は第一の態様(例えば、消灯)のままである。
一方、図196に示す例は、2回目の特図1変動遊技中に、島一斉演出の開始条件が成立した場合を示している。本例では、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bの動作開始契機を「島一斉演出の開始」としているため、島一斉演出の開始条件が成立した場合(例えば、遊技台の電源投入から所定時間が経過した場合)には、演出制御部500は、第一の演出可動体610aを第一の位置と第二の位置との間で往復移動させる演出動作と、第二の演出可動体610bを第一の位置と第二の位置との間で往復移動させる演出動作を順番に繰り返して実行する。なお、本実施形態における第一の位置や第二の位置はセンサによって検出可能な位置でなくてもよく、例えば、第一の位置から所定時間だけ移動させた位置を第二の位置としてもよいし、機構上の限界位置(メカエンド)であってもよい。
また、本例では、光出力手段の動作開始契機も「島一斉演出の開始」としているため、島一斉演出の開始条件が成立した場合には、サブ制御部400は、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bのLEDの態様を第一の態様(例えば、消灯)から第二の態様(例えば、点灯)に変更し、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bのLEDの態様を第二の態様(例えば、点灯)に維持する。
また、サブ制御部300は、島一斉演出の開始条件が成立した場合に、装飾図柄の変動表示に使用している表示領域を縮小し、正面視左上に移動するとともに、装飾図柄表示装置208の中央の表示領域を用いて、島一斉演出に対応する表示を行う。
<動作の具体例/電源投入後の可動体の初期動作>
次に、動作の具体例の一つとして、電源投入後の可動体の初期動作について説明する。図197は、電源投入後の可動体の初期動作の一例を時系列で示した図である。
図197(a)に示す状態は、遊技台の電源投入直後の状態である。本例では、第一の演出可動体610aと第二の可動体610bの動作開始契機を「電源投入後に所定時間が経過したこと」としているため、電源投入後に所定時間が経過した場合には、演出制御部500は、第一の演出可動体610aと第二の可動体610bを、同図(a)に示す第一の位置から、同図(f)に示す第二の位置まで移動させる演出動作を行った後、第二の位置から同図(k)に示す第一の位置に移動させている。なお、本例では、光出力手段の動作開始契機は「電源投入後に所定時間が経過したこと」としていないため、電源投入後に所定時間が経過した場合でも、サブ制御部400は、第一の演出可動体610aと第二の演出可動体610bのLEDの態様を第一の態様(例えば、消灯)から第二の態様(例えば、点灯)に変更していない。なお、第一の演出可動体610aと第二の可動体610bの動作開始契機は、「電源投入後に所定の処理(例えば、初期設定)が終了したこと」などであってもよい。
<動作の具体例/図柄変動停止中の可動体の復帰動作>
次に、動作の具体例の一つとして、図柄変動停止中の可動体の復帰動作について説明する。図198(a−1)〜同図(f−1)と同図(a−2)〜同図(f−2)は、図柄変動停止中の可動体の復帰動作の一例を時系列で示した図である。
本例では、可動体の復帰動作の動作開始契機を「図柄変動停止」としている。図198(a−1)〜同図(f−1)に示す例では、演出制御部500は、同図(b−1)に示す図柄変動停止を契機として、第一の可動体610aを、第一の位置(初期位置)とは異なる位置から、第一の位置(初期位置)まで移動させる復帰動作を実行し、この復帰動作が完了した後(第一の可動体610aが第一の位置(初期位置)まで完全に移動した後)に保留中の変動遊技が開始されている。
一方、図198(a−2)〜同図(f−2)に示す例では、演出制御部500は、同図(b−2)に示す図柄変動停止を契機として、第一の可動体610aを、第一の位置(初期位置)とは異なる位置から、第一の位置(初期位置)まで移動させる復帰動作を実行しているが、この復帰動作が完了する前(第一の可動体610aが第一の位置(初期位置)まで完全に移動し終える前)に保留中の変動遊技が開始されている。このため、演出制御部500は、図柄変動中も復帰動作を継続し、同図(e−2)に示すタイミングで、復帰動作を完了させている(第一の可動体610aを第一の位置(初期位置)まで完全に移動している)。
<動作の具体例/前面枠扉の開放に基づく可動体の復帰動作>
次に、動作の具体例の一つとして、前面枠扉の開放に基づく可動体の復帰動作について説明する。図199は、前面枠扉の開放に基づく可動体の復帰動作の一例を時系列で示した図である。
本例では、可動体の復帰動作の動作開始契機を「図柄変動停止」と「前面枠扉106の開放」としている。演出制御部500は、図199(b)に示す図柄変動停止を契機として、第一の可動体610aを、第一の位置(初期位置)とは異なる位置から、第一の位置(初期位置)まで移動させる復帰動作を実行しているが、復帰動作が完了していない。
本例では、図柄変動停止を契機とした復帰動作を複数回実行しても復帰動作が完了しない場合には、前面枠扉106の開放を契機として、可動体の復帰動作が可能であり、同図(e)〜同図(i)に示す例では、前面枠扉106が開放されたことを契機として、第一の可動体610aを、第一の位置(初期位置)とは異なる位置から、第一の位置(初期位置)まで移動させる復帰動作を実行している。
<動作の具体例/図柄変動表示中の可動体の演出動作1>
次に、動作の具体例の一つとして、図柄変動表示中の可動体の演出動作1について説明する。図200(a−1)〜(k−1)と同図(a−2)〜(f−2)は、図柄変動表示中の可動体の演出動作1の一例を時系列で示した図である。
本例では、可動体の演出動作の動作開始契機を「図柄変動開始」とし、可動体の演出動作の動作終了契機を「図柄変動停止」としている。図200(a−1)〜同図(k−1)に示す例では、同図(h−1)に示す特図1変動遊技の開始(特図1の変動開始)を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bを第一の位置(初期位置)から第二の位置まで移動させた後、同図(k−1)に示す特図1変動遊技の終了(特図1の停止表示)を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bを第二の位置から第一の位置(初期位置)まで移動させている。
また、本例では、光出力手段の演出動作の動作開始契機を「図柄変動開始」とし、光出力手段の演出動作の動作終了契機を「図柄変動停止」としている。図200(a−1)〜(k−1)に示す例では、同図(h−1)に示す特図1変動遊技の開始(特図1の変動開始)を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を、第一の態様(消灯)から第二の態様(例えば、青色に点灯)に変化させた後、同図(k−1)に示す特図1変動遊技の終了(特図1の停止表示)を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を、第二の態様(例えば、青色に点灯)から第一の態様(消灯)に変化させている。
なお、本例では、可動体の演出動作の動作開始契機が到来した場合(図柄変動が開始された場合)でも、可動体の演出動作を開始させないことがあり、例えば、同図(d−1)に示す特図1変動遊技の開始(特図1の変動開始)のタイミングでは、可動体の演出動作の動作開始契機が成立しているにも関わらず、可動体の演出動作を行わないように構成しているため、、意外性のある演出を行うことができる場合がある。
図200(a−2)〜同図(f−2)に示す例では、同図(b−2)に示す特図1変動遊技の開始(特図1の変動開始)を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bを第一の位置(初期位置)から第二の位置まで移動させた後、同図(f−2)に示す特図1変動遊技の終了(特図1の停止表示)を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bを第二の位置から第一の位置(初期位置)まで移動させている。
また、本例では、光出力手段の演出動作の動作開始契機を「図柄変動開始」とし、光出力手段の演出動作の動作終了契機を「図柄変動停止」としている。図200(a−2)〜同図(f−2)に示す例では、同図(b−2)に示す特図1変動遊技の開始(特図1の変動開始)を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を、第一の態様(消灯)から第三の態様(例えば、赤色に点灯)に変化させた後、同図(f−2)に示す特図1変動遊技の終了(特図1の停止表示)を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を、第三の態様(例えば、赤色に点灯)から第一の態様(消灯)に変化させている。
本例では、特図変動遊技の当否判定結果が第一の結果(本例では、ハズレ)の場合に、光出力手段(本例では、LED)の態様を第二の態様(青色に点灯)に変化させ、特図変動遊技の当否判定結果が第一の結果よりも遊技者にとって有利な第二の結果(本例では、大当り)の場合に、光出力手段(本例では、LED)の態様を第三の態様(赤色に点灯)に変化させるため、遊技者の期待感を高めることができる場合がある。
<動作の具体例/図柄変動表示中の可動体の演出動作2>
次に、動作の具体例の一つとして、図柄変動表示中の可動体の演出動作2について説明する。図201(a−1)〜同図(k−1)と同図(a−2)〜同図(f−2)は、図柄変動表示中の可動体の演出動作2の一例を時系列で示した図であり、図201(a−1)〜同図(k−1)は、上記図200(a−1)〜同図(k−1)に対応する図面であり、図201(a−2)〜同図(f−2)は、上記図200(a−2)〜同図(f−2)に対応する図面である。
本例では、第一の可動体610aと第二の可動体610bを第二の位置に滞在させる時間を、上記図294を用いて説明した例よりも短くしている。図200および図201に示すように、可動体を第一の期間に亘って第二の位置に停止させる第一の動作と、可動体を第一の期間よりも短い第二の期間に亘って第二の位置に停止させる第二の動作と、を備えれば、可動体の動作にバリエーションを持たせることができ、意外性のある演出を行うことができる場合がある。
<動作の具体例/図柄変動表示中の可動体の演出動作3>
次に、動作の具体例の一つとして、図柄変動表示中の可動体の演出動作3について説明する。図202(a)〜同図(l)は、図柄変動表示中の可動体の演出動作3の一例を時系列で示した図であり、上記図200(a−1)〜同図(k−1)に対応する図面である。
本例では、第一の可動体610aと第二の可動体610bを第二の位置に滞在させる時間を、上記図200や図201を用いて説明した例よりも長くしているとともに、第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を、同図(g)に示す第一の態様(消灯) → 同図(h)、(i)に示す第二の態様(例えば、青色で点灯) → 同図(j)に示す第三の態様(例えば、黄色で点灯) → 同図(k)に示す第四の態様(例えば、赤色で点灯) → 同図(l)に示す第一の態様(消灯)の順番で段階的に変化させている。
本例のように、可動体の動作中に光出力手段(本例では、LED)を複数の態様に段階的に変化させるように構成すれば、遊技者の期待感を徐々に高めることができる場合がある。
<動作の具体例/操作手段による操作に基づく可動体の演出動作>
次に、動作の具体例の一つとして、操作手段による操作に基づく可動体の演出動作について説明する。図203は、操作手段による操作に基づく可動体の演出動作の一例を時系列で示した図である。
本例では、可動体の演出動作の動作開始契機を「操作手段による操作を検出したこと」とし、可動体の演出動作の動作終了契機を「図柄変動停止」としている。演出制御部500は、図203(h)に示すチャンスボタン136による操作を検出したことを契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bを、同図(g)に示す第一の位置(初期位置)から、同図(i)に示す第二の位置まで移動した後、同図(l)に示す図柄停止表示を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bを、第二の位置から第一の位置(初期位置)まで移動させている。
また、本例では、光出力手段の演出動作の動作開始契機を「操作手段による操作を検出したこと」とし、光出力手段の演出動作の動作終了契機を「図柄変動停止」としている。サブ制御部400は、同図(h)に示すチャンスボタン136(遊技者が少なくとも操作可能な位置に設けられた操作手段)による操作を検出したことを契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を、第一の態様(消灯)から第二の態様(例えば、青色に点灯)に変化させた後、同図(l)に示す特図1変動遊技の終了(特図1の停止表示)を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を、第二の態様(例えば、青色に点灯)から第一の態様(消灯)に変化させている。
なお、液晶制御部435は、第一の可動体610aと第二の可動体610bを第一の位置(初期位置)から第二の位置まで移動したことを契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bの後方の表示領域においてエフェクト画像EGを表示するように構成している。したがって、エフェクト画像EGは、第一の可動体610aと第二の可動体610bが第二の位置に位置している場合には、第一の可動体610aと第二の可動体610bによって一部が覆い隠されることで、同図(j)に示すように、正面側から視認困難な状態となる。一方、第一の可動体610aと第二の可動体610bが第一の位置に位置している場合には、エフェクト画像EGは、第一の可動体610aと第二の可動体610bによって覆い隠されることがないため、同図(k)に示すように、正面側から視認容易な状態となる。
<動作の具体例/始動口入賞に基づく可動体の演出動作>
次に、動作の具体例の一つとして、始動口入賞に基づく可動体の演出動作について説明する。図204は、始動口入賞に基づく可動体の演出動作の一例を時系列で示した図である。
本例では、可動体の演出動作の動作開始契機を「始動口入賞(始動口への入球)」とし、可動体の演出動作の動作終了契機を「始動口入賞(始動口への入球)から所定時間が経過したこと」としている。演出制御部500は、図204(e)に示す始動口(例えば、普図始動口228、第1特図始動口230、第2特図始動口232)への入球(始動口入賞)を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bを、同図(d)に示す第一の位置(初期位置)から、同図(f)に示す第二の位置まで移動した後、始動口入賞(始動口への入球)から所定時間が経過したことを契機として、同図(h)に示すように、第一の可動体610aと第二の可動体610bを、第二の位置から第一の位置(初期位置)まで移動している。
また、本例では、光出力手段の演出動作の動作開始契機を「始動口入賞(始動口への入球)」とし、光出力手段の演出動作の動作終了契機を「始動口入賞(始動口への入球)から所定時間が経過したこと」としている。サブ制御部400は、図204(e)に示す始動口(例えば、普図始動口228、第1特図始動口230、第2特図始動口232)への入球(始動口入賞)を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を、第一の態様(消灯)から第二の態様(例えば、青色に点灯)に変化させた後、始動口入賞(始動口への入球)から所定時間が経過したことを契機として、同図(h)に示すように、第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を、第二の態様(例えば、青色に点灯)から第一の態様(消灯)に変化させている。
なお、始動口入賞(始動口への入球)があった場合でも、可動体の演出動作を実行しないように構成してもよく、例えば、可動体のの動作が先読み演出の一種の場合、特図2優先変動機においては、電サポ中における特図1の始動口入賞、大当り中における特図1の始動口入賞では動作しないように構成してもよい。
<可動体の変形例>
次に、可動体の変形例について説明する。図205は、可動体の変形例を示した図である。本例では、装飾図柄表示装置(メイン液晶)208とは別に、水平方向に移動可能な第一のサブ液晶(第一の可動体)614と第二のサブ液晶(第二の可動体)616を備えている。本例のように、本発明に係る遊技台は、表示手段を兼ねた可動体を備えていてもよい。また、図示はしないが、音出力手段(例えば、スピーカ)または光出力手段(例えば、ランプ)を移動可能に構成することで、遊技台が、音出力手段を兼ねた可動体や、光出力手段を兼ねた可動体を備えていてもよい。
<動作の具体例/図柄変動停止中の可動体の復帰動作後の演出動作1>
次に、動作の具体例の一つとして、図柄変動停止中の可動体の復帰動作後の演出動作1について説明する。図206(a−1)〜同図(f−1)は、図柄変動停止中に可動体の復帰動作が完了した場合の可動体の演出動作を時系列で示した図である。
本例では、可動体の復帰動作の動作開始契機を「図柄変動停止」とし、可動体の演出動作の動作開始契機を「図柄変動開始」としている。図206(a−1)〜同図(f−1)に示す例では、演出制御部500は、同図(b−1)に示す図柄変動停止を契機として、第一の可動体610aを、第一の位置(初期位置)とは異なる位置から、第一の位置(初期位置)まで移動させる復帰動作を実行している。また、演出制御部500は、同図(d−1)に示す図柄変動開始を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bを、第一の位置(初期位置)から第二の位置まで移動させる演出動作を実行している。
また、本例では、光出力手段の演出動作の動作開始契機を「図柄変動開始」としている。図206(a−1)〜同図(f−1)に示す例では、サブ制御部400は、同図(d−1)に示す特図1変動遊技の開始(特図1の変動開始)を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を、第一の態様(消灯)から第二の態様(例えば、青色に点灯)に変化させている。
一方、図206(a−2)〜同図(h−2)は、図柄変動停止中に可動体の復帰動作が完了しなかった場合の可動体の演出動作を時系列で示した図である。本例では、演出制御部500は、同図(b−2)に示す図柄変動停止を契機として、第一の可動体610aを、第一の位置(初期位置)とは異なる位置から、第一の位置(初期位置)まで移動させる復帰動作を実行しているが、この復帰動作が完了する前(第一の可動体610aが第一の位置(初期位置)まで完全に移動し終える前)に保留中の図柄変動が開始されている。
「図柄変動開始」は、可動体の演出動作の動作開始契機であるが、本例では、可動体の演出動作よりも可動体の復帰動作を優先して実行するように構成しているため、演出制御部500は、図柄変動中も復帰動作を継続し、同図(e−2)に示すタイミングで、復帰動作が完了している(第一の可動体610aを第一の位置(初期位置)まで完全に移動している)。また、復帰動作の完了後は、第一の可動体610aと第二の可動体610bを第一の位置と第二の位置で往復移動させる演出動作を実行している。
ただし、本例では、光出力手段の演出動作の動作開始契機を「図柄変動開始」としているため、サブ制御部400は、同図(d−2)に示す特図1変動遊技の開始(特図1の変動開始)を契機として、復帰動作中の第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を、第一の態様(消灯)から第二の態様(例えば、青色に点灯)に変化させる演出動作を実行している。
<動作の具体例/図柄変動停止中の可動体の復帰動作後の演出動作2>
次に、動作の具体例の一つとして、図柄変動停止中の可動体の復帰動作後の演出動作2について説明する。図207(a−1)〜同図(f−1)は、図柄変動停止中に可動体の復帰動作が完了した場合の可動体の演出動作を時系列で示した図であり、上記図206(a−1)〜同図(f−1)と同じ図面である。
一方、図207(a−2)〜同図(h−2)は、図柄変動停止中に可動体の復帰動作が完了しなかった場合の可動体の演出動作を時系列で示した図である。本例では、可動体の復帰動作の動作開始契機を「図柄変動停止」とし、可動体の演出動作の動作開始契機を「図柄変動開始」としている。演出制御部500は、同図(b−2)に示す図柄変動停止を契機として、第一の可動体610aを、第一の位置(初期位置)とは異なる位置から、第一の位置(初期位置)まで移動させる復帰動作を実行しているが、この復帰動作が完了する前(第一の可動体610aが第一の位置(初期位置)まで完全に移動し終える前)に保留中の図柄変動が開始されている。
「図柄変動開始」は、可動体の演出動作の動作開始契機であるが、本例では、可動体の演出動作よりも可動体の復帰動作を優先して実行するように構成しているため、演出制御部500は、図柄変動中も復帰動作を継続し、同図(e−2)に示すタイミングで、復帰動作が完了している(第一の可動体610aを第一の位置(初期位置)まで完全に移動している)。また、本例では、復帰動作の完了後は、第一の可動体610aと第二の可動体610bを第一の位置と第二の位置で往復移動させる演出動作を実行しないように構成している。
また、本例では、光出力手段の演出動作の動作開始契機を「図柄変動開始」としているが、光出力手段の演出動作よりも可動体の復帰動作を優先して実行するように構成しているため、サブ制御部400は、同図(d−2)に示す特図1変動遊技の開始(特図1の変動開始)を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を変化させる演出動作を実行していない。
<動作の具体例/図柄変動停止中の可動体の復帰動作後の演出動作3>
次に、動作の具体例の一つとして、図柄変動停止中の可動体の復帰動作後の演出動作3について説明する。図208(a−1)〜同図(f−1)は、図柄変動停止中に可動体の復帰動作が完了した場合の可動体の演出動作を時系列で示した図であり、上記図206(a−1)〜同図(f−1)と同じ図面である。
一方、図208(a−2)〜同図(h−2)は、図柄変動停止中に可動体の復帰動作が完了しなかった場合の可動体の演出動作を時系列で示した図である。本例では、演出制御部500は、同図(b−2)に示す図柄変動停止を契機として、第一の可動体610aを、第一の位置(初期位置)とは異なる位置から、第一の位置(初期位置)まで移動させる復帰動作を実行しているが、この復帰動作が完了する前(第一の可動体610aが第一の位置(初期位置)まで完全に移動し終える前)に保留中の図柄変動が開始されている。
「図柄変動開始」は、可動体の演出動作の動作開始契機であるが、本例では、可動体の演出動作よりも可動体の復帰動作を優先して実行するように構成しているため、演出制御部500は、図柄変動中も復帰動作を継続し、同図(e−2)に示すタイミングで、復帰動作が完了している(第一の可動体610aを第一の位置(初期位置)まで完全に移動している)。また、本例では、復帰動作の完了後は、第一の可動体610aと第二の可動体610bを第一の位置と第二の位置で往復移動させる演出動作を実行しないように構成している。
ただし、本例では、光出力手段の演出動作の動作開始契機を「図柄変動開始」としているため、サブ制御部400は、同図(d−2)に示す特図1変動遊技の開始(特図1の変動開始)を契機として、復帰動作中の第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を、第一の態様(消灯)から第二の態様(例えば、青色に点灯)に変化させる演出動作を実行している。
<動作の具体例/図柄変動停止中の可動体の復帰動作後の演出動作4>
次に、動作の具体例の一つとして、図柄変動停止中の可動体の復帰動作後の演出動作4について説明する。図209(a)〜同図(h)は、図柄変動停止中に可動体の復帰動作が完了しなかった場合の可動体の演出動作を時系列で示した図である。
本例では、演出制御部500は、同図(b)に示す図柄変動停止を契機として、第一の可動体610aを、第一の位置(初期位置)とは異なる位置から、第一の位置(初期位置)まで移動させる復帰動作を実行しているが、この復帰動作が完了する前(第一の可動体610aが第一の位置(初期位置)まで完全に移動し終える前)に保留中の図柄変動が開始されている。
本例では、図柄変動開始が可動体の演出動作の動作開始契機であるが、可動体の演出動作よりも可動体の復帰動作を優先して実行するように構成しているため、演出制御部500は、図柄変動中も復帰動作を継続し、同図(e)に示すタイミングで、復帰動作が完了している(第一の可動体610aを第一の位置(初期位置)まで完全に移動している)。また、復帰動作の完了後は、第一の可動体610aと第二の可動体610bを第一の位置と第二の位置で往復移動させる演出動作を実行しないように構成している。
また、本例では、光出力手段の演出動作に用いる動作データの読み出し開始の契機を「図柄変動開始」とし、光出力手段の演出動作の動作開始契機を「可動体の復帰動作が完了していること」としている。このため、サブ制御部400は、同図(d)に示す特図1変動遊技の開始(特図1の変動開始)を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの動作データの読み出しを開始した後、同図(e)に示す第一の可動体610aと第二の可動体610bの復帰動作完了を契機として、同図(f)に示すタイミングで、復帰動作後の第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を、第一の態様(消灯)から第二の態様(例えば、青色に点灯)に変化させる演出動作を実行している。
なお、本例では、光出力手段の演出動作に用いる動作データの読み出し開始の契機と、光出力手段の演出動作の動作開始契機が異なることから、同図(f)に示す第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様(本例では、発光色)と、同図(g)に示す第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様(本例では、発光色)が異なっている。
<動作の具体例/図柄変動停止中の可動体の復帰動作後の演出動作5>
次に、動作の具体例の一つとして、図柄変動停止中の可動体の復帰動作後の演出動作5について説明する。図210(a)〜同図(h)は、図柄変動停止中に可動体の復帰動作が完了しなかった場合の可動体の演出動作を時系列で示した図である。
本例では、演出制御部500は、同図(b)に示す図柄変動停止を契機として、第一の可動体610aを、第一の位置(初期位置)とは異なる位置から、第一の位置(初期位置)まで移動させる復帰動作を実行しているが、この復帰動作が完了する前(第一の可動体610aが第一の位置(初期位置)まで完全に移動し終える前)に保留中の図柄変動が開始されている。
本例では、図柄変動開始が可動体の演出動作の動作開始契機であるが、可動体の演出動作よりも可動体の復帰動作を優先して実行するように構成しているため、演出制御部500は、図柄変動中も復帰動作を継続し、同図(e)に示すタイミングで、復帰動作が完了している(第一の可動体610aを第一の位置(初期位置)まで完全に移動している)。また、復帰動作の完了後は、第一の可動体610aと第二の可動体610bを第一の位置と第二の位置で往復移動させる演出動作を実行するように構成している。
また、本例では、光出力手段の演出動作に用いる動作データの読み出し開始の契機を「図柄変動開始」とし、光出力手段の演出動作の動作開始契機を「可動体の復帰動作が完了していること」としている。このため、サブ制御部400は、同図(d)に示す特図1変動遊技の開始(特図1の変動開始)を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの動作データの読み出しを開始した後、同図(e)に示す第一の可動体610aと第二の可動体610bの復帰動作完了を契機として、同図(f)に示すタイミングで、演出動作中の第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を、第一の態様(消灯)から第二の態様(例えば、青色に点灯)に変化させる演出動作を実行している。
なお、本例では、光出力手段の演出動作に用いる動作データの読み出し開始の契機と、光出力手段の演出動作の動作開始契機が異なることから、同図(f)に示す第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様(本例では、発光色)と、同図(g)に示す第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様(本例では、発光色)が異なっている。
<動作の具体例/図柄変動停止中の可動体の復帰動作後の演出動作6>
次に、動作の具体例の一つとして、図柄変動停止中の可動体の復帰動作後の演出動作6について説明する。図211(a−1)〜同図(f−1)は、図柄変動停止中に可動体の復帰動作が完了した場合の可動体の演出動作を時系列で示した図である。
本例では、可動体の復帰動作の動作開始契機を「図柄変動停止」とし、可動体の演出動作の動作開始契機を「先読み演出開始」としている。図211(a−1)〜同図(f−1)に示す例では、演出制御部500は、同図(b−1)に示す図柄変動停止を契機として、第一の可動体610aを、第一の位置(初期位置)とは異なる位置から、第一の位置(初期位置)まで移動させる復帰動作を実行している。また、演出制御部500は、同図(d−1)に示す先読み演出開始を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bを、第一の位置(初期位置)から第二の位置まで移動させる演出動作を実行している。
また、本例では、光出力手段の演出動作の動作開始契機を「先読み演出開始」としている。図211(a−1)〜同図(f−1)に示す例では、サブ制御部400は、同図(d−1)に示す先読み演出開始を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を、第一の態様(消灯)から第二の態様(例えば、青色に点灯)に変化させている。なお、液晶制御部435は、同図(d−1)に示す図柄変動開始を契機として、装飾図柄表示装置208を用いて先読み演出を開始している。
一方、図211(a−2)〜同図(h−2)は、図柄変動停止中に可動体の復帰動作が完了しなかった場合の可動体の演出動作を時系列で示した図である。本例では、演出制御部500は、同図(b−2)に示す図柄変動停止を契機として、第一の可動体610aを、第一の位置(初期位置)とは異なる位置から、第一の位置(初期位置)まで移動させる復帰動作を実行しているが、この復帰動作が完了する前(第一の可動体610aが第一の位置(初期位置)まで完全に移動し終える前)に先読み演出が開始されている。
先読み演出開始は、可動体の演出動作の動作開始契機であるが、本例では、可動体の演出動作よりも可動体の復帰動作を優先して実行するように構成しているため、演出制御部500は、先読み演出の実行中も復帰動作を継続し、同図(e−2)に示すタイミングで、復帰動作が完了している(第一の可動体610aが第一の位置(初期位置)まで完全に移動している)。また、復帰動作の完了後は、第一の可動体610aと第二の可動体610bを第一の位置と第二の位置で往復移動させる演出動作を実行している。
ただし、本例では、光出力手段の演出動作の動作開始契機を「先読み演出開始」としているため、サブ制御部400は、同図(d−2)に示す先読み演出開始を契機として、復帰動作中の第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を、第一の態様(消灯)から第二の態様(例えば、青色に点灯)に変化させる演出動作を実行している。
<動作の具体例/可動体の演出動作中の電断・復電>
次に、動作の具体例の一つとして、可動体の演出動作中の電断・復電について説明する。図212(a−1)〜同図(f−1)は、大当り遊技中の可動体の演出動作を時系列で示した図である。
本例では、可動体の演出動作の動作開始契機を「大当り遊技中のラウンド開始」とし、可動体の演出動作の動作開始契機を「大当り遊技中のラウンド終了」としている。図212(a−1)〜同図(f−1)に示す例では、演出制御部500は、同図(b−1)に示す6R(ラウンド)開始を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bを、第一の位置(初期位置)と第二の位置との間で往復移動させる演出動作を実行している。
また、本例では、光出力手段体の演出動作の動作開始契機を「大当り遊技中のラウンド開始」とし、光出力手段の演出動作の動作開始契機を「大当り遊技中のラウンド終了」としている。図212(a−1)〜同図(f−1)に示す例では、サブ制御部400は、同図(f−1)に示す7R(ラウンド)開始を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を、第一の態様(例えば、青色に点灯)から第二の態様(例えば、赤色に点灯)に変化させている。なお、液晶制御部435は、大当り遊技中は、装飾図柄表示装置208を用いて大当り中演出を実行している。
一方、図212(a−2)〜同図(f−2)は、同図(a−1)〜同図(f−1)に示す大当り遊技中に電断・復電が発生した場合の可動体の動作を時系列で示した図である。本例では、演出制御部500は、同図(b−2)に示す大当り遊技の6R開始直後に電断(電源の遮断)が発生したことを契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bを、第一の位置(初期位置)から第二の位置まで移動させた後に、第二の位置から第一の位置(初期位置)まで移動させる復帰動作を実行している。また、遊技台は、同図(f−2)に示す復電(電源の復帰)を契機として、大当り遊技を再開している。
本例では、可動体の演出動作の動作開始契機を「大当り遊技中のラウンド開始」とし、可動体の演出動作の動作開始契機を「大当り遊技中のラウンド終了」としているため、演出制御部500は、同図(f−2)に示す7R開始(大当り遊技の再開)を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bを、第一の位置(初期位置)と第二の位置との間で往復移動させる演出動作を実行している。
また、本例では、光出力手段体の演出動作の動作開始契機を「大当り遊技中のラウンド開始」とし、光出力手段の演出動作の動作開始契機を「大当り遊技中のラウンド終了」としているため、サブ制御部400は、同図(f−2)に示す7R開始(大当り遊技の再開)を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を、第一の態様(例えば、青色に点灯)から第二の態様(例えば、赤色に点灯)に変化させている。
<動作の具体例/前面枠扉の開放に基づく可動体の復帰動作後の演出動作>
次に、動作の具体例の一つとして、前面枠扉の開放に基づく可動体の復帰動作後の演出動作について説明する。図213は、前面枠扉の開放に基づく可動体の復帰動作後の演出動作の一例を時系列で示した図である。
本例では、可動体の復帰動作の動作開始契機を「図柄変動停止」と「前面枠扉106の開放」としている。演出制御部500は、図213(c)に示す図柄変動停止を契機として、第一の可動体610aを、第一の位置(初期位置)とは異なる位置から、第一の位置(初期位置)まで移動させる復帰動作を実行しているが、復帰動作が完了していない。
本例では、図柄変動停止を契機とした復帰動作を複数回実行しても復帰動作が完了しない場合には、前面枠扉106の開放を契機として、可動体の復帰動作を行うように構成しているため、同図(f)〜同図(h)に示す例では、前面枠扉106が開放されたことを契機として、第一の可動体610aを、第一の位置(初期位置)とは異なる位置から、第一の位置(初期位置)まで移動させる復帰動作を実行している。
また、本例では、可動体の演出動作の動作開始契機を「操作手段による操作を検出したこと」とし、可動体の演出動作の動作終了契機を「図柄変動停止」としている。本例では、同図(h)に示すタイミングでチャンスボタン136による操作を検出しているが、可動体の演出動作よりも可動体の復帰動作を優先して実行するように構成しているため、演出制御部500は、チャンスボタン136による操作を検出した後も復帰動作を継続し、同図(m)に示すタイミングで、復帰動作を完了している(第一の可動体610aを第一の位置(初期位置)まで完全に移動している)。
ただし、本例では、光出力手段の演出動作の動作開始契機を「操作手段による操作を検出したこと」としているため、サブ制御部400は、同図(h)に示すタイミングでチャンスボタン136による操作を検出したことを契機として、復帰動作中の第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を、第一の態様(消灯)から第二の態様(例えば、青色に点灯)に変化させる演出動作を実行している。
<動作の具体例/可動体の復帰動作中の始動口入賞に基づく可動体の演出動作>
次に、動作の具体例の一つとして、可動体の復帰動作中の始動口入賞に基づく可動体の演出動作について説明する。図214は、可動体の復帰動作中の始動口入賞に基づく可動体の演出動作の一例を時系列で示した図である。
本例では、可動体の復帰動作の動作開始契機を「図柄変動停止」とし、可動体の演出動作の動作開始契機を「始動口入賞(始動口への入球)」としている。演出制御部500は、同図(b)に示す図柄変動停止を契機として、第一の可動体610aを、第一の位置(初期位置)とは異なる位置から、第一の位置(初期位置)まで移動させる復帰動作を実行しているが、この復帰動作が完了する前(第一の可動体610aが第一の位置(初期位置)まで完全に移動し終える前)に保留中の図柄変動が開始され、始動口入賞を検出している。
本例では、「始動口入賞(始動口への入球)」が可動体の演出動作の動作開始契機であるが、可動体の演出動作よりも可動体の復帰動作を優先して実行するように構成しているため、演出制御部500は、始動口入賞の検出後も復帰動作を継続し、同図(f)に示すタイミングで、復帰動作を完了している(第一の可動体610aを第一の位置(初期位置)まで完全に移動している)。また、復帰動作の完了後は、第一の可動体610aと第二の可動体610bを第一の位置と第二の位置で往復移動させる演出動作を実行するように構成している。
また、本例では、光出力手段の演出動作の動作開始契機を「始動口入賞(始動口への入球)」としているため、サブ制御部400は、始動口入賞の検出を契機として、同図(f)〜同図(h)に示すように、第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を、第一の態様(消灯)から第二の態様(例えば、青色に点灯)に変化させる演出動作を実行している。
<動作の具体例/演出動作中の前面枠扉の開放に基づく可動体の復帰動作>
次に、動作の具体例の一つとして、演出動作中の前面枠扉の開放に基づく可動体の復帰動作について説明する。図215は、演出動作中の前面枠扉の開放に基づく可動体の復帰動作の一例を時系列で示した図である。
本例では、可動体の演出動作の動作開始契機を「図柄変動開始」とし、可動体の復帰動作の動作開始契機を「前面枠扉106の開放」としている。演出制御部500は、図215(b)に示す図柄変動開始を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bを、同図(a)に示す第一の位置(初期位置)から、同図(c)に示す第二の位置まで移動する演出動作を実行している。
また、本例では、光出力手段の演出動作の動作開始契機を「図柄変動開始」としているため、サブ制御部400は、同図(b)に示す図柄変動開始を契機として、演出動作中の第一の可動体610aと第二の可動体610bのLEDの態様を、第一の態様(消灯)から第二の態様(例えば、青色に点灯)に変化させる演出動作を実行している。
また、演出制御部500は、前面枠扉106の開放を契機として、第一の可動体610aと第二の可動体610bを、第一の位置(初期位置)とは異なる位置から、第一の位置(初期位置)まで移動させる復帰動作を実行している。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、例えば図216に示すように、複数種類の演出手段(例えば、図180(a)に示す、遮蔽装置246、演出可動体224、第2特図始動口232の羽根部材232a、可変入賞口234の扉部材234a、図180(b)に示す、遊技盤200に配設した役物564,566、前面枠扉106に配設した役物562、図180(a)に示す、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、図178に示す、各種ランプ418、演出可動体用ランプ552、遊技盤用ランプ532、遊技台枠用ランプ542、LED、図178に示すスピーカ120、図3に示す、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普図表示装置210,装飾図柄表示装置208)を備えた遊技台であって、前記複数種類の演出手段のうちの少なくとも一つは、第一の演出手段であり、前記第一の演出手段は、複数種類の動作を少なくとも実行可能な手段であり、前記複数種類の動作のうちの少なくとも一つは、第一の動作(例えば、演出動作)であり、前記複数種類の動作のうちの少なくとも一つは、第二の動作(例えば、復帰動作)であり、前記第一の動作は、第一の期間に実行開始可能な動作であり、前記第一の動作は、第二の期間に実行開始されない動作であり、前記第二の期間は、前記第二の動作が少なくとも実行されている期間である、ことを特徴とする遊技台である。本実施形態に係る遊技台によれば、演出手段の動作に特徴を持った遊技台を実現できる場合がある。
なお、前記第一の演出手段は、移動動作を少なくとも実行可能な手段(例えば、遮蔽装置246、演出可動体224、第2特図始動口232の羽根部材232a、可変入賞口234の扉部材234a、図180(b)に示す、遊技盤200に配設した役物564,566、前面枠扉106に配設した役物562などの可動体)であり、前記第一の動作は、前記第一の演出手段が第一の位置に移動する動作であり、前記第二の動作は、前記第一の演出手段が第二の位置に移動する動作であり、前記第二の動作は、前記第一の演出手段が前記第二の位置にない場合に、実行開始される場合がある動作であり、前記第二の位置は、前記第一の演出手段の初期位置であり、前記第二の動作は、前記第一の演出手段の復帰動作であってもよい。
また、前記第一の演出手段は、発光手段(例えば、LED)が少なくとも設けられた手段(例えば、図180(a)に示す、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、図178に示す、各種ランプ418、演出可動体用ランプ552、遊技盤用ランプ532、遊技台枠用ランプ542、LEDなどの光出力手段)であり、前記発光手段は、複数種類の発光態様(例えば、点灯、消灯、点滅など)で発光が可能な手段であり、前記複数種類の発光態様のうちの少なくとも一つは、第一の発光態様(例えば、点灯)であり、前記複数種類の動作のうちの少なくとも一つは、第三の動作であり、前記第三の動作は、前記第一の期間に実行開始可能な動作であり、前記第三の動作は、前記第二の期間に実行開始可能な動作であり、前記第三の動作は、前記発光手段が前記第一の発光態様で発光する動作であってもよい。
また、前記第一の期間は、第一の契機が到来してから第一の時間(例えば、図柄変動時間)の経過後の期間であり、前記第一の契機は、図柄変動開始であってもよい。また、前記第二の動作は、前記第一の演出手段が前記第一の位置に移動する動作を行った後に、該第一の演出手段が前記第二の位置に移動する動作であってもよい。また、前記複数種類の演出手段のうちの少なくとも一つは、第二の演出手段(例えば、図3に示す、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普図表示装置210,装飾図柄表示装置208)であってもよい。
また、前記第一の動作は、第二の状態において、前記第一の期間に実行開始される動作であり、前記第二の状態は、前記第一の期間が第二の期間と重なっていない状態であってもよい。また、前記複数種類の発光態様のうちの少なくとも一つは、第二の発光態様(例えば、点滅)であり、前記複数種類の動作のうちの少なくとも一つは、第四の動作であり、前記第四の動作は、前記発光手段が前記第二の発光態様で発光する動作であってもよい。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、例えば図217に示すように、複数種類の演出手段を備えた遊技台であって、前記複数種類の演出手段(例えば、図180(a)に示す、遮蔽装置246、演出可動体224、第2特図始動口232の羽根部材232a、可変入賞口234の扉部材234a、図180(b)に示す、遊技盤200に配設した役物564,566、前面枠扉106に配設した役物562、図180(a)に示す、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、図178に示す、各種ランプ418、演出可動体用ランプ552、遊技盤用ランプ532、遊技台枠用ランプ542、LED、図178に示すスピーカ120、図3に示す、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普図表示装置210,装飾図柄表示装置208)のうちの少なくとも一つは、第一の演出手段であり、前記第一の演出手段は、複数種類の動作を少なくとも実行可能な手段であり、前記複数種類の動作のうちの少なくとも一つは、第一の動作(例えば、演出動作)であり、前記複数種類の動作のうちの少なくとも一つは、第二の動作(例えば、復帰動作)であり、前記第一の動作は、第一の期間に実行開始される場合がある動作であり、前記第一の動作は、第二の期間に実行開始されない動作であり、前記第一の動作は、第三の期間に実行開始される場合がある動作であり、前記第二の期間は、前記第二の動作が少なくとも実行されている期間である、ことを特徴とする遊技台である。本実施形態に係る遊技台によれば、演出手段の動作に特徴を持った遊技台を実現できる場合がある。
なお、前記第一の演出手段は、移動動作を少なくとも実行可能な手段(例えば、遮蔽装置246、演出可動体224、第2特図始動口232の羽根部材232a、可変入賞口234の扉部材234a、図180(b)に示す、遊技盤200に配設した役物564,566、前面枠扉106に配設した役物562などの可動体)であり、前記第一の動作は、前記第一の演出手段が第一の位置に移動する動作であり、前記第二の動作は、前記第一の演出手段が第二の位置に移動する動作であり、前記第二の動作は、前記第一の演出手段が前記第二の位置にない場合に、実行開始される場合がある動作であり、前記第二の位置は、前記第一の演出手段の初期位置であり、前記第二の動作は、前記第一の演出手段の復帰動作であってもよい。
また、前記第一の演出手段は、発光手段(例えば、LED)が少なくとも設けられた手段(例えば、図180(a)に示す、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、図178に示す、各種ランプ418、演出可動体用ランプ552、遊技盤用ランプ532、遊技台枠用ランプ542、LEDなどの光出力手段)であり、前記発光手段は、複数種類の発光態様(例えば、点灯、消灯、点滅など)で発光が可能な手段であり、前記複数種類の発光態様のうちの少なくとも一つは、第一の発光態様(例えば、点灯)であり、前記複数種類の動作のうちの少なくとも一つは、第三の動作であり、前記第三の動作は、前記第一の期間に実行開始される場合がある動作であり、前記第三の動作は、前記第二の期間に実行開始されない動作であり、前記第三の動作は、前記第三の期間に実行開始される場合がある動作であり、前記第三の動作は、前記発光手段が前記第一の発光態様で発光する動作であってもよい。
また、前記第一の期間は、第一の契機が到来してから第一の時間(例えば、図柄変動時間)の経過後の期間であり、前記第一の契機は、図柄変動開始であってもよい。また、前記第二の動作は、前記第一の演出手段が前記第一の位置に移動する動作を行った後に、該第一の演出手段が前記第二の位置に移動する動作であってもよい。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、例えば図218に示すように、複数種類の演出手段(例えば、図180(a)に示す、遮蔽装置246、演出可動体224、第2特図始動口232の羽根部材232a、可変入賞口234の扉部材234a、図180(b)に示す、遊技盤200に配設した役物564,566、前面枠扉106に配設した役物562、図180(a)に示す、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、図178に示す、各種ランプ418、演出可動体用ランプ552、遊技盤用ランプ532、遊技台枠用ランプ542、LED、図178に示すスピーカ120、図3に示す、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普図表示装置210,装飾図柄表示装置208)を備えた遊技台であって、前記複数種類の演出手段のうちの少なくとも一つは、第一の演出手段であり、第一の演出手段は、複数種類の動作を少なくとも実行可能な手段であり、前記複数種類の動作のうちの少なくとも一つは、第一の動作(例えば、演出動作)であり、前記複数種類の動作のうちの少なくとも一つは、第二の動作(例えば、復帰動作)であり、前記第一の動作は、第一の期間に実行可能な動作であり、前記第一の動作は、第二の期間に実行されない動作であり、前記第二の期間は、前記第二の動作が少なくとも実行されている期間である、ことを特徴とする遊技台である。本実施形態に係る遊技台によれば、演出手段の動作に特徴を持った遊技台を実現できる場合がある。
また、前記第一の演出手段は、移動動作を少なくとも実行可能な手段(例えば、遮蔽装置246、演出可動体224、第2特図始動口232の羽根部材232a、可変入賞口234の扉部材234a、図180(b)に示す、遊技盤200に配設した役物564,566、前面枠扉106に配設した役物562などの可動体)であり、前記第一の動作は、前記第一の演出手段が第一の位置に移動する動作であり、前記第二の動作は、前記第一の演出手段が第二の位置に移動する動作であり、前記第二の動作は、前記第一の演出手段が前記第二の位置にない場合に、実行開始される場合がある動作であり、前記第二の位置は、前記第一の演出手段の初期位置であり、前記第二の動作は、前記第一の演出手段の復帰動作であってもよい。
また、前記第一の演出手段は、発光手段(例えば、LED)が少なくとも設けられた手段(例えば、図180(a)に示す、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、図178に示す、各種ランプ418、演出可動体用ランプ552、遊技盤用ランプ532、遊技台枠用ランプ542、LEDなどの光出力手段)であり、前記発光手段は、複数種類の発光態様(例えば、点灯、消灯、点滅など)で発光が可能な手段であり、前記複数種類の発光態様のうちの少なくとも一つは、第一の発光態様(例えば、点灯)であり、前記複数種類の動作のうちの少なくとも一つは、第三の動作であり、前記第三の動作は、前記第一の期間に実行可能な動作であり、前記第三の動作は、前記第二の期間に実行されない動作であり、前記第三の動作は、前記発光手段が前記第一の発光態様で発光する動作であってもよい。
また、前記第一の期間は、第一の契機が到来してから第一の時間(例えば、図柄変動時間)の経過後の期間であり、前記第一の契機は、図柄変動開始であってもよい。また、前記第二の動作は、前記第一の演出手段が前記第一の位置に移動する動作を行った後に、該第一の演出手段が前記第二の位置に移動する動作であってもよい。
<<実施形態6>>
以下、図面を用いて、本発明の実施形態6に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について、図219〜図232を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態におけるパチンコ機100の構成及び各種処理の内容については、実施形態4と概略同様であるため、以下、実施形態4に係るパチンコ機100と異なる構成について図示して説明し、実施形態4に係るパチンコ機100と同一の構成については、特に明示しない限りにおいて符号は実施形態4と同一にし、また、図示及び詳細な説明を省略する。
図219は、本実施形態における音演出の一例を示すタイミングチャートである。
図219に示すタイミングチャートは、図の左から右に向かって時間が経過していく。この図219には、電源スイッチ178をオンすることによる電源投入と、音演出の一例に相当する第一の演出の内部的な実行/非実行、その第一の演出のボリューム(音量)、音演出の一例に相当する第二の演出の内部的な実行/非実行、その第二の演出のボリューム(音量)、チャンスボタン136の操作/無操作、上記第一の演出の可聴(アクティブ)/非可聴(非アクティブ)、および上記第二の演出の可聴(アクティブ)/不可聴(非アクティブ)が示されている。なお、内部的な実行/非実行とは、第1副制御部400や音制御回路431における制御処理(例えば、図154におけるサウンドデータ更新処理(ステップS1001)等)の実行/非実行の意味であり、実際の可聴か不可聴かは問わない。実際の可聴か不可聴かは、上記第一の演出の可聴/非可聴、および上記第二の演出の可聴/不可聴に示す。
図219の下方に示す1点鎖線の枠で囲まれた楽譜は、それぞれ第一の演出のワンフレーズ、第二の演出のワンフレーズを表すものであり、第一の演出でも第二の演出でも、それぞれのワンフレーズが繰り返される。すなわち、図219の下方に示す1点鎖線の枠の中には、第一の演出の1ループ分の楽譜と、第二の演出の1ループ分の楽譜が示されている。両者を区別するために、第一の演出にはハッチングを施してある。また、上記第一の演出の可聴/非可聴、および上記第二の演出の可聴/不可聴では、グレーの期間が非可聴(非アクティブ)を表す。
電源投入後(初期設定終了後)、第一の演出および第二の演出の両方が、内部的に開始されているが、第一の演出はミュートのため遊技者は可聴できない。一方、第二の演出は、遊技者が可聴できる。電源投入(より厳密には初期設定完了)は、第二の条件の成立の一例に相当し、この例では、第二の条件が成立した場合に、第二の演出が開始され、第二の演出が遊技者に聞こえる構成となっている。
また、この例では、チャンスボタン136の操作によって、第一の演出が選択される。したがって、ボタン操作が、第一の条件の成立の一例に相当し、このボタン操作は、遊技者が操作タイミングを選択可能である。したがって、ここでの第一の条件は、成立時期を、遊技者が少なくとも選択可能な条件である。なお、複数種類の演出の中から、チャンスボタン136の操作によって第一の演出を選択する態様であってもよいし、第一の演出しか選択できない状況でチャンスボタン136の操作によって第一の演出を選択(第一の演出の開始決定に相当)する態様であってもよい。第一の演出が選択されると、第二の演出がミュートになり、第一の演出にボリューム値が設定され、第一の演出がアクティブになる。この結果、遊技者のボタン操作のタイミングにより、第一の演出のフレーズの途中から、遊技者が認識可能な状態(可聴できる状態)になる。すなわち、第一の演出は途中から開始される場合がある。第二の演出がミュートになっても、第二の演出は、内部的に引き続き実行され続ける。なお、第一の演出は最初から開始される場合があってもよい。例えば、チャンスボタン136の操作タイミングによっては、第一の演出は、最初から開始される場合もあるし、途中から開始される場合もある。
さらに、チャンスボタン136が再度操作されると、第二の演出が選択される。なおここでも、複数種類の演出の中から、チャンスボタン136の操作によって第二の演出を選択する態様であってもよいし、第二の演出しか選択できない状況でチャンスボタン136の操作によって第二の演出を選択(第二の演出の開始決定に相当)する態様であってもよい。第二の演出が選択されると、今度は、第一の演出がミュートになり、第二の演出にボリューム値が設定され、第二の演出がアクティブになる。この結果、遊技者のボタン操作のタイミングにより、第二の演出のフレーズの途中から、遊技者が認識可能な状態(可聴できる状態)になる。すなわち、第二の演出は、ミュートになった時点の箇所とは異なる箇所から再開される場合がある。
図中の2点鎖線は、演出の区切り部分に相当する。すなわち、1ループ分が終了するタイミングになる。この例では、第一の演出の1ループ分の時間長と第二の演出の1ループ分の時間長は、同じであるが、異なっていてもよい。
図220は、本実施形態における音演出の他の例を示すタイミングチャートである。
図220に示すタイミングチャートも、図の左から右に向かって時間が経過していく。以下、図219に示す例との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略することがある。
図220に示す例では、音演出の一例に相当する第一の演出は、左スピーカーと右スピーカーのうちの左スピーカーのみによって実行され、音演出の一例に相当する第二の演出は、左スピーカーと右スピーカーのうちの右スピーカーのみによって実行される。したがって、第一の演出のボリューム(音量)は左スピーカーの音量になり、第二の演出のボリューム(音量)は右スピーカーの音量になる。
図220には、第1特別図柄表示装置212あるいは第2特別図柄表示装置214における特図の図柄変動の変動中/停止中、大当り遊技の実行中/非実行中、第一の演出の内部的な実行/非実行、その第一の演出のボリューム(音量)、第二の演出の内部的な実行/非実行、その第二の演出のボリューム(音量)、上記第一の演出の可聴(アクティブ)/非可聴(非アクティブ)、および上記第二の演出の可聴(アクティブ)/不可聴(非アクティブ)が示されている。
また、図220の下方に示す1点鎖線の枠で囲まれた楽譜は、それぞれ第一の演出のワンフレーズ、第二の演出のワンフレーズを表すものであり、第一の演出でも第二の演出でも、それぞれのワンフレーズが繰り返される。すなわち、図220の下方に示す1点鎖線の枠の中には、第一の演出の1ループ分の楽譜と、第二の演出の1ループ分の楽譜が示されている。第一の演出の1ループ分の楽譜も、第二の演出の1ループ分の楽譜も、3小節分の長さであり、第一の演出の1ループ分の時間長と第二の演出の1ループ分の時間長は、同じである。また、第一の演出の1ループ分における第1小節は、第二の演出の1ループ分における第3小節と同じであり、第一の演出の1ループ分における第2小節は、第二の演出の1ループ分における第1小節と同じであり、第一の演出の1ループ分における第3小節は、第二の演出の1ループ分における第2小節と同じである。すなわち、第二の演出を基準にすれば、第一の演出は、第二の演出よりも1小節遅れている。なお、この関係は、逆であってもよい。
特図の変動停止と同時又は特図の変動停止後、あるいは大当り遊技の開始と同時又は大当り遊技の開始後、第一の演出および第二の演出の両方が、内部的に開始されているが、第一の演出は最初はミュートのため遊技者は可聴できない。一方、第二の演出は、可聴音として右スピーカから出力(再生)される。この例では、特図の変動停止や大当り遊技の開始が、第二の条件の成立の一例に相当する。また、第一の演出はボタンによる選択操作により開始されるものではなく、第二の演出の開始から一小節遅れて聞こえるようになる。すなわち、第二の演出が開始されて一小節分が終わると、第一の演出のミュートが解除(ボリュームアップ)され、第一の演出も第二の演出とともに遊技者に聞こえるようになる。上述のごとく、第一の演出の1ループ分の構成と、第二の演出の1ループ分の構成は、第一の演出が第二の演出よりも1小節遅れている点を除いて同じであるため、第一の演出が開始されると、左右のスピーカで楽曲が同期(シンクロ)して出力(再生)されることになり、遊技者には輪唱に聞こえ、遊技の興趣が向上する場合がある。また、この例では楽曲のシンクロ(同期)に関して第一の演出と第二の演出が一小節分遅れているだけの相違であったが、第一の演出と第二の演出が完全に異なるが、二つを組み合わせた場合に一つの楽曲として聞こえたり、第一演出における切れ目の部分を第二の演出が補完したりする場合は、本実施形態ではシンクロとして解釈することができる。
この例では、第二の演出の開始タイミングから第二の時間経過が、第一の条件の成立の一例になる。ただし、この例では、第一の演出は、図219に示す例のようなボタン操作により開始されるものではないため、特図の変動停止や大当り遊技の開始が、第一の条件の成立に相当するとも見ることができる。すなわち、第二の条件と第一の条件が同じであるとも言える。なお、第一の演出の出力(再生)と第二の演出の出力(再生)が同時に可聴音として開始されるようにしてもよい。
図221は、第一の演出から第三の演出までによる音演出の一例を示すタイミングチャートである。
図221に示すタイミングチャートも、図219や図220に示すタイミングチャートと同じく、図の左から右に向かって時間が経過していき、その他の点においても、図219や図220に示すタイミングチャートと同じである。以下、これまで説明した例との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略することがある。
図219および図220に示す例は、一台のパチンコ機における音演出の例であったが、図221に示す例は、複数台のパチンコ機(ここでは遊技台Aと遊技台Bの二台)で行われる音演出の一例になる。
図221には、遊技台Aおよび遊技台Bそれぞれについての、電源投入、音演出の一例に相当する第一の演出の内部的な実行/非実行、音演出の一例に相当する第二の演出の内部的な実行/非実行、音演出の一例に相当する第三の演出の内部的な実行/非実行、第一の演出のボリューム(音量)、第二の演出のボリューム(音量)、第三の演出のボリューム(音量)、およびチャンスボタン136の操作/無操作が示されている。なお、この例における電源投入は、パチンコ機における電源スイッチ178のオンではなく、島設備の電源投入である。複数の遊技台は、島設備の電源投入によって一斉に電源投入が行われる。したがって、電源投入のタイミングは同じになる。
また、図221に示す例では、第一の演出における第二小節と、第二の演出における第二小節の開始タイミングは一致しており、第三小節以降においても同様に開始タイミングが一致している。図221に示す1点鎖線は、第一の演出と第二の演出における各小節の開始タイミングを表すものである。第一の演出と、第二の演出は、同期(シンクロ)した演出になっている。一方、第三の演出における第二小節と、第一の演出および第二の演出における第二小節とは、開始タイミングがズレており、第三小節以降においても開始タイミングがズレている。すなわち、第三の演出と、第一および第二の演出とは、タイミングに関連性のない(非同期の)演出である。
電源投入後(初期設定終了後)、遊技台Aにおいても遊技台Bにおいても、第一の演出、第二の演出、および第三の演出の総てが、内部的に同時に開始されているが、第一の演出、および第三の演出はいずれもミュートのため遊技者は可聴できない。一方、第二の演出は、遊技者が可聴できる。
図221における矢印1の期間は、第二の条件が成立(電源投入)して、遊技台Aおよび遊技台Bにおいて第二の演出が完全に同期して行われている期間になる。
遊技台Bでは、チャンスボタン136が操作され第一の条件が成立し、第二の演出から第一の演出へと切り替わる。すなわち、これまでミュートであった第一の演出のミュートが解除(ボリュームアップ)され、第一の演出が可聴音としてスピーカから出力される一方、これまでスピーカから可聴音で出力されていた第二の演出がミュートされ、第二の演出は聞こえなくなる。この例では、チャンスボタン136の操作に応じて、第二の演出のミュートは即座に行われ、第二の演出の音は聞こえなくなる。一方、チャンスボタン136が操作されたタイミングは、一小節目の途中であったことから、第一の演出のミュートの解除(ボリュームアップ)は、小節の区切りまで(ここでは第二小節の開始タイミングまで)遅延される。したがって、遊技台Bでは、音演出が何も実行されていない期間が生じる。図221における遊技台Bのタイムチャートに記された矢印2の期間は、この期間に相当する。
遊技台Aでは、第一小節の期間中にはチャンスボタン136の操作が行われず、図221における遊技台Aのタイムチャートに記された矢印2の期間では、第二の演出が依然として継続している。遊技台Aでは、第二小節の途中でチャンスボタン136の操作が行われ、第一の条件が成立する。ここでは、第二の演出のミュートも、第一の演出のミュートの解除(ボリュームアップ)も、小節の区切りまで(ここでは第三小節の開始タイミングまで)遅延される。図221における遊技台Aのタイムチャートに記された矢印4の期間は、遅延期間になり、この期間では、第二の演出が依然として継続している。したがって、図221における矢印3および矢印4の期間では、遊技台Aにおける第二の演出と、遊技台Bにおける第一の演出が同期して行われる。
図221における矢印5の期間では、遊技台Aでも遊技台Bでも第一の演出が行われ、遊技台Aにおける第一の演出と遊技台Bにおける第一の演出は、完全に同期(シンクロ)して行われる。
遊技台Bでは、第三小節の途中でチャンスボタン136の操作が再び行われ、第三の条件が成立する。第三の条件が成立すると、これまでミュートであった第三の演出のミュートが即座に解除(ボリュームアップ)され、第三の演出が可聴音としてスピーカから即座に出力される一方、これまでスピーカから可聴音で出力されていた第一の演出が即座にミュートされ、第一の演出は即座に聞こえなくなる。上述のごとく、第三の演出と、第一および第二の演出とは、タイミングに関連性のない演出であるため、図221における矢印6および矢印7の期間は、遊技台Aにおける第一の演出に対して、同期しない状態で第三の演出が行われている期間になる。このように、この例における第三の演出は、遊技者が他の遊技台との同期、非同期を任意に選択できる演出として機能する。
以上説明した図221に示す例では、島における一体感を損なうことなく、遊技者が自分好みの音演出(例えば、BGM)を選択することができる場合がある。
図222は、第四の演出と第五の演出による音演出の一例を示すタイミングチャートである。
図222に示すタイミングチャートも、これまでに示したタイミングチャートと同じく、図の左から右に向かって時間が経過していき、その他の点においても、これまでに示したタイミングチャートと同じである。以下、これまで説明した例との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略することがある。
第四の演出は、電源スイッチ178をオンすることによる電源投入によって最初から可聴音で開始される演出であるが、電源投入からの操作有効期間(例えば、オープニング期間)内のチャンスボタン136の操作によって第五の演出に切り替わる。また、第四の演出は、現在の時刻を計時する計時手段であるRTC(リアルタイムクロック)の時間情報に基づいて、最初から可聴音で開始され、開始からの操作有効期間内のチャンスボタン136の操作によって第五の演出に切り替わる。上記操作有効期間内にチャンスボタン136が無操作の場合には、第四の演出は、上記操作有効期間の経過をもって一旦ミュートに切り替わる。なお、チャンスボタン136の操作の有無に関係なく、第四の演出は、最初から可聴音で第一の時間の間、あるいは第一の周期分行われ、第一の時間が経過すると、あるいは第一の周期分の再生が完了すると、ミュートに切り替わる場合もある。また、第四の演出は、電源投入と同時に計時を開始する電源投入後タイマの時間情報に基づき、電源投入から第四の時間経過後(ここでは1時間経過後)に可聴音で途中から開始される。さらに、第四の演出は、チャンスボタン136の操作によって、途中から可聴音で開始される場合もある。
図222に示す例では、電源投入後(初期設定終了後)、第四の演出および第五の演出の両方が、内部的に開始されているが、第五の演出はミュートのため遊技者は可聴できない。一方、第四の演出は、遊技者が可聴できる。第四の演出による可聴音の出力は、オープニング期間内、継続可能であるが、オープニング期間内にチャンスボタン136が操作されると、第四の演出がミュートになり、第五の演出にボリューム値が設定され、第五の演出による可聴音が、第五の期間出力される。第五の期間が経過すると、第五の演出がミュートになり、第四の演出も第五の演出も可聴音で出力されていない状態になる。
電源投入後タイマは、第二の条件に関するタイマに相当する。ここにいう第二の条件は、電源投入に関する条件であって、第二の条件には、電源投入自身を直接の契機とする条件の他、電源投入から第四の時間経過(ここでは1時間経過)という、電源投入を間接的な契機とする別条件も含まれている。この別条件が成立した場合にも、第四の演出が可聴音で途中から開始される。ここで開始された第四の演出は、第一の周期分再生され、第一の周期分の再生が完了すると、ミュートに切り替わる。
また、遊技台Aおよび遊技台Bが設置された店舗の新装開店から一ヶ月後の正午になると、RTC(リアルタイムクロック)の時間情報に基づいて、第四の演出が最初から可聴音で開始される。RTC(リアルタイムクロック)の時間情報が、予め定められた第一の時間情報になったことが、第一の条件の成立の一例に相当する。なお、第一の条件が成立した場合に、第四の演出は途中から可聴音で開始されてもよく、途中から開始される場合と最初から開始される場合があってもよい。RTCの時間情報に基づいて開始された可聴音での第四の演出が継続している状態で、チャンスボタン136が操作されると、第四の演出はミュートに切り替わり、代わって、第五の演出のミュートが解除(ボリュームアップ)され、第五の演出が可聴音として途中から開始される。
また、可聴音での第五の演出が継続している状態で、チャンスボタン136が再び操作されると、第五の演出はミュートに切り替わり、代わって、第四の演出のミュートが解除(ボリュームアップ)され、第四の演出が可聴音として途中から開始される場合がある。
以上説明したように、第四の演出は、成立した条件により、最初から可聴音で開始される場合と、途中から可聴音で開始される場合とがある。
図223は、RTCの時間情報に基づいて開始される第四の演出の他の例を示す図である。
この例では、第四のタイミング(ここでは店舗の新装開店から一ヶ月後の正午)が到来する直前に、振動エラーが発生する。振動エラーを検出したパチンコ機100では、エラー発生報知が行われる。このエラー発生報知では、装飾図柄表示装置208においてエラー発生表示がなされ、スピーカ120からは可聴音のエラー発生報知音が出力される。エラー発生報知は、演出の一種と見ることもでき、ここでは第六の演出と称する。また、エラーに関する報知(演出)の中には、エラー発生の他、エラー中やエラー解消の際に行われるものがある。
第六の演出であるエラー発生報知が実行されている状態で、第四のタイミングが到来し、RTCによる演出実行期間(第四の演出実行期間)が開始され、第四の演出がスピーカ120から可聴音で出力されるはずであるが、第六の演出によるエラー発生報知音の出力を優先し、ここでは、第四の演出のミュートは解除(ボリュームアップ)されず、スピーカ120からは、エラー発生報知音の出力が継続する。
エラー発生報知の終了条件が成立すると、第六の演出は終了し、エラー発生報知音はミュートされ、スピーカ120からは、第四の演出が可聴音で途中から出力される。
また、第四の演出がスピーカ120から可聴音で出力されている状態で、エラーが発生した場合には、第四の演出が即座にミュートになり、第六の演出によるエラー発生報知音が可聴音としてスピーカ120から即座に出力される。
第六の演出によるエラー発生報知音がスピーカ120から出力されている期間は、チャンスボタン136を操作してもその操作は無効である。なお、チャンスボタン136の操作を有効にして、エラー解消後に第五の演出のミュートを解除(ボリュームアップ)し、第五の演出が可聴音で開始されるようにしてもよい。すなわち、第五の演出のミュート解除を、エラーが解消されるまで遅延させるようにしてもよい。
なお、ここでは振動エラーといった利益に関係する行為(不正行為)であったが、例えば、下皿満タンエラー等、遊技者の不正行為に直結しにくいエラーについては、第四の演出を優先するようにしてもよい。すなわち、第六の演出を即座にミュートし、RTC演出である第四の演出のミュートを即座に解除(ボリュームアップ)してもよいし、第四の演出がスピーカ120から可聴音で出力されている状態で下皿満タンエラー等が発生しても、第四の演出による可聴音の出力を継続するようにしてもよい。もちろん、下皿満タンエラー等の軽微なエラーの発生においても、該エラーが解消されるまで第四の演出を遅延させてもよい。
図224は、本実施形態における演出モードを説明するための図である。
図224には、装飾図柄表示装置208、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、第1特別図柄保留ランプ218、および第2特別図柄保留ランプ220が示されている(以降の図においても同じ。)。また、図224に示す装飾図柄表示装置208の右上には、第4図柄が表示されている。この第4図柄は、図柄変動中(あるいは図柄停止中)か否かを報知するものであり、左側が特図1についての第4図柄であり、右側が特図2についての第4図柄である(以降の図においても同じ。)。図224においてはいずれの段階でも、第4図柄はバツ表示であり、特図1についても特図2についても図柄停止中である。
本実施形態では、少なくとも3つの演出モードが用意されている。ここにいう演出モードが異なると、装飾図柄表示装置208に表示される背景画面や登場キャラクタの種類が異なってくる。演出モードによる演出は選択演出である。
3つの演出モードのうちの一つである八代将軍モードの実行中の装飾図柄表示装置208の表示画面を、図224(a−1)〜同図(a−6)に示す。第一の演出モード(八代将軍モード)では、表示画面の背景に、「八」、「代」、「将」、「軍」の4文字が周方向に等間隔で記された円形の表示M1が位置を変えずにその場で時計回りに回転するアニメーションが表示される。図224(a−5)は、円形の表示M1が、図224(a−1)に示す状態から1回転して図224(a−1)に示す状態に戻った様子を示し、八代将軍モードでは、図224(a−1)から同図(a−5)直前までのアニメーションが繰り返される。すなわち、図224(a−1)から同図(a−5)直前までが、八代将軍モードにおける演出の一周期に相当する。また、アニメーションは、複数のフレームが連続してなる動画であり、図224(a−1)〜同図(a−6)それぞれは、一つ分のフレームの画面に相当する(以下、同じ)。図224では、点線で囲んだ装飾図柄表示装置208に表示されているフレームの画面が、演出周期の開始フレームの画面である(以降の図においても同じ。)。
3つの演出モードのうちの一つである番長モードの実行中の装飾図柄表示装置208の表示画面を、図224(b−1)〜同図(b−6)に示す。番長モードでは、表示画面の背景に、番長のキャラクタM2が卓球のラケットを振っているアニメーションが表示される。図224(b−4)は、番長のキャラクタM2が、図224(b−1)に示す状態から連続動作を行い図224(b−1)に示す状態に戻った様子を示し、番長モードでは、図224(b−1)から同図(a−4)直前までのアニメーションが繰り返される。すなわち、図224(b−1)から同図(b−4)直前までが、番長モードにおける演出の一周期に相当する。
3つの演出モードのうちの一つであるリラックスモードの実行中の装飾図柄表示装置208の表示画面を、図224(c−1)〜同図(c−6)に示す。リラックスモードでは、表示画面の背景に、兵隊のキャラクタM3が片肘をついた横向きの姿勢でページをめくりながら本を読んでいるアニメーションが表示される。図224(c−5)は、兵隊のキャラクタM3が、図224(c−1)に示す状態から連続動作を行い図224(c−1)に示す状態に戻った様子を示し、リラックスモードでは、図224(c−1)から同図(c−5)直前までのアニメーションが繰り返される。すなわち、図224(c−1)から同図(c−5)直前までが、リラックスモードにおける演出の一周期に相当する。
以上説明したように、八代将軍モードとリラックスモードでは、演出の一周期の長さが同じであるが、番長モードは、これらのモードと演出の一周期の長さが異なる。このように、演出の一周期の長さは同じであってもよいし、異なっていてもよい。
図225は、電源を投入してから演出モードを選択し、装飾図柄表示装置208で開始される演出モードのアニメーションを示す図である。
図225(α)では、電源が投入され、装飾図柄表示装置208の表示画面には「電源投入 お待ちください」といったオープニング表示がなされている。電源投入は、第二の条件の成立の一例に相当する。
図225(α)に続く同図(β)に示す装飾図柄表示装置208の表示画面には、チャンスボタン136を操作して演出モードを選択することを促す表示がなされている。
図225(β)に続く同図(a−1)に示す装飾図柄表示装置208の表示画面には、電源投入という第二の条件が成立したことで、八代将軍モードの開始フレームの画面が表示されている。すなわち、八代将軍モードは、デフォルトの演出モードであり、電源投入が行われると、最初に選択される。この八代将軍モードの開始フレームの画面が表示されると同時に、演出モード選択期間が開始される。八代将軍モードの演出は第二の演出の一例に相当する。
図225におけるグレーの図の表示画面は、遊技者に実際に見える表示画面ではなく、白の図の表示画面が、遊技者には実際に見える。グレーの図の表示画面は、白の図の表示画面が描画されたレイヤよりも下(奥)のレイヤに、白の図の表示画面と同時に描画されている画面を示す図である(以降の図においても同じ。)。VDP434は、選択されていない演出モードに対応した表示画面を、選択された演出モードに対応した表示画面を描画するレイヤよりも下(奥)のレイヤに描画しておく場合がある。以下、白の図の表示画面をアクティブな表示画面と称し、グレーの図の表示画面を非アクティブな表示画面と称する場合がある。
図225(a−2)では、八代将軍モードの表示画面がアクティブな状態で、チャンスボタン136が操作され、図225(b−3)に示すように、番長モードの表示画面がアクティブになる。すなわち、装飾図柄表示装置208の表示画面が、八代将軍モードの表示画面から番長モードの表示画面に切り替わる。ここでのチャンスボタン136の操作は、複数種類の演出の中から一種類の演出を選択する操作であって、第一の条件の成立の一例に相当し、番長モードの演出は第一の演出の一例に相当する。こここで表示された番長モードの表示画面は、これまで奥のレイヤで描画されていた番長モードの続きとなる画面、すなわち演出の一周期における途中のフレームの画面である。一方、これまでアクティブであった八代将軍モードの表示画面は、非アクティブになり、下(奥)のレイヤで描画処理は継続される。
図226は、図225の続きを表す図である。
図226(b−5)では、番長モードの表示画面がアクティブな状態で、チャンスボタン136が再度操作され、図226(c−6)に示すように、リラックスモードの演出の一周期における途中のフレームの画面がアクティブになり、これまでアクティブであった番長モードの表示画面は、非アクティブになり、下(奥)のレイヤで描画処理は継続される。ここでのチャンスボタン136の操作も、複数種類の演出の中から一種類の演出を選択する操作であって、第一の条件の成立の一例に相当し、リラックスモードの演出も第一の演出の一例に相当する。このように、第一の演出として複数種類の演出があってもよい。
図226(c−9)では、リラックスモードの表示画面がアクティブな状態で、チャンスボタン136がまた操作され、図226(a−10)に示すように、八代将軍モードの演出の一周期における途中のフレームの画面がアクティブになり、これまでアクティブであったリラックスモードの表示画面は、非アクティブになり、下(奥)のレイヤで描画処理は継続される。ここでのチャンスボタン136の操作は、第二の演出である八代将軍モードの演出を選択する操作であり、八代将軍モードが途中から開始されている。このように、この例では、チャンスボタン136を1回押下する度に、次の演出モードの演出に切り替わる態様である。
図227は、図226の続きを表す図である。
図227(a−12)では、八代将軍モードの表示画面がアクティブな状態で、チャンスボタン136が操作されたことによって第一の条件が成立し、図227(b−13)に示すように、番長モードの表示画面がアクティブになり、これまでアクティブであった番長モードの表示画面は、非アクティブになり、下(奥)のレイヤで描画処理は継続される。ここでは、チャンスボタン136の操作タイミングによって偶然にも、番長モードの演出の開始フレームの画面からアクティブになっている。すなわち、番長モードの演出が最初から開始されている。
図227(d)では、第1特図始動口230に1球の入球があり、同図(e)に示す第1特別図柄表示装置212では特図の変動表示が開始されている。なお、図227(e)の時点ではまだ、装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動表示は開始されていないが、番長モードの装飾図柄の変動表示の背景画面に切り替わっている。この背景画面では、上部に「番長モード」という文字表示がなされ、右側には番長の顔の絵柄が表示されている。そして、この背景画面には、「装飾1」−「装飾2」−「装飾3」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、第4図柄も図柄停止中のままである。
図228は、図227の続きを表す図である。
図227(e)に続く図228(f)に示す装飾図柄表示装置208では、非電サポ状態において装飾図柄の変動表示が開始されている。また、特図1の第4図柄は、図柄変動中を表す「−」表示に変化している。なお、制御状態は、電サポ状態であってもよいし、確変状態であっても、非確変状態であってもよい。
図228(g)では、装飾図柄の第1停止が行われ、左図柄表示領域208aには「装飾7」が停止表示されている。図228(h)では、装飾図柄の第2停止が行われ、右図柄表示領域208cにも「装飾7」が停止表示され、同図(i)では、リーチ状態になったことを報知する「リーチ」という文字表示がなされている。続いて、図228(j)では、「番長モード」という文字表示が消え、装飾図柄の変動表示は左上に縮小表示され、番長の顔の絵柄も、第4図柄の下に縮小表示されている。
図228(k)に示す装飾図柄表示装置208では、チャンスボタン136を操作してスーパーリーチ演出を選択することを促す文字表示と、チャンスボタン136の絵柄が表示されている。また、右下には、チャンスボタン136の操作有効期間に関する時間表示もなされている。ここでは、残期間を表す「3」が表示されている。スーパーリーチ演出が実行される特図の図柄変動表示(または装飾図柄の変動表示)が開始されること、あるいは第1副制御部400における演出実行抽選においてスーパーリーチ演出に当選すること、さらには図228(k)に示す画面が表示されることが、第二の条件の成立の一例に相当する。
スーパーリーチ演出には討伐リーチ演出(第二の演出の一例に相当)と、ボーリングリーチ演出(第一の演出の一例に相当)の2種類の演出が用意されており、一つの演出を選択可能である。すなわち、スーパーリーチ演出も選択演出である。討伐リーチ演出のアニメーション表示を、図228(l−1)〜同図(l−5)に示し、ボーリングリーチ演出のアニメーション表示を、図228(m−1)〜同図(m−5)に示す。この図228では、点線で囲んだ装飾図柄表示装置208に表示されているフレームの画面が、各リーチ演出のアニメーションにおける開始フレームの画面である(以降の図においても同じ。)。
装飾図柄表示装置208では、第二の条件が成立し、チャンスボタン136が未操作であれば、討伐リーチ演出のアニメーション表示を最初から開始する。すなわち、討伐リーチ演出はスーパーリーチ演出のデフォルトの演出であり、最初に選択される。なお、グレーの図で示すように、ボーリングリーチ演出のアニメーションも、討伐リーチ演出のアニメーションと同期して、奥のレイヤで描画処理されているが、ボーリングリーチ演出の表示画面は遊技者が認識不能である。
図228(l−2)に示すように、チャンスボタン136の操作有効期間内に、チャンスボタン136が操作される。すなわち、討伐リーチ演出の表示画面がアクティブな状態で、チャンスボタン136が操作されると、図228(m−3)に示すように、ボーリングリーチ演出の表示画面がアクティブになる。ここでのチャンスボタン136の操作も、複数種類の演出の中から一種類の演出を選択する操作であって、第一の条件の成立の一例に相当する。こここで表示されたボーリングリーチ演出の表示画面は、これまで奥のレイヤで描画されていたボーリングリーチ演出の続きとなる画面、すなわち途中のフレームの画面である。一方、これまでアクティブであった討伐リーチ演出の表示画面は、非アクティブになり、下(奥)のレイヤで描画処理は継続される。
また、図228(m−3)のタイミングで、チャンスボタン136の操作有効期間が終了(残期間が0)しているが、チャンスボタン136の操作有効期間内であれば、何度でもチャンスボタン136を操作してスーパーリーチ演出の選択を行うことができる。従来のパチンコ機であれば、選択されたリーチを、ボタン操作の有効期間終了後に、最初から開始していたが、本実施形態では、操作有効期間を利用して演出を進めているので、必要以上に演出が間延びしないという効果を得ることができる場合がある。また、各スーパーリーチ演出の導入部分に操作有効期間を割り当てたことで、各リーチの主要な部分を見逃さないようにできる場合がある。
さらに、図228(m−4)と同図(l−4)それぞれに示すように、スーパーリーチ演出のアニメーションには、カットイン画像mcが含まれている。このカットイン画像mcは、これまで表示された表示にオーバーラップする画像であり、これまで表示された表示が視認困難になる。また、カットイン画像mcは、大当りの信頼度に応じて異なる画像である。例えば、大当りの信頼度が高いほど大きな画像であったり、大当りの信頼度に応じて登場キャラクタが異なったり、あるいは吹き出しのセリフが異なったりしてもよい。したがって、カットイン画像mcは、リーチの主要な部分の一例に相当する。
なお、ボーリングリーチ演出のアニメーションと討伐リーチ演出のアニメーションには、同じ表示画像、あるいは似たような表示画像、さらには関連する表示画像(例えば、カットイン画像mc)が含まれていてもよい。
図228(m−4)と同図(l−4)それぞれに示すように、スーパーリーチ演出の最終フレームでは、大当りするか否かを占う表示が行われる。ここでは、変動中の中図柄の装飾図柄を占う表示が含まれている。
スーパーリーチ演出が終了すると、特図の図柄変動表示が終了し、停止表示が行われ、装飾図柄表示装置208でも装飾図柄の停止表示が行われる。図228(n)に示す装飾図柄表示装置208には、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の大当りの装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、特図1の第4図柄は丸印に変化している。この後、大当り遊技が開始されるが、大当り遊技中の演出については、後述する。
図229は、図228(k)以降の選択演出の変形例を示す図である。
ここでの選択演出は、図229(k’)から開始される。この変形例では、演出の選択が行われるまで、一定時間(例えば、一秒)ごとに、アクティブな演出の切替えが行われる。すなわち、第一の演出(ボーリングリーチ演出)と第二の演出(討伐リーチ演出)とが、一定時間ごとに、交互にアクティブになったり非アクティブになったりする。このため、この変形例においては、スーパーリーチ演出の開始から一定時間が経過することが第一の条件の成立に相当し、チャンスボタン136で演出が決定された後は、選択された演出が、途中から継続して実行される。
図229(k’)の時点から、1秒が経過すると、図229(i’−1)に示すように、まず、デフォルトの討伐リーチ演出がアクティブになり、2秒後には、同図(m’−2)に示すように、今度はボーリングリーチ演出がアクティブになる。したがって、選択演出が開始されてから2秒後に、第一の演出(ボーリングリーチ演出)の演出を開始する第一の条件が成立することになる。
図229(l’−3)に示すように、チャンスボタン136の操作有効期間内に、チャンスボタン136が操作され、討伐リーチ演出が選択される。この結果、以降は、討伐リーチ演出が継続してアクティブになる。このように、ボタン操作により、操作有効期間終了前に演出が決定され、残りの操作有効期間も含めて遊技者により選択された演出を実行できるので、間延びせずに演出を行うことができるとともに、遊技者にボタン操作を早く行わせることができる場合がある。
続いて、大当り遊技中の演出について説明する。
図230は、大当り遊技中の演出の一例を示す図である。
この図230では、図の左から右に向かって時間が経過する。また、図230では、装飾図柄表示装置208に表示されるアニメーション演出と、スピーカ120から出力される音演出を楽譜で示している。
図230(o)は、図228(n)に続く装飾図柄表示装置208の様子を示す図であり、図230(o)では大当り遊技が開始され、装飾図柄表示装置208には大当り遊技の開始演出の表示がなされている。大当り遊技の開始が第二の条件の成立の一例に相当する。
ラウンド消化中の演出(ラウンド消化演出)には、演出Aの大盤振舞演出(第二の演出の一例に相当)と、演出Bの轟GOGO演出(第一の演出の一例に相当)の2種類の演出が用意されており、一つの演出を選択可能である。すなわち、ラウンド消化演出も選択演出である。演出Aの大盤振舞演出のアニメーション表示を、図230(p−1)〜同図(p−3)に示し、演出Bの轟GOGO演出のアニメーション表示を、図230(q−1)〜同図(q−4)に示す。この例では、1ラウンド目のラウンド消化演出に限って、チャンスボタン136を操作することで曲(BGM)を選択可能であり、図230(p−1)〜同図(p−3)や図230(q−1)〜同図(q−3)に示すアニメーションでは、チャンスボタン136を操作して曲を選択することを促す表示がなされている。曲には、演出Aの大盤振舞演出の曲と、演出Bの轟GOGO演出の曲が用意されており、選択された曲に合わせてアニメーション表示も切り替わる。すなわち、表示と音がリンクした演出になっている。
装飾図柄表示装置208では、第二の条件が成立すると、スピーカ120からは、演出Aの大盤振舞演出の曲が可聴音で最初から出力され、装飾図柄表示装置208には、演出Aの大盤振舞演出のアニメーションが最初から表示される。すなわち、演出Aの大盤振舞演出はラウンド消化演出のデフォルトの演出であり、最初に選択される。なお、グレーの図で示すように、轟GOGO演出の曲は、大盤振舞演出の曲と同期して、内部的には再生されているが、ミュートになっており、轟GOGO演出の曲は遊技者が認識不能である。また、轟GOGO演出のアニメーションも、大盤振舞演出のアニメーションと同期して、裏のレイヤで描画処理されているが、轟GOGO演出の表示画面も遊技者が認識不能である。
1ラウンドの途中、すなわち図230(p−2)のフレーム再生を終えたタイミングでチャンスボタン136が操作されると、大盤振舞演出の曲がミュートされ、轟GOGO演出の曲にボリューム値が設定され、スピーカ120からは、轟GOGO演出の曲が可聴音で出力される。また、轟GOGO演出の表示画面がアクティブになる。ここでのチャンスボタン136の操作も、複数種類の演出の中から一種類の演出を選択する操作であって、第一の条件の成立の一例に相当する。こここで開始された轟GOGO演出の曲は途中からとなり、轟GOGO演出のアニメーションも途中からとなる。
この例では、チャンスボタン136の操作有効期間は、1ラウンド実行中の期間になり、1ラウンド中に選択された演出は、最終ラウンドまで継続して実行される。したがって、ここでは轟GOGO演出が最終ラウンドまで継続して実行される。そのため、2ラウンド目以降は、非選択の方の演出の曲は、内部的な再生を中止し、非選択の方の演出のアニメーションも、裏のレイヤにおける描画処理を中止する。なお、2ラウンド目以降も、内部的な再生や、裏レイヤにおける描画処理を継続してもよい。
図230(q−4)では、轟GOGO演出の曲の続きがスピーカ120から可聴音で出力されており、装飾図柄表示装置208では、轟GOGO演出のアニメーション表示の続きが表示されている。
図231は、大当り遊技中の演出の他の一例を示す図である。
以下、図230に示す例との相違点を中心に説明する。
この例では、電源投入(図231(α)参照)が第三の条件の成立の一例に相当し、その第三の条件が成立すると、演出Aの大盤振舞演出(第二の演出の一例に相当)の曲と、演出Bの轟GOGO演出(第一の演出の一例に相当)の曲の両方が、内部的には再生が開始される。ただし、両方ともミュートになっており、遊技者が認識不能である。
その後、大当りに当選し、大当り遊技が開始され(図231(o)参照)、第二の条件も成立する。第二の条件が成立すると、図230に示す例と同じく、装飾図柄表示装置208には、演出Aの大盤振舞演出のアニメーションが最初から表示される。一方、曲の方は、電源投入(第三の条件の成立)から、内部的な再生が開始されているため、1ラウンド目の開始タイミングによって、可聴音として、途中から出力されたり、あるいは偶然に最初から出力されることもある。すなわち、第二の条件の成立タイミングは、電源投入に対して不規則であるため、表示演出と楽曲演出の組み合わせにバリエーションを持たせることができる場合がある。
1ラウンドの途中、すなわち図231(p−2)のフレーム再生を終えたタイミングでチャンスボタン136が操作され、第一の条件が成立する。第一の条件が成立すると、図230に示す例と同じく、大盤振舞演出の曲がミュートされ、轟GOGO演出の曲にボリューム値が設定され、スピーカ120からは、轟GOGO演出の曲が可聴音で途中から出力される。また、轟GOGO演出のアニメーション表示が途中からアクティブになる。第一の条件の成立タイミングも不規則であるため、表示演出と楽曲演出の組み合わせにここでもバリエーションを持たせることができる場合がある。
図232は、RTCの時間情報に基づく演出の一例を示す図である。
以下、これまで説明した例との相違点を中心に説明する。
この例でも、電源投入(図232(α)参照)が第三の条件の成立の一例に相当し、その第三の条件が成立すると、演出Aの大盤振舞演出(第二の演出の一例に相当)の曲と、演出Bの轟GOGO演出(第一の演出の一例に相当)の曲の両方が、内部的には再生が開始される。ただし、両方ともミュートになっており、遊技者が認識不能である。
また、この例では、第二の条件の成立は、大当り遊技が開始ではなく、RTC(リアルタイムクロック)の時間情報が、予め定められた時間情報になったことになる。図232(r)では、その第二の条件が成立し、番長モードの演出が実行されている装飾図柄表示装置208には、「イベントが始まるぜ」という文字表示がなされている。なお、RTC(リアルタイムクロック)の時間情報が、予め定められた時間情報になったタイミングは、非電サポ中における特図1の図柄変動表示の実行中のタイミングである。なお、制御状態は、電サポ状態であってもよいし、確変状態であっても、非確変状態であってもよい。
この例では、イベントとして、ラウンド消化演出と同じく、演出Aの大盤振舞演出(第二の演出の一例に相当)と、演出Bの轟GOGO演出(第一の演出の一例に相当)の2種類の演出が用意されており、図232(s−1)に示すように、装飾図柄表示装置208には、演出Aの大盤振舞演出のアニメーションが最初から表示される。一方、曲の方は、電源投入(第三の条件の成立)から、内部的な再生が開始されているため、電源投入のタイミングによって、可聴音として、途中から出力されたり、あるいは偶然に最初から出力されることもある。すなわち、第三の条件の成立タイミング(電源投入のタイミング)は、RTCに対して不規則であるため、表示演出と楽曲演出の組み合わせにバリエーションを持たせることができる場合がある。なお、図232(s−1)では、特図1のハズレの図柄が停止表示されている。
RTCによる演出実行期間中、すなわち図232(s−2)のフレーム再生を終えたタイミングでチャンスボタン136が操作され、第一の条件が成立する。第一の条件が成立すると、図230に示す例と同じく、大盤振舞演出の曲がミュートされ、轟GOGO演出の曲にボリューム値が設定され、スピーカ120からは、轟GOGO演出の曲が可聴音で途中から出力される。また、轟GOGO演出のアニメーション表示が途中からアクティブになる。ここでも、第一の条件の成立タイミングが不規則であるため、表示演出と楽曲演出の組み合わせにバリエーションを持たせることができる場合がある。なお、図232(s−2)および図232(t−3)では、特図1の図柄変動表示が実行中であり、RTCの時間情報に基づく選択演出のアニメーション表示が開始されると、第4図柄は消える。
なお、ボタン操作(より厳密にはチャンスボタン136等の操作手段の操作を制御手段が受付けたこと)を一例としてあげた第一の条件は、その操作手段の操作自体であってもよい。また、大当り遊技開始(例えば、楽曲や演出等の選択)で成立する条件であってもよいし、大当り遊技中(例えば、確変報知等の演出選択時)に成立する条件であってもよいし、大当り遊技終了(例えば、大当り終了後の電サポ状態等の楽曲選択等)で成立する条件であってもよい。また、電源投入(例えば、RTCの時間情報に関連して演出が実行され、電源投入のタイミングで演出が途中から開始される)に関連して成立する条件であってもよい。また、RTCの時間情報を使用して成立する条件であってもよい。また、デモ演出の開始(例えば、デモ演出が開始され、第二の演出からデモ演出へと切り替わり)で成立する条件であってもよい。さらに、第二の演出から第一の演出へと切り替わることで成立する条件であってもよい。
また、この明細書で使用する「開始」という文言は、遊技者が認識可能な状態となった場合のことであり、遊技者が認識不能(困難)な状態で行われている演出は「開始」には含まれない場合があり、「実行」を「開始」として解釈可能な場合がある。
また、電源投入自身を直接あるいは間接の契機とする例や、特図の変動停止や大当り遊技の開始や、RTCの時間情報を一例としてあげた第二の条件についても、ここで説明した第一の条件のその他の例と同じ条件であってもよい。また、大当り開始時等(選択演出時の遊技者の選択を第一の条件とすると、上記第一の条件の例に記載される各種選択演出における選択前の演出の開始自体を第二の条件としてもよい。
さらに、上記第一の条件は、上記第二の条件として機能する場合があってもよいし、第二の条件は、第一の条件として機能する場合があってもよい。また、それ以外の条件である第三の条件等により、第一の演出や第二の演出の少なくとも一方が実行される構成であってもよい。
また、第一の条件は、第二の演出を実行していない状態や、第三の演出等別の演出を実行している状態で成立するものであってもよい。また、第二の条件が成立した場合に、第二の演出以外の演出が最初に行われる構成であってもよい。また、第一の条件が成立したタイミングによっては、第一の演出が最初から実行される場合があってもよい。第二の演出も途中から開始される場合があってもよい。
また、第一の演出は、遊技者に選択操作により選択される演出でなくてもよい。例えば、抽選等で内部的に決定される構成であってもよいし、最初から選択されるべき演出が決定されていて、擬似的に遊技者がボタン操作により選択したかのように見せかける演出であってもよい。また、第二の演出は、第一の演出と同期しなくてもよい。また、第二の演出が途中から実行可能とされる演出であってもよい。さらに、第三の演出等は、第一の演出や第二の演出の少なくとも一方の演出と同期してもよい。
また、第一の演出および第二の演出は、音演出のみならず、表示演出、ランプ演出、またはこれらの組み合わせによって構成されるものであってもよい。
また、条件が成立した場合に、演出の開始位置を少なくとも決定可能な開始位置決定手段は、裏で第一の演出が行われていてアクティブになるような偶発的なものも含むし、第一の条件が成立した場合に乱数抽選等で決定するものも含む。また、開始位置決定手段は、第二の演出をアクティブから非アクティブにする開始位置を決定するものであってもよいし、第三の演出の開始位置を決定可能な構成であってもよい。また、第一〜第六の演出は開始位置決定手段の決定によりすべて途中から開始される構成であってもよいし、一部の演出のみ途中から開始される構成であってもよい。
また、開始位置決定手段は、演出が同時進行していて、第一の条件が成立したタイミングに応じて進行していた第一の演出をアクティブにするものの他、第一の演出の開始位置を複数のパターンから乱数抽選等によって選択してもよいし、特図や普図の遊技状態(確変/非確変状態や電サポ/非電サポ状態)、副制御手段の演出モード、遊技者固有のオリジナルモードの設定の有無等に関連付けられて決定するものであってもよい。
また、第一の演出〜第六の演出は、すべてが同期可能な演出であってもよいし、一部が同期可能な演出であってもよいし、すべてが独立して非同期となる関係であってもよい。また、一つの遊技台で第一の演出から第六の演出までのすべてを同時に実行可能であってもよいし、いずれか一つの演出が選択される構成であってもよいし、複数の遊技台で同期する構成であってもよい。
また、同期演出実行期間中に、エラーが発生する場合があるが、エラーの種類に応じてエラーを優先してもよいし、エラーの種類に関係なく、エラーか同期演出の一方を優先するようにしてもよい。
さらに、同期(シンクロ)について、例えば、楽曲Aと楽曲Bは同じ楽曲であり、楽曲Bが楽曲Aに対してキリのいい量(例えば一小節分やワンフレーズ分や一単語分)だけ遅れて流れることで同期が実現する。例えば、「かえるの歌がー/聞こえてくるよー/グワッグワッグワッ」に対して「・・・・・・/かえるの歌がー/聞こえてくるよー」といった例であってもよい。こうするためには、第一の条件が成立した後に第一の演出の実行を遅延させてタイミングを合わせる制御を行えばよい。また、楽曲Bが楽曲Aの少なくとも一部を補完する関係にあってもよい。例えば、楽曲Aはコーラスで、楽曲Bはメインボーカルなどの関係であっても、同期が実現する。さらに、楽曲Aと楽曲Bで一つの楽曲をステレオ再生することでも同期が実現する。また、一台の遊技台で同期する場合は楽曲毎にスピーカを対応づけてもよい。例えば、楽曲Aは第一のスピーカ(例えば、左スピーカ)から出力され、楽曲Bは第二のスピーカ(例えば、右スピーカ)から出力されるようにしてもよい。さらに、一台の遊技台で同期しつつ、他の遊技機と同期する構成であってもよい。例えば、遊技台Aでは、一小節ずれた楽曲(楽曲A)を再生し、遊技台Bでは楽曲Aに対してさらに一小節ずらして再生するようにしてもよい。なお、ずらす量は、一定(例えば、一小節分)であってもよいし、可変であってもよい。
また、上述のごとく、楽曲のシンクロ(同期)に関しては、第一の演出と第二の演出が一定量(例えば、一小節分)遅れる場合の他、第一の演出と第二の演出が完全に異なるが、二つを組み合わせた場合に一つの楽曲として聞こえたり、第一演出における切れ目の部分を第二の演出が補完したりする場合であっても、シンクロとして解釈することができる。
なお、図面に記載された各例や変形例は、不都合や矛盾がない限り、相互に組み合わせ可能である。例えば、第一の条件と第二の条件を入れ替えたり、演出が、途中からのみ開始されたり、最初からのみ開始されたり、途中からの場合があっったり、最初からの場合があったりしてもよい。
<<実施形態7>>
以下、図面を用いて、本発明の実施形態7に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について、図233〜図245を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態におけるパチンコ機100の構成及び各種処理の内容については、実施形態3と概略同様であるため、以下、実施形態3に係るパチンコ機100と異なる構成について図示して説明し、実施形態3に係るパチンコ機100と同一の構成については、特に明示しない限りにおいて符号は実施形態3と同一にし、また、図示及び詳細な説明を省略する。
さらに、本実施形態では、特に図示しないが、第1副基板ケース162の左上には、図40に示すような第2出力設定スイッチ194や、設定操作部195が設けられている。設定操作部195は、例えば、図79に示して上述した構成とされている。
図233は、パチンコ機100に電源が投入されてからの演出Bに関する動作の一例について説明するタイミングチャートである。本実施形態において、演出Bは、実施形態3において上述したリンク演出(演出B)と同様の演出であり、後述する特定の状態において実行される演出である。すなわち、この演出Bは、上述した実施形態3と同様に、電源投入直後から開始される演出であるが、特定の状態においてその演出の内容が顕在化されるように構成されている。したがって、遊技島に設置された複数のパチンコ機100に対して一斉に電源がONにされた場合には、特定の状態にある複数台のパチンコ機100で同調して(リンクして)実行される演出となっている。
この図233では、上から順番に、演出Bの進行状態、大当り遊技の実行状態、電サポ状態、演出Bの実行状態、演出Bの無効期間、表示手段(装飾図柄表示装置208)による演出Bの表示/非表示状態、スピーカ120による演出Bの出力/非出力状態、各種ランプ(LED)による演出Bの実行/非実行状態、演出可動手段(演出可動体224)による演出Bの実行/非実行状態が示されている。ここで、電サポ状態は、特図高確率普図高確率状態(確変状態)や、特図低確率普図高確率状態(時短状態)を含む遊技状態のことである。演出Bの無効期間とは、演出Bが実行状態であっても、その実行をマスクするために設定される期間であり、本実施形態では、例えば、電サポ状態において大当り遊技に移行した場合に、当該大当り遊技の実行中の期間が演出Bの無効期間に設定される。なお、「演出B」、「表示手段」、「各種ランプ(LED)」、「演出可動手段」について、「実行/非実行」と表現しているが、「出力/非出力」と表現することもできる。すなわち、これらの演出手段(インターフェース)により演出内容を顕在化させることを「出力する」という場合がある。
図233に示すように、電源が投入された後、t0のタイミングとなると、タイマ回路652(図95参照)によるカウントが開始され、第1副制御部400では、演出Bによる演出制御が開始される。但し、この場合、表示手段、スピーカ、LED及び演出可動手段によるいずれの演出手段によっても実行されないので、遊技者には演出Bが行われていることを認識しえない状態となっている。ここで、演出Bは、演出B1、演出B2及び演出B3の演出パートに分かれて構成されており、この順で連続して実行されるようになっている。そして、演出B3の演出が終了すると(演出B3の終了位置となると)、続いて、演出B1の演出が開始されるようになっている。すなわち、演出Bは、演出B1、演出B2及び演出B3によるループ演出であり、電源が遮断されるまで中断されることなく繰り返し実行されるように構成されている。
その後、通常大当りによる大当り遊技に移行(大当り遊技の実行状態に移行)した後、t1のタイミングで当該大当り遊技が終了(大当り遊技の非実行状態に移行)すると、電サポが非作動状態から作動状態に移行する。すなわち、時短状態に移行することとなる。そして、このタイミングで演出Bの実行状態が、非実行状態から実行状態に移行する。このとき、第1副制御部400では、演出Bに係る表示制御及び音声制御が内部的に繰り返し実行されているため、表示手段(装飾図柄表示装置208)及びスピーカ120は、演出Bが実行状態となった場合には、その時点における表示内容が装飾図柄表示装置208に表示できるとともに、その時点における楽曲をスピーカ120から出力させることができる。すなわち、図233に示す例では、演出B2の演出パートにおけるタイミングt1時点での表示内容が表示され、楽曲が出力されることとなる。なお、演出表示及び音声出力について、タイミングt1の時点で演出を開始せず、例えば、次の演出パートが開始された時点等、制御上あるいは演出上キリのよいタイミングで演出を開始するようにしてもよい。また、ランプ(LED)による演出、及び、演出可動体224による演出は、演出Bが開始されたことを契機として、動作データがセットされることにより実行されるため、例えば、動作テーブルの読み出しや、他の演出手段とのタイミングの調整等により、装飾図柄表示装置208による表示の開始やスピーカ120からの音声出力開始から遅れて開始されることとなる。特に、演出可動体224については、演出Bが開始されても物理的に他の演出手段と連携して動作させることが困難である場合があるため、演出Bに係る演出動作を行うにあたり、他の演出手段との連携を取るために準備が必要であるため、演出表示や音声出力に遅れて開始されることとなる。すなわち、複数の演出手段のうちの発光手段と演出可動手段については、表示手段と音出力手段よる演出B(第一の演出)に係る演出動作が開始された後で、演出動作が開始されるように構成されているということができる。さらに、本実施形態において、ランプ(LED)では、大当り遊技の終了後、演出Bによる演出を開始する前に、時短状態に移行したことに伴い、例えば、右打ちすることを促す旨の右打ち報知態様での演出を実行するため、演出Bを実行するためのランプ制御データに上書きされる形で右打ち報知演出を行うためのランプ制御データ(例えば、消灯データ)がセットされる。なお、ランプによる右打ち報知演出を行わず、演出Bが実行されてもよい。また、右打ちで遊技を行う遊技状態であっても、確変状態か時短状態かによって演出Bを実行させない場合があってもよい。この場合において、右打ち報知演出を行うためのランプ制御データが演出Bを行うためのランプ制御データを上書きするように構成すると、右打ちで遊技を行う遊技状態に移行した際に、ランプが右打ち報知態様での演出を必ず実行し、一方で、演出Bを行うためのランプ制御データが右打ち報知演出を行うためのランプ制御データを上書きするように構成すると、演出Bを実行する電サポ状態(確変状態又は時短状態のうちの一方)では、ランプによる右打ち報知態様での演出が実行されず、演出Bを実行しない電サポ状態(確変状態又は時短状態のうちの他方)でのみ、ランプによる右打ち報知態様での演出が実行される。
続いて、t2のタイミングとなると、演出Bに係るランプ(LED)による発光演出が開始される。本実施形態では、例えば、演出Bが開始した時点において、次に実行されるランプの点滅パターンが格納されたデータテーブルがセットされ、当該セットされたデータテーブルに基づく発光演出の開始タイミング(例えば、本実施形態では、t2のタイミング)となったときにランプ(LED)による発光演出が開始されるように構成されている。また、t2のタイミングが右打ち報知態様での演出が終了するタイミングであってもよい。本実施形態では、このように構成することで、簡素な制御で演出効果を高めることができる場合がある。
続いて、t3のタイミングとなると、演出Bに係る演出可動体224による演出動作が開始される。このタイミングで、装飾図柄表示装置208による演出表示、スピーカ120による楽曲の出力、各種ランプ(LED)418や遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542(以下、「各種ランプ418等」ということがある。)による発光演出、及び、演出可動体224による演出動作がすべて一体となって演出Bが行われることとなる。本実施形態では、例えば、演出Bが開始した時点において、次に実行される演出可動体224の動作パターンが格納されたデータテーブルがセットされるとともに、当該セットされたデータテーブルによる演出可動体224の動作開始位置(スタンバイ位置という場合がある)まで演出可動体224を予め移動させてt3のタイミングになるまで待機させるように構成されている。なお、セットされるデータテーブルの内容に応じて演出可動体224のスタンバイ位置を変更するようにしてもよい。また、スタンバイ位置まで移動させずに、演出Bに係る演出可動体224の動作パターンの中で、初期位置となるタイミング(このタイミングをt3のタイミングとしてもよい)を契機として演出Bに係る動作を開始するようにしてもよい。この場合において、例えば、演出可動体224の動作パターンの中で、初期位置となるタイミングが到来しない限りにおいては、演出Bに係る演出可動体224の動作を開始しないようにしてもよい。
その後、t4のタイミングとなって大当り遊技が開始されると、電サポ状態において大当り遊技が開始されたため、演出Bの無効期間が設定される。そのため、演出Bは実行状態のまま維持されるが、装飾図柄表示装置208、スピーカ120、各種ランプ418等、演出可動体224はいずれも非実行状態とされる。なお、この場合において、演出可動体224の動作は、演出Bに係る動作データに基づく動作の途中であっても当該動作を中断し、演出可動体224を初期位置に戻す制御を行う。また、他の演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208、スピーカ120、各種ランプ418等)の演出が終了しても、演出可動体224の動作は、いわゆるキリのよいところ(例えば、動作データを構成する複数のデータテーブルのうちの実行中のデータテーブルに基づく演出動作の終了)まで実行するようにしてもよい。また、演出可動体224の動作を中断した後(直後)に、次の動作(大当り用の動作)が実行されるようにしてもよい。また、演出可動体224だけでなく、他の演出手段の一部又は全部がキリのよいところまで継続させるようにしてもよい。なお、大当り遊技が開始されると、電サポ状態は非作動状態となる。
その後、t5のタイミングで大当り遊技が終了すると、再び電サポが非作動状態から作動状態に移行して時短状態となる。そして、このタイミングで演出Bの無効期間が解除され、装飾図柄表示装置208、スピーカ120、各種ランプ418等及び演出可動体224による演出Bが再開されることとなる。上述したように、まずは、装飾図柄表示装置208及びスピーカ120により、t5のタイミング時点での表示内容が表示され、楽曲が出力される。すなわち、図233に示すように、t5のタイミングでは、演出B1の演出パートが実行されており、装飾図柄表示装置208では、タイミングt5時点での演出B1に係る表示内容が表示され、スピーカ120では、タイミングt5時点での演出B1に係る楽曲が出力されることになる。その後、上述した要領で、t6のタイミングで演出Bに係るランプ(LED)による発光演出が開始され、t7のタイミングで演出Bに係る演出可動体224による演出が開始される。
そして、電サポ状態で所定回数(例えば、100回)の特図の変動が実行されて、t8のタイミングで電サポ状態が作動状態から非作動状態となると、演出Bの終了条件が成立する。しかしながら、t8のタイミングでは、演出B1が未だ演出の途中であるので、図中破線で示すように、このタイミングで演出Bを終了させると、中途半端に終了させることとなり、興趣を低下させる場合がある。そのため、本実施形態では、演出Bの終了条件が成立した場合には、実行中の演出パートの終了位置まで演出Bを継続して行うようにしている。すなわち、図233に示す例では、t9のタイミングで演出B1が終了するまで演出Bが継続して行われることとなる。そして、t9のタイミングとなると、演出Bの実行状態が非実行状態となり、装飾図柄表示装置208、スピーカ120、各種ランプ418等、演出可動体224のいずれも演出Bに係る演出を終了する。なお、本実施形態において、図中破線で示すように、t8のタイミングで演出Bを、演出の途中であっても終了するようにしてもよい。このとき、例えば、演出Bの終了条件が成立することとなる最後の特図の変動表示(例えば、電サポ状態に移行してから100回転目)の実行中において、後述するフェードアウト演出を行い、次回の特図の変動表示が開始したタイミングで通常演出を開始するようにしてもよい。また、t8のタイミングで、演出Bをその時点で強制的に終了させて通常演出を開始させるようにしてもよい。
本実施形態では、演出Bによる演出が終了してから通常の演出を開始させるまで違和感なく行わせるために、例えば、実行中の演出パート(例えば、演出B1)が終了した時点で、特図の変動表示中であった場合には、例えば、再度演出Bが行われることの期待感を持たせるような表示(例えば、「次回をお楽しみに」といった文字表示やアニメーション表示等)を当該特図の変動表示が終了するまで行い、次回の特図の変動表示が開始したときに通常の演出を開始させるようにしている。なお、例えば、実行中の演出パートの終了位置から所定時間前(例えば、5秒前)となったタイミングで、フェードアウト演出を行い、演出Bが終了することを遊技者に認識させるようにしてもよい。フェードアウト演出は、任意に構成することができるが、例えば、装飾図柄表示装置208において実行中の演出Bに係る演出表示を徐々に暗くしていき、スピーカ120から出力される楽曲のボリュームも徐々に低下させ、ランプ(LED)の輝度を徐々に低下させ、演出可動体224を一定の速度で初期位置まで移動させるようにすることにより実現してもよい。また、これらの演出手段のうちの一部の演出手段でのみフェードアウト演出を実行するようにしてもよい。また、例えば、演出Bの表示を画面外にスクロールアウトさせるとともに、通常演出の表示をスクロールインさせるようにしてもよいし、演出Bの表示を徐々に小さくしていくことによりフェードアウトさせるようにしてもよい。また、いわゆるステージチェンジ演出の手法を用いて演出Bの表示から通常演出の表示に切り替えるようにしてもよい。
また、本実施形態では、電サポ状態が移行した場合に演出Bに係る演出を開始するようにしたが、当該電サポ状態に移行することとなる大当り遊技の開始から演出Bに係る演出が開始されるように構成されてもよい。
図234は、本実施形態におけるリンク演出の一例としての演出Bの具体的演出例について説明する図であり、図235は、図234に示す演出Bの具体的演出例の続きを示す図であり、図236は、図235に示す演出Bの具体的演出例の続きを示す図である。
図234には、装飾図柄表示装置208、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普通図柄表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、および普図保留ランプ216が示されている。
同図(a)に示す装飾図柄表示装置208には、「装飾4−装飾4−装飾4」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。すなわち、15R大当り図柄の組み合わせで停止表示されている。なお、ここでの背景は特に図示はしていないが、デフォルトの背景画像が表示されているものとする。以下の説明においても、背景が非表示の場合には、特に断らない限り、デフォルトの背景画像が表示されている。なお、デフォルトの背景画像とは異なる様々な背景画像(例えば、モードに応じた背景画像等)を表示してもよい。
装飾図柄表示装置208には、右上隅に、第4図柄表示領域284が設けられている。第4図柄表示領域284は、図柄変動中(あるいは図柄停止中)か否かを報知するための領域であり、上から、普図の図柄変動中報知領域、特図1の図柄変動中報知領域、特図2の図柄変動中報知領域になる。普図の図柄停止中には、四角形の図形が点灯表示されるが、普図の図柄変動中には、その四角形の図形が点滅表示、あるいは消灯される。特図1の図柄停止中には、丸形の図形が点灯表示されるが、特図1の図柄変動中には、その丸形の図形が点滅表示、あるいは消灯される。特図2の図柄停止中には、三角形の図形が点灯表示されるが、特図2の図柄変動中には、その三角形の図形が点滅表示、あるいは消灯される。このように、第4図柄は、表示位置が異なるばかりでなく、表示態様(ここでは形状)も異なっており、遊技者が一目見ただけで判別がつくようになっている。なお、第4図柄の表示態様や点灯態様や点滅態様を変化させることで、先読み予告を行ってもよい。
また、図234には、パチンコ機100、スピーカ120及び演出可動体224も示されている。パチンコ機100では、演出の内容に応じて、各種ランプ418等が点灯し、スピーカ120からは演出の内容に応じた演出音が出力され、演出可動体224は、演出の内容に応じて変位する。なお、本実施形態では、演出可動体224の内部にもランプ(LED)418が設けられており、演出可動体224自体が内部から発光することができるように構成されている。なお、同図(a)では、スピーカ120からは、図柄確定時の演出音が出力され、各種ランプ418等では、図柄確定時の点灯パターンでランプが点灯され、演出可動体224は初期位置で停止した状態となっている。
同図(b)では、大当り遊技が開始し、大当り開始演出が行われている様子が示されている。すなわち、装飾図柄表示装置208では、通常大当りが開始されることを示す演出表示が行われ、スピーカ120からは大当りが開始することを示す大当り開始演出音が出力されている。また、各種ランプ418等では、大当り開始演出用の点灯パターンでランプが点灯し、演出可動体224は初期位置で停止した状態となっている。
同図(c)では、大当り遊技における最終ラウンド(例えば、15ラウンド目)が終了して大当り終了演出が行われている様子が示されている。すなわち、装飾図柄表示装置208では、大当り遊技の終了後には時短状態に移行する旨を示す演出表示が行われ、スピーカ120からは大当りが終了することを示す大当り終了演出音が出力されている。また、各種ランプ418等では、大当り終了演出用の点灯パターンでランプが点灯し、演出可動体224は初期位置で停止した状態となっている。本実施形態では、通常大当りであったため、大当り遊技の終了後は特図の変動表示が所定回数(例えば、100回)行われるまで、特図低確率普図高確率状態(以下、「電サポ状態」あるいは「時短状態」という場合がある。)に移行する。
大当り遊技が終了し、時短状態に移行すると、同図(d)に示すように、リンク演出の一例としての演出Bが開始される。なお、同図(d)に示される装飾図柄表示装置208には、演出表示領域208dの中央下部に変動アイコン表示領域280が設けられ、変動アイコン表示領域280の左横には、特図2の保留アイコン表示領域282が設けられている。また、装飾図柄表示装置208の右端には、特図1の保留アイコン表示領域281が設けられている。
特図1の保留アイコン表示領域281には、特図1の保留を表す保留アイコンが表示され、特図2の保留アイコン表示領域282には、特図2の保留を表す保留アイコンが表示される。特図1の保留数は、特図1保留ランプ218の点灯数の他、特図1の保留アイコンの数によっても表され、特図2の保留数は、特図2保留ランプ220の点灯数の他、特図2の保留アイコンの数によっても表されている。すなわち、保留アイコンは、主制御部300のRAM308に記憶されている始動情報に対応したものである。以下、最も古い始動情報(最も古い入賞)に対応した保留アイコンを第一の保留アイコン、2番目に古い始動情報に対応した保留アイコンを第二の保留アイコン・・・と称する場合がある。特図1の保留アイコン表示領域281では、保留アイコンが縦並びに表示され、下側の保留アイコンほど入賞が古い保留アイコンになり、特図2の保留アイコン表示領域282では、保留アイコンが横並びに表示され、右側の保留アイコンほど入賞が古い保留アイコンになる。
同図(d)には、特図1の保留アイコン表示領域281に4つの特図1の保留アイコンh11,h12,h13,h14が表示されており、これら4つの特図1の保留アイコンh11,h12,h13,h14はいずれも、デフォルトの表示態様(丸形の無模様かつ白色の表示態様)で表示されている。すなわち、特図1のデフォルトの保留アイコンは、丸形の保留アイコンである。なお、特図1の保留アイコン表示領域281、すなわち装飾図柄表示装置208の右端に設けられる保留アイコン表示領域は、実際には領域を画定する線は表示されないが、同図(d)では、領域をわかりやすくするために点線で示してある。なお、領域を画定する線が設けられていてもよいし、保留アイコンが表示される場合に領域を画定する線も表示されるようにしてもよい。
一方、特図2の保留アイコン表示領域282には、一つも保留アイコンが表示されていない。また、特図2の保留アイコン表示領域282に4つの保留アイコンが表示されることをわかりやすくするために、実際には表示されていない保留アイコンも点線で示してある。
また、装飾図柄表示装置208の左上隅には、電サポ状態であることを示す「時短中」の表示と、電サポ状態が維持される図柄変動表示の残り回数が上下に並んで表示されている。
本実施形態では、同図(d)に示すように、電サポ状態が開始されると、装飾図柄表示装置208に、リンク演出の一例としての演出Bに係る演出表示が開始される。同図(d)では、例えば、演出Bを構成する演出B2の演出パートが実行されていることが示されている。このとき、装飾図柄表示装置208には、電源が投入されてから計時が開始されるタイマ回路652が示すカウンタ値に対応する演出内容から開始することになるので、タイマ回路652が示すカウンタ値によれば、演出B2の先頭から開始する場合もあるし、演出B2の途中から開始する場合もある。なお、同図(d)では、演出B2の途中から開始されている様子が示されている。
また、スピーカ120では、装飾図柄表示装置208における表示内容に同調するように、演出B2に係る楽曲の出力が開始されている。スピーカ120から出力される楽曲についても、タイマ回路652が示すカウンタ値に対応する内容から開始することになるので、タイマ回路652が示すカウンタ値によれば、演出B2の先頭から開始する場合もあるし、演出B2の途中から開始する場合もある。なお、同図(d)では、演出B2の途中から開始されている様子が示されている。本実施形態では、装飾図柄表示装置208による演出Bに係る演出表示と、スピーカ120から出力される演出Bに係る楽曲の出力とを同時に開始するようにしたが、演出表示が開始された後で楽曲の出力が開始されてもよいし、楽曲の出力が開始された後で演出表示が開始されてもよい。
なお、同図(d)では、各種ランプ418等による演出Bに係るランプによる演出は開始されていない。本実施形態では、電サポ状態が開始されたときに、遊技者に右打ちを示唆する演出(右打ち報知演出)に各種ランプ418等が用いられるため、これを優先するために、少なくとも右打ち報知演出が終了するまでは、演出Bに係るランプの演出の開始が留保される。なお、各種ランプ418等による右打ち報知演出を行わず、電サポ状態が開始されたときに、装飾図柄表示装置208やスピーカ120と同時に演出Bに係る演出を開始するようにしてもよい。また、本実施形態では、演出Bに係るランプの点灯演出については、タイマ回路652が示すカウンタ値に依存せず、演出Bに係る演出の開始時点における演出状態を判定し、これに対応するランプの点灯パターンテーブルを第1副制御部400のROM406から読み出して設定し、当該設定したパターンテーブルの開始タイミングで演出Bに係るランプの点灯演出が開始され、当該設定されたパターンテーブルにしたがって各種ランプ418等が点灯、消灯あるいは点滅するように構成されている。そのため、各種ランプ418等による演出Bに係るランプによる演出は、演出表示及び楽曲の出力よりも後のタイミングで開始されるようになっている。なお、例えば、ランプの点灯制御についても、タイマ回路652が示すカウンタ値に対応する内容から開始するように構成し、演出表示や楽曲の出力と同時のタイミングで開始できるようにしてもよい。
また、同図(d)では、演出可動体224による演出Bに係る演出動作についても開始されていない。本実施形態では、演出Bの開始時に演出Bが先頭から開始されるとは限らないため、例えば、演出可動体224を動作させるためのデータテーブルの途中から実行させることは物理的に不可能である。そのため、本実施形態では、演出Bに係る演出の開始時点における演出状態を判定し、これに対応する演出可動体224の動作データテーブルが第2副制御部500のROM506から読み出されてセットされるように、第1副制御部400から第2副制御部500に指示するコマンドを送信する。第2副制御部500のCPU504は、このコマンドを受信すると、ROM506から対応する動作データテーブルを読み出し、RAM508に展開することで設定を行う。そして、演出可動体224の動作開始タイミングよりも前に準備動作を行わせることで、演出Bに係る演出動作を円滑に開始できるように構成し、他の演出手段と同調して演出することができるようになっている。そのため、演出可動体224は、他の演出手段(装飾図柄表示装置208やスピーカ120)よりも後のタイミングで演出Bにかかる演出が開始される。
その後、同図(e)に示すように、装飾図柄表示装置208では、遊技者に右打ちを促進する旨の右打ち報知画像が表示されている。この右打ち報知画像は、裏側が視認可能な半透明の白色帯状の画像の上に「右打ちだ」の文字表示が付されている画像である。なお、右打ち報知画像の白色帯状画像を半透明とせず、裏側を視認困難な態様としてもよい。また、演出Bの実行中において、下皿満タンエラーや扉開放エラー等の所定のエラーが発生した場合には、演出Bに係る演出表示に重ねてエラー表示を行うようにし、演出Bにかかる演出表示の一部が見えないようにしてもよい。
また、同図(e)において、スピーカ120から、右打ちを促す旨の音声報知が出力されてもよい。この音声報知は、例えば、「右打ちしてください」という音声を出力することにより報知するものである。この音声報知の出力中は、演出Bに係る楽曲のボリューム値を低下させるか、0にするようにしてもよい。また、演出Bの実行中において、所定のエラーが発生した場合にも、エラー報知音のボリューム値を最大値にして演出Bに係る楽曲のボリューム値を低下させるかもしくは0にするようにしてもよい。
なお、同図(e)においても、各種ランプ418等による演出Bに係るランプによる演出は開始されておらず、右打ち報知演出が引き続き行われている。また、演出可動体224も未だ演出Bに係る演出動作は開始されておらず、初期位置のままとなっている。また、演出Bの実行中において、所定のエラーが発生した場合にも、演出Bに係るランプの発光演出に優先してエラー報知用の発光態様により各種ランプ418等を発光させるようにしてもよい。
図235(f)では、装飾図柄表示装置208に表示されていた右打ち報知画像が消去され、スピーカ120から出力されていた右打ちを促す旨の音声報知の出力も終了した様子が示されている。そのため、スピーカ120から出力される演出Bに係る楽曲のボリューム値は最大となっている。
また、同図(f)では、各種ランプ418等による演出Bに係るランプによる演出が開始されている。すなわち、同図(f)に示されるタイミングで、上述したようにして設定されたランプの点灯パターンテーブルの実行開始タイミングとなったことにより、装飾図柄表示装置208に表示された演出Bに係る演出表示やスピーカ120から出力される演出Bに係る楽曲に同調するように各種ランプ418等が点滅する。
なお、同図(f)においても、演出可動体224は未だ演出Bに係る演出動作は開始されておらず、初期位置のままとなっている。
続いて、同図(g)では、演出可動体224による演出Bに係る演出動作を円滑に開始させるため、上述したようにして設定された動作データテーブルに対応する位置まで、演出可動体224を移動させる準備動作を実行する。すなわち、設定された動作データテーブルに基づく動作を正確に行うことができるように、当該設定された動作データテーブルにより定められた動作開始位置まで予め演出可動体224を移動させ、その位置で待機させておく。なお、動作開始位置は、設定された動作データテーブルによって異なっていてもよいし、同じであってもよい。また、このような準備動作を行わないようにしてもよい。
続いて、同図(h)となると、演出可動体224による演出Bに係る演出動作が上述したようにして設定された動作データテーブルにしたがって行われる。これにより、表示手段としての装飾図柄表示装置208、音出力手段としてのスピーカ120、発光手段としての各種ランプ418等及び演出可動手段としての演出可動体224により、同調して演出Bに係る演出が行われることとなる。なお、本実施の形態では、設定された動作データテーブルの先頭から動作を開始するように構成したが、動作データテーブルの途中から動作が開始されるように構成されてもよい。また、本実施形態では、上述したようにして、ランプの輝度やボリューム値を遊技者が任意に設定することができるが、演出Bの実行中では、遊技者が設定したランプの輝度値やボリューム値に関わらず、いずれも最大値となるように構成し、通常演出が行われる場合には、遊技者が設定したランプの輝度値やボリューム値により演出が行われるように構成してもよい。
そして、演出B2の演出パートが終了すると、同図(i)に示すように、引き続き、演出B3の演出パートが先頭から開始される。装飾図柄表示装置208では、これから実行される演出B3の内容を示す曲名が表示され、スピーカ120では、演出B3に係る楽曲が先頭から出力されている。また、各種ランプ418等や演出可動体224もスピーカ120から出力される楽曲に同調して演出が行われるようにそれぞれ動作する。なお、同図(i)では、電サポ状態が維持される図柄変動表示の残り回数が20回であることが示されている。
図236(j)は、演出Bのうちの演出B3の演出パートが行われている様子が示されている。また、同図(j)では、電サポ状態が維持される最後の図柄変動表示が終了した様子が示されている。本実施形態では、電サポ状態の終了が演出Bの終了条件となっている。しかしながら、同図(j)では、演出B3の演出の途中であるため、同図(k)に示すように、電サポ状態が終了して通常状態に移行した後も、当該演出B3が終了するまで(すなわち、演出B3の終了位置となるまで)引き続き演出B3に係る演出が行われる。なお、本実施形態において、演出Bの終了条件が成立した時点で、演出B3の演出が途中であっても即時に終了して後述する演出B4を開始してもよいし、演出B4を開始することなく通常演出を開始するようにしてもよい。
その後、演出B3が終了すると、同図(l)に示すように、演出Bが終了する旨の演出である演出B4の演出パートが引き続き開始される。この演出B4の演出パートは、演出Bにおけるループ演出に含まれない演出であり、演出Bの終了を報知するために特別に設けられた演出パートである。同図(l)に示すように、装飾図柄表示装置208では、演出Bが終了するとともに、次回の演出Bの開始に対する期待を持たせるような演出表示(例えば、「LIVE終了 次回もお楽しみに」といった文字表示)が行われている。そして、スピーカ120からは、演出B4に対応する演出音が出力され、各種ランプ418等も、演出B4に対応する点灯パターンで点灯、消灯あるいは点滅する。一方、演出可動体224は、演出Bに係る演出動作を終了し、初期位置に移動し、待機状態となる。なお、演出B4の実行中においても演出可動体224を動作させるようにしてもよい。この演出B4は、実行中の図柄変動表示が終了するまで継続して行われ、同図(m)に示すように、当該図柄変動表示が終了し、その後、同図(n)に示すように、図柄の変動表示が開始すると、演出B4に係る演出が終了し、通常演出が開始される。なお、本実施形態において、演出B4を当該図柄変動表示が終了するよりも前に終了して、通常演出を開始させるようにしてもよい。また、演出B3が終了した後、演出B4を実行することなく、通常演出を開始させるようにしてもよい。
なお、本実施形態では、タイマ回路652が示すカウンタ値に対応する演出内容から開始可能な演出Bについて説明したが、タイマ回路652が示すカウンタ値に対応する演出内容から開始可能な演出Bとは別の演出(例えば、演出F)を実行可能に構成されてもよい。この演出Fは、例えば、演出Bとは別データで管理されているアニメーション演出であり、演出Bと同期して演出するものであってもよい。
図237は、電サポ状態である複数のパチンコ機A,Bが同調してリンク演出を行っている様子を示す図である。図237において、(a−1)と(b−1)とは、時間的に同じタイミングであり、(a−2)と(b−2)とは、時間的に同じタイミングであり、(a−3)と(b−3)とは、時間的に同じタイミングであり、(a−4)と(b−4)とは、時間的に同じタイミングであり、(a−5)と(b−5)とは、時間的に同じタイミングである。なお、パチンコ機A,Bは、例えば、同一の遊技島に設置されており、同時に電源が投入されたものとする。
本実施形態におけるパチンコ機100は、上述した計時手段としてのタイマ回路652を備え、電サポ状態が開始される等、特定の演出状態となる場合には、電源が投入されてからの時間(タイマ回路652が示すカウンタ値)に対応する演出内容からリンク演出としての演出Bが開始されるように構成されている。そのため、遊技島に設置された同一機種のパチンコ機100に対して同一のタイミングで電源が投入された場合には、特定の演出状態となったパチンコ機100間で同一の演出が同調して行われることとなり、興趣を向上させることができる場合がある。
同図(a−1)は、通常遊技状態であるパチンコ機100Aにおける演出の様子が示されている。同図(a−1)に示されるように、パチンコ機100Aは、特定の演出状態となっていないので、通常の演出が行われている。
一方、同図(b−1)は、電サポ状態であり特定の演出状態となっているパチンコ機100Bにおける演出の様子が示されている。同図(b−1)では、上述した演出Bを構成する演出B2の演出パーツに係る演出が開始された直後の様子が示されている。同図(b−1)にしめすように、装飾図柄表示装置208では、これから実行される演出B2の曲名が表示され、スピーカ120からは、演出B2に係る楽曲が出力されている。また、演出可動体224及び各種ランプ418等も演出B2に係る演出内容にしたがって動作している。
同図(a−2)は、図柄変動表示の結果15R大当りとなった様子が示されている。一方、同図(b−2)は、同図(b−1)の続きが行われている様子が示されている。
同図(a−3)は、大当り遊技が終了し、電サポ状態に移行した直後の様子が示されている。同図(a−3)に示されるように、パチンコ機100Aは、電サポ状態に移行したことで特定の演出状態となったので、演出Bが開始されている。装飾図柄表示装置208では、タイマ回路652が示すカウンタ値に対応して演出B2の途中から演出表示が開始されている。また、スピーカ120からは演出B2に係る演出表示に同調して、演出B2に係る楽曲が途中から開始されている。一方、演出可動体224及び各種ランプ418等による演出B2に係る演出は未だ開始していない。なお、装飾図柄表示装置208では、右打ち報知画像が表示されており、各種ランプ418等による右打ち報知演出が行われている。
一方、同図(b−3)は、同図(b−2)の続きが行われている様子が示されている。このとき、パチンコ機100Bの装飾図柄表示装置208にて表示されている演出B2に係る演出表示の内容は、同図(a−3)に示されるパチンコ機100Aの装飾図柄表示装置208にて表示されている演出B2に係る演出表示の内容と同調している。これは、パチンコ機100Aにおけるタイマ回路652が示すカウント値もパチンコ機100Bにおけるタイマ回路652が示すカウント値も略同じ値を示していることによる。つまり、パチンコ機100Aもパチンコ機100Bも同一の遊技島に取り付けられており、同じタイミングで電源が投入されているため、タイマ回路652のカウント開始タイミングは略同じとなる。そのため、パチンコ機100Aとパチンコ機100B間で演出の同調を図ることができるのである。また、スピーカ120から出力される演出B2に係る楽曲も、パチンコ機100Aとパチンコ機100Bとで同調している。
同図(a−4)は、同図(a−3)の続きが行われている様子が示されている。このとき、パチンコ機100Aでは、各種ランプ418等による演出B2に係るランプによる演出が開始されている。
一方、同図(b−4)は、同図(b−3)の続きが行われている様子が示されている。このとき、パチンコ機100Bでは、装飾図柄表示装置208における演出B2に係る演出表示及びスピーカ120から出力される演出B2に係る楽曲の他、各種ランプ418等による演出B2に係るランプによる演出についてもパチンコ機100Aとの同調が開始されている。すなわち、パチンコ機100Aもパチンコ機100Bも略同じタイミングで各種ランプ418等の点灯、消灯及び点滅が行われるようになり、パチンコ機100Aとパチンコ機100Bとで一体感のある演出が実現されている。
同図(a−5)は、同図(a−4)の続きが行われている様子が示されている。このとき、パチンコ機100Aでは、演出可動体224による演出B2に係る演出動作が開始されている。
一方、同図(b−5)は、同図(b−4)の続きが行われている様子が示されている。このとき、パチンコ機100Bでは、装飾図柄表示装置208における演出B2に係る演出表示、スピーカ120から出力される演出B2に係る楽曲及び各種ランプ418等による演出B2に係るランプによる演出の他、演出可動体224による演出B2に係る演出動作についてもパチンコ機100Aとの同調が開始されている。すなわち、パチンコ機100Aの演出可動体224もパチンコ機100Bの演出可動体224も略同じタイミングで、且つ、同じ動作を行っており、パチンコ機100Aとパチンコ機100Bとでさらに一体感のある演出が実現されている。
本実施形態では、上述したようにして構成されているので、電サポ状態等の特定の演出状態となったパチンコ機100同士で演出を同調させることができるようになっている。
以下、図238〜図242を参照しながら、演出B(例えば、リンク演出)の実行例について説明する。
<実施例I>
図238(a)は、演出Bの実行状態を示す第1の実施例を表すタイミングチャートである。なお、以下に説明する実施例において、各タイミングチャートの最上段に示す矩形のブロックは、演出Bを演出パートで区切って表したもの(例えば、演出B1、演出B2、演出B3等)である。また、遊技状態における「状態A」とは、大当り状態、電サポ状態、確変状態、時短状態、通常遊技状態、非電サポ状態のうちの1又は2以上の状態を示している。また、これらの状態において、一定の条件(例えば、大当り遊技の終了後、30回の図柄変動が実行されるまで)が成立している状態を「状態A」としてもよい。また、「演出手段の出力状態」とは、表示手段としての装飾図柄表示装置208、音出力手段としてのスピーカ120、発光手段としての各種ランプ418等、演出可動手段としての演出可動体224のうちの1つ又は2つ以上により実行されている演出の内容を示しており、「非演出B」は、演出B以外の演出が実行されていることを示している。
同図(a)に示すように、タイミングT1以前では、遊技状態は「非状態A」であり、演出Bを実行する条件が成立していないので、各演出手段は、演出Bでない遊技に応じた演出(非演出B)を実行している。
その後、T1のタイミングになると、遊技状態が「非状態A」から「状態A」に移行することにより、演出Bの実行条件が成立する。このとき、内部的には演出B3の実行中であり、各演出手段では、タイミングT1の時点におけるタイマ回路652の示すカウント値に応じて、演出B3の途中から演出が開始されることとなる。
その後、T2のタイミングとなって、遊技状態が「状態A」から「非状態A」に移行することにより、演出Bの終了条件が成立する。ここで、遊技状態が「状態A」から「非状態A」に移行する場合の例としては、例えば、時短状態から通常状態に移行する、大当り遊技状態から確変状態に移行する、確変状態から時短状態に移行する、使用する変動パターンテーブルが変更される等、主制御回路300の制御により遊技状態の移行が発生することを条件としているが、これに限定されない。本実施例では、T2のタイミングでは、演出B3に係る演出が途中であるため、このタイミングでは演出Bを終了せず、各演出手段は演出B3に係る演出を継続する。
その後、演出B3に係る演出が終了してT3のタイミングとなると、各演出手段は、演出B1を実行せず、演出B4に係る演出を開始する。すなわち、演出B4が実行されることにより、遊技者にリンク演出が終了することが報知される。本実施例では、演出B4は、演出Bを構成する演出パートではあるが、繰り返し実行される演出パートとは別に用意された演出パートである。演出B4は、例えば、実行中の図柄変動表示が終了するまで行われる。なお、演出B4を演出Bには含まれない演出内容とし、T3のタイミングで演出Bの実行状態を「実行状態」から「非実行状態」に移行した上で演出B4を開始するような構成であってもよい。
そして、実行中の図柄変動表示が終了してT4のタイミングとなると、各演出手段による演出B4に係る演出を終了し、次の図柄変動表示の開始とともに、通常の図柄変動表示に係る演出(非演出Bの一例)が開始される。
<実施例II>
図238(b)は、演出Bの実行状態を示す第2の実施例を示すタイミングチャートである。
同図(b)に示すように、タイミングT1以前では、遊技状態は「非状態A」であり、演出Bを実行する条件が成立していないので、各演出手段は、演出Bでない遊技に応じた演出(非演出B)を実行している。
その後、T1のタイミングになると、遊技状態が「非状態A」から「状態A」に移行することにより、演出Bの実行条件が成立する。このとき、内部的には演出B3の実行中であり、各演出手段では、タイミングT1の時点におけるタイマ回路652の示すカウント値に応じて、演出B3の途中から演出が開始されることとなる。
本実施例では、その後、T2のタイミングで演出B3に係る演出が終了した後は、各演出手段は、演出B1を実行せず、演出B4に係る演出を開始する。この演出B4は、T3のタイミングで遊技状態が「状態A」から「非状態A」に移行することにより、演出Bの終了条件が成立するまで行われる。
<実施例III>
図239(a)は、演出Bの実行状態を示す第3の実施例を表すタイミングチャートである。
同図(a)に示すように、タイミングT1以前では、遊技状態は「非状態A」であり、演出Bを実行する条件が成立していないので、各演出手段は、演出Bでない遊技に応じた演出(非演出B)を実行している。
その後、T1のタイミングになると、遊技状態が「非状態A」から「状態A」に移行することにより、演出Bの実行条件が成立する。このとき、内部的には演出B3の実行中であり、各演出手段では、タイミングT1の時点におけるタイマ回路652の示すカウント値に応じて、演出B3の途中から演出が開始されることとなる。
その後、T3のタイミングとなって、遊技状態が「状態A」から「非状態A」に移行することにより、演出Bの終了条件が成立する。本実施例では、T3のタイミングでは、演出B3に係る演出が途中であるが、このタイミングで演出B3を終了し、各演出手段は、演出B4に係る演出を開始する。この演出B4は、例えば、実行中の図柄変動表示が終了するまで行われる。すなわち、この実施例では、演出Bの終了条件が成立した場合には、実行中の演出Bの演出パーツ(例えば、演出B3)に係る演出を最後まで行うことなく強制的に終了させている。
そして、実行中の図柄変動表示が終了してT4のタイミングとなると、各演出手段による演出B4に係る演出を終了し、次の図柄変動表示の開始とともに、通常の図柄変動表示に係る演出(非演出Bの一例)が開始される。
<実施例IV>
図239(b)は、演出Bの実行状態を示す第4の実施例を表すタイミングチャートである。
同図(b)に示すように、タイミングT1以前では、遊技状態は「非状態A」であり、演出Bを実行する条件が成立していないので、各演出手段は、演出Bでない遊技に応じた演出(非演出B)を実行している。
その後、T1のタイミングになると、遊技状態が「非状態A」から「状態A」に移行することにより、演出Bの実行条件が成立する。このとき、内部的には演出B3の実行中であり、各演出手段では、タイミングT1の時点におけるタイマ回路652の示すカウント値に応じて、演出B3の途中から演出が開始されることとなる。
本実施例では、T2のタイミングとなって所定の演出事前終了条件が成立すると演出B3が途中であってもこれを終了させ、各演出手段は、演出B4に係る演出を開始する。演出事前終了条件は、例えば、遊技状態が変化する前に成立する条件であって、例えば、時短状態やST(スペシャルタイム)状態が終了することとなる図柄変動表示よりも所定回数前(例えば、5回転前)の図柄変動表示が終了したときや、大当り遊技の最終ラウンドよりも所定ラウンド数前(例えば、1ラウンド前)のラウンドが終了したとき等に成立する。
その後、T3のタイミングとなって、遊技状態が「状態A」から「非状態A」に移行することにより、演出Bの終了条件が成立する。本実施例では、このT3のタイミングとなったときに演出B4を終了し、その後、通常の図柄変動表示に係る演出(非演出Bの一例)が開始される。
<実施例V>
図239(c)は、演出Bの実行状態を示す第5の実施例を表すタイミングチャートである。
同図(c)に示すように、タイミングT1以前では、遊技状態は「非状態A」であり、演出Bを実行する条件が成立していないので、各演出手段は、演出Bでない遊技に応じた演出(非演出B)を実行している。
その後、T1のタイミングになると、遊技状態が「非状態A」から「状態A」に移行することにより、演出Bの実行条件が成立する。このとき、内部的には演出B3の実行中であり、各演出手段では、タイミングT1の時点におけるタイマ回路652の示すカウント値に応じて、演出B3の途中から演出が開始されることとなる。
その後、T3のタイミングとなって、遊技状態が「状態A」から「非状態A」に移行することにより、演出Bの終了条件が成立する。本実施例では、T3のタイミングでは、演出B3に係る演出が途中であるが、このタイミングで演出B3を終了し、同図(a)に示す実施例とは異なり、演出B4に係る演出を開始せず、例えば、通常の図柄変動表示に係る演出(非演出Bの一例)が開始される。
<実施例VI>
図240(a)は、演出Bの実行状態を示す第6の実施例を表すタイミングチャートである。
同図(a)に示すように、タイミングT1以前では、遊技状態は「非状態A」であり、演出Bを実行する条件が成立していないので、各演出手段は、演出Bでない遊技に応じた演出(非演出B)を実行している。
その後、T1のタイミングになると、遊技状態が「非状態A」から「状態A」に移行することにより、演出Bの実行条件が成立する。このとき、内部的には演出B2の実行中であり、各演出手段では、タイミングT1の時点におけるタイマ回路652の示すカウント値に応じて、演出B2の途中から演出が開始されることとなる。その後、演出B2が終了すると、続いて演出B3に係る演出が各演出手段によって開始される。
その後、本実施例では、T3のタイミングとなると演出Bの終了条件が成立する。例えば、演出Bが開始されてから所定の期間(例えば、演出Bが開始されてから所定回数(例えば、10回)の図柄変動表示が行われるまでの期間や、大当りが開始してから所定のラウンド(例えば、最終ラウンドの1つ前のラウンド)が終了するまでの期間や、演出Bが開始されてから所定時間(例えば、10分)が経過するまでの期間等)が経過した場合にT3のタイミングとなって演出Bの終了条件が成立するようにしてもよい。また、本実施例では、T3のタイミングでは、演出B3に係る演出が途中であるため、このタイミングでは演出Bを終了せず、各演出手段は演出B3に係る演出を継続する。
その後、T4のタイミングとなると、遊技状態が「状態A」から「非状態A」に移行するが、各演出手段は演出B3に係る演出を継続している。
その後、演出B3に係る演出が終了してT5のタイミングとなると、各演出手段は、演出B1を実行せず、演出B4に係る演出を開始する。すなわち、演出B4が実行されることにより、遊技者にリンク演出が終了することが報知される。演出B4は、例えば、実行中の図柄変動表示が終了するまで行われる。
そして、実行中の図柄変動表示が終了してT6のタイミングとなると、各演出手段による演出B4に係る演出を終了し、次の図柄変動表示の開始とともに、通常の図柄変動表示に係る演出(非演出Bの一例)が開始される。
<実施例VII>
図240(b)は、演出Bの実行状態を示す第7の実施例を表すタイミングチャートである。
同図(b)に示すように、タイミングT1以前では、遊技状態は「非状態A」であり、演出Bを実行する条件が成立していないので、各演出手段は、演出Bでない遊技に応じた演出(非演出B)を実行している。
その後、T1のタイミングになると、遊技状態が「非状態A」から「状態A」に移行することにより、演出Bの実行条件が成立する。このとき、内部的には演出B2の実行中であり、各演出手段では、タイミングT1の時点におけるタイマ回路652の示すカウント値に応じて、演出B2の途中から演出が開始されることとなる。その後、演出B2が終了すると、続いて演出B3に係る演出が各演出手段によって開始される。
その後、T2のタイミングとなると、遊技状態が「状態A」から「非状態A」に移行する。この実施例では、同図(a)に示して上述したように、T3のタイミングとなって演出Bの終了条件が成立するよりも前に、遊技状態が「状態A」から「非状態A」に移行した場合には、遊技状態が「状態A」から「非状態A」に移行したことにより演出Bの終了条件が成立する。このように、演出Bの終了条件を複数設定し、複数の終了条件のうちのいずれか一つが成立したときに演出Bの終了条件を成立させるようにしてもよい。また、この実施例において、T2のタイミングとなっても演出Bの終了条件を成立させず、T3のタイミングで演出Bの終了条件を成立させるようにしてもよい。
その後、演出B3に係る演出が終了してT5のタイミングとなると、各演出手段は、演出B1を実行せず、演出B4に係る演出を開始する。すなわち、演出B4が実行されることにより、遊技者にリンク演出が終了することが報知される。演出B4は、例えば、実行中の図柄変動表示が終了するまで行われる。
そして、実行中の図柄変動表示が終了してT6のタイミングとなると、各演出手段による演出B4に係る演出を終了し、次の図柄変動表示の開始とともに、通常の図柄変動表示に係る演出(非演出Bの一例)が開始される。
<実施例VIII>
図241(a)は、演出Bの実行状態を示す第8の実施例を表すタイミングチャートである。
同図(a)に示すように、タイミングT1以前では、遊技状態は「非状態A」であり、演出Bを実行する条件が成立していないので、各演出手段は、演出Bでない遊技に応じた演出(非演出B)を実行している。
その後、T1のタイミングになると、遊技状態が「非状態A」から「状態A」に移行することにより、演出Bの実行条件が成立する。このとき、内部的には演出B2の実行中であり、各演出手段では、タイミングT1の時点におけるタイマ回路652の示すカウント値に応じて、演出B2の途中から演出が開始されることとなる。
その後、本実施例では、図240(a)に示す第6の実施例と同様に、T3のタイミングとなると演出Bの終了条件が成立する。また、本実施例では、T3のタイミングでは、演出B2に係る演出が途中であるため、このタイミングでは演出Bを終了せず、各演出手段は演出B2に係る演出を継続する。
その後、演出B2に係る演出が終了してT4のタイミングとなると、各演出手段は、演出B3を実行せず、演出B4に係る演出を開始する。すなわち、演出B4が実行されることにより、遊技者にリンク演出が終了することが報知される。
その後、T6のタイミングとなると、遊技状態が「状態A」から「非状態A」に移行すると、各演出手段による演出B4に係る演出を終了し、次の図柄変動表示の開始とともに、通常の図柄変動表示に係る演出(非演出Bの一例)が開始される。
<実施例IX>
図241(b)は、演出Bの実行状態を示す第9の実施例を表すタイミングチャートである。
同図(b)に示すように、タイミングT1以前では、遊技状態は「非状態A」であり、演出Bを実行する条件が成立していないので、各演出手段は、演出Bでない遊技に応じた演出(非演出B)を実行している。
その後、T1のタイミングになると、遊技状態が「非状態A」から「状態A」に移行することにより、演出Bの実行条件が成立する。このとき、内部的には演出B2の実行中であり、各演出手段では、タイミングT1の時点におけるタイマ回路652の示すカウント値に応じて、演出B2の途中から演出が開始されることとなる。
その後、T2のタイミングとなると、遊技状態が「状態A」から「非状態A」に移行する。この実施例では、同図(a)に示して上述したように、T3のタイミングとなって演出Bの終了条件が成立するよりも前に、遊技状態が「状態A」から「非状態A」に移行した場合には、遊技状態が「状態A」から「非状態A」に移行したことにより演出Bの終了条件が成立する。なお、この実施例において、T2のタイミングとなっても演出Bの終了条件を成立させず、T3のタイミングで演出Bの終了条件を成立させるようにしてもよい。
その後、演出B2に係る演出が終了してT4のタイミングとなると、各演出手段は、演出B3を実行せず、演出B4に係る演出を開始する。すなわち、演出B4が実行されることにより、遊技者にリンク演出が終了することが報知される。演出B4は、例えば、実行中の図柄変動表示が終了するまで行われる。
そして、実行中の図柄変動表示が終了してT5のタイミングとなると、各演出手段による演出B4に係る演出を終了し、次の図柄変動表示の開始とともに、通常の図柄変動表示に係る演出(非演出Bの一例)が開始される。
<実施例X>
図242(a)は、演出Bの実行状態を示す第10の実施例を表すタイミングチャートである。
同図(a)に示すように、本実施例では、これまでに説明した第1〜第9実施例とは異なり、遊技状態が「非状態A」であるときに演出Bを実行し、「状態A」であるときに非演出Bを実行するように構成されている。
同図(a)に示すように、タイミングT1以前では、遊技状態は「非状態A」であり、したがって、各演出手段により演出Bに係る演出が実行されている。本実施例では、各演出手段による演出B2に係る演出が行われている。
その後、演出B2が終了してT1のタイミングとなると、各演出手段は、引き続き演出B3に係る演出を開始する。
その後、T2のタイミングになると、遊技状態が「非状態A」から「状態A」に移行することにより、演出Bの実行中断条件が成立する。本実施例では、T2のタイミングでは、演出B3に係る演出が途中であるが、このタイミングで演出B3を終了し、各演出手段は、例えば、大当り演出や時短中演出等といった非演出Bに係る演出を開始する。
その後、T3のタイミングとなって、遊技状態が「状態A」から「非状態A」に移行することにより、演出Bの実行再開条件が成立する。本実施例では、T3のタイミングでは、演出B3に係る演出が途中の状態であるため、このタイミングでは演出Bに係る演出を再開しないで、非演出Bに係る演出を引き続き行う。
そして、T4のタイミングで内部的に演出B3が終了すると、各演出手段では、演出B1に係る演出を先頭から開始する。その後は、再び遊技状態が「非状態A」から「状態A」に移行するまで、演出B1、演出B2及び演出B3がこの順で繰り返し実行される。
<実施例XI>
図242(b)は、演出Bの実行状態を示す第11の実施例を表すタイミングチャートである。
同図(b)に示すように、本実施例では、第10の実施例と同様に、遊技状態が「非状態A」であるときに演出Bを実行し、「状態A」であるときに非演出Bを実行するように構成されている。
同図(b)に示すように、タイミングT1以前では、遊技状態は「非状態A」であり、したがって、各演出手段により演出Bに係る演出が実行されている。本実施例では、各演出手段による演出B2に係る演出が行われている。
その後、演出B2が終了してT1のタイミングとなると、各演出手段は、引き続き演出B3に係る演出を開始する。
その後、T2のタイミングになると、遊技状態が「非状態A」から「状態A」に移行することにより、演出Bの実行中断条件が成立する。本実施例では、T2のタイミングでは、演出B3に係る演出が途中であるが、このタイミングで演出B3を終了し、各演出手段は、例えば、大当り演出や時短中演出、島一斉演出等といった非演出Bに係る演出を開始する。
その後、T3のタイミングとなって、遊技状態が「状態A」から「非状態A」に移行することにより、演出Bの実行再開条件が成立する。本実施例では、T3のタイミングでは、演出B3に係る演出が途中の状態であるため、このタイミングでは演出Bに係る演出を再開せず、代わりに、これからリンク演出が開始されることを報知する旨の演出である演出B5に係る演出が各演出手段により実行される。この演出B5の演出パートは、演出Bにおけるループ演出に含まれない演出であり、演出Bが開始されることを報知するために特別に設けられた演出パートである。
その後、T4のタイミングで内部的に演出B3が終了すると、各演出手段では、演出B5に係る演出を終了し、引き続き演出B1に係る演出を先頭から開始する。その後は、再び遊技状態が「非状態A」から「状態A」に移行するまで、演出B1、演出B2及び演出B3がこの順で繰り返し実行される。
続いて、図243を参照しながら、遊技の進行について詳しく説明する。
図243は、遊技の進行に伴う動作について説明するタイミングチャートである。
この図243では、上から順番に、特別図柄の変動状態、役物連続作動装置及び条件装置の作動状態、可変入賞口234に係る特別電動役物の作動状態、可変入賞口234に係る大入賞口ソレノイドの状態、遊技状態、時短の残り回数が示されている。また、図243中、「α」で示された期間は、特図表示確定タイマが設定されることにより、特図表示確定状態である期間を示しており、「β」で示された期間は、当り開始表示タイマが設定されて大当り開始演出が行われる期間を示しており、「δ」で示された期間は、特電役作動間隔タイマが設定されることにより、残存球検出状態である期間を示しており、「ε」で示された期間は、特電役作動終了タイマが設定されてラウンド間インターバル演出が行われる期間を示しており、「ζ」で示された期間は、当り終了表示タイマが設定されて大当り終了演出が行われる期間を示しており、「η」で示された期間は、特図表示間隔タイマが設定されて特図の変動開始が待機されている期間を示している。なお、特図表示間隔タイマを設定しない構成としてもよい。また、遊技状態は、「通常」である場合は特図低確率普図低確率状態(通常遊技状態)であることを示し、「確変(電サポ付)」である場合は特図高確率普図高確率状態(確変状態)であることを示し、「時短」である場合は特図低確率普図高確率状態(時短状態)であることを示している。
図243に示すように、変動中の特別図柄がTaのタイミングとなって停止表示し、特別図柄の変動表示が終了する。このとき、例えば、第1特図表示装置212に15R特別大当りの図柄態様が停止表示されると、特図表示確定タイマにより設定された期間(α)が経過した後、Tbのタイミングで条件装置及び役物連続作動装置が未作動状態から作動状態となる。すなわち、Tbのタイミングで大当り遊技が開始される。そして、このタイミングで大当り開始演出が開始され、当り開始表示タイマにより設定された期間(β)が経過するまでこの大当り開始演出が行われる。なお、Tbのタイミングでは、遊技状態は通常遊技状態であるので、時短回数は「0」となっている。
大当り開始演出が終了してTcのタイミングとなると1ラウンド目が開始され、特別電動役物が未作動状態から作動状態となる。そして、大入賞口ソレノイドもこのときに駆動して可変入賞口234が開放状態となる。その後は、可変入賞口234が開放した後に上述したラウンド終了条件が成立すると可変入賞口234が閉鎖して1ラウンドが終了する動作が最終ラウンドまで繰り返し実行される。
そして、最終ラウンドにおいてラウンド終了条件が成立すると、Tdのタイミングで大入賞口ソレノイドの駆動が停止して可変入賞口234が閉鎖状態となる。このとき、特電役作動間隔タイマとして所定時間(例えば、0.5秒)が設定される。この特電役作動間隔タイマにより設定されている期間(δ)は、可変入賞口234が閉鎖した後、可変入賞口234内に滞留する遊技球を排出するために設けられている期間である。そして、特電役作動間隔タイマにより設定された期間(δ)が経過してTeのタイミングとなると、続いて特電役作動終了タイマとして所定時間(例えば、0.5秒)が設定される。この特電役作動終了タイマにより設定された期間(ε)は、ラウンド間インターバルの期間に対応する。そして、特電役作動終了タイマにより設定された期間(ε)が経過してTfのタイミングとなると、最終ラウンドが終了し、特別電動役物が作動状態から未作動状態となる。また、Tfのタイミングになると大当り終了演出が開始され、当り終了表示タイマとして所定時間(例えば、10秒)が設定される。この当り終了表示タイマにより設定されている期間(ζ)において大当り終了演出が実行される。なお、本実施形態では、大入賞口ソレノイドが駆動して可変入賞口234が開放してから特電役作動終了タイマにより設定された期間(ε)が経過するまでをラウンドと称しているが、大入賞口ソレノイドが駆動して可変入賞口234が開放してから大入賞口ソレノイドの駆動が停止して可変入賞口234が閉鎖状態となるまでをラウンドと称してもよいし、大入賞口ソレノイドが駆動して可変入賞口234が開放してから特電役作動間隔タイマにより設定された期間(δ)が経過するまでをラウンドと称してもよい。
大当り終了演出が終了してTgのタイミングとなると条件装置及び役物連続作動装置が作動状態から未作動状態となる。すなわち、Tgのタイミングで大当り遊技が終了する。このとき、15R特別大当りによる大当り遊技が終了したので、遊技状態は確変状態に移行し、次回の大当りまで電サポ状態が維持されるので、時短回数は「無限」に設定される。また、Tgのタイミングでは、特図表示間隔タイマとして所定時間(例えば、1秒)が設定される。この特図表示間隔タイマにより設定された期間(η)が経過してThのタイミングとなると、特別図柄の変動表示が開始される。なお、本実施形態では、条件装置又は役物連続作動装置が作動状態から未作動状態となるときを大当り遊技の終了と称しているが、最終ラウンドにおいて特電役作動間隔タイマにより設定された期間(δ)が経過したときを大当り遊技の終了と称してもよいし、最終ラウンドにおいて特電役作動終了タイマにより設定された期間(ε)が経過したときを大当り遊技の終了と称してもよいし、最終ラウンドにおいて当り終了表示タイマにより設定されている期間(ζ)が経過したときを大当り遊技の終了と称してもよい。
その後、特別図柄の変動表示が1又は複数回行われた後、変動中の特別図柄がTiのタイミングとなって停止表示し、特別図柄の変動表示が終了する。このとき、例えば、第2特図表示装置214に15R大当りの図柄態様が停止表示されると、特図表示確定タイマにより設定された期間(α)が経過した後、Tjのタイミングで条件装置及び役物連続作動装置が未作動状態から作動状態となる。すなわち、Tjのタイミングで大当り遊技が開始される。そして、このタイミングで大当り開始演出が開始され、当り開始表示タイマにより設定された期間(β)が経過するまでこの大当り開始演出が行われる。なお、Tjのタイミングでは、遊技状態は確変状態から通常遊技状態に移行するため、時短回数は「0」に設定される。
大当り開始演出が終了してTkのタイミングとなると1ラウンド目が開始され、特別電動役物が未作動状態から作動状態となる。そして、大入賞口ソレノイドもこのときに駆動して可変入賞口234が開放状態となる。その後は、可変入賞口234が開放した後に上述したラウンド終了条件が成立すると可変入賞口234が閉鎖して1ラウンドが終了する動作が最終ラウンドまで繰り返し実行される。
そして、最終ラウンドにおいてラウンド終了条件が成立すると、Tlのタイミングで大入賞口ソレノイドの駆動が停止して可変入賞口234が閉鎖状態となる。このとき、特電役作動間隔タイマとして所定時間(例えば、0.5秒)が設定される。そして、特電役作動間隔タイマにより設定された期間(δ)が経過してTmのタイミングとなると、続いて特電役作動終了タイマとして所定時間(例えば、0.5秒)が設定される。そして、特電役作動終了タイマにより設定された期間(ε)が経過してTnのタイミングとなると、最終ラウンドが終了し、特別電動役物が作動状態から未作動状態となる。また、Tnのタイミングになると大当り終了演出が開始され、当り終了表示タイマとして所定時間(例えば、10秒)が設定される。この当り終了表示タイマにより設定されている期間(ζ)において大当り終了演出が実行される。
大当り終了演出が終了してToのタイミングとなると条件装置及び役物連続作動装置が作動状態から未作動状態となる。すなわち、Toのタイミングで大当り遊技が終了する。このとき、15R大当りによる大当り遊技が終了したので、遊技状態は時短状態に移行し、100回の特図の変動表示が行われるまで電サポ状態が維持されるので、時短回数は「100」に設定される。また、Toのタイミングでは、特図表示間隔タイマとして所定時間(例えば、1秒)が設定される。この特図表示間隔タイマにより設定された期間(η)が経過してTpのタイミングとなると、特別図柄の変動表示が開始される。
その後、変動中の特別図柄がTqのタイミングとなって停止表示し、特別図柄の変動表示が終了する。このとき、例えば、第2特図表示装置214にハズレの図柄態様が停止表示されると、特図表示確定タイマにより設定された期間(α´)だけ停止表示された状態が維持される。なお、本実施形態では、時短状態において特図表示確定タイマによって設定される期間(例えば、0.3秒)を、通常遊技状態において設定される期間(例えば、0.5秒)よりも短くしたが、同じ時間に設定されていてもよい。
そして、特図表示確定タイマにより設定された期間(α´)が経過してTrのタイミングとなると、時短回数がデクリメントし、「100」から「99」に更新される。そして、Trのタイミングでは、特図表示間隔タイマとして所定時間(例えば、0.5秒)が設定される。この特図表示間隔タイマにより設定された期間(η´)が経過してTsのタイミングとなると、特別図柄の変動表示が開始される。なお、本実施形態では、時短状態において特図表示間隔タイマによって設定される期間(例えば、0.5秒)を、通常遊技状態において設定される期間(例えば、1秒)よりも短くしたが、同じ時間に設定されていてもよい。
その後、特別図柄の変動表示が98回行われた後、変動中の特別図柄がTtのタイミングとなって停止表示し、特別図柄の変動表示が終了する。このとき、例えば、第2特図表示装置214にハズレの図柄態様が停止表示されると、特図表示確定タイマにより設定された期間(α´)だけ停止表示された状態が維持される。
そして、特図表示確定タイマにより設定された期間(α´)が経過してTuのタイミングとなると、時短回数がデクリメントし、「2」から「1」に更新される。そして、Tuのタイミングでは、特図表示間隔タイマとして所定時間(例えば、0.5秒)が設定される。この特図表示間隔タイマにより設定された期間(η´)が経過してTvのタイミングとなると、特別図柄の変動表示が開始される。
その後、変動中の特別図柄がTwのタイミングとなって停止表示し、特別図柄の変動表示が終了する。このとき、例えば、第2特図表示装置214にハズレの図柄態様が停止表示されると、特図表示確定タイマにより設定された期間(α´)だけ停止表示された状態が維持される。
そして、特図表示確定タイマにより設定された期間(α´)が経過してTxのタイミングとなると、時短回数がデクリメントし、「1」から「0」に更新される。すなわち、時短状態となってから特別図柄の変動表示が100回行われたことになる。そのため、遊技状態は、Txのタイミングで時短状態から通常遊技状態に移行することとなる。また、Txのタイミングでは、特図表示間隔タイマとして所定時間(例えば、0.5秒)が設定される。この特図表示間隔タイマにより設定された期間(η´)が経過してTyのタイミングとなると、特別図柄の変動表示が開始される。
次に、本発明に適用可能なパチンコ機100の変形例について、図244及び図245を参照しながら説明する。ここで、図244(a)は、他の例のパチンコ機100の正面図であり、図244(b)は、同図(a)に示されるパチンコ機100の斜視図である。
図244(a)に示すように、本実施例のパチンコ機100は、前面枠扉106の右上部に平面視扇形状の可動体224Aが設けられ、前面枠扉106の左下部に円筒状の可動体224Cが設けられている。また、遊技盤200には、上述した演出可動体224の他、装飾図柄表示装置208の上方に可動体224Bが設けられている。
可動体224A及び可動体224Bは、それぞれ、図21(b)に示される、第三の可動体CB3及び第一の可動体CB1と同様の構成であり、同様の動作を行うため、ここでの詳細な説明については省略する。可動体224Cは、図224(b)に示すように、前面枠扉106に対して前後方向に進退自在に移動することにより演出を行うものである。本実施例のパチンコ機100では、演出可動体224の他、これらの可動体224A,224B,224Cを用いて上述したリンク演出(演出B)を実現することが可能である。なお、上述した演出Bをこれらの可動体を用いて演出する場合に、前面枠扉106に設けられた可動体224A,224Cと、遊技盤200に設けられた可動体224B及び演出可動体224とで演出動作の開始タイミングが異なっていてもよいし、同じタイミングで演出動作が開始されてもよい。また、これらの可動体のうち、一部の可動体(例えば、前面枠扉106に設けられた可動体224A,224Cと演出可動体224)でのみ演出Bに係る演出動作が行われるようにしてもよい。この場合、他の可動体(遊技盤200に設けられた可動体224B)では、例えば、リーチ時に動作する等、演出Bとは異なる演出において動作するようにしてもよい。また、これらの可動体の全てが演出Bに係る演出動作を行わないものとしてもよい。
図245は、演出Bに係る可動体による演出動作を実行するためのデータ構成例を示す概念図であり、同図(a)は第1のデータ構成例を示し、同図(b)は第2のデータ構成例を示し、同図(c)は第3のデータ構成例を示す。
同図(a)に示されるデータ構成例は、演出Bを構成する各演出パート(演出B1、演出B2、演出B3等)についてそれぞれ複数のデータを持たせ、これらのデータを所定の順序で実行することで各可動体による演出動作を実現させるものである。
演出B1を実行する場合には、最初に、演出B1−1のパーツを実行する。具体的には、aパート(男性ボーカル)にあっては、演出B1−1aに対応する可動体224Cの一連の動作が行われ、可動体224Aは動作を行わない。一方、bパート(女性ボーカル)にあっては、演出B1−1bに対応する可動体224Cの一連の動作と、演出B1−1bに対応する可動体224Aの一連の動作が行われる。なお、aパートを実行するかbパートを実行するかは、例えば、上述した設定操作部195におけるDIPスイッチの操作により予め設定することができる。これらのデータに基づく動作は予め定められた時間(例えば、30秒)だけ行われるように設計されている。
演出B1−1のパーツの実行が完了すると、続いて演出B1−2のパーツを実行する。具体的には、aパートにあっては、演出B1−2aに対応する可動体224Cの一連の動作が行われ、演出B1−2aに対応する可動体224Aの一連の動作が行われる。一方、bパート(女性ボーカル)にあっては、演出B1−2bに対応する可動体224Cの一連の動作と、演出B1−2bに対応する可動体224Aの一連の動作が行われる。
演出B1−2のパーツの実行が完了すると、続いて演出B1−3のパーツを実行する。具体的には、aパートにあっては、演出B1−3aに対応する可動体224Cの一連の動作が行われ、演出B1−3aに対応する可動体224Aの一連の動作が行われる。一方、bパート(女性ボーカル)にあっては、演出B1−3bに対応する可動体224Cの一連の動作が行われ、可動体224Aは動作を行わない。その後のパーツの内容について図示を省略しているが、その後は、各パーツの内容にしたがって各可動体の動作を演出B1が終了するまで行われる。
また、演出B2を実行する場合には、最初に、演出B2−1のパーツを実行する。具体的には、aパートにあっては、演出B2−1aに対応する可動体224Cの一連の動作が行われ、演出B2−1aに対応する演出可動体224の一連の動作が行われ、演出B2−1aに対応する可動体224Aの一連の動作が行われる。
演出B2−1のパーツの実行が完了すると、続いて演出B2−2のパーツを実行する。具体的には、aパートにあっては、演出B2−2aに対応する可動体224Cの一連の動作が行われ、演出B2−1aに対応する演出可動体224の一連の動作が行われ、演出B1−2aに対応する可動体224Aの一連の動作が行われる。すなわち、演出可動体224では、演出B2−1と同様の動作が行われることとなり、可動体Aは、演出B1−2と同様の動作が行われることとなる。
演出B2−2のパーツの実行が完了すると、続いて演出B2−3のパーツを実行する。具体的には、aパートにあっては、演出B2−3aに対応する可動体224Cの一連の動作が行われ、演出B2−1aに対応する演出可動体224の一連の動作が行われ、演出B1−3aに対応する可動体224Aの一連の動作が行われる。すなわち、演出可動体224では、演出B2−1と同様の動作が行われることとなり、可動体Aは、演出B1−3と同様の動作が行われることとなる。その後のパーツの内容について図示を省略しているが、その後は、各パーツの内容にしたがって各可動体の動作を演出B2が終了するまで行われる。なお、演出B2におけるbパートのパーツの内容については図示を省略しているが、適宜の動作内容が設定されたパーツが含まれている。
また、このデータ構成例において、ある演出パート(例えば、演出B1)においては演出動作を行わず、他の演出パート(例えば、演出B2)においては演出動作を行うなど、区切りによって演出を行ったり行わなかったりする可動体があってもよい。
第1のデータ構成例によれば、上述のようなデータ構成とすることにより、パーツの中途半端な位置(例えば、演出B1−1のパーツの途中)で演出が開始されても、次のパーツ(例えば、演出B1−2のパーツ)の先頭から演出動作を開始させることができるので、制御が簡素化される場合がある。
また、パーツの途中で可動体の動作を開始させる場合には、パーツに含まれる動作データに沿った演出動作を行わせることが物理的に困難な場合がある。その場合には、(1)当該可動体に関し、演出Bに係る演出動作を行わない、(2)次に実行されるパーツ(例えば、演出B2−1のパーツを実行中であれば、演出B2−2のパーツ)の開始時の位置を準備位置とし、次に実行されるパーツが開始されるよりも前にその準備位置に可動体を予め移動させておく、(3)パーツ(例えば、演出B2−2)が開始された際に、そのパーツの開始時の位置に可動体を速やかに移動させる、(4)パーツの実行中に、パーツの示す可動体の位置と現在の実際の可動体の位置とが合致したときに演出動作を開始する、等の制御を採用することができる。
同図(b)に示されるデータ構成例は、演出B全体を可動体毎にそれぞれ1つのデータによって制御するものである。すなわち、この1つのデータで演出Bの先頭から終了までの可動体についての一連の演出動作を制御することができる。
具体的には、演出Bを実行する場合には、aパートにあっては、演出Baに対応する可動体224Cの一連の動作(演出Bの先頭から終了までの一連の動作)が行われ、演出Baに対応する演出可動体224の一連の動作(演出Bの先頭から終了までの一連の動作)が行われ、演出Baに対応する可動体224Aの一連の動作(演出Bの先頭から終了までの一連の動作)が行われる。一方、bパートにあっては、演出Bbに対応する可動体224Cの一連の動作(演出Bの先頭から終了までの一連の動作)が行われる。なお、他の可動体については図示を省略しているが、同様に演出Bbのパーツが可動体毎に設定され、これにしたがった演出動作が行われることとなる。
同図(c)に示されるデータ構成例は、1つの演出パートにつき可動体毎にそれぞれ1つのデータによって制御するものである。すなわち、例えば、演出B1の演出パートを実行する場合には、1つのデータにより演出B1の先頭から終了までの可動体についての一連の演出動作を制御することができる。
具体的には、演出B1を実行する場合には、aパートにあっては、演出B1aに対応する可動体224Cの一連の動作(演出B1の先頭から終了までの一連の動作)が行われ、演出B1aに対応する演出可動体224の一連の動作(演出B1の先頭から終了までの一連の動作)が行われ、演出B1aに対応する可動体224Aの一連の動作(演出B1の先頭から終了までの一連の動作)が行われる。一方、bパートにあっては、演出B1aに対応する可動体224Cの一連の動作(演出B1の先頭から終了までの一連の動作)が行われる。なお、他の可動体については図示を省略しているが、同様に演出B1aのパーツが可動体毎に設定され、これにしたがった演出動作が行われることとなる。
また、演出B2を実行する場合には、aパートにあっては、演出B2aに対応する可動体224Cの一連の動作(演出B2の先頭から終了までの一連の動作)が行われ、演出B2aに対応する演出可動体224の一連の動作(演出B2の先頭から終了までの一連の動作)が行われ、演出B2aに対応する可動体224Aの一連の動作(演出B2の先頭から終了までの一連の動作)が行われる。一方、bパートにあっては、演出B2aに対応する可動体224Cの一連の動作(演出B2の先頭から終了までの一連の動作)が行われる。なお、他の可動体については図示を省略しているが、同様に演出B2aのパーツが可動体毎に設定され、これにしたがった演出動作が行われることとなる。
なお、このデータ構成例において、実行中のパーツの途中で演出Bが開始された場合に、当該パーツの途中から各可動体による演出動作が開始されるように構成されていてもよい。
以上の説明では、
『第一の演出(例えば、図219に示す「第一の演出」)を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、スピーカ120)を備えた遊技台であって、
前記第一の演出は、少なくとも途中から開始される場合(例えば、図219に示す場合)がある演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
なお、第一の演出は、最初から開始される場合があってもよいし、必ず途中から開始される構成であってもよい。
また、第一の条件が成立した場合に第一の演出を開始しない場合があってもよいし、必ず第一の演出を開始する構成であってもよい。
また、
『前記演出手段は、第一の条件が成立した場合(例えば、チャンスボタン136が操作された場合)に、前記第一の演出を少なくとも開始する手段であり、
前記第一の演出は、前記第一の条件の成立時期により途中から開始される場合がある演出であり、
前記第一の演出は、前記第一の条件の成立時期により最初から開始される場合がある演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、第一の条件の成立時期が異なった場合において、第一の演出の開始位置が同じになる場合があってもよいし、第一の条件の成立時期が異なった場合は必ず第一の演出の開始位置が異なる構成であってもよい。
また、
『前記演出手段は、第二の演出(例えば、図219に示す「第二の演出」)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記演出手段は、第二の条件が成立した場合に、前記第二の演出を少なくとも開始する手段であり、
前記第一の条件は、前記第二の演出が実行されている状態で成立する場合(例えば、図219に示す場合)がある条件であり、
前記第二の条件は、前記第一の条件と少なくとも異なる条件(例えば、電源投入があった場合)であり、
前記第二の演出は、最初から少なくとも開始可能な演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、第一の条件と第二の条件は成立時期のみが異なる条件であってもよい。例えば、両方の条件ともボタン操作により選択される構成であってもよい。
また、
「第一の演出(例えば、図219に示す「第一の演出」)を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、スピーカ120)を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、第一の条件が成立した場合(例えば、チャンスボタン136が操作された場合)に、第一の演出を少なくとも開始可能な手段であり、
前記第一の演出は、前記第一の条件が成立したタイミングによっては、途中から開始される場合(例えば、図219に示す場合)がある演出である、
ことを特徴とする遊技台。」
であってもよい。
すなわち、前記第一の演出は、前記第一の条件が成立したタイミングによっては、演出の途中から遊技者に認識される場合がある演出であってもよい。これは、制御自体は、前記第一の条件の成立前から前記第一の演出がバックグラウンドで実行されていて、該第一の条件が成立すると、それまでバックグラウンドで実行されていた第一の演出がフォアグラウンドに出てくる結果、演出の途中から開始されたように思える場合と、制御自体が、事前にバックグラウンドでの実行は行わず、前記第一の条件が成立すると、その時点で初めて第一の演出を途中から開始する制御を行う場合の両方の場合が含まれる。前者の場合と後者の場合の両方を含めて、前記演出手段は、前記第一の条件が成立したタイミングに応じて前記第一の演出を途中から実行する場合があるものであってもよい。
この遊技台によれば、演出手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、前記第一の演出が開始された箇所に応じて遊技の進行状況等を把握できる場合がある。
なお、前記演出手段は、第一の演出の他に、第二の演出や、第三の演出等も実行可能なものであってもよく、前記第一の条件が成立した場合に、第一の演出の他に、第二の演出や、第三の演出等も開始可能なものであってもよい。
また、リアルタイムクロックを備え、
前記演出手段は、前記第一の条件が成立した場合に前記第一の演出を途中から実行可能なものであり、
前記第一の条件は、前記リアルタイムクロックによる時間情報に関連して少なくとも成立可能な条件であってもよい。
こうすることで、リアルタイムクロックを使用しているにも関わらず、第一の演出を途中から実行することができ、遊技者に意外性を与えて該第一の演出に注目させることができる場合がある。なお、リアルタイムクロックとは、現在の時刻を計時する計時手段のことである。
また、前記演出手段は、第一の条件が成立した場合に、第一の演出を少なくとも開始可能な手段であってもよい。すなわち、上記第一の条件が成立したからといって、前記第一の演出を必ず開始するとは限らず、例えば、エラーが発生した場合(例えば、扉開放エラーが発生した場合)には、前記第一の演出を開始しないこともある。一方、上記第一の条件さえ成立すれば、例えエラーが発生した場合であっても、前記第一の演出を必ず開始するようにしてもよい。
さらに、前記第一の演出は、前記第一の条件が成立したタイミングによっては、最初から開始される場合がある演出であってもよい。
また、
「前記第一の条件が成立したタイミング(例えば、図219に示す左側のボタン操作のタイミング)に応じて、前記第一の演出の開始位置が定まる、
ことを特徴とする遊技台。」
であってもよい。
例えば、前記第一の条件が成立した場合に、前記第一の演出の開始位置を少なくとも決定可能(例えば、乱数抽選等によって決定可能)な開始位置決定手段を備えた態様であってもよいし、決定制御を行わなくても、自然と決定される態様(バックグラウンドからフォアグラウンドへの移行)であってもよい。
この遊技台によれば、第一の演出の開始位置にバリエーションを持たせることができる場合がある。
また、
「前記演出手段は、第二の演出(例えば、図219に示す「第二の演出」)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第一の条件は、前記第二の演出が実行されている状態で成立する場合(例えば、図219に示す場合)がある条件である、
ことを特徴とする遊技台。」
であってもよい。
なお、前記演出手段は、前記第二の演出を実行している状態で前記第一の条件が成立した場合に、前記第一の演出を少なくとも開始可能な手段であってもよい。例えば、前記第二の演出は、前記第一の条件が成立する前から開始される場合がある演出であってもよい。また、前記演出手段は、前記第二の演出を実行している状態で前記第一の条件が成立した場合に、前記第二の演出を継続する一方で、前記第一の演出を開始する態様であってもよい。この態様によれば、前記第二の演出と前記第一の演出が同期間に一緒に行われることになる。
あるいは、前記演出手段は、前記第二の演出を実行している状態で前記第一の条件が成立した場合に、前記第二の演出に代えて前記第一の演出を途中から開始するものであってもよい。この態様によれば、前記第一の条件が成立したことによって前記第二の演出が終了する。こうすることによって、第一の演出が途中から実行される場合があることで、第二の演出から第一の演出へ切り替わったことがかえって分かりやすい場合がある。
また、
「前記演出手段は、第二の条件が成立した場合(例えば、電源投入があった場合)に、前記第二の演出を最初から少なくとも開始する手段であり、
前記第二の条件は、前記第一の条件と少なくとも異なる条件である、
ことを特徴とする遊技台。」
であってもよい。
なお、前記演出手段は、第二の条件が成立した場合に、前記第二の演出を最初からのみ開始可能なものであってもよい。すなわち、前記第二の演出は、最初からのみ開始される演出であってもよい。
また、前記第二の条件は、後述する第三の条件とも異なる条件であってもよい。
また、前記演出手段は、第二の条件が成立した場合に、前記第二の演出を最初から少なくとも開始可能な手段であってもよい。すなわち、上記第二の条件が成立したからといって、前記第二の演出を必ず開始するとは限らず、例えば、エラーが発生した場合(例えば、扉開放エラーが発生した場合)には、前記第二の演出を開始しないこともある。一方、上記第二の条件さえ成立すれば、例えエラーが発生した場合であっても、前記第二の演出を必ず開始するようにしてもよい。
また、前記演出手段は、前記第二の条件が第一のタイミングで成立した場合であっても、前記第二の演出を最初から開始可能なものであり、
前記演出手段は、前記第二の条件が第二のタイミングで成立した場合であっても、前記第二の演出を最初から開始可能なものであり、
前記第二のタイミングは、前記第一のタイミングと少なくとも異なるタイミングであってもよい。
さらに、前記演出手段は、前記第二の条件が成立したタイミングに関わらず、前記第二の演出を最初から開始可能なものであってもよい。
加えて、複数の計時手段を備え、
前記演出手段は、第三の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記演出手段は、前記第一の条件が成立した場合に、前記第三の演出を最初から少なくとも開始可能なものであり、
前記演出手段は、前記第二の条件が成立した場合に、前記第三の演出を途中から少なくとも開始可能なものであり、
前記第二の条件は、前記第一の条件と少なくとも異なる条件であり、
前記複数の計時手段のうちの少なくとも一つは、第一の計時手段であり、
前記複数の計時手段のうちの少なくとも一つは、第二の計時手段であり、
前記第一の計時手段は、リアルタイムクロックであり、
前記第二の計時手段は、電源投入からの経過時間を少なくとも計測可能なものであり、
前記第一の条件は、前記第一の計時手段により計測された時間に関連して少なくとも成立可能な条件であり、
前記第二の条件は、前記第二の計時手段により計測された時間に関連して少なくとも成立可能な条件であってもよい。
また、
『前記演出手段は、前記第二の条件が成立した場合(例えば、電源投入があった場合)に、前記第二の演出を遊技者に認識可能な状態(例えば、図219に示す第二の演出のボリュームON)で少なくとも実行可能な手段であり、
前記演出手段は、前記第二の条件が成立した場合に、前記第一の演出を遊技者に認識不能な状態(例えば、図219に示す第一の演出のボリュームOFF)で少なくとも実行可能(例えば、図219に示す第一の演出の内部実行)な手段であり、
前記演出手段は、前記第一の条件が成立した場合(例えば、チャンスボタン136が操作された場合)に、遊技者に視認可能な状態で実行していた前記第二の演出を、遊技者に視認不能な状態(例えば、図219に示す第二の演出のボリュームOFF)で少なくとも実行可能な手段であり、
前記演出手段は、前記第一の条件が成立した場合に、遊技者に視認不能な状態で実行していた前記第一の演出を、遊技者に視認可能な状態(例えば、図219に示す第一の演出のボリュームON)で少なくとも実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第二の演出の経過分だけ第一の演出が進行しているため、第一の演出が途中から開始された場合に第二の条件が成立してからの時間の経過を把握することができる場合がある。
なお、前記演出手段は、前記第二の条件が成立した場合に、前記第二の演出と異なる第三の演出を遊技者が認識可能な状態で実行可能なものであってもよいし、前記第二の条件が成立した場合に、前記第一の演出と異なる第四の演出を遊技者が遊技者に認識不能な状態で実行可能なものであってもよいし、前記第一の条件が成立した場合に、遊技者に視認可能な状態で実行していた前記第三の演出を、遊技者に視認不能な状態で実行可能なものであってもよいし、前記第一の条件が成立した場合に、遊技者に視認不能な状態で実行していた前記第四の演出を、遊技者に視認可能な状態で実行可能なものであってもよい。
また、
『前記第二の条件は、電源投入である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『前記第一の演出は、前記第二の演出と少なくとも同期可能な演出であり、
前記演出手段は、前記第一の条件が成立した場合に、前記第一の演出を、前記第二の演出と同期(例えば、図221に示す矢印4の期間遅延させることで同期)させて少なくとも実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、途中から開始された第一の演出を第二の演出と同期させて実行可能とすることで遊技の興趣が向上する場合がある。
なお、前記第一の演出は、第四の演出等のその他の演出とも同期可能な演出であってもよい。
また、前記第一の演出は、前記第二の演出と関連する演出であってもよい。
さらに、前記開始位置決定手段は、前記第一の条件が成立した場合に、前記第二の演出と同期可能な位置から前記第一の演出を少なくとも実行可能なものであってもよい。
また、前記演出手段は、前記第一の演出と前記第二の演出を同期させて実行可能なものであってもよい。
また、前記演出手段は、複数の演出のうちのいずれか一の演出を遊技者に認識可能な状態で実行可能なものであり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、前記第一の演出であり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、前記第二の演出であり、
前記開始位置決定手段は、前記第一の条件が成立した場合に、前記第一の演出の開始位置を、他の遊技台で実行されている前記第二の演出と同期する位置に決定するものであってもよい。
さらに、前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第三の演出であり、
前記第三の演出は、前記第一の演出と少なくとも関連しない演出であり、
前記第三の演出は、前記第二の演出と少なくとも関連しない演出であり、
前記演出手段は、第三の条件が成立した場合に前記第三の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記第三の演出は、前記第一の演出と少なくとも同期せずに実行される演出であり、
前記第三の演出は、前記第二の演出と少なくとも同期せずに実行される演出であってもよい。
これらのようにすることで、遊技者の選択により演出を選択可能な場合は、同期する演出で他の遊技台や遊技者と一体感を持って楽しむ一方、同期しない演出を選択して他の遊技台や遊技者と独立して遊技を楽しむこともできる場合がある。
また、
『前記第一の演出は、音演出を少なくとも含む演出(例えば、図230に示す演出Bの轟GOGO演出)であり、
前記第二の演出は、音演出を少なくとも含む演出(例えば、図230に示す演出Aの大盤振舞演出)である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、第一の演出と第二の演出は、それぞれ音演出以外の演出を含んでいてもよいし、音演出のみでもよい。また、音演出以外の演出を必須とする構成であってもよい。すなわち、前記第一の演出は、音演出の他に、画像表示演出や発光演出を含むものであってもよく、前記第二の演出は、音演出の他に、画像表示演出や発光演出を含むものであってもよい。
また、
『前記演出手段は、第一の期間(例えば、図219に示す電源投入から第一の演出のボリュームOFFの期間)で前記第一の演出を遊技者が認識不能な状態で少なくとも実行可能な手段であり、
前記第一の期間は、前記第一の条件が成立する前の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記演出手段は、遊技者に認識不能な状態で実行していた前記第一の演出を、前記第一の条件が成立したタイミングから、遊技者に認識可能な状態(例えば、図219に示す第一の演出のボリュームON)で少なくとも実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記演出手段は、第一の期間で、前記第一の演出とは異なる演出(例えば、第三の演出や第四の演出・・・)も遊技者が認識不能な状態で実行可能なものであってもよい。また、前記第一の期間は、前記第一の条件が成立する前の期間の一部のみの期間であってもよいし、前記第一の条件が成立する前の期間の全部の期間であってもよい。さらに、前記第一の期間は、前記第一の条件が成立する直前の期間であってもよいし、第二の期間経過後の期間であってもよい。
また、開始位置決定手段は、前記第一の条件が成立した場合に前記第一の演出を遊技者が認識可能な状態で実行可能なものであってもよい。こうすることで、前記第一の条件が成立したタイミングにより、開始位置決定手段は、容易に第一の演出の開始位置を決定することができる場合がある。
また、
『遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136)を備え、
前記第一の条件は、遊技者が前記操作手段の操作を行うことで少なくとも選択可能な条件である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
「前記第一の条件は、成立時期を、遊技者が少なくとも選択可能な条件である、
ことを特徴とする遊技台。」
についても説明した。
なお、第一の条件の他に、成立時期を、遊技者が選択可能な条件(例えば、第三の条件や第四の条件・・・)があってもよい。
また、前記第一の演出や第二の演出は、遊技者が複数の選択肢から少なくとも選択可能な演出であってもよい。例えば、遊技者が最初に選択した演出が、第一の演出で次に選択した演出が第二の演出であってもよく、遊技者の選択操作次第では、第一の演出と第二の演出が入れ替わる場合がある構成であってもよい。
また、遊技者が少なくとも操作可能位置に操作手段を備え、
前記第一の条件は、前記操作手段の操作に関連して少なくとも成立する場合がある条件であってもよい。
さらに、前記第一の演出は、選択演出の選択肢の一つとして、遊技者が少なくとも選択可能な演出であり、
前記演出手段は、前記第二の条件が成立した場合に、前記第二の演出を遊技者が認識可能な状態で少なくとも開始可能なものであり、
前記演出手段は、前記第一の演出が選択された場合に、該第一の演出を遊技者が認識可能な状態で少なくとも開始可能なものであってもよい。
さらに、前記演出手段は、前記第二の条件が成立した場合に、前記第二の演出を最初から開始可能なものであり、
前記演出手段は、前記第三の条件が成立した場合に、前記第二の演出を途中から開始可能なものであり、
前記第三の条件は、遊技者の操作により前記第一の演出が選択された後でさらに遊技者の操作が行われて前記第二の演出の開始が選択された場合に少なくとも成立可能な条件であってもよい。
また、前記第一の演出は、選択演出の選択肢の一つとして、遊技者が少なくとも選択可能な演出であり、
前記第二の演出は、前記選択演出の選択肢の一つとして、遊技者が少なくとも選択可能な演出であり、
前記演出手段は、前記第一の演出が選択された場合に、該第一の演出を遊技者が認識可能な状態で少なくとも開始可能なものであり、
前記演出手段は、前記第二の演出が選択された場合に、該第二の演出を遊技者が認識可能な状態で少なくとも開始可能なものであってもよい。
また、操作手段は、操作有効期間が設けられた手段であり、前記第一の演出は、前記操作手段が操作されずに前記操作有効期間が終了した場合に開始される場合がある演出である態様であってもよい。この態様によれば、第一の演出の開始位置によって操作手段の操作有効期間がどのくらい経過したか把握できる場合がある。また、操作手段の操作有効期間を演出の時間に組み込んで演出時間が長くなりすぎることを防止できる場合がある。なお、前記操作手段は、ボタン、十字キー、タッチセンサ(タッチパネル)、ジョグダイアル等、遊技者が操作可能な手段であればよい。
さらに、以上の説明では、
『第一の演出(例えば、図222に示す第四の演出)を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、スピーカ120)と、
複数の計時手段と、
を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、第一の条件が成立した場合(例えば、図222に示すRTCの時間情報が、新装開店から一ヶ月後の正午になった場合)に、前記第一の演出を最初から少なくとも開始可能な手段であり、
前記演出手段は、第二の条件が成立した場合(例えば、図222に示す電源投入後タイマによって電源投入から1時間経過した場合)に、前記第一の演出を途中から少なくとも開始可能な手段であり、
前記第二の条件は、前記第一の条件と少なくとも異なる条件であり、
前記複数の計時手段のうちの少なくとも一つは、第一の計時手段(例えば、図222に示すRTC)であり、
前記複数の計時手段のうちの少なくとも一つは、第二の計時手段(例えば、図222に示す電源投入後タイマ)であり、
前記第一の計時手段は、リアルタイムクロックであり、
前記第二の計時手段は、電源投入からの経過時間を少なくとも計測可能な手段であり、
前記第一の条件は、前記第一の計時手段により計測された時間に関連して少なくとも成立可能な条件であり、
前記第二の条件は、前記第二の計時手段により計測された時間に関連して少なくとも成立可能な条件である、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
この遊技台によれば、演出手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、リアルタイムクロックを使用しているにも関わらず、第一の演出を途中から実行することができ、遊技者に意外性を与えて該第一の演出に注目させることができる場合がある。
また、
『前記遊技台は、パチンコ機(例えば、図1に示すパチンコ機100)である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、以上の説明では、
『 演出手段[例えば、スピーカ120]を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、複数の演出を実行可能な手段であり、
前記複数の演出のうちの一の演出は、第一の演出[例えば、演出Aの大盤振舞演出]であり、
前記演出手段は、開始条件の成立があった場合に、前記第一の演出の実行を開始する手段であり、
前記演出手段は、終了条件の成立があった場合に、前記第一の演出の実行を終了する手段であり、
前記演出手段は、前記第一の演出を繰り返し実行可能な手段であり、
前記開始条件は、有利状態[例えば、大当り遊技状態(アタッカーが開放する遊技状態)]が開始された場合に成立する条件であり、
前記終了条件は、前記有利状態が終了された場合に成立する条件であり、
前記有利状態とは、電源が投入された後、遊技者による遊技の結果に応じて開始される、遊技者に有利な状態のことであり、
前記有利状態が終了した場合は、通常状態[例えば、非大当り遊技状態(アタッカーが開放しない遊技状態)]に移行するように構成されており、
前記通常状態とは、前記有利状態よりも遊技者に対する有利度が低い状態のことであり、
前記演出手段は、前記第一の演出の実行を開始する際に、電源が投入されてからの時間に応じて[例えば、電源投入後に、大当り遊技が開始された時間に応じて]、該第一の演出を途中から開始する場合がある[例えば、図231に示す場合がある]手段であり、
前記第一の演出の実行とは、遊技を演出する第一の曲[例えば、大盤振舞演出の曲]の再生のことであり、
一斉に電源が投入された場合に、他の前記遊技台[例えば、電源がこの遊技台と同じタイミングで投入された後、前記第一の演出が既に開始されている遊技台]と、前記第一の演出が同期し得る[例えば、この遊技台において途中の小節からそろって再生され始める]、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
また、
『 第一の制御手段[例えば、主制御部300]と、
第二の制御手段[例えば、第1副制御部400と第2副制御部500を併せたもの]と、
を備え、
前記第一の制御手段は、前記第二の制御手段にコマンドを送信することが可能な手段であり、
前記第二の制御手段は、前記コマンドに基づいて、前記演出手段の制御を実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 複数の制御基板を備え、
前記複数の制御基板のうちの一つは、第一の制御基板[例えば、主基板156]であり、
前記複数の制御基板のうちの一つは、第二の制御基板[例えば、第1副基板160]であり、
前記第一の制御手段は、前記第一の制御基板を含んで構成される制御手段であり、
前記第二の制御手段は、前記第二の制御基板を含んで構成される制御手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記有利状態とは、大当り遊技状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記有利状態とは、時短状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、パチンコ機100]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記演出手段は、前記第一の演出の実行を開始する際に、電源が投入されてからの時間に応じて、該第一の演出を最初から開始する場合がある手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記複数の演出のうちの一の演出は、第二の演出であり、
前記演出手段は、前記第二の演出の実行を開始する際に、電源が投入されてからの時間に応じることなく、該第二の演出を最初から開始する場合がある手段であり、
前記第二の演出の実行とは、遊技を演出する第二の曲の再生のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、上記「実行」は「開始」と解釈してもよいし、反対に上記「開始」は「実行」と解釈してもよい。
また、これまでランプと称したものは、発光手段の一例であり、ランプは、LED、冷陰極管等の光を発するものであれば置換可能である。
さらに、本実施形態において、「・・・場合がある。」の記載については、「・・・とならない場合があってもよい。」あるいは「必ず・・・となる。」と適宜置換可能である。
以上の説明では、
『 遊技台と、
前記遊技台が設置された島設備と、
を備えた遊技システムであって、
前記遊技台は、演出手段[例えば、スピーカ120]を備え、
前記演出手段は、複数の演出を実行可能な手段であり、
前記複数の演出のうちの一の演出は、第一の演出[例えば、演出Aの大盤振舞演出]であり、
前記演出手段は、開始条件の成立があった場合に、前記第一の演出の実行を開始する手段であり、
前記演出手段は、終了条件の成立があった場合に、前記第一の演出の実行を終了する手段であり、
前記演出手段は、前記第一の演出を繰り返し実行可能な手段であり、
前記開始条件は、有利状態[例えば、大当り遊技状態(アタッカーが開放する遊技状態)]が開始された場合に成立する条件であり、
前記終了条件は、前記有利状態が終了された場合に成立する条件であり、
前記有利状態とは、電源が投入された後、遊技者による遊技の結果に応じて開始される、遊技者に有利な状態のことであり、
前記有利状態が終了した場合は、通常状態[例えば、非大当り遊技状態(アタッカーが開放しない遊技状態)]に移行するように構成されており、
前記通常状態とは、前記有利状態よりも遊技者に対する有利度が低い状態のことであり、
前記演出手段は、前記第一の演出の実行を開始する際に、電源が投入されてからの時間に応じて[例えば、電源投入後に、大当り遊技が開始された時間に応じて]、該第一の演出を途中から開始する場合がある[例えば、図231に示す場合がある]手段であり、
複数の前記遊技台に一斉に電源が投入された場合に[例えば、電源が同じタイミングで投入された後に]、前記第一の演出が同期し得る[例えば、複数の前記遊技台の間で、大盤振舞演出が揃って実行され得る]、
ことを特徴とする遊技システム。』
について説明した。
また、
『 前記遊技台は、第一の制御手段[例えば、主制御部300]と第二の制御手段[例えば、第1副制御部400と第2副制御部500を併せたもの]を備え、
前記第一の制御手段は、前記第二の制御手段にコマンドを送信することが可能な手段であり、
前記第二の制御手段は、前記コマンドに基づいて、前記演出手段の制御を実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技システム。』
についても説明した。
また、
『 前記遊技台は、複数の制御基板を備え、
前記複数の制御基板のうちの一つは、第一の制御基板[例えば、主基板156]であり、
前記複数の制御基板のうちの一つは、第二の制御基板[例えば、第1副基板160]であり、
前記第一の制御手段は、前記第一の制御基板を含んで構成される制御手段であり、
前記第二の制御手段は、前記第二の制御基板を含んで構成される制御手段である、
ことを特徴とする遊技システム。』
についても説明した。
また、
『 前記有利状態とは、大当り遊技状態のことである、
ことを特徴とする遊技システム。』
についても説明した。
また、
『 前記有利状態とは、時短状態のことである、
ことを特徴とする遊技システム。』
についても説明した。
また、
『 前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技システム。』
についても説明した。
また、
『 前記遊技台は、スロットマシンである、
ことを特徴とする遊技システム。』
についても説明した。
また、以上の記載では、
『演出手段[例えば、装飾図柄表示装置208、スピーカ120、各種ランプ418等、演出可動体224]と、
第一の計時手段[例えば、タイマ回路652、RTC回路654]と、
を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、複数の演出を実行可能な手段であり、
前記複数の演出のうちの一の演出は、第一の演出[例えば、図118(k)〜同図(p)に示される吉宗リンク演出や、図234(d)〜図236(k)に示されるリンク演出(演出B)]であり、
前記第一の演出は、該第一の演出が開始される際に、前記第一の計時手段による計時の結果に応じて、途中から開始される場合がある演出であり[例えば、図234(d)や、図237(a−3)や、図238等に示すように、演出Bは、タイマ回路652が示すカウンタ値により、演出B2の途中から開始する場合がある]、
前記第一の演出は、該第一の演出が開始される際に、前記第一の計時手段による計時の結果に応じて、先頭から開始される場合がある演出である[例えば、図234(d)や、図237(a−3)や、図238等に示すように、演出Bは、タイマ回路652が示すカウンタ値により、演出B2の先頭から開始する場合がある]、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
従来の遊技台では、演出手段に改良の余地があったが、この遊技台によれば、演出手段に特徴を持たせることができる。
また、この遊技台によれば、第一の演出が開始されるタイミングによって、第一の演出が先頭から、又は、途中から開始されるので、開始タイミングにバリエーションを持たせることができ、演出効果を高めることができる場合がある。
ここで、演出手段は、第一の演出のみを実行可能なものであってもよいし、第一の演出以外の演出も実行可能であってもよい。また、演出手段は、第一の演出を必ず実行するものであってもよいし、第一の演出を実行しない場合があってもよい。
また、演出手段は、1つの演出手段によって構成されるものであってもよいし、2以上の演出手段によって構成されるものであってもよい。また、複数種類の演出手段によって構成されるものであってもよい。
また、第一の演出は、第一の演出が開始される際に、第一の計時手段による計時の結果が第一の計時結果でない場合には、第一の演出が途中から開始され、第一の計時手段による計時の結果が第一の計時結果である場合には、第一の演出が先頭から開始されるものであってもよい。第一の計時結果とは、例えば、第一の計時手段による計時開始時が含まれるものであってもよい。
また、『前記第一の演出は、第一の演出終了条件が成立した場合[例えば、図238(a)に示すように、T2のタイミングで遊技状態が状態A(電サポ状態、大当り遊技状態、確変状態等)から非状態Aへ移行した場合]に、該第一の演出の演出終了位置[例えば、図238(a)に示すように、演出B3に係る演出が終了する位置]まで、該第一の演出を継続する演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一の演出を終了させる条件が成立した場合であっても、第一の演出の終了位置まで演出を継続させるので、遊技者に違和感を与えないようにすることができ、興趣の低下を低減させることができる場合がある。
ここで、第一の演出の演出終了位置は、1つのみであってもよいし、2つ以上あってもよい。また、第一の演出の演出終了位置が2つ以上ある場合にあっては、一番早い時期の演出終了位置で終了させるようにしてもよいし、いずれの演出終了位置で第一の演出を終了させるかについて抽選等により決定するようにしてもよい。
また、第一の演出の演出終了位置は、例えば、楽曲の終了するタイミング(いわゆる、キリのいいタイミング)としてもよいし、楽曲の途中(キリのいいタイミングでないタイミング)であってもよい。
例えば、いわゆる1種2種混合タイプの遊技台にあっては、時短状態の開始のタイミングで第一の演出を開始し、その後、時短状態とならない大当り遊技が終了したときに第一の演出終了条件が成立する場合、当該大当り遊技の終了とともに第一の演出を終わらせることなく、第一の演出の演出終了位置まで(キリのいいところで)第一の演出を継続させるようにしてもよい。一方、時短状態となった後、大当り遊技に移行することなく時短状態が終了(いわゆる、時短抜け)した場合には、第一の演出の演出終了位置まで第一の演出を継続させることなく、時短抜けした時点で第一の演出を終了させるようにしてもよい。
さらに、例えば、2連荘以上の大当りとなった場合であって、時短状態とならない大当り遊技となった場合に、第一の演出を継続して行う回数限定モードに移行するようにしてもよい。ここで、回数限定モードとは、例えば、大当り遊技の終了後、予め決められた回数(例えば、30回)だけ第一の演出を継続して行うモードのことである。ここで、回数限定モードは、2連荘以上の大当りとなった場合にのみ移行するようにし、初回の大当りが時短状態とならない大当り(いわゆる、単発の大当り)の場合には移行しないようにしてもよい。また、単発の大当りの場合にも回数限定モードに移行するようにしてもよい。
また、主制御手段(例えば、主制御部300)は、副制御手段(例えば、第1副制御部400)によって制御される演出の内容に関係なく、大当り遊技を終了させる制御を実行可能であり、その後、特別図柄の変動表示を開始させることができる。
また、例えば、第一の演出の演出終了位置となるタイミングが、第一の演出終了条件が成立するタイミングよりも前となった場合には、主制御手段の制御上、キリのいいタイミング(例えば、大当り遊技の終了時や図柄停止時等)となるまで、第一の演出を継続して行うようにしてもよいし、第一の演出が終了する旨を報知する演出(例えば、「次回のリンク演出をお楽しみに」等の表示)を行うようにしてもよい。
その他、キリのいいタイミングでないタイミングで終了させる例としては、ST状態の終了(いわゆる、ST抜け)、時短抜け、確変状態に移行することとなる出玉のほとんど期待できない確変大当り(突然確変大当り:突確)、通常遊技状態に移行することとなる出玉のほとんど期待できない通常大当り(突然通常大当り:突通)、時短状態に移行することとなる出玉のほとんど期待できない時短付大当り(突然時短大当り:突時)、上述した島一斉演出の開始、電断復電等が挙げられる。ここで、島一斉演出が開始された場合において、島一斉演出の終了後も第一の演出を継続して実行する条件が成立していれば、島一斉演出の終了後に第一の演出を再開させるようにしてもよい。
また、『前記第一の演出は、複数の演出パート[例えば、演出B1、演出B2、演出B3]から構成された演出であり、
前記複数の演出パートのうちの一の演出パートは、第一の演出パート[例えば、演出B2]であり、
前記複数の演出パートのうちの一の演出パートは、第二の演出パート[例えば、演出B3]であり、
前記第二の演出パートは、前記第一の演出パートの次に実行される演出パートである[例えば、図238(a)に示すように、演出B3は、演出B2の次に実行されている]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一の演出が開始されるタイミングによって、開始される演出パートが異なる場合があるので、演出効果を高めることができる場合がある。
ここで、第一の演出は、第一の演出パート及び第二の演出パートのみからなるものであってもよいし、第一の演出パート及び第二の演出パート以外の演出パートをも含んで構成されたものであってもよい。また、第一の演出は、第一の演出パート及び第二の演出パートを必ず含むものであってもよいし、第一の演出パート及び第二の演出パートのうちの少なくともいずれか一方を含まない場合があってもよい。また、第一の演出は、第一の演出パートのみからなるものであってもよいし、第二の演出パートのみからなるものであってもよい。
また、第一の演出を構成する各演出パートは、それぞれの先頭から開始可能なものであってもよいし、途中から開始可能なものであってもよい。
また、第一の演出は、少なくとも第一の演出パート及び第二の演出パートを含んで構成されている場合において、これらの演出パートが繰り返し実行されるように構成されていてもよい。例えば、第一の演出パート、第二の演出パート・・・第Nの演出パートが実行された後は、第一の演出パートから再び実行されるようにしてもよい。
また、演出パートには、楽曲、動画、画像、演出可動手段による動作、ランプによる発光パターン等のうちの一つ又は2以上が含まれるものである。例えば、演出パートが楽曲を含んで構成されるものであれば、一つの楽曲により一つの演出パートを構成するようにしてもよいし、2曲以上の楽曲により一つの演出パートを構成するようにしてもよい。また、演出パートが楽曲を含んで構成されるものであれば、2以上の演出パートにより一つの楽曲を構成するようにしてもよい。
また、第一の演出を実行する場合において、第一の計時手段による計時の結果に応じて、演出パートの先頭から開始される場合があり、また、演出パートの途中から開始される場合があるように構成されてもよいし、演出パートの先頭からのみ開始可能であるように構成されてもよい。また、演出パートの途中からのみ開始可能であるように構成されてもよい。
また、第一の演出終了条件が成立した場合には、特定の演出パート(例えば、楽曲のラストを含むパート)が終了したときにのみ第一の演出を終了させ、それ以外の演出パートについては当該演出パートが終了しても第一の演出を終了させず、次に実行する演出パートを開始させるようにしてもよい。
また、『前記複数の演出のうちの一の演出は、第二の演出[例えば、島一斉演出や、図柄変動表示に係る演出や、大当り演出等]であり、
前記第二の演出は、前記第一の計時手段による計時の結果に関わらず、先頭から開始可能な演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、演出にバリエーションを持たせることができる場合がある。
ここで、第二の演出は、第一の計時手段による計時の結果に関わらず、先頭からのみ開始可能なものであってもよいし、第一の計時手段による計時の結果に関わらず、先頭以外から開始可能なものであってもよい。また、第二の演出は、第一の計時手段による計時の結果に関わらず、必ず先頭から開始するものであってもよいし、第一の計時手段による計時の結果に関わらず、先頭から開始しない場合があってもよい。
また、『前記演出手段の制御を行う演出制御手段[例えば、第2副制御部400のCPU404]を備え、
前記演出制御手段は、前記第一の計時手段による計時の結果に応じて、前記演出手段による前記第一の演出を途中から開始させる制御を実行可能な手段であり、
前記演出制御手段は、前記第一の計時手段による計時の結果に応じて、前記演出手段による前記第一の演出を先頭から開始させる制御を実行可能な手段であり、
前記演出制御手段は、前記第一の計時手段による計時の結果に関わらず、前記演出手段による前記第二の演出を先頭から開始させる制御を実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一の計時手段による演出制御と第一の計時手段によらない演出制御とが実行可能であるので、演出のバリエーションを増加させつつも安定した制御を行うことができる場合がある。
ここで、演出制御手段は、第一の計時手段による計時の結果に応じて、演出手段による第一の演出を途中から開始させる制御のみを実行可能なものであってもよいし、第一の計時手段による計時の結果に応じて、演出手段による第一の演出を途中から開始させる制御以外の制御も実行可能なものであってもよい。また、演出制御手段は、第一の計時手段による計時の結果に応じて、演出手段による第一の演出を途中から開始させる制御を必ず実行するものであってもよいし、第一の計時手段による計時の結果に応じて、演出手段による第一の演出を途中から開始させる制御を実行しない場合があってもよい。
また、演出制御手段は、第一の計時手段による計時の結果に応じて、演出手段による第一の演出を先頭から開始させる制御のみを実行可能なものであってもよいし、第一の計時手段による計時の結果に応じて、演出手段による第一の演出を先頭から開始させる制御以外の制御も実行可能なものであってもよい。また、演出制御手段は、第一の計時手段による計時の結果に応じて、演出手段による第一の演出を先頭から開始させる制御を必ず実行するものであってもよいし、第一の計時手段による計時の結果に応じて、演出手段による第一の演出を先頭から開始させる制御を実行しない場合があってもよい。
また、演出制御手段は、第一の計時手段による計時の結果に関わらず、演出手段による第二の演出を先頭から開始させる制御のみを実行可能なものであってもよいし、第一の計時手段による計時の結果に関わらず、演出手段による第二の演出を先頭から開始させる制御以外の制御も実行可能なものであってもよい。また、演出制御手段は、第一の計時手段による計時の結果に関わらず、演出手段による第二の演出を先頭から開始させる制御を必ず実行するものであってもよいし、第一の計時手段による計時の結果に関わらず、演出手段による第二の演出を先頭から開始させる制御を実行しない場合があってもよい。
また、遊技の制御を実行可能な主制御手段を備えてもよく、主制御手段による遊技の制御は、演出制御手段の制御状態によらず実行されるように構成されていてもよい。また、例えば、主制御手段が演出制御手段の立ち上がり等を待って、遊技制御を開始するように構成されていてもよい。
また、『表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208]を備え、
前記演出手段は、前記表示手段を含む手段であり、
前記第一の演出は、前記表示手段によって少なくとも実行される演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の演出は、表示手段のみによって実行されるものであってもよいし、表示手段及び表示手段とは別の演出手段によって実行されるものであってもよい。
また、『発光手段[例えば、各種ランプ418、遊技盤用ランプ532、遊技台枠用ランプ542]を備え、
前記演出手段は、前記発光手段を含む手段であり、
前記第一の演出は、前記発光手段によって少なくとも実行される演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の演出は、発光手段のみによって実行されるものであってもよいし、発光手段及び発光手段とは別の演出手段によって実行されるものであってもよい。
また、『音出力手段[例えば、スピーカ120]を備え、
前記演出手段は、前記音出力手段を含む手段であり、
前記第一の演出は、前記音出力手段によって少なくとも実行される演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の演出は、音出力手段のみによって実行されるものであってもよいし、音出力手段及び音出力手段とは別の演出手段によって実行されるものであってもよい。
また、『演出内容に応じて変位させることが可能な演出可動手段[例えば、演出可動体224]を備え、
前記演出手段は、前記演出可動手段を含む手段であり、
前記第一の演出は、前記演出可動手段によって少なくとも実行される演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、演出可動手段は、演出内容に応じてのみ変位させることが可能なものであってもよいし、演出内容以外の場合にも変位させることが可能なものであってもよい。また、演出可動手段は、演出内容に応じて必ず変位させるものであってもよいし、演出内容に応じて変位させない場合があってもよい。
また、第一の演出は、演出可動手段のみによって実行されるものであってもよいし、演出可動手段及び演出可動手段とは別の演出手段によって実行されるものであってもよい。
また、『前記複数の演出のうちの一の演出は、大当り演出であり、
前記第一の演出は、電サポ状態となった場合に開始される演出であり、
前記演出手段は、前記電サポ状態の実行中に大当り遊技が開始された場合に、前記第一の演出に換えて前記大当り演出を開始可能な手段であり、
前記第一の演出は、前記大当り遊技が終了し、前記電サポ状態が開始された場合に、前記第一の計時手段による計時の結果に応じて、途中から開始される場合がある演出であり、
前記第一の演出は、前記大当り遊技が終了し、前記電サポ状態が開始された場合に、前記第一の計時手段による計時の結果に応じて、先頭から開始される場合がある演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、演出手段は、電サポ状態の実行中に大当り遊技が開始された場合には、第一の演出に換えて大当り演出のみを開始可能なものであってもよいし、電サポ状態の実行中に大当り遊技が開始された場合には、第一の演出に換えて大当り演出以外の演出を開始可能なものであってもよい。また、演出手段は、電サポ状態の実行中に大当り遊技が開始された場合には、第一の演出に換えて大当り演出を必ず開始するものであってもよいし、電サポ状態の実行中に大当り遊技が開始された場合には、第一の演出に換えて大当り演出を開始しない場合があってもよい。
また、第一の演出は、大当り遊技が終了し、電サポ状態が開始された場合には、第一の計時手段による計時の結果が第一の計時結果でない場合には、第一の演出が途中から開始され、第一の計時手段による計時の結果が第一の計時結果である場合には、第一の演出が先頭から開始されるものであってもよい。第一の計時結果とは、例えば、第一の計時手段による計時開始時が含まれるものであってもよい。
また、『前記複数の演出のうちの一の演出は、第三の演出[例えば、図62や図92等に示される姫島一斉演出]であり、
前記第三の演出は、前記第一の計時手段による計時の結果が第一の演出開始時間[例えば、電源投入から1時間経過]となった場合に、必ず先頭から開始される演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一の計時手段による演出のバリエーションを増加させ、演出効果の向上を図ることができる場合がある。
ここで、第三の演出は、第一の演出開始時間が経過した場合にのみ開始可能なものであってもよいし、第一の演出開始時間が経過した場合以外にも開始可能なものであってもよい。また、第三の演出は、第一の演出開始時間が経過した場合に必ず開始するものであってもよいし、第一の演出開始時間が経過した場合でも開始しない場合があってもよい。
また、第三の演出は、第一の演出開始時間が経過した場合であっても、さらに特定の条件が成立していない場合には、実行されないように構成されてもよい。ここで、特定の条件とは、例えば、店員による所定の操作(例えば、DIPスイッチ等の操作)や、遊技者による所定の操作(例えば、チャンスボタン操作などやユーザーモードによるカスタマイズ等)が行われたことにより、第三の演出の実行がONにされている場合などが挙げられる。また、所定のデモ演出(アニメデモ演出等)の実行中でない場合(すなわち、遊技者が遊技をしている状態であると判断される状態である場合)を特定の条件としてもよい。
また、第三の演出の演出内容は、第一の演出の演出内容と同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、第三の演出の演出内容は、第一の演出の演出内容の一部によって構成されたものであってもよい(例えば、演出Bを構成する演出B2が第三の演出を構成してもよい)。また、第一の演出の演出内容は、第三の演出の演出内容の一部によって構成されたものであってもよい。
また、第一の計時手段とは異なる計時手段によって第一の演出開始時間であるか否かを判断するように構成されてもよい。
また、『前記演出手段は、第一の演出手段[例えば、装飾図柄表示装置208]と、第二の演出手段[例えば、演出可動体224]とを含む手段であり、
前記第一の演出は、少なくとも前記第一の演出手段及び前記第二の演出手段によって実行される演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一の計時手段による計時が開始されてからの時間に応じて、第一の演出と他の演出との両方が行われる場合や、いずれか一方のみが行われる場合等、演出のバリエーションを増加させることができ、演出効果を向上させることができる場合がある。
ここで、演出手段は、第一の演出手段及び第二の演出手段のみを含むものであってもよいし、第一の演出手段及び第二の演出手段以外の演出手段(例えば、第Nの演出手段)をさらに含むものであってもよい。また、演出手段は、第一の演出手段及び第二の演出手段を必ず含むものであってもよいし、第一の演出手段及び第二の演出手段の少なくともいずれかを含まない場合があってもよい。
また、第一の演出手段と第二の演出手段とで、第一の演出が開始されるタイミングが同時であってもよいし、異なるタイミングであってもよい。また、第一の演出手段と第二の演出手段とで、第一の演出が終了するタイミングが同時であってもよいし、異なるタイミングであってもよい。
また、第一の演出手段による第一の演出におけるある演出部分と、第二の演出手段による第一の演出におけるある演出部分とが協働する場合があってもよい。すなわち、表示手段による演出表示が演出可動手段の動作とリンクするような演出(例えば、「越後屋」と表示された画像に、力こぶの形状を模した「演出可動手段」を接近させることで、攻撃しているかのように見せる演出)を行うようにしてもよい。また、第一の演出手段と第二の演出手段とで協働するような演出がなくてもよい。
また、第一の演出手段による第一の演出の開始のタイミングを決定するための計時手段と、第二の演出手段いよる第一の演出の開始のタイミングを決定するための計時手段とが別の計時手段であってもよい。また、計時手段と演出手段とが一対一対応であってもよいし、一対一対応に限定されず、例えば、一対二対応や二対一対応等であってもよい。
また、『前記第一の演出手段は、前記第一の演出を開始するタイミングが前記第二の演出手段と異なる演出手段である[例えば、図233に示すように、表示手段による演出Bの開始タイミングよりも演出可動手段による演出Bの開始タイミングの方が後のタイミングとなっている]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の演出手段による第一の演出の開始タイミングは、第二の演出による第一の演出の開始タイミングよりも先である場合があってもよいし、後である場合があってもよいし、同時である場合があってもよい。
また、『第二の計時手段[例えば、タイマ回路652、RTC654]を備え、
前記複数の演出のうちの一の演出は、第四の演出[例えば、演出E]であり、
前記第四の演出は、該第四の演出が開始される際に、前記第二の計時手段による計時の結果に応じて、途中から開始される場合がある演出であり[例えば、演出Eは、タイマ回路652が示すカウンタ値により、途中から開始する場合がある]、
前記第四の演出は、該第四の演出が開始される際に、前記第二の計時手段による計時の結果に応じて、先頭から開始される場合がある演出である[例えば、演出Eは、タイマ回路652が示すカウンタ値により、先頭から開始する場合がある]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、複数の計時手段を用いた複数種類の演出を実行可能であるので、演出のバリエーションを増加させることができ、演出効果を向上させることができる場合がある。
ここで、第二の計時手段による計時は、第一の計時手段による計時と同期するものであってもよいし、同期しないものであってもよい。
また、第四の演出は、第四の演出が開始される際に、第二の計時手段による計時の結果が第二の計時結果でない場合には、第四の演出が途中から開始され、第二の計時手段による計時の結果が第二の計時結果である場合には、第四の演出が先頭から開始されるものであってもよい。第二の計時結果とは、例えば、第二の計時手段による計時開始時が含まれるものであってもよい。
また、『前記第一の計時手段は、電源が投入された際に計時を開始するタイマ[例えば、タイマ回路652]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、タイマは、電源をOFFからONにすると、カウンタ値がリセットされるものであってもよい。
また、『前記第一の計時手段は、リアルタイムクロック[例えば、RTC回路654]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、『前記複数の演出のうちの一の演出は、第五の演出[例えば、演出F]であり、
前記第五の演出は、該第五の演出が開始される際に、前記第一の計時手段による計時の結果に応じて、途中から開始される場合がある演出であり[例えば、演出Fは、タイマ回路652が示すカウンタ値により、途中から開始する場合がある]、
前記第五の演出は、該第五の演出が開始される際に、前記第一の計時手段による計時の結果に応じて、先頭から開始される場合がある演出である[例えば、演出Fは、タイマ回路652が示すカウンタ値により、先頭から開始する場合がある]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一の計時手段による計時が開始されてからの時間に応じて、第一の演出と第五の演出との両方が行われる場合や、いずれか一方のみが行われる場合など、演出のバリエーションを増加させることができ、演出効果を向上させることができる場合がある。
ここで、第五の演出は、第一の演出と同期する演出であってもよいし、同期しない演出であってもよい。
また、第五の演出の開始のタイミングは、第一の演出の開始のタイミングと同じであってもよいし、異なっていてもよい。
また、第五の演出の終了のタイミングは、第一の演出の終了のタイミングと同じであってもよいし、異なっていてもよい。
また、『前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、パチンコ機100]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、『前記遊技台は、スロットマシン[例えば、スロットマシン1000]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、以上の記載では、
『複数の演出手段[例えば、装飾図柄表示装置208、スピーカ120、各種ランプ418等、演出可動体224]と、
第一の計時手段[例えば、タイマ回路652、RTC回路654]と、
を備えた遊技台であって、
前記複数の演出手段のうちの一の演出手段は、第一の演出手段[例えば、装飾図柄表示装置208、スピーカ120]であり、
前記複数の演出手段のうちの一の演出手段は、第二の演出手段[例えば、各種ランプ418等、演出可動体224]であり、
前記複数の演出手段は、複数の演出を実行可能な手段であり、
前記複数の演出のうちの一の演出は、第一の演出[例えば、図118(k)〜同図(p)に示される吉宗リンク演出や、図234(d)〜図236(k)に示されるリンク演出(演出B)]であり、
前記第一の演出は、前記第一の計時手段による計時の結果に応じて開始される演出であり[例えば、図234(d)や、図237(a−3)や、図238等に示すように、演出Bは、タイマ回路652が示すカウンタ値により、演出B2の途中から開始する場合があり、また、演出B2の先頭から開始する場合がある]、
少なくとも前記第一の演出手段及び前記第二の演出手段により前記第一の演出が実行されるように構成され、
前記第一の演出が開始される場合に、前記第一の演出手段による演出が開始された後で、前記第二の演出手段による演出が開始されるように構成されている[例えば、図233等に示すように、装飾図柄表示装置208及びスピーカ120による演出Bに係る演出が開始された後で、各種ランプ418等や演出可動体224による演出Bに係る演出が開始されている]、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
従来の遊技台では、演出手段に改良の余地があったが、この遊技台によれば、演出手段に特徴を持たせることができる。
また、この遊技台によれば、第一の演出手段による第一の演出が開始された後に、第二の演出手段による第一の演出が開始されるので、第一の演出を徐々に盛り上げて遊技者を楽しませることができ、その結果、演出効果を高めることができる場合がある。
ここで、演出手段は、第一の演出手段及び第二の演出手段のみによって構成されたものであってもよいし、第一の演出手段及び第二の演出手段以外の演出手段がさらに構成されたものであってもよい。また、演出手段は、第一の演出手段及び第二の演出手段を必ず備えるものであってもよいし、第一の演出手段及び第二の演出手段のうちの少なくともいずれかを備えない場合があってもよい。
また、複数の演出手段のうちの全ての演出手段によって第一の演出を実行してもよいし、複数の演出手段のうちの一部の演出手段のみによって第一の演出を実行してもよい。例えば、表示手段と、音出力手段と、発光手段とにより第一の演出を行うが、演出可動手段は第一の演出を行わないものであってもよい。また、例えば、第一の表示手段と第二の表示手段とを備えた遊技台にあっては、第一の表示手段は第一の演出を行うが、第二の表示手段は第一の演出を行わないものであってもよい。また、例えば、遊技台の枠体に設けられた発光手段と、遊技盤に設けられた発光手段とを備えた遊技台にあっては、いずれか一方の発光手段については第一の演出を行うが、いずれか他方の発光手段については第一の演出を行わないものであってもよい。また、例えば、第一の音出力手段(例えば、高音域を出力可能な音出力手段)と、第二の音出力手段(例えば、低音域を出力可能な音出力手段)とを備えた遊技台にあっては、いずれか一方の音出力手段については第一の演出を行うが、いずれか他方の音出力手段については第一の演出を行わないものであってもよい。また、例えば、第一の演出可動手段(例えば、遊技台の枠体に設けられた演出可動手段)と、第二の演出可動手段(例えば、遊技盤に設けられた演出可動手段)とを備えた遊技台にあっては、いずれか一方の演出可動手段については第一の演出を行うが、いずれか他方の演出可動手段については第一の演出を行わないものであってもよい。
また、複数の演出手段は、第一の演出を含む複数の演出のみを実行可能なものであってもよいし、第一の演出を含む複数の演出以外の演出も実行可能であってもよい。また、複数の演出手段は、第一の演出を含む複数の演出を必ず実行するものであってもよいし、第一の演出を含む複数の演出を実行しない場合があってもよい。
また、第一の演出は、第一の演出手段及び第二の演出手段により必ず実行されるものであってもよいし、第一の演出手段及び第二の演出手段のみにより実行可能なものであってもよいし、第一の演出手段及び第二の演出手段以外の演出手段によっても第一の演出が実行されるものであってもよい。
また、第一の演出が開始される場合には、第一の演出手段による演出が開始された後で、第二の演出手段による演出が必ず開始されるように構成されていてもよいし、第一の演出手段による演出が開始されるよりも前に、第二の演出手段による演出が開始される場合があってもよいし、第一の演出手段による演出が第二の演出手段による演出と同時に開始される場合があってもよい。
また、『前記第一の演出は、該第一の演出が開始される際に、前記第一の計時手段による計時の結果に応じて、途中から開始される場合がある演出である[例えば、図234(d)や、図237(a−3)や、図238等に示すように、演出Bは、タイマ回路652が示すカウンタ値により、演出B2の途中から開始する場合がある]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一の演出の開始位置にバリエーションを持たせることができ、演出効果を高めることができる場合がある。
ここで、第一の演出は、第一の演出が開始される際に、第一の計時手段による計時の結果が第一の計時結果でない場合には、第一の演出が途中から開始されるものであってもよい。第一の計時結果とは、例えば、第一の計時手段による計時開始時が含まれるものであってもよい。
また、『前記第一の演出は、該第一の演出が開始される際に、前記第一の計時手段による計時の結果に応じて、先頭から開始される場合がある演出である[例えば、図234(d)や、図237(a−3)や、図238等に示すように、演出Bは、タイマ回路652が示すカウンタ値により、演出B2の先頭から開始する場合がある]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の演出は、第一の演出が開始される際に、第一の計時手段による計時の結果が第一の計時結果である場合には、第一の演出が先頭から開始されるものであってもよい。
また、『前記第一の演出は、第一の演出終了条件が成立した場合[例えば、図238(a)に示すように、T2のタイミングで遊技状態が状態A(電サポ状態、大当り遊技状態、確変状態等)から非状態Aへ移行した場合]に、該第一の演出の演出終了位置[例えば、図238(a)に示すように、演出B3に係る演出が終了する位置]まで、該第一の演出を継続する演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一の演出を終了させる条件が成立した場合であっても、第一の演出の終了位置まで演出を継続させるので、遊技者に違和感を与えないようにすることができ、興趣の低下を低減させることができる場合がある。
ここで、第一の演出の演出終了位置は、1つのみであってもよいし、2つ以上あってもよい。また、第一の演出の演出終了位置が2つ以上ある場合にあっては、一番早い時期の演出終了位置で終了させるようにしてもよいし、いずれの演出終了位置で第一の演出を終了させるかについて抽選等により決定するようにしてもよい。
また、第一の演出の演出終了位置は、例えば、楽曲の終了するタイミング(いわゆる、キリのいいタイミング)としてもよいし、楽曲の途中(キリのいいタイミングでないタイミング)であってもよい。
例えば、いわゆる1種2種混合タイプの遊技台にあっては、時短状態の開始のタイミングで第一の演出を開始し、その後、時短状態とならない大当り遊技が終了したときに第一の演出終了条件が成立する場合、当該大当り遊技の終了とともに第一の演出を終わらせることなく、第一の演出の演出終了位置まで(キリのいいところで)第一の演出を継続させるようにしてもよい。一方、時短状態となった後、大当り遊技に移行することなく時短状態が終了(いわゆる、時短抜け)した場合には、第一の演出の演出終了位置まで第一の演出を継続させることなく、時短抜けした時点で第一の演出を終了させるようにしてもよい。
さらに、例えば、2連荘以上の大当りとなった場合であって、時短状態とならない大当り遊技となった場合に、第一の演出を継続して行う回数限定モードに移行するようにしてもよい。ここで、回数限定モードとは、例えば、大当り遊技の終了後、予め決められた回数(例えば、30回)だけ第一の演出を継続して行うモードのことである。ここで、回数限定モードは、2連荘以上の大当りとなった場合にのみ移行するようにし、初回の大当りが時短状態とならない大当り(いわゆる、単発の大当り)の場合には移行しないようにしてもよい。また、単発の大当りの場合にも回数限定モードに移行するようにしてもよい。
また、主制御手段(例えば、主制御部300)は、副制御手段(例えば、第1副制御部400)によって制御される演出の内容に関係なく、大当り遊技を終了させる制御を実行可能であり、その後、特別図柄の変動表示を開始させることができる。
また、例えば、第一の演出の演出終了位置となるタイミングが、第一の演出終了条件が成立するタイミングよりも前となった場合には、主制御手段の制御上、キリのいいタイミング(例えば、大当り遊技の終了時や図柄停止時等)となるまで、第一の演出を継続して行うようにしてもよいし、第一の演出が終了する旨を報知する演出(例えば、「次回のリンク演出をお楽しみに」等の表示)を行うようにしてもよい。
その他、キリのいいタイミングでないタイミングで終了させる例としては、ST状態の終了(いわゆる、ST抜け)、時短抜け、確変状態に移行することとなる出玉のほとんど期待できない確変大当り(突然確変大当り:突確)、通常遊技状態に移行することとなる出玉のほとんど期待できない通常大当り(突然通常大当り:突通)、時短状態に移行することとなる出玉のほとんど期待できない時短付大当り(突然時短大当り:突時)、上述した島一斉演出の開始、電断復電等が挙げられる。ここで、島一斉演出が開始された場合において、島一斉演出の終了後も第一の演出を継続して実行する条件が成立していれば、島一斉演出の終了後に第一の演出を再開させるようにしてもよい。
また、『表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208]を備え、
前記複数の演出手段は、前記表示手段を含む手段であり、
前記第一の演出は、前記表示手段によって少なくとも実行される演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の演出は、表示手段のみによって実行されるものであってもよいし、表示手段及び表示手段とは別の演出手段によって実行されるものであってもよい。
また、『発光手段[例えば、各種ランプ418、遊技盤用ランプ532、遊技台枠用ランプ542]を備え、
前記複数の演出手段は、前記発光手段を含む手段であり、
前記第一の演出は、前記発光手段によって少なくとも実行される演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の演出は、発光手段のみによって実行されるものであってもよいし、発光手段及び発光手段とは別の演出手段によって実行されるものであってもよい。
また、『音出力手段[例えば、スピーカ120]を備え、
前記複数の演出手段は、前記音出力手段を含む手段であり、
前記第一の演出は、前記音出力手段によって少なくとも実行される演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の演出は、音出力手段のみによって実行されるものであってもよいし、音出力手段及び音出力手段とは別の演出手段によって実行されるものであってもよい。
また、『演出内容に応じて変位させることが可能な演出可動手段[例えば、演出可動体224]を備え、
前記複数の演出手段は、前記演出可動手段を含む手段であり、
前記第一の演出は、前記演出可動手段によって少なくとも実行される演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、演出可動手段は、演出内容に応じてのみ変位させることが可能なものであってもよいし、演出内容以外の場合にも変位させることが可能なものであってもよい。また、演出可動手段は、演出内容に応じて必ず変位させるものであってもよいし、演出内容に応じて変位させない場合があってもよい。
また、第一の演出は、演出可動手段のみによって実行されるものであってもよいし、演出可動手段及び演出可動手段とは別の演出手段によって実行されるものであってもよい。
また、『前記複数の演出のうちの一の演出は、第二の演出[例えば、島一斉演出や、図柄変動表示に係る演出や、大当り演出等]であり、
前記第二の演出は、前記第一の計時手段による計時の結果に関わらず、先頭から開始可能な演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、演出にバリエーションを持たせることができる場合がある。
ここで、第二の演出は、第一の計時手段による計時の結果に関わらず、先頭からのみ開始可能なものであってもよいし、第一の計時手段による計時の結果に関わらず、先頭以外から開始可能なものであってもよい。また、第二の演出は、第一の計時手段による計時の結果に関わらず、必ず先頭から開始するものであってもよいし、第一の計時手段による計時の結果に関わらず、先頭から開始しない場合があってもよい。
また、『前記複数の演出手段の制御を行う演出制御手段[例えば、第2副制御部400のCPU404]を備え、
前記演出制御手段は、前記第一の計時手段による計時の結果に応じて、前記複数の演出手段による前記第一の演出の実行制御を実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、演出制御手段は、第一の計時手段による計時の結果に応じて、複数の演出手段による第一の演出の実行制御のみを実行可能なものであってもよいし、第一の計時手段による計時の結果に応じて、複数の演出手段による第一の演出の実行制御以外の制御も実行可能なものであってもよい。また、演出制御手段は、第一の計時手段による計時の結果に応じて、複数の演出手段による第一の演出の実行制御を必ず実行するものであってもよいし、第一の計時手段による計時の結果に応じて、複数の演出手段による第一の演出の実行制御を実行しない場合があってもよい。
また、『前記複数の演出手段の制御を行う演出制御手段[例えば、第2副制御部400のCPU404]を備え、
前記演出制御手段は、前記第一の計時手段による計時の結果に応じて、前記複数の演出手段による前記第一の演出の実行制御を実行可能な手段であり、
前記演出制御手段は、前記第一の計時手段による計時の結果に関わらず、前記複数の演出手段による前記第二の演出の実行制御を実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
この遊技台によれば、第一の計時手段による演出制御と第一の計時手段によらない演出制御とが実行可能であるので、演出のバリエーションを増加させつつも安定した制御を行うことができる場合がある。
ここで、演出制御手段は、第一の計時手段による計時の結果に応じて、複数の演出手段による第一の演出の実行制御のみを実行可能なものであってもよいし、第一の計時手段による計時の結果に応じて、複数の演出手段による第一の演出の実行制御以外の制御も実行可能なものであってもよい。また、演出制御手段は、第一の計時手段による計時の結果に応じて、複数の演出手段による第一の演出の実行制御を必ず実行するものであってもよいし、第一の計時手段による計時の結果に応じて、複数の演出手段による第一の演出の実行制御を実行しない場合があってもよい。
また、演出制御手段は、第一の計時手段による計時の結果に関わらず、複数の演出手段による第二の演出の実行制御のみを実行可能なものであってもよいし、第一の計時手段による計時の結果に関わらず、複数の演出手段による第二の演出の実行制御以外の制御も実行可能なものであってもよい。また、演出制御手段は、第一の計時手段による計時の結果に関わらず、複数の演出手段による第二の演出の実行制御を必ず実行するものであってもよいし、第一の計時手段による計時の結果に関わらず、複数の演出手段による第二の演出の実行制御を実行しない場合があってもよい。
また、『前記複数の演出のうちの一の演出は、第三の演出[例えば、図62や図92等に示される姫島一斉演出]であり、
前記第三の演出は、前記第一の計時手段による計時の結果が第一の演出開始時間[例えば、電源投入から1時間経過]となった場合に、必ず先頭から開始される演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一の計時手段による演出のバリエーションを増加させ、演出効果の向上を図ることができる場合がある。
ここで、第三の演出は、第一の演出開始時間が経過した場合にのみ開始可能なものであってもよいし、第一の演出開始時間が経過した場合以外にも開始可能なものであってもよい。また、第三の演出は、第一の演出開始時間が経過した場合に必ず開始するものであってもよいし、第一の演出開始時間が経過した場合でも開始しない場合があってもよい。
また、第三の演出は、第一の演出開始時間が経過した場合であっても、さらに特定の条件が成立していない場合には、実行されないように構成されてもよい。ここで、特定の条件とは、例えば、店員による所定の操作(例えば、DIPスイッチ等の操作)や、遊技者による所定の操作(例えば、チャンスボタン操作などやユーザーモードによるカスタマイズ等)が行われたことにより、第三の演出の実行がONにされている場合などが挙げられる。また、所定のデモ演出(アニメデモ演出等)の実行中でない場合(すなわち、遊技者が遊技をしている状態であると判断される状態である場合)を特定の条件としてもよい。
また、第三の演出の演出内容は、第一の演出の演出内容と同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、第三の演出の演出内容は、第一の演出の演出内容の一部によって構成されたものであってもよい(例えば、演出Bを構成する演出B2が第三の演出を構成してもよい)。また、第一の演出の演出内容は、第三の演出の演出内容の一部によって構成されたものであってもよい。
また、『第二の計時手段[例えば、タイマ回路652、RTC654]を備え、
前記複数の演出のうちの一の演出は、第四の演出[例えば、演出E]であり、
前記第四の演出が開始される場合に、前記第二の計時手段による計時の結果に応じて、該第四の演出が開始される[例えば、演出Eは、タイマ回路652が示すカウンタ値により、途中から開始する場合があり、また、先頭から開始する場合がある]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、複数の計時手段を用いた複数種類の演出を実行可能であるので、演出のバリエーションを増加させることができ、演出効果を向上させることができる場合がある。
ここで、第二の計時手段による計時は、第一の計時手段による計時と同期するものであってもよいし、同期しないものであってもよい。
また、第四の演出は、第四の演出が開始される際に、第二の計時手段による計時の結果が第二の計時結果でない場合には、第四の演出が途中から開始され、第二の計時手段による計時の結果が第二の計時結果である場合には、第四の演出が先頭から開始されるものであってもよい。第二の計時結果とは、例えば、第二の計時手段による計時開始時が含まれるものであってもよい。
また、『前記第一の計時手段は、電源が投入された際に計時を開始するタイマ[例えば、タイマ回路652]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、タイマは、電源をOFFからONにすると、カウンタ値がリセットされるものであってもよい。
また、『前記第一の計時手段は、リアルタイムクロック[例えば、RTC回路654]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、『前記複数の演出のうちの一の演出は、第五の演出[例えば、演出F]であり、
前記第五の演出は、該第五の演出が開始される際に、前記第一の計時手段による計時の結果に応じて、途中から開始される場合がある演出であり[例えば、演出Fは、タイマ回路652が示すカウンタ値により、途中から開始する場合がある]、
前記第五の演出は、該第五の演出が開始される際に、前記第一の計時手段による計時の結果に応じて、先頭から開始される場合がある演出である[例えば、演出Fは、タイマ回路652が示すカウンタ値により、先頭から開始する場合がある]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一の計時手段による計時が開始されてからの時間に応じて、第一の演出と第五の演出との両方が行われる場合や、いずれか一方のみが行われる場合など、演出のバリエーションを増加させることができ、演出効果を向上させることができる場合がある。
ここで、第五の演出は、第一の演出と同期する演出であってもよいし、同期しない演出であってもよい。
また、第五の演出の開始のタイミングは、第一の演出の開始のタイミングと同じであってもよいし、異なっていてもよい。
また、第五の演出の終了のタイミングは、第一の演出の終了のタイミングと同じであってもよいし、異なっていてもよい。
また、『前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、パチンコ機100]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、『前記遊技台は、スロットマシン[例えば、スロットマシン1000]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、以上の記載では、
『演出手段[例えば、装飾図柄表示装置208、スピーカ120、各種ランプ418等、演出可動体224]と、
第一の計時手段[例えば、タイマ回路652、RTC回路654]と、
を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、複数の演出を実行可能な手段であり、
前記複数の演出のうちの一の演出は、第一の演出[例えば、図118(k)〜同図(p)に示される吉宗リンク演出や、図234(d)〜図236(k)に示されるリンク演出(演出B)]であり、
前記複数の演出のうちの一の演出は、第二の演出[例えば、図235(f)〜同図(h)に示される、電サポ状態における装飾図柄の変動表示]であり、
前記第一の演出は、第一の演出開始条件[例えば、大当り遊技状態への移行]が成立した場合に、前記第一の計時手段による計時の結果に応じて、途中から開始される場合がある演出であり[例えば、図234(d)や、図237(a−3)や、図238等に示すように、演出Bは、タイマ回路652が示すカウンタ値により、演出B2の途中から開始する場合がある]、
前記第一の演出は、前記第一の演出開始条件が成立してから第一の期間[例えば、電サポ状態の終了]が経過するまで実行可能な演出であり、
前記第二の演出は、第二の演出開始条件[例えば、図柄変動の開始]が成立した場合に、開始可能な演出であり、
前記第二の演出は、前記第二の演出開始条件が成立してから第二の期間[例えば、図柄変動の終了]が経過するまで実行可能な演出であり、
前記第一の期間は、前記第二の期間よりも長い期間である、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
従来の遊技台では、演出手段に改良の余地があったが、この遊技台によれば、演出手段に特徴を持たせることができる。
また、この遊技台によれば、第一の期間が第二の期間よりも長いので、第二の演出よりも第一の演出を注目させることができる場合がある。
ここで、演出手段は、第一の演出及び第二の演出のみを実行可能なものであってもよいし、第一の演出及び第二の演出以外の演出も実行可能であってもよい。また、演出手段は、第一の演出及び第二の演出を必ず実行するものであってもよいし、第一の演出及び第二の演出のうちの少なくともいずれかを実行しない場合があってもよい。
また、第一の演出は、第一の演出開始条件が成立してから第一の期間が経過するまでにのみ実行可能なものであってもよいし、第一の演出開始条件が成立してから第一の期間が経過するまで以外にも実行可能なものであってもよい。また、第一の演出は、第一の演出開始条件が成立してから第一の期間が経過するまでに必ず実行するものであってもよいし、第一の演出開始条件が成立してから第一の期間が経過するまでに実行しない場合があってもよい。
また、第二の演出は、第二の演出開始条件が成立した場合にのみ開始可能なものであってもよいし、第二の演出開始条件が成立した場合以外にも開始可能なものであってもよい。また、第二の演出は、第二の演出開始条件が成立した場合に必ず開始するものであってもよいし、第二の演出開始条件が成立した場合に開始しない場合があってもよい。
また、第一の期間は、第二の期間よりも短い期間である場合があってもよい。例えば、第二の期間が、大当りの開始から終了までの最大時間であってもよい。ここで、大当りの開始から終了までの最大時間は、少なくとも、可変入賞手段の1ラウンドにおける最大開放時間、最大ラウンド数に依存し、例えば、可変入賞手段の1ラウンドにおける最大開放時間が30秒で、最大ラウンド数が15ラウンドである場合には、第二の演出としての大当り演出の第二の期間の最大時間は、8分+α(大当り開始演出の実行時間、ラウンド間インターバルの実行時間×15ラウンド分、大当り終了演出の実行時間を含む)となる。
また、第二の期間は、当該遊技台において実行可能な複数種類の特別図柄の変動表示時間のうちの最大変動時間であってもよいし、最小変動時間であってもよい。
また、第二の期間は、ST状態や時短状態の最小消化時間であってもよいし、最大消化時間であってもよい。ここで、ST状態や時短状態における特別図柄の変動表示時間の最小変動時間が0.5sで、ST状態あるいは時短状態が維持される図柄変動表示の回数が100回である場合には、最小消化時間は50秒+α(図柄確定時間×100回分を含む)となる。
また、第二の期間の一部又は全部が第一の期間の一部と重複してもよい。例えば、第一の演出の実行中に第二の演出(例えば、第一の演出の実行中における装飾図柄の変動表示(第二の演出の一例))が開始されてもよい。また、第二の演出の実行中に第一の演出(例えば、装飾図柄の変動表示(第二の演出の一例)中に第一の演出)が開始されてもよい。また、第二の演出の実行中に第一の演出が実行されなくてもよい。例えば、装飾図柄の変動表示(第二の演出の一例)中に第一の演出が実行されないで、次回の装飾図柄の変動表示の開始時に実行されてもよいし、大当り遊技に係る演出(第二の演出の一例)の実行中に第一の演出が実行されないで、大当り遊技の終了後(例えば、大当り遊技の終了後の1回目の装飾図柄の変動表示の開始時)から開始されるようにしてもよいし、島一斉演出(第二の演出の一例)の実行中は行わず、島一斉演出の終了後に行うようにしてもよい。また、第一の演出の実行中に第二の演出が実行されなくてもよい。
また、第一の期間は、第二の期間と同じ長さの期間である場合があってもよい。
また、『図柄変動表示を実行可能な図柄表示手段[例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214]を備え、
前記第一の演出は、複数回の前記図柄変動表示に跨って実行可能な演出である[例えば、図110(a)に示すように、演出Bは、複数回の装飾図柄変動に跨って実行されている]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、図柄表示手段は、図柄変動表示のみを実行可能なものであってもよいし、図柄変動表示以外の表示も実行可能であってもよい。また、図柄表示手段は、図柄変動表示を必ず実行するものであってもよいし、図柄変動表示を実行しない場合があってもよい。
また、第一の演出は、複数回の図柄変動表示に跨ってのみ実行可能なものであってもよいし、複数回の図柄変動表示に跨らずに実行可能なものであってもよい。また、第一の演出は、複数回の図柄変動表示に跨って必ず実行するものであってもよいし、複数回の図柄変動表示に跨って実行しない場合があってもよい。
また、『前記第二の演出開始条件は、前記図柄変動表示が開始することにより成立する演出開始条件であり、
前記第二の期間は、前記図柄変動表示が停止することで終了する期間である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、一遊技が行われる時間よりも第一の期間が長いので、第一の演出を一以上の遊技で実行される可能性があるので、遊技者を長く第一の演出を楽しませることができ、演出効果を高めることができる場合がある。
ここで、第二の期間は、電サポ時(確変状態及び時短状態を含む)において選択され得る変動時間の最大時間であってもよいし、最小時間であってもよい。また、第二の期間は、非電サポ時(確変状態及び時短状態を含む)に選択され得る変動時間の最大時間であってもよいし、最小時間であってもよい。
また、主制御手段と、主制御手段からのコマンド(例えば、停止する特図を識別するためのコマンドや、変動時間を特定するためのコマンド等)に応じて演出を実行可能な演出制御手段とを備えた遊技台にあっては、演出制御手段により制御される演出が第二の演出であってもよい。
また、図柄表示手段は、主制御手段により制御されるものであってもよいし、演出制御手段(副制御手段)によって制御されるものであってもよい。
また、『前記第二の演出開始条件は、大当り遊技が開始することにより成立する演出開始条件であり、
前記第二の期間は、前記大当り遊技が終了することで終了する期間である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、1回の大当り遊技が行われる時間(第二の期間)よりも第一の期間が長いので、遊技者を長く楽しませることができ、演出効果を向上させることができる場合がある。
ここで、第二の期間は、大当り遊技の前後に有利な状態が付帯している場合には、大当り遊技の前後の有利な状態をも含めて第二の期間としてもよい。例えば、電サポ状態(確変状態及び時短状態を含む)に移行してから大当り遊技状態に移行した後、再び電サポ状態(確変及び時短状態を含む)に移行して当該電サポ状態が終了した場合には、最初に移行した電サポ状態から最後の電サポ状態が終了するまでを第二の期間としてもよい。ここで、大当りの開始から終了までの最大時間は、少なくとも、可変入賞手段の1ラウンドにおける最大開放時間、最大ラウンド数に依存し、例えば、可変入賞手段の1ラウンドにおける最大開放時間が30秒で、最大ラウンド数が15ラウンドである場合には、第二の演出としての大当り演出の第二の期間の最大時間は、8分+α(大当り開始演出の実行時間、ラウンド間インターバルの実行時間×15ラウンド分、大当り終了演出の実行時間を含む)となる。
また、ここで、
「第二の期間は、電サポ状態が開始することで開始する期間であり、
前記第二の期間は、前記電サポ状態が終了することで終了する期間である、
ことを特徴とする遊技台。」
であってもよい。
また、
「第二の期間は、確変状態が開始することで開始する期間であり、
前記第二の期間は、前記確変状態が終了することで終了する期間である、
ことを特徴とする遊技台。」
であってもよい。
また、
「第二の期間は、時短状態が開始することで開始する期間であり、
前記第二の期間は、前記時短状態が終了することで終了する期間である、
ことを特徴とする遊技台。」
であってもよい。
また、
「特定の当り(例えば、潜確や小当り)が終了した場合に特殊モードに移行可能に構成され、
前記第一の演出は、前記特殊モードにおいて実行可能である、
ことを特徴とする遊技台。」
であってもよい。
ここで特殊モードとは、例えば、特殊な演出が実行可能なモードのことである。
また、『前記第一の演出は、前記第一の演出開始条件が成立した場合に、前記第一の計時手段による計時の結果に応じて、先頭から開始される場合がある演出である[例えば、図234(d)や、図237(a−3)や、図238等に示すように、演出Bは、タイマ回路652が示すカウンタ値により、演出B2の先頭から開始する場合がある]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一の演出が開始されるタイミングによって、第一の演出が先頭から開始されるので、演出効果を高めることができる場合がある。
また、『前記第一の演出は、第一の演出終了条件が成立した場合[例えば、図238(a)に示すように、T2のタイミングで遊技状態が状態A(電サポ状態、大当り遊技状態、確変状態等)から非状態Aへ移行した場合]に、該第一の演出の演出終了位置[例えば、図238(a)に示すように、演出B3に係る演出が終了する位置]まで、該第一の演出を継続する演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一の演出を終了させる条件が成立した場合であっても、第一の演出の終了位置まで演出を継続させるので、遊技者に違和感を与えないようにすることができ、興趣の低下を低減させることができる場合がある。
ここで、第一の演出の演出終了位置は、1つのみであってもよいし、2つ以上あってもよい。また、第一の演出の演出終了位置が2つ以上ある場合にあっては、一番早い時期の演出終了位置で終了させるようにしてもよいし、いずれの演出終了位置で第一の演出を終了させるかについて抽選等により決定するようにしてもよい。
また、第一の演出の演出終了位置は、例えば、楽曲の終了するタイミング(いわゆる、キリのいいタイミング)としてもよいし、楽曲の途中(キリのいいタイミングでないタイミング)であってもよい。
例えば、いわゆる1種2種混合タイプの遊技台にあっては、時短状態の開始のタイミングで第一の演出を開始し、その後、時短状態とならない大当り遊技が終了したときに第一の演出終了条件が成立する場合、当該大当り遊技の終了とともに第一の演出を終わらせることなく、第一の演出の演出終了位置まで(キリのいいところで)第一の演出を継続させるようにしてもよい。一方、時短状態となった後、大当り遊技に移行することなく時短状態が終了(いわゆる、時短抜け)した場合には、第一の演出の演出終了位置まで第一の演出を継続させることなく、時短抜けした時点で第一の演出を終了させるようにしてもよい。
さらに、例えば、2連荘以上の大当りとなった場合であって、時短状態とならない大当り遊技となった場合に、第一の演出を継続して行う回数限定モードに移行するようにしてもよい。ここで、回数限定モードとは、例えば、大当り遊技の終了後、予め決められた回数(例えば、30回)だけ第一の演出を継続して行うモードのことである。ここで、回数限定モードは、2連荘以上の大当りとなった場合にのみ移行するようにし、初回の大当りが時短状態とならない大当り(いわゆる、単発の大当り)の場合には移行しないようにしてもよい。また、単発の大当りの場合にも回数限定モードに移行するようにしてもよい。
また、主制御手段(例えば、主制御部300)は、副制御手段(例えば、第1副制御部400)によって制御される演出の内容に関係なく、大当り遊技を終了させる制御を実行可能であり、その後、特別図柄の変動表示を開始させることができる。
また、例えば、第一の演出の演出終了位置となるタイミングが、第一の演出終了条件が成立するタイミングよりも前となった場合には、主制御手段の制御上、キリのいいタイミング(例えば、大当り遊技の終了時や図柄停止時等)となるまで、第一の演出を継続して行うようにしてもよいし、第一の演出が終了する旨を報知する演出(例えば、「次回のリンク演出をお楽しみに」等の表示)を行うようにしてもよい。
その他、キリのいいタイミングでないタイミングで終了させる例としては、ST状態の終了(いわゆる、ST抜け)、時短抜け、確変状態中に移行した出玉のほとんど期待できない確変大当り(突然確変大当り:突確)、確変状態中に移行した出玉のほとんど期待できない通常大当り(突然通常大当り:突通)、出玉のほとんど期待できない時短付大当り(突然時短大当り:突時)、上述した島一斉演出の開始、電断復電等が挙げられる。ここで、島一斉演出が開始された場合において、島一斉演出の終了後も第一の演出を継続して実行する条件が成立していれば、島一斉演出の終了後に第一の演出を再開させるようにしてもよい。
また、『前記第一の演出は、複数の演出パート[例えば、演出B1、演出B2、演出B3]から構成された演出であり、
前記複数の演出パートのうちの一の演出パートは、第一の演出パート[例えば、演出B2]であり、
前記複数の演出パートのうちの一の演出パートは、第二の演出パート[例えば、演出B3]であり、
前記第二の演出パートは、前記第一の演出パートの次に実行される演出パートである[例えば、図238(a)に示すように、演出B3は、演出B2の次に実行されている]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一の演出が開始されるタイミングによって、開始される演出パートが異なる場合があるので、演出効果を高めることができる場合がある。
ここで、第一の演出は、第一の演出パート及び第二の演出パートのみからなるものであってもよいし、第一の演出パート及び第二の演出パート以外の演出パートをも含んで構成されたものであってもよい。また、第一の演出は、第一の演出パート及び第二の演出パートを必ず含むものであってもよいし、第一の演出パート及び第二の演出パートのうちの少なくともいずれか一方を含まない場合があってもよい。また、第一の演出は、第一の演出パートのみからなるものであってもよいし、第二の演出パートのみからなるものであってもよい。
また、第一の演出を構成する各演出パートは、それぞれの先頭から開始可能なものであってもよいし、途中から開始可能なものであってもよい。
また、第一の演出は、少なくとも第一の演出パート及び第二の演出パートを含んで構成されている場合において、これらの演出パートが繰り返し実行されるように構成されていてもよい。例えば、第一の演出パート、第二の演出パート・・・第Nの演出パートが実行された後は、第一の演出パートから再び実行されるようにしてもよい。
また、演出パートには、楽曲、動画、画像、演出可動手段による動作、ランプによる発光パターン等のうちの一つ又は2以上が含まれるものである。例えば、演出パートが楽曲を含んで構成されるものであれば、一つの楽曲により一つの演出パートを構成するようにしてもよいし、2曲以上の楽曲により一つの演出パートを構成するようにしてもよい。また、演出パートが楽曲を含んで構成されるものであれば、2以上の演出パートにより一つの楽曲を構成するようにしてもよい。
また、第一に演出を実行する場合において、第一の計時手段による計時の結果に応じて、演出パートの先頭から開始される場合があり、また、演出パートの途中から開始される場合があるように構成されてもよいし、演出パートの先頭からのみ開始可能であるように構成されてもよい。また、演出パートの途中からのみ開始可能であるように構成されてもよい。
また、第一の演出終了条件が成立した場合には、特定の演出パート(例えば、楽曲のラストを含むパート)が終了したときにのみ第一の演出を終了させ、それ以外の演出パートについては当該演出パートが終了しても第一の演出を終了させず、次に実行する演出パートを開始させるようにしてもよい。
また、『表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208]を備え、
前記演出手段は、前記表示手段を含む手段であり、
前記第一の演出は、前記表示手段によって少なくとも実行される演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の演出は、表示手段のみによって実行されるものであってもよいし、表示手段及び表示手段とは別の演出手段によって実行されるものであってもよい。
また、『発光手段[例えば、各種ランプ418、遊技盤用ランプ532、遊技台枠用ランプ542]を備え、
前記演出手段は、前記発光手段を含む手段であり、
前記第一の演出は、前記発光手段によって少なくとも実行される演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の演出は、発光手段のみによって実行されるものであってもよいし、発光手段及び発光手段とは別の演出手段によって実行されるものであってもよい。
また、『音出力手段[例えば、スピーカ120]を備え、
前記演出手段は、前記音出力手段を含む手段であり、
前記第一の演出は、前記音出力手段によって少なくとも実行される演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の演出は、音出力手段のみによって実行されるものであってもよいし、音出力手段及び音出力手段とは別の演出手段によって実行されるものであってもよい。
また、『演出内容に応じて変位させることが可能な演出可動手段[例えば、演出可動体224]を備え、
前記演出手段は、前記演出可動手段を含む手段であり、
前記第一の演出は、前記演出可動手段によって少なくとも実行される演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、演出可動手段は、演出内容に応じてのみ変位させることが可能なものであってもよいし、演出内容以外の場合にも変位させることが可能なものであってもよい。また、演出可動手段は、演出内容に応じて必ず変位させるものであってもよいし、演出内容に応じて変位させない場合があってもよい。
また、第一の演出は、演出可動手段のみによって実行されるものであってもよいし、演出可動手段及び演出可動手段とは別の演出手段によって実行されるものであってもよい。
また、『前記第二の演出は、前記第一の計時手段による計時の結果に関わらず、先頭から開始可能な演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第二の演出は、第一の計時手段による計時の結果に関わらず、先頭からのみ開始可能なものであってもよいし、第一の計時手段による計時の結果に関わらず、先頭以外から開始可能なものであってもよい。また、第二の演出は、第一の計時手段による計時の結果に関わらず、必ず先頭から開始するものであってもよいし、第一の計時手段による計時の結果に関わらず、先頭から開始しない場合があってもよい。
また、『前記演出手段の制御を行う演出制御手段[例えば、第2副制御部400のCPU404]を備え、
前記演出制御手段は、前記第一の計時手段による計時の結果に応じて、前記演出手段による前記第一の演出を途中から開始させる制御を実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、演出制御手段により第一の計時手段による演出制御を実行可能であるので、安定した制御を行うことができる場合がある。
ここで、演出制御手段は、第一の計時手段による計時の結果に応じて、演出手段による第一の演出を途中から開始させる制御のみを実行可能なものであってもよいし、第一の計時手段による計時の結果に応じて、演出手段による第一の演出を途中から開始させる制御以外の制御も実行可能なものであってもよい。また、演出制御手段は、第一の計時手段による計時の結果に応じて、演出手段による第一の演出を途中から開始させる制御を必ず実行するものであってもよいし、第一の計時手段による計時の結果に応じて、演出手段による第一の演出を途中から開始させる制御を実行しない場合があってもよい。
また、『前記演出手段の制御を行う演出制御手段[例えば、第2副制御部400のCPU404]を備え、
前記演出制御手段は、前記第一の計時手段による計時の結果に応じて、前記演出手段による前記第一の演出を途中から開始させる制御を実行可能な手段であり、
前記演出制御手段は、前記第一の計時手段による計時の結果に関わらず、前記第二の演出を先頭から開始させる制御を実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、演出制御手段が第一の計時手段による演出制御と第一の計時手段によらない演出制御とが実行可能であるので、演出のバリエーションを増加させつつも安定した制御を行うことができる場合がある。
ここで、演出制御手段は、第一の計時手段による計時の結果に応じて、演出手段による第一の演出を途中から開始させる制御のみを実行可能なものであってもよいし、第一の計時手段による計時の結果に応じて、演出手段による第一の演出を途中から開始させる制御以外の制御も実行可能なものであってもよい。また、演出制御手段は、第一の計時手段による計時の結果に応じて、演出手段による第一の演出を途中から開始させる制御を必ず実行するものであってもよいし、第一の計時手段による計時の結果に応じて、演出手段による第一の演出を途中から開始させる制御を実行しない場合があってもよい。
また、演出制御手段は、第一の計時手段による計時の結果に関わらず、演出手段による第二の演出を先頭から開始させる制御のみを実行可能なものであってもよいし、第一の計時手段による計時の結果に関わらず、演出手段による第二の演出を先頭から開始させる制御以外の制御も実行可能なものであってもよい。また、演出制御手段は、第一の計時手段による計時の結果に関わらず、演出手段による第二の演出を先頭から開始させる制御を必ず実行するものであってもよいし、第一の計時手段による計時の結果に関わらず、演出手段による第二の演出を先頭から開始させる制御を実行しない場合があってもよい。
また、『前記複数の演出のうちの一の演出は、第三の演出[例えば、図62や図92等に示される姫島一斉演出]であり、
前記第三の演出は、前記第一の計時手段による計時の結果が第一の演出開始時間[例えば、電源投入から1時間経過]となった場合に、必ず先頭から開始される演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一の計時手段による演出のバリエーションを増加させ、演出効果の向上を図ることができる場合がある。
ここで、第三の演出は、第一の演出開始時間が経過した場合にのみ開始可能なものであってもよいし、第一の演出開始時間が経過した場合以外にも開始可能なものであってもよい。また、第三の演出は、第一の演出開始時間が経過した場合に必ず開始するものであってもよいし、第一の演出開始時間が経過した場合でも開始しない場合があってもよい。
また、第三の演出は、第一の演出開始時間が経過した場合であっても、さらに特定の条件が成立していない場合には、実行されないように構成されてもよい。ここで、特定の条件とは、例えば、店員による所定の操作(例えば、DIPスイッチ等の操作)や、遊技者による所定の操作(例えば、チャンスボタン操作などやユーザーモードによるカスタマイズ等)が行われたことにより、第三の演出の実行がONにされている場合などが挙げられる。また、所定のデモ演出(アニメデモ演出等)の実行中でない場合(すなわち、遊技者が遊技をしている状態であると判断される状態である場合)を特定の条件としてもよい。
また、第三の演出の演出内容は、第一の演出の演出内容と同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、第三の演出の演出内容は、第一の演出の演出内容の一部によって構成されたものであってもよい(例えば、演出Bを構成する演出B2が第三の演出を構成してもよい)。また、第一の演出の演出内容は、第三の演出の演出内容の一部によって構成されたものであってもよい。
また、『前記演出手段は、第一の演出手段[例えば、装飾図柄表示装置208]と、第二の演出手段[例えば、演出可動体224]とを含む手段であり、
前記第一の演出は、少なくとも前記第一の演出手段及び前記第二の演出手段によって実行される演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一の計時手段による計時が開始されてからの時間に応じて、第一の演出と他の演出との両方が行われる場合や、いずれか一方のみが行われる場合等、演出のバリエーションを増加させることができ、演出効果を向上させることができる場合がある。
ここで、演出手段は、第一の演出手段及び第二の演出手段のみを含むものであってもよいし、第一の演出手段及び第二の演出手段以外の演出手段(例えば、第Nの演出手段)をさらに含むものであってもよい。また、演出手段は、第一の演出手段及び第二の演出手段を必ず含むものであってもよいし、第一の演出手段及び第二の演出手段の少なくともいずれかを含まない場合があってもよい。
また、第一の演出手段と第二の演出手段とで、第一の演出が開始されるタイミングが同時であってもよいし、異なるタイミングであってもよい。また、第一の演出手段と第二の演出手段とで、第一の演出が終了するタイミングが同時であってもよいし、異なるタイミングであってもよい。
また、第一の演出手段による第一の演出におけるある演出部分と、第二の演出手段による第一の演出におけるある演出部分とが協働する場合があってもよい。すなわち、表示手段による演出表示が演出可動手段の動作とリンクするような演出(例えば、「越後屋」と表示された画像に、力こぶの形状を模した「演出可動手段」を接近させることで、攻撃しているかのように見せる演出)を行うようにしてもよい。また、第一の演出手段と第二の演出手段とで協働するような演出がなくてもよい。
また、第一の演出手段による第一の演出の開始のタイミングを決定するための計時手段と、第二の演出手段による第一の演出の開始のタイミングを決定するための計時手段とが別の計時手段であってもよい。また、計時手段と演出手段とが一対一対応であってもよいし、一対一対応に限定されず、例えば、一対二対応や二対一対応等であってもよい。
また、『第二の計時手段[例えば、タイマ回路652、RTC654]を備え、
前記複数の演出のうちの一の演出は、第四の演出[例えば、演出E]であり、
前記第四の演出が開始される場合に、前記第二の計時手段による計時の結果に応じて、該第四の演出が開始される[例えば、演出Eは、タイマ回路652が示すカウンタ値により、途中から開始する場合があり、また、先頭から開始する場合もある]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、複数の計時手段を用いた複数種類の演出を実行可能であるので、演出のバリエーションを増加させることができ、演出効果を向上させることができる場合がある。
ここで、第二の計時手段による計時は、第一の計時手段による計時と同期するものであってもよいし、同期しないものであってもよい。
また、第四の演出は、第四の演出が開始される際に、第二の計時手段による計時の結果が第二の計時結果でない場合には、第四の演出が途中から開始され、第二の計時手段による計時の結果が第二の計時結果である場合には、第四の演出が先頭から開始されるものであってもよい。第二の計時結果とは、例えば、第二の計時手段による計時開始時が含まれるものであってもよい。
また、『前記第一の計時手段は、電源が投入された際に計時を開始するタイマ[例えば、タイマ回路652]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、タイマは、電源をOFFからONにすると、カウンタ値がリセットされるものであってもよい。
また、『前記第一の計時手段は、リアルタイムクロック[例えば、RTC回路654]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、『前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、パチンコ機100]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、『前記遊技台は、スロットマシン[例えば、スロットマシン1000]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
本発明に係る遊技台は、パチンコ機に限定されるものではなく、例えば、複数種類の図柄が施された複数のリールと、リールの回転を指示するためのスタートレバーと、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタンと、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段と、を備えたスロットマシンなどにも好適である。
また、本発明に係る遊技台は、所定の遊技領域に球を発射する発射装置と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口と、入賞口に入球した球を検知する検知手段と、検知手段が球を検知した場合に球を払出す払出手段と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技状態の推移を告知するようなパチンコ機などにも好適である。
また、本発明に係る遊技台は、封入式遊技機に適用することもできる。ここで、「封入式遊技機」は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用するものである。
図246は、本発明を適用可能な封入式のパチンコ機の正面図である。
図246に示す封入式のパチンコ機900では、所定数の遊技媒体(例えば、遊技球)を遊技台内部で循環させる。すなわち、発射手段901から遊技領域902に発射された遊技媒体が、遊技領域902から排出されて再び発射手段901へ供給可能としている。また、遊技媒体の数(賞球、貸球、総持玉数等)の情報や、その他の情報を表示する表示手段903が遊技台前面の遊技領域902の下方に配設されており、図1に示す上皿126や下皿128は設けられていない。
以上説明したように、図246に示すパチンコ機900は、球を封入し、封入した球をパチンコ機内で循環させて使用するものであって、封入した球を発射球として使用し、球の払出はクレジットによって実行されるものであってもよい。
また、本発明に係る遊技台において、主制御部、第1副制御部、および第2副制御部をワンチップで構成してもよいし、主制御部と第1副制御部で双方向の通信が可能に構成してもよい。また、主制御部と第1副制御部で双方向の通信を可能とする一方で、第1副制御部から第2副制御部への通信は一方向の通信としてもよい。
また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、実施例に記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。
(付記1)
第一の演出を少なくとも実行可能な演出手段を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、第一の条件が成立した場合に第一の演出を少なくとも開始可能なものであり、
前記演出手段は、前記第一の条件が成立したタイミングに応じて前記第一の演出を途中から実行する場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2)
付記1に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、第二の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、前記第二の演出を実行している状態で前記第一の条件が成立した場合に前記第一の演出を少なくとも開始可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3)
付記1又は2に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、第二の条件が成立した場合に、前記第二の演出を最初から少なくとも開始可能なものであり、
前記第二の条件は、前記第一の条件と少なくとも異なる条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記4)
付記1乃至3のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、第一の期間で前記第一の演出を遊技者が認識不能な状態で少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の期間は、前記第一の条件が成立する前の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記開始位置決定手段は、前記第一の条件が成立した場合に前記第一の演出を遊技者が認識可能な状態で実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記5)
付記3に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、前記第二の条件が成立した場合に、前記第二の演出を遊技者が認識可能な状態で少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、前記第二の条件が成立した場合に、前記第一の演出を遊技者が遊技者に認識不能な状態で少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、前記第一の条件が成立した場合に、(遊技者に視認可能な状態で行われていた)前記第二の演出を遊技者に視認不能な状態で少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、前記第一の条件が成立した場合に、(遊技者に視認不能な状態で行われていた)前記第一の演出を遊技者に視認可能な状態で少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記6)
付記1乃至5のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記第一の演出は、遊技者が少なくとも選択可能な演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記7)
付記3に記載の遊技台であって、
前記第一の演出は、前記第二の演出と少なくとも関連する演出であり、
前記開始位置決定手段は、前記第一の条件が成立した場合に、前記第二の演出と同期可能な位置から前記第一の演出を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記8)
付記3および7に記載の遊技台であって、
前記第二の条件は、電源投入である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記9)
付記3、7、および8に記載の遊技台であって、
前記第一の演出は、音演出を少なくとも含むものであり、
前記第二の演出は、音演出を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記10)
第一の演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
複数の計時手段と、
を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、第一の条件が成立した場合に、前記第一の演出を最初から少なくとも開始可能なものであり、
前記演出手段は、第二の条件が成立した場合に、前記第一の演出を途中から少なくとも開始可能なものであり、
前記第二の条件は、前記第一の条件と少なくとも異なる条件であり、
前記複数の計時手段のうちの少なくとも一つは、第一の計時手段であり、
前記複数の計時手段のうちの少なくとも一つは、第二の計時手段であり、
前記第一の計時手段は、リアルタイムクロックであり、
前記第二の計時手段は、電源投入からの経過時間を少なくとも把握可能なものであり、
前記第一の条件は、前記第一の計時手段により計測された時間に関連して少なくとも成立可能な条件であり、
前記第二の条件は、前記第二の計時手段により計測された時間に関連して少なくとも成立可能な条件である、
ことを特徴とする遊技台。
また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。なお、以上説明した実施形態や変形例や付記の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の、実施形態や変形例や付記に適用してもよい。
本発明に係る遊技台は、弾球遊技台(パチンコ機)、回胴遊技台(スロットマシン)、封入式遊技台あるいはメダルレススロットマシンに代表される遊技台に適用することができる。
100 パチンコ機
120 スピーカ
136 チャンスボタン
137 設定操作部
208 装飾図柄表示装置
224 演出可動体
246 遮蔽装置
300 主制御部
400 第1副制御部
434 液晶制御部(VDP)
500 第2副制御部

Claims (17)

  1. 複数の演出手段と、
    第一の計時手段と、
    を備えた遊技台であって、
    前記複数の演出手段のうちの一の演出手段は、第一の演出手段であり、
    前記複数の演出手段のうちの一の演出手段は、第二の演出手段であり、
    前記複数の演出手段は、複数の演出を実行可能な手段であり、
    前記複数の演出のうちの一の演出は、第一の演出であり、
    前記第一の演出は、前記第一の計時手段による計時の結果に応じて開始される演出であり、
    少なくとも前記第一の演出手段及び前記第二の演出手段により前記第一の演出が実行されるように構成され、
    前記第一の演出が開始される場合に、前記第一の演出手段による演出が開始された後で、前記第二の演出手段による演出が開始されるように構成されている、
    ことを特徴とする遊技台。
  2. 請求項1に記載の遊技台であって、
    前記第一の演出は、該第一の演出が開始される際に、前記第一の計時手段による計時の結果に応じて、途中から開始される場合がある演出である、
    ことを特徴とする遊技台。
  3. 請求項1又は2に記載の遊技台であって、
    前記第一の演出は、該第一の演出が開始される際に、前記第一の計時手段による計時の結果に応じて、先頭から開始される場合がある演出である、
    ことを特徴とする遊技台。
  4. 請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第一の演出は、該第一の演出の終了条件が成立した場合に、該第一の演出の演出終了位置まで、該第一の演出を継続する演出である、
    ことを特徴とする遊技台。
  5. 請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
    表示手段を備え、
    前記複数の演出手段は、前記表示手段を含む手段であり、
    前記第一の演出は、前記表示手段によって少なくとも実行される演出である、
    ことを特徴とする遊技台。
  6. 請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
    発光手段を備え、
    前記複数の演出手段は、前記発光手段を含む手段であり、
    前記第一の演出は、前記発光手段によって少なくとも実行される演出である、
    ことを特徴とする遊技台。
  7. 請求項1乃至6のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
    音出力手段を備え、
    前記複数の演出手段は、前記音出力手段を含む手段であり、
    前記第一の演出は、前記音出力手段によって少なくとも実行される演出である、
    ことを特徴とする遊技台。
  8. 請求項1乃至7のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
    演出内容に応じて変位させることが可能な演出可動手段を備え、
    前記複数の演出手段は、前記演出可動手段を含む手段であり、
    前記第一の演出は、前記演出可動手段によって少なくとも実行される演出である、
    ことを特徴とする遊技台。
  9. 請求項1乃至8のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記複数の演出のうちの一の演出は、第二の演出であり、
    前記第二の演出は、前記第一の計時手段による計時の結果に関わらず、先頭から開始可能な演出である、
    ことを特徴とする遊技台。
  10. 請求項1乃至9のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記複数の演出手段の制御を行う演出制御手段を備え、
    前記演出制御手段は、前記第一の計時手段による計時の結果に応じて、前記複数の演出手段による前記第一の演出の実行制御を実行可能な手段である、
    ことを特徴とする遊技台。
  11. 請求項9に記載の遊技台であって、
    前記複数の演出手段の制御を行う演出制御手段を備え、
    前記演出制御手段は、前記第一の計時手段による計時の結果に応じて、前記複数の演出手段による前記第一の演出の実行制御を実行可能な手段であり、
    前記演出制御手段は、前記第一の計時手段による計時の結果に関わらず、前記複数の演出手段による前記第二の演出の実行制御を実行可能な手段である、
    ことを特徴とする遊技台。
  12. 請求項1乃至11のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記複数の演出のうちの一の演出は、第三の演出であり、
    前記第三の演出は、前記第一の計時手段による計時の結果が第一の演出開始時間となった場合に、必ず先頭から開始される演出である、
    ことを特徴とする遊技台。
  13. 請求項1乃至12のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
    第二の計時手段を備え、
    前記複数の演出のうちの一の演出は、第四の演出であり、
    前記第四の演出が開始される場合に、前記第二の計時手段による計時の結果に応じて、該第四の演出が開始される、
    ことを特徴とする遊技台。
  14. 請求項1乃至13のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第一の計時手段は、電源が投入された際に計時を開始するタイマである、
    ことを特徴とする遊技台。
  15. 請求項1乃至13のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第一の計時手段は、リアルタイムクロックである、
    ことを特徴とする遊技台。
  16. 請求項1乃至15のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記遊技台は、ぱちんこ機である、
    ことを特徴とする遊技台。
  17. 請求項1乃至15のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記遊技台は、スロットマシンである、
    ことを特徴とする遊技台。
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