JP2014100315A - 薬剤カートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】調製者の安全性を確保しつつ、薬剤ボトルと一体化させた状態における外形を単純化して操作性を向上させることが可能な薬剤カートリッジを提供する。
【解決手段】薬剤カートリッジ10は、密閉空間S1内に薬剤ボトルBを内包する外壁部21と、密閉空間S1内において薬剤ボトルBを固定する固定部23と、薬剤ボトルBが固定部23に装填された状態において薬剤ボトルBの開口部B4に向かってシリンジ11の針部11aを誘導するジョイント部30と、薬剤ボトルBの開口部B4に装着されたラバーキャップB3に第1端31aが挿入されベント孔31bとの間において薬剤ボトルB内と密閉空間S1とを連通させるベント用針部31と、を備えている。
【選択図】図6

Description

本発明は、複数の薬剤ボトルから所定量の薬剤を取り出して調製作業を行う際に薬剤ボトルに装着される薬剤カートリッジに関する。
病院などにおいて薬剤(薬液)を入院患者などに施用する際に、異なる薬剤容器から数種類の薬剤(薬液)を取り出して混合したものを施用する場合がある。このとき、病院等で施用される薬剤(薬液)の中には、人体に有害な抗がん剤等のように、安全性に十分配慮して取り扱うべき薬剤(薬液)も含まれている。
例えば、特許文献1には、ネック部分にコネクタが装着された薬剤ボトルに対して、コネクタを介して、流体輸送装置のカニューレ部分を内部へ挿入し、薬剤ボトル内の薬剤を所定量分だけ流体輸送装置に移し変える流体輸送用アセンブリについて開示されている。
この流体輸送用アセンブリでは、圧力補償手段によって調製作業時でも薬剤ボトル内の圧力を負圧状態のまま維持することで、薬剤ボトルの取り出し口付近から薬剤が外部に飛散する等の問題を回避している。圧力補償手段は、半球状の開口側が外側を向くように、コネクタの外周面の一部に設けられている。
米国特許第6715520号明細書
しかしながら、上記従来の構成では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、上記公報に開示された流体輸送用アセンブリでは、コネクタに設けられた半球状の圧力補償手段がコネクタの外周面の一部から外方へ突出している。このため、コネクタが接続された状態の薬剤ボトルを扱う際には、薬剤ボトルを回転させていくと特定の方向から見た薬剤ボトルの外形が変化する。
よって、薬剤ボトルから所定量の薬剤を抜いて薬剤の調製作業を実施する際に、薬剤カートリッジが装着された薬剤ボトルの外形が複雑になっているため、薬剤師等の操作性を低下させるおそれがある。
特に、例えば、ロボットアーム等を用いて薬剤ボトルを掴みながら調製作業を行うようなケースでは、薬剤ボトルの向きによって外形が変化するため、薬剤ボトルをロボットアームによって適切に掴めないおそれがあり、薬剤ボトルを適切に操作しにくいという問題がある。
本発明の課題は、調製者の安全性を確保しつつ、薬剤ボトルと一体化させた状態における外形を単純化して操作性を向上させることが可能な薬剤カートリッジを提供することにある。
第1の発明に係る薬剤カートリッジは、シリンジを用いて調製作業を行う際に、内部に薬剤を貯留した薬剤ボトルと一体化されて使用される薬剤カートリッジであって、略筒状の外壁部と、固定部と、誘導部と連通管と、を備えている。略筒状の外壁部は、内部に形成される密閉空間内に薬剤ボトルを内包する。固定部は、外壁部内の密閉空間内に内包される薬剤ボトルを保持する。誘導部は、外壁部に対して着脱可能な状態で設けられており、薬剤ボトルが固定部に保持された状態において薬剤ボトルの開口部に向かってシリンジの針側の部分を誘導する。連通管は、誘導部に設けられており、固定部に薬剤ボトルが保持された状態で、薬剤ボトルの開口部に装着された密閉部材に第1端が挿入され、第1端と第1端から離間した位置に設けられたベント孔との間において薬剤ボトル内と外壁部内の密閉空間とを連通させる。
ここでは、例えば、複数の薬剤ボトルのそれぞれからシリンジを用いて所定量の薬剤を取り出して薬剤の調製作業を行う際には、薬剤ボトルに薬剤カートリッジを一体化させて使用される。そして、本薬剤カートリッジでは、薬剤ボトルが外壁部によって覆われた密閉空間内において固定部によって固定された状態で、連通管の第1端が薬剤ボトルの開口部を塞ぐ密閉部材内へ挿入されることで、連通管における第1端とベント孔との間において、密閉空間と薬剤ボトル内の空間とを連通させる。
これにより、薬剤カートリッジ内に装填された薬剤ボトルは、密閉空間内に固定されているとともに、薬剤ボトルの内部と薬剤カートリッジ内の密閉空間とを連通管によって連通させているため、薬剤の調製作業を実施する際にシリンジの針が薬剤ボトルに挿入された場合でも、薬剤ボトル内に貯留されている薬剤が薬剤カートリッジ外に漏れ出すことを防止することができる。
また、本薬剤カートリッジでは、薬剤ボトルを薬剤カートリッジ内部の密閉空間に内包しているため、薬剤カートリッジの外径は略筒状に簡素化され、従来の構成のような突出部等によって不規則な外形になることはない。よって、調製作業者の安全性の観点から、例えば、調製作業を自動化してロボットアーム等で薬剤カートリッジ(薬剤ボトル)を掴みながら作業を行う場合でも、ロボットアームによって掴み易い外形を得ることができる。また、調製作業者も薬剤カートリッジを掴み易くなるため、調製作業時における操作性を向上させることができる。
この結果、抗がん剤等の毒性を有する薬剤の調製作業を実施する場合でも、薬剤の漏れ出し、薬剤のエアロゾルの形態となっての漏れ出し、薬剤の気化等による影響を排除して調製作業者の安全性を確保するとともに、薬剤ボトルと一体化させた状態における外形を簡素化して操作性の高い薬剤カートリッジを得ることができる。
第2の発明に係る薬剤カートリッジは、第1の発明に係る薬剤カートリッジであって、圧力調整空間と、隔壁膜と、押圧部と、有する圧力調整機構を、さらに備えている。圧力調整空間は、外壁部内に設けられており、密閉空間と隣接する。隔壁膜は、密閉空間と圧力調整空間とを分離する。押圧部は、隔壁膜を密閉空間側に押圧する。
ここでは、本薬剤カートリッジ内における薬剤ボトルを内包する密閉空間に隣接する位置に、圧力調整空間を設けている。そして、圧力調整空間は、隔壁膜を介して密閉空間と隣接している。さらに、隔壁膜は、押圧部によって密閉空間側へ押圧されている。
ここで、抗がん剤等の薬剤は毒性を有する場合があるため、開口部から薬剤が漏れ出すことを回避するために、薬剤ボトル内は常時負圧に保たれていることが望ましい。
本薬剤カートリッジでは、内部が負圧状態となっている薬剤ボトルからシリンジを用いて薬剤を取り出した後、薬剤ボトル内の圧力を調整するように、隔壁膜を介して密閉空間と圧力調整空間とを隣接させるとともに、押圧部によって隔壁膜を密閉空間側に押圧する。
これにより、所望の体積の薬剤を薬剤ボトルから取り出す際に、シリンジの針を薬剤ボトル内に刺してプランジャを押して所望の体積分の空気を薬剤ボトル内へ入れていくと、同じ体積の空気が薬剤ボトル内から連通管を介して密閉空間内へ押し出される。
このとき、密閉空間は、連通管から所望の体積分の空気が入ってくるため、内圧が増加し、隔壁膜を押して体積を広げる。
次に、シリンジの針が挿入された薬剤ボトルごと薬剤カートリッジを逆向きにした状態でプランジャが引かれると、シリンジの針の先端から薬剤ボトル内の薬剤がシリンジ内へ流入していく。
このとき、密閉空間は、連通管を介して薬剤ボトル内と連通しているため、薬剤ボトル内の薬剤の量が減った分だけ内圧が下がり、押圧部によって隔壁膜が元の位置へ戻される。
次に、再び、薬剤ボトルが下になるように逆向きとし、シリンジの針を薬剤ボトルから抜くことで、薬剤ボトルから所望の体積分の薬剤をシリンジ内へ移動させることができる。
これにより、シリンジによる薬剤の抜き取り後には、押圧部によって隔壁膜の位置がほぼ元の位置へ戻されるため、薬剤ボトル内の圧力を調整することができる。この結果、薬剤ボトル内の圧力が正圧になることを防止して、シリンジによる薬剤の抜き取り作業前後においても、薬剤ボトルからの薬剤の漏れ出しを効果的に防止することができる。
第3の発明に係る薬剤カートリッジは、第2の発明に係る薬剤カートリッジであって、押圧部は、圧力調整空間側に設けられたバネあるいは弾性部材である。
ここでは、上述した隔壁膜を密閉空間側へ押圧する押圧部として、圧力調整空間側に設けられたバネや弾性部材を用いている。
これにより、簡素な構成により、上述したように、薬剤ボトル内の圧力を調整することができる。
第4の発明に係る薬剤カートリッジは、第2の発明に係る薬剤カートリッジであって、押圧部は、隔壁膜の弾性機能である。
ここでは、例えば、ゴム製の隔壁膜を用いた場合において、ゴムの弾性力を押圧部として活用している。
これにより、より簡素な構成により、上述したように、薬剤ボトル内の圧力を調整することができる。
第5の発明に係る薬剤カートリッジは、第1から第4の発明のいずれか1つに係る薬剤カートリッジであって、連通管は、誘導部が薬剤ボトルの開口に向かって装着される動作に連動して、第1端が、薬剤ボトルの密閉部材に挿入されていき薬剤ボトル内の空間に到達する。
ここでは、例えば、連通管が誘導部と一体化しており、誘導部を薬剤ボトルの開口に向かって装着する動作によって、連通管の第1端が薬剤ボトル内の薬剤貯留空間へ到達する。
これにより、外壁部内に薬剤ボトルをセットした後、誘導部を薬剤ボトルの開口に向かって取り付けるだけで、自動的に、連通孔の第1端が薬剤ボトル内に到達した状態を形成することができる。
第6の発明に係る薬剤カートリッジは、第5の発明に係る薬剤カートリッジであって、ベント孔は、連通管における第1端とは反対側の第2端に設けられている。
ここでは、例えば、誘導部と一体化された連通管の構成において、連通管における薬剤ボトルに挿入される側の端部とは反対側の第2端に、ベント孔を設けている。
これにより、ベント孔が設けられている第2端側と薬剤カートリッジの内部に形成される密閉空間とを連通させることで、誘導部が薬剤ボトルの開口に向かって装着される動作に連動して、第1端が薬剤ボトルの密閉部材に挿入された際に、連通管を介して、薬剤ボトルの内部と薬剤カートリッジ内の密閉空間とを連通させることができる。
第7の発明に係る薬剤カートリッジは、第1から第4の発明のいずれか1つに係る薬剤カートリッジであって、連通管は、誘導部が薬剤ボトルの開口に向かって挿入された状態で、第1端とは反対側の第2端を押圧することで、薬剤ボトル内と外壁部内の密閉空間とを連通させる。
ここでは、例えば、連通管が誘導部に対して可動可能な状態で設けられており、誘導部を薬剤ボトルの開口に向かって装着した後、連通管の第2端を押圧する動作によって、連通管の第1端が薬剤ボトル内の薬剤貯留空間へ到達する。
これにより、外壁部内に薬剤ボトルをセットした後、誘導部を薬剤ボトルの開口に向かって取り付け、さらに連通管の端部を押圧することで、連通孔の第1端が薬剤ボトル内に到達した状態を形成することができる。
第8の発明に係る薬剤カートリッジは、第7の発明に係る薬剤カートリッジであって、ベント孔は、連通管における第1端と第2端との間に設けられている。
ここでは、例えば、連通管が誘導部に対して可動可能な状態で設けられた連通管の構成において、連通管における薬剤ボトルに挿入される側の端部とは反対側の第2端と第1端との間に、ベント孔を設けている。
これにより、誘導部が薬剤ボトルの開口に向かって装着された後、さらに連通管の第2端側を押圧して連通孔の第1端が薬剤ボトル内に到達した状態において、ベント孔が薬剤カートリッジ内の密閉空間と連通する位置にあることで、連通管を介して、薬剤ボトルの内部と薬剤カートリッジ内の密閉空間とを連通させることができる。
第9の発明に係る薬剤カートリッジは、第1から第8の発明のいずれか1つに係る薬剤カートリッジであって、外壁部は、薬剤ボトルが挿入される薬剤ボトル挿入部と、薬剤ボトル挿入部に対して着脱可能であって薬剤ボトルの開口側の部分を保持する蓋部と、を有している。蓋部は、薬剤ボトルを保持した状態で、薬剤ボトル固定部に対して螺合されることで、外壁部内に密閉空間を形成する。
ここでは、薬剤ボトルの開口側の部分が蓋部側に保持された状態で、蓋部が薬剤ボトル挿入部に螺合するように取り付けられることで、外壁部内に密閉空間を形成する。
これにより、薬剤ボトルを蓋部側において保持した後で、蓋部側のねじ部分と薬剤ボトル挿入部側のねじ部分とを螺合させるだけで、容易に外壁部内に形成される密閉空間内へ薬剤ボトルを内包することができる。
第10の発明に係る薬剤カートリッジは、第1から第9の発明のいずれか1つに係る薬剤カートリッジであって、略円筒状の外壁部の外周面に沿って設けられており、外周面から突出する円環状の複数のフランジ部をさらに備えている。
ここでは、比較的簡素な外形を有する薬剤カートリッジの外周面から突出する略円環状のフランジ部を複数設けている。
これにより、例えば、人が薬剤調製作業を行う場合でも、フランジ部が設けられていることによって、手になじみ易く扱い易い薬剤カートリッジとすることができる。また、例えば、ロボットアーム等で薬剤カートリッジを扱う場合でも、ロボットアームが掴む位置の上下にフランジ部を設けることで、ロボットアームによって掴まれる把持部が形成され、薬剤カートリッジの操作性をさらに向上させることができる。
第11の発明に係る薬剤カートリッジは、第1から第10の発明のいずれか1つに係る薬剤カートリッジであって、外壁部は、透明な素材によって形成されている。
ここでは、例えば、PC(ポリカーボネート),PS(ポリスチレン),PE(ポリエチレン)等の透明な樹脂(素材)によって、薬剤カートリッジを形成している。
これにより、薬剤カートリッジに内包される薬剤ボトルの種類や薬剤の残量等を容易に視認することができる。
第12の発明に係る薬剤カートリッジは、第1から第10の発明のいずれか1つに係る薬剤カートリッジであって、外壁部の一部に設けられており、内部に装填された薬剤ボトルを視認可能とする透明な窓部をさらに備えている。
ここでは、例えば、透明な樹脂等で形成された窓部を薬剤カートリッジの一部に設けている。
これにより、薬剤カートリッジに内包される薬剤ボトルの種類や薬剤の残量等を、窓部を介して容易に視認することができる。
第13の発明に係る薬剤カートリッジは、第1から第10の発明のいずれか1つに係る薬剤カートリッジであって、外壁部は、遮光性素材によって形成されている。
ここでは、遮光性素材を用いて薬剤カートリッジを形成している。
これにより、薬剤カートリッジに内包された薬剤に光が当たることを回避して、光感受性の強い薬剤の変性等を防止することができる。
第14の発明に係る薬剤カートリッジは、第1から第10の発明のいずれか1つに係る薬剤カートリッジであって、外壁部は、断熱性を有している。
ここでは、断熱性を有する薬剤カートリッジを用いている。
これにより、薬剤カートリッジに内包された薬剤に熱の影響が及ぶことを回避して、熱感受性の強い薬剤の変性等を防止することができる。
第15の発明に係る薬剤カートリッジは、第1から第14の発明のいずれか1つに係る薬剤カートリッジであって、所定の機器を用いて読み取られる薬剤管理情報が記録される記憶部をさらに備えている。
ここでは、薬剤管理情報が記録された、例えば、ICタグやバーコード等の記憶部が薬剤カートリッジに取り付けられている。
これにより、外部から読み取り可能な薬剤管理情報を、各薬剤カートリッジごとに関連付けした状態で記憶部に保存させることができる。
第16の発明に係る薬剤カートリッジは、第15の発明に係る薬剤カートリッジであって、記録部は、外壁部の底面に貼り付け、あるいは埋め込まれている。
ここでは、上述したICタグ等の記憶部を、薬剤カートリッジの底面に貼り付け、あるいは埋め込んでいる。
これにより、例えば、読取機器が設置された所定の位置へ薬剤カートリッジを置くだけで、自動的に必要な薬剤管理情報を読み取ることができる。
本発明に係る薬剤カートリッジによれば、調製者の安全性を確保しつつ、薬剤ボトルと一体化させた状態における外形を単純化して操作性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る薬剤カートリッジの構成を示す断面図。 (a)は、図1の薬剤カートリッジに装填される薬剤ボトルの構成を示す側面図。(b)は、そのキャップを示す斜視図。(c)は、そのラバーキャップを示す斜視図。 図1の薬剤カートリッジに含まれるカートリッジ部の構成を示す断面図。 図1の薬剤カートリッジに含まれるジョイント部の構成を示す断面図。 図2のカートリッジ部内に薬剤ボトルをセットする際の状態を示す斜視図。 (a)〜(c)は、図1の薬剤カートリッジを用いてベント用針部とシリンジ側の針部とを薬剤ボトルに挿入していく際の流れを示す断面図。 (a)、(b)は、図1の薬剤カートリッジを用いて調製作業(吐出工程)を実施する際の流れを示す断面図。(c),(d)は、図1の薬剤カートリッジを用いて調製作業(吸引工程)を実施する際の流れを示す断面図。 (a),(b)は、本発明の他の実施形態に係る薬剤カートリッジの構成を示す断面図。 (a)、(b)は、本発明のさらに他の実施形態に係る薬剤カートリッジに含まれるジョイント部の構成を示す断面図。(c)は、ジョイント部に含まれるベント用針を示す側面図。 本発明のさらに他の実施形態に係る薬剤カートリッジの構成を示す断面図。
本発明の一実施形態に係る薬剤カートリッジについて、図1〜図7(d)を用いて説明すれば以下の通りである。
(薬剤カートリッジ10の構成)
本実施形態に係る薬剤カートリッジ10は、内部に形成された密閉空間S1内に薬剤ボトルBがセットされた状態で、シリンジ11を用いて所望量の薬剤Pを取り出して調製作業を行う際に用いられる容器状の部材であって、図1に示すように、カートリッジ部20と、ジョイント部(誘導部)30と、を備えている。
カートリッジ部20は、ジョイント部30が装着された状態で薬剤ボトルBを内包する密閉空間S1を内部に形成するとともに、薬剤ボトルBの内部の圧力を調整する圧力調整機能を有している。なお、カートリッジ部20の詳細な構成については、後段にて詳述する。
ジョイント部30は、カートリッジ部20の上部に形成された空間内に挿入されるとともに、薬剤Pの調製作業を実施する際には、シリンジ11の針部11aを薬剤ボトルBの内部へと誘導する。なお、ジョイント部30の詳細な構成については、後段にて詳述する。
(薬剤ボトルB)
まず、本実施形態の薬剤カートリッジ10にセットされ、調製作業が実施される薬剤Pを貯留している薬剤ボトルBの構成について、以下で説明する。
薬剤ボトルBは、内部に貯留された薬剤Pを保管するためのガラス製の容器であって、図2に示すように、薬剤貯留部B1、キャップB2、ラバーキャップ(密閉部材)B3、および開口部B4を有している。
薬剤貯留部B1は、ガラス製の容器部分であって、胴寸が細くなっており薬剤Pを出し入れするためのネック部B1aが上部に設けられている。また、薬剤貯留部B1のサイズは、そこに貯留される薬剤Pの量や種類によって異なっており、一般的には、1ml〜100mlのものがある。
キャップB2は、例えば、アルミニウム等の素材によって形成されており、薬剤ボトルBのネック部B1aの先端に、かしめ加工によって取り付けられている。
ラバーキャップB3は、ゴム製の蓋部材であって、キャップB2によって外周部分を保持された状態で、開口部B4を覆うように取り付けられている。なお、ラバーキャップB3は、後述するシリンジ11の針部11aが貫通するとともに、針部11aが抜かれるとその貫通した穴の部分を塞ぐ。
開口部B4は、薬剤ボトルB内に薬剤Pを出し入れするための開口であって、薬剤Pが内部に貯留された状態ではラバーキャップB3によって塞がれている。
なお、薬剤ボトルB内に貯留される薬剤Pとしては、液体の薬剤に限らず、粉体の薬剤であってもよい。
(シリンジ11)
シリンジ11は、薬剤カートリッジ10内にセットされた薬剤ボトルB内から所望の量の薬剤Pを取り出して調製作業を行うための機器であって、針部11a、シリンジ本体12、プランジャ13を有している(図7(a)等参照)。
針部(シリンジ側)11aは、シリンジ11の先端に設けられており内部に注入空間を含む管状の部材であって、調製作業時には、その先端部分が薬剤カートリッジ10内にセットされた薬剤ボトルB内に挿入される。
シリンジ本体12は、先端に針部11aが装着される筒状部材であって、プランジャ13の操作によって薬剤ボトルB内から取り出された薬剤Pを一時的に貯留する。
プランジャ13は、シリンジ本体12の筒状内周面に密着し前後に移動可能な状態で、シリンジ11の後端側に設けられている。つまり、プランジャ13を前後に移動させることで、薬剤ボトルB内の薬剤Pを所望の量だけシリンジ本体12内へ取り出すことができる。
なお、シリンジ11を用いた薬剤Pの調製作業の流れについては、後段にて詳述する。
(カートリッジ部20)
カートリッジ部20は、内部に薬剤ボトルBをセットするための密閉空間S1を形成する薬剤カートリッジ10の容器部分であって、図3に示すように、外壁部21、フランジ部22,22、固定部23、圧力調整機構24、ICタグ(記憶部)25、シール部26、シール部27(図5参照)、ヒンジ部28およびラッチ部29(図5参照)を有している。
なお、本実施形態では、カートリッジ部20は、図5に示すように、ヒンジ部28を介して接続可能な半分の部材に分離可能であって、開いた状態で薬剤ボトルBがセットされる。
(外壁部21)
外壁部21は、内部に薬剤ボトルBを内包する密閉空間S1を形成するとともに、カートリッジ部20の外周面を構成する容器状の部分であって、図3に示すように、ベント孔21a、誘導孔21bを有している。また、外壁部21は、容器状の底部分に、圧力調整機構24が配置されている。
ベント孔21aは、図3に示すように、外壁部21の底面に形成された貫通穴であって、圧力調整機構24によって外壁部21の底部分に形成される圧力調整空間S2と外気とを連通させる。
誘導孔21bは、カートリッジ部20内にセットされた薬剤ボトルBの開口部B4の方へジョイント部30を誘導するための略円筒状の孔部であって、カートリッジ部20の上端部から密閉空間S1に連通するように形成されている。
また、本実施形態では、外壁部21は略円筒状の単純な形状を有しており、大きな突出部等が設けられていないため、薬剤カートリッジ10を軸回転させた場合でも形状の変化はほとんどない。これにより、薬剤カートリッジ10内にセットされた薬剤ボトルB内から所望量の薬剤Pを取り出して調製作業を実施する場合でも、人手あるいはロボットアーム等で安定した状態で薬剤カートリッジ10を掴むことができる。
さらに、本実施形態では、外壁部21は、PC(ポリカーボネート),PS(ポリスチレン),PE(ポリエチレン)等の透明な樹脂(材料を用いて成形されている。これにより、薬剤カートリッジ10内に装填された薬剤ボトルBのラベルや薬剤Pの残量等を、容易に視認することができる。
(フランジ部22)
フランジ部22,22は、図1および図3に示すように、略円筒状の外壁部21の外周面上部に形成された円環状の部材であって、略円筒状の外壁部21の外周面から径方向外側に向かって突出している。また、フランジ部22,22の間には、調製作業を行う人野手、あるいはロボットアーム等によって掴まれる把持部22aが形成されている。
把持部22aは、フランジ部22,22の間に形成された凹部であって、上下に形成されたフランジ部22,22によって挟まれているため、安定した状態で薬剤カートリッジ10を掴むことができる。
(固定部23)
固定部23は、図3に示すように、カートリッジ部20内に薬剤ボトルBを固定するために、カートリッジ部20の内周面から密閉空間S1に向かって突出するように形成された円環状の部分である。
また、固定部23は、図5に示すように、後述するヒンジ部28を介してカートリッジ部20を開いた状態で薬剤ボトルBが側方から装填される。そして、固定部23は、カートリッジ部20を閉じた状態で薬剤ボトルBのネック部B1aを外周側から挟み込むようにして保持する。
(圧力調整機構24)
圧力調整機構24は、シリンジ11を用いた調製作業の前後において大気圧に対する初期内圧を維持するように、薬剤ボトルB内の圧力を調整するために薬剤カートリッジ10に設けられた機構であって、図3に示すように、隔壁膜24a、バネ(押圧部)24bを有している。
隔壁膜24aは、外壁部21の内部の空間を仕切るために設けられた略円形のゴム製の膜であって、図1に示すように、密閉空間S1と圧力調整空間S2とを仕切る位置に設けられている。また、隔壁膜24aは、後述する調製作業においてシリンジ11を操作した際に、密閉空間S1内の圧力の変化に応じて、その中央部分の位置が変化することで、密閉空間S1側の圧力が大きく変動しないようにすることができる。
バネ(押圧部)24bは、外壁部21内における圧力調整空間S2側、つまり外壁部21の底面の中央部分に配置されており、ゴム製の隔壁膜24aを密閉空間S1側に押圧するように支持している。つまり、バネ24bは、後述する調製作業においてシリンジ11を操作した際に、密閉空間S1内の圧力の変化に応じて隔壁膜24aの位置が変動した場合でも、調製作業が完了した時点で隔壁膜24aを元の位置に戻すことで、隔壁膜24aの初期位置を設定する。
また、バネ24bは、隔壁膜24aを押圧して圧力調整空間S2を大きく確保しているため、シリンジ11を用いた吐出・吸引時に必要な圧力調整空間S2の初期体積を確保することができる。
なお、圧力調整空間S2の初期体積としては、薬剤ボトルBのサイズに合わせて薬剤ボトルBの容積+αの大きさであることが好ましい。一般的に、薬剤ボトルBの容積は、1〜100mlであることを考慮すれば、例えば、圧力調整空間S2は100ml+α程度の大きさであればよい。
また、図7(a)に示すように、シリンジ11から薬剤ボトルB内へ吐出される液体の量(Vs1)が分かっている場合には、圧力調整空間S2の体積Vd>Vs1である必要がある。
ここで、圧力調整機構24が設けられた外壁部21の底部分には、外気と連通した貫通穴(ベント孔21a)が設けられている。このため、密閉空間S1側の圧力変動によって隔壁膜24aが移動した場合でも、圧力調整空間S2内の圧力は常に外気とほぼ同じ状態のままであるため、圧力調整空間S2が密閉された空間である場合と違って、隔壁膜24aの移動を妨げるようなことはない。
なお、圧力調整機構24は、図5に示すように、ヒンジ部28を介してカートリッジ部20を開いた状態で、カートリッジ部20の底部分から着脱可能な状態で取り付けられている。
(ICタグ25)
ICタグ(記憶部)25は、薬剤カートリッジ10内にセットされた薬剤ボトルBに貯留されている薬剤Pの種類、残量、有効期限等の薬剤管理情報が記憶されている。また、ICタグ25は、図1および図3に示すように、カートリッジ部20の底部分にインサート成形されている。
これにより、例えば、調製作業に使用される各種装置に薬剤カートリッジ10を載置するだけで、各種装置側の載置部分に搭載された読取装置等の外部機器を用いて、容易に薬剤管理情報を読み取ることができる。
(シール部26,27)
シール部26は、図1に示すジョイント部30が装着された状態において、薬剤カートリッジ10の内部と外気とを遮断して外壁部21内に密閉空間S1を形成するために設けられた円環状の弾性部材(図5参照)であって、図3に示すように、誘導孔21bの上端部分に取り付けられている。このため、密閉空間S1の密閉性を確保するために、円環状のシール部26の内径は、ジョイント部30の胴部32の外径よりもやや小さくなるように形成されている。
シール部27は、ヒンジ部28を介して開閉可能なカートリッジ部20内に密閉空間S1を形成するために、図5に示すように、半分に分離されたカートリッジ部20の分離面に沿って設けられた弾性部材である。これにより、本実施形態のように、ヒンジ部28を介して開閉可能なカートリッジ部20を採用した場合でも、密閉空間S1内の密閉度を確保することができる。
(ヒンジ部28およびラッチ部29)
ヒンジ部28は、略円筒状の軸中心を通過する面によって半分に分離されたカートリッジ部20を開閉するために、外壁部21の外周面に設けられており、開閉時における回動中心となる。具体的には、ヒンジ部28は、挿入部28a、被挿入部28bを有している。
挿入部28aは、半分に分離されたカートリッジ部20の外周面における縦方向に並ぶように配置されており、略円筒状のカートリッジ部20の軸方向に平行に突出する。
被挿入部28bは、半分に分離されたカートリッジ部20の挿入部28aが設けられた側とは反対側の外周面における挿入部28aに対応する位置に、縦方向に並ぶように配置されている。そして、被挿入部28bは、挿入部28aの突出部分が挿入された状態で、カートリッジ部20を開閉する際に回動中心となる。
なお、挿入部28aと被挿入部28bとが分離できないヒンジ部28を用いてもよい。
ラッチ部29は、開閉可能なカートリッジ部20を閉じた状態において、カートリッジ部20が開かないように、外壁部21の外周面における対応する位置に設けられた図示しない突起部に係合する。
(ジョイント部30)
ジョイント部30は、カートリッジ部20内に装填された薬剤ボトルBに対してシリンジ11の針部11aを誘導するために、カートリッジ部20の誘導孔21b内に挿入される筒状の部材であって、図4に示すように、ベント用針部(連通管)31、胴部32、案内部33、シール部34、穿刺部35a,35b、および受け部36を有している。
(ベント用針部31)
ベント用針部31は、薬剤ボトルBの内部とカートリッジ部20内の密閉空間S1とを連通させるための連通管であって、胴部32に対して一体化されている。また、ベント用針部31は、図4に示すように、第1端31a、ベント孔31bを有している。
第1端31aは、図4に示すように、ジョイント部30における挿入側先端から突出した状態で設けられている。また、第1端31aは、先端が尖った形状を有しているとともに、ベント孔31bまで連通する開口を有している。第1端31aは、ジョイント部30がカートリッジ部20の誘導孔21b内へ挿入されていく動作に連動して、カートリッジ部20内にセットされた薬剤ボトルBのラバーキャップB3を貫通して、薬剤ボトルBの内部まで到達する。
ベント孔31bは、図4に示すように、ベント用針部31における第1端31aとは反対側の端部(第2端)側に設けられており、第1端31aに形成された開口と連通している。また、ベント孔31bは、胴部32の外周面に形成されたベント孔32aと隣接配置されているため、第1端31a側と胴部32の側面との間を連通させることができる。
(胴部32)
胴部32は、図4に示すように、略円筒状の部材であって、ジョイント部30が略円筒状の誘導孔21b内に挿入された際に、誘導孔21bの形状に沿って移動する。そして、胴部32は、図4に示すように、長手方向におけるほぼ中央部付近に、側面の空間とベント用針部31の第1端31aとを連通させるベント孔32aを有している。
ベント孔32aは、上述したベント用針部31のベント孔31bに隣接配置された孔部であって、胴部32の外周面から、胴部32に一体化されたベント用針部31のベント孔31bに向かって形成されている。
(案内部33)
案内部33は、図4に示すように、略円筒状の胴部32の軸中心に沿って形成された貫通孔であって、その両端が穿刺部35a,35bによって塞がれている。
また、案内部33は、後述する調製作業時においてシリンジ11の針部11aが挿入された際に、穿刺部35a,35bを経由して、針部11aを薬剤ボトルBの開口部B4まで案内する。
(シール部34)
シール部34は、図4に示すように、胴部32の外周面を取り囲むように設けられたゴム製のOリングであって、ベント孔32aが形成された外周面の直上に設けられている。
これにより、ジョイント部30がカートリッジ部20の誘導孔21b内へ挿入された状態において、ベント孔31bおよびベント孔32aから漏れ出してくる薬剤Pがシール部34よりも上方へ移動することを防止することができる。
(穿刺部35a,35b)
穿刺部35a,35bは、図4に示すように、胴部32の上端、下端にそれぞれ設けられた弾性部材であって、シリンジ11の針部11aが抜き差しされる。
また、穿刺部35a,35bは、針部11aの穿刺が可能な程度の硬さを有しているとともに、針部11aを抜いた後には穿刺口がふさがれる程度の弾性力も有している。
これにより、シリンジ11の針部11aを抜き差しした場合でも、穿刺口から薬剤Pが漏れ出すことを防止することができる。
(受け部36)
受け部36は、ジョイント部30における挿入側とは反対側に設けられており、手動操作する際の把持部分となる。
また、受け部36は、シリンジ11の針部11aを刺す動作時には、シリンジ11の穿刺側先端となる針部11aのおおよその位置を設定する目安となる開口を有している。
<薬剤ボトルBの装着>
本実施形態の薬剤カートリッジ10内に薬剤ボトルBを装着する際には、図5に示すように、ヒンジ部28を中心にして半分に分離可能なカートリッジ部20を開状態とする。
そして、薬剤ボトルBのネック部B1aが固定部23に係止されるように、薬剤ボトルBを側方から装着する。
次に、薬剤ボトルBがセットされた側とは反対側のカートリッジ部20を、ヒンジ部28を中心にして回動させて閉状態とし、ラッチ部29を使って閉状態を保持する。
このとき、上述したように、カートリッジ部20の分離面に沿って、シール部27が設けられている。
これにより、カートリッジ部20の分離部分において、カートリッジ部20内に形成される密閉空間S1の密閉度が低くなるおそれを回避することができる。
<ジョイント部30の装着>
本実施形態の薬剤カートリッジ10では、図6(a)〜図6(c)に示す手順で、薬剤ボトルBがセットされたカートリッジ部20に対してジョイント部30を取り付ける。
具体的には、まず、図6(a)に示すように、カートリッジ部20の上端部分に形成された誘導孔21bに沿ってジョイント部30を挿入していく。
次に、図6(a)に示すジョイント部30のベント用針部31の穿刺側の先端(第1端31a)が薬剤ボトルBのラバーキャップB3まで達した状態から、さらにジョイント部30を押し込んで行くと、図6(b)に示すように、胴部32の下端部に設けられた穿刺部35bが薬剤ボトルBの開口部B4を塞ぐラバーキャップB3に当接した状態となる。このとき、ベント用針部31の第1端31aは、ラバーキャップB3を貫通して、薬剤ボトルBの内部空間まで到達する。よって、図6(b)に示す状態では、ベント用針部31によって、薬剤ボトルBの内部とカートリッジ部20内の密閉空間S1とが連通した状態となる。
次に、調製作業に用いる薬剤Pを薬剤ボトルBから取り出すために、図6(c)に示すように、ジョイント部30の上端に設けられた穿刺部35aから、シリンジ11の針部11aを挿入していく。
このとき、シリンジ11の針部11aは、穿刺部35aを貫通した後、胴部32内に形成された案内部33を通過し、さらに胴部32の下端に取り付けられた穿刺部35b、薬剤ボトルBのラバーキャップB3を貫通して、薬剤ボトルBの内部空間へと到達する。
<調製作業の流れ>
本実施形態の薬剤カートリッジ10では、上述した手順によって、ジョイント部30をカートリッジ部20に対して装着した状態とし、さらに、図7(a)〜図7(d)に示す手順によって、薬剤ボトルB内の薬剤Pを所望量分だけシリンジ11側へ取り出して調製作業を行う。
(吐出工程)
ここではまず、シリンジ11を用いて、薬剤ボトルB内に所望の量の液体(凍結乾燥剤、溶解液等)を吐出して薬剤ボトルB内で薬剤Pを混合する吐出工程について説明する。
具体的には、まず、シリンジ11の針部11aをジョイント部30へ穿刺する前の段階として、シリンジ11のプランジャ13を操作して、薬剤ボトルB内へ吐出するための所望の量の液体を、シリンジ本体12内に体積Vs1分だけ吸引する。
次に、シリンジ本体12内に体積Vs1分の液体を貯留した状態で、図7(a)に示すように、針部11aの先端が薬剤ボトルBの内部まで到達するまで、シリンジ11をジョイント部30の穿刺部35aに対して押し込んでいく。
なお、図7(a)に示す状態における密閉空間S1内の体積Vc、圧力調整空間S2内の体積Vdとする。
次に、図7(b)に示すように、シリンジ本体12内の体積Vs1分の液体を薬剤ボトルB内へ移動させるようにプランジャ13を押し込んでいく。このとき、薬剤ボトルB内には、シリンジ本体12内に形成されていた体積Vs1分に相当する量の液体が押し込まれる。
このとき、図7(b)に示すように、薬剤ボトルB内の薬剤Pの液面は、シリンジ11内の液体が移動した分に相当する高さd1だけ上昇する。
ここで、上述したように、薬剤ボトルB内とカートリッジ部20内の密閉空間S1とは、ベント用針部31を介して連通している。
これにより、シリンジ11のプランジャ13の操作によって薬剤ボトルB内へ液体が移動したことにより、薬剤ボトルB内から押し出された空気は、薬剤ボトルBの内圧をそれ程高くすることはなく、ベント用針部31を介して、密閉空間S1内へ流れていく。
このとき、密閉空間S1では、内圧上昇によって、圧力調整機構24の隔壁膜24aがバネ24bの付勢力に反して押し込まれることで、体積V1≒Vc+Vs1となる。一方、隔壁膜24aが押し込まれたことによって、圧力調整空間S2では、体積V2≒Vd−Vs1となる。
次に、図7(b)に示す状態から、シリンジ11の針部11aを薬剤ボトルBから抜き取り、薬剤ボトルBを振ることで、薬剤ボトルB内の薬剤Pとシリンジ11から注入された液体とを混合させる。
(吸引工程)
次に、シリンジ11を用いて、薬剤ボトルB内に所望の量の液体(凍結乾燥剤、溶解液等)が移動した状態の薬剤ボトルB内から、所望の量の薬剤Pを取り出す吸引工程について説明する。
上記混合済みの薬剤ボトルBに、再びシリンジ11の針部11aを刺し込んでいき、その状態のまま、上下を逆さまにすると、図7(c)に示すように、密閉空間S1内は体積Vcに、圧力調整空間S2は体積Vdに戻る。
この状態で、シリンジ11のプランジャ13を操作して薬剤ボトルB内の混合済みの薬剤Pをシリンジ11のシリンジ本体12内へ体積Vs2(≒Vs1)分だけ取り出す。
このとき、密閉空間S1では、内圧下降によって、圧力調整機構24の隔壁膜24aが密閉空間S1を小さくする側に移動することで、体積V1≒Vc−Vs2となる。一方、隔壁膜24aが移動したことによって、圧力調整空間S2では、体積V2≒Vd+Vs2となる。
このまま、シリンジ11を下向きに移動させて、薬剤ボトルB内から針部11aを抜き取ると、薬剤ボトルB内は、カートリッジ部20内の圧力とほぼ同等になるように調整される。
これにより、薬剤ボトルBから所望量の薬剤Pを取り出して調製作業を行う前後において、薬剤ボトルBの内を適切な圧力になるように調整することができる。よって、薬剤ボトルBから内圧上昇によって薬剤Pが漏れ出すことを防止することができる。
また、本実施形態の薬剤カートリッジ10では、薬剤ボトルB内と連通する密閉空間S1は、カートリッジ部20によって密閉された空間となっているため、調製作業時に、薬剤Pが薬剤カートリッジ10の外部へ漏れ出すことを防止することができる。
本実施形態の薬剤カートリッジ10では、以上のことから、調製作業者の安全性を確保しつつ、薬剤ボトルBを内包する薬剤カートリッジ10の外形を単純化して操作性を向上させることができる。
さらに、本実施形態の薬剤カートリッジ10では、以上のように、圧力調整機構24がカートリッジ部20内に設けられているため、シリンジ11を用いて所望量の薬剤を薬剤ボトルB内から取り出す際に、予め、シリンジ11内に取り出す薬剤の量に対応する空気をシリンジ本体12内へ入れておく必要がない。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、図5に示すように、筒状のカートリッジ部20を半径方向に沿って半々に分離した開閉式の構成を採用しており、内部に薬剤ボトルBを装填する構成を例として挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図8(a)および図8(b)に示すように、カートリッジ部120の外壁部121を、コップ状の薬剤ボトル挿入部121aとその蓋部分となる蓋部121bとを着脱可能とした構成を採用した薬剤カートリッジ110であってもよい。
薬剤カートリッジ110では、図8(a)に示すように、薬剤ボトル挿入部121aの上部における内周面に形成された内ねじ122aと、蓋部121bの下部における外周面に形成された外ねじ122bとを螺合させることで、薬剤カートリッジ110のカートリッジ部120内に密閉空間S1を形成する。
なお、薬剤ボトル挿入部121a側の内ねじ122aと蓋部121b側の外ねじ122bとを螺合させる部分からの空気の漏れ出しを防止するために、蓋部121bのフランジ部22の下面には、図8(b)に示すように、密閉空間S1を形成するためのシール部123が設けられている。
これにより、このような着脱可能な複数の部材からカートリッジ部120が構成される薬剤カートリッジ110であっても、内部に密閉空間S1を容易に形成することができる。
なお、本実施形態の構成では、薬剤ボトル挿入部121aと蓋部121bとは同じ素材によって形成されていてもよいし、異なる素材によって形成されていてもよい。
(B)
上記実施形態では、薬剤ボトルBの内部と薬剤カートリッジ10内の密閉空間S1とを連通させる連通管として、ジョイント部30と一体化されており、ジョイント部30をセットする動作に連動して薬剤ボトルB内へ第1端31aが挿入されるベント用針部31を用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図9(a)から図9(c)に示すように、ジョイント部230に対して可動可能な状態で取り付けられたベント用針部231を用いてもよい。
この場合には、図9(a)に示すように、ベント用針部231の第1端231aが胴部232に内包された状態のままジョイント部230をカートリッジ部に対して装着する。そして、その後、図9(b)に示すように、第2端231bが胴部232の上面に接する位置までベント用針部231の第2端231b側を押圧していく。
ここで、ベント用針部231の第1端231aと第2端231bとの間には、ベント孔231cが形成されている。ベント孔231cは、図9(a)に示す状態では、胴部232の内部に位置しており、図9(b)に示す状態では、胴部232内を移動して胴部232のベント孔232aと隣接する位置まで移動する。
これにより、図9(b)に示す状態では、薬剤ボトルBの内部と薬剤カートリッジの密閉空間とを、第1端231aとベント孔231c,232aとを介して連通させることができる。
(C)
上記実施形態では、調製作業の前後において薬剤ボトルB内の圧力を調整するために、底部分に圧力調整機構24が設けられた薬剤カートリッジ10を用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、調製作業中に薬剤ボトルから漏れ出した薬剤等を所定の密閉空間内に閉じ込めることが可能な構成を採用した薬剤カートリッジの場合には、圧力調整機構は設けられていなくてもよい。
また、圧力調整機構としては、上記実施形態の配置、構成に限らず、薬剤カートリッジのどの位置に設けられていてもよいし、どのような構成であってもよい。
(D)
上記実施形態では、内部にセットされた薬剤Pの種類や残量等を視認できるように、PC(ポリカーボネート)等の透明な樹脂によって外壁部21を形成した薬剤カートリッジ10を例として挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、薬剤カートリッジの外壁部が非透明な素材や遮光性素材によって形成されている場合には、薬剤カートリッジ内にセットされた薬剤ボトルの種類や薬剤Pの残量等を視認したり、薬剤ボトルに付されたバーコード等の情報を外部機器を用いて読み取ったりすることは難しくなってしまう。
そこで、図10に示すように、外壁部321における薬剤ボトルBの側面に近接する部分に、内部を視認できる透明な素材によって形成された窓部321aを設けたカートリッジ部320を含む薬剤カートリッジ310としてもよい。
(E)
上記実施形態では、PCやPS、PE等の透明な樹脂によって外壁部21を形成した薬剤カートリッジ10を例として挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、外壁部を構成する素材として、上記以外の樹脂を採用してもよい。
また、調製作業を実施するために薬剤カートリッジの内部にセットされる薬剤の種類や特性等に応じて、遮光性素材、断熱性素材等を有する樹脂や他の材料によって、外壁部が構成されていてもよい。
(F)
上記実施形態では、薬剤管理情報が記憶される記憶部として、カートリッジ部20の底面にインサート成形によって埋め込まれたICタグ25を用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
ICタグ等の記憶部を設ける位置としては、カートリッジ部の底面に限定されるものではなく、例えば、外周面やキャップ部分であってもよい。
また、記憶部としては、ICタグ以外に、例えば、カートリッジ部の外周面に貼り付けられたバーコード等を用いてもよい。
この場合には、バーコードリーダによって薬剤管理情報を読み取ることができる。
(G)
上記実施形態では、薬剤ボトルBのネック部B1aを薬剤カートリッジ10側の固定部23において保持して固定した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、薬剤ボトルの形状が異なる場合には、別の保持方法によって薬剤ボトルを内部に固定してもよい。
つまり、本発明の薬剤カートリッジは、薬剤ボトルの形状等に関係なく、適宜形状等に変更を加えることで、同様の効果を得ることができる。
(H)
上記実施形態では、圧力調整機構に含まれる弾性部材として、バネ24bを用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、弾性部材として、バネやゴム等の部材を用いる手段以外に、隔壁膜自身が有する弾性機能を利用してもよい。
つまり、ゴム等の弾性素材によって隔壁膜を形成した場合には、それ自体に弾性があるため、元の形状に戻ろうとする性質がある。よって、この隔壁膜自身の弾性機能を活用して、密閉空間および薬剤ボトル内の圧力調整を行う構成であってもよい。
本発明の薬剤カートリッジは、調製者の安全性を確保しつつ、薬剤ボトルと一体化させた状態における外形を単純化して操作性を向上させることができるという効果を奏することから、各種薬剤を扱う際に使用されるカートリッジに対して広く適用可能である。
10 薬剤カートリッジ
11 シリンジ
11a 針部(シリンジ側)
12 シリンジ本体
13 プランジャ
20 カートリッジ部
21 外壁部
21a ベント孔
21b 誘導孔
22 フランジ部
22a 把持部
23 固定部
24 圧力調整機構
24a 隔壁膜
24b バネ(押圧部)
25 ICタグ(記憶部)
26 シール部
27 シール部
28 ヒンジ部
28a 挿入部
28b 被挿入部
29 ラッチ部
30 ジョイント部(誘導部)
31 ベント用針部(連通管)
31a 第1端
31b ベント孔
32 胴部
32a ベント孔
33 案内部
34 シール部
35a,35b 穿刺部
36 受け部
110 薬剤カートリッジ
120 カートリッジ部
121 外壁部
121a 薬剤ボトル挿入部
121b 蓋部
122 螺合部
122a 内ねじ
122b 外ねじ
123 シール部
130 ジョイント部
131 シール部
230 ジョイント部
231 ベント用針部(連通管)
231a 第1端
231b 第2端
231c ベント孔
232 胴部
232a ベント孔
310 薬剤カートリッジ
320 カートリッジ部
321 外壁部
321a 窓部
B 薬剤ボトル
B1 薬剤貯留部
B1a ネック部
B2 キャップ
B3 ラバーキャップ(密閉部材)
B4 開口部
P 薬剤
S1 密閉空間
S2 圧力調整空間

Claims (16)

  1. シリンジを用いて調製作業を行う際に、内部に薬剤を貯留した薬剤ボトルと一体化されて使用される薬剤カートリッジであって、
    内部に形成される密閉空間内に前記薬剤ボトルを内包する略筒状の外壁部と、
    前記外壁部内の密閉空間内に内包される前記薬剤ボトルを保持する固定部と、
    前記外壁部に対して着脱可能な状態で設けられており、前記薬剤ボトルが前記固定部に保持された状態において前記薬剤ボトルの開口部に向かって前記シリンジの針側の部分を誘導する誘導部と、
    前記誘導部に設けられており、前記固定部に前記薬剤ボトルが保持された状態で、前記薬剤ボトルの開口部に装着された密閉部材に第1端が挿入され、前記第1端と前記第1端から離間した位置に設けられたベント孔との間において前記薬剤ボトル内と前記外壁部内の密閉空間とを連通させる連通管と、
    を備えている薬剤カートリッジ。
  2. 前記外壁部内に設けられており、前記密閉空間と隣接する圧力調整空間と、前記密閉空間と前記圧力調整空間とを分離する隔壁膜と、前記隔壁膜を前記密閉空間側に押圧する押圧部と、を有する圧力調整機構を、さらに備えている、
    請求項1に記載の薬剤カートリッジ。
  3. 前記押圧部は、前記圧力調整空間側に設けられたバネあるいは弾性部材である、
    請求項2に記載の薬剤カートリッジ。
  4. 前記押圧部は、前記隔壁膜の弾性機能である、
    請求項2に記載の薬剤カートリッジ。
  5. 前記連通管は、前記誘導部が前記薬剤ボトルの開口に向かって装着される動作に連動して、前記第1端が、前記薬剤ボトルの密閉部材に挿入されていき前記薬剤ボトル内の空間に到達する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の薬剤カートリッジ。
  6. 前記ベント孔は、前記連通管における前記第1端とは反対側の第2端に設けられている、
    請求項5に記載の薬剤カートリッジ。
  7. 前記連通管は、前記誘導部が前記薬剤ボトルの開口に向かって挿入された状態で、前記第1端とは反対側の第2端を押圧することで、前記薬剤ボトル内と前記外壁部内の密閉空間とを連通させる、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の薬剤カートリッジ。
  8. 前記ベント孔は、前記連通管における前記第1端と前記第2端との間に設けられている、
    請求項7に記載の薬剤カートリッジ。
  9. 前記外壁部は、前記薬剤ボトルが挿入される薬剤ボトル挿入部と、前記薬剤ボトル挿入部に対して着脱可能であって前記薬剤ボトルの開口側の部分を保持する蓋部と、を有しており、
    前記蓋部は、前記薬剤ボトルを保持した状態で、前記薬剤ボトル固定部に対して螺合されることで、前記外壁部内に前記密閉空間を形成する、
    請求項1から8のいずれか1項に記載の薬剤カートリッジ。
  10. 略円筒状の前記外壁部の外周面に沿って設けられており、前記外周面から突出する円環状の複数のフランジ部をさらに備えている、
    請求項1から9のいずれか1項に記載の薬剤カートリッジ。
  11. 前記外壁部は、透明な素材によって形成されている、
    請求項1から10のいずれか1項に記載の薬剤カートリッジ。
  12. 前記外壁部の一部に設けられており、内部に装填された前記薬剤ボトルを視認可能とする透明な窓部をさらに備えている、
    請求項1から10のいずれか1項に記載の薬剤カートリッジ。
  13. 前記外壁部は、遮光性素材によって形成されている、
    請求項1から10のいずれか1項に記載の薬剤カートリッジ。
  14. 前記外壁部は、断熱性を有している、
    請求項1から10のいずれか1項に記載の薬剤カートリッジ。
  15. 所定の機器を用いて読み取られる薬剤管理情報が記録される記憶部をさらに備えている、
    請求項1から14のいずれか1項に記載の薬剤カートリッジ。
  16. 前記記憶部は、前記外壁部の底面に貼り付け、あるいは埋め込まれている、
    請求項15に記載の薬剤カートリッジ。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018201691A (ja) * 2017-05-31 2018-12-27 キヤノンマーケティングジャパン株式会社 カートリッジ

Cited By (1)

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JP2018201691A (ja) * 2017-05-31 2018-12-27 キヤノンマーケティングジャパン株式会社 カートリッジ

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