JP2021159185A - 薬剤投与器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】薬剤投与直前の準備が容易で、かつ適切な穿刺深さにおいて薬剤を投与することができる薬剤投与器具を提供する。【解決手段】薬剤投与器具1は、筒状ケース4に収納された、両頭針3、プレフィルドシリンジ2を備える薬剤投与具10と、収納本体部6と、蓋部7とそのいずれかにストッパー部50を備える収納体5からなる。薬剤投与具は、外筒21に当接し、プレフィルドシリンジを両頭針方向に付勢する付勢部材11を備え、収納体のストッパー部は、筒状ケース4の側部開口部43a,43bに離脱可能に装着され、外側面突出部の前面と当接し、シリンジの両頭針方向への移動を規制する。付勢部材は、ストッパー部の離脱後、シリンジの封止部材24が、両頭針の後端針部31bにより刺通状態となるようシリンジ2を押圧している。【選択図】図4

Description

本発明は、薬剤投与器具に関する。
患者に薬液を投与するために注射器(注射針の付いたシリンジ)が用いられる。シリンジ内に患者に投与するための薬液を収納する方法として、例えば、薬液が保管されたアンプルやバイアルから薬液を吸い出す方法がある。アンプルは、薬液を充填した後、容器の末端を熱で融解させて封をしたものであり、薬液を使用する際は容器の首部を折り、折った部分から注射針を差し込んで薬液を吸い出す作業が必要となる。バイアルは、薬液が入った容器(瓶)にゴムで栓をしたものであり、薬液を使用する際はゴム栓に注射針を刺して薬液を吸い出す作業が必要となる。
これに対し、シリンジに予め薬液を充填したまま保管するプレフィルドシリンジがある。プレフィルドシリンジでは、薬液投与前に薬液の保管された容器から薬液を吸い出す必要はない。しかし、一部のプレフィルドシリンジには注射針が取り付けられておらず、使用する際に注射針を取り付ける作業が必要となる。
特許文献1には、針を薬剤カートリッジに挿入するための自動機構を提供すること、また使用者が注射の前に針を手で扱うことを減らすことができる薬剤注射デバイスが開示されている。特許文献1のものでは、本体に対して固定され、薬剤カートリッジを保持するように構成されている薬剤カートリッジホルダと;針を支持し、本体に対して軸方向に可動であるニードルキャリアと;ニードルキャリアに連結された第1の予応力印加ばねを含む、デバイスの遠位端の回転可能キャップとを含み、キャップは、その回転の動きにより第1の予応力印加ばねが解放され、それによってニードルキャリアが軸方向にデバイスの近位端に向かって動くように配置されている。
特表2018−535042号公報
しかし、特許文献1の薬剤注射デバイスでは、使用者が、注射時に針の穿刺深さを見誤るおそれがある。これは、針(ニードルキャリア)が本体に対して軸方向に動くことで、針を薬剤カートリッジに挿入する前後において、デバイスの最外部を構成する本体と針との位置関係が変化するためである。注射による薬液の投与においては、薬液や目的に応じた適切な穿刺深さがあり(皮内注射、皮下注射、筋肉注射など)、正しい穿刺深さでない場合は、期待する薬効が得られない可能性がある。
そこで、本発明は、薬剤投与直前の準備が容易で、かつ適切な穿刺深さにおいて薬剤を迅速に投与することができる薬剤投与器具を提供するものである。
上記目的を達成するものは、以下のものである。
(1) 先端針部と後端針部とを有する中空の両頭針と、プレフィルドシリンジと、前記両頭針の前記後端針部に先端側が向かい合うように前記プレフィルドシリンジを収納する筒状ケースとからなる薬剤投与具と、前記薬剤投与具を収納する収納体とを備える薬剤投与器具であって、
前記筒状ケースは、側部開口部を後端部に備え、前記両頭針を移動不能かつ前記先端針部を含む先端部が突出するように収納し、かつ前記プレフィルドシリンジを前記筒状ケース内にて前記両頭針方向に移動可能に収納し、
前記プレフィルドシリンジは、後端部に外側面突出部を有する外筒と、前記外筒の先端を封止するとともに前記両頭針の前記後端針部が刺通可能な封止部材と、前記外筒内を液密状態にて摺動可能なガスケット部材と、後部が前記筒状ケースより突出したガスケット押圧部材とを備え、
前記収納体は、前記薬剤投与具を収納可能であり、開口部を有する収納本体部と、前記収納本体部の前記開口部に装着可能な蓋部とを備え、
前記薬剤投与具は、前記外筒に当接し、前記プレフィルドシリンジを前記両頭針方向に付勢する付勢部材を備え、
前記収納体は、前記収納本体部または前記蓋部の内面に設けられ、前記筒状ケースの前記側部開口部に離脱可能に進入し、前記外側面突出部の前面と当接し、前記プレフィルドシリンジの前記両頭針方向への移動を規制するストッパー部を備え、
前記付勢部材は、前記ストッパー部を有する前記収納本体部または前記蓋部からの前記薬剤投与具の離脱後、前記プレフィルドシリンジの前記封止部材が、前記両頭針の前記後端針部により刺通状態となるよう前記プレフィルドシリンジを押圧するものである薬剤投与器具。
(2) 前記ストッパー部は、基部と、前記基部より前方に延びかつ向かい合う2つの延出部と、前記2つの延出部と前記基部間に形成された前記外筒の本体を貫通させるための切欠部とを備えており、前記筒状ケースは、前記2つの延出部との係合部を備え、前記ストッパー部は、前記筒状ケースへの装着時、前記基部は、前記筒状ケースの前記側部開口部と係合し、前記2つの延出部の先端部は、前記筒状ケースの前記係合部と係合している上記(1)に記載の薬剤投与器具。
(3) 前記両頭針は、前記先端針部と前記後端針部とを有する針管と、前記針管の中間部に装着されたハブと、後端が前記ハブに装着され、先端が閉塞し、前記先端針部を被包する両頭針キャップを備えている上記(1)または(2)に記載の薬剤投与器具。
(4) 前記収納本体部は、矩形状の本体板部と、前記本体板部の長手方向両側部より起立した向かい合う2つの側板部と、前記本体板部の短手方向一側部より起立した上部板部と、前記本体板部と向かい合う対向開口部と、前記上部板部と向かい合う下部開口部とを備え、前記蓋部は、前記収納本体部の前記対向開口部に装着可能なベース板部と、前記収納本体部の前記下部開口部に装着可能な下部板部とを備え、前記薬剤投与具は、前記ガスケット押圧部材が前記収納体の下部内部に位置するように、前記収納体内に収納されており、さらに、前記ストッパー部は、前記収納体に設けられている上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の薬剤投与器具。
(5) 前記収納本体部は、矩形状の本体板部と、前記本体板部の長手方向両側部より起立した向かい合う2つの側板部と、前記本体板部の短手方向両側部より起立した上部板部および下部板部と、前記本体板部と向かい合う対向開口部とを備え、前記蓋部は、前記収納本体部の前記対向開口部に装着可能なベース板部を備え、前記薬剤投与具は、前記ガスケット押圧部材が前記収納体の下部内部に位置するように、前記収納体内に収納されており、さらに、前記ストッパー部は、前記収納体に設けられている上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の薬剤投与器具。
(6) 前記両頭針は、前記先端針部と前記後端針部とを有する針管と、前記針管の中間部に装着されたハブと、後端が前記ハブに装着され、先端が閉塞し、前記先端針部を被包する両頭針キャップを備え、前記薬剤投与具は、離脱可能な筒状ケース装着部と、前記両頭針キャップとの連結部とを備えるキャップ連結部材を備えている上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の薬剤投与器具。
(7) 前記収納体は、前記収納本体部の前記本体板部の上部側内面もしくは前記上部板部の内面に、前記両頭針キャップを保持するキャップ保持部を備えている上記(4)に記載の薬剤投与器具。
(8) 前記収納体は、前記蓋部の上部側内面より、内方に突出し、前記両頭針キャップを保持するキャップ保持部を備えている上記(6)に記載の薬剤投与器具。
(9) 前記両頭針は、前記先端針部と前記後端針部とを有する針管と、前記針管の中間部に装着されたハブと、一端が前記ハブに装着され、後端が閉塞し、前記後端針部を被包する弾性スリーブとを備え、前記弾性スリーブは、前記ハブ方向に押圧されることにより、前記後端針部による刺通が可能となっている上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の薬剤投与器具。
(10) 前記筒状ケースは、前記側部開口部を向かい合うように2つ備え、前記ストッパー部は、基部と、前記基部より前方に延びかつ向かい合う2つの延出部と、前記2つの延出部と前記基部間に形成された前記外筒の本体を貫通させるための切欠部とを備えて、前記ストッパー部は、前記薬剤投与具への装着時、前記基部は、前記筒状ケースの一方の前記側部開口部と係合し、前記2つの延出部の先端部は、は、前記2つの側部開口部と係合している上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の薬剤投与器具。
(11) 前記筒状ケースは、前記ストッパー部の前記薬剤投与具からの離脱後、前記プレフィルドシリンジの前記封止部材が、前記両頭針の前記後端針部により刺通状態となった後に、前記プレフィルドシリンジの前記外側面突出部の先端面と当接し、移動を規制する当接部を備えている上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の薬剤投与器具。
(12) 前記筒状ケースは、収納された前記プレフィルドシリンジの筒状本体に対応する位置において、前記筒状ケースの内面から内方に突出し、前記プレフィルドシリンジの摺動をガイドするガイド部を備えている上記(1)ないし(11)のいずれかに記載の薬剤投与器具。
(13) 前記付勢部材は、先端が前記プレフィルドシリンジの前記外側面突出部の後面に当接し、後端が前記筒状ケースの付勢部材収納部の端部と当接し、前記プレフィルドシリンジのガスケット押圧部材が貫通した圧縮状態のコイルばねである上記(1)ないし(12)のいずれかに記載の薬剤投与器具。
(14) 前記ガスケット押圧部材は、基端に押圧操作部を備え、かつ、前記ストッパー部の離脱後、前記プレフィルドシリンジの前記封止部材が、前記両頭針の前記後端針部により刺通状態となった状態において、前記押圧操作部を含む基端部が、前記筒状ケースより突出するものである上記(1)ないし(13)のいずれかに記載の薬剤投与器具。
(15) 前記薬剤投与具は、前記ガスケット押圧部材の側部に着脱可能に装着され、先端部が前記筒状ケースの後端より離間し、かつ、前記ガスケット押圧部材の前方への移動により前記先端部が前記筒状ケースの前記後端に当接可能なガスケット押圧部材移動距離規制部材を備えている上記(1)ないし(14)のいずれかに記載の薬剤投与器具。
(16) 前記薬剤投与具は、前記筒状ケースの先端部に装着され、先端方向に摺動可能であり、前記筒状ケースより突出する前記両頭針の前記先端針部を被包するための筒状部材を備えている上記(1)ないし(15)のいずれかに記載の薬剤投与器具。
(17) 前記薬剤投与具は、前記筒状ケースの先端部に装着され、前記筒状ケースより突出する前記両頭針の前記先端針部を被包するための筒状部材と、前記筒状部材を先端方向に付勢する付勢手段とを備え、前記筒状部材は、押圧されることにより、後方に摺動可能である上記(1)ないし(15)のいずれかに記載の薬剤投与器具。
本発明の薬剤投与器具は、先端針部と後端針部とを有する中空の両頭針と、プレフィルドシリンジと、両頭針の後端針部に先端側が向かい合うようにプレフィルドシリンジを収納する筒状ケースとからなる薬剤投与具と、薬剤投与具を収納する収納体とを備える。筒状ケースは、側部開口部を後端部に備え、両頭針を移動不能かつ先端針部を含む先端部が突出するように収納し、かつプレフィルドシリンジを筒状ケース内にて両頭針方向に移動可能に収納する。プレフィルドシリンジは、後端部に外側面突出部を有する外筒と、外筒の先端を封止するとともに両頭針の後端針部が刺通可能な封止部材と、外筒内を液密状態にて摺動可能なガスケット部材と、後部が筒状ケースより突出したガスケット押圧部材とを備える。収納体は、薬剤投与具を収納可能であり、開口部を有する収納本体部と、収納本体部の開口部に装着可能な蓋部とを備える。薬剤投与具は、外筒に当接し、プレフィルドシリンジを両頭針方向に付勢する付勢部材を備え、収納体は、収納本体部または蓋部の内面に設けられ、筒状ケースの側部開口部に離脱可能に進入し、外側面突出部の前面と当接し、プレフィルドシリンジの両頭針方向への移動を規制するストッパー部を備える。付勢部材は、ストッパー部を有する収納本体部または蓋部からの薬剤投与具の離脱後、プレフィルドシリンジの封止部材が、両頭針の後端針部により刺通状態となるようプレフィルドシリンジを押圧するものとなっている。
この薬剤投与器具では、収納体より、薬剤投与具を取り出し、分離させることにより、ストッパー部は、薬剤投与具より離脱する。そして、薬剤投与具中のプレフィルドシリンジは、付勢部材により押圧され、両頭針方向に移動し、プレフィルドシリンジの封止部材は、両頭針の後端針部により刺通され、両者は連結される。このため、薬剤投与具の薬剤の投与準備(連通用針を筒状本体内と連通させ、穿刺用針からの薬剤投与を可能とすること)をきわめて容易かつ迅速に行うことができる。
さらに、両頭針は、筒状ケースに移動不可に収納され、かつ、両頭針の先端針部を含む先端側部分が、筒状ケース部材の先端から、所定の長さ突出している。そのため、先端針部と筒状ケースの先端との位置関係は、投与準備を通して変化しないため、予め設定した穿刺深さ(穿刺用針の突出長さ)が維持され、穿刺用針を所定の深さで穿刺すること、言い換えれば薬剤を所定の穿刺深さにおいて投与することができる。
図1は、本発明の薬剤投与器具の一実施例の正面図である。 図2は、図1に示した薬剤投与器具より、収納本体部を離脱した状態の斜視図である。 図3は、図1に示した薬剤投与器具に使用される薬剤投与具の構成部材の説明図である。 図4は、図1に示した薬剤投与器具の縦断面図である。 図5は、図4のA−A線断面図である。 図6は、図1に示した薬剤投与器具に使用される筒状ケースの分解状態の正面図である。 図7は、図6に示した筒状ケースの分解状態の底面図である。 図8は、図6に示した筒状ケースの構成部材の内面図である。 図9は、図1に示した薬剤投与器具に使用される蓋部の正面図である。 図10は、図9に示した蓋部の左側面図である。 図11は、図9に示した蓋部の斜視図である。 図12は、図1に示した薬剤投与器具に使用される収納本体部の正面図である。 図13は、図12に示した収納本体部の斜視図である。 図14は、図12に示した収納本体部の斜視図である。 図15は、図1に示した薬剤投与器具より、収納本体部を離脱した状態の正面図である。 図16は、本発明の薬剤投与器具の作用を説明するための説明図である。 図17は、図16の薬剤投与器具に用いられる薬剤投与具の縦断面図である。 図18は、図17のB−B線断面図である。 図19は、本発明の他の実施例の薬剤投与器具に用いられる薬剤投与具の断面図である。 図20は、本発明の他の実施例の薬剤投与器具の断面図である。 図21は、図20に示した実施例の薬剤投与器具の作用を説明するための説明図である。 図22は、図20に示した実施例の薬剤投与器具の作用を説明するための説明図である。 図23は、本発明の他の実施例の薬剤投与器具の縦断面図である。 図24は、本発明の他の実施例の薬剤投与器具の正面図である。 図25は、図24に示した実施例の薬剤投与器具に使用される収納本体部の内面図(右側面図)である。 図26は、図25のC−C線断面図である。 図27は、図24に示した実施例の薬剤投与器具の作用を説明するための説明図である。 図28は、図24に示した実施例の薬剤投与器具の作用を説明するための説明図である。 図29は、図24に示した実施例の薬剤投与器具の作用を説明するための説明図である。 図30は、本発明の他の実施例の薬剤投与器具に用いられる収納本体部の部分拡大縦断面図である。 図31は、本発明の他の実施例の薬剤投与器具に用いられる薬剤投与具の正面図である。 図32は、図31に示した薬剤投与具に使用されるガスケット押圧部材移動距離規制部材の正面図である。 図33は、図32に示したガスケット押圧部材移動距離規制部材の右側面図である。 図34は、図32に示したガスケット押圧部材移動距離規制部材の平面図である。 図35は、図33のD−D線断面図である。 図36は、本発明の他の実施例の薬剤投与器具に用いられる薬剤投与具の正面図である。 図37は、図36に示した薬剤投与具に使用されるガスケット押圧部材移動距離規制部材の右側面図である。 図38は、図37に示した薬剤投与具に使用されるガスケット押圧部材移動距離規制部材の底面図である。 図39は、本発明の他の実施例の薬剤投与器具に用いられる薬剤投与具の正面図である。 図40は、本発明の他の実施例の薬剤投与器具に用いられる薬剤投与具の正面図である。 図41は、図40に示した薬剤投与具の作用を説明するための説明図である。 図42は、本発明の他の実施例の薬剤投与器具に用いられる薬剤投与具の正面図である。 図43は、本発明の他の実施例の薬剤投与器具の正面図である。 図44は、図43に示した薬剤投与器具の右側面図である。
本発明の薬剤投与器具を図面に示した実施例を用いて説明する。
本発明の薬剤投与器具1は、先端針部(注射用針部)31aと後端針部(連通用針部)31bとを有する中空の両頭針3と、プレフィルドシリンジ2と、両頭針3の後端針部31bに先端側が向かい合うようにプレフィルドシリンジ2を収納する筒状ケース4と、薬剤投与具10と、薬剤投与具10を収納する収納体5とを備える。
筒状ケース4は、側部開口部43a,43bを後端部に備え、両頭針3を移動不能かつ先端針部31aを含む先端部が突出するように収納し、かつプレフィルドシリンジ2を筒状ケース4内にて両頭針3方向に移動可能に収納している。
プレフィルドシリンジ2は、後端部に外側面突出部26を有する外筒21と、外筒21の先端部を封止するとともに両頭針3の後端針部31bが刺通可能な封止部材24と、外筒21内を液密状態にて摺動可能なガスケット22と、後部が筒状ケース4より突出したガスケット押圧部材23とを備える。
収納体5は、薬剤投与具10を収納可能であり、側部開口部を有する収納本体部6と、収納本体部6の側部開口部に装着可能な蓋部7とを備える。薬剤投与具10は、外筒21に当接し、プレフィルドシリンジ2を両頭針3方向に付勢する付勢部材11を備える。収納体5は、収納本体部6または蓋部7の内面に設けられ、筒状ケース4の後端部の側部開口部43a,43bに離脱可能に進入し、外側面突出部26の前面と当接し、プレフィルドシリンジ2の両頭針3方向への移動を規制するストッパー部50を備える。付勢部材11は、ストッパー部50を有する収納本体部6または蓋部7からの薬剤投与具10の離脱後、プレフィルドシリンジ2の封止部材24が、両頭針3の後端針部31bにより刺通状態となるようプレフィルドシリンジ2を押圧するものとなっている。
図面に示す実施例の薬剤投与器具1は、薬剤投与具10とそれを収納した収納体5とからなる。
図1ないし図5に示すように、薬剤投与具10は、プレフィルドシリンジ2と、両頭針3と、筒状ケース4と、付勢部材11とを備えている。
収納体5は、収納本体部6と、収納本体部6の側部開口部に装着可能な蓋部7とを備え、それのいずれかにストッパー部50が設けられている。
図3および図4に示すように、プレフィルドシリンジ2は、外筒21と、外筒21のノズル部に取り付けられた封止部材(シールキャップ)24と、外筒内に摺動可能に収納されたガスケット22と、ガスケット22に取り付けられたガスケット押圧部材23により構成されている。
外筒21は、透明もしくは半透明材料により、好ましくは、酸素透過性、水蒸気透過性の少ない材料により形成された筒状体である。外筒21は、外筒本体部と、外筒本体部の先端側に設けられたノズル部21aと、外筒本体部の後端側に設けられた外側面突出部26を備える。外側面突出部26は、図3および図4に示すように外筒本体部の後端全周より垂直方向に突出するように形成された平板環状の突出部であることが好ましい。この実施例では、外側面突出部26は、図3に示すように向かい合う幅広となった拡幅部を備えている。
ノズル部21aは、外筒21の先端に位置し、先端に外筒内の薬液等を排出するための開口を備えるとともに先端に向かってテーパー状に縮径するように形成されている。ノズル部21aには、封止部材装着部を備えている。
外筒21の形成材料としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、アクリル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、環状ポリオレフィンのような各種樹脂が挙げられるが、その中でも成形が容易で耐熱性があることから、ポリプロピレン、環状ポリオレフィンのような樹脂が好ましい。
封止部材24は、図3および図4に示すように、筒状封止部材本体と、封止部材本体内に収納されたシール部材27を備える。封止部材24は、ノズル部収納部と、封止部材側外筒装着部24aを備える。この実施例では、筒状封止部材本体は、一端側および他端側が開口した筒状部材であり、先端側に後端針部31b装着用のテーパー状に拡径する側部開口部24bを備えている。そして、この側部開口部24bの後方にシール部材27が収納されている。シール部材27によりシールキャップの一端は閉塞している。
シール部材27は、ノズル部の先端開口を液密に密封するためのものである。ノズル部先端開口がシール部材27に当接することによりノズル部21aは液密に密封される。また、シール部材27は、後端針部31bにより刺通可能な弾性材料により形成されている。
シール部材27の形成材料としては、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム等の合成ゴム、SBSエラストマー、SEBSエラストマーなどのスチレン系エラストマー、エチレン−αオレフィン共重合体等のポリオレフィン系エラストマー等の熱可塑性エラストマー等を使用することが好ましい。
封止部材の形成材料としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、アクリル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、環状ポリオレフィンのような各種樹脂が挙げられるが、その中でも成形が容易で耐熱性があることから、ポリプロピレン、環状ポリオレフィンのような樹脂が好ましい。
ガスケット22は、図4に示すようにほぼ同一外径にて延びる本体部と、この本体部に設けられた複数の環状リブを備え、これらリブが、外筒21の内面に液密に接触する。
ガスケット22の形成材料としては、弾性を有するゴム(例えば、ブチルゴム、ラテックスゴム、シリコーンゴムなど)、合成樹脂(例えば、SBSエラストマー、SEBSエラストマー等のスチレン系エラストマー、エチレン−αオレフィン共重合体エラストマー等のオレフィン系エラストマーなど)等を使用することが好ましい。
この実施例の薬剤投与器具1は、後部が筒状ケース4より突出したガスケット押圧部材23を備えている。この実施例の薬剤投与具1では、ガスケット部材22に装着可能であり、装着時に、後部が筒状ケースより突出するガスケット押圧部材23を備えている。なお、ガスケット押圧部は、ガスケットと一体、もしくはガスケット部材に固定されたものであってもよい。
なお、ガスケット押圧部材23は、薬剤投与具10の組み立て後に装着するものであってもよい。この実施例では、ガスケット22には、その後端部より内部に延びる凹部が設けられ、この凹部は、雌ねじ状となっており、ガスケット押圧部材23の先端部に形成された突出部の外面に形成された雄ねじ部と螺合可能となっている。両者が螺合することにより、ガスケット押圧部材23は、ガスケット22より離脱しない。上記のようなタイプのガスケットおよびガスケット押圧部材であれば、薬剤投与具10の組み立て後に装着可能である。
ガスケット押圧部材23は、先端部に筒状に突出する突出部を備え、突出部の外面には雄ねじが形成されている。また、ガスケット押圧部材23は、断面十字状の軸方向に延びる本体部と、後端部に設けられた押圧用の円盤部と、本体部の途中に設けられたリブを備えている。
プレフィルドシリンジ2内には、薬剤(薬液)25が充填されている。薬剤(薬液)25としては、アナフィラキシーショック対応薬であるアドレナリン注射液製剤(血管収縮剤)、抗不整脈剤(例えば、リドカイン)、抗コリン剤(例えば、アトロピン)、抗痙攣剤(例えば、ジアゼパム)などの緊急投与系薬剤等が考えられる。
両頭針3は、図3および図4に示すように、先端針部31aと後端針部31bとを有する針管31と、針管31の中間部に装着されたハブ32と、一端がハブ32に装着され、後端が閉塞し、後端針部31bを被包する弾性スリーブ33と、後端がハブ32に装着され、先端が閉塞し、先端針部31aを被包する両頭針キャップ34とを備えている。
本発明の薬剤投与器具1は、両頭針3の先端針部を被包するキャップを備えていることが好ましい。この実施例では、両頭針キャップ34が、先端針部31aを被包するキャップを構成している。なお、キャップとしては、筒状ケース4の先端部に装着され、両頭針3の先端針部31aを被包するものであってもよい。
弾性スリーブ33は、ハブ32方向に押圧されることにより、弾性変形するとともに、後端針部31bによる刺通が可能であり、後端針部31bは、スリーブ33を刺通することにより突出する。
両頭針3は、針管31の中間付近(中央部より後端針部側)に、針管31が貫通したハブ32を備える。両頭針3は、ハブ32部分にて、筒状ケース4の両頭針装着部47に、軸方向移動および回動が規制された状態にて装着される。そして、両頭針3は、筒状ケース4に装着された状態において、図4に示すように、筒状ケース4の先端開口40より、先端方向に所定長突出する。ハブ32は、筒状ケース4の両頭針装着部47の凹部47aに収納される外側面突出部32aと、両頭針装着部47の後方リブ凹部47bの後端面と係合する環状突起32bを備えている。
両頭針3は、針管31の先端針部31aを保護するための両頭針キャップ34が着脱自在に取り付けられている。そして、この実施例のキャップ34は透明性材料または半透明性材料により形成されており、これにより、ハブ32にキャップ34を装着した状態で先端針部31aを含む針管31の突出部を視認できる。キャップ34を形成する透明性材料および半透明性材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリカーボネート、ポリスチレンなどが好適に使用できる。
両頭針3は、ハブ32の後端針部側(後端部)には、針管31の後端針部31bを被包する弾性スリーブ33が取り付けられている。この弾性スリーブ33は、プレフィルドシリンジの封止部材への刺通時には、ハブ32とプレフィルドシリンジ間にて、蛇腹状に折り畳まれる。弾性スリーブ33としては、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム等の合成ゴム、SBSエラストマー、SEBSエラストマーなどのスチレン系エラストマー、エチレン−αオレフィン共重合体等のポリオレフィン系エラストマー等の熱可塑性エラストマー等を使用することが好ましい。
筒状ケース4は、図1ないし図8に示すように、第1ケース部材41と第2ケース部材41との連結体により形成され、楕円筒状体となっている。
第1ケース部材41および第2ケース部材42は、半筒状部材であり、当接部となる内側周縁部には、複数の突起49aと、凹部49bを備えており、図18に示すように、両者が係合することにより、連結体となっている。
筒状ケース4は、プレフィルドシリンジ2の外側面突出部26を収納可能な楕円筒状のものとなっている。筒状ケース4は、内部に、両頭針収納部、プレフィルドシリンジ収納部を備えるとともに、内面より内方に突出した、両頭針装着部47、プレフィルドシリンジ2の外筒21の外面に接触し、プレフィルドシリンジ2の摺動をガイドするガイド部14a,14bを備える。ガイド部14a,14bとしては、収納されたプレフィルドシリンジ2の筒状本体に対応する位置において、筒状ケース4の内面から内方に突出するように形成され、その内形がプレフィルドシリンジ2の外形よりも僅かに大きく形成されたものが好ましい。
筒状ケース4は、後述するストッパー部50との係合部を備えている。この実施例では、筒状ケースのストッパー部50との係合部は、向かい合うように形成された2つの側部開口部(貫通開口部)43a,43bにより形成されている。なお、ストッパー部50との係合部は、1つのみ側部開口部を設け、それと向かい合う位置に設けられ、ストッパー部(一端部)と係合可能な凹部を設けたもの、また、1つのみ側部開口部を設け、それと向かい合いかつ若干先端側となる筒状ケース内面に、ストッパー部(一端部)と係合可能であり、プレフィルドシリンジの移動に障害とならない内面リブを設けたものであってもい。
筒状ケース4は、ストッパー部50によりプレフィルドシリンジが係止された状態時において、プレフィルドシリンジの外側面突出部26、圧縮状態の付勢部材11およびストッパー部50を収納する第1収納部45と、ストッパー部50の離脱後、プレフィルドシリンジが前方に移動後において、プレフィルドシリンジの外側面突出部26を収納する第2収納部46を備えている。また、第2収納部には、伸張した付勢部材の先端側部分が収納される。
また、筒状ケース4は、ストッパー部50の離脱後、プレフィルドシリンジ2の封止部材24が、両頭針3の後端針部31bにより刺通状態となった後に、プレフィルドシリンジ2の外側面突出部26の先端面と当接し、移動を規制する当接部46aを備えている。この実施例では、移動規制当接部46aは、第2収納部46の先端面により形成されている。
また、図4に示すように、筒状ケース4は、後端部の両側部に設けられた向かい合う2つのスリット状の側部開口部43a,43bを備える。この側部開口部43a、43bを貫通するように、ストッパー部50が挿入されている。ストッパー部50は、抜去可能となっている。そして、ストッパー部50の後面は、プレフィルドシリンジ2の外側面突出部26の前面に当接し、プレフィルドシリンジ2の前方への移動を規制している。
筒状ケース4は、収納した両頭針3、プレフィルドシリンジ2を視認可能な透明性もしくは半透明性を有することが好ましい。筒状ケース4の形成材料としては、透明性もしくは半透明性を有する樹脂、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、アクリル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、環状ポリオレフィンのような各種樹脂が挙げられる。
また、図4に示すように、筒状ケース4の第1の収納部に収納された付勢部材11は、筒状ケース4の後端部48とプレフィルドシリンジ2の外側面突出部26の後面間により、圧縮された状態となっている。この実施例では、付勢部材11は、コイルばねが用いられており、プレフィルドシリンジ2のガスケット押圧部材23が、付勢部材11を貫通している。また、この実施例では、付勢部材11の後端部は、筒状ケース4の後端部に設けられた環状凹部内に収納され、固定されている。
図1ないし図5に示す実施例では、収納体5は、収納本体部6と、収納本体部6の側部開口部に装着可能な蓋部7とを備え、蓋部7にストッパー部50が設けられている。
この実施例では、図12ないし図14に示すように、収納体5の収納本体部6は、矩形状の本体板部61と、本体板部61の長手方向両側部より起立した向かい合う2つの側板部62,63と、本体板部61の短手方向の一端部より起立した上部板部64と、本体板部61と向かい合う対向開口部65と、上部板部64と向かい合う下部開口部66とを備えている。よって、この実施例の収納本体部6は、直方体状のものとなっており、内部に、薬剤投与具10の収納部を備えている。
この実施例では、収納体5の蓋部7は、収納本体部6の対向開口部65に装着可能なベース板部71と、収納本体部6の下部部位に装着可能な下部板部72とを備える。
そして、薬剤投与具10は、ガスケット押圧部材23が収納体5の下部内部に位置するように(具体的には、ガスケット押圧部材23の押圧操作部23aが下部板部72と向かい合うように)、収納体5内に収納されている。
蓋部7は、図9ないし図11に示すように、ベース板部71の下部側側面より突出したストッパー部50を備えている。
ストッパー部50は、図9ないし図11に示すように、ベース板部71の下部側側面より突出する基部54と、基部54より前方に延びかつ向かい合う2つの延出部52,53と、2つの延出部52,53と基部54間に形成された外筒21の本体部を貫通させるための切欠部55とを備えている。
筒状ケース4は、2つの延出部52,53との係合部を備え、ストッパー部50は、筒状ケース4への装着時、基部54は、筒状ケース4の一方の側部開口部43bと係合し、2つの延出部52,53の先端部は、筒状ケース4の係合部と係合している。また、基部54の基端部は、筒状ケースの側部開口部より突出している。
この実施例では、ストッパー部50は、U字状の形態をしており、筒状ケース4を貫通し、U字の内側でプレフィルドシリンジ2の外筒21を挟み、さらに、2つの側部開口部を貫通するようにケース内に差し込まれることで、プレフィルドシリンジの軸方向の動きを抑制している。
ストッパー部50は、図4,図5に示すように、筒状ケース4への装着時、基部の一端部は、筒状ケース4の2つの側部開口部の一方の側部開口部43bより突出し、2つの延出部52,53の先端部は、もう一方の側部開口部43aより突出するものとなっている。また、図4,図5に示すように、ストッパー部50の基部54、2つの延出部52,53の下面は、プレフィルドシリンジ2の外側面突出部26の上面に当接し、ストッパー部50の基部54の上面は、筒状ケース4の一方の側部開口部43bの上縁部に当接し、2つの延出部52,53の上面は、筒状ケース4の他方の側部開口部43aの上縁部に当接している。これにより、ストッパー部50は、筒状ケース4内において、筒状ケース4の側部開口部43a,43bの上縁部とプレフィルドシリンジ2の外側面突出部26間により、挟持されており、容易に離脱しないものとなっている。
次に、本発明の実施例の薬剤投与器具1の機能について説明する。
本発明の薬剤投与器具1では、図1、図2および図4に示すように、本発明の薬剤投与具10にストッパー部50が進入した状態(装着状態)において、両頭針3の先端針部31aを含む先端部が、筒状ケース4の先端より突出し、ガスケット22に装着されたガスケット押圧部材23の後部が、筒状ケース4の後端より突出した状態となっている。両頭針3の先端針部31aを含む先端部の筒状ケース4の先端より突出する突出長としては、2〜20mmが好ましく、特に、12〜17mmが好適である。
そして、図15に示すように、薬剤投与器具1より、収納本体部6を離脱し、さらに、図16に示すように、薬剤投与具10より、蓋部7を取り外すことにより、蓋部7のストッパー部50は、薬剤投与器具1より離脱する。これにより、ストッパー部50によるプレフィルドシリンジ2の外側面突出部26の係止状態が解除される。これにより、プレフィルドシリンジ2は、付勢部材11により、外側面突出部26が後方より押圧され、前方(両頭針3方向)に移動する。
そして、この実施例のプレフィルドシリンジ2(具体的には、封止部材24)と両頭針3は、中心軸がほぼ同じとなるように、筒状ケース4内に収納されている。さらに、プレフィルドシリンジ2は、上記の付勢部材11の押圧による移動時においても、ガイド部14a,14bなどにより、プレフィルドシリンジ2(具体的には、封止部材24)の中心軸が、両頭針3の中心軸がほぼ同じ状態を維持したまま前方(両頭針3方向)に摺動するものとなっている。
付勢部材11によるプレフィルドシリンジ2の付勢力は、少なくとも、ストッパー部50の離脱後、プレフィルドシリンジ2の封止部材24のシール部材27が、両頭針3の後端針部31bにより刺通状態となるようプレフィルドシリンジを押圧するものである。また、付勢部材11によるプレフィルドシリンジ2の付勢力は、プレフィルドシリンジ2の外側面突出部26が、筒状ケース4の第2収納部46の移動規制当接部46aに当接するまで、プレフィルドシリンジ2を前方(両頭針3方向)に移動可能であり、さらには、プレフィルドシリンジ2の外側面突出部26が、筒状ケース4の第2収納部46の移動規制当接部46aに当接後において、さらに、プレフィルドシリンジ2を押圧するものであることが好ましい。
付勢部材11によるプレフィルドシリンジ2の付勢力としては、両頭針3の後端針部31bによるシール部材27の刺通抵抗によって、相違するが、2.7N〜4.7N、好ましくは、3.0N〜4.3N、より好ましくは、3.4N〜4.0Nであることが好ましい。また、シール部材27の肉厚は、0.7〜1.5mmが好ましく、特に、0.8〜1.2mmが好ましい。また、両頭針3の後端針部31bの先端とシール部材27の上面距離は、2〜6mmが好ましく、特に、3〜5mmが好ましい。また、両頭針3の後端針部31bの全体が、シール部材27を貫通するまでの距離(言い換えれば、筒状ケース内におけるプレフィルドシリンジの先端方向への付勢部材による移動距離)は、4〜10mmが好ましく、特に、5〜8mmが好ましい。
また、付勢部材11に用いられるコイルバネとしては、ばね定数の設定値が、0.1N/mm以上で、40mm以上圧縮できるバネであることが好ましい。また、バネ内径の直径が10mm〜20mm、バネ圧縮時高さが、5mm以下、バネ解放時高さが40mm〜50mm未満であることが好ましい。
次に、本発明の実施例の薬剤投与器具1の作用について説明する。
図1、図4および図5に示す、ストッパー部装着状態より、ストッパー部50を備える蓋部7を薬剤投与器具1より離脱すると、ストッパー部50によるプレフィルドシリンジ2の外側面突出部26の係止状態が解除され、プレフィルドシリンジ2は、付勢部材11により、外側面突出部26が後方より押圧され、前方(両頭針3方向)に移動する。
そして、図16および図17に示すように、前方に移動したプレフィルドシリンジ2の封止部材24のシール部材27は、両頭針3の後端針部31bにより刺通される。これにより、両頭針3の針管21の内部は、プレフィルドシリンジ2の内部と連通する。また、移動した外側面突出部26は、図16ないし図18に示すように、筒状ケース4の第2の収納部46内に進入し、第2の収納部46の当接部46aに当接し、それ以上の前方への移動が規制される。そして、図17に示すように、図12および図13に示すプレフィルドシリンジ2の封止部材24が、両頭針3の後端針部31bにより刺通状態となった状態において、ガスケット押圧部材23の押圧操作部23aを含む後部側部分が所定長、筒状ケース4より突出した状態となる。
そして、両頭針3のキャップ34を取り外すことにより、薬剤投与準備完了となる。また、ガスケット押圧部材23は、押圧操作部23aが筒状ケース4の後端面に当接するまで、押圧可能であり、ガスケット押圧部材23の移動量分の薬剤の吐出が可能である。
ガスケット押圧部材23の移動可能距離(筒状ケース4の後端面とガスケット押圧部材23の押圧操作部23aの先端面間の距離)としては、使用するプレフィルドシリンジの容量、投与される薬剤などにより相違するが、4〜10mmが好ましく、さらに、5〜7mmが好ましく、特に、5.5〜6.5mmが好ましい。
また、本発明の薬剤投与器具に使用される薬剤投与具としては、図19に示すようなものであってもよい。
この実施例において用いられる薬剤投与具10aの基本構成は、上述した薬剤投与具10と同じであり、相違点は、キャップ連結部材35を備える点のみである。
この実施例の薬剤投与具10aでは、上述した薬剤投与具10と同様に、両頭針3は、先端針部31aと後端針部31bとを有する針管31と、針管31の中間部に装着されたハブ32と、後端がハブ32に装着され、先端が閉塞し、先端針部31aを被包する両頭針キャップ34を備える。
薬剤投与具10aは、両頭針キャップ34との連結部35aと、筒状ケース装着部35bを有するキャップ連結部材35を備えている。筒状ケース装着部35bは、筒状ケース4の先端部の外面形状に対応した内面形状を有する短い筒状部となっている。キャップ連結部35aは、両頭針キャップ34の側部の外面形状に対応した内面形状を有する短い小径筒状部となっている。キャップ連結部材35を備えている。筒状ケース装着部35bは、筒状ケース4の先端部の外面形状に対応した内面形状を有する短い筒状部となっている。
さらに、キャップ連結部35aは、筒状ケース装着部35bとキャップ連結部35aを連接する連接部35cを備えている。キャップ連結部35aの筒状ケース装着部35bは、筒状ケース4より離脱可能なものとなっており、キャップ連結部35aは、実質的に両頭針キャップ34より離脱不能なものとなっている。また、連接部35cは、筒状ケース4の先端開口40を封止するものであることが好ましい。
そして、この実施例の薬剤投与具10aでは、キャップ連結部材35を筒状ケース4より離脱することにより、両頭針キャップ34も同時に、両頭針3より離脱するので、両頭針キャップ34の離脱作業が容易である。
次に、図20に示す本発明の他の実施例の薬剤投与器具1aについて説明する。
図21は、図20に示した実施例の薬剤投与器具の作用を説明するための説明図である。図22は、図20に示した実施例の薬剤投与器具の作用を説明するための説明図である。
この実施例の薬剤投与器具1aの基本構成は、上述した薬剤投与器具1と同じであり、相違点は、収納本体部6aの上部板部64の内面に両頭針キャップ34aの先端が保持されている点である。
この実施例の薬剤投与器具1aでは、両頭針キャップ34aの収納本体部6aへの装着部を備えている。具体的には、装着部は、両頭針キャップ34aの先端より下方に延びる凹部34bと、両頭針キャップ34aの凹部34b内に侵入し、凹部34bと係合する収納本体部6aの突出部64aにより形成されている。なお、両頭針キャップ34aの先端部は、収納本体部6aの上部板部64の内面に保持されていればよく、形態はどのようなものであってもよく、また、固定されたものであってもよい。
次に、この実施例の薬剤投与器具1aの作用について説明する。
図20に示す、ストッパー部装着状態より、ストッパー部50を備える蓋部7を薬剤投与器具1aより離脱すると、図21に示すように、薬剤投与具10は、ストッパー部50によるプレフィルドシリンジ2の外側面突出部26の係止状態が解除され、プレフィルドシリンジ2は前方に移動し、封止部材24のシール部材27は、両頭針3の後端針部31bにより刺通された状態となる。
そして、図22に示すように、薬剤投与具10を下方に移動させると、両頭針キャップ34aは、収納本体部6に残り、両頭針キャップ34は、薬剤投与具10より離脱する。これにより、投与準備が完了する。
次に、図23に示す本発明の他の実施例の薬剤投与器具1bについて説明する。
この実施例の薬剤投与器具1bの基本構成は、上述した薬剤投与器具1と同じであり、相違点は、収納本体部6bの本体板部61の内面に両頭針キャップ34aの先端が保持されている点である。
この実施例の薬剤投与器具1bでは、両頭針キャップ34の収納本体部6bへの保持部61aを備えている。具体的には、保持部61aは、収納本体部6bの本体板部61の内面より突出する突出部により形成されており、少なくとも、突出部の先端部に両頭針キャップ34の外側部の一部を挟持する把持部を備えている。例えば、キャップ保持部61aは、2本の突出部により形成し、かつ、2本の突出部の先端部間により、両頭針キャップ34の外側部の一部を挟持するものであってもよい。なお、両頭針キャップ34の先端部は、収納本体部6bの本体板部61の内面に保持されていればよく、形態はどのようなものであってもよく、また、固定されたものであってもよい。
次に、この実施例の薬剤投与器具1bの作用について説明する。
図23に示す、ストッパー部装着状態より、ストッパー部50を備える蓋部7を薬剤投与器具1bより離脱すると、図21に示すものと同様に、薬剤投与具10は、ストッパー部50によるプレフィルドシリンジ2の外側面突出部26の係止状態が解除され、プレフィルドシリンジ2は前方に移動し、封止部材24のシール部材27は、両頭針3の後端針部31bにより刺通された状態となる。
そして、図22に示すものと同様に、薬剤投与具10を下方に移動させると、両頭針キャップ34は、収納本体部6に残り、両頭針キャップ34は、薬剤投与具10より離脱する。これにより、投与準備が完了する。
次に、図24に示す本発明の他の実施例の薬剤投与器具1cについて説明する。
図25は、図24に示した実施例の薬剤投与器具に使用される収納本体部の内面図(右側面図)である。図26は、図25のC−C線断面図である。
この実施例の薬剤投与器具1cの基本構成は、上述した薬剤投与器具1と同じであり、相違点は、収納体5aの形態のみである。
この実施例の薬剤投与器具1cでは、図24ないし図26に示すように、収納体5aは、収納本体部6cと蓋部7aを備える。
収納本体部6cは、矩形状の本体板部61と、本体板部61の長手方向両側部より起立した向かい合う2つの側板部62,63と、本体板部61の短手方向両端部より起立した上部板部64、下部板部68と、本体板部61と向かい合う対向開口部65とを備える。さらに、収納本体部6cは、本体板部61の下部部分(下部板部68より所定長上方)にストッパー部50aを備えている。また、この実施例の収納本体部6cでは、プレフィルドシリンジ2の外筒本体の先端側部分に当接可能な内部突出部61bを備えている。この内部突出部61bにより、収納され、ストッパー部50aが進入したプレフィルドシリンジの傾斜が抑制される。そして、この収納本体部6cでは、本体板部61と向かい合う部分のみ、側部開口部65となっている。
ストッパー部50aとしては、上述したものと同様に、本体板部61の下部側側面より突出する基部54と、基部54より前方に延びかつ向かい合う2つの延出部52,53と、2つの延出部52,53と基部54間に形成された外筒21の本体部を貫通させるための切欠部55とを備えている。この実施例では、ストッパー部50aは、U字状の形態をしており、筒状ケース4を貫通し、U字の内側でプレフィルドシリンジ2の外筒21をはさむように、貫通側部開口部に差し込むことで、プレフィルドシリンジの軸方向の動きを抑制している。
蓋部7aは、図24、図27および図28に示すように、収納本体部6cの対向開口部65に装着可能なベース板部71を備え、板状部材となっている。また、蓋部7aは、図27および図28に示すように、上部側内面より内方に突出する、具体的には、ベース板部71より突出するキャップ保持部73と、外筒ガイド部74,75を備えている。キャップ保持部73により、両頭針キャップ34は、その側部の一部が保持されている。具体的には、キャップ保持部73は、突出部でありかつその先端部に両頭針キャップ34の外側部の一部を挟持する把持部を備えている。この実施例では、キャップ保持部73は、2本の突出部により形成されており、かつ、2本の突出部の先端部間により、両頭針キャップ34の外側部の一部を挟持する。なお、両頭針キャップ34の先端部は、蓋部7aに保持されていればよく、形態はどのようなものであってもよく、また、固定されたものであってもよい。
次に、この実施例の薬剤投与器具1cの作用について説明する。
図24に示す、ストッパー部装着状態の薬剤投与器具1cより、ストッパー部50aを備える収納本体部6cを離脱すると、図27に示すように、薬剤投与具10は、ストッパー部50aによるプレフィルドシリンジ2の外側面突出部26の係止状態が解除され、プレフィルドシリンジ2は前方に移動し、封止部材24のシール部材27は、両頭針3の後端針部31bにより刺通された状態となる。
そして、図27および図28の状態では、薬剤投与具10は、蓋部7aに保持されている。そして、図29に示すように、薬剤投与具10を下方に移動させると、両頭針キャップ34aは、蓋部7aに残り、両頭針キャップ34は、薬剤投与具10より離脱する。これにより、投与準備が完了する。
なお、収納本体部にストッパー部を設ける場合には、図30に示すように、ストッパー部50bを別部材としてもよい。この実施例の収納本体部6eでは、ストッパー部50bは、基部84と、基部84より前方に延びかつ向かい合う2つの延出部81と、2つの延出部81間に形成された外筒21の本体部を貫通させるための切欠部をそなえるストッパー部材80を備えている。
そして、この実施例では、収納本体部6eは、ストッパー部材80の基部84を収納するためのスリット91と、係合用凹部92を備えている。ストッパー部材80は、基部84の側部に、係合用凹部92と係合する係合用突起85を備えている。さらに、この収納本体部6eでは、ストッパー部材80の基部84をスリット91に誘導するための傾斜面を備える向かい合う2つの突出部93を備えている。
そして、このような別部材のストッパー部材80を用いる場合には、ストッパー部材80を薬剤投与具10に装着した後、その基部84を収納本体部6dに装着するものとしてもよい。
また、本発明の薬剤投与器具に使用される薬剤投与具としては、図31以降に示すようなタイプの薬剤投与具であってもよい。なお、図20に示した薬剤投与器具1aに用いる場合は、両頭針キャップは、図20ないし図22に示した両頭針キャップ34aを用いるものとなる。
最初に、図31に示す本発明の他の実施例の薬剤投与具10bについて説明する。
図32は、図30に示した薬剤投与具に使用されるガスケット押圧部材移動距離規制部材の正面図である。図33は、図32に示したガスケット押圧部材移動距離規制部材の右側面図である。図34は、図32に示したガスケット押圧部材移動距離規制部材の平面図である。図35は、図33のD−D線断面図である。
この実施例の薬剤投与具10bの基本構成は、上述した薬剤投与具10と同じであり、相違点は、ガスケット押圧部材23の筒状ケース4の後端からの突出長と、ガスケット押圧部材23に着脱自在に装着されたガスケット押圧部材移動距離規制部材9を備える点のみである。
この実施例の薬剤投与具10bは、ガスケット押圧部材23の側部に着脱可能に装着され、先端部が筒状ケース4の後端より離間し、かつ、ガスケット押圧部材23の前方への移動により先端部が筒状ケース4の後端に当接可能なガスケット押圧部材移動距離規制部材9を備えている。
この実施例のガスケット押圧部材移動距離規制部材9は、図32ないし図35に示すように、ガスケット押圧部材装着部91,把持部92、先端側当接部93、後端側当接部94を備えている。ガスケット押圧部材装着部91は、図34および図35に示すように、ガスケット押圧部材23の断面十字状の軸方向に延びる本体部の一つの平板部に着脱可能に装着される軸方向に貫通した凹部91aを備えている。
把持部92は、ガスケット押圧部材装着部91の側部より、側面方向に延びる平板状部となっており、ガスケット押圧部材移動距離規制部材9をガスケット押圧部材23からの離脱操作の際に、把持部として用いることができる。
先端側当接部93は、筒状ケース4の後端面との当接後、それ以上のガスケット押圧部材23の先端側への移動を規制するものである。先端側当接部93は、ガスケット押圧部材の移動後において、筒状ケース4の後端面と当接可能である。この実施例では、先端側当接部93は、ガスケット押圧部材装着部91の先端と連結した平板状のものとなっている。先端側当接部94は、図34に示すように、半円状のものが好適である。
後端側当接部94は、ガスケット押圧部材23の押圧操作部23aの先端面と当接し、ガスケット押圧部材移動距離規制部材9の後方への移動を規制するためのものである。この実施例では、後端側当接部94は、ガスケット押圧部材装着部91の後端と連結した平板状のものとなっている。後端側当接部94は、図35に示すように、半円状のものが好適である。
この実施例の薬剤投与具10bでは、ガスケット押圧部材23の押圧操作部23aを押圧することにより、ガスケット押圧部材移動距離規制部材9の先端側当接部93が、筒状ケース4の後端面と当接するまで移動させることができ、所定量の薬剤の吐出(投与)を行うことができる。さらに、薬剤の吐出(投与)が必要な場合には、ガスケット押圧部材移動距離規制部材9をガスケット押圧部材より離脱し、ガスケット押圧部材23の押圧操作部23aを押圧することにより、ガスケット押圧部材の押圧操作部23aが、筒状ケース4の後端面と当接するまで、移動させることができ、所定量の薬剤の追加吐出(追加投与)を行うことができる。
次に、図36に示す本発明の他の実施例の薬剤投与具10cについて説明する。図37は、図36に示した薬剤投与具に使用されるガスケット押圧部材移動距離規制部材の右側面図である。図38は、図36に示した薬剤投与具に使用されるガスケット押圧部材移動距離規制部材の底面図である。
この実施例の薬剤投与具10cの基本構成は、上述した薬剤投与具10と同じであり、相違点は、ガスケット押圧部材23の筒状ケース4の後端からの突出長と、ガスケット押圧部材23に着脱自在に装着された第1ガスケット押圧部材移動距離規制部材9a、第2ガスケット押圧部材移動距離規制部材9bを備える点のみである。
この薬剤投与具10cの基本構成は、上述した薬剤投与具10と同じであり、相違点は、ガスケット押圧部材23の筒状ケース4の後端からの突出長と、ガスケット押圧部材23に着脱自在に装着された第1ガスケット押圧部材移動距離規制部材9a、第2ガスケット押圧部材移動距離規制部材9bを備える点のみである。
この実施例の薬剤投与具10cは、ガスケット押圧部材23の側部に着脱可能に装着され、先端部が筒状ケース4の後端より離間し、かつ、ガスケット押圧部材23の前方への移動により先端部が筒状ケース4の後端に当接可能な第1ガスケット押圧部材移動距離規制部材9a、第2ガスケット押圧部材移動距離規制部材9bを備えている。
この実施例の第1ガスケット押圧部材移動距離規制部材9a,第2ガスケット押圧部材移動距離規制部材9bは、図32ないし図35に示したガスケット押圧部材移動距離規制部材9と同様に、ガスケット押圧部材装着部91,把持部92、先端側当接部93、後端側当接部94を備えている。
そして、第2ガスケット押圧部材移動距離規制部材9bは、図36ないし図38に示すように、後端側当接部94の後端面に設けられた突起95を備えており、図21に示すように、ガスケット押圧部材23に第1ガスケット押圧部材移動距離規制部材9aと第2ガスケット押圧部材移動距離規制部材9bが装着された状態において、後端側の第2ガスケット押圧部材移動距離規制部材9bの離脱を規制するものとなっている。
図36に示す状態より、第1ガスケット押圧部材移動距離規制部材9aを離脱させようと、側面方向に抜くと、第1ガスケット押圧部材移動距離規制部材9bの先端側当接部93の側端部が、第2ガスケット押圧部材移動距離規制部材9bの突起95に当接し、離脱抵抗が高く、離脱を規制する。このため、この実施例の薬剤投与具10cでは、ガスケット押圧部材移動距離規制部材は、第2ガスケット押圧部材移動距離規制部材9b、第1ガスケット押圧部材移動距離規制部材9aの順にて離脱される。
この実施例の薬剤投与具10cでは、ガスケット押圧部材23の押圧操作部23aを押圧することにより、先端側に位置する第2ガスケット押圧部材移動距離規制部材9bの先端側当接部93が、筒状ケース4の後端面と当接するまで移動させることができ、所定量の薬剤の吐出(投与)を行うことができる。さらに、薬剤の吐出(投与)が必要な場合には、第2ガスケット押圧部材移動距離規制部材9bをガスケット押圧部材より離脱し、ガスケット押圧部材23の押圧操作部23aを押圧することにより、第1ガスケット押圧部材移動距離規制部材9aの先端側当接部93が、筒状ケース4の後端面と当接するまで、移動させることができ、所定量の薬剤の吐出(投与)を行うことができる。さらに、薬剤の吐出(投与)が必要な場合には、第1ガスケット押圧部材移動距離規制部材9aをガスケット押圧部材より離脱し、ガスケット押圧部材23の押圧操作部23aを押圧することにより、ガスケット押圧部材の押圧操作部23aが、筒状ケース4の後端面と当接するまで、移動させることができ、所定量の薬剤の追加吐出(追加投与)を行うことができる。
次に、図39に示す本発明の他の実施例の薬剤投与具10dについて説明する。
この実施例の薬剤投与具10dの基本構成は、上述した薬剤投与具10と同じであり、相違点は、付勢部材収納部の形態のみである。
この実施例の薬剤投与具10dでは、筒状ケース4の後端部には、第1の収納部45と連通し、第1の収納部45より小径な円柱状の付勢部材収納部を備えている。付勢部材11は、この付勢部材収納部にされており、後端部は、筒状ケース4に固定されていないものとなっている。
また、本発明の薬剤投与器具に使用される薬剤投与具としては、図40に示すようなものであってもよい。
図40に示す本発明の他の実施例の薬剤投与具10eについて説明する。図41は、図40に示した薬剤投与具の作用を説明するための説明図である。
この実施例の薬剤投与具10eの基本構成は、上述した薬剤投与具10と同じであり、相違点は、筒状ケース4より突出する両頭針3の先端針部31aを被包するための筒状部材101を備える点のみである。
この実施例の薬剤投与具10eは、筒状ケース4の先端部に装着され、先端方向に摺動可能であり、筒状ケース4より突出する両頭針3の先端針部31aを被包するための筒状部材101を備えている。
筒状部材101は、筒状ケース4の先端部の外面形状に対応した内面形状を有する短い筒状体である。筒状部材101は、後端部内面にリブ102を有している。リブ102は、環状リブとなっている。なお、リブ102は、円周状に配置された複数のリブであってもよい。
そして、実施例の薬剤投与具10eでは、筒状ケース4の先端部の外面には、筒状ケース4の先端より所定長後端側に設けられた第1の移動規制用リブ103と、第1の移動規制用リブ103より所定長先端側に設けられた第2の移動規制用リブ105とを備えている。第1の移動規制用リブ103および第2の移動規制用リブ105は、環状リブとなっている。なお、リブは、円周状に配置された複数のリブであってもよい。また、第2の移動規制用リブ105には、筒状部材101のリブ102が係合可能(進入可能)な環状凹部106が設けられている。
この実施例の薬剤投与具10eでは、薬剤投与具10eの使用後に、筒状部材101を先端方向に摺動させることにより、筒状ケース4より突出する両頭針3の先端針部31aを被包することができる。さらに、摺動させた筒状部材101のリブ102を筒状ケース4の第2の移動規制用リブ105の環状凹部106に進入させ、係合させることにより、筒状部材101の後端側への移動を規制でき、筒状部材101による先端針部31aの被包状態を維持することができる。
次に、図42に示す本発明の他の実施例の薬剤投与具10fについて説明する。
この実施例の薬剤投与具10fの基本構成は、上述した薬剤投与具10と同じであり、相違点は、筒状ケース4より突出する両頭針3の先端針部31aを被包するための筒状部材110と筒状部材110を先端方向に付勢する付勢部材114を備える点のみである。
この実施例の薬剤投与具10fは、筒状ケース4の先端部に装着され、筒状ケース4より突出する両頭針3の先端針部31aを被包するための筒状部材110と、筒状部材110を先端方向に付勢する付勢手段114とを備え、筒状部材110は、先端側に押圧されることにより、後方に摺動可能なものとなっている。
この実施例の薬剤投与具10fは、筒状ケース4の先端部に装着され、先端方向に摺動可能であり、筒状ケース4より突出する両頭針3の先端針部31aを被包するための筒状部材110を備えている。
筒状部材110は、筒状ケース4の先端部の外面形状に対応した内面形状を有する短い筒状体である。筒状部材110は、後端部内面にリブ102を有している。リブ102は、環状リブとなっている。なお、リブ102は、円周状に配置された複数のリブであってもよい。
そして、実施例の薬剤投与具10fでは、筒状ケース4の先端部の外面には、筒状ケース4の先端より所定長後端側に設けられた第1の移動規制用リブ103と、第1の移動規制用リブ103より所定長先端側に設けられた第2の移動規制用リブ116とを備えている。第1の移動規制用リブ103および第2の移動規制用リブ116は、環状リブとなっている。なお、リブは、円周状に配置された複数のリブであってもよい。
そして、この実施例の薬剤投与具10fでは、筒状ケース4の先端部外周に配置された付勢部材114を備えている。付勢部材114は、筒状部材110の後端と筒状ケース4の第1の移動規制用リブ103間に配置されており、筒状部材110を先端方向に付勢するとともに、筒状ケース4より突出する両頭針3の先端針部31aが筒状部材110により被包された状態を維持している。この実施例では、付勢部材116は、コイルばねが用いられており、筒状ケース4の先端部が、付勢部材116を貫通している。
また、筒状部材110の内側リブ102は、筒状ケース4の第2の移動規制用リブ11に当接し、それ以上の先端方向への移動および筒状ケース4からの離脱を規制している。
そして、この実施例の薬剤投与具10fでは、筒状部材110が後方に押された場合(例えば、先端針部31aの穿刺時)、筒状ケース4の後方に移動し、両頭針3の先端針部31aが露出するものとなっており、さらに、筒状部材110の後方への押圧が解除されると、再び、筒状ケース4より突出する両頭針3の先端針部31aが筒状部材110により被包された状態に復帰するものとなっている。
また、上述したすべての実施例において、ガスケット押圧部材23の押圧操作部23aは、筒状ケース4内に進入可能なものであってもよい。このようにすることにより、ガスケット押圧部材23を押し切った際に、ガスケット押圧部材の押圧操作部23aが筒状ケース4内に収納されることにより、ガスケット押圧部材23を引き抜くことを防ぎ、投与完了の目印となる。
次に、図43および図44に示す本発明の他の実施例の薬剤投与器具1dについて説明する。
図43は、本発明の他の実施例の薬剤投与器具1dの正面図である。図44は、図43に示した薬剤投与器具1dの右側面図である。
薬剤投与具器具としては、薬剤投与器具1dのように、収納体5b内に、薬剤投与具10と所定量の過酸化水素を投入した後、封止されたものであることが好ましい。過酸化水素を添加することにより、内部の薬剤投与具の表面菌を死滅させることができる。
そして、収納体5bは、図43および図44に示すように、収納本体部6dと、蓋部7bからなる。収納本体部6dは、上述した収納本体部6cと同様に、矩形状の本体板部61と、本体板部61の長手方向両側部より起立した向かい合う2つの側板部62,63と、本体板部61の上端部より起立した上部板部64と、上部板部64と向かい合う下部板部68と、本体板部61と向かい合う対向開口部65とを備える。さらに、収納本体部6dにおいても、本体板部61の下部部分(下部板部68より所定長上方)にストッパー部50aを備えている。また、この実施例の収納本体部6dでは、プレフィルドシリンジ2の外筒本体の先端側部分に当接可能な内部突出部61bを備えている。この内部突出部61bにより、収納され、ストッパー部50aが進入したプレフィルドシリンジの傾斜が抑制される。
そして、この収納本体部6dにおいても、本体板部61と向かい合う部分のみ、側部開口部となっている。ストッパー部50aとしては、上述したものと同じである。さらに、この実施例の収納体5bでは、図43および図44に示すように、収納本体部6dは、ガスケット押圧部材23の後方に、指等が進入可能な薬剤投与具10の取り出し作業用空隙部79を備えている。さらに、収納本体部6dは、側部開口部の周縁部全周に、蓋部接合用の外側面突出部69を備えている。
蓋部7bは、過酸化水素透過量調整機能性シートが好適に使用される。過酸化水素透過量調整機能性シートとは、過酸化水素の拡散による透過を許容しかつ規制するシートを示す。具体的には、過酸化水素ガスの拡散による透過を許容するものの短時間での透過を抑制するものをいう。短時間による過酸化水素の透過を許容するものでは、包装後の医療用品外面滅菌工程における過酸化水素の十分な高濃度雰囲気期間を形成することができず、また、過酸化水素ガスの透過を全く透過しないものでは、シート内に過酸化水素を残留させることになる。このため、過酸化水素透過量調整機能性シートには、紙、多孔質フィルムなどのような過酸化水素が容易に通過できる細孔を有するものを含まない。
蓋部7bの過酸化水素通過機能は、過酸化水素を含有した水溶液(過酸化水素水)の蒸散性を測定することにより評価することができる。過酸化水素水をシートフィルム中に封入し、室温以上の環境下に放置すると、包装フィルム内で水及び過酸化水素が次第に気化し、包装フィルム内に充満する。過酸化水素の気化・充満と平行して、シートフィルム体へ過酸化水素が浸透しその後透過するが、その程度は、包装内の過酸化水素水滴の減少量により把握できる。すなわち過酸化水素を容易に通過させる多孔質フィルム等では、短時間で過酸化水素水滴が減少・消失するが、過酸化水素の拡散による透過を許容しかつ規制するシートフィルムでは、過酸化水素水滴が減少・消失するのに一定時間を要する。
蓋部7bは過酸化水素透過量調整機能として、シートの表面積1cmあたり0.2mLの内容量を持つ容器に、シートの内容積あたり、過酸化水素量として、300mg/Lとなるよう調整した過酸化水素水を添加し、容器を封入後、55℃・25%RHの条件下において過酸化水素水滴が消失する期間が3時間〜72時間の範囲であることが好ましい。特に、6時間〜24時間の過酸化水素水滴の消失期間(蒸散性)を有することが好ましい。 また、蓋部7bとしては、全体として過酸化水素透過量調整機能を有するものであればよい。
そして、この実施例の薬剤投与器具1dでは、蓋部7bは、収納本体部6dの側部開口部の周縁部全周に設けられた外側面突出部69の表面に剥離可能な固着部77により固定されている。固着部77は、例えば、ヒートシールにより形成される。さらに、実施例の薬剤投与器具1dでは、固着部77の一端の外部に、蓋部剥離開始用の非固着部78を備えている。
1 薬剤投与器具
2 プレフィルドシリンジ
3 両頭針
4 筒状ケース
5 収納体
6 収納本体部
7 蓋部
10 薬剤投与具
11 付勢部材
50 ストッパー部

Claims (17)

  1. 先端針部と後端針部とを有する中空の両頭針と、プレフィルドシリンジと、前記両頭針の前記後端針部に先端側が向かい合うように前記プレフィルドシリンジを収納する筒状ケースとからなる薬剤投与具と、前記薬剤投与具を収納する収納体とを備える薬剤投与器具であって、
    前記筒状ケースは、側部開口部を後端部に備え、前記両頭針を移動不能かつ前記先端針部を含む先端部が突出するように収納し、かつ前記プレフィルドシリンジを前記筒状ケース内にて前記両頭針方向に移動可能に収納し、
    前記プレフィルドシリンジは、後端部に外側面突出部を有する外筒と、前記外筒の先端を封止するとともに前記両頭針の前記後端針部が刺通可能な封止部材と、前記外筒内を液密状態にて摺動可能なガスケット部材と、後部が前記筒状ケースより突出したガスケット押圧部材とを備え、
    前記収納体は、前記薬剤投与具を収納可能であり、開口部を有する収納本体部と、前記収納本体部の前記開口部に装着可能な蓋部とを備え、
    前記薬剤投与具は、前記外筒に当接し、前記プレフィルドシリンジを前記両頭針方向に付勢する付勢部材を備え、
    前記収納体は、前記収納本体部または前記蓋部の内面に設けられ、前記筒状ケースの前記側部開口部に離脱可能に進入し、前記外側面突出部の前面と当接し、前記プレフィルドシリンジの前記両頭針方向への移動を規制するストッパー部を備え、
    前記付勢部材は、前記ストッパー部を有する前記収納本体部または前記蓋部からの前記薬剤投与具の離脱後、前記プレフィルドシリンジの前記封止部材が、前記両頭針の前記後端針部により刺通状態となるよう前記プレフィルドシリンジを押圧するものであることを特徴とする薬剤投与器具。
  2. 前記ストッパー部は、基部と、前記基部より前方に延びかつ向かい合う2つの延出部と、前記2つの延出部と前記基部間に形成された前記外筒の本体を貫通させるための切欠部とを備えており、前記筒状ケースは、前記2つの延出部との係合部を備え、前記ストッパー部は、前記筒状ケースへの装着時、前記基部は、前記筒状ケースの前記側部開口部と係合し、前記2つの延出部の先端部は、前記筒状ケースの前記係合部と係合している請求項1に記載の薬剤投与器具。
  3. 前記両頭針は、前記先端針部と前記後端針部とを有する針管と、前記針管の中間部に装着されたハブと、後端が前記ハブに装着され、先端が閉塞し、前記先端針部を被包する両頭針キャップを備えている請求項1または2に記載の薬剤投与器具。
  4. 前記収納本体部は、矩形状の本体板部と、前記本体板部の長手方向両側部より起立した向かい合う2つの側板部と、前記本体板部の短手方向一側部より起立した上部板部と、前記本体板部と向かい合う対向開口部と、前記上部板部と向かい合う下部開口部とを備え、前記蓋部は、前記収納本体部の前記対向開口部に装着可能なベース板部と、前記収納本体部の前記下部開口部に装着可能な下部板部とを備え、前記薬剤投与具は、前記ガスケット押圧部材が前記収納体の下部内部に位置するように、前記収納体内に収納されており、さらに、前記ストッパー部は、前記収納体に設けられている請求項1ないし3のいずれかに記載の薬剤投与器具。
  5. 前記収納本体部は、矩形状の本体板部と、前記本体板部の長手方向両側部より起立した向かい合う2つの側板部と、前記本体板部の短手方向両側部より起立した上部板部および下部板部と、前記本体板部と向かい合う対向開口部とを備え、前記蓋部は、前記収納本体部の前記対向開口部に装着可能なベース板部を備え、前記薬剤投与具は、前記ガスケット押圧部材が前記収納体の下部内部に位置するように、前記収納体内に収納されており、さらに、前記ストッパー部は、前記収納体に設けられている請求項1ないし3のいずれかに記載の薬剤投与器具。
  6. 前記両頭針は、前記先端針部と前記後端針部とを有する針管と、前記針管の中間部に装着されたハブと、後端が前記ハブに装着され、先端が閉塞し、前記先端針部を被包する両頭針キャップを備え、前記薬剤投与具は、離脱可能な筒状ケース装着部と、前記両頭針キャップとの連結部とを備えるキャップ連結部材を備えている請求項1ないし5のいずれかに記載の薬剤投与器具。
  7. 前記収納体は、前記収納本体部の前記本体板部の上部側内面もしくは前記上部板部の内面に、前記両頭針キャップを保持するキャップ保持部を備えている請求項4に記載の薬剤投与器具。
  8. 前記収納体は、前記蓋部の上部側内面より、内方に突出し、前記両頭針キャップを保持するキャップ保持部を備えている請求項6に記載の薬剤投与器具。
  9. 前記両頭針は、前記先端針部と前記後端針部とを有する針管と、前記針管の中間部に装着されたハブと、一端が前記ハブに装着され、後端が閉塞し、前記後端針部を被包する弾性スリーブとを備え、前記弾性スリーブは、前記ハブ方向に押圧されることにより、前記後端針部による刺通が可能となっている請求項1ないし8のいずれかに記載の薬剤投与器具。
  10. 前記筒状ケースは、前記側部開口部を向かい合うように2つ備え、前記ストッパー部は、基部と、前記基部より前方に延びかつ向かい合う2つの延出部と、前記2つの延出部と前記基部間に形成された前記外筒の本体を貫通させるための切欠部とを備えて、前記ストッパー部は、前記薬剤投与具への装着時、前記基部は、前記筒状ケースの一方の前記側部開口部と係合し、前記2つの延出部の先端部は、は、前記2つの側部開口部と係合している請求項1ないし7のいずれかに記載の薬剤投与器具。
  11. 前記筒状ケースは、前記ストッパー部の前記薬剤投与具からの離脱後、前記プレフィルドシリンジの前記封止部材が、前記両頭針の前記後端針部により刺通状態となった後に、前記プレフィルドシリンジの前記外側面突出部の先端面と当接し、移動を規制する当接部を備えている請求項1ないし10のいずれかに記載の薬剤投与器具。
  12. 前記筒状ケースは、収納された前記プレフィルドシリンジの筒状本体に対応する位置において、前記筒状ケースの内面から内方に突出し、前記プレフィルドシリンジの摺動をガイドするガイド部を備えている請求項1ないし11のいずれかに記載の薬剤投与器具。
  13. 前記付勢部材は、先端が前記プレフィルドシリンジの前記外側面突出部の後面に当接し、後端が前記筒状ケースの付勢部材収納部の端部と当接し、前記プレフィルドシリンジのガスケット押圧部材が貫通した圧縮状態のコイルばねである請求項1ないし12のいずれかに記載の薬剤投与器具。
  14. 前記ガスケット押圧部材は、基端に押圧操作部を備え、かつ、前記ストッパー部の離脱後、前記プレフィルドシリンジの前記封止部材が、前記両頭針の前記後端針部により刺通状態となった状態において、前記押圧操作部を含む基端部が、前記筒状ケースより突出するものである請求項1ないし13のいずれかに記載の薬剤投与器具。
  15. 前記薬剤投与具は、前記ガスケット押圧部材の側部に着脱可能に装着され、先端部が前記筒状ケースの後端より離間し、かつ、前記ガスケット押圧部材の前方への移動により前記先端部が前記筒状ケースの前記後端に当接可能なガスケット押圧部材移動距離規制部材を備えている請求項1ないし14のいずれかに記載の薬剤投与器具。
  16. 前記薬剤投与具は、前記筒状ケースの先端部に装着され、先端方向に摺動可能であり、前記筒状ケースより突出する前記両頭針の前記先端針部を被包するための筒状部材を備えている請求項1ないし15のいずれかに記載の薬剤投与器具。
  17. 前記薬剤投与具は、前記筒状ケースの先端部に装着され、前記筒状ケースより突出する前記両頭針の前記先端針部を被包するための筒状部材と、前記筒状部材を先端方向に付勢する付勢手段とを備え、前記筒状部材は、押圧されることにより、後方に摺動可能である請求項1ないし15のいずれかに記載の薬剤投与器具。
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