JP2014099492A - 集光型太陽光発電モジュール及び集光型太陽光発電パネル - Google Patents

集光型太陽光発電モジュール及び集光型太陽光発電パネル Download PDF

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Abstract

【課題】内部に空気を導入しつつも、集光部の内面の曇りを抑制し、長期間に亘って安定して使用できる集光型太陽光発電モジュール及びその集合体である集光型太陽光発電パネルを提供する。
【解決手段】太陽光を集光するレンズ要素及び当該レンズ要素に対応する位置に配置された発電素子が複数組集合して成る集光型太陽光発電モジュールであって、複数の発電素子を収容する筐体と、複数のレンズ要素を有し、筐体を覆う集光部と、を備えたものにおいて、筐体11は、空気の導入口11a及び排出口を有し、筐体11内には、その内面で生成された結露水が集まり貯まる受水部G3が形成されている。
【選択図】図8

Description

本発明は、太陽光を発電素子に集光して発電する集光型太陽光発電(CPV:Concentrated Photovoltaic)に関する。
集光型太陽光発電では、発電効率の高い小型の化合物半導体素子を発電素子として、これに、レンズで集光させた太陽光を入射させる構成を基本としている(例えば、特許文献1参照。)。このような基本ユニットを1つの筐体内でマトリックス状に多数並べて構成したものが、集光型太陽光発電モジュールである。また、このモジュールがさらに複数個並べられたものが、集光型太陽光発電パネルである。この集光型太陽光発電パネルを、常に太陽に向けるように追尾動作させることにより、所望の発電電力を得ることができる。
上記集光型太陽光発電パネルの各モジュールは、屋外設置されるため、雨水が侵入し易い環境にある。雨水が侵入すると、発電素子や回路がショートすることがある。一方、雨水の侵入を防止すべくモジュールを完全密閉した場合、内部が高温になると膨らんで変形・破損する可能性がある。変形・破損を防止するために、筐体の板厚や、集光用のガラスを厚くすると、全体が重くなり、取り扱いが困難になる。また、材料コストも高くなる。
従って、雨水が直接侵入することを防止しつつ、適度な通気も必要である。通気をすると、湿った空気も入るため、内部で結露が生じてレンズが曇り、発電効率が悪くなる場合がある。そこで、例えば、内部へ入る空気の湿度を下げるため、空気の導入部に吸湿剤のシリカゲルを設けた例も提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
米国特許第4,069,812号 米国特許出願公開 US 2009/0126794
しかしながら、シリカゲルは、吸水(吸湿)が飽和に達すると、それ以上は吸湿できない。また、比較的高価であることも実用上は難点である。
かかる従来の問題点に鑑み、本発明は、内部に空気を導入しつつも、集光部の内面の曇りを抑制し、長期間に亘って安定して使用できる集光型太陽光発電モジュール及びその集合体である集光型太陽光発電パネルを提供することを目的とする。
(1)本発明は、太陽光を集光するレンズ要素及び当該レンズ要素に対応する位置に配置された発電素子が複数組集合して成る集光型太陽光発電モジュールであって、複数の前記発電素子を収容する筐体と、複数の前記レンズ要素を有し、前記筐体を覆う集光部と、を備え、前記筐体は、空気の導入口及び排出口を有し、前記筐体内には、その内面で生成された結露水が集まり貯まる受水部が形成されているものである。
上記のように構成された集光型太陽光発電モジュールでは、筐体の内面で結露してできた水(結露水)が受水部に貯まることにより、筐体内の水分が集約されるので、集光部の内面の曇りを抑制することができる。また、発電素子やその配線が濡れることもない。貯まった水は、いずれ水蒸気となって排出口から外部へ排出される。
(2)また、上記(1)の集光型太陽光発電モジュールにおいて、受水部は、少なくとも筐体の内側面に沿って形成されていることが好ましい。
集光型太陽光発電モジュールを現地に設置したとき、筐体の側面(特に左・右・下)が比較的冷たいという知見が得られた。従って、かかる内側面には結露水が付き易く、内側面に沿って形成されている受水部は、結露水の貯水に適している。
(3)また、上記(1)の集光型太陽光発電モジュールにおいて、導入口から入った空気を筐体の内側面に沿って通すための通路が設けられていてもよい。
集光型太陽光発電モジュールを現地に設置したとき、筐体の側面(特に左・右・下)が比較的冷たいという知見が得られた。従って、かかる内側面には結露水が付き易く、その内側面に沿って空気を通す通路を設けることにより、空気を積極的に内側面に触れさせ、結露を促進することができる。
(4)また、上記(2)又は(3)の集光型太陽光発電モジュールにおいて、内側面の表面は、筐体内の他の面よりも、表面仕上げが粗くてもよい。
この場合、表面の粗さが結露の核となり易い。従って、内側面には結露が生じやすい。
(5)また、上記(3)の集光型太陽光発電モジュールにおいて、通路内に多孔質材が封入されていてもよい。
この場合、多孔質材も、通路内での結露に寄与する。
(6)また、上記(1)〜(4)のいずれかの集光型太陽光発電モジュールにおいて、多孔質材を防水透湿性膜で挟み込んだフィルタを、導入口に装着することもできる。
この場合、フィルタは水を通さず、気体を通す。従って、雨水の進入を防止し、内部の水蒸気の排出及び外気の導入も行うことができる。
(7)また、上記(1)〜(6)のいずれかの集光型太陽光発電モジュールにおいて、筐体内に、発電素子に集光しない光を、集光部に向けて反射する反射機構が設けられていてもよい。
この場合、反射機構が反射する光は集光部の内面に当たり、保温効果をもたらす。従って、集光部のレンズ要素の曇り(結露)を抑制することができる。
(8)また、上記(1)〜(7)のいずれかの集光型太陽光発電モジュールにおいて、筐体の基本骨格として、アルミサッシの窓枠を用いることも可能である。
アルミサッシの窓枠は元々、空気を冷却して結露させる構成を有しており、また、結露水が集まり貯まる受水部を備えているので、好適である。
(9)また、本発明の集光型太陽光発電パネルは、上記(1)の集光型太陽光発電モジュールを複数個並べて構成されたものである。
このような集光型太陽光発電パネルにより、所望の電力を得ることができる。
本発明の集光型太陽光発電モジュールによれば、内部に空気を導入しつつも、集光部の内面の曇りを抑制し、長期間に亘って安定して使用できる。当該モジュールを用いた集光型太陽光発電パネルも同様である。
本発明の一実施形態に係る集光型太陽光発電モジュールを並べて構成された集光型太陽光発電パネルを含む、集光型太陽光発電装置の一例を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る集光型太陽光発電モジュールを拡大して示す斜視図(集光部の一部を破断している。)である。 第1実施形態に係る筐体の概略形状を示す斜視図であり、(a)は右側面寄りに見た斜視図、(b)は左側面寄りに見た斜視図である。 フィルタの構造を示す拡大図である。 図3における枠体の断面図であり、(a)はA−A線断面、(b)はB−B線断面、(c)はC−C線断面を、それぞれ示す。 粗い表面仕上げを採用した場合の、図5における内側面の表面拡大図である。 第2実施形態に係る筐体の概略形状の一例を示す斜視図であり、(a)は右側面寄りに見た斜視図、(b)は左側面寄りに見た斜視図である。 図7におけるVIII-VIII線断面図である。 図8におけるIX-IX線断面図である。 第3実施形態に係る筐体についての、図8と同様の図である。 図10におけるXI-XI線断面図である。 第4実施形態に係る筐体について、X−Z断面又はY−Z断面の一部を示す図である。
《集光型太陽光発電装置・集光型太陽光発電パネル》
図1は、本発明の一実施形態に係る集光型太陽光発電モジュールを並べて構成された集光型太陽光発電パネルを含む、集光型太陽光発電装置の一例を示す斜視図である。図において、集光型太陽光発電装置100は、集光型太陽光発電パネル1と、これを背面中央で支持する支柱2と、支柱2を取り付ける架台3とを備えている。図示の集光型太陽光発電パネル1は、例えば、支柱2との接続用の中央部を除く、62個(縦7×横9−1)の集光型太陽光発電モジュール1Mを縦横に集合させて成る。1個の集光型太陽光発電モジュール1Mの定格出力は例えば約120Wであり、集光型太陽光発電パネル1全体としては、約7.5kWの定格出力となる。架台3は、図示しない回転機構により支柱2を軸として回転することができ、集光型太陽光発電パネル1を常に太陽の方向へ向けるように追尾させることができる。
《集光型太陽光発電モジュール》
図2は、本発明の一実施形態に係る集光型太陽光発電モジュール(以下、単にモジュールとも言う。)1Mを拡大して示す斜視図(集光部13の一部を破断している。)である。図において、モジュール1Mは、筐体11と、筐体11の底板11Bに設けられたプリント配線板12と、筐体11の上端面に蓋のように取り付けられ、筐体11を覆う集光部13とを備えている。筐体11の構造の詳細については後述する。
集光部13は、フレネルレンズアレイであり、太陽光を集光するレンズ要素としてのフレネルレンズ13fがマトリックス状に複数個(例えば縦16×横12で、192個)並んで形成されている。各フレネルレンズ13fは、正方形の有効集光領域を成している。このような集光部13は、例えば、ガラス板を基材として、その裏面(内面)にシリコーン樹脂膜を形成したものとすることができる。フレネルレンズは、この樹脂膜に形成される。筐体11の外面には、モジュール1Mの出力を取り出すためのコネクタ14が設けられている。
プリント配線板12は、細長い形状で、柔軟なフレキシブルプリント基板12s上に、複数個の発電素子(太陽電池セル)121及び、その他必要な回路要素が実装されたものである。例えば、縦方向に1本のフレキシブルプリント基板12sに対して8個の発電素子121が実装され、全体では24本のフレキシブルプリント基板12sが存在する。発電素子121の総数は、24×8で、192個である。すなわち、集光部13のフレネルレンズ13fと同数であり、また、発電素子121はフレネルレンズ13fと対応して、その光軸上に設けられている。
[筐体についての第1実施形態]
以下、筐体11の詳細な構造の実施形態について説明する。
図3は、第1実施形態に係る筐体11の概略形状を示す斜視図であり、(a)は右側面寄りに見た斜視図、(b)は左側面寄りに見た斜視図である。筐体11は、枠体11Fと、その底板11Bとを備えている。図中のX,Y,Zは互いに直交する3次元方向を表し、図2におけるX,Y,Zに対応する。枠体11Fは、例えば、その4辺を構成する縦横の4部材を接合して構成される。筐体11の材質としては、例えばアルミニウム合金が適する。
例えば、枠体11Fの左側面の下部には、空気の導入口11aが形成され、当該導入口11aにはフィルタ11qが装着されている。また、枠体11Fの右側面の上部には、空気の排出口11bが形成され、当該排出口11bには同様に、フィルタ11qが装着されている。枠体11Fの4辺を構成する部材は内面側が開いたチャンネル状部材であり、従って、導入口11aから入った空気は、筐体11の内部を流れて、排出口11bから外へ出ることができる。
図4は、フィルタ11qの構造を示す拡大図である。フィルタ11qは、2枚の防水透湿性膜11q1で多孔質材11q2を挟んだ3層構造である。多孔質材11q2は、通気性があり、比熱が低い材料であり、例えば、グラスウールが好適である。比熱が低いと、温度変化に迅速に追随するので、気温が下がれば、そこに結露し易い。防水透湿性膜11q1は、水を通さず、気体(空気、水蒸気)は通す性質を有する。
フィルタ11qは、高湿度の空気が通ると、多孔質材11q2で結露を生じ、防水透湿性膜11q1内で水として閉じ込める。防水透湿性膜11q1内の水が多くなると、通気を停止する。温度が上がって相対湿度が下がれば、水は蒸発し、外部に出る。このようにして、フィルタ11qは、高湿度の空気が筐体11内に入ることを抑制する。しかし、ある程度は湿気のある空気が筐体11内に入るので、そのために以下の構造を設ける。
図5は、図3における枠体11FのA−A線断面、B−B線断面、C−C線断面を示す断面図である。(a)は、枠体11Fを4辺に分けて相互に組み上げる場合に必要なビス止め孔のあるA−A線の断面図、(b)及び(c)はそれぞれ、ビス止め孔の無いB−B線及びC−C線の断面図である。なお、これは一例に過ぎず、逆に、A−A線断面が(b)で、B−B線断面が(a)、C−C線断面が(a)と左右対称な断面であってもよい。図5の(a)において、ビス止め孔111,112とその支持腕部113,114はX方向に連続している。ビス止め孔111,112は、その端面を利用したねじ孔である。
枠体11Fの下部には、X方向へ連続した「樋」のような受水部G1が形成されている。また、支持腕部113とビス止め孔111の形状により、X方向へ連続した受水部G2が形成されている。
(b)、(c)の場合には、下部にのみ、受水部G1が形成されている。
ここで、発明者らは、集光型太陽光発電モジュール1Mを現地に設置したとき、筐体11の左・右・下の側面が、底面及び上側面に比べて比較的冷たいという知見を得た。すなわち、枠体11Fは、かかる左・右・下の内側面の温度が内部の他の面より若干低いことが判明した。従って、内側面115には結露が生じやすく、その内側面115に沿って形成されている受水部G1,G2は、結露水の貯水に適している。
内側面115に結露して滴り落ちる結露水は、受水部G1,G2に集まる。モジュール1Mは、通常、図1に示すように傾いているので、左辺・右辺の枠体11Fの受水部G1に集まった水は、最終的には、下辺の枠体11Fの受水部G1に貯まる。このようにして、結露水が受水部G1,G2に貯まることにより、筐体11内の水分が集約されるので、集光部13の内面の曇りを抑制することができる。また、結露水は、発電素子121やプリント配線板12の方へは流れず、従って、これらが濡れることもない。
なお、貯まった水は、その後、筐体11内の温度が上昇し、相対湿度が低下すると、自然に蒸発する。フィルタ11qは、水蒸気の通過を妨げないので、内部の空気と共に水蒸気が排出口11bから排出される。排出により、導入口11aから新たに外気が導入される。このような結露・蒸発のサイクルは、長期間に亘って安定して行われる。
このように、上記実施形態によれば、内部に空気を導入しつつも、集光部13の内面の曇りを抑制し、長期間に亘って安定して使用できる集光型太陽光発電モジュール1Mを提供することができる。これは、以下の他の実施形態についても同様である。
なお、上記の内側面115は、筐体11内の他の面よりも、表面仕上げを粗くしてもよい。
図6は、そのような粗い表面仕上げを採用した場合の、図5における内側面115の表面拡大図である。但し、これは実物というよりも、概念的に特徴を誇張して表している。この内側面115の表面は、筐体内の他の面よりも、表面仕上げが意図的に粗く(例えば算術平均粗さRa:0.05a〜12.5a)されている。粗くする処理としては、例えば、アルマイト処理がある。これにより、図示のように、表面に深い凹凸が形成され、頂点となる尖った部分が存在する。そのため、頂点を核として、結露wが生じやすくなる。すなわち、このようにして、結露が生じやすい内側面115をさらに、水滴ができやすい表面とすることができる。
[筐体についての第2実施形態]
図7は、第2実施形態に係る筐体11の概略形状の一例を示す斜視図であり、(a)は右側面寄りに見た斜視図、(b)は左側面寄りに見た斜視図である。(b)に示すように、例えば、枠体11Fの左側面の下部には、空気の導入口11aが形成され、当該導入口11aにはフィルタ11qが装着されている。また、枠体11Fの右側面の上部には、空気の排出口11bが形成され、当該排出口11bには同様に、フィルタ11qが装着されている。
ここで、枠体11Fの3辺(上・下・右)を構成する部材は内面側が開いたチャンネル状部材であるが、左辺を構成する部材は、パイプ状になっている。このパイプ状の左辺の内側の上部には、パイプ状の左辺部材から筐体11内への空気の出口11axが形成されている。
図8は、図7の(a)におけるVIII-VIII線断面図である。図において、左辺の枠体11Fには、内側面に沿って空気を通すための通路11Pが設けられている。すなわち、外枠11F1の下部には空気の導入口11aが設けられている。外枠11F1と平行に設けられた内枠11F2の上部には、出口11axが設けられている。導入口11aには、フィルタ11qが装着されている。
図8の構造においては、外部から導入される空気の流れは、図示の矢印のようになる。これにより、空気は強制的に、内側面115及び内側にある壁面116に沿って流れて行くことになり、その過程で結露が生じやすい。言い換えれば、内側面115等に沿って空気を通す通路11Pを設けることにより、空気を積極的に内側面115等に触れさせ、結露を促進することができる。その結果、出口11axから筐体11のさらに内部へ入る前に、空気中に含まれる多くの湿気が、結露となって除去される。結露した水Wは自然に底の受水部G3に集まって貯まる。
このようにして、結露水が受水部G3に貯まることにより、筐体11内の水分が集約されるので、集光部13の内面の曇りを抑制することができる。また、結露水は、発電素子121やプリント配線板12の方へ流れず、従って、これらが濡れることもない。なお、貯まった水は、その後、筐体11内の温度が上昇し、相対湿度が低下すると、自然に蒸発する。フィルタ11qは、水蒸気の通過は妨げないので、内部の空気と共に水蒸気が排出口11bから排出される。排出により、導入口11aから新たに外気が導入される。
図9は、図8におけるIX-IX線断面図である。ビス止め孔117がある場合は、(b)に示す断面図、無い場合は、(a)に示す断面図となる。
[筐体についての第3実施形態]
図10は、第3実施形態に係る筐体11についての、図8と同様の図である。図8との違いは、通路11P内部に、多孔質材118を封入した点と、導入口11a及び出口11axの双方に、図8のフィルタ11qとは異なるフィルタ11rを装着した点である。その他は、第2実施形態と同様である。フィルタ11rは、水を通さず、気体(空気、水蒸気)を通す性質を有する防水透湿性膜からなる。つまり、フィルタ11r自体には多孔質材は含まれないが、2つのフィルタ11r(防水透湿性膜)の間に、多孔質材118が介在している。
多孔質材118は、通気性があり、比熱が低い材料であり、例えば、グラスウールが好適である。高湿度の空気が通ると、内側面115や壁面116の他、多孔質材118でも結露を生じ、結露した水は、受水部G3に貯まる。この場合、受水部G3に貯まる結露水の水位が上がってフィルタ11qを内側から覆うと、フィルタ11qは通気しなくなる。いわば、フィルタ11qが、さらに外部から高湿度の空気を吸い込まないように。弁のような働きをする。
なお、多孔質材118は好適な例であるが、その他、アルミニウム合金との比熱差が大きく、表面積の大きい材料であれば使用可能である。
図11は、図10におけるXI-XI線断面図である。ビス止め孔117がある場合は、(b)に示す断面図、無い場合は、(a)に示す断面図となる。
[筐体についての第4実施形態]
図12は、第4実施形態に係る筐体11について、X−Z断面又はY−Z断面の一部を示す図である。
この第4実施形態は、第1〜3の実施形態のいずれとでも併用することができる。図12において、反射板119は、筐体11により支持されている。複数の反射板119は、集光部13による集光の光路を避けるように、発電素子121の合間を縫って、配置されている。
集光部13で集光する光は、理想的には全て発電素子121に集まるが、実際には、発電素子121に届かない光も若干ある。そこで、このような光を、反射板119によって反射し、集光部13の内面(すなわちフレネルレンズ13fの溝が形成されているところ)に当てる。これにより、フレネルレンズ13fの温度が上昇し、保温効果をもたらす。従って、フレネルレンズ13fの曇り(結露)を抑制することができる。その結果、フレネルレンズ13fが曇ることによる焦点位置のずれの発生を防止することができる。
なお、反射板119は一例に過ぎず、要は、発電素子121へ集光されない光を、反射及び必要により屈折も利用して、フレネルレンズ13fに当てることができる反射機構であればよい。例えばプリズムを用いてフレネルレンズ13fに当てることができるように光を導くことも可能である。
《その他》
なお、上述の各実施形態における筐体11は、アルミサッシの窓枠と似た構造を有している。従って、筐体の基本骨格として、アルミサッシの窓枠を使用することもできる。アルミサッシの窓枠は元々、空気を冷却して結露させる構成を有しており、また、結露水が集まり貯まる受水部を備えているので、好適である。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
11 筐体
11a 導入口
11b 排出口
11P 通路
11q,11r フィルタ
11q1 防水透湿性膜
11q2 多孔質材
13 集光部
13f フレネルレンズ(レンズ要素)
115 内側面
118 多孔質材
119 反射板
121 発電素子
G1,G2,G3 受水部

Claims (9)

  1. 太陽光を集光するレンズ要素及び当該レンズ要素に対応する位置に配置された発電素子が複数組集合して成る集光型太陽光発電モジュールであって、
    複数の前記発電素子を収容する筐体と、
    複数の前記レンズ要素を有し、前記筐体を覆う集光部と、を備え、
    前記筐体は、空気の導入口及び排出口を有し、
    前記筐体内には、その内面で生成された結露水が集まり貯まる受水部が形成されている集光型太陽光発電モジュール。
  2. 前記受水部は、少なくとも前記筐体の内側面に沿って形成されている請求項1記載の集光型太陽光発電モジュール。
  3. 前記導入口から入った空気を前記筐体の内側面に沿って通すための通路が設けられている請求項1記載の集光型太陽光発電モジュール。
  4. 前記内側面の表面は、前記筐体内の他の面よりも、表面仕上げが粗い請求項2又は3に記載の集光型太陽光発電モジュール。
  5. 前記通路内に多孔質材が封入されている請求項3記載の集光型太陽光発電モジュール。
  6. 多孔質材を防水透湿性膜で挟み込んだフィルタを、前記導入口に装着した請求項1〜4のいずれか1項に記載の集光型太陽光発電モジュール。
  7. 前記筐体内に、発電素子に集光しない光を、前記集光部に向けて反射する反射機構が設けられている請求項1〜6のいずれか1項に記載の集光型太陽光発電モジュール。
  8. 前記筐体の基本骨格として、アルミサッシの窓枠を用いる請求項1〜7のいずれか1項に記載の集光型太陽光発電モジュール。
  9. 請求項1の集光型太陽光発電モジュールを複数個並べて構成された集光型太陽光発電パネル。
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