JP2014098681A - 漏電検知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カップリングコンデンサの短絡を精度良く検出する。
【解決手段】漏電検知装置100は、スイッチSW1〜SW3を備えている。短絡判定部10は、カップリングコンデンサC1の短絡の有無を判定する場合に、まず、パルス発生器2からのパルス出力を停止させるとともに、スイッチSW1〜SW3のすべてをオン状態にする。次に、スイッチSW1をオン状態に維持する一方、スイッチSW2,SW3をオフ状態にする。その後、パルス発生器2からパルスを発生させて、当該パルスによりカップリングコンデンサC1,C3を充電する。そして、この充電の過程において、電圧検出部7が検出したカップリングコンデンサC1と抵抗R1との接続点Pの電圧に基づいて、短絡判定部10がカップリングコンデンサC1の短絡の有無を判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、直流電源の漏電を検知するために用いられる漏電検知装置に関する。
例えば、電気自動車においては、モータや車載機器を駆動するための高電圧の直流電源(バッテリ)が搭載される。この直流電源は、グランドに接地されている車体と電気的に絶縁されている。しかしながら、何らかの原因により、直流電源と車体との間で絶縁不良や短絡等が発生した場合、直流電源からグランドへ至る経路に電流が流れ、漏電が生じる。そこで、この漏電を検知するための漏電検知装置が、直流電源に付設される。
漏電検知装置には、漏電検知を正常に行えるか否かをチェックすることができる、いわゆる自己診断機能を有するものがある。後記の特許文献1〜4に記載されている漏電検知装置は、このような自己診断機能を備えている。
特許文献1には、検出抵抗と絶縁抵抗との接続点と、グランドとの間に、自己診断用抵抗およびスイッチ素子が直列に接続された絶縁抵抗低下検出器が記載されている。本文献では、自己診断時に、スイッチ素子がオンの状態で、検出抵抗と絶縁抵抗との接続点に現れる電圧の値が基準値と異なる場合に、検出抵抗が劣化または故障したと判定される。
特許文献2には、パルス発振回路と直流電源との間に、カップリングコンデンサと検出抵抗の直列回路が設けられ、カップリングコンデンサと検出抵抗との接続点と、グランドとの間にローパスフィルタが接続された絶縁抵抗低下検出器が記載されている。本文献では、上記直列回路に異なるパルス幅のパルス信号を印加したときの、ローパスフィルタの出力の差分に基づいて、絶縁抵抗低下検出器の状態を検出する。
特許文献3には、カップリングコンデンサを複数設けた車両用地絡検出回路が記載されている。本文献では、複数のカップリングコンデンサを通過する信号により、車体と電気的に絶縁された高電圧系の地絡を検出するとともに、カップリングコンデンサの断線および短絡を検出する。
特許文献4には、カップリングコンデンサの一端と直流電源との間に第1スイッチが接続され、第1スイッチとカップリングコンデンサとの接続点と、グランドとの間に、地絡検出抵抗と第2スイッチとの直列回路が接続された地絡検出装置が記載されている。本文献では、まず第1スイッチがオフされ、次に第2スイッチがオンされ、その後カップリングコンデンサが充電される。そして、カップリングコンデンサの他端の電圧に基づいて、当該コンデンサの短絡有無が判定される。
図12は、自己診断機能を備えた従来の漏電検知装置の一例を示している。漏電検知装置200は、CPU1、パルス発生器2、フィルタ回路3、擬似漏電回路4、放電回路5、メモリ6、抵抗R1、およびカップリングコンデンサC1,C3を備えている。CPU1は、電圧検出部7と、漏電判定部8と、診断部9とを有している。フィルタ回路3は抵抗R2およびコンデンサC2からなる。擬似漏電回路4は、スイッチSW1および抵抗R3からなる。高電圧のバッテリ300(直流電源)の負極側は、ケーブルWおよび端子T1を介して、漏電検知装置200のカップリングコンデンサC1,C3に接続されている。バッテリ300の正極側は、モータや車載機器などの負荷に接続されている。バッテリ300とグランドGとの間には、浮遊容量Csが存在し、バッテリ300の漏電時には、漏電抵抗Rsも存在する。
パルス発生器2は、図14(a)のようなパルスを出力する。このパルスは、抵抗R1を介してカップリングコンデンサC1を充電し、この充電によって、P点の電位が上昇する。このP点の電位はフィルタ回路3を介して、入力電圧VとしてCPU1に入力される。CPU1の電圧検出部7は、この入力電圧Vに基づいて、カップリングコンデンサC1の電圧を検出する。検出されたカップリングコンデンサC1の電圧を、以下では「検出電圧」という。
バッテリ300に漏電が生じていない場合は、図13の実線に示すように、検出電圧は急峻に上昇する。このため、時刻toでパルスが立ち上がってから、時刻t1でパルスが立ち下がるまでの間に、検出電圧は閾値SHを超える。一方、バッテリ300とグランドGとの間に漏電が生じている場合は、図13の破線に示すように、検出電圧は、漏電抵抗Rsのために緩やかに上昇する。このため、時刻toから時刻t1までの間に、検出電圧は閾値SHを超えない。
電圧検出部7は、パルスが立ち下がる時刻t1において、カップリングコンデンサC1の電圧を検出する。漏電が生じていない場合は、検出電圧はVaとなり、漏電が生じている場合は、検出電圧はVbとなる。CPU1の漏電判定部8は、検出電圧と閾値SHとを比較し、検出電圧が閾値SH以上(Va)であれば、「漏電なし」と判定し、検出電圧が閾値SH未満(Vb)であれば、「漏電あり」と判定する。「漏電あり」の場合は、CPU1から端子T2を介して漏電検知信号が出力される。また、時刻t1において放電回路5のスイッチSW2がオンとなることで、カップリングコンデンサC1,C3の電荷が、放電回路5を通して放電される。
漏電検知装置200の自己診断を行う場合は、上位装置から端子T3を介して、CPU1にプリチェック要求信号が入力される。CPU1の診断部9は、この信号を受けて、擬似漏電状態を作り出すために、図14(b)のように、擬似漏電回路4のスイッチSW1をオンにする。これにより、パルス発生器2から、抵抗R1およびカップリングコンデンサC1,C3を経て、擬似漏電回路4へ至る電流経路が形成される。このため、パルス発生器2が出力するパルスにより、カップリングコンデンサC1,C3が共に充電される。この結果、P点の電位すなわち入力電圧Vの上昇が緩やかとなる。したがって、図14(c)のように、スイッチSW1がオンの間は、カップリングコンデンサC1の検出電圧が閾値SH未満となるので、漏電判定部8は「漏電あり」と判定する。そして、この判定に基づき、図14(d)のようにCPU1から漏電検知信号が出力される。これにより、診断部9は、漏電検知が正常に行われていると判定する。
特開2005−127821号公報 特開2007−163141号公報 特開2009−53133号公報 特開2005−91224号公報
本発明は、上記のような漏電検知装置において、特許文献3や特許文献4とは異なる手段により、カップリングコンデンサの短絡を精度良く検出することを課題としている。
本発明に係る漏電検知装置は、一端が直流電源に接続される第1カップリングコンデンサと、この第1カップリングコンデンサの他端にパルスを供給するパルス発生器と、第1カップリングコンデンサの他端の電圧を検出する電圧検出部と、この電圧検出部が検出した電圧を閾値と比較し、その比較結果に基づいて直流電源の漏電の有無を判定する漏電判定部と、第1カップリングコンデンサの一端とグランドとの間に設けられ、第1スイッチおよびこれと直列に接続された第1抵抗を有し、第1スイッチがオンすることにより、直流電源を擬似的に漏電状態にする擬似漏電回路と、第1カップリングコンデンサの一端と擬似漏電回路との間に接続された第2カップリングコンデンサと、第1スイッチがオンして直流電源が擬似的に漏電状態となった場合に、漏電判定部が漏電ありと判定したか否かを診断する診断部と、第1カップリングコンデンサの他端とグランドとの間に設けられ、第2スイッチおよびこれと直列に接続された第2抵抗を有し、第2スイッチがオンすることにより、第1および第2カップリングコンデンサの電荷を放電させる放電回路とを備えている。
本発明では、上記漏電検知装置において、第1カップリングコンデンサと第2カップリングコンデンサの接続点と、直流電源との間に設けられた第3スイッチと、第1カップリングコンデンサの短絡の有無を判定する短絡判定部とをさらに備える。そして、短絡判定部は、短絡の有無を判定する場合に、パルス発生器からのパルス出力を停止させるとともに、第1スイッチ、第2スイッチ、および第3スイッチのすべてをオン状態にする。次に、第1スイッチをオン状態に維持する一方、第2スイッチおよび第3スイッチをオフ状態にする。その後、パルス発生器からパルスを発生させて、当該パルスにより第1および第2カップリングコンデンサを充電する。そして、この充電の過程において、電圧検出部が検出した第1カップリングコンデンサの他端の電圧に基づいて、当該第1カップリングコンデンサの短絡の有無を判定する。
このようにすると、パルス発生器と第1〜第3スイッチの各状態を、所定のシーケンスに従って切り替えることで、カップリングコンデンサの短絡を検出することができる。また、短絡有無の判定時に、まず、パルス発生器からのパルス出力を停止させて、第1ないし第3スイッチをすべてオン状態にするので、第1および第2カップリングコンデンサの電荷を放電することができる。そして、次に第2および第3スイッチをオフ状態にするので、放電回路の第2抵抗や、直流電源とグランド間に存在する浮遊容量および漏電抵抗の影響を排除することができる。そして、以上の処理を行った後に、パルス発生器からのパルスにより第1および第2カップリングコンデンサを充電するので、第1カップリングコンデンサの他端の電圧は、常に安定した変化を示す。このため、第1カップリングコンデンサの短絡有無を判定する場合の判定精度を向上させることができる。
また、本発明では、直流電源に一端が接続された第1ケーブルの他端が接続される第1端子と、直流電源に一端が接続された第2ケーブルの他端が接続される第2端子と、第1端子と第1カップリングコンデンサとの間に設けられた第3スイッチと、第2端子と第2カップリングコンデンサとの間に設けられた第4スイッチと、第1カップリングコンデンサと第3スイッチの接続点と、第2カップリングコンデンサと第4スイッチの接続点との間に設けられた第5スイッチとを有する構成を採用してもよい。
この場合、短絡判定部は、短絡の有無を判定する場合に、パルス発生器からのパルス出力を停止させるとともに、第1スイッチ、第2スイッチ、および第5スイッチをオン状態にし、かつ、第3スイッチと第4スイッチの少なくとも一方をオン状態にする。次に、第1スイッチおよび第5スイッチをオン状態に維持する一方、第2スイッチ、第3スイッチ、および第4スイッチをオフ状態にする。その後、パルス発生器からパルスを発生させて、当該パルスにより第1および第2カップリングコンデンサを充電する。そして、この充電の過程において、電圧検出部が検出した第1カップリングコンデンサの他端の電圧に基づいて、当該第1カップリングコンデンサの短絡の有無を判定する。
本発明によれば、カップリングコンデンサの短絡を精度良く検出することが可能な漏電検知装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態による漏電検知装置を示した回路図である。 図1から必要部分だけを抽出した回路図である。 第1実施形態による短絡判定手順を説明する回路図である。 第1実施形態による短絡判定手順を説明する回路図である。 第1実施形態による短絡判定手順を説明する回路図である。 充電電圧の時間的変化と、時間差を示した図である。 充電電圧の時間的変化と、電圧差を示した図である。 本発明の第2実施形態による漏電検知装置を示した回路図である。 第2実施形態による短絡判定手順を説明する回路図である。 第2実施形態による短絡判定手順を説明する回路図である。 第2実施形態による短絡判定手順を説明する回路図である。 従来の漏電検知装置を示した回路図である。 漏電時および非漏電時における検出電圧の波形図である。 漏電検知装置の動作を示したタイミングチャートである。
本発明の実施形態につき、図面を参照しながら説明する。図面において、同一の部分または対応する部分には、同一の符号を付してある。以下では、電気自動車やハイブリッド車に搭載される漏電検知装置を例に挙げる。但し、本発明の適用範囲は、車載用の漏電検知装置だけに限定されるものではない。
まず、第1実施形態による漏電検知装置の構成を、図1を参照しながら説明する。図1において、漏電検知装置100は、ケーブルWを介して、車載用の直流電源であるバッテリ300の負極側に接続されている。バッテリ300の正極側は、モータや車載機器などの負荷(図示省略)に接続されている。バッテリ300は、出力電圧が数百ボルトの高電圧バッテリである。
漏電検知装置100は、CPU1、パルス発生器2、フィルタ回路3、擬似漏電回路4、放電回路5、メモリ6、抵抗R1、カップリングコンデンサC1,C3、スイッチSW3、および端子T1〜T4を備えている。CPU1には電源Vcが供給され、パルス発生器2には、電源Vcを昇圧した電源Vmが供給される。
CPU1は、漏電検知装置100の動作を制御する制御手段を構成しており、電圧検出部7、漏電判定部8、診断部9、および短絡判定部10を備えている。実際には、これらのブロック7〜10の各機能は、ソフトウェアによって実現される。パルス発生器2は、CPU1からの指令に基づき、所定周波数のパルスを生成する。抵抗R1はパルス発生器2の出力側に接続されている。カップリングコンデンサC1(第1カップリングコンデンサ)は、バッテリ300と漏電検知装置100とを直流的に分離するためのコンデンサである。カップリングコンデンサC1の一端は、スイッチSW3および端子T1を介して、バッテリ300に接続されている。カップリングコンデンサC1の他端は、抵抗R1を介して、パルス発生器2に接続されている。
フィルタ回路3は、抵抗R1とカップリングコンデンサC1との接続点(P点)と、CPU1との間に設けられている。このフィルタ回路3は、CPU1に入力される電圧のノイズを除去するためのもので、抵抗R2およびコンデンサC2からなる。抵抗R2の一端はP点に接続されている。抵抗R2の他端は、CPU1に接続されているとともに、コンデンサC2の一端に接続されている。コンデンサC2の他端は、グランドGに接地されている。なお、本実施形態の場合、グランドGは自動車の車体である。
カップリングコンデンサC3(第2カップリングコンデンサ)は、カップリングコンデンサC1と同様に、バッテリ300と漏電検知装置100とを直流的に分離するためのコンデンサである。カップリングコンデンサC3の一端は、スイッチSW3および端子T1を介して、バッテリ300に接続されている。カップリングコンデンサC3の他端は、擬似漏電回路4に接続されている。
擬似漏電回路4は、スイッチSW1(第1スイッチ)と、これに直列に接続された抵抗R3(第1抵抗)とを有している。スイッチSW1は、トランジスタやFETなどからなる。スイッチSW1の一端は抵抗R3に接続されており、他端はグランドGに接地されている。抵抗R3は、カップリングコンデンサC3とスイッチSW1との間に接続されている。スイッチSW1のオン・オフは、CPU1により制御される。スイッチSW1のオンにより、直流電源300が擬似的な漏電状態となる。
放電回路5は、スイッチSW2(第2スイッチ)と、これに直列に接続された抵抗R4(第2抵抗)とを有している。スイッチSW2は、トランジスタやFETなどからなる。スイッチSW2の一端は抵抗R4に接続されており、他端はグランドGに接地されている。抵抗R4は、P点とスイッチSW2との間に接続されている。スイッチSW2のオン・オフは、CPU1により制御される。スイッチSW2のオンにより、カップリングコンデンサC1,C3の電荷が、放電回路5を通して放電される。
スイッチSW3(第3スイッチ)は、カップリングコンデンサC1,C3の接続点と、直流電源300(端子T1)との間に設けられている。スイッチSW3のオン・オフは、CPU1により制御される。スイッチSW3としては、例えば、入力素子(LEDなど)と出力素子(MOS型FETなど)が内蔵され、入力側と出力側が電気的に絶縁されたフォトリレーを用いることができる。
メモリ6は、ROMやRAMなどからなり、記憶部を構成している。このメモリ6には、CPU1の動作プログラムや制御用データが記憶されているとともに、後述する漏電有無判定のための閾値SHが記憶されている。
CPU1において、電圧検出部7は、フィルタ回路3からCPU1に取り込まれる入力電圧Vに基づいて、P点の電圧を検出する。この電圧の検出は、パルス発生器2の出力パルスが立ち下がる時刻(図13のt1)において行われる。
漏電判定部8は、電圧検出部7が検出したP点の電圧(以下、「検出電圧」という。)を閾値SHと比較し、その比較結果に基づいて、バッテリ300の漏電有無を判定する。
診断部9は、自己診断時に、擬似漏電回路4を駆動してバッテリ300を擬似的に漏電状態にするとともに、この状態で漏電判定部8が「漏電あり」と判定したか否かを診断する。
短絡判定部10は、後述する所定の手順に従って、カップリングコンデンサC1の短絡の有無を判定する。
端子T2〜T4は、CPU1に接続されている。端子T2からは、漏電が検知された場合に漏電検知信号が出力される。端子T3には、自己診断を行う場合にプリチェック要求信号が入力される。端子T4からは、短絡が検知された場合に短絡検知信号が出力される。
次に、上記構成からなる漏電検知装置100の動作について説明する。なお、図13で示した漏電検出の原理と、図14のタイムチャートは、本実施形態にも共通である。
パルス発生器2は、図14(a)で示したような矩形波のパルスを所定周期で出力する。車両のイグニッションスイッチ(図示省略)がオンになると、上位装置(図示省略)から端子T3を介して、CPU1にプリチェック要求信号が入力される。この信号を受けて、CPU1の診断部9は、漏電を正常に検知できるか否かの自己診断を行うために、擬似漏電回路4のスイッチSW1をオンにする。
スイッチSW1がオンすると、パルス発生器2→抵抗R1→カップリングコンデンサC1→カップリングコンデンサC3→擬似漏電回路4の電流経路が形成される。擬似漏電回路4のスイッチSW1はグランドG(車体)に接地されているので、スイッチSW1のオンにより、バッテリ300と車体との間で実際に漏電が生じた場合と同様の、擬似的な漏電状態が作り出される。
この擬似漏電状態においては、パルス発生器2が出力するパルスにより、カップリングコンデンサC1,C3が共に充電される。この結果、P点の電位すなわち入力電圧Vは緩やかに上昇し、図14(c)のように、スイッチSW1がオンの間は、カップリングコンデンサC1の検出電圧が閾値SH未満となる。このため、漏電判定部8は「漏電あり」と判定する。そして、この判定に基づき、図14(d)のように、CPU1から端子T2を介して、漏電検知信号が出力される。これにより、診断部9は、漏電検知装置100において漏電検知が正常に行われていると判定する。以上の自己診断時の動作については、図12で示した従来のものと同様である。
次に、短絡判定部10による、カップリングコンデンサC1の短絡有無の判定手順について説明する。この短絡有無判定は、上述した漏電有無判定に続いて行ってもよいし、漏電有無判定とは別に、所定のタイミングで独立して行ってもよい。
図2は、図1から説明に必要な部分だけを抽出した回路図である。図2において、スイッチSWpは、パルス発生器2に備わるパルス発生用のスイッチであって、トランジスタやFETなどからなる。スイッチSWpのオン・オフは、CPU1により制御される。
カップリングコンデンサC1の短絡の有無を判定する場合、短絡判定部10は、図3に示すように、まずスイッチSWpをオフにしてパルス発生器2からのパルス出力を停止させるとともに、スイッチSW1、スイッチSW2、およびスイッチSW3のすべてをオン状態にする。これにより、カップリングコンデンサC1,C3の電荷と、フィルタ回路3のコンデンサC2の電荷が、破線矢印で示す放電経路を通って放電する。その結果、各コンデンサC1〜C3は、電荷のないリセット状態となる。
次に、短絡判定部10は、図4に示すように、スイッチSW1をオン状態に維持する一方、スイッチSW2とスイッチSW3をオフ状態にする。スイッチSW2をオフにするのは、P点から抵抗R4を介してグランドGへ至る電流経路が形成されないようにするためである。また、スイッチSW3をオフにするのは、短絡有無の判定にあたって、浮遊容量Csや漏電抵抗Rsが影響しないように、これらをカップリングコンデンサC1,C3から切り離すためである。
次に、短絡判定部10は、図5に示すように、スイッチSWpをオンさせる。これにより、パルス発生器2からパルスが出力される。このとき、スイッチSW1はオン状態を維持しており、スイッチSW2とスイッチSW3はオフ状態を維持している。したがって、破線矢印で示すように、電源Vm→スイッチSWp→抵抗R1→カップリングコンデンサC1→カップリングコンデンサC3→抵抗R3→スイッチSW1→グランドGの電流経路が形成される。このため、カップリングコンデンサC1,C3が、パルス発生器2から出力されるパルスにより充電され、P点の電位が上昇する。(なお、抵抗R1から抵抗R2を介して、コンデンサC2も充電されるが、コンデンサC2に流れる電流は十分に小さいので、以下では無視する。)
図6は、充電によるP点の電圧Vtの時間的変化を示している。電圧Vtは次式で表される。
Figure 2014098681
ここで、Vm:電源Vmの電圧、t:時間、C:カップリングコンデンサC1,C3の合成容量、R:抵抗R1,R3の合成抵抗である。合成容量Cと合成抵抗Rは、それぞれ次式で表される。
C=C1・C3/(C1+C3) ・・・(2)
R=R1+R3 ・・・(3)
カップリングコンデンサC1が短絡していない場合は、P点の電圧Vtは、図6の実線のように変化する。このときの時定数(=CR)は、上記の(2)式および(3)式で決まる値である。これに対して、カップリングコンデンサC1が短絡している場合は、合成容量がC=C3となって(2)式の値より大きくなるので、時定数も大きくなる。このため、P点の電圧Vtは、図6の破線のように変化する。
図6からわかるように、カップリングコンデンサC1が短絡していない場合は、電圧Vtの立ち上がりが早く、カップリングコンデンサC1が短絡している場合は、電圧Vtの立ち上がりが遅い。このため、電圧Vtが所定の電圧Vsに至るまでの時間は、短絡のない場合はt1、短絡のある場合はt2となり、t1<t2の関係となる。そこで、CPU1の短絡判定部10は、この時間を測定し、測定した時間があらかじめ定めた基準値tαを超えていなければ、カップリングコンデンサC1は短絡していないと判定する。一方、測定した時間が基準値tαを超えていれば、短絡判定部10は、カップリングコンデンサC1が短絡していると判定する。
短絡判定部10は、カップリングコンデンサC1が短絡していると判定した場合、短絡検知信号を出力する。この短絡検知信号は、端子T4を介して上位装置へ送信される。上位装置では、この短絡検知信号に基づき、異常処理(例えば、短絡を知らせる警報の出力)が行われる。
図6においては、時間の測定に基づいてカップリングコンデンサC1の短絡有無を判定したが、図7に示すように、電圧の測定に基づいてカップリングコンデンサC1の短絡有無を判定してもよい。
図7において、ある時刻txにおけるP点の電圧Vtは、短絡のない場合はV1、短絡のある場合はV2となり、V1>V2の関係となる。そこで、CPU1の電圧検出部7でこの電圧を検出し、検出電圧があらかじめ定めた基準値Vαを超えていれば、短絡判定部10は、カップリングコンデンサC1は短絡していないと判定する。一方、検出電圧が基準値Vαを超えていなければ、短絡判定部10は、カップリングコンデンサC1が短絡していると判定する。
以上のように、第1実施形態においては、パルス発生器2とスイッチSW1〜SW3の各状態を、所定のシーケンスに従って切り替えることで、カップリングコンデンサC1の短絡を検出することができる。また、短絡有無の判定時に、まず、パルス発生器2からのパルス出力を停止させて、スイッチSW1〜SW3をすべてオン状態にするので、各コンデンサC1〜C3の電荷を放電することができる。そして、次にスイッチSW2,SW3をオフ状態にするので、抵抗R4や、浮遊容量Csおよび漏電抵抗Rsの影響を排除することができる。そして、以上の処理を行った後に、スイッチSWpをオンさせて、カップリングコンデンサC1,C3を充電するので、P点の電圧Vtは、常に安定した変化を示す。このため、コンデンサC1の短絡有無を判定する場合の判定精度を向上させることができる。
図8は、第2実施形態による漏電検知装置101を示している。この漏電検知装置101では、第1実施形態(図1)の構成に、端子T5(第2端子)、スイッチSW4(第4スイッチ)、およびスイッチSW5(第5スイッチ)が追加されている。そして、漏電検知装置101とバッテリ300とは、ケーブルW1(第1ケーブル)およびケーブルW2(第2ケーブル)で接続される。その他の構成については、第1実施形態と同様である。
図8において、ケーブルW1の一端は、バッテリ300の負極に接続されている。ケーブルW1の他端は、漏電検知装置101の端子T1に接続されている。ケーブルW2の一端は、バッテリ300の負極に接続されている。ケーブルW2の他端は、漏電検知装置101の端子T5に接続されている。
実際には、例えば、ケーブルW1の一端は、バッテリ300の負極を構成する同電位の2つの端子(図示省略)の一方に接続され、ケーブルW2の一端は、当該2つの端子の他方に接続される。
スイッチSW3は、カップリングコンデンサC1と端子T1との間に設けられている。スイッチSW4は、端子T5とカップリングコンデンサC3との間に設けられている。スイッチSW5は、カップリングコンデンサC1とスイッチSW3の接続点と、カップリングコンデンサC3とスイッチSW4の接続点との間に設けられている。これらのスイッチSW3〜SW5のオン・オフは、CPU1により制御される。スイッチSW3〜SW5としては、例えば、入力素子(LEDなど)と出力素子(MOS型FETなど)が内蔵され、入力側と出力側が電気的に絶縁されたフォトリレーを用いることができる。
次に、上記構成からなる漏電検知装置101の動作について説明する。上位装置から端子T3を介して、CPU1にプリチェック要求信号が入力されると、CPU1の診断部9は、漏電を正常に検知できるか否かの自己診断を行うために、スイッチSW1、スイッチSW3、およびスイッチSW4をそれぞれオンにする(スイッチSW2,SW5はオフ)。すると、パルス発生器2→抵抗R1→カップリングコンデンサC1→スイッチSW3→端子T1→ケーブルW1→ケーブルW2→端子T5→スイッチSW4→カップリングコンデンサC3→擬似漏電回路4の電流経路が形成される。これにより、バッテリ300と車体との間で実際に漏電が生じた場合と同様の、擬似的な漏電状態が作り出される。
擬似漏電状態において、漏電検知が正常に行われているか否かを判定する自己診断の手法については、第1実施形態の場合と同じであるので、説明は省略する。
なお、スイッチSW3,SW4をオンにする代わりに、スイッチSW5をオンにして自己診断を行うこともできる。しかるに、スイッチSW3,SW4をオンにした場合は、ケーブルW1,W2の断線を検知することができる。以下、これについて簡単に説明する。
ケーブルW1,W2の一方または両方が断線した場合は、スイッチSW1,SW3,SW4がオンしていても、パルス発生器2から擬似漏電回路4へ至る電流経路が形成されない。よって、擬似漏電回路4による擬似的な漏電状態を作り出すことができない。その一方、ケーブルW1,W2が断線しても、端子T1とグランドGとの間には、実際には浮遊容量(図示省略)が存在するので、パルス発生器2からカップリングコンデンサC1への充電経路は確保される。したがって、カップリングコンデンサC1のみがパルスで充電される結果、P点の電圧は閾値以上となるため、漏電判定部8では「漏電なし」と判定される。そして、自己診断時に、P点の電圧が閾値以上である状態が一定時間継続した場合に、ケーブルW1,W2の一方または両方に断線が生じたことが、CPU1により検知される。
一方、カップリングコンデンサC1の短絡有無の判定は、以下のような手順に従って行われる。
図9は、図8から説明に必要な部分だけを抽出した回路図である。図9において、スイッチSWpは、パルス発生器2に備わるパルス発生用のスイッチであって、トランジスタやFETなどからなる。スイッチSWpのオン・オフは、CPU1により制御される。
短絡判定部10は、図9に示すように、まずスイッチSWpをオフにしてパルス発生器2からのパルス出力を停止させるとともに、スイッチSW1,SW2,SW5をオン状態にする。また、スイッチSW3,SW4の少なくとも一方をオン状態にする。ここでは、スイッチSW3がオン状態、スイッチSW4がオフ状態となっているが、スイッチSW4をオン状態、スイッチSW3をオフ状態にしてもよく、スイッチSW3,SW4の両方をオン状態にしてもよい。スイッチSW1〜SW5が図9の状態になることで、カップリングコンデンサC1,C3の電荷と、フィルタ回路3のコンデンサC2の電荷が、破線矢印で示す放電経路を通って放電する。その結果、各コンデンサC1〜C3は、電荷のないリセット状態となる。
次に、短絡判定部10は、図10に示すように、スイッチSW1とスイッチSW5とをオン状態に維持する一方、スイッチSW2〜SW4をオフ状態にする。スイッチSW2をオフにするのは、P点から抵抗R4を介してグランドGへ至る電流経路が形成されないようにするためである。また、スイッチSW3,SW4をオフにするのは、短絡有無の判定にあたって、浮遊容量Csや漏電抵抗Rsが影響しないように、これらをカップリングコンデンサC1,C3から切り離すためである。
次に、短絡判定部10は、図11に示すように、スイッチSWpをオンさせる。これにより、パルス発生器2からパルスが出力される。このとき、スイッチSW1,SW5はオン状態を維持しており、スイッチSW2〜SW4はオフ状態を維持している。したがって、破線矢印で示すように、電源Vm→スイッチSWp→抵抗R1→カップリングコンデンサC1→スイッチSW5→カップリングコンデンサC3→抵抗R3→スイッチSW1→グランドGの電流経路が形成される。このため、カップリングコンデンサC1,C3が、パルス発生器2から出力されるパルスにより充電され、P点の電位が上昇する。(抵抗R1から抵抗R2を介してコンデンサC2に流れる電流は、第1実施形態の場合と同様に無視する。)
第2実施形態におけるカップリングコンデンサC1の短絡有無の判定方法は、第1実施形態の場合と同じであり、図6や図7で説明した通りである。第2実施形態においては、パルス発生器2とスイッチSW1〜SW5の各状態を、所定のシーケンスに従って切り替えることで、カップリングコンデンサC1の短絡を検出することができる。また、短絡有無の判定時に、すべてのスイッチSW1〜SW5をオンにして、コンデンサC1〜C3の電荷を放電し、次に、スイッチSW2〜SW4をオフ状態にして、抵抗R4や、浮遊容量Csおよび漏電抵抗Rsの影響を排除するので、第1実施形態と同様に、コンデンサC1の短絡有無を判定する場合の判定精度を向上させることができる。
以上述べた実施形態では、カップリングコンデンサC1が短絡した場合を例に挙げたが、本発明では、カップリングコンデンサC3が短絡した場合も、前記と同様の手順により、短絡を検出することが可能である。
本発明では、以上述べた以外にも種々の実施形態を採用することができる。例えば、前記の実施形態では、スイッチSW3〜SW5としてフォトリレーを用いた例を挙げたが、フォトリレーに代えて、コイルと接点とを備えたマグネットリレーや、トランジスタあるいはFETなどを用いてもよい。また、前記の実施形態では、スイッチSW1,SW2としてトランジスタやFETなどを用いた例を挙げたが、これらに代えて、フォトリレーやマグネットリレーを用いてもよい。
また、前記の実施形態では、抵抗R2およびコンデンサC2からなるフィルタ回路3を設けた例を示したが、フィルタ回路3は本発明にとって必須のものではなく、省略してもよい。
また、前記の実施形態では、パルス発生器2から出力されるパルスの立ち下りのタイミングにおいて、電圧検出部7がP点の電圧を検出するとともに、漏電判定部8が漏電の有無を判定したが、本発明はこれに限定されない。例えば、パルスが立ち下がる前の予め定められた時点で、電圧検出部7による電圧検出および漏電判定部8による漏電有無判定を行ってもよい。
さらに、前記の実施形態では、電気自動車やハイブリッド車に搭載される漏電検知装置を例に挙げたが、本発明は、自動車に限らず、直流電源を備えた各種の装置に搭載される漏電検知装置に広く適用することができる。
2 パルス発生器
4 擬似漏電回路
5 放電回路
7 電圧検出部
8 漏電判定部
9 診断部
10 短絡判定部
100,101 漏電検知装置
300 バッテリ(直流電源)
C1 カップリングコンデンサ(第1カップリングコンデンサ)
C3 カップリングコンデンサ(第2カップリングコンデンサ)
G グランド
R3 抵抗(第1抵抗)
R4 抵抗(第2抵抗)
SW1 スイッチ(第1スイッチ)
SW2 スイッチ(第2スイッチ)
SW3 スイッチ(第3スイッチ)
SW4 スイッチ(第4スイッチ)
SW5 スイッチ(第5スイッチ)
T1 端子(第1端子)
T5 端子(第2端子)
W1 ケーブル(第1ケーブル)
W2 ケーブル(第2ケーブル)

Claims (2)

  1. 一端が直流電源に接続される第1カップリングコンデンサと、
    前記第1カップリングコンデンサの他端にパルスを供給するパルス発生器と、
    前記第1カップリングコンデンサの他端の電圧を検出する電圧検出部と、
    前記電圧検出部が検出した電圧を閾値と比較し、その比較結果に基づいて前記直流電源の漏電の有無を判定する漏電判定部と、
    前記第1カップリングコンデンサの一端とグランドとの間に設けられ、第1スイッチおよびこれと直列に接続された第1抵抗を有し、前記第1スイッチがオンすることにより、前記直流電源を擬似的に漏電状態にする擬似漏電回路と、
    前記第1カップリングコンデンサの一端と前記擬似漏電回路との間に接続された第2カップリングコンデンサと、
    前記第1スイッチがオンして前記直流電源が擬似的に漏電状態となった場合に、前記漏電判定部が漏電ありと判定したか否かを診断する診断部と、
    前記第1カップリングコンデンサの他端とグランドとの間に設けられ、第2スイッチおよびこれと直列に接続された第2抵抗を有し、前記第2スイッチがオンすることにより、前記第1および第2カップリングコンデンサの電荷を放電させる放電回路と、を備えた漏電検知装置において、
    前記第1カップリングコンデンサと前記第2カップリングコンデンサの接続点と、前記直流電源との間に設けられた第3スイッチと、
    前記第1カップリングコンデンサの短絡の有無を判定する短絡判定部と、をさらに備え、
    前記短絡判定部は、前記短絡の有無を判定する場合に、
    前記パルス発生器からのパルス出力を停止させるとともに、前記第1スイッチ、前記第2スイッチ、および前記第3スイッチのすべてをオン状態にし、
    次に、前記第1スイッチをオン状態に維持する一方、前記第2スイッチおよび前記第3スイッチをオフ状態にし、
    その後、前記パルス発生器からパルスを発生させて、当該パルスにより前記第1および第2カップリングコンデンサを充電し、
    前記充電の過程において、前記電圧検出部が検出した前記第1カップリングコンデンサの他端の電圧に基づいて、当該第1カップリングコンデンサの短絡の有無を判定する、ことを特徴とする漏電検知装置。
  2. 一端が直流電源に接続される第1カップリングコンデンサと、
    前記第1カップリングコンデンサの他端にパルスを供給するパルス発生器と、
    前記第1カップリングコンデンサの他端の電圧を検出する電圧検出部と、
    前記電圧検出部が検出した電圧を閾値と比較し、その比較結果に基づいて前記直流電源の漏電の有無を判定する漏電判定部と、
    前記第1カップリングコンデンサの一端とグランドとの間に設けられ、第1スイッチおよびこれと直列に接続された第1抵抗を有し、前記第1スイッチがオンすることにより、前記直流電源を擬似的に漏電状態にする擬似漏電回路と、
    前記第1カップリングコンデンサの一端と前記擬似漏電回路との間に接続された第2カップリングコンデンサと、
    前記第1スイッチがオンして前記直流電源が擬似的に漏電状態となった場合に、前記漏電判定部が漏電ありと判定したか否かを診断する診断部と、
    前記第1カップリングコンデンサの他端とグランドとの間に設けられ、第2スイッチおよびこれと直列に接続された第2抵抗を有し、前記第2スイッチがオンすることにより、前記第1および第2カップリングコンデンサの電荷を放電させる放電回路と、
    前記直流電源に一端が接続された第1ケーブルの他端が接続される第1端子と、
    前記直流電源に一端が接続された第2ケーブルの他端が接続される第2端子と、を備えた漏電検知装置において、
    前記第1端子と前記第1カップリングコンデンサとの間に設けられた第3スイッチと、
    前記第2端子と前記第2カップリングコンデンサとの間に設けられた第4スイッチと、
    前記第1カップリングコンデンサと前記第3スイッチの接続点と、前記第2カップリングコンデンサと前記第4スイッチの接続点との間に設けられた第5スイッチと、
    前記第1カップリングコンデンサの短絡の有無を判定する短絡判定部と、をさらに備え、
    前記短絡判定部は、前記短絡の有無を判定する場合に、
    前記パルス発生器からのパルス出力を停止させるとともに、前記第1スイッチ、前記第2スイッチ、および前記第5スイッチをオン状態にし、かつ、前記第3スイッチと前記第4スイッチの少なくとも一方をオン状態にし、
    次に、前記第1スイッチおよび前記第5スイッチをオン状態に維持する一方、前記第2スイッチ、前記第3スイッチ、および前記第4スイッチをオフ状態にし、
    その後、前記パルス発生器からパルスを発生させて、当該パルスにより前記第1および第2カップリングコンデンサを充電し、
    前記充電の過程において、前記電圧検出部が検出した前記第1カップリングコンデンサの他端の電圧に基づいて、当該第1カップリングコンデンサの短絡の有無を判定する、ことを特徴とする漏電検知装置。
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