JP2014097870A - エレベータテールコードの制振装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】テールコードの揺れを簡易な構造で制振することのできるエレベータテールコードの制振装置の提供。
【解決手段】昇降路1を昇降する乗りかご2と、昇降路1に立設されるガイドレールと、このガイドレールに摺接し、乗りかご2の昇降を案内するガイド体4と、一端が乗りかご2に接続される共に、他端が昇降路壁側に接続されて下端にU字形をなして昇降路1内に垂下するテールコード6とを備えたエレベータ装置にあって、乗りかご2下部におけるガイド体4近傍に配置され、テールコード6を囲う枠体11を有してなる制振機構7により、テールコード6の振動を抑制するようにしたものである。
【選択図】図1
【解決手段】昇降路1を昇降する乗りかご2と、昇降路1に立設されるガイドレールと、このガイドレールに摺接し、乗りかご2の昇降を案内するガイド体4と、一端が乗りかご2に接続される共に、他端が昇降路壁側に接続されて下端にU字形をなして昇降路1内に垂下するテールコード6とを備えたエレベータ装置にあって、乗りかご2下部におけるガイド体4近傍に配置され、テールコード6を囲う枠体11を有してなる制振機構7により、テールコード6の振動を抑制するようにしたものである。
【選択図】図1
Description
本発明は、エレベータテールコードの制振装置に関する。
エレベータにあっては、昇降路内を上下に移動する乗りかごと昇降路壁との間に、制御線や電力線を束ねて構成するテールコードが設けられている。そして、近年、建築物の高層化に伴い、地震や強風等によりテールコードが大きく振れる現象が見られ、特に、建築物の揺れの周期とテールコードの振れの周期が同期すると、共振してテールコードが大きく振れ、このテールコードが乗りかご廻り機器に引っ掛かり、テールコードや乗りかご廻り機器が損傷する危険性がある。そこで、このテールコードの制振を行う背景技術として、特開平6−321457号公報(特許文献1)がある。この公報には、一端を昇降路内を昇降する昇降機に設けられた支持体に支持され、他端を前記昇降路の壁面に設けられた支持体に支持されて下端にU字形をなして昇降路内に垂下するテールコードの振動を、昇降路壁面に配置された制振体によって抑制する昇降機のテールコードの制振装置において、前記制振体は、垂下しているテールコードの両側面に沿う方向に、かつ該テールコードと所定の間隔をおいて配置されるとともに、昇降路壁面から該壁面に対してほぼ垂直にテールコードよりも昇降路壁面から遠い位置にまで突出するすくなくとも2個の平行な板状部を含んで形成されている、と記載されている。
しかしながら、前述したものでは、昇降路壁面側に配置される複数の制振体、及び乗りかご下から延設されるテールコードを昇降路壁面に沿わせるための支持体やスチールコードが必要となり、長行程のエレベータに適用すると、据付け作業に手間がかかると共に、コストの向上を招くという課題があった。
本発明は、前述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、テールコードの揺れを簡易な構造で制振することのできるエレベータテールコードの制振装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は、昇降路を昇降する乗りかごと、前記昇降路に立設されるガイドレールと、このガイドレールに摺接し、前記乗りかごの昇降を案内するガイド体と、一端が前記乗りかごに接続される共に、他端が昇降路壁側に接続されて下端にU字形をなして前記昇降路内に垂下するテールコードとを備えたエレベータ装置にあって、前記テールコードの振動を制振機構により抑制するエレベータテールコードの制振装置において、前記制振機構は、前記乗りかご下部における前記ガイド体近傍に配置され、前記テールコードを囲う枠体からなることを特徴としている。
このように構成した本発明では、地震や強風の加振方向に影響されたテールコードの水平面内の振動方向は、一方向ではなく二方向に振れるが、乗りかご下部におけるガイド体近傍に、テールコードを囲う枠体からなる制振機構を設けたことにより、テールコードが振動してもテールコードはその枠体に当接し、それ以上の振動が抑制され、特にガイド体に引っ掛かることを防止することができる。
本発明によれば、乗りかご下部におけるガイド体近傍に配置され、テールコードを囲う枠体からなる制振機構を設けたことにより、テールコードが振動してもテールコードは枠体に当接し、それ以上の振動が抑制され、特にガイド体に引っ掛かることを防止することができ、地震や強風等で建築物が揺れた際に、エレベータが不稼働となる事態を低減することができる。また、制振機構は乗りかご側に設けた枠体であることから、簡易な構造とすることができ、これによって、昇降路壁面側に複数の機器を配置することを要さず、したがって、据付け作業にかかる手間、及びコストの低減を図ることができる。
以下、本発明に係るエレベータテールコードの制振装置の実施例を図に基づき説明する。
エレベータ装置は、図1及び図2に示すように、昇降路1を昇降する乗りかご2と、昇降路1に立設されるガイドレール3と、このガイドレール3に摺接し、乗りかご2の昇降を案内するガイド体4と、ガイド体4の上方に配置され、乗りかご2が所定の過速度になったときにガイドレール3に摺動して乗りかご2を非常停止する非常停止装置5と、一端が乗りかご2に接続される共に、他端が昇降路壁側に接続されて下端にU字形をなして昇降路1内に垂下するテールコード6と、テールコード6の振動を抑制する制振機構7とを有している。
ガイドレール3は、図2に示すように、乗りかご2の両側に対となって配置されている。なお、ガイドレール3は、図1にて割愛されている。
ガイド体4は、対となるガイドレール3に対応するように乗りかご2の両側に設けられており、図1に示すように、乗りかご2下部に固定される取付け台8に支持され、それぞれのガイド体4は、ガイドレール3の三方に摺動する3つのローラ9を備えている。
制振機構7は、ガイド体4の取付け台8から延設される水平ブラケット9と、この水平ブラケットに支持される垂下ブラケット10と、この垂下ブラケット10に取付けられ、テールコード6の四方を囲う枠体11とからなっている。枠体11のそれぞれの辺には、図3に示すように、枠体10に支持されるシャフト12と、このシャフト12に回転自在に取付けられるローラ13とを備えている。
地震や強風等の影響で、建築物の揺れの周期とテールコード6の振れの周期が同期し、共振してテールコード6が大きく振れた際、一般に、テールコード6の水平面内の振動方向は、一方向ではなく二方向に振れる。しかし、本実施例にあっては、乗りかご2下部におけるガイド体4近傍に、テールコード6を囲う枠体11を有してなる制振機構7を設けたことにより、テールコード6が振動してもテールコード6は枠体11に当接し、それ以上の振動が抑制される。特に、従来、テールコード6の近傍に設置され、回転体であるローラ9を有するガイド体4にテールコード6が引っ掛かる恐れが高かったが、これを確実に防止する。また、テールコード6が枠体11に当接する際、枠体11に配置されたローラ13が回動しながらテールコード6に接触することから、テールコード6が摩擦により損傷することを防止する。
本実施例によれば、乗りかご2下部におけるガイド体4近傍に配置され、テールコード6を囲う枠体11を有する制振機構7を設けたことにより、テールコード6が振動してもテールコード6は枠体11に当接し、それ以上の振動が抑制され、特にガイド体4に引っ掛かることを防止することができ、地震や強風等で建築物が揺れた際に、エレベータが不稼働となる事態を低減することができる。また、制振機構7は乗りかご2側に設けた枠体11を主な構成要素としていることから、簡易な構造とすることができ、これによって、昇降路壁面側に複数の機器を配置することを要さず、したがって、据付け作業にかかる手間、及びコストの低減を図ることができる。さらに、枠体11は、テールコード6との摺接位置にローラ13を備えていることから、テールコード6が枠体11に当接する際、ローラ13が回動しながらテールコード6に接触し、これによって、テールコード6が摩擦により損傷することを防止することができる。
なお、本発明は前述した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置き換えをすることが可能である。
1 昇降路
2 乗りかご
3 ガイドレール
4 ガイド体
6 テールコード
7 制振機構
9 水平ブラケット
10 垂下ブラケット
11 枠体
12 シャフト
13 ローラ
2 乗りかご
3 ガイドレール
4 ガイド体
6 テールコード
7 制振機構
9 水平ブラケット
10 垂下ブラケット
11 枠体
12 シャフト
13 ローラ
Claims (2)
- 昇降路を昇降する乗りかごと、前記昇降路に立設されるガイドレールと、このガイドレールに摺接し、前記乗りかごの昇降を案内するガイド体と、一端が前記乗りかごに接続される共に、他端が昇降路壁側に接続されて下端にU字形をなして前記昇降路内に垂下するテールコードとを備えたエレベータ装置にあって、前記テールコードの振動を制振機構により抑制するエレベータテールコードの制振装置において、
前記制振機構は、前記乗りかご下部における前記ガイド体近傍に配置され、前記テールコードを囲う枠体からなることを特徴とするエレベータテールコードの制振装置。 - 前記枠体は、前記テールコードとの摺接位置にローラを備えたことを特徴とする請求項1記載のエレベータテールコードの制振装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012250334A JP2014097870A (ja) | 2012-11-14 | 2012-11-14 | エレベータテールコードの制振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012250334A JP2014097870A (ja) | 2012-11-14 | 2012-11-14 | エレベータテールコードの制振装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014097870A true JP2014097870A (ja) | 2014-05-29 |
Family
ID=50940252
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012250334A Pending JP2014097870A (ja) | 2012-11-14 | 2012-11-14 | エレベータテールコードの制振装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014097870A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016204086A (ja) * | 2015-04-20 | 2016-12-08 | 株式会社日立製作所 | エレベータ装置 |
-
2012
- 2012-11-14 JP JP2012250334A patent/JP2014097870A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016204086A (ja) * | 2015-04-20 | 2016-12-08 | 株式会社日立製作所 | エレベータ装置 |
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