JP2014097736A - ホームドア装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ホームドア装置として重量が重いと、プラットホームへの設置が困難な場合があり、プラットホームへの設置を容易にするホームドア装置等を提供する。
【解決手段】戸袋からドアパネルが進退して通路を開閉するホームドア装置において、少なくとも炭素繊維を含む繊維強化材と樹脂材料とからなる繊維強化樹脂材料が構成材料として含まれているホームドアパネルとホームドア戸袋とからなる。
【選択図】図6

Description

本発明は、戸袋内のドアパネルを進退させることにより通路を開閉するホームドア装置に関する。
近年、プラットホームから人が線路に転落したり、入線してきた走行電車に人が接触したりすることを防ぐために、プラットホームの縁に沿ってホームドア装置が設置されつつある。
ホームドア装置は、入線してきた電車の扉の開閉に合わせて、ドアパネルを可動する。つまり、プラットホームに電車が入線してきていない場合や入線してきた電車が安全な速度にまで減速していない場合は、ドアパネルを戸袋から前進させた状態を維持して通路を閉鎖する。一方、入線してきた電車が停止し、電車の扉を開放する場合、その開放に合わせてドアパネルを戸袋内へと後退させて、通路を開放する。
なお、ドアパネルを戸袋に対して進退自在に支持する支持手段と、ドアパネルを進退させる駆動手段とが戸袋内に収容されている。
ホームドア装置は、安全性の観点からは、多くのプラットホームに設置するのが好ましい。
特開2011−152916号公報 特開2010−260397号公報
しかしながら、ホームドア装置を構成するドアパネルや戸袋は金属材料により構成されている。このため、ホームドア装置としての重量が重く、プラットホームへの設置が困難な場合がある。
例えば、所謂、盛土となっている地盤の弱い場所に建設されたプラットホームにホームドア装置を設置する場合、地盤の補強工事が必要となり、多大な費用が必要となってしまう。
また、ホームドア装置の設置場所への運搬が大変であり、設置工事が数日に及ぶことがあり、利用客が多いプラットホームへの設置が難しい。
そこで本発明は、上記のような問題点に着目し、プラットホームへの設置を容易に行うことができるホームドア装置並びにホームドア装置用のドアパネル及び戸袋を提供することにある。
本発明に係るホームドア装置用ドアパネルは、戸袋内から進退して通路を開閉するホームドア装置用ドアパネルにおいて、前記ドアパネルは、少なくとも炭素繊維を含む繊維強化材と樹脂材料とからなる繊維強化樹脂材料を含む部材を1以上有することを特徴としている。
本発明に係るホームドア装置用戸袋は、進退することにより通路を開閉するドアパネルを収容するホームドア装置用戸袋において、一部に開口を有する箱状の戸袋本体と、前記開口を覆うカバーとを備え、前記戸袋本体を構成する材料には、少なくとも炭素繊維を含む繊維強化材と樹脂材料とからなる繊維強化樹脂材料が含まれていることを特徴としている。
本発明に係るホームドア装置は、戸袋からドアパネルが進退して通路を開閉するホームドア装置用において、前記ドアパネルは、上記の構成のホームドア装置用ドアパネルであり、前記戸袋は、上記構成のホームドア装置用戸袋であることを特徴としている。
ホームドア装置用ドアパネルを、繊維強化樹脂材料を含む部材により構成しているため、金属で構成するよりも軽量化できる。
また、ホームドア装置用戸袋の戸袋本体を繊維強化樹脂材料により構成しているため、金属で構成するよりも軽量化できる。
ホームドア装置は、繊維強化樹脂材料により構成された枠体を有するドアパネルと、繊維強化樹脂材料により構成された戸袋本体を有する戸袋とを備えるため、金属で構成するよりも軽量化できる。
実施形態に係るホームドアシステムをプラットホームに設置した状態を示す斜視図である。 ホームドア装置のホームパネルを閉じた状態を示す斜視図である。 ホームドア装置の戸袋カバーを外した状態を示す斜視図である。 戸袋の分解斜視図である。 ドアパネルの分解斜視図である。 ドアパネルの説明図であり、(a)はドアパネルの斜視図であり、(b)は(a)のX1−X1断面を矢印方向から見た図であり、(c)は(a)のX2−X2断面を矢印方向から見た図である。 実施品の重量を示す図である。 戸袋本体の変形例を示す図であり、(a)は変形例1であり、(b)は変形例2である。 変形例3に係る戸袋を示す図である。 変形例に係る戸袋本体の右側面図であり、(a)は実施形態に係る戸袋本体、(b)は変形例4に係る戸袋本体、(c)は変形例5に係る戸袋本体をそれぞれ示す。 変形例に係る戸袋の断面図であり、(a)が変形例6に係る戸袋、(b)が変形例7に係る戸袋をそれぞれ示す。 変形例に係るドアパネルの装着部分の拡大断面図であり、(a)は変形例8、(b)は変形例9をそれぞれ示す。
≪本発明の概要≫
1.全体
戸袋内から進退して通路を開閉するホームドア装置用ドアパネルにおいて、前記ドアパネルは、少なくとも炭素繊維を含む繊維強化材と樹脂材料とからなる繊維強化樹脂材料を含む部材を1以上有する。
一形態として、前記ドアパネルは、枠体と、前記枠体の枠内に配された窓体とを備え、前記部材は前記枠体である。これにより、枠体を金属で構成するよりも軽量化できる。
一形態として、前記枠体を構成する材料には、コア材料が含まれ、前記枠体は、前記コア材料を芯材とし、当該コア材料の外周に前記繊維強化樹脂材料が配されている部分を有するとしても良い。これにより、枠体を軽量化できる。
一形態として、前記枠体は、正面視において矩形状をし、前記コア材料は、前記枠体に対応して、正面視において矩形状をしているとしても良い。これにより、枠体を繊維強化樹脂材料により中実状に構造にしたものよりも軽量化できる。
一形態として、前記繊維強化材には、ガラス繊維が含まれ、前記繊維強化樹脂材料は、前記コア材料側に配された前記炭素繊維からなる炭素繊維層と、前記炭素繊維層の外側に配された前記ガラス繊維からなるガラス繊維層とを含むとしても良い。これにより、枠体の衝撃特性を向上させることができる。
進退することにより通路を開閉するドアパネルを収容するホームドア装置用戸袋に係る一形態は、一部に開口を有する箱状の戸袋本体と、前記開口を覆うカバーとを備え、前記戸袋本体を構成する材料には、少なくとも炭素繊維を含む繊維強化材と樹脂材料とからなる繊維強化樹脂材料が含まれている。これにより、戸袋本体を軽量化できる。
一形態として、前記カバーを構成する材料には、少なくとも炭素繊維を含む繊維強化材と樹脂材料とからなる繊維強化樹脂材料が含まれているとしても良い。カバーを軽量化できる。
一形態として、前記繊維強化材には、ガラス繊維が含まれ、前記繊維強化樹脂材料は、前記炭素繊維からなる炭素繊維層と、前記ガラス繊維からなるガラス繊維層とを含み、前記ガラス繊維層が表層側に位置しているとしても良い。戸袋本体やカバーの衝撃特性を向上させることができる。
一形態として、前記戸袋本体は、下壁、2つの側壁、後壁を有し、前記壁の平均厚みは、前記側壁、前記下壁、前記後壁の順で大きいとしても良い。これにより、戸袋本体に必要とされる機械特性に合わせつつ、軽量化を図ることができる。
戸袋からドアパネルが進退して通路を開閉するホームドア装置に係る一形態は、前記ドアパネルは、上記の形態のいずれかに記載のホームドア装置用ドアパネルであり、前記戸袋は、上記形態のいずれかに記載のホームドア装置用戸袋である。
2.樹脂
樹脂の例としては、通常マトリックス樹脂として用いられている材料を使用でき、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂とがある(下記(1)(2)参照)。好ましいのは熱硬化性樹脂である。また、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂とを混合した樹脂を用いることもできる。
(1)熱硬化性樹脂
エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコン樹脂、マレイミド樹脂、ビニルエステル樹脂、シアン酸エステル樹脂、マレイミド樹脂とシアン酸エステル樹脂を予備重合した樹脂等があり、これらの熱硬化性樹脂を適宜量配合したものでも良い。
これらの樹脂のうち、耐熱性、弾性率、耐薬品性に優れたエポキシ樹脂、ビニルエステル樹脂が好ましい。これらの熱硬化性樹脂には、硬化剤、硬化促進剤等が適宜含まれる。
(2)熱可塑性樹脂
ポリカーボネート樹脂、スチレン系樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、変性ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリオレフィン樹脂およびポリアセタール樹脂等があり、これらの樹脂を適宜量配合しても良い。
3.繊維強化材
(1)繊維の種類
繊維強化材の例としては、通常の繊維強化材として用いられている材料を使用でき、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、ボロン繊維、金属繊維等使用できる。中でも、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維が好ましい。
(2)繊維長
繊維長は、所謂、長繊維でも、短繊維でも良い。また、両方を組み合わせて使用することもできる。好ましいのは長繊維である。なお、長繊維とは、概ね15[mm]以上の繊維をいう。
(3)形態
形態としては、特に制限されず、例えば、織物、組紐、不織布等を利用することができる。織物としては、平織物、綾織物、朱子織物等、あるいは一軸織物、多軸織物等を挙げることができる。織物等の厚さは、成形品の用途により適宜選択するものであり、特に制限はない。
なお、一軸織物とは、互いに平行に並んだ繊維強化材ストランドをナイロン糸、ポリエステル糸、ガラス繊維糸等で編んだ織物をいう。多軸織物とは、互いに平行に並んだ繊維強化材ストランドの角度を変えて積層してナイロン糸、ポリエステル糸、ガラス繊維糸等で編んだ織物をいう。
≪実施形態≫
以下、本発明に係る実施形態について説明する。
ここで説明する材料、数値は好ましい例を例示しているだけであり、この形態に限定されることはない。また、本発明の技術的思想の範囲を逸脱しない範囲で、適宜変更は可能である。また、他の実施形態同士や変形例同士、さらには実施形態と変形例との組み合わせは、矛盾が生じない範囲で可能である。さらに、各図面における部材の縮尺は実際のものとは異なる。
1.全体構造
図1は、実施形態に係るホームドアシステムをプラットホームに設置した状態を示す斜視図である。
ホームドアシステム1は、図1に示すように、プラットホーム3に沿って配されている。ホームドアシステム1は、電車の扉位置に対応して設けられた複数のホームドア装置5と、ホームドア装置5間に配された仕切りパネル7とを備える。
ホームドア装置5は、プラットホーム3に固定された戸袋9と、戸袋9に対して出入するドアパネル11とを備える。
ここでは、電車の扉に対して、当該扉に向かって左右にそれぞれホームドア装置5が配されている。この左右に配された一対のホームドア装置5をホームドアセットとする。
なお、図1では、電車の1つの扉に対応した1つのホームドアセットの周辺だけを示しているが、各車両の各扉に対応した複数のホームドアセットが電車(線路)に沿って設けられている。
ホームドアセットは、電車の扉の開閉に合わせて、ホームドア装置5のドアパネル11をスライドさせて、電車の扉に続く通路を開放・閉鎖する。通路を開放する場合は、ドアパネル11を後退させて戸袋9内に収容する。通路を閉鎖する場合は、ドアパネル11を前進させて戸袋9外に露出させる。
なお、ドアパネル11が戸袋9内に収容されている状態は、通路が開放された状態である。一方、ドアパネル11が戸袋9から露出している状態は、通路が閉鎖された状態である。
以下、各装置・部材について詳細に説明する。
2.ホームドア装置
図2は、ホームドア装置のドアパネルを閉じた状態を示す斜視図であり、図3は、ホームドア装置の戸袋のカバーを外した状態を示す斜視図である。
ホームドア装置5は、戸袋9とドアパネル11とを備える他、ドアパネル11を進退自在に支持する支持手段13と、支持手段13を進退させる駆動手段15とを備える。
戸袋9は、図2及び図3に示すように、アンカーボルト17等によりプラットホーム3に固定された基台19に固定されている。
電車の扉に向かう(プラットホーム3の縁に向かう)状態でホームドアシステム1を見る場合を正面視とし、正面視したときに、見える側を前側とする。一方、電車側からホームドアシステム1を見たときに、見える側を後側とする。また、正面視において上下方向を縦方向、左右方向を横方向とする。
(1)戸袋
戸袋9は、正面視において略矩形状をした箱構造をしている。ここでは、縦長の矩形状をし、前後方向が短い薄型の箱構造をしている。
図4は、戸袋の分解斜視図である。
戸袋9は、一部が開口する戸袋本体21と、戸袋本体21の開口を覆うカバー23とを備える。ここでは、戸袋本体21の開口は、前面と上面である。戸袋本体21及びカバー23とも、少なくとも炭素繊維を含む繊維強化樹脂材料により構成されている。
戸袋本体21は、下壁25、右側壁27、左側壁29及び後壁31を有する。下壁25は、戸袋本体21を基台19に固定するための貫通孔33や、駆動手段15へ電力を供給するための配線用の貫通孔35を有する。なお、右側壁27と左側壁29の区別を付ける必要がない場合は、単に、右・左側壁27,29として説明する。
左側壁29は、ドアパネル11を戸袋9に対して前進・後退させるための出入口37を有する。なお、前進と後退とをまとめて進退ともいう。
ドアパネル11の左右方向の幅は、戸袋9の左右方向の幅よりも大きい。このため、右側壁27には、ドアパネル11を戸袋9内へと後退させる際に、後退するドアパネル11の先端部(後退している方向の端部)を戸袋9外へと退避させる退避口39を有している。なお、ここでは、左側壁29からドアパネル11を進退させているが、右側壁27からドアパネル11を進退させる場合は出入口と退避口は、上記説明と逆になる。
右・左側壁27,29の上面(上面)は、図4に示すように、前面と後面との間に頂部41を有している。頂部41よりも手前が、後側に移るに従って上昇する登り傾斜面43となっており、頂部41よりも奥側が、後側に移るに従って下降する下り傾斜面45となっている。
戸袋本体21を構成する4つの壁、つまり、下壁25、右・左側壁27,29、後壁31の平均の厚みは全て異なり、右・左側壁27,29が最も厚く、下壁25、後壁31の順で薄くなる。
カバー23は、戸袋本体21の後壁31と略同じ大きさの前壁47と、前壁47の上端に連続しても設けられた上壁49とを備える。なお、前壁47及び上壁49の厚みは略同じであり、繊維強化樹脂材料の構成も同じである。また、前壁47、上壁49は、戸袋9の前壁と上壁とを構成するため、そのまま使用する。
上壁49は、戸袋本体21の右・左側壁27,29の上面形状に対応しており、頂部51、登り傾斜部53及び下り傾斜部55を有している。右・左側壁27,29の上面とカバー23の上壁49とが頂部41,51を有するような形状であるため、カバー23の上壁49が戸袋本体21の上部に掛かり、戸袋本体21に対してカバー23が落下するのを防止できる。つまり、カバー23の上壁49が、戸袋本体21の上部に係合する係合部となっている。
カバー23は、戸袋本体21に対して種々の装着構造を利用して装着される。ここでは、ネジ部材を利用している。戸袋本体21の開口周辺の右・左側壁27,29には、ネジ穴を有する装着部材が設けられている。この装着部材は、2つ板片が直交するL字部材57であり、各板片にネジ穴を有する。一方の板片のネジ穴はL字部材57を右・左側壁27,29に装着するためのネジ部材用である。他方の板片のネジ穴は、カバー23を戸袋本体21に装着するためのネジ部材用である。つまり、他方の板片のネジ穴は、カバー23の貫通孔に挿通されたネジ部材59が螺合するためのものである(図2参照)。
なお、戸袋9内には、図3に示すように、支持手段13の一部と駆動手段15とが収容されている。
(2)ドアパネル
図5は、ドアパネルの分解斜視図である。
図6は、ドアパネルの説明図であり、(a)はドアパネルの斜視図であり、(b)は(a)のX1−X1断面を矢印方向から見た図であり、(c)は(a)のX2−X2断面を矢印方向から見た図である。なお、図6の(a)では、窓体63の一部を切り欠いている。
ドアパネル11は、図2や図5等に示すように、枠体61及び窓体63を備えている。窓体63が枠体61の枠内に装着されている。
枠体61は、図5等に示すように、正面視矩形状の環形状(枠構造)をしている。より具体的には、横長の枠形状をし、下枠部65、上枠部67、右枠部69及び左枠部71からなる。
各枠部65〜71は、その断面が矩形状の一角が凹入した形状をしている。一角は、当該一角が凹入していない矩形状と仮定した場合、この矩形状における前側内周縁に相当する角部である。換言すると、枠体61の内周面が前側に広がる段差状となっている。なお、この段差部分を段差部72とする。
枠体61は、図6の(b)に示すように、内部材73と、内部材73の外周に設けられた外部材75とからなるハイブリッド構造をしている。ここでは、内部材73は、芯材として作用する。このため、内部材73は、枠体61の形状に対応して、枠体61と同じ枠形状をしている。
内部材73としては、コア材料が利用されている。コア材料としては、密度の低い材料、例えば、発泡材料、バルサ材料やハニカム材料が利用される。外部材75としては、繊維強化樹脂材料が利用されている。
ドアパネル11は、支持手段13に装着されている。装着されるのは、枠体61の下枠部65である。ここでは、下枠部65の左右両側が、ネジ部材77(図2及び図3参照)を利用して支持手段13に固定されている。下枠部65の固定される部分は、図6の(c)に示すように、ネジ部材77用の貫通孔79が形成されている。
窓体63は、図5に示すように、正面視横長の矩形状をした平板部材である。窓体63は、透明な樹脂材料により構成されている。窓体63は、後面の周縁が枠体61の段差部72に当接する状態で、枠体61に装着される。
窓体63の枠体61への装着は、ここでは、接着剤を利用している。具体的には、図6の(b)、(c)に示すように、窓体63が枠体61に接着剤81により結合された状態で、窓体63と枠体61との隙間に樹脂材料83が充填されている。なお、隙間に充填される材料は、所謂コーキング材料とも言われる。
(3)支持手段
支持手段13は、図3に示すように、ドアパネル11を載置する載置部材91と、載置部材91に取着されたレールと、レールをスライド自在に支持する支持部材93とからなる。
レールは、ここでは、左右方向に延伸するリニアレールが利用され、支持部材93にリニアガイドが1個又は複数個利用されている。なお、図3では、載置部材91と支持部材93のみが見えている。
なお、ドアパネル11を前進させた際に、ドアパネル11の下側にレール等が露出するのを防止するために、レールカバー95がネジ部材97を介して載置部材91に固定されている。
(4)駆動手段
駆動手段15は、電気モータと、電気モータにより回転駆動される歯車101と、両端が載置部材91に固定され且つ中央部分で歯車101と歯合する歯付きベルト103と、ベルト103の向きを変えるローラ105とからなる。
3.実施例
戸袋9及びドアパネル11を構成する材料に、繊維強化材と樹脂材料115とからなる繊維強化樹脂材料が含まれている。
繊維強化材として、ガラス繊維111と炭素繊維113とが利用されている。ここで、炭素繊維113は内層側に配され、ガラス繊維111は外層(表層・裏層)側に配されている。樹脂材料115として、ここでは、エポキシ樹脂を利用している。ここでの外層は、戸袋9及びドアパネル11を外から見たときに、見える面を少なくとも含んでいる。
繊維強化樹脂材料としては、ガラス繊維、炭素繊維を含めた繊維含有率が、20[%]以上、70[%]以下が好ましい。特に、高い機械的特性が必要とされる場合は、繊維含有率を、40[%]以上、70[%]以下とするのが好ましい。
また、繊維強化材に対するガラス繊維の含有率は、1[%]以上、30[%]未満とするのが好ましい。これは、ガラス繊維の含有率が30[%]以上になると、強化繊維樹脂材料の比重が重くなり、軽量化の効果が薄れるからである。なお、戸袋9及びドアパネル11の成形は、例えば、RTM(Resin Transfer Molding)成形法を用いている。
各部における繊維強化材の配向角は、対象部分を正面に見たときの角度であり、「0°」は、上下方向(縦方向)であり、「90°」は、左右方向(横方向)を意味する。また、繊維強化材の配向角は、ここでは[]の中に記載している。
(1)戸袋
戸袋9を構成する戸袋本体21とカバー23は、繊維強化樹脂材料のみで構成されている。
繊維強化樹脂材料の積層構成は、ガラス繊維層117/炭素繊維層119/ガラス繊維層117である。ここで、中央の炭素繊維層119の両側に記載されているガラス繊維層117が前面、後面側(外側)に位置する。
ガラス繊維層117は、織物タイプ(WF230 100 BS6、組織:平織、目付:200[g/m2]、
日東紡績(株)製)により構成されている。
炭素繊維層119は、織物タイプ121(W3101−3K、組織:平織、目付:200[g/m2]、東
邦テナックス(株)製)とNCFタイプ123(CR+450A、組織:一方向材、目付:450[g/m2]、東邦テナックス(株)製)との2タイプにより構成されている。
戸袋本体21は部位によってその厚みが異なる。また、戸袋本体21及びカバー23は厚みが異なる。この厚みの相違は、積層するNCFタイプ123の枚数を変えることで行っている。このため、各壁の説明では、各壁の厚みと炭素繊維層の枚数だけを説明する。
なお、炭素繊維層のタイプを示す符号は、枚数と区別しにくいため、積層枚数を説明する際には省略する。
(1−1)戸袋本体
(あ)下壁
下壁25の厚みは13[mm]である。炭素繊維層119は、織物タイプ:1枚[0°/90°]/NCFタイプ[0°/90°]:28枚/織物タイプ[0°/90°]:1枚により構成されている。なお、強化繊維樹脂材料における繊維含有率は56[%]であり、繊維の配向角の比率は、0°:90°=50[%]:50[%]である。
(い)右・左側壁
右側壁27と左側壁29とは同じ構成である。右・左側壁27,29の厚みは20[mm]である。炭素繊維層119は、織物タイプ[0°/90°]:1枚/NCFタイプ[0°/90°]:42枚/織物タイプ[0°/90°]:1枚により構成されている。なお、強化繊維樹脂材料における繊維含有率は55[%]であり、繊維の配向角の比率は、0°:90°=50[%]:50[%]である。
(う)後壁
後壁31の厚みは3[mm]である。炭素繊維層119は、織物タイプ[0°/90°]:1枚/NCFタイプ[0°/90°]:6枚/織物タイプ[0°/90°]:1枚により構成される。なお、強化繊維樹脂材料における繊維含有率は58[%]であり、繊維の配向角の比率は、0°:90°=50[%]:50[%]である。
(1−2)カバー
カバー23の厚みは3[mm]である。炭素繊維層119は、織物タイプ[0°/90°]:1枚/NCFタイプ[0°/90°]:6枚/織物タイプ[0°/90°]:1枚により構成されている。なお、強化繊維樹脂材料における繊維含有率は58[%]であり、繊維の配向角の比率は、0°:90°=50[%]:50[%]である。
(2)ドアパネル
ドアパネル11は、枠体61と窓体63とから構成される。枠体61と窓体63とを構成する材料が異なるため、個別に説明する。
(2−1)枠体
枠体61は、内部材73と、内部材73の外周に配された外部材75とかなる。
内部材73はコア材料である。このコア材料は、硬質ポリウレタンフォーム(ソフラン-Rボード(登録商標):R−30、東洋ゴム工業製)である。なお、密度は25[kg/m3]である。
外部材75は繊維強化樹脂材料である。ここで、繊維強化材として、ガラス繊維111と炭素繊維113とが利用されている。なお、炭素繊維113は内層側に配され、ガラス繊維111は外層(表層)側に配されている。
繊維強化樹脂材料の積層構成は、内部材73/炭素繊維層119/ガラス繊維層117である。
ガラス繊維層117は、戸袋9の構成で説明したガラス繊維と同じ織物タイプにより構成され、炭素繊維層119も、戸袋9の構成で説明した炭素繊維層119と同じ、織物タイプ121とNCFタイプ123とにより構成されている。
繊維強化樹脂材料の厚みは3[mm]であり、炭素繊維層119は、NCFタイプ[0°/90°]:6枚/織物タイプ[0°/90°]:1枚により構成されている。なお、強化繊維樹脂材料における繊維含有率は55[%]であり、繊維の配向角の比率は、0°:90°=50[%]:50[%]である。
樹脂材料として、ここでは、エポキシ樹脂を利用している。
枠体61の成形は、例えば、RTM(Resin Transfer Molding)成形法を用いている。つまり、内部材73に繊維強化材を賦形したものを成形型内にセットし、樹脂材料を注入することで枠体61が得られる。
(2−2)窓体
窓体63は、透過性の樹脂材料により構成されている。樹脂材料は、ポリカーボネートが利用されている。窓体の厚みは8[mm]である。
(3)従来品と比較
上記実施例で説明したものを実施品として、その重量について説明する。
図7は、実施品の重量比を示す図である。
重量比の基準は、従来の金属製のもの(以下、「従来品」とする。)の合計重量である。つまり、図中の数値は、従来品の合計の重量に対する比である。なお、比較のために従来品も同図に示している。
実施品に係る戸袋9の重量は、従来品の合計に対して18[%]であり、その内訳は、戸袋本体21が13[%]、カバー23が5[%]である。実施品に係るドアパネル11の重量は、従来品の合計に対して12[%]であり、その内訳は、枠体61が4[%]であり、窓体63が8[%]である。そして、実施品に係る戸袋9とドアパネル11との重量の合計が、従来品の合計に対して29[%]である。
このように、実施品の重量は、従来品の重量に比べて30[%]と軽量化されている。したがって、これまで地盤の補強工事が必要な場合でも、実施品では従来品に比べて軽量化されているため、補強工事が不要となる場合がある。
また、戸袋9及びドアパネル11について軽量化されているため、従来品に比べて運搬が容易となり、設置工事を短縮できる。
さらに、ドアパネル11について軽量化されているので、ドアパネル11を支持する支持手段13の構造を簡易化することも可能となったり、駆動手段を小型のものに変更することが可能となったりする。
≪変形例≫
1.ホームドア装置
実施形態では、図1に示すように、通路の両側に配された2つホームドア装置5により通路を開閉していたが、1つのホームドア装置により通路を開閉するようにしても良い。この場合、ドアパネルを左右方向に長い横長形状にすることで実施できる。
なお、ドアパネルを実施形態で説明したように繊維強化樹脂材料を利用して軽量化しているため、ドアパネルの左右方向の寸法が大きくなっても、支持手段の負荷が少なく、1つのホームドア装置で通路を開閉することが可能となる。
実施形態では、電車のプラットホームに設置されるホームドア装置について説明している。なお、プラットホームは、電車用だけでなく、ディーゼル列車、機関車等の列車用やモノレール用であっても良い。
さらに、本発明に係るホームドア装置、ホームドア装置用ドアパネル及びホームドア装置用戸袋は、他のホームドア装置にも適用できる。他のホームドア装置としては、遊園地でのジェットコースタ、観覧車等のホームに設置される装置や、バスターミナルに設置される装置等がある。
なお、これらのホームドア装置は、軽量化を図ることにより、設置位置への運搬が容易となる効果を有している。
また、実施形態では、戸袋とドアパネルとの両方に繊維強化樹脂材料が利用されていたが、例えば、戸袋だけに繊維強化樹脂材料を用いても良いし、ドアパネルだけに繊維強化樹脂材料を用いても良い。
2.戸袋
(1)開口位置
実施形態では、戸袋本体21の上面と前面とが開放していたが、開口位置は、戸袋内に支持手段と駆動手段とを配置することができれば、特に限定するものでない。
但し、支持手段や駆動手段のメンテナンス時の安全性を考慮すると、前面側に開口がある方が好ましい。これは、作業者が線路側でなく、プラットホームの中央側で作業できるからである。
以下、戸袋本体の開口位置を変更した例を変形例1,2として説明する。
図8は、戸袋本体の変形例を示す図であり、(a)は変形例1であり、(b)は変形例2である。
変形例1に係る戸袋本体201は、図8の(a)に示すように、前面だけが開口する箱状をしている。具体的には、戸袋本体201は、下壁203、左右側壁205,207、上壁209、後壁211の5つの壁を有している。下壁203は、実施形態で説明した戸袋本体21と同様に、貫通孔33,35を有している。
左右側壁205,207は、実施形態で説明した戸袋本体21と同様に、出入口37及び退避口39を有している。
変形例2に係る戸袋本体221は、図8の(b)に示すように、前壁に開口を有する箱状をしている。具体的には、戸袋本体221は、下壁223、左右側壁225,227、上壁229、前壁231、後壁233の6つの壁を有している。開口235は、前壁233に形成されている。戸袋本体221は、左右方向から見たときに、縦長の矩形状をしている。
なお、下壁223は、前壁231により大部分が隠れているが、実施形態で説明した戸袋本体21と同様に、貫通孔33,35を有している。また、左右側壁225,227は、出入口37及び退避口39を有している。
変形例2に係る戸袋本体221は、上壁229を有しているため、例えば、戸袋内への上壁側からの雨の進入を防ぐことができる。
(2)カバーの装着
実施形態では、カバー23は、ネジ部材59を利用して、戸袋本体21に着脱自在に装着されていた。カバーを着脱自在としているのは、支持手段13や駆動手段15をメンテナンスするためである。
従って、メンテナンス可能な構造であれば、カバーの戸袋本体への装着方法は特に限定するものではない。以下、カバーの戸袋本体への別の装着方法を変形例3として説明する。
図9は、変形例3に係る戸袋を示す図である。
戸袋241は、変形例1に係る戸袋本体201と、カバー243とを備える。戸袋本体201は、前面が開口し、この開口がカバー243により覆われる。カバー243は、ここでは、平板状をしている。
カバー243は、戸袋本体201に対して、開閉自在に装着されている。具体的には、カバー243は、戸袋本体201の左側壁205に、上下方向のヒンジ軸を有するヒンジ(カバー243により隠れて図9には現れていない。)を介して装着されている。
これにより、カバー243が閉じられた状態では、戸袋本体201の開口が塞がれ、カバー243が開かれた状態では、つまり、図9の状態では、戸袋本体201の開口が開き、メンテナンス作業が可能となる。
ここでカバーの戸袋本体への装着方法として、ヒンジを利用した例を説明したが、例えば、戸袋本体の左・右側壁に形成されている上下方向の装着溝に平板状のカバーを上側から挿入し、カバーを上下方向にスライドさせるようにしても良い。
(3)戸袋本体
実施形態では、戸袋本体の厚み(正面視した時の奥行き)は一定であったが、厚みを一部で変えても良い。
以下、戸袋本体の厚みが一定でない例を変形例4,5として説明する。
図10は、変形例に係る戸袋本体の右側面図であり、(a)は実施形態に係る戸袋本体、(b)は変形例4に係る戸袋本体、(c)は変形例5に係る戸袋本体をそれぞれ示す。
実施形態に係る戸袋本体21は、図10の(a)に示すように、厚みが一定である。戸袋本体21は、右側壁27にドアパネル11用の退避口39としての開口(左側壁29の場合、ドアパネル11用の出入口37としての開口である。)を有している。
変形例4に係る戸袋本体251は、図10の(b)に示すように、下部側で厚みB3が上部側の厚みB4よりも大きくなっている。なお、戸袋本体251は、右側壁253にドアパネル11用の退避口39としての開口(左側壁も同様に、ドアパネル11用の出入口37としての開口である。)を有している。このような戸袋本体251は、成形時に、退避口39の後側部分を厚く賦形することで得ることができる。
変形例5に係る戸袋本体255は、図10の(c)に示すように、下部側で厚みB5が上部側の厚みB4よりも大きくなっている。なお、戸袋本体255は、右側壁257にドアパネル11用の退避口39としての開口(左側壁も同様に、ドアパネル11用の出入口37としての開口である。)を有している。このような戸袋本体255は、本体部分(厚肉部材259を取着する前のものである。)の成形後に、退避口39の後側に、厚肉部材259を取着することで得ることができる。なお、厚肉部材259の取着は、接着材を利用したり、ネジ部材を利用したりすることで行われる。
戸袋本体251,255の下部側の厚みを大きくすることで、戸袋本体251,255を補強できる。図10の(a)に示すように、戸袋本体21の開口の幅は、上部側がドアパネル11の厚みに合わせた幅B1であり、下部側が支持手段13の厚みに合わせた幅B2である。
ここでは、幅B2が幅B1より大きくなっている。つまり、開口幅が下部側の方が上部側よりも大きくなっている。このため、戸袋9に対して、戸袋9に向かう負荷が作用した場合に、剛性・強度不足になる場合がある(なお、繊維強化材の配向角を調整したり、高強度繊維或いは高弾性繊維を使用したりすることで、解消できる場合もある。)。
このような場合、戸袋本体251,255の下部側の厚みを大きくすることで、開口(37,39)の幅が大きい下部側を補強することができる。
厚みを厚くしている部分は、開口幅の大きい部分(B2の大きさを有している部分)よりも広い範囲であれば良い。ここでは、下端から、開口幅の大きい部分よりも上側まであれば良い。また、下部側の厚みは、上側に移るに従って厚みが薄くなるように傾斜しているのが好ましい。これは、応力集中を緩和するためである。
さらに、実施形態では、戸袋本体21を構成する4つの壁は、右・左側壁27,29が最も厚く、下壁25、後壁31の順で薄くなっている。しかしながら、壁の厚みはこれに限定されるものではない。例えば、後壁、右側壁及び左側壁の厚みを同じにしても良いし、全ての壁の厚みを同じにしても良い。さらには、右側壁と左側壁との厚みを異なるようにしても良い。
(4)カバー
実施形態では、カバー23の左右方向の幅は、戸袋本体21の右側壁27の外面と左側壁29の外面との距離に対応していた。しかしながら、カバー23の幅は、右・左側壁27,29の外面間の距離に一致させる必要はない。カバーの幅を小さくした例を変形例6として説明する。
また、実施形態では、カバー23は、戸袋本体21の前面及び上面のみを覆うようにしていたが、側面や後面の一部を覆うようにしても良い。側面等の一部を覆うようにした例を変形例7として説明する。
図11は、変形例に係る戸袋を示す断面図であり、(a)は変形例6、(b)は変形例7をそれぞれ示す。
変形例6に係る戸袋261は、図11の(a)に示すように、戸袋本体263とカバー265とを有する。カバー265は、戸袋本体263の前面を覆う。カバー265の左右方向の幅は、戸袋本体263の左側壁267の外面と、右側壁269の外面との距離よりも小さい。
戸袋本体263は、左側壁267の前面と右側壁269の前面とに段差部271を有し、この段差部271にカバー264の左右方向の端部が当接する。
変形例7に係る戸袋281は、図11の(b)に示すように、戸袋本体283とカバー285とを有する。カバー285は、戸袋本体263の前面を覆う。カバー285は、前壁291の他、前壁291の左右両端から後方へと延出する鍔壁293を有している。鍔壁293は、カバー285が戸袋本体283に装着された際に、戸袋本体283の左側壁287及び右側壁289の前側の外面と当接する。
(5)その他
実施形態では、カバー23の前壁47の厚みが一定であり、戸袋本体21の後壁31の厚みも一定である。しかしながら、カバーの前壁や戸袋本体の後壁は、左右方向、上下方向、斜め方向等に延伸するリブ部を1又は複数有していても良い。なお、リブを有することで、カバー及び戸袋本体の機械特性を向上させることができる。
3.ドアパネル
(1)構造
実施形態では、ドアパネル11は、枠体61と窓体63とを別体で備えていている。しかしながら、ドアパネルは、枠体のみで構成しても良いし、枠体と窓体とを一体で成形し、枠体と窓体とを一体で備えても良い。なお、枠体と窓体とを一体で備えるドアパネルは例えばRTM成形法で実施できる。
(2)枠体の構造
実施形態での枠体61は、内部材(コア材料)73と外部材(繊維強化樹脂材料)75とから構成されている。
特に、内部材は、枠体と同じ形状(サイズは異なる。)をし、枠体の横断面がどの断面でも同じハイブリッド構造をしている。つまり、内部材は、枠体の全周に亘って設けられている。しかしながら、内部材は、必要な部分(例えば、角部である。)にだけ設けるようにしても良い。
実施形態では、内部材(コア材料)に発泡材料を用いたが、発泡材料に変えて、例えば、バルサ材やハニカム、或いは金属性パイプを用いても良い。この場合、金属パイプの機械的特性が加わることとなり、高強度・高剛性の枠体を得ることができる。なお、金属パイプは、枠体の全周に設ける必要はなく、一部(例えば、角部である。)に設けても良い。
さらに、内部材(コア材料)は、複数種類の材料を用いて構成しても良い。例えば、枠体の角部に金属材料を用い、隣接する角部を連結する辺部に発泡材料、バルサ材やハニカム材を用いても良い。
また、枠体は、内部材(コア材料)73を用いずに、外部材(繊維強化樹脂材料)だけで構成し、中空構造としても良い。さらには、枠体は、その内部に空間(樹脂材料中や繊維強化材と樹脂材料との界面等に存在するボイドは除く。)を有しない状態で、繊維強化樹脂材料により構成しても良い。具体的には、炭素繊維層とガラス繊維層とを多層積層することで実施できる。
実施形態では、枠体61は正面から見た形状が矩形状をし、下枠部65、上枠部67、右枠部69、左枠部71の4つの枠部を有している。
しかしながら、枠体61の全体形状は他の形状であっても良い。他の形状としては、正面視において「田」字形状や「日」字形状をしていても良い。
例えば、下枠部65と上枠部67の左右方向の中央部分同士を連結する立桟部と、右枠部69と左枠部71の上下方向の中央部分同士を連結する中桟部とを設けることで、正面から見た形状を「田」字形状にできる。このように、桟部を設けることで、枠体の機械的特性を向上させることができる。
(3)ドアパネルの支持部材への装着
実施形態では、ドアパネル11は、図3に示すように、支持手段13の載置部材91にネジ部材77を利用して装着されている。
ネジ部材77は、図6の(c)に示すように、ドアパネル11を構成する枠体61の貫通孔79を挿通して、載置部材91のネジ穴へと螺合する。
枠体61は、載置部材91に装着される部分の構造は、装着されない部分の構造と同じであるが、装着される部分だけ、その構造を変えても良い。以下、構造を変えたドアパネルを変形例6、7として説明する。
図12は、変形例に係るドアパネルの装着部分の拡大断面図であり、(a)は変形例8、(b)は変形例9をそれぞれ示す。
変形例8に係るドアパネル301は、枠体303と窓体63とを有する。枠体303における装着部分は、枠体303(枠部)における前側に位置する前壁305と、後側に位置する後壁307との間に介在する中間部309が設けられている。
中間部309は、ドアパネル303の載置部材91への装着時、あるいは装着後のネジ部材311による圧壊を防止するためのものであり、発泡材料で構成した内部材73よりも高弾性・高強度の材料が好ましい。
中間部309は、ここでは、枠体303を構成する繊維強化樹脂材料と同じ材料である繊維強化樹脂材料により構成され、前壁305と後壁307とを連結する。中間部309は前壁305と後壁307等と一体に賦形され・形成されている。ネジ部材311が挿通する貫通孔313は、中間部309に形成されている。
変形例9に係るドアパネル331は、枠体333と窓体63とを有する。枠体333における装着部分(枠体333の内部)には座板部材335が設けられている。座板部材335は後壁337に接している。座板部材335よりも前側の内部材(コア材料)73及び枠体333の前壁339の一部が除去されている。前壁339の部分的な除去による開口の符号を「339a」とし、内部材(コア材料)73の部分的な除去による開口の符号を「73a」とする。
ネジ部材341は、開口339a,73a、座板部材335の貫通孔335aを挿通して載置部材91のネジ穴343に螺合する。なお、ネジ部材341の頭部分341aは内部材73の開口73a内に位置している。
4.繊維の配向角度
実施形態では、繊維の配向角度は、0[°]と90[°]としていたが、他の角度で配向させても良い。例えば、曲げ負荷が作用するような場合は、0°方向の繊維を多く配しても良い。ねじれ負荷が作用するような場合は、±45[°]方向に繊維を配しても良い。
5 ホームドア装置
9 戸袋
11 ドアパネル
13 支持手段
15 駆動手段
21 戸袋本体
23 カバー
61 枠体
63 窓体
73 内部材
75 外部材
111 ガラス繊維
113 炭素繊維
115 樹脂材料

Claims (10)

  1. 戸袋内から進退して通路を開閉するホームドア装置用ドアパネルにおいて、
    前記ドアパネルは、少なくとも炭素繊維を含む繊維強化材と樹脂材料とからなる繊維強化樹脂材料を含む部材を1以上有する
    ことを特徴とするホームドア装置用ドアパネル。
  2. 前記ドアパネルは、枠体と、前記枠体の枠内に配された窓体とを備え、
    前記部材は前記枠体である
    ことを特徴とする請求項1に記載のホームドア装置用ドアパネル。
  3. 前記枠体を構成する材料には、コア材料が含まれ、
    前記枠体は、前記コア材料を芯材とし、当該コア材料の外周に前記繊維強化樹脂材料が配されている部分を有する
    ことを特徴とする請求項2に記載のホームドア装置用ドアパネル。
  4. 前記枠体は、正面視において矩形状をし、
    前記コア材料は、前記枠体に対応して、正面視において矩形状をしている
    ことを特徴とする請求項3に記載のホームドア装置用ドアパネル。
  5. 前記繊維強化材には、ガラス繊維が含まれ、
    前記繊維強化樹脂材料は、前記コア材料側に配された前記炭素繊維からなる炭素繊維層と、前記炭素繊維層の外側に配された前記ガラス繊維からなるガラス繊維層とを含むこと
    を特徴とする請求項3又は4に記載のホームドア装置用ドアパネル。
  6. 進退することにより通路を開閉するドアパネルを収容するホームドア装置用戸袋において、
    一部に開口を有する箱状の戸袋本体と、前記開口を覆うカバーとを備え、
    前記戸袋本体を構成する材料には、少なくとも炭素繊維を含む繊維強化材と樹脂材料とからなる繊維強化樹脂材料が含まれている
    ことを特徴とするホームドア装置用戸袋。
  7. 前記カバーを構成する材料には、少なくとも炭素繊維を含む繊維強化材と樹脂材料とからなる繊維強化樹脂材料が含まれている
    ことを特徴とする請求項6に記載のホームドア装置用戸袋。
  8. 前記繊維強化材には、ガラス繊維が含まれ、
    前記繊維強化樹脂材料は、前記炭素繊維からなる炭素繊維層と、前記ガラス繊維からなるガラス繊維層とを含み、
    前記ガラス繊維層が表層側に位置している
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載のホームドア装置用戸袋。
  9. 前記戸袋本体は、下壁、2つの側壁、後壁を有し、
    前記壁の平均厚みは、前記側壁、前記下壁、前記後壁の順で大きい
    ことを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載のホームドア装置用戸袋。
  10. 戸袋からドアパネルが進退して通路を開閉するホームドア装置において、
    前記ドアパネルは、請求項1〜5のいずれか1項に記載のホームドア装置用ドアパネルであり、
    前記戸袋は、請求項6〜9のいずれか1項に記載のホームドア装置用戸袋である
    ことを特徴とするホームドア装置。
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