JP3233383B2 - エレベータ用かご - Google Patents

エレベータ用かご

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JP3233383B2 JP21141194A JP21141194A JP3233383B2 JP 3233383 B2 JP3233383 B2 JP 3233383B2 JP 21141194 A JP21141194 A JP 21141194A JP 21141194 A JP21141194 A JP 21141194A JP 3233383 B2 JP3233383 B2 JP 3233383B2
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  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エレベータ、特に、
ホームエレベータに好適なかごに関する。
【0002】
【従来の技術】エレベータのかごは、床板、天井板、側
板および背板からなるボックス状のかご室にかごドアを
取り付けることによって構成されている。さらに、かご
室には、それを支持、補強するとともに、かごの昇降を
案内するガイドレールに転がり接触するガイドロール等
が取り付けられるかご枠が取り付けられている。
【0003】さて、従来のかごは、ほとんど、かご室や
かご枠がアルミニウム合金板やスチール板等の金属板で
作られているが、そのようなかごは重く、大きな動力を
必要とするばかりか、慣性が大きいので運転に際して高
度な制御を要する。特に、最近、高齢者向け住宅等で急
速に普及しつつあるホームエレベータにおいては、家庭
用電源を用いることから、軽量化による動力の軽減が強
く求められている。
【0004】このような要求に対して、特開昭64−1
7790号公報は、かご室をFRPの補強リブ付単板で
構成することを提案している。この従来のかご室は、F
RPで構成されているから、金属板で作られたものにく
らべれば軽量はであるが、補強リブ付とはいえ、単板を
用いるために、所要の剛性や強度を確保しようとすると
板厚の厚肉化や補強リブの大型化が避けられず、この板
厚の厚肉化や補強リブの大型化が重量を増大させるの
で、なお十分な軽量化が図られているとはいえない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、従
来の技術の上述した問題点を解決し、剛性や強度に優れ
ているのはもちろんのこと、より軽量で動力の軽減が可
能な、特にホームエレベータ用として好適なエレベータ
用かごを提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、(A)密度が0.02〜0.2g/cm 3 の範囲内にある
質フォームからなるコア材の両面に、引張強度が4,4
00MPa以上であってかつ引張伸度が1.7%以上で
ある炭素繊維を補強材として含むFRP板からなるスキ
ン材が設けられたサンドイッチパネルまたは(B)スキン材が中空断面を隔てて二枚並設され、両ス
キン材間がストリンガで接続されて一体化されていると
ともに、前記 スキン材およびストリンガは、引張強度が
4,400MPa以上であってかつ引張伸度が1.7%
以上である炭素繊維を補強材として含むFRP板からな
中空断面パネルを (C) かご室の構成部材として含むことを特徴とするエ
レベータ用かごを提供する。好ましくは、かご室の床
板、天井板、側板および背板が、上記構成の、サンドイ
ッチパネルまたは中空断面パネルで構成されている。ま
た、かご室には、好ましくはFRP製のかご枠がかご室
のサンドイッチパネルまたは中空断面パネルの部分とし
て一体に形成されている。
【0007】この発明を図面に基いてさらに詳細に説明
するに、図1において、かごは、人が乗ったり荷物が乗
せられるかご室1と、そのかご室1を支持、補強すると
ともに、かごの昇降を案内するガイドレール(図示せ
ず)に転がり接触するガイドロール等が取り付けられる
かご枠2とを有している。かご室1は、別部材である床
板3と、天井板4と、側板5と、背板6とをボルト等で
組み立てることによって構成されており、前面には開閉
自在にかごドア7が取り付けられている。
【0008】床板3、天井板4および側板5は、いずれ
も、図2に示すような、コア材8とスキン材9とからな
るサンドイッチパネルで構成されている。図1に示した
かご枠2に相当する部分には、FRPからなる筒状の補
強スパー10が設けられ、サンドイッチパネルの剛性や
強度を向上させている。すなわち、かご枠は、サンドイ
ッチパネルの部分として一体に形成されている。一方、
背板6は、かご枠は不要であるので、図3に示すよう
な、コア材8とスキン材9とからなる平たいサンドイッ
チパネルとして形成されている。もっとも、床板3、天
井板4、側板5、背板6のすべてを図3に示すようなサ
ンドイッチパネルで構成することもできる。この場合に
は、FRP製や金属製のかご枠を別途取り付けることに
なる。
【0009】上記において、サンドイッチパネルのコア
材は、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリス
チレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、
アクリル樹脂、フェノール樹脂、ポリメタクリルイミド
樹脂、エポキシ樹脂等の硬質フォーム(発泡体)からな
っている。なかでも、剛性や強度の向上効果の大きい、
アクリル樹脂やポリメタクリルイミド樹脂等の硬質フォ
ームが用いられている。 コア材としては、また、アル
ミフォーム等の無機質フォームやシンタクチックフォー
ムを用いることができる。そして、コア材は、サンドイ
ッチパネルの軽量化や強度の一層の向上を図るために、
密度が0.02〜0.2g/cm3の範囲にあるものが
用いられている。密度が0.02g/cm3よりも小さ
くなるとサンドイッチパネルが座屈を起こしやすくなる
し、0.2g/cm3よりも大きくなると軽量化効果が
薄れる。
【0010】また、スキン材は、補強繊維と樹脂とのF
RP板からなっている。補強繊維としては、炭素繊維や
ガラス繊維、ポリアラミド繊維等の高強度、高弾性率繊
維を用いることができるが、本発明では比強度や比弾性
率に優れる炭素繊維、それも、引張強度が4,400MPa
以上で、引張伸度が1.7%以上である炭素繊維が用い
られているので、サンドイッチパネル、ひいてはかごの
耐衝撃性が向上する。マトリクス樹脂としては、エポキ
シ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、ビ
ニルエステル樹脂等の熱硬化性樹脂や、ナイロン樹脂、
ポリエーテルイミド樹脂、ポリプロピレン樹脂等の熱可
塑性樹脂を用いることができる。なかでも、難燃性に優
れるフェノール樹脂が好ましいが、上述した熱硬化性樹
脂や熱可塑性樹脂を臭素化、塩素化して難燃化したり、
三酸化アンチモン、ハロゲン化合物等の難燃剤を添加し
て難燃化して用いることもできる。
【0011】スキン材を構成するFRP板は、たとえ
ば、上述した補強繊維の一方向性プリプレグを交差積層
したり、織物プリプレグを積層したりした後、加熱、加
圧して成形することによって得ることができる。また、
筒状の補強スパーは、たとえば引抜成形によって得るこ
とができる。そして、そのようにして得た2枚のFRP
板の間に必要に応じて補強スパーを配置し、それらの間
にコア材となる樹脂を充填して発泡させたり、コア材の
両面にFRP板を接合したりすることによって上述した
サンドイッチパネルを得ることができる。なお、補強ス
パーを、その長さ方向に引き揃えられた補強繊維、特に
上述した炭素繊維を含むFRPとしておくと、剛性や強
度が向上するばかりでなく、かごの落下や暴走による衝
突時におけるかごの耐衝撃性が向上するようになるので
好ましい。
【0012】床板3、天井板4および側板5は、また、
図4に示すような、上述したスキン材を構成するFRP
板と同様のFRP板をスキン材およびストリンガ11と
する、たとえば引抜成形による中空断面パネルで構成す
ることができる。この場合も、図1に示したかご枠2に
相当する部分には、図2で説明したのと同様の補強スパ
ー10が設けられる。かご枠を設ける必要のない背板6
は、図5に示すように平たい中空断面パネルとして構成
してよい。サンドイッチパネルを用いる場合と同様に、
床板3、天井板4、側板5、背板6のすべてを図5に示
すような中空断面パネルで構成することもでき、その場
合には、FRP製や金属製のかご枠を別途取り付ける。
なお、図4や図5に示すような中空断面パネルを用いる
場合、図面左右方向における両端部を、閉断面構造では
なく、開断面構造としておくと、ボルトの挿通等を簡単
に行えるようになり、かご室の組み立てを容易に行える
ようになるので好ましい。
【0013】以上説明した実施態様においては、床板、
天井板、側板、背板のすべてにサンドイッチパネルまた
は中空断面パネルを用いる場合について説明した。軽量
化のうえではそのような態様が最も好ましいが、床板の
みとか、側板のみとか、床板と側板とか、所望の一部の
部材のみを上記サンドイッチパネルまたは中空断面パネ
ルで構成することもできる。また、かごドアも、上述し
たサンドイッチパネルまたは中空断面パネルで構成する
ことができる。さらに、ガイドレールとの空間が大きい
ような場合には、補強スパーの部分を延長してその先端
部にガイドロール等を取り付けるようにしてもよい。
【0014】
【発明の効果】この発明のエレベータ用かごは、(A)
密度が0.02〜0.2g/cm 3 の範囲内にある硬質フォ
ームからなるコア材の両面に、引張強度が4,400M
Pa以上であってかつ引張伸度が1.7%以上である炭
素繊維を補強材として含むFRP板からなるスキン材
設けられたサンドイッチパネルまたは(B)スキン材
が中空断面を隔てて二枚並設され、両スキン材間がスト
リンガで接続されて一体化されているとともに、前記
キン材およびストリンガは、引張強度が4,400MP
a以上であってかつ引張伸度が1.7%以上である炭素
繊維を補強材として含むFRP板からなる中空断面パネ
ルを、(C)かご室の構成部材として含んでいるので、
かご室を補強リブ付FRP単板で構成する従来のかごに
くらべてパネルの厚みが薄くても大きな剛性や強度を発
現させることができ、より一層の軽量化が図れる。その
ため動力をより軽減することができ、家庭用電源を用い
るホームエレベータにも容易に適用することができるよ
うになる。また、軽量で慣性が小さいので、運転の制御
も簡単に行えるようになる。さらに、FRPは振動減衰
性に優れるが、特に、FRP板をスキン材とするサンド
イッチパネルを用いたものはとりわけ振動減衰性が大き
く、防音性ないし遮音性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施態様に係るエレベータ用かご
を示す概略斜視図である。
【図2】この発明で用いるサンドイッチパネルの概略横
断面図である。
【図3】この発明で用いる別のサンドイッチパネルの概
略横断面図である。
【図4】この発明で用いる中空断面パネルの概略横断面
図である。
【図5】この発明で用いる別の中空断面パネルの概略横
断面図である。
【符号の説明】
1:かご室 2:かご枠 3:床板 4:天井板 5:側板 6:背板 7:かごドア 8:コア材 9:スキン材 10:補強スパー 11:ストリンガ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)密度が0.02〜0.2g/cm 3 の範
    囲内にある硬質フォームからなるコア材の両面に、引張
    強度が4,400MPa以上であってかつ引張伸度が
    1.7%以上である炭素繊維を補強材として含むFRP
    からなるスキン材が設けられたサンドイッチパネル
    または(B)スキン材が中空断面を隔てて二枚並設され、両ス
    キン材間がストリンガで接続されて一体化されていると
    ともに、前記 スキン材およびストリンガは、引張強度が
    4,400MPa以上であってかつ引張伸度が1.7%
    以上である炭素繊維を補強材として含むFRP板からな
    中空断面パネルを (C) かご室の構成部材として含むことを特徴とするエ
    レベータ用かご。
  2. 【請求項2】かご室の床板、天井板、側板および背板
    が、請求項1の、サンドイッチパネルまたは中空断面パ
    ネルで構成されていることを特徴とするエレベータ用か
    ご。
  3. 【請求項3】かご枠を含んでいる、請求項1または2の
    エレベータ用かご。
  4. 【請求項4】かご枠が、かご室を構成しているサンドイ
    ッチパネルまたは中空断面パネルの部分として形成され
    ている、請求項3のエレベータ用かご。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかのかごを有するエ
    レベータ。
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