JP2014096434A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンタクトホールとゲート電極との間の距離が十分にとられた半導体装置を提供する。
【解決手段】層間絶縁膜IIF上に形成されたハードマスクHMをマスクとしたエッチングにより、層間絶縁膜IIFに、ソース・ドレイン領域SDR上に位置するコンタクトホールCHを形成する。ハードマスクHMを形成する工程前に、コンタクトホールCHが形成される箇所における層間絶縁膜IIFの厚さが計測される。計測された層間絶縁膜IIFの厚さの計測値に応じて、エッチングの条件を変更することにより、ハードマスクHMに形成される開口OP2の下端の径の大きさが変更される。
【選択図】図4

Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関し、例えばコンタクトを有する半導体装置の製造方法に適用可能な技術である。
現在、半導体装置のコンタクトプラグを形成するためのコンタクトホールの形成およびコンタクトホールが形成される層間絶縁膜の形成に関して、様々な技術が提案されている。
特許文献1には、トランジスタ上に形成された層間絶縁膜をCMP(Chemical Mechanical Polishing)によって平坦化することが記載されている。特許文献1によれば、このように平坦化された層間絶縁膜にコンタクトプラグが形成される。
特許文献2には、ゲート上にゲート上部絶縁膜を形成することが記載されている。特許文献2によれば、ゲート上部絶縁膜上に第1の層間絶縁膜が形成される。当該第1の層間絶縁膜は、CMPにより平坦化される。このとき、ゲート上部絶縁膜がCMPのストッパの機能を果たす。このようなCMP工程の後、ゲート上部絶縁膜上に、第2の層間絶縁膜が形成される。
特許文献3には、コンタクトホールを2段階で形成することが記載されている。特許文献3によれば、第1段階では、コンタクトホールが垂直に形成される。これに対して、第2段階ではコンタクトホールがテーパ状に形成される。結果、上部が垂直状に形成され、下部がテーパ状のコンタクトホールが形成される。
特開平10−284702号公報 特開2006−237082号公報 特開2006−93533号公報
本発明者は、ゲート電極およびその側方に形成される不純物拡散領域上に形成される層間絶縁膜の厚さにばらつきが生じる場合、以下の問題があることを見出した。
このようなばらつきが生じると、層間絶縁膜のうち、不純物拡散領域上に位置する箇所が、薄くなることがある。このとき、不純物領域に接続するコンタクトを形成する際、コンタクトホールの上部の径の大きさによっては、コンタクトホールとゲート電極とが重なり、または、十分な距離を間にとることができない。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態による半導体装置の製造方法では、層間絶縁膜上に形成されたマスク膜をマスクとしたエッチングにより、層間絶縁膜に、不純物拡散領域上に位置するコンタクトホールを形成する。マスク膜を形成する工程前に、コンタクトホールが形成される箇所における層間絶縁膜の厚さが計測される。計測された層間絶縁膜の厚さの計測値に応じて、エッチングの条件を変更することにより、マスク膜に形成される開口の下端の径の大きさが変更される。
前記一実施の形態によれば、コンタクトホールとゲート電極との間の距離が十分にとられた半導体装置が提供される。
実施の形態における半導体装置を示す断面図である。 実施の形態における半導体装置の製造手順を示す工程断面図である。 実施の形態における半導体装置の製造手順を示す工程断面図である。 実施の形態による効果を示す半導体装置の断面図である。 実施の形態による効果を示す半導体装置の断面図である。 CF流量とハードマスクの下端の径の大きさとの関係を示すグラフである。
以下、実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1は、実施の形態にかかる製造方法で製造される半導体装置SDを示す断面図である。図1に示すように、半導体装置SDは、基板SUBと、ゲート絶縁膜GIFと、ゲート電極GEと、ソース・ドレイン領域(不純物拡散領域)SDRと、層間絶縁膜IIFと、を備える。図1に示すように、ゲート絶縁膜GIFは、基板SUB上に形成されている。ゲート電極GEは、ゲート絶縁膜GIF上に形成されている。ソース・ドレイン領域SDRは、基板SUBのうち、平面視でゲート電極GEの側方に位置する領域に形成されている。層間絶縁膜IIFは、ゲート電極GEおよびソース・ドレイン領域SDR上に形成されている。基板SUBとしては、例えば、半導体基板(例えばシリコン基板)を用いることができる。ゲート絶縁膜GIFとしては、例えば、酸化シリコン膜または酸化シリコン膜よりも誘電率が高い高誘電率膜(例えばハフニウムシリケート膜)を用いることができる。ゲート絶縁膜GIFが酸化シリコン膜である場合、ゲート電極GEはポリシリコン膜により形成される。一方、ゲート絶縁膜GIFが高誘電率膜である場合、ゲート電極GEは、金属膜(例えばTiN)とポリシリコン膜の積層膜により形成される。
図1に示すように、半導体装置SDは、さらに、シリサイド層SL1と、シリサイド層SL2と、サイドウォールSWと、ソース・ドレインエクステンション領域SDERと、素子分離膜EIFと、配線INCと、コンタクトプラグCPと、を備える。シリサイド層SL1は、ゲート電極GE上に形成されている。シリサイド層SL2は、ソース・ドレイン領域SDRにおける基板SUBの表層に形成されている。サイドウォールSWは、ゲート絶縁膜GIFおよびゲート電極GEの両側面に形成されている。ソース・ドレインエクステンション領域SDERは、サイドウォールSW下における基板SUB表面に形成されている。素子分離膜EIFは、ソース・ドレイン領域SDRを介してゲート電極GEとは反対の側の基板SUBの表面に形成されている。配線INCは、層間絶縁膜IIF上に形成されている。コンタクトプラグCPは、シリサイド層SL2と配線INCとを接続するように、層間絶縁膜IIF内に形成されている。
次に、図2および図3を用いて、実施の形態における半導体装置SDの製造方法について説明する。
層間絶縁膜IIF上にハードマスク(マスク膜)HMを形成する。次いで、ハードマスクHMに開口OP2をエッチングにより形成する。開口OP2は、ソース・ドレイン領域SDR上に位置する。開口OP2は、ハードマスクHMを貫通する。次いで、コンタクトホールCHを層間絶縁膜IIFに形成する。コンタクトホールCHは、ハードマスクHMをマスクとしたエッチングにより形成される。コンタクトホールCHは、ソース・ドレイン領域SDR上に位置する。コンタクトホールCHは、ハードマスクHM側からソース・ドレイン領域SDR側に向かうにしたがって縮径するテーパ状の形状を有する。実施の形態においては、ハードマスクHMを形成する工程前に、コンタクトホールCHが形成される箇所における層間絶縁膜IIFの厚さが計測される。開口OP2を形成する工程では、層間絶縁膜IIFの厚さを計測する工程で計測された層間絶縁膜IIFの厚さの計測値tmesに応じて、開口OP2を形成するエッチングの条件を変更することにより、開口OP2の下端の径の大きさが変更される。コンタクトホールCHを形成する工程では、コンタクトホールCHのテーパ状の傾斜角が、層間絶縁膜IIFの厚さによらず一定に形成される。
この結果、ハードマスクHMの開口OP2の下端の径の大きさは、層間絶縁膜IIFの厚さの計測値tmesに応じたものとなる。このため、層間絶縁膜IIFの厚さが薄くなっている箇所にコンタクトホールCHが形成されても、ハードマスクHMの下端の径の大きさは計測値tmesに応じたものとなる。これにより、コンタクトホールCHとゲート電極GEとの間の距離を十分にとることができる。一方、層間絶縁膜IIFの厚さが厚くなっている箇所にコンタクトホールCHが形成されても、ハードマスクHMの下端の径の大きさは計測値tmesに応じたものとなる。これにより、コンタクトホールCHとソース・ドレイン領域SDRとの接触面積を十分にとることができる。
以下、実施の形態における半導体装置SDの製造方法について詳細に説明する。
まず、基板SUBに素子分離膜EIFを形成する。これにより、素子形成領域が分離される。素子分離膜EIFの形成には、例えば、STI法またはLOCOS法を用いることができる。次いで、素子形成領域に位置する基板SUBに、ゲート絶縁膜GIFおよびゲート電極GEを形成する。次いで、素子形成領域に位置する基板SUBに、ソース・ドレインエクステンション領域SDERを形成する。次いで、ゲート電極GEの側壁にサイドウォールSWを形成する。次いで、素子形成領域に位置する基板SUBに、ソース・ドレイン領域SDRを形成する。このようにして、基板SUB上にMOSトランジスタが形成される。次いで、ゲート電極GEおよびソース・ドレイン領域SDR上に、それぞれ、シリサイド層SL1およびSL2を形成する。なお、ゲート電極GEがポリシリコンにより形成される場合、ゲート電極GEを形成する工程において、素子分離膜EIF上にポリシリコン抵抗を形成してもよい。
次いで、ゲート電極GEおよびソース・ドレイン領域SDR上に層間絶縁膜IIFを形成する。層間絶縁膜IIFは、例えば、CMPにより、表面が平坦化される。結果、図2(a)に示す、表面が平坦化された絶縁膜IIFが得られる。平坦化された層間絶縁膜IIFの厚さについては、予め設計値tsetが定められている。平坦化工程で得られる層間絶縁膜IIFの厚さは、設計値tsetにしたがうことになる。しかし、層間絶縁膜IIFを形成する工程または層間絶縁膜IIFを平坦化する工程においては、層間絶縁膜IIFの厚さにばらつきが生じることがある。このようなばらつきが生じる場合、層間絶縁膜IIFには、設計値tsetよりも厚さが薄くなる部分または厚さが厚くなる部分が存在する。
層間絶縁膜IIFの表面の平坦化後、コンタクトホールCHが形成される箇所における層間絶縁膜IIFの厚さを計測する。計測された層間絶縁膜IIFの厚さの計測値は、計測値tmesとする。層間絶縁膜IIFの厚さの計測方法は、例えば、X線を用いるインラインでの計測方法を採用することができるが、半導体装置SDに破壊・侵襲をもたらさない非破壊・非侵襲検査方法であれば、これに限られない。
次いで、図2(b)に示すように、層間絶縁膜IIF上にハードマスクHM、反射防止膜ARFおよびフォトレジスト膜PRFを、この順で形成する。ハードマスクHMの材料としては、例えば、シリコン酸化膜を用いることができる。
次いで、フォトレジスト膜PRFを露光する。この露光により、図2(c)に示すように、フォトレジスト膜PRFに、ソース・ドレイン領域SDR上に位置する開口OP1が形成される。開口OP1の下端の径の大きさは、層間絶縁膜IIFの厚さによらず一定に形成される。
次いで、図3(a)に示すように、平面視で開口OP1内において、フォトレジスト膜PRFをマスクとしたエッチングにより、反射防止膜ARFおよびハードマスクHMに開口OP2を形成する。開口OP2は、反射防止膜ARFおよびハードマスクHMを貫通する。開口OP2は、ソース・ドレイン領域SDR上に位置する。開口OP2の下端の径の大きさについては、予め設計値dsetが定められている。設計値dsetは、設計値tsetに予め関連付けられている。すなわち、層間絶縁膜IIFの実際の厚さおよび開口OP2の下端の径の実際の大きさが、それぞれ、設計値tsetおよび設計値dsetであれば、製造される半導体装置SDにおけるコンタクトホールCHとゲート電極GEとの距離は十分にとられ、かつ、コンタクトホールCHとソース・ドレイン領域SDRとの接触面積は十分にとられる。
開口OP2を形成するためのエッチングの条件は、層間絶縁膜IIFの厚さを計測する工程において計測された層間絶縁膜IIFの厚さの計測値tmesに応じて変更させる。具体的には、計測値tmesが設計値tsetよりも小さい場合は、開口OP2の下端の径の大きさが設計値dsetよりも小さくなるように開口OP2を形成するエッチングの条件を決定する。一方、計測値tmesが設計値tsetよりも大きい場合は、開口OP2の下端の径の大きさが設計値dsetよりも大きくなるように開口OP2を形成するエッチングの条件を決定する。このようにして、開口OP2の下端の大きさは、計測値tmesに応じて変更させることができる。開口OP2を形成するためのエッチングには、例えば、CFをエッチングガスとしたドライエッチング(以下「CFドライエッチング」と記載する。)を用いることができる。
以上のように開口OP2を形成した後は、図3(b)に示すように、フォトレジスト膜PRFを除去する。フォトレジスト膜PRFの除去には、ドライアッシングおよびウェットアッシングを用いることができる。
次いで、ハードマスクHMおよび反射防止膜ARFをマスクとしたエッチングにより、層間絶縁膜IIFにコンタクトホールCHを形成する。その後、反射防止膜ARFを除去する。図2(f)は、反射防止膜ARFが除去された状態を示す。
ハードマスクHMをマスクしているために、図3(c)に示すように、コンタクトホールCHの上端の径の大きさは、ハードマスクHMの下端の径の大きさに対応することとなる。コンタクトホールCHは、ソース・ドレイン領域SDR(シリサイド層SL2)上に位置している。コンタクトホールCHは、上端(ハードマスクHM側)から下端(シリサイド層SL2、ソース・ドレイン領域SDR)側に向かうにしたがって縮径するテーパ状の形状を有する。コンタクトホールCHのテーパ状の傾斜角は、層間絶縁膜IIFの厚さによらず一定になるように形成されている。
次いで、ハードマスクHMを除去する。その後、コンタクトホールCHに金属を埋め込むように、層間絶縁膜IIF上に金属膜(不図示)を堆積する。層間絶縁膜IIF上に堆積された金属膜は、例えばCMPにより、除去される。このように金属膜が除去されることで、コンタクトプラグCPが形成される。コンタクトプラグCPの形成後、配線INCを形成するための金属膜(不図示)を層間絶縁膜IIFの表面に形成する。その後、パターニングにより、配線INCを形成する。配線INCは、コンタクトプラグCPを介してソース・ドレイン領域SDRと電気的に接続される。なお、配線INCの形成方法は、上述したような方法に限られず、リフトオフまたはマスク蒸着により形成することもできる。以上によって、図1に示す半導体装置SDを得る。
次に、図4(a)および(b)ならびに図5(a)および(b)を用いて、実施の形態の効果を説明する。図4(a)および(b)ならびに図5(a)および(b)それぞれに示す工程は、図3(c)に示す工程に対応する。
図4(a)および(b)は、層間絶縁膜IIFの厚さが設計値tsetと等しく形成された場合(実線で示されたハードマスクHM、開口OP2およびコンタクトホールCH)と、層間絶縁膜IIFの厚さが設計値tsetよりも薄く形成された場合(破線で示されたハードマスクHM´、開口OP2´およびコンタクトホールCH´)と、を示す。一方、図5(a)および(b)は、層間絶縁膜IIFの厚さが設計値tsetと等しく形成された場合(実線で示されたハードマスクHM、開口OP2およびコンタクトホールCH)と、層間絶縁膜IIFの厚さが設計値tsetよりも厚く形成された場合(破線で示されたハードマスクHM´、開口OP2´およびコンタクトホールCH´)と、を示す。
図4(a)および(b)ならびに図5(a)および(b)において実線で表示されるハードマスクHMおよびコンタクトホールCHは、それぞれ、層間絶縁膜IIFの厚さが設計値tsetと等しい場合におけるハードマスクHMおよびコンタクトホールCHである。図4(a)および(b)ならびに図5(a)および(b)において実線で表示されるハードマスクHMの開口OP2の下端の大きさは、設計値dsetと等しい。一方、図4(a)および(b)において破線で表示されるハードマスクHM´およびコンタクトホールCH´は、それぞれ、層間絶縁膜IIFの厚さが設計値tsetよりも薄い場合におけるハードマスクHM´およびコンタクトホールCH´である。他方、図5(a)および(b)において破線で表示されるハードマスクHM´およびコンタクトホールCH´は、それぞれ、層間絶縁膜IIFの厚さが設計値tsetよりも厚い場合におけるハードマスクHM´およびコンタクトホールCH´である。図4(a)および(b)ならびに図5(a)および(b)それぞれにおいては、コンタクトホールCHおよびCH´は、テーパ状の傾斜角が互いに同一になるように形成されている。図4(a)および(b)ならびに図5(a)および(b)それぞれにおいては、開口OP2およびOP2´は、中心が互いに同一になるように形成されている。
図4(a)においては、計測値tmesは計測されていない。このため、ハードマスクHMの開口OP2の下端の径の大きさが計測値tmesに応じて変更されることはない。図4(a)においては、破線で表示されたハードマスクHM´の開口OP2´の下端の大きさは、設計値dsetに等しい。このため、コンタクトホールCH´の下端の径の大きさは、コンタクトホールCHの下端の径の大きさよりも大きい。よって、コンタクトホールCH´とゲート電極GEとの間の距離は、コンタクトホールCHとゲート電極GEとの間の距離よりも短い。このようにコンタクトホールCHとゲート電極GEとの間の距離が短いと、特に半導体装置SDが微細構造からなるときは、コンタクトホールCHとゲート電極GEとの間でリーク電流が発生しやすい。
一方、図4(b)においては、層間絶縁膜IIF上にハードマスクHMを形成する工程前に、計測値tmesが計測されている。そして、図4(b)において破線で表示されたハードマスクHM´の開口OP2´の下端の大きさは、計測値tmesに応じて決定されたものになっている。具体的には、開口OP2´の下端の大きさが設計値dsetよりも小さくなるように開口OP2´を形成するエッチングの条件が定められている。その結果、図4(b)において破線で示されるコンタクトホールCH´の下端の径の大きさは、図4(b)において実線で示されるコンタクトホールCHの下端の径の大きさと等しくなっている。このようにして得られたコンタクトホールCH´とゲート電極GEとの間の距離は、コンタクトホールCHとゲート電極GEとの間の距離と等しい。このため、コンタクトホールCH´とゲート電極GEとの間の距離を十分にとることができる。このようにコンタクトホールCH´とゲート電極GEとの間の距離を十分にとることができると、半導体装置SDが微細構造からなる場合であっても、コンタクトホールCHとゲート電極GEとの間でのリーク電流を防ぐことができる。
次に、図5(a)においては、計測値tmesは計測されていない。このため、ハードマスクHMの開口OP2の下端の径の大きさが計測値tmesに応じて変更されることはない。図5(a)においては、破線で表示されたハードマスクHM´の開口OP2´の下端の大きさは、設計値dsetに等しい。このため、コンタクトホールCH´の下端の径の大きさは、コンタクトホールCHの下端の径の大きさよりも小さい。よって、コンタクトホールCH´とシリサイド層SL2(ソース・ドレイン領域SDR)との接触面積は、コンタクトホールCHとシリサイド層SL2(ソース・ドレイン領域SDR)との接触面積よりも小さい。
一方、図5(b)においては、層間絶縁膜IIF上にハードマスクHMを形成する工程前に、計測値tmesが計測されている。そして、図5(b)において破線で表示されたハードマスクHM´の開口OP2´の下端の大きさは、計測値tmesに応じて決定されたものになっている。具体的には、開口OP2´の下端の大きさが設計値dsetよりも大きくなるように開口OP2´を形成するエッチングの条件が定められている。その結果、図5(b)において破線で示されるコンタクトホールCH´の下端の径の大きさは、図5(b)において実線で示されるコンタクトホールCHの下端の径の大きさと等しくなっている。このようにして得られたコンタクトホールCH´とシリサイド層SL2(ソース・ドレイン領域SDR)との接触面積は、コンタクトホールCHとシリサイド層SL2(ソース・ドレイン領域SDR)との接触面積と等しい。このため、コンタクトホールCH´とシリサイド層SL2(ソース・ドレイン領域SDR)との接触面積を十分にとることができる。
(実施例)
本実施例では、ハードマスク(ハードマスクHM)の開口(開口OP2)の下端の径の大きさを制御する方法を示す。本実施例では、ハードマスクの開口の下端の径の大きさの制御には、CFドライエッチングを用いる。CFドライエッチングの標準条件は以下のとおりである。
TOP Power:1500W
Bottom Power:450W
圧力:50mT
CF流量:300sccm
CFドライエッチングにより形成されるハードマスクの開口は、上端から下端に向かうにしたがって縮径するテーパ状の形状を有する。
CFドライエッチングでは、標準条件に対してCF流量のみを変化させることで、開口OP2のテーパ状の傾斜角を制御することができる。すなわち、ハードマスク上に形成されるフォトレジスト膜(フォトレジスト膜PRF)の開口(開口OP1)の径の大きさを一定とすれば、CFドライエッチングでは、標準条件に対してCF流量のみを変化させることで、ハードマスクの開口の下端の径の大きさを調整することができる。
図6を参照して、本実施例におけるハードマスクの開口の下端の径の大きさの制御について説明する。図6は、CFドライエッチングにおけるCF流量とハードマスクの下端の径の大きさとの関係を表すグラフである。図6に表される関係では、フォトレジスト膜がハードマスク上に形成されている。図6に表される関係では、フォトレジスト膜の開口の下端の径の大きさは、CF流量によらず一定である。
CFドライエッチングによれば、CF流量を変化させることで、ハードマスクの開口のテーパの傾斜角を変更することができる。結果、図6に示すように、標準条件(CF流量:300sccm)に対して、CF流量を±100sccm変化させることでハードマスクの下端の径の大きさを約±5nm変化させることができる。
以上に示した制御方法を利用すれば、CFドライエッチングを用いて、ハードマスクHMの開口OP2の下端の径の大きさを以下のように調節することができる。開口OP2を形成する工程前に、層間絶縁膜IIFの厚さおよび開口OP2の下端の径の大きさがそれぞれ設計値tsetおよびdsetである場合におけるCFドライエッチングの条件をドライエッチング基準条件として定める。フォトレジスト膜PRFの開口OP1の下端の径の大きさは、層間絶縁膜IIFの厚さによらず一定に形成されている。計測値tmesが設計値tsetよりも小さい場合は、開口OP2を形成する工程では、ドライエッチング基準条件に対してCF流量を減少させる。このとき形成される開口OP2の下端の径の大きさは、ドライエッチング基準条件で形成される開口OP2の下端の径の大きさよりも小さい。結果、形成されるコンタクトホールCHは、ゲート電極GEとの間の距離を十分にとることができる。一方、計測値tmesが設計値tsetよりも大きい場合は、開口OP2を形成する工程では、ドライエッチング基準条件に対してCF流量を増加させる。このとき形成される開口OP2の下端の径の大きさは、ドライエッチング基準条件で形成される開口OP2の下端の径の大きさよりも大きい。結果、形成されるコンタクトホールCHは、シリサイド層SL2(ソース・ドレイン領域SDR)との間の接触面積を十分にとることができる。
CFドライエッチングにおいては、以上のように、CF流量を変化させることで、開口OP2の下端の大きさを、計測値tmesに応じたものにさせることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
SD 半導体装置
SUB 基板
GE ゲート電極
GIF ゲート絶縁膜
SDR ソース・ドレイン領域
IIF 層間絶縁膜
SL1 シリサイド層
SL2 シリサイド層
SW サイドウォール
SDER ソース・ドレインエクステンション領域
EIF 素子分離膜
INC 配線
CP コンタクトプラグ
HM ハードマスク
HM´ ハードマスク
ARF 反射防止膜
PRF フォトレジスト膜
OP1 開口
OP2 開口
OP2´ 開口
CH コンタクトホール
CH´ コンタクトホール

Claims (6)

  1. 基板上に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、
    前記基板に形成され、かつ、平面視で前記ゲート電極の側方に形成された不純物拡散領域と、
    前記ゲート電極および前記不純物拡散領域上に形成された層間絶縁膜と、
    を含む半導体装置の前記層間絶縁膜上にマスク膜を形成する工程と、
    前記マスク膜に、前記不純物拡散領域上に位置し、かつ、前記マスク膜を貫通する開口をエッチングにより形成する工程と、
    平面視で前記開口内において、前記マスク膜をマスクとしたエッチングにより、前記不純物拡散領域上に位置し、かつ、前記マスク側から前記不純物拡散領域側に向かうにしたがって縮径するテーパ状の形状を有するコンタクトホールを前記層間絶縁膜に形成する工程と、
    を備え、
    前記マスク膜を形成する前記工程前に、前記コンタクトホールが形成される箇所における前記層間絶縁膜の厚さを計測する工程をさらに備え、
    前記開口を形成する前記工程では、前記層間絶縁膜の厚さを計測する前記工程において計測された前記層間絶縁膜の厚さの計測値tmesに応じて、前記開口を形成する前記エッチングの条件を変更することにより、前記開口の下端の径の大きさが変更され、
    前記コンタクトホールを形成する前記工程では、前記コンタクトホールのテーパ状の傾斜角が、前記層間絶縁膜の厚さによらず一定に形成される半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記マスク膜を形成する前記工程前に、前記層間絶縁膜は、予め定められた前記層間絶縁膜の厚さの設計値tsetにしたがって形成されており、
    前記開口を形成する前記工程では、
    前記計測値tmesが前記設計値tsetよりも小さい場合は、前記開口の下端の径の大きさが前記設計値tsetに予め関連付けられた前記開口の下端の径の大きさの設計値dsetよりも小さくなるように前記開口を形成する前記エッチングの条件を決定し、
    前記計測値tmesが前記設計値tsetよりも大きい場合は、前記開口の下端の径の大きさが前記設計値dsetよりも大きくなるように前記開口を形成する前記エッチングの条件を決定する半導体装置の製造方法。
  3. 請求項2に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記開口を形成する前記工程では、前記コンタクトホールを形成する前記工程において前記層間絶縁膜の厚さおよび前記開口の下端の径の大きさがそれぞれ設計値tsetおよび前記設計値dsetである場合の前記コンタクトホールの下端の径の大きさと等しくなるように、前記開口の下端の径が変更される半導体装置の製造方法。
  4. 請求項1に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記開口を形成する前記エッチングは、CFを用いたドライエッチングである半導体装置の製造方法。
  5. 請求項2に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記マスク膜を形成する前記工程後に、前記マスク膜上にレジスト膜を形成する工程と、
    前記レジスト膜に、前記不純物拡散領域上に位置するパターン開口を形成する工程と、
    をさらに備え、
    前記開口を形成する工程では、平面視で前記パターン開口内において、前記レジスト膜をマスクとしてCFをエッチングガスとしたドライエッチングにより、前記開口が形成され、
    前記パターン開口を形成する前記工程では、前記パターン開口の下端の径の大きさが、前記層間絶縁膜の厚さによらず一定に形成され、
    前記開口を形成する前記工程前に、前記層間絶縁膜の厚さおよび前記開口の下端の径の大きさがそれぞれ前記設計値tsetおよび前記設計値dsetである場合における前記開口を形成する前記ドライエッチングの条件を、ドライエッチング基準条件として定め、
    前記開口を形成する前記工程では、
    前記計測値tmesが前記設計値tsetよりも小さい場合は、前記開口を形成する前記ドライエッチングの条件は、前記ドライエッチング基準条件に対して、CF流量を減少させた条件であり、
    前記計測値tmesが前記設計値tsetよりも大きい場合は、前記開口を形成する前記ドライエッチングの条件は、前記ドライエッチング基準条件に対して、CF流量を増加させた条件である半導体装置の製造方法。
  6. 請求項1に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記層間絶縁膜の厚さを計測する前記工程では、X線を用いて前記層間絶縁膜の厚さが計測される半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106206283A (zh) * 2016-07-27 2016-12-07 上海华虹宏力半导体制造有限公司 沟槽刻蚀方法及第一金属层制造方法

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