JP2014095370A - タービン設備及び発電設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】環境に有害な成分を排出することなく、燃焼器3の燃料としてNHを用いることができる閉サイクルのタービン設備とする。
【解決手段】NHを燃料として燃焼器3で燃焼された燃焼ガスはガスタービン4で膨張されて動力が回収され、排気ガスはHRSG6で熱回収されて余分な(HO+N+NO)が排出路7から排出され、溶液手段15でNyOx(NO)がNOに変換され、汽水分離器16でNO水溶液とNガスに分離処理され、NO水溶液とNガスが回収・排出される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、NHをOで燃焼して得られる燃焼ガスを膨張させて動力を得るタービン設備及びこのタービン設備を備えた発電設備に関する。
燃焼器からの燃焼ガスを膨張して動力を得るガスタービンを有するタービン設備を備えた発電設備が種々実用化されている。タービン設備の燃焼器に送られる燃料としては、例えば、天然ガス等が適用され、空気と共に燃焼器で燃焼させて燃焼ガスを得ている。また、燃料としてHが適用される各種の機器があり、Hを燃料として燃焼ガスを得る機器では、排気ガスに有害成分が含まれないため、排気性能に優れた設備を構築することができる。
一般に、燃料として使用されるHは、NHに変換されたり、金属に吸蔵されたりして生産地から供給地に運ばれる。そして、NHを改質してHを得たり、水素が吸蔵された金属からHを分離したりすることで、燃料としてHが使用される。
一方、排気ガスを浄化処理して環境に排出するガスエンジンの分野では、燃焼器の燃料としてNHを用いることが従来から提案されている(特許文献1参照)。このような背景から、燃焼器からの燃焼ガスを膨張して動力を得るガスタービンを有するタービン設備を備えた発電設備においても、燃焼器の燃料としてNHを用いることが検討されているのが現状である。
また、タービン設備では、排気ガスを循環して燃料と共に燃焼器に投入し、排気ガスを環境に放出しない閉サイクルのタービン設備も種々提案されている。閉サイクルのタービン設備においても、燃焼器の燃料としてNHを用いることが考えられるが、排気ガスの成分の環境への排出等の問題があり、実現に至っていないのが現状である。
再公表2010−82360号公報
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、環境に有害な成分を排出することなく、燃焼器の燃料としてNHを用いることができる閉サイクルのタービン設備を提供することを目的とする。
また、本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、環境に有害な成分を排出することなく、燃焼器の燃料としてNHを用いることができる閉サイクルのタービン設備を備えた発電設備を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に係る本発明のタービン設備は、NH及びOを含む流体で燃焼ガスを発生させる燃焼器と、前記燃焼器の燃焼ガスを膨張して動力を得るガスタービンと、前記ガスタービンで仕事を終えた排気ガスを圧縮して循環ガスとして前記燃焼器に導入する循環系と、前記排気ガス中のNyOxを循環・排出できる状態に処理する処理手段とを備えたことを特徴とする。
請求項1に係る本発明では、NH及びOを含む流体で燃焼ガスを発生させ、ガスタービンで燃焼ガスが膨張されることで動力が得られ、ガスタービンで仕事を終えた排気ガスは圧縮されて循環ガスとして燃焼器に導入される。排気ガス中のNyOxは処理手段により循環・排出ができる状態に処理される。
これにより、環境に有害な成分を排出することなく、燃焼器の燃料としてNHを用いることができる閉サイクルのタービン設備を構築することが可能になる。
そして、請求項2に係る本発明のタービン設備は、請求項1に記載のタービン設備において、前記処理手段は、前記NyOxをNOに変換して水に溶かしてNO水溶液とする溶液手段と、前記溶液手段で得られた前記NO水溶液を処理する溶液処理手段であることを特徴とする。
請求項2に係る本発明では、溶液手段により排気ガス中のNyOxをNOに変換してNO水溶液とし、溶液処理手段により汽水分離を行い、Nガスを分離してNO水溶液とNガスが回収・排出される。また、溶液処理手段により排気ガス中のNyOxをNOに変換し、凝縮処理を行ってNOを吸収させてHNOとして回収する。
NyOxをNOに変換する手段としては、活性炭を用いて酸化する手段、オゾン酸化を用いて酸化する手段、酸化触媒を用いて酸化する手段、光反応によりNOに変換する手段等、種々の手段を適用することができる。
また、請求項3に係る本発明のタービン設備は、請求項1もしくは請求項2に記載のタービン設備において、前記処理手段は、前記排気ガス中のNOxを無害化する脱硝手段を含むことを特徴とする。
請求項3に係る本発明では、脱硝手段により排気ガス中のNOxが無害化され、HOとNガスだけが循環・排出される。
また、請求項4に係る本発明のタービン設備は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のタービン設備において、前記燃焼器で燃焼ガスを発生させる際にHを存在させることで燃焼を促進させる燃焼促進手段を備えたことを特徴とする。
請求項4に係る本発明では、Hの存在によりNHの燃焼が促進され、NHが完全燃焼する時間を短縮することができる。
また、請求項5に係る本発明のタービン設備は、請求項4に記載のタービン設備において、前記燃焼促進手段は、前記燃焼器に投入される前記NHの一部を系内の熱で改質してHを得て前記燃焼器に投入する手段であることを特徴とする。
請求項5に係る本発明では、燃料であるNHの一部を改質してHを得ることができ、系内の熱としては、ガスタービンの排気熱、ガスタービンの翼の熱、燃焼器の機器の熱等を適用することができる。また、NHの一部を改質する際に、触媒を用いることも可能である。
また、請求項6に係る本発明のタービン設備は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のタービン設備において、前記循環ガスの一部を前記燃焼器の出口側に分岐することで燃焼温度を上昇させて燃焼を促進させ、NHのOによる燃焼時間を短縮させる循環ガス分岐投入手段を備えたことを特徴とする。
請求項6に係る本発明では、循環ガスの一部を燃焼器の出口側に分岐することで、燃焼器の入口側で循環ガスの量が減って燃焼温度が上昇し、NHのOによる燃焼が促進されて燃焼時間が短縮する。燃焼器の出口側に循環ガスの一部が投入されることで、燃焼ガス温度がガスタービンの入口温度に適した状態にされる。
請求項7に係る本発明の発電設備は、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のタービン設備の前記循環系に、前記ガスタービンで仕事を終えた排気ガスから熱を回収して蒸気を発生させる排熱回収ボイラを備えると共に、前記排熱回収ボイラで得られた前記蒸気を膨張して動力を得る蒸気タービンを備えたことを特徴とする。
請求項7に係る本発明では、環境に有害な成分を排出することなく、燃焼器の燃料としてNHを用いることができる閉サイクルのタービン設備を備えた発電設備とすることができる。
本発明のタービン設備は、環境に有害な成分を排出することなく、燃焼器の燃料としてNHを用いることができる閉サイクルのタービン設備とすることが可能になる。
また、本発明の発電設備は、環境に有害な成分を排出することなく、燃焼器の燃料としてNHを用いることができる閉サイクルのタービン設備を備えた発電設備とすることが可能になる。
本発明の実施例に係るタービン設備を備えた発電設備の概略系統図である。 本発明の実施例に係るタービン設備を備えた発電設備の概略系統図である。 本発明の実施例に係るタービン設備を備えた発電設備の概略系統図である。 本発明の実施例に係るタービン設備を備えた発電設備の概略系統図である。 本発明の実施例に係るタービン設備を備えた発電設備の概略系統図である。 本発明の実施例に係るタービン設備を備えた発電設備の概略系統図である。 本発明の実施例に係るタービン設備を備えた発電設備の概略系統図である。 本発明の実施例に係るタービン設備を備えた発電設備の概略系統図である。 本発明の実施例に係るタービン設備を備えた発電設備の概略系統図である。 本発明の実施例に係るタービン設備を備えた発電設備の概略系統図である。 本発明の実施例に係るタービン設備を備えた発電設備の概略系統図である。 本発明の実施例に係るタービン設備を備えた発電設備の概略系統図である。
ガスタービンの排気ガスの窒素酸化物は、主にNOであるため、以下の実施例では、NyOxをNOとして説明してある。
図1から図5に基づいて本発明の第1実施例から第5実施例を説明する。第1実施例から第5実施例は、HOとNとNyOx(NO)が循環ガスの主成分とされる設備を示してある。
図1から図5には、本発明の第1実施例から第5実施例に係るタービン設備を備えた発電設備の概略系統を示してある。図1から図5の構成部材で同一の部材には同一符号を付してある。
図1に基づいて第1実施例を説明する。
図に示すように、タービン設備1は、圧縮機2及び燃焼器3及びガスタービン4を備えている。燃焼器3には燃料としてNHが酸化剤であるOと共に投入され、燃料ガスがOと共に燃焼されて燃焼ガスが得られる。燃料としてのNHは、例えば、燃料用のHの搬送のために変換されたNHが適用される。
燃焼器3で燃焼された燃焼ガスはガスタービン4で膨張されて発電動力が得られ、仕事を終えた排気ガスは排気経路5を通って排熱回収ボイラ(HRSG)6で熱回収される。熱回収された排気ガスは余分な(HO+N+NO)が排出路7から排出され、余分な(HO+N+NO)が排出された後の排気ガスは圧縮機2で圧縮される(循環系)。
HRSG6で発生した蒸気は蒸気タービン11に送られ、蒸気タービン11で膨張されて発電動力とされる。蒸気タービン11で仕事を終えた排気蒸気は図示しない復水器で復水されて給水ポンプ12によりHRSG6に給水され、蒸気タービン11の駆動用の蒸気とされる。
HRSG6で熱回収された排気ガスは余分な(HO+N+NO)が排出路7から排出される。排出路7には処理手段としてNyOx(NO)をNOに変換して水に溶解してNO水溶液とする溶液手段15が備えられている。
そして、溶液手段15で得られたNO水溶液が送られる溶液処理手段としての汽水分離器16が備えられ、汽水分離器16で汽水分離が実施される。汽水分離器16でNO水溶液からNガスが分離され、NO水溶液とNガスが回収・排出される。
尚、凝縮処理を行ってNOを吸収させてHNOとして回収することも可能である。
NyOxをNOに変換する手段としては、活性炭を用いて酸化する手段、オゾン酸化を用いて酸化する手段、酸化触媒を用いて酸化する手段、光反応によりNOに変換する手段等、種々の手段を適用することができる。
上記構成の発電設備では、NH及びOを含む流体が燃焼器3で燃焼されて燃焼ガスを発生させ、ガスタービン4で燃焼ガスが膨張されることで発電動力が得られる。ガスタービン4で仕事を終えた排気ガスはHRSG6で熱回収され、熱回収された排気ガスは圧縮機2で圧縮されて燃焼器3に送られる。
HRSG6で熱回収された排気ガスは、余分な(HO+N+NO)が排出路7から排出され、溶液手段15によりNyOx(NO)がNOに変換されると共に水に溶解されてNO水溶液とされる。NO水溶液は汽水分離器16でNガスが分離され、NO水溶液とNガスが回収・排出される。
上述した発電設備は、燃料として投入されたNHとOに見合う余分な(HO+N+NO)は、NO水溶液とNガスとして排出される。このため、有害な成分が環境に排出されることなく、燃焼器の燃料としてNHを用いることができる閉サイクルのタービン設備1を備えた発電設備とすることが可能になる。
従って、NHを燃料としたゼロエミッション型の発電設備を構築することが可能になる。
図2から図4に基づいて第2実施例から第4実施例を説明する。
第2実施例から第4実施例は、燃焼器3で燃焼ガスを発生させる際にNHの一部を系内の熱で改質してHを得て燃焼器3に投入する燃焼促進手段を備えた実施例である。Hを存在させることで燃焼を促進させる燃焼促進手段としては、別途Hを燃焼器3に供給する手段でも良い。
図2に基づいて第2実施例を説明する。
図に示すように、燃焼促進手段として、ガスタービン4の排気ガスの熱で燃料のNHの一部を加熱する熱交換器21が備えられている。熱交換器21でNHが加熱されることで、ガスタービン4の排気ガスの熱でNHが改質されてHが得られる。得られたHは燃焼器3に投入され、燃焼が促進される。
このため、動力を用いることなく燃料の一部からHを得て、Hの存在によりNHの燃焼が促進され、NHが完全燃焼する時間を短縮することができる。
尚、熱交換器21に代えて、排気ガスの熱で活性化し、NHをHに改質する触媒を配置することも可能である。
図3に基づいて第3実施例を説明する。
図に示すように、燃焼促進手段として、ガスタービン4の翼冷却手段23が適用される。燃料のNHの一部が翼冷却手段23に送られ、NHで翼を冷却することでNHが翼の熱により加熱され、NHが改質されてHが得られる。得られたHは燃焼器3に投入され、燃焼が促進される。
このため、動力を用いることなく燃料の一部からHを得て、Hの存在によりNHの燃焼が促進され、NHが完全燃焼する時間を短縮することができる。また、翼を冷却するための蒸気等の冷却媒体を外部から供給する必要がない。
図4に基づいて第4実施例を説明する。
図に示すように、燃焼促進手段として、燃焼器3の機器の熱を回収する熱伝達管25が適用される。即ち、燃焼器3の周囲には熱伝達管25が設けられ、熱伝達管25に燃料のNHの一部が送られる。燃焼器3の機器の熱により熱伝達管25を流通するNHが加熱され、NHが改質されてHが得られる。得られたHは燃焼器3に投入され、燃焼が促進される。
このため、動力を用いることなく燃料の一部からHを得て、Hの存在によりNHの燃焼が促進され、NHが完全燃焼する時間を短縮することができる。
尚、燃焼促進手段として、燃焼器3の壁面を二重にし、壁間にNHの一部を送り、NHを加熱してNHを改質することも可能である。この場合、NHにより燃焼器3の冷却が行える。
図5に基づいて第5実施例を説明する。
第5実施例は、圧縮機2で圧縮された循環ガスの一部を燃焼器3の出口側に分岐して供給する分岐経路27を備えた実施例である。尚、図2から図4に示した、Hを存在させる燃焼促進手段を備えることも可能である。
図に示すように、圧縮機2で圧縮された循環ガスの一部を燃焼器3の出口側に分岐して供給する循環ガス分岐投入手段としての分岐経路27が備えられ、循環ガスの一部が燃焼器3の出口側に送られる。即ち、燃料が供給される部位(入口側)への循環ガスの供給量が減少して燃焼器3の入口側の燃焼温度が上昇し、NHのOによる燃焼時間が短縮する。
そして、燃焼器の出口側に循環ガスの一部が投入されることで、燃焼ガス温度がガスタービン4の入口温度に適した状態にされる。
このため、燃焼が促進されてNHが完全燃焼する時間を短縮することができる。
図6から図10に基づいて本発明の第6実施例から第10実施例を説明する。第6実施例から第10実施例は、HOとNが循環ガスの主成分とされる設備を示してある。
図6から図10には、本発明の第6実施例から第10実施例に係るタービン設備を備えた発電設備の概略系統を示してある。図1から図5の構成部材で同一の部材には同一符号を付してある。
図6に基づいて第6実施例を説明する。
図に示すように、HRSG6の上流側の排気経路5には、処理手段として脱硝手段29が設けられ、脱硝手段29で排気ガス中のNyOx(窒素酸化物)が除去される。つまり、圧縮機2で圧縮される循環ガスは、HOとNが主成分とされる。尚、脱硝手段29は、運転温度に応じて排気経路5の適宜箇所に配置することが可能である。
HRSG6で熱回収された排気ガスは余分な(HO+N)が排出路7から排出される。排出路7には余分な(HO+N)からNガスを分離する処理手段としての汽水分離器30が備えられ、Nガスが分離されてHOとNガスが回収・排出される。
上述した発電設備は、排気ガス中のNyOx(窒素酸化物)が脱硝手段29で除去され、燃料として投入されたNHとOに見合う余分な(HO+N)は、HOとNガスとして回収・排出される。このため、有害な成分が環境に排出されることなく、燃焼器の燃料としてNHを用いることができる閉サイクルのタービン設備1を備えた発電設備とすることが可能になる。
従って、NHを燃料としたゼロエミッション型の発電設備を構築することが可能になる。
図7に基づいて第7実施例を説明する。
図に示すように、燃焼促進手段として、ガスタービン4の排気ガスの熱で燃料のNHの一部を加熱する熱交換器21が備えられている。熱交換器21でNHが加熱されることで、ガスタービン4の排気ガスの熱でNHが改質されてHが得られる。得られたHは燃焼器3に投入され、燃焼が促進される。
このため、動力を用いることなく燃料の一部からHを得て、Hの存在によりNHの燃焼が促進され、NHが完全燃焼する時間を短縮することができる。
図8に基づいて第8実施例を説明する。
図に示すように、燃焼促進手段として、ガスタービン4の翼冷却手段23が適用される。燃料のNHの一部が翼冷却手段23に送られ、NHで翼を冷却することでNHが翼の熱により加熱され、NHが改質されてHが得られる。得られたHは燃焼器3に投入され、燃焼が促進される。
このため、動力を用いることなく燃料の一部からHを得て、Hの存在によりNHの燃焼が促進され、NHが完全燃焼する時間を短縮することができる。また、翼を冷却するための蒸気等の冷却媒体を外部から供給する必要がない。
図9に基づいて第9実施例を説明する。
図に示すように、燃焼促進手段として、燃焼器3の機器の熱を回収する熱伝達管25が適用される。即ち、燃焼器3の周囲には熱伝達管25が設けられ、熱伝達管25に燃料のNHの一部が送られる。燃焼器3の機器の熱により熱伝達管25を流通するNHが加熱され、NHが改質されてHが得られる。得られたHは燃焼器3に投入され、燃焼が促進される。
このため、動力を用いることなく燃料の一部からHを得て、Hの存在によりNHの燃焼が促進され、NHが完全燃焼する時間を短縮することができる。
尚、燃焼促進手段として、燃焼器3の壁面を二重にし、壁間にNHの一部を送り、NHを加熱してNHを改質することも可能である。この場合、NHにより燃焼器3の冷却が行える。
図10に基づいて第10実施例を説明する。
第10実施例は、圧縮機2で圧縮された循環ガスの一部を燃焼器3の出口側に分岐して供給する分岐経路27を備えた実施例である。尚、図6から図9に示した、Hを存在させる燃焼促進手段を備えることも可能である。
図に示すように、圧縮機2で圧縮された循環ガスの一部を燃焼器3の出口側に分岐して供給する循環ガス分岐投入手段としての分岐経路27が備えられ、循環ガスの一部が燃焼器3の出口側に送られる。即ち、燃料が供給される部位(入口側)への循環ガスの供給量が減少して燃焼器3の入口側の燃焼温度が上昇し、NHのOによる燃焼時間が短縮する。
そして、燃焼器の出口側に循環ガスの一部が投入されることで、燃焼ガス温度がガスタービン4の入口温度に適した状態にされる。
このため、燃焼が促進されてNHが完全燃焼する時間を短縮することができる。
尚、図1から図5に示した実施例における溶液手段15の構成と、図6から図10に示した脱硝手段29の構成を組み合わせることも可能である。この場合、脱硝手段29で除去しきれないNyOx(NO)が存在しても、NOをNOに変換して処理することが可能になる。
図11、図12に基づいて本発明の第11実施例、第12実施例を説明する。第11実施例、第12実施例は、HOとNが循環ガスの主成分とされる設備(図6に示した設備と基本構成が同一)を示してある。
図11には本発明の第11実施例に係るタービン設備を備えた発電設備の概略系統、図12には本発明の第12実施例に係るタービン設備を備えた発電設備の概略系統を示してある。図1から図10の構成部材で同一の部材には同一符号を付してある。
図11に基づいて第11実施例を説明する。
HRSG6の下流側の排気経路5には汽水分離器31が設けられ、循環ガスの(HO+N)成分がHOとNガスとに分離される。汽水分離器31で分離されたNガスは、余剰のNガスが排出されて循環ガスとして圧縮機2に送られて圧縮され、燃焼器3に投入される。汽水分離器31で分離されたHOは排出・回収される。
このため、有害な成分が環境に排出されることなく、燃焼器3の燃料としてNHを用いることができる閉サイクルのタービン設備1を備えた発電設備とすることが可能になる。
従って、NHを燃料としたゼロエミッション型の発電設備を構築することが可能になる。
第11実施例において、図7から図9に示したように、燃焼器3で燃焼ガスを発生させる際にNHの一部を系内の熱で改質してHを得て燃焼器3に投入する燃焼促進手段を備えることも可能である。また、図10に示したように、圧縮機2で圧縮された循環ガスの一部を燃焼器3の出口側に分岐して供給する分岐経路27を備えることも可能である。
図12に基づいて第12実施例を説明する。
HRSG6の下流側の排気経路5には汽水分離器35が設けられ、汽水分離器35の下流側の排気経路5には、圧縮機2に代えて昇圧ポンプ36が設けられている。汽水分離器35では循環ガスの(HO+N)成分がHO(液体)とNガスとに分離され、汽水分離器35で分離された液体のHOが、余剰のHOが排出されて昇圧ポンプ36に送られ、昇圧ポンプ36から燃焼器3に圧送される。汽水分離器35で分離されたNガスは排出・回収される。
図には省略してあるが、昇圧ポンプ36と燃焼器3の間の経路には、HOを蒸発させる蒸発手段が備えられ、蒸発手段は、系内の熱を用いてHOを蒸発させる構成の手段が適用される(例えば、HRSG6)。蒸発手段で蒸発させた流体の一部を燃焼器3の出口側に分岐して供給する分岐経路を備えることも可能である。
このため、有害な成分が環境に排出されることなく、燃焼器3の燃料としてNHを用いることができる閉サイクルのタービン設備1を備えた発電設備とすることが可能になる。また、燃焼器3には液体のHOが送られるため、気体を圧送する圧縮機2に比べて小さな動力の昇圧ポンプ36を使用してHOを燃焼器3に送ることができる。
従って、NHを燃料としたゼロエミッション型の発電設備を構築することが可能になる。
第12実施例において、図7から図9に示したように、燃焼器3で燃焼ガスを発生させる際にNHの一部を系内の熱で改質してHを得て燃焼器3に投入する燃焼促進手段を備えることも可能である。
上述したタービン設備1は、環境に有害な成分を排出することなく、燃焼器3の燃料としてNHを用いることができる閉サイクルのタービン設備1とすることが可能になる。
また、本発明の発電設備は、環境に有害な成分を排出することなく、燃焼器3の燃料としてNHを用いることができる閉サイクルのタービン設備を備えた発電設備とすることが可能になる。
本発明は、タービン設備、及び、タービン設備を備えた発電設備の産業分野で利用することができる。
1 タービン設備
2 圧縮機
3 燃焼器
4 ガスタービン
5 排気経路
6 排熱回収ボイラ(HRSG)
7 排出路
11 蒸気タービン
12 給水ポンプ
15 溶液手段
16、30、31、35 汽水分離器
21 熱交換器
23 翼冷却手段
25 熱伝熱管
27 分岐経路
29 脱硝手段
36 昇圧ポンプ

Claims (7)

  1. NH及びOを含む流体で燃焼ガスを発生させる燃焼器と、
    前記燃焼器の燃焼ガスを膨張して動力を得るガスタービンと、
    前記ガスタービンで仕事を終えた排気ガスを圧縮して循環ガスとして前記燃焼器に導入する循環系と、
    前記排気ガス中のNyOxを循環・排出できる状態に処理する処理手段とを備えた
    ことを特徴とするタービン設備。
  2. 請求項1に記載のタービン設備において、
    前記処理手段は、
    前記NyOxをNOに変換して水に溶かしてNO水溶液とする溶液手段と、
    前記溶液手段で得られた前記NO水溶液を処理する溶液処理手段である
    ことを特徴とするタービン設備。
  3. 請求項1もしくは請求項2に記載のタービン設備において、
    前記処理手段は、
    前記排気ガス中のNOxを無害化する脱硝手段を含む
    ことを特徴とするタービン設備。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のタービン設備において、
    前記燃焼器で燃焼ガスを発生させる際にHを存在させることで燃焼を促進させる燃焼促進手段を備えた
    ことを特徴とするタービン設備。
  5. 請求項4に記載のタービン設備において、
    前記燃焼促進手段は、
    前記燃焼器に投入される前記NHの一部を系内の熱で改質してHを得て前記燃焼器に投入する手段である
    ことを特徴とするタービン設備。
  6. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のタービン設備において、
    前記循環ガスの一部を前記燃焼器の出口側に分岐することで燃焼温度を上昇させて燃焼を促進させ、NHのOによる燃焼時間を短縮させる循環ガス分岐投入手段を備えた
    ことを特徴とするタービン設備。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のタービン設備の前記循環系に、前記ガスタービンで仕事を終えた排気ガスから熱を回収して蒸気を発生させる排熱回収ボイラを備えると共に、前記排熱回収ボイラで得られた前記蒸気を膨張して動力を得る蒸気タービンを備えたことを特徴とする発電設備。

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