JP2004019484A - タービンシステム - Google Patents

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Seiichi Tanabe
田辺 清一
Katsunori Tanaka
田中 克則
Sadao Minagawa
皆川 貞夫
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Abstract

【課題】タービンシステムにおいて、ガスタービンの昇速時に排気ガス中に含まれる有害物質を確実に浄化可能とする。
【解決手段】排熱回収ボイラ20における高圧ボイラ21と中圧ボイラ22の間にNOxを浄化する脱硝装置25を設ける一方、ガスタービン11から排出される排気ガスを排熱回収ボイラ20に送る配管26に排気ガスを加熱するガスバーナ27を装着すると共に、排気ガスを高圧ボイラ21を迂回して脱硝装置25に導くバイパス管29を設ける。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスタービンの排気を排熱回収ボイラに導き、その熱を回収して蒸気を発生させて蒸気タービンを駆動する複合発電プラントとしてのタービンシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的な複合発電プラントにて、ガスタービンは圧縮機と燃焼器とタービンとを有しており、圧縮機で高圧となった空気と、圧縮機で高圧となって熱交換器で高温となった燃料ガスが燃焼器に送られて燃焼し、タービンを駆動して発電機を運転する。一方、このガスタービンで発生した高温の排気ガスは排熱回収ボイラに送られて蒸気を生成し、生成された蒸気を蒸気タービンに送って発電機を運転する。そして、蒸気タービンでは冷却された復水を排熱回収ボイラに戻して過熱し、再び蒸気を生成して蒸気タービンに送っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した複合発電プラントでは、ガスタービンから排出される排気ガスは排熱回収ボイラに送られて蒸気を生成するが、ガスタービンでは、高圧の空気と高圧高温の燃料ガスを燃焼するため、排気ガス中にNOx(窒素酸化物)が発生する。そのため、排熱回収ボイラに脱硝装置を設けている。
【0004】
ところが、この脱硝装置は250℃〜400℃が使用温度であるが、ガスタービンの昇速時には排気ガスの温度が低く、脱硝装置により発生したNOxを浄化することができない。また、このガスタービンの昇速時は、燃焼条件が不安定であるため、発生するNOxを低減するような低NOx運転が困難である。
【0005】
図8に従来のタービンシステムにおけるNOxの発生状況を表すグラフを示す。同図に示すように、ガスタービンが拡散燃焼器を有している場合(図8にて実線)では、着火時からNOxの発生量が著しく増加し、負荷が発生して燃焼が安定すると低NOx運転となり、更に脱硝装置が機能すると、点線で示すように排出されるNOx量がほとんど無くなる。また、ガスタービンが予混合燃焼器を有している場合(図8にて一点鎖線)でも、着火時からNOxの発生量が増加し、負荷が発生して燃焼が安定すると低NOx運転となり、更に脱硝装置が機能すると、点線で示すように排出されるNOx量がほとんど無くなる。
【0006】
このようにいずれのガスタービンであっても、着火時から排気ガスの温度が脱硝装置の浄化温度まで高温とならないガスタービンの昇速時では、NOxを低減するための対策が不十分であった。
【0007】
本発明はこのような問題を解決するものであり、ガスタービンの昇速時に排気ガス中に含まれる有害物質を確実に浄化可能としたタービンシステムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するための請求項1の発明のタービンシステムは、高圧の燃料と高圧の空気とをガスタービンにて燃焼して発電すると共に、発生した排気ガスをボイラに送って蒸気を生成し、生成された蒸気を蒸気タービンに送って発電するタービンシステムにおいて、前記ボイラに脱硝装置を設けると共に、該ボイラの上流側に前記ガスタービンの排気ガスを前記脱硝装置の活性化温度まで加熱する加熱手段を設けたことを特徴とするものである。
【0009】
請求項2の発明のタービンシステムでは、前記ガスタービンの着火時から負荷が発生するまで前記加熱手段を作動することを特徴としている。
【0010】
請求項3の発明のタービンシステムでは、前記ガスタービンの排気ガスをボイラに送る配管から分岐して前記ボイラを迂回して前記脱硝装置に導くバイパス管を設け、前記ガスタービンの負荷が発生するまでに排気ガス温度が前記脱硝装置の活性化温度を越えたときには排気ガスを前記バイパス管に導入することを特徴としている。
【0011】
請求項4の発明のタービンシステムでは、前記加熱手段は、前記ガスタービンの排気ガスをボイラに送る配管内に配設されたガスバーナであることを特徴としている。
【0012】
請求項5の発明のタービンシステムでは、前記ガスバーナは前記配管の内壁面に装着されたことを特徴としている。
【0013】
請求項6の発明のタービンシステムでは、前記加熱手段は、前記ガスタービンの排気ガスをボイラに送る配管内に熱風を送給する熱風発生手段であることを特徴としている。
【0014】
請求項7の発明のタービンシステムでは、前記加熱手段は、前記ガスタービンの排気ガスをボイラに送る配管内に配設された熱交換器であることを特徴としている。
【0015】
請求項8の発明のタービンシステムでは、前記加熱手段は、前記ガスタービンの排気ガスをボイラに送る配管内に他系統のガスタービンからの排気ガスを送給する排気ガス送給手段であることを特徴としている。
【0016】
請求項9の発明のタービンシステムは、高圧の燃料と高圧の空気とをガスタービンにて燃焼して発電すると共に、発生した排気ガスをボイラに送って蒸気を生成し、生成された蒸気を蒸気タービンに送って発電するタービンシステムにおいて、前記ボイラに脱硝装置を設けると共に、該脱硝装置を活性化温度まで加熱する加熱手段を設けたことを特徴とするものである。
【0017】
請求項10の発明のタービンシステムは、高圧の燃料と高圧の空気とをガスタービンにて燃焼して発電するタービンシステムにおいて、前記ガスタービンで発生した排気ガスを浄化する脱硝装置を設けると共に、該脱硝装置あるいは排気ガスを該脱硝装置の活性化温度まで加熱する加熱手段を設けたことを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0019】
図1に本発明の第1実施形態に係るタービンシステムを適用した複合発電プラントの概略構成、図2にガスタービンから排熱回収ボイラに至る排気ガスの配管構造を表す概略、図3にガスタービン負荷に対する排気ガス温度を表すグラフを示す。
【0020】
本実施形態の複合発電プラントにおいて、図1に示すように、ガスタービン11は、圧縮機12と燃焼器13とタービン14とを有しており、燃焼ガスにより発電機15を運転するようになっている。図示しないが、このガスタービン11と同軸上に蒸気タービン16が連結されており、蒸気タービン16は、高圧タービン17と中圧タービン18及び低圧タービン19とが一軸に連結されて構成されている。そして、ガスタービン11からの排気ガスGが排熱回収ボイラ20に送られるようになっており、この排熱回収ボイラ20は、高圧ボイラ21と中圧ボイラ22と低圧ボイラ23を有している。この排熱回収ボイラ20内では、ガスタービン11からの排気ガスにより高圧ボイラ21、中圧ボイラ22、低圧ボイラ23でそれぞれ蒸気を発生させ、発生した蒸気を蒸気タービン16に送って駆動し、発電機24を運転するようになっている。なお、この蒸気タービン16の排気蒸気は図示しない復水器で凝縮され、復水ポンプにより排熱回収ボイラ20の予熱器に送られるようになっている。
【0021】
本実施形態の複合発電プラントでは、図1及び図2に示すように、排熱回収ボイラ20における高圧ボイラ21と中圧ボイラ22の間にNOxを浄化する脱硝装置25を設けている。また、ガスタービン11のタービン14から排出される排気ガスを排熱回収ボイラ20に送るための配管26内に、排気ガスを脱硝装置25の活性化温度まで加熱する加熱手段としてガスバーナ27を装着している。このガスバーナ27は、多数の噴射孔を有するガス管を配管26を貫通して複数本配設してなるものである。更に、このガスバーナ27の下流側の配管26に開閉弁28を設けると共に、この配管26(開閉弁28)から分岐して高圧ボイラ21を迂回して脱硝装置25に導くバイパス管29を設け、このバイパス管29に開閉弁30を設けている。
【0022】
そして、ガスタービン11を起動した昇速時には、タービン14から排出された低温の排気ガスを配管26内でガスバーナ27により加熱し、開閉弁28を閉止する一方、開閉弁30を開放し、加熱された排気ガスを高圧ボイラ21を迂回するようにバイパス管30を通して脱硝装置25に直接導き、この脱硝装置25を活性化温度まで加熱するようにしている。
【0023】
ここで、本実施形態の複合発電プラントの作動について説明すると、ガスタービン11では、高圧となった燃料ガスが加熱されて燃焼器13に供給されると共に、圧縮機12で高圧となった空気が燃焼器13に供給され、ここで燃焼して膨張してタービン14を駆動することで発電機15を運転する。そして、ガスタービン11からの排気ガスが配管26を通って排熱回収ボイラ20に送られる。
【0024】
この場合、ガスタービン11からの排気ガスが高温(250℃以上)であれば、開閉弁28を開放する一方、開閉弁30を閉止し、高温の排気ガスを配管26を通して排熱回収ボイラ20に送り、この高温の排気ガスにより脱硝装置25を加熱して活性化させ、排気ガス中のNOxを浄化することができる。ところが、ガスタービン11を起動した直後の昇速時には、ガスタービン11からの排気ガスは低温(250℃未満)であり、この低温の排気ガスを排熱回収ボイラ20に送っても脱硝装置25は活性化せず、排気ガス中のNOxを浄化することができない。
【0025】
そこで、ガスタービン11の起動時には、配管26を通る低温の排気ガスをガスバーナ27により加熱し、開閉弁28を閉止する一方、開閉弁30を開放し、ガスバーナ27により加熱された排気ガスを高圧ボイラ21を迂回するようにバイパス管30を通して脱硝装置25に直接導く。すると、高温の排気ガスにより脱硝装置25を加熱して活性化させることができ、この脱硝装置25により排気ガス中のNOxを確実に浄化することができる。
【0026】
その後、ガスタービン11の負荷が増加して排気ガスが高温となると、開閉弁28を開放する一方、開閉弁30を閉止し、高温の排気ガスを配管26を通して排熱回収ボイラ20に送り、脱硝装置25で排気ガス中のNOxを浄化することができる。一方、排熱回収ボイラ20では、高圧ボイラ21、中圧ボイラ22、低圧ボイラ23にて蒸気が発生し、この蒸気を蒸気タービン16の各タービン17,18,19に送って駆動し、発電機24を運転する。
【0027】
このようなガスタービン11の作動に応じた排気ガスの温度変化を図3のグラフに基づいて説明する。ガスタービン11の着火時、排気ガスは低温であるため、この排気ガスの温度が脱硝装置25の使用温度(活性化温度)範囲に入るまでの時間T1 、ガスバーナ27により排気ガスを加熱し、二点鎖線で示すように昇温すると共に、バイパス管29により脱硝装置25に直接導入して加熱する。そして、排気ガスの温度が脱硝装置25の使用温度範囲に入ると、ガスバーナ27による排気ガスの加熱を停止し、ガスタービン11の負荷が発生して脱硝装置25の出口での排気ガスの温度が使用温度範囲に入るまでの時間T2 、バイパス管29により排気ガスを脱硝装置25に直接導入して加熱する。その後、時間T2 を過ぎたら、ガスタービン11からの排気ガスが高温となるため、通常通り、排気ガスを配管26から脱硝装置25にする。
【0028】
なお、ガスタービン11の着火から排気ガスの温度が脱硝装置25の使用温度範囲に入るまでの時間T1 のとき、ガスバーナ27により排気ガスを加熱してバイパス管29から脱硝装置25に直接導入するようにしたが、ガスバーナ27による排気ガスの加熱が十分であれば、排気ガスを配管26から脱硝装置25に導入してもよい。
【0029】
このように本実施形態の複合発電プラントにあっては、排熱回収ボイラ20における高圧ボイラ21と中圧ボイラ22の間にNOxを浄化する脱硝装置25を設ける一方、ガスタービン11から排出される排気ガスを排熱回収ボイラ20に送る配管26に排気ガスを加熱するガスバーナ27を装着すると共に、排気ガスを高圧ボイラ21を迂回して脱硝装置25に導くバイパス管29を設けている。
【0030】
従って、ガスタービン11の起動時には、低温の排気ガスをガスバーナ27により加熱してから脱硝装置25に送るため、高温の排気ガスにより脱硝装置25が加熱されて活性化することとなり、この脱硝装置25により排気ガス中のNOxを浄化することができる。
【0031】
また、このとき、高温の排気ガスをバイパス管29により高圧ボイラ21を迂回して脱硝装置25に直接送るため、排気ガスが高圧ボイラ21にて冷却されることはなく、脱硝装置25を早期に活性化して排気ガス中のNOxを確実に浄化することができる。
【0032】
また、上述の実施形態では、加熱手段としてガスバーナ27を配管26を貫通して設けたが、配管26の内壁面に沿ってガスバーナを装着し、配管の中心部側に噴射するように構成することで、ガスバーナが排気ガスの流動に邪魔になるのを防止できる。
【0033】
また、上述の実施形態では、排気ガスを脱硝装置25の活性化温度まで加熱する加熱手段としてガスバーナ27を適用したが、これに限定されるものではない。図4乃至図7に本発明の他の実施形態に係るタービンシステムにおける加熱手段を表す概略を示す。なお、前述した実施形態で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
【0034】
第2実施形態では、図4に示すように、加熱手段を、ガスタービンの排気ガスを排熱回収ボイラに送る配管26内に熱風を送給する熱風発生装置31としている。この熱風発生装置31は送風機32及びガスバーナ33によって構成されている。従って、配管26内に装置を配設することなく、この配管26内に熱風を送給することで、容易に排気ガスを加熱することができる。
【0035】
第3実施形態では、図5に示すように、加熱手段を、ガスタービンの排気ガスを排熱回収ボイラに送る配管26内に設けられた熱交換器41としている。この熱交換器41は燃焼器42及び多数の蒸気細管43によって構成されている。従って、配管26内を流れる排気ガスを悪化させることなく、容易に排気ガスを加熱することができる。
【0036】
第4実施形態では、図6に示すように、加熱手段を、ガスタービンの排気ガスを排熱回収ボイラに送る配管26内に他系統のガスタービンからの排気ガスを送給する排気ガス送給装置51としている。この排気ガス送給装置51は他系統のガスタービン52と送給管53とポンプ54によって構成されている。従って、他系統のガスタービン52から配管するだけで、容易に排気ガスを加熱することができる。
【0037】
第5実施形態では、図7に示すように、排熱回収ボイラ20に脱硝装置25を設けると共に、この脱硝装置25に加熱手段としての電気ヒータ61を設け、この電気ヒータ61により脱硝装置25を活性化温度まで加熱するようにしている。従って、ガスタービン11の起動時には、低温の排気ガスが配管26を通って排熱回収ボイラ20の脱硝装置25に送られるが、この脱硝装置25は電気ヒータ61により加熱されて活性化しているため、この脱硝装置25により低温の排気ガス中のNOxを浄化することができる。
【0038】
なお、上述した実施形態では、本発明のタービンシステムを複合発電プラントに適用して説明したが、ガスタービン設備の排気系に適用しても同様の作用効果を奏することができる。
【0039】
【発明の効果】
以上、実施形態において詳細に説明したように請求項1の発明のタービンシステムによれば、高圧の燃料と高圧の空気とをガスタービンにて燃焼して発電すると共に、発生した排気ガスをボイラに送って蒸気を生成し、生成された蒸気を蒸気タービンに送って発電するタービンシステムにて、ボイラに脱硝装置を設けると共に、このボイラの上流側にガスタービンの排気ガスを脱硝装置の活性化温度まで加熱する加熱手段を設けたので、ガスタービンの昇速時に排気ガスが低温であっても、加熱手段によりこの排気ガスを加熱して脱硝装置に送ることで、脱硝装置を早期に活性化温度まで昇温することができ、排気ガス中に含まれる有害物質を確実に浄化することができる。
【0040】
請求項2の発明のタービンシステムによれば、ガスタービンの着火時から負荷が発生するまで加熱手段を作動するので、ガスタービンの排気ガス温度が低くて脱硝装置が活性化しないときだけ加熱手段により排気ガスを加熱するため、効率的に脱硝装置を活性化することができる。
【0041】
請求項3の発明のタービンシステムによれば、ガスタービンの排気ガスをボイラに送る配管から分岐してボイラを迂回して脱硝装置に導くバイパス管を設け、ガスタービンの負荷が発生するまでに排気ガス温度が脱硝装置の活性化温度を越えたときには排気ガスをバイパス管に導入するので、排気ガスの熱がボイラで奪われるのを防止して確実に脱硝装置を加熱することで、効率的に脱硝装置を活性化することができる。
【0042】
請求項4の発明のタービンシステムによれば、加熱手段を、ガスタービンの排気ガスをボイラに送る配管内に配設されたガスバーナとしたので、簡単な構成で確実に排気ガスを加熱することができる。
【0043】
請求項5の発明のタービンシステムによれば、ガスバーナを配管の内壁面に装着したので、ガスバーナが排気ガスの流動に邪魔になるのを防止し、高温の排気ガスを適正にボイラに送給することができる。
【0044】
請求項6の発明のタービンシステムによれば、加熱手段を、ガスタービンの排気ガスをボイラに送る配管内に熱風を送給する熱風発生手段としたので、配管内に装置を配設することなく、この配管内に熱風を送給することで、容易に排気ガスを加熱することができる。
【0045】
請求項7の発明のタービンシステムによれば、加熱手段を、ガスタービンの排気ガスをボイラに送る配管内に配設された熱交換器としたので、配管内を流れる排気ガスを悪化させることなく、容易に排気ガスを加熱することができる。
【0046】
請求項8の発明のタービンシステムによれば、加熱手段を、ガスタービンの排気ガスをボイラに送る配管内に他系統のガスタービンからの排気ガスを送給する排気ガス送給手段としたので、別途加熱装置を配設することなく他系統のガスタービンから配管するだけで、容易に排気ガスを加熱することができる。
【0047】
請求項9の発明のタービンシステムによれば、高圧の燃料と高圧の空気とをガスタービンにて燃焼して発電すると共に、発生した排気ガスをボイラに送って蒸気を生成し、生成された蒸気を蒸気タービンに送って発電するタービンシステムにて、ボイラに脱硝装置を設けると共に、脱硝装置を活性化温度まで加熱する加熱手段を設けたので、ガスタービンの昇速時に排気ガスが低温であっても、加熱手段により脱硝装置を直接加熱することで、脱硝装置が早期に活性化温度まで昇温することとなり、低温の排気ガス中に含まれる有害物質を確実に浄化することができる。
【0048】
請求項10の発明のタービンシステムは、高圧の燃料と高圧の空気とをガスタービンにて燃焼して発電するタービンシステムにて、ガスタービンで発生した排気ガスを浄化する脱硝装置を設けると共に、脱硝装置あるいは排気ガスを脱硝装置の活性化温度まで加熱する加熱手段を設けたので、ガスタービンの昇速時に排気ガスが低温であっても、加熱手段により脱硝装置あるいは排気ガスを加熱して脱硝装置を早期に活性化温度まで昇温することができ、排気ガス中に含まれる有害物質を確実に浄化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るタービンシステムを適用した複合発電プラントの概略構成図である。
【図2】ガスタービンから排熱回収ボイラに至る排気ガスの配管構造を表す概略図である。
【図3】ガスタービン負荷に対する排気ガス温度を表すグラフである。
【図4】本発明の第2実施形態に係るタービンシステムにおける加熱手段を表す概略図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係るタービンシステムにおける加熱手段を表す概略図である。
【図6】本発明の第4実施形態に係るタービンシステムにおける加熱手段を表す概略図である。
【図7】本発明の第5実施形態に係るタービンシステムにおける加熱手段を表す概略図である。
【図8】従来のタービンシステムにおけるNOxの発生状況を表すグラフである。
【符号の説明】
11 ガスタービン
12 圧縮機
13 燃焼器
14 タービン
15 発電機
16 蒸気タービン
20 排熱回収ボイラ
20 高圧ボイラ
21 中圧ボイラ
22 低圧ボイラ
23 発電機
25 脱硝装置
26 配管
27 ガスバーナ(加熱手段)
29 バスパス管

Claims (10)

  1. 高圧の燃料と高圧の空気とをガスタービンにて燃焼して発電すると共に、発生した排気ガスをボイラに送って蒸気を生成し、生成された蒸気を蒸気タービンに送って発電するタービンシステムにおいて、前記ボイラに脱硝装置を設けると共に、該ボイラの上流側に前記ガスタービンの排気ガスを前記脱硝装置の活性化温度まで加熱する加熱手段を設けたことを特徴とするタービンシステム。
  2. 請求項1記載のタービンシステムにおいて、前記ガスタービンの着火時から負荷が発生するまで前記加熱手段を作動することを特徴とするタービンシステム。
  3. 請求項2記載のタービンシステムにおいて、前記ガスタービンの排気ガスをボイラに送る配管から分岐して前記ボイラを迂回して前記脱硝装置に導くバイパス管を設け、前記ガスタービンの負荷が発生するまでに排気ガス温度が前記脱硝装置の活性化温度を越えたときには排気ガスを前記バイパス管に導入することを特徴とするタービンシステム。
  4. 請求項1記載のタービンシステムにおいて、前記加熱手段は、前記ガスタービンの排気ガスをボイラに送る配管内に配設されたガスバーナであることを特徴とするタービンシステム。
  5. 請求項4記載のタービンシステムにおいて、前記ガスバーナは前記配管の内壁面に装着されたことを特徴とするタービンシステム。
  6. 請求項1記載のタービンシステムにおいて、前記加熱手段は、前記ガスタービンの排気ガスをボイラに送る配管内に熱風を送給する熱風発生手段であることを特徴とするタービンシステム。
  7. 請求項1記載のタービンシステムにおいて、前記加熱手段は、前記ガスタービンの排気ガスをボイラに送る配管内に配設された熱交換器であることを特徴とするタービンシステム。
  8. 請求項1記載のタービンシステムにおいて、前記加熱手段は、前記ガスタービンの排気ガスをボイラに送る配管内に他系統のガスタービンからの排気ガスを送給する排気ガス送給手段であることを特徴とするタービンシステム。
  9. 高圧の燃料と高圧の空気とをガスタービンにて燃焼して発電すると共に、発生した排気ガスをボイラに送って蒸気を生成し、生成された蒸気を蒸気タービンに送って発電するタービンシステムにおいて、前記ボイラに脱硝装置を設けると共に、該脱硝装置を活性化温度まで加熱する加熱手段を設けたことを特徴とするタービンシステム。
  10. 高圧の燃料と高圧の空気とをガスタービンにて燃焼して発電するタービンシステムにおいて、前記ガスタービンで発生した排気ガスを浄化する脱硝装置を設けると共に、該脱硝装置あるいは排気ガスを該脱硝装置の活性化温度まで加熱する加熱手段を設けたことを特徴とするタービンシステム。
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