JP2006266086A - 再生サイクル式ガスタービン発電システム - Google Patents

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俊幸 高木
Koichi Nanba
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    • Y02E20/16Combined cycle power plant [CCPP], or combined cycle gas turbine [CCGT]

Abstract

【課題】 廃棄物焼却システム側の運用を損なうことがなく、かつ、再生器の損傷を確実に防止できると共に、比較的安い設備費でシステムが形成できるようにする。
【解決手段】 圧縮機(3)を出た圧縮空気を加熱可能な再生器(13)とタービン(5)から排出された排ガスにより蒸気を発生させる第1の廃熱ボイラ(10)と第1の廃熱ボイラが発生した蒸気により回転駆動される蒸気タービン(20)とを有するガスタービンコンバインド発電システム(1)と、廃棄物を焼却させる焼却炉(31)を有する廃棄物焼却システム(30)とを備え、廃棄物焼却システムは、焼却炉から排気される排ガスを分岐させると共に分岐する排ガスの流量を調整可能な分岐流量調整機構(32)を焼却炉の下流に有し、再生器は、タービンと第1の廃熱ボイラとの間に配設されると共にタービンから排気された排ガスと分岐流量調整機構から供給された排ガスとを用いて圧縮空気の加熱を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ガスタービンの排ガスと廃棄物焼却炉の排ガスとを利用した再生サイクル式ガスタービン発電システムに関する。
従来、ガスタービンの排ガスと廃棄物焼却炉の排ガスとを利用した再生サイクル式ガスタービン発電システムについては、ガスタービンの燃焼効率とそれによる発電効率を大幅に向上させるものとして、様々な形態のものが提案されてきた。その中で代表的なものが外部加熱式ガスタービンである。
図3に示すように、外部加熱式ガスタービンは、ガスタービン発電システム100側のガスタービン101の圧縮機102を出た高温高圧の圧縮空気を、廃棄物焼却システム110側の焼却炉111の下流に配設された再生器112を通してさらに加熱する。そして、再生器112によって加熱された圧縮空気をガスタービン101の燃焼器103に導き、燃料とともに燃焼させて、高温高圧の燃焼ガスを発生させる。この高温高圧の燃焼ガスをガスタービン101のタービン104に導いてタービン104を回転駆動させ、これにより発電機105を回転駆動させて発電を行うものである。
また、ガスタービン101の燃焼効率とそれによる発電効率を一段と向上させるため、ガスタービン101のタービン104から排気された排ガスを廃熱ボイラ106に導き、そこで過熱蒸気を発生させる。発熱ボイラ106で発生した過熱蒸気は、蒸気タービン107に送られて、蒸気タービン107によって発電機108を駆動させたり、あるいは、図4に示すように、発熱ボイラ109で発生させた飽和蒸気を、外部システムの蒸気源等として利用している。
一方、廃棄物焼却システム110側の焼却炉111で発生した排ガスは、上述の再生器112を出た後、廃熱ボイラ113及び廃ガス処理装置114を通って大気中へ排気される。廃熱ボイラ113で得られた蒸気は、外部システムの蒸気源等として利用される。その他、同様に廃棄物焼却システム側の排ガスを利用した外部加熱式ガスタービンが、様々な文献に開示されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
特開2000−54855(図1) 特開2003−56363(図1)
このように、従来の再生サイクル式ガスタービン発電システムは、ガスタービン101の圧縮機102を出た高温高圧の圧縮空気を、廃棄物焼却システム110側の焼却炉111の下流に配設された再生器112を通してさらに加熱して、ガスタービンの燃焼効率とそれによる発電効率の向上を目指すものである。また、圧縮機102を出た高温高圧の圧縮空気を加熱するための再生器112が、廃棄物焼却システム110側の焼却炉111の下流に配設されている。このため、焼却炉111の下流に配設された再生器112については、焼却炉111で発生した高温の排ガスが常時再生器112内を通過する結果、再生器112に損傷が起きるという問題がある。
また、ガスタービン発電システム100側で、ガスタービン101の圧縮機102から出た圧縮空気の再生器112による加熱が必要ない場合にも、常時その圧縮空気が再生器112を通って加熱される仕組みとなっている。このため、廃棄物焼却システム110側では、再生器112によって熱が常に奪われる状態が発生し、廃熱ボイラ113による蒸気発生効率を低下させるという問題が発生する。すなわち、ガスタービン101側の不必要な採熱により、廃棄物焼却システム110の運用が損なわれるという問題がある。
これに対し、本願出願人は、特願2005−080992により、廃棄物焼却システム側の運用が損なわれることがなく、かつ、再生器の損傷を確実に防止することができる再生サイクル式ガスタービン発電システムを提案した。これは、ガスタービンコンバインド発電システム又はガスタービンコージェネシステムに、ガスタービンの圧縮機を出た圧縮空気を加熱する再生器と、廃熱ボイラから排気される排ガスを分岐させるための切替ダンパとを配設する。
また、廃棄物焼却システム側の焼却炉の下流に、焼却炉から排気される排ガスを分岐させるための切替ダンパを配設する。そして、廃棄物焼却システム側の切替ダンパから分岐された焼却炉からの温度の高い排ガスと、ガスタービンコンバインド発電システム又はガスタービンコージェネシステム側の切替ダンパから分岐された廃熱ボイラからの温度の低い排ガスとを再生器に通すことにより、圧縮機を出た圧縮空気を加熱する。
さらに、再生器の下流に、再生器から出た排ガスによって過熱蒸気を発生させるための廃熱ボイラを設ける。あるいは、再生器の下流に、再生器から出た排ガスにより飽和蒸気を発生させるための廃熱ボイラを設ける。この廃熱ボイラは、再生器から出た排ガスをさらに有効利用するためのものである。
これにより、この再生サイクル式ガスタービン発電システムは、極めて高い発電熱効率とコージェネ総合効率とが期待できる一方、システムを形成するためには再生器のほか、2つの切替ダンパと、1つの廃熱ボイラを増設する必要が生じ、多大な設備費を要するという問題がある。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、廃棄物焼却システム側の運用が損なわれることがなく、かつ、再生器の損傷を確実に防止することができると共に、比較的安い設備費でシステムを形成することができる、再生サイクル式ガスタービン発電システムを提供することを課題とする。
上述の課題を解決するために、本発明が採用する手段は、ガスタービンの圧縮機を出た圧縮空気を加熱可能な再生器とガスタービンのタービンから排出された排ガスにより蒸気を発生させる第1の廃熱ボイラと第1の廃熱ボイラが発生した蒸気により回転駆動される蒸気タービンとを有するガスタービンコンバインド発電システムと、廃棄物を焼却させる焼却炉を有する廃棄物焼却システムとを備えた再生サイクル式ガスタービン発電システムにおいて、廃棄物焼却システムは、焼却炉から排気される排ガスを分岐させると共に分岐する排ガスの流量を調整可能な分岐流量調整機構を焼却炉の下流に有し、再生器は、タービンと第1の廃熱ボイラとの間に配設されると共にタービンから排気された排ガスと分岐流量調整機構から供給された排ガスとを用いて圧縮空気の加熱を行うことにある。
又は、本発明が採用する手段は、ガスタービンの圧縮機を出た圧縮空気を加熱可能な再生器とガスタービンのタービンから排出された排ガスにより蒸気を発生させる第2の廃熱ボイラとを有して第2の廃熱ボイラが発生した飽和蒸気を外部システムへ供給するガスタービンコージェネシステムと、廃棄物を焼却させる焼却炉を有する廃棄物焼却システムとを備えた再生サイクル式ガスタービン発電システムにおいて、廃棄物焼却システムは、焼却炉から排気される排ガスを分岐させると共に分岐する排ガスの流量を調整可能な分岐流量調整機構を焼却炉の下流に有し、再生器は、タービンと第2の廃熱ボイラとの間に配設されてタービンから排気された排ガスと分岐流量調整機構から供給された排ガスとを用いて圧縮空気の加熱を行うことにある。
このように、本再生サイクル式ガスタービン発電システムにおいては、焼却炉の下流に配設された分岐流量調整機構により、焼却炉から排気される排ガスを分岐すると共に、この分岐する排ガスの流量を調整しながら再生器へ供給する。したがって、焼却炉から排気される排ガスの内、ガスタービン側が必要とする分だけの排ガスを再生器へ供給することができ、また、その排ガスを再生器へまったく供給しないようにすることもできる。そして、本システムを形成するために増設が必要となるものは、再生器のほか、1つの切替ダンパだけである。
上記ガスタービンコンバインド発電システムの再生器は、内部を通る排ガスの温度を検出する温度センサを有し、分岐流量調整機構は、温度センサが検出した温度に基づいて排ガスを再生器に供給することが望ましい。又は、上記ガスタービンコージェネシステムの再生器は、内部を通る排ガスの温度を検出する温度センサを有し、分岐流量調整機構は、温度センサが検出した温度に基づいて排ガスを再生器に供給することが望ましい。
このように、温度センサによって再生器の内部を通る排ガスの温度を検出し、その温度に基づいて、温度が高い焼却炉からの排ガスと、それよりも温度が低いタービンからの排ガスとを再生器に供給することにより、再生器を通る排ガス全体の温度制御が可能となる。これにより、再生器による圧縮空気の加熱が安定的に行われると共に、再生器の損傷等をより確実に防止することができる。
上記ガスタービンコンバインド発電システムは、圧縮空気の再生器の通過を禁止して再生器をバイパスさせる再生器バイパス機構を備えることが望ましい。又は、上記ガスタービンコージェネシステムは、圧縮空気の再生器の通過を禁止して再生器をバイパスさせる再生器バイパス機構を備えることが望ましい。
このような再生器バイパス機構を設けることにより、ガスタービンコンバインド発電システム側又はガスタービンコージェネシステム側が圧縮機から出た圧縮空気の再生器による加熱を必要としない場合、あるいは、再生器に故障が生じた場合に、再生器に圧縮空気をまったく通さないようにすることができる。すなわち、再生器と完全に分離した形でのガスタービンコンバインド発電システム又はガスタービンコージェネシステムの運転が可能となる。
以上詳細に説明したように、本発明の再生サイクル式ガスタービン発電システムは、ガスタービンの圧縮機を出た圧縮空気を加熱可能な再生器とガスタービンのタービンから排出された排ガスにより蒸気を発生させる第1の廃熱ボイラと第1の廃熱ボイラが発生した蒸気により回転駆動される蒸気タービンとを有するガスタービンコンバインド発電システムと、廃棄物を焼却させる焼却炉を有する廃棄物焼却システムとを備え、廃棄物焼却システムは、焼却炉から排気される排ガスを分岐させると共に分岐する排ガスの流量を調整可能な分岐流量調整機構を焼却炉の下流に有し、再生器は、タービンと第1の廃熱ボイラとの間に配設されてタービンから排気された排ガスと分岐流量調整機構から供給された排ガスとを用いて圧縮空気の加熱を行うことにある。
又は、本発明が採用する手段は、ガスタービンの圧縮機を出た圧縮空気を加熱可能な再生器とガスタービンのタービンから排出された排ガスにより蒸気を発生させる第2の廃熱ボイラとを有して第2の廃熱ボイラが発生した飽和蒸気を外部システムへ供給するガスタービンコージェネシステムと、廃棄物を焼却させる焼却炉を有する廃棄物焼却システムとを備え、廃棄物焼却システムは、焼却炉から排気される排ガスを分岐させると共に分岐する排ガスの流量を調整可能な分岐流量調整機構を焼却炉の下流に有し、再生器は、タービンと第2の廃熱ボイラとの間に配設されると共にタービンから排気された排ガスと分岐流量調整機構から供給された排ガスとを用いて圧縮空気の加熱を行う。
したがって、焼却炉から排気される排ガスの内、ガスタービン側が必要とする分だけの排ガスを再生器へ供給することができ、また、その排ガスを再生器へまったく供給しないようにすることもできるから、廃棄物焼却システム側の運用が損なわれることがなく、かつ、再生器の損傷を確実に防止することができる。また、本システムを形成するために増設が必要なものは、再生器のほか、1つの切替ダンパだけであるから、比較的安い設備費でシステムを形成することができるという優れた効果を奏する。
本発明の再生サイクル式ガスタービン発電システムを実施するための最良の形態を、図1及び図2を参照して詳細に説明する。
図1に示す再生サイクル式ガスタービン発電システムは、ガスタービンがガスタービンコンバインド発電システム1を形成する再生サイクル式コンバインドガスタービン発電システムの場合を示す。
ガスタービンコンバインド発電システム1に、減速機6を介して発電機7が連結されたガスタービン2が配設される。ガスタービン2は、圧縮機3と燃焼器4とタービン5とからなる。タービン5の下流には、再生器13と第1の廃熱ボイラ10と煙突12とがこの順に配設される。再生器13は温度センサ14を有し、この温度センサ14は再生器13の内部を通る排ガスの、例えば入口温度を検出する。
ガスタービン2の圧縮機3と燃焼器4は、再生器13を介して空気路25,26により接続される。空気路25には再生器入口弁27が、空気路26には再生器出口弁28がそれぞれ配設される。2つの空気路25,26の間には、再生器バイパス弁29が配設される。これら再生器入口弁27、再生器出口弁28、再生器バイパス弁29により、再生器バイパス機構が形成される。
一方、第1の廃熱ボイラ10では過熱蒸気が発生され、この過熱蒸気によって蒸気タービン20が回転駆動される。蒸気タービン20には、減速機21を介して発電機22が連結される。蒸気タービン20を出た蒸気は復水器23で復水となり、ホットウェルタンク24へ戻る。補給水がホットウェルタンク24に補給され、ホットウェルタンク24から上述の第1の廃熱ボイラ10へ給水される。
廃棄物焼却システム30には焼却炉31と、その下流の切替ダンパ(分岐流量調整機構)32とが配設される。切替ダンパ32の下流には廃熱ボイラ33と、排ガス処理装置34と、煙突35とがこの順に配設される。切替ダンパ32は、焼却炉31から排気された排ガスを分岐させると共に、この分岐する排ガスの流量を調整する。
次に、本再生サイクル式ガスタービン発電システムの作動について説明する。
ガスタービンコンバインド発電システム1側が、圧縮機3を出た圧縮空気の再生器13による加熱を行なう場合には、上述の再生器入口弁27と再生器出口弁28とが開弁され、再生器バイパス弁29が閉弁される。また、廃棄物焼却システム30側の焼却炉31を出た排ガスは、切替ダンパ32により分岐されて再生器13に導かれると共に、分岐する排ガスの流量調整が行われる。この分岐される排ガスの温度は、例えば600〜1200°Cである。分岐されずに切替ダンパ32を通過した排ガスは、廃熱ボイラ33に入って蒸気を発生させた後、排ガス処理装置34を通って煙突35から大気中へ排気される。
一方、ガスタービンコンバインド発電システム1側の圧縮機3を出た圧縮空気は、再生器13によって加熱されたのち燃焼器4に導かれ、燃料とともに燃焼して、高温高圧の燃焼ガスを発生させる。この高温高圧の燃焼ガスはタービン5に導かれて、このタービン5を回転駆動させる。これにより発電機7が回転駆動されて、発電が行なわれる。タービン5から排気された排ガスは再生器13に導かれる。
廃棄物焼却システム30側の切替ダンパ32から分岐されて再生器13に導かれた排ガスは、再生器13の入口で上述のタービン5から排気された排ガスと混合され、再生器13内で圧縮機3から出た圧縮空気を加熱する。再生器13から出た排ガスは、次に第1の廃熱ボイラ10に入って過熱蒸気を発生させ、その後煙突12から大気中へ排気される。第1の廃熱ボイラ10によって発生した過熱蒸気は、上述の蒸気タービン20に導かれて発電機22による発電に利用される。このように、再生器13から排気された排ガスを、さらに発電という形で有効利用している。
ここで、上述の切替ダンパ32の分岐流量制御は、再生器13内に配設された温度センサ14によって行われる。温度センサ14が再生器13を通る排ガスの、例えば入口温度を検出し、圧縮機3から出た圧縮空気が最適に加熱されるように制御される。すなわち、温度の高い廃棄物焼却システム30側の切替ダンパ32から分岐された排ガスと、それよりも温度の低いガスタービンコンバインド発電システム1側のタービン5から排気された排ガスとが混合されて、排ガスの入口温度が、例えば500〜700°Cとなるように調整される。
このように、再生器13内に配設された温度センサ14によって、再生器13を通る排ガス全体の温度制御が可能となり、再生器13による圧縮空気の加熱が安定的に行われると共に、再生器13の損傷等をさらに確実に防止することができる。
これに対し、ガスタービンコンバインド発電システム1側が圧縮機3を出た圧縮空気の再生器13による加熱を必要としない場合、あるいは、再生器13に故障が生じたために圧縮機3を出た圧縮空気を再生器13に通さないようにする場合には、上述の再生器入口弁27と再生器出口弁28が閉弁され、再生器バイパス弁29は開弁される。このとき、廃棄物焼却システム30側の切替ダンパ32も、再生器13側へ排ガスを供給しないようにその分岐側が閉じられる。これにより、ガスタービン2側と再生器13側とが完全に分離されると共に、ガスタービン2側と廃棄物焼却システム30側とを独立に運転することができる。
このように、本再生サイクル式ガスタービン発電システムにおいては、廃棄物焼却システム30側が、焼却炉31の下流に、焼却炉31から排気される排ガスを分岐させると共にこの分岐する排ガスの流量を調整可能な切替ダンパ32を有し、ガスタービンコンバインド発電システム1側の再生器13は、この切替ダンパ32から供給された排ガスにより圧縮空気の加熱を行うから、焼却炉31から排気される排ガスの内、ガスタービン2側が必要とする分だけの排ガスを再生器13へ供給することができる。
また、ガスタービンコンバインド発電システム1側が圧縮空気の加熱を必要としない場合、あるいは、再生器13に故障が生じた場合には、焼却炉31を出た排ガスを再生器13へまったく供給しないようにすることもできる。このため、廃棄物焼却システムの運用が損なわれることがなく、また、再生器13の温度上昇も防止され、その損傷を確実に防止することができる。特に、本システムを形成するために増設が必要なものは、再生器13のほか、1つの切替ダンパ32だけであり、比較的安い設備費でシステム形成をすることができるという大きな利点がある。
本再生サイクル式ガスタービン発電システムによれば、再生器13による外部加熱式の再生サイクルとすることにより、小型のガスタービン発電設備であっても、発電熱効率を32%以上にすることができ、コージェネ総合効率として100%以上とすることができる。また、蒸気タービン20を用いたコンバインド発電とすることにより、発電熱効率を50%以上にすることができる。
図2に別の再生サイクル式ガスタービン発電システムを示す。この再生サイクル式ガスタービン発電システムは、ガスタービンがガスタービンコージェネシステム(ガスタービンコージェネレーションシステム)40を形成する、再生サイクル式ガスタービンコージェネシステム(再生サイクル式ガスタービンコージェネレーションシステム)の場合を示す。
このガスタービンコージェネシステム40は、再生器43の下流に第2の廃熱ボイラ42を有し、第2の廃熱ボイラ42は、再生器43から排気された排ガスにより飽和蒸気を発生させて外部システムへ供給する。このようにすることにより、再生器43から排気された排ガスを、外部システムへの蒸気源という形でさらに有効利用することが可能となる。その他は、図1に示した再生サイクル式ガスタービン発電システムと同様である。
なお、上述の再生サイクル式ガスタービン発電システムは一例にすぎず、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の再生サイクル式ガスタービン発電システムを示す模試図である。 別の再生サイクル式ガスタービン発電システムを示す模試図である。 従来の再生サイクル式ガスタービン発電システムを示す模試図である。 従来の別の再生サイクル式ガスタービン発電システムを示す模試図である。
符号の説明
1 ガスタービンコンバインド発電システム
2 ガスタービン
3 圧縮機
4 燃焼器
5 タービン
6 減速機
7 発電機
10 第1の廃熱ボイラ
12 煙突
13 再生器
14 温度センサ
20 蒸気タービン
21 減速機
22 発電機
23 復水器
24 ホットウェルタンク
25,26 空気路
27 再生器入口弁
28 再生器出口弁
29 再生器バイパス弁
30 廃棄物焼却システム
31 焼却炉
32 切替ダンパ
33 廃熱ボイラ
34 排ガス処理装置
35 煙突
40 ガスタービンコージェネシステム
41 ガスタービン
42 第2の廃熱ボイラ
43 再生器
100 ガスタービン発電システム
101 ガスタービン
102 圧縮機
103 燃焼器
104 タービン
105 発電機
106 廃熱ボイラ
107 蒸気タービン
108 発電機
109 廃熱ボイラ
110 廃棄物焼却システム
111 焼却炉
112 再生器
113 廃熱ボイラ
114 廃ガス処理装置

Claims (6)

  1. ガスタービン(2)の圧縮機(3)を出た圧縮空気を加熱可能な再生器(13)と前記ガスタービンのタービン(5)から排出された排ガスにより蒸気を発生させる第1の廃熱ボイラ(10)と前記第1の廃熱ボイラが発生した前記蒸気により回転駆動される蒸気タービン(20)とを有するガスタービンコンバインド発電システム(1)と、廃棄物を焼却させる焼却炉(31)を有する廃棄物焼却システム(30)とを備えた再生サイクル式ガスタービン発電システムにおいて、前記廃棄物焼却システムは、前記焼却炉から排気される排ガスを分岐させると共に分岐する前記排ガスの流量を調整可能な分岐流量調整機構(32)を前記焼却炉の下流に有し、前記再生器は、前記タービンと前記第1の廃熱ボイラとの間に配設されると共に前記タービンから排気された排ガスと前記分岐流量調整機構から供給された前記排ガスとを用いて前記圧縮空気の加熱を行うことを特徴とする再生サイクル式ガスタービン発電システム。
  2. 前記ガスタービンコンバインド発電システム(1)の前記再生器(13)は、内部を通る排ガスの温度を検出する温度センサ(14)を有し、前記分岐流量調整機構(32)は、前記温度センサが検出した前記温度に基づいて前記排ガスを前記再生器に供給することを特徴とする請求項1に記載の再生サイクル式ガスタービン発電システム。
  3. 前記ガスタービンコンバインド発電システム(1)は、前記圧縮空気の前記再生器(13)の通過を禁止して前記再生器をバイパスさせる再生器バイパス機構(27,28,29)を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の再生サイクル式ガスタービン発電システム。
  4. ガスタービン(41)の圧縮機を出た圧縮空気を加熱可能な再生器(43)と前記ガスタービンのタービンから排出された排ガスにより蒸気を発生させる第2の廃熱ボイラ(42)とを有して前記第2の廃熱ボイラが発生した前記飽和蒸気を外部システムへ供給するガスタービンコージェネシステム(40)と、廃棄物を焼却させる焼却炉を有する廃棄物焼却システムとを備えた再生サイクル式ガスタービン発電システムにおいて、前記廃棄物焼却システムは、前記焼却炉から排気される排ガスを分岐させると共に分岐する前記排ガスの流量を調整可能な分岐流量調整機構を前記焼却炉の下流に有し、前記再生器は、前記タービンと前記第2の廃熱ボイラとの間に配設されると共に前記タービンから排気された排ガスと前記分岐流量調整機構から供給された前記排ガスとを用いて前記圧縮空気の加熱を行うことを特徴とする再生サイクル式ガスタービン発電システム。
  5. 前記ガスタービンコージェネシステム(40)の前記再生器(43)は、内部を通る排ガスの温度を検出する温度センサを有し、前記分岐流量調整機構は、前記温度センサが検出した前記温度に基づいて前記排ガスを前記再生器に供給することを特徴とする請求項4に記載の再生サイクル式ガスタービン発電システム。
  6. 前記ガスタービンコージェネシステム(40)は、前記圧縮空気の前記再生器(43)の通過を禁止して前記再生器をバイパスさせる再生器バイパス機構を備えたことを特徴とする請求項4又は5に記載の再生サイクル式ガスタービン発電システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016186240A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 三菱重工業株式会社 ガスタービン及びその運転方法、並びにコンバインドサイクルプラント
CN107327326A (zh) * 2017-07-28 2017-11-07 浙江大学 一种集成垃圾‑燃气‑蒸汽的整体联合循环发电系统
JP2022544161A (ja) * 2019-12-27 2022-10-17 至▲ユエ▼▲騰▼▲風▼科技集▲団▼有限公司 マイクロガスタービンのコンバインドサイクルシステム、交通機関、及び充電システム

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