JP2014095243A - 壁掛式便器 - Google Patents
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Abstract
【課題】住宅に設置された壁掛式便器に使用者が腰掛けたときに、床がたわみにくく、便器本体が前方に傾きにくくする。
【解決手段】下端を床に固定された支持部材と、前記支持部材に対して後部を固定されて前記床から浮いた状態に支持された便器本体と、トイレ室において前記便器本体の左右側方に予め設けられている左右の側壁とは別途に作成され、前記左右の側壁に沿って又は前記左右の側壁に代えて配置される左壁部材及び右壁部材と、を備え、前記左壁部材及び前記右壁部材は、前記支持部材よりも前方に延在するように設けられる壁掛式便器。
【選択図】図1
【解決手段】下端を床に固定された支持部材と、前記支持部材に対して後部を固定されて前記床から浮いた状態に支持された便器本体と、トイレ室において前記便器本体の左右側方に予め設けられている左右の側壁とは別途に作成され、前記左右の側壁に沿って又は前記左右の側壁に代えて配置される左壁部材及び右壁部材と、を備え、前記左壁部材及び前記右壁部材は、前記支持部材よりも前方に延在するように設けられる壁掛式便器。
【選択図】図1
Description
本発明は、壁掛式便器に関する。
腰掛便器を床から浮いた状態で設置する壁掛式便器が知られている(例えば、特許文献1)。この壁掛式便器は、金属フレーム材を組んで成る支持部材に対して固定されている。
支持部材は、床や壁に固定されており、一般的には、腰掛便器の背後に設けられるキャビネットの中や壁の中に設けられる。これにより、腰掛便器は、床から浮いた状態で壁に支持されることになる。
上述した壁掛式便器は、床の強度が十分確保された公共施設においてはよく採用されているものの、一般の住宅での普及率は低い。
これは、一般の住宅では、公共施設のトイレ室に比べて床の強度が不足しているため、公共施設と同じ設計で壁掛け便器を設置すると、使用者が着座したときに床がたわんで壁掛け便器を支持するフレームが傾き、便器本体が前方に倒れるように傾いてしまう可能性があるためである。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、住宅に設置された壁掛式便器に使用者が腰掛けたときに床がたわみにくく、便器本体が前方に傾きにくい壁掛式便器を提供することを目的とする。
本発明に係る壁掛式便器は、下端を床に固定された支持部材と、前記支持部材に対して後部を固定されて前記床から浮いた状態に支持された便器本体と、下端が前記トイレ室の床に当接するように、トイレ室の左右の側壁に沿って又は当該左右の側壁の一部に代えて設けられ、前記支持部材に固定される左壁部材及び右壁部材と、を備え、前記左壁部材及び前記右壁部材は、その下端が前記支持部材よりも前方に延在するように設けられる構成としてある。
なお、以上説明した壁掛式便器は、他の機器に組み込まれた状態で実施されたり他の方法とともに実施されたりする等の各種の態様を含むものである。
本発明によれば、住宅に設置された壁掛式便器に使用者が腰掛けたときに、床がたわみにくく、便器本体が前方に傾きにくくなる。
以下、下記の順序に従って本発明を説明する。
(1)第1の実施形態:
(2)第2の実施形態:
(3)まとめ:
(1)第1の実施形態:
(2)第2の実施形態:
(3)まとめ:
(1)第1の実施形態:
図1は、本実施形態に係る壁掛式便器100の斜視図である。
図1は、本実施形態に係る壁掛式便器100の斜視図である。
壁掛式便器100は、トイレ室Rの中に設けられており、便器本体10、支持部材20、左壁部材30L及び右壁部材30Rを備えている。
便器本体10は、使用者が上面に腰掛けて使用するための便器である。便器本体10は、その後部を支持部材20に対して固定されており、支持部材20によって床Fから浮いた状態に支持されている。
支持部材20は、床および壁の少なくとも一方に対して固定されている。図1においては、支持部材20は、その下部をトイレ室Rの床Fに対して固定されており、床Fから略垂直上方に延びるように立設されている。
左壁部材30L及び右壁部材30Rは、壁掛式便器100の左右側方にそれぞれ設けられており、図1では、トイレ室Rの左右の側壁WL,WRに沿ってそれぞれ設けられている。図1では、側壁WL,WRは、壁掛式便器100の左右側方に互いに平行に設けられている。
左壁部材30L及び右壁部材30Rは、支持部材20の腕部20L,20Rに固定されている。腕部20L,20Rは、支持部材20の上部から左右方向にそれぞれ延びるように設けられている。なお、以下では、左壁部材30L及び右壁部材30Rの腕部20R,20Lに対して固定された部位を、固定部30L1,30R1と呼ぶことにする。
左壁部材30L及び右壁部材30Rは、固定部30L1,30R1と、床の当接部30L2,30R2と、の間の距離を略一定に保つ機能を有している。当接部30L2,30R2とは、左壁部材30L及び右壁部材30Rがトイレ室Rの床Fと接する部位である。
ここで、図2を参照して、左壁部材30L及び右壁部材30Rの作用について説明する。図2は、壁掛式便器100を側面から見て模式的に示した図であり、図2(a)は左側面、図2(b)は右側面から見て示してある。
なお、同図には、便器本体10に洗浄水を供給するためのロータンクが支持部材20の上に載置され、このロータンクと支持部材20とを覆い隠すキャビネットCを設けた状態を示してある。
便器本体10に使用者等が着座すると、便器本体10には力F1が加わるため、支持部材20には図2に示すモーメントM1が加わる(支持部材20を前傾させる力が加わる)ことになる。
このとき、左壁部材30L及び右壁部材30Rが、上述したように、固定部30L1,30R1と当接部30L2,30R2との間の距離を略一定に保つ機能を有しているため、このモーメントM1による支持部材20の前傾が抑制される。
すなわち、モーメントM1(応力F1)に応じたモーメントは、支持部材20と床Fとを固定した部位には加わらず、左壁部材30L及び右壁部材30Rを介して、当接部30L2,30R2及び当接部30L2,30R2と接する床Fに加わることになる。
従って、支持部材20の前傾が抑制され、支持部材20が固定された部位における床Fのたわみが抑制される。その結果、便器本体10の沈み込みが防止される。
次に、当接部30L2,30R2の前端30L3,30R3の位置について説明する。左壁部材30L及び右壁部材30Rは、図2に示すように、腕部20L,20Rや固定部30L1,30R1よりも前方に延在するように形成されており、前端30L3,30R3は、固定部30L1,30R1よりも前方に位置する。
図3,4は、前端30L3,30R3と便器本体10の前端10aとの位置関係を説明する図である。図3は、固定部30L1,30R1と前端30L3,30R3の距離が左右で等しい(左壁部材30Lと右壁部材30Rの長さが等しい場合)場合を示しており、図4は、固定部30L1,30R1と前端30L3,30R3の距離が左右で異なる場合(左壁部材30Lと右壁部材30Rの長さが異なる場合)を示している。
図3,4に示すように、左壁部材30L及び右壁部材30Rの長さは、前端30L3,30R3を結ぶ直線が便器本体10の前端10aよりも前方側に来るように設計されている。
このため、前端30L3,30R3には、使用者の着座等によって便器本体10に応力が加えられたときに、この応力とつり合うモーメントや応力が発生することになる。
従って、図3,4のいずれの場合であっても、壁掛式便器100は、仮に支持部材20を床に固定していなくても、便器本体10、支持部材20、左壁部材30L及び右壁部材30Rの間を相互に固定するだけで自立可能になっている。
すなわち、便器本体10に荷重がかかっても、当該荷重により壁掛式便器100に加わる応力は、この応力に応じて前端30L3,30R3に発生する応力によって相殺されることとなり、支持部材20と床Fの固定部位には、ほとんどモーメントや応力が加わらず、支持部材20と床Fの固定部位近くの床Fのたわみを更に抑制することができる。
また、図3に示す左右で長さの等しい壁部材と図4に示す左右で長さの異なる壁部材を使い分けることにより、様々なレイアウトのトイレ室Rに本発明を適用可能となる。
すなわち、トイレ室Rの左右の側壁WL,WRに壁部材を配置できない特段の事情がない場合は、図3と図4の何れのタイプの壁部材を用いても構わないが、トイレ室Rの左右の側壁WL,WRの何れかの部位に何らかの事情で壁部材を配置できない箇所がある場合は、図4のタイプのように左右の壁部材の長さを調整して、当該箇所を避けつつ壁掛式便器100が自立出来るように壁部材を設ける。
例えば、トイレ室Rの前側壁にトイレ室Rの入り口を設けてある場合は、壁部材は任意に長さとすることができるが、トイレ室Rの左側壁の前方側の部位にトイレ室Rの入り口を設けてある場合は、図4に示すように、左壁部材30Lを短くしつつ右壁部材30Rを長くして、前端30L3,30R3を結ぶ直線が前端10aよりも前方側に来るように設計すればよい。むろん、トイレ室Rの右側壁の前方側の部位にトイレ室Rの入り口を設けてある場合は、図4とは逆に、左壁部材30Lを長くしつつ右壁部材30Rを短くして、前端30L3,30R3を結ぶ直線が前端10aよりも前方側に来るように設計する。
このように、左右の壁部材の長さを適宜に調整することにより、様々なレイアウトのトイレ室Rに本発明を適用可能となる。
また、図1において、左壁部材30L及び右壁部材30Rは、略矩形の平板状の部材であり、便器本体10の左右側方にそれぞれ設けられた一対の側壁WL,WRに沿って配置されている。そして、左壁部材30L及び右壁部材30Rの下端は、床Fに沿う形状になっている。
このため、左壁部材30L及び右壁部材30Rの下端の全体が床Fに当接することになり、上述したモーメントや応力は、左壁部材30L及び右壁部材30Rと当接する床Fの全体で受け止めることになる。従って、床Fのひずみを、より効率的に抑制することが出来る。
また、図1,2に示すように、腕部20L,20Rは、床Fよりも高い位置に設けられており、少なくとも、便器本体10の下端よりも上方に設けられている。
このため、左壁部材30L及び右壁部材30Rは、便器本体10に加わる荷重の力点(支持部材20と便器本体10の固定部位)に近い高さで便器本体10にかかるモーメントや応力を受けることができる。
すなわち、床Fに近い位置で便器本体10に加わる荷重により発生するモーメントや応力を受ける場合に比べて、左壁部材30L及び右壁部材30Rに加わる力が小さくて済む。その結果、左壁部材30L及び右壁部材30Rの材料に要求される剛性が小さくなり、左壁部材30L及び右壁部材30Rを、例えば合板等で構成することができる。
なお、以上説明した実施形態においては、左壁部材30L及び右壁部材30Rをトイレ室Rの側壁WL,WRの内側に沿って配置する場合を例に取り説明を行ったが、これに限るものではない。
例えば、左壁部材30L及び右壁部材30Rは、既設の側壁WL,WRの一部を切断等により取り除いて側壁WL,WRの一部に代えて設けてもよいし、既設の側壁WL,WRの外側(トイレ室Rの壁の中等)に設けてもよい。
このようにすることで、トイレ室Rのスペースを圧迫すること無く床Fのたわみや便器本体10の前傾を防止することが出来るし、特に後者の場合は、トイレ室Rの外観などを損なうこと無く床Fのたわみや便器本体10の前傾を防止することが出来る。
次に、支持部材20の構造について説明する。図5は支持部材20を拡大して示した斜視図である。同図に示すように、第1の実施形態に係る壁掛便器10の支持部材20は、縦フレーム21,21と、連結部材22,22と、横フレーム23と、を備える。
縦フレーム21,21は、後側壁BWから離れた位置で床Fに固定される(図1参照)。縦フレーム21,21は、床Fから垂直上方に延在する、例えば角型材(中空または中実)である。縦フレーム21,21は、例えば、L型部材によって床Fに固定される。
本実施形態では、縦フレーム21,21は所定の間隔で平行に設けられている。縦フレーム21,21は、床Fにおいて第1連結部24によって連結され、床Fから離れた位置で第2連結部25によって連結されている。これにより、2本の縦フレーム21,21は、その間隔を維持したまま床Fに頑丈に固定される。
連結部材22は、水平左右方向に延在する。すなわち、連結部材22は、後側壁BWに対して垂直な方向に延在して設けられる。本実施形態では、縦フレーム21,21に対応して連結部材22,22が設けられている。連結部材22,22の前端22a,22aは縦フレーム21,21に固定され、連結部材22,22の後端22b、22bには横フレーム23が固定される。
横フレーム23は水平前後方向に延在し、連結部材22,22の後端22b、22bに横架された状態で固定されている。横フレーム23は、溶接やボルトとナットを用いた締結等で連結部材22,22に固定されており、一対の縦フレーム21,21及び一対の連結部材22,22によって支持されている。
これにより、横フレーム23は、床Fを上方から見た平面視で、水平方向であって且つ一対の左壁部材30L及び右壁部材30Rを結ぶ方向に延びる(図1参照)。横フレーム23の両端部は、それぞれ左壁部材30L及び右壁部材30Rに対して固定される。
ただし、左壁部材30L及び右壁部材30Rの間隔は、施工先のトイレ室Rのサイズに応じて様々である。そこで、横フレーム23は、水平方向に延在するフレーム本体26と、フレーム本体26の長手方向の両端部に取り付けられた一対のスライド部27,27とで構成されている。
フレーム本体26は、一対の縦フレーム21,21に対して溶接やボルトとナットを用いた締結等で固定されている。スライド部27,27は、フレーム本体26の左右端部に、水平方向にスライド自在に取り付けられている。
これにより、横フレーム23は、スライド部27,27を左右にスライド移動させることで、その長さを適宜に伸縮可能になっており、左壁部材30L及び右壁部材30Rの間隔に応じて左右長さを変更可能になっている。
スライド部27,27の左右端部には、左壁部材30L及び右壁部材30Rに対する取付部28,28が設けられている。取付部28,28は、左壁部材30L及び右壁部材30Rに対して平行な板状に形成されている。取付部28,28は、スライド部27,27のスライドに伴い、水平方向にスライドする。取付部28,28は、左壁部材30L及び右壁部材30Rに対してボルト等を用いて固定される。
取付部28,28は、後端についてはスライド部27,27の後端と略一致し、前端についてはスライド部27,27よりも所定長だけ前方に張り出した状態で、スライド部27,27に固定されている。
この張り出した部位には、左壁部材30L及び右壁部材30Rへの取付構造としての穴28a,28aが形成されている。これらの穴28a,28aを介して、取付部28,28は、左壁部材30L及び右壁部材30Rに対して、ボルト等を用いて固定される。
このように、スライド部27,27が左壁部材30L及び右壁部材30Rの間を結ぶ方向にスライド自在であるため、左壁部材30L及び右壁部材30Rの間隔に応じてスライド部27,27をスライドさせて、横フレーム23の長さを調整できる。
一方、縦フレーム21,21の前面には、便器本体10が固定される。図1においては、縦フレーム21,21に2本のボルト29,29が取り付けられている。便器本体10には不図示の孔が設けられている。この孔にボルト29,29を通してナットで固定することで、便器本体10は、床Fから浮いた状態で支持される。
このとき、便器本体10は、2本のボルト29,29及びナットで縦フレーム21,21に固定されるとともに、便器本体10の後面の下部が第2連結部25の便器受部Pに接触して、3点による支持によって固定される。
このように、便器本体10が支持部材20に対してしっかりと固定されているため、便器本体10に加わる下向きの応力が、支持部材20を介して、左壁部材30L及び右壁部材30Rによってしっかりと受け止められる。これにより、支持部材20が固定されている床Fの変形を効果的に抑制することができる。
以上説明した第1の実施形態においては、支持部材20の具体例として、図5に示す支持部材を採用して説明を行ったが、支持部材の形状や構造は様々に変形可能であり、例えば、以下に説明する第2の実施形態において説明する支持部材を用いることもできる。
(2)第2の実施形態:
図6は、第2の実施形態に係る壁掛式便器200の斜視図であり、図7は、第2の実施形態に係る支持部材220を拡大して示した斜視図である。なお、支持部材以外の構成については、上述した第1の実施形態と同様であるため、以下では、同じ符号を付して説明を省略することにする。
図6は、第2の実施形態に係る壁掛式便器200の斜視図であり、図7は、第2の実施形態に係る支持部材220を拡大して示した斜視図である。なお、支持部材以外の構成については、上述した第1の実施形態と同様であるため、以下では、同じ符号を付して説明を省略することにする。
図6には、支持部材220を、便器本体10が取り付けられる正面側から見て示している。同図において、支持部材220は、左右一対の縦フレーム221,221と、左右一対の基部222,222と、横フレーム223と、を有する。
左右一対の基部222,222は、便器本体10の後方の床Fに載置され、例えばボルトで床Fに固定される。左右一対の基部222,222は、左右一対の側壁WL,WRの間で、これら側壁WL,WRを結ぶ方向に並んで配置されている。
縦フレーム221,221は、床Fから鉛直方向に上方に延在し、その下部がそれぞれ基部222,222に対して溶接等により固定されている。これにより、基部222,222及び縦フレーム221,221は一体に形成され、縦フレーム221,221の前面部221a,221aから基部222,222にかけてL字状になる。
また、縦フレーム221,221は所定の間隔で平行に設けられる。縦フレーム221,221は、床Fから離れた位置で第1連結部224と第2連結部225によって連結されている。これにより、2本の縦フレーム221,221は、その間隔を維持したまま床Fに頑丈に固定される。
横フレーム223は、鉛直方向に対して直交する水平方向に延在し、一対の縦フレーム221,221の上部に横架された状態で固定されている。横フレーム223は、一対の縦フレーム221,221のそれぞれに対して不図示のボルト等で固定されており、一対の縦フレーム221,221によって支持されている。
これにより、横フレーム223は、床Fを上方から見た平面視で、一対の縦フレーム221,221の真上の位置を、水平方向であって且つ一対の側壁WL,WRを結ぶ方向に延びることになる。横フレーム223の両端部は、それぞれ側壁WL,WRに対して固定される。
ただし、側壁WL,WRの間隔は、施工先のトイレ室Rのサイズに応じて様々である。そこで、横フレーム223は、側壁WL,WRに沿って配置される左壁部材30L及び右壁部材30Rの間隔に応じて長さを調整可能にするために、水平方向に延在するフレーム本体226と、フレーム本体226の長手方向の両端部に取り付けられた一対のスライド部227,227とを有する。
フレーム本体226は、一対の縦フレーム221,221に対して不図示のボルト等で固定されている。スライド部227,227は、フレーム本体226の左右端部に、水平方向にスライド自在に取り付けられている。
すなわち、横フレーム223は、スライド部227,227を左右にスライド移動させることにより、その長さを適宜に伸縮可能になっており、左壁部材30L及び右壁部材30Rの間隔に応じて左右長さを変更可能になっている。
スライド部227,227の左右端部には、左壁部材30L及び右壁部材30Rに対する取付部228,228が設けられている。取付部228,228は、左壁部材30L及び右壁部材30Rに対して平行な板状に形成されている。
取付部228,228は、前端についてはスライド部227,227の前端と略一致し、上端についてはスライド部227,227よりも所定長だけ上方に張り出した状態、下端についてはスライド部227,227よりも所定長だけ下方に張り出した状態で、スライド部227,227に固定されている。
これらの張り出した部位には、左壁部材30L及び右壁部材30Rへの取付構造としての穴228a,228aが形成されている。これらの穴228a,228aを介して、取付部228,228は、左壁部材30L及び右壁部材30Rに対して、ボルト等を用いて固定される。
取付部228,228は、スライド部227,227のスライドに伴い、水平方向にスライドする。取付部228,228は、左壁部材30L及び右壁部材30Rに対してボルト等を用いて固定される。
以上説明したように、スライド部227,227は、一対の左壁部材30L及び右壁部材30Rの間を結ぶ方向にスライド自在であるため、様々な左壁部材30L及び右壁部材30Rの間の距離に対応できる。すなわち、横フレーム223全体の長さは固定されておらず、左壁部材30L及び右壁部材30Rの間の距離に応じてスライド部227,227をスライドさせて、横フレーム223の長さを調整できる。
一方、縦フレーム221,221の前面には、便器本体10が固定される。図4においては、縦フレーム221,221に2本のボルト229,229が取り付けられている。便器本体10には不図示の孔が設けられている。この孔にボルト229,229を通してナットで固定することで、便器本体10は、図6に示すように、床Fから浮いた状態で支持される。
このとき、便器本体10は、2本のボルト229,229及びナットで縦フレーム221,221に固定されるとともに、便器本体10の後面の下部が第1連結部224の便器受部Pに接触して、3点による支持によって固定される。
このように、第2の実施形態に係る支持部材220であっても、便器本体10が支持部材20に対してしっかりと固定されるため、便器本体10に加わる下向きの力が、支持部材20を介して、左壁部材30L及び右壁部材30Rによってしっかりと受け止められる。これにより、支持部材20が固定されている床Fの変形を効果的に抑制することができる。
(3)まとめ:
以上説明したように、上述した実施形態に係る壁掛式便器100(又は壁掛式便器200)は、下端を床Fに固定された支持部材20(又は支持部材220)と、下端がトイレ室Rの床Fに当接するように、トイレ室Rの左右の側壁WL,WRに沿って又は当該左右の側壁WL,WRの一部に代えて設けられ、支持部材20(又は支持部材220)に固定される左壁部材30L及び右壁部材30Rと、を備え、左壁部材30L及び右壁部材30Rは、支持部材20(又は支持部材220)よりも前方に延在するように設けられている。このため、住宅に設置された便器本体10に使用者が腰掛けたときに、従来に比べて、床Fがたわみにくく、便器本体10が前方に傾きにくくなる。
以上説明したように、上述した実施形態に係る壁掛式便器100(又は壁掛式便器200)は、下端を床Fに固定された支持部材20(又は支持部材220)と、下端がトイレ室Rの床Fに当接するように、トイレ室Rの左右の側壁WL,WRに沿って又は当該左右の側壁WL,WRの一部に代えて設けられ、支持部材20(又は支持部材220)に固定される左壁部材30L及び右壁部材30Rと、を備え、左壁部材30L及び右壁部材30Rは、支持部材20(又は支持部材220)よりも前方に延在するように設けられている。このため、住宅に設置された便器本体10に使用者が腰掛けたときに、従来に比べて、床Fがたわみにくく、便器本体10が前方に傾きにくくなる。
なお、本発明は上述した実施形態に限られず、上述した実施形態の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術並びに上述した実施形態および変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も含まれる。また,本発明の技術的範囲は上述した実施形態に限定されず,特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
10…便器本体、10a…前端、20…支持部材、20L…腕部、20R…腕部、21…縦フレーム、22…連結部材、22a…前端、22b…後端、23…横フレーム、24…第1連結部、25…第2連結部、26…フレーム本体、27…スライド部、28…取付部、28a…穴、29…ボルト、30L…左壁部材、30L1…固定部、30L2…当接部、30L3…前端、30R…右壁部材、30R1…固定部、30R2…当接部、30R3…前端、100…壁掛式便器、200…壁掛式便器、220…支持部材、221…縦フレーム、221a…前面部、222…基部、223…横フレーム、224…第1連結部、225…第2連結部、226…フレーム本体、227…スライド部、228…取付部、228a…穴、229…ボルト、BW…後側壁、F…床、P…便器受部、R…トイレ室、WL…側壁、WR…側壁
Claims (4)
- 下端を床に固定された支持部材と、
前記支持部材に対して後部を固定されて前記床から浮いた状態に支持された便器本体と、
下端がトイレ室の床に当接するように、前記トイレ室の左右の側壁に沿って又は当該左右の側壁の一部に代えて設けられ、前記支持部材に固定される左壁部材及び右壁部材と、
を備え、
前記左壁部材及び前記右壁部材は、その下端が前記支持部材よりも前方に延在するように設けられることを特徴とする壁掛式便器。 - 前記左壁部材の床当接部位の前端と、前記右壁部材の床当接部位の前端と、を結ぶ直線が、前記便器本体の前端よりも前方に位置することを特徴とする壁掛式便器。
- 前記左壁部材と前記右壁部材は、前記便器本体の下端よりも上方で前記支持部材に固定されている請求項1又は請求項2に記載の壁掛式便器。
- 前記左壁部材及び前記右壁部材は、前記トイレ室の左右の側壁の壁中にそれぞれ配置されることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の壁掛式便器。
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JP2012247912A JP2014095243A (ja) | 2012-11-09 | 2012-11-09 | 壁掛式便器 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2017090225A1 (ja) * | 2015-11-25 | 2017-06-01 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 便器 |
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JP2017145667A (ja) * | 2016-02-19 | 2017-08-24 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 便器の製造方法 |
JP2017160647A (ja) * | 2016-03-08 | 2017-09-14 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 便器 |
-
2012
- 2012-11-09 JP JP2012247912A patent/JP2014095243A/ja active Pending
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