JP2014093702A - 画像処理装置及び画像処理プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像処理装置の画像受付手段は、画像を受け付け、スクリーンマスク記憶手段は、スクリーンマスクを記憶し、シフト手段は、前記スクリーンマスク記憶手段からスクリーンマスクを読み出して、該スクリーンマスクを主走査方向又は副走査方向に、予め定められた画素数分シフトさせ、マスク適用手段は、前記画像受付手段によって受け付けられた画像に対して、前記シフト手段によってシフトされたスクリーンマスクを適用させ、出力手段は、前記マスク適用手段によってスクリーンマスクを適用させた画像を、固定された画像記録ヘッドを用いて、搬送される記録媒体に出力する。
【選択図】図1
Description
請求項1の発明は、画像を受け付ける画像受付手段と、スクリーンマスクを記憶するスクリーンマスク記憶手段と、前記スクリーンマスク記憶手段からスクリーンマスクを読み出して、該スクリーンマスクを主走査方向又は副走査方向に、予め定められた画素数分シフトさせるシフト手段と、前記画像受付手段によって受け付けられた画像に対して、前記シフト手段によってシフトされたスクリーンマスクを適用させるマスク適用手段と、前記マスク適用手段によってスクリーンマスクを適用させた画像を、固定された画像記録ヘッドを用いて、搬送される記録媒体に出力する出力手段を具備することを特徴とする画像処理装置である。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じて定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という意味を有する記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
ここでの画像処理装置とは、記録ヘッドからインク滴を吐出させて画像を記録する装置であって、いわゆるインクジェットプリンタと呼ばれているものである。特に、画像記録ヘッドが固定されたラインプリンタ、連帳機等に関するものである。固定された画像記録ヘッドとは、図2の例に示すように、印刷媒体である用紙200の幅(搬送方向220と直交する方向の長さ)以上に画像記録ヘッド210の長さがあり、用紙200に画像を出力するのに、その画像記録ヘッド210が主走査方向(搬送方向220と直交する方向)に移動することが不要であることをいう。
したがって、画像記録ヘッド自体を移動させることができず、特定のノズルのみが連続で使用されることが起こりえる。つまり、本実施の形態以外の画像記録ヘッドが固定されたインクジェットプリンタでは、特定のノズルのみが繰り返し使用されることにより、寿命の観点からその特定のノズルの寿命が他のノズルよりも早く来てしまうことが起こりえる。
図3は、本実施の形態が利用するノズルの並びの例を示す説明図である。画像記録ヘッド内は、複数のノズルによって構成されている。図3の例に示すように、ノズル並び300は、主走査方向390に複数のノズルが配置されている。したがって、縦方向(搬送方向220)に画像が連続している場合は、その位置にあるノズルが他の位置にあるノイズと比較して頻繁に使われることになる。
図4は、本実施の形態が利用する基本の例を示す説明図である。スクリーンマスクとしては、図4(a)の例に示すようなスクリーンマスク400がある。例えば、濃度127の画素に対してこのスクリーンマスクを適用した場合(スクリーン処理した場合)、図4(b)の例に示すようなマスク処理後の画像410となる。つまり、スクリーンマスク400内の各閾値と画素の濃度を比較し、濃度が閾値以上であれば、その位置の画素を点灯(印刷)する。図4(b)の例では、黒背景となっている位置の画素を点灯する。したがって、スクリーンマスク内の閾値の小さい画素が点灯しやすいという性質がある。また、本実施の形態以外の画像処理装置、すなわちスクリーンマスクとノズルとの位置関係が固定していると、点灯する画素と点灯しない画素は、そのまま出力されるノズルと出力が行われないノズルという関係になる。具体的には、図4(b)のマスク処理後の画像410を、図4(c)の例のノズル並び300で出力させた場合、マスク処理後の画像410内の縦方向の点灯数、つまりノズル並び300の各ノズルにおける出力数をカウントすると、図4(c)の例のような出力数になる。ノズル302、ノズル308では20回の出力機会中14回、15回の出力であり、ノズル304では20回の出力機会中6回の出力である。このように、出力回数が多いノズルと少ないノズルに分かれることとなる。
さらに、同じ画像を大量に出力する場合は、スクリーンマスク内における点灯する画素と点灯しない画素との2極化しやすい傾向がある。すなわち、出力回数が多いノズルと少ないノズルに2極化しやすいこととなる。
(1)1枚以上の記録媒体毎にシフト処理を行う。例えば、1枚出力する毎にシフト処理をしてもよいし、複数枚出力する毎にシフト処理をしてもよい。
(2)1以上の画像出力命令(いわゆるプリントアウト指示)毎にシフト処理を行う。例えば、出力命令がある毎にシフト処理をしてもよいし、複数回の出力命令毎にシフト処理をしてもよい。
(3)画像出力命令における画像枚数が予め定められた枚数と比較した結果に基づいて、シフト処理を行うようにしてもよい。ここで、画像枚数とは、同じ画像に対しての出力枚数であってもよい。画像出力命令における出力すべき画像枚数が、閾値(予め定められた枚数)より多い又は以上である場合に、その閾値の出力枚数毎にシフト処理を行うようにしてもよい。
図5(a)の例は、画像データ500aに対してスクリーンマスクを適用していることを示すものである。画像データ500aに対して、同じスクリーンマスクを順次(スクリーンマスク510a、512a、514a)適用している。次の画像データ500bに対しては、同じスクリーンマスクであるが、右方向のシフト方向520にシフトしたスクリーンマスクを順次(スクリーンマスク510b、512b、514b)適用している。同様に、次の画像データ500cに対しては、同じスクリーンマスクであるが、右方向のシフト方向520にさらにシフトしたスクリーンマスクを順次(スクリーンマスク510c、512c、514c)適用している。そして、累計のシフト量がマトリクスサイズ(横方向のサイズ)に達したならば、シフト量を0に戻す。なお、図では省略した部分、例えば図5(b)のスクリーンマスク510bの左側の部分は、スクリーンマスクの右側部分を適用させればよい。
図6(a)の例は、画像データ600aに対してスクリーンマスクを適用していることを示すものである。画像データ600aに対して、同じスクリーンマスクを順次(スクリーンマスク610a、612a、614a)適用している。次の画像データ600bに対しては、同じスクリーンマスクであるが、右下方向のシフト方向620にシフトしたスクリーンマスクを順次(スクリーンマスク610b、612b、614b)適用している。同様に、次の画像データ600cに対しては、同じスクリーンマスクであるが、右方向のシフト方向620にさらにシフトしたスクリーンマスクを順次(スクリーンマスク610c、612c、614c)適用している。そして、累計のシフト量がマトリクスサイズ(横方向のサイズ)に達したならば、シフト量を0に戻す。なお、図では省略した部分、例えば図6(b)のスクリーンマスク610bの上側の部分は、スクリーンマスクの下側部分を適用させればよいし、スクリーンマスク610bの左側の部分は、スクリーンマスクの右側部分を適用させればよい。
ステップS700では、スクリーンマスク処理を開始する。
ステップS702では、シフト処理モジュール130が、処理モードを判断し、処理OFFの場合はステップS704へ進み、ノズル劣化防止重視モードである場合はステップS706へ進み、画質一致重視モードである場合はステップS708へ進む。なお、処理モードは、操作者(画像出力命令を行った者等)の操作によって選択されてもよいし、予め定められた処理モードであってもよい。また、画像受付モジュール110が受け付けた画像内における中間調画像の面積割合によって処理モードを選択してもよい。例えば、中間調画像の面積割合が予め定められた閾値より多い又は以上である場合は、画質一致重視モードを選択し、それ以外の場合はノズル劣化防止重視モードを選択してもよい。また、画像受付モジュール110が受け付けた画像内における細線の長さによって処理モードを選択してもよい。例えば、画像内に含まれている細線の長さが予め定められた閾値より長い又は以上である場合は、画質一致重視モードを選択し、それ以外の場合はノズル劣化防止重視モードを選択してもよい。なお、中間調画像、細線の判定については、既存の画像処理技術を用いればよい。
ステップS706では、シフト処理モジュール130が、スクリーンマスクを画像1(N)枚毎に1(N)画素ずつシフトする。
ステップS708では、シフト処理モジュール130が、1ジョブの枚数が予め定められた閾値N以上であるか否かを判断し、N未満である場合はステップS710へ進み、N以上である場合はステップS712へ進む。
ステップS710では、シフト処理モジュール130が、スクリーンマスクを1(N)ジョブ(画像出力命令)毎に1(N)画素ずつシフトする。
ステップS712では、シフト処理モジュール130が、スクリーンマスクを画像N枚毎に1(N)画素ずつシフトする。
ステップS714では、マスク適用処理モジュール140が、ハーフトーン(スクリーン)処理を行う。
そして、スクリーンマスク処理を終了する(ステップS799)。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray Disc(登録商標))、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化など、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
120…スクリーンマスク記憶モジュール
130…シフト処理モジュール
140…マスク適用処理モジュール
150…画像出力モジュール
Claims (6)
- 画像を受け付ける画像受付手段と、
スクリーンマスクを記憶するスクリーンマスク記憶手段と、
前記スクリーンマスク記憶手段からスクリーンマスクを読み出して、該スクリーンマスクを主走査方向又は副走査方向に、予め定められた画素数分シフトさせるシフト手段と、
前記画像受付手段によって受け付けられた画像に対して、前記シフト手段によってシフトされたスクリーンマスクを適用させるマスク適用手段と、
前記マスク適用手段によってスクリーンマスクを適用させた画像を、固定された画像記録ヘッドを用いて、搬送される記録媒体に出力する出力手段
を具備することを特徴とする画像処理装置。 - 前記シフト手段は、1以上の画像出力命令毎にシフト処理を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記シフト手段は、1枚以上の記録媒体毎にシフト処理を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記シフト手段は、画像出力命令における画像枚数が予め定められた枚数と比較した結果に基づいて、シフト処理を行う
ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。 - 前記シフト手段は、前回の出力における前記画像記録ヘッド内のノズル毎の使用回数に基づいてシフト量を定める
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像処理装置。 - コンピュータを、
画像を受け付ける画像受付手段と、
スクリーンマスクを記憶するスクリーンマスク記憶手段と、
前記スクリーンマスク記憶手段からスクリーンマスクを読み出して、該スクリーンマスクを主走査方向又は副走査方向に、予め定められた画素数分シフトさせるシフト手段と、
前記画像受付手段によって受け付けられた画像に対して、前記シフト手段によってシフトされたスクリーンマスクを適用させるマスク適用手段と、
前記マスク適用手段によってスクリーンマスクを適用させた画像を、固定された画像記録ヘッドを用いて、搬送される記録媒体に出力する出力手段
として機能させるための画像処理プログラム。
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