JP2012109726A - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像データを誤差拡散法により量子化する際に、入力画素値のみに着目して特定の入力値に対して誤差拡散処理によらないで出力階調値を生成すると、周辺画素からの誤差値の拡散処理が行なわれないため、入力した画像データの濃度が保存されない。
【解決手段】画像データの入力値、隣接ラインからの誤差値、および、注目画素から発生する発生誤差がゼロとなる場合に、誤差拡散処理によらないで出力諧調値を生成する。
【選択図】図9

Description

本発明は、画像処理装置および画像処理方法に関する。
一般に、カラーインクジェット記録では、入力された画像情報に基づくRGB多値形式などのラスタ画像データに対して、CSCやガンマ補正などの色変換が施されてインクの色(例えば、Bk、C、M、Y)成分からなる多値データが生成される。さらに、この多値データが疑似階調処理により、記録ヘッドにおいて出力可能なインク色ごとの二値データに変換される。
擬似諧調処理の一つとしての誤差拡散法は、解像度と階調性に優れているが、直前画素の誤差を拡散した結果をもとに処理する必要があるため高速化が困難である。そのため、誤差拡散処理がボトルネックとなり画像処理システム全体のパフォーマンスが上げられないという問題がある。この問題に対して、例えば、特許文献1および2は、入力画像データがある条件を満たしたときに、誤差拡散法以外の方法で出力する階調値を生成することで、高速に画像処理する方法を開示している。
特開2002−209105号公報 特開2000−177178号公報
ところで、上記の特許文献1および2に開示された方法では、入力画素値のみに着目しているため、誤差拡散処理によらない方法で出力階調値を生成する高速モードに入った場合に、周辺画素からの誤差値の拡散処理が行なわれないという問題がある。特に、グレーの入力が散在しているような場合に顕著となる。ここで、図15を用いてこの問題を簡単に説明する。図15(a)は、注目画素「*」の処理で発生した誤差値の拡散範囲(A,B,C,D)を示している。図15(b)は、グレーの入力データを示し、これらは、1つの画素値のみではドットが生成されない値である。図15(b)のデータに通常の誤差拡散処理を適用すると、図15(c)のようなドットが生成され濃度が保存される。しかしながら、特許文献1および2に開示されたような方法で入力値がゼロのときの処理を行なった場合、図15(d)のように、入力した画像データの濃度が保存されない。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、高速処理と高画質とを両立させることができる画像処理装置とその方法及びその装置を用いた記録装置を提供することを目的としている。
本発明の画像処理装置は、M値の画像データをN値(N<M)の画像データに変換処理する画像処理装置であって、M値の画像データを入力する入力手段と、前記入力手段により入力された画像データの注目画素の値をN値に所定の量子化処理により量子化する量子化手段と、前記量子化手段が量子化する際に発生する誤差値を前記注目画素の周辺画素へ拡散する誤差拡散手段と、前記注目画素に隣接する隣接ラインの画素から当該注目画素への誤差値を取得する取得手段と、前記入力手段により入力された画像データを量子化する際に、前記注目画素の値および前記取得手段により取得された誤差値がゼロである場合には、前記量子化処理によらずにN値を生成する生成手段と、を有することを特徴とする。
本発明では、画像処理に際して誤差演算を行なわない高速モードに移行した際に濃度の保存性を改良することが可能となり、画質を保ちつつ画像処理の高速化が可能となる。
インクジェット記録装置の構成の概要を示す外観斜視図。 インクジェット記録装置の構成の概要を示す外観斜視図。 図1、図2のインクジェット記録装置の制御系を示す機能ブロック図。 画像処理部の構成を示す機能ブロック図。 誤差拡散マトリクスを示す図。 誤差の累積方法を概念的に示す図。 画像データの処理方向を示す概念図。 画像データ処理を概要を示すフローチャート。 量子化処理部の構成を示すブロック図。 量子化処理の詳細な手順を示すフローチャート。 その他の実施形態1における量子化処理部の構成を示すブロック図。 その他の実施形態1の量子化処理の詳細な手順を示すフローチャート。 その他の実施形態2における量子化処理部の構成を示すブロック図。 その他の実施形態3における量子化処理部の構成を示すブロック図。 従来の処理方法における処理結果を示す概念図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、この明細書において、「記録」とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わない。また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。さらに、「インク」とは、上記「記録」の定義と同様広く解釈されるべきものである。従って、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
図1は本発明の代表的な実施形態であるインクジェット記録装置(以下、記録装置)の外観斜視図であり、図2は図1に示したインクジェット記録装置のアッパカバーを取り外した状態を示す斜視図である。
図1および図2に示されるように、記録装置2の前面に手差し挿入口88が設けられ、その下部に前面へ開閉可能なロール紙カセット89が設けられている。記録紙等の記録媒体(以下、記録媒体)は手差し挿入口88又はロール紙カセット89から記録装置内部へと供給される。記録装置は、2個の脚部93に支持された装置本体94、排紙された記録媒体を積載するスタッカ90、内部が透視可能な透明で開閉可能なアッパカバー91を備えている。また、装置本体94の右側には、操作パネル部12、インク供給ユニット8が配設されている。操作パネル部12の裏側には制御ユニット5が配設される。このような構成の記録装置2はA0、B0などのポスタサイズの大きな画像を記録することができる。
記録装置2は、記録媒体を矢印B方向(副走査方向)に搬送するための搬送ローラ70と、記録媒体の幅方向(矢印A方向、主走査方向)に往復移動可能に案内支持されたキャリッジユニット(以下、キャリッジ)4を備えている。
キャリッジ4にはキャリッジモータ(不図示)の駆動力がキャリッジベルト(以下、ベルト)270を介して伝えられ、矢印A方向に往復移動する。キャリッジ4にはインクジェット記録ヘッド(以下、記録ヘッド)11が装着される。記録ヘッド11の吐出口の目詰まりなどによるインク吐出不良は回復ユニット9により解消される。
この記録装置の場合、キャリッジ4には、記録媒体にカラー記録を行うために、4つのカラーインクに対応して4つのヘッドからなる記録ヘッド11が装着されている。即ち、記録ヘッド11は、Bk(ブラック)インクを吐出するKヘッド、C(シアン)インクを吐出するCヘッド、M(マゼンタ)インクを吐出するMヘッド、Y(イエロ)インクを吐出するYヘッドで構成されている。このような構成のため、インク供給ユニット8にはBkインク、Cインク、Mインク、Yインクを夫々収容する4つのインクタンクが含まれる。
以上の構成で記録媒体に記録を行う場合、まず、搬送ローラ70によって記録媒体を所定の記録開始位置まで搬送する。その後、キャリッジ4により記録ヘッド11を主走査方向に走査させる動作と、搬送ローラ70により記録媒体を副走査方向に搬送させる動作とを繰り返すことにより、記録媒体全体に対する記録が行われる。即ち、ベルト270およびキャリッジモータによってキャリッジ4が図2に示された矢印A方向に移動することにより、記録媒体に記録が行われる。キャリッジ4が走査される前の位置(ホームポジション)に戻されると、搬送ローラによって記録媒体が副走査方向に搬送され、その後、再び図2中の矢印A方向にキャリッジを走査することにより、記録媒体に対する画像や文字等の記録が行なわれる。上記の動作を繰り返し、記録媒体の1枚分の記録が終了すると、その記録媒体はスタッカ90内に排紙され、例えば、A0サイズ1枚分の記録が完了する。
図3は、記録装置の制御構成を示すブロック図である。図3に示されるように、記録装置2は画像形成コントローラ101とプリンタエンジン118で構成される。
画像形成コントローラ101は、パーソナルコンピュータ等のホスト装置から印刷指示および印刷用の画像データを受信し、受信した画像データをプリンタエンジン118で印刷可能な構成の二値画像データに変換して出力する。画像形成コントローラ101は、CPU102、画像処理部103、プリンタエンジンインタフェース104、通信インタフェース105、拡張バス回路106、RAMコントローラ107、およびROMコントローラ108を備える。さらに、これらブロックはそれぞれバスライン110a〜110gを介してシステムバスブリッジ109に接続されている。この実施形態では、これらのブロックはシステムLSIとして一つのパッケージに封止された画像形成コントローラASIC111として実現されている。また、画像形成コントローラ101は、機能拡張ユニットを装着する拡張スロット112とRAM115とROM117を備えるほか、図1および図2に示した操作部や表示部、電源回路部(不図示)等から構成される。
CPU102は、画像形成コントローラ101全体の制御を司る。CPU102は、ROM117またはRAM115に格納された制御プログラムを読み出して実行し、ホスト装置から受信した画像データを二値画像データである画像形成データに変換するための画像処理部103を制御する。また、CPU102は、ホスト装置と通信するための通信インタフェース105の制御や通信プロトコルの解釈、画像処理部103で生成された画像形成データをプリンタエンジン118へ転送するためのプリンタエンジンインタフェース104の制御等を行う。
画像処理部103は、ホスト装置から受信した画像データをプリンタエンジン118で印刷可能な二値画像データに変換する機能を備えている。なお、画像処理部103の詳細な構成については図を参照して後述する。
プリンタエンジンインタフェース104は、画像形成コントローラ101とプリンタエンジン118との間でデータの送受信を行う。プリンタエンジンインタフェース104はDMAC(ダイレクトメモリアクセスコントローラ)を有し、画像処理部103で生成されRAM115に格納された二値画像データをRAMコントローラ107を介して順次読出してプリンタエンジン118に転送する。
通信インタフェース105は、パーソナルコンピュータやワークステーション等のホスト装置との間でデータの送受信を行い、ホスト装置から受信した画像データを、RAMコントローラ107を介してRAM115に格納する。通信インタフェース105は、USBやIEEE1394などの高速シリアル通信、IEEE1284などのパラレル通信、あるいは100BASE−TX等のネットワーク通信など種々の通信プロトコルに対応している。また、これらの複数の通信プロトコルの内の1つに対応する構成でもよい。さらには、有線通信プロトコルに限らず、無線通信プロトコルに対応する構成であっても良い。
拡張バス回路106は、拡張スロット112に装着した機能拡張ユニットを制御する機能を備え、拡張バス113を介して機能拡張ユニットにデータを送信する制御と、機能拡張ユニットが出力するデータを受信する制御とを行う。拡張スロット112には、USB、IEEE1394、IEEE1284、ネットワーク通信などホスト装置との通信機能を提供する通信ユニット、大容量記憶機能を提供するハードディスクドライブユニット等が装着可能である。なお、画像処理部103、通信インタフェース105、および、拡張バス回路106は、プリンタエンジンインタフェース104と同様にDMACを有し、メモリアクセス要求を発行する機能を備えている。
RAMコントローラ107は、RAMバス114を介して画像形成コントローラASIC111に接続されたRAM115の制御を行う機能を備えている。RAMコントローラ107はCPU102とDMACを有する各ブロックとRAM115との間で、書き込みまたは読み出しされるデータの中継を行う。RAMコントローラ107は、CPU102および各ブロックからの読み出し要求や書き込み要求に応じて必要な制御信号を生成してRAM115への書き込みやRAM115からの読み出しを実現する。
ROMコントローラ108は、ROMバス116を介して画像形成コントローラASIC111に接続されたROM117の制御を行う機能を備えている。ROMコントローラ108は、CPU102からの読み出し要求に応じて必要な制御信号を生成し、予めROM117に格納されたプログラムやデータを読み出し、システムバスブリッジ109を介してCPU102に読み出した内容を送り返す。また、ROM117がフラッシュメモリ等の電気的に書き換え可能なデバイスで構成される場合、ROMコントローラ108は必要な制御信号を発生してROM117の内容を書き換える機能を備える。
システムバスブリッジ109は、画像形成コントローラASIC111を構成する各ブロック間を接続する機能を備えるほか、複数のブロックから同時にアクセス要求が発行された場合に、バス権を調停する機能を備えている。CPU102とDMACを有する各ブロックがRAMコントローラ107を介してRAM115へのアクセス要求をほぼ同時に発行する場合があり、システムバスブリッジ109は予め指定された優先順位に従って適切に調停を行う。
RAM115は同期DRAM等で構成され、CPU102が実行するプログラムの一時的な格納、画像処理部103で生成された画像形成データの一時的な記憶、および、CPU102のワークメモリなどの機能を提供する。RAM115は、通信インタフェース105がホスト装置から受信した画像データの一時的なバッファリングや拡張バス113を介して接続された機能拡張ユニットとの間で受け渡しされるデータの一時保存などの機能を提供する。
ROM117はフラッシュメモリ等で構成され、CPU102が実行するプログラムおよびプリンタ制御に必要なパラメータを格納する。フラッシュメモリは電気的に書換え可能な不揮発性のデバイスであり、決められたシーケンスに従うことによりプログラムやパラメータを書き換えることが可能である。
このほか、各回路ブロックは動作モード等を設定するレジスタを備え、CPU102はレジスタアクセスバス(不図示)を介して各回路ブロックの動作モード等を設定することが可能である。
プリンタエンジン118は、画像形成コントローラ101から送出される二値画像データに基づいて記録ヘッドにより記録媒体上に画像を印刷させる印刷機構である。
本実施形態では、プリンタエンジン118は、図1〜図2を参照して説明したように、インクジェット記録を行うものである。そして、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)、黒(Bk)の4色インクによって画像を記録する。
次に、記録装置の画像処理部103について、図面を参照して説明する。
図4は、画像処理部103の詳細な構成を示す機能ブロック図である。
画像処理部103は、色変換処理部201と、量子化処理部202と、レジスタ204と、画像データリードDMAC206と、画像データライトDMAC207とを含む。さらに、誤差データリードDMAC208と、誤差データライトDMAC203とも含む。
色変換処理部201は、ホスト装置から受信したライン形式の多値(M値)の入力画像データの色空間をプリンタエンジン118のインク色で表される色空間に変換する。本実施形態では、ホスト装置からの多値の画像データは、各画素が赤(R)、緑(G)、青(B)のそれぞれ8ビットで表現されるカラー画像データとする。色変換処理部201では、この入力画像データの各画素を、プリンタエンジン118のインク色であるC、M、Y、Kのそれぞれ16ビットで表現される色空間に変換する。また、色変換処理部201では、プリンタエンジン118の出力特性に応じたガンマ補正もあわせて行われる。
量子化処理部202は、各色成分について誤差拡散法による二値(N値)化処理を行う。量子化処理部202では、周辺画素から拡散される誤差を注目画素に加算し、閾値と比較することで二値化処理、すなわち量子化処理を行う。このとき発生する量子化誤差は周辺の未処理の画素へ拡散され、全体として画像データの濃度が保存される。誤差データは誤差データライトDMAC203に送られ、誤差メモリに格納される。誤差データリードDMAC208を介して誤差データを量子化処理部202に転送する。
レジスタ204は、画像処理の開始を指示する画像処理起動レジスタや実行する画像処理の内容およびパラメータを指定するコマンド・パラメータレジスタ等を備えたレジスタ群から構成される。また、レジスタ204は、量子化用の閾値に関するパラメータを設定するレジスタを有している。
画像データリードDMAC206は、RAM115に格納された入力画像データを読み出すためのDMACである。また、画像データライトDMAC207は、入力画像データに対して量子化処理を行って生成された二値画像データをRAM115に格納するためのDMACである。
誤差データリードDMAC208は、隣接ラインから拡散される誤差データを誤差メモリから読み出すためのDMACである。また、誤差データライトDMAC209は、隣接ラインに拡散する誤差データを誤差メモリに格納するためのDMACである。なお、この実施形態では、誤差メモリはRAM115の一部として構成される。
以下、量子化処理部202の動作を詳細に説明する。
量子化処理部202は、色変換処理部201から出力された注目画素の画像データに、前ラインからの拡散誤差データを読み出して加算する。前ラインからの拡散誤差データはRAM115に格納されている。RAM115から読み出した誤差データは量子化処理部202に送られる。また、注目画素には同一ラインの処理済みの画素からも拡散誤差が加算される。同一ラインからの拡散誤差は、量子化処理部202内のバッファ905(後述)に一時的に記憶されている。同一ラインおよび前ラインからの誤差を拡散した後、それぞれの色成分ごとに閾値と比較して量子化を行い、出力データを画像データライトDMAC207によってRAM115に格納する。
図5は誤差拡散処理に用いる誤差拡散マトリクスを示す図である。図5において、「P」で示される画素が注目画素である。
量子化処理によって発生する量子化誤差は、図5に示す拡散係数にしたがって、未処理の周辺画素に拡散される。このうち、図5に「A」で示す同一ラインへの拡散誤差は量子化処理部202内のバッファ905に保存する。また、図5に「B」、「C」および「D」で示す隣接ラインへの拡散誤差は量子化処理部202内のバッファにいったん記憶され、同一画素へ拡散する拡散誤差をすべて足し合わせる。合算された拡散誤差は、誤差データライトDMAC209を介してRAM115に格納される。
図6は誤差拡散の様子を模式的に示す図である。図6において「X」で示す画素への拡散誤差は、次の三つの拡散誤差を合算したものとなる。三つの拡散誤差とは、図6(a)の注目画素「R」から図5に示す拡散係数「D」の画素への拡散誤差、図6(b)の注目画素「S」画素から拡散係数「C」の画素への拡散誤差、及び、図6(c)の注目画素「T」から拡散係数「B」の画素への拡散誤差である。
画像処理部103は、CPU102からレジスタ204への書き込みにより画像処理開始を指示されると、RAM115に格納された画像データを一方端の画素から他方端の画素まで順次読み出し、上述の色変換処理および量子化処理を行う。ライン処理が終了すると画像処理部103はCPU102に対して割り込みを発行して処理の完了を通知する。CPU102からの指示により副走査方向に隣接する画素列について同様に処理を行うことで画像データ全体の二値化処理が実現できる。二値化された出力画像データは順次RAM115に格納される。これを、プリンタエンジンインタフェース104を介してプリンタエンジン118へ送出することで記録媒体への記録が行われる。
図7は、本実施形態に係る記録装置の画像データの処理方向を示す図である。図7に示すように、1ライン毎に画像のライン1(1201)、ライン2(1202)、ライン3(1203)の順で画像データ処理を行う。ライン1(1201)の画像処理は、矢印の方向、つまり左から右(第1の方向)に処理することを示している。同様にライン2(1202)は右から左(第2の方向)、ライン3は左から右に画像処理することを示している。
以下、本実施形態に係る記録装置の動作を詳細に説明する。
図8は記録装置が画像データを量子化処理する場合の画像処理部の動作手順を示すフローチャートである。画像処理部103は量子化処理の実行を指示されると図8に示すフローチャートに従った画像処理動作を実行し、量子化処理を行う。
ステップS602で画像処理部601は、注目画素の画像データを画像データリードDMAC206を介してRAM115から読み出す。
次に、ステップS603で画像処理部103は、注目画素を色変換処理部201によりインク色で表現される画像データに変換する。
さらに、ステップS604で画像処理部103は、注目画素の画像データをC、M、Y、Kの色成分毎に誤差拡散法により量子化する。なお、このステップの量子化処理に係る処理の詳細は図を参照しつつ後述する。
ステップS605で画像処理部103は、1ラインの画像処理が終了したか否かを判定し、未処理の画素が残っている場合、処理はステップS601へ戻り、1ラインの全ての画素の処理が終了している場合は処理を終了する。
次に、図9を参照して、画像処理部103の量子化処理部202の構成を詳細に説明する。
図9は量子化処理部の詳細なブロック図である。加算部901は、誤差メモリから誤差データリードDMAC208を介して入力される前ラインからの誤差データと、RAMから画像データリードDMAC206および色変換処理部201を介して入力される画像データの加算を行なう。
加算部902は、加算部901の値と前画素から分配された誤差値Aの加算を行なう。量子化部903は、レジスタ204に格納された閾値をもとに加算部902の値を二値に量子化する。量子化した際に発生した誤差は、誤差分配部904に送られ図5、図6で示したとおり、同一ラインへの誤差と次ラインへの誤差を分配する。同一ラインへの誤差は、次画素の処理で使用するためにバッファ905に格納する。また、量子化した結果はセレクタ911を介して量子化後の画像データとして出力する。なお、次のラインへ分配するために、誤差の累積値を保持するレジスタを備えている。例えば、図5に示すように、1つの注目画素から次のラインの3画素に分配するので、各画素位置に累積される誤差を保持するメモリ領域を備えている。1つの画素位置について累積がなされる(誤差「B」、「C」「D」の加算が完了する)と、その累積誤差を誤差メモリへ出力する。
高速モード判定部910は、量子化及び誤差分配の機能を無効とし所定の量子化後の画像データを出力するかを判定するブロックである。画像データ入力値P1と前ラインから取得した誤差値P2がそれぞれゼロであるかどうかを判定し、セレクタ911の入力切換制御を行なう。入力値P1と誤差値P2のうち少なくとも一方の値がゼロ以外の場合は、セレクタ911の入力Aを選択する。入力値P1と誤差値P2の両方の値がゼロの場合は、セレクタ911の入力Bを選択する。入力Bに対しては、高速モード時の量子化後の画像データとして、高速モード判定部からゼロを出力する。
ここで、図10を参照して、ステップS604の量子化処理手順を詳細に説明する。
図10は量子化処理の詳細な手順を示すフローチャートである。量子化処理において、ステップS701で画像処理部103は、RAM115に格納されている前ラインからの拡散誤差を誤差データリードDMAC208を介して読み出す。次に、ステップS702で画像処理部103は、S701で読み出した誤差値と画像データを加算する。ステップS703で画像処理部103は、ステップS702の入力値P1と誤差値P2の両方の値が0(ゼロ)か否かを判断する。判断の結果がNO(値≠0)の場合は、ステップS705へ進み画像処理部103は、ステップ702の値に対して、量子化処理部202内のバッファ905に格納された同一ラインからの拡散誤差を加算する。ステップS706で画像処理部103は、周辺画素からの量子化誤差を拡散した画像データをレジスタ204に格納された閾値と比較して二値画像データを生成する。
ステップS707で画像処理部103は、生成した二値画像データを画像データライトDMAC207を介してRAM115へ書き込む。ステップS708で画像処理部103は、図5に示した拡散係数に従って発生した量子化誤差を周辺の量子化未処理画素に拡散してこの処理を終了する。このステップにより拡散される量子化誤差のうち同一ラインへの拡散誤差は量子化処理部202内のバッファ905に格納される。一方、隣接ラインへの拡散誤差はいったん誤差分配部904内のバッファに格納され、所定画素への拡散誤差を全て合算した後、次ラインへの誤差データとして、誤差データライトDMAC209を介してRAM115に格納される。
ステップS703の判断の結果がYES(値=0)の場合は、ステップS704で画像処理部103はS705〜S708の処理は行なわず、二値画像データを0として画像データライトDMAC207を介してRAM115へ書き込む。
(その他の実施形態)
以上に述べた実施形態においては、高速モード判定部は、画像データの値と前ラインからの注目画素への誤差値に着目し、量子化及び誤差分配処理によらない値を出力する高速モードに移行している。更に、この高速モードへの移行の制御について、その他の実施形態1について説明する。なお、上述の実施形態と同じ内容については説明を省き、相違している点について説明する。
図11では、図9の構成に加え、バッファ905に保持されている同一ラインの誤差値P3を入力する。この誤差値P3の値がゼロか否かを判定する。この判定でゼロでなければ、P1とP2の両方がゼロであっても、高速モードを実行しない。従って、誤差値P3の値がゼロでなければ、セレクタ911は、量子化部の出力(入力A)を選択して出力する。一方で、P1〜P3の値がすべてゼロであれば、高速モードを実行する。この量子化処理は、図12に示すようなフローで実行される。図12のS710において、P1、P2、P3がすべてゼロであるか否か判定する。
次に、高速モードへの移行の制御について、その他の実施形態2について説明する。図13では、図9の構成に加え、誤差分配部904が出力する累積誤差値P4を入力する。この累積誤差値P4の値がゼロか否かを判定する。この判定でゼロでなければ、P1とP2の両方がゼロであっても、高速モードを実行しない。従って、累積誤差値P4の値がゼロでなければ、セレクタ911は、量子化部の出力(入力A)を選択して出力する。一方で、P1、P2、P4の値がすべてゼロであれば、高速モードを実行する。
次に、高速モードへの移行の制御について、その他の実施形態3について説明する。図14では、図11と図13の構成を組み合わせたものである。同一ラインの誤差値P3と、誤差分配部が出力する累積誤差値P4を入力する。誤差値P3と誤差値P4の両方の値がゼロか否かを判定する。この判定でゼロでなければ、P1とP2の両方がゼロであっても、高速モードを実行しない。一方で、P1〜P4の値がすべてゼロであれば、高速モードを実行する。
なお、誤差拡散の分配の方法や誤差拡散のマスクのサイズ・形状などは、上述した値・形態に限定するものではない。
上記実施形態においては、インクジェット記録装置の実施形態を示したが、デジタルテレビや電子写真など画像処理を行う装置であってもよい。
102 CPU
103 画像処理部
115 RAM
118 プリンタエンジン
201 色変換処理部
202 量子化処理部
204 レジスタ

Claims (5)

  1. M値の画像データをN値(N<M)の画像データに変換処理する画像処理装置であって、
    M値の画像データを入力する入力手段と、
    前記入力手段により入力された画像データの注目画素の値をN値に所定の量子化処理により量子化する量子化手段と、
    前記量子化手段が量子化する際に発生する誤差値を前記注目画素の周辺画素へ拡散する誤差拡散手段と、
    前記注目画素に隣接する隣接ラインの画素から当該注目画素への誤差値を取得する取得手段と、
    前記入力手段により入力された画像データを量子化する際に、前記注目画素の値および前記取得手段により取得された誤差値がゼロである場合には、前記量子化処理によらずにN値を生成する生成手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記生成手段は、前記注目画素と同一ラインの画素における量子化処理で発生した当該注目画素への誤差値がさらにゼロである場合に、前記量子化処理によらずにN値を生成する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記生成手段は、前記注目画素における量子化処理により発生した隣接ラインへの誤差値がさらにゼロである場合に、前記量子化処理によらずにN値を生成する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. M値の画像データをN値(N<M)の画像データに変換処理する画像処理方法であって、
    M値の画像データを入力するステップと、
    前記入力手段により入力された画像データの注目画素の値をN値に所定の量子化処理により量子化するステップと、
    前記量子化処理する際に発生する誤差値を前記注目画素の周辺画素へ拡散するステップと、
    前記注目画素に隣接する隣接ラインの画素から当該注目画素への誤差値を取得するステップと、
    前記入力手段により入力された画像データを量子化する際に、前記注目画素の値および前記取得手段により取得された誤差値がゼロである場合には、前記量子化処理によらずにN値を生成するステップと、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  5. 記録ヘッドと、
    M値の画像データを前記記録ヘッドにより画像を印刷させるためのN値(N<M)のデータに変換処理する画像処理手段とを有し、
    前記画像処理手段は、M値の画像データを入力する入力手段と、
    前記入力手段により入力された画像データの注目画素の値をN値に所定の量子化処理により量子化する量子化手段と、
    前記量子化手段が量子化する際に発生する誤差値を前記注目画素の周辺画素へ拡散する誤差拡散手段と、
    前記注目画素に隣接する隣接ラインの画素から当該注目画素への誤差値を取得する取得手段と、
    前記入力手段により入力された画像データを量子化する際に、前記注目画素の値および前記取得手段により取得された誤差値がゼロである場合には、前記量子化処理によらずにN値を生成する生成手段と、
    を有することを特徴とする記録装置。
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