JP2020069709A - 画像処理装置、インクジェット記録装置および画像処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】同色インクの印字ヘッドを副走査方向に対して複数持ち、複数全て使用して印字する場合の印字幅よりも、個々の印字幅が狭くなる構成のプリンタにおいて、一部ヘッドが使用不可となった場合に入力画像の全面を印字することができなかった。【解決手段】全ヘッドによって印字することで入力画像の全面が印字されるような第1の印字データ生成モードと、一部ヘッドが使用可能である場合は使用可能な一部ヘッドで印字することで入力画像の全面が印字されるような第2の音字データ生成モードを持つ。ヘッド使用不可検知部により検知を行って全ヘッド使用可能な場合は第1、一部ヘッドが使用可能な場合は第2の印字データ生成モードに切り替える。【選択図】図4
Description
本発明は、記録ヘッドを被記録媒体に対向しつつ走査させながら被記録媒体上に文字、画像等をマルチパス記録するシリアル型の画像記録装置に関する。詳しくは、所定の間隔で配設される複数の記録ヘッドそれぞれの走査領域を分割して記録を行うことが可能な画像記録装置に関する。
記録ヘッドを走査させながら記録するシリアル型の画像記録方式は、記録媒体等、被記録媒体の全幅をカバーする所謂フルラインヘッドを用いて記録するものに比べて安価であること等の理由から、種々の画像記録装置において一般的に用いられている。
このシリアル型の画像記録装置に用いられる記録方法としてインクジェット記録方式がある。このインクジェット記録方式では記録媒体への直描が可能であり、普通紙からマット紙、光沢紙まで様々な種類の記録媒体に記録を行うことができ、様々な用途に使用される。例えば、事務用途では、高速な普通紙文書プリント、写真プリント用途では、記録媒体の特性を生かした高精細で高発色光沢紙プリントがユーザーから求められており、記録媒体に応じた記録スピードと記録品位を両立する安価な記録方式が望まれている。
ところで、このシリアル型画像記録装置の高速化のために比較的有効な一方式が特許文献1に記載されている。特許文献1では、印字行の左半分と右半分を、1つのキャリッジ機構により支持された印字行左側担当する記録ヘッドAと印字行右側担当する記録ヘッドBとでそれぞれ記録する方法が開示されている。
しかしながら、2つの記録ヘッドを使用して入力画像の全面を印字する構成において、一方の記録ヘッドが使用できない場合に、入力画像において使用できない記録ヘッドに割り当てられた領域は印字することができず、出力される画像情報の欠損が起こる。
そこで特許文献2で、キャリッジの走査方向とほぼ直行方向に互いにずらして搭載される2つの記録ヘッドを持つ構成において、一方の記録ヘッドがインク無し状態と検出された場合に、もう一方のインクの有る記録ヘッドのみで印字を行う手段が提案されている。
特許文献1では、2つの記録ヘッドの内、一方の記録ヘッドが使用できない場合に入力画像の全面を印字する手段については考慮されていない。
また特許文献2の構成では、第1および第2の印字ヘッドそれぞれが、バンド幅に相当するキャリッジ走査幅を持っている必要があり、特許文献1の構成のように印字ヘッドのキャリッジ走査幅がバンド幅未満である場合には画像の全面印字を行うことができない。
本発明は、2つの記録ヘッドで各々の走査領域を分割して記録する画像記録装置及びインクジェット記録装置において、一方の記録ヘッドが使用できない場合であっても、使用可能な記録ヘッドのみで入力画像の全面印字が可能な記録装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る記録装置は、
同色インクの印字ヘッドを副走査方向に対して複数具備し、
複数全て使用して印字する場合の印字幅よりも、個々の印字幅が狭い事を特徴とする記録装置であって、
前記複数のヘッドの内、全ヘッドで印字することで入力画像の全面が印字されるような印字データを生成する第1の生成モードと、
前記複数のヘッドの内、使用可能な一部ヘッドで印字することで入力画像の全面が印字されるような印字データを生成する第2の生成モードを持ち、
各ヘッドが使用できないことを検知するヘッド使用不可検知部によって、
検知の結果、全ヘッドが使用可能であった場合は第1の印字データ生成モード、
一部のヘッドが使用できない場合は第2の印字データ生成モードへの切り替えを行う、印字データ生成モード切替部を持つことを特徴とする。
同色インクの印字ヘッドを副走査方向に対して複数具備し、
複数全て使用して印字する場合の印字幅よりも、個々の印字幅が狭い事を特徴とする記録装置であって、
前記複数のヘッドの内、全ヘッドで印字することで入力画像の全面が印字されるような印字データを生成する第1の生成モードと、
前記複数のヘッドの内、使用可能な一部ヘッドで印字することで入力画像の全面が印字されるような印字データを生成する第2の生成モードを持ち、
各ヘッドが使用できないことを検知するヘッド使用不可検知部によって、
検知の結果、全ヘッドが使用可能であった場合は第1の印字データ生成モード、
一部のヘッドが使用できない場合は第2の印字データ生成モードへの切り替えを行う、印字データ生成モード切替部を持つことを特徴とする。
本発明に係る記録装置によれば、同インクの複数ヘッドが全て使用可能である時は、前記複数ヘッド全てに対して印刷データが割り当てられるが、前記複数ヘッドの一部が使用できない時は、印刷データが印字可能ヘッドに集約される。以上により、同インク複数ヘッドの全てが使用可能である時は、全ヘッドで画像全面の印字を行い、同インク複数ヘッドの一部が使用できない場合であっても、印字可能ヘッドのみで画像全面の印字が可能になる。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。
(装置の説明)
図1は、本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタを模式的に示す図である。
図1は、本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタを模式的に示す図である。
図1に示すように、プリンタ100は、プリンタの構造材をなすフレーム上に記録ヘッド101Lと101Rを備える。記録ヘッド101Lはインクを吐出するための複数のノズルを搭載しており、ブラック(102LK)、シアン(102LC)、マゼンタ(102LM)、イエロー(102LY)となっている。同様に、記録ヘッド101Rも記録ヘッド101Lに搭載のインクと同色のインクを吐出するための複数のノズルを搭載しており、ブラック(102RK)、シアン(102RC)、マゼンタ(102RM)、イエロー(102RY)となっている。
プリンタ100は、記録用紙106の幅方向に直行する方向(X方向)にノズルを配列し、記録ヘッドをガイド104に沿ってX方向に走査して記録する、いわゆるシリアル記録タイプのものである。それぞれのインク色のノズル列のノズル配置の解像度は1200dpiである。
記録媒体としての記録用紙106は、搬送ローラ105(および他の不図示のローラ)がモータ(不図示)の駆動力によって回転することにより、図中矢印方向に搬送される。そして、記録用紙106が給紙された後、記録ヘッド101Lと記録ヘッド101Rそれぞれの複数(所定数)のノズルから記録データに応じてインクが吐出されることにより、記録ヘッドのノズル列に対応した1走査幅分の画像が記録される。記録後は再びノズル列に対応した幅分、記録用紙106が図中矢印方向に搬送され、再び1走査幅分の画像が記録される。
このような、記録用紙の搬送と記録用紙に対する各記録ヘッドからのインク吐出動作を繰り返すことにより、例えば、一頁分の画像を記録することができる。なお、本発明を適用可能な記録装置は、以上説明したシリアル記録タイプの装置に限られない。
図2は、図1に記載のプリンタ100が記録ヘッド101Lと記録ヘッド101Rを用いて記録用紙106にどの様に記録画像を形成するかを説明する図である。
図2中、101L、102LK、102LC、102LM、102LY、101R、102RK、102RC、102RM、102RYは、それぞれ図1中で説明した物を同じなので、説明を省略する。103LK、103LC、103LM、103LYは、それぞれ記録ヘッド101Lに搭載されたブラック・シアン・マゼンタ・イエローのインクタンクである。各色のインクタンクは対応する色のノズルと接続されており、インクをノズルに供給する役割を果たす。同様に、103RK、103RC、103RM、103RYは、それぞれ記録ヘッド101Rに搭載されたブラック・シアン・マゼンタ・イエローのインクタンクである。図2中の直線X1,X2,X3,X4は記録用紙106紙面上でのX方向位置を表しており、
X1=記録ヘッド101Lが記録可能な領域の左端
X2=記録ヘッド101Rが記録可能な領域の左端
X3=記録ヘッド101Lが記録可能な領域の右端
X2=記録ヘッド101Rが記録可能な領域の右端
となっている。
X1=記録ヘッド101Lが記録可能な領域の左端
X2=記録ヘッド101Rが記録可能な領域の左端
X3=記録ヘッド101Lが記録可能な領域の右端
X2=記録ヘッド101Rが記録可能な領域の右端
となっている。
また、図2中の領域A1、A2は記録用紙106紙面上でのX方向領域を表しており、
A1=記録ヘッド101Lが記録可能な領域
A2=記録ヘッド101Rが記録可能な領域
A3=記録ヘッド101Lのみが記録可能な領域
A4=記録ヘッド101Lと記録ヘッド101Rの両方で記録可能な領域
A5=記録ヘッド101Rのみが記録可能な領域
となっている。
A1=記録ヘッド101Lが記録可能な領域
A2=記録ヘッド101Rが記録可能な領域
A3=記録ヘッド101Lのみが記録可能な領域
A4=記録ヘッド101Lと記録ヘッド101Rの両方で記録可能な領域
A5=記録ヘッド101Rのみが記録可能な領域
となっている。
図3は、本発明の一実施形態に係る記録システムの構成を示すブロック図である。
同図に示すように、この記録システムは、図1に示したプリンタ100と、そのホスト装置としてのパーソナルコンピュータ(PC)300を有して構成されるものである。
同図に示すように、この記録システムは、図1に示したプリンタ100と、そのホスト装置としてのパーソナルコンピュータ(PC)300を有して構成されるものである。
ホストPC300は、主に以下の要素を有して構成されるものである。CPU301は、HDD303やRAM302に保持されているプログラムに従った処理を実行する。RAM302は、揮発性のストレージであり、プログラムやデータを一時的に保持する。また、HDD303は、不揮発性のストレージであり、同じくプログラムやデータを保持する。データ転送I/F(インターフェース)304はプリンタ100との間におけるデータの送受信を制御する。このデータ送受信の接続方式としては、USB、IEEE1394、LAN等を用いることができる。キーボード・マウスI/F305は、キーボードやマウス等のHID(Human Interface Device)を制御するI/Fであり、ユーザーは、このI/Fを介して入力をすることができる。ディスプレイI/F306は、ディスプレイ(不図示)における表示を制御する。
一方、プリンタ100は、主に以下の要素を有して構成されるものである。CPU311は、ROM313やRAM312に保持されているプログラムに従い、図4以降で後述する各実施形態の処理を実行する。RAM312は、揮発性のストレージであり、プログラムやデータを一時的に保持する。また、ROM313は不揮発性のストレージであり、図4以降で後述する各実施形態の処理で作成されるテーブルデータやプログラムを保持することができる。 データ転送I/F314はPC300との間におけるデータの送受信を制御する。ヘッドコントローラ315Lは、図1に示した記録ヘッド101Lに対して記録データを供給するとともに、記録ヘッドLの吐出動作を制御する。
具体的には、ヘッドコントローラ315Lは、RAM312の所定のアドレスから制御パラメータと記録データを読み込む構成とすることができる。そして、CPU311が、制御パラメータと記録データをRAM312の上記所定のアドレスに書き込むと、ヘッドコントローラ315Lにより処理が起動され、記録ヘッドLからのインク吐出が行われる。同様に、ヘッドコントローラ315Rは、図1に示した記録ヘッド101Rに対して記録データを供給するとともに、記録ヘッドRの吐出動作を制御する。画像処理アクセラレータ316は、ハードウェアによって構成され、CPU311よりも高速に画像処理を実行するものである。具体的には、画像処理アクセラレータ316は、RAM312の所定のアドレスから画像処理に必要なパラメータとデータを読み込む構成とすることができる。そして、CPU311が上記パラメータとデータをRAM312の上記所定のアドレスに書き込むと、画像処理アクセラレータ316が起動され、所定の画像処理が行われる。なお、画像処理アクセラレータ316は必ず必要な要素ではく、プリンタの仕様などに応じて、CPU311による処理のみで上記のテーブルパラメータの作成処理および画像処理を実行してもよい。
以上説明した記録システムにおいて、左右に具備したヘッドの内、片方のヘッドが使用できない場合であっても入力画像の全面を印刷する為の実施形態を以下に説明する。
以下より、本発明における第1の実施例について説明する。
本実施例における全体フローを図4に示す。初めに、データ転送I/F314によって、印刷ジョブ受信(401)を行う。次に処理ブロック402〜405を画像処理アクセラレータ316によって実行する。処理ブロック402では全ヘッドが使用可能であるか否かによって、モード切替を行う。画像処理から量子化データ印刷処理までは、前記モード切替手段によって選択された印字データ生成モードに対応する印字データ生成を行うことによって、処理を切り替える。また生成された印字データは記録ヘッドに転送されて印字処理を行うが、その時に転送する対象の記録ヘッドは前記印字データ生成モードにより異なる。図4(a)に示す処理ブロック401〜405は第1の印字データ生成モードに対応し、印字データは記録ヘッドLと記録ヘッドRに分配して転送する。図4(b)に示す処理ブロック406〜410は第2の印字データ生成モードに対応し、印字データは後述する処理により1回目給紙用と2回目給紙用に分配されるが、どちらも使用可能な一方の記録ヘッドに転送する。処理ブロック409の出力先については例として、記録ヘッドLが使用可能で、記録ヘッドRが使用できない場合の印字データ出力先を示す。処理ブロック401と406、402と407についてはそれぞれ処理における違いはなく、処理ブロックとしては同等である。
(PDLレンダリング処理)
受信したジョブ内の処理対象データがPDL(Page Description Language)データであった場合は、PDLレンダリング処理部403においてレンダリング処理を行う。レンダリング処理では、PDLデータに内包される図形の形状情報や位置情報、文字情報などに基づいて、PDLデータをビットマップデータに変換する。本処理によって得られたビットマップデータを以降の処理の入力画像とする。処理対象データが画像データであった場合はそのまま以降の処理の入力画像とする。
受信したジョブ内の処理対象データがPDL(Page Description Language)データであった場合は、PDLレンダリング処理部403においてレンダリング処理を行う。レンダリング処理では、PDLデータに内包される図形の形状情報や位置情報、文字情報などに基づいて、PDLデータをビットマップデータに変換する。本処理によって得られたビットマップデータを以降の処理の入力画像とする。処理対象データが画像データであった場合はそのまま以降の処理の入力画像とする。
また、本実施例ではプリンタ内でPDLのレンダリング処理を行うことを想定しているが、レンダリング処理をジョブ送信元となるプリンタドライバ内で行っても良い。
(印字データ生成モード切替処理)
ヘッドの使用不可検知と、入力画像の白画素検知によって印字データの生成モードを切り替える手段について図5(a)を用いて説明する。
ヘッドの使用不可検知と、入力画像の白画素検知によって印字データの生成モードを切り替える手段について図5(a)を用いて説明する。
使用不可ヘッド検知部501において、使用することができないヘッドがあるかどうかの検知を行い、使用ができないヘッドが1つもなければが全ヘッド使用可否判断部502において全ヘッドが使用可能であるとする。使用できないヘッドがあるかどうかは図5(b)に示すような手順によって判定する。
ヘッド装着判定部5011によって、装着されていないと認識されたヘッドがある場合には、使用できないヘッド有り判定とする。全ヘッドが装着されている場合には、装着されている各ヘッドに対してインク残量検知を行い、インクが切れているヘッドがないか判定する。インクの残量検知手段には、インクを吐出した回数をカウントして、指定した最大吐出回数に対してどの程度の割合であるかによって検知する手段がある。あるいはインクと空気の屈折率の違いを利用し、インクタンクにプリズムを設置してそこに光を当てた時に光が帰ってくるか否かによってインク残量を検知する手段がある。前記残量検知手段によってインクタンクが空であると判断した場合には、そのインクタンクに対応するヘッドは使用できないとして、使用不可ヘッド有りと判定する。インクが切れているヘッドがない場合には、全ヘッドが使用可能であると判定する。なお全ヘッドが使用できない場合には本発明による印字処理は行わないため、全ヘッドが使用できるかどうかの判定処理も必要となるが、本実施例では簡潔のため省いている。
使用不可ヘッドの検知手段により、プリンタに装着可能な全ヘッドが使用可能であると判定された場合は、全ヘッドで印字することで入力画像の全面が印字されるような印字データを生成する第1の生成モードを選択する。
使用できないヘッドの数が1つ以上ある場合は、白画素検知部504において入力画像の白画素検知を行う。白画素検知部504において入力された画像の画素情報を参照して、各画素が白画素であるか検知を行い、入力画像における白画素以外の領域が使用可能ヘッドの印字領域に収まっていれば第1の生成モードを選択する。例えば対象画素のRGB値が全て0である時や、RGBの値それぞれが予め決めた閾値を下回る時などに白画素であると決定する。白画素ではない画素が使用不可ヘッドの印字領域にも存在する場合は、使用可能な一部ヘッドで印字することで、入力画像の全面が印字されるような印字データを生成する第2のモードを選択する。
使用可能な一部ヘッドにより入力画像の全面を印字する手段については、例えば2回の給紙に分けて印字する手段、画像の面積を縮小して印字する手段、画像のレイアウトを変更する手段などの中から、ユーザーは任意の手段を選択することができる。本実施例では2回の給紙に分けて印字する手段が選択された場合について説明する。
2回の給紙に分けて印字する手段では、図6に示すように給紙を2回行って使用可能ヘッドのみで2度印字することによって入力画像の全面を印字する。図6中の領域A1,A2は図2の領域A1,A2と共通である。1回目の給紙時と2回目の給紙時のそれぞれにおける印字領域がA1に収まるように印字データの生成を行う。
また、印字を行った紙面領域がインクを吸収することによってたわむ可能性があり、2回目の給紙時に印字済みの領域を搬送される用紙を制動する用紙ガイド側に当てると、インク吐出位置のずれを引き起こす可能性がある。したがって2回目の給紙では1回目の給紙において印字を行っていない、乾燥した領域を用紙ガイド側に当てるのが好ましい。そこで例えば、任意の伝達手段によってユーザーに通知して、使用可能ヘッドを用紙ガイド側に設定するようユーザーに促しても良い。以降では使用可能ヘッドを図6に示すように用紙ガイド側に設置した場合の例を示す。
(画像処理)
下記画像処理については、プリンタドライバ上で実現される場合もあれば、プリンタ本体内回路により実現される場合もある。図7を用いて画像処理の全体構成について説明する。
下記画像処理については、プリンタドライバ上で実現される場合もあれば、プリンタ本体内回路により実現される場合もある。図7を用いて画像処理の全体構成について説明する。
画像データを処理する処理部701〜703において、先ず、入力色変換部701は、入力画像データを、プリンタの色再現域に対応した画像データに変換する。入力する画像データは、本実施形態では、モニタの表現色であるsRGB等の色空間座標中の色座標(R,G,B)を示すデータである。入力色変換部701は、各8ビットのR、G、Bの入力画像データを、マトリクス演算処理や三次元LUTを用いた処理等の既知の手法によって、プリンタの色再現域の画像データ(R´,G´,B´)に変換する。本実施形態では、三次元ルックアップテーブル(3DLUT)を用い、これに補間演算を併用して変換処理を行う。
インク色変換部702は、入力色変換部701によって処理されたR、G、B各8ビットの画像データをプリンタで用いるインクの色信号データによる画像データに変換する。本実施形態ではブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインクを用いることから、RGB信号の画像データは、K、C、M、Yの各8ビットの色信号からなる画像データに変換される。この色変換も、上述の入力色変換処理部と同様、三次元ルックアップテーブルに補間演算を併用して行う。なお、他の変換手法として、上述と同様、マトリクス演算処理等の手法を用いることもできる。また、インクの数はK、C、M、Yの4色を例に挙げたが、濃度の薄いライトシアン(Lc)やライトマゼンタ(Lm)やグレー(Gy)のインクなど、その他のインクを追加してもよい。
TRC(Tone Reproduction Curve)処理部703は、インク色変換部702で処理された各8ビットのインク色信号から成る画像データに対して、インク色毎に量子化データ印刷部405で記録されるドット数を調整するために補正を行う。TRC処理部703において出力される画像データを画像データL1とする。
第2の印字データ生成モードが選択されている場合は、1回目給紙用と2回目給紙用、に画像データを別プレーンで用意する。前記TRC処理部703で出力した画像データL1を1回目給紙用の画像データであるとし、複製部706において複製、出力する画像データL2を2回目給紙用とする。
同様のデータを2つ用意するのは、この後の処理でそれぞれに対して異なる処理を行うためであるが、処理を共通化して1つの画像データのみで以降の処理を行っても良い。その場合に第2の印字データ生成モードを選択した時は、後述する画像データ180度水平回転処理において1回目給紙用と2回目給紙用のそれぞれに分割して出力する。
量子化処理部705及び707は、TRC処理部703で処理された各8ビット256値のインク色の画像データL1に対して量子化処理を行い、記録「1」または非記録「0」を表す1ビットの2値データを生成する。量子化処理の出力はある単位面積当たりのインク滴の数としてもよく、記録「1」または非記録「0」の1ビットの2値データに限定されるものではない。本実施例では、わかりやすさのために、2値データの場合を用いて説明する。
量子化方法の一つとしてディザ法があるが、ディザ法では個々の画素に対する閾値が予め設定されている閾値マトリクスを参照して量子化処理を行う。
閾値マトリクスはメモリに格納される。使用可能な閾値マトリクスの数やサイズはメモリ容量による。512×512サイズを4枚、512×512サイズ×2枚+256×256サイズ×4枚、256×256サイズ×8枚など、サイズの違うものを複数枚持つことが可能である。また、閾値マトリクスは縦と横のサイズが等しいとは限らず、縦と横のサイズを異ならせてもよい。
図17(a)に本実施例のディザ処理で使用するブルーノイズ特性をもつ閾値マトリクスの例をしめす。また、図17(b)は、図17(a)の閾値マトリクスを使用した量子化処理結果のドットパターンであり、図17(c)は、その周波数特性である。図17(c)のように、ブルーノイズ特性を有する量子化結果を得られるディザマスクの作成方法を代表例として、下記文献記載のvoid−and−cluster方式がある。
文献情報:Robert Ulichney, The void−and−cluster method for dither array generation, Proceedings SPIE, Human Vision, Visual Processing, Digital Display IV, Vol.1913, pp.332−343, 1993.
void−and−cluster方式の閾値マトリクス作成方法では、ガウスフィルタを用いてドットを表現し、ドットの粗密を判定する為に、フィルタ出力の強度和を用いる。強度和が大きい程ドット密度が高く、強度和が小さいほどドット密度が低い。まず任意の階調のドットパターンを決定して、ドット密度を計算する。次に該当階調より低濃度側の閾値を生成するには、ドット密度が高いところに、ドットが減るように閾値を順次設定する。反対に、該当階調より高濃度側の閾値を生成するには、ドット密度が低いところに、ドットが増えるように閾値を設定してすることで、閾値マトリクスを生成する。
void−and−cluster方式の閾値マトリクス作成方法では、ガウスフィルタを用いてドットを表現し、ドットの粗密を判定する為に、フィルタ出力の強度和を用いる。強度和が大きい程ドット密度が高く、強度和が小さいほどドット密度が低い。まず任意の階調のドットパターンを決定して、ドット密度を計算する。次に該当階調より低濃度側の閾値を生成するには、ドット密度が高いところに、ドットが減るように閾値を順次設定する。反対に、該当階調より高濃度側の閾値を生成するには、ドット密度が低いところに、ドットが増えるように閾値を設定してすることで、閾値マトリクスを生成する。
1画素分の入力値Inが入力されると、閾値マトリクスを参照し、該当画素に対応するディザ閾値Dthを用意する。その後、入力値Inとディザ閾値Dthを比較する。そして、In<Dthの場合は、非記録「0」を表す出力値0として出力し、In≧Dthの場合は、記録「1」をあらわす出力値1として出力する。
一般的に、閾値マトリクスはCMYKのインク色ごとに設定され、それぞれ量子化される。
2回目給紙時の印字処理では搬送向きに対する紙の向きが変わるため、1回の給紙で印字が完了する場合と比較して紙の公差などによる吐出位置のズレが発生しやすくなる。そこで、1回目給紙用と2回目給紙用の画像データに用いる閾値マトリクスを異ならせても良い。1回目給紙用と2回目給紙用の閾値マトリクスが互いに相関を持つように、ブルーノイズ特性を保ちつつ、ドット重なり個数を考慮して生成した閾値マトリクスを用いることで、画像も良好でロバスト性が高い量子化結果を得ることができる。このような閾値マトリクスの生成方法は、特開2014−113819で開示されている方法などがある。
その他、量子化手段については誤差拡散法などの任意の手段を用いて良い。
前記モード切替処理により、第2の印字データ生成モードが選択された場合、2回目給紙用の画像データに対して180度水平方向に回転処理を行う。例えば、図8に示すように回転後画像データL2の右下の画素806に、回転前画像データL2の左上の画素情報801を格納し、同様に画素805に画素802を格納、画素804に画素803を格納する。以降順に画像データの全画素を回転後画像データL2に保存することで回転処理を行う。その他、記録ヘッドへの印字データ転送時に、回転前画像データL2の右下の画素807から順に転送することで、180度水平方向回転処理を行うのと同等の吐出順になるようにしても良い。
180度水平回転を印字データ生成処理に入る前に行う場合、第2の印字データ生成モードを選択したことをプリンタドライバにフィードバックしてプリンタドライバ内の処理において行うか、プリンタ内のファームウェア処理において行っても良い。
第1の印字データ生成モードが選択されていた場合、回転処理は必要としないため行わない。
(量子化データ印刷)
量子化データ印刷部405は、前記量子化処理部によって得られた2値データ(ドットデータ)に基づいて、記録ヘッドを駆動し記録媒体に各色のインクを吐出して記録を行う。量子化データを基に記録を行う手順について、図10を用いて説明する。本実施例においては2値の量子化処理であるため、変換部1001において量子化データから2値の印字データへの変換は行わないが、多値の量子化である場合は所定の展開パターンにより量子化データを印字データ(前記ドットパターンと同等)に変換する
初めに第1の印字データ生成モードが選択された場合の、量子化データから印字データへの変換手順について説明する
第1の印字データ生成モードでは、2値の印字データは記録ヘッド101L用と101R用にそれぞれ分配される。重複領域である図2のA4では、各吐出位置で2つのヘッドを合わせて1ヘッド分となるように後述する分担規則に従って記録を分担する。
量子化データ印刷部405は、前記量子化処理部によって得られた2値データ(ドットデータ)に基づいて、記録ヘッドを駆動し記録媒体に各色のインクを吐出して記録を行う。量子化データを基に記録を行う手順について、図10を用いて説明する。本実施例においては2値の量子化処理であるため、変換部1001において量子化データから2値の印字データへの変換は行わないが、多値の量子化である場合は所定の展開パターンにより量子化データを印字データ(前記ドットパターンと同等)に変換する
初めに第1の印字データ生成モードが選択された場合の、量子化データから印字データへの変換手順について説明する
第1の印字データ生成モードでは、2値の印字データは記録ヘッド101L用と101R用にそれぞれ分配される。重複領域である図2のA4では、各吐出位置で2つのヘッドを合わせて1ヘッド分となるように後述する分担規則に従って記録を分担する。
図9を用いて説明する。図9記載の901、902は、量子化処理部404から出力された画像が全て記録「1」で出力された場合の非重複領域と重複領域の出力結果を表している。
ここでは、図9の非重複領域における出力結果901は図2の記録ヘッドLで印刷される非重複領域A3に印字される画像データの場合とする。
マスク処理部1002において、画像データL1を基に生成した印字データにより、前述のように所定の分担規則に従って記録を分担する。
ここでは、領域毎に設定されている記録ヘッドL用マスク903、905、記録ヘッドR用マスク904、906を用いて分担を行う。そして、図9の903、904、905、906における黒画素は入力画素を通さない画素とし、白画素は入力画素を通す画素とする。この場合、量子化データが全て印刷されるためには、記録ヘッドL用マスクと記録ヘッドR用マスクは排他の関係になっている必要がある。
非重複領域画像データ901は、記録ヘッドLのみで印字される領域のため、全て記録ヘッドLで印字されるよう記録ヘッドL用マスク903のような全て入力画素を記録ヘッドL用印字データ907にデータを出力するよう設定される。記録ヘッドR用マスクには、記録ヘッドR用印字データ908にデータを出力させないようマスクが設定される。
一方、重複領域では、記録ヘッドLと記録ヘッドRで半分ずつ印字されるようなマスクを設定する。
記録ヘッドL用マスク905をかけられたデータは記録ヘッドL用印字データ909となり、同様に記録ヘッドR用マスク906をかけられたデータは記録ヘッドL用印字データ910となる。
次に第2の印字データ生成モードが選択された場合の、量子化データから印字データへの変換手順について説明する。
第2の印字データ生成モードにおいては、画像処理部において画像データL1と画像データL2から得られた量子化データを、それぞれ記録ヘッド101Lの1回目給紙時用と2回目給紙時用に分配する。したがって第1の印字データ生成モードにおいては記録ヘッドLと記録ヘッドRで印字領域を分配したが、同様の分配規則に従って1回目給紙印字と2回目給紙印字に記録を分担する。
2回目給紙用の量子化データは回転処理が施されている点で第1の印字データ生成モードと異なる。したがって使用するマスクデータについても同様に180度水平回転を考慮したものを用意する。
マスクデータの保存データ量を削減したい場合は、1回目給紙用と2回目給紙用にそれぞれマスクデータを用意するのではなく、1回目給紙用に分配する際は、第1の印字モードで使用する記録ヘッドL用マスクを使うことで一部共通化できる。その場合、2回目給紙用への分配は別途マスクデータを用意する必要がある。そこで、2回目給紙時も別途マスクを用意せず第1の印字モードで使用する記録ヘッドR用マスクを使用するが、読み込むが、読み込み順を逆にすることで、マスクを180度水平回転して使用するのと同等のマスク処理を行うようにしても良い。
使用ができないヘッド、ここでは記録ヘッドRに対してはインク吐出が行われないよう、印字領域全面において記録「0」となるようにマスクパターンを設定する。これはインクの空打ちによる記録ヘッドの損傷を防ぐためである。
分配された2値データの内、1回目給紙時に使用される印字データに対して位置合わせ用のパターンを画像の隅に付加することで、2回目給紙印字時に前記位置合わせ用の基準情報とすることができる。ここでは記録ヘッド101L用の2値データに対して、位置合わせ用に十字のパターンを付加した例について説明する。
次に、ここまでの処理で生成した印字データを基にインク吐出による紙面への印字処理を行う。
画像処理を含めたここまでの印字データ生成処理は、通常は紙面に対しラスター方向に画像を走査し、同方向に処理結果をRAM上に配置することで行っている。これに対し、実際にヘッドに対して情報を転送する際には、ヘッド装置が受け付ける方向(例えばカラム方向)に画像を再配置する必要がある。この処理をH/V変換と呼び、H/V変換部1003において処理を行う。H/V変換の実施は、RAMに対するメモリアクセスによって行ってもよい。または、処理を高速化するために専用のハードウェアを介し、ラスター方向に配置された画像を直接バースト転送により入力し、ハードウェア上のSRAMにて再配置を行い、再配置結果をそのままヘッド装置に直接転送するようにしてもよい。
インクはインクキャリッジ上に設置され、キャリッジ内の流路を通って記録ヘッドに接続されている。記録ヘッドは通信ケーブルを介してプリンタのバスに接続され、前述のH/V変換後の画像情報とヘッド吐出制御情報を受け取ることで、任意のタイミングで吐出制御を行う。ヘッド上のヒータを加熱することにより、インクは急速に加熱され、膜沸騰により気体を形成し、この気泡生成の圧力によりインク滴が記録媒体に向かって吐出される。
または、ヘッド上のピエゾ素子を駆動することにより、振動板を変位させて、この変位による圧力変化によりインク滴が記録媒体に向かって吐出される。
前記モード切り替え手段により、第1の印字データ生成モードが選択された場合には、H/V変換後の印字データを記録ヘッド101Lと記録ヘッド101Rに対して転送する。この時、転送する印字データは前述のマスク処理によって記録ヘッド101L用と記録ヘッド101Rにそれぞれ生成したものである。記録ヘッド101Lと記録ヘッド101Rはそれぞれ割り当てられたH/V変換後の印字データに基づき、図1で説明した手順によってインクの吐出を行う。
第2の印字データ生成モードが選択された場合の印字処理について説明する。第2の印字データ生成モードでは、一回目の印字処理は、1回目給紙時用の印字データを使用し、印字可能な記録ヘッド101Lのみを用いて行う。
1回目給紙時用印字データによる印字処理が終わったら、排出された紙を180度水平回転して給紙部から再度給紙を行うよう、ユーザーに通知する。通知手段はディスプレイへの表示やLEDランプでの合図、音声での案内など任意の手段を選択する。
次に2回目給紙時用の印字データに基づいて印字処理を行う。
2回目給紙による印字においては、紙サイズの製造公差や搬送ずれなどにより、図2中の領域A1とA2の境界部や、1回目給紙時用印字データと2回目給紙時用印字データの重なり部であるA3において吐出位置がずれて画像弊害となる可能性がある。
そこで例えば、印字データ生成において位置合わせ用に1回目給紙用の印字データの隅に付加した十字パターンの位置や向きを、2回目給紙時に画像センサによって取得し、取得情報を基に位置や角度の推定を行う。推定した情報を基にドット配置情報の調整や紙搬送時のモータの制御を切り替えることにより、1回目給紙時における印字画像とのズレを吸収することができる。あるいは図11に示すように給紙部の構成を、左右の用紙ガイド位置を連動させて紙が常に給紙部の中心を通るような構成(センター給紙)とすれば、2回目以降の給紙においても給紙部の中心を紙面の中心軸が通るため、水平方向の位置合わせは必要なくなる。
その他、位置合わせ用のパターンを用いない場合は、用紙を搬送する際に赤外線による遮蔽検知によって用紙の通過を検知することで、用紙の始端と終端が通過する間の搬送ローラの搬送距離を取得して、用紙の紙長とする手段がある。紙長の取得を1回目の給紙時に行い、2回目の給紙による印字において位置合わせに使用する。
上記の構成により、全記録ヘッドが使用可能ではない状態においても、入力画像の全面を印字することができる。
前記第2の印字モードにおいて、使用可能なヘッドの印字領域である領域A1に画像の面積が収まるよう画像に対して縮小処理を行う手段について説明する。第1の印字データ生成モードについては実施例1と同等である。
本実施例において、第2の印字データ生成モードが選択された場合の全体フローを図4(c)に示す。PDLレンダリング部までの処理手順は実施例1と同等である。
(画像処理)
本実施例では図12に示す画像処理フローによって量子化データの生成を行う。
本実施例では図12に示す画像処理フローによって量子化データの生成を行う。
前記モード切り替え処理により第2の印字モードが選択された場合、画像データの面積縮小処理部1206において、図13に示すように入力画像に対して使用可能ヘッドの印字領域に収まるよう縮小処理を行う。図13中の領域A1,A2は図2の領域A1,A2と共通である
図14の例のように、縮小前画像1401に対して画像面積の縮小処理を行い、縮小後画像1402を得る。縮小倍率については、全ヘッドが使用可能である時の最大印字領域から、一つのヘッドの印字領域に収まるよう縮小する場合の倍率に固定しても良い。あるいは白画素検知した情報を基に白画素以外の全ての領域が収まるような縮小倍率を動的に決めることで小さい縮小倍率に留めて、印字画像をなるべく大きく印字することができる。
図14の例のように、縮小前画像1401に対して画像面積の縮小処理を行い、縮小後画像1402を得る。縮小倍率については、全ヘッドが使用可能である時の最大印字領域から、一つのヘッドの印字領域に収まるよう縮小する場合の倍率に固定しても良い。あるいは白画素検知した情報を基に白画素以外の全ての領域が収まるような縮小倍率を動的に決めることで小さい縮小倍率に留めて、印字画像をなるべく大きく印字することができる。
縮小手段についてはニアレストネイバー変倍やバイリニア変倍など、任意の画像縮小手段を選択するものとする。
(量子化データ印刷)
量子化データ印刷手段は、実施例1に記載の第1の印字データ生成モードとおおよそ同等であるが、使用ができないヘッドについては印字処理が行われないようマスク処理を行う点で異なる。
量子化データ印刷手段は、実施例1に記載の第1の印字データ生成モードとおおよそ同等であるが、使用ができないヘッドについては印字処理が行われないようマスク処理を行う点で異なる。
上記構成により、第2の印字データ生成モードにおいて、1度の給紙によって入力画像の全面を印字することが可能となる。
前記実施例1の第2の印字データ生成モードを、使用可能なヘッドの印字領域に画像の面積が収まるように、画像データのレイアウト変更を行う手段に置き換えた場合の手順について説明する。第1の印字データ生成モードについては実施例1と同等である。
本実施例において、第2の印字データ生成モードが選択された場合の全体フローを図4(d)に示す。印字データ生成モード切替部までの処理手順は実施例1と同等である。
(PDLレンダリング)
第2の印字データ生成モードが選択された場合、使用可能なヘッドの印字領域に収まるよう、PDLレンダリング時のレイアウトを変更する。第1の印字データ生成モードが選択されていた場合は実施例1に記載のPDLレンダリング処理と同等である。
第2の印字データ生成モードが選択された場合、使用可能なヘッドの印字領域に収まるよう、PDLレンダリング時のレイアウトを変更する。第1の印字データ生成モードが選択されていた場合は実施例1に記載のPDLレンダリング処理と同等である。
使用可能なヘッドの印字領域に収まるようなレイアウト変更手段について説明する。
PDL内のレンダリング対象情報が文書である場合は図15に示すような改行の挿入を行う。各ヘッドの印字領域は基準情報としてプリンタ内に保存され、文字位置を順に参照していき、対象の文字位置が印字可能ヘッドの印字領域である図15の領域A1の外である場合は、図15に示す位置に改行を挿入する。
また、PDL内のレンダリング対象情報が画像または図形である場合は、図16に示すようにそれぞれの画像位置を変更する。画像の描画順序を崩さずに、図15の領域A1に収まるよう画像位置を変更する。
本処理においてはレンダリング対象情報である画像や図形の幅が印字領域A1より大きく、レイアウト変更のみでは印字可能領域に収まらない場合がある。その場合、画像に対してはニアレストネイバー変倍やバイリニア変倍などによる面積縮小、図形に対しては図形の描画サイズを縮小するなどして印字領域A1に収めることができる。
上記について、文書と画像、図形が混在している場合はレンダリング対象情報毎に上記手段を切り替える。
本レンダリング処理をプリンタドライバ側で行う場合、プリンタドライバからのジョブ依頼をプリンタで受信し、プリンタ本体内で印字データ生成モード切替を行った後にドライバにフィードバックしてPDLレンダリング処理を行う。
(量子化データ印刷)
実施例2と同様に、量子化データ印刷手段は、実施例1に記載の第1の印字データ生成モードとおおよそ同等であるが、使用ができないヘッドについては印字処理が行われないようマスク処理を行う点で異なる。
実施例2と同様に、量子化データ印刷手段は、実施例1に記載の第1の印字データ生成モードとおおよそ同等であるが、使用ができないヘッドについては印字処理が行われないようマスク処理を行う点で異なる。
上記構成により、第2の印字データ生成モードにおいて、使用可能ヘッドのみで入力画像の全情報を印字することができる。
100 プリンタ、101L・101R 記録ヘッド、104 ガイド、
105 搬送ローラ、106 記録用紙
105 搬送ローラ、106 記録用紙
Claims (4)
- 同色インクの印字ヘッドを副走査方向に対して複数具備し、
複数全て使用して印字する場合の印字幅よりも、個々の印字幅が狭い事を特徴とする記録装置であって、
前記複数のヘッドの内、全ヘッドで印字することで入力画像の全面が印字されるような印字データを生成する第1の生成モードと、
前記複数のヘッドの内、使用可能な一部ヘッドで印字することで入力画像の全面が印字されるような印字データを生成する第2の生成モードを持ち、
各ヘッドが使用できないことを検知するヘッド使用不可検知部によって、
検知の結果、全ヘッドが使用可能であった場合は第1の印字データ生成モード、
一部のヘッドが使用できない場合は第2の印字データ生成モードへの切り替えを行う、印字データ生成モード切替部を持つことを特徴とする記録装置。 - 1つの印刷タスクにおいて紙面を水平方向に180度反転して再度給紙するようユーザーに通知する通知手段を持ち、
前記第2の生成モードは、2回目の給紙においてメディアを180度水平に反転することで入力画像の全面が印字されるよう、上記反転を考慮して入力画像を1回目、2回目給紙用それぞれに分割、変換した印字データを生成することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。 - 第2の生成モードは、使用可能ヘッドによって印字可能な領域に収まるよう面積を縮小した印字データを生成することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 第2の生成モードは、使用可能ヘッドによって印字可能な領域に収まるように入力画像のレイアウトを変更した印字データを生成することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
Priority Applications (1)
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JP2018204741A JP2020069709A (ja) | 2018-10-31 | 2018-10-31 | 画像処理装置、インクジェット記録装置および画像処理方法 |
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