JP2014093473A - 部品実装装置およびバックアップピン挿入位置データ作成方法 - Google Patents

部品実装装置およびバックアップピン挿入位置データ作成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014093473A
JP2014093473A JP2012244297A JP2012244297A JP2014093473A JP 2014093473 A JP2014093473 A JP 2014093473A JP 2012244297 A JP2012244297 A JP 2012244297A JP 2012244297 A JP2012244297 A JP 2012244297A JP 2014093473 A JP2014093473 A JP 2014093473A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
board
backup pin
head unit
components
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012244297A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5925666B2 (ja
Inventor
Yoshiyuki Nakagawa
義之 中川
Masamichi Komine
正道 小峯
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP2012244297A priority Critical patent/JP5925666B2/ja
Publication of JP2014093473A publication Critical patent/JP2014093473A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5925666B2 publication Critical patent/JP5925666B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)

Abstract

【課題】下面に部品が実装されている長尺状の基板の上面に高い実装効率で部品を実装することが可能な部品実装装置を提供する。
【解決手段】複数の基板保持位置を設定可能な基板搬送路3と、バックアップピン17とを備える。第1の実装可能領域A1で部品実装を行う上流側ヘッドユニット33と、第2の実装可能領域A2で部品実装を行う下流側ヘッドユニット34と、制御装置とを備える。制御装置は、既存のバックアップピン17が基板4の下面の部品と干渉することがなくかつ基板4の下面に接触する第1、第2の基板保持位置P1,P2を選別する。基板4の第1基板領域B1が第1の実装可能領域A1内に位置する状態で上流側ヘッドユニット33によって部品実装が行われる。基板4の第2基板領域B2が第2の実装可能領域A2内に位置する状態で下流側ヘッドユニット34によって部品実装が行われる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、既存のバックアップピンを使用して複数の基板保持位置で基板を保持し部品実装を行う部品実装装置およびこの部品実装装置に用いるバックアップピン挿入位置データ作成方法に関するものである。
従来の一般的な部品実装装置は、部品実装用の基板を搬送する基板搬送路と、電子部品(以下、単に部品という)を基板に実装するためのヘッドユニットとを備えている。前記基板搬送路は、予め定めた基板保持位置に基板を保持する機能を有している。基板は、下方から複数のバックアップピンによって支えられた状態で基板保持位置に保持される。
前記バックアップピンは、基板の下面に予め部品が実装されている場合は、例えば特許文献1に記載されているように、基板の下面の部品を避けた位置を支えるように配置される。
前記ヘッドユニットは、部品を吸着する吸着ノズルを備え、部品供給装置と基板搬送路との間で移動できるように構成されている。このヘッドユニットは、1つのみ装備されることが多いが、特許文献2に記載されている部品実装装置には上流側と下流側に計2つ装備されている。
特許文献2に開示された部品実装装置は、基板搬送路に保持された1枚の基板に二つのヘッドユニットを用いて部品を実装可能なものである。
ところで、近年、電子機器の大型化に伴い、ヘッドユニットによって部品を実装できる範囲を越える大きさの長尺状の基板が生産されるようになってきた。このような長尺状の基板に電子部品を実装するためには、二つのヘッドユニットを使用し、上流側のヘッドユニットで部品実装を行った後に基板の保持位置を変え、下流側のヘッドユニットで部品実装を行うことが考えられる。
特許第4402920号公報 特許第3818029号公報
しかしながら、長尺状の基板に部品を実装するにあたって、部品実装を複数回に分けて行うと、基板の下面に予め部品が実装されている場合は、実装効率が低くなるという問題があった。この理由は、基板保持位置が変わると基板下面の部品がバックアップピンに当たるおそれがあるからである。すなわち、前記部品とバックアップピンとの干渉を避けるために、基板保持位置を変えるときバックアップピンの位置を部品と当たることがない位置に変える必要があるから、実装効率が低くなってしまう。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、下面に部品が実装されている長尺状の基板の上面に高い実装効率で部品を実装することが可能な部品実装装置を提供することを第1の目的とする。また、本発明は、複数の基板保持位置の何れにおいても基板下面の部品と干渉することがない位置にバックアップピンを配置できるようなバックアップピン挿入位置データ作成方法を提供することを第2の目的とする。
この目的を達成するために、本発明に部品実装装置は、部品実装用の基板を搬送可能かつ搬送方向の複数の基板保持位置で保持可能に形成された基板搬送路と、前記基板搬送路の上流側において前記基板に部品実装を行う上流側ヘッドユニットと、前記基板搬送路の下流側において前記基板に部品実装を行う下流側ヘッドユニットと、前記基板を支持するバックアップピンが挿入される複数の挿入用孔が形成され、前記複数の基板保持位置の下方に配置されたバックアップピン支持プレートと、前記基板搬送路上の前記基板の移動および前記両ヘッドユニットによる部品実装を制御する制御装置とを備え、前記基板には、前記上流側ヘッドユニットによって部品が実装される第1基板領域と、前記下流側ヘッドユニットによって部品が実装される第2基板領域とが設定され、前記基板の下面には、部品が予め実装され、前記基板搬送路は、前記上流側ヘッドユニットを用いて前記基板に部品実装が可能な第1の実装可能領域と、前記下流側ヘッドユニットを用いて前記基板に部品実装が可能な第2の実装可能領域を有し、前記制御装置は、前記基板の下面に実装された部品の位置、形状および基板の形状を含む基板実装データと、現在のバックアップピン支持プレート上のバックアップピンの位置を含むバックアップピン位置データとを有し、かつ前記バックアップピンの有無に関する第1の条件と、前記バックアップピンの位置に関する第2の条件と、前記基板保持位置に関する第3の条件とが満たされた後に予め定めた実装制御を開始するものであり、前記第1の条件は、前記挿入用孔に挿入されたバックアップピンが存在することであり、前記第2の条件は、前記基板保持位置に基板が配置されたと仮定し、前記基板実装データに基づく基板下面の部品と、前記バックアップピン位置データに基づく前記バックアップピンとが干渉することがなくかつ前記基板の下面と接触する前記バックアップピンが存在することであり、前記第3の条件は、前記第2の条件を満たす基板保持位置には、前記第1基板領域が前記第1の実装可能領域内に位置するように前記基板を保持可能な第1の基板保持位置と、前記第2基板領域が前記第2の実装可能領域内に位置するように前記基板を保持可能な第2の基板保持位置との両方が存在することであり、前記予め定めた実装制御が開始されることにより、前記第1の基板保持位置に基板が保持されて前記第1基板領域に上流側ヘッドユニットによって部品が実装され、続いて前記第2の基板保持位置に基板が保持されて前記第2基板領域に下流側ヘッドユニットによって部品が実装されることを特徴とする。
また、本発明に係る部品実装装置は、部品実装用の基板を搬送可能かつ搬送方向の複数の基板保持位置で保持可能に形成された基板搬送路と、前記基板搬送路の上流側において前記基板に部品実装を行う上流側ヘッドユニットと、前記基板搬送路の下流側において前記基板に部品実装を行う下流側ヘッドユニットと、前記基板を支持するバックアップピンが挿入される複数の挿入用孔が形成され、前記複数の基板保持位置の下方に配置されたバックアップピン支持プレートと、前記基板搬送路上の前記基板の移動および前記両ヘッドユニットによる部品実装を制御する制御装置とを備え、前記基板には、前記上流側ヘッドユニットのみによって部品が実装される第1基板領域と、前記下流側ヘッドユニットのみによって部品が実装される第2基板領域と、前記上流側ヘッドユニットと前記下流側ヘッドユニットとの両方によって部品が実装される第3基板領域とが設定され、前記基板の下面には、部品が予め実装され、前記基板搬送路は、前記上流側ヘッドユニットを用いて前記基板に部品実装が可能な第1の実装可能領域と、前記下流側ヘッドユニットを用いて前記基板に部品実装が可能な第2の実装可能領域と、前記上流側ヘッドユニットと前記下流側ヘッドユニットの両方を用いて前記基板に部品実装が可能な第3の実装可能領域を有し、前記制御装置は、前記基板の下面に実装された部品の位置、形状および基板の形状を含む基板実装データと、現在のバックアップピン支持プレート上のバックアップピンの位置を含むバックアップピン位置データとを有し、かつ前記バックアップピンの有無に関する第1の条件と、前記バックアップピンの位置に関する第2の条件と、前記基板保持位置に関する第3の条件とが満たされた後に予め定めた実装制御を開始するものであり、前記第1の条件は、前記挿入用孔に挿入されたバックアップピンが存在することであり、前記第2の条件は、前記基板保持位置に基板が配置されたと仮定し、前記基板実装データに基づく基板下面の部品と、前記バックアップピン位置データに基づく前記バックアップピンとが干渉することがなくかつ前記基板の下面と接触する前記バックアップピンが存在することであり、前記第3の条件は、前記第2の条件を満たす基板保持位置には、前記第1基板領域が前記第1の実装可能領域内に位置するように前記基板を保持可能な第1の基板保持位置と、前記第2基板領域が前記第2の実装可能領域内に位置するように前記基板を保持可能な第2の基板保持位置と、前記第3基板領域が前記第3の実装可能領域内に位置するように前記基板を保持可能な第3の基板保持位置との全ての基板保持位置が存在することであり、前記予め定めた実装制御が開始されることにより、前記第1の基板保持位置に基板が保持されて前記第1基板領域に上流側ヘッドユニットによって部品が実装され、続いて前記第3の基板保持位置に基板が保持されて前記第3基板領域に上流側ヘッドユニットと下流側ヘッドユニットとの両方によって部品が実装され、さらに続いて前記第2の基板保持位置に基板が保持されて前記第2基板領域に下流側ヘッドユニットによって部品が実装されることを特徴とする。
本発明は、前記発明において、さらに、表示装置を備え、前記制御装置は、前記第1の条件または前記第2の条件が満たされない場合において、前記基板を前記複数の基板保持位置にそれぞれ同時に配置したと仮定し、これらの基板と、これらの基板の下面に実装された部品と、前記バックアップピン支持プレートの複数の挿入用孔とを上方から見た状態の透視図として重ねて前記表示装置に表示させ、前記透視図には、前記複数の挿入用孔のうち、前記部品と重ならずかつ基板における部品が存在しない部位と重なる挿入用孔が、その他の挿入用孔とは識別可能に表示されていることを特徴とする。
本発明は、前記発明において、さらに、複数のバックアップピンを貯蔵保持するバックアップピン保持部と、このバックアップピン保持部からバックアップピンを搬送し、バックアップピンが存在しない前記挿入用孔に挿入するバックアップピン移植装置とを備え、前記制御装置は、前記第1の条件が満たされない場合において、前記基板を前記複数の基板保持位置にそれぞれ同時に配置したと仮定し、かつこれらの基板の下面の部品と対向することがなくかつ基板の下面と対向する位置にある挿入用孔を検出し、この挿入用孔に前記バックアップピン移植装置によってバックアップピンを前記バックアップピン保持部から搬送し挿入させるものであることを特徴とする。
本発明に係るバックアップピン挿入位置データ作成方法は、前記部品実装装置によって実施されるバックアップピン挿入位置データ作成方法であって、複数の基板保持位置および複数の挿入用孔の位置のデータと、基板の下面に実装された部品の位置および基板の形状を含む基板実装データとに基づいて、複数の基板保持位置に基板をそれぞれ同時に配置したと仮定する仮想配置ステップと、前記複数の挿入用孔のうち、上方から見て前記部品と重ならずかつ基板における部品が存在しない部位と重なる挿入用孔を選別する選別ステップと、前記選別ステップによって選ばれた挿入用孔の位置をデータとして作成するデータ作成ステップとを有することを特徴とする。
本発明においては、第1の基板保持位置と第2の基板保持位置との2箇所で部品実装が行われるから、長尺状の基板に部品を実装することが可能になる。基板保持位置が2箇所であるから、実装が中断される時間が最低限となり、しかも、基板が切り替わる段取り替えに際しバックアップピンの位置を変える必要がないから、高い実装効率で部品を実装することができる。
したがって、本発明によれば、下面に部品が実装されている長尺状の基板の上面に高い実装効率で部品を実装することが可能な部品実装装置を提供することができる。
また、二つのヘッドユニットによって部品を実装可能な第3の実装可能領域において両方のヘッドユニットを用いて基板に部品を実装する構成を採ることにより、より一層実装効率が高い部品実装装置を提供することができる。
本発明に係るバックアップピン挿入位置データ作成方法によれば、全ての基板保持位置において基板下面の部品と当たることがないバックアップピンの位置を示す位置データを演算によって高い精度で得ることができる。
本発明に係る部品実装装置の平面図である。 本発明に係る部品実装装置の構成を示すブロック図である。 第1の基板保持位置を説明するための模式図である。 第2の基板保持位置を説明するための模式図である。 実装準備プログラムを説明するためのフローチャートである。 第2の条件が満たされる状態を示す模式図である。 実装プログラムを説明するためのフローチャートである。 本発明に係るバックアップピン挿入位置データ作成方法を説明するためのフローチャートである。 基板とバックアップピン支持プレートを示す図で、同図(A)は、表示装置に仮想の基板とバックアップピン支持プレートとが表示されている状態を示し、同図(B)は、仮想の基板に下面の部品が追加された状態を示し、同図(C)は、第2の基板保持位置に仮想の基板が追加された状態を示し、同図(D)は、バックアップピンの挿入用孔が選択された状態を示す。 第2の実施の形態を説明するための模式図で、同図(A)は、第1基板領域が第1の実装可能領域内に位置している状態を示し、同図(B)は、第3基板領域が第3の実装可能領域内に位置している状態を示し、同図(C)は、第2基板領域が第2の実装可能領域内に位置している状態を示す。 実装プログラムの他の例を示すフローチャートである。 最適な第2の基板保持位置を決める方法の他の例を説明するためのフローチャートである。 最適な第2の基板保持位置を決める方法の他の例を説明するための模式図で、同図(A)は、第1の基板保持位置に基板が位置している状態を示し、同図(B)は、1回目の第2の基板保持位置に基板が位置している状態を示し、同図(C)は、2回目の第2の基板保持位置に基板が位置している状態を示す。
(第1の実施の形態)
以下、本発明に係る部品実装装置およびバックアップピン挿入位置データ作成方法の一実施の形態を図1〜図9によって詳細に説明する。
図1に示す部品実装装置1は、平面視において四角形に形成された基台2の上に後述する各種の装置を搭載して構成されている。図1に示す基台2の上下方向(以下、この方向をY方向という)の中央部には、図1において左右方向(以下、この方向をX方向という)に延びる基板搬送路3が設けられている。この基板搬送路3は、電子部品実装用基板4を図1において右側から左側へ搬送するためのものである。
この基板搬送路3は、基板4のY方向の両端部を支持する一対の搬送用ベルト3a,3bを有するコンベア装置5によって構成されている。基板4は、搬送用ベルト3a,3bの上に載せられ、このベルト3a,3bの回転に伴って水平方向に移動する。
この基板搬送路3には、基板4をX方向の複数の基板保持位置で保持するために、複数の基板ストッパー6〜13が設けられている。
基板4は、複数の基板ストッパー6〜13のうちいずれか一つに当接することによって、搬送方向下流側への移動が規制されて停止する。この停止した位置が基板保持位置になる。すなわち、基板保持位置は、基板ストッパー6〜13と同数だけ存在する。例えば、図1に示すように、一つの基板搬送路3に8箇所の基板保持位置を設けることができる。以下において、これらの基板保持位置のうち一つを特定する場合は、例えば「上流側から1番目の基板保持位置」と表現する。
前記コンベア装置5と前記基板ストッパー6〜13の動作は、後述する制御装置14(図2参照)によって制御される。
基板搬送路3の近傍には、基板4を前記基板保持位置で基台2に対して固定するために、基板クランプ装置15が設けられている。この基板クランプ装置15は、基板4を前記搬送用ベルト3a,3bから上方に押し上げる機能と、基板4のY方向の両端部を上下方向に挟んで固定する機能とを有している。基板クランプ装置15が基板4を上方に押し上げる機能は、基板保持位置の下方に配置されたバックアップピン支持プレート16を用いて実現されている。
バックアップピン支持プレート16は、図1に示すように、全ての基板保持位置の下方に位置する大きさに形成されており、図示していない昇降装置に支持されている。このバックアップピン支持プレート16には、X方向およびY方向の全域に多数の挿入用孔18が穿設されており、この多数の挿入用孔18に多数のバックアップピン17が上方から着脱自在に挿入され、上下方向に延びる状態で立てて設けられている。図1に示すバックアップピン17は、バックアップピン支持プレート16の一部のみに設けられているが、バックアップピン支持プレート16のX方向およびY方向の全域に設けることが可能である。
前記多数の挿入用孔18は、X方向とY方向とに予め定めた間隔をおいて離間する状態で設けられている。また、これらの多数の挿入用孔18の位置は、後述する制御装置14のバックアップピン挿入用孔位置データ保持部19(図2参照)に挿入用孔位置データ20として記録されている。これらの挿入用孔18に挿入されているバックアップピン17の位置は、制御装置14のバックアップピン挿入位置データ保持部21にバックアップピン位置データ22として記録されている。
図1に示す基台2のY方向の両端部には、電子部品(以下、単に部品という)を供給するための部品供給装置23,23が設けられている。この部品供給装置23,23は、多数のテープフィーダー24をX方向に並べて配置したものである。部品は、これらのテープフィーダー24において後述する部品移動装置25の吸着ノズル(図示せず)に吸着され、部品移動装置25によって基板搬送路3上の基板4に移載される。部品供給装置23,23と基板搬送路3との間には、部品認識カメラ26,26が設けられている。この部品認識カメラ26,26は、部品移動装置25によって移動させられる部品を下方から撮像するものである。部品認識カメラ26,26の動作は、後述する制御装置14によって制御される。
前記二つの部品供給装置23,23のうち、図1において基台2の前側に位置する部品供給装置23と基板搬送路3との間であって、部品認識カメラ26の両側には、バックアップピン保持部27,27が設けられている。これらのバックアップピン保持部27,27は、複数のバックアップピン17を貯蔵保持するためのものである。バックアップピン保持部27,27には、複数のバックアップピン17が上下方向に延びる状態で上方から着脱できるように保持されている。
前記部品移動装置25は、図1に示すように、基台2のX方向の両端部上に設けられた一対のYレールユニット31,31と、これらのYレールユニット31,31にY方向に移動自在に支持されたXレールユニット32と、このXレールユニット32にX方向へ移動自在に支持された上流側ヘッドユニット33および下流側ヘッドユニット34などによって構成されている。
前記Xレールユニット32は、一方のYレールユニット31に設けられたY軸駆動装置35による駆動によってY方向に移動する。
前記上流側ヘッドユニット33と下流側ヘッドユニット34は、それぞれ複数の吸着ヘッド36と、Z軸駆動装置37(図2参照)と、R軸駆動装置38と、X軸駆動装置39と、基板カメラ40と、ピン移植装置41などをそれぞれ備えている。
前記吸着ヘッド36は、部品を吸着する吸着ノズル(図示せず)を備え、両ヘッドユニット33,34に上下方向へ移動自在に支持されているとともに、上下方向の軸線回りに回動自在に支持されている。
前記Z軸駆動装置37,37は、吸着ヘッド36を個々に昇降させるものである。
前記R軸駆動装置38,38は、吸着ヘッド36を個々に上下方向の軸線回りに回動させるものである。
X軸駆動装置39,39は、各ヘッドユニット33,34をXレールユニット32に沿ってX方向へそれぞれ独立に移動させるものである。
前記基板カメラ40,40は、それぞれ複数の基板保持位置に保持された各基板4を上方から撮像するためのものである。基板カメラ40,40によって得られた複数の画像データは、制御装置14に送られ、制御装置14によって複数の基板保持位置に保持された各基板4の位置を検出するために用いられる。
前記ピン移植装置41,41は、前記バックアップピン17をバックアップピン支持プレート16と前記バックアップピン保持部27,27との間で移動させるためのものである。このピン移植装置41,41は、1本のバックアップピン17を上方から保持する機能を有している。この実施の形態においては、このピン移植装置41,41によって、請求項4記載の発明でいう「バックアップピン移植装置」が構成されている。このピン移植装置41,41と前記基板カメラ40,40は、両ヘッドユニット33,34のそれぞれX方向の両端部に設けられている。
この部品移動装置25に装備されている各装置、基板カメラ40,40の動作は、前記制御装置14によって制御される。
制御装置14は、図2に示すように、上述した各装置と、入力装置42および出力装置43などが接続されており、各種の機能を実現する機能部44を有している。前記入力装置42は、操作者(図示せず)が所定のデータを入力するためのもので、詳細には図示してはいないが、キーボードやマウスなどによって構成されている。
前記出力装置43は、表示装置45や図示していない警報装置などによって構成されている。表示装置45は、部品実装装置1の運転状態や、制御装置14の動作状況、作業者が行うべき作業内容などを表示する。
この制御装置14の前記機能部44は、コンベア制御部46と、基板ストッパー制御部47と、基板クランプ装置制御部48と、部品移動装置制御部49と、画像処理部50と、算出演算部51と、演算プログラム保持部52と、データ保持部53などである。
前記コンベア制御部46は、前記コンベア装置5の動作を制御する。前記基板ストッパー制御部47は、前記基板ストッパー6〜13の動作を制御する。
前記基板クランプ装置制御部48は、前記基板クランプ装置15の動作を制御する。前記部品移動装置制御部49は、前記部品移動装置25の動作を制御する。前記画像処理部50は、前記部品認識カメラ26によって得られた撮像データに画像処理を施して部品の有無、吸着位置、吸着状態などを示すデータを得る。また、画像処理部50は、基板カメラ40,40と部品認識カメラ26,26によって得られた各撮像データに画像処理を施して各基板4の位置や各吸着ヘッド36に対する各部品吸着位置を示すデータを得る。
前記算出演算部51は、前記演算プログラム保持部52に記録されている実装準備プログラム54と、部品を基板4に実装するための実装プログラム55とを実施する。前記実装準備プログラム54は、詳細は後述するが、部品実装用の基板4が変わったときにバックアップピン17の位置を変更する作業を可及的行うことなく部品実装を行うことができるようにするためのプログラムである。この実装準備プログラム54が実行されることにより、一つの基板4に上流側ヘッドユニット33と下流側ヘッドユニット34とによって部品を実装するにあたって最適な基板保持位置が決まる。
ここでいう最適な基板保持位置とは、基板4の下面に予め実装された部品と、バックアップピン支持プレート16に既に立設されているバックアップピン17とが干渉することがなく、しかも、バックアップピン17が基板4の下面と接触するような位置である。この基板保持位置として、図3に示すように、上流側ヘッドユニット33で部品実装を行うための第1の基板保持位置P1と、図4に示すように、下流側ヘッドユニット34で部品実装を行うための第2の基板保持位置P2とが設定される。
これらの第1、第2の基板保持位置P1,P2は、制御装置14の算出基板保持位置データ保持部56に基板保持位置データ57として記録されている。なお、基板保持位置データ57には、第1、第2の基板保持位置P1,P2を特定可能なデータの他に、基板搬送路3上の他の6箇所の基板保持位置を特定可能なデータが含まれている。
第1の基板保持位置P1と第2の基板保持位置P2は、上流側ヘッドユニット33と下流側ヘッドユニット34とを用いて長尺状の基板4の全域に部品を実装できるように設定されている。ここでいう長尺状とは、基板4のX方向の長さが、図3に示す第1の実装可能領域A1または図4に示す第2の実装可能領域A2のX方向の長さより長いことをいう。
前記第1の実装可能領域A1は、上流側ヘッドユニット33を用いて基板搬送路3上で部品実装が可能な領域である。
前記第2の実装可能領域A2は、下流側ヘッドユニット34を用いて基板搬送路3上で部品実装が可能な領域である。これらの第1、第2の実装可能領域A1,A2は、制御装置14の実装可能領域データ保持部58に実装可能領域データ59として記録されている。
基板4の寸法を含む形状は、制御装置14の基板実装データ保持部60に基板実装データ61として記録されている。基板実装データ61には、基板4のデータの他に、基板4の下面に実装された部品の形状、実装位置、実装方向と、基板4の上面に実装される部品の種別、部品の形状、実装位置、実装方向なども記録されている。
この実施の形態による基板4には、図3および図4に示すように、上流側ヘッドユニット33によって部品が実装される第1基板領域B1と、下流側ヘッドユニット34によって部品が実装される第2基板領域B2とが設定されている。これらの第1、第2基板領域B1,B2は、制御装置14の基板領域データ保持部62に基板領域データ63として記録されている。
上述した第1の基板保持位置P1は、図3に示すように、前記第1基板領域B1が前記第1の実装可能領域A1内に入るように設定されている。
また、前記第2の基板保持位置P2は、図4に示すように、前記第2基板領域B2が前記第2の実装可能領域A2内に入るように設定されている。
ここで、前記実装準備プログラム54を図5に示すフローチャートに基づいて詳細に説明する。この実装準備プログラム54は、実装対象となる基板4が切り替わり段取替えが実施されるに際し、切り替え前の基板4に対して使用された多数のバックアップピン17を全て挿入用孔18から抜き取り、切り替え後の基板4に対して適合した位置に、改めて多数のバックアップピン17を配置する、という工数、時間の掛かるバックアップピン17の段取替えをするのではなく、切り替え前の基板4に対して使用された多数のバックアップピン17の内、使用可能な位置のバックアップピン17については、挿入用孔18から抜き取ることなくそのまま使用することで、段取替えの効率化を図るためのものである。
実装準備プログラム54が実行されると、先ず、図5に示すフローチャートのステップS1に示すように、基板実装データ61とマシンデータとが読み込まれる。マシンデータは、現在の実装装置1の状態を示すデータである。すなわち、マシンデータには、挿入用孔位置データ20、バックアップピン位置データ22、基板保持位置データ57、実装可能領域データ59、基板領域データ63などが含まれている。
次に、ステップS2に示すように、前記バックアップピン17の有無に関する第1の条件が満たされているか否かの判定が行われる。この第1の条件は、前記挿入用孔18に挿入されたバックアップピン17が存在することである。挿入用孔18に挿入されたバックアップピン17が一本も存在していない場合は、後述するバックアップピン取付けステップS3に進む。
挿入用孔18に既にバックアップピン17が挿入されている場合は、ステップS4において変数nを1とし、ステップS5に進む。
ステップS5においては、基板搬送路3の複数の基板保持位置のうち、上流側から数えてn番目の基板保持位置について、バックアップピン17の位置に関する第2の条件が満たされているか否かの判定が行われる。この第2の条件は、上流側からn番目の基板保持位置に基板4が配置されたと仮定し、この仮想の基板4の下面に実装されている部品とバックアップピン17とが干渉することがなく、かつこの基板4の下面と接触するバックアップピン17が存在することである。基板下面の部品の位置は、基板実装データ61に基づいて特定される。バックアップピン17の位置は、バックアップピン位置データ22に基づいて特定される。
第2の条件は、例えば図6に示すような場合に満たされる。図6において、バックアップピン支持プレート16に取付けられているバックアップピン17は、黒く塗り潰された円で図示されている。図6に示すバックアップピン17は、基板4の下面に実装されている部品71と干渉する位置には存在せず、基板4における前記部品71が設けられていない空所に存在している。
ステップS5において、第2の条件が満たされていないと判定された場合は、後述するステップS7に進む。第2の条件が満たされていると判定された場合は、ステップS6において、前記変数nの値によって特定される位置に対応付けて基板保持位置の種別を判断し、算出基板保持位置データ保持部56に仮登録として記録する。
前記基板保持位置の種別には、この基板保持位置に保持された基板4の第1基板領域B1が第1の実装可能領域A1内に位置する第1の基板保持位置P1か、この基板保持位置に保持された基板4の第2基板領域B2が第2の実装可能領域A2内に位置する第2の基板保持位置P2か、あるいはこれらのいずれでもない不用な基板保持位置の3種があり、第1の基板保持位置P1と第2の基板保持位置P2の2種が、前記変数nの値によって特定される位置に対応付けて仮登録される。図3は、基板4の第1基板領域B1が第1の実装可能領域A1内に位置する第1の基板保持位置P1の一例を示している。図4は、基板4の第2基板領域B2が第2の実装可能領域A2内に位置する第2の基板保持位置P2の一例を示している。
次に、ステップS7に示すように、前記変数nが8より小さいか否かの判定が行われる。この「8」という数値は、基板搬送路3上に設定可能な基板保持位置の総数である。変数nが8より小さい場合は、ステップS8において、変数nに1が加算され、ステップS5に戻って次の基板保持位置について第2の条件を満たすか否かの判定が行われる。ステップS7において、変数nの値が8より小さくはないと判定された場合、すなわち、8箇所の基板保持位置について、それぞれ第2の条件を満たすか否かの判定が行われた後、ステップS9に示すように、仮登録された基板保持位置の総数が2以上であるか否かの判定が行われる。
仮登録数が2より少ない場合は、ステップS10に進み、バックアップピン17を挿入用孔18から抜き取ることを示す文字あるいは絵柄を表示装置45に表示させる。操作者がこの表示を見て全てのバックアップピン17を抜き取るか、あるいは、ヘッドユニットのピン移植装置41を動作させてバックアップピン17を抜き取った後、後述するバックアップピン取付けステップS3に進む。
前記仮登録数が2以上である場合は、ステップS11に示すように、基板保持位置に関する第3の条件が満たされているか否かの判定が行われる。この第3の条件は、上述した第2の条件を満たす基板保持位置のうち、図3に示すような第1の基板保持位置P1と、図4に示すような第2の基板保持位置P2との両方が存在することである。
この第3の条件が満たされない場合は、前記ステップS10に進む。第3の条件が満たされた場合は、ステップS12に示すように、第1の基板保持位置P1と第2の基板保持位置P2とを算出基板保持位置データ保持部56に本登録として記録する。この時、第1の基板保持位置P1と第2の基板保持位置P2のいずれか一方あるいは両方が2箇所以上ある場合、複数の第1の基板保持位置P1の内その位置で保持されたとする基板4の中央が部品認識カメラ26に一番近い第1の基板保持位置を選択して本登録し、複数の第2の基板保持位置P2の内その位置で保持されたとする基板4の中央が部品認識カメラ26に一番近い第2の基板保持位置を選択して本登録することで、実装時における部品認識後のヘッドユニット33,34の移動距離を短くして効率化を図るようにする。その後、ステップS13に示すように、部品実装が行われる。この部品実装は、実装プログラム55に基づいて行われる。
実装プログラム55は、図7に示すフローチャートのように構成されている。実装プログラム55が実行されると、先ず、図7に示すフローチャートのステップS100に示すように、基板4が第1の基板保持位置P1に搬送されて固定される(図3参照)。そして、ステップS101に示すように、この基板4の第1基板領域B1に上流側ヘッドユニット33によって部品が実装される。
次に、ステップS102に示すように、基板4が第2の基板保持位置P2に搬送されて固定される(図4参照)。そして、ステップS103に示すように、この基板4の第2基板領域B2に下流側ヘッドユニット34によって部品が実装される。このように部品実装が終了した後、ステップS104に示すように、基板4が基板搬送路3の下流端に送られて搬出される。部品実装装置1は、上記ステップS100〜ステップS104を繰り返して複数の長尺状の基板4に部品を実装する。
バックアップピン取付けステップS3は、図8のフローチャートに示すように実行される。バックアップピン取付けステップS3においては、詳細は後述するが、前記表示装置45に基板4の下面が複数の基板保持位置毎に表示され、全ての基板保持位置において部品と干渉することがないバックアップピン17の目標位置が決められる。その後、前記目標位置に実際にバックアップピン17が配置される。
バックアップピン取付けステップS3においては、先ず、図8に示すフローチャートのステップS200に示すように、基板実装データ61とマシンデータとが読み込まれる。これらの基板実装データ61とマシンデータは、前記図5に示すフローチャートのステップS1で読み込まれたデータと同一のデータである。
そして、ステップS201に示すように、基板固定回数aが算出される。この基板固定回数aは、第1の実装可能領域A1と第2の実装可能領域A2のそれぞれのX方向の長さと、基板4のX方向の長さとに基づいて算出される。例えば、基板4のX方向の長さが第1の実装可能領域A1または第2の実装可能領域A2のX方向の長さの2倍に達しない場合、すなわち図3と図4とに示すような場合は、基板固定回数aが2になる。
次に、ステップS202に示すように、描画回数を数えるために用いる変数mの初期化が行われ、変数mが1とされる。前記描画回数とは、表示装置45に仮想の基板4の下面が表示される回数である。表示装置45には、詳細は後述するが、仮想の基板4の下面がX方向の位置をその都度変えて前記基板固定回数だけ表示される。
その後、ステップS203に示すように、基板実装データ61から基板4の下面の基板データ(基板4の外形、寸法、部品の位置、形状等)が読み込まれ、ステップS204において、表示装置45に基板4の形状を示すグラフィックビューが表示される。
このように表示装置45に仮想の基板4が表示された後、ステップS205に示すように、表示されていない基板保持位置の有無の判定が行われる。すなわち、このステップS205においては、変数mが基板固定回数以下であるか否かの判定が行われる。
ステップS205において、変数mが基板固定回数以下である場合は、ステップS206に示すように、下面の基板データが上下反転した状態(下面が透けて見えるように基板を上方から見た状態)で表示装置45に表示される。このとき、表示装置45には、図9(A)に示すように、仮想の基板4の外形と、バックアップピン17が挿入される挿入用孔18とが、上方から見た状態の透視図として重ねられて表示される。
また、このときは、基板4が変数mの値に該当する基板保持位置に位置している状態で表示される。たとえば、変数mが1である場合は、基板4が1回目の基板保持位置に位置している状態で表示される。ここでいう1回目の基板保持位置とは、図3に示すように、基板4の第1基板領域B1が第1の実装可能領域A1内に位置するような基板保持位置である。
次に、ステップS207に示すように、m回目の基板保持位置に位置付けられた基板4の下面の部品が表示装置45に表示される。このとき、図9(B)に示すように、表示装置45に既に表示されている基板4に下面の部品71が追加されて表示される。
その後、ステップS208に示すように、変数mに1が加算されて前記ステップS205に戻る。これらのステップS205〜ステップS208からなるループ処理は、全ての基板保持位置に位置する基板4の下面の部品71が表示装置45に表示されるまで繰り返し実行される。すなわち、基板4を複数の基板保持位置にそれぞれ同時に配置したと仮定し、これらの基板4と、これらの基板4の下面に実装された部品71と、バックアップピン支持プレート16の複数の挿入用孔18とが上方から見た状態の透視図として重ねられて表示装置45に表示される。
基板固定回数が例えば2回である場合は、このループ処理が実行されることによって、図9(C)に示すように、1回目の基板保持位置に位置する仮想の基板4および下面の部品71の画像と、2回目の基板保持位置に位置する仮想の基板4Aおよびこの基板4Aの下面の部品71Aの画像と、挿入用孔18とが表示される。なお、基板4Aおよび部品71Aは、図9(C)においては破線によって描いてある。ここでいう2回目の基板保持位置とは、図4に示すように、基板4の第2基板領域B2が第2の実装可能領域A2内に位置するような基板保持位置である。この実施の形態においては、ステップS205〜ステップS208からなるループ処理によって、請求項5記載の発明でいう「仮想配置ステップ」が構成されている。
ステップS205において、全ての基板保持位置が表示装置45に表示されたと判定された場合は、ステップS209に示すように、前記下面の部品71,71Aと全く接していないピン位置(挿入用孔18)にピンセットフラグが立てられる。すなわち、上述した複数の基板保持位置に位置する各基板4の下面の部品71,71Aと対向することがなくかつこれらの基板4の下面と対向する位置にある挿入用孔18が検出される。
この実施の形態においては、このステップS209によって、請求項5記載の発明でいう「選別ステップ」が構成されている。このとき、表示装置45に表示されている透視図には、図9(D)に示すように、複数の挿入用孔18のうち、前記部品71,71Aと重ならずかつ基板4,4Aにおける部品71,71Aが存在しない部位と重なる挿入用孔18(以下、この挿入用孔18を単に「選択された挿入用孔18」という)が、その他の挿入用孔18とは識別可能に表示されている。図9(D)は、選択された挿入用孔18を識別できるように黒く塗り潰して描いてある。
このように挿入用孔18が選別された後、ステップS210に示すように、データの保存が行われる。詳述すると、ステップS210においては、前記ピンセットフラグが立てられた挿入用孔18の位置を示す位置データが作成され、バックアップピン位置データ保持部21に保存される。この実施の形態においては、このステップS210によって、請求項5記載の発明でいう「データ作成ステップ」が構成されている。
次に、ステップS211に示すように、バックアップピン17がバックアップピン支持プレート16に取付けられる。この取付けは、作業者が表示装置45に表示されている「選択された挿入用孔18」を見て行うか、上流側ヘッドユニット33のピン移植装置41と、下流側ヘッドユニット34のピン移植装置41とを用いて行われる。これらのピン移植装置41を使用する場合、バックアップピン17は、これらのピン移植装置41によってバックアップピン保持部27からバックアップピン支持プレート16に搬送され、前記選択された挿入用孔18に挿入される。
バックアップピン17がバックアップピン支持プレート16に取付けられた後、ステップS212に示すように、部品実装が行われる。この部品実装は、上述した図7に示す実装プログラム55に基づいて行われる。
このように構成された部品実装装置1においては、第1の基板保持位置P1と第2の基板保持位置P2との2箇所で部品実装が行われるから、長尺状の基板4の第1、第2基板領域B1,B2に部品を実装することが可能になる。基板保持位置が2箇所であるから、実装が中断される時間が最低限となり、しかも、既存のバックアップピン17を使用可能である場合はこのバックアップピン17を利用して実装が行われるから、高い実装効率で部品を実装することができる。
したがって、この実施の形態によれば、下面に部品が実装されている長尺状の基板4の上面に高い実装効率で部品を実装することが可能な部品実装装置1を提供することができる。
また、この実施の形態によれば、全ての基板保持位置において基板下面の部品と当たることがないバックアップピン17の位置を示す位置データを演算によって高い精度で得ることができる。
この実施の形態による前記制御装置14は、前記第1の条件または前記第2の条件が満たされない場合において、基板4を複数の基板保持位置にそれぞれ同時に配置したと仮定し、これらの仮想の基板4と、これらの基板4の下面に実装された部品71,71Aと、バックアップピン支持プレート16の複数の挿入用孔18とを上方から見た状態の透視図として重ねて表示装置45に表示させる。前記透視図には、前記複数の挿入用孔18のうち、前記部品71,71Aと重ならずかつ基板4における部品71,71Aが存在しない部位と重なる挿入用孔18が、その他の挿入用孔18とは識別可能に表示される。
このため、この実施の形態によれば、基板保持位置が複数あるにもかかわらず、全ての基板保持位置において基板下面の部品71,71Aと干渉することがないバックアップピン17の位置を容易に検出することができる。
この実施の形態においては、複数のバックアップピン17を貯蔵保持するバックアップピン保持部27と、このバックアップピン保持部27からバックアップピン17を搬送し、バックアップピン17が存在しない挿入用孔18に挿入するピン移植装置41とを備えている。
また、この実施の形態による制御装置14は、前記第1の条件が満たされない場合において、基板4を複数の基板保持位置にそれぞれ同時に配置したと仮定し、かつこれらの基板4の下面の部品71,71Aと対向することがなくかつ基板4の下面と対向する位置にある挿入用孔18を検出するものである。この制御装置14は、この挿入用孔18に前記ピン移植装置41によってバックアップピン17を前記バックアップピン保持部27から搬送し挿入させるものである。
このため、この実施の形態によれば、バックアップピン17を配置する機能を部品実装装置1にもたせたから、作業者がバックアップピン17を配置する場合と較べて正確にバックアップピン17を配置することができる。
なお、この実施の形態における第1の条件の「挿入用孔18に挿入されたバックアップピン17が存在すること」とは、段取替え前の実装において基板4を支持するのに使用された有効な数のバックアップピン17が存在することを意味し、例えば一本あるいは数本のバックアップピン17が挿入用孔18に挿入されて存在することではない。
(第2の実施の形態)
基板保持位置は、図10(A)〜(C)に示すように、3箇所に設定することができる。図10(A)〜(C)において、前記図1〜図9によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図10(A)〜(C)に示す基板4には、第1〜第3基板領域B1〜B3が設定されている。第1基板領域B1は、上流側ヘッドユニット33のみによって部品が実装される領域である。第2基板領域B2は、下流側ヘッドユニット34のみによって部品が実装される領域である。第3基板領域B3は、上流側ヘッドユニット33と下流側ヘッドユニット34との両方によって部品が実装される領域である。
また、この実施の形態においては、上流側ヘッドユニット33と下流側ヘッドユニット34の両方を用いて基板搬送路3上で部品実装が可能な領域が第3の実装可能領域A3として設定されている。
この実施の形態による基板保持位置は、図10(A)に示す第1の基板保持位置P1と、同図(B)に示す第3の基板保持位置P3と、同図(C)に示す第2の基板保持位置P2とが設定されている。第1の基板保持位置P1は、第1基板領域B1が第1の実装可能領域A1内に位置するような基板保持位置である。第2の基板保持位置P2は、第2基板領域B2が第2の実装可能領域A2内に位置するような基板保持位置である。第3の基板保持位置は、第3基板領域B3が第3の実装可能領域A3内に位置するような基板保持位置である。
この実施の形態による制御装置14は、部品実装を行うにあたって、上述した第1の実施の形態に示す制御装置14と同様に、実装準備プログラム54を実行し、その後に実装プログラム55を実行する。この実施の形態による実装準備プログラム54の第3の条件は、第1の実施の形態を採るときとは異なっている。この実施の形態による第3の条件は、第2の条件を満たす複数の基板保持位置の中に、前記第1〜第3の基板保持位置P1〜P3の全てが存在することである。
また、この実施の形態による実装プログラム55は、図11に示すように、第1の実施の形態を採るときの実装プログラム55に、第3の基板保持位置P3に保持された基板4に二つのヘッドユニット33,34を用いて部品を実装するステップを追加して構成されている。図11においては、前記図7によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
すなわち、この実施の形態による実装プログラム55は、図11に示すように、ステップS101とステップ102との間に、ステップS300とステップS301とが設けられている。
ステップS300においては、基板4が第3の基板保持位置P3に搬送されて固定される。
ステップS301においては、基板4の第3基板領域B3に上流側ヘッドユニット33と下流側ヘッドユニット34とによって部品が実装される。
この実施の形態によれば、二つのヘッドユニット33,34によって部品を実装可能な第3の実装可能領域A3において上流側ヘッドユニット33と下流側ヘッドユニット34とを用いて基板4に部品が実装される。二つのヘッドユニット33,34は共に共通のXレールユニット32にそれぞれX方向に移動可能に支持されており、このため、部品供給装置23上方から基板4上方に吸着された部品を搬送するに際し、二つのヘッドユニット33,34両方の複数の吸着ヘッド36でより数の多い部品を搬送できる。したがって、この実施の形態によれば、部品供給装置23上方から基板4上方への部品の移動回数を減らした実装効率が高い部品実装装置を提供することができる。
なお、別の実施の形態として、二つのヘッドユニット33,34がそれぞれ独立にY方向に移動可能な二つのXレールユニットに、それぞれX方向に移動可能に支持されている部品実装装置に、この第2の実施の形態の発明を適用する場合には、第3の基板保持位置において、一方のヘッドユニットが部品実装とは異なる動作、例えば部品吸着を行っているときに他方のヘッドユニットによって部品実装を行うことができる。したがって、この実施の形態によれば、より一層実装効率が高い部品実装装置を提供することができる。
(第3の実施の形態)
既存のバックアップピン17を使用可能な第2の基板保持位置P2を決めるにあたっては、図12に示すように、有効なバックアップピン17の数に基づいて行うことができる。図12において、前記図1〜図11によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図12のフローチャートに示す第2の基板保持位置決定方法を実行すると、先ず、同図のステップS400に示すように、基板実装データ61とマシンデータとが読み込まれる。そして、ステップS401に示すように、部品実装を行う基板4が長尺状のものであるか否かの判定が行われる。ここでいう長尺状の基板4とは、第1の実装可能領域A1と第2の実装可能領域A2とにわたって延びるように形成された基板であって、複数の基板保持位置で部品実装を行うことが必須になる基板である。
ステップS401において長尺状の基板ではないと判定された場合は、このプログラムが終了する。ステップS401において長尺状の基板であると判定された場合は、ステップS402に示すように、第1の基板保持位置P1が決められるとともに、第1の基板保持位置P1に保持された仮想の基板4の下面の部品71と、既存のバックアップピン17とが表示装置45に表示される。
第1の基板保持位置P1は、図13(A)に示すように、基板4における搬送方向の上流側端部4aが第1の実装可能領域A1内に入る位置であって、既存のバックアップピン17が基板下面の部品71と干渉することがなく、かつバックアップピン17が基板4の下面に接触する位置である。
次に、ステップS403に示すように、第2の基板保持位置P2が決められるとともに、第2の基板保持位置P2に保持された仮想の基板4の下面の部品71Aと、既存のバックアップピン17とが表示装置45に表示される。ステップS403は、後述するループ処理の最初に実行されるステップである。ステップS403が最初に実行されるときの第2の基板保持位置P2は、図13(B)に示すように、基板4における搬送方向の下流側端部4bが第2の実装可能領域A2内に入る位置である。なお、図13(B)においては、基板4の上面に実装される部品72を二点鎖線によって示す。
その後、第2の基板保持位置P2に保持されている仮想の基板4を支持する有効なバックアップピン17の数が集計される。この有効なバックアップピン17とは、第1の基板保持位置P1に保持された基板4の下面の部品71と、第2の基板保持位置P2に保持された基板4の下面の部品71Aとの両方に干渉することがなく、かつ基板4に接触するバックアップピン17である。図13(B)においては、有効なバックアップピン17にハッチングが施してある。図13(B)に示す場合の有効なバックアップピン17の数は6本である。そして、ステップS405に示すように、第2の基板保持位置P2と有効なバックアップピン17の数が算出基板保持位置データ保持部56に記録される。
このようにデータが記録された後、ステップS406に示すように、基板保持位置が所定の距離Dだけ搬送方向の上流側にオフセットされる。すなわち、図13(C)に示すように、仮想の基板4の位置が初回の第2の基板保持位置P2に対して距離Dだけ搬送方向の上流側に移動する。
次に、ステップS407に示すように、オフセット位置が第2の基板保持位置P2の許容範囲を越えていないか否かの判定が行われる。オフセット位置が前記許容範囲を越えていない場合は、ステップS403〜ステップS407が再び実行され、ステップS407に戻る。ステップS403〜S407からなるループ処理が繰り返し実行されることによって、複数の第2の基板保持位置P2において、それぞれ有効なバックアップピン17の数が検出される。基板4が図13(C)に示すように距離Dだけ搬送方向の上流側に移動することによって、有効なバックアップピン17の数は8本になる。
オフセット位置が第2の基板保持位置P2の許容範囲を越えるまで前記ループ処理が実行された後、ステップS408に示すように、記録された複数の基板保持位置の中から最もピン数が多い基板保持位置が選択される。そして、ステップS409に示すように、最もピン数が多い基板保持位置のオフセット量が算出基板保持位置データ保持部56に記録される。すなわち、この有効なバックアップピン17の数が最も多い基板保持位置が最終的に第2の基板保持位置P2に設定される。このように第2の基板保持位置P2が決められた後、このプログラムが終了する。
このように有効なバックアップピン17の数が最も多くなる第2の基板保持位置P2に基板4が保持されることによって、基板4の上面に部品72を実装するときに基板4の実装位置を支えるバックアップピン17が可及的多くなる。このため、この方法を実施することによって、部品実装をより一層確実に実施可能な部品実装装置を提供することができる。
1…部品実装装置、4…基板、3…基板搬送路、14…制御装置、16…バックアップピン支持プレート、17…バックアップピン、18…挿入用孔、22…バックアップピン位置データ、27…バックアップピン保持部、33…上流側ヘッドユニット、34…下流側ヘッドユニット、41…ピン移植装置、61…基板実装データ、71,71A…部品、A1…第1の実装可能領域、A2…第2の実装可能領域、A3…第3の実装可能領域、B1…第1基板領域、B2…第2基板領域、B3…第3基板領域、P1…第1の基板保持位置、P2…第2の基板保持位置、P3…第3の基板保持位置。

Claims (5)

  1. 電子部品実装用の基板を搬送可能かつ搬送方向の複数の基板保持位置で保持可能に形成された基板搬送路と、
    前記基板搬送路の上流側において前記基板に部品実装を行う上流側ヘッドユニットと、
    前記基板搬送路の下流側において前記基板に部品実装を行う下流側ヘッドユニットと、
    前記基板を支持するバックアップピンが挿入される複数の挿入用孔が形成され、前記複数の基板保持位置の下方に配置されたバックアップピン支持プレートと、
    前記基板搬送路上の前記基板の移動および前記両ヘッドユニットによる部品実装を制御する制御装置とを備え、
    前記基板には、前記上流側ヘッドユニットによって部品が実装される第1基板領域と、前記下流側ヘッドユニットによって部品が実装される第2基板領域とが設定され、
    前記基板の下面には、部品が予め実装され、
    前記基板搬送路は、前記上流側ヘッドユニットを用いて前記基板に部品実装が可能な第1の実装可能領域と、前記下流側ヘッドユニットを用いて前記基板に部品実装が可能な第2の実装可能領域を有し、
    前記制御装置は、前記基板の下面に実装された部品の位置、形状および基板の形状を含む基板実装データと、現在のバックアップピン支持プレート上のバックアップピンの位置を含むバックアップピン位置データとを有し、かつ前記バックアップピンの有無に関する第1の条件と、前記バックアップピンの位置に関する第2の条件と、前記基板保持位置に関する第3の条件とが満たされた後に予め定めた実装制御を開始するものであり、
    前記第1の条件は、前記挿入用孔に挿入されたバックアップピンが存在することであり、
    前記第2の条件は、前記基板保持位置に基板が配置されたと仮定し、前記基板実装データに基づく基板下面の部品と、前記バックアップピン位置データに基づく前記バックアップピンとが干渉することがなくかつ前記基板の下面と接触する前記バックアップピンが存在することであり、
    前記第3の条件は、前記第2の条件を満たす基板保持位置には、前記第1基板領域が前記第1の実装可能領域内に位置するように前記基板を保持可能な第1の基板保持位置と、前記第2基板領域が前記第2の実装可能領域内に位置するように前記基板を保持可能な第2の基板保持位置との両方が存在することであり、
    前記予め定めた実装制御が開始されることにより、前記第1の基板保持位置に基板が保持されて前記第1基板領域に上流側ヘッドユニットによって部品が実装され、続いて前記第2の基板保持位置に基板が保持されて前記第2基板領域に下流側ヘッドユニットによって部品が実装されることを特徴とする部品実装装置。
  2. 電子部品実装用の基板を搬送可能かつ搬送方向の複数の基板保持位置で保持可能に形成された基板搬送路と、
    前記基板搬送路の上流側において前記基板に部品実装を行う上流側ヘッドユニットと、
    前記基板搬送路の下流側において前記基板に部品実装を行う下流側ヘッドユニットと、
    前記基板を支持するバックアップピンが挿入される複数の挿入用孔が形成され、前記複数の基板保持位置の下方に配置されたバックアップピン支持プレートと、
    前記基板搬送路上の前記基板の移動および前記両ヘッドユニットによる部品実装を制御する制御装置とを備え、
    前記基板には、前記上流側ヘッドユニットのみによって部品が実装される第1基板領域と、前記下流側ヘッドユニットのみによって部品が実装される第2基板領域と、前記上流側ヘッドユニットと前記下流側ヘッドユニットとの両方によって部品が実装される第3基板領域とが設定され、
    前記基板の下面には、部品が予め実装され、
    前記基板搬送路は、前記上流側ヘッドユニットを用いて前記基板に部品実装が可能な第1の実装可能領域と、前記下流側ヘッドユニットを用いて前記基板に部品実装が可能な第2の実装可能領域と、前記上流側ヘッドユニットと前記下流側ヘッドユニットの両方を用いて前記基板に部品実装が可能な第3の実装可能領域を有し、
    前記制御装置は、前記基板の下面に実装された部品の位置、形状および基板の形状を含む基板実装データと、現在のバックアップピン支持プレート上のバックアップピンの位置を含むバックアップピン位置データとを有し、かつ前記バックアップピンの有無に関する第1の条件と、前記バックアップピンの位置に関する第2の条件と、前記基板保持位置に関する第3の条件とが満たされた後に予め定めた実装制御を開始するものであり、
    前記第1の条件は、前記挿入用孔に挿入されたバックアップピンが存在することであり、
    前記第2の条件は、前記基板保持位置に基板が配置されたと仮定し、前記基板実装データに基づく基板下面の部品と、前記バックアップピン位置データに基づく前記バックアップピンとが干渉することがなくかつ前記基板の下面と接触する前記バックアップピンが存在することであり、
    前記第3の条件は、前記第2の条件を満たす基板保持位置には、前記第1基板領域が前記第1の実装可能領域内に位置するように前記基板を保持可能な第1の基板保持位置と、前記第2基板領域が前記第2の実装可能領域内に位置するように前記基板を保持可能な第2の基板保持位置と、前記第3基板領域が前記第3の実装可能領域内に位置するように前記基板を保持可能な第3の基板保持位置との全ての基板保持位置が存在することであり、
    前記予め定めた実装制御が開始されることにより、前記第1の基板保持位置に基板が保持されて前記第1基板領域に上流側ヘッドユニットによって部品が実装され、続いて前記第3の基板保持位置に基板が保持されて前記第3基板領域に上流側ヘッドユニットと下流側ヘッドユニットとの両方によって部品が実装され、さらに続いて前記第2の基板保持位置に基板が保持されて前記第2基板領域に下流側ヘッドユニットによって部品が実装されることを特徴とする部品実装装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の部品実装装置において、さらに、表示装置を備え、
    前記制御装置は、前記第1の条件または前記第2の条件が満たされない場合において、前記基板を前記複数の基板保持位置にそれぞれ同時に配置したと仮定し、これらの基板と、これらの基板の下面に実装された部品と、前記バックアップピン支持プレートの複数の挿入用孔とを上方から見た状態の透視図として重ねて前記表示装置に表示させ、
    前記透視図には、前記複数の挿入用孔のうち、前記部品と重ならずかつ基板における部品が存在しない部位と重なる挿入用孔が、その他の挿入用孔とは識別可能に表示されていることを特徴とする部品実装装置。
  4. 請求項1または請求項2記載の部品実装装置において、さらに、複数のバックアップピンを貯蔵保持するバックアップピン保持部と、このバックアップピン保持部からバックアップピンを搬送し、バックアップピンが存在しない前記挿入用孔に挿入するバックアップピン移植装置とを備え、
    前記制御装置は、前記第1の条件が満たされない場合において、前記基板を前記複数の基板保持位置にそれぞれ同時に配置したと仮定し、かつこれらの基板の下面の部品と対向することがなくかつ基板の下面と対向する位置にある挿入用孔を検出し、
    この挿入用孔に前記バックアップピン移植装置によってバックアップピンを前記バックアップピン保持部から搬送し挿入させるものであることを特徴とする部品実装装置。
  5. 請求項3記載の部品実装装置によって実施されるバックアップピン挿入位置データ作成方法であって、
    複数の基板保持位置および複数の挿入用孔の位置のデータと、
    基板の下面に実装された部品の位置および基板の形状を含む基板実装データとに基づいて、複数の基板保持位置に基板をそれぞれ同時に配置したと仮定する仮想配置ステップと、
    前記複数の挿入用孔のうち、上方から見て前記部品と重ならずかつ基板における部品が存在しない部位と重なる挿入用孔を選別する選別ステップと、
    前記選別ステップによって選ばれた挿入用孔の位置をデータとして作成するデータ作成ステップとを有することを特徴とするバックアップピン挿入位置データ作成方法。
JP2012244297A 2012-11-06 2012-11-06 部品実装装置およびバックアップピン挿入位置データ作成方法 Active JP5925666B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012244297A JP5925666B2 (ja) 2012-11-06 2012-11-06 部品実装装置およびバックアップピン挿入位置データ作成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012244297A JP5925666B2 (ja) 2012-11-06 2012-11-06 部品実装装置およびバックアップピン挿入位置データ作成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014093473A true JP2014093473A (ja) 2014-05-19
JP5925666B2 JP5925666B2 (ja) 2016-05-25

Family

ID=50937336

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012244297A Active JP5925666B2 (ja) 2012-11-06 2012-11-06 部品実装装置およびバックアップピン挿入位置データ作成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5925666B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11856707B2 (en) * 2019-09-06 2023-12-26 Fuji Corporation Automatic backup pin arrangement system for component mounting machine

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004104075A (ja) * 2002-07-19 2004-04-02 Fuji Mach Mfg Co Ltd 対基板作業システム
JP2008211051A (ja) * 2007-02-27 2008-09-11 Yamaha Motor Co Ltd バックアップピン配設位置決定装置、バックアップユニット形成装置、及び基板処理装置
JP2009043954A (ja) * 2007-08-09 2009-02-26 Panasonic Corp 基板搬送装置および基板搬送方法
JP2009115725A (ja) * 2007-11-09 2009-05-28 Panasonic Corp 検査装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004104075A (ja) * 2002-07-19 2004-04-02 Fuji Mach Mfg Co Ltd 対基板作業システム
JP2008211051A (ja) * 2007-02-27 2008-09-11 Yamaha Motor Co Ltd バックアップピン配設位置決定装置、バックアップユニット形成装置、及び基板処理装置
JP2009043954A (ja) * 2007-08-09 2009-02-26 Panasonic Corp 基板搬送装置および基板搬送方法
JP2009115725A (ja) * 2007-11-09 2009-05-28 Panasonic Corp 検査装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5925666B2 (ja) 2016-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101178760B1 (ko) 부품 반송 방법, 부품 반송 장치 및 부품 실장 장치
EP2903403A1 (en) Substrate processing machine
JP2007281227A (ja) 実装機における部品供給装置の配置設定方法
JP5903588B2 (ja) 下受けピンの配置決定支援装置および配置決定支援方法
JP6010337B2 (ja) 電子部品実装装置
WO2014192168A1 (ja) 電子回路部品実装システム
JP5925666B2 (ja) 部品実装装置およびバックアップピン挿入位置データ作成方法
JP5281546B2 (ja) 電子部品の装着方法、電子部品装着装置、電子部品装着装置の電子部品装着順序決定方法及び電子部品装着装置の装着データ作成方法
JP6009695B2 (ja) 部品実装装置、部品実装方法
KR20080011646A (ko) 생산 설비 배치 결정 방법
JP6153320B2 (ja) 部品実装シミュレーション装置
JP5903589B2 (ja) 下受けピンの配置決定支援装置および配置決定支援方法
EP3352552B1 (en) Control system
JP6204995B2 (ja) 対基板作業装置
JP2011040478A (ja) 電子部品の実装装置
JP6092233B2 (ja) 部品装着機および部品保持デバイス昇降制御方法
JP6781269B2 (ja) 作業機
CN103025147A (zh) 生产线及基板检查方法
JP6777644B2 (ja) 部品装着方法
JP2010135517A (ja) 下受けピン配置位置教示方法、下受けピン配置位置教示装置、部品実装機、およびプログラム
JP2004319943A (ja) 部品装着装置及び部品装着方法
JP2013026391A (ja) ダミーチップおよびそれを用いた部品装着精度検査方法
JP5494373B2 (ja) 下受けピン取り付け装置及び下受けピン取り付け方法
JP2006287157A (ja) 処理装置、処理装置における交換方法、着脱装置、着脱装置における着脱方法
JP2010114228A (ja) 電子部品装着装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150508

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160229

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160412

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160420

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5925666

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250