JP2014092892A - 入力装置、入力制御方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 息を吹きかけるだけで画面操作に必要な各種イベントを発生できるようにする。
【解決手段】 タッチパネル100付きの表示手段101に対するユーザの息の吹きかけ位置を検出する位置検出手段102〜105と、前記位置検出手段102〜105によって息の吹きかけ位置が検出されたときに所定の操作イベントを発生するイベント発生手段106とを備える。タッチパネル100に息を吹きかけるだけで各種の操作イベントを発生することができ、たとえば、両手がふさがっている場合や手袋をしている場合の操作性改善を図ることができる。
【選択図】 図9

Description

本発明は、入力装置、入力制御方法及びプログラムに関し、特に、ヒトの息を利用する入力装置、入力制御方法及びプログラムに関する。
コンピュータ応用機器の入力デバイスの一つであるタッチパネルは、その多くが液晶ディスプレイ等の表示装置の画面全体を覆って設けられており、タッチパネルを透して画面上のアイコン等のオブジェクトをユーザが視認できるようになっているため、ユーザは、所望のアイコンにタッチするという直感的操作を行うことができる。
とりわけ、静電容量型のタッチパネルはヒトの体の一部(一般的には指先)の接触又は接近(以下、タッチという)を検出することができ、感圧型のタッチパネルのような押圧具(押圧ペン)を必要としないという利点があり、使い勝手がよく、今日では携帯電話機やタブレットパソコン等のほぼすべてに搭載されているが、この静電容量型のタッチパネルは、一方で、両手がふさがっていた場合に操作できないという欠点があり、また、手袋をはめた手で操作することができないという欠点もある。
このような欠点を解消するための関連技術として、たとえば、下記の特許文献1には、表示画面を取り囲む額縁の各所(同文献では上下左右及び4隅の計8カ所)に各々風向き検出センサを設け、各々の風向き検出センサの検出結果に基づいて、表示画面に対する風(同文献ではユーザの息の吹きかけ)の入力方向を特定するという技術が記載されている。
また、特許文献2には、表示画面を取り囲む額縁状の風圧センサを設け、この風圧センサを用いて、風圧の強さと風圧が印加される継続時間とを検出するという技術が記載されている。
特開2009−230182号公報 特開2004−177992号公報
しかしながら、特許文献1の技術にあっては、表示画面に対するユーザの息の吹きかけ方向、すなわち、表示画面に対して垂直や斜めといった入力方向を特定できるだけであり、画面上の複数オブジェクトの選択に使用できないという問題点がある。このことは、同文献の図14の記載からも明らかである。つまり、図14には、特定された風の入力方向として、「正面方向」、「左斜め方向」、「右斜め方向」または「センサ番号に対応する方向」しか記載されていない。このため、たとえば、画面上に多数のオブジェクト(典型的にはアイコン)が表示されていた場合で、そのうちの特定のオブジェクトを選択をしようとする際に、上記の「方向」をどのように用いて、この選択を行うかの仕組みについて、当業者が理解できる程度に明確に記載されていない。
また、特許文献2の技術にあっては、風圧の強さと風圧が印加される継続時間の二つの物理量しか検出することができないため、一般的なタッチパネルの代替技術になじまないという問題点がある。これは、一般的なタッチパネルにおいては、タッチパネルのタッチ位置を検出することにより、表示画面上の任意のオブジェクト選択を行っているが、「風圧の強さ」と「風圧が印加される継続時間」のいずれか一方、または、両方を用いてもタッチ位置を検出することができないからである。
そこで、本発明は、息を吹きかけるだけで画面操作に必要な各種イベントを発生することができる利便性の高い入力装置、入力制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の入力装置は、タッチパネル付きの表示手段に対するユーザの息の吹きかけ位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段によって息の吹きかけ位置が検出されたときに所定の操作イベントを発生するイベント発生手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の入力制御方法は、タッチパネル付きの表示手段に対するユーザの息の吹きかけ位置を検出する位置検出工程と、前記位置検出工程によって息の吹きかけ位置が検出されたときに所定の操作イベントを発生するイベント発生工程とを含むことを特徴とする。
本発明のプログラムは、コンピュータに、タッチパネル付きの表示手段に対するユーザの息の吹きかけ位置を検出する位置検出手段、前記位置検出手段によって息の吹きかけ位置が検出されたときに所定の操作イベントを発生するイベント発生手段としての機能を与えることを特徴とする。
本発明によれば、息を吹きかけるだけで画面操作に必要な各種イベントを発生することができる利便性の高い入力装置、入力制御方法及びプログラムを提供することができる。
実施形態に係る携帯電話機の外観図である。 4つのセンサ群8〜11の配置図である。 携帯電話機1の概念的な内部ブロック図である。 中央制御部15のCPU15aで実行される制御プログラムを示す図である。 息吹きかけ位置の検出原理概念図(その1)である。 息吹きかけ位置の検出原理概念図(その2)である。 操作イベント発生処理を示す図である。 他の実施態様を示す図である。 付記1の構成図である。
以下、本発明の実施形態を、スマートフォンと呼ばれる高機能型の携帯電話機への適用を例にして、図面を参照しながら説明する。
図1は、実施形態に係る携帯電話機の外観図である。この図において、携帯電話機1は、手持ちに適した形状、たとえば、薄型箱形状の筐体2を有している。筐体2の主面(表面であって主たる操作対象となる面のこと)には、透過型のタッチパネル3が設けられているとともに、そのタッチパネル3の背面に液晶ディスプレイや有機ELパネルなどの二次元表示デバイスからなる表示部4が設けられており、また、そのタッチパネル3の上端辺側の筐体2の表面には受話器としてのスピーカ5が、そのタッチパネル3の下端辺側の筐体2の表面には送話器としてのマイク6と物理キー7とが設けられている。さらに、タッチパネル3の4辺(上下左右の各辺)に沿って上辺センサ群8、下辺センサ群9、左辺センサ群10及び右辺センサ群11が設けられている。なお、筐体2の任意部分に、電源スイッチやバッテリ充電用端子などが設けられているが、図では省略している。
図2は、4つのセンサ群8〜11の配置図である。この図に示すように、4つのセンサ群8〜11(上辺センサ群8、下辺センサ群9、左辺センサ群10及び右辺センサ群11)は、いずれも、単体でヒトの息の吹きかけの強さを検出することができる多数のセンサ素子を、タッチパネル3の各々の辺に沿って直線状且つできるだけ近接配列して構成されている。なお、この図では、上辺センサ群8と下辺センサ群9の素子数を“8個”とするとともに、左辺センサ群10と右辺センサ群11の素子数を“12個”としているが、これらの個数は説明のための便宜例である。素子数はタッチパネル3の外寸(縦横の寸法)に応じて適宜に設定すればよい。また、この図では、センサ素子同士の間隔を若干開けて描いているが、これも一例に過ぎない。同じ群を構成するセンサ素子はできるだけ接近していることが望ましく、実装上の支障がなければ、間隔をゼロにした密集配列としてもよい。
ここで、ヒトの息の吹きかけの強さを検出することができるセンサ素子として、たとえば、ヒトの息に含まれる二酸化炭素(CO2)を検出するCO2センサ素子を用いることができる。CO2センサ素子には、半導体式や接触燃焼式または電気化学式などの様々な種類があるが、コストや性能または実装の容易性などを勘案して適宜に選択すればよい。
図3は、携帯電話機1の概念的な内部ブロック図である。この図において、携帯電話機1は、無線通信部12、音声入出力部13、4つのセンサ群8〜11(上辺センサ群8、下辺センサ群9、左辺センサ群10及び右辺センサ群11)、物理キー7、表示部4、タッチパネル3、電源部14及び中央制御部15を備える。
一般的に、多くのスマートフォンでは静止画や動画を撮影可能な撮像装置(カメラ)を備えているので、この携帯電話機1においても同様の撮像装置を構成に含めるようにしてもよい。この場合、撮像装置を2台設けてもよい。すなわち、筐体2の背面側に第一の撮像装置(いわゆる背面カメラ)を設けると共に、筐体2の正面側に第二の撮像装置(いわゆる正面カメラ)を設けてもよい。
無線通信部12は、アンテナ12aを介して最寄りの基地局(図示略)との間で無線によるデジタルデータの送受信を行う。デジタルデータには、電話の着呼や発呼の情報および音声通話の情報が含まれる。この無線通信部12は、中央制御部15からの制御に従って、上記のデジタルデータの送信や受信を行う。
音声入出力部13は、中央制御部15からの制御により、マイク6で拾った音声信号をデジタルデータに変換して中央制御部15に出力したり、中央制御部15から出力されたデジタルの音声信号をアナログ信号に変換してスピーカ5から拡声したりする。
4つのセンサ群8〜11(上辺センサ群8、下辺センサ群9、左辺センサ群10及び右辺センサ群11)は、各群を構成する多数のセンサの各々でユーザの息吹きかけの強さを検出し、その検出情報と、検出元のセンサを特定できる情報とを一緒にして中央制御部15に出力する。ここで、検出元のセンサを特定できる情報とは、上下左右の各群を示す情報と、その群におけるセンサの位置を示す情報のことをいう。以下、説明の便宜上、前者を「群情報」といい、後者を「センサ位置情報」ということにする。
物理キー7は、ユーザによって適宜に操作される入力デバイスであり、操作されている間、所定の操作信号を中央制御部15に継続的又は断続的に出力する。物理キー7の用途は特に限定しないが、たとえば、スタンバイからの復帰ボタンや初期画面への復帰ボタンなどの用途としてもよい。
表示部4は、先にも説明したとおり、その前面に、ヒトの体の一部(一般的には指先)の接触または接近を検知できる静電容量方式のタッチパネル3を併設している。なお、「併設」は、表示部4の前面にタッチパネル3を“接着固定”するという意味であってもよく、あるいは、“非接着”で単に動かない(面方向にずれない)という意味であってもよい。また、多くのタッチパネルは、それ自体が独立した1つの部品であるが、これに限らず、たとえば、表示部4に組み込まれた(一般的には保護ガラスと表示層との間にタッチパネル層が挟み込まれている)一体型のものであってもよい。
電源部14は、一次電池または充電可能な二次電池からなるバッテリを含み、このバッテリの電力から携帯電話機1の動作に必要な各種電源電圧を発生して各部に供給する。
中央制御部15は、コンピュータまたはマイクロコンピュータ(以下、CPU)15aや読み出し専用半導体メモリ(以下、ROM)15b及び高速半導体メモリ(以下、RAM)15cならびに不図示の周辺回路を含むプログラム制御方式の制御要素であり、あらかじめROM15bに格納されている制御プログラムなどの制御データをRAM15cにロードしてCPU15aで実行することにより、各種の処理を逐次に実行して、この携帯電話機1の全体動作を統括制御する。
次に、実施形態の動作について説明する。
図4は、中央制御部15のCPU15aで実行される制御プログラムを示す図である。この制御プログラムは、CPU15aで実行される制御プログラムのうち本実施形態の動作に係る部分を抜粋し、さらにその流れを把握しやすくするために単純化(模式化)したものであり、極めて短い所定の周期ごとにCPU15aで繰り返し実行されるものである。したがって、以下の説明における動作の主体(制御の実行主体)は、その都度明示しないが、中央制御部15のCPU15aである。
この制御プログラムを開始すると、まず、4つのセンサ群8〜11(上辺センサ群8、下辺センサ群9、左辺センサ群10及び右辺センサ群11)からの情報を取り込み、その情報に基づいて、ユーザの息の吹きかけが検出されたか否かを判定し(ステップS100)、ユーザの息の吹きかけが検出されなかった場合は、そのまま待機する一方、ユーザの息の吹きかけが検出された場合は、息吹きかけ位置の検出処理を実行する(ステップS200)。
図5は、息吹きかけ位置の検出原理概念図(その1)である。図5(a)において、タッチパネル3の上下左右の各辺に沿って4つの特性線(以下、上辺センサ群特性線16、下辺センサ群特性線17、左辺センサ群特性線18、右辺センサ群特性線19という)が描かれている。上辺センサ群特性線16は上辺センサ群8の特性線、下辺センサ群特性線17は下辺センサ群9の特性線、左辺センサ群特性線18は左辺センサ群10の特性線、右辺センサ群特性線19は右辺センサ群11の特性線である。
これら4つの特性線16〜19は、この図においては、いずれも中央に最大のピーク(息の検出量が最大の点)を持ち、両側の裾野が徐々に低下(息の検出量が漸減)する特性になっている。この特性は、一例として、タッチパネル3のほぼ中央位置Pに対し、パネル面に垂直に息を吹きかけたときのものである。
タッチパネル3のほぼ中央の位置Pに垂直に息を吹きかけると、息は、位置Pを中心にしてタッチパネル3のパネル面に沿いながら360度あらゆる方向(白抜き矢印参照)に流れるが、息吹きかけ直後におけるある時点での息の到達位置を、位置Pを中心とする円20で表すと、この円20の半径は波紋のように時間の経過に伴って増大していき、ついには4つのセンサ群8〜11に到達することになる。
ここで、4つのセンサ群8〜11の配列方向が、円20の接線方向になっている点がポイントである。このポイントにより、4つのセンサ群8〜11を構成するそれぞれのセンサ素子への息の到達時間に差をつけることができる。
この時間差について、図5(b)を参照しながら説明する。図5(a)と同様に息の吹きかけ位置をタッチパネル3のほぼ中央の位置Pとすると、この位置Pから最も近いセンサ素子は、4つのセンサ群8〜11の各々の中央の素子であり、最も遠いセンサ素子は、4つのセンサ群8〜11の各々の両端の素子である。
具体的に説明すると、位置Pと上辺センサ群8の中央の素子は最小の距離La、位置Pと上辺センサ群8の両端の素子は最大の距離Lb、Lcにあり、また、位置Pと下辺センサ群9の中央の素子は最小の距離Ld、位置Pと下辺センサ群9の両端の素子は最大の距離Le、Lfにあり、また、位置Pと左辺センサ群10の中央の素子は最小の距離Lg、位置Pと左辺センサ群10の両端の素子は最大の距離Lh、Liにあり、また、位置Pと右辺センサ群11の中央の素子は最小の距離Lj、位置Pと右辺センサ群11の両端の素子は最大の距離Lk、Llにある。
経験則上、風の強さは距離が遠くなるほど減少することが知られており、息も風の一種であるので、当然ながらこの経験則が当てはまる。したがって、息の吹きかけ位置Pに対して最も近い位置にあるセンサ素子の検出が最大となり、最も遠い位置にあるセンサ素子の検出が最小となり、その間に位置する他のセンサ素子の検出が漸減するから、結局のところ、タッチパネル3のほぼ中央の位置Pに垂直に息を吹きかけたときには、図5(a)に示す4つの特性線(以下、上辺センサ群特性線16、下辺センサ群特性線17、左辺センサ群特性線18、右辺センサ群特性線19という)が得られることになる。
そして、これら4つの特性線16〜19の最大ピークを検出したセンサ素子の情報(群情報とセンサ位置情報)に基づいて、タッチパネル3に対する息の吹きかけ位置(図5ではP)を求めることができる。つまり、図5の例の場合、上辺センサ群8の中央のセンサ素子と下辺センサ群9の中央のセンサ素子とを結ぶ線(図5(b)のLa+Ld)と、左辺センサ群10の中央のセンサ素子と右辺センサ群11の中央のセンサ素子とを結ぶ線(図5(b)のLg+Lj)との交点が、この場合の息の吹きかけ位置として検出されることになる。
以上の説明は、タッチパネル3のほぼ中央の位置Pに垂直に息を吹きかけたときのものである。次に、タッチパネル3の中央以外の位置に息を吹きかけた場合について説明する。
図6は、息吹きかけ位置の検出原理概念図(その2)である。図6(a)は、タッチパネル3の上辺近くの位置Paに息を吹きかけたときのものであり、図5と同様の原理に基づく4つの特性線16a〜19aが描かれている。位置Paは、4つの特性線16a〜19aの最大のピーク(息の検出量が最大の点)を結ぶ交点上にあり、図5と同様に4つの特性線16a〜19aの最大のピーク位置から息の吹きかけ位置Paを検出することができる。
図6(b)は、タッチパネル3の下辺近くの位置Pbに息を吹きかけたときのものであり、図5と同様の原理に基づく4つの特性線16b〜19bが描かれている。位置Pbは、4つの特性線16b〜19bの最大のピーク(息の検出量が最大の点)を結ぶ交点上にあり、図5と同様に4つの特性線16b〜19bの最大のピーク位置から息の吹きかけ位置Pbを検出することができる。
図6(c)は、タッチパネル3の左下隅近くの位置Pcに息を吹きかけたときのものであり、図5と同様の原理に基づく4つの特性線16c〜19cが描かれている。位置Pcは、4つの特性線16c〜19cの最大のピーク(息の検出量が最大の点)を結ぶ交点上にあり、図5と同様に4つの特性線16c〜19cの最大のピーク位置から息の吹きかけ位置Pcを検出することができる。
図6(d)は、タッチパネル3の右下隅近くの位置Pdに息を吹きかけたときのものであり、図5と同様の原理に基づく4つの特性線16d〜19dが描かれている。位置Pdは、4つの特性線16d〜19dの最大のピーク(息の検出量が最大の点)を結ぶ交点上にあり、図5と同様に4つの特性線16d〜19dの最大のピーク位置から息の吹きかけ位置Pdを検出することができる。
このようにして息吹きかけの位置を検出すると、次に、息吹きかけの強さを検出する(ステップS300)。息吹きかけの強さとは、4つのセンサ群(上辺センサ群8、下辺センサ群9、左辺センサ群10及び右辺センサ群11)を構成する各センサ素子の検出信号のうち最大の検出量のことをいい、具体的には、図5や図6における特性線16〜19、16a〜19a、16b〜19b、16c〜19c、16d〜19dのうちで最もピークが高い検出信号のことをいう。
このようにして息吹きかけの強さを検出すると、次に、息吹きかけ位置の移動があるか否かを判定する(ステップS400)。息吹きかけ位置の移動とは、タッチパネル3に対する息の吹きかけ位置が時間の経過に伴って移動することをいい、たとえば、図6(a)の位置Paから図6(b)の位置Pbに移動(位置Pa→位置Pb)したり、その逆方向に移動(位置Pb→位置Pa)したり、あるいは、図6(c)の位置Pcから図6(d)の位置Pdに移動(位置Pc→位置Pd)したり、その逆方向に移動(位置Pd→位置Pc)したりすることをいう。
ステップS400の判定結果がYESの場合、つまり、息吹きかけ位置の移動を判定した場合は、次に、息吹きかけ位置の移動方向を検出(ステップS500)した後、操作イベント発生処理を実行し(ステップS600)、一方、ステップS400の判定結果がNOの場合、つまり、息吹きかけ位置の移動を判定しなかった場合は、そのまま操作イベント発生処理を実行する(ステップS600)。
息吹きかけ位置の移動方向とは、たとえば、タッチパネル3のパネル面上を上辺から下辺へと移動する方向(図6の位置Pa→位置Pb)、その逆へと移動する方向(図6の位置Pb→位置Pa)、あるいは、タッチパネル3のパネル面上を左辺から右辺へと移動する方向(図6の位置Pc→位置Pd)、その逆へと移動する方向(図6の位置Pd→位置Pc)のことをいう。なお、これらは上下左右の移動方向であるが、さらに斜めの移動方向を加えてもよい。
図7は、操作イベント発生処理を示す図である。この処理では、まず、息吹きかけ位置の移動があったか否か、つまり、先のステップS400の判定結果がYESであったか否かを判定する(ステップS601)。
息吹きかけ位置の移動がなかった場合は、次に、息吹きかけの検出回数が1回であったか否かを判定し(ステップS602)、1回の場合はシングルタップイベントを発生(ステップS603)する一方、1回でなかった場合はダブルタップイベントを発生(ステップS604)した後、いずれの場合も図4のフローに戻る。
息吹きかけ位置の移動があった場合は、次に、先のステップS300で検出された息吹きかけの強さが、所定の閾値を超える程度に大きいか否かを判定し(ステップS605)、大きくなかった場合は、先のステップS500で検出された息吹きかけ位置の移動方向に通常のスクロールイベントまたは通常のページめくりイベントを発生(ステップS606)する一方、大きかった場合は、同移動方向に通常よりも大きなスクロールイベントまたは通常よりも大きなページめくりイベントを発生(ステップS607)した後、いずれの場合も図4のフローに戻る。
なお、この例では、息吹きかけの強さが所定の閾値を超える程度に大きいか否か、つまり、二値的な判定を行っているが、これに限定されない。息吹きかけの強さを多段階または線形的に判定してもよい。そして、多段階判定や線形的判定を行った場合は、その判定結果に応じてスクロールやページめくりの量を多段または線形的に増減する設定にしてもよい。つまり、息吹きかけの強さが大きくなるほど、スクロールやページめくりの量が段階的又は線形的に増大するようにしてもよい。
以上のとおりであるから、本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)タッチパネル3に息を吹きかけるだけで各種の操作イベントを発生することができ、たとえば、両手がふさがっている場合や手袋をしている場合の操作性改善を図ることができる。
(2)タッチパネル3への息の吹きかけ位置を検出することができるため、表示部4に表示されている複数のオブジェクト(アイコン等)に対する選択的操作を行うことができる。すなわち、所望のオブジェクトに向けて息を吹きかけるだけで、そのオブジェクトに対して各種イベントを発生することができる。
(3)息の吹きかけ回数に応じてシングルタップベントとダブルタップベントを区別して発生することができる。
(4)息の吹きかけ位置を移動させることにより、スクロールイベントやページめくりイベントを発生することができる。
(5)息の吹きかけ位置を移動させながら、その息の強さを加減することにより、スクロールやページめくりの量を増減することができ、たとえば、複数ページに渡るジャンプスクロールなどを行うことができる。また、息の強さに応じてジャンプするページ数を変更することもでき、より一層スクロールの操作性改善を図ることができる。
なお、以上の実施形態はベストモードであり、これに限定されない。実施形態の技術思想に沿う限り、他の実施態様であってもかまわない。
図8は、他の実施態様を示す図である。この図の(a)に示すように、上辺センサ群8と下辺センサ群9だけで構成してもよく、あるいは、この図の(b)に示すように、左辺センサ群10と右辺センサ群11だけで構成してもよい。
(a)の場合は、タッチパネル3に対する息の吹きかけ位置やその強さ及び移動方向を、パネル面の左右方向(矢印21参照)において検出することができる。また、(b)の場合は、タッチパネル3に対する息の吹きかけ位置やその強さ及び移動方向を、パネル面の上下方向(矢印22参照)において検出することができる。あるいは、(a)の場合において、上辺センサ群8または下辺センサ群9のいずれかだけで構成してもよく、また、(b)の場合において、左辺センサ群10または右辺センサ群11のいずれかだけで構成してもよい。同様に、パネル面の左右方向(矢印21参照)またはパネル面の上下方向(矢印22参照)の息息吹きかけを検出することができる。
実用性を考慮したベストモードは前記の実施形態であるが、タッチパネル3に対する左右方向(矢印21参照)または上下方向(矢印22参照)のいずれか一方だけでよい場合は、図8のような他の実施形態の構成を採用してもよい。
また、以上の説明では4つのセンサ群8〜11をCO2センサ素子で構成するとしているが、これに限定されない。たとえば、風圧センサやマイクあるいは温度センサなどで構成してもよい。息の吹きかけは風圧として検出でき、または、風音として検出でき、あるいは、息の温度として検出できるからである。
4つのセンサ群8〜11を風圧センサやマイクあるいは温度センサなどで構成した場合は、正面カメラの撮像信号を利用するようにしてもよい。これは、風圧センサが周囲の空気の流れを外乱として検出してしまうことがあるからであり、または、マイクが周囲の音を外乱として拾うことがあるからであり、あるいは、温度センサが周囲の熱源の温度を外乱として検出してしまうことがあるからであり、これらの対策のためには、正面カメラでユーザの顔が撮影された場合にのみ、風圧センサやマイクあるいは温度センサの検出信号を有効なものとして取り扱えばよいからである。
また、以上の説明では、スマートフォンなどの携帯電話機への適用を例にしたが、これに限定されないことも勿論である。タッチパネルを備えた電子機器であればよく、たとえば、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、PDA(Personal Data Assistants:携帯情報端末)、ゲーム機、携帯電子辞書、電子書籍閲覧端末などであってもよい。
以下、本発明の特徴を付記する。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
図9は、付記1の構成図である。
付記1は、タッチパネル100(実施形態のタッチパネル3に相当)付きの表示手段101(実施形態の表示部4に相当)に対するユーザの息の吹きかけ位置を検出する位置検出手段102〜105(実施形態の上辺センサ群8、下辺センサ群9、左辺センサ群10及び右辺センサ群11に相当)と、
前記位置検出手段102〜105によって息の吹きかけ位置が検出されたときに所定の操作イベントを発生するイベント発生手段106(実施形態の中央制御部15に相当)と
を備えたことを特徴とする入力装置107(実施形態の携帯電話機1に相当)である。
(付記2)
付記2は、前記イベント発生手段は、シングルタップイベントを発生することを特徴とする付記1に記載の入力装置である。
(付記3)
付記3は、さらに、前記息の吹きかけ回数を検出する回数検出手段を備え、前記イベント発生手段は、息の吹きかけ回数に応じてシングルタップイベント又はダブルタップイベントを発生することを特徴とする付記1又は2に記載の入力装置である。
(付記4)
付記4は、さらに、前記息の吹きかけ位置の移動を検出する移動検出手段と、この移動検出手段で前記息の吹きかけ位置の移動が検出されたときにその移動の方向を検出する方向検出手段とを備え、前記イベント発生手段は、方向検出手段で検出された前記息の吹きかけ位置の移動方向に対応した向きのスクロールイベント又はページめくりイベントを発生することを特徴とする付記1乃至3のいずれかに記載の入力装置である。
(付記5)
付記5は、さらに、前記息の吹きかけの強さを検出する強さ検出手段と、この強さ検出手段で検出された前記息の吹きかけの強さに基づいて前記スクロールイベントのスクロール量又はページめくりイベントのページ数を増減調節する調節手段とを備えたことを特徴とする付記4に記載の入力装置である。
(付記6)
付記6は、タッチパネル付きの表示手段に対するユーザの息の吹きかけ位置を検出する位置検出工程と、
前記位置検出工程によって息の吹きかけ位置が検出されたときに所定の操作イベントを発生するイベント発生工程と
を含むことを特徴とする入力制御方法である。
(付記7)
付記7は、コンピュータに、
タッチパネル付きの表示手段に対するユーザの息の吹きかけ位置を検出する位置検出手段、
前記位置検出手段によって息の吹きかけ位置が検出されたときに所定の操作イベントを発生するイベント発生手段
としての機能を与えることを特徴とするプログラムである。
100 タッチパネル
101 表示手段
102 位置検出手段
103 位置検出手段
104 位置検出手段
105 位置検出手段
106 イベント発生手段
107 入力装置

Claims (7)

  1. タッチパネル付きの表示手段に対するユーザの息の吹きかけ位置を検出する位置検出手段と、
    前記位置検出手段によって息の吹きかけ位置が検出されたときに所定の操作イベントを発生するイベント発生手段と
    を備えたことを特徴とする入力装置。
  2. 前記イベント発生手段は、シングルタップイベントを発生することを特徴とする請求項1に記載の入力装置。
  3. さらに、前記息の吹きかけ回数を検出する回数検出手段を備え、前記イベント発生手段は、息の吹きかけ回数に応じてシングルタップイベント又はダブルタップイベントを発生することを特徴とする請求項1又は2に記載の入力装置。
  4. さらに、前記息の吹きかけ位置の移動を検出する移動検出手段と、この移動検出手段で前記息の吹きかけ位置の移動が検出されたときにその移動の方向を検出する方向検出手段とを備え、前記イベント発生手段は、方向検出手段で検出された前記息の吹きかけ位置の移動方向に対応した向きのスクロールイベント又はページめくりイベントを発生することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の入力装置。
  5. さらに、前記息の吹きかけの強さを検出する強さ検出手段と、この強さ検出手段で検出された前記息の吹きかけの強さに基づいて前記スクロールイベントのスクロール量又はページめくりイベントのページ数を増減調節する調節手段とを備えたことを特徴とする請求項4に記載の入力装置。
  6. タッチパネル付きの表示手段に対するユーザの息の吹きかけ位置を検出する位置検出工程と、
    前記位置検出工程によって息の吹きかけ位置が検出されたときに所定の操作イベントを発生するイベント発生工程と
    を含むことを特徴とする入力制御方法。
  7. コンピュータに、
    タッチパネル付きの表示手段に対するユーザの息の吹きかけ位置を検出する位置検出手段、
    前記位置検出手段によって息の吹きかけ位置が検出されたときに所定の操作イベントを発生するイベント発生手段
    としての機能を与えることを特徴とするプログラム。
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